FC2ブログ

なにごとも距離感を見失わないこと

 よく考えてみると、インターネットの情報で仕事の依頼や参加者の申し込みを承る職業を生業としている者として、「Facebook」「Twitter」「Instagram」そのいずれもやっていない私は稀なのかもしれない。 

 現在情報公開しているサイトは、このFC2ブログと、Gold Castleのホームページと金山剣術稽古会のホームページである。なので日々の情報を定期的にお知らせしているのはこのブログのみとなってしまう。

 ふつうに考えれば、インターネットへの情報は多く発信するに越したことはないのであろうが、全てを均一に安定的に続けることは困難であり、精神的に支配されてしまうことは、物事の思考やアイデアに関する脳の状態に不利益が生じると感じているからだ。そして中途半端に投げ出すようなサイトは信頼に影響してしまうので、ならば初めからやらないに越した事は無いというのが私の古臭い考えでもある。

 だがこれはあくまで私個人としての捉え方であり、それぞれのSNSを楽しみ、進化し続ける文明とともに最新の機器を皆で共有していくことに否定する気は全く無い。流行から、新たな文明が導き出されるのだろうから。

 とは言ってもSNSの恩恵を私も大いに受けている。情報や写真に映像を掲載出来ることは、新たな職業を生み出す時代として欠かせないものでありそのおかげで私自身生きて行けている。

 どういうことに時間を費やすのか、無いものを有るように見せかける努力に時間を費やすのか、無いものを得ていけるように時間を費やすのか、表面的でないところの重要性が、取って代わられる世の中において重要なことなのではなかろうか。


 さて、昨日火曜日は「クラーチ剣術教室」の講習があり、帰宅してからは風邪がぶり返してきたようなので、病院へ行き一応インフルエンザの検査もおこなった。幸いにもインフルエンザでは無かったが、今年は熱が上がらない人が周りに多いので、私も既に掛かっていたのかもしれない。それはさておき、毎年この時期は咳が長引く。今年は例年に無く走っているので、身体が休ませようとしているのかもしれないが、私も頑固なのでそんなことでは諦めない。しかし同志である身体と喧嘩するとロクなことにならないので、労わるときは優しく甘やかせてあげようと思うのが今年のもう一つの目標。

 そして本日は、「かざあな。剣術編」の音楽(MA)が完成!音の処理がすばらしくまるで効果音を付けたような樫の木刀の打ち合う音。プロの技術は現場を呼び覚まします。
 その現場音を残しつつ雑音を処理するという矛盾作業の中、すばらしいオリジナルサウンドから何度も何度もバージョンを試してくださったおかげで最高の選択が出来ました。サウンドは杖術編同様TAMTAMのMariさんとTakaさんで、今回の剣術編にはプロドラマーの小関純匡さんの音源をベースに使用されております。なんという贅沢なWeb動画かと思いますが、映像に関しましてはフォトグラファーの尾崎誠さんがアート性のある映像を撮って下さいました。最終段階に入っておりますので、ようやく第二弾ですが配信も近付いて来たところです。


 最後に、昨日すずらん館館長の後藤健太氏よりチラシを作成していただきましたので掲載いたします。

 すずらん館チラシ


2019年2月09日(土)「剣術 特別講習会」のお知らせ(お申し込み受付中)

2019年2月16日(土)「杖整体操」のお知らせ(お申し込み受付中)

金山剣術稽古会HP

2019年1月 稽古日程

2019年2月 稽古日程

甲野善紀先生からの紹介文


2019-01-30(Wed)
 

センスは生き抜くちからとなる

 本日は神保町にある「神田すずらん館」にて館長の後藤健太氏と稽古。

 杖の新しい技を二つおこない、その中で持ち替える事により攻防一体の手続きが整うことが説明付いた。

 攻防の最中に杖を持ち替えるのは一見手間が掛かりそうな感じがするが、いざおこなってみると、これをやらなければ瞬時に対応するのは不可能であることが実感出来る。

 こうした余裕の無い切迫した間の中で、持ち替える動作が実は有効であることが判ったのは、今後の新たな杖の操法に発展していくものと思われる。

 剣術では、三段突きに対する防ぎ方として切っ先を下げない剣の働かせ方に新しい稽古方法としての匂いを感じた。今後、これまでに無かった剣術稽古が私の中で「やらなければならない」ものとして私が私に急かされている感じだ。

 抜刀術では「巴抜き」の初動に爪先と頭を使うことで、先に一瞬重心を送り出すことが、その後の足の入れ替わりをこれまでだと、自ら操作する意識であったが、重心が僅かに動かされているので、脚の操作は自らおこなうというよりは、そうさせられてしまうという感覚に変わった。重心の使い方にはそうした、足が自然にそうなってしまう働きがあり、その時の身体感は心地良く軽いものであり疲労感は激減する。

 最後は後藤氏とひさしぶりに杖整体操をおこなった。公共の施設とは違い、すずらん館では静かで心底リラックス出来る。身体は無意識でも周囲の情報をキャッチしてしまうので、このような静かで落ち着く環境では贅沢なほど心地良い。小さな声でも会話が通るから、自然会話しながらの杖整体操となる。

 帰りたくなくなる環境のため、時間を三十分押して稽古を終えた。

 あらためて、人が生き延びていくのに重要なのは、知識と情報とセンスであると思う。そのいずれかが欠けても上手くは行かない。知識や情報は学び方としてのイメージが付き易いが、センスとなってくると単に学ぶだけではなく、バランス力にも掛かってくる。偏りはコミュニティが狭まってしまうので、センスを養い磨くことでコミュニティが広がっていくのであろう。センスというのは教わるものではないから力量が問われる。現代武術という身体感的内在心理を養う稽古において、感覚とセンスが心理面に働くまで育てば、少なからずセンスは向上していると言えるのかもしれない。

 その逆もある。センスの良い人との会話は内在心理に影響を与え、それが一人稽古における身体感に進展をもたらすのである。だから、そうした方との会話はまさに稽古として成り立っているだ。

 センスを養いセンスを磨く。全ての物事にそこが大事に問われるようになれば、学ぶことが手段となり生き抜くことが目的である世の中において、生き抜くために個性をバランス良く発揮させる必要なものが具体的になってくるのではないだろうか。

 後藤氏との稽古は毎回終わってみて得て感じたものに驚かされる。


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2019年1月 稽古日程

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2019-01-29(Tue)
 

理由が納得できれば行動は実践できる

 気がつけば1月最後となるGold Castleの講習。本日は品川区総合体育館柔道場で開催いたしました。

 殺陣クラスでは新たな斬りをお伝えしその際の剣の返し方や足運びの連動など、殺陣の場合は一人相手にでも手数を増やすことでテンポよく間がつながっていきます。当スクールの木刀は殺陣の稽古にしては重めのものを使用しておりますが、その木刀を軽やかに振り回すには小手先で出来ませんので理に適った体捌きが必要になります。そこに剣術や杖術稽古で身に付いた身体の操縦技術が活きてくるのです。

 そしてその操作技術が立廻る際の見栄えになります。もちろん見栄えのための動き方というのも計算しておりますが、そうしなければ振り回せない剣の操作は、剣術からなる殺陣の私なりの回答でもあります。

 剣術の技そのものを殺陣に用いるのではなく、剣術で身に付いた身体感覚や体捌き、動きの操作手順というものが、立廻りの構成の中でタイミングや間、全体的な構成という楽譜の中でその技術を活かしておこないます。ですから私は自分の中でお伝えするに値する動きを得たときには、全てを残すところ無くお伝えしそれを短期間で身に付けて頂くことを一番に考えております。

 つまり、参加した生徒が動けるようになる喜びをドンドン増やしていけるための講習としております。そのためそれが尽きることのないように、私は剣術を主体に立廻りを考えることが求められ、それが私を突き動かしている一つの要因でもあります。殺陣に関しては、私は一切表に出るつもりはありませんので、私が芯になって一般公開する映像を撮ることは御座いません。ですから生徒の皆さんに存分に芯や絡みをやっていただき、全体的な動きの把握をおこないながら一つの役どころだけではなく、ジワリジワリと全体の動きのコツを掴んでいただいております。

 動画「かざあな。杖術編」を昨年の10月に配信いたしましたが、人によっては殺陣と杖術や剣術演武の違いが判らないかもしれません。ですので、いざ殺陣をやってみると剣術や杖術の方が自分に合っているという方も少なくありません。そもそも違いが判らないのですから無理はありません。そういう意味では、この教室で殺陣と剣術や杖術をやっていることは、訪れた方にとって選択肢が多いものと思われます。無料体験が三回御座いますので、それぞれを経験されても損はしないと思います。

 講習内容に戻ります。

 やはり初めての動きには皆さん集中的に熱心に取り組まれておりました。(毎回そうなのですが)動きの中では、全てを速くしようとしたり全てに力が入ってしまうと活かすものが活きて来ません。それはセリフと同じように、全てに想いを乗せて話してしまうと何が言いたいのか解らなくなってきますし、或る意味活かすためには注意の集め方など引き立てるためのお膳立てが必要になります。ピッチャーで言えば、ストレートを速く見せるために緩い球を使いこなす必要があります。立廻りでも、この動きを引き立てるにはどういう御膳立てをしてあげるかが重要になりますので、これからはそうした部分をむしろ楽しんで「ここを抜いてやってみよう」とか「この一瞬だけ力を入れてみよう」とか工夫してみると、おそらく気が付く部分があるハズです。

 錯覚を使いこなす立廻りが考案出来れば「おっ!」というものが皆に伝えられるのですが、これは今後の課題として心に留めておきます。

 杖術クラスでは、初めて参加された方や体験参加の方も居てそうした方々の反応を見るのを楽しみにおこないました。初めておこなった「巴透かし廻し打ち」など、私が一番楽しんでおこなっていたような気がいたします。最後におこなった「三十連円打」では、それぞれ最後まで覚えた生徒と、まだあまり進んでいない生徒とをペアにして各組が教えながらそれぞれ十一番から十三番辺りまで進んで行きました。そして最後はひさしぶりに三十連円打を覚えている生徒がグーチョキパーでペアを決め、それぞれにスタートのタイミングを変えながらレースをしていただきました。

 これの目的は、プレッシャーを掛ける事でいつも通りの動きが出来るかを試すものでもあり、見ている側にとっては面白いのですがやっている側とすればたまらない思いかもしれません(笑)。

 メンタルや心理面の落ち着きなども稽古の仕方によって克服できる可能性があります。一人稽古による心理的追い込みと、周囲の目に留まっての平常心。そういうことを想定しながら稽古をおこないますとまた違った視野が養われてくるものと思われます。

 
 そして講習を終え夜に走る。そこでどうして走るのかを考える。

 現代は、普通に生活していれば運動不足になる環境だからだ。

 昔はとうぜん車も電車もなく、馬か駕籠に乗るといったところだろうがそれも限られた身分の人だけだ。日々の移動や仕事の中で十分に体力を使わされているので、鍛えるために走ったりする必要が無いどころか、余計な労力は使わないに越したことは無いのではないかと考える。現代は、整備された道を歩き車に電車、エレベーターにエスカレーター、移動できる速さと距離は劇的に増えたものの足を使う時間は劇的に減少している。もちろん現代でも車や電車に乗らずに歩いて行けば体力や脚力は付くかもしれないが、それでは生活が成り立たない。だからそれを補うために走るのである。それが私が走ることの理由として自らを納得させた考えである。

 もう少し書けば、今年に入って例年に無いほど走ることが出来ている。そのため徐々に脚力が戻り始め、全身の筋力や耐久性が向上したのを実感出来るようになった。歳をとることで恐ろしいのは、そういうことが気付かぬ間に衰えてしまっていることだ。それは肉体的にというより精神的な部分が先に始まるのかもしれない。だから、走るための理由が大事になる。現代は普通に生きていると運動不足になってしまう。その穴埋めをするべく僅か1時間~2時間を掛けて身体という同志から恩恵を受けるべく時間を使ってあげなければならないのだ。

 走るのにモチベーションが保てないというのは過去の話。今では復活しつつある身体各部分を確認しながら距離と速度を伸ばすことが嬉しく思える。それを継続するには、怪我をしない運動と休息が重要になる。

 杖整体操によるコンディショニングの点検も、走れる身体に戻った事に繋がっていると思われる。今年は自分の身体がどうなっていくのか例年に無く楽しみである。


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2019年1月 稽古日程

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2019-01-28(Mon)
 

身体を信じ身体とともに

 本日は深川スポーツセンターでGold Castleの講習でした。

 杖術では「繋之型」「十一之型」「逆足之型」をおこない最後に新しい「入り身撥ね上げ突き」をおこないました。

 この「入り身撥ね上げ突き」は私としても一足の間に、杖を下げて撥ね上げて突くという三つの動きがおこなわれ新鮮なものでした。

 それぞれ型稽古での動きのポイントに目が向けられる部分があったり、今日は瞬く間に講習の時間が過ぎて行ったような気がいたします。

 K君には後半から単体技をジックリとお伝えし、杖術稽古の中で一つ明確な課題が出来たと思われます。稽古の中で楽しめるポイントは、出来ることはそれで楽しめるのですが、出来なかったことが出来るようになる瞬間が尤も楽しい瞬間と言えるのかもしれません。

 そのためには出来ていないという事を自分で知ることが出来るようになること。(踵が上がる、顎が下がる、動きが揃わない、等々)その次に、そこに向けて集中して取り組むことが出来ます。前に進むためには、自分で気が付けるための意識付けを習慣化すること。しかし、何をやっても自分で「駄目だ!駄目だ!」と思い込む癖も前には進めません。自らを観察し惑わされずに冷静に分析するというのはこれまでの生き方も多分に影響してきますので、それまでの自分というものを否定することが出来るかにも掛かってきます。

 その部分が解ってくるようになりますと、自らを含め色々な風景が見えてきます。

 一人稽古というのは自らと向き合う稽古ですので、誰も見ていないからこそ体裁も無ければ自分に対し誤魔化しようも無いものです。自らの心身を律していける一人稽古が出来るようになれば、新たな世界を自ら創り上げることになるでしょう。

 
 明日は12時から品川区総合体育館柔道場で殺陣クラスと杖術クラスの講習をおこないます。

 殺陣クラスでは、「払い五斬」のなかで新しい動きをおこないます。杖術クラスでも、「巴透かし廻し打ち」をおこないます。

 早いもので1月最後の講習となりましたが、賑わう一日になればと思います。2月からは「生徒さんの声」にも載っている懐かしい方が復帰されます。それと「かざあな。剣術編」の映像編集が終わり、音楽のMA作業に切り替わる段階に入っております。時間が恐ろしく掛かってしまいましたが、予算の乏しい中でも映像編集と音楽には想いが伝わって来ます。頭の中のイメージを具現化するというのは、本当に大変な事だと実感いたしましたが、それでも妥協なくおこなえば限りなくそのイメージに近づくことが出来ることも知ることが出来ました。

  
 2月からはいろいろと展開が訪れそうな予感がしておりますが、そうした中で自然とバランスが決まってくるでしょう。そうしたバランスに対しての変動を何となく感じ始めておりますが、今はそういう景色になってきている心境です。日一日と環境や出来事に変化が訪れますが、身体は変わらずに付き合ってくれていますので、同志でもあり借り物でもある自らの身体とともに望んで行こうと思います。

 明日もみなさまよろしくお願いいたします。


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2019-01-26(Sat)
 

休日の概念

 私のとっての休日とは、単純に身体を休める日のことである。

 日々の稽古や講習は、私が食べていくためにやりたくもない仕事をやっているのではなく、私が一番やりたいことをやりながら食べて行けるだけの費用をいただいているので、労働という感覚は欠片も無い。

 こうしたことを書けば自慢話のように聞こえてしまうかもしれないが、収入というのは私一人生きていく分あれば納得しており、それ以上は強く望んでいない。当然年収など同年代の半分にも満たないだろう。いざとなれば死ぬだけのこと。

 人はそれぞれに合った生き方があり、それに合わない欲に溺れてしまうと不幸が舞い降りてくるのかもしれない。就職しそれなりの出世をし、家を持ち家族を養い育てていく。これは私には絶対に出来ない尊敬すべき出来事である。しかし、世の中の多くの人はそれをおこなっているのだ。私の場合、私に出来る時間の使い方をおこないその中で得た身体と考えを私の望む生き方の中で発表していくことが私の生き方となっている。

 そうした労働をともなわず休日が単純に身体を休める日にしか当て嵌まらない自身の時間のなかで、身体や心理面を通じて私なりに見えてくるものは全て私の言葉となってくるだろう。そうしたことを身体を通じ会話や文章を通じて発表していくことが、私の職業でありそのことを踏まえて私は日々の時間を生きていかなければならない。自分に厳しいのではなく、生まれもっての性分なのでそうした生き方が尤も自分らしくいられるのである。

 
 さて、昨日の金山剣術稽古会では渡部氏とともに夜から江東区スポーツ会館でおこなった。

 まずGold Castleでおこなう立廻りタイプMに幾つか変更点があり、それを実際に動きの中で確認した。頭の中だけで考えていたものを渡部氏相手に動いてみて、問題なく全ての変更点が落ち着いた。タイプMのMとは、「みんなが出来る」という意味であったが、この変更バージョンは「みんなは出来ない」バージョンなので、まだ経験の少ない人などは以前の動きをお伝えしたい。

 武術稽古に入り、杖術では廻し打ち(横)に体の転換が加わり、その感覚を身体で味わう。これは先週体調の悪いときに、この廻し打ち(横)をおこなった際に、自然と身体が振られ、そのときの感覚がこれまでにないものだった事から。昨夜はあらためて身体に取り込むことにした。

 続いて、上下の打ち分けから間髪無く突きが入れられた際の対応法を考える。

 持ち替えなく、シンプルに最短で攻撃を仕掛けられた際の対応法であり、緊張感があるが、幾つか動きを検証しながら対応法を変えていった。こうした「状況に応じてどうするのか」ということを考え検証し、効果的である感覚を互いに得られるときというのは、稽古をしていて新鮮な思いであり喜ばしい瞬間である。

 この中で「入り身撥ね上げ突き」と「持ち替え払い突き」という動きの流れを名称にしたものが生まれた。稽古をしていて、相手の突きに対するズラし方や入り方というのは、ボクシングの感覚に近い僅かな動きで十分であるという実戦から得た信頼が私の場合多分にある。

 剣術では火曜日に感じた「正面斬りにおける右手の弛みの大事」を渡部氏にお伝えし、そこから「斬割」や「陰陽之太刀」をおこなった。私自身「陰陽之太刀」の心地良さがこれまでの中で尤も得られた。しかし、右手の弛みからスムーズになった分、重心移動と剣と脚足の連動の一致に確信的なものが見えなくなってきた。そこはまだ昨夜組み変わったので仕方がないが、今後の稽古で人に伝えられるように私自身一連の手順を組み上げていかなければならない。

 最後は抜刀術をおこなった。私自身これまでに鞘を平に返して抜くということは「懐月」以外おこなっていなかったが、「鷲眼一閃」における有効性を得て、「趺踞からの抜刀」でも抜刀の瞬間に平に返すことで此れまでと違う感覚を得られた。あらためて、思い込みというのは、同じような動きであってもそこから得られる感覚が180度も変わってしまうということを知った。私の場合、二尺七寸の居合刀で自らの身体に問い掛けながらこの抜刀を稽古している。キッカケは甲野先生の動きであるが、本家本元の修武堂さんは三尺三寸の長刀で「押立」(おったて)と呼ばれる型稽古を昔から積まれており、私が甲野先生の動きを参考に研究している「趺踞からの抜刀」とは理合いが全く異なるものである。それにしても、近年こうした長刀での抜刀が流行っておりさまざまに交流が広まっていくのは素晴らしいことだと思う。


 そして本日は、道場稽古の無い日。つまり道場でおこなわない稽古をおこなう日である。今年は自分にとってカムバックの年にすると決めているので、ここ近年ふくらはぎの肉離れなどにより走ることに身体が拒否をしはじめた我が身体に対し、「おまえ、本当にそれでいいのか!、かつてロードワークとして日々培ってきた身体を手放してもいいのか!」そうしたことに対し、人間の原初的な運動として歩く、走ることは、如何なる理由においても「出来なくて良い」という解釈には至らない。

 かつては、地面を蹴ることに対しランニングすることに罪悪感を感じ、なるべく蹴らないように腕を振らないように一年間通したこともあった。しかし、走ること以外に靴を履かない生活となって数年、下駄と雪駄では極力爪先を残さずに歩いているため、地面を蹴るためのふくらはぎの筋力が著しく減退してしまった。その半面、蹴らずに引き上げる大腰筋を含めた別の筋力は養われている筈であるが、技術として使う部位と、人間も動物として原初的な運動に用いる部位は違うのだと捉え、走ることに躊躇しかけていた自らを律し今年はかつて十年ほど前の感覚を取り戻すために、そして未知なる感覚を手に入れるために、走ることに例年以上の時間を割いている。

 今日は一気に16kmを走った。昨日一昨日と合わせれば少なく見積もっても35km走った。まだまだ昔の感覚には遠く及ばないが、それでも今年に入って身体が変わってきたことは実感出来た。今日で一月の走行距離が104kmとなった。このスケジュールのなか時間と体力を割いていくのは難しいものがあるが、月間走行距離100kmを目標に、走れるためのコンディションを心掛けなければならないという付加価値もあるので、これから益々優先順位から人付き合いが難しくなってくるだろう。


 私のブログにリンクさせて頂いているGold Castleの生徒さんであり、「おいらん若君 徳川竜之進」シリーズで大変お世話になっている山本祥子さんのサイトを拝見したところ、黒い馬に乗った弓を持つ武者の絵が目に飛び込み、あまりのすばらしさに勝手にご紹介させていただきました。是非ご覧下さい!
http://www.sachi-coll.net/


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2019-01-25(Fri)
 

良い稽古は良い習慣を生み出す

 昨日はスーパームーンかと思うほど満月が眩く大きく夜空の主役となっていた。本当のスーパームーンは来月2月20日らしい。しかし昨日の満月はそれに匹敵するほどの存在感であった。私自身、満月の大きさや明るさが微妙に違うと知ったのはここ近年の事。タワーマンションに住まわれている方は、月が地表から上り始めたときの赤く不気味な大きさを目にすることが出来るだろう。ただし、その時間に家にいるかどうか調べておかないとそうそう高いところからでも見られないのかもしれない。

 
 さて、昨日1/21(月)は神保町駅から徒歩二分のところに或る「神田すずらん館」にて夜から後藤健太氏と稽古&打ち合わせをおこなった。後藤氏が仕事の都合で三十分ほど遅れるということなので、道場に入らしたHさんにご挨拶し、この場所で初めての稽古なので足慣らしに杖術、剣術、抜刀術と額に一杯汗が溜まるほど集中して動くことが出来た。

 外の向かいの喫茶店からも稽古が見えるので、良い意味で緊張感を持って一人稽古が出来る。見られている意識と、それを忘れて没頭できる集中状態。しかし、電気を薄暗くして一人稽古をおこなうとすればそれはかなり異様な雰囲気に見えるだろう。いつか機会があればそうした一人稽古をしたいものである。

 この道場にはいつでも手裏剣が打てる状態にあるのが大きな魅力である。私もひさしぶりに色々な棒手裏剣を打った。重さのバランスが異なればなかなか思うように刺さってはくれない。しかし畳に刺さる「ドスッ」という音は心地良いものだ。これがあるからやめられないと言っても過言ではないだろう。

 後藤氏とは主に抜刀術を稽古した。この中で「巴抜き」に関して構えの際の柄の位置と右手の位置関係に少し進展があった。近からず遠からず、身体の初動に働けるエネルギーがどの距離まで大丈夫なのかを身体に伺いながらその場所を特定。これは「巴抜き」に限らず、全ての構えの中でその位置関係は決まってくる。そこに意識が強くなったのはやはり「柄を噛む手」のお陰であろう。

 最近生まれた鍛練稽古「蟹雀」がまさにこのすずらん館での稽古に適うものであり、その偶然性に驚く。後藤氏もこの鍛練稽古をここでもおこないたいと思われていたに違いないので、この強力かつ静かな「蟹雀」には喜んでいただけたと思う。

 本格スタートは二月からとなるので、心強い講師陣の仲間とともに、出だしのメンバーはまず信頼出来る方々なので、あっという間に目まぐるしい展開となるのではなかろうか。私がそこに置いてきぼりにならないように、総合的な活動の中で良いバランスを保ちながらここでの教室展開を大事にしたいと考えている。

 あらためて、一昨年の夏に後藤氏と出会えた事は、ご縁でありそれからの関係性を思えば良い方向に流れていくのは自然であると考える。強力な講師陣もいらっしゃるので、また一つ私の活動の中に刺激となるものが増えてきた。忙しさにかまけていると「感謝する」という気持ちの余裕が失われてしまいがちになる。だから、今年はそこを忘れぬように感謝の気持ちを持って事に当たって行きたい。

 22時過ぎに後藤氏と退館し、同じ電車に乗って帰路に向かう。後藤氏とは路線が同じなので、いつも私が先に下りて、ホームでお別れをすることになっている。こうした路線が同じと言うのも或る意味大きな縁であり運である。

 
 一日経って、本日は夜から住吉にある江東区スポーツ会館にて、金山剣術稽古会に初めて参加されるI氏と稽古をおこなった。この場所で稽古をおこなう人にIというイニシャルが多いのも不思議なものだが、今現在は二人(ともに二十代)である。

 I氏を初めて見て好青年であると直感した。そうしたものは一瞬の表情にも偽り無く表れるもので私もこうなってくると、その瞬間瞬間に頭に湧いてきた事を楽しみながらお伝えしている。I氏を見て、杖を用いながら身体を自由に動かすための方法からお伝えした。こうした自由に動くと言うのは初めからお伝えするものではないのであるが、それは直感で彼の一人稽古を想像したときに何をお伝えしておいたほうが後々のために良いのかを考えようとする前に、もう私の口がそのように話し始めていた。

 少人数、もしくはマンツーマン稽古の良さはそこにあり、通り一遍のやり方でなく、そのひとを見てその日の状態の中で身体感からなる内在心理がその瞬間を選定してくれているのだ。

 これは、外れない日常サイクルの中で稽古が良質に循環していなくては生まれないものでもある。「良い稽古は良い習慣を生み出す。」こんな言葉が今の今生まれてこの記事のタイトルにしたが、その逆も当て嵌まるだろう。武術稽古が対応力を養うものであるならば、その相手を見て稽古内容を根底から組み替えることも対応力として稽古に求められている。私がI氏におこなった稽古内容がどうであったかは判らないが、少なくとも二時間一瞬たりとも目の色が曇ることは無かった。まったく、こんな事を書いてしまうから、金山剣術稽古会への参加を躊躇してしまう人がいるのかもしれない。しかしながら、私の稽古を望む人の熱意には平等にお応えしているつもりなので(同じ時間配分ということではなく、熱意や取り組みの姿勢に応じた配分と言う意味です。心持ちも関係しております。)その反応と取り組み方を見て私も相手に関わる時間を分けている。しかしながら、人というのは難しいもので安心安定を心に持ってしまうと態度が変わってしまう場合がある。こんな事を記事に書くのは何の徳にもならないのであるが、私という人間はこれまでにも一人で環境を整え、それに甘えず次なる環境のために躊躇せず損を選ぶ。或る意味人間関係において潔癖なのである。それはこれまでから現在に繋がる私の人生にとって良かったのか悪かったのか判らない。しかし、何の後悔も無く次に進んで行けていると言う事は、通るべくして通っている道程への選択だったと思っている。

 ネットの世界は会って居なくても大体どんな感じの人なのかが判るようになった。信頼というのはその時だけの表面的なものでは通用しない時代である。フリーランスというのは能力と知名度がその活動に大きな影響を及ぼすが、「信頼」がもっとも大事な職種であることも忘れてはならない。信頼の或る人は信頼の無い人とは組まない。だから信頼が大事であり、信頼の出来る人たちと仕事をすれば自ずと結果は付いてくる。しかし、信頼を失う仕事をおこなった人は次が無くなるという厳しい世界である。だからフリーランスで生き残っている人は、付け焼刃の人柄ではなく、本物の人柄へと昇華するべく生き方を望んだのだろう。承認欲求に蝕まれてしまうと、その辺りがその人の人柄を炙り出してくれるので、人の評価はある意味しやすくなったと言える。

 東京で人生の大半を過ごすようになり、これからは、特に今年からは出会いというものが格段に増えて行きそうな予感がしている。そうした中で、信頼の出来る人と長く続いていける人生を過ごしたいし、そのためにも私自身信頼される人にならなければならない。それが選択できる環境というのはとてつもなく贅沢なのかもしれないが、そのためはに本物の力をつけるしかないのである。


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2019-01-23(Wed)
 

少しペースを落とす

 インフルエンザが猛威を振るっています。ニュースで色々と取上げられていますが、今日の「クラーチ剣術教室」でも二名の生徒がインフルエンザに感染したことが判りました。電車に乗ればかなりの方が咳をしております。特に関東は雨らしい雨もしばらく降っておりませんので、空気が乾燥し細菌が繁殖しやすい状況にあります。

 そうした影響もあり、今日の講習は私としてもあまり気持ち的に盛り上がることなく進んでいきました。杖の講習中に一つ「巴透かし廻し打ち」という動きが生まれ次回のGold Castleの講習でもお伝えしようと思います。

剣術では、「切り返し(平)」と逆手納刀をおこないました。これまでにも色々な内容をおこなってきましたが、皆さんの平均年齢も上がってきましたので、今後は少し身体的に楽な内容にシフトしながら、内容もあまり複雑でないものを飽きないようにお伝えしたいと思います。


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2019-01-23(Wed)
 

ルーツから今を考える

 この一週間は信じられないほど早かった。月曜日におこなった立廻り特別講習会が終わり、それからあっという間という感じだ。

 とにかく今年は自分の身体ともっと向き合いもっと知りたいという欲求が強いので、これまで以上に自分に対する優先順位を変えていかなければならない。

 さて本日のGold Castleは、とその前に昨日の記事を忘れていた。昨日は土曜日の講習としては記録的に少ない人数の中、来て下さった方々に、より集中的な稽古をおこないたいという私の気持ちが若干から回り気味であったような気がしております。少人数となると自然と私のモードが稽古会モードに切り替わりやすくなってしまい、心理面にまで踏み入ってしまうことがありますので、そうした自分の手綱を引きながらもなかなか言う事を聞いてくれない自分に苦労しておりました。私も反面教師から学んだものをそのまま自分がやってしまわないように気をつけたいところです。

 本日は打って変わって殺陣クラス剣術クラスともに賑わう講習会となりました。殺陣クラスにつきましては、先日の特別講習会で立廻りに一区切り付け、基礎的な払いや胴斬り、袈裟斬り、真っ向斬り、突きなどを分けておこないました。

 その人それぞれの癖を直し、シンプルな動きを見直し、その動きの癖を修正し、応用に備える事が次への準備です。

 胸が潰れる人、肩が上がる人、振りが小さくなってしまう人、腰が高い人や低い人、下を向く人、身体の姿勢だけでも直せる箇所はまだまだあります。顎の角度一つとってみてもその人の印象は変わりますので、芯の姿勢と絡みの姿勢、そうしたものも芯を引き立てるという観点からどのようにおこなうとそれぞれいいのか考えて行かなければなりません。見ている人が共感しやすい姿の中で、自由に大胆かつ繊細におこなうことを目指したいものです。

 剣術クラスでは、ダブル受講の方も多く今日の参加者に合わせて少し内容を変更しておこないました。

 殺陣と剣術の違いを今日も訊かれましたが、剣技をお芝居用にアレンジするのが殺陣であり、その剣技とは剣術ということになります。時代を遡れば剣舞が今でいうところの殺陣のような役割があったのだと思われます。

 剣舞の成り立ちについて、日本吟剣詩舞振興会のサイトから引用させていただきますと、

  広義の剣舞の起源は古く、奈良・平安時代には舞楽(ぶがく)や神社の神楽(かぐら)があり、中国(漢代)にも剣を持った舞があったことが伝えられています。
 吟詠によって演じる現代の剣舞は、明治維新後に剣士・榊原健吉が始めたというのが定説です。当時、武芸者たちが剣術試合を行っており、その余興として剣舞を披露したところ好評を得たといいます。
 その後、鹿児島出身の日比野正吉と高知出身の長宗我部親が剣舞を芸道としてまとめたことから、さまざまな流派が生まれました。
 戦後は舞台芸術としてその芸術性を追究し、現代剣舞として優れた演技を生み出しています。


 もちろん歌舞伎も殺陣のルーツとして大きな役割を担ってきました。

 これは以前私が調べたものですが、1899年に現存する最古のフィルムが9代目團十郎と五代目菊五郎の演じる『紅葉狩』であったと言われております。

 初期の日本映画は、歌舞伎からの影響が濃く、まさに歌舞伎の模倣としてはじまったそうです。

 そうした当時の一流舞台俳優は、映画に対して無関心であり、映画には二流三流または地方の役者が出演していました。

 やがて、歌舞伎の改革運動として、近代化された日本を舞台とする「新派」が演劇界に登場し、その映画化がメロドラマとして話題を呼ぶようになると、歌舞伎を題材とした映画は「旧劇」と呼びならわされるようになりました。

 1912年に日本で最初の本格的な映画会社として日本活動写真株式会社(日活)が誕生しました。日活は東京向島の撮影所で「新派」を、京都二条城西櫓下で「旧劇」を制作するようになりました。東京は現代劇、京都は時代劇という区分が成立したのはこのときと言われております。

 1920年代に入り、牧野省三氏がこれまでに協力関係にあった、日活と歌舞伎俳優尾上松之助と決別ししマキノ映画を設立します。そこから多くの、監督、脚本家、俳優が輩出し、スター俳優達が独立プロを擁護するようになりました。

 そうした流れから、時代劇というものが歌舞伎から徐々に独立したものとして、受け入れられるようになってきました。
 「旧劇」から「時代劇」という言葉に替わったのは1920年代からです。

 殺陣における改革がおこなわれたのは、澤田正二郎主宰の新国劇の殺陣であります。優雅で緩慢とした様式美的歌舞伎の立廻りを替えた事が脚光を浴びる事になりました。このあたりから、竹光や模擬刀が使われるようになります。(それまでの歌舞伎の立廻りでは真剣を使っていました。)

 1920年代にそうした時代劇における土台が作られ、1930年代になると時代劇の黄金時代を迎えます。

 しかし、第二次世界大戦後、CIE(民間情報教育局)による検閲が厳しくなり、時代劇に冬の時代が訪れます。

 1952年に日本が独立を回復し、CIEによる検閲が撤廃されると、その反動であるかのように、空前の時代劇ブームが到来したのです。1950年代の戦後はいわゆる、日本映画でもっとも時代劇が盛んになった頃と言われております。

 1960年代に入ると、テレビが家庭に普及されるようになり、それにともない、時代劇映画の本数も少なくなっていきます。
 そうして、映画からテレビへと時代劇の制作が移り変わっていくのでした。


 こうしたルーツがあり、殺陣はさまざまに現代へと繋がってきております。

 これからの時代、殺陣というものを考えましたときに、新たな可能性を感じることが出来ます。それは、誰でも映像を配信できる時代の中で、優れた剣技を持つ人物を探すことはそう難しいことではないと思われます。そうした中で、オーディションをおこない、これまでにないレベルの中での立廻りを低予算で制作することで、新たな殺陣の可能性を世の中に問うことが出来るのかもしれません。新たな可能性とは、原点回帰でもあり、生身の動きの凄さに魅入られるものを表現できるかということです。300万円の予算で30億円以上の興行収入を上げた作品もあるように、派手なパフォーマンスを押し付けるように見せるものではなく、日本人的な美学の中で、さりげなく凄まじい動きをおこなうことに、そしてそのおこなえる人物が増えることに、制約もしがらみもない環境の中だからこそ出来るものがあるように感じます。

 全体の底上げを図るような作品が登場すると世の中面白くなりそうなんですが…

 
 話は大きく脱線してしまいましたが、そうした時代の流れを引き継いで現代でも刀の使い方や体捌きというものを研究しお伝えしております。教室が一年また一年と続いていきますと、生徒の実力もそれにつれて上がった方が増えてきます。そうした事を感じられるのは私としては嬉しい事でありますし、益々自分自身が成長してもっともっと良いものをお伝えしていかなくてはならないと刺激にもなっております。

 新しい生徒さんや体験参加の方も増え始めましたので、今年はもっともっと活気付いていければと思います。そうした良い方が今後もお越しいただけるように、私も自身の活動を引き締めて取り組んでいこうと思います。

 今日も一日ありがとうございました。


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2019年1月 稽古日程

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2019-01-21(Mon)
 

良い一日

 年末年始に引いた風邪をぶり返してしまい、今度はやや熱が上がり咳が出て厄介であった。昨日がピークであったが、そんななか昨日水曜日は品川区総合体育館にて渡部氏と稽古をおこなった。

 偶然にも渡部氏も体調が悪くともにマスクを掛けて稽古。

 久しぶりに立廻りタイプMの確認や、体術、それから杖整体操にて終了。体調が悪いと身体も硬くいつもの心地良さが得られなかった。やはり風邪のときはおとなしく寝ているのが身体にとっては自然なことなのだろう。

 しかしながら、立廻りにしても体術にしてもそれなりに得られるものはあったので稽古をやって良かった。体調の悪い中来て下さった渡部氏に感謝したい。

 
 帰宅後は早めの就寝。昼近くまで寝た。おかげで咳が止まり熱も二℃ほど下がった。


 本日木曜日、パソコンをつけると「かざあな。剣術編」の映像が送られてきておりさっそく確認。

 かなり間が空いたが、その分の苦心が伝わってくる映像であり、自らの映像に励まされた感じがした。それはやはり音楽のチカラなのだと思う。この剣術編は、杖術編と違う雰囲気の音楽であり、あらためてこの作品はプロのミュージシャンが音を担当してくださっていることを痛感。イヤホンもしくはヘッドホンでまだ聴いていない方は、是非とも装着して聴いていただきたい。

 映像の流れはこれでOKとなったので、後は細かい部分の手入れをおこなったのち、プロである音屋さんにバトンタッチとなります。サクサクっと進んで早々に公開したい。

 さらに、先日14日におこなった「立廻り特別講習会」の映像をNさんから送っていただき、それぞれ一人ずつのカットを繋げたものを観ることが出来た。稽古風景の映像であるが、それなりに生徒達の成長の姿が伺えるものとなっている。これに音楽と効果音など合わせ参加された皆さんに喜んでもらえるような映像としてお渡ししたい。

 
 そして夜からは住吉にてI氏と稽古をおこなった。

 熱が下がったものの倦怠感があり、少し汗をかこうとI氏が訪れるまで短い時間であったが杖を稽古した。そうした体調の悪さからか力の入らなさからか、これまでにない杖の動きが出たのは興味深かった。より自由に振られるままに動けたような気がした。

 I氏が訪れ、少しお話をし稽古に入る。今日は鍛練稽古は私は見るだけにしようと思っていたが、不思議なものでI氏が訪れた途端に調子が良くなり、ともに鍛練稽古をおこなった。

 I氏との稽古は会話も稽古となっている。それは人生観であったり生き方やそれぞれの職業に通じる共感性のある言葉にある。

 I氏もそれなりの立場にある人であるが、ここでは私を信頼してくださり隠すことなく想いを言葉にして下さっております。私もこの自分の名を冠した稽古会では、そうした日々の生き方の中で、武道場という稽古場で話す内容に値する会話をしたいとずっと思い続けていたものです。

 そうした時にどんな言葉が出てくるのかは、話しやすい話し難いという事もありますが、その人の普段が透けて見えてしまうものです。嘘も本音も品性も、私のテリトリーの中では見えてしまうものですので、稽古といえる会話が出来る方との時間はとても有意義で貴重な時間です。


 今日も良い稽古であった。


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2019-01-18(Fri)
 

2019年 クラーチ剣術教室 新年会

 天気雨がパラついた本日は「クラーチ剣術教室」で講習をおこなってきました。

 一昨日から急に咳が出始め、昨年は二ヶ月近く咳が止まらなかったこともあり今回は出来る限り養生したいと思います。

 今年八十八歳になられるKさんが検査のためお休みされ、残りの九名が元気に参加されました。八十歳代が半数を占め、みなさんから「社長」と呼ばれて可愛がられているIさんが八十六歳となられていたことにあらためて驚きました。「今の人は、昔に比べて十歳若い。」なんてよく聞いたりしますが、十歳どころじゃなく十五歳位は若いような気がいたします。

 今日も安定して白熱した講習となりました。


 講習後はレストラン別室のラウンジで新年会。例年は車で移動して溝の口駅前にある中華料理のお店を予約していたのですが、今回は出来るだけみんなが参加しやすい新年会にしたいという考えもあり、その結果、講習に出られたみなさん全員参加となり賑やかなひと時となりました。

 美味しいご馳走を食べきれないほど、皆さんの分までいただき「もう帰るのが面倒くさいです。」と言ってしまうほどお腹一杯になりました。

 みなさんが元気で仲良く続けられていることがこの教室にとっては一番のことですので、毎週一回を疎かにせず、私も楽しく笑いながらいつまでも続けていければと思います。

 
 話は変わりますが昨日、品川区の団体登録の更新が無事に終了いたしました。ご協力いただいた皆様には心からお礼申し上げます。現在四月末までの会場は確保出来ております。四月からは戸越体育館も改修工事が終わり利用できるようになりますので、会場も確保しやすくなると思います。
 
 そうこうしているうちに、今度は江東区での団体登録更新が訪れますので、それに向けてのご協力をお願いしたいと考えている次第です。お陰様で安定開催が出来ているのも生徒のみなさまのご協力あってのことですので、一人で運営をおこなうのは大変な部分もありますが、自分がしっかりしておけば間違いが起きませんのでそのあたりのリスクは避けられます。最近のニュースも紅白以降ずっと繰り返されておりますが、やはり人は限られる部分があるのだと思います。そうした生存競争の闘いは日頃の日常にありますので、そのことに気がつき、その居場所へシフトしたことで私自身としましては人生観が大きく変わりました。早いか遅いか、何れにせよ芯を持って生きるということが自らを救うことに繋がっているのだと思います。


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2019-01-15(Tue)
 

全員に楽しんでいただけた立廻りの撮影

 本日は品川区総合体育館にて「立廻り特別講習会」を開催いたしました。

 今回は撮影を目的としておこないましたので、Gold Castle の生徒限定とさせていただきました。一番の功労者は撮影と記録を一人でおこなってくださった生徒のNさんです。手持ちで追いかけるのはなかなか難しいのですが、後半は安定しアングルや間合い等ベストな位置取りでおこなって下さいました。この立廻り特別講習会はNさんありきでの開催でしたので、役者さんが半数を占めた今回の撮影ではみなさん最後まで楽しんで下さったように手応えを感じております。

 OKテイクの映像を皆でチェックしながら進めていきましたので、全体的な動きが具体的に理解出来るようになり、撮影しながらも全員の上達を感じました。

 映像というのはアングルにより見栄えは大きく変わっていきます。そうした芯と絡みと撮影者の動きが一体となってワンカットが収められていきます。

 今日の実戦的な講習でそれぞれレベルアップした箇所はあったように思います。相手の動きは勿論のこと、カメラから見える映りの意識、視野の片隅で捉える撮影者の移動に合わせる動き、そうしたものを撮影のなかで監督やカメラマンに「ああ、この役者は解っているな。」と、現場での理解力を養う稽古にもなっております。

 しかしながらこうした事は、最低限必要な動きが身に備わり集中の余力が他に持っていける段階になって初めて意識し実行できるものであります。つまり、役者さんにとっては初めての現場でも、動きにおける基礎的な剣の操作、身のこなし方というのは既に考えなくても動ける状態にあることが条件としては必須であり、そうした前提条件の中でカメラアングルの意識であったり、監督に求められる動き方の要求に答えることが出来るのです。

 つまり殺陣クラスで学ぶことというのは、さまざまなパターンにおける動き方をこれまでの引き出しの中から調整していくものであり、そうした引き出しを増やすことが毎回の稽古で大事になってきます。より早く成長されたい方は、その具体的な引き出しについてノートを取っておくといいでしょう。それについては立廻りの動きの中で自ら課題となる動きを記入し、その動きのポイントを掴み身体に習得させていきながらさらに次の課題へと進んで行くと上達は早いでしょう。もっとも、これはお仕事に必要なスキルを求められる俳優さんにとってのアドバイスですので、皆がノートを取って上達を急ぐ必要はありません。私としても楽しんでいただける講習が一番望ましいと思っておりますので。

 今日は私もそうですが皆さんにとりましても楽しみな映像が撮れたと思います。勿論素人の制作ですので、それなりの映像となりますが、大事なことは作品としての完成度ではなく、普段の講習の雰囲気の中でどれほど動けているかを伝えられることが大事なのではないかと思います。私の教室は、イベントや作品作りはしておりませんが、生徒の技量を伸ばすことを最優先しておこなっておりますので、そういった意味からもこの映像は生徒一人ひとりの技量を見せるものになったと思います。そしてその映像を、出来る範囲で見栄え良く撮れるように労力を惜しみなく発揮してくださったNさんにはあらためてお礼申し上げます。

 後日編集して皆様へデータをお渡ししたいと思っておりますので、しばらくの間お待ち下さいませ。そして完成後はGold Castle のホームページに一般公開用として動画を掲載する予定です。

 別段アクションが好きな人達が参加している訳でもなく、イベントに出るためにチームで活動している訳でもなく、俳優や学生、会社員の方々の映像であることが興味深いところです。
 
 本日はみなさま、長い時間にも関わらず最後まで集中し怪我無く良い映像を撮りきることができ誠にありがとうございました!ここで達成感を持ってしまってはいけませんので、次なる引き出しを増やす内容にシフトしていきます。講習に参加できなかった皆様も、次の立廻りで少し速度を落としジックリ進めていきますのでよろしくお願いいたします。


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2019-01-14(Mon)
 

深川はやっぱり好きだなあ

 深川は時代小説などにもよく出てくる地名である。とくに作家池波正太郎の「鬼平犯科帳」には嬉しくなるほどその場所が登場する。

 深川飯や根深汁そうしたものが何故だか美味しそうで食べてみたくなる。しかし、柳川鍋、どぜう鍋は一瞬興味をそそられたものの、写真を見てしまうと私には無理だった。

 土曜日や日曜日に通っている深川スポーツセンターは、門前仲町駅から徒歩五分ほどで、近くには深川不動尊があり、ここは是非行っておきたい場所である。隣の富岡八幡宮は数年前に行った事があるが、今はこの場所については触れないほうがいいだろう。

 火曜日や木曜日の夜に通っている江東区スポーツ会館は、住吉駅から徒歩十二分ほどで、小名木川の遊歩道を歩き、クローバー橋から二駅先にある大きなスカイツリーを眺めながら通っている。この遊歩道を稽古帰りに門人と歩いて帰るのも定番となった。
 普段はあまり一緒に歩くことはないが、ここは人通りが少なく用心のため遅い時間は一緒に駅まで帰る事にしている。

 こうして日々移動していると自然外食が増えてくる。雰囲気のいいお店は何度も通ってしまい、気が付くと「本年もよろしくお願いいたします。」などと、常連の一人になってしまっている。

 自分の行動が定期的に安定しているのなら、そのなかで心落ち着ける場所を探したいし、そこに人生の時間の一部を残したい。そういうふうな事を考え始めた私も歳を取ったということなのだろう。

 
 さて、本日の講習では中学二年生のT君が袴を購入され初めての着付けに一緒に手伝いながらおこないました。こうした生徒が初めて袴や稽古着を身に付けた日というのは、ご本人もそうだと思いますが私にとりましても大変嬉しいものであります。それは、この教室を一人で運営し、お問い合わせ連絡を受けた段階から今日に至るまでの過程をすべて見てきているからであります。体験参加にお越しいただいた方々も、傍でおこなっている生徒達の迫力に驚かれたかもしれません。このところよく講習後に訊かれることは「みなさん、何年ぐらいやられているんですか?」というお言葉です。この言葉は私にとって嬉しく感じるものであり、みな体験参加を受けそこから生徒となり、二年~三年程で今日のような立廻りが出来るようになりました。

 基礎稽古ばかりを体系化しておこなう教室とは違い、私は基礎的な部分は必要最小限におこない、直ぐに相手を付けてさまざまな動きをその人に合わせておこないます。そのなかで動きのクセなどが見受けられましたら、基礎的な動きの中でその部分を集中的に直せるものをおこなうようにしており、基礎稽古だけに時間を掛ける雰囲気だけの空間にはしたくないという思いもあります。

 早く伸ばすためには、包み隠さず全てを教えることが出来るかにあります。そのためには、指導者は成長し続けていかなければなりませんので、誰よりも稽古をしていなければなりません。それが出来ない環境にあると、自らが指導者としての威厳を守るがために、伸ばせるものを伸ばさないようにしても不思議ではありません。ですから他の教室などで、どうも納得がいかないと感じ始めている人は、そうした部分が多分にあるのではないかと思うのです。

 つまり、指導者は生徒の誰よりもそのことに時間を費やし、技量を伸ばし続けていかなくては、全てを包み隠さずに伝えることは出来ません。ですから指導者というのは常に自らを観察し、身体のこと心のこと言葉のこと、さまざまな事を無意識にでも身体が整えてくれるまでにやっていなくてはならないものだと思います。


 それにいたしましても、今日の殺陣クラスの講習は覇気を感じるものでした。明日の「立廻り特別講習会」が影響していることは言うまでもありません。みな、それぞれの想いの中で明日の講習を受けられると思います。その想いを受け止めながら明日の撮影を無事に時間のなかで撮り終えたいと思います。

 続く杖術クラスでは、こちらも体験初参加の方がお越し下さいました。昨日に続き「蟹雀」をおこないましたが、やはりキツイもので頭上に差し出された杖に頭が当たらないようにそれぞれの組で楽しんで取り組まれておりました。

 脚部の使い方による力の実感を検証したり、払い突きを上下にランダムにおこなってみたり、最後はひさしぶりに三十連円打をおこないました。初めての方やあまりおこなっていない方にはお伝えする時間が残っておりませんでしたので申し訳なく思いますが、この三十連円打は長く残っていくものですので、ジックリと取り組んでいただければと思います。

 
 今日で体験参加を終え生徒となられた役者のMさん、同じく知り合い同士の役者のMさんとともに切磋琢磨して、役者さんには珍しく杖術に興味を持たれておりますので、そうした人と違う特技といいますか、ちょっと驚かれるような動きが出来るようになることは身を助けてくれることにもなりますので、またそうした特技としてだけでなく、自在に動ける身体の感覚を養うには杖は最適な得物であると断言いたします。左右上下が目まぐるしく入れ替わるなかで、手足得物が始終一致の中で動き続けていかなくてはなりません。大変な部分もありますが、そこには「心地良さ」という道標がありますので、その道標を自らの身体感のなかで育てながら、同時に育まれている事はじつに大事な部分であったりいたします。その辺りが感覚的に鋭い役者さんにとっては、客観性を持って自らと向き合うことが出来ますので励んでいただきたいと思います。

 体験参加の方も殺陣クラス、杖術クラス共にお越しいただきました。この一月という年初めに来られる方は生徒になる前提で来られている方が多いので、今日の講習では納得していただけるものがあったのではないかと感じております。生徒のみなさんも、今日の感じでみな親切な方ばかりですので、上下関係を嫌う私は、みな同様に丁寧であることが皆のためであると思っておりますので、シニアもジュニアも認め合って稽古しております。

 さあ、明日の成人の日は品川区総合体育館剣道場で「立廻り特別講習会」を開催いたします。みな、怪我の無いようにこれまで身に付けたものを後悔無く残せるようにおこなってください。私も大いに期待し楽しみにしております。力みが出ないようにそのあたりの精神的な部分のコントロールも明日は大事になってくるでしょう。どうぞ、よろしくお願いいたします!


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2019-01-14(Mon)
 

初雪

 天気予報も曇りなのか雨なのか雪なのか微妙ななか、外に出てみるとみぞれに近いような小雨模様。今日は下駄は止めようとキャリーバッグにビニールカバーを被せ、雨天時に持ち運びやすい武道具ケースに入れ替える。さあ、出掛けようと玄関の扉を開けると雪がゆっくりと舞い降りている。ああ、初雪だ!と、ひさしぶりの湿っぽい空模様に安堵した。


 さて、本日は文京スポーツセンターにてGold Castle 殺陣&剣術スクールの講習をおこないました。

 茗荷谷という場所も、こんな機会でもなければ訪れる事も無いので、アクセス的に生徒の皆さんにはご負担をお掛けしておりますが、その土地それぞれの雰囲気と言いますか周囲を見ながら歩かれるのもまた楽しいものです。あの会場なら帰りにあの場所へ行こう!とか仲良くなった生徒同士訪れるのもいいかもしれません。

 2009年にポルトガルへ師範と二人で行ったときには、サンタレンという街に師範の弟子のカルロスが住んでおり、そのカルロスのご実家に宿泊させていただきました。庭の木に実ったオレンジがあり、それをカルロスがもぎ取って「どうぞ」と渡してくださり、あまりの美味しさに驚いたものです。

 サンタレンはポルトガルでも田舎町でとてものどかないい所でした。夜空は満点の星空で流星群の日でもないのによく流れ星が見えました。そこから、カルロスが運転する車に乗り、師範が助手席に乗り私は後部座席に乗って三人で100km離れたリスボンへ稽古に向かいました。高速道路では、日本に比べてみなかなりのスピードで飛ばしておりました。リスボンでは、同じく師範の一番弟子といえるジョージが道場主を務める和道流空手の道場で私自身初となる海外での稽古を体験いたしました。

 稽古のために100kmの道程をぶっ飛ばして、一番弟子のジョージ、二番弟子のカルロスの武道武術にかける真摯な姿勢と、当時私がお世話になっていた師範への尊敬は、ともに三人で修験道の行をおこなわれたことからも私よりも遥かに深い絆で結ばれていたのを感じておりました。

 私は当時武術を始めてまだ八ヶ月、そんななか組太刀稽古や抜刀術稽古など、日本では毎週二回師範と稽古をおこなっていたものですから、まだ日の浅い私が打太刀や仕太刀となって遥かに長い年月をおこなっているポルトガルの弟子のみなさんにお伝えさせていただいたことは今振り返ってみると恐ろしく思えます。

 しかしながら、年に数回しか稽古を受けられない状況に比べ、毎週二回稽古を受けられる状況の有り難さというのを当時は痛感したものでした。そうした海外の方の想いは純粋であり、とくにポルトガルのような一日の始まりには家族でも友人でもハグをして始まる事が自然な日常の文化である国民性からは、遠い極東の島国から来たアジア人との稽古というのは、同じ日本で暮らす我々にとって、想像し難い想いなのではなかろうかと当時記録したノートに書き綴ったような記憶があります。

 外国から日本に来て武道武術を学ぶにはやはりほとんどの方が旅行が優先となりますでしょうし、ましてや旅行ついでに武道武術を学ぶには(経験者を除き)中途半端なものとなってしまいます。しかしながら、現在動画などで下調べをして日本に訪れる外国の方もいらっしゃると想像いたしますし、これからはそうした事前に色々な指導者や組織団体を下調べした上で訪れてくる外国の方が増えてくるでしょう。

 そういう意味では、先日お披露目会を終えた後藤健太氏の道場「神田すずらん館」はそうした外国の方に形骸化した動きではなく、外国の方が驚くようなものをお伝えできる場所として開かれた場所でもあります。

 今後、外国の方が日本の武道武術を体験し本国へ持ち帰ったときに、どういう話題になり広がっていくかという事を考えますと、ネットで仲介業者から教室の指導者が検索され、その仲介業者から委託され指導しているような形態では、紹介した指導者がいい加減な人であったら、外国の方も被害に合いますが、日本人である我々にとっても被害を負う事になります。

 そもそも仲介業者にしても、どういう志で海外の人に日本の武道武術などを紹介していくのかということを考えますと、その多くは単純に外国人の旅行者が増えているから商売になる。ということが根本にあるのなら、その指導者はネットで検索して、教室をやっているサイトに片っ端から連絡し、引っ掛かったところでやっていこうということでしょう。私のところにも何回かそうした連絡はありましたが全てお断りしております。

 基本的に、会った事の無い人からネットを通じて突然お願い事が来ることに良いものはありません。私の経験談からです。

 そんななかでも、外国の方に指導されている優れた指導者もいらっしゃることは事実です。これからの時代、さまざまな指導者がインターネットを通じて募集を呼び掛け片手間に指導者になれる時代となります。ですから、各教室の力量ある指導者が、優れた技術、優れた指導、優れた運営、優れた人物であって、適正金額の元、乱立する情報のなかで防波堤的役割を果たして行っていただきたいと願います。

 そうした団体の方には、私も自らの教室の損得を抜きにしてご紹介させたいただきたいと思っております。

 
 話が大きくずれてしまいましたので軌道修正。

 今日の杖術講習では、鍛練稽古の一つに「蟹雀」をおこないました。これは通常の「蟹の前歩き」や「雀足歩法」に比べてよりキツいことが分かりました。ですので、今後は状況を見ながらおこなっていこうと考えております。

 その次は久しぶりに「お辞儀潰し」をおこないました。どうして久しぶりになったかと言うと、「裏お辞儀潰し」が出てからは、利きの具合から裏お辞儀潰しを遣うことになっていましたが、中丹田の意識によりお辞儀潰しの利きが格段に向上したことから再度この稽古を取り入れるようになりました。

 それともう一つ、お辞儀潰しの方が首への負担が少なく寧ろ心地良ささえ感じる中で膝がガクンと崩されます。(人に寄っては膝も手も床についてしまいます。)

 この中丹田の意識は、剣術でも杖術でも同様に意識しておこなっておりますので、こうした相手を崩す技に応用したときに自然と身体各所の手続き配分が備わって出てくるのだと思います。

 稽古の面白いところは、そうした一つの気付きを、基礎的な打ち込みであったり突きであったり、そうしたこれまでの稽古に取り入れ新たな身体感を得ることにあります。それが次なる技を生み出すという流れにもなっているという訳です。

 次に「流転落し打ち」これも私の中で進化してきた技ですが、杖を抜くのでは無く「突き抜く」という感覚。言葉は一文字でも違えばニュアンスは響かないものですので、或る意味ピタリと響いた言葉というのは呪文のような感じがいたします。これは甲野先生のご子息であられる甲野陽紀さんの新刊「身体はわたしを映す間鏡である」の中にも書かれておりましたが、言葉の微妙なニュアンスの違いによって人の集中が変わり、それがある動きに対して有効に発揮するというものでした。まさに、言葉による集中の変化というのは意識的にせよ無意識にせよ、身体の感覚に影響するものですのでそうしたものを各人が自分のなかで自分なりの言葉や集中技法に置き換えて取り組んでみてもよろしいかと思われます。

 最後は「逆足之型」をおこないました。

 今日初めておこなった方もいらっしゃったようで、相手が付いても惑わされずに動けるかということが重要になってきます。この型稽古は今後もおこなっていきますので、焦らずジックリと取り組んでいただければと思います。

 
 私も今年はさまざまな所で稽古や講習会をおこないます。現在、品川区五反田にある品川区総合体育館、そして門前仲町にある深川スポーツセンター、そして津田山にあるクラーチ溝の口(こちらでは1/31発刊の日経ダイヤモンドにチラッと講習風景の写真が出る可能性があるそうです。)それと住吉にある江東区スポーツ会館、そして先日伺わせていただいた神保町にある「神田すずらん館」さらに四月からは、品川区戸越体育館と、高田馬場にある新宿スポーツセンターが改修工事を終えてここでの稽古が復活いたします。

 そうした毎日の移動がバラエティに富んだ日々となりそうです。しかしながら、先ほども書きましたが、ポルトガルでの稽古の事を思い返しますと、これだけ電車のアクセスが便利な東京都心部では1時間~1時間半までの移動は読書をしていればあっという間です。スマホを持っている人なら(ほとんどの方がそうだと思いますが)ちょっと調べ事や他人のサイトを覗き込んでいるとあっという間でしょう。そういう意味では、混雑した世知辛い都内の生活は飽き飽きしておりますが、これだけさまざまな所で稽古をさせていただける環境の地であるという事を考えれば、なんとも有り難いことだと思わずにはいられません。

 私も今年は、稽古もそうですがそうしたさまざまな地で何か楽しいことを見つけて自分の空間を新たに作っていきたいと思います。東京に住んで十五年目。もっといろいろな事を経験しそこから何かを伸ばしていきたいと思い始めました。時間の遣り繰りと、自分の力量のなかでやっていくということを守って今年はさらに前に進んで行きます。

 明日は深川スポーツセンターでの講習です。体験参加の方も定員となりましたので賑わう講習になりそうです。明後日の立廻り特別講習会に参加の方は、明日が実質最後の稽古となります。舞台の千秋楽ではないですが、このタイプⅠをやりたくてももう次に進めますので、思う存分明日は稽古されてください。

 それでは明日もみなさま楽しみにお待ちしております。


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2019-01-12(Sat)
 

蟹雀

 雨が降らず乾燥した日が続いているが、昨年から部屋に置いている加湿空気清浄機のおかげで助かっている。

 昨夜は江東区スポーツ会館で渡部氏と金山剣術稽古会の稽古をおこなった。他で稽古をおこなっているが、私の会としては今年最初の稽古となった。鍛練稽古、杖術、剣術、抜刀術、杖整体操、と盛り沢山であったが、気がつけば稽古内容もずいぶん増えてきた。

 稽古内容が増えてもやはりいつまでも変わらずに取り組んでいくのは払いであったり、打ち込みや突きなどのシンンプルな技である。そうしたシンプルな技の応用展開がさまざまな型稽古になっていくので、そうした応用展開した技はあまり時間を掛けておこなうことは無い。

 昨夜はさまざまに杖や剣を振ったので一日経って若干筋疲労をおこしている。金山剣術稽古会は私にとっても稽古発掘の場でありりもっとも身体を動かす場でもある。それは今後もずっとそうであるし、それが出来る場として少人数規模でおこなうようにしている。

 杖術稽古の際に、重心移動と体重の重さを乗せる説明から、フト思いつき蟹の前歩きと雀足歩法をミックスさせた「蟹雀」という稽古法を考案した。これは蟹の前歩きで五歩進んだのち雀が一発入るというもの、その際に相手に杖を頭上に伸ばして置いてもらい、それに頭が触れないように進んでいくもの。つまりは、軸足に体重を預けないように移動しながら技の瞬間に重さを乗せることが出来る感覚を養成する稽古である。

 楽しくキツめにおこなえるので、次回の明日の杖術講習でさっそく取り入れようと思う。 

 剣術では「陰陽之太刀」と「陰陽之祓い」をおこなった。これは「連続切り返し」のように、剣術としての身体を練る稽古法といえるだろう。これは2/9(土)の予定している「剣術 特別講習会」でお伝えしたいと思うので、それまでに細かい部分を確認しておきたい。

 抜刀術では、ひさしぶりに「懐月」を集中的におこなった。年末は「鷲眼一閃」など他の技に時間を割いたので一ヶ月ぶり位におこなったかと思う。しかしながら、今までで一番の安定した抜きになっていたことに自分でも驚いた。頭の重さの使い方と中丹田の意識と柄を噛む右手の操作。そしてそれらを精度良くおこなうための肩の抜け。それらが自然と信頼性をもっておこなえるようになったことが要因の一つといえる。

 最後の杖整体操で身体を整え濃密な稽古を終える事が出来た。今年もさまざまにこの稽古会で技が変わり新たな技や稽古法などが生まれてくるだろう。そのために変わらぬ感謝の気持ちをもって稽古に望みたい。


 そして本日は戸越体育館の受付にて手続きの一部を完了することができました。Kさんが体調の悪い中お越し下さいまして無事に進めることができました。今月中には全て完了いたしますので、品川区での区内施設の安定開催に向けてご協力下さいました皆様にはあらためてお礼申し上げます。

 
 明日は、13時00分~14時30分 文京スポーツセンター剣道場にて杖術クラスの講習をおこないます。丸の内線茗荷谷駅から徒歩五分の昨年七月に改修工事をおえた綺麗な会場です。今年初稽古となる生徒もまだまだいらっしゃると思いますので、明日は「蟹雀」でカラダに鞭を入れていこうと思います(笑)。


2019年2月09日(土)「剣術 特別講習会」のお知らせ(お申し込み受付中)

2019年2月16日(土)「杖整体操」のお知らせ(お申し込み受付中)

金山剣術稽古会HP

2019年1月 稽古日程

2019年2月 稽古日程

甲野善紀先生からの紹介文


2019-01-11(Fri)
 

機器に使われないために

 今日は記録的に続けて記事を書いている。まあ、これも仕事の内なのであるが、自分のことを自分でしているので仕事という実感は無い。それが良いのか悪いのか判らないが、それで生きて行けていると言う事は悪くは無いのであろう。「欲」は生きるエネルギーにもなるが、同時に苦しさを伴うものでもあり、そうしたものを上手く依存せずにコントロール出来る開き直りというか、バランス力は大事である。人生とは極論を言えば如何にバランス力を身につけることが出来るかではなかろうか。

 それはすなわち、センスの追求であり、センス=感覚の収得に繋がってくる。

 偏りは身体的にも人間関係にも変調をきたす。だが人間というのは偏りやすいものである。バランス力を備えるにはさまざまな実地経験が不可欠であろう。失敗は苦しいものであるが、バランス力を養う大きな要因である。笑い楽しみ泣き苦しむ。無気力に閉じ篭り活力に溢れ失敗し成功する。身体も故障して予防法を学ぶように、生き方も失敗して対処法を心得る。

 ひと昔前までは、ブログなどというものは芸能人のための専用ツールという認識であった。それが今では、世の中の大半が不特定多数に対して、情報を発信し問い掛けるお節介な時代となってしまった。ブログも個人の日記というものではなくなり、宣伝告知、広告収入のためのビジネスツールとなった。そんなブログも今や過去のツールとなってしまい、「つぶやき」という、近所の井戸端会議を世界中に発信するツイッターというものが現れ、時間を問わず人々はSNSに依存させられてしまうようになった。

 2チャンネルとツイッターの差があまり変わらなくなってしまったうような感覚を受けている。もっとも2チャンネルというものをあまり知らないが、感覚的には一緒のような気がしている。

 文章だけにとどまらず、Youtubeやインスタにより、写真や動画を世間の人が一昔前の価値観では在り得ないように、世間に発表する時代となった。

 それらはすべてツールの進化によるものであり、特別なものが特別でなくなったということなのだろう。

 余計なものに人々は時間と労力を取られる様になってしまい、芸能人ごっこやマスコミごっこのように、現時点でのツールをエネルギーの消費に費やしている。そう、「リアルなごっこ」を最新機器が持ち上げているのである。

 バランス力。必要なときに用いるが不必要なときには関わらない。人間には依存と言うバランスの邪魔者があり、それをなかなかやらせてくれない。ツールに従わされているということは電車でゲームに夢中になっている大人たちを見ても、時代の変化を感じずにはいられない。「あんた、いつまでゲームしているの!」大人は子供にこう言える存在だと思っていたが…私がスマホを持たないのは、私もそうなってしまう可能性があるからである。バランス力と依存症。ツールの進化に世間のごっこ化。魅力は麻薬。

 そんな私もいつしか日記という感覚が、不特定多数への情報発信ツールとして記事を書いてしまうようになった。

 だが、私の場合は個人事業主であり全てを一人で立ち回っているので、私の考えや言葉、情報というのを出来るだけ生の言葉で不器用にでも公開していくことは、私の考え一つでおこなっている活動に関わってくださる方々にとって不安材料を蓄積させないためにも欠かせないものであると思っている。

 クドイかもしれないが、便利なツールの代償がそうした人々の依存ゴッコ化となり、バランス力を低下させられ、老若男女関係なく攻撃的な世の中になっている。何でもそうであるが、「使う側となれ、使われる側となるな。」ということだ。


 さて、前置きがずいぶん長くなってしまいましたが、今日は今年最初の「クラーチ剣術教室」の講習でした。

 二週間ぶりとなる講習ですが、みなさんそれぞれにお正月を迎えられ元気に参加されました。八十歳代の生徒がほぼ半数と増えて来ましたが、これからも楽しんで続けられるような空間でありたいと思っております。来週は新年会ですので、記事はそのときに取っておきましょう。今日はこれぐらいで電源を落としたいと思います。いつものように白熱した講習でした。


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2019-01-09(Wed)
 

「神田すずらん館」完成間近

 暮れから引いていた風邪がどうやら抜けて行ったようだ。大したことは無かったが気分的に楽になった。


 昨日は、一昨年の七月から金山剣術稽古会の門人としてご縁が出来た後藤健太氏の道場が完成間近ということで、後藤氏と後藤氏の共同オーナーであるHさんとお会いすることができた。


 ハッキリ言って最高の道場である。


 神保町駅から徒歩二分、すずらん通りに面したキッチン南海の斜向かいのビル三階にある「神田すずらん館」という道場。


 後藤氏に伺ったが、今や神保町は外国から訪れる観光客の中でも都心部で第二位にランクされるほど注目されている街であるという。
 江戸の三大道場、鏡心明智流の「士学館」、北辰一刀流の「玄武館」、神道無念流の「練兵館」がそれぞれ茅場町、神田、九段下の辺りに存在していた。


 そうしたことからも、神保町は剣術の残り香がいずれの道場からも漂ってくる場所に位置している。
 もちろん古本屋の聖地でもあることは言うまでもない。


 そして、一等地に相応しく道場が美しい。
 場所柄広いとは言えないが、それでも武術稽古をおこなうには十分な広さであり、逆にこの位のスペースならば濃密な稽古をおこなえる空間となるだろう。
 この一等地にある「神田すずらん館」は、私の想像する限り「道場」というものの新しい形態となって時代の先陣を切って行くのではないかと感じている。


 これまでのご縁から、私もここで教室を開かせていただく事になった。まるで食客を思わせられる有り難い展開に、私にできる事は力になりたいと思う。それにしても神保町は近くにいいお店が立ち並ぶ素晴らしい環境である。


 間もなく新道場が誕生し、さまざまに情報発信されていくであろう。そうした産声をあげる前の時期に道場に上がらせていただき、そしてオーナーのお二人と親族の方ともお会いさせて頂けた事は記憶に残るものであり大事な時間となった。あらためて人とのご縁というのは不思議であり有り難いものである。


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2019-01-09(Wed)
 

2019年2月 武術稽古日程


2月02日(土曜日) Gold Castle 殺陣&剣術スクール
          15時30分~17時00分
          品川区総合体育館 剣道場  



2月03日(日曜日) Gold Castle 殺陣&剣術スクール
          13時20分~14時50分
          深川スポーツセンター 柔道場  
          15時10分~16時40分
          深川スポーツセンター 柔道場  
          


2月05日(火曜日) クラーチ剣術教室
          10時00分~11時30分

      

2月07日(木曜日) 金山剣術稽古会
          19時00分~21時00分
          江東区スポーツ会館 剣道場


           
2月09日(土曜日) 剣術 特別講習会
          15時30分~17時30分
          文京スポーツセンター 剣道場
          18時00分~ 懇親会




2月10日(日曜日) Gold Castle 殺陣&剣術スクール
          12時00分~14時00分
          品川区総合体育館 剣道場  
           


2月12日(火曜日) クラーチ剣術教室
          10時00分~11時30分



2月13日(水曜日) 金山剣術稽古会
          12時00分~14時00分
          品川区総合体育館 剣道場



2月14日(木曜日) 金山剣術稽古会
          19時00分~21時00分
          江東区スポーツ会館 剣道場



2月16日(土曜日) Gold Castle 殺陣&剣術スクール
          15時30分~17時00分
          品川区総合体育館 柔道場  

          杖整体操
          18時00分~19時30分
          品川区総合体育館 柔道場




2月17日(日曜日) Gold Castle 殺陣&剣術スクール
          13時20分~14時50分
          深川スポーツセンター 柔道場  
          15時10分~16時40分
          深川スポーツセンター 柔道場
           


2月19日(火曜日) クラーチ剣術教室
          10時00分~11時30分          

          金山剣術稽古会
          19時00分~21時00分
          江東区スポーツ会館 剣道場



2月21日(木曜日) 金山剣術稽古会
          19時00分~21時00分
          江東区スポーツ会館 剣道場



2月23日(土曜日) Gold Castle 殺陣&剣術スクール
          15時00分~16時30分
          深川スポーツセンター 剣道場  



2月24日(日曜日) Gold Castle 殺陣&剣術スクール
          15時00分~17時00分
          品川区総合体育館 柔道場  



2月26日(火曜日) クラーチ剣術教室
          10時00分~11時30分          

          金山剣術稽古会
          19時00分~21時00分
          江東区スポーツ会館 剣道場



2月27日(水曜日) 金山剣術稽古会
          12時00分~14時00分
          品川区総合体育館 柔道場



2月28日(木曜日) 金山剣術稽古会
          19時00分~21時00分
          江東区スポーツ会館 剣道場






 金山剣術稽古会 入会希望の方へ


【江東区スポーツ会館での稽古時間】
◇(火曜日/毎週)19時00分~21時00分
月曜日が祝日の場合は振替休館日となりお休みとなります。

◇(木曜日/毎週)19時00分~21時00分


完全予約制ですのでお早めにご連絡下さい。
前月までに予約の入っていない日はお休みとなる事があります。
初めての方はこちら金山剣術稽古会についてをご参照の上
金山剣術稽古会のサイトhttps://www.kanayama-kenjutsu.comよりご連絡下さい。

稽古場所の詳細や稽古内容、稽古時間のご相談、道具類その他のご質問等につきましてご不明な点がありましたらご連絡下さい。

都合により日程が変更となる場合がありますので御了承下さい。

【施設休館のお知らせ】
2018年12/1~2019年3/31まで新宿スポーツセンターが空調設備の改修工事にともない休館となります。
2018年10/中旬~2019年3/31まで戸越体育館が耐震化工事のため休館となります。

当期間における「金山剣術稽古会」の開催は、江東区スポーツ会館にて火曜日と木曜日の19時00分~21時00分にて対応させていただきます。そのほか品川区総合体育館で開催を検討しております。曜日と時間は会員の都合を聞いて総合的に判断させていただきます。しばらくご負担をお掛けしてしまいますがご協力のほど宜しくお願い申し上げます。


2019-01-08(Tue)
 

「杖整体操」 開催のお知らせ

 2019年2月16日(土)に杖を使っての健康法を講習会でおこないます。 

 この体操の目的とするところは、気持ちよさの中で身体が整っていく調整が成される所にあります。その気持ちよさには、杖という一本の丸棒が腕の重さによる負担や心的ストレスを和らげ、バランスの乱れた姿勢を整えやすく出来るところにあります。

 この体操には、痛みを堪えて伸ばすことや頑張りは必要なく、ただ気持いいところを探しながらその位置を見つけた時に、温泉に浸かるような感覚で留まりリラックスするだけです。

 元々は私の身体の調整法の為に考案したものですが、これまでにない身体の心地良さと痛みを堪えることなく気持ちよさのなかで身体の詰まりが取れ、疲労やそれに伴うストレスが抜けていく感じが得られたことから、講習会や稽古会等で色々な人を対象におこなってきたものです。それぞれの反応を受け、内容を整理しより効果的に身体の心地良さとリラックスが得られるための講習会を開催しようと至った訳であります。

 ヨガの要素や、体操の要素、整体の要素も、この杖整体操には含まれておりますので、カラダの硬い方やカラダが凝っている方、精神的になかなかリラックスできない方、武道に関係なく会社員の方でも安心して簡単におこなえるものです。頑張らずに心地良さの中で身体が整う講習会ですのでご関心のある方は一度ご参加ください。
(動きやすい服装で大丈夫です。貸し出し用の杖はご用意してあります。)


2018.11.22 杖整体操

2018.11.03 杖整体操④

2018.11.03 杖整体操⑯


【開催日】
2019年2月16日(土曜日)


【開催時間】
18時00分~19時30分


【会場】
品川区総合体育館 柔道場


【参加費】
2.000円


【お申し込み方法】
Gold Castle 殺陣&剣術スクールのホームページ、または「こくちーず」より下記の内容を明記してご連絡下さい。
①「氏名」 
②「年齢」 
③「性別」 
④「杖の有無」 

上記の内容を確認しましたら、こちらより折り返しご連絡させていただきます。


≪プロフィール≫
松聲館 剣術技法研究員
金山剣術稽古会 主宰
Gold Castle 殺陣&剣術スクール 主宰
高齢者住宅 クラーチ溝の口 剣術教室講師


2019-01-08(Tue)
 

「剣術 特別講習会」のお知らせ

2019年2月9日(土) 文京スポーツセンター 剣道場にて剣術の特別講習会をおこないます。

今回はこれまでの内容に加え、新たに「陰陽の太刀」「陰陽の祓い」をおこないます。
初心者から、経験者までその方に応じて進めて参りますのでお申し込みお待ちしております。
(貸し出し用の木刀は用意しています。)


2019.02.09 剣術 特別講習会
(写真はBABジャパン制作によるDVD撮影の一コマ)


【開催時間】
15時30分~17時30分
18時00分~懇親会

【会場】
文京スポーツセンター 剣道場


【参加費】
3.000円



【お申し込み方法】
ホームページ、または「こくちーず」より下記の内容を明記してご連絡下さい。
①「氏名」 
②「年齢」 
③「性別」 
④「木刀の有無」 
⑤「懇親会の参加または不参加」

上記の内容を確認しましたら、こちらより折り返しご連絡させていただきます。


≪プロフィール≫
松聲館 剣術技法研究員
金山剣術稽古会 主宰
Gold Castle 殺陣&剣術スクール 主宰
高齢者住宅 クラーチ溝の口 剣術教室講師


2019-01-08(Tue)
 

枝葉ではない根幹の在り方を学ぶ

 毎週土曜日と日曜日はGold Castleの講習であったり、特別講習会であったりと、この五年間そうした周期が身体の中で完全に習慣化している。そのためお正月の間は、僅か一週間分しか間を空けないのであるが、習慣化している一週間のリズムというのは、一週分間を空けただけでも感じが違うものである。何が言いたいのかというと、習慣化したリズムというのは意識していないところでちゃんとその間の日数感覚を記憶して整えてくれているのだということである。何かを安定的に進めていくには、基盤となるものがバラツキ無く習慣化していなくてはならないように思える。そうした基盤の元があるから、何かと比べたり現在の状況を把握しやすいのであろう。

 1月第一週目の土日を終え、完全にそうした習慣に守られた精神的サイクルに戻った。しかしながら、毎年自らに対する目標というのは立てているので、そうした部分まで忘れて元に戻ってしまわないように、1月というのは自らの意思に念を押して染み込ませたい。


 さて、本日は深川スポーツセンターにて殺陣クラスと剣術クラスの講習をおこないました。今日も体験参加の方がお越しくださいました。他県から東京に上京された若い男性の方ですが、体験受講され、今後ともお世話になりたいというご連絡を頂きました。

 役者の生徒さんはこのところ増えて来ているように感じております。この教室の特徴は、縛りなく、自由な日程調整の中で参加でき、そうした中で生徒の技量を伸ばすことを第一に考えております。ですので、舞台や他のワークショップなどでお休みいただく事も少なくありません。そしてそういった休講中の期間はお月謝をいただいておりませんので、活動が一段落したところで気軽に復帰できることも、スケジュールが不定期な方にとっては都合がよろしいかと思います。

 当然そうなりますと、私の収入も安定しないのでありますが、私の生き方では今の収入でも十分満足して生きていけますので、収入が上がるような運営にはしていないことは生徒の皆様には分かっていただいていると思っております。開講間もない頃はお月謝が4.000円でしたが、現在は6.000円とさせていただいております。金額設定というのは色々なバランスを決めてしまうものでもあります。これは私が儲けたいという考えから決めたものではなく、生徒数、コマ数、私の収入のために必要となる時間、そうしたもののバランスから金額というのは決定して行きます。生徒が安定的に安心して稽古が出来る環境と、私自身が稽古し、そこで得たものをお伝えしていく時間というのは外すことは出来ません。仮に4.000円でおこなったとして、生徒が増え続けコマ数を増やし、混雑した中で一人ひとりを観る確率が下がる状況よりも、6.000円としたことで人数的に安定し、私の研究稽古の時間やその他の活動に時間を割くことが出来るようになりました。

 指導者になりたいと、破格な安さで生徒を集めても、普段はアルバイトをしながら自らの稽古もままならない状況では、進展のない指導にしかなりませんし、どこかで学んだ事を横流しに伝えるという、指導者としての理念があるのかという負のスパイラルに陥ってしまいかねません。

 生徒はおそらくそのような人に学びたいとは思っていないでしょうし、それは指導内容云々よりも、その人の在り方が大事なのではないでしょうか。私が今のサイクルで生きて行けるのは講習や稽古会に参加してくださっている皆様のおかげであります。それを継続していくためには、誠意を持って稽古に励みそれを自分の稽古で得た感覚と言葉で伝えることだと思うのです。そうした稽古での真摯な気持ちは気づきという恩恵を承りますので、そうした新しい出来事を皆さんは楽しみにしていらっしゃいますし、私の一人稽古や研究稽古は、みなさんと共にあるということが今の私の人生における日常ということなのでしょう。

 昨年の11月に、私が武術の指導と監修をおこなったDVDの撮影をBABジャパンでおこなっていただきました。この中で杖術、剣術、小太刀、抜刀術をおこないましたが、体術は外しました。それは私の中に術理として甲野先生の術理が色濃く影響を受けているため、まだ現段階ではおこなうべきではないと判断したからであります。もちろん私の剣術や杖術のベースには甲野先生の動きがありますが、そうした稽古は自らの一人稽古で積み上げ、感覚を知り、手続きを考案していったものです。そうした一つ一つの発掘作業が、言葉となり雰囲気となり自分の言葉として伝えることが出来るのだと思います。ですから、講習でも生徒からさまざまな質問を受けても瞬時に対応ができるのだと思います。そうした瞬時に手に取るように解ることが全員の中に見受けられますからその場を統括していけるのです。私が師事している甲野先生の中で、私が勝手に学ばせて頂いているのは、存在そのものから受ける在り方だと思います。それがもしかすると、私が武術だけで生かせていただける人生となったことの一番の要因ではないかと感じるのです。

 
 話を講習に戻します。

 私もかつては役者活動をしており、さまざまな土地を転々としてきました。確約の無い状況で一人地方から東京へ出てくることは、不安もありましたが、当時は若さゆえの勢いがあり、それが遥かに不安を上回っておりました。
 
 ですから生徒となられた役者の方々はどこか他人事でない気持ちになることがあります。役者志望の方には色々な方がいますが、Gold Castleの生徒になられた方々は、基本的に6.000円というお月謝を、家賃の支払い等大変な状況もある中で、自らの役者としての素養を高めるために、仕事で急務に必要だから切羽詰ってという状況でない中で参加されるということは、それだけでその人の志が伝わって来ますし、だいたいそういう方は仕事に繋がっております。もう少し言わせていただければ、芸能事務所のスカウトでも、もしかすると単に見た目の事ではなく、そうした志をもっているか、または今後志を持てる人間であるのかを、経験からなる雰囲気から感じ取ることができるのだと思います。それは、私が指導者としてこれまでにそういう方を稽古で見てきたからそう感じるのです。断言できますことは、仕事を定期的に頂いている方は人としても素晴らしいですし向上心があり、自分の考えをしっかり持っております。そうした本当の気持ちで生きている方は、観る人が観れば瞬間的に看破し幸運に導いていくのではないでしょうか。

 そうした方々がそうした方々を導いてくださっているように感じますし、益々Gold Castleは良い生徒達に恵まれていくものと感じております。それはもちろん、役者さん以外のいろいろな業種のお仕事をされている生徒のみなさまも同様です。

 昨日の杖整体操で鎌倉からお越しになられた方に、家でも出来る杖の稽古法を尋ねられ幾つかお伝えし、そのなかで手の内の重要な部分についてアドバイスしたところ大変喜んでくださり、「今日はもうこれだけでも…」と杖整体操をおこなう前に仰られていたのが印象的でした。講習後は、気付けば20分程会場でお話いたしました。訊き上手な落ち着いた雰囲気の方でしたので、私も時間を気にせずいろいろお話させていただきました。

 講習後熱心な生徒から、今日おこなった講習内容の記憶から、名前と動きを書き連ねたものに感想を加え、さらに学びを深めようとされています。私も甲野先生との稽古後はそうした感想をメールさせていただいておりました。以前は記憶の限り書き出して感想をお伝えしておりましたが、お忙しい先生に余り時間を割いてしまうような内容は止めようと、ポイントだけ書いてお伝えすることが増えてきました。ですが私のポイントといいますと、技そのものよりも、心理的なものであったり、生き方との繋がりであったり、どうしてもそっちへ行きそうになるのを押さえながら簡潔にしようと努めております。今回初めて私がそういった稽古のレポートを受ける立場となり、私自身にとってもどのように感じどのようにお応えするのが良いのかを学ぶ良い経験に恵まれました。

 人間が一日に受ける情報といいますか、出来事の多彩さには本当に驚かされます。そういったことを喜んで受け入れられる精神状態であることも、関わってくださる皆さんのおかげです。それらが循環し良いサイクルで共に同じ時間軸を生きて行ける人とともに、これからも生きていきたいとおもいます。


金山剣術稽古会HP

2019年1月 稽古日程

甲野善紀先生からの紹介文


2019-01-07(Mon)
 

今年も勢い良く始まりました!

 今日は朝からトリプルヘッダーで慌しかった。それでも、正月の充電が効いていたせいか頭と身体は良く動いてくれた。

 今夜はすでに2時を過ぎているがようやく落ち着いて記事を書くことが出来る。帰宅しても、一時間は着替えも片付けも出来ないまま、パソコンに届いたメールの返信や、データの整理などの作業に追われ時間が嘘のように過ぎてしまう。今年は時間の遣り繰りがテーマでもあるが、今日は致し方ない。その分得るものがあるのでありがたいことである。


 さて、本日はGold Castleの稽古始めということで、品川区総合体育館柔道場にて朝から講習をおこないました。例年1月は体験参加の方が多く見られ、体験のみというよりは、入会希望として体験に来られる場合が多い。常連の方々がお休みだったにもかかわらず賑わう参加人数の中、柔道場ということもあり前半は体術稽古をおこないました。私がこのところよく口にしている中丹田の意識と、それをどう相手にエネルギーとして伝えていくか、もう一つは、仙骨の操作による身体の強さ。これらはほとんどの生徒の方にも変化が分り易く、その違いに興味を持っていただける内容です。座りでの稽古もおこなう予定でしたが、思いのほか時間が過ぎてしまい抜刀術と納刀法の稽古をおこないました。

 抜刀術では「後方突き」「巴抜き」「鷲眼一閃」「隼抜き」をおこないました。とくに余りやらない「鷲眼一閃」にはみな苦労されている様子でした。抜刀術では、私の経験から筋力に頼ると遅くなりますし精度が落ちてしまいます。速く抜ける条件の一つには身体の状態が無理なく疲労無く瞬間瞬間の手続きがおこなわれることにあります。これは不思議なことですが、武術を初めて今年でようやく10年となりますが、速くなっていくことはあっても遅くなっていくことはただの一度もありません。現在2017年01月17日に撮影した抜刀術の動画がありますが、あの当時から比べますと全ての動きで変わった部分があります。武術稽古の面白さ不思議さにはそうした年齢的には落ちていく筈のものがルールに縛られない状態で取り組めることもあり、自らの身体の状態をベストに保つことが稽古とも言えるような気がいたします。

 講習後は同会場で特別講習会の「杖整体操」をおこないました。今回も初参加の方がお越し下さいました。この杖整体操は、体操というカテゴリーですので、私の杖術に興味を持ってくださる方にとりましても、比較的参加しやすい場となっているようです。この杖整体操は、技のように変化し続けていくものではなく、それぞれの人にとって心地良くなる方法を掴んでいただく場として、自由におこなっていただけることが理想でもあります。ですので、今後毎回同じ動きも増えてきますが、その中でオリジナルに変更していただいて構いませんので、自分の身体を調整出来るキッカケの場としていただければ幸いです。

 時間を置いて、夜からは再び会場入りし剣道場にて1/14(月)におこなう「立廻り特別講習会」のテスト撮影をおこないました。正月の間、私の頭の中で組み立てていたカットのバージョンを実際に撮影してもらいながら確認することが出来ました。そのなかで、幾つかカットを割って切り返しの映像や、手元の舐めから相手の表情への煽りなど、撮ってみて色々変更して確認したところ却下したほうがいいと判断し、冗談半分に「カメラを止めるなで行きますか?」とNさんに言っていたのですが、実際かなりワンカット手持ちで追いかける場面が多くを占め、カット割りによる表現が思いの外使いづらいものであることも判り、こうした立廻りは何かの理由が無い限りは基本的にワンカットで撮り続けた方が良い事が判りました。そういうこともあり、今日はNさんがどういう動線で動くのかを私の強引とも言える指示に従ってくださり、かなりスピーディーにテスト撮影が出来ました。しかし、時間は18時30分から初めて21時まで掛かってしまいましたので、14日は8人に対しての撮影におけるタイムマネジメントも考えながら進めて行かなくてはなりません。ですが、今日のテスト撮影でイメージしてきたものと実際の映像がマッチしなかったためそのカットを却下し、ワンカットで続けて撮る事が最良であることが確認できましたので、そうした場面が幾つか見つかったこともあり、かなり時間短縮にはなるかと思います。まだ撮影本番まで一週間ほどありますので、もう少し細かい部分を修正して、当日は直ぐにテンポ良く撮影に入れるように準備していきたいと考えております。


 明日は深川スポーツセンター柔道場で講習会をおこないます。明日も体験参加の方がお越し下さいますので、また賑やかな講習となることを楽しみにしております。それではみなさま、明日もお待ちしております!


金山剣術稽古会HP

2019年1月 稽古日程

甲野善紀先生からの紹介文


2019-01-06(Sun)
 

2019年 稽古始め

 毎年元旦に新しい高下駄をおろしているが、今年で六足目となった。私の場合、長さが八寸で前つぼ20mm上げた位置で鼻緒をすげて頂いている。毎年思うが、履き始めは駅までの五分が不安で仕方がない。同じ下駄でも履き潰す歯の高さと新品の高さではまるで違うので、感覚的に身体がどのように歩けばいいのかを探りながら家を出ているので、毎年ながら駅までの五分が不安なのである。

 しかし、駅まで来ると身体がコツを掴むようで、考えなくても自然に危なくない足の使い方をしてくれるようになり、これまでと同様に歩けるのであるが、それでも油断ならないのが高下駄の高下駄たるところであり、元旦早々に駅のタイルで滑って転倒してしまった。お酒も入って油断していたところもあったが、今年も一年間お世話になる履物なので、大事に履き潰したいと思う。

 正月は、ゆっくりと過ごすことが出来た。昨年は、六日間あえて得物を触らないようにしていたが、今年は元旦以外はほぼ部屋の中で何かをしていたと思う。私にとっても今年は失われた身体を取り戻すべくカンバックの年にしたいと思っているので、時間の遣り繰りを整えて、自らの身体に向き合うようにしたいと思う。


 本日四日は、夜から甲野先生のところで稽古に行ってきました。私自身今日が2019年の稽古始めということもあり、2018年の稽古納めと同様に甲野先生との稽古は記憶に残るものとなりました。

 今夜はそうした稽古の中で、感覚を統御する力といいますか、上手く言葉で表現できないのですが、そうした無いものを生み出し、在るものとして掌握しさらなる展開へと転換させていく「凄み」といいますか、その生の空気感から感じる瞬間がありました。

 それはおそらく、私自身まだ感覚をそこまで具体的に掌握し統御できるまでの「在るものとしての装置化」が備わっていないからだと思いますが、あらためてその先生の身体感と統御力に驚きました。

 終電一本前の電車で帰宅し、すでに明日の講習の準備をバッグに詰めて準備しているので、記事を書いて寝るだけの状態となっています。明日は9時30分から品川区総合体育館柔道場にてGold Castleの2019年最初の稽古をおこないます。続く12時00分からは、同会場で「杖整体操」の特別講習会をおこないます。今回お申し込みが少ない状況ですので、お時間に余裕のある方はご参加お待ちしております。お正月でお休みモードとなった身体を整えて、また今年一年間、仕事や稽古など一週間のリズムを整えて頂ければと思います。

 今年の稽古もさらなる進展が続いていくでしょう。明日は品川区総合体育館柔道場でお待ちしております。


2019年01月05日(土)「杖整体操」開催のお知らせ(お申し込み受付中)

金山剣術稽古会HP

2019年1月 稽古日程

甲野善紀先生からの紹介文


2019-01-05(Sat)
 

2019年 己亥

 新年あけましておめでとうございます


 今年も元旦は快晴に恵まれました。昨年は記録的な災害が続き、日本列島が苦しんだ一年でもありました。暗いニュースも多く目にしたような気がいたします。
 今年は亥年ですので、気分的には前向きに突っ走っていこうとされている方もきっと多いかと思われます。もちろん私もその一人ですが、とにかく昨年の暗いニュースの連鎖から、今年は救いのある明るい情報の連鎖を期待し、少しでも人々の心に余裕のある世の中になって欲しいと願っております。
 そのためにも、一人ひとりの情報発信の意識がこれからの世の中の方向性に少なからず関わってきますので、依存しない中で人生の時間の使い方を有意義なものにしたいと私自身も考えております。

 猪突猛進、ときにゆとりを織り交ぜ、バランスよくシンプルに継続できる一年でありたいと思います。


 今年もみなさま、よろしくお願い申し上げます


2019-01-02(Wed)
 
プロフィール

金山孝之


     金山 孝之
  Takayuki Kanayama


1975年生まれ
福岡県北九州市出身
東京都世田谷区在住

松聲館技法研究員

金山剣術稽古会主宰

Gold Castle
殺陣&剣術スクール主宰

高齢者のための剣術教室
クラーチ剣術教室講師


1999年
映画監督中田秀夫氏との出会いにより映画に出演。そのほかマンダムのモデルや舞台のプロデュース公演などをおこなう

2006年
小林照子先生とのご縁から
「からだ化粧」のモデルを務める

2009年
武術の道を志しそれまでの活動を一新し武術稽古と研究に励む

2011年
武術研究家甲野善紀先生に師事し「抜刀術」「剣術」「杖術」「体術」などの稽古と研究に取り組んでいる。また、先生の書籍、番組撮影、記録映像、その他演武等における打太刀や受けを務めている

2013年
刀と身体操作の技術向上を目指し裾野を広げるべく「Gold Castle 殺陣&剣術スクール」を発足

2014年
甲野善紀先生より
「松聲館技法研究員」を拝命
自身の経験を活かした指導法を各道場等でおこなっている
 
シニア住宅にて
「高齢者のための剣術教室」をおこなっている

日信工業株式会社の製品
「SAMURAI BRAKE」のプロモーション活動に携わる

2015年
「金山剣術稽古会」を発足
現代における武術稽古の必要性を身体と心で学べる場として活動している

2018年
「関西特別講習会」として定期的に関西地域での講習会を開催

2019年
BABジャパンよりDVD『古武術は速い』刊行

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