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2019年1月 武術稽古日程


1月05日(土曜日) Gold Castle 殺陣&剣術スクール
           09時30分~11時00分
           品川区総合体育館 柔道場  
          
           杖整体操
           12時00分~13時30分
           品川区総合体育館 柔道場




1月06日(日曜日) Gold Castle 殺陣&剣術スクール
           13時20分~14時50分
           深川スポーツセンター 柔道場  
           15時10分~16時40分
           深川スポーツセンター 柔道場



1月08日(火曜日) クラーチ剣術教室
           10時00分~11時30分

           金山剣術稽古会
           19時00分~21時00分
           江東区スポーツ会館 剣道場



1月10日(木曜日) 金山剣術稽古会
           19時00分~21時00分
           江東区スポーツ会館 剣道場



1月12日(土曜日) Gold Castle 殺陣&剣術スクール
           13時00分~14時30分
           文京スポーツセンター 剣道場  



1月13日(日曜日) Gold Castle 殺陣&剣術スクール
           13時20分~14時50分
           深川スポーツセンター 剣道場  
           15時10分~16時40分
           深川スポーツセンター 剣道場  
           


1月14日(月曜日) 立廻り 特別講習会
           12時30分~17時00分
           品川区総合体育館 剣道場




1月15日(火曜日) クラーチ剣術教室
           10時00分~11時30分


 
1月16日(水曜日) 金山剣術稽古会
           15時00分~17時00分
           品川区総合体育館 柔道場

      

1月17日(木曜日) 金山剣術稽古会
           19時00分~21時00分
           江東区スポーツ会館 剣道場
           


1月19日(土曜日) Gold Castle 殺陣&剣術スクール
           09時30分~11時00分
           品川区総合体育館 剣道場  

           

1月20日(日曜日) Gold Castle 殺陣&剣術スクール
           13時20分~14時50分
           深川スポーツセンター 柔道場  
           15時10分~16時40分
           深川スポーツセンター 柔道場



1月22日(火曜日) クラーチ剣術教室
           10時00分~11時30分

           金山剣術稽古会
           19時00分~21時00分
           江東区スポーツ会館 剣道場



1月24日(木曜日) 金山剣術稽古会
           19時00分~21時00分
           江東区スポーツ会館 剣道場



1月26日(土曜日) Gold Castle 殺陣&剣術スクール
           15時00分~16時30分
           深川スポーツセンター 剣道場  



1月27日(日曜日) Gold Castle 殺陣&剣術スクール
           12時00分~14時00分
           品川区総合体育館 柔道場
           
           

1月29日(火曜日) クラーチ剣術教室
           10時00分~11時30分          

           金山剣術稽古会
           19時00分~21時00分
           江東区スポーツ会館 剣道場



1月30日(水曜日) 金山剣術稽古会
           12時00分~14時00分
           品川区総合体育館 柔道場





 金山剣術稽古会 入会希望の方へ


【江東区スポーツ会館での稽古時間】
◇(火曜日/毎週)19時00分~21時00分
月曜日が祝日の場合は振替休館日となりお休みとなります。

◇(木曜日/毎週)19時00分~21時00分


完全予約制ですのでお早めにご連絡下さい。
前月までに予約の入っていない日はお休みとなる事があります。
初めての方はこちら金山剣術稽古会についてをご参照の上
金山剣術稽古会のサイトhttps://www.kanayama-kenjutsu.comよりご連絡下さい。

稽古場所の詳細や稽古内容、稽古時間のご相談、道具類その他のご質問等につきましてご不明な点がありましたらご連絡下さい。

都合により日程が変更となる場合がありますので御了承下さい。

【施設休館のお知らせ】
2018年12/1~2019年3/31まで新宿スポーツセンターが空調設備の改修工事にともない休館となります。
2018年10/中旬~2019年3/31まで戸越体育館が耐震化工事のため休館となります。

当期間における「金山剣術稽古会」の開催は、江東区スポーツ会館にて火曜日と木曜日の19時00分~21時00分にて対応させていただきます。そのほか品川区総合体育館で開催を検討しております。曜日と時間は会員の都合を聞いて総合的に判断させていただきます。しばらくご負担をお掛けしてしまいますがご協力のほど宜しくお願い申し上げます。


2018-11-30(Fri)
 

頭という重要な発見

 昨日の金山剣術稽古会は午後から新宿スポーツセンターで渡部氏と稽古。その前一時間と少しほど一人稽古をおこなった。

 身体が集中した一人稽古をやりたがっていたので、その時間に遅れることなく準備を進めるのは容易であった。まだ誰もいない武道場内、自然光で十分のため電気を点けず抜刀術を中心に稽古した。

 このところ新たに生まれてきた、柄を噛む右手の使い方や、中丹田の具体的意識からなる初動の手続き、そうしたものを検討しながら順番に動きの確認をおこなう。

 そうした中、突然大事なことに気が付いたのである。

 先日、中丹田の意識に芽生えたのは、下丹田がある程度無意識化されたことで繋がったと実感したのであるが、この日はその中丹田の意識から、頭の重要性を知ることに繋がったのである。

 これには久々に座り込んでしまうほどの実感を得られたが、これまでの動きの手続きとして、脚部の操作(腿の引き上げなど)が始めだと思っていたが、先日の中丹田から始まることになり、さらにこの日の稽古で頭から始まることなんだというこれまでと全く異なる身体操作手順に驚かされたのであった。

 腿の引き上げにより床を蹴らずに重心移動をおこなうというのがこれまでの意識であったが、それより以前にまだおこなわなければならない手続きがあったということを知った。足指の抜きにともなう頭の落下からそのエネルギーを胸郭により前方へと変換し、その中丹田から出るのではなく、中丹田が引っ張られる感覚で足が伸ばされるという一つの手順をとってみても、これまでとは随分異なるものである。

 実際に抜刀術では大いに進展があった。とくに「飛燕」「隅返し」などでは笑いが出てしまうほど身体が経験したことの無い体の抜けと速さであった。「鷲眼一閃」では二尺七寸の居合刀だとはとても思えないほど軽く切っ先が飛んだ。この頭の操作には首の抜けと爪先との関係が関わっているので、意識的に落とすものではなく、落ちてゆくものである。それをより意識しやすくするには眉間の奥に小さな玉を意識してそれが落ちていくようにすれば少しは容易になってくる。このことが上丹田なのかは不明であるが、今はそこを深く研究するより、この頭から始まる操作技術と利きの実感を大事に稽古を進めていきたい。

 渡部氏が到着し、さっそく先ほど発見した頭の重さを初動に使うことの重要性を説明し、始まりの礼も忘れてしまうほど熱中して話し込んだ。開始時刻を八分ほど過ぎたところで思い出したように挨拶をし、この上から下に手続きを変更した身体の使い方を体術で渡部氏にいろいろと受けていただいた。

 先日の関西特別講習会でもおこなった、両肩を押さえてもらって相手を押し込んでいく動きの初動に頭の落下を使うと互いに驚くほど強さが増した。頭の落下と言ってもほんの僅かであり、そこから中丹田が引かれ脚部はとくに意識せずに任せている。なかでも一番驚いたのは、横向きになった渡部氏の肩を押してどれほど飛ばせるかを試みたときに、これまでは、飛ばされた距離で威力というのを測っていたが今回は距離も無く転倒させてしまった。その前にも危ない!と瞬間的に力を弱めたが、これまでこの形式の稽古を何度も受けて貰っている渡部氏が湿度かなにか滑りにくくてしょうがない昨日の床の状態で転倒したのには驚いた。

 そうしたこともあり、昨日の稽古は頭からの発力手順をこれまでの技など動きの中で組み替えていくことに没頭した。次に驚いたのは、剣術による「斬割り」であった。一人での素振り「正面斬り」でも、「えっ!」っと思うほど初動の抜けがあり心地良さが訪れる。そして渡部氏を打太刀に斬割りをおこなったところ、手を抜くようなことをしない渡部氏がゆっくりやっているように見えて、「もっと速くやってください!」とこれまで言ったことのないお願いをしたのである。渡部氏のこの打太刀もなかなか厳しいものなので、これまでにもフライングギリギリ位の状態で定まっていないタイミングの打太刀に斬り割っていったのであるが、この日は、ひと手間入れてある筈なのに、速さも見え方もこれまでと異なっていることに驚き、「どういうことなのか…?」と渡部氏と打太刀、仕太刀を交代。

 打太刀をやってみて感じたことは、動きから感じる間合いの見切りが無意識の内に整う前に入られるので、怖さがあるということ。そこで、「以前の手順でやってみてください。」とお願いしたところ、同じ間合いでも全く余裕をもって受けることが出来る。これは、次なる動きを受けたからよく分ったのであるが、ギリギリまで来られても既に動きの合間に身体が無意識の計算力で把握しているので安心してギリギリの稽古が出来るのであるが、頭から始まる手順では私も最後まで受けきるのは止めたくなるほど予測がまだ出来ていない。渡部氏に「よく受けていましたね、怖くありませんでしたか?」と訊いたところ「もう打たれると思って覚悟しています。」とさすがの一言。これに背中の乗せが入ると受け手はかなり嫌なものであるが、胆力は養われるだろう。今後はそこも含めてこの斬割り稽古をさらに進展させたい。

 頭の重さは大体5㎏(体重の多い人はもっと重い)と言われているが、その重たい部位が身体の一番高いところにある。その5㎏は到底首だけでは支えきれず、背骨を通じ体幹部からの支えも受けている筈である。ということは、てっぺんにある5㎏の球を、どう使うかにより、身体が運ばれるのか、逆にブレーキになるのか、すこしイメージしただけでも分りやすいものである。急がば回れとは、これにも通じるものであり、先に足が出て行ってしまうと、5㎏の重りが体幹を通じて動きに滞りを生み、重心が遅れて動くことになってしまう。だから落下させやすい頭という重心移動に使わなければ勿体無さ過ぎる重さと高所にある物体を使い、体幹が引かれ、その引かれ方を中丹田の意識で整え、脚部は無意識化した蹴らない操作がおこなわれている。

 首を抜き、僅かな操作で頭を落とせるかが大きな鍵である。昨日の発見なので、まだまだ完成度や操作手順には検討が必要になってくるが、その作業はこれまでにない実感が訪れるものばかりだと思われるので楽しみでしかない。だが、こうした現状突破(ブレークスルー)が訪れるのを当たり前だと思わずに、感謝すべき存在に対して頭を下げることを忘れてはならない。

 12/15(土)におこなう「抜刀術特別講習会」では、かなりの事を伝えられると思う。右手の噛み方、中丹田の意識、頭の落とし方とそれをおこなう各部の意識と僅かな操作。これは体術にも繋がる操作手順なので、抜刀術稽古で練られた感覚はそのまま体術での精度も高まってくるものと思われる。とにかく、どうして、頭というのをこれまで使っていなかったのかが不思議である。だが下から上がってくる気付きは、順当なものであると感じている。


2018年12月15日(土)「抜刀術 特別講習会」(お申し込み受付中)

2018年12月23日(日)「杖整体操」の開催(お申し込み受付中)

金山剣術稽古会HP

2018年11月 稽古日程

2018年12月 稽古日程

甲野善紀先生からの紹介文


2018-11-30(Fri)
 

なつかしい写真を掲載

 昨夜はGold Castle 殺陣&剣術スクールのホームページに、「講習風景&集合写真」という項目を追加し、過去五年間それぞれの写真を19枚ほど選定し掲載しました。開講初日は三名からスタートし、徐々に生徒が増え始め、運動着姿がほとんどだった生徒が道衣に袴姿となり、表情もその場に親しみ共有した表情と移り変わっております。

 講習風景の動画も整理しているところで、現在は動きの確認用として、生徒しか閲覧できない設定としておりますが、来年1月14日に予定している「立廻り特別講習会」の開催がほぼ決まりましたので、Gold Castle でおこなっている立廻りを撮影し編集したのち、一般公開用の動画として配信することを計画しております。

 その教室がどういうものであるのかは、公開出来る範囲は公開したいと思っております。私自身の動きに関しては何を言われても構いませんが、生徒達の動きを公開するということは私なりに責任を感じますので、それなりの準備をしなければなりません。編集作業に時間が掛かると思いますが、そうして出来上がった映像や講習風景などの写真、または私自身の活動を通じてこの教室というのがどういったものであるかの判断はしやすいのではないかと思います。

 
 話は変わりますが、先日関西で私の世話人を務めて下さっている川原田喬生氏が参加しているチャリティー活動のサイトNPO法 チャリティーサンタについてこちらにリンクを貼らせていただきますのでご覧になってみてください。


2018年12月15日(土)「抜刀術 特別講習会」(お申し込み受付中)

2018年12月23日(日)「杖整体操」の開催(お申し込み受付中)

金山剣術稽古会HP

2018年11月 稽古日程

2018年12月 稽古日程

甲野善紀先生からの紹介文


2018-11-29(Thu)
 

心理と真理、深化と進化

 昨日は「クラーチ剣術教室」に行ってきました。二週間ほど記事を書いておりませんでしたが、その間にHさんがお孫さんと一緒にいた時に転倒して右手首を骨折されたということで、毎回一時間ほど早く自主稽古をされていたHさんがいらっしゃらないのは私にとっても少なからずショックでした。また、Kさんもこれまでのような体調ではなくなり、お歳も八十七歳ということもあり無理はさせられませんし、Hさんとの掛け合いが見られなくなったのは本当に寂しい限りです。

 あらためて、そういう年代の方々と講習をさせて頂いている。ということを実感いたしました。私は幼少期に両親それぞれの父母、つまりそれぞれの祖父と祖母と一緒に暮らしておりました。共働きでしたものですから、家に居る間はいつもそれぞれの祖父母に可愛がってもらいそのことを思い返すと今でも涙が出てしまいます。

 私が、七十一歳で亡くなられた喫茶店のマスターを一年間一人で見守ったことも、どこかに私の中で恩返しがしたいという想いが常に内在しているのかもしれません。

 あまり湿っぽい内容はやめましょう。


 昨日の講習では、窓の外から紅葉が見られだした会場で、みなさんと共にいつものように杖を使った肩甲骨の開閉運動や、股関節を深くたたむ運動、深呼吸などから始まり、各打ち込みや突きをおこないそれらを繋げた動作もおこないました。

 二十連円打の十一番から十三番までを先週と同じく細かい手の内の使い方までお伝えし、特に十一番における左手の送り方に手品のような不思議さと見ていてもやっていても心地良い運ばせ方があり、先週Kさんがそこに着目されご質問されたときに、「これは企業秘密なんで本当は教えたくないんですが…」と冗談を言いながら、意外や意外にみなさんこの左手マジックを面白がって取り組んで下さいました。

 この日の発見は水平の切り返し。身体に負担が少なく、かつ身体の芯に効くものとしてこの日に直感的に考案した水平の切り返しが、私自身なんとも心地良く「ああ、これはクラーチだけでなく、今後の講習会や稽古内容に取り入れる新たな剣の操作法としよう。」と思えるものでした。

 つまり、右から左への胴斬りから素早く左から右への胴斬りとするもので、連続切り返しのように体の枠からはみ出ない様に、体幹と新しい調和感覚を養う稽古法として採用に至った。横方向への重心移動にともなうスライドと前後の差し換えを手続きの中で高速におこなうのであるが、これは音で動きの良し悪しが判断できる。どうして音で判断できるかというと、動きの中で横のスライドから前後への差し換えは踵が上がりにくく自然と良い足捌きになり易いのではないかと思えるからである。ベタ足で重心が良い位置にあれば音は自ずと良い音になるからこれもまた見栄えと同様に不思議なものである。

 話を講習に戻します。

 木刀を振るのが苦手な方でも、切っ先が体の枠より出ないように取り扱うことが出来れば、腕への負担も少なく、同時に体幹部も育ちますので、高齢者のみなさんにとっては今後もこの「切り返し(平)」を講習内容の一つとして実践したいと思います。剣の方が大好きなSさんの足捌きが良かったので、やはり好きなものは動きも自然と良くなるのだと見ていて感じました。

 開講して五年目と入りましたが、一年以上新しい方が参加されておりませんので、この教室ももっと開かれた空間として個人のためではないグループ共有の場として空気を入れていくことが、私自身心理的に継続していくという今後のためにも必要であると感じます。


 夕方からは近所の喫茶店で、あるプロジェクトを企画運営される方と今後の展開についての打ち合わせ。ここでも「現代武術」という言葉にたいへん納得して下さり、打ち合わせの三分の一はこれについての話で時を忘れてしまった。とにかく、私に出来る範囲のことで出来る事は協力したいと思うし、これは相手が好きか嫌いかで決まってくる。好きであれば条件は後回しでやりたいのである。嫌いであれば条件が良くてもやりたくないのである。これは私のこれまでの生き方(性分)なので変えることは出来ない。だから結局のところは、好きな人としか活動をしない(できない)ということであり、そのことは自分自身が一番良くわかっている。

 武術を始めて毎年一年ごとに、一年前からどうなったかを振り返っているが、思いもしなかった状況の変化や技の進展は続いてきた。だがそれは、一年前の状況ではまったく予測していない想定外という想定内であったが、来年の今頃は大きな変化を予想しながらも想定外の状況となることは間違いないだろう。気を引き締めて、新たな出来事、不慣れな状況に、私の中で身体感的内在心理がどのような働きを持って状況に対応していくのかその辺りを見極めながら2019年は進化しなければならない。


2018年12月15日(土)「抜刀術 特別講習会」(お申し込み受付中)

2018年12月23日(日)「杖整体操」の開催(お申し込み受付中)

金山剣術稽古会HP

2018年11月 稽古日程

2018年12月 稽古日程

甲野善紀先生からの紹介文


2018-11-28(Wed)
 

現代武術の真理

 一昨日の夜、川原田喬生氏と電話で交わした言葉のなかに「金山先生がおこなっている武術は現代武術だと思うのです。」という言葉が、瞬間的にストンと腑に落ち、古武術でも無く、古武道でも無く、現代武道でも無く、現代武術という言葉の端的さと分りやすさに「なるほど。」と感じるものがあった。

 金山剣術稽古会や、こちらのブログのプロフィール欄にも以前から、「現代における武術稽古の必要性を、身体と心で学べる場として活動している。」と明記してあるように、私がおこなっている武術やそれを通じての活動とはまさに「現代武術」という言葉に置き換えられるだろう。

 古武術のように、当時の現代武術であったものを現代に再現する稽古でも無く、現代武道のように、スポーツ競技化したものや精神的なことを名目に気合いと根性で乗り切る稽古でもない。

 現代武術とは、現状突破(ブレークスルー)を主題に身体感を養うことである。それはつまり自分自身をなんのためらいも無く否定できるか。今日の進展を明日には過去のものに出来るか。そうした現状突破で得られた身体感は、現時点における普遍性を持った発見であり、当然ながら現代における日常に活きてくるものとなる。

 武術稽古と日常がどうして繋がっているのかを説明すると、武術稽古には、さまざまな状況を想定した課題があり、その課題に対し技を通すための術理が求められる。術理のレベルによって技の利きが変わり、術理の発見には身体感が大きく関係している。

 その身体感とは、感覚の調和でもあり、全身を通じた感覚をどのような手順と手続きでおこない、それに障害となる心理的不安や思い込みをコントロールするかが技の利きに影響してくる。

 武術における技というのは、力をスムーズに通すものでもあり、腕力で強引におこなうものは力技となり、それは技をスムーズに通すための身体感とは対極にあるものである。

 そうした技を通すための身体感を養う武術稽古は、武術稽古だけに留まらず、身体に宿った感覚や心の働き、そうしたものは自らの意識に内在するものとなりそれが日常の対応力に通じるようになってくる。

 そうしたスムーズに技を通すことで得られる「身体感的内在心理」は、人との御縁を導きやすくなり円滑に広がって行くものである。これは道場での思考が常にそうした問題に対する解答を技の中で自らの身体に問い続けながらおこなうものなので自然といえば自然なことなのである。

 だから、力技であったり、気合いと根性で身体と心を苛めるようなやり方であったり、技に疑問を持ちながらも変えられない組織の縛りがあったり、という稽古で身に染まった内在心理は日常にどう作用しているかは現代のさまざまな社会問題としても通じているものである。

 そうした日常の問題とどう立ち合っていくかが現代における武術稽古の意味であると私は考えている。そしてそれは、限られた人だけでなく、どのような人に対しても共有していく対応力で無ければならず、そうした分け隔ての無い共有空間でともに励むことに現代武術の大事な真理があるのだと思う。


2018-11-28(Wed)
 

「杖整体操」 開催のお知らせ

 杖を使っての健康法を講習会でおこないます。 

 この体操の目的とするところは、気持ちよさの中で身体が整っていく調整が成される所にあります。その気持ちよさには、杖という一本の丸棒が腕の重さによる負担や心的ストレスを和らげ、バランスの乱れた姿勢を整えやすく出来るところにあります。

 この体操には、痛みを堪えて伸ばすことや頑張りは必要なく、ただ気持いいところを探しながらその位置を見つけた時に、温泉に浸かるような感覚で留まりリラックスするだけです。

 元々は私の身体の調整法の為に考案したものですが、これまでにない身体の心地良さと痛みを堪えることなく気持ちよさのなかで身体の詰まりが取れ、疲労やそれに伴うストレスが抜けていく感じが得られたことから、講習会や稽古会等で色々な人を対象におこなってきたものです。それぞれの反応を受け、内容を整理しより効果的に身体の心地良さとリラックスが得られるための講習会を開催しようと至った訳であります。

 ヨガの要素や、体操の要素、整体の要素も、この杖整体操には含まれておりますので、カラダの硬い方やカラダが凝っている方、精神的になかなかリラックスできない方、武道に関係なく会社員の方でも安心して簡単におこなえるものです。頑張らずに心地良さの中で身体が整う講習会ですのでご関心のある方は一度ご参加ください。
(動きやすい服装で大丈夫です。貸し出し用の杖はご用意してあります。)


2018.11.22 杖整体操
(写真は関西でおこなった講習会での一コマ)


【開催日】
2018年12月23日(日曜日)


【開催時間】
12時00分~13時30分


【会場】
品川区総合体育館 柔道場


【参加費】
2.000円


【お申し込み方法】
Gold Castle 殺陣&剣術スクールのホームページ、または「こくちーず」より下記の内容を明記してご連絡下さい。
①「氏名」 
②「年齢」 
③「性別」 
④「杖の有無」 

上記の内容を確認しましたら、こちらより折り返しご連絡させていただきます。


≪プロフィール≫
松聲館 剣術技法研究員
金山剣術稽古会 主宰
Gold Castle 殺陣&剣術スクール 主宰
高齢者住宅 クラーチ溝の口 剣術教室講師


2018-11-26(Mon)
 

なにごともバランスですから

 本日は第四月曜日ということで道場稽古の無い日。毎月この日に合わせて普段出来ない予定を入れてある。

 四日間の講習会はいずれも盛会であり有り難いものだった。そうしたツケはどこかで払わされるもの。今日はそんな一日だった。


 歯の定期健診から二ヶ月近く遅れていたので、本日予約してあった歯医者に向かったのである。自宅から徒歩3分ほどのところにあり、その便利さから八年ほど毎年通っていた。自宅で時間調整し5分前に家を出る。あと1分程で到着するというときになぜかその歯医者から電話が掛かり、「なんだろう?」と思いながら電話に出ると、女性のベテラン歯科衛生士から「本日12時15分からのご予約ですが、まだお見えにならないので、本日の予約は時間的にも30分では検査が終了しませんので、日ちにを改めて予約して頂く形になります。」とのこと。私も一瞬「???」となったが、12時15分の予約時間を12時30分だと思い込んでいたことに気がつき、「ああ、すみません!あと10秒で着きますので…」と言ったが「いえ、30分では検査が出来ませんので予約をしなおして下さい。10分なら大丈夫ですが15分遅れると検査が出来ませんので無理です。」と。私のミスだったので、「すみません私が12時30分だと勘違いしていました。」と謝り、他の時間にズラすことも、予約変更以外の事情も聞かされず、「いつの予約にしますか?」と言われても、直ぐに答えられるものでもないので「またあらためて電話します。」と言って電話を切った。

 私もウッカリ時間を12時30分だと思い込んでしまい、余裕を持って家を出た積りがそのように言われてしまうと、悪いのは私であるが、八年間半年に一度は訪れていたので残念であった。13時から休み時間になるのは分るが、もう少し早めに電話を頂けていたらとも思ったが、二年ほど前から「この人も変ったな…」と思う節があったのでこれを機に変えることにした。

 そしてそのまま近くのわりと新しい歯医者に入った。

 受付に誰も居なくて、ほどなく中から若い歯科衛生士が現れたが、私が予約をしていない人物だと知ると怪訝な表情でマスクの上にあるメイクの濃い目が私をその場から遠ざけた。「電話します。」と言って数秒で退散。「ここもだめかぁ…」と一気に疲れが出始め水を買って一旦帰宅。

 東京は世知辛い!最近じゃ近所の家々も防犯カメラを味方に、強気になって注意書きや写真で威嚇している。そんなのを目にすると本当にのどかな土地に引っ越したくなる。  

 仕方がないので、気分をあらため違う地区の歯医者に電話し明日の予約を取った。果たして明日、吉とでるか凶とでるか…


 自宅で事務作業をおこない、今日は家に居る日なので宅配物を二件受け取った。そのうちの武道具二点に不具合があり、メールにて問い合わせ。幸いにも直ぐに取り替えのものが送られてくるが、写真を撮ってそれを添付したり、また受け取りのために自宅に居なければならないし、今日はなんという一日だ!と思いながらも、こういう日があるから、良い日があったりバランスが取れているんだと納得は出来ている。しかし、八年通った歯医者は残念だ。


2018-11-26(Mon)
 

四日連続での講習会を終えて

 木曜日から続いた講習会も昨日の日曜日で一段落。4間日で5コマの開催となりましたが、どれも充実した講習会でした。昨日の深川スポーツセンター剣道場での開催は殺陣クラス、杖術クラスともにかなり賑わうものとなりました。

 殺陣クラスでは、広い剣道場でも周囲を気にしなければ危ないほどの密度で、それぞれの組毎に内容をお伝えし、集中的に進められることができました。最後は久しぶりに通しでのタイプⅠをおこない、来年1/14におこなう「立廻り特別講習会」に参加予定の方々も熱を入れて取り組まれました。

 高校二年生のK君は初めて最後まで通しておこなうことが出来ました。この立廻りは2017年6月からおこなっているもので、徐々に徐々に進めてきました。昨日体験初参加に来られた女性二人が、そうした生徒達の動きを見てついて行けるか不安がっておられましたが、毎回ではありませんが一年半続けておりますので、逆に言えば、一年半で平均的にこのぐらいは出来るようになるということでもあります。どういう風に殺陣のイメージを持たれているかそれぞれにあると思いますが、ほとんどの方は、何かの映像を見て自分もああいう風にやってみたいという憧れはあると思われますので、それぞれのレベルに応じた稽古内容は私に任せて、自分で周りを見て早まった見切りをつけてしまわないことが、この一年半での生徒達の成長の証でもありますし、稽古の成果といえます。周りと比べても掛けた月日が違いますので皆が通った道をより効率よく通れるように進むことです。

 
 続く杖術の講習では、久しぶりにダブル受講の方が多く、予想を裏切る盛況振りでした。今回は十一之型と三十連円打を速くおこない、競わせながら楽しませていただきました。

 速く動くためには、力そのものを使うだけでなく、今の動きと次の動きを絶えず進行させながら途切れないように滑らかにおこなう必要があります。

 速く動くと失敗しやすくなるのは、そうした今の動きと次への動きに滞りが出てしまい、進行中の今の状態が追いつかなくなり真っ白になってしまうことが要因です。とくに制限時間を設けたり、相手と競わせられるとより頭が真っ白になりやすくなるものです。こういった条件でも普段どおりに出来る事が他に通じる稽古とも言えますし、そこで自らの弱点を炙り出すことも稽古では重要です。技術面もそうですが、こうした稽古では心理的な部分も大きいので、そことの向き合い方が結果に表れるように稽古をおこなって行きますと、無意識レベルでの心理状態に一つ進展が見られるかもしれません。この稽古は、また機を見ておこないたいと考えております。


 4日連続での講習会も無事に終わりました。12月も近付いて参りましたが、今年は来年に繋がる大きな一年となりました。今年植えた種が育ち来年は収穫の一年となるように基盤を固め、私自身の活動を見直し整理し、次なる時間の使い方の中で生き抜いて行こうと思います。
 
 12月も新しい方とのご縁や復帰される方との再会を楽しみにお待ちしております。


2018年12月15日(土)「抜刀術 特別講習会」(お申し込み受付中)

金山剣術稽古会HP

2018年11月 稽古日程

2018年12月 稽古日程

甲野善紀先生からの紹介文


2018-11-26(Mon)
 

百回生となられた俳優Sさん

 先週23日土曜日の講習では、俳優のSさんが百回目の受講となられました。Sさんは物静かな佇まいで私が信頼している生徒のお一人です。生年月日が近いこともありお会いした当初から距離を近く感じておりました。

 毎月開催している特別講習会は、これまであまり役者の方は参加されなかったのですが、当時Sさんが定期的に参加されていたのはとても印象に残っております。殺陣だけでなく武術やまた武術以外の部分でも時間とお金を使って参加下さる事に「俳優としての今」を感じさせるものがありました。そのため、懇親会では私はそれまでお酒をほとんどの飲まなかったのですが、Sさんが瓶ビールを飲んでいた姿に惹かれるものがあり、私もそれから飲むようになりました。

 これまでに、テレビドラマなどにも数多く出られており、それをテレビの前で観るのがこのところの私の楽しみの一つです。以前はずっと舞台を主戦場とされていたようですので、また舞台にご出演される際には時間を作って観に行きたいと思います。


 杖術の講習では、抜き技とそれに対する払いをおこないました。後半は逆足之型をおこない、それぞれに集中して取り組まれておりました。杖の打ち込みや突きに関わる動きの手順として、脚部の引き上げに遅れをとらない中丹田からの移動。そしてそれを意識するための体術などを取り入れました。具体的な意識が出来ることで身体の無意識の組み換えがおこなわれ精度が高まり結果に繋がります。体術稽古はそうした意識の問題から、無意識の働きと組み換えがおこなわれますので検証するには最適な稽古法といえます。

 具体的な意識から、無意識の働きを組み換えるというのは不思議なものです。意識をしてしまうことで逆に働かない身体の働きがあるのであれば、その意識は居着きとなってしまっているのでしょうか…

 意識の詰まり、意識の抜け、そうしたものが動きに影響しているのなら、意識しない身体を育てる意識的な稽古法が必要なのかもしれません。意識することと、意識しない方法、技の通りからそのことが果たしてどう関わっているのか、これからも頭の片隅に置いておきながら今出来る内容に没頭したいと思います。

 Gold Castle は生徒によって場が整ってきております。新しい生徒も長い生徒も差は無く、今日がどうであるのかがこれまでの成果です。自分中心にならず周囲の広いところから見ていく事で今求めらる姿が見えてきます。それが出来るか出来ないかで今の立ち位置も決まってきますし、言動による相手の本心も察することができます。

 私自身、毎回生徒から学ばせて頂いております。こうした主催して指導させていただける立場は結果をともなう実践の中での学びですので、これからも生徒と互いに成長しながら時代を乗り越えていきたいと考えております。

 百回生となられましたSさんには、これからもご活躍をお祈りしておりますし、生徒としての成長も期待しております。そしてまた機会があれば懇親会で瓶ビールを飲みましょう!どうぞこれからもよろしくお願いいたします。


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2018年11月 稽古日程

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2018-11-26(Mon)
 

関西での講習会を終えて

 昨日一昨日と、関西での講習会を無事に終えることが出来ました。両日とも会場までのアクセスが油断ならない場所でしたが、お越しいただいた皆様ありがとうございました!

 今回で三回目となる講習では、初日に体術と杖整体操、そして二日目に杖術をおこないました。

 初日の会場「集居夙川館」(つどいしゅくがわかん)は、私の予想通りの雰囲気の良い場所で夙川が直ぐ下に流れており、水量は少ないもののわりあい深さのある造りでした。洋館内には部屋が多く、平日ということもあり全て真っ暗で我々が訪れて部屋を探し、電気を点けトイレを探し着替え部屋を確保し皆さんの到着を不安になりながら待っておりました。不安といいますのは、夙川駅から徒歩7分でしたが、やはりこうした場所は目印が少なく、地図の距離感と現地の距離感が異なり住宅街に入ってしまいますと袋小路に入り込んでしまう場合もありますので、「みんな無事に辿り着けるかなぁ…」と思っておりました。

 そんな心配も問題なく、体術稽古では仙骨の整え方による足裏の接地圧の高め方とそれによる体の強さを検証。横方向と上下或いは前後では整え方が違うということ。そして自重の反動による力の使い方、それにともなう足の引き上げ方等々。

 中丹田の意識による胸郭の操作も想像以上に盛り上がり、やはりこの部分の働きによる動きの可能性に皆さんも関心を持って頂けたのだと思います。見た目には同じ動きでも、中丹田から進み続けていること、またはその意識が効きに大きく関わっていますので、今後は私といたしましてもより精度を上げるための中心感覚と仙骨による接地圧なども含めて検討していこうと思います。

 杖整体操では、参加されたほとんどの方が合気道家の方でしたので、感度が良いといいますか心地良さを得られる加減と脱力から感じる信頼が既に備わっておりましたので、初めてとは思えない雰囲気の中、一人でおこなう形のものや三人一組、二人一組でおこなうものをお伝えいたしました。

 とくに私が杖整体操の中でも「これが杖整体操です。」と言える独特の気持ちよさが得られる相手を付けての操作は、昨日の講習でも「この感じは今までに経験したことがありません!」と仰られた女性もいましたし、これまで東京で開催した中でも何回かそのように発せられた方がいらっしゃいました。

 杖を介して人力でおこなうことに何か此れまでに無い感覚が訪れるのかもしれません。そこには、固定してあるものや機械的な動きとは異なる心理的な緊張緩和も関わっているかもしれませんし、心の開放もリラックスには影響しているでしょう。もしかすると杖整体操には、一昔前に話題になった「1/f ゆらぎ」の作用が働いているのかもしれません。

 ちなみに、1/f ゆらぎとは、電車の揺れによる心地良い眠りやクラシック音楽、小川のせせらぎなど幅広く、ここで説明するよりもウィキペディアのリンクを見ていただいたほうが詳細に載っておりますのでこちらをご覧いただければと思います。https://ja.wikipedia.org/wiki/1/

 この杖整体操と1/f ゆらぎの関連性については今この記事を書いていて気がついたのですが、まさに眠気を誘うような心地良さと他の体操ではなかなか感じられない心理的にも響く感覚は1/f ゆらぎと同じ効果であると私は思っています。

 さらに、私がよく文字や言葉にしている動きの中で感じる「心地良さ」というのは1/f ゆらぎの要素もどこか含まれているのかもしれません。なぜ心地良いのか?というのは、具体的には解りませんが、その具体的な内容には1/f ゆらぎが関わっているのではないかと今の今脳裏に浮んできました。

 そのことは専門家でない私には限界がありますので、凱風館で合気道を学ばれ、今年「整体だるま堂」を開院された中西眞さんに次回機会がありました時にお伺いしたいと思います。

 
 そして二日目は、兵庫県立総合体育館 柔道場にて開催。阪神電鉄甲子園駅では、この日プロ野球のファン感謝祭をおこなっており、タイガースファンの方が大勢駅から球場へと向かっておりました。私は近くのスターバックスで川原田氏と合流し時間調整と打ち合わせ。バスで会場に向かうも埋立地を広い産業道路が通っているような道なので、バスで移動するより仕方が無い状況。それんななか電車にバスを乗り継いで来られた方や、お車で渋滞の影響を受けて来られた方を思うとありがたい限りです。

 この日は、13時30分から16時までの予定でしたが、16時45分まで3時間以上おこないました。私も夢中になりすぎたのか、1時間以上次々にお伝えしていたものですから、「これはいかん!」と、休息を挟み、予定を変更しながら脳と身体の状態に応じた内容にその場で変更しておこないました。ノッてしまうと擬音の説明が多くなり、自分で自分に駄目出ししながら説明させて頂きました。

 鍛練稽古からいきなり組杖稽古、そのまま一時間程続け、八連円打、裏お辞儀潰し、という流れでおこないました。全般的に難しかったかもしれませんが、これを乗り越えて頂くと広がりが見えてくると予想しております。「裏お辞儀潰し」は私でも説明が難しいもので、何処をどうというよりはフッと勢いをつけて凭れ掛かろうとしたら、支えになってなくてもろとも後ろに倒れ掛かってしまったという感じです。これは木刀による「峰返し潰し」もそうですが、技が利くものは具体的な説明がつかないものなのかもしれません。ここをこうして手順どおりやれば上手くいくというレベルではないのでしょう、きっと。ですから、まだまだ手順に縛られ、手順の中だけでおこなっているものも沢山ありますので、これからはそうしたものをどう乗り越えて次に行けるかが課題となってくるのでしょう。

 具体的な操作説明が無いのは、教えないのではなく、教えようが無いのかもしれません。ですがその教えようが無いものを今すぐに出来るかと言えば身に備わっていないものは備えて行くことがまずは大事ですので、備えていく内容の稽古をおこなうことが肝心です。稽古の面白さは、人生と同じように、突然変化が訪れるときがやってきます。もちろんその日々の取り組み方にもよりますが、やっていなくても突然変わることがあります。心理的な変化も作用しているでしょうし、拾えなかった気付きが拾えるようになる脳の働きも関わっているでしょう。備わっているものだけでなく、備わっていないものが何らかの因果関係で訪れてくるから感動があり進展があるのだと思います。ですから備わっているものだけで物事を考えていると悲観的になりますし心が疲弊しやいので、意識にない所で勝手に成長していることを信じて、今興味のあることに心地良さを感じられるかを求めていくことが、もしかすると最善の策なのかもしれません。

 16時に一旦講習を終え、その後45分ほど好きな内容を自由にやっていただきました。中でも「八連円打」を取り組まれる方が多く、とくにご夫婦でお越しいただいたKさんの「1番の形を見せてください!」というこれまでに1番や、2番から3番の繋ぎ方など、この始めの方の番号を熱心に観られる方は初めてでした。この稽古は今後杖術講習では毎回取り入れてもいいかもしれません。

 この日は、カナダ在住の日本人の方がお越しになられ、「三十連円打」の動画を観て来られたそうで、本当にありがたいことです。この三十連円打は、考え抜いて作ったものではなく、始めは八連円打として覚えやすい方向に向かって、握り締めずに手の内を滑らせる感覚を養うものとして簡単な持ち替えから作ったものです。やがて、廻し打ちや巴、水車などの普段おこなっている単体技での動作も入れようと「十一連円打」となりました。そのののち、特別講習会での目玉を考えようと、「十五連円打」まで自然と浮び、もうここまでにしようと思っていたところで再び特別講習会での目玉に「二十連円打」が夜中に部屋の中で生まれました。そしてしばらく二十連円打という名前が定着したのち、もう無いと思われていた20番以降24番目ぐらいまでが新宿スポーツセンターでの稽古中に生まれ、2、3日して少し変更しながら30番まで一気に増えました。そして現在の「三十連円打」となったのです。

 どうして、「円打」なのか?と言いますと、元々「八連円打」だった訳ですが、杖の打ち込みから次の打ち込みへの軌道が円を描くように、手の内の滑りによる遠心力を用い手の内に張り付かせるようにしながら左右に廻し込み次への打ち込みに繋げることを目的としたのです。ですから、打ち込みから打ち込みへと円に杖が旋回していくいためには、手の内だけでな脚部も含めた全体が滞りなく動き続けなくてはなりません。そのためこの「三十連円打」は、攻撃のための型稽古では無く、動きのレベル、連動性の向上を図ったものであり、動きを練るために動き方の制限が設けられております。杖の稽古は面白いもので、制限を掛けて練り上げるものもあれば、自由に制限無く動くものもあります。それらはそれぞれの稽古の中で混ざり合っているもので、どちらも大事で繋がりのあるものです。

 この日の講習でも、杖を使って自由に動く最初の方法として持ち替えのみによる歩の運ばせ方をお伝えいたしました。これはある段階を乗り越えてくると心地良さが訪れてきます。一人の世界に没頭していくと1/f ゆらぎに近い状態になるかもしれません。私も一人稽古時代は、延々と時を忘れて何も考えず感じたままにやっておりましたので、気がつけば30分くらいは簡単に過ぎておりました。

 
 今回の関西での講習会も毎度の事ながら、講習中のそれぞれの表情などが頭に鮮明に浮かび上がってきます。あの時あそこでああいう話をしたとか、あの瞬間の反応した表情とか、帰りの道中は好きな瞬間でもあります。擦れ違う他人からすれば只集団が歩いているだけですが、私からすれば全く違ったそれぞれの捉え方であり感情です。あらためて場の大事さ。ひとが出会い何かをおこないそれぞれに戻って行くことの美しさ。そうした場は掛け替えの無いものでありますし、これからも天災などがおきない限り、笑顔で慣れ親しむように歩き真剣に稽古し世話人のお人柄で笑いあいたいものです。

 最後に、私のような未熟で無名な者を今年三回も関西へ招いて下さった川原田喬生氏に深くお礼申し上げます。彼は私に一切の負担が出ないようにおこなって下さっております。ボランティア活動にも取り組まれ、本心を恥ずかしさの中でごまかしているようなキャラクターですが、すばらしい環境で素晴らしい方々が傍に居られますから、そうした皆さんに可愛がられ鍛えられ、安易でない方向で行くことは大変困難ですが、その先には色々な事が見えてくる世界が訪れるものと思われます。私もずいぶん偉そうなことを書くものだとお叱りを受けそうですが、川原田氏の周囲の方々とのご縁は彼の運でもありますので、私も川原田氏を通じて安心出来る方々と知り合えたことはとても嬉しくありがたいものです。

 また来年2019年もお会い出来る日を楽しみに精進したいと思います。


 最後に講習風景の写真を幾つか掲載させていただきます。


2018.11.22 関西特別講習会①

2018.11.22 関西特別講習会②

2018.11.22 関西特別講習会③

2018.11.22 関西特別講習会④

2018.11.22 関西特別講習会⑤

2018.11.23 関西特別講習会①

2018.11.23 関西特別講習会②

2018.11.23 関西特別講習会③


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2018-11-25(Sun)
 

関西出発前夜

 明日から今年三回目となる関西での講習会。初日は兵庫県西宮市獅子ケ口町にある「集居夙川館」(つどいしゅくがわかん)という洋館邸宅。こちらの和室で体術と杖整体操をおこなう予定。

 十二畳の部屋に総勢九名の予定なので、私としても関西で初の体術に踏み切ることになった。杖整体操もおこなうので時間的にもそれぞれポイント的な部分を集中しておこないたい。「仙骨操作による足裏への接地圧と質量の違い」、「方向による整え方の違い」など。そして最近の「中丹田の意識からなる胸郭の働き」、杖整体操では一人でおこなえるものと相手におこなってもらうものをお伝えしたい。

 おそらく、時間が惜しいほどの空間だと思われるので、会場入りしてからの全てを大事にしたい。受付開始時刻が17時30分からなので辺りは暗くなっているだろう。アクセス的にもサイトを見る限りはそんなに不便ではなさそうであるが(甲陽線はほぼ10分間隔)、用心に越したことはない。スマホを持っていない身としてはこうした際には不安になるものである。

 ありがたいことに、この日は定員プラス一名の七名の方がお越しになられるそうです。私自身大阪に一年八ヶ月住んでいた時期がありますので、こうした場で皆さんと共に講習をおこなえることは想像している以上に思い出深いものとなるでしょう。

 そして二日目は、西宮市鳴尾浜1丁目にある「兵庫県立総合体育館 柔道場」で開催。受付開始が13時00分から、講習は16時40分までおこなう予定。内容は杖術をおこない、先日、品川区総合体育館でおこない好評だった「杖の抜き技やそれに対する払い」をおこない、未だ講習会でおこなった事の無い「自由な攻防による杖の操作と目付けの大事」、「流転落とし打ち」などをおこなう予定。最後は時間があれば「杖整体操」をおこなおうと思っているが、その場の様子を見て判断したい。

 この日は生憎、直ぐに帰省しなければならずゆっくりお話しする時間が取れませんが、その分講習の前後にお話が出来ればと思っております。ありがたい事に、初日とダブルで参加される方が結構いらっしゃるようで、身が引き締まる思いです。今回も一体どういう学びが生じるのか、少しずつ感じている自身の変化の中でさらなる何かが必然性を持って待ち受けているように感じます。

 こうして遠方の知らない土地で講習会をおこなわせて頂ける事や、参加して下さる方々の対応を引き受けて下さっている方が居ると言う事は本当に有り難いことです。明日は、川原田喬生氏の支えを受けながら懐かしい出会い、初めての出会い、それぞれの出会いの中で時間を大事に過ごして行きたいと思います。

 みなさま、明日、明後日と宜しくお願い申し上げます。


2018年11月22日(木)23日(金) 「関西特別講習会」
(22日は定員とさせていただきました)

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2018-11-21(Wed)
 

中丹田からの展開

 昨日の金山剣術稽古会は、夜から新宿スポーツセンターにて後藤健太氏とともにおこなった。

 後藤氏は夕方頃から早めに稽古をされていたので、いつもの鍛練稽古を省きすぐさま今日の内容に入った。しかしながら今日の内容と言っても具体的には何も決めていない。敢えてそうしているのであるが、とくに個人稽古に近い形での稽古はその時その瞬間に感じたものが稽古になるので、始まるまで私自身も何が起こるのか皆目検討が付かないのであるが、これまでに何も起こらなかった試しは無い。

 その中でも昨夜は記念日と言っても良い発見が開始10分で訪れた。まさに、「もう今日はこれで十分だ!」と言える実感が礼をして僅か10分で感じられたのだからその言語化出来た内容は感動的なものであった。

 その事について触れてみると、先週の木曜日に渡部氏との稽古の中で検討した、初動時における脚足の運用について前重心にならず後ろ足で蹴らずに歩を進めるには、前足の指の引き上げとともに腿の引き上げをおこなうことで、胴体は前に引っ張られるのであるが、この際に胴体そのものの移動に重心を使ってしまうと、構えの段階で前重心をとらなければならず、それでは動きが悟られてしまうことや水平軸に移動出来ず、下方向へ軸がずれてしまうことで前足に圧が掛かり過ぎ脚足の伸びが止まり、かつ後ろ足が浮き上がり腰が抜けてしまうことが前重心からの移動における問題点の一つであった。

 そうしたことから、これまでにも重心を真ん中に置いた状態や、後ろ重心からでも、後ろ足で地面を蹴らずに前脚の腿の引き上げで前進できる強い力が起こることは、杖などを相手に両手でしっかりと持ってもらい、それを片足立ちの後ろ重心から引っ張ることで片足を上げた状態からでもその上げている腿の引き上げの力で相手を引っ張ることが出来ることはこれまでに何度かおこなってきた。文面だと分りづらいが、端的に言えば杖を使っての綱引きを一人は両手持ち、もう一人は片手持ち片足立ちで相手に少し身体を寄せた不利な状態からおこなうものである。

 そうした脚足の移動法にともなう、上体そのものの移動法を考えた際に「中丹田から動く」という閃きが湧き起こり、それを先週の木曜日に渡部氏に試したところ好結果につながったのであった。

 それを昨日の後藤氏との稽古始にさっそく試してみようと、90㎏前後の後藤氏に私の両肩を両手で押さえてもらい、その両腕を伸ばして足を前後に広く踏みとどまっている後藤氏を押し返すことが出来るかというもの。

 私の体重が60㎏なので、私だけ足袋を脱ぎ初めて試みたところ、渡部氏の時のようには通用せず(渡部氏の時は私が足袋を履き、渡部氏には脱いでいただいた)一歩目からこれは厳しいなと感じた。しかしながら、僅かにでも中丹田の意識で違いは互いに感じられたので、その後、肩甲骨の位置や骨盤の角度など色々と検証してみたところ、「そうか!そういうことだったのか!」という事が次から次に言語化出来るように脳内を流れ始め、体術から剣術抜刀術、杖術も含め全てに当て嵌まる重要な身体の作りが秘められてあることが解ったのであった。

 数回試したのち、先程まで後藤氏を押すのに苦労していたのが嘘のように、中丹田を出させる懐の作り方と、さらにこれが面白かったのは、次への懐を作るための、肩の押し込みである。これは肩を押し込むために両手首が引っ張っていってくれているような感じでおこなった。その力も驚くもので、肩の押し込みで懐が生まれその空間を中丹田が突き進んでいくという繰り返しにより、後藤氏がズンズンと後退して行った時には後藤氏も驚きの表情であったが、私も嘘のようであった。

 そうした発見にともない、中丹田の意識から次第に中丹田を動かすための「胸郭の使い方」にこの日の稽古は終始した。

 これまでは、脚足の使い方や浮きなど下丹田に関わる身体の使い方をおこなっていたが、どうやら中丹田に移れる身体からのサインなのかもしれないと思い始め、そう思えばどうしてこれまで股関節や仙骨、踵、爪先、膝、骨盤角度や腰、など考えに考えていたのに、胸郭のことはこれっぽっちも興味を示さなかったのだろうと不思議でしょうがない。おそらくには、背中の存在がそこに大きな影響を及ぼしていたのであるが、すかさず木刀を手にし、胸郭の使い方を検証してみたところ、「これは無意識にやっていたんだ!」ということも分った。しかしその意味合いは違うもので、背中の働きを強くするための肩甲骨の開き、つまりは背中に弓を引かせるような張りを持たせることで体幹の強さを剣に乗せようとしていたのであったが、どうやらそれは間違った解釈であったことに気が付いた。

 もちろん、背中の張りや肩甲骨の開きは向かえ身に近い構えから寄せ足でおこなう剣術流儀では必須の構えと言えるが、その初動の瞬間に、意識しないでおこなえる程度の中丹田の移動がおこなわれているのであった。それを知ったことで、これまでの構えが私自身より納得出来るものとなり、説得力を持って説明できるものとなった。そうした胸郭の働きが動きに関わっていることをこれまでのさまざまな動きで検証したのである。

 一日経って、あらためて昨日の稽古内容を記事にしているが自分自身でも興奮が蘇って来る。胸郭…どうしていままで蔑ろにしていたのだろうか。しかし、それは下がある程度決まらなければ、胸郭の働きについて知る由も無かったことだったに違いない。中丹田を意識したこともこれまでにはあったが、このような発見には結びつかなかった。上丹田ともなれば、一体どのような働きがあるのであろうか今では想像もつかない。だが今は、身体が自然に順序として選んだ中丹田、胸郭の働きについてこれから深めていかなければならないと感じている。

 そして最後は抜刀術をおこなった。

 これも全て胸郭を使うための構えに既になっていたのである。これをあらためて意識しながらより精度を高め無駄な部分を手順の中で減らしおこなったところ、二尺七寸の居合刀が軽くなったと思えるほど楽に、速く精度も向上した。峰返し納刀も無意識の内に胸郭を使って切っ先を鯉口に飛ばしていた。背中を使うとは、言葉を鵜呑みにしてしまうと背面の意識に捉われがちであるが、中丹田を意識した胸郭の使い方は、まだまだ私自身未開の地であるため、今後の稽古で何が起こるか予測不能である。

 そうした稽古が出来た後藤健太氏にただただ感謝である。


2018年11月22日(木)23日(金) 「関西特別講習会」(お申し込み受付中)

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2018-11-20(Tue)
 

若い生徒の目と表情に成長させられます

 本日のGold Castle 殺陣&剣術スクールの講習は先々週に続き深川スポーツセンターで夜の開催となりました。日曜日の18時30分~20時30分(10分程押しましたが)となりますと、翌日の学校やお仕事など控えているため集まりが心配でしたが、そうした心配を他所に若い生徒達も親御様とともにお越しになられ、見守られる中元気に取り組んでおりました。今日で体験受講を終えた中学一年生のK君は、12月から新たな仲間として加わることになります。最近来られている生徒ですと、小学校六年生のS君、中学一年生のR君、中学二年生のT君、高校二年生のK君と、A君となります。その他にもお仕事や部活でなかなか来られない中学二年生のR君や(お父様にはいつもご丁寧なご連絡を頂き私自身学ばせて頂いております。)他の場所での怪我で療養中の高校二年生のT君など、若い生徒が増えてきました。

 若い生徒といいましても、殺陣、剣術、杖術など大人よりも上達する可能性は非常に大きいと思われます。体験参加一回目の状態と、生徒になって六回~七回目位になりますと、まず私に対する緊張が薄まり(元々緊張させてしまうようなタイプではないですが…)少なからず大人としての信頼が得られ始めているのを感じます。私自身がそうであったように、子供の頃大人を観る目はシビアなものでした。体裁を保つためにそれらしいことを言っている大人は、子供の眼からはすぐに看破されてしまうものです。子供の目を見て表情を悟れば何を思っているのかは分るものです。言わないことで気づかせること、大事なことは自分で見つけるということ、大人はつい余計な口を出したがりますが、それは自分の満足感が優先してしまっている場合が多いのです。子供には逃げ場がありませんので、大人は逃げ場を無くさないように見守って行くことが私の指導法の一つでもあります。ときには大人と同じように難しいことを伝えることもありますが、それはその時その言葉が必要だと感じた間を読んでおこなっております。

 本当に、子供の成長は早いですし、その人間関係の信頼度への進展も大人と比べれば遥かに早いものです。そこがなんとも愛らしく思えますし、私としても力となっているところであります。

 今日は三年ぶりに復帰されたKさんがお越しになられました。主宰者として、三年経ってお仕事が決まって落ち着いて再び戻ってきていただくことは感激であります。出会いが多ければ気付かぬうちに離れて行ってしまう方も少なくはありませんので、定期的に心が揺さぶられる仕事とも言えます。まだまだ思いのある生徒達はたくさんいらっしゃいますので、長くこの場を続けて行きたいと思います。Kさんには、これまでの分好きな抜刀や立廻りの深い部分へ入っていけるようにこれから楽しみにしております。

 体験初参加の女性もお二人お越し頂きました。体験参加の同期も何かのご縁ですので、同時期に一緒に参加された方同士で今日はペアを組んでいただきました。緊張もあったかと思いますが、同じ初参加の方がいらっしゃいますと話もしやすいと思いますので、こうしたタイミングは実は大事なものでもあります。次週もお二人同じ日時でお越し頂く事になりました!次回は杖術ですので楽しみにしていただければと思います。

 来週も土曜日日曜日ともに深川スポーツセンターでの開催となります。深川は人気なのか体験参加のお申し込みも土曜日は残り一名、日曜日は殺陣クラスが残り一名となってしまいました。お仕事の関係でなければ日曜日の杖術クラスも興味深いものだと思われますので、杖術がどういったものかご存じない方は、Gold Castle 殺陣&剣術スクールのホームページにある映像記録という項目をクリックしていただきますと、幾つか杖術の演武映像がありますので参考になるかと思います。

 それでは来週もみなさまお待ちしております。


2018年11月22日(木)23日(金) 「関西特別講習会」(お申し込み受付中)

2018年12月15日(土)「抜刀術 特別講習会」(お申し込み受付中)

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2018-11-19(Mon)
 

肩と誘い

 昨日は「杖術 特別講習会」を品川区総合体育館剣道場で開催いたしました。特別講習会にはGold Castleの生徒達が多く、おかげさまで毎回開催が出来ております。今回の杖術では、まだほとんどの方に講習会で一度もおこなっていない内容をおこないましたので、時間があっという間に過ぎてしまうほど皆さん集中し取り組んでいただきました。

 今回初めてご参加いただいた日本拳法を学ばれている男性の方にも、初めて目にする杖の動きと変化に驚かれていた様子でした。起こりを消し杖が突き出ますから、それに備える心理状態は誘いに掛かり易くなります。そしてこれは私自身の課題でもありますが、誘いは単に身体や杖の働かせ方でなく、心理的にも本当に誘いとなる動作をおこないそのための衝撃までを予測し、それにともなう身体の計算まで働かせるようにさせておきながら身体が自動的に変化することが出来たらと思うのです。前にも書きましたがこれは甲野先生の影観法への手掛かりとなる感覚を養う稽古かもしれません。もちろんそれにはまだまだ知らなければならないことがあると思いますが、今回の主題として誘いの掛け方や、抜かれた際の対応にともなう直ぐに動ける状態(居着いていない状態)が、一連のやり取りの中で練られていくものだと思われます。

 Mさんへのご指摘の中で、半身と向かえ身いに近い姿勢による背中の使い方の違いに脚足の違い、いわば流儀が関わっていることを思い返し、差し換えと寄せ足の違い、背中の整え方の違い、そのようなものが「なるほどなぁ。」と思いながら誘いの掛け方に影響しているとはMさんからのご質問で気が付く事になりました。

 講習中に「誘いは肩で騙してください。」と言葉が出てしまいましたが、肩で騙すことが出来る脚足の使い方や、抜け具合、心理的なものも含め肩の雰囲気には反射のセンサーが対になっているものと思われますので、肩で騙せる身体の使い方を稽古していくことで、同時にさまざまな部分を向上させていくものと感じております。

 昨夜は遅い時間からの講習会でしたが、技の不思議さ面白さに盛り上がるひと時でした。講習後にもお伝えいたしましたが、こうした稽古を通じて地味な稽古(打ち込みや突き、脚部の運用法など)が奥深く感じられ、その手続きや姿勢などの僅かな違いによる「身体が教えてくれる心地良さ」を信じ、それを実践検討しより高めていけるかが稽古であり、無駄なものは無いということだと思います。

 お越しいただきました皆様にはあらためてお礼申し上げます。


2018年11月22日(木)23日(金) 「関西特別講習会」(お申し込み受付中)

2018年12月15日(土)「抜刀術 特別講習会」(お申し込み受付中)

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2018-11-18(Sun)
 

覚悟と犠牲により瞬間を生きる

 この一週間は近年に無く睡眠時間を確保いたしました。しかしながら深夜に記事を書くというのはやはり一種のスイッチが入る感じがあり、私が私でない状態になっているような不思議な感覚です。いろいろな言葉を伝えたくても、その言葉がニュアンスしか思い浮かばず具体的な用語として出て来ない、或いは知識として入っていないことが多くあらためて勉強不足な自分を恥じております。

 私としましては、これからも人に対し言葉を伝えていく役目があると思いますので、もっと言葉を知りそれを私の中で咀嚼し変換しながら何かに発展させるものとして今後は学んでいこうと思っております。そういう意味で人との出会いとういうのは新たな発見を得られるものであるし、言葉が身に染みるものでもあります。そうした生の生きた言葉を教えてくれる人の存在には本当に感謝しなければなりません。

 このところはずっと山本周五郎作品を読んでおります。どの小説にも共通していると思われるのは、山本周五郎という人の生きて来られた情景が感じられることです。その事については割愛いたしますが、物語の結び方にはお人柄が表れているような気がいたします。どんな時代であろうと、希望を失わせない大衆性を持つ作品は大事です。そしてそれは空想の世界だけでなく、現実の社会や生き方においても希望を失わせない情報発信が求められます。その時の状況によっては、希望的な発信が逆効果となることもあるでしょう。悲観的発信も時には共感を得て、希望を見出すまでの時間を必要とします。しかし、いつまでも悲観的情報発信では前に進むことはおろか、そうした単にストレスのはけ口寄り合い所でしかなくなってしまいます。

 大衆娯楽やエンターテインメントの必要性は社会に対する秩序や希望、善意を実践させる力に変える働きがあります。世の中に対してどういう位置付けであるかが、制作側の情熱でありますし意義のあることだと思います。単に目先の数字や人気だけで判断してしまっては、後で取り戻そうとしたときに戻れない状況になってしまっていることもあります。


 さて、今週はキッチリと身体を育てながら充電することが出来ました。明日は、品川区総合体育館で18時から杖術特別講習会をおこないます。お申し込みも多く初めてお会いになる方もいらっしゃいますので楽しみにしております。そして来週木曜日と金曜日は関西で講習会をおこないます。世話人の川原田氏が情熱的に取り組んで下さっておりますので、私としましては全てお任せして講習に集中することが出来ます。無名の私を一年に三回も招いて下さることは中々出来ることではありませんので、そうしたご恩に報いるためにも付け焼刃でない講習をおこなわなければなりませんし、当然そのための日々の稽古が試されます。

 自分軸で生きていくには、生きて行けるための何かが必要です。その何かとは覚悟であったり、犠牲にしたものとも言えるでしょう。自分がどんな人間であるのかは、自分で決めることではありませんので、自分がどう思っていようが結果であったりその状況により判断されるものです。自分の思い込みが強いとエゴになってしまい、エゴは相手に疎まれ見透かされやすいものです。

 覚悟や犠牲を払うことで、その瞬間に生きていくことが出来るのではないでしょうか。私も失敗だらけでよく悩み考え生きております。ですが、自分軸で生きていくための方法として随分昔に覚悟と犠牲を決意しましたので、私は瞬間を生きて行こうと決心いたしました。幸いなことに、今はそれが運良く嵌っておりますが、一つ間違えれば私の人生はどうなるか分らないものです。しかし、それは生きている人それぞれにも言えることで、人生の見通しは誰にも分らないものです。私は一瞬の今を実感し生きて行ける、そんな瞬間の連続を継続できる人間になろうと日々模索しているのですが、そういう生き方が私の人生なら、バランス的にもなぜそういう生き方なのか、何かしらの意味があると思いますので、そうした生き方にしか出来ないことをこれからはやっていこうと思います。


2018年11月17日(土) 「杖術 特別講習会」のお知らせ(お申し込み受付中)

2018年11月22日(木)23日(金) 「関西特別講習会」(お申し込み受付中)

2018年12月15日(土)「抜刀術 特別講習会」(お申し込み受付中)

金山剣術稽古会HP

2018年11月 稽古日程

2018年12月 稽古日程

甲野善紀先生からの紹介文


2018-11-17(Sat)
 

中丹田の意識

 本日の金山剣術稽古会は新宿スポーツセンターで渡部氏と稽古。

 杖術では、次回の杖術特別講習会や関西特別講習会でおこなう「抜き技」とそれに対する「払い突き」を稽古した。この稽古では如何に相手に誘いを悟られずに技に入ることが出来るか、それを抜いた直後に相手がどういった対応に出るかで技の成否が証明される。そして誘いを誘いたるものにするには、脚足の入り方や肩の動作に大きく影響してくるが、心理的にも抜かずに打ち合う感触を身体が待ち受けるつもりで実際には抜いているということが心と身体を切り離して出来るかということ。これは甲野先生の影観法に近いものがあるのかも知れないと思うが、自然とそのような稽古法が今の私の杖術稽古の中で重要視している課題である。咄嗟の動きに脚部が居着かずに連動して動けるか、心と身体が別々の状態でもそのように動いてくれるか、この稽古ではそうしたことが練られると思われるので、私の稽古会の中でも現在重要な内容と位置づけている。

 剣術では、居合刀による刃筋を左右からの袈裟斬り、正面斬り、右から左への胴斬りで確認。その四種の斬りを1セットとし10セット連続で刃音を確認。続いて、今日の稽古で是非とも検討したかった「中丹田の意識による力の伝達」をおこなった。

 これは想像していた通り、いや想像以上に得られるものがあった。肩との関係も含め、身体を整えて動くということに一つ大きな手掛かりを得ることが出来た。峰返し潰しではこれまでにない通りの良さと威力で、渡部氏が勢いよく潰れているにも関わらず、「気持ち良いです。」と、首に掛かる衝撃がほとんど無く、力が身体の中を通ってフッと潰れてしまうので、その瞬間の抜けている状態にエネルギーが通った際に感じる身体が楽になったようなような気持ち良さが訪れるのは不思議なものである。

 これまではしばらく仙骨を意識して質量を高める姿勢を研究していたが、今後はそれも合わせながら中丹田の意識による身体の整い方と操作手順に着目しながら稽古を進めて行きたい。


2018年11月17日(土) 「杖術 特別講習会」のお知らせ(お申し込み受付中)

2018年11月22日(木)23日(金) 「関西特別講習会」(お申し込み受付中)

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2018年11月 稽古日程

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2018-11-16(Fri)
 

心動かされる時間軸の共有

 11月22(木)~12月3日(月)イラストレーター山本祥子さんの個展『W杯観戦記2018』がHOWHOUSEで展示されます。

 以下山本さんの文面より

 今年6月、7月にわたって開催された、サッカーワールドカップ2018ロシア大会。期間中、人物の動きと表情を掴む練習のため、1日1試合を観戦し、その中で印象に残った場面を毎日描きました。
 シリーズ31枚と、最近制作した新作を展示します。



 千代田線千駄木駅と山手線日暮里駅の間にある場所です。近くには谷中ぎんざもありのら猫を探しながら散策するのも一興です。
 時間帯は12:00~19:00 ※11/27(火)は定休日のためお休み
 東京都台東区谷中3-4-7
 03-5834-7277

(詳細は山本さんのサイトをご覧下さい)
http://www.sachi-coll.net/blog/w-2018


 鳴神響一先生の『おいらん若君 徳川竜之進 1 天命』(双葉文庫)が今年の4月に刊行されて三刷りが決まったそうです。おめでとうございます!私もご縁あって関わらせて頂きましたが、著者の鳴神先生、イラストの山本さん、編集者のYさんともお会いいたしましたが皆さん情熱的な方ですのでこの快進撃も頷けます。今後益々楽しみにしております。


 先日、生徒のR君がレギュラー出演されている番組内で模造刀を抜いたりゴザを巻いたものを斬ったりと、稽古していたことがテレビ番組で活きて来る事に「こういうこともあるのか。」と思いました。刀の抜き方や納め方は何の問題も無く、番組内でも他の出演者の方が驚いておりました。ナレーションで剣術を二年学んでいましたと説明があり、私としても「最近だったらもっと教えられるものがあるのに…」と、やきもきしながら知人に録画していただいた映像を観ておりました。Gold Castleや金山剣術稽古会の方でも稽古をおこなってきましたので、短時間でかなり吸収されたと思います。最近はジュニア世代の生徒が増えてきましたので、新しい仲間と一緒に稽古が出来るのを楽しみにしております。

 
 いよいよ来週は、今年三回目となる関西での講習会です。今回は初日に体術と杖整体操をおこないます。会場は洋館を改装した和室ということで、定員6名までという濃い講習会となりそうです。
集居夙川館 1階和室 (阪急甲陽園駅より歩いて7分)
https://www.spacemarket.com/spaces/tudoi-shukugawa

 二日目は、杖術の講習会と最後に時間があれば杖整体操もおこなおうと考えております。会場は、行こうと思えば甲子園球場にも寄れる兵庫県立総合体育館 柔道場です。(阪神甲子園駅より7番乗り場バス、「県立総合体育館前」下車)
http://www.hyogosoutai.com/access

 関西でおこなう講習会は関東でおこなっているどの講習会や稽古会とも違う雰囲気ですので、私にとりましてもたいへん得難い経験であります。今回初日は、仙骨の操作で質量が変わる実感と、二日目は、新しい杖の抜き技に伴う、誘いの掛け方や抜かれた際の対応にともなう互いの「居着けない状態」を主題として稽古したいと思います。

 諸々、日一日が経つと出来事は降って来るという状態にまだまだ感謝の気持ちは薄れません。これからもそうした思いを失わずに出会いの中で心を動かされる時間軸の共有を持ち続けたいものです。


2018年11月17日(土) 「杖術 特別講習会」のお知らせ(お申し込み受付中)

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2018-11-15(Thu)
 

「抜刀術 特別講習会」のお知らせ

 2018年12月15日(土)品川区総合体育館 剣道場にて抜刀術の特別講習会をおこないます。

 居合刀で抜刀術の稽古を集中的におこないたい方や、抜刀術独特の身体感を得るために、二時間抜刀術と納刀法をおこないます。(鞘付木刀も可)

 この特別講習会では、現在私の稽古としている抜刀術や納刀法をお伝えして参ります。その中から参加者の方々に合った稽古法をお伝えしていきたいと思います。(初心者の方でもおこなえる内容があります)


2018.12.15 抜刀術特別講習会
(写真はBABジャパン制作によるDVD撮影の一コマ)


【開催時間】
18時00分~20時00分 『抜刀術/納刀法』


【会場】
品川区総合体育館 剣道場


【参加費】
講習会 3.000円


【お申し込み方法】
ホームページ、または「こくちーず」より下記の内容を明記してご連絡下さい。
①「氏名」 
②「年齢」 
③「性別」 
④「帯・居合刀の有無」(鞘付木刀でも構いません) 
上記の内容を確認しましたら、こちらより折り返しご連絡させていただきます。


≪プロフィール≫
松聲館 剣術技法研究員
金山剣術稽古会 主宰
Gold Castle 殺陣&剣術スクール 主宰
高齢者住宅 クラーチ溝の口 剣術教室講師


≪参考動画≫
2017.1.17 抜刀術映像


2018-11-12(Mon)
 

講習の進め方と身体の使い方の共通性

 本日月曜日は道場稽古の無い日なので、諸々所用を済ませ部屋でデスクワークをおこなっている。昼に「かざあな。剣術編」の映像編集の一部が届いたので、初見のイメージと、何度か観ての感想を尾崎さんにお伝えする。

 武術稽古を生業として生きているが、これからの時代は(もう既にそうであるが)映像に関して避けては通れないものとなってくる。即ちそれは、動きを見せることと言葉を発するということ。そしてそれらの構成イメージまでも本人が持っていなければならない要素の一つとなる。

 武術稽古が対応力の養成であるなら、映像に関してもその構成に関しても把握し形に出来るものとして対応して行かなくてはならない。私がこれまで経験してきたものや、今も役者さんたちと関わることが出来ているお陰でその辺りの感覚が維持出来ているのではないだろうか。


 昨夜のGold Castle 殺陣&剣術スクールの講習は品川区総合体育館剣道場でおこないました。

 五ヶ月ぶりとなるYさんも復帰され、再び殺陣クラスの層に厚みが増してきました。タイプⅠの立廻りをおこない、Hさんを一気に習得させようと目論んでおりますが、全てを覚えるのに大変な部分もありますが、残り半分のところまで来ましたので年内には達成して頂きたいと思います。

 ひさしぶりのYさんも動きは良いのですが、やはり剣そのものに不足しているものが見えますので、殺陣だけでなく剣術の稽古も必要に感じます。

 驚いたのは高校二年生のK君です。殺陣クラスも杖術クラスもさらに成長が見られました。その動きを一人稽古していたわけでもないのに、ある時突然上達している場合があります。それはこれまでの経験から何人か見てきたことですが、講習後にもお話しましたように、深層心理にある想いが、色々なものを繋ぎ合せて、意識化に浮上させることもあれば、無意識のまま動きのレベルが上がっていることがあるのです。それは同時に心の成長も大きく関わっているものと思われます。少年が青年になり青年が大人になって行く過程を稽古を通じて感じていけるのは嬉しいものです。あらためて、心と身体の関連性を実感したのでした。

 来年1月14日(月/成人の日)に開催予定の「立廻り特別講習会」の参加人数が揃って参りました。今回は撮影を目的としたものですので、Gold Castleの生徒を対象にさせて頂きます。そして立廻りタイプⅠを最後まで覚えた方に限らせていただきます。開催に関しましてはほぼ決定となりました。昨日の講習を観ていまして、瞬間的には驚くような動きを見せる生徒も数名いらっしゃいますので、そうした生徒達の良い動きを映像に残すことが出来るように準備して行きたいと思います。

 あらためて、この教室を立ち上げて五年が経ちましたが、生徒の成長にともない場の空気が安定的に保たれるようになり、講習レベルが上がっていきます。生徒同士が私の思いを汲み取って下さる事で、私は色々な事を無理なく同時におこなう事ができるようになりました。それはまさに武術的身体の使い方と同じであると思います。生徒のみなさんには感謝しかありません。

 私も講師としてまだまだレベルアップして行かなければなりませんし、そのためには私自身が広く活動して行くことで得られるものがあります。当スクールの生徒達が、心から良かったと思える教室として私は自らの技に関する進展の事もありますが、皆が自信を持って人に言える教室の指導者としてこれからも精進したいと思います。


2018年11月17日(土) 「杖術 特別講習会」のお知らせ(お申し込み受付中)

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2018-11-12(Mon)
 

杖の操作は脚にあり

 本日は先週に続き文京スポーツセンターにてGold Castle 殺陣&剣術スクールの講習をおこないました。

 この会場での開催は今日で二回目でしたが、杖術クラスの講習内容にあった「十一之型」を安全におこなうスペースが無くなるほど賑わう講習でした。久しぶりにおこなった「繋之型」では三回に分けてお伝えしながらそれぞれを見て回りました。三回目の体験参加となる役者のMさんも基礎的な内容を考えていたのですがご本人が「やりたいです!」と仰ったので、今日は生徒と同じ内容を全ておこなっていただきました。

 この「繋之型」は名前の通り動きの繋ぎ方を養うものとして考案したものです。踵を上げない、足を止めない、同一速度でおこなう。杖の稽古は一見、手元の操作に気が奪われがちですが、実は脚足の使い方や偏りの少ない重心移動方を養うためには最適な得物と言えるのです。

 繋之型の最後は皆さん頭の上にペットボトルのキャップなどを乗せてもらいそれを落とさないように一連の動きをおこなっていただきました。顎を引く癖のある人はこうした稽古で回転する際などに体軸が前傾してしまわないように、今までの自身の動きに違和感を得るための稽古法とも言えます。特に繋之型はゆっくりと動きますので頭の上に物を乗せて稽古をおこなうにはお勧めです。

 下段扇抜きも久しぶりにおこないましたし、最後に「杖を掴まれた際の対応」をおこないました。これは度々おこなっていますが、今日は腕の力みを抜くことで相手の引きに対して身体が自然と持って行かれ易いということが分りました。固めてしまうと一瞬間が空いてしまいますし動きに淀みが出てしまいます。この最初の入り方が相手に引っ張ってもらう感覚で入れるようになると、心地良く技に入れるものと思われます。

 このところ、生徒の皆さんに風邪など体調不良の方が増えてきております。これからさらに気温が下がってくると思いますが、また懐かしい方々と再会出来る時期に入っている気もいたします。明日は18時から品川区総合体育館剣道場で講習をおこないます。ひさしぶりの方も安心して取り組めるように考えておりますので皆様のご参加お待ちしております。


2018年11月17日(土) 「杖術 特別講習会」のお知らせ(お申し込み受付中)

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2018-11-10(Sat)
 

2018年は大きな撮影の一年であった

 本日は雨、昨日今日とこれまで経験の無い全身の疲労に襲われているが逆に身体の変化を楽しみにしている。今日はGold Castle の2月末までの講習日程がほぼ決定した。3月末まで戸越体育館が耐震工事にともない品川区総合体育館の抽選結果が著しく悪くなり、取れても一~二件という厳しさ。しかしながら深川スポーツセンターや文京スポーツセンター&総合体育館があるのでそれらの予約に陰ながら最善を尽くしている。事務作業のノウハウもこうした教室運営では必須のものであり判断力が求められる。

 先日、Gold Castle の生徒で2015年に資格試験勉強の為にずっと休講中であったKさんから復帰のご連絡をいただいた。2014年の生徒さんなので、今の講習内容とは全然違うが抜刀や殺陣を楽しみにされているので、私としてもこのところ増えてきている男性メンバーがさらに増えることになった。もともとGold Castle は女性率の高い教室であるが、このところ男性が増えてきたのはやはり動画「かざあな。」の影響ではないかと思う。これまで、私の演武映像などは掲載していたが、私が一人でおこなっているものが多く、殺陣やエンターテインメントの影響でこちらのサイトに訪れた方には分りづらいものだったのではなかろうか。

 過去には相手を付けた杖術や抜刀術の演武動画も掲載していたが、事情により削除せざるを得なくなった。削除前までは、特に男性の体験参加者からは動画を見て来ましたという方も少なくなかった。沢山ある教室の中でハッキリさせることが出来るのは実際の動きを見せることである。それを消さざるを得ない状況に持ち込まれたのはそうした同業者からの妨害にちかいものがあったのであるが、それはさて置き、その当時の演武映像から4年半後に撮影した「かざあな。」は当時のものをはるかに凌ぐ作品となった。

 それには、企画書を書き打ち合わせを何度もおこない、すべての段取りを手配し予算を掛けおこなったことが大きい。そしてそれ以上に作品として予想以上になったのは音楽を快諾してくださったMariさんはじめTakaさんやUmiちゃんの存在が音楽だけでなく、色々な面でド素人の私をサポートしてくださっている。この精神的応援は妥協無くおこなう力となりもしかするとギリギリだった部分など作品としての姿が違ったものになっていた可能性も高い。かざあな。シリーズは現在杖術編の一本を配信中であるが、先日BABジャパンのスタッフの方が良く出来ていますと仰って下さり、「みなさんの愛情を感じますよ。」とも仰って下さいました。打太刀の青木さんや、撮影&編集の尾崎さんの作業も映像のプロの目から観てそこに気持ちが伝わっているのを感じ取っていただけたのだと思います。

 昨日の新宿スポーツセンターの稽古では、その前日に動き尽くした為、渡部氏の動きを確認することに徹した。杖で自由に動くのは難しいところであるが、この稽古は一人稽古で自らが求めておこなわなければ得られるものは少ないものである。

 次に剣術稽古の途中で、前脚の引き上げに伴う上体の移動をどのようにおこなうか、平歩となり少し素手で相手を押すような形で検証した。気になっているのは背骨を極力湾曲させずに上体だけで前方へ進めることが出来るかということ。実際には湾曲しているかもしれないが体感的に真っ直ぐのまま平行に移動できる事が出来るようになれば、腿の引き上げと合わせて更なる動きの進化が起こりうる可能性を感じる。何しろまだそうしたよくわからないものを意識して操作しようなんて思っていなかっただけに実感を得たときにどうなるのか非常に興味深い。

 最後は一時間杖整体操に時間を費やした。これだけ体が疲労していると一体どのような感じになるのかと思っていたが、予想通り、まるで初めてこの体操を発見したときのようなビリビリとくる気持ち良さが訪れ、留まり具合も時を忘れそうなほど、そのままずっと横になっていたい気分であった。

 
 帰宅後は一昨日の撮影で打太刀を務めて下さった後藤健太氏から、氏の撮っていた写真が動画も含め全て送って下さったので(BABジャパンの方から許可を頂いております)さっそく金山剣術稽古会のサイトで使うことにした。一昨日の撮影では最後の方で写真は全然撮っても構いませんので、むしろドンドン撮って下さい!宣伝して下さい!というスタッフさんの言葉を号令に撮影会みたいになりお陰で普段撮って頂くことの出来ないすばらしい条件での写真が沢山手に入りました。BABジャパンの方は、私の活動をサポートして下さっていることが今回の撮影までの準備や実際に撮影をおこなってみて有り難く感じるものでした。過去も現在も未来も移り変わって行くものですので、良い時代となって行けるようにご縁を大事に生きていきたいと思います。


 最後に後藤健太氏が撮ってくださった撮影現場の写真を掲載いたします。


2018.11.7 DVD撮影 杖術
2018.11.7 DVD撮影 剣術
2018.11.7 DVD撮影 小太刀
2018.11.7 DVD撮影 飛燕
2018.11.7 DVD撮影 津波返し

 DVDの発売は2019年5月頃を予定しております。


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2018-11-09(Fri)
 

大きな一日を終えて

 本日はBABジャパンから発売予定となるDVD撮影のため、都内某所で撮影をおこなってきました。まずは打太刀を務めて下さった渡部氏、川原田氏、後藤氏、そしてスタッフの皆様にお礼申し上げます。

 今日終わってみて、私の稽古会の門人であるお三方に打太刀をお願いすることが出来て本当に良かったと思います。気心が知れ、稽古で技を交わし言葉を交わし、そうした普段の何気なさがこういった場で何気なくおこなえるためには重要なのです。

 今日は私の想定以上にテンポ良く進んで行きましたが、基礎稽古、剣術、杖術、小太刀、抜刀術とさまざまにおこないましたので、撮ったものだけでも軽く二時間を超えてしまいました。これだけ長時間集中状態を維持するのは武術の動き以上に大変なものでしたが今日一日で得たものはとても大きなものでした。

 あらためて、普段が試されるということだと思います。今の私の環境にある稽古会や講習会、月に一度の特別講習会や杖整体操、今月で今年になって三回目となる関西での講習会など、そこでおこなっているやり方が間違っていないことが確認できましたし、これからさらに得て行かなければならないものがあると思います。今日の経験は只の撮影に留まらず、そういった私のこれまでの実践の日々が一つの証明としてこれからの生き方に反映していくものと思われます。

 出会いに感謝し、その出会いを導く武術に感謝いたします。


2018年11月17日(土) 「杖術 特別講習会」のお知らせ(お申し込み受付中)

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2018-11-08(Thu)
 

明日に備えて

 気がつくともう20時。明日の撮影に備えて今夜は時間的に予定を入れないようにしていたが、ホームページなどの作業をおこなっているとたちまち時間が過ぎてしまった。

 今夜は簡潔に記したい。

 昨日は夜から新宿スポーツセンターで後藤健太氏と稽古。後藤氏との稽古はかなり自由になってきた。それは後藤氏への信頼でもありその自由さの中で発展的模索が常にアンテナを張っているので自由な心理状態が実は効果的な状態となっている。こうした個人開放施設の武道場に行って稽古をしているというよりは、私設道場でリラックスして稽古をおこなっている感じがする。施設と私設の違いは、稽古空間が異なればその稽古自体も形だけに留まらなくなってくるのだろう。

 鍔や切羽を見せて頂き、それぞれの材質や形状匂いまで興味深く観察。なかでも刀傷のある鍔は色々と想像を掻き立てられ後藤氏も私も互いに盛り上がった。

 杖や木刀での新しい抜き技も稽古し、あらためて私の剣術の目指すところは分っているけど防げないものへと向かっている。そうした操法が今後も突然見つかるだろうし、自然、剣術の稽古はシンプルなものとなってしまう。しかしながら見た目にはシンプルでも、細かい手続きや心理的な作用が身体的働きに関わってくるまでを考えるととてもじゃないがシンプルではない。だから飽く事の無い探究心が尽きないのだろう。

 後藤氏との稽古や会話の全ては稽古としてとても有意義であり有り難いものである。


 そして本日は、クラーチ剣術教室に行ってきました。

 約一ヶ月ぶりにKさんがお見えになり、体力的に心配でしたが休み休みおこなっていただきました。それでも、今日のような湿度の高い日は息が上がりやすくもありますので、今後は私ももう少し押さえていこうと思います。八十歳代の方が増えて参りましたので、体力的な面からもペースダウンも必要です。しかし、体力のある方がやっておりますと、それに引っ張られるかのようにやってしまいますので、その辺りの見極めが此れまで以上に難しくなってきたように思います。そうしたことが私にとっての大きな勉強ですから毎回得難い経験をさせて頂いております。

 講習後は月に一回のレストランでお食事。十日間の船旅から戻られたSさんのお話を伺いながらいつものように美味しくご馳走になりました。今日は社長ことIさんが、早くからお越しになって頑張って付いて来て下さいました。これからも適度に無理の無いようにマイペースで参加して頂ければ嬉しいです。無理して義務的に頑張ることは長く続きませんし身体にも良くないですからね。

 みなさんに見送られてクラーチ溝の口を後に、本降りの雨の中傘を差して最寄り駅までいつものように歩く。この雰囲気は一緒に参加されたゲストの方々には分っていただけると思います。逆に元気を頂いちゃうんです。お互いに元気になるのは一番ですね。

 明日はBABジャパンから発売されるDVD撮影のため、朝から都内某所へ行ってきます。打太刀に三名の方をお願いしておりますので、明日は金山剣術稽古会メンバーにとっては初めて尽くしの経験となります。そうした経験をさせていただけるキッカケとなったBABジャパンのスタッフの皆様には感謝しております。明日はそれぞれに新鮮な気持ちで向かいますので皆様よろしくお願い申し上げます。


2018年11月17日(土) 「杖術 特別講習会」のお知らせ(お申し込み受付中)

2018年11月22日(木)23日(金) 「関西特別講習会」(お申し込み受付中)

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2018-11-06(Tue)
 

空間からなる教えを目指し

 熱が冷めないうちに記事を書くことがこれまでの私のやり方でしたが、翌日になって記事を書き始めるとその熱がまだ脳内に保温されていることが分かりましたので、今後はなるべく朝まで起きることなく日を改めて記事にしたいと思います。自らの時間管理が状況の変化に伴い昔と変わってきているということですね。

 さて、昨夜はGold Castle 殺陣&剣術スクールの講習を深川スポーツセンターで夜に開催いたしました。会場予約の都合で夜しか取れなかったのですが、日曜日の夜は翌日の事もありますのでなるべくならそれ以外の時間帯で開催したいものですが、他団体のみなさんも同じようにお考えになっていると思いますので、日曜日の夜以外は倍率が高いのです。深川スポーツセンターは一階にあり自然光の気持ち良い会場ですが、夜になると真っ暗、やはり少し寂しい感じが拭えません。

 そんな昨夜の講習ではジュニア世代の若い生徒&体験参加の方が多くお越しになられました。夜ということもあり親御さんご家族の方々も二階の窓から見学され、授業参観日のような気分でした。

 普段は女性参加率が高いのですが、昨夜は珍しくWさんが紅一点で殺陣に剣術に活躍されていました。殺陣クラスでは役者のYさんがいつも引っ張っていってくださり、WさんとHさんのグループで立廻りタイプⅡを中盤までおこなっていただきました。YさんにしてもWさんにいたしましても、もう四年目~五年目を迎えますので私がお伝えしてきたことはかなり浸透しておりかなり助かっております。そうしたこともあり、Hさんをかなり短時間で仕上げて下さいました。教えると教える本人のレベルも上がりますし、周りを観る目が養われます。私もそうした状況を把握し次へのポイントまで他の生徒達に時間を割いて指導に当たることができます。つまり、各生徒達のレベルを上げたり動きに悩んでいる方を丁寧に観ることができるのは、浸透してきた生徒達の自発的な動きの習得につながる取り組み姿勢が私から受けて学ぶ段階から、自ら考え試しそれを私と共通の認識の範囲内で進めることが出来るかによって、この教室の講習レベルは飛躍的に高まっていくのです。

 教室の良し(善し)悪しは、指導者だけでなく、生徒の存在も大きく関わってきます。もちろんそうした生徒を育てるのが指導者の役目ですが、ある段階から育ってきた生徒は指導者から自由になれる状況が自然と訪れてきます。私のやるべきことは、そうした自由さを段階に応じて任せることにあります。昨夜のように、難しい動きをおこなっている生徒達もいれば、仕事に直結することを実感し意欲的に難しい動きへと互いに考えながらおこなう少年達。基礎的な払いや胴斬りなど、問題点から解決に至る理由をえることで学びとしそこに興味を持っていただく大人達。まだほとんんど未経験のなかで、鏡の前で初めて剣を持って経つ自分の姿に慣れず緊張しながら理解するということもまだ未経験な体験参加の方々に新しく生徒になったばかりの少年。そうした色々な受講生に合わせて内容を別におこなっておりますので、昨夜の殺陣クラスでは四グループが全く違うことをおこない、私がそれを目線を変えながら色々な場所へと行き来しておりました。

 今後もYさんWさんHさんのようなグループの生徒達が(お休みの方々も含め)育ってきますと、此れまでにないレベルの講習風景になってくるでしょう。その「レベル」とは、難しいことをおこなうということだけでなく、さまざまな事が同一空間で誰一人置いてきぼりにされる事無く心の通った稽古ができるということです。

 そのことはこの教室を始めてからずっと意識していることですが、これは私の性分と言えるものかもしれません。身体操作、技に関する遠いテーマや憧れがあるのと同様に、講習における遠いテーマや「憧れの場」のイメージが、そうした教室を見たことも参考にすることもありませんが、この教室で場を大事に各生徒が育ちゆく中で、おぼろげに見えてて来た夢の空間というのが私の中に湧いてきております。そうした場が整ってきたときには、私だけでなく各個人が稽古をおこなっていながらも、その周囲の空気感に感化され自然と「空間からなる教え」というものを感じることになると思います。そうした私以外の教えを皆の成長で感じられることが、講師冥利に尽きるというのでしょうか、大きな大きな目指すべき教室の姿であると私は思っております。


 剣術クラスでは、正面斬りからの斬割り稽古をおこない、そのなかで剣を振る際の腕の使い方手首と体幹の関係など体術を交えながらおこないました。とくに少年達の反応が面白く、剣を振る身体の使い方はそのまま体術稽古になっていなくてはならず、そうした剣と体との関連性を体術で実感して頂けましたので、今後の取り組み方もまた熱心になるのではないかと感じます。

 胴斬りに関しましては、Wさんに打太刀をお願いしておこなったところ、少年達の目が見開いたのが分りましたので、難しい内容の事までお伝えし、まだ出来ないながらも熱心に剣を振っておりました。出来る出来ないに気持ちが向きやすいですが、始めは「憧れ」というのが動機につながりますので、とくに若い生徒達には私の未熟な動きながらも興味を持っていただける「驚き」を大事におこなっております。

 技術面ばかりになりますと、講習のバランスが悪くなってきますので、今日の参加者を観て開始前から「よし、今日は内容を変えよう!」と数ヶ月ぶりに剣術クラスの最後に「鬼ごっこ」をおこないました。これは相手とペアになり、事前段階でおこなった前後と左右の足運びと剣の操作を覚え、一組鬼を決めて、その動きから逸脱しないように周囲を追いかけるというものです。笑い溢れる内容で私の考えた講習内容としては三十連円打に匹敵するものがあるように感じます。しかしながら鬼ごっことはいえ、否鬼ごっこだからこそ、その必死に逃げたり追いかけたりする際に乱れやすい足運びや姿勢、誘導する相手に合わせる目と周囲を観察する目が否応なしに養われます。楽しみながらも、同時に養われるなかなか意識させづらい視野という部分でこの「鬼ごっこ」は実は効果的な稽古でもあるのです。

 一回の講習は私にとっても大きな発見があります。出会いの場でもあり、そうした一回の講習を積み重ね私も成長させて貰っております。今週の土曜日は先週に続き文京スポーツセンターで開催いたします。次回は隣の剣道場です。四階から見下ろす景色も自然光もとっても気持ちがいいです。私の中でお気に入りの会場ですので、ぜひ次回土曜日の杖術クラスの講習もみなさま楽しみにお待ちしております。


2018年11月17日(土) 「杖術 特別講習会」のお知らせ(お申し込み受付中)

2018年11月22日(木)23日(金) 「関西特別講習会」(お申し込み受付中)

金山剣術稽古会HP

2018年11月 稽古日程

2018年12月 稽古日程

甲野善紀先生からの紹介文


2018-11-05(Mon)
 

リピーターの多い杖整体操の効果

 3時過ぎから記事を書くのも身体に誤らなければいけないが、決して無駄に時間を過ごしている訳ではないのにどうしてこういつもいつも遅いのか何かに束縛されているとしか思えない。

 しかし、今日は杖整体操の講習会をおこなったので、PCの前に長時間座っていても今のところ何の問題も無い。やはりキッチリと講習会でおこなうと十分に効果が得られる。

 そんな今回で三回目となる「杖整体操」の講習会を同じく文京スポーツセンター柔道場でおこないました。今日はクラーチ剣術教室の生徒さんが三名、Gold CastleのOさんも含めますと四名ご参加下さいました。七十歳台の方が電車を乗り継いで四名お越しになられるというのはこの杖整体操がどういうものであるか説明する必要も無いでしょう。

 今日は初めてお越しになられたKさんは太極拳をされていると伺い、初の杖整体操をどのように受けられるか観ておりましたが、とても勘が良く初めてのポーズを直ぐに理解していただき、心地良い状態に最初からなっておりました。非常に順応性の高い方だと思われます。

 今日は参加者九名全員女性でした。やはり身体についてメンテナンスといいますか労わってあげる意識は女性のほうが高いように感じます。生きるちから、逞しさ、前向きな明るさ、そうしたものは身体の状態と関わっておりますので、何かあったときの心の支えといいますか味方というものの存在は自らの行動で作っていくものですので、人は人によって傷付きもすれば癒されることもあります。場のちからというのは一人だけではどうにもならない人間の力がありますので、杖整体操を通じて、身体と同時に心の詰まりも抜けていくような場にしたいと思います。

 最後に、これまでまだ杖整体操の写真を載せていませんでしたので、一部を掲載したいと思います。リラックスしやすいため、道場の中央部だけ照明を点け周囲は消してありますので写真は暗い感じになっております。クラーチのみなさんも、Gold Castleにみなさんも、初めてお越しになられた方も、私の稽古会の方も、皆それぞれに心地良くなられました。誰でも途中で気持ち良く留まることが出来るのがこの杖整体操の特徴です。次回は、12/23(日)12時00分~13時30分 品川区総合体育館柔道場で開催いたします。本日お越しいただきました皆様ありがとうございました!


2018.11.03 杖整体操①
正座立杖


2018.11.03 杖整体操②
足組肘掛天秤


2018.11.03 杖整体操③
座りラムダ


2018.11.03 杖整体操④
開脚上下逆天秤


2018.11.03 杖整体操⑤
杖に腕を掛けることでこのようにリラックスして姿勢を維持できます


2018.11.03 杖整体操⑥
両手持ち上げ
通常は負担の無いように二人でおこないます

2018.11.03 杖整体操⑦
こちらは一人でおこなっております。より相手との繋がりを感じやすくおこなえますが二人でおこなったほうがよろしいです


2018.11.03 杖整体操⑧
交差持ち上げ


2018.11.03 杖整体操⑨
後方順手持ち上げ


2018.11.03 杖整体操⑩
寝返し(うつ伏せ)


2018.11.03 杖整体操⑫
寝返し(仰向け)


2018.11.03 杖整体操⑬
寝返しは、操作する側にほとんど負担が無いため体の小さな方でも一人でおこなえます

2018.11.03 杖整体操⑭
片膝を付いて水平に引っ張り、転がりそうになったら引きを緩めます


2018.11.03 杖整体操⑮
最後のシャバアーサナ
このあと電気を全て消しております

2018.11.03 杖整体操⑯
記念撮影
すみません、ポーズは杖整体操の中から僕がお願いいたしました。


 まだまだ他にも種類がありますが、こうして写真で観ますと一人でおこなっているポーズは気持ちよさそうなのが伝わりますが、人に持ち上げられたり引っ張ったりされているのは、全くこの気持ちよさが写真からは分りませんね。観るのと実際に受けてみるのとで驚きの違いがありますので、その驚きを次回の12/23の第四回目となる杖整体操で実感して頂きたいと思います。


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2018-11-04(Sun)
 

初の文京スポーツセンター

 本日は初めてとなる文京スポーツセンターにてGold Castle 殺陣&剣術スクールの講習をおこないました。

 柔道場ということもあり今回の講習内容は全編体術にいたしました。集中力と相手を観察する重ね誘導法から入り、腕を使わず、力みを抜くことで力が使える内容のものや、中心感覚を掴む稽古、そして投げ技というか転ばせ技をおこないました。体術は受けて気持ちの良い技が身体の使い方としては高級にあると思っていますので、荒々しくなく何度も受けたくなるような身体の使い方を追求いたします。

 おそらく今日参加された皆さんは私がこんなに投げた姿を見たのは初めてだったのではないかと思います。私も自分の稽古では、そんなに相手がいませんので1一つ一つ間を持って一つ通ったら次に向かうようにしていますので、今日のように何度もおこなったことは滅多にありません。もっとも私が率先して投げたがっていたような気がいたしますが。それでも他でレベルの高い方との稽古経験がありますと、私自身の気持ちといたしましては複雑なものがあります。教わることは大変ありがたいのですが同時にそれが呪縛になってしまうこともあります。自らの身体、身体感をどのように体術へと展開させていくか、それはまだまだ先であるように感じながらも同時に脳のどこかでそれを稽古しているような気もしております。

 お越しになられた生徒のみなさんも、今日は色々とこれまでにない興味深さがあったと思われます。身体の力の伝え方の不思議さ、崩され方の不思議さ、剣の体捌きによる重さ、小太刀の体捌きによる入り身、あらためて体術は、剣術など得物の稽古が体術の稽古となっていなければならないので、圧倒的なものを身につけるにはやはりそこに重きを置かざるを得ません。私が体術に興味を持つには圧倒的なものを自らの身体感で手に入れた時だと思いますので、それがいつになるのかこのまま訪れないのか分りませんが、その時まで剣術はじめ得物の稽古に邁進いたします。


 今日はドクターNさんが、私がお願いしていた殺陣クラスの今年3月頃に撮影した映像に効果音を付けた映像を拝見いたしました。これに撮っていた寄りの映像などを合わせこれまでの稽古風景の映像がガラッと変わるものと思われます。音楽と効果音だけでも随分雰囲気が変わりましたので、Nさんにはご負担お掛けいたしますがよろしくお願いいたします。

 そして、来年1月14日(月/成人の日)に「立廻り特別講習会」では、今度は、動きの確認用にビデオカメラを回すのではなく、数台使って映像作品用に撮る事を計画しております。ですので、動きの粗が出ないように参加した方にとって一つ作品(予算の掛かってないものですが現代の技術はそれなりのものが作れます)が残せるようにNさんと考えております。まだ先ですので、参加される方の確約をいただくのは難しいと思いますが、現在四名の方がご参加いただけるということですので、立廻りには最低あと一名は必要です。せっかくの機会ですので、特に役者さんにとっては映像資料を残せるチャンスです。

 まだ先の事なのですが、撮影編集の映像が想定のレベルに達しましたらYOUTUBEでの一般公開を考えております。もちろん、予算を使えませんので、立廻りの講習会を映像作品にしたというレベルに留まりますが、そうしたことも含めましてこれまで学んできたことがどこまで通用しているのかを知りたい方、ツイッターやフェイスブックに自らの動画を挙げて宣伝することも出来ますので、こうした機会をどう捉えるかも役者として求められるスキルです。

 明日は夜から深川スポーツセンターで殺陣クラスと剣術クラスをおこないます。深川で夜開催は数年ぶりかと思いますので、お時間お間違えの無いようにお気をつけてお越しください。明日は居合い刀は必要ありません。


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2018-11-04(Sun)
 

かるく2018年を振り返る

 今年も11月を迎え、もう一年を振り返る時期となりました。まだ二ヶ月残っていますが、大きな点を挙げれば、今月も含め、冬、春、秋と関西で三回講習会をおこなうご縁を頂けたこと。「かざあな。」という動画配信に向けたやりとりが長い期間プロの方々と共におこなえていること。作品そのものも楽しみですが、こうしたやり取りが続くことはこんなにも嬉しくて楽しいものなのかと知る事になりました。それはもちろん、相手次第ということなのですが、今回のかざあなプロジェクトは全員私が望んだ方々と出来ました。過去の出会いや、その当時の思い出もひっくるめて残したいものとしてこだわりました。あらためて、自分の好きな人たちと時間を共有して生きて行きたいという気持ちが強くなっております。これからも益々そうした出会いの中で、何かを共に出来るように生きてゆこうと思います。

 次に、出版社の方とのご縁がありました。一つはイラストレーター山本祥子さんのご紹介で双葉社へ伺うことが出来たこと。そこで作家の鳴神響一先生と沢山お話することが出来ました。山本さんに鳴神先生という売れっ子の出版界の方々の中に私が混じっていることに違和感を覚えるのですが、そうした経験は俳優時代にも多々ありました。中田秀夫監督、小林照子先生、私が付き人をしていたKさん、当時はそうした巨人ともいえる方々とお会いしても自分には何も無いことがその場の居心地の悪さとしてどうにもしようがありませんでした。

 しかしながら、2009年に武術の道と出会い、そうした居心地の悪さを払拭する経験を「稽古」という場のなかで身に宿して行く事が私の生きる道と感じ始めておりました。

 そのことは、今こうして振り返れば言葉として変換することが出来ますが当時はどうしてのめり込んでいたのか自分でも分りませんでした。自分の意識よりも身体が、心が、武術「剣術」を選んでいたのでしょう。

 ですから武術を初めて八ヶ月後に当時の師範と二人でポルトガルに十日間稽古指導のアシスタントや武術雑誌とDVDの打太刀として参加することが出来たのも何かの力が働いていたように思えます。そして何より一番大きなことは武術稽古を始めて一年後の2010年9月14日に松聲館で初めて甲野善紀先生にお会いしたことです。

 このことは記憶に鮮明ですが、まだ詳細に述べる時期ではありませんので控えさせていただきますが、私にとってその存在は心の規矩となっておりますので、どのような方とお会いしても一つの軸がブレる事なくそこに居られるようになりました。双葉社会長室での打ち合わせでも、鳴神先生や編集者のYさんへ武術や剣術のお話が自然と口から溢れる自分がそこには居ました。お二人に体術を受けていただいたり、山本さんに模造刀で斬り込んでいただき、傘で小太刀の動きをお伝えしたり、そうしたこれまでの何も無かった自分の存在が、九年半近く時が流れ人との縁を強固にするものとして私にとっての武術があることに感謝の念が消えることはありません。

 夏にはBABジャパンの方からご連絡をいただき、来週7日に撮影が迫ったDVDの作成について連絡を交わすやりとりも続いておりました。ふだんはこうしたブログ記事を勝手気ままに自由に書いておりますが、DVD撮影における構成台本作りとして文章と文字数を考え期日が決まった中でその作業をおこなうというのは私にとって初めての経験であり興味深いものでした。とくに、私のような学生時代にまともに机の上で勉強をして来なかった人間は、今その瞬間に必要な学びを得ることが出来る出版社さんとのやりとりというのはたいへんありがたいもので、こんなに勉強嫌いだった私が言葉の表現や文字のことに興味を持ち始めていることに自分でも驚いております。なぜ勉強が嫌いだったかと言えば、目的がハッキリしていないことが多く、嫌なものを我慢してやることに物凄く大きな抵抗感があり、その抵抗感を実行したまでのことです。ですから、大人になって今必要な学びというのはこれまで思っていた「勉強」とは全く別のものであり、これが本来あるべきご飯も、遊びも、睡眠も後回しにしたくなる勉強といえるものだと確信いたしました。

 そしてGold Castleや金山剣術稽古会の生徒や会員の方もテレビに出演される方が増え、世の中割と簡単にそこそこのポジションで出られるのだと大きな勘違いをしてしまうほど、そういう方とご縁が繋がる確率が上がっております。それがどうしてかは分かりませんが、もしかするとそこには、私の生き方の考えと何か共通する部分があり、そうした部分を昔から捉え実行されている方が自ら望み求めた居場所を得られているのかもしれません。人に何かを表現するには単に技術や人気だけでは無いものが求められるのは、世の中間違ってばかり居なければ至極当然考えられていることだからです。

 生きることは勝負することでもあります。勝負せずに楽に勝とうとしても真の勝ちには辿り着けません。その勝負をどのような形で何と戦うかが人生における一つのテーマでもありますし、切り開いていけるための唯一の方法であると思っております。

 
 思わず一年の振り返り日記となってしまいましたが、昨日木曜日の稽古記事を書きます。

 
 午後から新宿スポーツセンターで渡部氏と稽古。思いのほか日差しが強くカーテンを閉めても床の反射が眩しい。道場稽古は地面も綺麗で、雨風も遮り、外部の人間とも隔離され、何とも実戦向きとは言えない環境でおこなっていると瞬間的に感じたものの、長く続け昇華していくにはこうした場が適しているのだろうと思う。示現流の立木稽古をおこなっていたころは、調布の河原に丸太を立て固定し、地面は石ころや雑草に覆われ凸凹している、対岸や橋の上から人が見物し、たまに声を掛けられる。それが嫌で声を掛けられない雰囲気で集中し大声で一息吐く間に、二.五歩の間合いを大股で飛び込みながら、一声一打の打ち込みを十回、次は一声二打を十回という風に、十回毎に打ち込む数が増え、一声十打を十回まで合計五百五十打を一時間以内に終わらせる。私は一声十二打まで合計七百八十打を四十五分位で終わらせたが、全ての打ち込みを全力でおこない、合間に疲れた自分に気合いを入れるために数と関係なく一打飛び込んで打ち込む(よけい疲れるのではないか?)という如何にも薩摩らしい気概を当時はS先生から教わったのである。これは稽古というよりは行と言えるものであり、やった人には分かるが一声七打辺りからは、その一回の往復のインターバルで次に行くまでに相当の体力と呼吸の乱れが生じ、昨年五月に一本歯の高下駄で登った高尾山と同じくらい、気持ちに余裕が無くなってしまう。だが、この稽古を終えると自分でも同じ人とは思えない心理状態になっている。何しろ、自分ひとりで河原に行き、地面に穴を掘ってそこに隠していた丸太を埋め鉄の杭数本と紐で固定し、イスノキの枝を木刀に見立てたもので全力で打ち込むのである。声は多少遠慮したが、それでも普通の人から見れば奇人扱いされるだろう。地下足袋に、忍び用のズボン、ポルトガルでジョージに頂いた和道流空手のTシャツを着て帯を締めて稽古という風体でおこなっていた。もし私が刀を振るって戦う時代に生まれていたなら、稽古というのは屋外でおこない雨でも関係なく、地理的条件や日差しとの関係という道場稽古には無縁なものも考えながら場所を変えその場に即した戦い方のお題を自分に課し、それに見合った得物や室内での入り組んだ戦闘も考えて体捌きを身に付けなければならないだろう。現代において実戦稽古の必要性はどうであるか分からないが、そうした場所に応じたシビアな状況で実践することで実戦というものの捉え方が変わってくるような気がしている。

 稽古に戻って、昨日は全剣連の居合いの学生達が合計二十数名、白の稽古着と黒の稽古着とまるでオセロのように会場を埋め尽くした。武術稽古をしている者で我々二だけが紺色(藍色)であった。昨日の稽古で得た実感は、胴斬りの稽古の際に渡部氏に打太刀を全力で速く正面斬りに斬り込んでもらい、その起こりを捉えて水平に剣を振るというもの。これは数年前からおこなっている稽古であるが、身体の使い方が色々変わり、おそらく最初の頃に比べ三倍位は速くなったのではないかと思う。おそらく最初のころと言うのは、戸越体育館の柔道場で、渡部氏と出会ったばかりの川原田氏との稽古でおこなっていた胴斬りと比べてである。

 脚足の使い方も変わり、剣を振る手も変わった。そして何より速くなったのは、手順どおりにおこなおうとする意思が消えていること。思いはあるが意思は無いというのが適切かどうかは不明であるが、そこへの意識がほとんど無くなったことで、捉われなくなったというか、身体に任せておけるようになった感じを初めて昨日の胴斬り稽古で実感したのである。甲野先生の太刀奪りという体捌きの稽古法が甲野先生にとって大事な身体運用法の一つの規矩となられているように、私にとっての胴斬りはそうした相手の起こりを感じ身体がどのように心身ともに居着かずに動くことが出来るかの実感を得られる稽古法としておこなっている。そいいう意味では昨日の「身体に任せて動いてもらう」感じには、打太刀のタイミングを変えても出来たことに、これは今日だけかもしれないという不安も残ったが、身体が勝手に動いてくれる感じは残りそうなので、一つの大きな進展だったと思う。

 そしてその「身体が勝手に動いてくれる感じ」が抜刀術においても心身に残っており、このところ毎回渡部氏にお願いしている打太刀を付けての抜刀術に得られるものがあった。この稽古は非常に厳しいものがあるが、胴斬り稽古の感覚がこれに繋がったことは大きな成果であった。渡部氏も抜刀術で確実に進展されている。私が武術を初めて三年目の頃と、渡部氏が三年目の頃では渡部氏の方が全体的に上達されていることは間違いの無いことである。それは私の過去の配信していない稽古映像を観ると一目瞭然である。だからこれからの渡部氏の成長がどのようになるのか楽しみであるし、そこから私のように思いも掛けない展開になって行くこともあるかもしれない。

 そして夜からは住吉でS氏と稽古。まだ二十代とあってそれなりに身体に入ってきているから、昨日はポンポンと進めていった。毎回ワンパターンで同じ事を同じ調子でおこなうのは効果的ではないからである。もちろん全て違うことばかりやっても駄目なので、毎回おこなう鍛練稽古や稽古に関わる必要な足運びはおこなうが、その日その瞬間に私の身体が脳裏に浮上させるものを優先しておこなっている。

 この住吉にある江東区スポーツ会館は、安定的に火曜日と木曜日の夜19時~21時までの二時間集中稽古がおこなえるので、S氏いわく、「もっと早く知っておけば良かったです!」と仰られたように、実はかなり贅沢な環境なのである。おそらく現状マンツーマンが多い稽古会でおこなっている修得率は、その他の講習や講習会でおこなっている修得率の数倍に当たると思われる。一ヶ月で得られるものが一日で得られると言っても過言ではない。それは一日で得物の全てをおこなうのと、マンツーマンでおこなうことがコミュニケーションとしてはこれ以上無い密度の濃さであるからである。

 Gold Castleでこれまで縁のなかった武術と出会い、イメージと違った稽古法に感銘を受けられた方も少なくありません。より武術を通じて生き方や自らの成長につなげて行きたいと思われている方は私にご連絡ください。


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2018-11-02(Fri)
 
プロフィール

金山孝之


     金山 孝之
  Takayuki Kanayama


松聲館 剣術技法研究員

金山剣術稽古会主宰

Gold Castle
殺陣&剣術スクール主宰

高齢者のための剣術教室
クラーチ剣術教室講師


――――――――――――――

1975年生まれ
福岡県 北九州市出身
東京都 世田谷区在住

1999年
映画監督中田秀夫氏との出会いにより俳優デビュー。他分野では、マンダムのモデルや舞台のプロデュース公演などの活動をおこなってきた。

2006年
小林照子先生とのご縁から  『 からだ化粧 』のモデルを務める。

2009年
武術の道を志しそれまでの活動を一新し武術稽古と研究に励む。

2011年
武術研究家甲野善紀先生に師事し身体の使い方を研究しながら、『 抜刀術 』『 剣術 』『 杖術 』『 体術 』などの稽古と研究に取り組んでいる。また、先生の書籍、番組撮影、記録映像、その他演武等における打太刀や受けを務めている。

2013年
刀と身体操作の技術向上を目指し裾野を広げるべく
『 Gold Castle 殺陣&剣術スクール 』を立ち上げる。

2014年
甲野善紀先生より
『 松聲館 剣術技法研究員 』という名称を頂き、自身の経験を活かした指導法を各道場等でおこなっている。
 
高齢者向け住宅にて
『 高齢者のための剣術教室 』をおこなっている。

日信工業株式会社の製品『 SAMURAI BRAKE 』のプロモーション活動をおこなう。

2015年
『 金山剣術稽古会 』を立ち上げ、現代における武術稽古の必要性を、身体と心で学べる場として活動している。

2018年
『 関西特別講習会 』として人との繋がりを大事に遠方での講習会もおこなっている。

――――――――――――――
    
ご質問や、稽古希望の方はこちらの【 お問い合わせ 】よりご連絡下さい。

その他ジャンルを問わずお仕事のご依頼や『 剣技指導 』などのご依頼も受付けておりますのでこちらの【 お問い合わせ 】よりご連絡下さい。

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