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大事なものは譲らない変わらない

 本日は戸越体育館でGold Castle 殺陣&剣術スクールの講習をおこないました。10月から土曜日の殺陣クラスを無くし日曜日のみとさせて頂きますので、今日が土曜日の殺陣クラス最後となりました。10月からは殺陣クラスが日曜日一コマとなりますので、生徒の皆様には選択肢が限られ申し訳なく思っておりますが、今後ともよろしくお願い申し上げます。剣術クラス、杖術クラスはこれまで通り土曜日と日曜日(殺陣と一緒の場合も含め)に開催して行きます。

 今日の殺陣クラスでは、ひさしぶりにタイプⅠの立廻りを序盤からAを斬るところまでおこないました。最近は新しい内容をおこなっておりましたが、今日のメンバーを見てタイプⅠが出来そうでしたのでかなり早いペースで進めて行きましたが、動きの中で見えてくる課題がそれぞれにあったと思います。

 お芝居もそうですが、自分の演技だけを考えても、作り手側からすれば作品として求めているものには近付きません。相手の動き、全体の動きを考え把握した中で自らの動き方が見えてきます。ですから大事なことは、相手を観てどの程度で自分の動きを出せるかを察知し加減を悟ることです。その悟った状態から互いに積み上げていくことが順序としてはよろしいかと思います。初めから自分の動きの完成度の追求に行ってしまうと、相手と合わせるという最も大事な部分がないがしろになってしまうものですので、意識の訓練もこうした立廻りの稽古では重要になります。

 今日は初めて立廻りそのものに取り組んだHさんも初めはいろいろな情報に苦労されておりましたが、少しずつ少しずつ慣れてきたように感じます。まだ初めてですので情報の整理に身体がいう事を聞いてくれないと思いますが、これが稽古でもありますので、出来ない事を残念に思うのではなく、出来ないのが初めての常ですので、そこで初めて学ぶことを大事に稽古を重ねて頂ければ、次第に自信がついてくるものと思われます。

 講習後は役者のCさんと10分程いろいろなお話をいたしましたが、私なりにも自分の言葉から得るものがありました。時が見方になる時代が訪れるまで、根幹の部分にある思いを曲げずにそういう場でそういう仲間とともに探究しながら結果は後から付いてくる優先順位で生きていくことが、その先も自らが苦しむことなく困難な状況をプラスに保存していけるものと思います。

 同じく役者のA君も、高校二年生とは思えない落ち着いた雰囲気で四歳の時から水泳を続けていると聞いて矢継ぎ早に質問をしてしまいました。大人と仕事をしてきた経験がA君の落ち着いた雰囲気に現れているように感じます。

 続く杖術クラスの講習では、武道場が剣道場と柔道場の両面を使えるようになり、その広さの中足運びを付けながらの打ち込みや突きなど、基礎的な部分に時間を掛けました。想像以上に息切れをされていた生徒も何人かいらっしゃいましたので、片面でも良かったのかもしれません。

 杖の打ち込みや払いの強さの一つには、手の内を締める直前の飛ばしがあります。今日は思いもよらず、Yさんに受けていただいた杖が二度続けて飛んで行ってしまいましたが、そのぐらい威力が違いますので、手の内を滑らし飛ばして締めることで身体の引っ掛かりが抜け抵抗が弱まることで威力に繋がるものと思われます。同じく大事なことは角度と方向です。身体の誤った癖が杖を掠らせてしまいますので、そうならないように方向を意識付けそれに沿った関節部位の使い方を得ていくように致します。

 今日は思いのほか、基礎的な打ち込みや突きに時間を費やし予定していた内容を残してしまいましたが、皆さん一つ一つの動き方やその効果に興味がある方々ですので、基礎的な内容でも集中して取り組んでいらっしゃいます。

 最後は、柔道場も使えるため時間を15分延長して「杖整体操」をおこないました。見渡しますとこの心地良さを得るための信頼が浸透してきたように感じております。来週10/7(日)18時00分~19時30分に品川区総合体育館柔道場で第二回目となる「杖整体操」の講習会をおこないます。今回もヒーリング系の音楽をかけながら心地良い時間を参加者のみなさんと共有したいと思います。今回はクラーチ剣術教室の生徒さんが新たに二名参加されます!お申し込みはまだまだ少ないので、その前におこなわれるGold Castleの講習後というこもあり参加しやすい時間でもありますので、併せてご参加お待ちしております。色々な方々と交流を持てるような優しい空間になればと思っております。

 帰宅してからは、「かざあな。杖術編」の音楽の確認。さすがプロ!と大声で叫びたくなる極め細やかな作品に仕上げるまでの運び。TAMTAMのMariさんやTakaさんという強力な助っ人の存在が僕のような素人の思い付きを形にして下さっております。そしてフォトグラファーである尾崎さんの映像も、私の願いを何度も受け入れてくださり、予想外にお時間を掛けさせてしまったと申し訳ない気持ですが、そうした妥協無き思いはこれから残していく作品への思い入れとして関わってくださった方々をいつまでも感謝出来るものとして存在させたいと思っております。


2018年10月7日(日) 「杖整体操」のお知らせ(お申し込み受付中)

2018年10月13日(土) 「剣術 特別講習会」(お申し込み受付中)

2018年11月22日(木)23日(金) 「関西特別講習会」(お申し込み受付中)

金山剣術稽古会HP

2018年9月 稽古日程 加筆修正いたしました

2018年10月 稽古日程

甲野善紀先生からの紹介文


2018-09-30(Sun)
 

弱い状況で強く生きること

 深夜2時過ぎから記事を書き始めるのは身体に悪いと知りながらも、この時間帯にようやく気持ちが落ち着くのでどうしても遅くなってしまう。もうこの頃は諦められたのか就寝時間については咎められなくなってきた。幸いにも明日は休みなので、稽古着の洗濯やら構成資料の加筆作業など、それなりにやるべきことはある。一人でいると全て自分で決められるので気は楽である。昨夜は就寝前に生徒のSさんから頂いた文庫本を読了した。時代小説以外の文庫本を読んだのは久しぶりであったが、ジャンル的にはSFファンタジーラブストーリーという複雑なようで全くそんな事は無く読みやすく感情移入することが出来た。最後の終わり方までの展開が感情を揺さぶりその揺さぶられ方が心地良かった。寝たのは3時過ぎ、身体から「いい加減にしろ!」と怒られそうである。

 
 さて、本日は新宿スポーツセンターで渡部氏と稽古。今日は少し早めに行き抜刀術稽古をおこなった。細かな手続きの確認であるが、同時におこなうよりも、順序よくおこなったほうが動き易くかつスムーズである。今後はさらなる手順の点検に目を向けていこうと思う。

 渡部氏との稽古では、杖術、剣術、抜刀術などおこなったが、剣術の「峰返し潰し」に進展があった。手元が動き過ぎていたことに気が付き、それが重心の移動を妨げていたと思われる。杖による「お辞儀潰し」からの剣術バージョンとしてこの「峰返し潰し」を考案したが、当初はお辞儀潰しの操法が感覚的に残っていたので、手元を動かさないことの重要性は理解していたのであったが、次第に別の工夫に意識が傾き肝心なことを疎かにしてしまっていた。この技に関しては微妙な部分で効いたり効かなかったりするので、まだまだ工夫していかなければならない。

 今日は抜刀の際の柄を取りに行く右手に得るものがあった。それは指の送り方により、柄に掛かった右手が抜きに入るまでの一瞬の繋がる力がこれまでとは明らかに違う感じがあった。とくに鯉口から鍔が離れる瞬間の力の伝達に、右手の筋による働きが関係してくることが実感出来た。一本抜く毎にボーっと窓の外を眺め感覚の余韻を吟味する。周囲には全剣連の居合を稽古されている学生達が数名いたが、全く似ても似つかぬ異質な稽古をしているように映っているだろう。

 夜からは会場を変えて住吉でI氏と稽古。先日NHKの生放送を務められたI氏との稽古も丸一年を迎えた。お忙しい方なので特別に月に一度の稽古をおこなっているが、今日は全体的に観て動きにおける何かが感じられたように見受けられた。それは思考から離れた部分での身体の計算かもしれないし、出来た時の感じを私の言葉で心地良さと呼んでいるが、そういう部分も多く見受けられた。I氏は感性の鋭い方なので、心地良さという感性の扉を開くことが出来れば楽しくドンドン習得出来ると思われる。心地良い稽古のためには頭と身体を感覚の中で結び付けていかなければならない。動きからなる心地良さを手に入れると、これまでおこなっていた過去の動きがもうやりたくない動きへと変わってしまうのだ。それが自分で気が付ける審判としてとても重要なものであり、心地良い動きというのは、見ていても良い動きになっていることがほとんどである。しかし、心地良さもしばらくすると、新たな心地良さを手に入れなければいずれ違和感に駆られ鮮度の落ちた動きになってしまう。そうしたことの循環を繰り返しながら動きの質を高め自他共に心地良くなる動きを求めていかなければならない。

 人のちから、エネルギー、発展的な流れ、そうしたものは何かしらの絶対的な因果関係があるように思える。そしてそれは、安易に真似の出来るものではなく、積み重ねて芽生え育てたものであるように思える。おそらくそうした生き方の今が本人の意図しないところで魂の強さであったり、人が人に反応する力として何かに役立てられるのであろう。それはよくよく考えてシンプルに弱い状況で強く生きることが本来の強さであり、強さを手に入れることだとも思っている。


2018年10月7日(日) 「杖整体操」のお知らせ(お申し込み受付中)

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2018-09-28(Fri)
 

心の積み重ねが場を生み出す

 本日は月四回毎週火曜日に伺っている高齢者住宅で「クラーチ剣術教室」の日。この四年間の中で一度だけ風邪で日程を変更させていただいたことがありましたが、これまで安定的に月に四回こちらでの教室を開催させていただいております。

 以前にも書きましたが、知らない人も増えたように思いますのでこの教室がどうやって誕生したのかをあらためて記述いたします。
 ご縁の繋がりを遡って行きますと私がまだ二十代の頃大阪に一年八ヶ月間住んでいた時期がありまして、その期間は役者の勉強もしながら自主制作映画などの現場のお手伝いや出演、インディーズ映画のイベントなどに顔を出しておりました。そうしたインディーズ映画界を組織運営する自主映画監督&プロデューサーの方と親しくさせていただき、私が大阪から埼玉に引っ越した後も、ご縁の深まった大阪でイベントに参加させていただいたり、大衆演劇の座長さんを紹介して下さり、毎週大阪で舞台稽古そして公演まで経験させていただいたこともありました。そうした埼玉から大阪の自主映画際のイベントに参加していた時期に、打ち上げの居酒屋さんで東京の自主映画監督とご紹介されたOさんと出会い、主催者であるT監督のすすめというか勢いで、明日早朝に二人共関東に戻らなければならないため、私とOさんが居酒屋から近所の銭湯に行く事になりました。初対面でご挨拶も早々に共に銭湯に行くというのは、後々になっても深く良い思い出として記憶に残っております。

 そうしたOさんとの愉快な出会いから始まり、私もいろいろな人の自主制作映画に参加させてもらう時期があり、そうした集いでお会いすることもありました。それから暫く経った後、もう私が武術と出会って間もない頃ですから2009年の夏頃だったと思いますが、Oさんの監督される作品に呼んで下さり、その現場でアシスタントとしてお手伝いをされている奥様とお会いいたしました。Oさんは柔らかい感じのおっとりした監督で、奥様は明るい方でお人柄も素晴らしい方でした。

 やがて映画は完成し、DVDとしてTSUTAYAにもレンタルされました。そうしたことからご縁が深まり、あるときに画家でもある奥様から絵のモデルをやっていただけませんか?というお話を頂く事になり、謝礼をいただけるため、当時アルバイトに明け暮れていた私にとってはありがたいお話と快諾させていただいたのでした。そこで初めてとなる絵の教室でモデルを務めさせていただくのが、「クラーチ溝の口」という高齢者住宅でした。そう、ここで繋がりましたね。

 一回の作品が二週に分けておこなわれるため、二回通うことになり初めは高齢者の方々とどう話していいものか分らず緊張していたと思います。ですが二回目となりますと少しずつ緊張も解れ、こうした空間があることを肌で感じ感動していたと記憶しております。緊張というのは、建物に入ってからの全てで、フロントスタッフの方へのご挨拶や、擦れ違う方とのご挨拶、絵画教室の皆さんとの会話や、講習後のレストランでの周囲の目線と皆さんとのお食事、今思えばその全てが緊張の連続であったと思い出しました。ですので、小学校六年生から中学一年生になった今も、学校の春夏秋冬休みに毎回必ず参加される郁己君が経験してきたものは、当時の私が経験したもの以上にその感受性の高い年頃から学んだものは大変貴重なものであったと思われます。

 そうした絵画モデルを四作品×二回ほど務めさせていただき、初めの頃は洋服でモデルをおこなっておりましたが、私も武術への道に移行し始めていた頃ですので、道衣姿に刀という形に変わっていきました。記憶がおぼろげですが、五分間完全静止状態から五分間の休憩を何度か繰り返し、最後は十五分間位完全静止だったような記憶がありますが、合計で一時間位だったでしょうか、姿勢によっては身体に負荷が掛かりますが、私は稽古の一環とも思っておりましたので少しキツメの姿勢を選んでいた思い出が残っております。そうしたモデルとして絵画教室の生徒の皆さんと顔馴染みにもなり始めて参加させていただいたのが2009年だったと思いますが、年に一度位は伺っていたような記憶が残っております。そんな2013年の9月頃にモデルとして参加させていただいた折に、私の方から皆さんへ「今度10月20日に、殺陣と剣術の教室を始めることになりました。よろしければチラシを作りましたのでどうぞ!」とお渡しし、講習後に剣豪小説が昔から大好きだったというOさんが興味を持って、「私でも大丈夫かしら?」と仰っていたのを聞いておりましたが、当時69歳で体重31kg~33kg、そして15年間関節リウマチ症にかかっているOさんが品川区まで来られるだけでも大変だと思っておりましたので「見学だけでも構いませんから、椅子に座ってでも出来ますので大丈夫ですよ。」とお伝えしたような気がいたします。

 2013年10月20日(日)戸越体育館剣道場で大雨の中18時30分~20時30分「gold castle 殺陣&剣術スクール」が開講いたしました。開講初日の体験参加者は三名。当然知り合いからのスタートでしたが講習後に大雨の降りしきる戸越体育館を出た屋根の下、皆で参加者の方が作ってきてくださったケーキをご馳走になったのを覚えております。

 そうしてスタートを切った教室の三週目にあたる2013年11月3日(日)に絵画教室の生徒さんであるOさんがお越しになられました。

 教室も手作りで誰の宣伝も借りずにおこなったものですから、当初は一人~三人という参加人数でしたが、幸いなことに0人だけはありませんでした。そして年が明けた2014年1月に入った途端に一気に生徒数が増え、さらに4月に受講者数が加速しコマ数を増やすこととなっていきました。教室を開講してこれまでの間に危機的な状況になっていないのは、何かの力が働いているような気がしておりますが、そうしたものを裏切らないように向き合っていくことが結果として安定なる教室運営となっているように思えます。

 軌道に乗り出すまでは意外と早く、Oさんも座っておこなっていた内容から立っておこなう内容にまで身体が慣れてきたこともあり、次第に出来る内容も増えていきました。当初は、膝や肘などに痛みが生ずることも多く、そこに負担が掛からない内容をその場で考えておこなうことに私も鍛えられました。

 Oさんはほとんど休まずに毎週参加され、そのお身体から私が想像している以上の自信が得られたのではないかと思います。そんなOさんの姿勢や、歩き方、内面的な明るさの変化が住まわれている周囲の方々の中で次第に噂になり、その後絵画教室のモデルを務めさせていただいた時に、八十代半ばのDさんが「ここでやってくれるなら、私もやりたいわ。」と仰っていたので、「出来るのであれば良いですよ。」とお答えしたところ、すぐに行動に移っていただき、私もその時の皆さんの行動力と実現に向けての団結力は凄かったと驚いたものです。

 そして「クラーチ剣術教室」と銘打ってクラーチ溝の口さんから正式に教室運営を任せていただくことが出来ました。記念となる第一回目の開催は2014年8月5日(火)でした。当初は五名からのスタートでしたが、現在は十名となり四年が経過いたしましたので八十歳代に到達された方も増えてきました。あれほど緊張していた私が、今では癒されに館内に入らせていただいております。フロントスタッフの皆様、清掃スタッフの皆様、レストランのスタッフの皆様、居住者の皆様、お会いする方々の多くの方と自然な会話が出来ている自分に驚きますし、そういう自らも癒されている気持ちですので、気持ちがあれば言葉は自然と紡ぎ出されていくもので心地良いものです。こうした日常を四年間毎週経験させていただけることは本当にありがたい、有り難い事だと感じます。すべての事に言えますことは、信頼と信用からなる人間関係は良縁と良い結果を生み出すためには不可欠なものであります。信用と信頼には場が大切です。人間誰しも全てに対して万能ではありません。そうした信頼の場に生きる人との良縁が繋がる事で、生きていく中での時間は掛け替えの無いものへと昇華される気がいたします。安易にそのような場を手に入れることは難しいかもしれませんが、苦労を苦労と感じない生き方考え方の中で自らを鍛練していきながら、いつしか自らに合った場のなかで信頼信用を得て生き方を感じていくものではないかと思うのです。ですので、辛い時期というのは、その後の生き方には必ず反映されるものがあると思いますので、辛い時期は精神的にギリギリのところまで追い込まれますが、経験は心の鍛練としていずれ役に立ちます。人間関係にしましても、自らが生きていく場が明確になれば、人との縁も次に移り変わっていくこともあります。縁も繋いで今になるのです。志が変わらなければ、苦楽の中でいずれそうした場に辿り着くものと思います。今を大事に生きるというのはそうしたことの結果であり過程でもあります。歳を重ねることの楽しみは、自らの場を知りその場で人と出会うことです。そのなかで、人の役に立てることを納得出来るように生きていくことが先日も申し上げましたが学ぶことの意味であると私は思っております。


 今夜は語り過ぎてしまいましたが、記憶というのは不思議なもので遠く昔の様々なことでも頭の中に残っているものです。試験などの勉強に関しての記憶は全く頭に入るスペースが無かったのですが、こうした思い出の記憶は記憶の収容場所に差があるのか、たくさん入っております。人との繋がりは思いもよらぬ人生の時間を生み出してくれますし、そのためには自分が求める「場」が大切であるこは言うまでもありません。場は心の積み重ねとも言えるかもしれません。心無くして場は存在いたしませんので、心ある生き方を得ていけるそんな人生のあり方をこれからも進んで参りたいと思います。


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2018-09-26(Wed)
 

フト見上げれば中秋の名月だった

 先日自宅で肩甲骨の運動をやり過ぎてしまい腰周りに張りと鈍痛が生じ、「これは、連休が終わった明日にでも久しぶりに整骨院に行くか…」と思いながら夜から新宿スポーツセンターでの稽古に向かった。

 17時40分頃家を出てしばらく歩いたのち空を見上げると、黒っぽい雲がモクモクと行く先の上空で今にも降り出しそうな気配を充満させている。一旦家に引き返して雨具を用意しようかと思ったが、時間が迫っていたので覚悟を決めて駅に到着。

 三連休の最後ということで、それらしい人が車内には多く、人数がいても平日のような負のオーラは受けにくい。高田馬場駅に着き改札を出て坂道を登るその先に見事な黄色い月が昇り始めている最中であった。昇り始めの月というのはなんとも存在感が強く、時には怖ささえ感じる時もある。建物の僅かな隙間に収まっていたので思わず写真を撮ろうかと考えたが、私のガラケーでは点にしか写らないので止めた。

 しばらく歩くと周囲から「中秋の名月」という言葉が耳に入ったので、そこでようやく今日がその日であることを悟る。家を出たばかりのときにあれほど曇っていた空が、ものの二十分後には綺麗な十五夜を映しているので不思議な感じがした。都会に住んで一番残念なのは、星であったり月であったり本来の美しさの欠片しか観ることが出来ないことにある。同じ国内でも、見事な空の青さ、青のコントラストの違いまでクッキリと見えるほどの場所で生活をしている人の日々の暮らしの中には当たり前のように美しい空が存在している。海が近くにある人は、当たり前のように波音が聴こえ、船の汽笛やカモメの鳴き声、日の出日の入りのオレンジに染まる空の美しさが日常にはある。山であるなら、野鳥の声、風にそよぐ木々のざわめき、緑の香り自然に育った花や葉の姿がいつもそこには存在している。ちなみに私が生まれ育った家では、裏山の竹林から聴こえる葉っぱのざわめきであったり、風向きによっては山を越えて聴こえる関門海峡を航行する船の汽笛、田舎であり山を上がったところにあるため星もたくさん見えた。田園風景や広がる畑の景観とは無縁の坂の多い地域であったが、そうした身体が心地良く感じる、五感に安らぎを覚えさせる音や景色は遠い過去の空想の物語のように現実感も薄れてしまった。

 東京では、見事なビルが所狭しと建設され、一軒家は解体され賃貸物件と生まれ変わる。そうした工事がひっきりなしに続いており静かな日常はなかなか得られない。空は建物が邪魔をし、大空を見渡せる場所が簡単には見つからない。空気も悪く夜も明るいため、星がこんなに観えるのだと知らない子供は多いのではないだろうか。都会は確かに素晴らしいが、失われたものも素晴らしかった。


 さて、本日の稽古では、後藤氏と共に、杖術、剣術、杖整体操、抜刀術をおこなった。

 一つ進んだのは、剣術における「峰返し潰し」である。後藤氏からのアドバイスに峰の角度を変更したところ、力の通りが良くなった。そして進んだというより思い出したといったほうが正解であるが、浮いてある状態、あとは落ちるだけという体内感覚がこの技の瞬間的伝達が如何に相手に通せるかというシビアな操作法を強いられていることも解った。

 あらためて「あとは落ちるだけ」の状態を身体感覚として備えておくことの大切さ。それを浮きというのかはまだ疑問であるが、居着かずに、頼らずに、落とせる状態にしておくということは、逆算的に言い換えれば浮いていると言うことなのかもしれない。このことを身体の大きい後藤氏で検証できたことはとても大きい。そうした検証稽古が出来たことを進んで協力して下さる後藤健太氏には感謝の気持しかない。

 杖術、抜刀術とも稽古をおこなったが、今日はなんといっても「杖整体操」、これに尽きる。

 私も後藤氏も月曜日というのは、一週間の闘いを終え、心身ともに使い果たしたような状態で迎えているので、自然と月曜日には杖整体操をおこなうことが定例となってきた。今日は私自身身体に染みた。染みたというのは、心地良さが体内に染み込むように感じられたということ。先日自宅でおこなった肩甲骨の運動が、長くやり過ぎたせいもあり腰に張りが生じてしまい、どうしたものかと嫌な感じがしていたが、今日の杖整体操で完全に消えてしまった。これには私自身驚いてしまったが、後藤氏も右肩の可動域が良くなり、ゴリゴリ鳴らずに肩がスムースに大きく回せるようになったと驚いていた。後藤氏も色々と動きを工夫されており、その動きを私も取り入れ、腰が伸びる方法も教えてもらう事が出来た。杖整体操の興味深いところは、それぞれが独自に動きを開発し、それをみんなで共有しあえる所にある。それを言うとヒモトレに似ている所もあるが、まさに誰かが得を得るためのものではなく、皆が得ていける良い方法を見つけ合い、心地良さの中で安心しながら状態が改善されるものである。

 
 これからまた私にとっての一週間が始まり出した。「かざあな。杖術編」もついに映像が仕上がった。あとは音の細かい作業をお願いしているところであり、配信までもう一息というところまで来た。プロの方々にお願いし、それぞれの方の考え方や仕事の段取りなど、そういうやりとりが出来たことが大きな経験となっている。何も無いところから何かを生み出すことのありがたさに感動と感謝、そして面白さ素晴らしさがあるのだと経験させて頂く事ができました。まだまだ剣術編、抜刀術編と残っておりますが、まずは一本完成に近付きましたのでホッとしております。

 このところあらためて感じますのは、人の出会いは本当に不思議なものです。

 そうしたことを強く実感し始めたのは、ここ一年以内ではないかと思います。なにかまた、自分が漂っていた川の流れが、もう一つ違う流れの中に入って行ったような、それを実感する日常の変化を感じております。

 共にその流れに入り溺れずに進める人、そうした流れの中で出会う人、まだまだその先の流れと大きさは果てしないものが待ち受けていそうですが、今はただ、シッカリと溺れないように、行き先を見失わないように、その流れの中で出会った人、共に入っていける人と一緒に進んで行こうと思います。都会で暮らす「闘う戦士たちへ愛を込めて」でしょうか。


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2018-09-25(Tue)
 

秋分の日の三百回生

 今夜TBSの情熱大陸を見ましたが、尾畠春夫さんあらためて凄い人だと思いました。番組の尺が足りなさ過ぎますが、これで十分とも思えます。私なりに思う「何のために勉強をするのか」という問いには、「人の役に立てることを納得して生きていくために学びがある。」と言えるのではないでしょうか。人の役に立たず、納得も出来ないもののために何を学ぶのか、せめて納得出来るもののために学びを得たいものであります。

 
 さて、本日秋分の日となりましたが、Gold Castle 殺陣&剣術スクールではWさんが三百回生となられました。未だに私の頭の中には、戸越体育館柔道場でおこなわれた土曜日の剣術クラスの見学に来られ、その日は柔道場に収まりきれないほどの参加者だったので、途中から申し訳無さそうに帰られたお姿をよく覚えております。

 その時はまさか三百回生となって、殺陣も剣術も杖術も抜刀術もかなりの成長を遂げて行かれるとは思っても見ませんでした。技量もそうですが、Wさんのもっとも素晴らしいところはお人柄だと思っておりますので、以前にも生徒さんから「Wさんが居るとなんだか安心します。」と仰っていましたので、そうした心の部分が初めから備わっていたのは生徒になられた当初から感じておりました。ですから、初心者の方とペアを組んでいただいたり、体験参加の方の帯を締めていただいたり、そうした不安な思いを持たれている方のお相手をお願いしております。皆さんに動きの説明をおこなう際には打太刀が必要な場合、だいたいWさんにお願いするのも、技量と信頼があってのお願いであり、私にとりましても大変助けられております。

 私の教室の特徴といたしましては、年齢や年数、技の技量で上下関係を一切持ち込まないところです。別段私がそのようなことを教室で口にしたことはありませんが、自然とそのようになっているのは皆さんが「どうなってはいけないのか」が私の講習の雰囲気と対極にあるものとして想像出来ているからだと思います。そういう意味では、Wさんが三百回生となられそうした方が優しく謙虚に控えめであるというのは、今日の情熱大陸の尾畠さんではないですが、周囲を幸せな雰囲気にし場がより良くなり、そうした場で出会う人との思い出は深いものになっていくものです。価値のある三百回だと思っておりますので、これからも皆さんが安心出来る存在として得たものをさらに昇華させて行けるようにご精進下さい。

 
 講習では、体験参加のTさんと久しぶりに殺陣も参加されたキックボクシングを終えてはしご稽古のSさんと、殺陣が上達してきたWさんとSさんとYさん、動きに慣れてきたYさんにMさんにCさん、それぞれ組に分かれてさまざまに動いていただきました。

 殺陣クラス、剣術クラスとそれぞれ意識をする部分が異なりそれがどういうところか出来なくとも明確になっていくことが大事です。そこの原因を逆算し、その部分を稽古して行きます。殺陣に大事なのは、動きと表現を炙り出す作業です。ゆっくりおこなうことでその動作と表現が浮んできます。ゆっくりおこなうことは意外にも難しいことと言えるでしょう。剣術では、重心移動とそれにともなう身体の把握が重要になります。分かっちゃいるけどなかなか身体は言う事を聞いてくれません。そこに新たな動き方の手順と言うものを身体に経験させ、脳がそれを選ぶようになる稽古をおこないます。一つ一つの手続きを身体に入れながら、実際に相手が付いたときにその手順が正しくおこなえるか、心理的な情報が統御の邪魔をしてきますので、それに動じない心身の状態を稽古します。

 一見難しいと思える稽古かもしれませんが、人は無意識の内に難しいことを沢山おこなっています。意識をして計算してやろうとするととんでもなく難しいことでも、その感じでやるという身体の経験からなる計算力に身を任せ、その部分を思考が邪魔しに行かないように、準備だけ整えておけば感覚が答えを教えてくれます。ですから、難しいか簡単か考えるよりも、まずは動いて身体に情報を体感させることです。未経験の感覚では操作は何も分かりません、ですが感覚を意識しながら経験してくことで少しずつ見えてくるものがあります。稽古の面白さはそうした、技に繋がるであろう感覚を手に入れることでもあります。その判定は味覚のように違和感や心地良さで身体が教えてくれます。そうしたことはこれまでに何度も書いていますが、稽古で得た感覚は稽古だけでなく、日常の状況判断や予測における判断対応にも関わってきます。逆に言えば、感覚を鈍らせるような稽古が染み付いてしまえば、日常における判断や対応も異なったものとなるでしょう。そこに「生き方と言える分かれ道も存在している」ものと思われます。


 秋の良さは過ごしやすい気温もそうだが何といっても夜に聞く涼しげな虫達の声声声。春は、冬を乗り越えさあこれから!という明るさが感じられるが、秋となると、華やかな夏が終わり余韻の中で短くなっていく陽の光を感じながら、コオロギや鈴虫たちの合唱を聞き冬の到来と一年の終わりを考える。いずれにしても、一年の中で美しい花が咲き、儚くも枯れては散ってゆく、やがてその姿を変えるかのように若い緑が栄え、枯れる前に色鮮やかに化粧をし、そしてすべて散ってゆく。人間もそれぞれの年代に応じた華やかさがあるものだと思う。人生まだまだこの先どうなるかは分らない。花が散っても、新緑の美しさもある、若さを失っても紅葉は生き様の美しさである。そしてすべてが無くなり儚くも散ってゆくのは生あるものの定め。だから生きている間は輝いていたいものである。


2018年10月7日(日) 「杖整体操」のお知らせ(お申し込み受付中)

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2018-09-24(Mon)
 

歳の重ね方を考える

 二週続けての三連休。気候的にも過ごしやすくなったので旅行にいったりイベントに参加したり、リフレッシュと同時に考え事などの余裕も生まれやすいのではないだろうか。私自身休みの過ごし方を振り返れば、何もやりたいことが見つからずただ何かを求め彷徨うようにエネルギーを使っていた時代もあった。二十代前半の頃は、いろいろな可能性が日々の不安も感じずに無駄に時間を過ごしていたような気もする。やがて三十代になると、当然可能性は狭まり具体的にやらなければならないことに真剣にアプローチするが、なかなか思うようにはいかない。四十代になり、これまでの無駄に思えていた時間の使い方が何処かで身になっていることに気が付く。しかし、それとは違った時間の使い方を取り戻すべく今は学ぶこと、生きること、出会うこと、繋ぐこと、そうしたものに自然とエネルギーが向かうようになった。四十代になった途端に不思議と世間との関わりが変わってきたように感じる。苦しかったものが突然楽になったというか、会話が出来る人が増えたというか、それはおそらく私の中で何かが変わっていったからだと思うのであるが、三十代は歳を重ねる怖さを感じていたが、四十代になってからは歳を重ねることに再び喜べるようになった。それは本当に武術と出会ったからだと思うし、甲野善紀先生という歳を重ねるごとに進化されている人を目の当りに見て、歳を重ねる怖さから興味と楽しみへと変わることが出来た。

 昨日はテレビで樹木希林さんの追悼番組が放映されていたが、お亡くなりになる三ヶ月ぐらい前の収録だったと思うが、こういう歳の重ね方でありたいと思える希望を持てる全うのされかただと感じた。世の中には有名人でなくともすばらしい歳の重ね方をされている方は沢山いると思われるが、おそらく自身の生き方に納得されているからではないかと思うのである。明日23日の23時から放映される情熱大陸という番組に先月日本中で話題になったボランティアの尾畠春夫さんが出演されるそうなので、生き方を考えさせられるその生き様を拝見したい。

 
 さて、本日の講習は深川スポーツセンターで殺陣クラスと剣術クラスの講習をおこないました。

 まず殺陣クラスでは、ゆっくりと斬られる直前の受け方を稽古し、タイミングの作り方や残心などをおこない最後は血振りからの納刀を幾つかのパターンでおこないました。

 続く剣術クラスでは、居合刀を使っての正面斬り、袈裟斬り、胴斬り、などをおこない刃筋を刃音で確認しながら手の内の感覚を養う稽古をおこないました。これまで木刀で馴染んだ動きでも居合刀でおこなうと別物に感じます。当然、形状も材質も重量もバランスも異なるわけですから感覚は別物です。ですが大事な稽古の一つですので、精確に刀を操作する力の最適な加減がこうした稽古ではより求められます。

 後半は抜刀術「隼抜き」からの「逆手廻し納刀」と「隅返し」をおこないました。私自身抜刀術に関しましては身体の抜けと言いますかこれまで身体のアソビを無くすつもりが詰まりになっていたことに気が付き、フワリとした感覚がこれまで以上の精度と速さに繋がったように感じております。もちろんまだまだ未熟な上での速さですが、身体の計算に身を委ねることが出来るようになったのも大きな要因の一つです。

 稽古は停滞することなく、大なり小なり前に進んでいくことに心からそうした働きがあるものの存在へ感謝しております。身体と心と思考はそれぞれ別物だと思いますので、そうした自分であり他人のような感覚と、そこに突然降ってくるものへの礼を忘れずに稽古をおこなえるということは幸せなことであると思います。だからこそ、そうした恩恵を還元して行くことは自然なことなのだと思います。

 明日は、品川区総合体育館にて18時00分~20時00分の時間帯に講習をおこないます。復帰された方も何人かいらっしゃいますが、今年の酷暑で足が遠のいてしまわれた方の復帰も心待ちにしております。生きている中での時間の使い方をそれぞれに、瞬間でも共有できることは互いの人生の接点でもありますので大事に過ごしたいと思います。


2018年10月7日(日) 「杖整体操」のお知らせ(お申し込み受付中)

2018年10月13日(土) 「剣術 特別講習会」(お申し込み受付中)

2018年11月22日(木)23日(金) 「関西特別講習会」(お申し込み受付中)

金山剣術稽古会HP

2018年9月 稽古日程 加筆修正いたしました

2018年10月 稽古日程

甲野善紀先生からの紹介文


2018-09-23(Sun)
 

関西特別講習会開催のお知らせ

今年三回目となる関西での講習会のお知らせです。

毎回関西での講習会は心に響くものが残り、その後の稽古人生に大きな影響を受けております。

今回は11月22日に兵庫県西宮市獅子ケ口町16-39にある「集居夙川館」という洋館内の和室で初日の講習会をおこないます。
https://www.spacemarket.com/spaces/tudoi-shukugawa

22日の開始時刻は18時00分~20時00分までを予定。
(17時30分受付開始~20時00分完全撤収)
定員は四名とさせておりますが、現在一名お申し込みを頂いておりますので残り三名となります。こちらの和室で、体術や杖整体操などを予定しております。少人数ならではの集中した内容とともに記憶に残る講習会となりそうです。

続く23日は西宮市鳴尾浜1丁目16-8にある「兵庫県立総合体育館」柔道場にて開催いたします。
http://www.hyogosoutai.com/access

23日の開始時刻は13時30分~16時00分までを予定。
(13時00分~受付開始、16時30分まで自主稽古可)
杖術の講習をおこないますので、三時間近くジックリおこなうことが出来ます。今回講習後に東京に帰らなければなりませんので、懇親会は残念ながら予定しておりませんが、その分皆さんとの時間を深く心に刻むつもりで、短時間で思いの深まった方や初めてお会いになる方、御縁のある方、会いたい方々とのひとときが私の胸を高鳴らせております。以前は世話人を務めて下さる川原田喬生氏が心の緊張を解いてくださる人物でしたが、今は何人も増えたような気がいたしております。それぞれの土地で今この瞬間も何かをし、その土地の空間がそれぞれにとって感じられる「今」であるなら、そうした今を共有しに向かうというのは、遠くはなれた土地で講習をおこなわせて頂けることのありがたさでもあります。そうした、その土地土地での人々の暮らしはまだまだ知らぬ日本という世界の広さが隠されているようにも思うのです。いつかそうした国内の世界をたくさん見ることで、自らの環境や場に対する価値観をもっと学ぶことが出来ればと思います。

あらためて、世話人を務めてくださる川原田喬生氏に感謝しております。

(講習会のチラシです)
https://hegelian21.wixsite.com/kanayama-kansai


2018-09-21(Fri)
 

DVD『甲野善紀 技と術理2018―呼吸を消す』 御予約受付中

今年も甲野善紀先生の技と術理シリーズのDVDが夜間飛行から10月8日に発売されます。


(ご予約や内容紹介動画はこちらです)
http://kono.yakan-hiko.com/

 
甲野先生の進化の過程をこのDVDシリーズで観ることが出来ます。そして先生のインタビューもこのDVDでは貴重な映像であると思っております。毎年その場に参加させて頂けることに感謝し、365日の中でも特別な一日と捉えております。

ご年齢に逆行していく技の利きに驚きを禁じ得ません。シリーズをご覧になられた方には説明は不要ですが、初めての方には驚かされる映像だと思われます。武道武術に関係せずとも、生き方として感じるものがあるDVDだと思われますので、多くの方の手に取っていただけることを願っております。


2018-09-21(Fri)
 

その人にとっての場が見つけられる人生を

 秋霖止まず肌寒さに何処かしら懐かしさを覚える。季節毎の合図には昔を振り返させる働きもある。そうした訪れを感じる瞬間はどこか切なく何年経っても変わらない。この身が感じた記憶はこれからの人生も自然の合図と共に切なさと希望を全身で浴びるようにして今を明日を生きていく。そうした瞬間は嫌いでは無い。


 本日は新宿スポーツセンターで渡部氏と稽古をおこなった。

 杖術、剣術、抜刀術、杖整体操と濃密な稽古は毎度の事であるが、毎回稽古ではその瞬間に何が発見出来るか想像がつかない。しかしながら必ず何かしらの出来事が発見出来るので稽古というのは発見の場とも言える。このブログ記事に関しても同様で、何を書くかはその瞬間に頭に浮んだ事を書き連ねているだけなので、一行下の文がどうなっていくのかは全く予測が出来ていない。だから、話が飛んでしまったり、起承転結も無く書き疲れて終わる。誤字脱字や句読点の乱用、同じ言い回しの連続などは、アップした後に訂正しているが、敢えて訂正しない場合もブログだし許してもらおうと思ったり、深夜に書きっぱなしで書き上げたそんな雑な文面を掲載するのはリスクがあるが、私としては履歴書の更新だとも思っているので、何をおこないどういうふうに感じ、どういう人間であるのかを拙い文章で書いている。

 ブログで収入を得ているわけでも無いし、広告は一切掲載したくない。純粋にその日の思いを書いて自らの頭を整理することで、文から言葉に変換出来るようにしていることも指導者として必要だと思っている。昔と比べて今は、どういう人間であるのかが分かりやすい時代である。だからこそ、履歴書の一般公開とも言える記事の掲載は仕事に繋がることもある。

 私にとって目先の仕事は自分の生き方考え方にフィットしないものが多く、本音の部分で考えれば「流行っているから」「儲かりそうだから」という誰もが同じ事を考えそうなことに利用されることが分かるのである。だが、儲かることが悪いことではなく、筋が通っているのかどうかの話である。筋が通り結果として利益が出ることは、誰にとっても次に繋がる生き方として求めたいところである。しかしながら、やっていることがあやふやでその先の思いも目先の利益のための口実としか思えないような仕事は、私がこれまでもこれからも捧げていく武術稽古を利用して先生や慕って下さる方々を裏切ることになるので、そのことは今後起こり得る仕事の在り方として肝に銘じておかなくてはならない。

 そういう意味では、時代小説で現在重版され勢いのある「おいらん若君 徳川竜之進」シリーズは、御縁が生まれた偶然さと不思議さの中から私なりに出来ることをさせていただきましたが、先に述べた部分とは全く異なる出会いの中で花魁の剣術という鳴神響一先生の世界観や山本祥子さんの絵がこの作品にこれまでにないものを生み出されていくことに、微力ながら関わらせて頂けることはとても光栄なことです。

 実際の剣の持ち方使い方それにともなう身のこなし方など、私が学び稽古している全てに実用のための意味があります。そうした細かな実用性をともなった動きや形が、歴史の教科書でもあり娯楽作品でもある剣戟作品に僅かでも貢献できるなら、大いに意義のあることだと感じます。編集者のYさんも人間的に素晴らしい方で、こういう方と仕事が出来たら色々と引き出され総合的に向上していくものと思います。向上していくことは、結果として世の中に貢献することだと思いますので、想いをもってお仕事をされている方々との御縁というのは本当に感動的でもあります。

 
 日々一日と出来事は思いを巡らせるので少なからず前に進んでいると思う。その原点であり源泉の場と言える本日の稽古では、抜刀術のある技に若干の変更を加えたが、動きを見たくて渡部氏に撮影して頂いたところ、変化の際に刀身がかなりうねってしまうため、刀が金属疲労で折れてしまわないためにもう一度動き方を見直す必要がある。身体もそうであるが、刀に対してももう少し優しく出来る動きを得ていきたいものである。

 剣術ではひさしぶりに「峰返し潰し」をおこなう。これはやはり不思議な崩れ方をしてしまう。どうしてなのか未だにハッキリしないが、接触部が触れるか触れないかぐらいで技を掛けると、スコンと崩されてしまう。これは潰される側も技の通りが良いと気持ち良ささえ感じられるから不思議である。とにかくこの接触部が触れるか触れないかの感じがこの技におけるもっとも肝要な部分と言える。

 最後は杖整体操をおこなった。今日は全体的に腰下が疲れていたので腰を揺らがせる操作をお願いした。これは井上欣也さんからアドバイスをいただいた操作であるが、腰回りが張っているときは気持ちが良い。その気持ちよさは仰向けになって両腕を持ち上げられてゆっくり下ろされた時のあの感じと同様である。それが状態の悪いときには腰下でも感じられることが分かった。身体の悪いところが無いほうが良いのであるが、杖整体操発案者としては、身体に疲労や詰まりがあった方が、まるで温泉に浸かってジッと留まっていたくなるような思わず声が漏れてしまうあの心地良さを感じたくて気持ちよくなるとつい嬉しくなってしまう。身体のコリや引っ掛かりや詰まりなどが解消されるとあの独特の心地良さが薄れてしまうことも分かってきた。どちらにせよ、杖整体操はやったほうが良いというこれまでの結果なので、今後も身体のバランスを整えるための、故障しないための状態回復法として稽古後の最後に必要と感じたときはおこないたい。稽古前にやってしまうと、身体的にも心理的にも穏やかにトロンと解れもう動く気が無くなってしまうので最後におこなった方が稽古としては無駄が無い。

 おっと、今夜も朝が近づく時間となってしまった。春から比べると髪がずいぶん長くなった。毎月切りに行くのが面倒だからと伸ばし出したが、これはこれで面倒だ。だが、この六年間短髪だった私が伸ばし始めたのには何らかの理由があると思うので、今はそれに従いかつてのような長さに近づいている。まあこれから気温も下がるし意外に髪の毛は暖かいのでこの不快感に慣れていきたいと思う。


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2018-09-21(Fri)
 

ひたむきさを止めるな!

 さて、本日は火曜日ということでカテゴリーにも振り分けている「クラーチ剣術教室」の記事からと行きたいのですが、まずは昨日の夜におこなわれた私の生徒も参加された発表会の記事から記します。

 昨日月曜日の祝日に、剣舞の発表会を生徒からお誘い頂きましたので、土日以外は調整しやすく観に行くことが出来ました。ステージでは特別講習会などでもお会いしたことのある方が多く、その晴れ姿を楽しく拝見させて頂きました。楽しく活き活きと動かれているのは私の教室と通じるものがあると感じながら、終演後もフロアーで懐かしい方々とご挨拶させて頂きました。とくに私のところに参加されている方の動きは目を引くものもありましたし、元々そういう技量があってさらに動きの進化を求めるために参加されているとも言えるでしょう。技量もそうですが、思いの強さのようなものはシッカリと感じることは出来ました。やはり真剣に取り組まれている方々はその姿勢も謙虚で前を向いておられます。迷いが無いから謙虚にひたむきになれるのかもしれませんし、たとえ迷いがあったとしてもそこにひたむきになれるものがあれば、心の波風が立ちにくく謙虚になれるのかもしれません。

 私は高校時代にボクシングをしておりましたが、毎日グローブをつけて実際に殴り合いをしているわけですから、強くなるためにただただひたむきに成らざるを得ませんでした。体力が無ければガードが上げられませんし足も止まります。怖がってしまえばサンドバッグとなってしまいます。そうした毎日の練習は物凄く疲れますし痛いですし怖いです。辞めてしまえば楽になれるのですが、一度もサボることなく三年間続けました。減量で54.5㎏から45.0㎏以下に落としたり、練習で鼻は骨折し、左目にはグローブの親指が入ったため小さな線が見えてしまいますが、それでも後悔はしていません。その三年間はおそらく人生でもっとも過酷な日々だったと思います。私も含め二十名以上入った新入部員が三年生になると二人になりました。どうしてサボらずに毎日練習していたのか当時の自分に聞きたいですが、おそらく今と同じでそれだけが生きている実感だったのだと思います。高校生でも追い詰められていたのだと思います。自分で手に入れられるもの、そしてそれを実感し続けていくこと。殴られるだけだったのが、殴られなくなり、殴ることが出来るようになる。そうした変化を当時のまだ学び方を知らない私は毎日の練習こそが強くなるための証であると信じ高校生の頃というのは、朝も夕方も夜も毎日ボクシングをしておりました。

 そういう日々というのは、強くなるための真面目さ謙虚さというのを実感しており、常住坐臥殴ることやかわすことを考えているのにそれを喧嘩に使いたいとか威張りたいという思いは一切浮びませんでした。日々の練習で身体も心も使い果てておりそれ以外の時間はフワーッとした開放感と安らぎに感じておりました。つまり、そういう緊張する時間、本気になれる時間があると、それ以外の時間の過ごし方感じ方が平和的といいますか、波風が立ち難いように思うのです。無駄に時間があったり、緊張感の無い生活に慣れてしまうとあまり良くないように感じます。人間という動物は何かにエネルギーをぶつける生き物だと思いますので、そのエネルギーの使い所を何にするかで、人生の幸福感また得られるものが変わってくると思うのです。

 現代における武道武術の役割の一つにはそうしたエネルギーと引き換えに潤うべく心の安らぎであったり、充実感や瑞々しさ、そうしたものも日々の暮らしの中で波風を立てないように誤った事をしてしまわないように食い止めるための術として求められているのではないかと思うのです。ですから、そのように謳っておきながら間逆の教えになっていては救われるものが突き落とされてしまいます。仕事で疲弊し稽古で疲弊し、その鬱積したエネルギーを人は何かにぶつけます。現代における勝ち負けの意味、あらためて勝つことと負けることとはどういうことなのか表面的でない強さを求める生き方を実践することに私は日々考えさせられております。

 話が逸れてしまいましたが、「ひたむきさのエネルギーから還元されるもの」これがひたむきになれることの大事さであると思います。

 終演後、近くの中華料理屋さんで共に観に行った生徒達三名と一緒に食事会。鑑賞後のこういう席は良いもので私の現在の趣味とも言えますから、落ち着いて盛り上がりました。フト周りを見渡すと厨房の電気は消えお店の店員さんが着替えるまで時を忘れ、23時過ぎた辺りでお開きに。ここはなかなか料金も安く、店員さんも対応の良いお店でした。


 そして本日火曜日は、「クラーチ剣術教室」へ。

 今日はめずらしく三名の方が欠席。湿度が高いとやはり体調に影響が出てしまいます。今日もHさんのリクエストに応えながら内容を決めて行きました。しかし私も時折言う事が厳しいなぁと思うこともあります。覚え方について、表面的に視覚で覚えては駄目です。最初の内は構いませんが、どうしても場所が変わったり相手が付いたりすると忘れてしまうものです。表面的に視覚で捉えてしまうと、直ぐに真似はしやすいですが身体には入っておりません。ですので、どんなときもその状態を確認するようにいたしましょう。というような事を言いましたが、これは中には自然とそうした状態把握がある程度掴めている方がいらっしゃるので、出来ないだろう、とか難しいから言わないでおこう、というような気にはならず、時折難しいことを遠慮なく言わせて頂いております。ですが、おそらくですが、そうしたことも含め私の気持は人生の大先輩方には伝わっていると察しております。厳しく言えるのも信頼ですので、やはり四年の経験というのは信頼関係も含めて大きなものです。

 現状維持どころかみなさん前に進んでおります。それも楽しく笑いながら。いつしか、いつでも発表会ぐらいなら出来ますよ!というぐらいになるかもしれませんね。それは今は求めませんが。

 
 帰宅後は、先日川原田氏との電話でお勧めされた映画「カメラを止めるな!」を観に行った。五百席程の劇場で平日にも関わらず八割ほど埋まっていたので驚いた。興味があったのは、インディーズ映画で予算三百万円の作品が、どうして百万人以上(まだ増え続けている)の来場人数を記録しているのかである。

 私もインディーズ映画は大阪に住んでいた時代に濃く参加していた時期がある。それだけに、今回の映画の興行収入はあり得ない展開と言える。しかしながらこの映画を観て、「なるほど、これならそうなるだろう!」と思った。ゾンビ映画をこれまでにない切り口から巧みに物語と笑いを融合させ、その素直さがなにより心地良かった。インディーズ映画は、監督の商業映画デビューの登竜門的位置にあるが、今回の作品はキャスト陣にとっても大きなデビューとなった。だがやはり、この映画監督の才能は人を選ぶ目やイメージしたものを実現させる力、そしてなにより独学で学ばれたことにより、縛られずに自由なアイデアが多彩にあると言えるだろう。いろいろなタイミングという奇跡が起こした作品だと思う。

 久しぶりに映画館に行きましたが、映画の面白さ、自由さの中にある可能性そうしたものを感じました。影響が心の中にどこか残っていそうですが、今夜はゾンビの夢を見ないように眠ります。


2018年10月7日(日) 「杖整体操」のお知らせ(お申し込み受付中)

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2018-09-19(Wed)
 

ナイスミドルな百回生

 場というのは本当に不思議。しかしながら、そうしたことに対していつもお祈りをしていたことは確かである。神社での礼、神棚への礼、道場への礼、相手への礼、感謝と礼は忘れずにそうした人同士が集まる場は自然と邪心無き導かれる力に素直に向いていける。そのような気がしております。

 私の稽古会や講習会において、不思議ながらそうした方々との御縁を感じます。今は、そうした不思議な「もの」に身を任せながら、信じている道を進んでいくことが今ハッキリとやるべき事として見えております。皆が苦しまずに前に進んでいける場、私の場合それを剣や杖などを通じて生き方の中で大事にしております。


 今日の稽古では、久しぶりの日曜日戸越体育館開催となり、日本舞踊で国立劇場に立たれたご経験を持つHさんが本日で百回目の受講数となりました。百回となりますと、毎週一回参加されましても年に約四十八回ですので二年は掛かります。お一人で三千メートル級の山々を登山されている方ですので、命懸けの経験もされてきたことだと思われます。しかしながらそんな雰囲気を感じさせないナイスミドルなHさんは、殺陣、剣術、杖術、など全体的に教室の中でも上位に数えられるほど上達されております。お人柄も含め、もし私が生徒から「見習うべき方はいらっしゃいますか?」と尋ねられたら、全ての判断からHさんと答えるでしょう。私は皆さんにお伝えする立場ですが、学び方を参考にするならばHさんを観ておりますとは私からは教えられないものを得られる筈です。Hさん、居心地が悪くなってしまったらごめんなさい(笑)。これからも、教室を支えて下さる生徒のお一人として、どうぞ宜しくお願い申し上げます。


 昼間の部では、メンバー的にも立廻りがある程度出来る方が多かったので、一対五の立廻りをおこなうためパートごとにおこない、最後に今日の流れを通しておこないました。昼間の部でも夕方の部でもお伝えしましたが、とくに芯(主役)に関しましては、立廻る動きの中でどの瞬間に写真を撮られても形が決まっている(使える写真)ように動くことをお伝えいたしました。

 動きの間、繋ぎの部分、その時の全身がどのようになっているのか把握していることが大切です。そのためには、今日夕方の部の殺陣クラスが終わった際に役者のMさんやYさんから質問があったように、不味いもの旨いものは料理が分からなくても味が分かるように、動きの中で違和感や心地良さを感じることが大切です。そのための一つの方法としまして「始終一致の調和速度」が起こりを消す研究テーマと同様に重要になります。そう、研究という意識を持って取り組むことが、自らの身体を検体であると認識し、なぜそうなるのか、それを変えるにはどうするのかという仕組みに気が付いていくためのトライ&エラーが研究稽古と言えるでしょう。そうした稽古では表面的な見た目でなく、身体内部を観るという感覚になりますので、感覚の目を育て、違和感や心地良さという重要な審判を手に入れることが出来るのだと思います。

 そういたしますと、鏡の前での稽古というのは殆ど必要ではなくなります。すなわち、どの瞬間でも形になっている動きというのは、どこに違和感があるのかを重要視し、それを無くしていった結果の形であると私は思います。違和感とは、一つ先に進んだ動きの実感を得た時から始まります。また、それを得られそうな身体の無意識の計算力が先に答えを知っているからかもしれませんが、何かが向上するためのキッカケとして違和感はとても重要であることを、数年前に甲野先生から伺った記憶があります。

 昼間の部から夕方の部までの空いた時間帯に、居残り稽古としてYさんやWさん、そして続けて夕方の部も出られるMさんとともにYさんのタブレット端末で私が動画を撮影しそれぞれの動きを記録いたしました。Yさんは殺陣クラスは間が空きながらの参加でしたので不安がっておられましたが、今日ほぼ初めておこなった通しでの動きですのでそれほど悪い動きではなかったと思います。他のお二人も上手な方でしたので、おそらく思っていたより気持の良い映像となったのではないでしょうか。

 それにしましても、Yさんは元々絵のお仕事の勉強のために参加されたのですが、今となっては動きそのものに興味を持って取り組んでおられ、そうした方が比較的多いのがGold Castleの特徴と言えます。いつかそうした動きを誰かに見せて驚かせるまでになる日を私の個人的な思いとしましては楽しみにしているところです。Yさんの絵の評判は本当に勢いに乗っております。私の生徒でもあり「かざあな。」の音楽を作って下さったMariさんがサイトのブログでも気に入ってくださっております!「HEY!WAO!公式サイト」

 そして夕方の部では、ダブルヘッダーで参加のMさんと夕方の部からおこしになられたYさんがともに動ける方でしたので、そこにドクターNさんも加え三人で立廻りをおこなっていただきました。Nさんにしてみれば、いきなり虎やライオンの檻に入れられたウサギ状態だったようにも見えました(笑)。しかしながら、こうした方達と一緒におこなうことで引き出されるものもありますので、ウサギが犬になり、犬が狼になり、次第に落ち着きながらおこなえるようになれば広い意味でかなりの成長となるでしょう。

 講習の途中でひさしぶりに交番のOさんが見学に来て下さいました!Oさんは以前古武道演武大会などで司会を務められていたご経験をお持ちの方で、いちど抜刀術特別講習会にもご参加下さいました。制服姿でニコニコと笑顔で温かく見守ってくださるように御見学下さいました。こうしたお方とご縁が持てたことはそれだけで幸せな気がいたします。今浮びましたが、「場の力は、感謝と礼の力」と言えるのかもしれません。人間の無意識に備わっているものを信じられるからこそ、行いは人との不思議とも思える御縁に結びつくのだと思います。

 今日は、昼間の部にお越しいただいた俳優のSさんがご出演されたドラマを録画で拝見いたしました。インパクトのある犯人役でした。コンスタントにテレビにお名前が出ていることに驚きますが、Sさんもお人柄は素晴らしい方ですので、お仕事が途切れないのだと思います。そして、もう一方録画で拝見したのは、私の稽古会のI氏の生放送でした。これからも観られる機会がありますので楽しみにしております。

 来月には子役の生徒達の放送も控えております。それぞれ主役と主役の弟役を頂いており、観るのが今から楽しみです。私自身も頂いたお仕事を進行中ですので、情報解禁を待ってお伝えさせて頂きます。

 本日も、遠くからお越しの方、連日ご参加の方、みなさまありがとうございました。


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2018-09-17(Mon)
 

緊張度合いはもたらすものへのバロメーター

 今朝は自分でも驚くほど目覚めが良く、予定していた起床時刻より一時間早く起きて、とある企画の構成表をチェックし送信。まだまだ穴が多いと思うが、初めての経験なのですべてが貴重な作業となっている。

 気が付けば、そろそろ用意をして出て行かなければならない時刻となり、東西線に乗り継ぎ門前仲町駅で降り、深川スポーツセンターで13時20分~16時50分まで講習をおこなった。
 
 今日は生憎の雨。とはいえなんだか身体が軽い。おそらく心理的なものだと思うが、健康というのは心の状態が大きく関係しており、心の状態がどうであるかは自らでは決められない場合もある。若いときの苦労というのはそういったものが大いにあるだろうし、だからこそ、いつしか心の状態が健康になれる生き方に入っていけることが一つの目標ともいえる。自分の場を手に入れるための苦労は必然性かもしれないし、それを逃げ続けていれば場にはたどり着けないかもしれないし、たとえ辿り着いたとしても乗り越えていないものは、その場に居ても苦しいだけである。結局は「乗り越えるからこその場」、なのかもしれない。

 
 さて、本日は深川スポーツセンターで講習をおこないましたが、殺陣クラスでは一ヶ月ぶりにミュージシャンのWさんがお越しになられ、少しずつ少しずつ動きを楽しみながら手を増やし、気が付けばけっこう大変な動きを覚えていただきました。こうした殺陣のように、手が増えて動きを覚え間を掴みタイミングを合わせるとなると大変です。まずは混乱しないように整理が付いた中で身体に落とし込めた段階で次に入ります。今日は大いに熱く稽古されたWさんが帰り際に「金山先生のクラスは難しい…でも楽しい!」と笑顔でしみじみと直接語りかけて下さったことがとても嬉しく印象に残りました。難しくて楽しいというのはさじ加減のコントロールが肝であり、求める人にもよりますが殆どの方は、簡単で楽しい内容よりも難しくて楽しい方が喜ばれるものと思われます。簡単なものというのは、そのうち飽きてしまいますので、難しいと思っていたものが出来るようになる喜びと、そこに至る緊張感が楽しさを増幅しているのではないかと思うのです。私のこれまでの経験からも、緊張感と楽しさは比例しているように思えます。

 続く杖術講習では幾つか難しい内容を部分毎に分けておこないました。それぞれのグループで考えたものを実践している様子にこの教室の成長を感じました。こうした動きの謎解きを話し合い解決に向けて身体で確認し合う稽古はなにより実感が分かるかどうかですので、実感の中にある心地良さという味覚を味わいながら受動的でない能動的な稽古となるように目の向け方が少しずつ変わり始めたものと思われます。

 最後の三十分は杖整体操をおこないました。今日は私自身も身体が疲れていたせいか気持ちよく、ずっと留まっていたい気分でしたがそういう訳にもいきませんので、短い三十分という時間のなか幾つか一人でも出来る動きを御紹介いたしました。
 
 最後は二人一組ペアになって、「両手持ち上げ」と「交差持ち上げ」をおこないました。ずいぶんとこの杖整体操特有の心地良い反応の方が見受けられるようになりました。心の状態も身体の殻が割れることで弛んできますので、そのあたりは何度かおこなうことで自然と実感されるものと思います。

 明日は戸越体育館で久しぶりの二部制です。狭い会場でしたので二部制に致しましたが、今後暫くは一部のみとなるでしょう。明日は12時からと15時からです。会場間違えの無いようにお気をつけてお越し下さい。


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2018-09-16(Sun)
 

『おいらん若君徳川竜之進 仇花』 発売

 昨日9/13に鳴神響一先生の新刊 「おいらん若君徳川竜之進 仇花」が発売されました。前作「天命」に続き今回の「仇花」の表紙をイラストレーター山本祥子さんが描かれております。山本さんは私の教室の生徒でもあり、今回の表紙についても私なりに関わる事ができとても嬉しく思います。移動中に剣豪小説、時代小説を読んでおりますが、そうした作品に僅かながらでも関わる事ができるのは素直に幸せです。

(山本さんのサイトにもご紹介されております)
http://www.sachi-coll.net/blog/bc6da37bc89


 本日はどこまで書いていいのか分らないので感想しか書けませんが、とてもすばらしい時間を過ごさせていただきました。人の持っているエネルギーの出所、そのつかいどころ。僕が生きていて過去にそう願っていた、そうでありたい大人の情熱の傾け方を今日拝見することができ、ただの熱さでなく、人生と言っても大袈裟に思えないさまざまな思いを感じるからこその情熱のセッションという場に参加させていただいたことを本当にありがたく思っております。

 人の御縁とは不思議なものでそうしたものは瞬間的なんですね。一目が一目に留まらないご縁は、武術的に考えれば人間の持っている無意識の計算力のような感覚なのかもしれませんし、あらためて生き方というものの面白さ不思議さを考えました。

 年に何度あるか分らない、そうした素晴らしい一日を経験させていただきありがとうございました。


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2018-09-15(Sat)
 

秋を感じる心地良さ

 本日は新宿スポーツセンターで渡部氏と稽古。その三十分程前に杖術、剣術、抜刀術などの一人稽古をおこなった。数年前は一人で二時間~四時間位はおこなっていたが、ここ数年は三十分~一時間位となった。しかしながら、その短い時間で得られるものがあるから不思議である。以前にも書いたが、稽古以外の時間が稽古のためになっており、そうした潜在的な流れから稽古をおこなえば何かが発見できるという循環になっているのだろう。稽古以外の時間とは、稽古に支障となる問題を作らないということや身体の状態管理ということでもある。そのためには何処に出入りしているか、どういう人間と付き合うか、どういう趣味をもっているか等々性分趣向さまざまな部分が関わってくるが、私の場合はあまり人と何かをワイワイと盛り上がって行うタイプではないし、趣味も金銭的に負担の掛かるものは全く無い。考えていることは、自身の技の向上、生徒や会員の向上、場の整え方、安定開催のための運営準備、休養のしかた、そうしたものが日々のほとんどを占めているが、趣味と言えるのは関わっている人の舞台やイベントを観に行く事、テレビに出られている場合は知人に録画してもらい後で観る事。これは私が昔そういう仕事をしていたこともあり、今の立場から純粋に楽しんで応援することが出来る至福の時間でもある。知っている人が出られていると、見方が全然違いますよね。「がんばれー!」とハラハラしながら観るのがなんともいいんです。


 さて、直ぐに話が逸れてしまったが、稽古に戻ろう。

 剣術の一人稽古では、袈裟斬りにおける「剣に残り身が引かれる感覚」の難しさをあらためて実感。これは、私の木刀が先日後藤氏との斬割稽古で深くヒビが入り使えなくなってしまったので、新しい木刀を購入したのであるが、以前の699gの木刀に比べ軽いためより引かれる感覚を掴むのに難しさを感じた。

 しかしながら、新しい木刀の重量に慣れだしたことで、身体の計算力が慣性の掛かり方を把握しようやく剣に引かれるようになった。この稽古では、身体が安定し過ぎていてはそうした剣の慣性に残り身が引かれるといった重心移動の伝達はおこなわれない。その伝達が剣から身体に通るための身体の状態を掴む事がこの稽古で得られる整え方の一つである。

 どうして残り身が引かれる剣の操法なのか?と問われれば、まず直ぐに動ける身体の状態を感覚的に掴むためでもある。些細な事で体が反応出来る為の身体の加減具合を知っておくこと。そして、私がこの稽古をおこなってまず初めに驚いたことは、疲労度が極端に軽減されることであった。その場で剣を振るよりもどうして慣性に重心を乗せて移動すると身体に負担が来ないのだろうかと疑問に思ったのである。その疑問の答えはまだ仮説の段階であるが、自ら発したエネルギーの行き場が自らに戻ってきているということだと思っている。それがエネルギーに重心を乗せることでまるで天井クレーンの振れ止めのように、吊った重量物がその慣性に振れることなく、クレーンの動きを合わせる事でピタリと綺麗に荷振れが止まったときのような感じと似ている。これは私が二十代の頃JFEスチール(当時の会社名はNKK福山製鉄所)の高炉に風を送風する第二高炉送風機という部署で巨大な天井クレーンに乗って仕事をした経験があるので、あの荷振れが追いノッチ一発で止まったときの「どうだ!」という気持ちよさがあったのであれから二十年経っても良く覚えている。六年務めた会社の最後の三年間がその部署だったが、高炉が休風に入るとたちまち忙しくなり平穏な監視業務に緊張が走るのであった。まあ、その話はいずれ機会があったときに…

 次に「正面斬り」でも真っ直ぐに斬ることの難しさから、右手の役割と左手の役割が明確となった。これは以前からのテーマでもあったが、安定的に真っ直ぐに剣を振ることはなかなか難しい。剣道や居合い殺陣などでもよく「絞る」という言葉が聞こえるが、私は全く絞らない。絞ると肩が詰まり腕の負担が多く力の使い方として効率が悪いからである。だがこの「絞る」を絞れない状態が出来ないまでに身体で覚えてしまった方は、杖にしても剣術にしても抜刀術にしても全ての打ち終わり斬り終わりに肩に力が入り技への障害となってしまう。

 稽古の面白いところというのは、そうした無理のある身体の使い方、違和感のある身体の使い方をどのように直し技の向上を実感出来るかということにあるのであるが、身体への探究稽古を遮る、誤った「基本の教え」が人間の持っている無意識の計算力を使えずにしてしまっている。そうしたことが潜在的にストレスとなり、表情や指導法、周囲への配慮、そうしたものになるべくしてなっている状況であると感じている。これはもう全ての事に言えるが大きな組織となってしまったものの宿命でもある。その中で、学ぶことの取捨選択を出来ればいいのであるが、強制的にそのような身体、思考にさせられてしまうと可哀想である。

 また逸れてしまったので話を戻すが、正面斬りでは左手が斬りの出力であり右手が舵の役割を果たしている。これは今後変わって行くかもしれないが、現時点ではブレ難い軌道を得ることが出来た。

 抜刀術では、座りでの納刀「逆手廻し納刀」の足運びの手順に若干の修正が入り、動きの一致を得ることになった。抜刀術については八割位の感覚でこれまでの全力の動きと同等か凌いでいる実感があった。それはどういうことかというと、「杖整体操」により身体の詰まりや歪みが治まり、これまで普通だと思っていた状態が実はとても扱いづらい状態であったということである。だから、気持ち的に意気込むことも薄れ「こんなので速く抜けるのか…」と思うのであるが、なんだか以前よりも制御良く軽く扱えるのである。おそらく、無理をしている状態の身体だと無意識の内に心理的にも無理が生じていたのかもしれない。前回本厚木で井上欣也さんと稽古をおこなった時に、「駅で会った瞬間に姿勢が変わったのを感じました。」と仰られた事と、稽古中に「もう疲れるような動きはしたくないでしょう?」と仰られた事がなぜだか今でも稽古の度に頭に浮び、そういや闇雲に疲れるような稽古は以前の私は好んでしていたのであるが、今はやりたくなくなってきている。その都度「井上さんに看破された通りだなぁ」と思うのである。以前からそのつもりであったのであるが、杖整体操を得てからは身体の実感として、身体が嫌がるような稽古はしなくなってきたように思う。つまり、普通の人から見てキツイと思われるような稽古もやっている本人は心地良くおこなっているというように、動き方を変えていきながら楽な動きを得るための感覚と計算力を高め、それを発揮できるための杖整体操で整えておくことがこれからの稽古の習慣となっていきそうである。

 稽古の最後は杖整体操をおこなった。今日は頭で考えていた二人一組の調整法を試してみたが、これが笑うぐらい何にも感じないものであり、迷う必要も無いから良かったと思えるほど何も感じなかった。それがあったお陰で一つ得たのは、仰向けになって行う「両手持ち上げ」を順手のままクロスして持ち上げてみたところ、肩甲骨が開くこともあり首の抜けが気持ちよくこれを採用することにした。そして施術者の負担に課題のあった「交差持ち上げ」は今回おこなった順手のままクロスして真上に持ち上げる方法と心地良さは同等なので、負担の少ない今回の手法を採用し、以前の順手と逆手の捻り持ち上げはこれに変更しようと思う。

 今感じることはアマチュアスポーツの問題もそうであるが、時代が変わったということ。当然であるが、昔の世の中と今の世の中は大きく変わっている。その変化の速さはインターネットで世界と繋がったことも大きい。人の判断は国内のみならず世界基準で考えさせられる時代でありその反応が直ぐに分かる時代である。一流の方法が目に入りやすい時代でもあり、もちろんすべてが信じられるものではないが、やり方というのは時代に合わせて変えて行かなくてはならない。もう少し書くが、頭が柔軟に養われていく学び方が今の時代には必要であり、精神論は今の時代にはマッチしない。本当のところはどうなのかということに、皆がフリーのマスコミのように人々の目が厳しくなってきている世の中で、思考が限定的になってしまう学びは対応に欠如が生じてしまう。そのような学び方は連日のパワハラ問題がそうであるように、今の時代これからの時代を生き抜いていける柔軟な考え方を、自ら考えた学びの中で実践していくことが、人が人の可能性を高められることに使える時代として求められているのではないかと思うのです。

 今夜も長くなってしまいましたが、明日は午後からYさんと出版社に伺う予定。初めて訪れる出版社のため楽しみでもありますが慣れていないため緊張もしております。七月末にも別件での打ち合わせを出版社でさせていただきました。私の知らない世界を覗き見させていただくだけでも貴重な経験ですので、明日はYさんにおんぶにだっこでお世話になりますのでよろしくお願いいたします。


2018年10月7日(日) 「杖整体操」のお知らせ(お申し込み受付中)

2018年10月13日(土) 「剣術 特別講習会」(お申し込み受付中)

金山剣術稽古会HP

2018年9月 稽古日程 加筆修正いたしました

2018年10月 稽古日程

甲野善紀先生からの紹介文


2018-09-14(Fri)
 

金山剣術稽古会のHPを開設いたしました

本日9月11日に「金山剣術稽古会」のホームページを開設いたしました。
https://www.kanayama-kenjutsu.com/


これまでずっとこちらのブログで稽古会についてのお知らせしておりましたが、公式的な意味合いも含めまして新たに開設するに至りました。情報は他でも色々書いておりますので、こちらのサイトはシンプルにしたいと思っております。

今後とも私の活動の根幹とも言える「金山剣術稽古会」をよろしくお願いいたします。


2018-09-11(Tue)
 

意欲のちから

 本日は季節の変化を感じる涼しさで日差しも雲によって遮られ随分過ごしやすい日であった。しかしながら夜は肌寒さを感じるほどで、身体が冷えないように気をつけたい。

 本日の「クラーチ剣術教室」では、社長(ニックネームですよ)のIさんがお休みされましたが、そのほか皆さん元気に参加されました。あぁ、Sさんはなんだかいつもと様子が違っていましたので、休憩時間に伺ったところ、前日の活動量が響いてお疲れとのこと。しかしながら、次第に元気になり、このところいつもペアを組んでいるNさんとともに斬り付ける側と受ける側の姿勢や距離感が安定しており安心して見ていられました。あらためて「意欲のちから」を感じました。

 杖では「二十連円打」の下がりをおこない、今後しばらくこの前進と後退の異なる動きをおこない、ペアになって出来るように取り組んで行きたいと思います。また皆さんこれに熱中されますよ!

 世話人を務めてくださっているOさんもこのところはしきりに「杖整体操」をおこなっており、自身の身体と向き合うことが、これまでの向き合い方と違ってきているように感じます。つまりこの杖整体操は、その人にあった可動域、動きの中で心地良さを求めるものであり、皆が同じ動きを目指すものではないことから、自らの身体を自ら掴んでいくための身体との向き合い方が、心の状態に無意識の内に作用しているものと思われます。身体と心は繋がっておりますので、動きであったり、感じ方であったり、気づき方であったり、そうしたものは常に身体と心で得ていくものです。身体を動かすばかりが進展への繋がりでもありませんので、自らと向き合い、心地良さを得るための心理状態と信用が視野を変え、これまで見て来れなかった部分が見えてくるようになると推測しております。そしてそうしたものを、私よりも高齢者の方が実践し得てこそ、同じ高齢者の方々に説得力を持ってお伝えすることが出来ると思うのです。自らも向上し相手も向上する時間は誰もが幸せに感じられるものです。身体はいつからでも諦めなければ向上していくことをこのクラーチ剣術教室の皆さんは実証して下さっております。

 今日もみなさん元気に楽しんで下さいました。また来週も元気によろしくお願いいたします!



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2018-09-11(Tue)
 

「杖整体操」は無理なく痛みなく努力なく

 本日は久しぶりに夜から本降りとなる雨の中新宿スポーツセンターで後藤健太氏と稽古。

 後藤氏も仕事に全てを使い果たした状態で参加。八王子から二時間近く掛けて来て頂けるのには頭が下がる思いです。

 後藤氏は生きて行くためのアイデアやさまざまな知識からなる工夫が厳しさの中からでなく、笑顔になる喜びを引き出せるようなものの中から発せられているように私は感じている。すばらしいと思うのは、そうした本来の姿が私との稽古の中では純粋に稽古をともに学ぶ者同士として切り替わっておられるところにある。横のつながりも広く、そうした方が笑顔で挨拶されるのも後藤氏のお人柄を裏付けるものとして十分である。そしてさらに私が後藤氏を信頼しているのは、そうした横のつながりのある団体の良い所を色々と教えて下さる事にある。ふつうはその逆が多く、こちらを立てるために他を悪く言う人が多い中、そうした世話になった人の事を悪く言わない人はとても心地良く感じるのである。もちろん例外もあり、そうした苦労をしてきた人であるからこそ、何気ない会話の中にも「いいなぁ」と思えるお話が幾つもある。

 私の所に以前学びに来られた人で、以前幾つかの団体でやっていたがそこを全て辞めて私の所に来た方であったが、そうした以前学んでいた団体の批判をされ、その時は「そうなのか…」と思っていたが、次第に私のところでの稽古態度が悪くなったため私がお辞めいただいた事があったが、その時になって、「ああ、あの時の批判は、そういうことだったのか。」と納得がいったのであった。つまり、人は同じ事を繰り返すということ。そういうふうに訪れて、そういうふうに去っていく人は極稀にいらっしゃるという事です。

 他にも、「プロに見せる意識とプロ意識の違い」がある。つまり、表面上プロに見せる術を経験上心得ており、言葉や雰囲気や主導権のとり方など、そうしたものに知恵を使い、実際にプロとしての結果が出せているかと言えば「?」である。裏を返せば、結果に不安があるからこそ、プロらしい体面を作り自分が思い描いている姿に固執しているのではないだろうか。(看板や肩書きへの固執も同様である)結果では食べていけないから、体面を整える事に頭を使ってしまうのだろう。だが、結果が出なければ見抜かれてしまうものなので、結果が出せるための方向に邪魔なプライドを捨てて取り組むべきであろう。プライドが邪魔をするというのは誠にもって本末転倒な話である。

 私もいろいろな方と直に出会うことによって以前に比べそのような事が感じとれるようになってきた。後藤健太氏のような方と知り合えて、知恵の使い方頭の働かせ方、楽しみ方実践の仕方、そうしたものが気取らずざっくばらんに話せる氏の器に嬉しさを覚える。

 今日の稽古では、杖整体操からおこない、合間合間に杖術や剣術をおこない最後に抜刀術をおこなった。

 とにかく驚くべきは杖整体操で股関節回りが柔らかくなった事。自分では「動きが楽になったなぁ」ぐらいのつもりで心地良さを探していたのであるが、後藤氏が「相当柔らかくなってますね!」と驚かれていたので、そういえばこんな姿勢は以前は出来ていなかったかもしれないと思い、股関節周りの可動域を大きく使った姿勢を色々とおこなった。

 すると、股関節回りが楽になったのと、正座が纏まったことを直ぐに実感出来た。私がこのところ正座を好み正座から抜刀をおこなったりしているのは、紛れも無く杖整体操の効果によるものである。背中が解れ、股関節回りが弛み、その結果重心を足裏に感じやすくなり、腰を深く屈めた際の粘りが出るようになった。私が昔から講習会などでおこなっている杖の体操にある「ラムダ」のポーズがあるが、初めはおそらく皆一様に大変に感じていたと思うが、今ではほとんどの方が気持良さそうに留まっている。それはおそらく、この姿勢における身体各部の引っ掛かりや固まりが解れ、伸びることに心地良さを得たからだと思われる。一つの「快放状態」だと思われるが、杖整体操では、こうした当初キツく感じた姿勢が気持ちよく感じられるように、さまざまな動きの中で、引っ掛かりや固まっている部分が解れ、これまで普通だと思っていた状態が、実はそうではなかったということに気付かされるのである。

 杖という一本の丸棒であるが、大変有効な活用法を得ることになっている。身体が柔らかいとは今でも信じられないが、今までの自分よりも無理なく痛みなく努力なく柔らかくなっている事は確かである。

 今日は先日の「抜刀術 特別講習会」でおこなった座しての納刀法とそれにともなう抜刀を後藤氏にお伝えした。その中で、「逆手廻し納刀」に若干手入れをおこなった。講習会が終わったばかりで動きが進展してしまうのは複雑な思いであるが、特別講習会があったからこその気付きであるから致し方ない。

 さらにその特別講習会によってあらたに工夫した抜刀術「津波返し」は講習会で小柄なFさんに打太刀をおこなっいただいたところ、懐に潜り込むための体捌きを工夫する必要があり、また別の理由として、静から動への刹那に相手の剣の到達速度を感じさらに低くならざるを得ない場合の対応法として低く入り込む津波返しは身体を練る稽古としても今後採用しようと思う。ちなみにこの低い体勢が取れるようになったのも杖整体操のお陰である。全体的な強張りが抜け技の精度が向上しているのは感じている。緊張感や僅かな力みからなる「やった感」は減少したかもしれないが、身体に対する「信頼感」は増した。

 今日の稽古もいつものように得るものがあった。身体の辛い状態で遠くからお越し頂いた後藤氏にあらためて感謝しています。


2018年10月7日(日) 「杖整体操」のお知らせ(お申し込み受付中)

2018年10月13日(土) 「剣術 特別講習会」(お申し込み受付中)

金山剣術稽古会 「土曜日稽古会」(お申し込み受付中)

金山剣術稽古会 (お問い合わせ受付中) 

2018年9月 稽古日程 加筆修正いたしました

2018年10月 稽古日程

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2018-09-11(Tue)
 

「剣術 特別講習会」のお知らせ

2018年10月13日(土) 品川区総合体育館 剣道場にて剣術の特別講習会をおこないます。

今回も、第一部に小太刀剣術、第二部では大刀剣術をおこないます。
初心者から、経験者までその方に応じて進めて参りますのでお申し込みお待ちしております。
(貸し出し用の木刀は用意しています。小太刀は若干ですがございます。二人で一振りあれば大丈夫ですので対応できると思います。)


2018.07.16 剣術 特別講習会



【開催時間】
◇第一部 12時30分~14時30分/小太刀剣術
◇第二部 15時00分~17時00分/大刀剣術
◇懇親会 18時00分~20時00分位/自由参加


【会場】
品川区総合体育館


【参加費】
一コマ参加 3.000円
二コマ参加 5.000円


【お申し込み方法】
ホームページ、または「こくちーず」より下記の内容を明記してご連絡下さい。
①「氏名」 
②「年齢」 
③「性別」 
④「木刀&小太刀の有無」 
⑤「懇親会の参加または不参加」

上記の内容を確認しましたら、こちらより折り返しご連絡させていただきます。


≪プロフィール≫
松聲館 剣術技法研究員
金山剣術稽古会 主宰
Gold Castle 殺陣&剣術スクール 主宰
高齢者住宅 クラーチ溝の口 剣術教室講師


2018-09-10(Mon)
 

「杖整体操」 開催のお知らせ

 杖を使っての健康法を講習会でおこないます。 

 この体操の目的とするところは、気持ちよさの中で身体が整っていく調整が成される所にあります。その気持ちよさには、杖という一本の丸棒が腕の重さによる負担や心的ストレスを和らげ、バランスの乱れた姿勢を整えやすく出来るところにあります。

 この体操には、痛みを堪えて伸ばすことや頑張りは必要なく、ただ気持いいところを探しながらその位置を見つけた時に、温泉に浸かるような感覚でリラックスするだけです。

 元々は私の身体の調整法の為に考案したものですが、これまでにない身体の心地良さと痛みを堪えることなく気持ちよさのなかで身体の詰まりが取れ、疲労やそれに伴うストレスが抜けていく感じが得られたことから、講習会や稽古会等で色々な人を対象におこなってきたものです。それぞれの反応を受け、内容を整理しより効果的に身体の心地良さとリラックスが得られるための講習会を開催しようと至った訳であります。

 ヨガの要素や、体操の要素、整体の要素も、この杖整体操には含まれておりますので、カラダの硬い方やカラダが凝っている方、精神的になかなかリラックスできない方、武道に関係なく会社員の方でも安心して簡単におこなえるものです。頑張らずに心地良さの中で身体が整う講習会ですのでご関心のある方は一度ご参加ください。
(動きやすい服装で大丈夫です。貸し出し用の杖はご用意してあります。)


【開催日】
2018年10月7日(日曜日)


【開催時間】
18時00分~19時30分


【会場】
品川区総合体育館柔道場


【参加費】
2.000円


【お申し込み方法】
Gold Castle 殺陣&剣術スクールのホームページ、または「こくちーず」より下記の内容を明記してご連絡下さい。
①「氏名」 
②「年齢」 
③「性別」 
④「杖の有無」 

上記の内容を確認しましたら、こちらより折り返しご連絡させていただきます。


≪プロフィール≫
松聲館 剣術技法研究員
金山剣術稽古会 主宰
Gold Castle 殺陣&剣術スクール 主宰
高齢者住宅 クラーチ溝の口 剣術教室講師


2018-09-10(Mon)
 

どういう時間を生きていくかで人生は大きく変わる

 本日のGold Castle 殺陣&剣術スクールは品川区総合体育館剣道場でおこないました。

 品川区総合体育館は地下二階にあるため、少し空気の流れが滞った息苦しさを感じておりました。そのため、通常手の届かない高所にある大きな窓を壁によじ登って全て空けた所、息苦しさが無くなり空調の効きもほとんど変わらず気持ち良く講習をおこなえるようになりました。なんと言いますか、場の空気が滞っていると心の状態にも影響してくると思いますので、締め切っていない風が入り込むようなそうした空間が私は好ましく思えます。

 主催しておりますと、場の空間というのはとても大事であると感じます。もちろん稽古のためでもありますが、人と人が集う場でもありますので、良い場であれば人の出会いも良い出会いになります。ですから、正直に申し上げますと、管理委託運営している会社によって会場の受付け対応や清掃、空調管理、諸々の対応は明らかに異なります。常識的な判断からすれば大きな差は出にくい筈ですが、直接利用者との収益に関わっていない委託運営となれば、お役所的な対応になりもっとも大事にしなければならないことは、決まりを守り逸脱しないということです。ということは、その決まりを決める人、そして現場のトップがどういう人であるかによりその会場施設のあり方が決まります。誰しも、やってもやらなくても評価や収益が変わらないものは、やらない方がいいだろう。となるでしょう。同じ仕事をおこなうにしても、なるべくなら楽に余計な問題に関わらないようにしたいと思うでしょう。大きな組織運営であれば、統一した決め事を守るという事が、色々なタイプの人々を相手にした仕事では問題を未然に防ぐためには大事であることも分かります。

 大なる故の弱点はそこにあります。皆一律同様に発展よりもリスクを回避する安定感。これは仕組みがそのように成らざるを得ないのでしょう。小が大に対抗出来るのは、現場の判断とトップの考えが密に柔軟に対応できること。そして決め事に曖昧さを持たせ、その曖昧さの中でセンスに任せた対応法。少数精鋭であるなら、何が一番大事かを目先でなく保身でなくトップの考えと共通した価値観の中で成果を挙げられること。

 今年はさまざまに災害が発生しておりますが、多くのボランティアの方々が活躍されていると思われます。有名な方も無名な方も、困っている人の為に時間とお金を犠牲にして助けようと行動に移せる方は素晴らしいです。人生どのような事に時間を使って生きていくかで、人の価値観や心のあり方などその姿雰囲気全てに反映されるものです。同じ仕事であっても、どういった精神で仕事を行うかによって場の雰囲気は変わりますし、働いている方自身の表情を見れば一目瞭然です。何のために働いているのか、何のためにその場所があるのか、そうした根本を考えますと、今おこなっているやり方がそれに沿っているものなのか改めて考える必要がある環境もあるかと思います。人々が活き活きと元気に健康に暮らしていけるための場を提供しているならば、そうなるための働き方ではなくてはなりません。

 余談が過ぎましたが、本日の講習では、半年振りに俳優のYさんが復帰されました。あまり運動をされていなかったそうですが、殺陣の稽古ではお休みされていたのを感じさせないほど、活き活きと気持ちよく汗びっしょりに動かれていました。今日は絡みが斬られる寸前の受け方を大事にするようにお伝えいたしましたが、次回もそうしたさまざまな動きの中で斬られる直前の受け方を大事にお伝えしていこうと思います。

 小太刀の稽古では、中心を取り続ける稽古、袈裟を左右に受け止める稽古、正面斬りを入り身に入り中心圧を抜いて技とする稽古などをおこないました。見ていてハッと感じましたのは、中心を取り続ける稽古での互いのブレの無さでした。通常の足運びの稽古よりも遥かにブレの無い体の運用法が出来ておりました。この稽古は、中心を取り続けるための身体全体の感覚とその姿勢、そしてブレないための足運びが同時に養われますので、一つの重ねた剣の中心からズレないという集中事が、結果として全体の感覚を向上させる稽古となっております。

 今日はホームページに久しぶりにSさんからの「生徒さんの声」を掲載いたしました。私自身皆さんがどのような思いで取り組んでいらっしゃるのかが分かるため毎度非常にありがたく感じております。こうした声を受け止め、良い場を提供できるようにこれからも驕り無く活動して行きたいと思います。

 最後に7月の末にミュージシャンのWさんの知人でニューヨーク州ブルックッリン市にて現役警察官のCさんが体験参加に来られたときの写真をご許可を頂いておりましたので掲載させていただきます。

2018年7月22 日Gold Castle①

2018年7月22日 Gold Castle②
Cさんから頂いた大変ご丁寧なメールでのお礼に感謝しております。こうした人と人との繋がりが良縁の輪となり和となっていくことを願って止みません。ご縁をいただいたWさんにあらためてお礼申し上げます。


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2018-09-10(Mon)
 

懐かしい方との再会

 本日は品川区総合体育館剣道場にて「抜刀術 特別講習会」を開催いたしました。この特別講習会では、私の稽古会でもGold Castleの講習でも二時間抜刀術や納刀法を集中的におこなうことはありませんので、貴重な機会であると思っております。常連メンバーもそれぞれに技量は上がってきております。そんななか初めてお越しいただいたNさんとお会いしてビックリ!お名前を知らなかったものですからお顔を拝見して「あぁ、貴方だったんですか!」と嬉しくなって声が弾んでしまいました。Nさんとは、約六年前~九年前の間に新宿スポーツセンターで顔を合わせていた方で、当時私が会に属していたり独立して一人になったときなどの時代にお会いして少しだけお話させていただいたりしていたことをつい最近のように鮮明に覚えております。今は海外で殺陣などのイベントやパフォーマンスで活躍されており、数年経って全体的な雰囲気が大きくなられたように感じます。

 時代というものがあるんだなぁ…と改めてあの頃の私の環境や出会っていた人達の変化に驚きます。Nさんは懇親会にもお越し下さり、本当は積もる話を沢山したかったのですが、彼も私も過去の思い出話より、今、これからの事に関心があることを肌で感じましたので、言葉に無い会話といいますかその雰囲気で十分でした。また参加したいと仰って下さいましたので、時代を跨いでのご縁の繋がりは大事にしたいものだと思いました。

 講習会では、座りでの納刀法を三つほどおこないました。そしてそれに合わせた抜刀術を三本おこないましたので、数的には三種類なのですが、何れも腰を落とした状態で行いましたので、これまでにないほど皆さんの表情から余裕が消えていたように感じます。フカフカの妹さんがしみじみ「疲れた」と仰っていましたので、今日のスイーツは格別だったのではないでしょうか(笑)。

 イラストレーターYさんから以前時代小説の表紙絵のモデルをした文庫本の新刊が出版社から届きそれを献本して下さいました。前回に続いての第二弾ということで、拝読するのが待ち遠しいです。詳細はもう少ししてからこのブログでお伝えさせていただきます。

 しかしながら、そんなに時間が無いためまずは以前お話をいただき受諾させていただいた出版社Yさんとの仕事が第一優先となっている。私としても初めての事なので必要な原稿をどのように書いていくのか悠長にはしていられない。だがこうしたやりとりの中で私自身の知らないことも沢山学べると思うので、今回の経験は勉強をさせていただく気持でシッカリとやり遂げたいと思う。誤解があってはいけないので書いておきますが本を出す訳ではありません。

 まだまだ沢山書きたいことはありますが、今夜はこの辺にして明日の朝からの事務作業と午後からの講習に備えたいと思います。本日も抜刀術特別講習会にご参加下さいました皆様、誠にありがとうございました!


金山剣術稽古会 「土曜日稽古会」(お申し込み受付中)

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2018-09-09(Sun)
 

ご縁が続く方々の成功を楽しみに

 朝起きてテレビを点けると、大阪の台風被害の映像が流れていると思い、眠気まなこに北海道で震度六強とテロップ。いつの映像だろうと思ったが、まさか今日の出来事であるとは信じられなかった。大阪の震度七の地震から、西日本豪雨災害、四十度超えの酷暑が続き、台風の逆走、ダブル台風の停滞、台風21号による甚大な被害、そして北海道で震度七の地震。一年の内にこれほど天災が続くことがあっただろうか…。残り三ヶ月余りあるが、逆にまだ大きな被害を受けていない関東に住んでいて何か怖さを覚える。

 しかし、今の今をいつものように生きて行かなくてはならない。覚悟だけはしておきたい。

 
 本日は新宿スポーツセンターにて渡部氏と稽古。杖術、剣術、抜刀術などをおこなった。剣術では新しい白樫の木刀を用いたが思いの外頑丈で、斬割り稽古をおこなっても傷一つ付いていない。続く胴斬り稽古は居合刀でおこない渡部氏とともに刃筋を確認した。渡部氏に見せるために、私の二尺七寸の居合刀から渡部氏の二尺四寸五分の居合刀に持ち替えてさまざまに振ったところビャッ!ビャッ!っと余り聞いた事のない音が武道場内を響かせた。今、この定寸で抜刀術をおこなったらどうなるかと思うが、真剣を想定して稽古を積むには最低でも二尺六寸位の重さは必要だと思う。

 渡部氏の刃筋も得るところがあったようで、見た目にも水平に剣が走るようになった。音に意識が向き過ぎてしまうと円軌道を大きく取った大振りとなってしまうので、円に使う部分を最小にしつつ速さを求め精確な刃筋を通るように稽古する必要がある。

 最後はひさしぶりに「杖整体操」をおこなた。思い返せば、この木曜日の稽古で渡部氏と共に稽古開始直後に杖を使って体操をおこなったところから杖整体操が生まれ、現在のように講習会でおこなうようになり、関西では川原田喬生氏や医学療法士のNさんにS合気道の道場長であるSさんも研究に参加されており、さらなる質の高いものに育っていきそうな気配がある。

 渡部氏はもう自分の好きなようにさまざまにおこない、私は私で新たな動きなど模索しながら心地良さを実感。もう激しく動きたくなくなる感じは効いてきた証拠と言える。怪我や故障を防ぐにはこの杖整体操は身体をゆっくりと観ることも出来るので、私自身ここ最近大きな不調は無い。不調を抱えていた時が一番気持ち良かったのであるが、解れてしまったせいか温泉に浸かって声が自然と漏れるような心地良さからは遠のいてしまった。身体にとっては良いことなのであるが、あの気持ちよさが味わえないのは残念でもある。しかしながら、二人一組で行う内容については変わらず目がトロンとしてしまう心地良さがある。身体が固まっていればあの「快放状態」の気持ち良さを味わえるし、解れていればそれはそれで故障を防いでくれているので、どちらにせよ嬉しい事である。

 稽古後は武道具屋に行き武道具を購入。武道具屋に行く度、白樫の木刀に目を通すようになったがこれはという木刀は無かった。そうした出会いを待つのも武道具屋に行く楽しみの一つである。

 夜からは住吉でI氏と稽古。今月でI氏との稽古も丸一年となった。早いものである。私の郷里と同じ福岡のご出身であり、上京されてまだ一年か二年弱位の頃にご縁が出来た。私は上京して十四年が過ぎ、所沢の三年を足せば十七年となる。長く住んでいるが、生まれた土地で長年身についたものは大人になっても変わらない。だからやはり同郷の人は親身にならざるを得ない。

 そのI氏が今月九月から全国NHK総合のお昼の情報番組の出演が決まり、今後はレギュラーメンバーとして生放送で活躍が見られる。そういう方だけに名を明かすことは出来ませんが、これからのさらなるご活躍を本当に楽しみにしていますしそのようになると思っております。

 稽古では、杖術や殺陣の型稽古をおこない、足運びや姿勢についてもおこなった。感性の鋭い方なので、そういう部分でのお話も稽古の一環として互いに考えながら何かを導き出すようにおこなっている。水が合う世界のお話と表現者としての考え方、変わらずに突き進む事で出会う良縁からの展開、生まれ変わりと魂の経験、等々稽古時間は瞬く間に過ぎてしまう。

 金山剣術稽古会を立ち上げて十一月で丸三年となるが、有名なタレントさんからのご連絡も何度か頂いたり少人数やマンツーマンでの稽古スタイルは今後も継続していくつもりである。少人数での稽古は、真剣な時間であり何かを感じ得ていかなければならない源泉の空間とも言える。そのため、どういう人であれ、場が整わない人との稽古は翌月からは行わないようにしているので、現在稽古をおこなう人との空間は互いに整った環境となっている。だからこそ発見があり、互いに成長し、生きていることに対し向き合って行ける日々が続くのである。

 しかしながら、そういうご縁はなかなか訪れるものではないので、十月から「土曜日稽古会」を開催し、人数設定を設けず多くの方と稽古をおこなう環境を整えている。単発参加で稽古内容や雰囲気を感じていただき、そこから平日稽古会への参加を考えても宜しいかと思われる。位置的なものとして、土曜日稽古会は特別講習会と平日稽古会の中間位の位置付けであると考えている。

 明後日は「抜刀術 特別講習会」となります。座りからの納刀法を幾つかおこない、抜刀術では普段お伝えできない細かい身体の使い方などをお伝えしたいと思います。まだお申し込み人数には余裕がございますので、ご都合の宜しい方、他流の方もこれまでに何人かご参加頂きましたので歓迎しております。単発の講習会でもありますので、まだお会いした事の無い方とお会い出来る機会でもあります。初心者の方にも出来る内容がありますので、ご連絡お待ちしております。


2018年9月08日(土) 「抜刀術 特別講習会」(お申し込み受付中)

金山剣術稽古会 「土曜日稽古会」(お申し込み受付中)

金山剣術稽古会  

2018年9月 稽古日程 加筆修正いたしました

2018年10月 稽古日程

甲野善紀先生からの紹介文


2018-09-07(Fri)
 

重心は通りで落とす

 本日は昨夜の台風の事も踏まえ開始時刻を予定より一時間遅らせて朝のラッシュを避けるべく戸越体育館に向かった。しかしながら余裕を持ちすぎてしまい時間ギリギリになりそうだったので、五反田からタクシーに乗り無事到着。

 今日もかなり得るものが多い稽古となった。こうしようという予定調和な稽古ではないのが結果として気付くものへと向かって行けているように思う。いつもはこの戸越体育館柔道場でおこなう場合は、初めに殺陣の動きを検討するのであるが、今日はなぜだか受け身から始め、次に甲野善紀先生の足裏返しを試してみたり、そのまま正座抜刀の際におこなった立ち上がりを続けておこなった。開始五分で良い汗をかき身体も解れた。初めておこなう動きだったので渡部氏に動画を撮影していただいた。「正座への落下と立上がり」

 殺陣の動きを確認検討したあと、小太刀を稽古。一昨日も後藤氏とおこなったが、中心を取る稽古では左右の肩甲骨がそれぞれ違う位置に使うことで、負担やロスがかなり激減した。この稽古は、中心を取り続けて進むことの難しさもさることながら足運び、歩法の稽古にもなっている。歩法の乱れもシビアな刃と刃の接点のズレに影響してくる。この難しさを記憶しておくことで、簡単に感じられる実感を得たときに、全ての操作感覚が中心を取り続けることへの感覚として身体の計算力のなかに備わったということである。そしてその実感はやがて稽古の中で訪れるものであると確信している。

 体術では、今回大きな整理が頭の中でついたことが何よりの収穫である。

 これは私の個人的な推測であるが、仙骨の操作による足裏の均圧状態の強さというのは、重心が下がることにあると思われる。この重心が下がるというのは、単に腰を落とすだけのものではなく、身体の中が落ちていくと言えるだろう。中が落ちるというのは、自らの体重がストンと下に通り落ちているような感覚である。それが足裏に掛かる圧力が強まる感覚になっているのだろう。普段の状態というのは重心が落ちきれていないと言える。つまり、姿勢による引っ掛かりが、下に落ちていく重さをどこかで分散させそれにより重心位置が下がりきれていないものと思える。

 同じ体重のはずなのに、単に腰を落としただけの状態と、仙骨の操作をし足裏の均圧状態を把握した状態では、後ろから抱え上げる重さがまるで違うのである。これには大変驚いたが、体重が変わるはずはないので何が違うかと言えるのは重心位置であろう。同じ腰の落とし具合でも、どうして重さが異なるのかということが、今回の大きな推測段階での気付きである。

 仙骨を操作した足裏の均圧状態にはただ立っているよりも押し付けられた感覚があり、それは自らの体重が引っかかり無く下方向に落ちているからではないかと思うのである。そうなるとおそらく重心位置は下がり、体重を使える割合が増しているのではないかと思われる。

 技に用いる浮きの働きもさまざまな用い方はあるが、ひとつには上体と下体との結びつきを強くする大腰筋の収縮なども考えられる。そしてその緊張が上体から下体へ通る繋がりの中で重心を下げ自らの体重の割合を増やして使えるのではないだろうか。

 単純に体重の重さは通らないということが、今回の抱え上げた際の重さの違いで検証でき、重さを通すには重心を下げなければならず、重心を下げるためには身体内部の引っ掛かりを取るべく姿勢が大事になってくる。となれば、浮きによる重心を下げる力の働きと、仙骨操作による足裏の均圧杖態を確認しながらの力の働きは操作法は違えど、力が働く原理は同じではないかと考えるのである。そうした重心力の確認を、正座の状態でも新たに検証することが出来た。椅子に座っても同じであり、身体内部の引っ掛かりを取り、地に接する部位への圧が均等に掛かることで重心力を得てこれまでにない力を発揮することが今現在の私のもっとも興味のある出来事である。

 最後に10分程「杖整体操」をおこなった。今日は仰向けになった人の腕を持ち上げる「両手持ち上げ」での施術操作を検証。後ろに傾きながら釣り合いを保ち上げていく方法は、施術者側の腰への負担が無いため良いと判断していたが、実際に私が仰向けになって受けてみると引き上げられる腕の角度が変わることで肩や頭の上がり方も変わり、あの目がトロンとしてしまう気持ち良さが訪れないことが分かったので、これまで通り垂直に上げるものとした。負担を軽減するために、寝た人が肩幅間隔で握っている杖の真ん中を手をクロスして持ち上げることで肩甲骨が開き背中の力が使いやすくなった。次に、仰向けになった人の手をクロスして持ち上げる「交差持ち上げ」をおこなったが、この場合は施術者の腕はクロスせずに以前のまま肩幅感覚で上げた方が良い事が分かった。この二つに関しては施術者への負担を減らすことが課題と言えるが、パートナーとの体格を合わせたり、さらなる操作法の工夫が求められる。しかし、本末転倒とならぬように、杖整体操特有の気持ち良さが得られるものとして、相手と繋がる感覚の中で操作をしていく必要がある。一度、杖整体操特有の気持ちよさを感じてしまうと、これまで敬遠していた人でも百八十度態度が変わってしまうように、そうした心の安心感と体への実感が失われないものとして誤らずに伝わっていくことを願いたい。


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2018-09-06(Thu)
 

今夜はおとなしく事務作業

 本日は台風の接近にともなう強風や豪雨が心配であったが、午前中から午後に掛けておこなった「クラーチ剣術教室」の往復の道中はタイミング良く雨に濡れずに通うことが叶った。関西では想定外の被害が起こってるため色々と心配であるが、こうして書いている窓の外も東京に住んで一番と思える強風が轟音とともに窓を叩いている。

 本日の講習では、低気圧と湿度の関係で今までにない会場の息苦しさを感じましたが、高齢者のみなさんもこうした天候には体調が崩れやすく80歳代後半のKさんも今日はご挨拶だけでお休みされました。「今日はこういう天候ですから、無理をせずにゆっくりやりましょう!」と冒頭にお伝えしましたが、元気な方は構わずに動きの習得に夢中になって下さいます。今日は初めて杖を使った巻き込みを互いに協調しながらおこなっていただき、目が回らないように目線に気をつけながら、足運びや杖の接点、手首の使い方など、互いに同時に考える事がありますので難しかったと思われます。ですが、動きの習得における勘所や相手との協調という面において、この教室が開講して間もない頃と比べれば大きな進展だと思えます。面白い楽しいという実感が得られるのには、出来る事が増えてくることでさらなる選択肢が私の中で見つかり、みなさんが出来る可能性のある内容を取り入れることが出来ます。ですから、みなさんが出来る事が増えてくれば増えるほど、新たな動き、新たな面白さを実感出来るのだと思います。つまり、楽しむための投資を諦めずに興味を持っておこなうことが出来る方には喜びという報酬が得られるのかもしれません。難しいことではなく、本音の部分がこうした身体に関わる事には関係してきます。

 講習後は皆さんと月に一度の食事会。今日は係長出勤から社長出勤に戻ったIさんが、皆さんにデザートのご馳走という大判振る舞い。世話好きなTママとのコンビも微笑ましく、今月もTママさんから煎りたてのコーヒーをご馳走になりました。

 帰りの電車内では、窓に打ちつける雨が物凄く、これは濡れるのを覚悟しなければいけないなと思ったが、自宅最寄り駅に到着してからはタイミングよく止んでいたので難を逃れることが出来た。宅急便の不在表が届いていたが、さすがに気が引けるため本日の再配達は止め明後日にお願いした。この天候では宅配業者も通常業務ではないだろうからどのみち無理だと思うが、7年前の3.11の当日は直後にクロネコヤマトが配達に来て驚きのあまり声を掛けた記憶が残っている。

 とにかく、今現在も強風が建物を打ちつけている。生まれ育った福岡で経験してきた台風はいつもこんな感じの音であった。今年は、天災が続いている。被害が甚大にならないことを願いたい。


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2018-09-04(Tue)
 

別格に重かった木刀に感謝

 本日は久しぶりの快眠、寝過ぎた感があるがそんな時は夢をいろいろ見てしまう。ふだんは稽古の夢であったり現実的な生活環境が夢に出てくることが多いが、睡眠時間が長くなると徐々に夢に遊び心が入ってくる。未だに、広島で六年間住んでいた寮の部屋の中であったり、福岡の実家が舞台になってくることは多い。だが、一年八ヶ月間住んだ大阪の家や三年間住んだ所沢の家が出てきたことは一度も無い。夢とは過去の思い出や心の状態などさまざまな要因が表れるものだと思うが、たまにそうした夢でしか思い出せないようなものを見た後に、よくこんなストーリーや登場人物を組み合わせたなあと感心してしまうこともある。

 いま自分の人生を生きていて、これまでと比べて位置している状況が明らかに変わっているのを感じる。それは、いま出会っている人の多くが何かしらの成功に繋がる進展を果たしていることにある。そういう方々と出会えている状況というのは何かしらの流れの中に自分も入っているからだと思わざるを得ない。ご縁と言えばそれまでであるが、そうした良縁を結ぶ思いの道筋がどこかで合流しているのかもしれない。

 それが現状の私の位置とするならば、これから先一体どのような方と出会い、私自身もどのようになっているのか、その時の道筋はどのようなものであるのか、そうした流れに今出会っている方々と共に進み入り歩んでいきたいと思う。

 本日は新宿スポーツセンターで後藤健太氏と稽古。後藤氏も私との稽古を本当に楽しみに来て下さっているのを瞬間的に感じる程なので、私も思ったことを全て後藤氏に伝えたくなってしまう。だから稽古でのそうした身体と言葉でのやりとりが、互いの呼吸を合わせ、そこから生み出されてくるものが同じベクトルの発見として感動の共感を得られるのである。

 今日は面白い発想があった。それは、後藤氏が足裏のアーチの重要性を説かれていたことで、四つんばいになった時に、お腹の形もアーチになっているということから、「足裏も四つんばいになっているのか」という発想に意識が強く惹かれていった。

 つまり指先から拇指球の辺りが前足となり、踵が後ろ足となる。そうした四つんばい状態が左右それぞれにあり、自分の体重を地面に押し付けているということ。立っている際にはその大きな力を常に地面に働かせており、日常的に安定していられるのは、そうした足の裏に掛かっている負荷を受け止め吸収も反動も丁度良い釣り合いの中でおこなわれているからだと思う。

 武術の技には、そうした無意識でおこなわれている凄い事をふだんおこなわない使い方により力とすることがある。それには、凄い事であるという認識が得られるかということでもある。

 今日はその足裏は四つんばいであるというユニークな考え方から、これまでよりもより仙骨の操作による足裏への通り方に信頼感が得られた。とくに最後におこなった抜刀術稽古では構えの際の足裏の実感に動きやすさがあり、ひさしぶりに集中的におこなった「鷲眼一閃」では、ほぼ全ての動きで切っ先が軽く走る実感があり、逆にどこをどうすれば良いのかが分かり辛くなってしまった。だが、今後も時間を掛けて、姿勢における一致の感覚と切っ先の走り、地の力を受けてのエネルギーなど、稽古していなかった筈なのに、検証したいものはストックされているから楽しみで仕方ない。

 今日の剣術稽古「斬り上げからの斬割」にてついに私の気に入っていた699gの木刀が深く割れてしまった。白樫の木刀で、武道具店の中で一本だけ別格に重たいものを購入し愛着が湧いていたのであるが、これまで得てきた技の代償となってしまった。しかし、いくら愛着が湧いていても大事にし過ぎて稽古にならなければ仕方が無いので、今後も白樫の木刀は存分に使い繋いで行こうと思う。あらためてこの木刀には感謝したい。

 家に帰り、深夜に川原田喬生氏から電話をいただく。川原田氏は私をこれだけ饒舌にさせるのかと思うほど、話を引き出してくれるのが上手で、今夜も一時間半近く話し込んでしまった。お陰様で、頭の中で整理し言葉に出来たことは私自身教えられたように思う。身近なロマンが心の救いでもあり、会社組織と武道武術を同じにしてしまってはならない。大人になって学ぶべきことは、これまでおこなってきた学び方と根本から変えていかなくてはならない人が多く、それは自らの心に反映していくものでなければならず、瑞々しく生きていけるための実践的学びを、これからの新たなる自分自身が引き出される場の中で得ていくことにある。そして、そうしたことが現代の若い方々の中でもこれからの教育や学びを実践し時代に対応したものとしていま力を蓄えている方々もいらっしゃる。時代が進み世代が交代していく中で、大きく変わっていくものはあるだろう。時代の移り変わりとは、大きなものが崩れていくことでもある。いま問題にされていることの多くを、これからの人たちは力を蓄えながらその時が来るまで多くの人材が輪を広げている。時代が変わる、動くときというのは、そうした輪がある臨界点に達したときに大きなうねりとなって起こりうるのかもしれない。そうしたことをどうして私が感じとるのか解らないが、実感を持って感じていることだけは確かである。

 川原田氏との会話というのは、会話での稽古とも言える。稽古というのは技が出来るためのものだけではない。稽古を通じて生き方や心の状態がどうであるのかを普遍的な観点からも学び知っていかなければならない。だからこそ!武道、武術に余計な欲が生じてしまってはならない。時代は違えど、いや、違うからこそ身分を咎められることなく生きて行ける。そうした状況下であるにもかかわらず、誇りを履き違えて生きていくのは勿体無い限りである。

 あらためて、いま出会えている方々とのご縁には感謝しておりますし、そうした方々とともにこれからの時代を生き抜いて行きたいと思っております。


2018年9月08日(土) 「抜刀術 特別講習会」(お申し込み受付中)

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2018-09-04(Tue)
 

女優もアクションをこなす時代

 本日のGold Castle 殺陣&剣術スクールでは、一ヶ月ぶりに舞台公演を終えられたMさんやドラマの収録を終えられたT君が参加され、殺陣クラスでは笑い溢れる講習となりました。来年高齢者になるとは思えないほど元気なNさんも中学一年生のT君とともに斬られて倒れる芝居をおこない、技術の習得とともに、こうした笑いのある講習というのは殺陣クラスならではではないかと思います。

 体験参加にお越しいただいたTさんは、お父様のお勧めで本日殺陣クラスと杖術クラスを受講されました。お父様は合気道家ということを伺いあらためて合気道とのご縁を感じます。杖術クラスでは、体術も取り入れながら、杖の「三段抜き」をおこないました。役者のMさんが「速く動くとどうしても動きの精度が落ちて来ます。」と仰っており、まさにその通りで、この技では左右への重心移動が素早く求められ、その勢いが強ければ強いほど反対方向への負荷が強まってきます。

 それをどのように解決するかということが稽古の中で「お題」として浮かび上がってきますが、まず、足運びを停滞させない軌道を描くこと、その動線を描けるための重心位置も重要になります。そして今回の体術稽古でもおこなった仙骨の操作による足裏への均圧状態が左右への力に強さを発揮しますので、三段抜きのような左右への素早い移動には身体がヨレずについて来ます。この三段抜きと、姿勢作りは、配信予定の動画「かざあな。杖術編」にも収録してあります。この時は、仙骨と足裏の意識ではなく、単に骨盤操作で身体がヨレに対し強くなることを実感していましたので、姿勢としましてはかなり近いものがあるかと思います。

 最後に時間がほとんど無かったため、Nさんに下方向の力の通り方を足裏の均圧を意識して通すことが出来ました。これは昨日土曜日も日本舞踊と登山で身体が出来ているHさんにも受けて頂きゆっくりと通すことが確認できました。今後はおそらく工夫されますとゆっくり通すことは難しくなるものと予想いたしますが、そうなったときの通し方をまた考えて実践自得することができれば、他の動きも大幅に進展いたしますので、そこに向かって一つ一つ実践検証を繰り返す稽古を続けて行きます。

 殺陣クラスに戻りますが、真面目なFさんも徐々に力をつけて来ているのを感じます。今日で十二回目の受講ですが、二十回目位の進み具合に感じます。これまでの経験から大体受講回数が二十回辺りで成長がハッキリと感じられるようになります。それ以前に感じられる方は、自分の時間で稽古をされていたり、稽古における集中力も影響しているでしょう。現在は有名な女優さんでもアクションをおこなう時代ですので、俳優さんや女優さんでも参加しやすいこの教室では上達された方が増えて行くことで、さらなるレベルの高いことが可能となって行きます。俳優のMさんも動きのキレが良いので、個性を伸ばし技術をドンドン吸収していただきたいと思います。

 日にちが迫って来ましたが9/8(土)15時00分~17時00分 品川区総合体育館 剣道場で「抜刀術 特別講習会」をおこないます。今回は抜刀術のほかに座しての納刀法をいくつかおこなう予定です。今回はお申し込みの反応がゆっくりしておりますので、ご連絡お待ちしております。


2018年9月08日(土) 「抜刀術 特別講習会」(お申し込み受付中)

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2018-09-03(Mon)
 

失敗するためのアイデア

 今日は久しぶりに午前の部を戸越体育館でおこない、講習後は稽古着のまま歩いて昼間の部を品川区総合体育館でおこないました。道すがら子供達が「剣道?」と話していましたが、今日は雨用の雪駄を履いていたのでスタスタと急ぎ足で25分位で到着いたしました。
 
 まずは、戸越体育館での講習から。

 戸越開催での常連、YさんHさんとAさんがお越しになり、あらためて開催会場によるご縁というのを感じます。毎週土曜日と日曜日に開催しておりますが、安定開催のため会場が一つに安定しないということもあり生徒の皆様にはご負担お掛けしております。11月には会場予約の都合から文京区での開催を1、2回予定しております。これまでの文京総合体育館ではなく、今年改修工事が終わったばかりの文京スポーツセンターです。長い期間利用出来なかった施設ですが、文京区の施設では最も広い武道場ですので問題は無いかと思われます。最寄り駅は丸の内線「茗荷谷駅」から徒歩5分です。

 講習内容に戻りますが、今日は五ヶ月ぶりに役者のCさんが復帰されました。やはり久しぶりにお会いすると嬉しいものです。先日一年ぶりにTさんからも復帰のご連絡がありましたので楽しみにお待ちしております。

 体験参加のTさんは本日二回目の参加となりました。簡単そうな動きでも、一つ一つ意識して考えながらおこないますと中々身体は思うように動いてくれないものです。ですので、この教室でおこなう内容の一つとして大事な部分は、一つ一つの動きの中で、それぞれを理解出来るように言葉と動きで説明し、生徒が自然と意識を奪われすぎないように動けるよう、迷わずにおこなえる方法をお伝えすることを大事にしております。ある程度の段階になりますと出来ない壁が訪れます。その時に、なぜ出来ないのかを少し戻して考え、その原因を突き止めそこの部分をそれぞれに稽古いたします。今日の杖術クラスでも言いましたが、目を使いすぎると、そこに神経を奪われ自分の身体を観ること感じることが失われ易くなります。身体各部分の状態を把握することが大事であり、稽古の中で「背骨がどうなっているか感じてみよう。」「膝がどうなっているか感じてみよう。」「重心がどう変わっているのか感じてみよう。」などなど、他にもさまざまに目で見ることが出来ない部分に神経を集中させながらおこなっていかなければ、出来ない部分にぶつかった時に、その原因究明が分かりにくく段々嫌になってしまいがちです。

 稽古の中で熱中することが出来る要因の一つに、原因がハッキリしていることが挙げられます。出来ない原因が分かれば、具体的にその部分に対し稽古に取り組むことができ、出来る可能性の無いものをやっても気持は離れてしまいますから、可能性のあるものまで巻き戻して行く事で、前に進める喜びや楽しさを継続的に味わうことになり結果として上達となります。

 今日の杖術クラスでは、そうした「目のお話」を何度かいたしましたが、何人かの方は深く納得していただけたように感じます。面白いもので、身体を動かさなくても考え方が変わっただけで急に動きが良くなることがあります。「固執」するには固執することで得られる結果がどれ程のものなのかとうことがまずは大事です。

 稽古とは、あらゆることを試す場、実験することが出来る場でもあります。未だ知らないものを得ていくにはそういう事から得られることも多いのです。研究とは、数ある失敗の中から思いもしなかったことが突如として発見されるものでもありますので、失敗するためのアイデアを楽しみ、その失敗の中から一欠片のヒントを探します。

 そのヒントを探すには、「感覚に目を向けること」が大事になってきます。さらに、その感覚に目を向けるには「目で見ようとすることに神経を奪われないこと」が大事になります。とくに、真面目な方やずっとそうした方法で鏡の前や手元を確認する習い事の初期の習慣がやがて癖となってしまい、長いことそれを守り稽古法として固執してしまっている可能性も考えられます。

 ですから、今日杖術稽古の間に挟んだ体術稽古では、力の通し方に神経を使い、身体の状態を観察し効きがどうであるのかを身体全身で集中して観察する習慣が身に付く利点があります。こうした体術稽古でおこなっている自身の身体を観る感覚を、得物を使う稽古でも同様に、視覚に神経を奪われすぎず、得物との触覚や重心位置の調整、肩の状態、腰の状態、足裏の状態、等々まだまだ沢山ありますがそうしたものを感覚で観察し、人間の持っている優れた無意識の計算力にそれぞれをインプットし、技となる際に身体各部で統御されたものが一致の中でアウトプットされることが、稽古の中で避けては通れない道筋ではないかと私は思っております。

 整理いたしますと、「感覚というインプット」と「技というアウトプット」ということになります。

 稽古が研究であるということは、すなわち技の実践向上のためのインプットからのアウトプットという仕組みが、身体や脳に法則として確たる信頼と実績がその作業を中断することなくおこなうものとして、流れと稽古と時間が、研究成果を滞ることなく発表していけるのではないかと思います。ですので、「インプット無き稽古ではアウトプットも無い。」という結論になってしまいます。

 そうした観点から、体術稽古の重要性というのもあらためて感じます。

 今日は久しぶりに杖の「旋打」をおこないましたが、とくにこの稽古では視覚に頼らずに、身体を観察し動きの細部に気が付けるかということを学び得ていくものとして取り組みました。

 最後におこなった「巻き上げからの裏お辞儀潰し」では、巻き上げの感覚、裏お辞儀潰しの感覚、それぞれに難易度の高い内容ですが、一つ一つのインプットを増やし、技として効きが得られるようにいろいろ試してみることもいいでしょう。私自身もとくに裏お辞儀潰しに関しては、ちょっと気が付いたことを直ぐに試してはさほど効果が得られなかったことを繰り返しておりますが、現時点での技のベースを超える何かを失敗するためのアイデアの中から模索し、思いも掛けぬ発見を得るためにその事が常に無意識下の状況でも頭の中でアンテナを張っております。

 本日も殺陣クラス杖術クラスともに充実した講習となりました。明日は深川スポーツセンターで開催いたします。殺陣クラスでは、その日のメンバーによってベストな内容を組んでおこないます。杖術クラスでは、今日のように時間があれば体術もおこなう可能性があります。気温は少し下がりますが急な豪雨も考えられますのでお気をつけてお越し下さい。


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2018-09-02(Sun)
 
プロフィール

金山孝之


     金山 孝之
  Takayuki Kanayama


松聲館 剣術技法研究員

金山剣術稽古会主宰

Gold Castle
殺陣&剣術スクール主宰

高齢者のための剣術教室
クラーチ剣術教室講師


――――――――――――――

1975年生まれ
福岡県 北九州市出身
東京都 世田谷区在住

1999年
映画監督中田秀夫氏との出会いにより俳優デビュー。他分野では、マンダムのモデルや舞台のプロデュース公演などの活動をおこなってきた。

2006年
小林照子先生とのご縁から  『 からだ化粧 』のモデルを務める。

2009年
武術の道を志しそれまでの活動を一新し武術稽古と研究に励む。

2011年
武術研究家甲野善紀先生に師事し身体の使い方を研究しながら、『 抜刀術 』『 剣術 』『 杖術 』『 体術 』などの稽古と研究に取り組んでいる。また、先生の書籍、番組撮影、記録映像、その他演武等における打太刀や受けを務めている。

2013年
刀と身体操作の技術向上を目指し裾野を広げるべく
『 Gold Castle 殺陣&剣術スクール 』を立ち上げる。

2014年
甲野善紀先生より
『 松聲館 剣術技法研究員 』という名称を頂き、自身の経験を活かした指導法を各道場等でおこなっている。
 
高齢者向け住宅にて
『 高齢者のための剣術教室 』をおこなっている。

日信工業株式会社の製品『 SAMURAI BRAKE 』のプロモーション活動をおこなう。

2015年
『 金山剣術稽古会 』を立ち上げ、現代における武術稽古の必要性を、身体と心で学べる場として活動している。

2018年
『 関西特別講習会 』として人との繋がりを大事に遠方での講習会もおこなっている。

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