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西日本災害支援ボランティア活動についてのお知らせを受けて

 先の西日本での豪雨災害で、復旧作業に懸命になって頑張っているボランティアスタッフの方々がいらっしゃいます。私は広島県福山市に六年間住んでおりましたので、今回の災害で広島の慣れ親しんだ地名を聞くと気が沈んでしまいます。

 せめてブログで発信することで少しでも何かのキッカケになればと思い、本日神戸に住まれる川原田喬生氏から連絡をいただき、広島での西日本災害支援ボランティア活動についてのお知らせをさせていただきます。

 FIWC三原キャンプ(代表:崎山 由佳子氏)
<https://fiwc2018.blogspot.com/>←こちらのサイトに広島県三原市でおこなわれているボランティアの活動報告と、申し込み方法が掲載されております。

 まだまだ人数が足りなくて復旧に時間が掛かっているそうです。一人の応援が大きな力になると思いますので、実践出来る人助けが今求められております。

 ここで過ごす時間は全てが忘れられないものとなりそうです。風化してしまわぬよう発信していくことも大事であると思います。こうして災害地に駆けつけ人を助けることを実践している人がいると思うと自己嫌悪になりそうですが、現場から人手が足りないという声を聞きますと、自分に出来ることを最低限でもやらなければと痛感いたします。

 被災地の皆様、ボランティアスタッフの皆様、どうか頑張って下さい。そして動ける方は連絡してみて下さい!


2018-07-31(Tue)
 

蛙の復活

 台風一過となった本日は、昨日と同じ品川区総合体育館にてGold Castle 殺陣&剣術スクールの講習をおこないました。日曜日の品川区での講習は一コマの中で殺陣と剣術や杖術などをおこなっておりますが、本日は殺陣と小太刀と抜刀術をおこないました。私自身一人でおこなっておりますので、頭の中は常日頃から剣術、杖術、抜刀術、小太刀、体術、殺陣、それぞれを如何におこなっていくかを考えております。そうしたさまざまな動きや伝え方をどのようにおこなっていくかを日々講習後や稽古後には振り返って考えておりますが、あの時のあの瞬間の表情というものは、なかなか忘れることは出来ないものです。良くも悪くもそうして心に残ったものは、次なる指導への忘れないテーマとなります。

 今日の鍛練稽古では昨日に続き「蛙」をおこないました。私も今日の講習を終えて軽く筋肉痛になりましたので、今日参加された皆さんもなっているものと思われます。その身体の感触からして下半身を練るにはこの位の運動は必要だと感じます。私はつい自分一人でおこなう場合無茶をしてしまうのですが、これはほんとに良いことはありませんので適度に何でもないようにおこなえることが重要です。

 今日で7月の講習も終わりましたが、会場の変更などもあり安定しない月でもありました。10月からは戸越体育館の耐震工事にともなう、品川区総合体育館の抽選倍率が上がる事が予想されます。したがいまして、深川スポーツセンターの利用度が10月以降増えてくるかもしれません。負担の少ない料金で運営していくには区の施設の利用が必須です。ですが、安定的に同じ会場と時間が確保できないというデメリットが生じます。そのため、生徒の皆様には毎月調整していただくご負担が掛かっております。日曜日の品川区開催が一コマになってしまいましたが、もう少し人数が戻ってきましたら再び二コマ開催とさせていただきますので、日程調整も合わせやすくなるかと思います。

 8月は復帰される生徒も数名いらっしゃいますのでまた賑やかな講習となりそうです。逆にお休みされる生徒も数名いらっしゃいますが、長期休講中で復帰のタイミングを考えている生徒もいらっしゃるかもしれませんので、そうした入れ替わりの月となる8月は復帰されるのに良いタイミングではないかと思われます。


 火星がいよいよ明るくなってきました。二年二ヶ月毎に地球に接近してくるこの現象と全てが記録的な豪雨、熱波、逆走台風に関連は無いかと思いますが、このほかまだ何か記録的現象は起こるのでしょうか…揺れだけは勘弁して欲しいものです。


2018年8月11日(土) 「杖術 特別講習会」
(お申し込み受付中)

2018年8月12日(日)「杖整体操」開催のお知らせ
(お申し込み受付中)

金山剣術稽古会  

2018年7月 稽古日程

2018年8月 稽古日程

甲野善紀先生からの紹介文


2018-07-30(Mon)
 

効果不効果塩梅の大事

 関東から九州に掛けて東から西へと横切る前代未聞の台風12号。今年は前代未聞の気象現象が続いている。そういう巡り合わせの一年ということなのだろう。

 本日のGold Castle 殺陣&剣術スクールの講習では台風の影響を懸念したのですが、さほど大きな影響も無く時折激しく吹きつける雨が降ったもののすぐに小雨となりズブ濡れになることはありませんでした。

 講習では少な目の人数でしたが、殺陣クラス剣術クラスともに集中した講習となりました。殺陣クラスでは、久しぶりの柔道場ということもあり倒れ方をいろいろとおこないました。

 始めに基礎として衝撃を受けない倒れ方を身体に馴染ませ、次に右側を下にして倒れる稽古をいたします。左腰に鞘を差してますので、真後ろや左側を下に倒れることは鞘を傷つけたり折ったりしてしまうので避けなければなりません。

 最終的な倒れ方というのは形がほぼ決まっておりますが、そこに至るまでの動きにさまざまなバリエーションが存在いたします。倒れ方にも、その場面の間やそのあとの場の繋がりなどを考えてどういう間のとり方でどういう向きで倒れるのがベストかを考え、最終的な形を想定し、動きの中でその形に持って行きます。つまりは、雰囲気で倒れるのではなく計算と技術の基倒れていかなくてはなりません。

 この倒れ方の稽古の特徴として、これまでにほとんどやった事の無い方ばかりなので、少しお伝えするだけで倒れ方が見違えるように上達いたします。恐怖心がある方は、お芝居で腰を屈めてから倒れると低い位置からの転倒となりますのでかなり倒れやすくなります。

 ワンシチュエーションでは、払い、胴斬り、袈裟斬り、余韻と残心、血振り納刀、などをおこない最初直ぐに倒れていった絡みのタイミングを納刀まで引き伸ばしました。以前このシーンをおこなったときに私自身大笑いしてしまったのですが、今回も「先生嬉しそうですね!」と言われてしまうほど顔が笑っていたのですが、動きが良くなってくるにつれ笑う余地が無くなり、この引き伸ばしは難しいかと思っていましたが、動きに違和感が減少してくるとそれなりに見えてくるものだと喜ばしく思えたと同時にあの面白い間が見れなくなると思うと寂しくも感じます。ですので、今後他の生徒達にもやっていただこうと思っております。

 最後は久しぶりに土曜の立廻りをおこないました。三人目の胴斬りの体捌きを少し変更しましたのでこれまでに比べ多少見栄えが良くなったかと思います。この立廻りも短いものですので、ある程度のところまで(撮影して記録に残します)やりましたら、先週の日曜日に新しく始めた立廻りと同じ内容でやっていこうと考えております。

 続く剣術クラスが始まるまでの四十分間ほど一人で「杖整体操」をおこなっておりました。筋膜剥がしに近い「杖乗解し」や「左右逆天秤」による肩の解しなどもそのまま仰向けに寝てしまいたくなるような心地良さで広い柔道場の中、一人でゆっくり温泉に浸かっている様な感覚でおこなっておりました。あと一人いれば、さらに心地良くなる「突き伸ばし」や「両手持ち上げ」「両手交差持ち上げ」があるのですが、それをやってしまうと次の講習に差し支えるほど力が抜けてしまうので、丁度良い感じで次の講習を迎えました。

 剣術クラスでは鍛練稽古に久しぶりに「蛙」をおこないました。以前はよくおこなっておりましたが、私自身自らの稽古会でとてもハードな「蛙の真っ向」をおこないその影響でふくらはぎを傷めた事からこうした系統の鍛練稽古は控えておりました。ですが、負荷の度合いにより効果的であるのか逆効果であるのかその差は紙一重とまでは言いませんが、そのように考えましたので軽い負荷での「蛙」の鍛練稽古はときどきおこなおうと思います。

 そうした「蛙」の復活により、一気に体温が上昇するような汗と湿度が息苦しく感じられる場の雰囲気となりましたが、やはり軽度とはいえ、「蛙」は効いてくるということがよく分かりました。なんでもそうですが、度が過ぎてしまいますと逆効果となってしまうものですので、鍛練稽古もよい塩梅でおこなうことが大事であると私の身体に教えられました。

 剣術では久しぶりに「受け流し」をおこない、相手の真っ向斬りに対し入り身となる際に相手の剣筋が追尾してくるような軌道となった場合において、受け流しの形が刃の接触を防ぎ、衝撃を受けない形とともに摺り足を併用し相手の後ろへと回り込みます。

 続いて「峰返し潰し」をおこないました。これは度々おこなっている内容ですが、今日は受け流しの後にこの峰返し潰しを繋げることで一つの技として稽古いたしました。

 そうなりますと、足運びの位置取りが次なる技への間合いとなりますので、難易度は上がっていきます。今日はこの峰返し潰しの効きが良くなる気づきが得られました。それは、これまでの峰に近い部分に相手との接触部を用いた方が効きが良いという考えが術者側の形を弱いものにしていたということに気がつき、そこを改めた結果私以外にもHさんやA君の効きが向上いたしました。

 先日の剣術特別講習会で初めておこなった「抜き奪り反し斬り」をGold Castleの講習会でもおこないました。これも気づきが得られ、柄頭を押さえることで相手の反発する抜こうとする力を利用するという事を疎かにしてはならないということ。つい、抜き取ろうと焦り、相手が刀を抜くという前提条件であることを蔑ろにしてしまっては柄を押さえる意味が失われてしまいますので、速く動いていく中にも、無意識の計算力を逆に利用するような香りがほのかに漂っていなくてはなりません。

 さらに面白かったのは、柄を押さえた圧と前足に掛けた重心を抜き取る際に引くのではなく、前足に重心を掛けっ放しにしておき、後ろ足の回転力により、抜き取る力と、回転し背面から倒れそうになる力が抜き取る力へと転化し、そうなることで一気に相手の背後にまで身を翻し首筋へと物打ちを突きつけることが出来ます。

 今日は台風のため滅多に無い定時に終了いたしました。皆で急いで掃除をおこない速やかにお別れとなりました。明日は15時から17時まで品川区総合体育館剣道場で講習をおこないます。七月最後の講習となりますが、月末の立廻り講習をおこなわず通常通りの講習をおこないます。今日お休みいただいた方は明日お待ちしております。


2018年8月11日(土) 「杖術 特別講習会」
(お申し込み受付中)

2018年8月12日(日)「杖整体操」開催のお知らせ
(お申し込み受付中)

金山剣術稽古会  

2018年7月 稽古日程

2018年8月 稽古日程

甲野善紀先生からの紹介文


2018-07-28(Sat)
 

「杖整体操」 開催のお知らせ

 杖を使っての健康法を講習会でおこないます。

 この体操の目的とするところは、気持ちよさの中で身体が整っていく調整が成される所にあります。その気持ちよさには、杖という一本の丸棒が腕の重さによる負担や心的ストレスを和らげ、バランスの乱れた姿勢を整えやすく出来るところにあります。

 この体操には、痛みを堪えて伸ばすことや頑張りは必要なく、ただ気持いいところを探しながらその位置を見つけた時に、温泉に浸かるような感覚でリラックスするだけです。

 元々は私の身体の調整法の為に考案したものですが、これまでにない身体の心地良さと痛みを堪えることなく気持ちよさのなかで身体の詰まりが取れ、疲労やそれに伴うストレスが抜けていく感じが得られたことから、講習会や稽古会等で色々な人を対象におこなってきたものです。それぞれの反応を受け、内容を整理しより効果的に身体の心地良さとリラックスが得られるための講習会を開催しようと至った訳であります。

 ヨガの要素や、体操の要素、整体の要素も、この杖整体操には含まれておりますので、カラダの硬い方やカラダが凝っている方、精神的になかなかリラックスできない方、武道に関係なく会社員の方でも安心して簡単におこなえるものです。頑張らずに心地良さの中で身体が整う講習会ですのでご関心のある方は一度ご参加ください。
(動きやすい服装で大丈夫です。貸し出し用の杖はご用意してあります。)


【開催日】
2018年8月12日(日曜日)


【開催時間】
18時00分~19時30分


【会場】
品川区総合体育館柔道場


【参加費】
2.000円


【お申し込み方法】
Gold Castle 殺陣&剣術スクールのホームページ、または「こくちーず」より下記の内容を明記してご連絡下さい。
①「氏名」 
②「年齢」 
③「性別」 
④「杖の有無」 

上記の内容を確認しましたら、こちらより折り返しご連絡させていただきます。


≪プロフィール≫
松聲館 剣術技法研究員
金山剣術稽古会 主宰
Gold Castle 殺陣&剣術スクール 主宰
高齢者住宅 クラーチ溝の口 剣術教室講師


2018-07-28(Sat)
 

色々なご連絡を頂いた日

 昨年9月5日に無理をしすぎて痛めた右肘がようやく7月24日に完治した。日々稽古のため安静にしていれば随分早くに治っていたと思われるが、日々講習会や稽古会など動かさない訳にはいかないので11ヶ月近くも掛かってしまった。特に2月26日におこなったスタジオでの抜刀シーンの撮影時にかなり負荷を掛ける実験をおこなったので(作品には採用しなかったが)その影響がその後の回復に遅れを生じさせたことは否めない。

 だが久しぶりに痛みの無い右肘というのはありがたい事ではあるが、まだ信用出来ないでいる。肘に負担の掛かる剣の操法というのも身を持って体感したので、今後に活かし稽古量が落ちないように身体を保ちたいものである。

 そして本日は暑さが随分和らぎ過ごしやすい一日となった。午後から高田馬場で渡部氏と稽古をおこなう。

 その前に一時間一人稽古をおこなった。抜刀術では正中線の意識にこれまでよりもより動き出せる状態作りが構えの中で実感出来た。それは、単に真ん中を立てるだけでなく、その幅にある。正中線に対する重心感覚のコントロールがある種イメージというかそのように感じられる身体の状態とすることで居着きが減少し静から動への瞬間に移行することが心理的にも速やかとなった。一人稽古とはそうした事を突然教えてくれるものであり、そうなるべく稽古としていくことが大事である。それを噛み砕くなら、身体への教えであり、身体からの応えとなる。

 渡部氏との稽古では、杖術の丁寧な操作を心掛けた内容を幾つかおこなった。その中で得たものは、剣術でもそうであるが打太刀が仕太刀にタイミングを合わせないようにこれまで何度も言ってきた為、予測で動く間に合い方でおこなわないようにしている。そうなると、技の間合いに立った際に如何にどの拍子でも動けるかという事がこれまでにも大きな課題としていたのであったが、今日はそれこそが稽古になることが今更ながらに解り、その部分を集中的におこなったのである。

 如何なる拍子でも直ぐに動けるためには、重心位置が大事であり、そのための歩法には浮きが意識させられる。こうした稽古には渡部氏の反応の速さというのが私自身とても稽古になるのでありがたいと思っている。

 抜刀術では趺踞からの抜刀を集中的におこなった。この趺踞の姿勢に入る際の沈み方にこれまでのように袴捌きをしながらしゃがむというのを止め脚を引き上げて沈むようにおこなった。2017年1月17日に撮影した動画では最後におこなっているが、柄の位置が今とは異なりお腹の辺りになっている。現在のように肩の高さに上げたのは、今年2月26日の演武撮影に向けての稽古で打太刀を務めて下さった青木賢治氏から教えて頂いた構えであり、演武では慣れないままこの形でおこなったが、相手の左肩に柄を当てている分、より相手との距離が近くなり、左足は相手の両膝の間に入っている状態から抜く状況となっている。
 今日は最後に動画を撮影していただいたのでリンクを付けておきます。
 抜刀術稽古(趺踞からの抜刀)

 高田馬場での稽古後は、住吉に移動してI氏と稽古。夏のダブルヘッダーは着替えが多くなってしまう。藍染めも夏の時期は一気に薄まってくる。だが薄まったぐらいの色が好きであるし、綿の質感も柔らかくなって好きである。

 I氏との稽古では色々なことをおこなった。鍛練稽古から、手の形による力の使い方、杖では二十連円打の途中までをおこない、剣術では正面斬りと割り稽古、万乃型も少しおこない、最後は杖整体操をおこなった。あらためてこの杖整体操では人によって気持ちの良い所が違うという事。当然と言えば当然であるが、私の場合得物を使って日々稽古しているので、やはり同じような方だと気持の良い所が分かりやすい。I氏とは月に一回の稽古となっており本来は基本毎週参加ということを条件にしているが、お仕事柄特例として感性のやりとりが出来る稀有な方として私も月に一度の稽古で刺激を受けている。

 充実した稽古の一日であったが、今日は色々とご連絡を頂いた一日でもあった。

 8月の金山剣術稽古会への稽古依頼の件と、広告代理店から10月にとある郊外でおこなわれるイベントの出演依頼、そしてもうひとつは、とある出版社からご連絡をいただく。私にとって昔から8月はいろいろと物事が動く月でもあり、なぜだか分からないがそのようになっている。これからもどうなっていくのか分からないが、私は私のやってきたことを私なりにやっていくだけである。


2018年8月11日(土) 「杖術 特別講習会」
(お申し込み受付中)

金山剣術稽古会  

2018年7月 稽古日程

2018年8月 稽古日程

甲野善紀先生からの紹介文


2018-07-27(Fri)
 

熱波の中、皆様お越しいただきありがとうございました

 今日は今年に入って一番暑く感じた一日であった。暑い日でも風が吹けばありがたく感じるのだが、今日の風は熱風のため暑いだけである。自然環境に対する色々なことの報いであると受け入れるしかない。

 本日は昨日に続いて深川スポーツセンターにてGold Castle 殺陣&剣術スクールの講習をおこないました。

 今日は生徒で役者のMさんが事務所の先輩Oさんを紹介して下さり体験受講されました。多少経験があるとの事でしたので、今日は雰囲気を読んで基礎的な事からというより、いきなりIさんとペアでおこなっていただきました。積極的に動きのコミュニケーションを取られておりましたので、私としましても敢えて細かくお伝えするというよりは、当人達に任せて今日はおこなっていただきました。Oさんのジックリ取り組むという、間に合わせで身につけるといった雰囲気が無かったこともそうした理由にあります。

 そして今日はひさしぶりに子役で活躍されている生徒S君とT君が参加されました。今はお二人ともお仕事で時間が取りにくく月に一回の受講となっておりますが、やはりひさしぶりにお会いしますと背丈が大きくなっているのを感じます。私も子供の頃、親戚の叔父さんに会うたびに大きくなったと言われていたその気持ちが分かるようになりました。小学校高学年から中学に入っての時期は一週間でも身体の変化を感じます。同時に内面的な部分も変わってきますので、成長が楽しみな反面寂しさも感じられる時期となります。今年の秋ごろに二人共お仕事が決まっておりますので、今この教室で取り組んでいる時間がとても重要であると理解しておこなっておりますので、良い集中状態で熱意をもって取り組んでおります。

 さらに本日は、ミュージシャンのWさんの知人であるCさんが杖術クラスを体験受講されました。講習後に知ったのですが、Cさんはニューヨーク市ブルックリン区で現役の警察官であり、Wさんとともに杖術を奮闘されておりました。講習後は握手を交わしバッジを見せてくださったり、少しですがお話も出来ました。記念写真も撮りましたので後日ブログに掲載したいと思います。こうした、交流といいますか出会いがありますのも、講師という立場あってのものですので、その立場に恥じない講習をこれからも精進し向上していかなければと思います。

 久しぶりにお会いしたYさんやSさんも楽しく受講されていました。後半はそれぞれが教え合う状況の中で、いろいろと感じ入りながら講習風景を眺めておりました。初めは皆体験参加で始まった生徒達ですが、時の流れは講習の雰囲気を成長させます。自己を見つめ、得たものは相手への見方に通じ、理解と想いやり、その先への導きへと道筋が見えてきます。自分を観ることは相手を知るためのものでもあり、そうした観察眼を持つことは心の純度にも関わってきます。純度が言葉の紡ぎ方や動きの精査発見に繋がっているものですので、観察するという事は大きな意味をもっているということです。

 七月の講習も早いもので最終週となりますが、月末恒例立廻り講習を一旦止め通常の講習をおこなう予定です。今日は新しい立廻りを少しおこないましたが、これまでのものに比べて手数は少ないので比較的覚えやすいものと思われます。8月以降は、これまで行ってきたものと合わせて新しい内容を同時に行っていく予定です。それぞれの方に合わせられる内容も増えてきておりますので、復帰される生徒の皆様も楽しみにしていて下さい。

 本日は殺陣クラス杖術クラスともに賑わう講習となりました。来週は土日とも品川区総合体育館でおこないますので、楽しみにお待ちしております。


2018年8月11日(土) 「杖術 特別講習会」
(お申し込み受付中)

金山剣術稽古会  

2018年7月 稽古日程

2018年8月 稽古日程

甲野善紀先生からの紹介文


2018-07-23(Mon)
 

二十回という目安

 本日は深川スポーツセンターにてGold Castle 殺陣&剣術スクールの講習をおこないました。

 今日は猛暑が関係してか、参加予定の方が数名お休みとなり少ない人数での殺陣クラスの講習となりました。そのため今日の生徒に合わせて姿勢の意識と姿勢の作り方とそのポイントを集中的におこないました。技術的に動きを覚えたりするのも講習では必要になってきますが、その前段階として自分の姿勢を知ること。または姿勢の作り方を知ること。そうしたことが始めに身に付けておくものとしてとても重要になってきます。

 姿勢が分かっていなければ、全ての形、動きが崩れてしまいます。こうして書いてしまうと、落ち込む人も多いかもしれませんが、逆に言えば、姿勢の作り方が自然に身についてくれば、全ての形動きがこれまでに比べて良くなってきます。その部分を乗り越えていく段階は、これまで見てきた中でやはりある程度の受講回数が必要になってくるでしょう。

 目安としましては個人差はありますが、それを鑑みても二十回というのがその人の変化を大きく感じられる一つの目安となってきます。二十回といいますと、月に四回毎週参加しても五ヶ月掛かってしまいます。ですが、毎週でなくとも一年掛かっても二十回となりますと、「休んでいる間どこかで習ってたの?」と言いたくなるような姿勢や動きに変わってき始めます。

 そういった意味では今日で十九回目のKさんは、先週の殺陣クラスにしましても今日の杖術クラスにしましても身体が対応するまでさほど時間を要しなくなってきたように感じます。杖術でも、身体が自由に動けるようになればその感覚や身のこなしは殺陣でも十分役に立ちますし、すぐに動ける状態になっているということが、ここでの経験として他で活きてくる筈です。それは考えなくてもある程度自由に出来る身体であり、間合いであり、タイミングであったり、そのタイミングでも相手とのタイミングであったり自身のタイミングであったりさまざまものが瞬間の中に求められます。その瞬間で求められるものを察知し表現できる事が、ここで学んでいることで身に付いてくると思います。ですので、殺陣も剣術も杖術も学ぶ上で重要なことは、自分の身体をどのように動かすかということは勿論ですが、上達の早い人に共通して言えることは自分以外を如何に観察できるかにあると言えます。自分の動きだけを考えてもある程度のところまでは行くでしょうが、相手の反応や考えなどを感じることで自らの反応や考えが浮かび上がってきます。そうした言葉に無い動きと観察の交錯によって瞬間に見えてくるものがあるように思うのです。

 互いに自分の事だけを考えて相手と接してもそこから生まれるものは、滞りのある生きていないものとなります。さまざまなことを考えられるニュートラルな思考状態にし、その瞬間を如何に感じ対応するかを学ぶことが稽古となります。

 「都合を如何に考えられるか。」ということが、生きていく上で大事な問題でもあります。

 子供のうちは、わがままな態度に対して親が叱ってくれます。しかし大人になり、叱ってくれる人が段々少なくなってくると、人は自分の都合を優先することに躊躇いを持たなくなってくるように思われます。

 叱られることが無くなってくるというのは、可哀想なことなのかもしれませんし、今の時代は他人同士が叱り叱られ喧嘩しそこから生まれるものが相手にとっても自分自身にとっても生産性のあるものなのかどうか、心がどのように育っていくのか、そうしたものを考えるにはあまりにも便利すぎて不必要に感じられてしまう時代なのかもしれません。

 ですが私は、本当に都合を考えられる人同士の生き方というのは、心地良く生産性があり、そうしたことは存在の中で確認でき、それが遠くもあり近くも感じられる間柄の中で、常にこころのどこかで支え合っていけるものであると信じております。センスを育てバランス力を持ち、そうした感性の中で互いに理解し合うということは最大限の能力を引き出せるものであると思うのです。

 そうした人の存在力。満ち溢れる愛情。利益よりも信頼を大事に心の奥底でそういった方々との時間軸をともに生きていきたいと常々思っております。

 明日も、午後から深川スポーツセンターで殺陣クラスと杖術クラスの講習をおこないます。明日も熱波に覆われる一日となりますが、お越しになられる方は熱中症対策に万全を期して下さい。会場は空調が効いてますので暑くはありませんが、往復の道中で体力を奪われますので体力的に不安な方は無理せずにお休み下さい。私は今日と同じく塩を持参して参ります。


2018年8月11日(土) 「杖術 特別講習会」
(お申し込み受付中)

金山剣術稽古会  

2018年7月 稽古日程

2018年8月 稽古日程

甲野善紀先生からの紹介文


2018-07-21(Sat)
 

目に見えない熱波の脅威

 終わりの見えない猛暑の日々に日本列島は苦しんでいる。正直な感想としてこの気温は災害に近い。とくに子供やお年寄りにとっては昼夜屋内外問わず命の危険が迫っている状況だ。

 文明が発達しても、雨、風、熱波、揺れ、波、そうした自然の作用に人間は敵わない。

 敵わないものに対する対応を選ぶこと。まだ高温熱波に対する危機感が(温度計以外の)目に見えた恐怖でない為に、遅れているような気がしている。

 そんな中、昨日は戸越体育館柔道場、本日は新宿スポーツセンターで稽古をおこなった。

 戸越体育館武道場の空調が今年は一部25度設定まで下げられるようになったので格段に過ごしやすくなった。稽古では、殺陣の確認と、体術を少しおこない最後に杖整体操をおこなった。このところ杖整体操をおこなうことが多いので、身体を労わるというかようやく身体孝行ができる方法が見つかったという気持ち。

 今日の新宿スポーツセンターでの稽古は、午後2時からのためもっとも暑い時間帯に普段から暑いこの武道場での稽古は熱中症のリスクが高い。さすがに今日この場所で武道、武術をおこなっている人は私と渡部氏以外にいなかったが、今日は休憩を多く挟み武道場を出て新たに水分補給しそこで休む必要があった。それでも最初に鍛練稽古をおこなったが、剣術では正面斬り、斬割、胴斬りなどをおこない、連続斬り返しもおこなった。さすがに連続斬り返しをこの暑さの中で繰り返しおこなうのは危ないので、程々のところで止め、最後に抜刀術の技を六つおこなった。今日は納刀の手順を変更してみたが、やはり脚部の働きが切っ先をパンと持ち上げるのに一役買っているのでこの手順はいじってみた事であらためて見直すことが出来た。

 稽古後は、気を付けていたつもりでも頭がモヤモヤしてきたので、塩分のある食べものにさらに塩を振って食べたところ、その塩が妙に美味しく感じられ、よほど体内の塩分量が不足していたのだと実感。塩分を口にしたところみるみる元気が戻り頭の状態も元に戻った。こんなに美味しく感じられるのなら今後は塩を携帯しておこうと思う。

 とにかくこの熱波による今後の対策は、男性でも日傘を差すことを勧めたり、スポーツや武道の練習法、練習場所、または試合に関しての対応に問われる出来事も起きてくるものと思われる。分かっていながら対策対応に不備があることは天災による人災被害となってしまうものなので、そのあたりが残りの期間どうなっていくのか世の中に問われるところである。


2018年8月11日(土) 「杖術 特別講習会」
(お申し込み受付中)

金山剣術稽古会  

2018年7月 稽古日程

2018年8月 稽古日程

甲野善紀先生からの紹介文


2018-07-20(Fri)
 

「杖術 特別講習会」のお知らせ

 2018年8月11日(土)品川区総合体育館 柔道場にて杖術の特別講習会をおこないます。

 これまでに講習会などでおこなった型稽古等を集中的にお伝えしたいと思います。その方に合わせた型稽古がありますので、初心者から経験者まで幅広く取り組めるものとなっております。毎週通うのは大変と思われている方にはこうした単発での講習会はおすすめです。

 初めての方や他流の方、高齢者の方も歓迎いたします。
 (貸し出し用の軽い杖は用意しています)


2018.08.11(土) 杖術 特別講習会
※写真は公開前の動画「かざあな。杖術編」より


【開催時間】
12時00分~14時00分
15時00分~懇親会


【会場】
品川区総合体育館 柔道場


【参加費】
3.000円


【お申し込み方法】
ホームページ、または「こくちーず」より下記の内容を明記してご連絡下さい。
①「氏名」 
②「年齢」 
③「性別」 
④「杖の有無」 
⑤「懇親会の参加または不参加」

上記の内容を確認しましたら、こちらより折り返しご連絡させていただきます。


≪プロフィール≫
松聲館 剣術技法研究員
金山剣術稽古会 主宰
Gold Castle 殺陣&剣術スクール 主宰
高齢者住宅 クラーチ溝の口 剣術教室講師


≪参考動画≫
三十連円打

十一之型


2018-07-17(Tue)
 

今年初のヒマワリ

 「危険な夏」ともいえる今年は、熱中症に対する話題がしばらくは続きそうである。気温プラス湿度によりこれまでとは違うということを認識しておかなければならない。私も身体があっての生活なので、気は抜けないところである。


 本日火曜日はいつものように「高齢者のための剣術教室」に行ってきました。10時にスタートするのですが、大体いつも30分以上前にはHさんOさんが自主稽古をされており、やがてKさんも加わり賑やかに笑い溢れる空間になります。今日はそんななか、Sさんが「おはようございま~す!」と入室され、その雰囲気に一同「なんだか、この場に花が咲いたみたい!まるでヒマワリのようね!」となり、「あら、嬉しいわ!」となったので、今日の講習ではたびたび「ヒマワリさん」とか「ヒマワリちゃん」と皆とともに私も呼んでいました。

 今日の講習では、杖はいつものように進みましたが、剣のほうでは少々内容に迷いが生じ、難しいものをそのまま難しくおこなってしまいました。このあたりは今後の課題となりますが、難しさと動きやすさの合間をいかにお伝えするかということが大事なので、もう少し脳を切り替えて考えたいと思います。

 最後の10分は、先週ご予約をいただいたヒマワリちゃんからの「杖整体操」の依頼を受け、昨日井上さんに教えていただいた腰を楽にする方法(施術とは言えませんので)と、私の十八番でもある両腕の持ち上げと巻き込んでの持ち上げをおこないました。やはりこれは、ふしぎなもので、表情が快さで弛んできます。とても喜んでくださいました。まだ少し時間が残っておりましたので、続いてNさんにも受けていただきました。Nさんも同じ内容をおこないましたが同様に表情が弛み気持ちいいと喜んで下さいました。やはりこの体操の特徴として、気持ちよさの裏に精神的な部分に作用する安心感のような伝達があるのではないかと思えます。私がこれほど実践しているのは、これまでにない感覚があるからです。通常のストレッチや体操には得られにくい表情が弛むほどの気持ちよさが得られやすく、元々は私が私の身体の為に一人でおこなっていたものですので、切実とした調整法への求めがそこにはありました。

 ですので、今後もこの体操(整体の要素も濃いですが)は、そうした表情が弛むまでの快さを得られるものであるかということを念頭に考え、通常の体操とは別なものとして取り組んで行くつもりです。

 今月は火曜日が五週あるため来週の講習はお休みとなりますが、みなさん熱中症に気をつけて再来週元気な姿でお会いできるのを楽しみにしております。


金山剣術稽古会  

2018年7月 稽古日程

2018年8月 稽古日程

甲野善紀先生からの紹介文


2018-07-17(Tue)
 

小太刀稽古で得られる感覚(中心、圧、間合い)

 三連休最後の海の日は品川区総合体育館剣道場で「剣術 特別講習会」を開催いたしました。

 猛暑が続く中お越しいただいた皆様、誠にありがとうございました!

 その前にご報告。

 昨日7/15(日)に「少林寺拳法東京都大会」親子の部で生徒のR君が優勝されました!今回で四年連続優勝となりご両親様もきっとお喜びのことと存じます。お父様とともに成しえた優勝はきっと生涯の思い出として心に残るものとなるでしょう。今後の活躍に期待しています。


 さて、今回の講習会では第一部に小太刀、第二部に大刀による剣術をおこないました。今回四時間講習をおこないましたが、参加者のみなさん始め私自身も、集中が途切れるそぶりも無く最後まで熱の入った講習となりました。

 高校二年生のK君も最後までシッカリと考えながら取り組むことが出来ておりました。やはり中学生の頃を思い返しますと格段の違いがあります。少年が青年になりやがて大人になっていく過程を見られることは幸せなことでもあります。優しい性格ですから壁にぶつかる事もあるでしょうし乗り越えるのに苦労するかもしれませんが、優しさはいずれ強さになりますので、そこが変わらずに彼の良さが育っていければと思います。

 今回は私もいろいろと武術について学ばせて頂いている井上欣也さんがご参加下さいました。二年ほど前までこの会場でコラボレーションの講習会をおこなっておりましたが、それ以来の来場となり二年ぶり位にお会いした方々もいらっしゃいました。井上さんも私設道場を持たれ、活動も広がってきておられます。7/21(土)13時30分~15時00分 都立大学徒歩15分の所でヨガの稽古会がおこなわれるそうです。少人数でおこなわれるそうですので興味のある方は先ほどのリンク先からチェックしてみてください。

 懇親会ではいつものように賑わいながら時々井上さんの技を受けたり楽しい時間を過ごさせていただきました。ソファに四人肩を寄せて並んで座りそれを崩すのは面白かったです。

 明日は早朝に起きるため今夜は講習内容までは書けませんが、第一部、第二部ともに時間が経つのが早く感じられました。小太刀稽古では、中心と圧力、そして技の間合いが大事であると気がつきました。小太刀と大刀ではかなり稽古が異なってきますし、だからこそ二時間別々に分けておこなう必要がありました。おそらく次回十月も小太刀と大刀による剣術を二コマ開催したいと計画中です。今回参加できなかった方もいらっしゃるかと思いますので、また次回までにお伝えする内容を整理したいと思います。

 講習後にひさしぶりに写真を撮りましたので掲載いたします。

2018.07.16 剣術 特別講習会 集合写真



金山剣術稽古会  

2018年7月 稽古日程

2018年8月 稽古日程

甲野善紀先生からの紹介文


2018-07-17(Tue)
 

技の追求と人間の追究

 このところ火星が明るい!夜空に赤く光っている星がそれである。今の時期ではもっとも明るい金星も見え、それが沈みやがて木星が頭上に輝く。ふだんはこの木星が明るさの主役であるが、この夏は主役の座を火星が奪おうとしている。それもそのはず、二年二ヶ月に一度火星は地球に再接近するそうだが、今年の7月31日が最も近づいているらしい。ふだんと比べてどうして明るいのか気になって調べてしまった。6月下旬~9月上旬までとのこと。ピークは7/31なのでまだまだ明るさが増しそうである。


 明日の「剣術 特別講習会」は、第一部、第二部ともにまだお申し込みを受け付けております。とくに懇親会では連日の猛暑にゆっくりと暑気払いして楽しく時間を使いたいと思います。明日は第二部からあの方も参加されます。お会いしたことのある方は楽しみにしていて下さい(内緒)!

 さて、本日のGold Castle 殺陣&剣術スクールでは、軽い熱中症になった生徒を安静にさせ、氷とポカリスエットなどで状態も落ち着きました。今日の講習では空調も寒くなり過ぎないほど効いておりましたし激しい動きはおこなっておりませんでしたが、それでも会場に来るまでの道中は大変厳しいものがあったと思いますし、体調面も重なったのかもしれません。この時期は、そうしたことも含め通常よりも休憩を刻む必要があると感じました。体力の無い方でも、殺陣や剣術杖術など楽しんでいただきたい、そしてそこから学んでいただきたいと思っております。そうした人への救いとなれるような教室でありたいと常に思っておりますし、そういう雰囲気を皆で作って行きたいと思っております。

 殺陣クラスでは二人一組となって、徐々に手数を増やして行きました。昨日舞台を観に行かれたKさんの動きが良くなってきているのを全体的な動きの中でも感じることが出来ました。ペアを組んだMさんも斬る方は少しずつ良くなってきております。斬られる方は、うーん…素直すぎるところが動きに出ておりますね(笑)。でも、今のままでも上達に向かって行っておりますので楽しみです。

 高校二年生のK君とドクターNさんのペアも兄弟のようで妙なマッチングに見入ってしまいました(笑)。K君も八月は修学旅行で海外に行かれるので、数年前のスイスへのホームステイをまだ私自身最近のように記憶しておりますが、今度の海外先でも高校二年生のまだまだ多感な時期に受ける影響は大きなものでしょう。K君の成長は私のみならず、生徒の大人たちも揃って見守っております。

 生徒になって間もないIさんも後半から調子が良くなってきました。おそらく、場の雰囲気や生徒同士知り合うようになってくれば、もっとリラックスできますので体力的にも付いてくるように感じております。Hさんは、ゆっくり休んでまた元気な笑顔を見せてください。それにしましても、連日の暑さの中みなさん良くお越しくださいました。ですが、高齢者の方々は元気ですね。私の講習が始まる前の剣道場では盆踊りの練習かと思いますが三十名前後の方々が練習されていましたし、体育館では大勢の参加者による卓球の試合が行われておりました。見渡しますと高齢者の方がほとんどでしたので、しっかり食べ、しっかり寝て、しっかり動く、やはりそこが重要なのかと思わされます。

 続く剣術クラスでは、昨日に続き体術をおこないました。今日は手の形や肩甲骨の位置による働きの違いをそれぞれ実感していただくようにおこないました。面白かったのは、男性陣の後ろ手を両手で掴み浮きで外すのを浮きで止めるというもの。いかに腕力だけでは出来ない力の働きがそうした浮きの状態にはあるかということの検証にもなりました。雀の鍛練は大事です。

 最後は抜刀術をおこない、肩甲骨の嵌め込みなどを抜刀の際にも活かすように構えやそこからの動線など初心者の方にも分かりやすいようにおこないました。とくに重量のある真剣や居合刀では、些細な身体の状態が抜きに大きく影響してきますので、そうしたところについて自分自身を観ていけるか肉体、心、動き、心技体とも言うのかもしれませんが、そうした言葉から入るのではなく、あらためて考えると、自らの肉体を観察し、心の状態をどのバランスで研ぎ澄ませるか、それぞれの役割をどのような手順でどのように別々に動いていくのか、そうしなかれば成立しない抜きがありますので、結果としてそういったことが心技体と言えるのかもしれません。

 今日はMariさんからご連絡をいただき、いつもと変わらずいろいろ気に掛けて下さりその心遣いに毎度励まされております。人間の意識していないチカラというのはまだまだ知られていない能力もあるように私は思うのですが、そうしたものはむしろ知られていないからこそ大事なのかもしれません。だから、生き方であったり、出会いであったり、ご縁であったり、生き抜く指針、生きる喜び、そこを忘れずに生を全うしなければならないと思うのです。競争というのは、今見えているものの中での争いです。価値あるものというのは、見えていないもの、評価とは無縁のものごとに向かって、何を求めていくか、そうした心が決まった中で人間の持っている無意識の計算力が何かを導き良縁を築き人間として生きていくということを実感できるのではないでしょうか。私自身こうした言葉が出てきたことに不思議な感がいたしますが、武術で学ぶことは人間の持っている本来の能力に気が付くための法であるなら、ここで学ぶことは人間を学ぶということになるのでしょう。人間を学ぶとはいったいどういうことなのでしょうか。武術稽古=人間を学ぶ場。であるなら、自分という存在を一個の人間という検体として切り離し、意識の統治下に置かないようにする必要があります。もちろんそういった稽古はなかなか安易に出来るものではありませんが、そこを求めて行かなくては人間を学ぶという難しいことは出来ないと思っております。

 さて、今夜はこの辺にして明日は三連休最後の日。海の日です。一日いちにち世界も日本も身の回りも動き続けております。どういった一日になるのか楽しみにしたいと思います。それでは十時間後から剣道場でお待ちしております。


2018年7月16日(月/海の日) 「剣術 特別講習会」
(お申し込み受付中)

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2018年7月 稽古日程

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2018-07-16(Mon)
 

講習続きの三連休

 今日から世間では三連休となるが、生憎の猛暑に見舞われこれだけ暑い日が続くのはいったい何年振りだろうか…今年の夏は覚悟しておきたい。そういえば一昨日の木曜日には高田馬場での稽古中に外から蝉の鳴き声が聞こえてきた。これを聞くと夏の到来を実感してしまう。関東では梅雨明けが平年より22日も早かっただけに、雨が続いた昨年とは対照的に長い夏となりそうだ。


 連休初日は戸越体育館でGold Castle 殺陣&剣術スクールの講習をおこないました。今日は国立劇場で生徒のMariさんが舞台に立たれるとのことで私も観に行きたかったのですが生徒で観に行かれた方がいらっしゃいました。当スクールには役者さんも多く、他にも日本舞踊を学んでいる方も何人か知っておりますので、そうした方々にはご連絡させていただきました。

 そうした影響もあってか今日の殺陣クラスの講習は少ない人数の中で出来ることをおこないました。とくに「万乃型」には時間を掛けて一人ひとり形をチェックして直しながら良くなっていきました。生徒で受講八回目のHさんは、一人でコツコツおこなうのが好きなタイプで、何度も何度も繰り返し取り組んでいる姿が印象に残りました。講習後も三十分以上鏡を一切使わずに自分と向き合って取り組む姿は今後の上達が楽しみになってきます。

 私は元が役者だったこともあり、やはり動きの中にお芝居の間というのを作ってしまうのですが、ここがなかなか難しいところで、殺陣はお芝居なのですが、お芝居と剣による動きというのがあって成り立つものですので、お芝居を抜きに殺陣をおこなうとなりますと、ひたすら素振りや足運び、機械的な払いや斬り付けというふうになってしまい殺陣にはなりません。最低限の雰囲気は必要になってきます。ですが、お芝居の苦手な方も多いと思いますので、セリフは一切付けておりません。キッカケや気合いの声はリズムや構成の面で必要ですので入れておりますが、プレッシャーになってしまっては楽しめませんので、苦手な方はそれでも付いていけるように私も指導して行かなければと思います。

 今月はミュージシャンでアメリカ人のWさんがほぼ毎週参加され、今日はWさんに「酔っ払いの演技をして絡むように刀の柄に手を掛けて下さい。」とお願いしたところ、「OK!朝まで飲んでたからバッチリです。」と笑顔でジョークを。なかなか見られない良い演技でしたのでもっと人数がいれば楽しめた内容だったのかなとも思っておりますが、この「柄押さえ手刀打ち」は役者さん向けの内容だったかなとも感じました。今日はそれを少し押し進めたところもありましたので、他の生徒には難しかったというか、動きのポイントが掴みづらかったのいではないかと後から気がつきました。

 続く剣術クラスでは、74歳のOさんが高温注意報による熱中症予防として今日明日お休みされ月曜日の特別講習会に参加されるご連絡をいただきました。このような暑さは無理をする必要がありませんので、そうした危険度に対する対応は大事なことだと思います。杖整体操でOさんなりの快さが実感出来るようになれば、同じような身体の方にとって私も勧め易くなりますので、無理なく気持ちいいかどうかを判定にこの休みの間、Oさんにとっての形というのを一つでも見つけて頂ければと思います。

 講習では久しぶりに体術をおこない、今日は正座でおこなう力の伝達手順や、中心のつかみ方、腿の付け根の意識などをいろいろな方法でおこないました。この感覚は剣を振った際に感じるエネルギーの余韻の受け取り方と同様にあります。速すぎても遅過ぎても合わず、そのタイミングの瞬間というのはいろいろありますが、どのように身体を考えるかによって意識しない部分での仕組みが切り替わっていっているのではないかと思うのです。無意識の計算力といいますか、そこに意識が余計な情報を介入させてしまうとせっかくの優秀な計算が台無しになり働きが悪くなってしまうと思っております。そうしたことを体術稽古の中で発見出来るかが重要になってきます。

 最後は抜刀術をおこないました。今年の2月26日に神社とスタジオで撮影した演武動画の配信に向けて現在編集をお願いしておりますが、やはり、一番難しいのはワンカットで全ての技をおこなうということ。2017年1月17日に撮影した動画がありますが、もう一年半近く前のものですので、そのなかで変わったものや、間であったり細かな動きであったり修正箇所は多々あります。編集の出来ないワンカットでの全ての抜刀納刀というのは、今後も自らの課題として取り組んで行きたいと考えております。

 昨夜は杖整体操の整理などに頭を使い、その後全く寝付けずに朝六時頃にようやく意識が落ち八時三十分に起床。二時間半の睡眠時間でしたが、思いのほか無事でした。

 明日も暑い一日となりそうですが、品川区総合体育館剣道場でお待ちしております。

 今夜はねるぞ!


2018年7月16日(月/海の日) 「剣術 特別講習会」
(お申し込み受付中)

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2018-07-15(Sun)
 

まみれた時代

 今朝は一瞬であったが凄まじい豪雨に見舞われ、これが暫く続くと怖いなと思える音であった。今までにない豪雨ということは、今までに無い轟音ともいえる。そうした時間が数日間も続くとなると本当に恐怖であろうし、家も橋も流されてしまうほどの脅威が我が身にも降りかかることを覚悟しておかなければならない。地震も然り、そうした国土に住んでいる定めでもある。

 先日、7/6(金)に私の実家がある北九州の門司でも土砂崩れがあった。そのため実家に住む両親は車が使えず、徒歩で山を降り姉の手配した旅館に一泊した。おそらく姉弟が言わなければそのまま家に残っていただろう。雨が落ち着き一泊で帰れたのは幸いであったが、実は親を避難させた7/6(金)の夜には岡山に住んでいる姉もその日の夜には避難所へ泊まったのであった。幸いにして一泊で帰れるほどの状態であったが、私が六年住んでいた広島県福山市でも被害が出ており、あらためて今回の西日本での豪雨災害は身近に感じる怖さがあった。暑さも厳しくなり足りないものも多いなか本当に大変な状況であるが、何とか前に進めるように願うしかない。

 
 稽古記事に入る。

 昨日と今日は渡部氏と稽古をおこなった。昨日は先日の日曜日に得た「余韻の体捌き」を確認し、今後の立廻りを考える際の構成にも関わってくる見せ方の一つと言える。取って付けた派手な動きはシラケてしまうが、この体捌きは武術からの運用なので説得力を兼ね備えたところも採用に至る理由である。

 剣術では新たに「抜き奪り反し斬り」という技が突如として生まれた。こうした技の不思議なところは、何度も練習して身に付けたものではなく、偶然出来てから技となるものであり、名前に関しても不思議と悩まずに直ぐに嵌った感じがある。動きが面白いので他に同じような技があるのか分からないが、今度の7/16(月/海の日)におこなう「剣術 特別講習会」で初披露したい。もっとも、私もまだ数回しかこの技をおこなっていないが、渡部氏にも技を掛けてもらった際に有効であったことから、この技は私自身剣術として初めての部類の技のためお伝えするのも色々な人相手におこなうのも非常に楽しみである。

 さらに昨日の稽古では戸越体育館柔道場はいつも貸切で利用させて頂いているので、最後の一時間三十分は「杖整体操」の講習会を想定し、これまで纏めた運動内容と呼吸と集中を高める内容を併せて時間を見ながらおこなった。

 実際におこなってみて、最初の呼吸と意識の集中だけでもかなり心が沈静化し自分の言葉に肚が座っているかのような落ち着きがあり、そうした状況から杖を使っての体操に入ると一体どうなるのであろうかと想像も付かなかったが、そうした体操の中でさらに取捨選択して行くことに思考が回り、未知なる実感を得るには至らなかったがそれでも身体は気持ちい。順番の組み換えと、今日さらに考案した内容のものが加わり、かなり纏まってきたかと思う。

 そして本日は杖による打ち込みをかなり細かく身体の手順を考えながらおこなった。こうした受けをつけての地味な打ち込み稽古を最近は時間を掛けておこなっていなかったが、身体の手順に新たな発見があれば身に宿すための稽古は必然となる。

 次に小太刀を稽古。これも7/16(月/海の日)におこなう「剣術 特別講習会」のなかに含まれているが、二時間小太刀に時間を使えるので、私なりに工夫した持ち方や圧の抜き方、その際の体捌きなど一連の動きの中でしか解らない部分があるので、そうした連動性を稽古するには小太刀は持ち手の切り替えが求められるのでその瞬間による「冴え」が技の判定結果ともいえる。中心を取る身体の使い方で感覚を練りながら特別講習会ならではの時間を割ける伝え方で得られるものもあるかと思う。

 今月の特別講習会は祝日の月曜日ということもあり、三連休の方が多いためお申し込みも少ない状況です。少人数でしたらかなり濃密な時間となるでしょうし、その場合予定以外の事も出来る時間もあるかもしれません。私の都合で開催日を決めておりますが、そうした予定に合わせてお越しいただいた方には絶対に後悔の無い時間にしなければならないという思いでこれまで続けてきております。一人で全てを考え実践して行くことは、応えて下さる方一人ひとりから直結した想いが響きます。だからこそ続けて行けるのであり、そのために日々を考えながら生きて行けることが出来ます。

 時が経てば今生きている日々の時間というのはどう感じられるであろうか、それは一日一日更新しているものなので中々思い返すことは難しいのかもしれないが、良い意味で利用しているつもりが悪い意味で利用されていることの無いように、そうした自分というものがどんな時間の中で生きているのかということを点検してみることも大事。人はまみれ時代は変わり天災も起こる。そことどう向き合って生きていくか…人生は本当にわからない。


2018年7月16日(月/海の日) 「剣術 特別講習会」
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2018-07-13(Fri)
 

体操は形にあらず

 本日の「高齢者のための剣術教室」では、先日のGold Castle 殺陣&剣術スクールでおこなった杖による「持ち替え鬼ごっこ」のような、持ち替えによる自由な動きをどのようにおこなおうか瞬間的にひらめき、まず始めに百八十度の三分の一となる六十度の持ち替えの間に一歩ずつ進んだり下がったりをおこない、続いて三歩の間に六十度の持ち替えを一回、それを進んだり下がったりまたは二歩目で方向転換したり三歩目で方向転換したり、二歩目から下がったり三歩目で下がったりそれらを前後組み合わせておこない、もう一つはその場でターンをしながら持ち替えるパターンをおこないました。一歩の持ち替えとターンの持ち替えは、普段の講習でもときどきおこなっておりますので皆さん直ぐに出来るようになりました。

私…「さあ、これで準備が整いましたので、みなさん羊になってください!」

みなさん…「ポカーン」(そりゃそうだ。)

私…「羊飼いの羊のように私が犬(牧羊犬)になってみなさんを追いかけますので迫ってきたら逃げてください!」

みなさん…「あっ、そういうことね!」

私…「じゃあ、行きますよー。」

 これで、私もみなさんもちゃんと持ち替えながら上手に逃げ回っております。今日は全員参加でしたので、スペース的に一杯でしたが、これが逆に逃げ場を考えて行くことになるので丁度いいかなと思っておりました。あまり動いていない人がいましたので、後ろから近づいて「わんっ!」と吠えましたら、「ひゃあぁぁぁ!吠えるとは思わなかったわ。」と私も吠えるつもりはありませんでしたので、何やら可笑しくなってしまいましたが、最後に自由に持ち替えるバリエーションについてお話したあと、「こうした稽古では考えてから動くことをやめて、ゆっくりでいいですから止まらないと決めて、その瞬間毎にどうするかを考えながら動いてください。」とお伝えいたしました。私がお伝えしたかったことをみなさんも酌んで下さり、そういう脳の使い方は瞬間的な判断力を求められますので、ゆっくり止まらずに流れの中で次に出来る動きをおこなっていただければと思います。

 休憩後は「車打ちからの廻り水車」をおこないました。これは「轟之型」にある最後の動きですが、見た目が綺麗ですのでみなさんに喜んでもらえると思い今日初めてお伝えいたしました。手の動き足の動きそれぞれ苦労されていましたが徐々に出来る方が増えてきました。

 剣のほうでは、新たに「真っ向突き之型」をおこないました。「抜付之型」が一番から十七番まであるのに対し真っ向突き之型は一番から十二番までとなっております。一番ずつの形を覚えていきますと、必ず出来るようになっていきます。今日は初めてでしたが結構みなさん出来てきておりました。

 最後は三十分近く「杖整体操」をおこないました。この杖整体操は徐々に特徴が見えてきました。

 一、「気持ちいいところを見つける」ということ。(それが目的です)

 二、「姿勢を目的にせず、自分に出来る形でおこなう」ということ。

 三、「忙しく動かずに、温泉に浸かった気分でおこなう」ということ。

 四、「黙して集中。これまでに無い快さを探す」ということ。

 五、「痛みがあっても形を求めていないので、その人の可動域で探せる」ということ。

 大まかにこの五点を挙げましたが、体操というと根強く「同じ形が出来ないので表情が強張ってしまう」という反応をこれまでにも感じました。この体操は、その瞬間に気持ちがいいかどうかを求めたものであり、私が示す基本的な形がありますが、その形の通りではありません。日によって気持ちの良い所が変わりますし、人によっても変わります。ですので、その日その時の形を自由に自ら探すことがこの体操の特徴ということも分かってきました。つまりは、気持ち良さも発見しましたが、体操における捉え方や方法というのも発見できました。

 最後にSさんが希望されましたので、仰向けに寝ていただき私が相手を務め三回ほど体の上げ下げをおこないました。一回目では「気持ちいい~」という感想で、二回目、三回目では「精神的に落ち着くわ」というまさにその通りと思える感想を伺うことが出来ました。この二人でおこなう動きにつきましては、身体の気持ち良さもさることながら精神的な部分に作用するものもあるように感じます。Sさんいわく「このあと、マッサージに行こうと思ってたけど、行かなくていいわ!」とたった三回の操作でしたのであらためて効果は大きいと感じました。


2018年7月16日(月/海の日) 「剣術 特別講習会」
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2018-07-10(Tue)
 

盛り沢山となった本日の講習

 本日は品川区総合体育館剣道場にてGold Castle 殺陣&剣術スクールの講習をおこないました。

 ひさしぶりに体験参加の方がいないという状況でしたので、生徒をジックリ観ることが出来ました。

 まず、万乃型ではそれぞれが向かい合っておこなうことで目線が安定し、それが姿勢に繋がり雰囲気が出てくることも分かりました。互いに動きを合わせておこなう習慣も身につきますので今後も人数的に可能であればこのようにおこないたいと思います。

 次に「払い五斬」の進化系では、昨日も少しおこないましたが、払い、胴斬り、ターンしながら袈裟斬り、その余韻で形を見せる動きをおこないました。これは私自身これまでになかった殺陣の動きですので、今後の私流の動き方のキッカケ(大変革の予感)となりそうです。

 「余韻の体捌き」とでも申しましょうか、剣術や杖術で練られた身体感覚が、斬りから見せる(魅せる)動きへと転換していく様は、見ていても気持ちいいですし、やっていても気持ちのいいものです。昨日のWさんやTさんのテンションを思い出してもやはり、動きが導く面白さや楽しさがあったのではないかと思います。

 今日も同じく、みなさん盛り上がって取り組んで下さいました。私も今日はいつも以上にテンションが高くなってしまい、YさんHさんMさん組の動きがとても良かったので、さらに追加でいろいろと動きを付けたところ、それがホントに可笑しくて可笑しくて、ひさびさに涙を流して笑ってしまいました。それを他の組の生徒達と一緒に見ながら楽しんでおりましたので、あらためて「ああ、これがGold Castle の講習だよなぁ…」と思いながら、これまでに忘れていた日曜日の講習の感じを取り戻したような気がしました。もちろん、だらけてはいけませんので、その辺りのバランスを見ながら舵を切るのが私の仕事ですが、今は生徒がシッカリとそうした私の考えを理解し通り良くおこなえるものとしてそこへの意識が根付きつつありますので、このような講師が涙を流しながらしゃがみこんで笑うということが出来るようになりました。

 もう一つのグループでは、生徒になって間もないIさんも体調に合わせて自分のペースでおこなっていただければ大丈夫ですので、私も講習内容などでペースを考えてお伝えしたいと思います。(ご安心ください!)

 今日で五十回目となるHさんは、無理なく自分のペースで続けられているからこその継続力だと思われます。初めの頃を今でもハッキリ覚えておりますので、今日の立廻りでの動きや、杖も「四天誕杖」や「二十連円打」まで出来るようになりました。(Wさんにも感謝です)Hさんの御祖父様は今も合気道を教えられているそうですので、Hさんのこれまでの礼儀対応に関しまして納得いたしました。

 杖術クラスでは、単体技、四天誕杖、三十連円打、などをおこないました。生徒になって間もないIさんは八連円打まで出来るようになりました。これから少しずつ覚えて行けるようになれば、同時にいろいろなことが身についてくるのではないかと思われます。動画にも残してありますので、おそらく身体に入った動きというのは映像を見て見え方が変わってくるものと思われます。

 講習が二時間経ったところで、退出時刻までの残り三十分近く「杖整体操」をおこないました。この体操は、おそらく効果があるだろうというものではなく、今快く感じられるかが大事であり、そのために猜疑心や、やる前に否定的なことばかりを口にしてしまうと本人以外の、私にも、周囲で取り組んでいる人にも影響を及ぼします。※(万人に効果があるとは思っておりません。ただ、気持ちよくおこなうものですので、そこを自ら探していくことがこの体操の特徴です。)

 しかしながら、杖整体操ではかなりの方に快さが放たれる「快放状態」と表情がなっておりました。そうした顔になるのもこの体操の特徴と言えるかも知れません。この快放状態という言葉は私が作りましたが、ときにはこの状態になりにくい場合もあります。身体の状態によって快放駄々漏れのときもありますが、今日の私の身体の状態はそのような駄々漏れ状態でした。いたってシンプルなもので、難しいことを考えたり、呼吸を決めておこなうことも無く、ただ気持ち良いところを求めて自分で動いたり、相手に動かしてもらうだけですので、怪しさや怖さとは無縁の誰でも出来る体操にすぎません。

 現時点では、この体操の核となるものを見つけましたので、それを色々な方に実践して反応を見ている段階です。今後は講習会でおこなう場合に備え、誘導や集中の作り方、体操の効果的な順番、最後のリラックス法への導き、それらを考え私の活動に一つ大きな展開として、この杖整体操は需要が高まるような気がしております。おそらく、そうした新たな展開が開けば、これまでとは違う私の何かがその場に表れるような気もいたしております。

 八月に復帰予定の方々の連絡をいただいております。いずれも熱い猛者達ですので、夏本番となっている八月は今まで以上に熱い講習となりそうです。講習内容の引き出しも増え続けておりますので、復帰される方は楽しみにしていて下さい。本日は楽しい講習、そしてリラックスした杖整体操で終える事が出来ました。そして、7/16(月/海の日)におこなう「剣術 特別講習会」の開催も近付いて参りました。今回二部制でおこない、小太刀と大刀による剣術をおこないます。いずれも貸し出し用の武道具が御座いますので、得物の無い方でもまだ生徒になって間もない方でも大丈夫です。そして、こうした単発の講習会では初めてお会いする方との出会いも歓迎しております。他流の方も歓迎しておりますので、ご都合の宜しい方はご連絡下さいお待ちしております。


2018年7月16日(月/海の日) 「剣術 特別講習会」
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2018-07-09(Mon)
 

七夕の夜、それぞれの願い

 今夜は川原田喬生氏と電話。気が付いたら一時間半位喋っていたが、多岐に渡って色々なことをお話させてもらっている。これは不思議なもので、言葉が自然と溢れ出て来る。だから話をさせてもらっているという実感。

 労力に関しても、それに実益が付いているかそうでないかには、どこに照準を合わせ動いているかによる。それは、動くべきときに動き、動いてならないときには動かないこと。引き寄せるもの、離れるもの、そこに大きく関わって来る。

 さて、本日のGold Castle 殺陣&剣術スクールの講習は、深川スポーツセンターで殺陣クラスと杖術クラスをそれぞれおこないました。

 殺陣クラスでは、体験初参加のMさんも生徒のみなさんと一緒に受講されました。先週に続きミュージシャンのWさんも俳優のTさんとペアになって活き活きと斬ったり斬られておりました。悩みながら取り組まれている姿もよく拝見しておりましたので、今日のような内容は、バランスとしては良かったのかなと感じております。

 生徒のMさんと最近生徒になられたばかりのHさんも、胴斬りまでは随分良くなってきましたが、リアクションにはまだまだ課題が残りますので、もう少し感情で斬られるのではなく、身体操作としての技術で斬られる動きをお伝えしていこうと思っております。

 昨日の中華街でYさんが仰っていましたが、「Gold Castle に入って、俳優さんの凄さというのを魅せ付けられました!」というように、一般の方に混じって俳優さんも稽古をおこなっております。教室での稽古に関しては、一般の方も俳優の方も子供も大人も関係ありません。共通しているのは動きを身に付けることです。そうした動きの中に、俳優さんの技術が入ってくると、驚かれる方はいらっしゃいます。そうしたものを見て学ぶこともこの環境では出来ますので、互いに高め合っていけるような、そんな講習になればと思います。

 ですが、一般の方でも上手な方はいらっしゃいます。それは、長期お休みすることなく安定的に通われることで、その人のペースが保たれているからだと思われます。上達すればやれることも増えてきますし、人が揃えば映像に残す準備も出来ています。この教室では、イベントの出演や舞台での発表会というのは考えておりません。講習そのものを本番と捉え、そのなかで学ぶこと、実践出来ることを重要としております。ですので、何かの為に今を蔑ろにしてしまう空間にはしたくないと思っております。期限があったり、成果を求められたり、競争があったり、それは結果として評価されるものであればいいのですが、その過程が心の在り方として醜いものを導いてしまう恐れがあるのなら生き方としてどうであるのか問われる部分でもありますので、皆がそれぞれ自身のステージで活かし生かされるための場としてこの教室は在るべきものと考えております。ただし、成果を客観的に観る事も必要ですので、今年からビデオで撮影してそれを映像に残すという事をおこなっております。

 しかしながら、ビデオ撮影であっても、やはりそれぞれの心にはいろいろな思いが芽生えたかもしれません。上手い下手、そうしたものを残されるのは気持ちが良いものでは無いでしょう。稽古における現時点での確認のための映像でもありますが、もっと長いスパンで、不定期に機を見て撮影をおこなおうと考えております。

 続く杖術クラスでは、Mさんがダブル受講されNさんとともに基礎的な操作を幾つかおこないました。杖は身体を自在に扱うための稽古法としては優れていますので、最初の内は手足、右左、それぞれを意識しながらおこなっていると思われますが、そのうち身体が違和感と心地良さという判定基準が出来ることで教えてくれるようになります。調和や一致などであったり纏まりであったり、そういう感覚を養うことが大事です。

 そうしたことから、今日は「持ち替え鬼ごっこ」をおこないました。杖の持ち替えだけをおこないながら、その動きに手足を連動させ逆足にならないように、鬼側も逃げる側も自由に走らずにおこなうというものです。鬼がなかなか捕まえられない場合は、逃げる側が巴のみでおこなうように変更したり、これは見ていて逃げる側の必死さが可笑しくて堪らないのですが、頭で考えずに自在に動くには、一つの手段と考え取り入れております。

 講習の最後には「掴まれた際の対応法」をおこないました。これは、関西での講習会でもおこないましたし、先日の合気道無限塾東京での講習会でもおこないました。初めておこなったMさんも最後まで形を覚える事が出来ましたし、男性のNさんも手順を覚えるのに苦労されえていましたが、最後には良い動きとなりました。お二人の動きを見て教えておられたWさんとTさんの指導も良かったのではないでしょうか。

 帰宅して、生徒のMariさんからホームページにある「こくっち!」への投稿記事を確認し、直ぐに実行。その内容をこちらの記事にも掲載したいと思います。


GoldCasle殺陣&剣術クラスの皆さん、こんにちは!暑さの中熱く稽古しているご様子、金山先生のBLOGで拝見してま~す。

欠席続きですが同じ生徒の役者&ミュージシャンのMari TAMTAMからご招待の案内です。日本文化に興味ある方が多いと思い、告知させて頂きました。(^^)

日本舞踊に興味はあるけど、縁がないし、、、でもみてみたい、、、という方、日時:来週の土曜日7/14(土曜)am 11:30開演/場所:国立劇場小劇場/玉川流玉川錦之輔先生20周年記念公演「玉の会」を観に来ませんか?

「玉川流」は大きな流派ではないけれど、有名なところでは真田宏之さんが若い頃から名取だったりする流派で、玉川錦之輔先生も元々役者さん(千葉真一さん門下でバリバリアクション&ミュージカル系)で、真田宏之さんの弟弟子にあたります。♪そして演奏する地方(じかた)さんは、坂東玉三郎さんの公演や平成中村座LA公演に参加している一流の方々で、その演奏を聴くだけでも、めちゃくちゃ贅沢。日舞の豪華衣装や小道具、早替えなども間近に見られまーす。そして、Mariも出る(^^)

☆★☆というわけで!少ないけれど先着15名様、ご招待するのでご希望の方は「HEY!WAOドットコムお問い合わせ」宛

<Mari:玉の会招待券希望の件>と明記してメールでお知らせください。

1)お名前(フルネーム)と性別、2)住所、3)連絡先電話番号、4)どこでお会いしたか、またはどこでheywaoを知ったか、5)アバウトな年齢 を忘れずにご記入くださいね?必要事項の記入漏れがあるとご招待出来なくなるので、宜しくお願いいたします。☆締切は7/9火曜日いっぱいです。もちろん!チケットを購入してでも観たい方も大歓迎で~す。♡Mariは3曲目「蓬莱」を踊ります♡滅多にない機会なので、よかったらどうぞ~~

詳しい内容は下記をクリックしてBLOGでチェックしてください。


HEY!WAO!ブログ


 国立劇場に十五名ご招待して下さる機会は滅多に無い事ですので、和の文化に興味のある方や、日本舞踊を学ばれている方には大変お勧めです。このような情報をお知らせして下さりありがとうございます!

 さて、明日も15時から17時まで品川区総合体育館剣道場にて講習をおこないます。このところ日曜日を一コマにしておりますが、参加人数には余裕がありますので、ご参加お待ちしております。


2018年7月16日(月/海の日) 「剣術 特別講習会」
(お申し込み受付中)

金山剣術稽古会  

2018年7月 稽古日程

2018年8月 稽古日程

甲野善紀先生からの紹介文


2018-07-08(Sun)
 

ステージを問わない魅力

 昨日は4時頃に記事を書き上げ朝方に就寝し、起きたのは昼頃であった。テレビを点けると北九州市の門司区で大変な雨が降り続いており土砂崩れが発生している事を知る。こうしたニュースで初めて深刻な故郷の危機を目の当りにし、その時の私自身の心境を感じ取りながら実家に電話をした。

 実家には父と母の二人が住んでおり、電話に出た母からの声が不安がっていないどころか何やら元気。私の寝ていた時刻に、朝から二人の姉が交互に電話を何度もしていたそうで、それが大変だったそうだ。

 ニュース映像とは裏腹にどこか他人事のような素っ気無い母の声のトーンに、田舎の人はのんきだなぁ…と飽きれながらも流石だなぁとも思いながら、私も冷静にこの状況をどうしなければいけないかを考えた。

 (門司区は土砂災害危険度マップで最も危険な紫色をしており)
■「極めて危険」 過去の土砂災害発生時に匹敵する極めて危険な状態。既に土砂災害が発生しているおそれもあります。この状態になる前に避難を完了してください。まだ避難していない場合は直ちに身の安全を確保してください。
※昭和28年に西日本水害(北九州大水害)が起きており、北九州以外の被害など全てを合わせると死者・行方不明者1,001名、浸水家屋45万棟、被災者数約100万人という大災害が過去に起きていた。

 このように最も危険な知らせが出ているので、一か月分の食料があると行っても家の直ぐ裏山が土砂崩れを起こせばひとたまりも無い。避難と言っても、すでに道路は倒木やら落石で塞がれて車が使えない。

 これは今日の舞台鑑賞どころでは無くなって来たという思いと共に、一旦電話を切り、ずいぶん久しぶりに姉に電話。姉二人がこういう時は女性の方がマメに行動を起こすものだと、色々と役所や施設に問い合わせをしてくれており、私はとにかく避難したほうがいいと話して電話を切った。避難しようにも、学校が開放してなく、市民センターのような小規模の施設にすでに四十名程が入っており他の場所を探すことに。程なくして、山を下りたところにある旅館が空いていたので、そこに歩いて2kmほどの道を途中からタクシーも使わずに辿り着いたという連絡が母から入った。

 それが15時過ぎだったので、そこから今日予定していた横浜での舞台を観に行く決心がついたのであった。

 母も姉も、行ってきなさいと言ってくれたので、心置きなく電車に乗り継いで横浜市中区山下町にあるKAAT 神奈川芸術劇場(大スタジオ)にて、Gold Castle 殺陣&剣術スクールの生徒でもある俳優の佐藤誠さんの舞台を観に行きました。

 佐藤さんは二年前までは主に舞台をずっとやられていた俳優さんですが、ここ近年はテレビでよく目にするようになり、俳優さんとしては珍しく、殺陣以外にも剣術や杖術、抜刀術などの特別講習会にも何度も参加されております。受講に関しましても、月謝内の回数を越えて追加受講されることも何度もありましたので、佐藤誠さんという人の生き方といいますか、人生の時間の使い方、想い、そうしたものに私の関心が湧いた事もあり、今回初めて生徒さんを募って鑑賞会&食事会をおこないました。 

 立派な素晴らしい会場で、360度観られる中央に舞台があり、その舞台も平坦ではなく全てが斬新というか、普通と異なる重いテーマをそう感じさせないようなバランスの中で、観る者に問いかけるような題材。韓国で賞を取った作品の同キャストによる再演でもあり、やはりそうした作品は素晴らしい絵画を観た時の感想と近いものがある。いわゆる芸術と言える作品。

 終演後、このクラスの舞台だと外でご挨拶も無いものと思い、一緒に観に行ったYさんとWさんとすぐ近くの中華街へ。21時過ぎであったが、すでにシャッターの下りているお店が多い。中華街は金曜日でも意外に早く閉まる。

 すぐにお店を見つけ、誰もお客さんが居ない店内に我々三人が入り乾杯のビールを注文。すると、佐藤さんから連絡が入り、なんとカーテンコールが終わっておよそ三十分後には佐藤さんが掛けつけて下さり、一緒に乾杯をおこなうというスペシャルな時間に、大変楽しく幸せな時間を過ごさせていただきました。

 今回観に行った舞台「カルメギ」(韓国語でカモメという意味)の舞台稽古は韓国で行われたそうで、その期間中ソウルの公園で鍛練稽古の雀をやっていたと伺い、なんともありがたい気持ちになりました。Gold Castle に通うようになり、今回四年ぶりの再演で身体が変わった(大きくなった)と言われたそうです。それは恐らく、筋肉や体重ではなく、姿勢と圧のようなものではないかと思われます。

 公演後にすぐに掛けつけて下さった事に私達三人は大変感激いたしました。心の余韻はまだあの舞台上の残像とカーテンコールの姿にありますが、現実に着替えてメイクを落として普段の佐藤さんが隣にいらっしゃることはほんとにサプライズであり、お忙しい中優先して下さって申し訳ない気持ちもあります。なんといいますか、舞台、俳優、役者、そうした領域はすべてなんだと感じ入るものがありました。そうした人のステージには着飾ったものが無く、ステージ上もステージの外でも変わらない魅力。つまりは生き方とされている覚悟がおありだからだと思うのです。人生をそうした領域や価値観で生きている人、まだ私の知らない領域や価値観も沢山おありだと思いますが、私もその世界を経験したことがあるからこそ、そういう人として素晴らしい俳優さんを目にすることが出来たのは感動的な事であり、そうした人と繋がることが出来ていることに喜びを感じます。今夜は少しお酒が入っているので想いが強く出てしまっておりますが、あらためて生き方を通して取り組まれている方というのは感じ入るものが強いのです。

 2018.07.06 佐藤さん舞台「カルメギ」公演後中華街にて

 帰りの地下鉄の階段を下る際には、見上げると最後の最後まで手を振ってくださいました。神奈川のあと、三重、兵庫、埼玉での公演も無事に迎えられることをお祈りしております。ありがとうございました!


2018年7月16日(月/海の日) 「剣術 特別講習会」
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2018年7月 稽古日程

2018年8月 稽古日程

甲野善紀先生からの紹介文


2018-07-07(Sat)
 

杖整体操の可能性

 昨夜は、久しぶりに甲野善紀先生のメールマガジンの動画撮影に伺いました。気が付けば1月31日からずいぶん間が開いてしまいました。ですが4月5月と先生のところで何度か稽古に伺いましたので、実感としては久しぶりという感じではありませんでした。

 私としましては、稽古もそうですが全てが学びの時間ですので、貴重な時間をどう感じどう得ていけるか、そのことにただ集中しております。

 昨夜は最後の方で先生に「杖整体操」を体験していただくことが出来ました。一人でおこなう形と、二人でおこなう形をそれぞれ幾つか、先生と一緒におこない特に二人でおこなう動きにはとても効果があったようで、十分なお言葉を頂くことが出来ました。この杖整体操は先月、6月7日(木)に高田馬場で渡部氏と稽古をおこなっていた時に突然降ってきたもので、数分ほど始めの体操で身体を整えるつもりが、結局二時間ほど体操だけをやって終わってしまったのです。それほど引き込まれてしまうこれまでに経験したことの無い心地良さがあり、別の日に後藤氏にもお伝えしたところ、ここでも約二時間ほとんど体操をやってしまいました。

 やはり、この杖整体操には、これまでに感じたことの無い種類の心地良さがあるのではないかと思います。後藤氏も仰ってましたが、ゴッドハンドと呼ばれる施術師の先生でも治せなかった右肩の痛みが、初めて後藤氏と二人で杖整体操をおこなったその時間内で直ぐに届かなかった左肩に右手が届くようになり、その後もずっと調子を取り戻し、稽古やトレーニングの内容が向上したそうです。

 そうしたこともあり、本日は夜から急遽、渡部氏にお願いして江東区スポーツ会館にて杖整体操の整理をおこないました。

 まずは、その前におこなった高田馬場での稽古から。


 木曜日の高田馬場での稽古では、殺陣の団体が安定的に稽古されており、そうした色々な団体を観ているだけでも違いが分かりますし、Gold Castle 殺陣&剣術スクールの講師という顔も持っている私としては、優れた動きの方、優れた指導者の方には自然と目が向いてしまうこともあります。その中でも、いつもこの武道場でご挨拶をさせていただいている、「殺陣 無銘刀」を主宰されている河口博昭師範は、本当にお人柄が素晴らしく傍で拝見していて私共もいつも心地良く稽古をすることが出来ております。それと、以前は毎週月曜日の夕方にI君と稽古をおこなっていた際に、よくお声掛けして下さった剛柔流空手の師範の先生とも木曜日に再会することがあります。本日もお会いすることができ、八十前になられるかと思いますが、私が心の中で尊敬している先生でもあります。そしてもうお一方、このところお会いする機会も無くなってしまいましたが、身体動作の探究会を主宰されている金子釋護先生ともまたお会い出来ればと思います。私の一人稽古時代によくお会いし、お話をさせて頂きました。その時の想いやお言葉は今でも忘れません。

 このように、気配を感じられることで集中度が増すといった方々の存在は本当に有り難いものです。最近では合気道無限塾東京のクリス・クランプトン師範との出会いもありました。次回のお話も頂いておりますので、有名無名に関係無く、素晴らしい先生から学ぶことはその後の人生に大きく関わって来る事だと思いますので、自らも、そして周囲も幸せに感じられる出会いというのは私の生き方の中で何よりも大事にしたいと思います。

 稽古では渡部氏とともに、鍛練稽古から始まりお辞儀潰しなどおこなったのち剣術稽古へ。そうした頃に後藤氏が到着。久しぶりに甲野先生の影抜きを稽古。私は、柄を握る両手を離しておこなったり寄せておこなったりあらためてその違いを確認。それは、昨日自宅で四十分程剣を振った際に、羽音を鳴らすなら両手を話して握った方が良いのであるが、斬り返しの速さでは寄せた方が速い。素振りで腕の負担を考えるとどちらがいいのか、分からなくなってきた。そのうち左手首に痛みが出始めてきたので、四十分ほどで止めざるを得なかった。

 そういうことがあって、今日は稽古開始前と、影抜きの際に両手の感覚の違いをずいぶん久しぶりに確かめてみた。右肘の具合が良くなってきたことから存分に剣が振れるようになり、昨日マメが八個、両手手の内大三関節と第二関節の間に出来てしまったためかなり痛みが伴ったが、この位置に出来るのは大三関節の締め込みによる操作法なので正解といえる。

 今日の確認として、やはり両手の間を寄せることで威力が圧倒的に違うこと。変化に瞬時に反応しやすいこと。ただし、下段からの操作法に関しては指三本分ぐらいは開ける必要がある。

 次に影抜きの別バージョンとして下から抜き上げる技を久しぶりにおこなった。手の内の巻き込みと両足の移動というのは、私がおこなっている剣術や杖術ではおそらく基礎的なベースとなる操作法であろう。こうした稽古は身体が練られるため、精度を高めるための工夫をして行かなくてはならない。

 そして久しぶりに連続斬り返し四段斬りを五十回おこなった。これを定期的におこなうには、身体が保たれていなければならず、そのための状態を維持していくということが一つの身体の向上の目安と言えるかも知れない。いずれは六段斬りを百回と思うが、四段と六段では一回毎のエネルギーが全然違うので、これは出来るかどうか今のところ分からない。回数を目的に稽古をおこなうのは目標を誤りやすいためおこなわない方がいいのであるが、身体の状態を把握するための回数であるならば、感覚と操作法に進展を求める意識が最優先であるなら、闇雲に回数で納得してしまうものとは異なる。

 最後に抜刀術を稽古。身体が疲労している状態で「懐月」をおこなったが、これが意外に精度良く抜ける。おそらく四段斬りの操作感覚が細やかな身体の計算を導き易くしているものと想像する。

 今日も大汗をかいたが気持ちの良い稽古となった。帰りは途中で後藤氏と別れ、渡部氏とともに九段下の櫻屋で杖を購入し、その後腹ごしらえをして江東区スポーツ会館にて「杖整体操」の動きの整理のため、作務衣姿の私とジャージ姿の渡部氏とで、さまざまに動きを確認し、快さがあるものとそうでないもの、身体に良くない恐れのあるもの、そうしたものをピックアップしながらノートに記録していった。このノートは約二年ぶりに記録を付けたが、それまでは、2013年から2016年まで私の一人稽古の記録が読めない字で記入されているので、渡部氏に少し見せたがこれは二冊目のノートであることが帰ってから分かった。私が2012年の終わり頃に一人となったので、そこからの稽古記録となっている。あの頃は、稽古中に気がついたことを直ぐにノートに書いて稽古に戻るということを続けていた。ちょっとでもキリの良い所でと時間を置くと、消えてしまうこともしばしばあったため、そうしたモードに入ったときの筆熱は高かったと思う。それを帰宅してパソコンに保存するのが日課となっていたが、結局それを読み返すことはほとんど無い。そんなものである。

 杖整体操の整理は新たに考案したものと、少し削ったものと色々確認できた。これは二人でなければ確認出来ない部分も多いので、協力してくださった渡部氏には感謝している。種類としてはこれ以上増やさず、自然の流れで生まれるのを待ちながら、今ある動きをより良くしていけるように実践と修正を繰り返したい。これは、人によって快さの形が異なるため、そうした人にも対応した臨床データが必要であるし、自分自身の状態によっても違いがあるので、その辺を少しずつ見極めていきたい。

 
 最後に、先日の合気道無限塾東京でおこなわれた「杖術講習会」の写真を掲載させていただきます。


2018.06.29 合気道無限塾東京 杖術講習会①


2018.06.29 合気道無限塾東京 杖術講習会②


2018.06.29 合気道無限塾東京 杖術講習会③


2018.06.29 合気道無限塾東京 杖術講習会④


 あらためて、無限塾の皆様には大変お世話になりました。クリス先生と更なるご縁が深まることを願っております。ありがとうございました。


2018年7月16日(月/海の日) 「剣術 特別講習会」
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金山剣術稽古会  

2018年7月 稽古日程

2018年8月 稽古日程

甲野善紀先生からの紹介文


2018-07-06(Fri)
 

陰と陽そして調和を司る心

 本日火曜日の「高齢者のための剣術教室」では、いつものように開始前に自主練習をされているHさんとKさんとのやり取りが絶妙で面白く一週間という時間は丁度良いリズムなのかなぁと感じます。

 そういう意味では、一週間というものは人が決めた共通の決まりごとであり、そうした曜日という中で統制をとり行動していることになる。そのリズムに慣れた体内時計というか身体周期感覚は生まれながらに脳内に刻まれてゆく。

 人という生き物は現代までを築き上げた動物としては素晴らしい知能や技術を持ち合わせる反面、醜い面も持ち合わせている。それが人間という生き物なんだと私は思うが、世の中すべての出来事には光と影が同時に生まれ、そうした「対」というものは存在しうるものには全て備わっている完全なる事実であると認識しておかなければならない。

 だからこそ、便利な世の中になればなるほど、それに対(つい)した大きさで影は付いている。

 何かが発展してゆけば、それに付随する対(つい)なる問題も進展してしまうのはもはや自明の理と言える。影が無ければ光も無く、それは善も悪も同様。陰陽思想なる考えもあるが、そうしたものを抱えながら生きていくというのがこの世の定めとなっている。

 だからこそ、「調和」が大事になってくるのだろう。

 良いものは長続きしないというのは、陰陽の陽から陰へと流れ始めているからであり、そうした陰へ流れないための自制を保つ調和感覚が大事であり、そこの規律を司るのはやはり、「心」であると思う。

 だから、心がどうであるのかを確認する場というのは陰陽の定めを乗り越えて生きて行くにはとても重要である。

 心を無視してうわべの姿を追い求めても、始めは陽である考えも次第に陰へと覆い被さられてしまう。それは定めとして受け入れなければならないし、善も悪も紙一重に位置していることを、調和感覚(心)を失い続けている人は危機として捉えておかなければならない。心は表面的に教えられるものではなく、自ら考え自省し、それを継続していくことが大事。それが人によっては宗教にも繋がっていくのかもしれないが、そこで間違いなく心を養っていけるのかは私には分からない。

 純粋なる想い、強い信念、弱さから学ぶ変化、通ずる感覚。天体があり、曜日があり、時間があり、人が生きている。この世、空間、そこに詰め込まれるさまざまな出来事。

 心とは、あらためて偉大だなとおもうのです。


 今回は、話が逸れたままに終わらせたいと思います。

 
2018年7月16日(月/海の日) 「剣術 特別講習会」
(お申し込み受付中)

金山剣術稽古会  

2018年7月 稽古日程

2018年8月 稽古日程

甲野善紀先生からの紹介文


2018-07-04(Wed)
 

2018年8月 武術稽古日程


8月01日(水曜日) 金山剣術稽古会
           15時00分~17時00分
           戸越体育館 柔道場



8月02日(木曜日) 金山剣術稽古会
           14時00分~16時00分
           新宿スポーツセンター 第二武道場
           19時00分~21時00分
           江東区スポーツ会館 剣道場

 

8月04日(土曜日) Gold Castle 殺陣&剣術スクール
           12時30分~14時00分
           戸越体育館 剣道場  
           18時30分~20時00分
           戸越体育館 剣道場          



8月05日(日曜日) Gold Castle 殺陣&剣術スクール
           15時00分~17時00分
           品川区総合体育館 剣道場  
           


8月06日(月曜日) 金山剣術稽古会
           19時00分~21時00分
           新宿スポーツセンター 第二武道場



8月07日(火曜日) クラーチ剣術教室
           10時00分~11時30分

           金山剣術稽古会
           19時00分~21時00分
           江東区スポーツ会館 剣道場



8月09日(木曜日) 金山剣術稽古会
           14時00分~16時00分
           新宿スポーツセンター 第二武道場
           19時00分~21時00分
           江東区スポーツ会館 剣道場
 


8月10日(金曜日) 金山剣術稽古会
           17時00分~19時00分
           新宿スポーツセンター 第二武道場


          
8月11日(土曜日) 杖術 特別講習会
           12時00分~14時00分
           品川区総合体育館 柔道場
           15時00分~懇親会予定(自由参加)




8月12日(日曜日) Gold Castle 殺陣&剣術スクール
           15時00分~17時00分
           品川区総合体育館 剣道場  



8月13日(月曜日) 金山剣術稽古会
           19時00分~21時00分
           新宿スポーツセンター 第二武道場



8月14日(火曜日) クラーチ剣術教室
           10時00分~11時30分

           金山剣術稽古会
           19時00分~21時00分
           江東区スポーツ会館 剣道場



8月15日(水曜日) 金山剣術稽古会
           15時00分~17時00分
           戸越体育館 柔道場



8月16日(木曜日) 金山剣術稽古会
           14時00分~16時00分
           新宿スポーツセンター 第二武道場
           19時00分~21時00分
           江東区スポーツ会館 剣道場



8月18日(土曜日) Gold Castle 殺陣&剣術スクール
           13時20分~14時50分
           深川スポーツセンター 剣道場  
           15時10分~16時40分
           深川スポーツセンター 剣道場



8月19日(日曜日) Gold Castle 殺陣&剣術スクール
           13時20分~14時50分
           深川スポーツセンター 柔道場  
           15時10分~16時40分
           深川スポーツセンター 柔道場



8月20日(月曜日) 金山剣術稽古会
           19時00分~21時00分
           新宿スポーツセンター 第二武道場



8月21日(火曜日) クラーチ剣術教室
           10時00分~11時30分

           金山剣術稽古会
           19時00分~21時00分
           江東区スポーツ会館 剣道場



8月23日(木曜日) 金山剣術稽古会
           14時00分~16時00分
           新宿スポーツセンター 第二武道場
           19時00分~21時00分
           江東区スポーツ会館 剣道場

※お休みとなりました


8月24日(金曜日) 金山剣術稽古会
           17時00分~19時00分
           新宿スポーツセンター 第二武道場

※お休みとなりました


8月25日(土曜日) Gold Castle 殺陣&剣術スクール
           15時30分~17時00分
           品川区総合体育館 剣道場  
           18時30分~20時00分
           品川区総合体育館 剣道場



8月26日(日曜日) Gold Castle 殺陣&剣術スクール
           13時20分~14時50分
           深川スポーツセンター 柔道場  
           15時10分~16時40分
           深川スポーツセンター 柔道場



8月28日(火曜日) クラーチ剣術教室
           10時00分~11時30分

           金山剣術稽古会
           19時00分~21時00分
           江東区スポーツ会館 剣道場



8月29日(水曜日) 金山剣術稽古会
           15時00分~17時00分
           戸越体育館 柔道場



8月30日(木曜日) 金山剣術稽古会
           14時00分~16時00分
           新宿スポーツセンター 第二武道場
           19時00分~21時00分
           江東区スポーツ会館 剣道場





 金山剣術稽古会 入会希望の方へ


【 新宿スポーツセンターでの稽古時間 】
◇(月曜日)19時00分~21時00分
毎月第四月曜日は休館日のためお休みとなります。

◇(木曜日/毎週)14時00分~16時00分 

◇(金曜日/第二・第四)17時00分~19時00分


【 江東区スポーツ会館での稽古時間 】
◇(火曜日/毎週)19時00分~21時00分
月曜日が祝日の場合は振替休館日となりお休みとなります。

◇(木曜日/毎週)19時00分~21時00分


完全予約制ですのでお早めにご連絡下さい。
前月までに予約の入っていない日はお休みとなる事があります。
初めての方はこちら金山剣術稽古会についてをご参照の上
お申し込み専用窓口よりご連絡下さい。

稽古場所の詳細や稽古内容、稽古時間のご相談、道具類その他のご質問等につきましてご不明な点がありましたらご連絡下さい。

都合により日程が変更となる場合がありますので御了承下さい。

2018-07-02(Mon)
 

楽観と悲観

 今日のGold Castle 殺陣&剣術スクールの講習では、体験参加を終えられ生徒となられたIさんとともに、生徒の皆さんと殺陣クラス、剣術クラスをおこないました。

 殺陣クラスでは、予定に入れてなかったシャッター、と廻り込みをおこない、それに応じて芯のリアクションも付けておこないました。今日は二ヶ月ぶりにミュージシャンのWさんも参加となり、早めに来られていましたので講習開始前に「杖整体操」を少しおこないました。Wさんは筋肉モリモリのアメリカ人で日本の文化や精神性を尊重されております。ですので、私自身もWさんと向き合いますと自然とそうした根幹の部分と言いますか、昨日の記事にも書きましたが「意思の把握」のように感動出来る事があります。

 私は連日稽古をどこかでおこなっておりますので、そうした自分自身の何か新たな展開というか、心理面における変化進展は私自身ほとんど感じられないのですが、周囲の方々とのご縁から感じるもの、そこから学び発する言葉の内容など、そうした部分では以前に比べ具体的になってきたように思えます。

 色々なことに時間を割いて学びに行きたいという思いもありますが、現実的に私に出来ることは、今そこにある問題を学びとし、そこから何を得て実践しなければならないかということを主題とし、自分で学びを見つけて行かなくてはならないものと考えております。御膳立てされた苦しさや問題を解決するのには心の準備が整っておりますが、想定外の日常の中での苦しさや問題を解決するのは自らの未熟さを時間と共に痛感させられてしまいます。

 ですが、ある種実践的な学びの場と捉えることにより感情の問題をコントロールすれば対応法は見えてくるかと思われます。一番の問題は感情の問題という点です。例えば、職場などで前日から「明日は深夜まで残業になるからよろしく頼むよ。」と言われるのと、定時になってさあ帰るぞ!と思った途端に「これ、明日までに終わらせないといけないんで悪いけど残ってくれる?」と言われ、結局どれ位まで残るのかも分からず深夜まで掛かってしまった場合。同じ残業時間でも、心の準備と把握が出来ているものと出来ていないものとでは雲泥の差があると思われるので、あくまでもこれは例えの一例でしたが、あらかじめ分かっていることであれば、感情的に対応を阻害されにくく、人生の中で嫌な気持ちになる合計時間を減らせることになるのではないかと思います。

 楽観と悲観

 人はいずれ誰しも皆と別れてしまいます。今あるその姿を二度と見ることは出来なくなるのです。ですが、私も含めてほとんどの人は、そういうことよりももっともっと手前の想定で対応しています。それが当たり前だから。

 最終的な想定をしてしまいますと悲観的に成らざるを得ません。時代が変われば今を生きている人は全て居なくなってしまいます。そういうことの繰り返しで人は生きていると思うと凄い事であると思いますが、皆それぞれに数日数年~数十年、場合によっては百と数十年この世を体験してきたということになります。まあ当たり前のことですが…

 自分達の番を生きていて、いずれ全てと別れるまでの間に一体どれだけの喜びや愛を知ることができるのだろうか。

 どうせ居なくなることが分かっていながらに、人と出会い何かを目指し努力する。楽観とは、そうした生きる喜びや愛の素晴らしさを得るための考え方ともいえるだろうし、それが次なる時代の番を生み出すことに繋がっている。

 悲観的な出来事の到来を知りながら、否、知っているからこそ楽観的に生きて行かなくてはならないのであろう。(あくまでも私個人の考えであるが)だが、悲観的事実を認め準備出来ているからこそ、突発的問題に対し対応出来るという凄味もある。両方をどういった捉え方で心に据え置くことが出来るか。厳しさと優しさは表裏一体であると何度かこの記事に書いたことがあるが、そうした楽観と悲観による心の準備備えが、人生の時間内における笑顔の合計時間にも関わってくるものと私は思っている。

 思いっきり内容が逸れてしまいましたので軌道修正します。

 殺陣の講習では、今後の新しい動き方のヒントとなるものが頭に浮かび上がりました。しばらく、日曜日の立廻りは同じ内容のものをおこなってきておりましたが、動画にある内容はもっと長いスパンで考え、生徒の成長に合わせてその時に再度収録したほうがいいかと思います。今後は、日曜日の立廻りは部分的におこなうことはあるかと思いますが、通しておこなう事を目的とせず、その分他の内容をもっと取り入れて、即興的な面白さを提供していけるようにプログラムを考えて参ります。もちろん、時期を見て動画撮影もおこなおうと思っておりますが、しばらくは「月末恒例立廻り講習」をおこなわず、通常の講習といたします。ですので、日曜日の殺陣クラスも生徒によってはこれまでのような内容もおこないますが、全体的に進めて行く方針といたしましては、土曜日のクラスのように、急がずジックリと基礎的な部分を楽しくおこなえるようにいたします。

 剣術クラスでは、正面斬りののち斬割を稽古いたしました。この斬割稽古では中心の意識であったり、間合い、剣の軌道、相手の起こりを捉える反応、切っ先が向けられる緊張感、そうしたものから同時に得られるものが多いため、この教室の剣術クラスでは何度も講習内容に取り入れております。

 後半は納刀法と抜刀術をおこないました。鞘引きの大事なところは、鞘の長短に関わらず最後の形です。身体そのものが移動しながら抜きますので重心というものが兎に角重要です。それにともなう手の内、身体全ての関節の感覚と操作。心の状態も抜けに関わってきます。こうした極めてシンプルな目的のために、宇宙の真相を見つけようとするほどの果てしなく遠い難しさと向き合いながら、ときに新しい星を発見したり、定説を覆す生命の発見があるかもしれないような可能性がそこにはあります。そうした自己との向き合いは、いつしか心の在り方にも影響を与えてきます。それは技の可能性を調査探究していきながら、生き方についても自然と調査探究されて行くものなのかもしれません。書いていながら気がつきましたが、おそらく私はそうした生きていく中での宇宙探査機のようなものが「身体という宇宙空間」と「心という時に巨大なブラックホールになりうる空間」に放たれ調査が開始され始めたのではないかと思います。それは私の意識とは存ぜぬところで勝手におこない、勝手にデータ収集されているような気分です。

 それにしても、教室を主宰している人間としては随分変わり者と思われるような記事を自由に書いてしまいどうかと思いますが、講習とのギャップを楽しまれている生徒さんもいらっしゃるかと思いますので、記事は記事として、私の想いを放出する場として活用しております。過去はもう存在せぬものとして、未来への悲観を知りながら、今この瞬間を大事に、笑い合えるように生きて行こうと思います。


2018年7月16日(月/海の日) 「剣術 特別講習会」
(お申し込み受付中)

金山剣術稽古会  

2018年7月 稽古日程

甲野善紀先生からの紹介文


2018-07-02(Mon)
 

把握を育てる

 本日は六月最後の日。前日には梅雨明けとなり連日暑い日が続いている。現在深夜の1時を回っているのですでに七月となってしまった。2018年も折り返しとなり、さらなる進展を求め稽古を通じてさまざまに学びを得たい。


 さて、今日のGold Castle 殺陣&剣術スクールは、体験参加に高校生の方が来られ、殺陣クラス、剣術クラスともに受講されました。今日は剣術クラスの中で体術もおこないましたので、多岐にわたっての体験だったと思います。

 殺陣クラスでは、久しぶりにシャッターを稽古。移動速度により雰囲気というのは変わってきます。目線であったり、体の向き、動きの間というのも、相手を観る事で表現方法が見えてきます。

 後半は、予定を変更し、払いや払いからの胴斬りなど、参加メンバーに合わせて集中的におこないました。こうした稽古では、ベーシックな動きを身に付けることが大事であり、その形を基盤に味付けをしていくことが場面によって表現方法として求められます。癖のある動きはなかなか違うものには変更し辛いため、役柄と表現方法が固定してしまわないためにも、ベーシックな形を稽古しておくことが大切です。

 剣術クラスでは久しぶりに、正面斬りや斬割、胴斬りなどをおこないました。後半は連続斬り返し三回までをおこないました。身体を作る稽古にもなりますし、一致の手順を体感する稽古にもなります。

 体術稽古では、始めに手を重ねて心身の集中度と雑念の沈下を目的とした誘導法をおこない、その後体術稽古に移行しました。呼吸と集中が一種の瞑想状態に近いこの稽古法は、ヨガと武術でお世話になっている井上欣也さんからもその効果に評価を頂きました。

 ある意味こうした稽古では、客観的にその人の状態を観る事が出来ますので、その後の進め方にプラスとなります。心身というのは受け入れる状態になっているのか、または絶対に譲らない何かが、受け入れるのではなく自らが上に立って判断するというスタンスなのかでは、どこかで現状に都合を合わせなくてはならないという違いが生じます。

 心の純度は、通り合ってのものですので、その場の状況を判断し、相手の都合と自身の都合から優先順位と臨機応変な対応を瞬時に選択し、さらにはそうしている事柄の外側からも客観的に自身と周囲全体を見渡すことで、その場に求められているもの、求めようとしているもの、そうしたものが感じとれるようになって来ます。それが通り良いということだと思うのですが、端的に言えば「意思の把握」とも言えるでしょう。
 
 体術稽古では、中心を通す稽古や力の方向による働きの違いなどをおこない、最後は脚部の使い方による発力などをおこないました。こうした稽古からより身体各部への意識の持ち方が変わってきますので、姿勢や動き方の工夫など、得物を使った稽古でも同様に進展を実感出来る事があります。ですので体術稽古はとても重要です。


 今夜は23時近くから1時前まで川原田喬生氏と電話で色々とお話。今夜は軽く…と互いに決めていたが、私も思いも寄らぬ話をしてしまい、あらためて、今その瞬間と純粋に向き合うことの出来る心境というのは、それを失ってしまった時に、とてつもない損失であったと知ることになるのだろうと…。今でもやはりそのように思う。

 言葉や態度というのは、幾らでも取り繕うことは出来るかもしれませんが、稽古ではそれが如実に見えてきますので、私自身そうした体験をしてきたことで、上手く見せるテクニックであったり、忖度な評価というのを、残念な気持ちを隠して受け止めていた時期もありました。ですから、研究という、失敗から何を生み出し、そこから発展させるかという、そうした純粋なる武術との出会いには大変救われました。

 今夜はこの辺にいたします。


 明日は15時から品川区総合体育館剣道場で講習です。夏本番に向かって、賑やかな熱い稽古になればと思います。お間違えの無いようにお越し下さい。


2018年7月16日(月/海の日) 「剣術 特別講習会」
(お申し込み受付中)

金山剣術稽古会  

2018年7月 稽古日程

甲野善紀先生からの紹介文


2018-07-01(Sun)
 
プロフィール

金山孝之


     金山 孝之
  Takayuki Kanayama


松聲館 剣術技法研究員

金山剣術稽古会主宰

Gold Castle
殺陣&剣術スクール主宰

高齢者のための剣術教室
クラーチ剣術教室講師


――――――――――――――

1975年生まれ
福岡県 北九州市出身
東京都 世田谷区在住

1999年
映画監督中田秀夫氏との出会いにより俳優デビュー。他分野では、マンダムのモデルや舞台のプロデュース公演などの活動をおこなってきた。

2006年
小林照子先生とのご縁から  『 からだ化粧 』のモデルを務める。

2009年
武術の道を志しそれまでの活動を一新し武術稽古と研究に励む。

2011年
武術研究家甲野善紀先生に師事し身体の使い方を研究しながら、『 抜刀術 』『 剣術 』『 杖術 』『 体術 』などの稽古と研究に取り組んでいる。また、先生の書籍、番組撮影、記録映像、その他演武等における打太刀や受けを務めている。

2013年
刀と身体操作の技術向上を目指し裾野を広げるべく
『 Gold Castle 殺陣&剣術スクール 』を立ち上げる。

2014年
甲野善紀先生より
『 松聲館 剣術技法研究員 』という名称を頂き、自身の経験を活かした指導法を各道場等でおこなっている。
 
高齢者向け住宅にて
『 高齢者のための剣術教室 』をおこなっている。

日信工業株式会社の製品『 SAMURAI BRAKE 』のプロモーション活動をおこなう。

2015年
『 金山剣術稽古会 』を立ち上げ、現代における武術稽古の必要性を、身体と心で学べる場として活動している。

2018年
『 関西特別講習会 』として人との繋がりを大事に遠方での講習会もおこなっている。

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