FC2ブログ

肌で感じる素晴らしさ

 本日は、品川区西中延一丁目にある合気道無限塾東京主催による「杖術講習会」を務めて参りました。

 私のような若輩者が、クリス先生始め指導員の方や門人の方々にお伝えするというのは大変気が引ける思いが致しましたが、私自身にとりましても肌で学ばせていただいた講習会となりました。武道、武術を通じてその思いの根底にあるもの。それは安易に述べることは難しいのですが、素晴らしい師との出会いから受け取ったもの、そうしたものが根幹に宿り、磨きながら守り抜いていくことを使命として、その中で発展的に生き抜いていくことが、その人のちからだと思うのです。

 クリス・クランプトン先生とお会いするのは今日で二回目ですが、道場に呼んで下さり講習会をおこなわせて頂けるというのは、普通では滅多に無いことだと思います。武術稽古を通じて、瞬間的に通じるものがあるならそれは、稽古に対する向き合い方であったり、師に対するリスペクトの精神、それを身体で実践しているか、ということなのかもしれません。

 教えを受けるというのは、言葉で伝えられるものではなく、真に伝わるものは、在りのままの姿。

 在りのまま、つまりは生き方です。

 指導者が、生き方にまで全てを捧げるなら、その姿には大いなる説得力があり、問題への対応は切実かつ的確な内容を示すものとなるでしょう。

 人間の持っている無意識の計算力とは、このところ度々使う言葉ですが、その根底には強い想いがあってこその働きであると思うのです。生き方にいたしましても、強い想いがあれば、意識しないところでなんらかの働きが我が身の姿、行動をそのように近付けて行くのではないかと思います。

 これからもそうした、強い想いが引き寄せる出会いであったり、行動であったり、未知なる何かのために、大事な想いの根幹部を育てていける稽古という生き方にしていかなければと思います。

 今日は、とてもすばらしい時間を過ごさせていただくことが出来ました。

 今日ご参加いただいた、私の生徒達、無限塾の方々、そしてクリス先生。感謝の気持ちとともにあらためてお礼申し上げます。


2018年7月16日(月/海の日) 「剣術 特別講習会」
(お申し込み受付中)

金山剣術稽古会  

2018年6月 稽古日程

2018年7月 稽古日程

甲野善紀先生からの紹介文


2018-06-30(Sat)
 

出会い方と学び

 早いもので今週も時間的にはすでに金曜日となった。火曜日は「高齢者のための剣術教室」。普段どおりに家を出たのであるが、どういう訳だかゆっくり歩いてしまい、いつもの電車にあと十秒間に合わず、ドアの閉まっている電車を眺めながら次を待つ。だが、非常用のルートで挽回し、いつもと同じ時刻に会場入り。

 講習はいつものように、ワイワイと賑わいながらそれぞれ教え合うようにして私は眺める時間が多かったと思います。このところ、剣に関しては少々難しい内容が増えてしまったように感じるため、また一味違う内容のものを考える必要がある。

 講習後は、帰宅して私自身の稽古。四十三歳となればスポーツ選手では引退を迫られる年齢であるが、私の場合はこれからなので、自身の身体とどう向き合って行くかが大事になってくる。感覚を育て、身体全体をいかに使えるか、身体が望んでいることをおこない、そうでないものには無理をしないという身体の声が聞こえるか。こうした武道場以外での時間というのも、身体は同じく何かを感じ何かを知ろうとしているので、そうした状況で自らを知るということも必要な時間である。

 水曜日は、戸越体育館で稽古。続く木曜日は高田馬場で稽古。この稽古では相手に対し中心ということを大事に稽古した。そしてそれを外す足運びもおこない、後ろ足を開く半身の形では軸足が出来てしまい居着くことになったが、前脚の膝を抜いて一気に重心が移動する方法だと、膝を抜くことで重心が速やかに動き始め、それに引っ張られるように残り身が動かされて行く。

 面白かったのは正座で頑丈に構えている相手の両肩を持って横に転がす稽古。これはそんなに難しいものではないので、機会があれば講習会でもやってみようと思う。

 木曜日の稽古ではW氏相手に、杖術、剣術ともに厳しいところまでおこなった。何度か面に木刀が当たりそうになったが、久しぶりにそうしたこれ以上やるかどうするか冷静に考えなければならない判断となったが、若い稽古をやっているなぁ…と自分に苦笑してしまう。毎年この時期の高田馬場での午後からの稽古では、日差しが入ってくるので稽古後は顔が赤く日焼けしてしまうが、これから暫くは暑い環境での稽古となる。だが、これはこれでここでしか味わえないものなので別に嫌ではない。

 
 深夜二時を過ぎましたので、金曜日の告知となります。

 本日20時より、合気道無限塾東京のクリス・クランプトン先生の道場で「杖術講習会」をおこなわせていただきます。関西では川原田喬生氏が世話人を務めてくださり今年になって三回、講習会をおこなわせていただきましたが、そこで知り合った方々、また自らの目で感じた合気道から学んだことは今でも一番意識している部分であります。

 今日の講習会でも、クリス先生を始め門人の方々や私の生徒との交流の中で学び得るものが、その後の私にどう影響を与えるのか、とても興味深いところです。

 学びにとって一番大事なことは、どういう出会い方をするかということなのかもしれません。ですから、生き方というのは人と学びに繋がっているということなんでしょうね。今夜の講習会、参加されたい方はまだお申し込み受け付けておりますのでご連絡ください。


2018年6月29日 (金) 「杖術講習会」
※主催は合気道無限塾東京です
(お申し込み受付中)

2018年7月16日(月/海の日) 「剣術 特別講習会」
(お申し込み受付中)

金山剣術稽古会  

2018年6月 稽古日程

2018年7月 稽古日程

甲野善紀先生からの紹介文


2018-06-29(Fri)
 

杖術「三十連円打」を撮影

 本日のGold Castle 殺陣&剣術スクールでは、体験期間にも武道具を全て揃えられたIさんと初参加のMさんとともに、生徒の皆さんには初めての内容をいくつかおこないました。

 以前何度か、木刀を使って足運びと周囲を観る稽古として「鬼ごっこ」をおこないましたが、今日は杖を使っての鬼ごっこをおこないました。これには生徒のみなさん息を切らしておりましたが、笑い溢れる面白さがありますので、気持ちの良い疲労感だったと思われます。そうした周囲の状況とは別内容でおこなっている体験参加のお二人の姿と周囲の状況との差がなんともシュールでしたが、こうした講習内容もGold Castle らしさとして大事にしたいと思っております。

 今日の講習内容の一つに、杖を使って自由に動く事をおこないました。そうした中で、「鬼ごっこ」という相手がいつどう来るか分からない状況により、動きが引き出されるものがあります。なかでもHさんの動きには周りの生徒も驚くような体捌きが見られました。この内容は、動きを引き出すものもあり楽しみながら笑いながらも発見がありますので、今後も取り入れていきたいと考えております。

 殺陣クラスの講習では、払いからの胴斬りを続けざまにおこないました。昨日土曜日の講習で初めておこなった内容ですが、男性陣のグループはなかなか良い動きとなっていました。高校二年生のK君の動きが、本当にK君かと思えるような綺麗な形になっていました。これには私以外の生徒達も同じように感じていただいたものと思われます。継続して参加し本当によくついて来ておりますので少しずつ良い動きが見られるようになってきました。動きだけでなく、心理面も育ってきております。間違った器用さを身に付けることなくこれからもどのように成長していくのかを楽しみにしております。

 女性陣のグループでは、まだ体験期間中のIさんも入ってもらい、それをYさんとWさんがフォローしながら上手にローテーションしておこなっておりました。女性率の高い教室でもありますので、体験参加に来られる女性の方にそうしたフォローをして下さる生徒が育ってきたことに私も助けられております。

 夕方の部では「月末恒例立廻り講習」をおこないました。今月は撮影をせずにタイプⅠの序盤から、芯と絡みA、芯と絡みB、芯と絡みD、芯と絡みC、全てを集中的に何度もおこないました。最終的には、タイプⅡのⅡ-Aまでをおこないました。(全部でⅡ-A~Ⅱ-Dまであります)今日は全員ダブルヘッダーでしたので、昼間の部におこなった鬼ごっこの影響で疲れていたように見受けられましたが、今日参加されたYさんとMさんはタイプⅠ修了となりました。来月からはタイプⅡの内容に入っていただきますが、撮影に関しましては機会があればタイプⅠを撮る予定です。

 12時から17時まで、途中休憩を挟みましたが、よくついて来て下さいました。おそらく今日のように品川区で二時間立廻りだけの講習を開催することはしばらくは無いかと思います。そして新しい生徒用の立廻りも新たに考案する必要があると考えております。

 今日は、昼間の部と夕方の部の合間の時間に、二十連円打の頃からたびたび希望されていた杖術「三十連円打」の動画を二本配信いたしました。正面からと横からの動きをそれぞれ撮影して頂きました。当初動きだけで撮り終えたのですが、技の名前と番号をお伝えした方が良いだろうと、正面撮りでは声に出しながらおこないました。(日本語字幕でも確認出来ます)

 当初は八連円打としてスタートし、十一連円打、十五連円打、二十連円打となり、現在は三十連円打となりました。これからも増えていくのか、これで終わりなのかは私にも分かりません。「円打」というのは、円に杖を操作するということで、手の内の感覚を養うことを目的とし(数が増えるにつれそれだけではなくなってきましたが)流れの中でおこなえるように考案したものです。ですので相手を想定して攻撃するための内容ではありません。

 下記のリンク先から観る事が出来ますので、生徒のみなさんは参考にして下さい。ゆっくりと動きを見せておこなっておりますので今まで不明だった部分も正面と横から確認しやすいかと思います。

杖術「三十連円打」(正面)

杖術「三十連円打」(横)


2018-06-25(Mon)
 

始終一致の規矩

 今日は本降りの雨となりましたがGold Castle 殺陣&剣術スクールの講習には毎週体験参加の方が来られております。今日は体験ダブル受講のNさんが早くも生徒になられ、この時期に生徒になられた方が続いてきておりますので、いろいろとフォローしながら見て行きたいと思っております。

 今日の殺陣クラスでは、「移動法」と名称付けた足運びと体捌きを稽古いたしました。これは毎回いろいろな条件で足運びや身体の姿勢、身体の使い方をお伝えしておりますが、今日は周囲を回る移動法をおこないました。今日おこなってみて、重心を使って歩くことの重要性が実感出来たのではないかと思います。また、刀を持っての姿勢の作り方、その状態で変化しながら動くこと。殺陣というのは、単純に斬ったり斬られたりだけでなく、お芝居の中にこうした身のこなし方というのも、ジックリと稽古を積んでおかなければなりません。私のおこなう足運びというのは、動きの中で実用的に使えるものであり、動きに活きて来ない足運びはおこなっておりません。実際に動けるようになるには、そのための問題点を知り、その特性を身に宿すことが稽古の目的であります。立ち廻るための動きに繋がっていなければ、基礎であったりそうした内容のものは意味をなさないものです。武術が「出来るか出来ないか」で問われるのなら殺陣は「動けるか動けないか」で問われます。動ければ、稽古をしていけば立ち廻れますが、動けなければいつまで経っても立ち廻れません。ですから、稽古の中で動けるための稽古を具体的に逆算して問題点を見つけ、そこを集中的におこなっていくことが重要です。私が欠かさず始めにおこなっている蟹と雀の脚部鍛練稽古は、大腰筋など内側の筋肉の働きを育てるのと同時に、床を蹴らない足の使い方により腰上が安定しブレない動きを求めたものです。時代小説などに、「あの腰の落ちた歩き方からして只者ではないかなりの使い手とみた。」というような腰や足運び、そうしたものは普段の稽古を積み重ねることで、自然と身体がそのように準備されるようにもなり、技術的にも使いこなし易くなってくるものと思われます。稽古の重要性というのは、付け焼刃でおこなっても決して直ぐには出来ないものであり、そうした身体の進展と操作技術の進展が合わさったものです。

 杖術クラスでは、常連の生徒が何人かお休みだったにも関わらず賑わう人数となりました。今日は技に焦点を置いた内容で「流転落とし打ち」と「三段抜き」をおこないました。最後にもう一つ「合心之型その二」を予定しておりましたが、前の内容で皆熱中して取り組んでおりましたので、最後の十分間はそれぞれにやりたい内容をおこなっていただく事にいたしました。

 今日は杖術が始めての方々もいらっしゃいましたので、持ち替え方や、打ち込み、突き、など時間を掛けておこない、単体技ののち、八連円打をおこないました。剣術クラスでは毎回初めに脚部鍛練稽古として蟹と雀をおこなっておりますが、杖術クラスでは始めに杖の体操と、クロールまたは差し換え突きなどをおこなっております。杖の体操というのは準備運動ではなく、股関節の可動を深く取り、その際の姿勢や重心の置き所を身に宿すための稽古としております。武術では腿の引き上げに関わる股関節や鼠蹊部の操作がとても重要ですので、その部位を意識し操作するという意味でおこなっております。クロールに関しましては、今日の稽古でも説明いたしましたが、始めと終わりの一致「始終一致」の身体を目指すもので、そこにはいろいろな動き方の規矩となるものがあります。私自身武術稽古をはじめてから常に規矩として判断していたものの一つが「始終一致」です。

 差し換え突きでは、脚部の鍛練と、浮き身の操作技術を身につける目的であり、また同時に重心の把握も稽古となります。最後はそれぞれ一人でおこなっている人や、相手と組んでおこなっている人、それぞれがやりたい内容を伝え合いながらおこなっているのはなかなか良い光景でした。今後も状況によっては自由にやっていただく時間を取り入れるかもしれませんが、その時の生の空間に合った方法でおこないたいと思います。

 明日は六月最後の日曜日、ということで月末恒例立廻り講習をおこないます。今回昼間の部には立廻りをおこなわず、夕方の部に二時間立廻りをおこないます。撮影用のカメラは持って行きますが、場合によっては撮らない可能性もあります。明日は品川区総合体育館剣道場でおこないますのでお待ちしております。


2018年6月29日 (金) 「杖術講習会」
※主催は合気道無限塾東京です
(お申し込み受付中)

2018年7月16日(月/海の日) 「剣術 特別講習会」
(お申し込み受付中)

金山剣術稽古会  

2018年6月 稽古日程

2018年7月 稽古日程

甲野善紀先生からの紹介文


2018-06-24(Sun)
 

生きていくつながり

 夏至を迎え、これから太陽のエネルギーを蓄える時間が徐々に短くなってくる。だがこれから夏本番に向かっていくのだから、日照時間はほとんど気にならない。梅雨らしく雨も降っているので準備万端というところか。

 昨夜は、Mariさんから「かざあな。」の音源を送っていただき、深夜に三種類の楽曲を何度も聴き込んだ。予想以上を予想していたが、その予想も予想以上だった。

 今夜はMariさんと電話でお話し、色々と打ち合わせ。いつもはメールでのやりとりだったので音楽に感動したというのもあり直接お話をさせていただきました。MariさんとユニットTAMTAMのパートナーTakaさんには大変お世話になってしまい、お忙しい中時間を割いて下さり本当にありがとうございます。何かが生まれていくというのは本当に感激いたします。半分命が吹き込まれましたので、続いて映像でどのように具現化されていくのか一つ一つを大事に進めていきたいと思います。

 
 さて、本日は午後から高田馬場にてW氏と稽古。

 今日は記録的に空いていたので、武道場の縦30mを何回か「馬突き」と「旋風」で往復した。さすがにW氏も汗が髪の毛を濡らすほどであったが、この稽古は心肺機能を育てる内容でもあるので、こうした広く使える状況では最適といえる。これをなるべく息が切れないようにおこなうには、自分でやってる感じを意識しないこと。当然一杯一杯になってはならない。しかし、動きが疎かになってはならない。おそらくは、脳の消費ロスを抑えるような心境であり、身体のどこかに集中を散りばめ、それをだれかが操作しているような感覚で静かに見守る。そうすればかなり呼吸の乱れは抑えられる。緊張や意図的な気力というのは消費ロスが多いように思う。

 足指の抜きによる、「お辞儀潰し」と「峰反し潰し」を検証。これはなかなか精度を求められるが、足指だけでなく総合的な部分で効きが異なるため一つの事に捉われてはいけないことを動きの中で学んだ。

 体術も少しおこない、最後は「杖整体操」で締め括る。この体操は人によって快く感じる形が異なる事が分かった。


 夜からは住吉でI氏と稽古。

 稽古の中でいろいろと脳の働きについてお話をした。杖整体操の効きが人によってその部位が異なるのと同じく、脳の特性というか、人それぞれに異なるものがあり、だからこそ得手不得手があるのだと考えさせられた。しかし、その得手不得手というのは、その状況に対しての求められる回答に即していないというだけのことであり、各々が持っている脳の特性にはどこかに素晴らしい能力が潜んでいる。だから人はその脳の特性に見合ったものを見つけそれに邁進するようになっているのだろう。

 I氏との稽古ではそうした生き方であったり、人の心の部分についてお話をすることが多い。なぜだか分からないが、私の稽古はそうした部分が核になってきている。「現代における武術稽古の必要性を、身体と心で学べる場」として、金山剣術稽古会は2015年11月にスタートしたが、徐々にそうした会話が通り良くおこなえる人も育ってきた。私などが偉そうに言う事ではないが、学びとは、問いがあるからこその学びであり、その問いに対しどう向き合っていくかが稽古で培うべく脳や身体の通りであり、その向き合うべくは自分自身である。

 私は、今の活動を通じて同じ価値観や、共感を持っていただける人との出会いも増えてきた。そしてそうした方々の人生の進展、成長と成功を見ていくこともこれからの楽しみである。私もまだまだしばらくは東京で活動していると思うので、いろいろな方を身近に知ることでその後の発展に喜びを感じることが幸せである。


2018年6月29日 (金) 「杖術講習会」
※主催は合気道無限塾東京です
(お申し込み受付中)

2018年7月16日(月/海の日) 「剣術 特別講習会」
(お申し込み受付中)

金山剣術稽古会  

2018年6月 稽古日程

2018年7月 稽古日程

甲野善紀先生からの紹介文


2018-06-22(Fri)
 

手法ならぬ足法

 昨日の雨とは一転、今日は晴れ。今年の梅雨は梅雨らしい天気だ。昨日は再配達で届いた傘をさっそく使うことが出来た。以前のものより小ぶりを選んだが持ち運びには都合が良い。しかしながらダイヤル式の施錠には長さが届かないので利用できない。

 
 まずは、昨日の稽古から。

 杖術では、打ち込みの際の新たな一致感覚が身体に入ってきた。今後の一人稽古で全ての動きにおいて得物と身体の一致手順を点検し新たな展開に進みたい。

 剣術稽古では後藤氏に「足指の抜き」をお伝えし、その際にそこから生まれる重心移動ともう一つ身体の繋がりによる強さを実感し杖を使って後藤氏に持ってもらいその力の違いを確認。腿の引き上げによる重心移動と上体下体の繋がりから、足指の抜きにそれらが移行して行きそうである。これの利点は、足指の抜きによる身体の反応が、立ち方そのものを見直す事になる。つまりは居着いているかどうかが、その僅かな操作で感じとり易い。その適度な下体の緩み具合と、敏感に感じとれる位置というものが僅かな位置で変わってくる。そこに、この足法による稽古の難しさと面白さがある。

 抜刀術では、その足法の使い方による技を幾つかおこなった。足指の操作のため起こりが出にくくかつ直ぐに動かせるため初動が速くなるが、その速さゆえ一致に関してこれまでの手順とは少し組み替えて行かなければならないものもある。また足指の操作もその目的に応じて同一ではないので、そのあたりも稽古で研究していかなければならない。嬉しい事に一人稽古のお題がかなり溜まってきた。

 最後の三十分は後藤氏と共に「杖整体操」をおこなった。先週の月曜日に後藤氏に初めてお伝えし、ほぼ二時間これをおこなったのであるが、一週間ぶりにお会いして不調だった右肩の具合も随分良くなったそうで、私としても成果が出て良かったと思う。私自身としては、長時間のパソコン作業による背中の固まりが解消し、他の体操などをおこなってもほぐれなかった部位に効果があった。おそらく、杖を使うことで痛みを伴わず重力に身を任せられ、その安心感と心地良さにリラックスできることが相乗効果となっているのだろう。固まった背中をほぐすには、一人でも出来る「杖整体操」は是非体験していただきたい。ただし、稽古前にこれをやってしまうと、背中がほぐれ過ぎてしまい動く気にならなくなってしまうので終わってからおこなうと効果的である。

 
 そして本日は「高齢者のための剣術教室」に行ってきました。

 太腿に筋肉が付いてずっと夜中に足がつならなくなったSさんも稽古に対して随分と通りが良くなってきました。昨日後藤氏から伺った、筋肉には水分を貯蔵する役割があり、それが夜中に足がつらなくなった要因にあるのではないかと推察していただき、なるほどそうかもしれないと思ったのである。特に太腿の筋肉が実感出来るほど大きくなったと仰ってましたので、大きい筋肉ですから水分の貯蔵量も増えたことは間違いないでしょうし、これから夏を迎えての熱中症予防にもなっているでしょう。Sさんは「杖整体操」でも一人で行う方法を質問され家でも取り組まれています。やりすぎて脇腹辺りが痛くなったと仰っていましたが、気持ち良いと仰ってましたので今後もやり方を工夫しながら続けて行かれるものと思われます。

 講習では、このところ続けている「繋之型」をおこない、みなさんワイワイと教え合いながら取り組まれております。以前はこういう状態が理想でもあったので、私一人佇んでニコニコ周囲を眺めておりましたが、さいきんは慣れたのか、あちこち回ってたまにチャチャを入れることを楽しんでおります。

 後半の剣術では、新しく抜刀術「飛燕」をおこないました。ここでも抜刀術をやるんですか?と誰かに言われそうですが、これが皆さん集中し考えておこなっております。それが八月で四年になるこれまでの稽古の成果だと私は思っております。

 最後は、五分時間が余りましたのでリクエストを伺ったところHさんが「五歩のやつ。」と仰っていただいたので(名前が無くてすみません)五歩進みながら抜刀して真っ向に斬り下ろす動作をおこない、戻りは正眼にて五歩退き納刀までを一連の流れとしておこないました。 

 今日のクラーチの講習でも合間に足指の効果をお伝えし、皆で杖を持って引っ張り合ったり、身体を揺らし合ったりして楽しみながらその違いを感じていただきました。ちょっとした日常の出来事に稽古でやったことを試してみると益々興味が広がってくるかもしれません。ですから私にとってもみなさんの反応が得られる一回毎の稽古はとても勉強になります。


2018年6月29日 (金) 「杖術講習会」
※主催は合気道無限塾東京です
(お申し込み受付中)

2018年7月16日(月/海の日) 「剣術 特別講習会」
(お申し込み受付中)

金山剣術稽古会  

2018年6月 稽古日程

2018年7月 稽古日程

甲野善紀先生からの紹介文


2018-06-19(Tue)
 

心の準備

 大阪で震度6弱の地震に一瞬衝撃と共に心の準備をした。だがそれは、発生から数時間経ってからの事。その時刻はまだ寝ていたため、知った時にはすでに落ち着いていた。私も大阪には知人がいるし、神戸には川原田喬生氏もいれば、ご縁ができた凱風館の門人の方々もいる。無事であることは、SNSなどを通じて確認しているので敢えて連絡はしていない。私も1999年から2000年まで一年八ヶ月間濃い時期を過ごした土地でもあるので、どうしても気になってしまう。

 千葉では「ゆっくり滑り」による地震が頻発しており、さいきんは東京でも揺れた。どのタイミングで遭遇するかは分からないが、その時はその時で受け入れる心づもりである。


 今日は夜から高田馬場で後藤健太氏と稽古をおこなった。今日は、先週の木曜日に気がついた「足指の抜き」をお伝えしながら、さらに効果を深めることが出来た。これは今後における使い切れていない部位への発掘にもなってくると思う。末端部位ゆえの有効性、これについては今後の稽古における最優先事項として深めたい。今日も後藤氏のおかげで良い稽古となった。稽古記事に関してはまた日をあらためて記したい。


2018年6月29日 (金) 「杖術講習会」
※主催は合気道無限塾東京です
(お申し込み受付中)

2018年7月16日(月/海の日) 「剣術 特別講習会」
(お申し込み受付中)

金山剣術稽古会  

2018年6月 稽古日程

2018年7月 稽古日程

甲野善紀先生からの紹介文


2018-06-18(Mon)
 

少しずついろいろが丁度良い

 本日は品川区総合体育館にてGold Castle 殺陣&剣術スクールの講習をおこないました。今日は体験参加二回目の方がお二人お越しになり、同じ女性同士同じ位の体格の方でしたので、ペアを組んでいただくには丁度良い具合でした。

 やはり同じ位の方と会話をしながらおこなうほうが、一人で何も知らない状況でおこなうよりも安心であると思われます。可能であれば、今後はなるべく体験参加の方が二名以上になるような日程調整が出来ればと思っております。

 今日は二時間の中で、殺陣、剣術、小太刀、抜刀術、納刀などさまざまにおこないました。講習を終えて、みなさんの反応を見ますと、やはりそれぞれの丁度いいところを稽古出来ますので、かなり反応は良かったと思えます。とくに女性は、一種類のものを沢山食べるよりも、いろいろな種類のものを少しずつ食べるほうが好きだという方が多いように思われますので、いろいろなものを同時に学ぶという、殺陣&剣術だけでなく、杖術、抜刀術、小太刀、体術、というふうにこれまでにも沢山の内容をおこなってきました。

 小太刀と大刀での中心を取る稽古は、身体を作る稽古にもなると感じます。と同時に、中心への圧が抜けないようにぶれない様に歩くための足運びも身に付きやすい状況と言えます。背中の使い方、歩の踏み出し方、肩、肘、手首の位置など、中心への意識が身体の整え方を導き易くいたします。これは小太刀側もそうですが大刀側も同様です。

 時間の都合で、今回は中心と入身までをおこないましたが、7月16日(月/海の日)12時30分~14時30分に小太刀を使った特別講習会をおこないます。続く15時00分~17時00分は大刀による剣術をおこないます。集中的に内容を限定しておこないますので、この特別講習会で得られるものは大きいと思います。18時からはファミリーレントランで懇親会をおこないますので、生徒になって間もない方にとってはいろいろとお話が出来る機会でもありますのでお勧めいたします。常連の方が多いですが、講習と同じように安心出来る方々ばかりですのでご安心ください。

 6月29日(金)の「杖術講習会」も併せてお申し込みお待ちしております。平日となりますが、20時00分~21時30分、合気道無限塾東京さんの道場で講習を務めさせていただきます。参加費用は、私の生徒、もしくは知り合いでしたら1.000円という有り難いお話です。私が特にお勧めするのは、他の武道団体の中で共に稽古をおこなうことはとても貴重な経験です。私が普段お伝えしていないこと。そうしたものも学ぶ機会になるかと思います。門人の方々との交流にもなりますし、そうしたご縁は少なからずこれからの稽古にプラスとなるでしょう。

 
 帰宅後は、フォトグラファーの尾崎さんより演武映像「かざあな。」抜刀術編のラフ編集が届き、さっそくMariさんへ転送。すでに幾つか曲を作ってくださっており、今後は映像に命を吹き込む作業となります。演武からの映像イメージはなんとなく想像がつきますが、音楽とそれに合わせた編集というのはまったく想像がつきません。そこには世界観が生み出されるものだと思いますし、そうしたことを生業にされている方々との作品作りでもありますので、そうした瞬間に立ち会うことを私自身楽しみにしております。

 話は変わり、一昨日ネットショッピングで傘を購入したのですが、傷と軋みによりすぐに返品。梅雨なので早く手に入れたいと、別の傘を選びプラス500円で今日の午前中に届く便にしたのですが、宅配業者が一時間半遅れて本日中には手に入らず。雨が振らなくて幸いでしたが、明日の日中に再配達手配をおこないました。選んだ傘は、荷物を持って出歩くことが多いため大きめの24本骨傘。やや重たいのが難点ですが、開くと大きいので武道具袋などカバーしてくれます。それと持ち手がフック状ではなく、ストレートな形状のため、立て掛ける際には難儀ですが、武道具袋に入れるにはかさ張り難いのでこちらのほうが都合が良いです。

 さて、次回の土曜日は久しぶりに深川スポーツセンターでの講習となります。翌日の日曜日は、今月最後の日曜日ですので品川区総合体育館剣道場で、12時00分~14時00分「殺陣クラス&杖術クラス」の講習をおこない、続く15時00分~17時00分は今回初めてとなる「立廻り講習」だけの時間とさせていただきます。二時間ありますので、最後まで撮影が出来ていない生徒も多いかと思いますので集中して次に進められるように励んでいただきたいと思います。手を覚えている生徒が少ないと撮影できない場合もありますので、その場合は撮影はおこなわずに進めて行きます。また土曜の立廻りのほうをおこなっている方は、そちらの内容を稽古をいたします。


2018年6月29日 (金) 「杖術講習会」
※主催は合気道無限塾東京です
(お申し込み受付中)

2018年7月16日(月/海の日) 「剣術 特別講習会」
(お申し込み受付中)

金山剣術稽古会  

2018年6月 稽古日程

2018年7月 稽古日程

甲野善紀先生からの紹介文


2018-06-18(Mon)
 

チカラをくださる方々に感謝

 私の生活では、人の要望にお答えする姿勢が常であり、人に心配されたり不安にさせてしまうことは御法度である。睡眠不足だの食事を摂っていないだの、そういうレベルの事はなんでもない。これまで、大きな躓きも無く来れたのは陰ながら支えて下さっている方々のお陰であり、それはまるで私の内心が全て解ってらっしゃるような心温かいメールであったり、間接的にでも繋がりを持って支えて下さる方や電話でふだん話せない事まで話しが出来る方々の存在など、色々な方から稽古以外でも交流させていただいている。そうしたエネルギーが、明日へのチカラ、思考の安定に繋がり、私の持っている能力以上の何かを頂きそれを使わせていただいているような気がしている。

 そうした頂きもののチカラ、頂きものの能力には本当に助けられております。


 さて、季節はずれの寒い一日となった本日は、久しぶりの戸越体育館でGold Castle 殺陣&剣術スクールの講習をおこないました。殺陣クラスでは体験初参加のSさんが集中して稽古に取り組んでいらっしゃいました。現在の品川区&江東区での開催が落ち着いてくれば再び混雑することになるかもしれませんが、現状空いておりますので体験参加の方でもジックリ観る事が出来ます。そういう意味では、この時期は新しい人たちが同期として生徒になりやすい時期とも言えるかもしれません。生徒同士の交流も生まれれば、習い事以外での楽しみも増えてくるでしょう。ですが、通常の講習ではそうした会話というのはなかなか時間が無いと思いますので、特別講習会での懇親会など、そうしたところで繋がりが深まってくればより、楽しむ力、学ぶ力というのが深まってくるように感じます。

 生徒になって間もないHさんは、今日間違えて総合体育館の方へ行かれたそうで遅れての到着となりましたが、今日は殺陣クラスの後に剣術クラスの講習が始まるまでの空いた時間に追加で四十分程観る事が出来ました。その時間は他に生徒もいませんでしたので、マンツーマンで観れたこともあり胴斬りがかなり良くなりました。熱心に同じ胴斬りを繰り返し練習していましたので、私も思わず席を立って何度もお伝えいたしました。

 今後は土曜日の殺陣クラスメンバーが安定してくれば、土曜の立廻りも撮影出来ると思いますので、入門編として目標となるような初心者用の動画も必要であると感じております。もちろん、日曜日の立廻りもまだまだですので一つ一つ技量を上げられるように進めて行かなくてはなりません。

 剣術クラスでは、このところ毎回おこなっている小太刀を用いて体捌きや中心を取る稽古をいたしました。考えて見ますと、Gold Castleでおこなっている内容も以前と比べて難しい内容になってきたように思います。ですが、私も生徒の動きを観て判断しておりますので、私にしてみれば、比較的誰でも出来るようなものでその人の時間とお金を使わせたくないという思いがあり、出来るか出来ないかはやっていただいてからという事にしております。

 人間というのはどこで自分を知ってしまったつもりになるのか、身体よりも先に頭だけで考えてしまう癖が付いてしまいがちです。そしてそういったことは、頑なになってしまい、それでは自らを観るということに目隠しをしてしまいます。頭だけで考えることはこれまでの経験以上のものは得られにくいものですので、未知なる物へのトライ&エラーで初めて知ることというのが新たに学ぶということかと私は感じております。

 明日は品川区総合体育館剣道場で、15時00分~17時00分(殺陣&剣術)の講習をおこないます。体験参加の方や遠方からの参加者もいらっしゃいますので賑わう講習になればと思います。


2018年6月29日 (金) 「杖術講習会」
※主催は合気道無限塾東京です
(お申し込み受付中)

2018年7月16日(月/海の日) 「剣術 特別講習会」
(お申し込み受付中)

金山剣術稽古会  

2018年6月 稽古日程

2018年7月 稽古日程

甲野善紀先生からの紹介文


2018-06-17(Sun)
 

便利な束縛と不便な自由

 本日の「高齢者のための剣術教室」では、梅雨に入り身体の調子が悪くなりやすい時期にも関わらず全員参加となりました。今年の八月で丸四年となるこの教室も、ここ一、二年は受講生のみなさんお元気でずっと継続して参加されております。

 初めの頃は、「私には無理なんじゃないかしら…」と思いながら参加された方がほとんどだったと思います。しかしながら、今では皆一緒になって同じ内容をおこなっておりますし、実際にやってみて気がついたことも多いかと思います。

 今日は一時間半の講習の最後の三十分に「杖整体操」をおこないました。この杖で身体を整える体操は、一人でおこなえば体操となり、二人でおこなえば整体にもなります。今日は高齢者のみなさんにどういう反応があるのかを知りたくて、敢えてこの体操の効果を知らせずにおこなっていただきました。

 そうしますと、半数以上の方は肩の痛みなど身体の不安から諦めモードに入ってしまい、私がここでおこなう内容は、そうしたことも十分理解したうえでの内容ですので、やらないことには始まらないことから、「そうか、やはりそういう不安からの拒絶反応というものが身体から出てしまうのか。」ということが始めに解り、通り良く伝わったSさんに関しましては私の動きに合わせておこない「快放状態」となっており、他の皆さんには、一人ずつ私が相手をしながら二人一組で行う「二人快放」をおこないました。

 「快放状態」というのは、私が作った言葉ですが、この整体操は整体の要素と体操の要素を兼ねており、身体を柔らかくするとか、筋を伸ばすためにおこなうのではなく、ただ快い、快感に近い状態を得るためにおこなっているものであり、そのため痛いことや身体に悪いことなどは、この運動には含まれる余地が無いのです。そして、この快い状態が背中を中心に流れ始めると、その快さが放たれる「快放状態」となり、さまざまな動きに心地良さを感じるものとなります。そのため注意すべきは、やりすぎてしまったり、依存症になってしまわないか、むしろそちらの方に気をつけなくてはと感じております。

 さあそこで、右肩を上げると痛いというTさんに仰向けに寝ていただいて、「二人快放」(ににんかいほう)をおこないました。これは、杖を介して引っ張る私も気持ちよく、その力の掛け方とその動き方も適当ではなりません。右肩が痛いと乗り気で無かったTさんの目がトロンとして「気持ちよかったわ!」と仰って頂き、次に同じく左肩を上げると痛いというHさんを相手に仰向けになっていただき同じくおこなったところ、Hさんも同様に目がトロンとなりこれだけで「肩が上がるわよ!」と喜んでいらっしゃいました。(これは私もそうですがこれまでおこなって皆一様にトロンとなります。)

 そうしますと今度は、勝手にみなさんそれぞれペアになって同じように始めました(笑)。やはり、体感していただくことが一番であり、とくに長年身体に不安のある方は、始めから諦め易く、心理的、身体的反発というのは、言葉で言ってもなかなか理解してもらえるものではありません。昨日の後藤氏の言葉に、「杖と友達になれたような気がしました。」という、後藤氏がそうした言葉を安易には使わないので、彼自身も、そう感じた理由をしばらく考えておられました。おそらく、この杖を使って身体を整える体操というのは、心理的信仰も関係しているものと思われます。

 ですが、私は整体師でもありませんし、その道に関しましては全くの素人ですので、人の身体を変えてしまうような危うい治療まがいの事には踏み入りません。今日のように、肩が痛くて不安がって避けていたような方でも、目がトロンとするほど快く感じ、自ら相手を探して同じ心地良さを感じていただこうとされていたように、動き自体は非常に簡単なので、肝心なことは、心理的に信じていただけるか、そこに簡単だけど他にやっている人がいないという理由があるのではないかと思うのです。

 あらためて、こうした身体のことには、心理的信仰心が根っこの部分で影響してきます。だから、こうした運動に入る前に呼吸法などで、そうした不安や、余計な雑念を抑え、動きそのものに集中して安易な諦めに逃げない心のあり方を整えているのだと私は思います。逆に整っていれば、直ぐに「快放状態」に入れますので、そうした中で「今日の良いところ」を探して動いていただければ、この状態を体感した人には何度でも訪れるものですので、結果として姿勢や痛みが取れればそれに越したことはないと思います。私の中で、身体がこれほど無理なく気持ち良いと感じているものが身体に悪いわけなどある筈が無いと思っているので、自らの身体で検証しながら今は体系を整理しているところです。こうしたことを人にお伝えするにあたり、特に初めての方に対しては、百聞は一見にしかずならぬ、「百言は一感にしかず。」がもっとも通り良く伝えられるものと思います。

 講習後、ある方とのお話で、私がスマホを持たずにガラケーなのが「何か考えがあってのことですか?」と質問されましたが、その場では敢えてお答えいたしませんでしたが、スマホが手元にあれば便利であることは間違いありません。しかし便利さと引き換えに束縛されてしまうのです。それが数年前からの世の景観のスタンダードとなっていますが、スーツを着た大人が歩きながらゲームやLINEに夢中になったり、なにかのニュースなどの匿名投稿者のコメントを読んでいたり、そうしたマイナス依存が全体的に窮屈感を生んでいるように思えます。便利になれば、その分仕事量が増え結局負担は軽くならないでしょう。今や仕事もLINE活用となっているので、そうした常に繋がっているという束縛感は身体にとっても心にとっても負が蝕んでいっているものと思えます。そうした窮屈感が今後癒えてくるような世情ではありませんし、今の世を生きていくのに、間違っているものに靡かない動き方が出来るか…?それは、幼稚化している現代において余りにも頼りにならないと感じるものが多々あるからです。そうした中で、高収入や老後の安定などの前に潰れてしまう人も多いでしょう。リスクを掛けなければ靡かずに生きていける。世の中は甘くは無い。不便であっても自由であるなら、好きなようにコントロール出来る。先を考えてばかりでいつになったら今を考えるのか。今を考えなければ先は先のまま。生まれてきて一番優れている時期は何時なのか?あの頃の頑張りはなんだったのか?そうしたこれまでの時間を台無しにしないためにも、便利不便利、自由不自由、そうした世の運び方に惑わされず、頭はどこに使うのか、そうした事を問いながらこの生存競争に勝ち残って生きていかなくてはならないという世の現実です。


2018年6月29日 (金) 「杖術講習会」
※主催は合気道無限塾東京です
(お申し込み受付中)

2018年7月16日(月/海の日) 「剣術 特別講習会」
(お申し込み受付中)

金山剣術稽古会  

2018年6月 稽古日程

2018年7月 稽古日程

甲野善紀先生からの紹介文


2018-06-12(Tue)
 

杖整体操の効果を実感

 本日は高田馬場で後藤健太氏と稽古をおこなった。今日は、開始時刻10分前から、先日W氏との稽古で降って来た「杖整体操」の一部をご紹介し、これが後藤氏にもたいへん喜ばれ、一旦始まりの挨拶をおこなったのちもう少しお伝えしようとおこなっていたが、後藤氏の反応がとても良かったので、今日も全てこれで行こうと、一人でおこなうものや、相手と組んでおこなうものをおこない、その中で新しく生まれたものもあり、後藤氏曰く「これは、本が出来ますよ!講習会でやったほうがいいですよ!」と最高の評価をいただくことになり、私としても自分自身の身体の調整が出来るし、何よりこの身体の気持ち良さと心のリセット感が誰でも間単に感じられるものなので、なんで今までこんな簡単なことを知らなかったのか不思議に思えるのである。

 この杖整体操は、一度快い感じを掴んでしまうと、あとはずっと快い感じが続き、別段難しい呼吸や危うい動きをするわけでもなく、だれでも直ぐに覚えられる簡単な動きなのである。ポイントは杖を使うということであり、これが他の体操などと大きく異なる点である。だれでも簡単に、直ぐに効果を実感出来るものなので、怪しい誘い文句のような言葉になるが、こんなに簡単に心身が気持ちよくなることに正直私自身も信じられないでいる。

 右肩を痛めて数ヶ月になる後藤氏の届かなかった所に手が届くようになり、その時の喜びようと自宅でも出来る簡単な運動に感激され、こうした喜びの反応をもっといろいろな人たちにも知って欲しいという思いに駆られ、今後私の活動の中に「杖整体操」を取り入れ、武道と関係のない会社員の方々でも参加出来るものとして会場が確保出来れば不定期に開催したいと思っている。開催曜日はリラックスできる金曜日の夜か、土曜日の夜としたい。直ぐにでも開催したいのであるが生憎なことに8月一杯はその曜日に空きが無い。よって9月以降、快い一時間半の講習をどこかで定期的に開催できるようにしたい。身体の硬い方でも直ぐに実感出来るもので、痛くも無く、人によっては姿勢が直後に整います。

 そうした今日の稽古では、後藤氏といろいろお話することもあり、学びとなることも多い。それは氏のブログを読んで頂ければ一目瞭然であるが、こうした学ぶことに対して貪欲でありそれを直ぐに実践出来る方というのは、生きていくための学びを日々実践されている方であり、こうした方が私の所に稽古に参加されているということが私にとっても大変有り難く学びになっております。

 先の記事にも書きましたが、どの山を目指し、どのルートで何処まで登ったかにより出会える人が決まってくる。今私は、間違いの無いルートを選んだのだと実感している。


2018年6月29日 (金) 「杖術講習会」
※主催は合気道無限塾東京です
(お申し込み受付中)

2018年7月16日(月/海の日) 「剣術 特別講習会」
(お申し込み受付中)

金山剣術稽古会  

2018年6月 稽古日程

2018年7月 稽古日程

甲野善紀先生からの紹介文


2018-06-12(Tue)
 

「杖術 講習会」のお知らせ

 月末に講習会が決まりましたのでお知らせいたします。


6月29日(金) 20時00分~21時30分「杖術講習会」
会場 合気道無限塾東京
〒142-0054 東京都品川区西中延1丁目3−15 オーサワビル2F
参加費 1.000円



 「合気道無限塾東京」のクリス・クランプトン先生から杖術講習の御依頼があり、このたび微力ながら務めさせて頂く事になりました。

 今年に入って、合気道家の方々との御縁が続き、私としましても今心にあることは、心の在り方と稽古の在り方、そこにある密接な関わりが、生きていることにおいて真に学ぶものであるように実感しております。

 何かそうした御縁というのは、それぞれの目指す山頂を目指し登って行く途中で、どのルートをどの位置で登っているのか、自らが選び実行した道中だからこそ出会うことが出来るのかもしれません。もちろん私はまだまだ登り始めたばかりのビギナーですが、そのような私に遥か先からお声掛けして下さったクリス先生には心より感謝しております。

 今回、クリス先生の道場で杖術講習を務めさせていただきますが、私の生徒さんにもお声掛け下さいと仰って下さり、参加費は1.000円とのことです。私もそんなに安くていいのか驚いてしまいましたが、こうした機会は滅多にないことですので、ご都合の宜しい方はこちらのブログ、またはGold Castle 殺陣&剣術スクールのホームページよりご連絡下さい。その他ご質問もありましたら遠慮なくご連絡下さい。

こちらは「合気道無限塾東京」のホームページです。


2018-06-12(Tue)
 

「剣術 特別講習会」のお知らせ

 2018年7月16日(月/海の日) 品川区総合体育館 剣道場にて剣術の特別講習会をおこないます。

 今回は、前々回同様に第一部に小太刀、第二部では通常の剣術をおこないます。
初心者から、経験者までその方に応じて進めて参りますのでお申し込みお待ちしております。
(貸し出し用の木刀は用意しています。小太刀は若干ですがございます。二人で一振りあれば大丈夫ですので対応できると思います。)


2018.07.16 剣術 特別講習会



【開催時間】
◇第一部 12時30分~14時30分/小太刀剣術
◇第二部 15時00分~17時00分/大刀剣術
◇懇親会 18時00分~20時00分位/自由参加


【会場】
品川区総合体育館


【参加費】
一コマ参加 3.000円
二コマ参加 5.000円


【お申し込み方法】
ホームページ、または「こくちーず」より下記の内容を明記してご連絡下さい。
①「氏名」 
②「年齢」 
③「性別」 
④「木刀&小太刀の有無」 
⑤「懇親会の参加または不参加」

上記の内容を確認しましたら、こちらより折り返しご連絡させていただきます。


≪プロフィール≫
松聲館 剣術技法研究員
金山剣術稽古会 主宰
Gold Castle 殺陣&剣術スクール 主宰
高齢者住宅 クラーチ溝の口 剣術教室講師


2018-06-11(Mon)
 

雨ふって地固める

 本日のGold Castle 殺陣&剣術スクールは品川区総合体育館剣道場での開催となりました。日曜にしては珍しく本降りの雨となりましたが、久しぶりに殺陣と杖術の講習をおこない、またこの流れからスタートという感じがいたします。

 今日も体験参加の方がお越しになり、今日は比較的ジックリとお伝えすることが出来たように思います。生徒に関しましては、自然と私のサポートをしてくださる方もいらっしゃるので、体験参加の方や、まだ動きに慣れていない生徒への適切なフォローがなされ、私といたしましてもとても助かっております。

 日曜日の殺陣の経験がまだ少ない生徒のMさんも今日は序盤からAの最後までおこないましたが、少しずつで構いませんので、楽しく覚えて頂きたいと思います。限定動画を配信したことで、プレッシャーに感じる方ももしかするといるのではないかと思いますが、この立廻りだけが、殺陣クラスの全てではありませんので、それぞれのペースに合わせて続けていただければと思います。


 しかしながら今日は、講習に水を差す驚くべき出来事がありました。

 大きな体育館で品川区の剣道連盟による行事がおこなわれていたようですが、その中のお二人ほどが本人は興味本位だったのでしょうが、挨拶も無く、講習中にも関わらず、中まで入って来て不躾に何をやっているのか、いろいろと私に質問を投げかけてきました。年の頃はお二人とも某大学アメフト部の元監督と同じような雰囲気で、余りに唐突なため生徒たちも戸惑ってしまい、私は直ぐに、生徒にそのまま稽古を続けるように指示し、適当にあしらい相手にしないようにしておりました。その内一人は帰って行きましたが、もう一人は入り口辺りで、次の杖術から始めるために来られた生徒に色々と話し込んでいました。(おそらく、剣道場は剣道連盟のものという認識があるのか、他の団体が使っていても、自分達の場所を使わせてあげているという考えがあるのかもしれません。あくまでも推測ですが、そうでなければ考えられない行為です。)

 私も、その場でどういう対応がいいのか一瞬考えましたが、今回は相手にしないという対応をとってしまいました。講習後その事が私の中で、果たしてどうであったのかと後悔の念が強く思考の大半を占めており、もし仮に私が「講習の邪魔になりますから出て行ってください。」と注意をしてしまうことで場の雰囲気が悪くなり、生徒も体験参加の方も集中できなくなってしまうような状態は避けたく、このような対応になってしまったのですが、時間が経つにつれ間違いであったように恥じております。私に足りなかった状況判断結果として、にこやかに出て行っていただく会話がどうして出来なかったのだろうという事です。その時は私の中に猛烈な怒りが込み上げて来たので、おだやかに、ニコニコとという状況に自らを切り替える判断が失われておりました。相手にしなければ自らの愚考にハッと気がつくのではないかという考えもあったのですが、それは大きな間違いでした。今回の件で学んだことは、こうした武道の「道」が「外道」の「道」になってしまった約二名の御仁に対し、私自身単独でおこなっている指導として、早急にそうした自らの対応の不味さを正すことと、間違っても相手方と同じような事を人にしないという事を、私自身と私の生徒には「学びごとの根幹」として、心に留めておかなければなりません。どうして武道をやっていながらもっとも肝心なことが出来ない人間へと年月を重ねていったのか。推察するに労することなく浮かびますことは、稽古の在り方、稽古の目的、身体と心への実感、何を得るのかそして得たものをどう活かしていくのか、等々そうしたことを踏まえ、全日本剣道連盟のサイトに記されてある「剣道の理念」というサイトをここにリンクいたします。

 その中の一部をここに写します

 「剣道の理念」・・・剣道は剣の理法の修錬による人間形成の道である

 「礼法」・・・相手の人格を尊重し、心豊かな人間の育成のために礼法を重んずる指導に努める
 剣道は、勝負の場においても「礼節を尊ぶ」ことを重視する。お互いを敬う心と形(かたち)の礼法指導によって、節度ある生活態度を身につけ、「交剣知愛」の輪を広げていくことを指導の要点とする。


 私もこれまでに、新宿区や江東区で剣道の団体を幾つか見てきましたが、これに則る剣道家の方もいらっしゃいます。品川区総合体育館でお会いする剣道家の方々の中に、これに明らかに反する方がいらっしゃる事は、今日だけでなく、これまでにも何度か更衣室などで感じておりました。そうしたそれ相応の年齢と段位を持っているであろう方が、剣道を学ぶ若い人達ににどう向き合っているのか甚だ疑問です。

 こうした大人の影響を受ける若い人たちが増えないことを願いますが、親御さんにいたしましても先日の某大学アメフト問題でも明らかになったように、立場でその人物を判断できるものではありません。実際のところはどうなのかというのは、会って見なければ分からない部分も多いので、選ぶ慎重さと辞める勇気はあって然るべきでしょう。

 損得勘定は、理念を簡単に裏切ってしまいます。それは指導を仰ぐ側も同じことです。損得勘定で耐え学んだものは、いずれ損得勘定で回収しようとする循環になっていくでしょう。そうした心持ちを、武道と名のあるものでおこなうことは大きな「罪」と言えるのではないでしょうか。


 口直しに、講習内容に戻ります。

 高校二年生のK君の動きがこのところ格段に良くなってきております。彼の記憶に、私と何年か前に戸越の柔道場で、日に三コマ開催したものの、午前の部は彼とマンツーマン講習となったことをどれほどの懐かしさで覚えているだろうか。私にとってはまだまだ記憶がハッキリと残っており、そこで色々と長いこと心の事などお話した想い出が残っております。あの頃と比べますと、中学一.二年だったと思いますが、身体も私より大きくなり、それにともないバランス力は向上したと思います。今日の講習で皆さんに見て頂いた、杖の右への払い突きは何度も褒めたくなる(実際に褒めましたが)脚部の移動でした。こうした、彼の成長を見てきておりますので、中学高校と部活や勉強で忙しい中、長期休むことも無く継続して通われていることは、彼自身やりたい、学びたいという想いがあるからでしょう。学び事は、何事も本人がやりたい気持ちであることが大事です。嫌々やっているものは何一つ得るものはありません(嫌なものは得るものが無いという事を学ぶことは出来ますが…)ので、その時間は別のものに使った方が得策です。

 フカフカの妹さんも、このところ動きが良くなってきております。私もハッキリと言ってしまうタイプなので、悔しい思いは沢山あったと思いますが、本当に粘り強く自らにリベンジしてきております。これからも、自らの身体とそのときの心理面を観察しながら丁寧におこなっていくことで、稽古で得たものがそれ以外の日常でも活きている事に気付くこともあるでしょう。

 今日は私自身反省も含めふだんとは異なる学びを得ることが出来ました。私の教室の生徒達に対しどういう風に学んでいただきたいか、身体感、心理面、通りと純度、そうしたものが教室の空間でどのように育っていくのか、年月が掛かるかもしれませんが、私はお金儲けの為に教室をおこなっている訳ではありませんので(実際四苦八苦しておりますが)どのような教室に育てることが出来るのかは、一回毎の講習が全てです。成長する生徒、成長する教室のために、これからもその出来事から学びと教訓を得て行きたいと思います。


金山剣術稽古会  

2018年6月 稽古日程

2018年7月 稽古日程

甲野善紀先生からの紹介文


2018-06-10(Sun)
 

動きの縁、感覚の縁

 本日は「抜刀術 特別講習会」を戸越体育館で開催いたしました。剣道場と柔道場の両面を使っておこなう事が出来ましたので、広く安全にお伝えすることができました。

 今回は初めてお会いする方もいらっしゃり、集中して二時間取り組んでいただきました。

 常連の方々も、回を追う毎にそれぞれ、技によっては動きが見違えるようになってきました。

 こうした特別講習会には主にGold Castleの生徒達が参加されておりますが、皆さんほとんどの方は、この教室に入るキッカケは殺陣を始めようと参加されましたが、当時の時間割は殺陣と剣術もしくは杖術がセットになったものでしたので、そこで初めて剣術や杖術、抜刀術といったものを知る事になり、そこで興味の対象が殺陣から剣術、杖術、抜刀術に移ったという方も少なくありません。

 現在は、会場の都合により時間割が、殺陣と剣術(杖術)それぞれ分けておこなうことになったため、殺陣を希望して殺陣クラスのみの生徒たちも増えてきました。武術が人の成長にどれほど関わってくるかは、その内容または指導者によりさまざまですが、誰もが認める大人顔負けのR君は、3歳から少林寺拳法を学んでおり、親子演武の関東大会で連覇しております。R君の佇まいや素直さ、動きのよさには、そうした経験がちゃんと学び取るものとして取り組まれていることにあります。お父様やお母様も大変しっかりされた方で、私もこれまでに色々な親御さんとお会いしましたが、とても義を感じる方々です。

 そうしたこともあり、現在殺陣だけを取り組んでいる方には、武術である剣術や杖術も学んでいただきたいと思います。本人も知らない「動きの縁、感覚の縁」というものに出会える人もいらっしゃるかもしれません。

 そこから新しい道が拓けて行くこともあるかもしれませんし、現に私がそうであったように、自らが救われ、そしてこれまで以上に喜び多く生きていけるようになりました。そうした方々と共に、通りとは、純度とは、そのなかで見通す力を育て、有意義な稽古、有意義な会話が出来るそんな人生の時間でありたいと私は思っております。

 本日お越しいただいた皆様、ありがとうございました。


金山剣術稽古会  

2018年6月 稽古日程

2018年7月 稽古日程

甲野善紀先生からの紹介文


2018-06-10(Sun)
 

2018年7月 武術稽古日程


7月01日(日曜日) Gold Castle 殺陣&剣術スクール
           15時00分~17時00分
           品川区総合体育館 剣道場
           


7月02日(月曜日) 金山剣術稽古会
           19時00分~21時00分
           新宿スポーツセンター 第二武道場

              

7月03日(火曜日) クラーチ剣術教室
           10時00分~11時30分

           金山剣術稽古会
           19時00分~21時00分
           江東区スポーツ会館 剣道場



7月05日(木曜日) 金山剣術稽古会
           14時00分~16時00分
           新宿スポーツセンター 第二武道場
           19時00分~21時00分
           江東区スポーツ会館 剣道場

 

7月07日(土曜日) Gold Castle 殺陣&剣術スクール
           13時20分~14時50分
           深川スポーツセンター 剣道場  
           15時10分~16時40分
           深川スポーツセンター 剣道場           



7月08日(日曜日) Gold Castle 殺陣&剣術スクール
           15時00分~17時00分
           品川区総合体育館 剣道場  
           


7月09日(月曜日) 金山剣術稽古会
           19時00分~21時00分
           新宿スポーツセンター 第二武道場



7月10日(火曜日) クラーチ剣術教室
           10時00分~11時30分

           金山剣術稽古会
           19時00分~21時00分
           江東区スポーツ会館 剣道場



7月11日(水曜日) 金山剣術稽古会
           12時00分~14時00分
           戸越体育館 柔道場



7月12日(木曜日) 金山剣術稽古会
           14時00分~16時00分
           新宿スポーツセンター 第二武道場
           19時00分~21時00分
           江東区スポーツ会館 剣道場
 


7月13日(金曜日) 金山剣術稽古会
           17時00分~19時00分
           新宿スポーツセンター 第二武道場


          
7月14日(土曜日) Gold Castle 殺陣&剣術スクール
           12時30分~14時00分
           戸越体育館 剣道場  
           15時30分~17時00分
           戸越体育館 剣道場



7月15日(日曜日) Gold Castle 殺陣&剣術スクール
           15時00分~17時00分
           品川区総合体育館 剣道場  



7月16日(月曜日) 剣術 特別講習会
           第一部 12時30分~14時30分「小太刀」
           第二部 15時00分~17時00分「大刀」
           品川区総合体育館 剣道場
           懇親会 18時00分~20時00分(自由参加)



7月17日(火曜日) クラーチ剣術教室
           10時00分~11時30分

           金山剣術稽古会
           19時00分~21時00分
           江東区スポーツ会館 剣道場



7月18日(水曜日) 金山剣術稽古会
           12時00分~14時00分
           戸越体育館 柔道場



7月19日(木曜日) 金山剣術稽古会
           14時00分~16時00分
           新宿スポーツセンター 第二武道場
           19時00分~21時00分
           江東区スポーツ会館 剣道場



7月21日(土曜日) Gold Castle 殺陣&剣術スクール
           13時20分~14時50分
           深川スポーツセンター 剣道場  
           15時10分~16時40分
           深川スポーツセンター 剣道場



7月22日(日曜日) Gold Castle 殺陣&剣術スクール
           13時20分~14時50分
           深川スポーツセンター 剣道場  
           15時10分~16時40分
           深川スポーツセンター 剣道場


          
7月26日(木曜日) 金山剣術稽古会
           14時00分~16時00分
           新宿スポーツセンター 第二武道場
           19時00分~21時00分
           江東区スポーツ会館 剣道場
 


7月27日(金曜日) 金山剣術稽古会
           17時00分~19時00分
           新宿スポーツセンター 第二武道場



7月28日(土曜日) Gold Castle 殺陣&剣術スクール
           12時30分~14時00分
           品川区総合体育館 柔道場  
           15時30分~17時00分
           品川区総合体育館 柔道場



7月29日(日曜日) Gold Castle 殺陣&剣術スクール
           15時00分~17時00分
           品川区総合体育館 剣道場



7月30日(月曜日) 金山剣術稽古会
           19時00分~21時00分
           新宿スポーツセンター 第二武道場



7月31日(火曜日) クラーチ剣術教室
           10時00分~11時30分

           金山剣術稽古会
           19時00分~21時00分
           江東区スポーツ会館 剣道場





 金山剣術稽古会 入会希望の方へ


【 新宿スポーツセンターでの稽古時間 】
◇(月曜日)19時00分~21時00分
毎月第四月曜日は休館日のためお休みとなります。

◇(木曜日/毎週)14時00分~16時00分 

◇(金曜日/第二・第四)17時00分~19時00分


【 江東区スポーツ会館での稽古時間 】
◇(火曜日/毎週)19時00分~21時00分
月曜日が祝日の場合は振替休館日となりお休みとなります。

◇(木曜日/毎週)19時00分~21時00分


完全予約制ですのでお早めにご連絡下さい。
前月までに予約の入っていない日はお休みとなる事があります。
初めての方はこちら金山剣術稽古会についてをご参照の上
お申し込み専用窓口よりご連絡下さい。

稽古場所の詳細や稽古内容、稽古時間のご相談、道具類その他のご質問等につきましてご不明な点がありましたらご連絡下さい。

都合により日程が変更となる場合がありますので御了承下さい。

2018-06-08(Fri)
 

杖整体操

 前回の記事で気付きのあった内容が抜けていましたので(追記分)として前回の記事に書き加えました。


 さて、昨日木曜日の稽古では思わぬ展開になってしまい、一回の稽古で色々な事が起こるが昨日の稽古もまた不思議な発見というか、「まさかそういう流れになるか」と自分でも驚いた。

 昨日の高田馬場での稽古では早めに到着し、抜刀術の一人稽古を五十分ほどおこなった。その中で得たものは、こうした稽古では居着かない構えと、居着かない心理状態、静から動への一致が現段階での身体の在り方を象徴しているものなので、毎日おこなっていても、たまにおこなっていても、身体の在り方がどうであるかにより現時点で出来ているのか出来ていないのかがハッキリしてくる。

 身体の在り方が進展していけば、これまで出来ていたものは、出来ていないものになってしまう。だから、毎日おこなうことを優先順位のトップに位置づけてしまうと見えなくなってしまうこともあるので、身体に任せて取り組むべきことを取り組むのが自然であると思う。

 細かな修正の気づきは得られた。明日の抜刀術特別講習会では、どういう心理状態であるのか、身体の把握とそれに任せて動くということも、ただ単純に動きをどうするという説明にならないようにお伝えしていきたい。


 W氏が訪れあらためて稽古開始。

 軽めの脚部鍛練稽古の後、W氏の様子を見て、講習会などでもおこなっている杖をつかった体操をおこなった。その後、もう少しやろうと体側部が気持ち良くなる杖を担いで捻った動きをおこなった、これは今までに1~2回ほどいろいろな所でやったことはあったが、気持ち良い人と特に変わらないという人もいた。

 その後、もう少しこの気持ちが良くなる杖の体操は無いものかとおこなってみたところ、どんどん色々なものが降ってき始め、私もW氏も取り憑かれたように背中全体がビリビリと流れるような気持ち良さと、頭がボーっと瞑想後に近い状態と高揚感に包まれ、結局一時間五十分ほど、整体のような相手と組んでおこなうものと、自分一人で出来る体操を幾つか考案いたしました。
 これの面白くて不思議なところは、同じような動きでも、杖を使うことで痛みが大幅に減少しビリビリとした心地良い流れが感じられることにあります。おそらく杖を天秤形に腕を掛けることで、姿勢による自重ストレスが軽減し、身体の中のさまざまな流れが滞りにくく、それがビリビリとした心地良さに繋がってくるのではないかと思っております。

 二時間近くもこれをやっていたのは、それだけの発見であるという驚きが私の中にあり、杖を使ったヨガのような、杖で身体を整える、または杖を使って気持ちよく体操が出来るといったものを身体で確認しながら、さまざまな形が自然と降って来たかのように新しい発見を頂くことができました。

 それで時間を使い果たしたということもありますが、気持ちよすぎて、もう今日予定の稽古にはならないという感じもありましたので、この杖を使って身体を整える体操「杖整体操」は、8月におこなう「杖術 特別講習会」のなかで後半一時間使っておこなおうと考えております。幸い柔道場ですので、皆さんの反応がどのようになるのか私も興味があるところです。それまでに時間がありますので、もっと動きを研究しておきます。

 明日は12時から14時まで、戸越体育館剣道場+柔道場の両面にて「抜刀術 特別講習会」をおこないます。お申し込みは本日中であればまだ受付け可能ですので、ご参加お待ちしております。(貸し出し用の鞘付き木刀も用意しております)


2018年6月9日(土) 抜刀術 特別講習会
(お申し込み受け付け中)

金山剣術稽古会  

2018年6月 稽古日程

甲野善紀先生からの紹介文


2018-06-08(Fri)
 

見えないものを学び見通す力を育てる

 梅雨入りをした本日は、戸越体育館でW氏と稽古をおこなった。

 今日は殺陣の研究と武術稽古で四時間半盛り沢山の内容だった。

 さて、書きながら思い返すが、今日はビデオカメラと三脚を使って動きの間と、アングル、付けた動きの確認をおこなう。細かな間が、全体の構成に置けるリズムや心地良さに関わって来るので、どこで間を取るのか、どの位とるのか、どこをリズム良く続けておこなうのか、その際の声の必要性など、全体を観て行かなければ見えて来ない部分もある。だが、全く無いものを一から考え、形にし、それを責任持って伝えられるものとして作り上げていく作業は私が私で無くなる瞬間でもあり、スイッチが入ってしまうと言葉と動きが止め処も無く溢れて来る。私もよくこんなに喋るなあと思いながら、そうした無駄話も織り交ぜることで突如として浮かんでくることもある。とにかく、こうした生みの苦しみならぬ生みの楽しみが、この時間を有意義なものとしている。

 武術稽古では、小太刀を使い刃物に対する体捌きからの崩しを稽古した。もちろんこうした内容は今日その場で考えておこなっているのであるが、身体に任せることで、どうおこなうといいのか道筋が見えてくる。あとはその中で精度を上げながら、技と呼べるものにしていかなくてはならない。今日は相手の剣を入り身で押さえながら小手返しのような動きが出てきたので自分でも驚いているが、体捌きから小手返しに連動する流れは身体が稽古したがっている動きなので、そこからの両手ごと小手返しに入っていく流れでの精度を研究していきたい。

 次に杖を使ってのエネルギーの伝達に関する取りと受けの稽古。

 これは、思っていた以上に稽古になることが分かった。得物に引っ張られる感じは、押す方向に関しては強く出せるが、引く方向に関してはそれほど強くはまだ出来ない。ここに課題が残るが、しかし、引く際には受け側の身体の分離感覚が稽古になり、杖一本で互いに繋がっているので、エネルギーの伝達は通りやすく、力の方向であったり、先端部であったり、そうしたものが杖のお陰で通り良く伝わってくる。この稽古法で状況に応じた身体操作の幅が広がり、これまで見落としていた重心であったり、丹田であったり、手順であったり、そうしたものを学び得ていくには有効な稽古である。

(追記分)
 横方向へのエネルギーの通し方では、突きにておこなったが、これまでの腕に引っ張られる感覚に脚部の連動がほんの少し手続きが変わったことで、より接触部への衝撃が弱まり通るようになった。こうしたことはほんの僅かな差が大きな違いとなるため、気がつきにくいところである。翌日の一人稽古で、その手続きによる得物の操法に踏み入ってみたが、これは慎重に検討し、もしかするとこれまでの全ての脚足の手順が組み変わることになるかもしれない。ただこれは、見た目にはほとんど分かりにくいものなので、その辺りを伝えられるかという点では難しいかもしれないが、そうしたことが私のこれからの動きには求めて行かなくてはならない部分だとも感じている。こうしたことも含めて一人集中稽古が必要に迫られてきた。
(追記終わり)

 最後に両手を組んでもらい、切り落としをおこなった。W氏もこの受けに関してはかなり工夫をしてきているようで、これまでに、崩しては対策をして止められ、また崩しては対策をして止めらることの繰り返しであったが、今日は前回に続いて同じく手首の形を変えておこなったところ完全に下まで崩すことが出来た。おそらくまたいずれ止められることになるとは思うが、そのお陰で私も進展させてもらえている。

 毎日、こうして稽古で何かを得ていけるというのはありがたい事である。その意識外の在り方のどこかに、循環しているものがあるように思える。今日は朝から、山手線に乗ったときに、今日は自分自身何かが変わっているような気がし、それが武道場に着いてW氏が来られた時にも再びそういう気がした。頭で考えて何かを変えようとかしているのではなく、意識外のところで身体が自動的にその現状に合わせて身体感覚から意識に何かしらの変化を及ぼしたのではないだろうか。私もこのところよく、身体の計算力や無意識の計算力と言っているが、それには実感出来る身体からの何かがあり、なにかそうした脳の優先順位に割り込む身体感が、思考であったり、感じ方であったり、見通し方であったり、そういった部分に働き掛けているような気がしている。

 とにかく、まだまだ人生には面白いことが隠されている。そういった事と出会える瞬間に向けて今を生きていきたい。

 
 このブログにもお知らせいたしますが、Gold Castle 殺陣&剣術スクールの夜間の部の時間割を変更いたしました。
 昨年10月から今年4月まで品川区総合体育館耐震化工事の間、江東区深川スポーツセンターの利用が増えたことで、午後から夕方に掛けての開催時間が多くなり、夜間の部に関しましては、土曜日に関してはこれまで夜間の部以外の時間割で開催出来ておりましたので、ほとんど夜はおこなっておりませんでした。日曜日は元々、日曜日夜の一コマでこの教室がスタートいたしましたので、その流れから日曜の夜間の部というのは続けておりましたが、夕方や昼間、もしくは午前の中からもう一コマ追加し、さらには土曜日にも剣術/杖術クラスを一コマ追加し、2017年4月には殺陣クラスを一コマ追加いたしました。

 そうした中で生徒もバランス良く分散しておこなっておりましたが、徐々に日曜日の夜間の部は翌日の仕事などもあり、人数が少なくなってきたことから、会場予約の判断から夜間の部開催に対する優先順位を変えざるを得なくなりました。そして、日曜夜間の部開催の場合、翌日のお仕事などもあるでしょうから、30分繰り上げて18時00分~20時00分と変更させて頂きました。これまで、18時30分スタートとしていましたのは、夜間の部に関しましては、他の時間帯に比べ利用時間が18時00分~21時30分と1時間長く、前の団体がなかなか出て来ない場合や、会場入りして受付設営準備、受付作業などバタバタしてしまうため、30分猶予を持って対応させて頂いておりました。

 ですがあらためて、夜間の部の開催頻度が減少したことと、土曜日、日曜日共に他の時間割との統一性を図ることで覚え易いという事、そして日曜の夜20時30分、延長して20時45分位になると、参加しづらい生徒もいらっしゃると思うのでそのように変更させていただきました。四月から復帰した品川区開催で再び生徒が多くなってきましたら、その時は夜間の部の開催も増えてくる可能性がありますのでそうしたことも見越して早めに変更いたしました。ちなみに、頻度的には少ないですが戸越体育館での日曜日開催は、会場が狭いため、これまで通り二部制でおこなっていく予定です。
 
 これからも安定開催のため、受け入れる体制というのは大事に、よりよい教室を目指して参ります。


2018年6月9日(土) 抜刀術 特別講習会
(お申し込み受け付け中)

金山剣術稽古会  

2018年6月 稽古日程

甲野善紀先生からの紹介文


2018-06-07(Thu)
 

すでにそこにある結果をたいせつに

 本日火曜日は毎月四週開催している「高齢者のための剣術教室」正式名称『クラーチ剣術教室』に行って来ました。

 睡眠時間が4時間ちょっとだったせいか、朝起きて準備していると1分が20秒くらいで過ぎている時間感覚となってしまい、余裕を持っていつもと同じ時間の中で準備しているつもりが、電車の到着時間まで4分となってしまい、慌てて家を飛び出し、雪駄で走って駅に到着。自宅から最寄り駅までは徒歩5~6分位なので間に合うのは間に合ったが、どうしてこんなに時間が経つのが早いのか今日は解せない思いが残った。だって、小まめに時計を見ているのに、見るたびに1分は過ぎていたので、まだ半分寝ぼけていたのかもしれませんね…。

 そんなこんなでホームに駆け上がったところ、電車が3分ほど遅れており、「だいたい、こういうのは無駄汗になるんだよなぁ…」と汗を拭いながら、遅れて到着した電車に乗ったのですが、慌てていたせいか半分寝ぼけていたせいか、いつもの一本前の電車に乗ってしまい、「あれ、こんな駅で止まるんだ…。まあ、そうだったかな…」と、4年近く毎週乗っている準特急電車の停車駅も分からなくなるほど寝ぼけていたのでしょう。(車内では寝ずに、Gold Castleの次回講習内容を考えておりました。)

 アナウンスを聞いて、「まさか!」と気がついたのは、行き先が途中から変わってしまう為、いつもは緊急用に使わないルートになってしまい、会場最寄り駅の結局到着時刻が普段よりも20分ほど早くなってしまいました。なぜ、いつもは使わないルートかと言えば、到着時刻は20分程早くなりますが、駅を一旦出て地上を200メートル程歩いて別の路線駅に乗り換えしなくてはならないため、労力よりも時間を選んでいるという点と、万が一寝坊や、電車の遅延が起こった際にリカバリー出来る為の保険として残しているのです。これまでにリカバリーで助かったのは2回ほどありますが、今朝はただ一人相撲を取っていただけでした。

 さて、講習ではWさんが終わった後に「今日はなんだか考えさせられる内容でした。」と仰っていたように、開始前に少し、先日本厚木でおこなった井上さんとの稽古で教えて頂いた、杖を互いに掴み合った時のエネルギーの伝わり方を、軽くですが体感して頂きました。技をおこなう方もそうですが、受ける方もこれまでにない感覚のものを受けると、身体が「これはどういうことなんだ!?」と意識している以上に、さまざまな計算を働かせて「もっと計算させろ!」と興味を示すようになっているのかもしれません。つまり、興味とは、あくまでも仮説ですが、理屈よりも身体が本能に対し切実と感じる計算処理の為に必然的に求めるものなのかもしれません。解らないことは身体が困るので、興味を示し、そのことを意識外のところで処理しているように思うのです。

 毎回おこなっている脚部鍛練稽古も、Sさんの太腿に筋肉が付いたことは以前にも述べましたが、今日伺ったのは、これまでずっと夜中に足がつっていたそうですが、この鍛練稽古を取り入れるようにしてからというもの、Sさんの足がズボンの上からでもシッカリして来たのが確認出来るようになり、その変化が影響していると思うのですが、「このところずっと夜中に足がつらなくなりました。」と伺い、数年前までは、「もう何をやってもダメ。」と仰っていたのを聞いていたものですから、この腿を引き上げる稽古法は高齢者の方には怪我のリスクも少なくスクワットに比べ短時間で出来ますのでお勧めしております。

 杖では「三連打突」「繋之型」をおこない、剣では「抜付之型」「赤城の山」「抜刀五足鹿威し」をおこないました。一昨年に一度、知り合いのサークルに代理講師と言う形で呼んで頂き、他の高齢者の方々十数名を対象に杖の講習をおこなったことがありましたが、初めて触れる杖に始めは戸惑いを感じておられましたが、次第にワイワイと皆さん熱中し質問がドンドン来るようになりました。その時の皆さんの動きを思い返しますと、この毎週参加されているクラーチ剣術教室の方々の動きには見慣れている私でさえ驚かされることがあります。私もこの空間は守って行きたいと考えておりますし、同時に広がっていくことも願っております。ですが、こうした活動を商売にしようとしたり、不安を煽って努力させるような組織や人とは関わらないように気を付けております。楽しむことで活き活きと一日を生きていくことがその先の結果のためではなく、すでにそこにある結果となり、それが誠実な答えじゃないかと私は思っております。

 明るい世の中にしていくには、これから加速する高齢化率を見ても、どういう日々の過ごし方を送れるかが個人ではなく社会として問われます。これからの高齢者はインターネットにも強く、情報力というのは若い人たちに引けを取らなくなってくるでしょうし、人生経験という強さもあります。自衛していくための適切な運動や人とのコミュニケーションはその人自身のためだけでは無いと思いますので、活力のある生き方を伝えられる指導者であったり、組織団体の思いやりが、需要に目がくらみ利益だけを考え世の中を暗くしてしまうことの無いように、笑顔が増える日常の世の中であって欲しいと僕は思います。

 そのときは僕もおじいちゃんかな。


2018年6月9日(土) 抜刀術 特別講習会
(お申し込み受け付け中)

金山剣術稽古会  

2018年6月 稽古日程

甲野善紀先生からの紹介文


2018-06-06(Wed)
 

小太刀の自在さと杖術の自在さの違い

 一昨日の夜、川原田氏から掛かってきた電話に出ることができなかったので、昨夜電話して色々とお話をしました。以前甲野先生から「前世できっとご縁があったのでしょう。」と仰って頂きましたが、そうした現世での繋がり(再会)とも思えるような役割といいますか使命のようなものを感じております。昨夜の電話の中で順縁や逆縁についての会話もありましたが、歳を重ねていきますとそうした過去の出来事が他人事のように思える事もあり、順も逆も今に繋がる定めの出来事ならば、なるべく楽しめるようにしたいと思うのです。ですからそのためには、ある意味お馬鹿であることも大事なような気もいたします。お馬鹿のセンスといいますか、憎めない馬鹿さといいますか、そうしたものは心のバランスを整える働きもあるかと思いますので、カッコつけても、カッコ悪くても、真剣でも、お馬鹿でも、口うるさくても、寡黙でも、そこにあるバランスが状況に合わせる力を蓄えていくのではないでしょうか。ある意味、素直、正直と言えることなのかもしれません。

 そのような話は昨日の電話では思いつきませんでしたが、善と悪、陰と陽、細胞にも人間にも色々あります。太陽と地球の距離感は生命にとってどの位絶妙なのか素人の私には解りませんが、距離感というのは繁栄も絶滅も実は紙一重というところにあるのかもしれません。インターネット時代、なんでも身近な距離感で便利になりましたが、距離感の使い方がまだまだ遅れているようにも感じます。依存症や、義務的な対応など、寂しさから生み出されるエネルギーは現時代を象徴しております。

 

 本日は、夜から高田馬場にて後藤健太氏と稽古をおこなった。

 40分程一人稽古をおこない、やはり身体に任せる、身体を信じるということが大事であると身体から教えられる。今年の4月26日で武術を始めて9年となったが、ようやく身体に任せることが出来るようになった。それは違和感や心地良さを判断するという審判が養われたことにもあるが、頭で解らなくても、やがて解るようになるという事実が事実として実感出来るようになった事が大きい。

 つまり、解らなくてもいいから心地良さが得られる感覚を体感することにある。「心地良さ」というのは、言葉のニュアンスとして使っているが、一致であったり、重心の把握であったり、通りであったり、繋がりであったり、そうした事柄を総じて「心地良さ」と例えている。

 だから感覚が得られそうであれば、取り憑かれたようにおこなうこともあるし、そこに新たな感覚が無さそうであれば数をおこなう必要は無い。私の稽古では、杖術、剣術、小太刀、抜刀術、体術、などをおこなっているが、その中で技に応じて感覚を求め、見当たらなくなれば、得物を変えておこなうようにしている。だから、基本的にはその日おこなう内容というのは動いてみてから決めるという事が多い。

 今日は後藤氏に、小太刀で突いてきた際の捌き方をおこない、その時に気付いた手の形が前腕を強力にしその強さに驚いてもらうことが出来た。後藤氏は空手をやっていたので、こうした腕の強化には非常に関心を示された。さらに体重80kg以上で鍛えている後藤氏が両手を組んだ状態で体術の切り落としを受けて頂いたところ、私も驚く崩れ方であった。これは受けを工夫すれば女性でもかなり強力に止める事が出来るようになるが、先日この動きをW氏に初めて試した時に、最近よく止められていたのであるが崩せるようになった。本当に今は小太刀からさまざまに展開していっている感じがする。関西の講習会でもおそらく小太刀の体捌きであったり、そこからの崩し方というのは興味を持っていただけると思う。それまでまだまだ時間があるので、私も今一番熱が入っているこの小太刀稽古から、いろいろなものを身体に教えて貰いながらお伝え出来るものを深めていきたい。

 杖術稽古は身体を自在に操り、そのなかで全体の一致が求められ、自在さと統御が入り混じった身体感を養うには最適である。体術においても、こうした身体感は考える前に身体が何かを選ぶことに関係してくるが、杖の場合、それはあくまでも杖の操作内での身体感なのである。小太刀では、短い刀身を精妙に扱う身体感が求められ、入り身と共に左手の添えが離れた瞬間の「冴え」が小太刀の魅力であり、直接相手に触れることもあり、そうした身体感は杖に比べより体術に近いものとなる。もちろんこうした体捌きは、脚部鍛練稽古や、剣術、杖術の身体感があってのものなので、小太刀だけをやっていても「冴え」に至る道筋は見えにくいものとなるだろう。

 剣術では、正面斬りから斬割をおこなったが、あらためて第三関節腱の働きが初動を劇的に向上させ、それにより身体が剣に引っ張られる、「引っ張られて良い」という重要な手順を知る事になった。それが、体術でのエネルギーの伝達法にも関連し、先日井上さんとの稽古で教えて頂いた杖による先端の意識と無意識に寄る手順。井上さんの凄いなと思ったところは、そうした手順に留まらず、重心にも着目され、それが受け側としての使い方にも通じるということまで展開されていることだ。今日はそれ以来初めて、後藤氏に杖を掴んで貰い、その用法で身体の大きい後藤氏が驚くような力が伝わった。試しに杖が外れるか、円軌道で押し上げたところこれも上手くいった。この稽古では、技に入るテンションを感じ、その時にどうエネルギーを使うかを学ぶには良い検証法となる。また得物と身体がエネルギーを相殺しない、思い込みによる間違いを改めることも十分出来るものである。

 最後に抜刀術をおこない、「隅返し」「趺踞からの抜刀」をおこなった。隅返しは、私も以前のものとは違うものになったので、その難易度は私がおこなっている抜刀術の中でも1.2を争う程である。抜刀術はそれこそ身体の計算力を総動員しておこなうものなので、些細なことが出来不出来に大きく関係してくる。そしてそれは、その都度変わるものでもあり、だからこそこの稽古は継続的におこなわなければならない。今週の土曜日に「抜刀術特別講習会」を開催するが、そこに合わせて私も現状から一段階上げたいと思う。


2018年6月9日(土) 抜刀術 特別講習会
(お申し込み受け付け中)

金山剣術稽古会  

2018年6月 稽古日程

甲野善紀先生からの紹介文


2018-06-05(Tue)
 

学ぶことを学ぶ

 6月の第一週目は土曜日日曜日ともに賑わう講習となりました。5月はお休みされていた方も多く、6月以降復帰されるのを待ち望んでおります。

 フト、講習の風景を思い返しますと、それぞれに時間を大事に使われているのを感じ取ることが出来ます。小学六年生のS君と、中学一年生のT君も座礼が自然と出来るようになりました。こうした礼は、私に対してのものではなく、本人の気持ちを形にしたものですので、その一連の動作が自然に表れて来る事が大事です。
 おそらくですが、大人の方も含めて、そうした事を初めて考えた方もいらっしゃるのではないかと思います。敷居を下げ門徒を開くこともコンセプトにはありますが、遊びに来るのか学びに来るのか、どういうつもりで来ているのか、と言う部分で本人の心に問うことが、少しオーバーかもしれませんが、場に結界を張るためにも座礼を重要視しております。

 今日の講習では、体験参加の方、生徒になって間もない方、立廻りが進んでいる方、まだ途中までの方、等々それぞれの組に分かれて同一空間内で別々の内容をおこなっていただきました。こうした状況は私にとっても稽古になっており、それは、全体の中でそれぞれの技量、おこなっている内容、そうしたものをどの組の誰に声を掛けて行くかという事が、タイミングとアドバイスに私なりの経験から反射的におこなっている部分があります。もちろんその反射的になりながらも用心してそのことを観察しておりますし、タイミング、声のトーン、言葉の選択、(擬音だらけの言葉もありますが)そうしたものは反射的にならなければその機を失ってしまいます。ですから、反射的かつ的確な対応というのは難しいテーマではありますが、武術と通じるものがありますので、こうした同時に何を選択しどう実行すのかということは私にとっても得られるものが大きいのです。

 今日は柔道場ということもあり、殺陣クラスでは転倒法を稽古いたしました。これは先日、本厚木で井上さんと交流稽古をおこなった時に興味を持っていただけた動きでもあり、安全にダメージが無く転倒出来る安心感を身体が知ることで、衝撃から身を守る身体の計算力を養うというものです。安心感と信頼が無くては、動きが硬くなってしまい衝撃が残ってしまいます。衝撃を無くす体感が、「これで大丈夫なんだ!」と初めて身体も信用し始めるので、そこでようやく身体が新しく取り入れた動きの方を選択してくれるようになります。ですので、始めの取り掛かりは、衝撃を少なくするための転倒の仕方からおこない、そこから変化を付け、最終的には倒れたように見せる動きに変換していきます。

 今日の転倒稽古で、これまで苦手としていたWさんが勢い良くバタンと倒れることが出来るようになりました。身体がまだ信用していなかった頃は手が先につこうとして危なかったのですが、その傾向は無くなっておりました。ペアを組んでいたYさんが驚いている位でしたので、かなり良くなったのではないでしょうか。

 俳優のTさんも復帰され、長身ながらもしなやかに衝撃を吸収して上手に倒れることが出来ております。この稽古は、殺陣としてのものだけではなく、日常での転倒にも身体が知っておくと怪我のリスクは軽減されるものと思われます。

 タイプⅡの前半の斬り上げから斬り下ろす絡みDの動きを少しアレンジしましたので、芯がジャンプして屈むタイミングが合うようになってきました。このタイプⅡも新たな動きが目白押しですので、今後の講習でもそうした内容に皆が移っていくのを楽しみにしております。タイプⅠのBとの一連の流れが出来てきますと、その他の動きに関しての吸収は早くなってくると思います。高校二年生のK君の動きが以前と比べるとかなり良くなってきました。お仕事等で合間が空いてしまう方は、ホームページにある動画(生徒用の非公開動画)で動きをイメージしておいて下さい。

 続く剣術クラスでは、ダブル受講された体験参加の方と体験初参加の方も一緒に受講され、生徒の皆さんと同様に小太刀の稽古をおこないました。体験参加の方には難しいと思われたので、頃合を見て別の内容にスイッチしようと考えておりましたが、お二人とも「楽しいです!」と仰るほど熱中して取り組んでおりましたので、結局最後まで小太刀に関しましては生徒と同じ内容でおこなっていただきました。

 後半は、抜刀術の稽古をおこないました。今日は柔道場ということで「津波返し」を集中的におこないました。(Fさん、お酒のあてではないですからね)これまでと若干位置を変更いたしました。最後は久しぶりに「趺踞からの抜刀」をおこないました。今製作中の動画「かざあな。(抜刀術編)」にも収録しましたが、これまでと違い、より相手に近い状態でおこなうため、空中で鞘引きと体の開きをおこなう必要があります。その空中の時間が、この抜刀の速さと一体感に大きく関係してきますので、こうした一瞬でおこなう技というのは、予測と、計算と、実感、というものをどのような意識の状態でおこなうかが重要になってきます。意識しすぎてしまうことで計算が失われてしまうこともありますし、予測に関しましても、感覚的には身体が勝手におこなっていることですので、意識の在り方というのは特に抜刀術稽古では技の実感に大きく左右いたします。

 この教室も今年の10月20日で丸5年を迎えます。生徒の成長も少しずつですが全体的に育ちつつあります。そうした生徒の成長がこれからの教室の空間には欠かせないものになるでしょうし、互いに学び合うための場として、これまで個人の成長としていたものが自然と教室そのものの在り方として確立していく部分が見えてくるようになるでしょう。何を学ぶかということを学ぶことがこれからは大事になってくると私は観ております。


2018年6月9日(土) 抜刀術 特別講習会
(お申し込み受け付け中)

金山剣術稽古会  

2018年6月 稽古日程

甲野善紀先生からの紹介文


2018-06-04(Mon)
 

今夜は泥のように

 モクモクと夏のような雲の下、本日は深川スポーツセンターにてGold Castle 殺陣&剣術スクールの講習をおこないました。この会場は天井が高く、窓からは自然光が入ってくるので気持ちよく講習がおこなえます。

 今日は新たにHさんとSさんが生徒になられました。Hさんは体験参加が終わって一ヶ月経っての入会となられましたが、今日の鍛練稽古で「芯がありますよ」とお伝えしたところ、「家でやっていました!」との事。そうした気構えで取り組まれる方はドンドン吸収して行かれると思いますので、私としましても熱が入りそうです。Sさんも月末に東京に滞在され、その期間私の稽古会やGold Castleに参加されるようになり、奈良から来られるKさんもそうですが励まされる気持ちとなります。

 講習では最後に土曜の立廻りを進めました。こちらも来月か再来月位には撮影しようかと考えております。ただ内容が短いため月末恒例立廻り講習のように全ての時間をここに費やすことにはならないと思います。

 Mさんも殺陣の斬り方など随分形になってきました。おそらく今のペースでジックリ取り組んで頂きますと、日曜日の立廻りでも問題なく付いて来られると思います。

 続く剣術クラスでは、今回も小太刀をおこないました。予定では後半から大刀での稽古を考えておりましたが、私の熱が皆さんに伝わったのか、興味を持って取り組んでいましたので、そのまま全般小太刀を稽古いたしました。私自身、稽古会や講習会などでここまで小太刀の稽古に時間を割くことになるとは予想外でした。身体が求めるままに今は小太刀稽古に身を委ね取り組んでおります。

 昨夜はというより今朝は5時に就寝し、9時30分に起床したので、今夜はここまでにいたします。5時前に頂いたメールを3分後に返信したのでFさんが驚いていたのが印象的でしたが、偶然メールボックスをクリックしたのとメールが届いたのが同じ時刻でしたのですぐさま返信いたしました。起床した人と就寝する人の入れ替わりが滑稽でしたが、明日も元気に実りある講習にしたいと思います。


2018年6月9日(土) 抜刀術 特別講習会
(お申し込み受け付け中)

金山剣術稽古会  

2018年6月 稽古日程

甲野善紀先生からの紹介文


2018-06-03(Sun)
 

生きていくことは自然さを追い求めることなのか

 本日は約二ヶ月ぶりに井上欣也さんと稽古をおこないました。最近ご縁の出来た方々には判らない方もいらっしゃるかもしれませんのでご説明させていただきますと、井上さんに初めてお会いしたのは、というより見かけたのは、2010年か2011年頃だったか八幡山にある志道塾さんのスタジオで甲野善紀先生の講習会がおこなわれ、そこに参加した時に「受けを粘る方がいるなぁ…」と、記憶が確かなら二十分程、夏場だったか暑さのため腕にタオルを巻いて滑らないようにして浪之下を受けている青年が印象に残っておりました。それから日が経って甲野先生の道場「松聲館」に伺った際に、そのときの青年が先生と稽古をされており、「あ、あの時の人だ。」と思ったのが今でも印象に残っております。

 その当時は特にお話することもなかったかと思いますが、次第に講習会などで良くお会いするようになり、当時私がお世話になっていた会の代表の方の提案で「三人稽古会」という名目で水天宮にある私設図書館の閉館後に茣蓙を敷いて井上さん、田島さんとの三人で毎月終電近くまで稽古していました。

 今思い返してみましても、あの時の三人での稽古は若いというか、ですが今も楽しみ方や情熱といったものは変わらずに当時は本当にあっという間の時間でした。それもそのはず、杖術、剣術、抜刀術、体術、手裏剣術、などをさまざまにおこなっておりましたので、時間が足らなくてしょうがないといった状況でおこなっておりました。毎回、遠い順に井上さんが先に帰られ、その後暫く田島さんと稽古をおこない、一緒に戸締りをして帰るというのが常でした。

 それから暫く経って、私が会を離れ独立し「三人稽古会」も自然消滅してしまいましたが、田島さんや井上さんとは時折連絡を取って稽古をさせていただきました。数ヶ月間でしたが、毎月火曜日に五十嵐さんと田島さんとも田端にある道場で稽古させていただいた時期もありました。私が火曜日の都合がつかなくなり次第に行けなくなってしまいましたが、今でも井上さん、田島さん、五十嵐さんとはお会いする機会がありますので、ご縁が繋がっていることを嬉しく思います。

 その中でも特に井上さんとのご縁は結び付きが濃く、このブログで確認出来るものでも2013年には稽古をおこなっており、おそらくそれ以降ほぼ毎月2017年頃まで高田馬場や戸越へ足を運んでくださいました。そんなに経っている気がしないのはおそらく井上さんも感じていらっしゃると思いますが、時の流れとともに技の話や稽古の話から生き方についてのお話が増えてきたように思います。昨年から私が井上さんのホームグランドへ伺うようになり、その後の一献が欠かせない時間となってきました。…と言う具合いに大雑把に流れを書き記しましたが、井上さんが本厚木に道場を持つようになってからの進展に弾みが付いた様に感じます。


 まずは柔道場での稽古から。


 この二ヶ月の間に私の稽古で幾つか気付いたものを受けていただく。やはり受けに関しては厳しいと感じるものもありながら、そこから学ぶことには身体が馴染んでいるので、呼吸のように、出したもの吸い込むものを脳と身体が果たしている。

 峰反し潰しや素手による崩しでは、井上さんの中で重心を感じとる感覚と、そこを分離して先の先の先と仰る身体反応が整っているため、特に素手による崩しではなかなかに厳しいものがあった。だが、この稽古は如何なる状況でも崩すというものではなく、通し方の新たな手掛かりを得るためのものなので、そこに関しての出来なさというのは想定していたところでもある。だが、武術には出来たか出来ないかで判断されるシビアな一面があるので、研究の場としての稽古と、そうでない場での稽古(講習会)というのは分けておかなくてはならないだろう。

 横方向へのエネルギーの伝達法には、井上さんと共通する部分が多く、そこから杖を使っての同じ原理での稽古法を教えていただいたが、これはエネルギーの伝わり方がハッキリと分かり易く確認出来るので、了承をいただき私の稽古でもこれを研究したい。

 意外に効果があったのは、体術の「切り落とし」である。短刀に対する手の形が前腕の強さと、さらには肩甲骨の働きが強力に伝わることが井上さんに受けて頂いても検証できた。パワー系なのであまり心地良くは無いが、この前腕と肩甲骨の兼ね合いは他の技にも有効であると思われる。入り身との相性も良さそうだ。

 小太刀では、私自身今一番熱が入っているものでもあるので、そのあたりの鮮度とともにお伝えすることが出来たと思う。私の場合は始めが剣や杖といった得物ばかりをやっていたので、体術はかなり遅れてから稽古に取り入れたこともあり、それはなぜかというと、武術を始めたころに師範から学んでいたものがそうだったからであり、私が独立して初めて体術と向き合うようになることが出来たのであった。だが、それでもその感覚を心地良く感じられるまでにはかなり時間が掛かった。そのため自然と得物の稽古が大きな割合を占めていたが、ここ三年ほど私自身の稽古でも体術稽古に興味を持つようになり、これまでインプットされてきたものがようやくアウトプットされ始めてきたのかと感じている。

 今回井上さんから頂いたもので大きなものは、丹田を独立させる感覚である。これは身体を動かして技にするのではなく、身体が動かされて技になるといった、感覚からなる手順と、感覚からなる状態を実感することが出来た。手順については私自身最近得ていたが、状態については本当に大きなものを頂き、タダでいいんですか?と申し訳無い気持ちになってしまう。私自身以前、身体の前面部表面から中央までは豆腐のように柔らかく、背面側の表面を硬くするような状態による対応の具合が異なることは確認していたが、そうしたことよりも全方向に対し、攻め手にも受け手にも通じる大事なものを、直に感覚で体感出来たことは大きかった。そうしたことを本当に惜しげもなく喜んでお伝えしてくださることに、井上さんのお人柄が感じられ、その背景には一人稽古での取り組みがあってのものだということが伝わってくる。

 最後に思わずお伝えした殺陣での倒れ方が意外にも興味を持って頂けた。手をつかずに足元から徐々に衝撃を吸収して倒れる方法は、殺陣の場合左腰に鞘があり、右手には刀を持っているために倒れ方が制限され、そのなかで鞘を傷つけずに、見栄え良くアザをつくらない様に転倒するかということが条件としてあるので、私なりに工夫した方法を幾つかバリエーションをつけておこなったところ、井上さんにとっても得られるものがあったようで良かった。

 武術稽古の後は、場所を井上さんの道場「雲山稽古場」に移ってヨガをおこなってくださいました。このところこの流れが常ですが、ヨガになりますと井上さんの雰囲気が武術稽古とは異なり、自信といいますか揺ぎ無さというものを感じます。おそらく井上さんは全く逆ですよと仰られると思いますが、2015年から2016年に掛けて何度か私とコラボで「杖術とヨガ」をおこなった際にも、そのときから感じるものはありましたので、今後益々凄くなっていかれるように思います。

 瞑想を終え、電車に乗って海老名へ移動。いつものお店が貸切で使えないとの事で、同系列のお店がすぐ目の前にあり、そこでさまざまにお話をしました。ここでの会話は記事には出来ませんが、年月が重なるにつれて話せる内容も深まってきたように感じます。こうした方との出会いは探してもなかなか見つかるものではありませんので、本当にご縁に感謝しております。人生、生き方であったり、今この瞬間というのが続いている、瞬間の連鎖なのですが、どういう連鎖に自然となっていくのかが、これまでの生き方であり、瞬間を大事に生きることが出来る人生というのは良い生き方と言えるのかもしれません。稽古の2時間というのは、一日24時間で考えますと僅か十二分の一の出来事ですが、その瞬間の連鎖の2時間を如何に生きるかということは、自ずとそのほかの時間にも関わって来るものと思います。

 今日も多くのものを学ぶ貴重な時間を過ごすことが出来ました。気がつけばもう翌朝となってしまいましたが、酔いも冷め、今日のコンディションがどうなるのか、そうした気持ちにも勝る稽古と生きている時間を実感出来たことにあります。生きていて価値のあることの一つには、続けて行く事で磨かれていくもの、高まっていくもの、揺ぎ無いもの、そうしたことが月日の流れで強くなるのであれば、年を重ねて行くということは素晴らしい事であると思います。今日もそういうことを感じる一日でした。井上さんには全ての段取り手配を整えて下さり本当にありがとうございます。また時期が来ましたらその時は宜しくお願いいたします。


2018年6月9日(土) 抜刀術 特別講習会
(お申し込み受け付け中)

金山剣術稽古会  

2018年6月 稽古日程

甲野善紀先生からの紹介文


2018-06-02(Sat)
 
プロフィール

金山孝之


     金山 孝之
  Takayuki Kanayama


松聲館 剣術技法研究員

金山剣術稽古会主宰

Gold Castle
殺陣&剣術スクール主宰

高齢者のための剣術教室
クラーチ剣術教室講師


――――――――――――――

1975年生まれ
福岡県 北九州市出身
東京都 世田谷区在住

1999年
映画監督中田秀夫氏との出会いにより俳優デビュー。他分野では、マンダムのモデルや舞台のプロデュース公演などの活動をおこなってきた。

2006年
小林照子先生とのご縁から  『 からだ化粧 』のモデルを務める。

2009年
武術の道を志しそれまでの活動を一新し武術稽古と研究に励む。

2011年
武術研究家甲野善紀先生に師事し身体の使い方を研究しながら、『 抜刀術 』『 剣術 』『 杖術 』『 体術 』などの稽古と研究に取り組んでいる。また、先生の書籍、番組撮影、記録映像、その他演武等における打太刀や受けを務めている。

2013年
刀と身体操作の技術向上を目指し裾野を広げるべく
『 Gold Castle 殺陣&剣術スクール 』を立ち上げる。

2014年
甲野善紀先生より
『 松聲館 剣術技法研究員 』という名称を頂き、自身の経験を活かした指導法を各道場等でおこなっている。
 
高齢者向け住宅にて
『 高齢者のための剣術教室 』をおこなっている。

日信工業株式会社の製品『 SAMURAI BRAKE 』のプロモーション活動をおこなう。

2015年
『 金山剣術稽古会 』を立ち上げ、現代における武術稽古の必要性を、身体と心で学べる場として活動している。

2018年
『 関西特別講習会 』として人との繋がりを大事に遠方での講習会もおこなっている。

――――――――――――――
    
ご質問や、稽古希望の方はこちらの【 お問い合わせ 】よりご連絡下さい。

その他ジャンルを問わずお仕事のご依頼や『 剣技指導 』などのご依頼も受付けておりますのでこちらの【 お問い合わせ 】よりご連絡下さい。

お問い合わせ

名前:
メール:
件名:
本文:

管理画面
金山孝之のブログQRコード
QR