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全力で休むことの大切さ

 2月最後の日となる本日は、諸々の事務作業と連絡など滞りなく段取りを手配。併せて休養を全力で取る必要があり普段優先順位の低い食事と睡眠を優先した。和ろうそくはなかなか消えないもので、普段の私も疲れていても身体の芯まで堪えていない感じであるが、さすがに一昨日の撮影やその他全ての事が昨日今日と、身体の芯まで炎が消えそうなほど「今の内に疲れていいよ。だから全力で休んでね。」と身体に言われているようで、普段より寒さも芯まで通り、これは身体に隙がある状態だと実感。

 決して疲れることが嫌いなわけでなく、むしろ有り難い事だと思っている。「好きな事をやっていて疲れたなんて言えないよね。」とは、数年前に一昨日撮影でお世話になった尾崎さんから言われた言葉であったが、その言葉はずっと頭に残っている。私の場合、年間を通じて身体一つで活動しているので、休養の仕方も上手にならなければ好きな事が続けられない状態になってしまう。だから休みの日は休む(療養する)。という言葉通りの生活をしている。

 さて、昨日はいつものように午前中に「高齢者のための剣術教室」に行って来ました。運動の休憩中に87歳のKさんとお話をした際に、「これまで右手が少ししか握れませんでしたけど、お医者さんにも通ってたんですけど、最近ここまで握れるようになりました。」と右手を見せていただき、「杖の稽古だとおもいます。」と喜んだ笑顔が印象に残りました。知人女性から「もう辞める歳なのに、これから始めるのはおよしなさい。」と言われた事もあったそうですが、毎週元気に楽しく、ほどほどに身体を動かす事は何歳になってからでも、その方の気持ち次第ですので、「いつから始められてもいいんですよ!」とお伝えしております。私も、ここでは四年目となりますが、身体を良くするというのは結果であり(もちろんそこをテーマに内容を考えておりますが)目的は、楽しくワイワイと皆さん同士が集まって前に進む事を実感出来るかということです。私もまだまだ未熟講師ですが、そこには伝える人の考え方というのはとても重要です。よくいろんな教室などでも仲間同士で教えあったりするのは、フランクに色々な事が聞けたり失敗を互いに認め合ったりしていいのですが、指導的立場に勘違いしてなってしまうと、ただ出来るか出来ないかの批判で、その奥にあるものが重要であるのに台無しになってしまうこともあります。つまり指導する側というのは技術の提供だけではなく、その他諸々全てを統括して場を支配していかなければなりません。そうしたことも含めて人というのは判断されますので、稽古で身につけたものというのは、自分自身にとって一体何なのか、そこと向き合って自らを戒めていくことを永遠に忘れてはならないでしょう。

 少し内容が重たくなってしまいましたが、講習では、ここでも蟹の前歩きという大腿部の引き上げによる前進運動をおこなっておりますが、開講当初からの生徒であるSさんが、以前から太ももを太くしたい、筋力を付けたいと仰っていましたので、太ももの筋肉は、いざ躓いた際、片足に掛かった体重を受け止められる反射と筋力が必要だと思われますので、これは講習内容の必須項目として、短時間で怪我のリスクが無くおこなえるものとしてお伝えしております。そうした効果が、そのSさんの歩幅や、摺り足から止まった際の身体の安定に見受けられ、「Sさん、効果が出てきましたね。今までとちがうでしょ?」と聞いてみたところ、「そう!太ももに筋肉がついたのよ!」と喜んでいらっしゃいました。なんといいますか、筋トレ的な運動ですと、優秀なトレーナーが付いていればちがうかも知れませんが、一般の高齢者の方にとって何年も毎週継続しておこなえないですし、ただ筋肉を鍛えるだけの時間になってしまうと思うのです。これからますます進んでゆく高齢化社会の問題として、自ら自衛していくことが必須となってくることは避けられないでしょう。そうなったときに、どのような運動プログラムが推奨されていくのかと想像しますと、まだまだ整っていないのではないかと思われます。私の場合、武術的な身体の使い方を、楽しく高齢者の方でも前に進めることが出来る内容でおこなっている訳ですが、その他の運動教室においても言えることは、結果を目的にしないということです。目的は「楽しく前に進めることの信頼」であり、それが人と人とのやり取りの中で欠かしてはならないものであり、これからの時代において保たれて欲しいものでもあります。自衛というのはあらゆる意味においても感覚を育てることと言えますから、特に武術においては向いているものと私はこれまでの経験から感じております。

 夜からは住吉にてI氏と稽古。

 昨日の稽古で得たものは、得物に身体が引っ張られる感覚というのは体術においても同様にあるという気付きであった。I氏の動きを観ていて、その場で袈裟斬りをおこなった際の沈み込みというのは共に別々に一緒に合わせておこないましょうという身体の各部分の手続きでなく、これも得物に引っ張られて沈む感覚だろうなと、ちょっと試したところこの感覚は体術でも活かせるように感じた。これはまた日をあらためて検証していきたい。

 それにしても明日は3月だというのが信じられない。だが早く3月になって木々に彩が見られると同時に暖かくなった日々を過ごしたいと楽しみにしている。そのときには私もまた一つ歳を重ねることになるだろう。


2018年3月10日(土) 「抜刀術 特別講習会」
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2018年3月 稽古日程

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2018-02-28(Wed)
 

忘れられない一日

 今日ほど天気を心配した日も無いぐらい、ここ数日間は天気予報とのにらめっこ。低気圧の通り道が直線的に来れば雨か雪となりカーブを描いて進めば曇りとなる。どこかのチャンネルでは気象予報士が低気圧がカーブを描くというのはあまり考えにくいと言っていたので、機材を雨に濡らすわけにもいかないので、延期の段取りも頭の中に入っていた。しかし、昨日日曜日の夜から、月曜日の朝6時にあった雨やみぞれマークが消え、曇りマークとなり「おっ!」と思いながらも60%の降水確率に不安は変わらず。今朝は3時40分頃に起床し「東京に雨は降りません。」とニュースで断言していたので、ミュージカルだったら歌ってしまいたくなるほどの気分で、まだ暗い空の下、レンタカー屋さんまでピクニックラン。

 日産セレナに荷物を積み込み尾崎さんと待ち合わせ。甲州街道をゆっくりと現地まで向かう。7時過ぎに到着。機材を下ろし、私は車の中で着替えを済ませ、神社の関係者の方へご挨拶。今日はちょっとしたイベントがあるとの事で続々人が集まりヒヤリとしたが、許可を得ていたので問題にはならなかった。

 演武協力として青木さんも到着、記録係としてお願いしていた渡部さんも到着、しばらくして音楽をお願いしているMariさんも訪れ非常にスムーズに撮影は進行した。今回は、今日までの準備がこの日をものにすることが出来たと思う。さすがと言える尾崎さんもかなり体力(脳力)があり、青木さんも私のあれもこれもというアングルからの要望に真摯に協力してくださり、こんなに気持ちの良い疲れ、気持ちの良い痛みはない。

 朝はさすがに冷え込み手がかじかむため、抜刀術「懐月」では出来ないかもしれないと思ったが、構えの際の肩甲骨の操作と開き直りがその後何度も右手小指が言う事を聞いてくれて安堵した。

 芝の上で、地面に凸凹があり、斜面でスライドすると重心が傾き止る事が難しくなる。序盤はそうしたミスがあったが、徐々に足裏の感覚が芝の硬さと滑り具合と凸凹な地面への対応に慣れだし、動きの精度も上がってきた。外での稽古や演武というのはそうした、自然条件に身体の感覚がどう対応するかという事も関係してくる。

 スクリプターの渡部さんのお陰で、一時間半押した神社での撮影も全て撮りきることが出来ました。自分でも今日の時間内で全て撮りきれたのは尾崎さんの腕でもありますが、皆さんの力のおかげであると感謝しています。Mariさんの温かいお茶やコーヒーに手先の操作にも精度が保たれましたので、諦めなければならない技も無くおこなうことができました。

 昼からは青空も顔を覗かせ、セレナに五人機材と共に乗り込み、高速に乗って江戸川橋まで45分のドライブ。車内ではおにぎりやサンドイッチを食べながら、ハンドルを握る私は、この雰囲気はまさにピクニックランではないかクックックと嬉しさの中、尾崎さんのナビゲーションで首都高を走り、次のスタジオへと移動。

 ここでの撮影時間は神社で二時間近く押してしまったので二時間と少し。僅かしかないその緊張感が演武に反映され、稽古場と違った雰囲気で出てくる動きもあった。ここは、私が当初から決めていたスタジオであり、今回の映像に欠かせない場所でもある。

 無事に全てを撮り終える事ができ、幾つか変更したものもあるが、想定内であるためその辺の対応に困る事は無い。今回、限られた時間で、希望するものをほぼ全て撮る事が出来たのは誠に贅沢であった。それに応えて下さったカメラマンの尾崎さん、ギリギリの所を何度も受けてくださった青木さん、記録を付けて進行をスムーズにして下さった渡部さん、この映像の音楽をお願いし、今日は現場に来て下さり、差し入れから諸々細やかなお手伝いをして下さったMariさん、この映像作品は皆さんの協力が形になったものです。2018年2月26日は、これから永く良い想い出として残る事になるでしょう。この映像がどのようなものになるのか、敢えて控えておきたいと思います。本日は本当に寒い中、長い時間ありがとうございました!


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2018-02-27(Tue)
 

第二回目も配信いたしました

 本日のGold Castle 殺陣&剣術スクールは殺陣クラスにて「月末恒例立ち廻り講習」をおこないました。前回一月の撮影から一ヶ月が経ってどの辺りが成長したか見ておりましたが、Aチームに関しましては、全体的に進んではきていますが、まだ拍子が掴めていない部分があります。この場面の構成はどういうテンポでおこなうのかを見極め、そのテンポでおこなえるように互いが稽古していかなければなりません。今回の動画を観て、次回修正すべき点をそれぞれ次の課題として3月の稽古に臨んで頂きたいと思います。陰ながらの稽古や、工夫を考えてきている生徒も動きの中で「やってきているな」というふうに分かりますので、そうした事が実際の結果に繋がってきます。立廻りは自分だけでは何一つ進みませんので、相手の事を考えるというのは、理想的な事を言っている訳ではなく、最低限意識しなければならない事です。それが、結果に結びつき、評価に繋がります。自らの階段を上がり続ける人といいうのはおそらくそうした自分で成すべき事が分かり、それを実践出来る人です。今回、学ぶべき事は、結果を知り、限られた時間の中で習得すべきことにアンテナを張り、動いていなくとも頭の中は忙しく働いていなければならないということです。それが教室で学ぶ事であり、真剣に取り組むべき部分でもあります。オンとオフを使い分けて、来月はもっと成長を感じられる自分にリベンジ出来る内容にいたしましょう。

 剣術クラスでは、誘対稽古や鹿威しなどをおこない最後は体術の切り落としをおこないました。誘対稽古鬼ごっこバージョンをおこないましたが、みなさんゼーゼーハーハーとかなり息切れしておりました。体験三回目のTさんが心配でしたが、よく動いてくださいました(笑)。

 明日は4時起きになりますので、今夜はこの辺にしておきます。本日もみなさまありがとうございました!


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2018-02-25(Sun)
 

感覚に目を向けたときの眼球の動きとは

 26日の天気が不安になってきた。機材の事を考えるとやはり雨は避けなければならない。まあ、そうなったらそうなった時の段取りに移り最小限の出費に抑えたい。引越しを延期すれば良いだけのこと…(泣笑)

 とまあ、愚痴ったところで、今日の講習を。

 今週は土日続けて深川スポーツセンターでの講習となります。土曜殺陣クラスでは、ジックリと「万乃型」をおこない最後まで進めるよりも、部分部分を丁寧に見て行きました。続いて「三歩拍合」の稽古では、間合いと手の内の締め、声のタイミングなど、歩数を増やして調整できるように稽古いたしました。ここまででもかなり時間を費やしたように思います。最後に「斬りの残心」と「斬られの残心」をおこないました。やはりおこなってみて、どうしても自分の動きに意識が向かいすぎて、相手の動き、お互いの動きを引き立てるような意識にはまだ余裕が無い感じがいたします。「殺陣の成立は、互いを立ててあげること」です。相手あっての、集団あっての殺陣ですので、自分の動きの意味というのを考えながらおこなっていきますと、自分自身の動きも良くなることに気がついてくるものと思われます。たまにおこなう、「鬼ごっこ」や「誘対稽古」はそうした周囲を観る癖を付ける稽古ですが、相手を引き立てる意識というのは、立ち回り、斬ったり斬られたりする中でお互いにベストな間合い、ベストなタイミング、ベストな形でおこなえるように考えて動く事が重要です。同じ稽古時間内でどのように考えておこなえるかが気付くことに繋がりますし、考えるということは疑問も浮んでくる筈ですので質問もしたくなる筈です。もっと遠慮なく質問して下さると私としても得ることがありますので、みなさんもっと手を挙げてくださいね。

 続いての剣術クラスでは、このところ毎回おこなっている「正面斬り」からの「斬割」、「胴斬り」から相手を付けて「正面斬りへの胴斬り」をおこないました。胴斬りでは水平に寝かせた際の左手首が返っていないと切っ先が沈んでしまいます。そして殺陣のように左腕を伸ばしてしまわないこと。切っ先が速やかに走るように右腕の通り道が身体から離れすぎない事が大事です。

 後半はひさしぶりに「峰渡」をおこないました。始めにこの技の説明をする際に手の内の巻き戻しを忘れていました。自分ではあまり考えずにやっていたのですが、皆さんの様子を見て、この手の内の使い方を自分でも再点検することができ、全員に細かく説明して回りました。「このときに、この部分が」というものが自然と調和と心地良さという身体反応によって、動きは常に細かく、時には大きく進展していきます。

 音楽の事などサッパリ分からないくせに、音楽で例えたがる私ですが(昔は料理で例えていたなぁ)身体の各部分の操作技術というのはコード進行のようなもので、その組み合わせと拍子によってさまざまな楽曲が生み出されるように、身体各部の調和という名のハーモニーが心地良いものであるのかどうかという身体観客の反応が大事であり、「いやぁ、足の寄せ方が足りないので、股関節あるいは大腰筋の使い方が練られてないから、重心位置がズレ全体の調和が整わないんだよなぁ。」というふうに、自らの身体を観てあげる優秀な観客が必要であります。

 今日の講習で眼球のお話をいたしましたが、思考と眼球の動きは密接な関わりがあると思われます。すなわち、自らの身体を点検する際の脳の働きと眼球の自然なる動きというのは意味のあるものだと思うのです。これはあくまでも私の個人的な見解ですが、鏡を見る際の眼球の使い方や、得物の先端部や身体の一部を凝視してしまうときの眼球の使い方というのは、感覚的なものに焦点を合わせる眼球の自然なる状態では無いように思えるのです。呼吸と同じように、眼球もあまり意識しないで自身を観るということが重要ではないかと思っています。それにはある集中状態といいますか、信頼出来る心身の状態のなかで、自己と向き合う事が出来るかということなのかもしれません。かくいう私もボクシングを五年ほどやっていましたので、毎日鏡と向き合う習慣の中、それがないと不安になってしまう状態を知っているからこそ言えるのです。シャドーボクシングは鏡の前でやるものだと、当たり前のようにやっていましたが、初心者の頃はそれで良いかもしれませんが、鏡を捨て自己と向き合い感覚を磨いて行けば、もっと違うボクシング人生になっていたかもしれません。シャドーで綺麗に上手に出来ることよりも、道を歩いていて頭に浮ぶコンビネーションやカウンターなどを考えるものですから、それをもっと感覚的に深く突き詰めて相手を打つという身体の使い方に出来たのではないかと、今にしてみれば思いますね。

 話が逸れてしまいましたが、講習の最後に「峰返しからの潰し」をおこないました。今日はA君を相手におこなったところ、私も驚くような崩れ方でしたので、やはり接触のテンションと、得物から腕に伝わる各部の脆さが出ないように(やはりこのあたりの感覚は剣術稽古によるところが大きいと思われます)そこに重心を乗せていきます。効くときというのは、始めの一瞬の状態が手続きどおりにおこなえているかということです。杖術の「お辞儀潰し」同様、得物を使った潰し技は、精妙な身体の使い方が学べますので、私自身も進展するために、時々おこないたいと思います。

 明日の殺陣クラスでは「月末恒例立廻り講習」をおこないます。先月の撮影から一ヶ月が過ぎ、初めて映像で全体の動きを観る事が出来ましたので、それぞれに課題が生まれた事でしょう。明日はチーム毎に引きで撮影いたしますが、最後まで進んでいるチームは寄りも撮りたいと考えています。前回と比べてどのような進展があるのか私も楽しみにしております。


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2018-02-25(Sun)
 

ドゥルガ、マジスパ、ボンベイ

 昨日、一昨日、そして今日、三日連続でカレーを食べた。意図したわけでなく偶然そうなった。一昨日は戸越公園駅近くにあるインドカレー「ドゥルガ」に行った。午後2時過ぎごろであったが、店内の電気が点いてなく、「すみませーん」と声を出すと、たちまち営業をしてくださった。たまには一人でここのランチバイキングを食べるものいいものだ。なんでももうすぐ十周年になるそうで、そのお祝い期間はサービス料金になるらしい。しばらくすると、マスターから瓶ビール(マハラジャ)のサービスがあり、すでに栓が開いていたので遠慮なくいただいた。平日の午後からビールとは海外にでも行った気分であるが、たまにはこんな日があってもいいだろう。それにしても。このお店はマスターはじめ店員さんが皆優しくて居心地が良い。窮屈感も無くゆったり過ごせるので、同じインドカレーのお店でもここはお勧めの店である。ナンも種類があって美味しい。

 そして昨日は、午前中に高田馬場で後藤健太氏と稽古。

 午前中の武道場はやはり空気が気持ち良い。人の心も朝、昼、夜とではおそらく違ったものになっているのだろう。会場に向かう途中、高田馬場駅の改札を出る際に、前方に盲導犬を連れた女性の方が歩いており、その方が改札を通る直前に、その後ろに居た会社員の女性の方が、さり気なく右肘を持ってICカードが反応しやすいように誘導し、そのまま無言で去っていきながら、数十メートル先から心配そうに振り返りながら出勤されている姿を見て、なんとも心が洗われたような感動を覚えた。

 そうした自然な行動がなんの躊躇も無く咄嗟に出来る姿は感動的である。その誘導の仕方のさりげなさと、言葉を交わすことも無く去っていきながら振り返って安全を確認する姿に、その方の後ろを歩きながら私は心を打たれてしまった。誰が見ているわけでもなく、評価されるわけでもなく、混雑した朝の通勤途中にそのような優しい心で手を差し伸べる事が出来るこの方は素晴らしい。

 そうした感動があってからの稽古はやはり良い状態でおこなえる。

 昨日は抜刀術「稲妻抜き」について、一昨日の夜からどうしても今現在おこなっているものが果たしてこれでいいのかという思いにかられ、寝ていてもその事が頭に浮んできて、途中で目が覚めてしまうような始末。そうしたことから、今日の稽古ではこの抜刀術「稲妻抜き」について集中的に取り組まなければならないと感じていた。

 この稲妻抜きは私が武術稽古を始めた頃にS師範から学んだもので、おそらく昔の松聲館の流れを汲むものであったと思われる。この技は抜刀術の中でももっとも稽古した技であり、こだわりのある技でもある。その後、私なりに試行錯誤しいろいろと形を変えてきた。打太刀をつけておこなった際に、何ともいえない違和感に襲われ、その違和感がずっとここ最近の私に取り憑いており、前夜の脳裏に浮び続ける動きの見直しが、昨日の稽古で結果的に初期の形に戻る事となった。

 とはいえ、足の位置、重心の使い方、その他自然に反応する感じは昔とは明らかに違うものとなっているが、これまで何年もおこなっていなかった動きがすんなりと落ち着くから不思議なものである。これはやはり昨日の稽古で確かめて良かったし、なんだかそうなる運びにあったような気もしている。

 杖術稽古では、後藤氏にひさしぶりに「二十連円打」をお伝えしていたところ、私の中に「来たか!」という感覚があり、後藤氏が一人集中して確認稽古している間、二十分ほど二十一番目から二十六番目までが浮んできた。だが、一日経った今日、これを二十四番目までに纏め、また新しい動きが四つ加わる事になった。したがって講習会で二十一から二十四までおこなうことになるだろう。動きの流れと、同じ動きが無いように、そして最後の終わり方が最後といえる形になることから考えると、あともう少し手が増えそうであるが、とりあえずは今後「二十四連円打」と呼ぶことになるだろう。語呂的には二十八か三十までにしたいのであるが…

 稽古後は一旦帰宅し、夜からは下北沢にある「マジックスパイス」という大変繁盛しているスープカレー屋さんでフォトグラファーの尾崎誠さんと打ち合わせ。26日におこなう撮影に関しての打ち合わせであり、プロの方とのお話は緊張も伴うが大変学びになります。尾崎さんとは2013年8月13日に神社での演武映像を尾崎さんの方から「なにか撮りませんか?」と仰って頂き、謝礼も辞され撮影から編集までお忙しい中大変お世話になりました。その恩義に報いたいと、GM happyコラボレーションで、奇跡的に「春花園BONSAI美術館」を借りることができ、尾崎さんとともに共同のイベントをおこないましたが、報いるどころか素晴らしい写真に素晴らしい現場の空気間とさらにお世話になってしまいました…。そうしたことからも、今回の撮影では準備を入念におこない、お仕事としてお願いすべく、私の信頼している方々と共に良いものを作りたいと強い思いで望んでおります。

 気がつけばお酒も飲んでいないのに熱い想いを語っている自分がいました。下北沢という街は、そういう気持ちになりやすい街なのかもしれません。たまに行くと、何かを思い出させてくれる街なんだと昨日はあらためて気がつきました。

 そして本日は高田馬場で青木さんと最後の打ち合わせ稽古。

 金曜日にしては空いている武道場で、26日におこなう技の確認。今回で四回目となるがこれが良い稽古になっている。その昔、ともに示現流など稽古した稽古仲間であるが、私の事情である団体から離れてしまい、独立(孤立)という形を取らざるを得なくなった。だが、ここから私の人生は大きく進んでいったように思う。そういう人の繋がりが変わり行く時期を経ても、変わりなく続いていける人というのは稀有な存在であり深い縁を感じてしまう。今夜は川原田喬生氏と電話でお話をしたが、一人で活動をおこなうようになって、出会う人というのは明らかに日常の考え方や生き方など、時間軸が同じというか、生きている空間が同じというか、そういう人と出会う機会が増えてきていることは確かである。それはSNS時代という現代において、人と出会うこと、出会ってからのことが、非常にスピード感のある事態の進行になっていることからも、その人の本質とバランス力が問われる時代であると言えるだろう。これからはそうしたことを見据えて周囲の事の成り行きを見つめていけば、いろいろと学ぶ事はある筈だ。

 青木さんとは良い稽古が出来た。稽古後は、帰り道にある「横浜ボンベイ」というカレー屋さんへ。ここは一人でも何度か行っているが、ランチタイムでは無料で食後のコーヒーが出るのだが、ドリップしてたてたコーヒーがなんとも美味しい。メニューに無いのが残念である。今夜は、青木さんといろいろお話をしながら、ライターでもある青木さんについいろいろと喋ってしまう心地良さのなか楽しい時間を過ごせた。あとは26日を待つばかりだ。

 さて、明日は深川スポーツセンターでGold Castle 殺陣&剣術スクールの講習をおこないます。先週は少なかったので賑わう講習になればと思います。おそらく四日連続のカレーはないでしょう。


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2018-02-24(Sat)
 

現地確認

 本日は稽古が無い日ということで、来週月曜日におこなう演武撮影の最終現場確認と諸々確認事項をおこないました。隣接場所での解体工事も終わっており、地面のコンクリートも剥がされ更地となっており安心いたしました。工事業者へ問い合わせて26日の確認をしたところ、その日はお休みとの事。天候についても問題はなさそうなので本当に良かったです。

 これで不安材料はほぼ無くなり、後は私も含めた皆さんの体調と、当日の想定外の出来事にどう対応していくかとなります。レンタカーの手配や神社&スタジオの許可、武道具や小道具の手配、そうしたものを一人でおこなってきました。撮影の尾崎さん、音楽にMARIさん、打太刀に青木さん、そのほか、企画書の作成に協力してくださったMさんや、打太刀用の刀剣をお貸ししてくださった後藤さん、ようやく形にすることが出来そうです。

 現場の不安が一掃され、撮影への気持ちが高まってきました。エネルギーを使うものですので、普段はなるべく考えないようにしていましたが、今日からまたこの事が頭の中を占領していきそうです。

 そのほかにも、戸越に行ったり、品川区総合体育館に四ヶ月振りにいったり、いろいろと動いた一日でした。耐震工事中の総合体育館のほうは思ったほど変化は分からず、街並みも変わっておらず四ヶ月前の時間が戻ってきたような感じでした。

 明日は夜から尾崎さんと最終打ち合わせ。あさっては青木さんと打ち合わせ稽古。当日は万全で望みたい。


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2018-02-21(Wed)
 

身体も心も人生もバランスを知りバランスに委ねる

 本日火曜日はいつものように午前中は「高齢者のための剣術教室」に向かい、夜は住吉で稽古をおこないました。午前9時35分頃に会場に到着し、いつものようにすでに何人かが自主稽古をおこなっています。

 10時に開始、今回も全員参加でみなさん元気に取り組まれております。昨年一時期食欲が無くなり体力が落ちて転倒したIさんも今では食欲も元に戻り体力も以前と同じぐらいに戻ったようです。Mさんも以前はネガティブな言葉が多かったのですが、今ではみんなと一緒に楽しんでおられますし、新しい動きに対する覚えの早さには驚きました。今は本当にこの教室は十分に育って来たと感じます。講習中皆さんに思わず「あっ、ごめんごめん」と言ってしまい笑いを誘ってしまいましたが、自然に出てしまった言葉に自分でも笑ってしまいました。今日もこれまでおこなっている内容のものや新しい内容のものを織り交ぜながらワイワイと楽しく真剣に時間が過ぎて生きました。

 帰る際にフロントスタッフの方から「先生にも金メダルですね」と言われてしまいましたが、私からすれば皆勤賞の方が多いこの教室の70代から80代後半の皆さんが金メダルです。「来週まで元気でいてください!」と玄関でみなさんとお別れいたしましたが、その毎度一週間の約束がこれからも長く続いていくことを願っています。

 夜からは住吉でI氏と稽古。

 行きと帰りでスカイツリーの色が変わっており、会場近くのクローバー橋から眺めるスカイツリーがこの会場に訪れる際の楽しみの一つでもある。

 今日の稽古ではめずらしく殺陣の動きを細かく修正しながらおこなった。私の稽古会では殺陣はほとんどおこなわないが、訪れる方によっては身体の使い方という観点からおこなうこともある。もっとも私がおこなう殺陣は剣術から学んだ身体運用をアレンジしたものなので、剣術の稽古に近いといえるだろう。

 そのほか杖術稽古では、後ろ足の意識的な寄せが前足を居着かせることになることが分かった。これまでに内転筋の締めというふうにお伝えしていたが、得物に身体が導かれて行く身体運用となって、浮かせていたつもりがそうではなかったことに気がつき、同時に意図的な操作というのは居着くことになりやすいとうことも分かった。「なんだかよくわからない」という感覚は、分からないから問題があるということではなく、脳の理解に関する機能がまだ追いついていないということで、先に身体が感じて無意識の内にそれを選んでいるということもあるだろう。(結局は脳の中でのやりとりなのであるが)そうした身体からの選択に分からないけども理解を示してあげることも大事である。それを考えると「まだわかるわけがない」のである。

 今夜もあっという間に二時間が過ぎた。新しい「旋打」や「峰返しからの潰し」も久しぶりにおこなった。やはり初動の伝え方と背中の使い方が効きに影響してくる。稽古は面白いものである。それは何かしらの発見があるからだ。そして稽古は何かしらの発見を得やすくする事にアンテナを張り、考えた予定通りにこなしていこうとか、しばらくはこれを徹底的にやってから先に進もうとか、私はそういうやり方を選ばない。その日その瞬間に感じたことは何らかの因果関係があると思われるので(稽古の周期、ルーティンなどが睡眠中にも働いていると思われる)身体から発した指令に従ったほうが気付きを得られやすいと思われる。おそらく深層心理にそれがあれば、違う事をしていても突然次に進む何かが頭に浮かぶことになる。こういう生き方があるとは人生四十代を過ぎても不安に苛まれる事も無く、余計な気を使わせられずに稽古の事を考えて生きていけるのは、これまでの生き方からお釣りが出るほどの有り難い日常に変わった。その切り替わりはもっとも苦しんだが、やはり人生どこかでバランスが取れているのだと思う。これからも大なり小なりそういうことの繰り返しがあると思うが、身体のこと、情熱のこと、慕って下さる方々のこと、そういう宝物を大事にこれからも私の生き方を探究していきたいと思う。


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2018-02-21(Wed)
 

人と場所との関係性

 本日は高田馬場で夕方から後藤健太氏と夜からはT氏とともに稽古をおこなった。今日の稽古では杖の「旋打」に別バージョンの動きが生まれた。別に考えていたわけでもないのだが、稽古の合間にフト足の使い方に浮んでくるものがあり、杖の操作と連動させるタイミングを後藤氏のアドバイスなども含めて考案した。これは身体の軸のブレを改善させるための稽古法としては有効である。動きの心地良さという面では採用に値するので、講習会などでもお伝えしたい。

 次に「四天誕杖」をおこない、最後の籠手打ちの強さを出すための下手側の腕の使い方に得るものというか具体的に説明しやすい操作法が分かった。それ以外にも、突きに関して精度を上げるには、やはり微妙な動きの手続きの流れが大事である。突き一つにしても考える事は多く、こうした点検稽古も進化(深化)していくものである。

 剣術に関しては、ひたすらに剣を振るというよりは、後藤氏も私も自分の時間で研究するというスタンスなので、会話も重要な稽古となっている。その話の中からそれぞれの稽古でヒントが見つかる事も少なくない。常に得るものを求める後藤氏の貪欲さに私も引き出されるものが多いのは誠にありがたいことである。

 夜からはT氏が訪れ、混雑してきた武道場の中集中して稽古をおこなった。

 流転体操の影響か、抜刀術の「巴抜き」が変わってきた。おそらく動きの中で自然と肩甲骨の位置が納まるところに納まるようになったのではないだろうか。最後の抜刀術では、「状態の把握」を常態化するようにお伝えし、これまでのなかでとても良い集中状態であったように思う。出来た出来なかった、ではなくそうした反応も含めて自身の状態を把握する事が稽古の中では大事である。私自身、自分がおこなう際もそうであるし、人に伝える際も観る際もそのことを意識しはじめたのは大きな収穫であった。

 この武道場は四階にあるが、夜になると窓の外に新宿の高層ビルやドコモタワーのイルミネーションなど普段は何も感じないが、都会の都心部で稽古をしているのだと感じた。電車を乗り継いで会場まで向かうのは当たり前といえば当たり前であるが、山手線の混雑や、電車の乗り継ぎ、ホームでの順番待ちなど、私が生まれ育った門司港ではあり得ない状況である。毎日がお祭り以上に人の多い街を歩き、都会では意外にも歩く事が多いという事に気付かされた。私の地元のような田舎では電車の数も本数も少なく、自動車が無ければ生活が成り立たない場所では歩く時間というのは少ないのかもしれない。こちらでは車に乗るということ自体私の場合少ない。電車移動のために駅を歩き階段を昇降し目的地へと向かう。歩くということは、それだけ人とすれ違うということでもある。車同士ですれ違っても、人とすれ違ったという実感は薄い。車が渋滞していても、あそこに人がいっぱい並んでいるという実感は薄い。もちろん建物についても同じであるが、人がどういう状況で存在しているかということに大きな違いがあると感じる。武道場においても、どういう場所に存在しているかによって、そこに訪れる気持ちというのは無意識の内に変わってくるように思える。あらためて、場所柄無意識の内に感じているもの、場所や空間によって人への感じ方が違う事、人と場所との関係性について、今後私が生きていく上でもう少し知りたいと思う今日この頃であった。


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2018-02-20(Tue)
 

稽古を学びとするには

 さて、今週のGold Castle 殺陣&剣術スクールは、昨日土曜日戸越体育館での講習は会場予約の都合で殺陣クラスのみの開催となりましたが、オリンピックフィギュアスケートの影響なのか、体験参加の方がお二人というこれまでにない状況でした。そういう私も時間に余裕が無いなか、羽生選手の演技を見て順位結果を見る前に家を出ましたので、生徒の皆さんがお休みになられたのも無理は無いかと思います(笑)。

 お二人とも体験参加二回目ということで、かなりジックリと細かい部分も含めて二時間+延長15分程おこないました。もはや、体験参加という内容を越えての集中稽古でした。

 イラストレーターのYさんの御紹介でご参加下さったTさんはすでに木刀を購入され、これまでに分からなかった部分の動きなど、身を持って体感していただけるとお仕事に通じるものがあるかと思いますし、また長時間の作業はカラダに良くありませんので、凝り固まった部分を解す、可動域を取り戻し、体幹を強くする(これまでの自分と比べて)という意味では一石二鳥になるかと思われます。

 終わってからも、退出時間ギリギリまでご質問を受け、姿勢について興味を持って聞いてくださいましたので、私も色々と身体を使ってお伝えいたしました。もう一人の体験参加に来られたDさんは、前回深川スポーツセンターでは混雑してあまりお伝えできませんでしたが、今回思わず熱くなってしまうほど細かい姿勢の部分について、また刀の角度についてお伝えいたしました。これまでもそうですが、私の場合、体験参加であっても生徒であっても、その段階でお伝えできる事に最善を尽くそうと(性格的にそうなってしまう)おこなっておりますので、その中で全体の配分を見てそれぞれにとって最適なものをお伝えしようと毎回反省も踏まえながら、自身の指導レベルを向上しようと講習後は振り返って考える事が多いです。とくにこのGold Castleという空間は、安心感と笑いが、真剣さと共に共存していることが重要ですので、そのあたりを私が学び反省しその場に立つことを大事に考えて行かなければなりません。自分という人間、これから目指すべき環境、そうしたものを自分の考えでおこなうことが大事であると思いますし、そこに関してまだまだ学ばなければならないことが山ほどあります。

 そして本日深川スポーツセンターでの講習は、柔道場ということもあり殺陣クラスでは倒れ方を集中的におこないました。殺陣の場合は、刀を片手に持っており、左腰には鞘が付いておりますので、そうした制限のある状況下でさまざまな倒れ方をおこなうには、右足の使い方を身につける必要があります。まずはそこからジックリとおこない、動きに変化を付けながら、横方向からの捻り、前方向からの捻り、という風に色々とおこなっていただきました。そして相手を付けて実際に斬られてからのリアクションと指定された位置への倒れ込みを稽古いたしました。全体を見ていて予想以上に皆さん上達されましたので、私も興奮気味に色々なリアクションからの倒れ方をお伝えいたしました。今回の稽古が来週の月末恒例立廻り講習でどのように見られるのか楽しみです。また柔道場での開催ではこの倒れ方の稽古をおこなう予定です。安全にかつ上手に魅せるには技術の習得は必須です。

 続く杖術クラスでは、身体を練る稽古からおこない、杖の打ち込みと突き、それに対する受け方と払い方などを稽古いたしました。視野の使い方というものが広がっていけるように一般的に言われる「遠山の目付け」を意識しておこなうことで、その動きに対する感じ方、捉え方、心の状態に僅かながらも変化を感じます。科学的には中心視と周辺視というものがありますが、脳との関連も含めて、その辺りは今後の研究課題となりそうです。

 また、見る(観る)という言葉には目を使うという解釈になってしまうものですが、そこには大きな落とし穴があります。つまり、目で見えるものはホンの一部分でしかないということです。その瞬間に見る(観る)ということは、状態を知るということでもあり、相手の状態自らの状態を観察(極一瞬の時間内に)し異変や一致に気が付かなくてはなりません。というよりも、それが稽古の中で最重要と言えるものです。ですから、動きを覚えたら終わり。(と勘違いしてはいけませんよ)というのは稽古の触りの段階であり、そこからの状態、肉体、心理面、脳の働き、その瞬間ごとの「感じる作業」が稽古の中では最もと言って良いほど重要な事なのです。これは難しい事ではなく、意識の問題であり、この事に目を向けるということは、自らの状態(大きな意味で)をより良いものに向上させていくための普遍的な学びを得るための学習稽古といえるものでしょう。

 それを一人ひとりにお伝えするのはとても難しいのですが、一人稽古をおこなっている方は、その辺りに自然と葛藤の要因となるものが含まれておりますので、どこで自身の稽古に納得の折り合いを付けるか、ただ駄目だ駄目だと思う癖を付けてしまうと本当に駄目なままで終わってしまいますので、自らの状態に目を向け、これまでとの違いを感じるための感覚を養いそれを身に宿すことが、一人稽古では重要ではないかと思うのです。

 ですので、稽古ではどんな時でも常に状態を観察する事を忘れてはなりません。そうすれば自ずと周囲に目が配られ、相手の考えが事前に察知でき、何をおこなえば丁度良いのかその辺の回答も得られやすくなってきます。

 おそらくそうした事に気が付くことでこれまでの取り組み方に「目から鱗が落ちる」思いにかられるのではないでしょうか。何事にも段階と順序がありますので、そろそろ気が付かなければならない段階の方は、全ての「状態」に目ではない、「把握意識」を持って取り組む事をこの記事でお伝えいたします。そうすれば、稽古に飽きる事もなく、これまで以上にのめり込む事が出来るでしょうし、稽古以外の生活においてもそうした感じ方や対応力というのは自然に活かせる事になっているでしょう。

 今日はひさしぶりに、集合写真を撮りました。予定しておりませんでしたので、寝耳に水の方が多かったのではないかと思いますが、殺陣クラスが終わり、杖術クラスが始まるまでの間にT君のお母様に撮影をお願いし、何枚か撮ったところで、一人二人と次のクラスに参加される方が訪れ、「いま来て下さい!」と強引に呼び寄せ(笑)更衣室で着替える前の私服姿のまま参加していただきました。初めて集合写真に参加される方もいますし、お休みのため写真に加わる事が出来ない方も多くいらしゃいましたが、ときどきチャンスを見計らって集合写真は撮りたいと思っております。

 今回写真撮影に協力してくださいました皆様ありがとうございました!

2018.02.18 Gold Castle 殺陣&剣術スクール


2018年3月10日(土) 「抜刀術 特別講習会」
(お申し込み受付中)

金山剣術稽古会  

2018年2月 稽古予定

2018年3月 稽古日程

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2018-02-19(Mon)
 

諸行無常とともに生きる

 二月も折り返しに入り、これから月末まで私としては重要な数日間となる。コンディションは整っている、後はその日を待つだけ。その他の状況が気掛かりであるが、その時はその時で対応したい。その後は、しばらく環境を変えるための準備に入る。同時に、私の中でこのところ精神的に何かが変わり始めているので、それが一体何に向かって行こうとしているのか、徐々に具体的になってくるだろう。全ては流れの中で繋がっている。諸行無常はこれまでの事を一切消してしまう事もあるだろう。だが、流れゆく雲のように、留まる事無く時は刻まれてゆく。だから一期一会を大事にその瞬間を生きていく。そして、その記憶、その時間を美しいものとして自らの心に微かでも宿すことをこれから生きていく中で大事にするのであれば、諸行無常から何を感じ、次なるものへのバトンタッチがスムーズにおこなえるかが、人が生きていく中で敏感に察知し決断し、もはや無くなってしまったものにしがみ付く反美徳な思考へとならないことが、これまで過ごしてきた時間に対する礼とも言えるだろう。

 厳しい中で生きていくには、一人になることを恐れず、その変わりゆく環境の中で勝ち続けて行かなければならない。それが今の自分の居場所となるからだ。怒りの矛先は自分の環境居場所であるならば、それを手に入れるために戦って行かなければならない。戦う相手は、むろん自分の心と曲げない芯と、そこでの結果である。

 強さとは、そうした負けない戦を知り、常に自身を知ろうと探究し、諸行無常から次なる勝ちを得るための飛躍へと自身をコントロール出来る術を備えた者ではなかろうか。だから、人間は不思議である。

 自身への探究心は、同じアンテナ同士通じやすいものである。その周波数にもよるが、場合によっては通じすぎてしまう事で何も発せないこともあるだろう。そこまで見えて(見られて)しまえば言葉にならない。その周波数は、人生の節目により変わる事がある。何も聴こえなくなったり、何も通じなくなってしまう事もあるだろう。それは悲しいことではなく、次なる同調を選ばなければならない時期が来ているということ。ただ、気をつけることは、それまでの思いを美しいものとして心に宿す事がこれからの人生の中で、ある時ある瞬間に蘇ってくるものなので、その転換期をスムーズにおこなうことがとても重要なのである。

 昨日木曜日は、高田馬場と住吉で稽古をおこなった。始めの頃は色々な動き方をお伝えしていくが、のちに自身の感覚に目を向けて研究していくことが稽古の中から普遍性を感じとり有意義な時間として学び向上していく場としている。だが、その辺りになると、何らかのスポーツや武道を学んだ人は、たちまち受け身から脱せず沈黙が続いてしまう。つまり、何か言われるまで待っているからである。もちろん、何かを言わせない空気を漂わしている指導者では難しいだろうが、何かを学びに来るということは、少なからず自分で疑問に思うことや、こうしたいという思いは持っている筈である。お子さんの難しいところは、親に言われて行かされているという、本人が別に興味を失った状態では、なんら得るものはマイナス面による今後の反省材料でしかなく、時間とお金の無駄といえる。悪徳な指導者なら、そんな事よりも一人でも多く人数を増やしたいと思っているかもしれないが、私の場合は一人でも嫌なのである。

 このような事を書いているので、計算高いSNSの使い方は私には出来ないが、不器用ながらも感覚的に感じている方々とのご縁は、きっとこれからの私の生き方に繋がってくるものと思えるし、益々同じ価値観で生きている人との時間を共有したいと強く思っている。それがこれからの私が費やす時間となり、次なる展開への扉となるだろう。

 結びとなりそうであるが、もう少し書かなければ忘れそうである。

 木曜日の高田馬場は、混雑する日もあればガラガラの日もあり、行って見なければ分からない。制定居合の学生が多いのはここ数年の流行であろう。誰も彼もビュンビュン振り回しているが、作法や礼というものが上辺の審査のためでない教えとして指導者が居るのなら、先輩が居るのなら、どうあるべきかを身をもって伝えるべきだろう。武道場から出てもである。

 殺陣団体も多い。このところ初めて見る団体が増えてきたが、SNSでこの場所がお勧めの場所として広まっているのかもしれない。「お前ら!」と普段から指導している指導者の傍で稽古するのは気分が悪い。これが殺陣師らしいということなのか…緊張感と統制は取れるが、実力の向上は頭打ちが近く、あとはその厳しい雰囲気の構築に殺陣らしさを見出すのだろう。もちろんそうではない動ける良い指導者の先生も知っている。だが、動けない、動きを見せない非常に疑問に思う指導者も知っている。そういう意味では殺陣の世界は体制が整っていないことが、良い面でもあれば悪い面でもある。指導者の動き、生徒の動き、教室の雰囲気、そうしたものを公開していくことが真っ当っであり誠実だと思う。居合であれ、殺陣師であれ、上辺で着飾っているのが、流行りという需要に供給できていない教えなのかなと思うこの頃である。

 住吉では、自主稽古に来ていたI氏と遭遇。感心した。

 そして一ヶ月ぶりとなるI氏と稽古。I氏はI氏の考えがあってこの稽古に参加されているので、私は技術を伝える云々というより、互いの意思を尊重し、頃合や間、そういったものから何かを感じながら進めている。端的に言えば感性の稽古である。だから、本来であれば静かな空間で僅かな袴の擦れる音や呼吸の音でも変化を感じるような環境でおこないたいが、隣で剣道が始まったら、ひとたまりも無く乱されてしまう。だがこれも、私がこういう場しか提供できないのが原因であり、それが今の私の力なのである。剣道の方を責める積もりは全く無く、自らの稽古場を持てない自分に責任がある。今抱える諸々の要因は、稽古場の空間にあるのかもしれない。私の稽古会は少人数(マンツーマンが多い)でおこなっているので、今後、家賃を払ってどこか稽古場を確保する必要を感じ始めた。そうすれば、毎回同空間内で稽古をおこなっている者を批判する私のマイナスと言える記事も書く必要が無くなってくる。

 そして本日は、表参道に行き十年近くお世話になっている方にカットしてもらった。ここでの会話と言うのは割り合い、人との接し方や、仕事についての考え方になる。スタイリストは人を気持ちよくさせる事に関して、物凄い経験値を重ね続けておられ、それは瞬間瞬間の表情からも感じとれるものである。惰性にならず毎日続けていくには実に大変な仕事であると思う。私ももしかすると、どこかでお客さんとしての対応を持つ必要があるのかもしれない。いや、お客さんというより、大事な人を「おもてなす」という部分が欠けている事は確かである。それはこれまでの私の考え方がそうしているのであるが、気を使うことでおかしくなる事もある。そのあたりの加減が難しいのであるが、基本的に諸行無常に関して私は一切そうなっても構わない。

 夜は高田馬場で稽古。金曜日は混むのでなるべくならここでの稽古はおこないたくない。おこなうのであればなんのためにやるのかが明確になっている必要がある。生産性の無い時間は人生の時間を無駄にしてしまう。私は私で生産性を上げる為の稽古を自身に課す。今は、私の流れがそうした状況になっている。そういう時期だということを感じている。それは、その後にそのバランスをキッチリととるための出来事があるから、そうした因果に取り巻かれているのだろう。

 一期一会と諸行無常が、日一日と安定などしていない日々をどう重ねていけるのか、そこには繊細な人間の心の表裏一体といえるものが隠されている。


2018年3月10日(土) 「抜刀術 特別講習会」
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2018-02-17(Sat)
 

怒りのエネルギーの使いどころ

 本日火曜日は「高齢者のための剣術教室」の日。いつもどおり早朝自宅を出て電車を乗り継ぎ会場へと向かう。今日も準特急がお客様トラブルで六分ほど遅れていた。これまで三年間毎週通っているが、このところの遅延率はかなり高い。私の場合、朝のラッシュ時に電車に乗る機会は、去年から隔週水曜日におこなっている殺陣の研究稽古がラッシュを選ばざるを得ない月に二度の試練であった。キャリーバッグと武道具を運搬しているため、電車が来ても1、2本次を選ばなければならない事も少なくなく、たった月に二度のラッシュでも嫌なものであった。だが、毎日行きも帰りもラッシュで通勤されている人は本当に大変だと思う。

 火曜日に私が乗る電車は下り方面のため比較的空いている。乗り換えの電車も混雑とまでは行かないので全く苦にはならない。一時間ほど電車に乗っているが、この時間帯は毎週の講習内容を書き出す時間となっており、いつも到着駅の数駅手前で書き終える。ホームページにこれまで書き記した講習内容を全て残しているが、かなりの量になってっきた。蟹と雀がいつ頃から始まったのかも確認出来るだろう。

 ひとしきり話が逸れたところで、今日の講習に入ろう。

 今日も会場に到着すると、早くもHさんとKさんが杖の稽古を始められており、私が室内に入るとお二人の掛け合いがまるで漫才のように面白く、こうした雰囲気は何より元気の元になっていることを感じさせられます。真剣に集中しながらも、脱線して笑い合うところなどこの教室の特色と言えるかもしれません。頭でっかちになりすぎず、身体に聞いてまずは動いて楽しむ事。出来ることだけに気持ちが強くなりすぎると逆効果となってしまうこともあります。その行為そのものがどうであるのか、ということが大事であり、他の教室でおこなっている型稽古などでも見落としてしまうものです。案外そうした考えといいますか視野を持つことで出来るようになる近道になることもあります。
 
 今日で三週目となる肩甲骨の体操ですが、皆さん徐々に興味を持ち始めてきました。難しい動きですが背中の状態がどのように感じられるか、その実感が意欲的になり始めるキッカケとなっているように思えます。適度にやることが大事ですので、やり過ぎないように私も進めて行きたいと思います。

 今日は新しく相手を付けての「廻し打ち」をおこないました。相手を付けることで情報量が増え、これまでおこなって出来ていた動きが急に難しくなってきます。今回、誘いから抜いて籠手を狙う動きといたしました。棒を使った体操とも言える内容をおこなっておりますが、時々こうした相手を付けて緊張感のある内容も、刺激になり時間を忘れてのめり込むことになります。

 あらためて思うことは、ここでの講習は私の好きなように自由に任せて頂いている事が皆さんとのダイレクトなやり取りの中で上手く実を結んでいるように思えます。もちろん、こちらのクラーチ溝の口様には、大変お世話になっておりとても有り難い環境で講習をおこなわせていただいております。以前、イオンカルチャークラブで講師をしていた時期もありましたが、やはり中間に人が入ってしまうと全然違う環境になってしまうことを痛感いたしました。生徒が活き活きとしていられるには、私が活き活きとしていなければなりません。その活き活きとするために私は私の環境を整え居場所を作り、そのために得られないものを甘んじて受け入れなければならないし、そこに私の貯めておいた怒りのエネルギーが使われていることを知っています。これからも確かな実践で私の場を大事に育んでいきたいと思います。


2018年3月10日(土) 「抜刀術 特別講習会」
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2018-02-14(Wed)
 

「抜刀術 特別講習会」のお知らせ

 2018年3月10日(土)戸越体育館 剣道場にて抜刀術の特別講習会をおこないます。

 居合刀で抜刀術の稽古を集中的におこないたい方や、抜刀術独特の身体感を得るために、2時間抜刀術と納刀法をおこないます。(鞘付き木刀も可)

 この特別講習会では、現在私の稽古としている抜刀術や納刀法をお伝えして参ります。その中から参加者の方々に合った稽古法をお伝えしていきたいと思います。
(初心者の方でもおこなえるメニューがあります)


2018.03.10 抜刀術 特別講習会



【開催時間】
15時00分~17時00分 『抜刀術&納刀法』


【会場】
戸越体育館剣道場


【参加費】
講習会 3.000円


【お申し込み方法】
ホームページ、または「こくちーず」より下記の内容を明記してご連絡下さい。
①「氏名」 
②「年齢」 
③「性別」 
④「帯・居合刀の有無」(鞘付き木刀でも構いません) 

上記の内容を確認しましたら、こちらより折り返しご連絡させていただきます。


≪プロフィール≫
松聲館 剣術技法研究員
金山剣術稽古会 主宰
Gold Castle 殺陣&剣術スクール 主宰
高齢者住宅 クラーチ溝の口 剣術教室講師


≪参考動画≫
2017.1.17 抜刀術映像


2018-02-13(Tue)
 

充実した杖術特別講習会

 三連休の最終日となる本日は戸越体育館にて「杖術 特別講習会」をおこないました。

 今回の講習では「流転落とし打ち」を講習会で初めてお伝えいたしました。この技の特徴は、なるべく腕を使わないよう肩甲骨を意識し支点位置を上げておこなうことにあります。操作は難しくなりますが、流転と名付けたのは、身体の各部が連動し複雑な手順を留まることなくおこなうための身体作りとその動きを練るために考案いたしました。

 普段の操作は目に見える腕を使っておこないますが、その手前である目に見えない肩甲骨を左右別々に動かすための可動域と操作技術を稽古していくことで、杖の軌道を小さくしながらも威力を出せるものとしてそれに関わる手の内の使い方なども稽古いたしました。手っ取り早くおこなうには考えつかない技法ですが、私の中に敢えてこのやり難い身体の使い方に「何か」の発見があるような予感を感じるため、これまで杖の技法で意識しなかった部位を動員することの必要性を感じ取り組んでいます。

 今日は参加者Sさんの御紹介で、外国から日本に移住され合気道を教えられている先生が見学にお越し下さいました。小さな男の子のお子さんお二人も静かに見学され、なんとも良い雰囲気でした。また機会がありましたらいつでも歓迎いたします。

 講習は2時間+延長25分おこないました。最後に「三段抜き」で終えるつもりでしたが、皆さんに「旋打五百回」をおこなっていただきました。本当は千回おこないたかったのですが退出時間を越してしまうため、半分の五百といたしました。適度な疲労感で終える事が出来ましたし講習内容としましてもかなり盛り込んだものとなりました。

 今日は会場入りする前に近くの交番でOさんにお会いし、「これ、何だと思いますか?」と袋に入ったものを渡され、私は「笛ですか?でも、凄く重たいですね。」とお答えしたところ、「そう、篠笛なんだけど、知り合いが作った鉄製の篠笛なんですよ。」とその場で吹いて下さいました。その音色は先月生徒のSさんが持って来て下さった竹製の篠笛と似ていて面白いものでした。

 今回の特別講習会も、おかげさまで充実したものとなりました。お越し下さいましたみなさまありがとうございました。


金山剣術稽古会  

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2018-02-13(Tue)
 

冬の中休みも今日まで

 本日のGold Castle 殺陣&剣術スクールは深川スポーツセンターでおこないました。まず殺陣クラスでは、昨日と同様二人一組になっての「空抜け」「払い抜け」をおこない、リアクションとそれにともなう体捌きを稽古しました。立廻り抜き出し稽古では、芯とBの入り方から最後までを先週に続いておこない、その後、芯とD、芯とCの最後までおこないました。次回18日は柔道場でおこないますので、安全にかつ応用の利く倒れ方を集中的におこないたいと思います。

 続いて剣術クラスでは、昨日に続き「正面斬り」「斬割」に時間を掛けておこないました。やはりこの新しい正面斬りとなって、全員刃音が聞こえるようになりました。初速が上がることが要因となっております。

 最後は納刀法と抜刀術。

 後方突き、巴抜き、趺踞からの抜刀を稽古いたしました。

 今日は講習の合間に、Yさんからの依頼を受け、刀を持って幾つかのポーズを写真に撮っていただきました。私としても、初めてのポーズでしたので何とも不思議な気分でしたが、気が付けば開始時刻間際になっており、慌てて準備に入りました。

 これもまた、時期が訪れましたらどんな結果になっているのか楽しみにしております。

 さて、明日は戸越体育館で昼から「杖術 特別講習会」をおこないます。今回は少ないようですので、飛び込みでの参加も受付いたします。冬の中休みも今日まで、明日からはまた寒くなるでしょう。生徒の方、体験参加の方にも風邪の方やインフルエンザの方もいらっしゃいます。予防には手洗いうがいを小まめにおこない、免疫力を落とさないように夜更かしには気をつけましょう(私が言っても説得力ありませんが…)

 というわけで、明日もみなさま元気にお待ちしております。


2018年2月12日(月/振替休日)
「杖術 特別講習会」
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2018-02-11(Sun)
 

久しぶりのスクエア荏原

 昨日、一昨日と疲労回復のため記事は書かなかったが、正眼からの突きに対する左右からの落とし方に得るものがあった。稽古においては、とくに私の金山剣術稽古会では、少なからず稽古を止めた方もいる。マンツーマンまたは少人数でおこなう場合互いの心理状態というのは偽れないもの。そうした部分において、この時間が発展的なものとなるのか、その逆となるのかということで即断してきた。金山剣術稽古会は会員制ではなく、毎月予約制で承っている。その判断は私がおこなっていおるので、結果的に意欲のある方としか稽古が出来ないということになっている。それは、稽古に対して嫌な記憶の残像は残したくないからであり、それは会場であったり稽古内容であったり、今後の稽古に取り組む私の心中に一ミリでもそのような考えが浮ばないように防ぐためでもある。ワンマンで活動するということは、そういったしがらみや相手の機嫌を取るために無駄な時間を過ごす事を必要としないことが何よりの利点であり、それ以外に私は正直に生きていく方法を知らない。そのため誰に気兼ねする事も無く決めていくことが出来る。当然、責任や関わっている方々に迷惑を掛けないことが大前提にあるが、その辺りは自分を見失わないように常に監視していかなければならない。厳しさとは、怒られることよりも縁が切れることにある。もっともそれは厳しさというより冷たさというのかもしれないが…。

 さて、本日はひさしぶりに品川区にあるスクエア荏原にてGold Castle 殺陣&剣術スクールの講習をおこないました。冷え込んだ体育館(アリーナ)の中は広く使えますので、今日は皆さんに沢山走っていただきました。前後の移動、左右の移動、相手を付けての移動、空振りや払われた後の走り方など、時間を掛けておこなうことが出来ました。最後に「万乃型」と「土曜の立廻り」をおこない10分延長して終了いたしました。隣でおこなっていた剣道の方々が退出するのを待って扉を施錠し、徒歩で戸越体育館まで移動。途中コンビニでゼリーを購入しエネルギーをチャージして20分足らずで到着いたしました。

 到着後開始まで30分位時間があったので、貸し出し用の木刀全てにヤスリ掛けをおこなおうと、日本手拭いで呼吸器系を覆い、気が付けば生徒の皆さんが到着後も、しばらく集中して作業しておりました。道衣に付着した樫の粉を落とし掃除をして講習に突入。

 今日はそれぞれ時間を掛けておこなおうと、講習内容の種類を減らし、「正面斬り」「斬割」「受け流しからの潰し」をおこないました。生徒のIさんから、正面斬りが変わったことで気配が分かりづらくなり斬割での反応が遅れてしまうという感想がありましたが、「ああ、それは良いことですね。説明し忘れていましたが、そのように肩を動かさないようにおこなってください。」という風に皆さんにお伝えし、通常よりも長めにこの稽古をおこないました。

 最後の「受け流しからの潰し」では、私の解釈で受け流しは入り身であると思ってますので、その場に留まる事は無く、脚部が居着かないように歩を進ませながら受け流すようにおこなっています。それに連動しての潰しは体捌きと位置取りが重要になってきますので、入り身の足運び、重心位置というものが間合いに関わってきます。今日はそのあたりの難しさと面白さを感じて頂けたのではないでしょうか。

 2月も10日が過ぎ信じられない早さですが、それなりに進んできた事はあります。初の関西での講習会、ビデオカメラの活用、正面斬りの進展、私の撮影における準備、怪我の回復、それを思えばまだ先月の事だったのかと不思議な気分です。世間では三連休、明日、明後日もお休みという方も少なくないでしょう。テレビではオリンピックをやっていますが、スポーツと平和がビジネスや交渉の駆け引きではなく本当に意味のあるものとして人の心を動かすものであって欲しいと願います。時代が進めば、その時代に即したものはやはり新しいものなのかもしれません。

 明後日月曜日は、12時から14時まで「杖術 特別講習会」を戸越体育館剣道場と柔道場の両面を使っておこないます。今回は三連休ということで、お申し込みにまだまだ余裕があります。広く会場を確保しておりますので、ご都合の宜しい方はご連絡下さい。

 それでは、明日もみなさま、深川スポーツセンターでお待ちしております。


2018年2月12日(月/振替休日)
「杖術 特別講習会」
(お申し込み受付中)

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2018年2月 稽古予定

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2018-02-11(Sun)
 

人は人を想うことで自らが救われる

 連日稽古の周期に入っている。1/27から2/13まで2/2以外連日何処かで稽古をおこなう。月に一度は周期的に連続して続く事になっているが、緊張感が保たれているせいか今のところ体調を崩していない。ダブルヘッダーも少なくないので、疲労回復が重要である。これまで意欲を落とさずに情熱的におこなえているのは、おそらく無意識の内に私の中でリラックスする方法を心得ているのだと思っている。あまり目立つものではないが、実はそうしたリラックス出来る環境や趣向というものが心身の状態を上手く循環しているのである。どこかに我慢や無理が生じて、それを精神的に押さえ込んでおこなっても、自らをごまかすと何処かに弊害が生じるもの。自然であるなら、緊張と緩和のバランス感というものが日常において重要である。稽古同様、リラックス出来る環境というのをいかに手に入れることが出来るか、育む事が出来るか、にある。

 さて、昨日は午前中に「高齢者のための剣術教室」に向かい、このところ全員参加が続いており皆さんの体調も大きく崩れる事も無く楽しくおこなえています。インフルエンザや風邪もが流行っている時期ですので、入館したら欠かさずにうがい器でうがいをおこない、アルコール消毒をおこなって中に入っています。

 立春を迎え陽射しに春を感じるようになり、これからまた一年の景色の移り変わりを楽しむ事が出来ると思うと嬉しくなります。こういう風に感じられるようになったのはおそらく年齢的なものもありますが、稽古三昧、日々の道中が安定的なものとして季節を感じられることになったからでしょう。

 講習後はレストランで食事をいただき、皆さんに見送られ快晴の空の下家路に向かいました。帰りの電車はなんとも気持ちのいい睡魔に襲われ毎回ウトウトしてしまいます。

 夜からは住吉でI氏と稽古。私のところで稽古をおこなうようになって半年が経ったが剣にしても杖にしても半年前とは別人のようになった。少しずつの変化を感じながらその積み重ねが今日に至っている。元々運動神経の良い方であるが、これまでに習ってきた癖が無くなると言うよりは、新しい動きを習得しそちらを身体が選ぶようになったということだと思う。

 この日は「流転落とし打ち」と「正面斬り」を集中的に稽古。初めて歩を付けて新しくなった正面斬りをおこなったが、私自身シックリしない。これは今日の戸越の稽古で少し分かった。

 そして本日、戸越体育館で午前中にW氏と殺陣の研究稽古。ビデオカメラと三脚のお陰で私の研究もはかどる。こうした地味な創作研究は、大きなコンテンツを生み出す事に繋がっている。そのためには、純粋に集中して取り組めることが重要であり、スタジオ的に周囲に人がいない環境で必要最小限の人数でおこなうことが発想の良し悪しに大きく関わってくる。これは殺陣のための稽古でもあるが、剣術にもどこか通じているものを感じる。それは、こうした状況ではどうすべきかということを、直感的に考えなくてはならず、可能性のあるもの可能性の無いものを見極める感覚がとても重要だからである。もっとも、私の場合、剣術にしても杖術にしても稽古の中で考案しているのが常なので、感覚的には同じといえる。そういう意味では、役者というものを経験した事は今の私にとってとても助けられている。

 昼からは後藤氏が訪れW氏と共に杖術、剣術、抜刀術を稽古した。そのちょっと前に、私がおこなう流転における背中と正面の動きをビデオカメラで撮ってもらった。これは後日確認したい。

 稽古ではこのところ集中的におこなっている「流転落とし打ち」と「三段抜き」をおこなった。この三段抜きはおそらく7年位前にフト生まれたものであるが、体捌きを練るには良い稽古となり、また動き自体に興味をそそられるものがある。しかし、これほど連日稽古しているのは初めてである。

 剣術では、同じく連日おこなっている「正面斬り」をおこない、歩を付けた際の斬り下ろしは月曜日に気付いた水平よりやや下ではなく水平までであることが今日の時点での答えとした。だが、今はその場での正面斬りを身体が練りたいと求めているため、しばらくは歩を付けての正面斬りはおこなわないことにした。こういうことは、なぜだか分からないが察知出来るようになってきた。そして、その後再び歩を付けての正面斬りをおこなう際にその心地悪さの問題を解決する何かが訪れる事も予測出来ている。

 次に胴斬りをおこなった。昨日後藤氏からメールで胴斬りの手の内の気付きなどを送っていただいたり、常住坐臥稽古モードの後藤氏は「後藤真剣斬法研究会」を主宰されており、その中で私との稽古から大きな成果を挙げられていることが、私としても結果を出して下さっているので有り難い限りである。その分析力と問題解決に向かう情熱と身につけられたスキルは氏の日常における「武術的思考」と言えるのかもしれない。今日は稽古後に一階に上がり、W氏の鞘の補修作業を拝見させていただいたが、刀剣の拵えを依頼されている方だけに、その仕事に全く隙は無い。見ていて飽きないものであった。そして仕上がりは、補修どころかアップグレードしたものとなっているからこれには驚かされる。なんというか、職人というか技術を持った人は、結果が全てであり、そこに向かうプロセスが結果にどう結びついているか、そこにシビアな観る目が養われているのだと思える。すなわち、物事の良し悪しを見抜く力も備わっており、自然、解決策を見出すセンスが磨かれていくのだろう。そういう人は突き進んでいく事が常であり、世の中に貢献しているのだと痛感させられる。生きていて、エネルギーに満ち溢れることには、誰かのために貢献している実感を得られることにある。それが善であるならすばらしいことである!


2018年2月12日(月/振替休日)
「杖術 特別講習会」
(お申し込み受付中)

金山剣術稽古会  

2018年2月 稽古予定

2018年3月 稽古日程

甲野善紀先生からの紹介文


2018-02-08(Thu)
 

稽古の醍醐味

 本日は夕方から高田馬場でI君、後藤健太氏と稽古をおこない夜からはT氏と稽古をおこなった。

 風邪の病み上がりでまだ体力が落ちていたI君と後藤氏とともに、蟹と雀を30m一気におこないそれを二回ずつおこなった。背中を練るための稽古では肩甲骨の可動域が関係しているが、それら周囲にある筋肉が細かく割れるように動かす事が出来るようになれば、これまでのような背中の張りはなくなってくるだろう。つまりはこれまで動かさなかった部位を杖の操法により動かさざるを得ない状況にもっていくことで、単なる肩甲骨の柔軟体操と比べ、他に主とする目的があればやった感(こんなにやった感)が無いため、その効果はいずれ体感(気付いたらそうなっていた)できるものと思われる。蟹と雀が脚部の鍛練なら、この流転法というべきか、この肩甲骨を動かして杖を操作する方法は背中の鍛練といえるだろう。

 杖術の「流転落とし打ち」では、上手の巻き入れ方がこの動きの一連を司る重要な操作であることが分かった。杖が身体の中心から離れない事が身を防ぐ事にも繋がると認識できれば、動きというものは変わってくる。不思議なもので、考え方が変われば苦手なものが得意になる事もあり、この方が動きやすく効果的であると身体が体感して初めて身につくこともある。そうなれば無意識の内にその操作に関わる身体の使い方が養われてくる。

 意識しないことと、意識する事の使い分けが身体の運用であったり、心理面の状態に影響を及ぼしてくるので、そのあたりを自分の都合の良いように(笑)解釈することは冗談ではなく効果的な方法である。

 待ちきれないので書いてしまうが、今日は「正面斬り」にさらなる進展があった。この正面斬りの進展は昨年の12月から始まりこれまでに留まる事を知らない。

 後藤氏と、夜から参加されたT氏との質問や感想の中で、両肘が内側に入る事で木刀の重さが感覚的に失われ、まるで自動的に上へと跳ね上がっているかのように、左手手の内の中に飛び込んでくる。あとは間髪入れずにMP関節の締めにより切っ先から瞬時に落ちていく。これまでにない感覚で正面斬りをおこなった。木刀の軽さ、振りの速さ、そして起こりの消え具合。肘の操作により肩を動かさないように木刀を跳ね上げることが出来ることが分かった。こうなれば、私も後藤氏もT氏も興奮冷めやらぬままひたすらに剣を振った。振っても振っても疲れずにビュンビュン振れる。一体なんなんだこの感覚はと信じられないほどである。

 肘が寄ることで腰が沈みそれに反作用する形で剣が上へと跳ね上がる、手順が始めの肘の操作後、後はどうやっているのか分からないほど自動的におこなわれている感じがする。試しにこれまでの左手の使い方で正面斬りをおこなったところ、左肩が上がり背中が伸びてしまうことで腰まで上がってしまっていることが分かった。新しい操法で後藤氏が腰が安定すると仰っていたので、さらにT氏「右肘は内側に入っているのですか?」という質問から、両肘が内側に入る事で自然に腰が沈む働きが得られることが分かった。同時に剣が跳ね上がることは大きな気付きであった。(後藤氏は剣に合気を掛ける)と冗談交じりに仰っていたが、面白い例えである。

 もうひとつ気が付いたことは、振り下ろしの最終位置がこれまでの水平位置よりも15㎝前後下がった事である。それは剣を振っていてこれまでの袈裟斬りや胴斬りのように剣に身体が引っ張られる感覚が、身体への負担を大幅に軽減させることをこの正面斬りでも考えたときに、どうもこれまでのように水平で止めてしまっては、まだ残っているエネルギーを身体が受け止めそれが身体への負担になっていると感じられた。それは振り方の変更も関連している。これまでのように背中で振り下ろす方法では柄頭から先に動いているが、MP関節の締め込みによる操作では切っ先から先に動き始め、そうした際の終着点は直感的に水平ではないと身体が感じ始めたのである。剣に体が引っ張られる感覚は、この15㎝程下に切っ先が落ちた際に身体になんとも言えない心地よさが訪れる。剣を跳ね上げる操作も大変心地良いが、振り下ろす体感もこれまでに比べ遥かに心地良いものとなった。MPは切っ先始動により速さが増す。MPの締め込みは私にとって無くてはならない操法の核と言えるものとなっているので、であるならば切っ先始動の感覚は今後も進展していくだろう。「こだわりに気付き、こだわりを無くしたとき、進展は突然に訪れる。」
 
 まだ書き記したいが、今日は敢えてこの思いを心に留めて結びとしたい。


2018年2月12日(月/振替休日)
「杖術 特別講習会」
(お申し込み受付中)

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2018-02-06(Tue)
 

それぞれの課題に向けて

 本日は深川スポーツセンターにてGold Castle 殺陣&剣術スクールの講習をおこないました。

 本日は柔道場ということで殺陣クラスでは倒れる練習をおこなう予定でしたが、うっかり抜け落ちてしまい、その後の杖術クラスでおこないました。一般的な受け身と違い、倒れたように見せながら衝撃を抑えて倒れるには、足の使い方が大事になってきます。絶対に手を先についてはなりません。そのための簡単な方法から少しずつ変化を加えながらおこないました。この内容は殺陣クラスにおいて柔道場での開催時におこなうようにしたいと思います。

 これからの映像を撮りながらの立廻りで今後のポイントと抜き出し稽古が具体的なものとなってくるでしょう。各種斬り方、払い方という基礎的なものは継続的にそれぞれが確認し向上させていかなければなりませんが、前に進んでいくための内容としましては、実際に今必要であるものを集中的に向上させることが求められます。

 カメラに映る芯と絡みの位置関係、刀の軌道との位置関係、そうしたものがお互いに調整しながらベストな位置取りをおこなっていきます。次に、表情です。とくに目の動きというのは心情が表れやすいものですので、必要な動きと不要な動き、そうしたものを今後は映像に撮って確認していただければと思います。表情、目線そうしたものはカメラとのアングルによっても見え方が変わってきます。こうしたものも、それぞれ研究しながら良いなと思える人の動きを盗んでいくことで、飛躍的にレベルが上がっていくような気がしております。その頃には大分動きも慣れてきていると思われますので、今度は斬られ方や倒れる位置までの計算、そうしたものを稽古して行きます。先日の動画でもさまざまに斬られる人の動きを見ることが出来ますので、自分だったらどうするかを考えて稽古に取り組んでいただきたいと思います。そのためにはやはり、安全に倒れる身体の使い方を稽古して身につけることから始めます。そうした具体的なテーマでの稽古を進めていくことで、先日撮った映像からどれほど完成度を上げられるかが今後の目標となるでしょう。映像が残ってますので見比べる事も出来ますが、私としましてはなるべくみなさんの良い動きを残してあげたいので、動画は差し替えていこうと思ってます。

 続く杖術の講習では、昨日に続いて杖による肩甲骨の体操と三段抜きをおこないました。そういえば、後方に倒れる受け身でK君が上手に衝撃も無くコロンと転がっていました。これはK君の得意とする動きだと思われますので、これを磨けば斬られ方も上達するかもしれません。

 2月12日(月/振替休日)におこなう「杖術 特別講習会」も迫って参りました。今回武道場の両面を使用いたしますので、スペース的にはかなり余裕があります。今回は今日の講習でもおこなった「三段抜き」やまだ講習会ではおこなっていない「流転落とし打ち」などもおこないます。また希望があれば「旋打千回」をおこなっても良いかもしれません。これは当日の希望者が半数以上でしたらおこなうといたしましょう。

 その他は、基礎的な部分でまだ伝えきれていないかもしれない細かい部分をお伝えしたいと思います。一人稽古などされている方にはヒントになるかもしれません。このところ、Gold Castle 以外の参加も少なくなってきましたので、そうした方々のご参加もお待ちしております。単発での講習会ならではのご縁となる機会ですので。

 次の土曜日の講習はひさしぶりにスクエア荏原で殺陣クラスの講習をおこないます。時間は9時30分~11時00分です。会場はアリーナ1という格好良い名称ですが、いわゆるバスケットリングがある体育館の手前半分です。隣がバスケットや他のスポーツをおこなっていることが多いため、武道場と違って集中しにくい環境であることをはじめにお伝えしておきます。次に会場を戸越体育館に移動して剣術クラスの講習をおこないます。時間は12時30分~14時00分ですので、移動に関してあまり余裕がありませんが、徒歩ですと25分位で移動出来る距離ですので講習後の撤収時間を含め12時位には到着出来るでしょう。

 それでは次回もみなさまお待ちしております。


2018年2月12日(月/振替休日)
「杖術 特別講習会」
(お申し込み受付中)

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2018年2月 稽古予定

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2018-02-04(Sun)
 

思いやりは平和への貢献

 本日のGold Castle 殺陣&剣術スクールは会場予約の都合で、一コマ(杖術クラス)のみとなりました。ふだんからペース配分などしていませんが、自らのエネルギーを感じる講習となりました。そうしたエネルギーというのは、全体の把握や、言葉の選び方、笑いの誘い方、間の入り方切り方、感じとる嗅覚、そういったものに関わってきます。

 今日の講習では、杖を使った新たな体操的を取り入れました。これはより肩甲骨の動きを身体に教え込むようなもので、慣れるまではぎこちなく、肩回りが張ってくるものと思われます。ですがこの動きは今現在私にとって興味のあるものですので、私が稽古したい内容を皆さんにお伝えしながら私も稽古しております。

 今日は時間配分的にかなり余裕があるものと思っておりましたが、最後の「三段抜き」が思いのほか私も熱が入ってしまい、気が付けばいつものように15分程延長して終わる事となりました。延長すると、退出時間に追われながらアタフタと武道場を出て行かなければなりませんので、毎回、今回こそは余裕を持って終わろうなどと思うのですが、なかなか出来ないですねぇ。

 講習前に戸越銀座商店街を歩きながらフト、「思いやり」が根底にある生き方を深く掘り下げていけば、個人の感謝や感動、そうしたものが多く広がる事で平和に繋がっていくのではないかと。自分の事だけを考える生き方は争いにまみれた人生となり、平和を乱す世の流れに加担していることになっているのではないかと。

 SNS時代、世界に通じる情報発信という夢のようなツールが手に入り、それを人はどういう風に使っていくことが望ましいのであろうか。

 教育が争いに勝つ生き方を植えつけては、そこが思考の基本となり、例え争いに勝ったとしても平和に向かうべく世の伝達にいかほど貢献しているのであろうか。平和にも大きなものから小さなものまでいろいろある。その人の世界の中で平和であることが、無理のない笑顔で過ごせるために、あからさまな思いやりではなく、いざという時のための根底に養われるべき思いやりとして備えておく必要がある。

 大なり小なり人は人から影響されるもの。平和が一番である事は疑う余地も無い世界中の願い。思いやりが根底にあることの価値が便利さと引き換えに失われ始めている今の時代、考え方によって笑顔でいられるか、しかめっ面で過ごすのか、人と人はもう少し大事に繋がっていきたいものである。

 そうしたことを歩きながら考えてしまいましたが、日々色々な方と身体と心で向き合う時間を経験してきたことで、私の中で気付かぬうちに何かが答えを求めようと探究しだしているような気もいたします。それは私の活動に対する意味を私が知りたいのかもしれません。

 今夜も遅くなってしまいました。明日は、深川スポーツセンター柔道場で講習をおこないます。前回の殺陣クラスでは動画撮影で皆さんの動きにどのような変化が見られるのかが楽しみです。明日も賑わう講習となりそうですが、私もエネルギーをチャージして明日に備えます。まだまだ未熟な講師ですが、明日もみなさまよろしくお願いいたします。


2018年2月12日(月/振替休日)
「杖術 特別講習会」
(お申し込み受付中)

金山剣術稽古会  

2018年2月 稽古予定

2018年3月 稽古日程

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2018-02-04(Sun)
 

真のアーティストに求めるもの

 今夜はひさしぶりにマイケル・ジャクソンの「KING OF POP」を聴いている。音楽のちからというものを感じると同時に、今の時代、大きな意味で訴えるような曲というのがもっと必要に思うし、音楽意外にもさまざまなアーティストの能力が、平和であったり世の中の問題に対してであったり、そこに感じる希望の同調性が人々への心の救いになるのではないだろうか。お金が入るためだけの生き方では心が死んでしまう。寿命は限られ繋いでいくもの。各方面、才能の使い方を考えるべきかもしれない。人は何処へと目指すべきか…心が死にかける世の中だからこそ、せめてアーティストのちからで人々の才能の使い方を導いていけるような存在が現れる事を願いたい。

 青木さんお勧めの映画「La La Land」をDVDで観た。ミュージカル映画で、しばらく観ていてどうして私にお勧めなのかが分からなかったが、最後の30分頃からグッと来るものがあった。年齢も四十代になると、これまで冗談のように思っていたことでも周囲では珍しくなくなり、そうしたことは、ゲームの世界や漫画や小説よりもリアルに起こりうることだと知った。

 人それぞれに人生があるが、それを思えば世界とは、その人ごとにあるのだと考えさせられる。そしてその世界はその人の生き方によって変えることが出来ると思っている。これまでの世界、今の世界、これからの世界、そういえば焦るというキーワードは消滅していた。焦ったところで身に付くものでもない。

 まだまだ知らない世界。そこに対して今の私は興味がある。それは前に進むという事でもあり、そこから観るもの感じるもの、行動に変えるもの、私なりにこれまで生きてきた時間、そして今生きている時間とこれから生きていく時間をどのようにすべきか、感動出来る日々を送るために、何かを感じ始めていることは確かである。


2018年2月12日(月/振替休日)
「杖術 特別講習会」
(お申し込み受付中)

金山剣術稽古会  

2018年2月 稽古予定

2018年3月 稽古日程

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2018-02-03(Sat)
 

2018年3月 武術稽古日程

『 金山剣術稽古会 』 に関する見学、または参加希望の方はこちらの
「お申し込み専用窓口」よりご連絡下さい。
(詳細につきましてはこちらをご参照下さい。)



                            

3月1日(木曜日)『 金山剣術稽古会 』
          14時00分~16時00分
          新宿スポーツセンター 第二武道場



3月3日(土曜日)『 Gold Castle 殺陣&剣術スクール 』
          13時20分~14時50分
          深川スポーツセンター 剣道場
          15時10分~16時40分
          深川スポーツセンター 剣道場  
         

                
3月4日(日曜日)『 Gold Castle 殺陣&剣術スクール 』
          13時20分~14時50分
          深川スポーツセンター 柔道場
          15時10分~16時40分
          深川スポーツセンター 柔道場



3月5日(月曜日)『 金山剣術稽古会 』
          17時00分~21時00分
          新宿スポーツセンター 第二武道場

              

3月6日(火曜日)『 クラーチ剣術教室 』
          10時00分~11時30分

         『 金山剣術稽古会 』
          19時00分~21時00分
          江東区スポーツ会館 剣道場



3月8日(木曜日)『 金山剣術稽古会 』
          14時00分~16時00分
          新宿スポーツセンター 第二武道場



3月9日(金曜日)『 金山剣術稽古会 』
          17時00分~19時00分
          新宿スポーツセンター 第二武道場



3月10日(土曜日)『 抜刀術 特別講習会 』
           15時00分~17時00分
           戸越体育館 剣道場
 



3月11日(日曜日)『 Gold Castle 殺陣&剣術スクール 』
           13時20分~14時50分
           深川スポーツセンター 剣道場  
           15時10分~16時40分
           深川スポーツセンター 剣道場  
 


3月12日(月曜日)『 金山剣術稽古会 』
           17時00分~21時00分
           新宿スポーツセンター 第二武道場

              

3月13日(火曜日)『 クラーチ剣術教室 』
           10時00分~11時30分

          『 金山剣術稽古会 』
           19時00分~21時00分
           江東区スポーツ会館 剣道場



3月15日(木曜日)『 金山剣術稽古会 』
           14時00分~16時00分
           新宿スポーツセンター 第二武道場



3月17日(土曜日)『 Gold Castle 殺陣&剣術スクール 』
           13時20分~14時50分
           深川スポーツセンター 剣道場
           15時10分~16時40分
           深川スポーツセンター 剣道場  



3月18日(日曜日)『 Gold Castle 殺陣&剣術スクール 』
           13時20分~14時50分
           深川スポーツセンター 柔道場  
           15時10分~16時40分
           深川スポーツセンター 柔道場



3月19日(月曜日)『 金山剣術稽古会 』
           17時00分~21時00分
           新宿スポーツセンター 第二武道場



3月20日(火曜日)『 クラーチ剣術教室 』
           10時00分~11時30分

          『 金山剣術稽古会 』
           19時00分~21時00分
           江東区スポーツ会館 剣道場



3月22日(木曜日)『 金山剣術稽古会 』
           14時00分~16時00分
           新宿スポーツセンター 第二武道場



3月23日(金曜日)『 金山剣術稽古会 』
           17時00分~19時00分
           新宿スポーツセンター 第二武道場

 
          
3月24日(土曜日)『 Gold Castle 殺陣&剣術スクール 』
           13時20分~14時50分
           深川スポーツセンター 剣道場  
           15時10分~16時40分
           深川スポーツセンター 剣道場



3月25日(日曜日)『 Gold Castle 殺陣&剣術スクール 』
           13時20分~14時50分
           深川スポーツセンター 剣道場
           15時10分~16時40分
            深川スポーツセンター 剣道場
 


3月27日(火曜日)『 クラーチ剣術教室 』
            10時00分~11時30分

          『 金山剣術稽古会 』
           19時00分~21時00分
           江東区スポーツ会館 剣道場



3月29日(木曜日)『 金山剣術稽古会 』
           14時00分~16時00分
           新宿スポーツセンター 第二武道場



3月31日(土曜日)『 Gold Castle 殺陣&剣術スクール 』
           13時20分~14時50分
           深川スポーツセンター 剣道場  
           15時10分~16時40分
           深川スポーツセンター 剣道場






【新宿スポーツセンターでの稽古時間】
(月曜日/毎週)17時00分~21時00分
※毎月第四月曜日はお休みとなります。
(木曜日/毎週)14時00分~16時00分 
(金曜日/隔週)17時00分~19時00分

【江東区スポーツ会館での稽古時間】
(火曜日/毎週)19時00分~21時00分

完全予約制ですのでお早めにご連絡下さい。
前月までに予約の入っていない日はお休みとなる事があります。
初めての方はこちら「金山剣術稽古会について」をご参照の上
「お申し込み専用窓口」よりご連絡下さい。

※稽古場所の詳細や稽古内容、稽古時間のご相談、道具類その他のご質問等につきましてご不明な点がありましたら、ご連絡下さい。

※都合により日程が変更となる場合がありますので御了承下さい。


2018-02-02(Fri)
 

鬼は外、外は雪。

 日記を纏めて書こうとするとその記事のカテゴリを何にするのかで迷ってしまう。とりあえずは「日常録」にしよう。

 夜になって再び雪が降り始めた。先ほど深夜の1時過ぎに外に出たが薄っすらと積もっていた。明日の朝にはどうなっているだろうか。幸いにも明日は公共交通機関に乗る予定が無い。家の中でやることがあるのでそれをおこなう。

 昨日、水曜日の日中はレンタカー屋に行き2月の撮影に使用する車の手配をした。贅沢にもワゴンタイプの乗用車にしたので、着替えも出来るし、移動は楽しくなりそうだ。もちろん私が運転する。そして、現地の状況や駐車場を確認するために、現場に向かった。敷地内に何か変更がないか周囲の状況はどうなのかを見るためである。まず、コインパーキングが現場の隣に隣接されておりこれには嬉しかった。グーグルアースを使えば行かなくてもと言われそうであるが、やはり確実な方法は自分の目で直に見ること。だが、一つ大きな懸念材料が見つかり、直ぐそばで建物の解体工事がおこなわれており、撮影日までには解体されるであろうが、現場の方に聞いたところ、コンクリートを剥がす工程もあり、これは撮影数日前にもう一度確認しに行かなければならない。タイミングが悪ければ工事が休みとなる祝日に延期か、場所の変更、もしくは現場での音を入れない設定にするか、その辺りを決めていかなければならない。

 改定した企画書をお世話になる方々に送り、Oさんと最終打ち合わせを行えば、当日を待つばかりとなる。青木さんとはあと一回稽古をおこなう予定。じつは、これが撮影抜きにしても非常に集中した良い稽古になっている。撮影は2月26日を予定。ほどなくすれば3月になっている。次の事を早く考えたい。次の事とは、引越しだ。

 下北沢にあるスープカレーのお店「心」に行った。ランチタイムに行ったので300円近く安くなっており、+100円で酵素玄米が選べおかわりが何度でも出来る。辛さも0~20まで無料で選べ店内の空間もゆとりがあるので、スズナリの裏の坂を上がった「マジックスパイス」もいいが私の中では「心」に軍配が上がった。マジスパは火曜日と水曜日が定休日という余裕の人気店だからなぁ…

 そんなこんなで一旦帰宅。

 夜からは甲野善紀先生のメールマガジンの動画撮影とそのための研究稽古に参加。

 私個人としては、変わらないものがあるからこそ変わり続けることがあり、そうしたものを全体的にどのように感じ私自身の今後の生き方としていけるのかということが自然と頭の中に湧き起こってきた。それはもう稽古もそうであるが、人そのものであり、私のような中途半端に生きて来た人間は全てをもってこの時間を感じなければならないと思っている。この先この時間の学びが、おそらく未来の私からしてみれば後悔してしまうほどの未熟さの吸収力である自分に、「勿体無いぞ!」と言い聞かせながら、少しでも感じとれるものを吸収したいと思って一分一秒を過ごさせていただいています。

 皆既月食が戻りかけている月を見上げながら、寒空の下、一月最後の日を終えた。

 そして二月となった本日木曜日は、高田馬場でW氏と稽古。この数日どうして背中が疲労しているのかがようやく分かった。このところ、杖の操作で肩甲骨をかなり動かしておこなっているため、これがどうやら全身の倦怠感に繋がっているようである。これが身体にとってどのような影響となるのか、今後様子を見てこの稽古法を決めて行きたい。

 ホームページに3月の全講習日程を掲載した。オール深川である。今後は土曜日殺陣クラスの人数も増えてきたので、土曜日を深川、日曜日を品川区及び深川と考えている。月末恒例立廻り講習は、グループを纏めたいので深川の方が諸々条件が整っているのでそのように考えている。

 先日撮影した立廻りの動画については、ホームページからの視聴のみとし、人に見せる場合は自らの端末でもって直接見せる場合は認めます。フェイスブックやツイッターでの共有は、なんのために、限定公開にし、パスワードを設定しているのかをないがしろにしてしまうものであり、結局見られなくなってしまうという結果に結びついていきます。

 拡散しないこと。視聴のみに割り切る事。それが今後視聴することが続けられる唯一の手段です。


2018年2月12日(月/振替休日)
「杖術 特別講習会」
(お申し込み受付中)

金山剣術稽古会  

2018年2月 稽古予定

甲野善紀先生からの紹介文


2018-02-02(Fri)
 
プロフィール

金山孝之


     金山 孝之
  Takayuki Kanayama


松聲館 剣術技法研究員

金山剣術稽古会主宰

Gold Castle
殺陣&剣術スクール主宰

高齢者のための剣術教室
クラーチ剣術教室講師


――――――――――――――

1975年生まれ
福岡県 北九州市出身
東京都 世田谷区在住

1999年
映画監督中田秀夫氏との出会いにより俳優デビュー。他分野では、マンダムのモデルや舞台のプロデュース公演などの活動をおこなってきた。

2006年
小林照子先生とのご縁から  『 からだ化粧 』のモデルを務める。

2009年
武術の道を志しそれまでの活動を一新し武術稽古と研究に励む。

2011年
武術研究家甲野善紀先生に師事し身体の使い方を研究しながら、『 抜刀術 』『 剣術 』『 杖術 』『 体術 』などの稽古と研究に取り組んでいる。また、先生の書籍、番組撮影、記録映像、その他演武等における打太刀や受けを務めている。

2013年
刀と身体操作の技術向上を目指し裾野を広げるべく
『 Gold Castle 殺陣&剣術スクール 』を立ち上げる。

2014年
甲野善紀先生より
『 松聲館 剣術技法研究員 』という名称を頂き、自身の経験を活かした指導法を各道場等でおこなっている。
 
高齢者向け住宅にて
『 高齢者のための剣術教室 』をおこなっている。

日信工業株式会社の製品『 SAMURAI BRAKE 』のプロモーション活動をおこなう。

2015年
『 金山剣術稽古会 』を立ち上げ、現代における武術稽古の必要性を、身体と心で学べる場として活動している。

2018年
『 関西特別講習会 』として人との繋がりを大事に遠方での講習会もおこなっている。

――――――――――――――
    
ご質問や、稽古希望の方はこちらの【 お問い合わせ 】よりご連絡下さい。

その他ジャンルを問わずお仕事のご依頼や『 剣技指導 』などのご依頼も受付けておりますのでこちらの【 お問い合わせ 】よりご連絡下さい。

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