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「剣術 特別講習会」のお知らせ

 2018年1月20日(土) 戸越体育館 剣道場にて剣術の特別講習会をおこないます。

 今回は、第一部に少人数限定講習として小太刀も取り入れ第二部ではこのところ気付きのあった「剣が残り身を運ぶ操法」をおこないます。
初心者から、経験者までその方に応じて進めて参りますのでお申し込みお待ちしております。
(貸し出し用の木刀は用意しています。小太刀は若干ですがございます。)


2018.01.20 剣術特別講習会



【開催時間】
◇第一部 12時30分~14時30分/少人数限定講習(5名程)
◇第二部 15時00分~17時00分/通常講習(定員15名)
◇懇親会 18時00分~/清香園(自由参加)


【会場】
戸越体育館 剣道場


【参加費】
一コマ 3.000円
二コマ 5.000円


【お申し込み方法】
ホームページ、または「こくちーず」より下記の内容を明記してご連絡下さい。
①「氏名」 
②「年齢」 
③「性別」 
④「木刀&小太刀の有無」 
⑤「懇親会の参加または不参加」

上記の内容を確認しましたら、こちらより折り返しご連絡させていただきます。


≪プロフィール≫
松聲館 剣術技法研究員
金山剣術稽古会 主宰
Gold Castle 殺陣&剣術スクール 主宰
高齢者住宅 クラーチ溝の口 剣術教室講師


2017-12-31(Sun)
 

2018年2月 武術稽古日程

『 金山剣術稽古会 』 に関する見学、または参加希望の方はこちらの
「お申し込み専用窓口」よりご連絡下さい。
(詳細につきましてはこちらをご参照下さい。)



                            

2月1日(木曜日)『 金山剣術稽古会 』
          14時00分~16時00分
          新宿スポーツセンター 第二武道場



2月2日(金曜日)『 金山剣術稽古会 』
          17時00分~19時00分
          新宿スポーツセンター 第二武道場



2月3日(土曜日)『 Gold Castle 殺陣&剣術スクール 』
          15時30分~17時00分
          戸越体育館 剣道場  
         

                
2月4日(日曜日)『 Gold Castle 殺陣&剣術スクール 』
          13時20分~14時50分
          深川スポーツセンター 柔道場
          15時10分~16時40分
          深川スポーツセンター 柔道場



2月5日(月曜日)『 金山剣術稽古会 』
          17時00分~21時00分
          新宿スポーツセンター 第二武道場

              

2月6日(火曜日)『 クラーチ剣術教室 』
          10時00分~11時30分

         『 金山剣術稽古会 』
          19時00分~21時00分
          江東区スポーツ会館 剣道場



2月7日(水曜日)『 金山剣術稽古会 』
          12時00分~14時00分
          戸越体育館 柔道場



2月8日(木曜日)『 金山剣術稽古会 』
          14時00分~16時00分
          新宿スポーツセンター 第二武道場
          19時00分~21時00分
          江東区スポーツ会館 剣道場



2月9日(金曜日)『 金山剣術稽古会 』
          17時00分~19時00分
          新宿スポーツセンター 第二武道場



2月10日(土曜日)『 Gold Castle 殺陣&剣術スクール 』
           09時30分~11時00分
           スクエア荏原 アリーナ1  
           12時30分~14時00分
           戸越体育館 剣道場



2月11日(日曜日)『 Gold Castle 殺陣&剣術スクール 』
           13時20分~14時50分
           深川スポーツセンター 剣道場  
           15時10分~16時40分
           深川スポーツセンター 剣道場  
 


2月12日(月曜日)『 杖術 特別講習会 』
           12時00分~14時00分
           戸越体育館 剣道場+柔道場

           15時00分~懇親会

              

2月13日(火曜日)『 クラーチ剣術教室 』
           10時00分~11時30分



2月15日(木曜日)『 金山剣術稽古会 』
           14時00分~16時00分
           新宿スポーツセンター 第二武道場



2月16日(金曜日)『 金山剣術稽古会 』
           17時00分~19時00分
           新宿スポーツセンター 第二武道場



2月17日(土曜日)『 Gold Castle 殺陣&剣術スクール 』
           15時30分~17時00分
           戸越体育館 剣道場  



2月18日(日曜日)『 Gold Castle 殺陣&剣術スクール 』
           13時20分~14時50分
           深川スポーツセンター 柔道場  
           15時10分~16時40分
           深川スポーツセンター 柔道場



2月19日(月曜日)『 金山剣術稽古会 』
           17時00分~21時00分
           新宿スポーツセンター 第二武道場



2月20日(火曜日)『 クラーチ剣術教室 』
           10時00分~11時30分

          『 金山剣術稽古会 』
           19時00分~21時00分
           江東区スポーツ会館 剣道場



2月22日(木曜日)『 金山剣術稽古会 』
           10時00分~12時00分
           新宿スポーツセンター 第一武道場
           14時00分~16時00分
           新宿スポーツセンター 第二武道場



2月23日(金曜日)『 金山剣術稽古会 』
           17時00分~19時00分
           新宿スポーツセンター 第二武道場

 
          
2月24日(土曜日)『 Gold Castle 殺陣&剣術スクール 』
           13時20分~14時50分
           深川スポーツセンター 剣道場  
           15時10分~16時40分
           深川スポーツセンター 剣道場



2月25日(日曜日)『 Gold Castle 殺陣&剣術スクール 』
           13時20分~14時50分
           深川スポーツセンター 剣道場
           15時10分~16時40分
            深川スポーツセンター 剣道場
 


2月27日(火曜日)『 クラーチ剣術教室 』
            10時00分~11時30分

          『 金山剣術稽古会 』
           19時00分~21時00分
           江東区スポーツ会館 剣道場






【新宿スポーツセンターでの稽古時間】
(月曜日)17時00分~21時00分
※毎月第四月曜日はお休みとなります。
(木曜日)14時00分~16時00分 
(金曜日)17時00分~19時00分

【江東区スポーツ会館での稽古時間】
(火曜日)19時00分~21時00分

完全予約制ですのでお早めにご連絡下さい。
初めての方はこちら「金山剣術稽古会について」をご参照の上
「お申し込み専用窓口」よりご連絡下さい。

※稽古場所の詳細や稽古内容、稽古時間のご相談、道具類その他のご質問等につきましてご不明な点がありましたら、ご連絡下さい。

※都合により日程が変更となる場合がありますので御了承下さい。


2017-12-30(Sat)
 

充実した最後の稽古

 昨夜は終電で稽古から帰り、寝たのが4時頃。今朝は10時から高田馬場で青木さんと稽古。不思議なほど身体は何とも無く杖術、剣術、抜刀術を幾つかおこなった。こうして武術稽古をともにおこなうのは何年ぶりだろうか…いろいろな時間が止まっていたので、今日の稽古は合わせ稽古のような感じであるが互いに身体の使い方のそれぞれの道程を歩み続けていることを実感するものとなった。今回私自身、いろいろな準備をおこないながら、頭の中でまだ進んでいない事の想定を何度もイメージしながら修正を繰り返してきた。それは今の段階で必要に感じているものであるが、それは逆に言えば何かから一線を画すための同じ穴の狢にならないためのものとも言える。肝心なところが未熟であっては、何を成しても本意が窺い知れ本末転倒と言える労力を注ぐ事になってしまう。そこが見抜ければ大概の事は時間が答えを出してくれる。

 時間と言えば青木さんとの稽古はあっという間に12時になってしまい、感覚的には30分位しか経っていない気がしたので互いに驚いてしまった。ほとんど休みも入れずに次から次に私のお願いする受けの形をおこなっていただいた。こうして振り返ってみれば、青木さんとはただの稽古仲間ではなく、重要な時期にお会いすることが多い。きっとそういう御縁なのだろうとおもう。

 稽古後は、次の14時からの稽古までサイゼリヤでお話。毎回積もる話があるので、いろいろと情報交換。ライターの青木さんとは武術稽古も静かに研究しながら集中し己を観て取り組まれるので、私も引き出されるものがあり、またお話しても途切れることなくさまざまな会話が時計のスピードを速くしてしまう。青木さんとは生涯、どのような境遇になっても繋がっていたいものである。

 次に14時から高田馬場に戻って、W氏I君後藤氏とともに高田馬場での今年最後の稽古をおこなった。やはり三人となると、マンツーマンでの稽古とはまるで変わってしまう。三人でもマンツーマンのような雰囲気でおこないたいものであるが、それにはまだまだ未熟な私では言えないこともある。稽古を深めていくには、答えを急がずに、結果早く得られたことがあったとしても、それに動じず道程を進んで行きたい。これは私にとっての課題でもある。

 16時少し前に稽古を終え、駅まで皆さんと、I君を迎えに来たお母様ともに歩き、私は夜からの住吉での稽古のため後藤氏と別れ東西線の方へと向かった。丁度W氏とI君親子も一緒だったので、駅のホームが反対のI君親子とお別れし、W氏とともに電車を待った。この間に携帯電話のメールを確認すると、これから向かう住吉での稽古に来る予定のI氏が体調不良のため欠席ということで、こんな締め括り方では納得が行かず、一人稽古に行こうと思ったが、傍にいたW氏を半ば強引に誘って予定をキャンセルして貰い稽古に同行していただいた。

 こういう時というのは得てして良い稽古になるものである。結果そうなった。

 まず、甲野先生の技にある「下段抜き」の重心操作と足の上げ方に得るものがあり、続いて「影踏み」では左足の角度と、それにともなう杖の回転速度に変化を付けることが場合によっては重要であることが分かった。

 続いて、下段からの正面斬りでは、袈裟斬り胴斬りと同様に剣に後ろ足が引っ張られる操法で、「斬割」稽古に進展があった。だが、これは第三関節が使えないため、まだまだ研究が必要であり研究し甲斐のある稽古となった。

 最後に「趺踞からの抜刀」をある条件の中でおこなった。その条件は今は言えないが腰の位置が重要であることが最後に分かった。W氏の協力が無ければ稽古出来ない内容なので、我をも忘れるほど何度も何度も繰り返しおこなった。2017年の最後の稽古は先に述べた気付きと新しいチャレンジにより終える事が出来た。いずれも一人稽古では得られないものだったので、予定をキャンセルしてまで稽古に付き合ってくれたW氏には本当に感謝したい。

 昨日今日と合わせて13時間の稽古が終わった。同時に私の主催する稽古も全て終了した。次の稽古は一週間後であるが、それまで無いのは一年の間でこの時期だけである。足りない睡眠時間を補いながら、適当に部屋を片付け、書類関係などの整理をしなければならない。また来年2月の企画に向けた作業もこの間にほぼ纏めたいと思っているので、意外にゆっくり出来ないのかもしれない。もちろん身体は適当に動かすが、やはり正月はのんびり過ごしたい。それまでに気持ちを切り替えるための準備を残り僅かな日数の中でおこなっておきたいと思う。


2018年1月8日(月) 成人の日 「関西杖術特別講習会」
(お申し込み受付中)

金山剣術稽古会  

2018年1月 稽古日程

甲野善紀先生からの紹介文


2017-12-29(Fri)
 

稽古づくしの稽古納めへと

 2017年も残り僅かとなった。27日、28日は稽古が多く最高の締め括りとなりそうだ。

 まずは昨日火曜日の夜は住吉にてI氏と稽古。杖の単体技をジックリおこない、そうした中で細かい部分を見直していく。私自身変わっていきたいのでこうした動きの点検はときに信じていたものを捨てることも必要になってくる。剣術では、胴斬りにさらなる進展があった。前回土曜日の講習で、脚足の使い方に変化があったのであるが、昨夜は右手手の内の使い方や左右の使い方そのものがこれまでと全て変わった。軌道を除けば袈裟斬りに近いだろう。これは今日の戸越でもおこなったが、まず動き出しが圧倒的に速くなった事と、続けて何十回か振っても息が乱れず疲れない、それどころか心地良さがあるからやめられない。剣の勢いに対し腕の負担がほとんど感じられず、今までは何だったのかと罪の意識にかられてしまう。

 その影響もあって、残り30分間はI氏への指導というよりは私の稽古に集中した。この胴斬りはここでの稽古会でもさっそくお伝えするが、講習会では1/20(土曜日)の「剣術 特別講習会」でお伝えしたい。

 そして本日水曜日は、昼から夕方まで戸越体育館にてW氏と稽古。ここでは殺陣の研究稽古もおこなっており、今おこなっている日曜日の立廻りはほぼ出来上がったと言える。今後は多少の変更もあるかもしれないが、動画で確認しておこなっているので大きな変更は無いだろう。今日は絡みBを斬った後の場面TYPEⅡを研究した。今おこなっているものとは全く違ったものにするべく研究している最中である。このTYPEⅡは敢えて難しく作ろうと思っている。剣術の要素、抜刀術の要素、そうしたものを殺陣の構成にマッチさせるように作るのは難しいところであるが面白い部分である。私はあまりにありえない手は作らない(大刀を片手で斬り返したり、背面で相手の剣を受けたり)ので、そのため剣術や杖術などで自在に動ける身体の使い方が求められる。動きの調和を崩さずに、リズムを考えて相手との立ち位置など見栄えの良い角度を見つけていかなければならない。

 一旦終了して、次に体術稽古。初めに前回井上さんに驚いていただいた瞑想状態に入る「手合わせ誘導法」にて、W氏が「初めて瞑想という感覚を知ることが出来ました。」と仰っていたのが印象に残った。私も、今日は長めに自分でおこなったが、終わった後、暫く腕の状態が解除されず、目を開けられず、十数秒間そのままの形で止まってしまった。これがどう活きて来るのか分からないが、今日の体術稽古でW氏の受けが崩れにくくなったのはおそらく集中状態と身体を観る感覚が高まっていたからだと思う。

 お辞儀潰しと峰返し潰しでは、背が高い相手を想定して稽古した。斜めの角度と崩す方向が重要であると分かった。だがこれもすんなりと出来るものではなさそうだ。

 最後に夢中になったのは昨日に続いての「胴斬り」である。何回振っても息が乱れないのには自分でも驚いてしまう。打太刀を付けての稽古では、これまでとは異なり打太刀は下まで剣を振り下ろし、その前に胴を斬る必要があり、さらに身体に当たらぬよう身体も外れていなければならない。今までの体の運用法ならば危なくておこなわなかった方法であるが、これは新たな稽古法として明日の稽古でもおこなおうと思う。

 一旦帰宅し準備を整え、夜からは甲野善紀先生のメールマガジンの動画撮影とそれに伴う稽古のために松聲館に向かいました。私としては10/5以来となり、以前は一ヶ月に二回は行けたのですが、稽古予定が先に決まっており、なかなか伺うことが出来なくなってしまいました。甲野先生には先日ツイッターやサイトの告知板などで来年1月8日に関西でおこなう「杖術 特別講習会」のお知らせをして下さり、大変感謝しております。川原田氏を初め色々な方の御協力が一つの講習会には結びついていることを今回知ることとなりこの講習会が持つ意味ということに責任をもって取り組みたいと思います。

 今夜の稽古では、甲野先生の「舞」を初めて拝見し、この自然発生される動きの妙というか秘められた躍動感に舞踏を見ている様で私の想像を超えたさまざまに自由な先生の舞でした。剣術でもこれまでとは違った心法の剣というようなものを体感し、人間の身体と心に通じる伝染のようなものに、相手は反応を殺されてしまうのだと感じました。ほかにも色々な展開がありましたが、それは夜間飛行からのメールマガジンを読んで頂ければと思います。

 さて、今夜も遅くなってしまった。

 明日は10時から高田馬場でかなり久しぶりに青木さんと稽古。明日はトリプルヘッダーなので私主催の全ての稽古会の稽古納めとなる一日を有意義なものにしたい。それでは明日もみなさま、よろしくお願いいたします!


2018年1月8日(月) 成人の日 「関西杖術特別講習会」
(お申し込み受付中)

金山剣術稽古会  

2017年12月 稽古日程

2018年1月 稽古日程

甲野善紀先生からの紹介文


2017-12-28(Thu)
 

今年三回目の体験学習

 本日の「高齢者のための剣術教室」では、ゲストとして、春休み、夏休み、そして今回の冬休みと今年三回目の体験学習として私の稽古会の門人でもあるI君がお母様とともに参加されました。

 今日は今年最後の稽古納めということもあり、生徒のみなさんも全員参加されワイワイと盛り上がる楽しい講習で締めくくることが出来ました。I君も「また行きたいです!」とよく言っておりましたので、今回で三回目ということもあり、私としてはみなさんを見てあげるようにお伝えし、ほとんど彼に任せていました。人生の大先輩であるみなさんにとって、どんなことも人生経験で感じられてますので、I君のように心が真っ直ぐであれば何も心配する事はありません。

 今年の四月から10㎝伸びたという身長にみなさんも驚いていましたが、ニコニコとした笑顔の子供らしさは変わらないので、みなさんから可愛がられている様子がなんとも嬉しいものでした。

 講習後は五分ほどI君との演武というか稽古風景を見たいという方が多く、生徒以外に二名の方が見学に来られ、みなさんの前で、I君と杖術を稽古いたしました。その後はレストランに移動してみなさんとご飯を食べながら色々とお話をいたしました。I君得意の自作なぞなぞで盛り上がり楽しいひとときを過ごすことが出来ました。

 多感な時期に私と過ごす時間が彼にとってどのような影響となっているのか彼にしか分かりませんが、人の気持ちを考える事が出来ますので、それ故に悩む事もあるかと思いますが、大きな心でこれからも育っていっていただきたいと思います。

 ご両親様の思いの中で、今の彼の経験がありますので、これからも感謝の気持ちとともに色々な経験をして頂きたいと思います。

 今年は今日で最後となりましたが、またみなさんと元気な姿で2018年もお会いしたいと思っております。生徒のみなさん、スタッフのみなさま、いつもありがとうございます!毎週火曜日のこの時間は私にとりましても心のリフレッシュとなっております。人と人とが出会い接することの重要性は、生きていく中でとても重要な学びです。自然と身に付くものではありませんので、生きていくということは、人とどう出会いどう接していくかということを追求していく事にもなりますので、そのあたりは錆びないように練磨し続けていかなければならないと思います。また来年もお世話になります。ありがとうございました!


2017.12.26 高齢者のための剣術教室①

2017.12.26 高齢者のための剣術教室②

2017.12.26 高齢者のための剣術教室③

2017.12.26 高齢者のための剣術教室④


2018年1月8日(月) 成人の日 「関西杖術特別講習会」
(お申し込み受付中)

金山剣術稽古会  

2017年12月 稽古日程

2018年1月 稽古日程

甲野善紀先生からの紹介文


2017-12-27(Wed)
 

2017年 Gold Castle 殺陣&剣術スクール全講習日程終了

 早いもので12月のGold Castle 殺陣&剣術スクールが今日で稽古納めとなりました。今日の殺陣クラスは月末恒例立廻り講習でしたが、クリスマスイブということもあってか、予想以上に少ない参加人数でしたので、全体を通しての動きが難しく、そのため絡みCを斬る最後の場面までおこないました。

 今おこなっている芯を取り囲む間合いは、映像で撮ってみておそらく変更が諸々あるかと思われます。単純にフレームから外れている場合や、緊迫感という意味での距離感も映像から知ることが出来ると思われます。そのほか、剣の扱い方や足の運ばせ方、そうしたものが映し出されますので、やらなければならない部分が鮮明になってくるでしょう。この立廻りは、基礎的な部分を抜き出して集中的に稽古をおこないながら、その動きが実際に使えるためのものとして考案しております。基礎稽古のための稽古では殺陣をやっている感があるかもしれませんが、実際に立廻りをおこなった際に、走り方一つをとっても出来ていないという状態になりかねません。今までおこなってきた基礎稽古はなんだったのだろうか…という事態にならないためにも、今年一年この殺陣クラスを成長させてきたつもりです。

 今年の殺陣クラスを振り返ってみますと、走り方、シャッター、構えた状態からの歩の進め方、そうしたものを集中的におこなっていたのが春先あたりでしょうか。その後は剣術的要素の濃い立廻りを二種類おこないました。ちょっとその手を振り返って思い出して見たいと思います。(絡みのリアクションの説明は省いています)


≪2017.立廻りその一≫
◇一対三の設定
◇前方に絡み三名が横並びに立っている
◇中央の人物の腕組みをキッカケに左右の絡みが芯の背後に駆け抜け振り向きざまにシャッターにて構える
◇芯は背後を意識しながらも前方の相手に目付けしておく
◇右後方の絡みの気合いキッカケで振り向きながら抜刀し胴を斬り続いてもう一人の絡みも体を切り返しながら胴を斬る
◇初めに正面中央に立っていた人物が背後から斬りかかって来るのを右、左とターンでかわしながら咽元に切っ先を突きつける
◇そのまま左回りに90度旋回し、突きつけた切っ先を下げ誘う形にて、相手が斬りかかってきた所を払いからの胴斬り、さらにターンして袈裟掛けに斬り下ろす

≪2017.立廻りその二≫
◇その一の流れから。三人目を斬ったのち前方から新たに絡み二名が走ってくる
◇絡み二人が間を取り、その間に芯が八相の構えとなる
◇斬り付けてきた二人を続けざまに払い振り向きながら相手の中央に歩を進める
◇両側に絡みが位置取り、同時に斬りかかって来た相手に対し、切っ先と目付けにてこれを制する
◇絡み二名左に90度転換、芯の背後から斬り掛かるのを芯は左回りに振り向きながらこれを払い胴を斬る
◇続けて後ろから斬りかかってくるのを、右回りに回転しながら片手で斬り止め、弾かれた勢いで右からの斬り結び、そのまま下がりながら二度切り返す
◇芯が押し込まれている間に新たな絡みが掛け付けて来る
◇芯はそれを察知して足を差し換えて相手の刀を押さえ、そのまま右回りに巻き太刀に入る
◇巻きが半回転し頭上に切っ先が向いたところでこれを素早く抜いて払いすかさず胴を斬る
◇駆けつけてきた絡みが後ろから斬りかかって来るため、左回りに反転しながらこれを斬り上げそのままさらに回転を加え相手を突き刺し血振りにて納刀


 この立廻りは今年の5月までおこなっていましたが、月末の立廻りや特別講習会でおこなった経験から、構成を第一に考えるべきであると、技ありきではつまらないものであることがハッキリと判ったのでした。そうした中、私の中で心地良さ、リズムというものをベースに今おこなっている立廻りを作りそうした動きの中で必要な、「三歩拍合」(さんぽはくあい)という言葉を稽古の中で取り入れました。これは間合いと動き出しを決めることで、勘で動かずに安全かつベストなタイミングで動けるための手法です。間合いというものは近くなってしまうものです。動きの中ではさまざまにズレが生じますので、修正を掛けるには逆算が必要になります。最終的な間合いや位置取りが記憶できれば、その位置に入るための修正を掛けながら動いていくのです。そのための三歩でもあります。

 お正月で動きを忘れてしまったり、しばらくお休みされていた方のために、今おこなっている手を簡単に掲載しておきます。


◇一対四の設定(芯を囲んでの絡みABCD)
◇右斜め前からAが斬り込んで来る、右足、左足の開きにてかわし、続いてBの斬り込みを左足の扇を閉じ同時に鞘を引き付けて外しながらそのまま右回りに左足を前に出しながらCの斬り込みを払い、右足を前に両足で左回りにターンして左足を下げながら下から上にとDの斬り込みを払う
◇絡みが整うまでしばしの間
◇Aに顔を向け、それをキッカケに斬り込んでくる(ここではお互い一歩前に出ます)Aの剣を払いすかさず胴斬りから回り込んで袈裟斬り、その左足を止めずに左に開きながら振り向いて続くBとの三歩拍合による斬り結びからの横斬りから反対に剣を片手で旋回させながら斬り結び瞬時に抜いて跳ね上げそのまま左回りに片手で旋回したのち斬り結ぶ
◇絡みCとDは、芯がAを斬りBに向かい始めたところで交差し芯がBと三回目に斬り結んだ瞬間に斬り掛かろうと二歩程度突っ込む
◇芯はその瞬間にBの剣に押さえを掛けながら右足左足と間合いを詰め、楽な姿勢でBの動きを制する その間の目線はCとDに付けBに対しては鍔元に刃を寄せていく
◇間をとったのち、押さえた刀を瞬時に抜き下から峰にて跳ね上げ片手での胴斬り 一瞬の間の後右回りに転回しCとDに対する目線と立ち姿
◇右足からおよそ五歩でDと上下に斬り結びそのまま巻き上げ柄打ち このときDは左足前の巻かれた状態からのため柄打ちをもらって頭のリアクションと同時に左足を下げ刀を下ろし薄目にて位置を把握する
◇芯は柄打ちの刹那斬りこんで来るCの刀を転じて受け止め跳ね返したのちDの左肩を掴んで正面へと連れて来る(実際には芯は左肩を掴むだけで動きはDが自ら右足左足の順番におこないます)ここはD役の難しいところでもありますが、柄打ちをされたリアクションから芯の正面に回り込み(その際に左腕を脱力させて遠心力で脇が広がったようにみせる)Cに刺されてから抜かれ芯に払いのけられるまでのリアクションと続いていきます。今は主にこのあたりが進んでいる方が集中的におこなっている場面です。細かい足運びや刀の軌道など、それぞれ忘れやすい部分は記録しておく事です。

 大まかに書きましたが、絡みのリアクションや倒れ方などは説明には省きました。そのほかバレないためのアングルや被る位置被らない位置となるための足運びなどもあります。文字に致しますと膨大な字数になり難しいと思われるかもしれませんが、今年一年でかなりの方がこうした動きが出来るようになって来ました。もちろん未経験の方も多くいらっしゃいますので、自分に出来る部分をおこない、忘れない工夫をすることです。

 殺陣には私がおこなっている剣術にはない何度も斬り結んだり、こう来たらこうするといった手数を増やして体捌きを練るという稽古は私の場合剣術ではおこなわないので、割り切ってさまざまに体捌きや剣の動きそうしたものを創造出来る面白さがあります。自在に動ける身体と、的確な姿勢が取れる身体が養われれば、立廻りというものはどんどん進化していくだろうし、見栄えという感覚がそうした動きの中で視覚で確認しなくとも得られる事が出来れば、あとはやるほどに上達していくと思われます。視覚に頼らず身体を感じ、つい忘れてしまう瞬間を記憶しておくこと。これ大事です。

 殺陣クラスの熱が高いようでありますが、剣術クラス/杖術クラスも同様に盛り沢山な一年でした。毎週講習内容をホームページに掲載しておりますが、私の場合同じ事をしばらく続けるということは皆無ですので、大変な部分もありますが、毎週あれこれと考えながら、今の動きに繋がるものや新しい発見などを皆さんにお伝えして進めております。

 杖術では、今年新たにおこなった内容を思い返しますと
◇抜巴
◇馬突き
◇轟之型
◇上段扇抜き
◇下段扇抜き
◇旋打
◇掴まれた場合の対応
◇別物となったお辞儀潰し

 このほかにも、打ち、突き、など脚足との手順、MP関節の働きなど、無意識でおこなっていたものがより使えるようになってきました。そうしたことから得た実感を皆様にお伝えしております。

 剣術では
◇軌道も足運びも変わった胴斬り
◇脚足をつけての袈裟斬り
◇無拍子突き
◇鹿威し&横鹿威し
◇受け流しからの峰返し潰し
◇裏交差からの斬付
◇表交差からの斬付
◇峰渡

他にもあったかもしれませんが、これらが今年新たにおこなったものや大きく変わったものなどです。抜刀術に関しましては構えに入る前の段階からが一連の動作となり、その流れの中で「静」の状態をいかに作れるかということをテーマにもいたしました。そうした事に対する、姿勢や感覚というのは気付きの中で変わり続けていきます。こうして考えますと、私も講師としておこなっていながら、自らの稽古として貴重な時間を過ごしている事に気づかされます。技に対する意識の持ち方は、多くの人を同時に見て判断し物事を運んでいく中で、滞りなく効果が出るようにおこなうという点では共通したものを感じます。

 年の瀬というのは忙しくもありますが、こうして自らの出来事を振り返れる時期でもあります。これからも、Gold Castleの生徒達とともに成長していけるように、私の所に来て下さる方々に感謝の気持ちとともに、一人ひとりに対しての把握をこれからも怠らずに見守っていきたいと思っております。今年も一年間ありがとうございました!2018年になって元気な姿でお会いしましょう!


2018年1月8日(月) 成人の日 「関西杖術特別講習会」
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2017年12月 稽古日程

2018年1月 稽古日程

甲野善紀先生からの紹介文


2017-12-25(Mon)
 

無事に土曜日を終える事ができました

 本日土曜日のGold Castle 殺陣&剣術スクールでは、小学校5年生と中学校一年生の男の子が体験参加。これまでにも小学生から中学生の若いお子さんを見てきたが、自分でやりたいと思って参加しているのか親に行かされているのかという部分で大きく違ってくる。塾にしろ習い事にしろ、自分にとってその時間をどういうものにしなければならないのかが分かっていなければそれは時間の無駄であり、上手い下手、とは別に重要な部分である。

 だが、子供自身いろいろな情報を入手する事は難しいだろうし、親の教育という部分で習い事という大事な我が子を預ける信頼出来る教室を探すのはインターネットの情報だけでは不安である。ホームページなど、どの教室も同じようなことを書いているので、実際に見て、その指導者と生徒の雰囲気を感じ取り、ここなら安心という教室をジックリと探して決められたほうが良いだろう。私の運営している教室は、全て私一人で取り仕切っているため、全て私の判断で決めることが出来る。良いことばかりを謳い、お客さん扱いしてしまうと、それは、その人をお金として見ているからであり、そこに心の通った時間の共有など在り得る筈などない。

 幸いな事に、どうしても生徒が欲しいという状況ではないので、ありのままをお伝えすることが出来る。なぜなら、人が求めているものを提供することが出来るのであれば、伝える側と学ぶ側の気持ちが常識的なやりとりのなかで決まってくるからである。

 私が組織に属していたり雇われ講師であればこういう訳には行かないだろうが、自分の成績や実績など考える必要も無く、習う側の心構えと、指導する側の心構えさえ整っていれば、それ以外のものはいらない。

 だから、人により熱の入れ方が変わるのはそうした心構えを酌んでいるからであり、そうしたことで整えて行かなければならないものもある。だからこそ、今現在のGold Castleは良いバランスで空間が保たれている。

 一人でおこなうということは、規模もそれなりになってしまうが、間に人間が入っていない透明さ、状況把握から細やかな方針を打ち立て実行に移すことができる。思考に大きなリスクが無く、スキルのバランス能力が備わっており、長期的に成長できる安定感が重要である。いくらある部分においての能力が秀でていても、欲深く嫉妬心が強く、整っていない状況で大きな事をやろうとしてしまい、運営面、コミュニケーション、責任を取りたがらない、直ぐに同じように別の事をやりたがる、など見込みの無い運営は失敗して当然である。これは、私の経験上出会ってきた反面教師から自らに言い聞かせていることでもある。

 それでは本日の殺陣クラスから。

 土曜日は基礎的な部分に時間を掛けておこなうため、払い、払いからの胴斬りまたは真っ向斬りなどをジックリとおこないました。もちろん、斬られる側の間の取り方やリアクションなども同時におこなっています。殺陣は絡み役の技量によって芯が上手く見えると言われるのは、相手を見てそこに合わせて動くことが重要だからです。幾ら運動神経が良くても、タイミングが合わなければ、それは成立しないものです。普通の女性でも上手な人というのは、そうしたタイミングの重要性が分かっており、そのために相手や周囲を観察する眼が備わっているからだと思われます。こうした稽古は、特に土曜日におこなっている基礎的な払いや胴斬りなどの動きで何度も相手と合わせることが出来ます。速ければ良いというのは、相手とのタイミングあってのものなので、タイミングをいかに動きの中で調整し合わせることができるか、常に予測と観察力が求められます。

 最後に久しぶりに「掛かり稽古(胴斬り)」をおこないました。ある程度慣れてきた方もいましたので、今日は斬り掛かりに刀を出して、斬られたリアクションと、断末魔の叫び(笑)をおこなっていただきました。こうした稽古から「声を有効に使う」ということが解りました。

 思考が声に縛られてしまいますと動きが大雑把になりやすいですし、力み易くもなってしまいます。ですが声の使いどころでは、動きのタイミングが合い易くなりますし、動きそのものに成立したものが見えてきます。ですが感情が優先しすぎてしまいますと技術が疎かになってしまい、いつもの自分が出やすくなってしまいます。そのためこの教室では、それぞれが自分のステージに立ったときに、共通して求められるものは基礎的な技術であり、それにプラスしての表現力であると思っております。ですからこの教室では、セリフを付けたり必要以上の声を張り上げないように動きで見せる殺陣というものを稽古しております。

 剣術クラスでは、私自身講習中に「胴斬り」について進展があり、しばし自らの稽古モードとなって汗をかいてしまいました。結論から言えば袈裟斬りに近い手順となりました。これまでは重心移動を踵の操作による膝抜きでおこなって、その残りの半身とともに斬っていくというものでしたが、お辞儀潰しの感覚による「後は落ちるだけ」という状態から、後ろ足が斜め前方に、そのまま引き上がっている状態から落ち始め、その足が地に強く落ちる前に斬ることでこれまで後ろ半身が剣とともに流れており、脚で斬るというような感覚であったが、今日の講習中に、落下している間に剣が後ろ半身を連れて来る感じを実感することが出来た。感覚的には袈裟斬りにかなり近い手続きであり、疲労感が少なく、起こりも減少した、なにより初動からの斬りが速くなった。今後はこの胴斬りを深めるべく袈裟斬り同様何かに憑かれたかのようにおこなうことになるだろう。

 次に「対正眼、表交差からの斬り付け」をおこなった。これもお辞儀潰しの体の運用で左足に重さを掛ける足運びを説明した。おっと、文面が稽古モードになっていました…。この体捌きでは、「峰渡」に近いものがありますが、粘るような重さを掛ける峰渡と違い、これは、瞬間的に落とすような剣と身体の操作となります。これは1月20日におこなう「剣術 特別講習会」でもおこなう予定です。

 最後は「納刀」と「抜刀術」をおこないました。抜刀術をおこなうと時間が経つのが早く感じられます。それはおそらく静止している時間に、集中して自らの身体を観ているため、時間の経過感覚が感じられにくいからなのかもしれません。明日、今年最後の日曜日の講習は抜刀術で締めたいと思っております。殺陣クラスは月末恒例立廻り講習です。私自身皆さんの動きを見るのが楽しみになってきました。飽きずに続けられるのは、その人にとって上達するための課題が明確になっているからだと思います。そこを一つ一つ確実にクリアして行くことで前に進んで行けますし、その原因と課題は私がそれぞれにお伝えしています。剣の軌道の癖、姿勢の癖、間合いの癖、タイミングの癖、倒れ方の癖、力み癖、等々それぞれ思い当たる節があるかと思いますので、相手を見ながら心で自分を観察し続けていきましょう。

 それでは明日、今年最後のGold Castle 殺陣&剣術スクールの講習となりますが、深川スポーツセンター剣道場でお待ちしております。


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2017年12月 稽古日程

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2017-12-24(Sun)
 

井上さんと2017年最後の稽古

 本日は井上欣也さんの道場がある本厚木へ向かい、そこで合流して駅から近い井上さんの道場で夕方から稽古をおこなった。

 今日は体術のみの稽古ということで、井上さんの最近の気づきを紹介してくださり、私がこのところ意識している剣の操法とも通じる部分があり、そういう意味では今日の井上さんの腕というのは肉体というより、機能の優れた道具という感じを受けた。接触からの感覚、動きの手順という部分で井上さんから学ぶことは多い。

 私も「後は落ちるだけ」という発力の手順を井上さんに受けてもらって色々と確認することが出来た。そして、以前井上さんとの稽古で参考にさせてもらい私なりに考案した、相手と触れた状態を維持して目を閉じたまま動く稽古では、僅か数分で目を開けたときの景色が変わり、心理的にも変化が実感出来るので、これは瞑想に近いものがあるのではないかと感じていたが、今日井上さんにこれをおこなっていただいたところ、予想以上に驚いていただき「これは瞑想ですね。」という感想を頂く事が出来た。これは動きの中で集中が高まり、相手に合わせて動いていた筈が、次第に自分で動いている感覚に変わっていくから不思議である。相手とのタイムラグが無くなり、相手と同調した中で動いている感覚になっていく。そしてこれは、さほど難しくは無いのでほとんどの方でも互いに出来るものである。今後はこの稽古から、より具体的にどういう効果が得られるのかを研究したいところである。

 そして最後に井上さんから、以前おこなった左右の腕を使っての崩し方から、思いも寄らぬ重大な事に気が付き、これは今後の体術稽古において一つの大きなテーマとなりそうである。井上さんとの稽古では突如としてこうした気付きが湧き起こるから何年たってもこの時間は楽しみである。今年最後の井上さんとの稽古は、また次の稽古が楽しみとなる気付きを得て終わることが出来た。生きていて、何かをしていなければ人と出会うことは無い。当然であるが何をしているかによって出会う人は決まってくる。いろいろなリスクを無視してこれまで自分を通して生きてきたが、こうして振り返り今出会っている方々を思えば、リスクを考える前に、今やるべき事、そこに情熱が掛けられるものがあるのかどうかが私にとっての重要事項であり、そうしたことの結果、その先など知る由も無い状況に今現在の自分の居場所がある。自分を通して今の今を生きる。そうした人とこれからの時代は進化するツールを通じてより詳細に見ず知らずの仲間同士が知り合い深め合い、同じ価値観や時間軸というものが、「生きていくための価値あるもの」を生み出していくのであろう。

 そういったことを今日はお酒を酌み交わしながら、大人同士お猪口で美味しい日本酒を飲むのも良いものだと、今の苦悩、これまでの苦悩、そういったものは、これから出会うであろう人物と語り合うための肴であると、そのように思える自分に気づいた。

 道場を後にして、海老名の「紗らら」にて忘年会。井上さんは私より十歳ぐらいお若いのであるが、そうした年齢のことを考えた事はほとんど無く、私が親しくさせていただいている人は、私が才能やお人柄をリスペクトしている方々、つまり尊敬している方々である。尊敬できる方々が多いということは、人と会う喜びも多く、当然学ぶべき事も多い。ああ、これからの人生、そうした尊敬出来る方々とともに生きていくことが出来れば、一人で苦悩している出来事も、情熱的に突っ走っている出来事も、その経験がのちに人を繋げるものになるのだと判ったような気がした。「一人稽古は決して一人ではなく、多くの人と繋がるためのものである。」と以前書いたことがあったが、同様に、一人で自分を通し苦悩して生きていくことは、のちに多くの方と出会う生き方の一つとも言えるのかもしれない。なんのために自分を通すのかが大事であるが、苦悩とは、環境が整っていない状況でもあり、その環境が整った暁にはこれまで曲げなかった自らの考え方が、まるで嘘のようにその人間の本筋の生き方となって認められるのではないだろうか。

 今夜は海老名で、紗ららで、井上さんとふだん話さないようなこともお話し楽しいひとときを満喫した。あと数日すれば1月になってしまう。12月の今のこの感じは、1月になってしまうと自動的に失われてしまうので、もうしばらく、12月という年の瀬を味わいながら、2018年1月を迎えるという心の整理をつけておきたい。

 井上さんも2018年は道場立ち上げに伴いお忙しくなられると思いますので、益々こうした稽古やお酒を酌み交わす時間というのが貴重なものになりそうです。あらためまして、今年一年大変お世話になりありがとうございました!生きている、感動する、そうした時間軸を共有している喜びというのはこういう生き方を選んだ私にとっては掛け替えの無い存在です。2018年もどうぞよろしくお願い申し上げます!!


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2017-12-23(Sat)
 

明るい兆し

 来年1月8日におこなう関西での講習会について、甲野善紀先生のサイトやツイッターでも御紹介いただき大変感謝しております。世話人を務めて下さる川原田喬生氏が情熱的に動いて下さり、このような状況で講習会をおこなうことは初めての経験ですので、私も情熱をもって準備し関西に向かいたいと思います。また今回の講習会についての告知等御協力下さった方々にはこの場でお礼を申し上げます。お会いする機会がありましたらご挨拶させて頂きたいと思います。

 
 昨日水曜日は、来年二月におこなう撮影場所の許可を頂くためにいろいろ慌しかった。二週間ほど前から連絡を取っていたがなかなか回答が得られず心配していたが、電話口で許可がおりない事を伝えられギョッとしたが、再度FAXを送り許可を頂けたので、その後直ぐに電車に乗って先方を訪れご挨拶をさせて頂いた。これで安心して撮影イメージを具体的に考えられる。

 私の肘の故障により、撮影予定を二ヶ月ほど延期させていただいたが、お陰でジックリと考える時間が取れ、当初考えていなかった撮影場所も必要であることが分かり、そのためのイメージが技の配分と共に徐々に明確になってきた。その技についても、色々と考える時間が増えたことで生まれてきたものや、整理したもの、今まで考えた事もないチャレンジなど、そうしたものが今は頭の中に湧き起こっている状態であり、これは相当脳が消耗させられてしまう。

 だが一つ一つ準備が進んでいくというのは不安もあるが楽しいものである。年末年始はゆっくりと考える時間があるので、その間にかなり形にしたいと思う。

 そして本日木曜日。

 今日も夕方から高田馬場でW氏と稽古をおこなった。今日は武道場の電気を誰も点けずに外の自然光のみでおこなったので私としてはなんとも心地良かった。そして今日なにより安堵したのは、9月5日に傷めた右肘の具合がこれまでにないほど状態が良くなってきた。その証拠に鞘付き木刀ですら抜付が出来なかったのに、今日は抜刀術「鷲眼一閃」が六割ほどで抜けた。三ヶ月と二週間以上抜いていない技であったが、三本ほど抜いて問題の無いことを確認出来た。回復中に悪化させる原因となった「隅返し」も6割ほどで問題なく抜けてホッとした。ほとんどすべての技を試してみたが、感覚がほとんど変わっていない事に驚いた。いや、むしろ杖術の「お辞儀潰し」で得た「あとは落ちるだけ」の感覚が、より抜刀術を抜き易く、初動を向上させる働きとなったことを実感出来た。このまま回復が順調に進めば、来年二月下旬におこなう撮影でも問題なくおこなえる。そして九月以降開催していない「抜刀術 特別講習会」もまた定期的に開催したい。

 稽古では、W氏とともに先日生まれた対上段からの斬りに対する内容をおこなった。合わせて対正眼に対する対応もおこなったが、ここで得られたことは、技によって左右の足どちらで落とすかということが効きに関わり、それは両足よりも片足の方が動きやすく重心移動の邪魔をせずにそれを活かしたものとなることが分かった。重心側から動くということは、アソビの少ない状態であり、重さを直ぐに掛けられる状態でもある。それは前後左右、動きの中で組み替えることが求められる。

 納刀稽古では、私の体が肩を上げたくなってしまい、上げた肩を落とすようにしておこなっている。どういうわけだか、このところ意図的に肩を上げたくなっている。身体がそのようにしたがっているので興味深くそうしているが、肩の上げ方にもさまざまに位置があるので、今後はその辺りを深めていきたい。今日も得られるものが幾つかあった。

 明日は冬至。かぼちゃを食べて柚子湯に入るという。こうしたほのぼのとした行事ごとを昔から守っておこなっている人は「いいなあ」と思う。恥ずかしくも知らない日本の行事ごとが沢山あるが、これからは少しでも覚えておきたいものである。


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2017年12月 稽古日程

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2017-12-22(Fri)
 

一人稽古のすすめ

 稽古稽古の日々を送っていると一週間が途方も無く早い。一ヶ月間はあっという間、一年はそれの十二回分。だが、十二回も経っている気がしない、こうした時しみじみ感じるのは往復の道中に見かける木々の変化である。綺麗な落ち葉も見られなくなり一枚も残らず枝だけになった木々を見て、これが良いと感じるのはまだ先になるだろうと思いながら、徐々に寒くなってくる日々を覚悟している。今年はラニーニャ現象の影響が取り沙汰されているのでこれからどの程度寒くなるのか、また雪の影響など気になるところでもある。

 さて、まずは昨日月曜日の稽古記事から。

 昨日は夕方から高田馬場にてI君、後藤健太氏とともに稽古をおこなった。後藤氏が電車の遅延により一時間ほど遅れての参加だったため、久しぶりにマンツーマンでI君と稽古をおこなった。このところまた一段と大きくなってきたので、中学生の雰囲気が感じられるようになってきた。大きくなるのは嬉しい事であるが同時に寂しくもある。毎週接していると、身体だけではなく会話や表情にも微妙な大人に向けての変化が見受けられる。そういう意味では子供らしい時期から出会えた事はこれからのI君の成長を考えると私にとっても貴重な時間を過ごしているといえる。

 稽古では、「静」の状態を通じて、自分の身体を点検するように伝え、そこから「動」に移る瞬間をいかに感じ整えていくかということを説明し、自分で考えながらおこなうように集中度の高まる稽古をおこなった。途中から久しぶりにお母様が来られ、I君の稽古姿を見学された。見られると意識してしまい集中することは難しいものであるが、集中するということは、そこに何よりも優先順位の高い分析力を伴う判断材料があり、集中という意識の使い方によりこれまでに無いことを知るため脳内のシャーロックホームズが推理し解決に向けてのやりとりを身体相手におこなうのである。もちろん例えであるが、こうした状況の世界観を稽古の中で積み重ね、自分の感覚や価値観、そうしたものを指導者に依存せず自ら導き出して行くことが稽古の中では不可欠であり、そうした中での指導者とのやりとりというのが、ワンツーマン稽古での醍醐味ではなかろうか。そのためには私の中にも課題があり、学んでいかなければならない部分もある。

 後藤氏が来られ、I君とともにいつものように稽古をおこなう。後藤氏ももうすぐ3歳になられる娘さんがいらっしゃるので、お子さんに対する接し方には温かいものを感じる。お母様のニコニコと喜んでおられた姿が印象に残った。

 昨日は剣術で鹿島神流の「下段籠手留」の変化形として相手の籠手から体全体を崩す稽古をおこなった。木刀でおこなっているので、相手に怪我をさせないように柔らかく重さを掛けるという難しさがあるが、その分精度が向上しやすい。手の内の回転により峰を返し、相手の中心を柔らかくずらしながら摺り上げ鍔元近くで峰返し潰しの要領でドンと沈むと大きな力が相手に掛けられる。籠手に付ける速さと精度、脚足との連動、反射反応されない柔らかさ、これは1/20(土)におこなう「剣術 特別講習会」でおこなおうと思う。

 I君と後藤氏との稽古が終わり19時からT氏と稽古をおこなう。このあと用事があるため僅か1時間ちょっとしか後藤氏は稽古に参加出来なかったが、その僅かな時間を楽しんで学び同道場にて学んでいる他流の方ともにこやかに親しまれている姿には、この御仁のお人柄と言えるだろう。人の良さとはどういった生き方を自分に課してきたかによる部分が大きい。真っ直ぐに生きられる強さとはそうした部分に己の心が折れなかったからだと私は思う。四季における木々の移り変わりに心から感動できるような、それと同調できるような一年のサイクルをこれからも実践したい。

 T氏との稽古では、杖の打ち込みや突き、木刀での袈裟斬りになど集中的におこなった。軌道が姿勢を生み出し理に適ったものとなるべく答えを推理し問題点という犯人を見つけなければならない。T氏にとって昨日の稽古では下方向というキッカケが軌道とそれにともなう姿勢に得られるものがあったようだ。やはり道場を借りて一人稽古をおこなっているT氏は、稽古に対する向き合い方の真剣さが良く伝わって来る。武道場での一人稽古は、自宅の部屋などとは異なり、その時間のコントロールを自分で作り上げて行かなければならない。それは自分なりのルーティーンのようなものがあり、自分にとっての何かを発掘出来る状態に心身を持って来なければならず、自分を誤魔化す事も、その場に一度たりとも嫌な記憶を残してしまう自らの過ちをも起こさない時間の過ごし方をこの場で重ねていくことが、いずれ自らの心身を救ってくれる場となるのである。積み重ねた場がどんなときも自分を整えてくれる。

 そして本日火曜日は、午前中に「高齢者のための剣術教室」に向かい、今朝も電車が遅延しホームでラッシュの時間に待たされる事になった。だが私は下り線のため座れる場合もあり比較的混雑はしていない。日本は電車が時刻通りに来るというのは、このところあまり感じられなくなってきた。こうした状態で、これからさらに訪日外国人を増やす目標を国は立てているが、この都心部での混雑がこれ以上悪化したら一体どうなってしまうのだろうかと不安にならざるを得ない。東京に住んで日常的にもっとも憂う事は、電車内の異様な空気である。不思議なものでバスではこれ程までの異様さは感じられない。電車内特有の閉塞感、向かい合って横一列に座る配置のせいなのか、駅のホームも同様に感じる。加えて先日混雑した中で乗った京王線の新型車両には驚いた。あれはやはり指定席で無ければ異様な感じがするが、指定席であったとしても、デザイン的に違和感を覚える。

 講習では、早くから自主的に稽古される方が多く、先週から難しい「旋打」をここでもおこなっている。しばらくはこの旋打を集中的に続けていく事になりそうだ。最後の30分は木刀を使って「抜付之型」をおこなった。その前にとある指導者の方が私の指導法を見学したいということで見学されていかれた。私など皆さんから突っ込まれながらお喋りばかりしている若輩講師であり、果たして参考になるものがあったのかどうか判らないが、人気の教室ということはかなり噂されているようだ。

 一旦帰宅して事務作業などこなし、夜からは住吉でI氏と稽古をおこなった。今日は互いの蟹と雀が好調で、私の場合昨日高田馬場でI君をおんぶして雀をおこなったことが影響していたのかもしれないし、こうした稽古は経験上しばらく休んだ時にあらためて効果を知る事になるものである。怪我をせずに体を動かすということは、日々何気なくおこなえているということが重要に思う。

 ここでも昨日に続いて杖の打ち込みを集中的におこなった。お陰で私としても肩を詰まらせずに上げる事の重要性に気がついた。このことは以前から分かっていたが、今日はより詳細に検討しその位置を探ることが出来た。杖の打ち込みとは押し当てるのでは無く、引き下ろす力にあり、それにより大きく関わってくる筋肉の部位が異なり、その部位は体術にも大きく関係してくる。杖術にしろ剣術にしろ、その稽古が体術に直結するものでなければならない。私は体術の稽古に関しては得物を使った稽古に比べると全体の数パーセントの割合しかおこなっていないが、剣で学ぶ身体運用を活かすべく体術であるなら、先に剣を知る必要があると思っており、今でもその方向性を変えようとは思っていない。

 剣術では新たに、相手が上段から真っ向に斬り下ろしてきた際の下段からの対応を考え、一つの技として考案したものが生まれた。今こうして記事に書いてみてその動きに関連して思い浮かんだものがあるが、これも次回の稽古で研究検討したい。斜めの強さに確信できる精度とさらなる進展のための何かを得る必要がある。この下段の構えというのは、いわゆる後の先を誘発する誘いの構えでもあり、逆に言えば攻撃的とも言える。今日得た技については怖さもあるが、やはり木刀という反りと滑りが、技としての運用に大きく影響してくる。脚足の使い方との連動性については私がおこなう剣術では共通している。

 日々稽古をおこなっているが、こうした新しい展開が訪れるからありがたいものである。今年の稽古納めはおそらく28日辺りになるだろう。色々な稽古が組み合わさり前日の27日と合わせると13時間の道場稽古となりそうだ。おそらくこれまでの稽古人生の中で経験した事の無い時間である。来年に向けての良い締めくくりとなるであろう。来年はさらなる出会いを求め、自身にとっても成長できる大きな一年となるように、それを私と稽古をおこなってくださる方々に対して還元できるように真っ直ぐ精進して行きたい。


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2017-12-20(Wed)
 

久しぶりのそして今年最後の戸越体育館

 本日日曜日は久しぶりに戸越体育館でGold Castle 殺陣&剣術スクールの講習をおこないました。このところ開催は深川スポーツセンターが続いていましたので、狭く感じられ、深川の会場の広さをあらためて思い出しました。今日は昼間の部と夜間の部をおこない、久しぶりの時間帯となる夜間の部では、もしかしたら誰も来ないんじゃないかという考えが頭をよぎりましたが、それなりに講習をおこなう形となる人数となりました。それでも昼間の部の半数ほどでしたから少なかったように思われます。

 今日の殺陣クラスでは絡みDとの場面までおこないました。これまで続けてBとの場面をおこなってきましたので、身体に動きが入ってきた方も増えてきました。今後は映像で確認して、私がお伝えしていることが具体的に見えてくるようになれば、そこに向けた稽古がより集中的におこなえるものと思います。殺陣は人に見せるためのものですので、どのように見せるかを皆で共有して向上させていくことが来年からのテーマとなります。おそらくこれまでにない動き方の発見、価値観の変化が起こりうるかと思われます。

 杖術クラスでは、久しぶりに時間を掛けて打ち込みと突きを三種おこないました。最後はそれらを組み合わせた連続技として取り組んでいただきました。重心移動における脚部と杖の手順、そうしたものがシンプルな打ち込みや突きのなかに、さまざまな手順を取り纏めたものとしておこなっていただきました。おそらく難しかったと思いますが、自分の身体を操縦するという稽古でもありますので、心地良さ、調和、そうしたものを感じていくことがこのような系統の稽古では必要になります。

 夜間の部では最後にお辞儀潰しをおこないましたが、昨日のSさんもそうでしたが今日のKさんもキックボクシングなどで力はある筈ですが、お二人とも苦手とされていました。この発力の手順は思いのほか繊細なのかもしれませんが私の実感では大雑把にでも通りますので、なにか根本的な部分に原因があるのかもしれません。そこは私もまだ察知できておりませんが、どこかで繋がりが途絶えているように感じます。重心位置もそうですが、身体の繋がりによりこれほどまでに力の通りが異なるというのは、逆にそうした上手くいかない原因を追究することでさらに得られるものがあるようにも思えます。

 年の瀬と言える時期に入りましたが、私の場合武道場での稽古が終わり年末年始は一年の内でもっとも身体に優しい一週間となります。2018年は早々に関西での講習会が予定されております。まだお申し込みが少ない状況ですのでどの程度お集まりになるのか想像もつきませんが、会場は柔道場が二面あるとても広い場所です。関西自体おそらく7、8年振りになるかと思いますので今からとても楽しみです。

 来週のGold Castleは土曜日日曜日ともに深川スポーツセンターでの開催となります。一年の締めくくりとなる稽古となるように、そして来年に繋がる稽古となるようにそうした気持ちで取り組んでいきたいと思います。本日も寒い中お越しいただきありがとうございました。


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2017-12-18(Mon)
 

一年経ってどれほど進展したか

 本日土曜日のGold Castle 殺陣&剣術スクールは、会場までのアクセスも慣れてきた深川スポーツセンターで集中した二コマの講習をおこないました。

 まずは、殺陣クラスから。

 土曜日の殺陣クラスも以前を思えば安定した参加人数となってきました。今年の四月から新たに追加した殺陣クラスでは、少ないときは二名~四名といった日もありましたが、土曜日は基礎的な部分に時間を掛ける内容としておりますので、初心者の方や、日曜日と合わせて技術を向上させたいと思われている方などが参加されるようになりました。構え方一つにとりましても、動きの中でその構えが出来ているか、斬り方が出来ているか、となりますとやはり動きの中で覚えて身に付けるための内容をお伝えしていかなければならないと感じます。

 とくに殺陣の中で意識しておきたい事は、「何を見せるかを明確にする事」です。分かり易くいえば、見せたい部分の前後を大事におこなうことです。斬る側からすれば、斬る直前の姿形がどうなっているのか、そして斬った後の残心においても、その気持ちが表現できる姿形となっていなければなりません。そして斬られる側はもっと重要です。斬られるまでの間、斬られる直前の姿形、斬られた直後の間と姿形、そうした前後の姿形というものが、これからはもっと意識して工夫しておこなっていただきたいと思います。そうした互いの細かく割った動きの間と姿形が一つの流れの中で見えて理解できてくるようになれば、殺陣というものがより一層面白くなってくるものと思われます。刀の操作そのものは剣術の流れから学ぶことができますが、殺陣を成立させるには、何を見せたいかを考え、そこが活きる為の計算を動きで表現していかなければなりません。剣術と大きく異なる事は、剣術の場合相手と拍子を合わせないように稽古いたします。つまり相手に反応されない起こりの無い動きを求めます。殺陣の場合は、相手と合わせなければ成立しませんし事故に繋がりますので、拍子(リズム)で動くことが前提となります。そうしたリズムがあるからこそ、表現の計算が逆算的におこなえるのです。このことを考えますと、速く動くことが一番ではなく、こうした表現の瞬間(漫画で例えるならそうした一コマが間に入っているという事)を飛ばさずに、そこを押さえて動く事です。そのことを踏まえながら相手とピタリタイミングが合う速さでおこなうと、見栄えが大きく変わってきます。

 そうしたことから今日の殺陣クラスでは最後に土曜の立廻りをおこなわず、各種払いや払いからの斬りをそれぞれリアクションを取って頂きながら集中的におこないました。進んで行くにつれ、被らない位置、バレないアングルそうしたものまで計算して動けるようになってくると、かなり面白く感じられるようになると思います。そのために来年1月から「月末恒例立廻り講習」の際に動画を撮影し、パスワードで生徒の方だけ見られる様にしたいと考えております。ある程度進んでいる方々の映像を撮りますので、それぞれ励んで頂きたいと思います。土曜日に関しましては、今のところ立廻りのみの講習は考えておりませんので、基礎的な部分をジックリおこないたい方のためのクラスとしておこなって参ります。

 次の杖術クラスでは、内容盛りだくさんで以下の内容をおこないました。
◇杖の体操(ラムダ、大の字)
◇クロール
◇差し換え突き
◇抜巴
◇馬突き
◇轟之型
◇二十連円打ち
◇お辞儀潰し

 これだけの内容を1時間半の間にジックリとおこなえたのは想定外でしたが、土曜日は安定した常連メンバーが多く、その集中力と取り組み方の姿勢に、効率が良くなってきたことが大きく関連しております。そうしたことからも、今後も土曜日の剣術/杖術クラスにおきましては、身体を作る内容と感覚、技術を習得するための内容を今日のように急ぎ足感も無く、密度の濃い内容でおこなえるようにしたいと思っております。

 今日は、この教室に入って一年が経ったHさんの成長をさまざまに感じました。卓球での姿勢の癖や、会社でのデスクワークの影響によるによる凝り固まった背中で、参加された当初は背中が丸く骨盤がかなり後傾しており、今でも覚えていますがHさんに「まずは、技云々よりも、身体を変えていくことが先決です。今の状態では姿勢が作れませんので、杖の体操や、刀を抜いたり納めたりする動きの中で、可動域を増やせるようにしましょう。」というようなお話をした覚えがあります。私の講習では始めに脚部鍛練稽古という大腰筋を使って床を蹴らない歩の進め方を取り入れておりますが、骨盤が後傾しておりますと股関節の可動域が制限され、腿を引き上げるという動作が困難になってきます。骨盤を前傾させるには胸椎が関係しておりますので、凝り固まった背中を治さなければ胸椎は大きく動いてくれません。したがって骨盤角度の調整が出来ないのです。可動域とは身体各部さまざまに関連しておりますので、胸椎の可動域を取り戻す事は非常に重要です。デスクワークの方に多いのは凝り固まった背中による可動域の制限です。そうしたことからも、杖術というのは背中に働きかける運動としては最適だと思っております。私がいろいろと言うよりも、実際に手にとって体験された方の多くは、「気持ち良い」「楽しい」といった感想です。それはすなわち、身体からの喜びの反応であると思われます。技が出来るという喜びもありますが、そうした可動域が制限される日常を過ごされている方にとっては、背中を動かしてあげることがその後の骨盤角度の調整に繋がり、動ける姿勢を取り戻せる手段として何よりも重要であると私はこれまでの経験から感じております。

 Hさんの成長は、今日の杖の体操(大の字)の姿勢がこれまでよりも骨盤角度が上がり背中が平らになる形がとれるようになったのを確認できました。動きの習得についても、今日初めておこなった轟之型でも廻し打ちまで覚え、二十連円打でも十三番から一気に最後の二十番まで出来るようになりました。姿勢と感覚と脳の回路は何処かで関わりがあると思いますので、粘り強く取り組んでいただいたHさんの姿に私も感じるものがありましたが、始めの頃を思い返しますと、この一年で変化が見られたことに私としても嬉しさを隠せませんでした。最後のお辞儀潰しでも予想以上と言っては失礼かもしれませんが、受けてみて強さがありました。こうしたHさんのようなGold Castleならではの生徒さんが成長されていくことは私にとっても大きな励みとなります。そうした方がこれからも増え、成長した方はその過程やこれまでの取り組みをどのように心のあり方として総括していけるのか、ちょっと難しい事を言いますが、感じとってこれからに活かしていただきたいものと思います。

 明日は、久しぶりに戸越体育館で開催いたします。12時~14時(昼間の部)と18時30分~20時30分(夜間の部)です。久しぶりの殺陣&杖術ですので、どちらかの間が空いていた方々もいらっしゃると思います。今年も明日と来週で稽古納めとなります。久しぶりの方のご参加もお待ちしております。それでは明日も皆様、会場をお間違えにならないようにお気をつけてお越し下さい。


2018年1月8日(月) 成人の日 「関西杖術特別講習会」
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2017年12月 稽古日程

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2017-12-17(Sun)
 

画を見て想う心技体の技

 今日はGold Castleの生徒でもありイラストレーターの山本祥子さんの個展を観に、外苑前駅3番出口から徒歩3分のギャラリー「DAZZLE」に行って来た。

 全21作品ジックリと堪能しながら、運良く居合わせたライターさんやイラストレーターの方、武蔵に詳しい映像関係の方、出版社の方、ギャラーリーのオーナーさんとお会いすることが出来て二時間以上の楽しいひと時であった。

 作品はどれも素晴らしく、以前から山本さんの画には魅力を感じていたので、昨年の8月頃私が運営している教室のホームページの表紙の画を発注依頼して10月20日の三周年から使用している。そのおかげでその月からホームページのアクセス数が一気に二倍となり、今では三倍に近いアクセス数を維持している。まさに「招き猫」と言えるだろう。

 山本さんの画はどれも観ていて優しい気持ちになるもので、これは今日お話を伺った中で、色を塗る際に強く思ったことが筆遣いに表れるそうで、このあたりのイメージと思いと身体がまさに「心技体」となって作品として生み出されているのではないだろうか。そのあたりの凄さに才能を感じてしまう。


 個展は、明日土曜日と明後日日曜日までなので、まだ観に行っていないお知り合いの方は是非お勧めしたい!


2017.12.15 山本さん個展①


2017.12.15 山本さん個展②


2017.12.15 山本さん個展③


2017.12.15 山本さん個展④


2017-12-15(Fri)
 

今月は37コマ

 今夜はふたご座流星群が見られるそうである。しばらく夜空を見上げていたが見ることが出来なかった。今夜は星空がよく見えるのでチャンスかもしれない。こういうときは建物に阻まれた都心部ではなく、広く空一面を見渡せる土地に住みたいものだと思ってしまう。

 さて、まずは月曜日の稽古記事から。

 月曜日は高田馬場で、I君と後藤健太氏と稽古をおこなった。稽古前に後藤氏から和釘を頂いた。キーホルダーのようにチェーンを通してあるのでなかなか渋い飾りとなりそうだ。I君もこうしたものは初めて知ったと思われるので、そうした粋な心遣いをして下さる後藤氏にはいつもながら感謝している。

 稽古では、今回は新たなことを求めるという気持ちよりも、最近気が付いた自重の使い方、引力と重心。そうしたことをより深めたいと思っていた。そしてこの日得られたことは、歩幅と踵の重要性である。歩幅は相手との位置関係や技に対する入り方として利きに影響を及ぼすものであるし、踵は上げてしまうと腰が頼りない感じになってしまい、お辞儀潰しにおいては全く効かなくなってしまう。居着くということに関しても、踵を上げるということは言い換えればつま先を残すということでもあり、つま先が居着き腰が入らない状態と言える。もちろん動きの特性によって踵を上げることを否定しているわけではないが、腰との繋がりが深い剣術では踵は重要なものであり、今後も稽古において踵と腰の関連、等々進展させていきたいと思っている。

 この日始めにおこなう鍛練稽古で、I君をおんぶして雀をおこなったが、これは予想以上にキツイものであった。小学校六年生のI君を体重59kgの私が頭が上がらないように腿を引き上げ両足を浮かせてて進んで行くのであるが、筋肉と言うよりは心肺機能にかなり負荷が掛かる。そういえば今年の一月に戸越体育館柔道場で飛石1kmをおこなったが、もうすぐ一年になるのかと思うととても信じられない。

 今後の課題は、手順に進展があった自重の使い方を上下方向から横移動にどう使っていくかである。この場合、前回W氏の木刀を折ってしまったが、威力よりも起こりを消す方向で全身の調和と力まない意識をどのように整えていけるか、そのあたりを追って行きたい。

 そして昨日火曜日は、午前中に「高齢者のための剣術教室」に向かい、夜からは住吉でI氏と稽古をおこなった。クローバー橋から眺めるスカイツリーがここに通う楽しみの一つでもあるが、昨日はクリスマスカラーとなる緑色が下半分に点灯していた。I氏との稽古では、集中した真剣さの中でおこないながら生き方についての会話も少なくない。私の稽古会には居ないが不満や人の粗探しばかりおこなっている人は、そうした自分がもう一人居て、同じような事をしていたらその人に対して気持ちよく思えるか考えなければならない。その人自身の心の在り方が問題であるが、対処法を変えて行かなければ悪い循環から抜け出せず、場合によっては環境が一気に変わる事態となる。環境は良くも悪くも自らの言動が招くもの。心地良い人の傍にはいたいものであるが。そうでない不快しか感じられない言動の人は、改めるか不満の道を突き進むかのどちらかである。

 そういう意味では、私の稽古会は少人数でおこなっているので、自然と日々の出来事との向き合い方などそういう話になる事は多い。こうした話は一対一という状況で感じ合うものなので、ここでは人数を増やす事を目的としていない。ここは私の源泉の場でもあるので、今後もそうした稽古をおこなっていく。

 そして本日は、朝から山手線のトラブルで、新宿駅では駅のホームから階段下まで人が並び、これほどの混雑は初めての経験であった。五反田駅から戸越体育館までタクシーで行けば間に合うと思っていたが、当然タクシー利用者も多い訳で、乗り込むまでに10分ほど時間が掛かった。

 W氏に連絡して結局20分遅れでの稽古となった。だが今日は立廻りの研究においてテーマとしていた部分の映像を確認することが出来た。やはりアングルというのは非常に重要であり、視野の中動きの中で微調整する技術というのもこれからは伝えていきたい。やはり殺陣は視野を広く持つことが何よりも重要であり、そこは技量に比例している部分でもある。まさに、人間としての技量も相手の心が見えているか…に共通している。
 
 体術稽古では、今回あまり時間を掛けなかったが、素手によるお辞儀潰しは、手前に引っ掛けるようにおこなった方がいいことが判った。やはり杖を持っての形というのは身体が纏まっており、素手の状態ではあの感じは伝わってこない。これはこれで収穫である。

 今週12日(火)から17日(日)まで、イラストレーター山本祥子さんの個展「対」~宮本武蔵vsXが開催されております。会場は港区北青山2-12-20-101です。私も観に行く予定です。詳細は山本さんのサイトをご覧下さい。http://www.sachi-coll.net/


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2017年12月 稽古日程

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2017-12-14(Thu)
 

センスを養うには

 気づけば12月に入って10日が経つ。2017年も残り一瞬で過ぎ去ってしまうだろう。クリスマスというイベントが無ければ世間はとっくに年越しモードなのではないだろうか。今年は人生でもっとも充実した一年であっただろう。おそらく来年はさらにそれを超えていくと想定している。だから、力が湧いてくる。力とは人との出会いによる部分が大きい。良い出会いを続けたいものであるが、そこには厳しさが伴わなければならない場合もある。楽しく安心できる為には、同時に厳しさを併せ持っていなければ崩壊してしまうもの。その辺りの兼ね合いが難しいところであるが、自由さと統制という矛盾空間を育てるには甘えは許されない。根底に愛情が無ければ人の心には響かない。

 先日は下駄の補修や、折れた木刀を小太刀サイズにカットしてヤスリ掛けをした。これで1月20日(土)「剣術 特別講習会」第一部におこなう少人数限定講習でおこなう貸し出し用の小太刀に使えるだろう。この少人数限定講習は、小太刀と剣術をおこなうが、少人数ならではの集中した空間にしたい。現在一名お申し込みをいただいているので、残り四名ほどでおこなう予定。脚部の使い方など体捌きが重要になってくるためそうした部分を集中的に見ながら剣術も交えておこなう予定である。第二部は通常の剣術をおこなう予定。(まだ正式に告知していませんが、申し込みは受け付けています) 
 
 小太刀サイズにカットしたのち、喫茶店にて二時間、企画中の諸々のアイデアや必要なもの、イメージとそれにともなう動きと時間計算などを考え、最後に席を立とうとした時に、これまで考えていたアイデアを変えてしまうものが浮び、そのことにより、悩んでいた、中身の配分量や時間、ストーリー性などの解決策が見えてきた。今後も何度か変更があるかもしれないが、近日中に整理して、お世話になる皆さんにお知らせしたい。

 さて、講習の話に入ろう。


 本日は深川スポーツセンターにてGold Castle 殺陣&剣術スクールの講習をおこないました。先週に続いて賑わいを見せた殺陣クラスでは、芯と絡みBとの一連の動きについて、動きが入ってきた方も増えてきたので、相手との距離感やアングルを計算して動くために、正面から見てバレない角度、被る角度、被らない角度というものをそれぞれ一人ずつ全体の動きの中でイメージがつかめるようにおこなっていただきました。

 今日観て感じて頂けたかと思われますが、見栄えの良さにはアングルが大きく関係してきます。これは抜刀術などの演武でもそうですが、正面から見たものと横から見たものでは同じ技でも見え方がまるで違います。私が演武でおこなっている角度はそうした経験から角度を調整してワンカットで撮影したものです。立廻りをおこなう上で、拍子と間は重要ですが、見え方のバリエーションも単調にならないようにしなければなりません。ですが、ここで問題となってくるのは、その動きにどういう意図があるかということです。全てを見栄えのためにしてしまうと、それこそダンスのようにクルクル回る立廻りとなり興ざめしてしまいますし、かといって単調におこなってしまいますと、型稽古のようにも見えてしまいます。そのため、作り方といたしましては、まず全体の構成の中で重要な心地良さを感じられるリズム。拍子と間の取り方を考え、その楽譜に沿った剣技や体捌きなどが当て嵌めれていきます。そうした動きの中で、カメラの位置や客席に対して、理想のアングルを作っていかなければならず、そのアングルに位置するため動きに手が加わります。そこで理想の拍子と間を極力邪魔しないように、無意味なものにならないためのアイデアが求められ、そうした計算のもとで立廻りは作られていきます。互いの斬ったり斬られたりする技術の向上はもちろんの事、見られている位置に対してどの位置関係アングルが精確に取れるかということも非常に大切な技術の一つです。殺陣がお芝居と言えるのはそうした見栄え、心地良さを提供するための計算の元で作られているからに他なりません。来年から、月末恒例立廻り講習で毎月撮影をおこないます。これは私がビデオカメラで撮影いたします。個人のスマートフォン撮影は受け付けません。それにより、生徒の技量が格段に向上することは間違いないでしょう。そして私自身も構成を考えて行く中で大きな勉強になるものと確信しております。これは来年からの新たな楽しみの一つでもあります。

 続く剣術クラスでは、正面斬り、胴斬り、峰渡、抜刀術津波返しをおこないました。昨日の杖術特別講習会でおこなった最後の「お辞儀潰し」が得意技となったYッシーさんが、今日の殺陣クラス剣術クラスを通じて、動きに進展が見られました。それは身体の使い方の共通する部分に何らかの感覚が備わり、おそらく動きやすくなられたのではないかと感じました。熱心に継続して講習に参加されてますので、稽古相手という部分も大きなキッカケとなりますが、このところ伸びてきております。

 俳優のTさんが舞台公演のため、今日の稽古でしばらくお休みされる事になりました。今年の5月21日に初めて参加され、私が品川区総合体育館の入り口辺りでまだ私は顔も知らないTさんからご挨拶を受け、「ああ、○○さんですか?お早いですね。まだ30分以上時間がありますから、時間を潰されても良いですし、入れるようでしたら降りて来てくださっていいですよ。」という旨の事をお話した記憶が残っています。体験参加の方でこんなに早くお越しになられる方も少ないし、まず印象に残ったのは、私は顔も知らないのに、表でパッと顔が合った瞬間になんのためらいも無く自然に挨拶をされたことに衝撃を受けたのです。それもそのはず、Tさんは富良野で9年間、役者活動をしながら農業を営まれていたそうで、そうしたお話を、講習が始まる前のまだ誰も来ない時間帯にお伺いした際に納得したものです。彼のそこで得た経験というのは私から見た今現在の魅力、個性となっているように感じます。稽古への取り組み方、そこに誠意を感じますので、3月に東京で彼が出演される舞台は観に行きたいと思います。福岡や愛知でも公演されるようですので、きっと大きな経験となり今後に繋がっていくものと思います。

 帰宅後に知人と電話で話していて、つい言葉から発したものに「センスを養うとは、相反する矛盾を成立させる能力を養うことであり、武術稽古で向き合わなければならない問題とも共通している。」と言葉に発してあらためて気がつきました。センスを磨くと言っていましたが、あらためて文字に起こしますと磨く以前に養わなければならないという言葉の違和感に駆られ改めました。センスとは、その場においてもっとも溶け込んだ状態なのかもしれませんし、偏りの無いどちらも立てることが出来る糸口を探せる能力とも言えるのかも知れません。そのためには周囲を見て何を感じどう対応出来るか、そこに客観的な自分を観る能力が求められ、そこに生じる問題に対し予測実践できるかということでもあります。ですがあくまでも計算しての事ではなく、その場に遭遇した瞬時の対応に求められるものなので、センスを養うということは、逃げられない環境に自分を追い込み矛盾と向き合っていく中で沸き起こる問題に対し得た経験を、瞬時に実践しその場に溶け込むことが出来るかということが、私にとっての価値観から感じたものです。この場合、大衆性ともいえるかもしれませんが、普遍性とも通じる考え方です。すなわち「センス」というものは全てに共通した重要度の高いものであると思われます。魅力的な人というのは大きなふり幅のどの状態においてもセンス(大衆性、普遍性)が養われ磨かれている人だと私は思います。どういう状態でも、その場に溶け込むことが出来るか…これは大きなテーマといえるでしょうね。


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2017-12-11(Mon)
 

2017年今年最後の特別講習会も盛況にて終了!

 本日は戸越体育館剣道場にて「杖術特別講習会」を開催いたしました。この「特別講習会」と冠しているのは、普段の講習会では構成上の時間の関係で伝えきれない部分や、感覚的な部分にも時間を掛けて説明していきますので、土曜日や日曜日の講習よりもより専門的におこなうようにしておりますが、参加メンバーによってその辺りの伝え方というものを調整しております。そのため、通常の講習会と雰囲気が似ていることもありますが、基本的には月謝制の講習会と単発の特別講習会は、私の中では分けて考えております。それと一番の違いは懇親会の開催です。

 ふだんの講習会では、講習後に皆さんと食事に行くことはありませんが、それは私の中で講習の目的を一本化し、武道場以外での繋がりを感じさせることを私が好まないからでもあります。もちろん打ち合わせや相談事となりますと別ですが、今の教室運営を振り返りましてそれで良かったと思います。

 ですが、月に一度の特別講習会では、そうしたふだん話せない事や、初めてお会いする方、またはよくお会いする方同士が繋がっていくことであらたな広がりが生まれる事も貴重な時間と捉えております。この場合、単発の講習会ですから参加費もいただいておりますし、私と致しましては、慣れ親しむという気持ちになりがちですが、一期一会の気持ちでこの場の空間も講習に影響の無いようにして行かなければならないと考えております。もちろん、これまでずっと毎月開催してきておりますので、常連の方々と特別仲良くなったりとか、誰かを批判するというようなことは一切ありません。こうして毎月特別講習会が盛況に開催出来るのも、常連の方々のお陰でありますし、今日のように後藤氏など懇親会のためにお忙しい中、駆けつけて下さるというのも嬉しい限りです。

 今年一年特別講習会を毎月おこなってきましたが、全てにおいて一桁にならないご参加を頂いたことは誠にありがたい事です。(1月は二回分の合計とします)徐々にですが、参加される方々のレベルも上がってくるにつれ、特別講習会でおこなう内容もより専門的になっていくことになるでしょう。そうなった時の懇親会での会話がどのようなものになるのか楽しみですが、おそらくそうなった時には他の話題についてもより充実したものとなってくるでしょう。

 一年を振り返って、この特別講習会というものの成長と安定を感じながら、皆様への感謝の気持ちがまた来年の活動の力となります。来年は1月8日に初めて関西で杖術特別講習会をおこないます。私を知らない方々ばかりの中で一体どれだけの方と出会うことになるのか分かりませんが、おそらくあっという間、たちまちの内に時間が過ぎていく事になるでしょう。

 こうした講習会や懇親会というものは帰宅してしばらくしたのちに、いろいろと噛み締めるように味わうことができます。そうした時間をおいて初めて気がつく事もありますし、反省点や次への課題等も見えてきます。いつかの丸の内線でたまたま隣に座っていて話しかけられたご婦人から、「人のことが好きでなければ出来ませんよね。」と仰られたが、こうして講習中や懇親会でのそれぞれ表情を思い返してみますと、そのご婦人が仰っていた事も納得できるものだとあらためて気づかされました。おそらくそれは、人が好きというより、その人の心の状態がその環境により私の好きな状態になっているのかもしれません。そうした意味ではやはり、自分がやりたいこと、自分のためにやりたいこと、そこには純粋に心身のためのものであり、媚を売る必要も無ければ、恩を売る必要も無いのです。単純明快な心の状態で取り組めるからこそ、深く複雑なことに精神が集中できるのだと思います。
 
 日々身体と心は学んでおります。学ぶ気持ちと、失敗から次に進む向上心が、その人の鮮度を測るものになりますし、鮮度を失ってしまいますと腐敗してしまいますので、やはり学ぶ気持ちは持ち続けて行くことが大事ということです。好きな事を学ぶ。そこに鮮度があり、これはその空間を築くためのもっとも根幹的な共通した想いといえるのではないでしょうか。

 今年最後の特別講習会もおかげさまで盛況に終える事が出来ました。お越し頂いた皆様にあらためてお礼申し上げます。


2018年1月8日(月) 成人の日 「関西杖術特別講習会」
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2017-12-10(Sun)
 

楽しくも中身の濃い稽古

 本日は高田馬場でW氏と稽古をおこなった。今週も空いていたため集中的に「あとは落ちるだけ」という状態を研究しながら稽古をおこなった。

 暦の上では明日となってしまったが「杖術 特別講習会」でおこなう新しくなった「お辞儀潰し」をW氏におこなっていただき私が受けてみて威力を確認した。講習会では力を抑えておこなっていただくようにしなければ怪我をさせてしまうかもしれないため、私としても気をつけてお伝えしたいと思う。

 今日のテーマは、技に入る前の状態の確認とそれをさまざまに置き換えて動けるかという部分に焦点を当てておこなった。

 お辞儀潰しに関しては圧倒的な違いと腕への負担の無さが確認できたが、体術に関しては、それほど圧倒的といえるほどの差では無くなってきた。「無くなってきた。」というのはW氏の受けが次第に慣れてきたため、初動に対する対応が技を通さないようになってきた。より落ちる前の状態の作り方に向き合っていかなければならなくなり、やはり、浮いてから沈むのでは通らない。すでに浮いた状態から沈まなくてはならず、その状態作りは、条件の厳しい体術稽古での研究が生きてくるものになる。だが、そう簡単に通らず、発力の作用と、力を通す作用はそれぞれ別物であり、そこを如何に併せておこなえるかがこれからの私の課題となりそうだ。そうした中、今日はW氏に木刀で斜めに構えて頂き、それを袈裟斬りに打ち込んでいく私の起こり頭を捉えて木刀を外すという稽古をおこなったところ、当然私は外されないようにおこないながら、「沈む力」にて打ち込んだところ、W氏の木刀にヒビが入ってしまい、まだ九段下の武道具屋さんで買い換えて二ヶ月位の白樫の木刀が修復不能の範囲まで亀裂が入ってしまい、W氏へ「この際折りましょう。」ということで、「沈む力」の良い検証が出来ると、数発の間に折れてしまった。この稽古では木刀が持たないため、今後は方法を変えるが、W氏の折れた木刀をいただき、小太刀稽古用として明日、自宅にて加工作業をおこなう。

 今回の身体の状態づくりに関係して剣術での袈裟斬りや胴斬りでの手順が変わる可能性が頭をよぎった。これは私の一人稽古でジックリと確認しなければならないが、実感を求め得た結果、そこに捉われそれを良しとし、実感の感じ難い似て非なる簡略化されたものに目を向けなくなってしまう。もちろん全てそのようになるとは思わないが、一見同じような動きでも、その中でおこなわれている手続きの把握や、それにともなう操作精度の向上、感覚の調和などが、技に結果を伴うものであれば、その結果こそが今現在における最新の答えといえるのだろう。そうした段階となれば、技を受けていても見ていても、動きの違い手続きの違いに気が付き、その問題点と心情まで読めてしまうものなのかもしれない。

 稽古とは、そうした研究や検証結果を通じて問題点を探り、新たな答えを導き出し、次なる問題となるテーマに向かって行く事でもある。だから飽きることはあり得ないし、同じ事をいつまでもおこなうことも無い。気がつけばこれはもうすでに人生の一部となっている。そうしたことを私だけでなく、色々な方々と共におこないながら日々を送っている。すなわち身体の問題は心の問題とも深層心理では繋がっており、問題をクリアして行く稽古法は、身体の通りを整え心の状態もその結果に準じて整ってくるように私は思う。ここで大事なのは、問題をクリアしていくための在り方であり、この部分が深く関係しているため、ものの捉え方やどの部分を吸収し処理していくかという、人間関係のスムーズさとも似ている。そうしたことからも、その問題に対し人が(身体が)何を言わんとしているか、そこに耳を傾けることが出来るかが身体にとって、また人間関係にとって共通した重要なテーマの解決手段といえるだろう。

 不満というものは、人が発する言葉の中で話題にしやすいものである。その不満がゆえに、さまざまな批判に置き換えて情報発信出来るシステムを作った商売に人は多く依存している。(日常会話も含め)そのあたりの人間心理を揺ぎ無いものとしてこれからも進化し続けていく事になるだろう。不満というのは、満足が不足しているということ。その満足がどこにあるのか、そのあたりに目を向けないと、満足を高めて行ったがために、不満だらけ批判だらけの人生になってしまってはとても残念である。

 日々いろいろな方と稽古を通じて学ばせていただくことがあり、そうした方々とのやりとりは、相手の心情が分かるだけにさまざまに刺激となり私の持っている以上の何かが引き出されてしまう。こうした日々は私にとって今の人生における掛け替えの無い時間であり瞬間である。これからも少しずつ確実に、自分という人間を育てながら、人と出会うという重大な出来事にどのように対応して生きていくのか、これからも「場」を大切に、心休まる関係を広げていきたいものである。


 土曜日の「杖術 特別講習会」のお申し込みが明けて本日金曜日までとなります。定員まであと三名ほどお申し込み可能ですので、ご都合の宜しい方はご連絡お待ちしております。


2017年12月9日(土) 「杖術 特別講習会」
(定員まで残り3名となりました)

2018年1月8日(月) 成人の日 「関西杖術特別講習会」
(お申し込み受付中)

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2017-12-08(Fri)
 

何かを生み出す時間

 本日は10年以上前からお世話になっている表参道のお店で髪を切り、ほとんど短くなっていないがさっぱりした気分である。その後一旦帰宅し、諸々用件を済ませ、落ち着いた雰囲気の喫茶店にて三時間集中して頭で仕事をしていた。

 三時間あれば結構いろいろなことが出来る時間であるが、頼んだコーヒーを飲む事も忘れてしまうほど、頭の中でイメージを具体的に出来るかどうかという葛藤の中でメモを取り整理しながら、気が付けばトイレにも立たず三時間そこに座っていた。その昔、自分で演じる一人芝居の台本を手書きで書いたときも喫茶店に入って気が付けば五時間経っていて驚いたことがあった。

 昔からそうであるが、何もないところから何かをつくること、またはそのシステムをつくることは嫌いじゃない。イメージしたものが「これは確かだ。」と思えるものであれば、そこに向けて一つ一つを実行に移し、そこに生じた問題点をクリアして、結果を出すことに欲のためではなく、自然とそこに目が向き行動に移していくことで開けていくことに意味があり、停滞せずに前に進む事がフリーランスとしての機動力をいかせるものであり、そうでなければならないと思っている。

 そうしたことの積み重ねにより信頼と実績を得ることで、少しずつ大きなことがリスクの無い中で出来るようになってくるだろう。自らの力量をわきまえた上で、これからは私のこれまで歩んで来た人生経験が思いもよらず繋がってくるのではないかと感じている。

 帰宅してからは、会場の抽選結果のチェックとそれに対する段取りをつくる。何年経っても毎月この結果には不安とともにドキドキさせられる。まあ、これまでほとんどピンチにはなっていないので、このあたりも決して油断できない大事な仕事といえる。毎月安定開催を実行するには、私設武道場を持っていない私には大変であるが、経費の節約と広い会場でおこなえることは、安い料金で、裾野をを広げた活動をおこなう私にとって根幹を成すものでもあるため、現在のように抽選結果によって時間帯や開催会場が変わることで生徒のみなさまにはご負担を掛けてしまって申し訳ない。こうした会場利用でもっとも恐れているのは耐震工事などで、半年~一年ほど利用できなくなることである。今回品川区総合体育館が使用できなくなり、これまでの主要開催会場であったため、もっとも恐れていた事が起きてしまったが、その代替会場として深川スポーツセンターが完全にカバーしてくれた。ここは会場費が高いため、競合する団体も少なく本当に助かっている。だが、私も馬鹿正直なのでこのブログを読んで競合団体が増えてしまうかもしれないが、三ヶ月先までの抽選結果は出ているため、品川区総合体育館の復帰も考えると、それほど心配はしていない。一人で全てをおこなうのは大変であるが、裏切られる事やノウハウを盗まれる事もないので、そういう意味では健康的に日々を暮らしていける。精神が健康的であるという事は良い稽古が出来るということでもある。つまり私の場合、良い稽古をおこなうためには一人で全てをおこなわざるを得ないということだ。

 昨日火曜日は午前中に「高齢者のための剣術教室」に行き、夜からは住吉でI氏と稽古をおこなった。昨日の住吉の会場はひさしぶりに、後半静かな環境で集中的におこなうことができた。納刀稽古はやり方によっては感覚を養う稽古となる。もちろん私は常にそこを意識しておここなっているが、徐々に難しい納刀法にしていくことでより身体全体の調和を高め各部の時間の配分を細かく調整できる技術が養われる。I氏にこの稽古は、視覚を使わずに体内感覚を養うものとして納刀技術の向上と併せて一石二鳥の稽古法だと思う。

 これから数年後、何処で稽古をしているのか分からないが、私の場合私設道場を持たずにさまざまな場所を転々として色々な方と出会い、稽古や講習をおこなうという現在同様のスタイルとなるだろう。ただこの場合、都心部以外では私には会場を押さえることが出来ないため、来年の1月8日に関西でおこなう講習会のように、世話人の方の存在が不可欠になってくる。私もこのあたりのシステムはまだ経験不足であるが、今後信頼できる方との出会いにより、いろいろな土地で講習会などがおこなえるようになれば、これまでにない人生の時間を感じることになるだろう。だがこういうことは自然の流れなので、私は東京での活動に不備の無いように皆様とこれからも長く続いていきたいと強く思っている。


2017年12月9日(土) 「杖術 特別講習会」
(定員まで残り3名となりました)

2018年1月8日(月) 成人の日 「関西杖術特別講習会」
(お申し込み受付中)

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2017-12-07(Thu)
 

浮きのあと沈みのまえ

 本日は高田馬場にて夕方からI君と後藤健太氏と稽古をおこなった。先週木曜日に気が付いた「お辞儀潰し」による発力の手順を私自身もう一度確認しながらお二人にお伝えした。

 今日の稽古で感覚的に得られるものは非常に大きいものであった。それは抜刀術においてもすでに浮いている状態ということが、これまではそのつもりでも、その瞬間に必要以上のことをしていたということが分かったことにある。だが、人間どこかで実感を得たいということを知らないが故につい余計な事をやってしまうものである。とはいえ、その感覚を知らなければ状態の作りようも無い。だからこそ今日の稽古で、先週の木曜日に得た感覚を、「浮きのあと沈みのまえ」と思わず夜からのT氏との稽古で口走ったが、この言葉がしっくりくる事で、状態の整え方がこれまでに比べ進展したのである。

 後藤真剣斬法研究会を主宰されている後藤健太氏も、この発力手順からなる威力に驚かれており、さっそく氏の斬法研究に活かされるものと思われ、私もその結果を楽しみにしている。

 応用範囲が広く、浮きを掛ける概念が変わってしまう気付きであり、今後はこの身体の運用法に変えるための私自身の稽古にしたいと思う。今月お会いする井上さんとの稽古でどのような反応をいただけるか楽しみでしょうがない。私自身、今までのは何だったのかと恥ずかしい気持ちと、大きく変わった威力に感動があるが、元々が未熟であるためようやく少しは前に進んだという事なのかもしれないが私にとっては大きな進展である。これは直ぐに皆出来るようになると思い、I君や夜から参加のT氏にもおこなっていただいたが、意外に難しいようであった。後藤氏はさすがに研究して身体に溶かし込む能力が高い方なので、直ぐに出来ていたが、加減をしなければ危険だと受けていても感じるほどの威力であった。ほんとうに、「お辞儀潰し」という技を研究してきたが、この技から頂いた気付きにお辞儀をしたい気持ちである。

 今週の「杖術 特別講習会」のメインとなる内容にしたいと思っているが、今日の稽古で意外に難しいということが分かった。背中を使った身体の纏まりや杖との空間による状態の維持が大切であり、それが剣術稽古などで自然と備わっている方には直ぐに体感できると思われるが、浮き云々の前に伝えなければならないことにも時間が費やされるかと思われる。だが、圧倒的な威力を受けて体感したら、その発力手順に興味が高まることは間違いないだろう。

 抜刀術稽古をあまりしていなくても、今日の「浮きのあと沈みのまえ」の状態感覚を知り、抜刀術で試みたところ、より居着きが抜け、落下における力みが抜け、脚に掛かる衝撃も強いはずなのに心地良い感触であった。数本しか抜いていないが、抜刀前の状態に新しい感覚が備わった事で今後の抜刀術が私としても楽しみである。

 I君との稽古でも、少しずつ変化を感じられるようにはなってきた。彼にとっても大人二人、それぞれ主宰研究者とともに稽古をおこなう環境は得られるものが多いはずである。この環境を貪欲に味わい吸収し消化していただきたい。食あたりの無いように(笑)。

 夜からはT氏との稽古。

 少なかったはずの武道場が、お辞儀潰しに熱が入っているうちに気が付けば結構な人数となり、この系統の技に苦戦するT氏に私も、今度の講習会でお伝えする方法を考えながら、時間を掛けてさまざまに検討した。その結果、「我が道を行く。」という心理状態というか相手に誘われない身体の使い方を説明したところ、急にT氏のお辞儀潰しに膝がガクッと折れるところまで通るようになった。代わってもらい、私も「我が道を行く。」という感じで相手に誘われず、気配をなるべく伝えないように時間を掛けないようにおこなったところ、ストンと氏が落ちたので、これは益々使える技になってきたと感じた瞬間であった。この稽古では身体の状態とともに浮きと沈みの発力をより精度を高め起こりをなくし、そこからさらなる何かを気付いて行く事が、これからの私にとって大きなものとなってくるであろう。そういう意味ではやはり何かの因果関係で起こり得た出来事に感謝したい気持ちである。


2017年12月9日(土) 「杖術 特別講習会」
(定員まで残り1名となりました)

2018年1月8日(月) 成人の日 「関西杖術特別講習会」
(お申し込み受付中)

金山剣術稽古会  

2017年12月 稽古日程

2018年1月 稽古日程

甲野善紀先生からの紹介文


2017-12-05(Tue)
 

スーパームーンと二百回生

 綺麗な満月だと思っていたらスーパームーンだという事がYahoo!ニュースで分かった。昨年は余り見れなかったように記憶している。

 先週の金曜日から今日までの三日間電車の乗換えで泣かされた。といっても私の失敗なので自分に腹がたってしまうが、あまりに幼稚なミスが続き一駅移動するのに30分も掛かってしまった。

 金曜日は反対方向の電車に乗ってしまい、土曜日は出る改札を間違えてしまい、本日は東西線が人身事故との情報が入り、急遽大江戸線に乗り換えるも、あまり乗らない路線のため、都営新宿線のホームで待っていたり、反対行きの都庁前に行ったり、そもそも都営新宿線から降りなくて良かったものを、やることなすこと全て裏目に出てしまい、気が付けばまだ一駅しか移動していなかった。早めに家を出るものの、一駅の間に30分も費やしてしまった。まあ、いろいろな考え事を同時にしていたので、頭が回っていなかったのもあるが、汗だくになってしまい、マフラーとコートをキャリーバッグの中にしまい込み、狭い大江戸線で周囲から怪訝な視線を浴びながらも、昨日の丸の内線と比べ私自身と周囲の違いに苦笑する。

 門前仲町駅に到着し、下駄の音もけたたましく会場まで徒歩5分の道のりをダッシュした。これだけ大変な思いをすればきっと講習はいいものになると思いながら、大江戸線に乗り換えるエスカレーターで前に立つ女性の脱げたハイヒールを拾って、挨拶も早々に急ぎ足でホームへと階段を降りるも、そのホームは都営新宿線であったり、なんとも間抜けな無駄汗ばかりをかいてしまった。

 会場に着いた時には、もう十分な鍛練稽古を積んだ感じであり、汗のため帰りに着れなくなったシャツを脱いで稽古着に着替える。すでに数名の方が会場に到着しており、急いで受付などの設営準備に掛かっていると、あれよあれよという間に、一列では収まりきれ無い程の参加人数に驚いた。やはり始めに起こったなんらかの事象がこの日の講習の盛況に関係しているのだろう。

 
 さて、気を取り直して本日のGold Castle 殺陣&剣術スクールの講習へ。

 12月に入って久しぶりに復帰される生徒の方も多く、柔道場が狭く感じる中、二人一組、または三人一組になって殺陣クラスの講習をおこないました。絡みBとの一連の流れに変更がありましたので、そちらを重点的におこないました。抜き出し稽古のため位置関係など掴み難い所があったかと思いますが、私の中では動きの結果を知ってますので今後一連の流れを楽しみにしております。

 体験参加の方も、私が所狭しと見回っていますのでなかなかジックリと見ることは出来ませんでしたが、こうした多くの方の白熱した様子を感じるのも教室の雰囲気を知る事となりますので良かったのではないかと思われます。

 久しぶりに参加された方々も、動きの部分で時間を掛けていない部分が見えてしまいますので、今後はそうした部分の遅れを取り戻せるように励んで頂きたいと思います。今日はBとの途中までをおこないましたが、現在Dの最後からCに向かうところまでおこなっております。とにかく、動きを理解し身につけるまでは速くやる意味はありませんので、ゆっくりとおこなう習慣をつけることが私の勧め方にはもっと必要かもしれません。そうしないと見えてこないものがありますので…

 次の杖術クラスでは、いつものようにダブル受講の方も多く、昨日体験初参加の方は早くも三回目の受講となりました。杖が楽しいと仰っておりましたので、楽しいと感じられることから伸ばしていく事も手段の一つと言えるでしょう。

 本日は昨日に続いて繋之型をおこないました。ゆっくりと身体を点検しながら動く型稽古ですので、動きの癖を直す(または、見つける)稽古にもなります。

 後半は久しぶりに「反転打ちからの追い打ち突き」と「後方受け払い突き」をおこないました。受け手は、技をおこなう者に対して合わせておこなう事が大事です。勝ち負けにならないように、相手を観察し、相手の動きを引き出せる間とタイミングをその段階に応じておこなうことです。

 殺陣クラス、杖術クラスともに賑わいを見せた講習となりました。私の会場に向かう際の無駄汗も報われたというものです(笑)。来週は土曜日が戸越体育館で「杖術 特別講習会」日曜日は今日と同じ深川スポーツセンター柔道場で開催いたします。

 スパームーンの今日は、Wさんが早くも二百回生となられました!お人柄はみなさんもご承知の通り、私の中でもWさんほど信頼出来る方にはあまり出会ったことはないかもしれません。それは、人の悪口や空気が嫌になるような発言を一切聞いた事がないからです。技の動きと人柄にギャップを感じるほどですが、私といたしましては、年数や技量でそれが雰囲気や態度に出やすい世界の中で、私の生徒として嬉しく誇りに感じます。世の中で学問も重要ですが、生きていく中で人としての心の在り方をどのように育み周りの人を幸せにしていけるかということの方が遥かに重要であると思われます。そしてそれは、日々疎かにはできないものですから、年齢を重ねれば勝手に偉くなると思っている人がいるかどうかは分かりませんが、年齢を重ねる程に心の透明度を保つためには、無駄な見栄を張ろうとせずに、今の自分を正直に曝け出すことが前に進むという事であり、自分を否定しそこを直していける潔さと、その言葉の裏にはどういう想いがあるのかということまで人は感じるものですから、人が輝き、積み重ねてきたものを壊さないためには、その人の言葉に感じられるものが発せられるための、自己との向き合い方が、何気なく発した言葉にも大きく作用してしまうという事なのでしょう。

 そういう意味ではWさんはこの教室には欠かせない存在でもあり、自然とその周りに集まる生徒達もそのように良い空間を広げて下さっています。武術稽古をおこなう中で心が貧しくなってしまっては本末転倒です。自己と向き合い、そこから治すべき問題点を探し、相手を思いやる時間の過ごし方が、礼で始まり礼で終わる短い時間の中だけでも馴れ合いにならないように、優しさと厳しさは表裏一体ということを忘れずに、技量だけでなく、人柄も含めて参考になる方もいますので、そういう人を見て稽古されることも勉強になります。

 Wさんの二百回到達の早さには驚きますが、それだけご参加下さっておりますので、私以外にもWさんが居て安心されている方も少なくないでしょう。これだけ書いてしまうとご本人は困ってしまうかもしれませんが、これまで通り怪我をしないように励んで頂きたいと思います。どうぞ今後とも宜しくお願いいたします。


2017年12月9日(土) 「杖術 特別講習会」
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2017-12-03(Sun)
 

良い出会いの連鎖

 師走となった昨日金曜日はフォトグラファーの尾崎誠さんとともに幾つかスタジオと屋外をロケハンした。スタジオに関しては始めに一目惚れした場所があったので、幾つか見回ったところやはりそこがイメージ通りで実際に見ることが出来て安心した。床の質感、天井の高さ、周りの広さ、使える背景など、イメージが湧いてくる。尾崎さんの提案で屋外での場所も見に行った。それにしても昨日は紅葉や落ち葉が綺麗であった。落ち葉がこれほど美しく感じたのはこの歳になって初めてかもしれない。思わず尾崎さんにこぼしてしまったが、私はいったい今まで何を見ていたのか…見えている筈のものも、感じることが出来なければ観えていないということなのだろう。歳を重ねることも悪くないと思えた瞬間であった。 


 さて、本日のGold Castle 殺陣&剣術スクールは文京総合体育館で開催いたしました。たまに何度か利用している会場であり、最寄り駅は本郷三丁目。丸の内線からは徒歩8分。大江戸線からは徒歩5分です。大江戸線は地上に上がるまでが時間掛かりますので、そのあたりの時間差はあまり変わらないかもしれません。

 私は新宿から丸の内線に乗り換えようとしたのですが、改札を間違え時間をロスしたため乗り換えに遅れないか焦りながらもホームに着いた際にちょうど電車がやってきましたので、下駄の音を抑える事も無く急いで乗り込みました。車内は空いておりましたのでゆっくりと座り汗を拭って、しばらくして落ち着いた後、となりに座っていたご婦人から「剣道ですか?」と声を掛けられ、そのまましばらくいろいろと会話が続き、感じの良い方でしたので名刺をお渡ししたのち銀座で降りて行かれました。このように知らない方と何駅もの間お話をした事は初めての経験でしたので不思議な気持ちでしたが、至って自然な気分でした。

 本郷三丁目駅で下車し、春日通り沿いを歩く私の頭の中でしばらく「たそがれの銀座」が流れ続け、七丁目の酒場で、いや、七丁目の体育館に入りました。

 今日は土曜日の殺陣クラスとしては賑わう参加人数となり、日曜日とは違う講習内容も多くジックリと進めて行きました。体験参加にいらした女優さんも真剣に稽古に取り組んでいかれました。動きの魅せ方には身体全体の状態を把握していなければならず、それは、感覚を養う稽古の積み重ねにあると思います。表面的なものはその一部分だけになりますが、全体の調和感覚はあらゆる動きで感じることが出来るものです。自身の違和感であったり、全体の形としてそれは心の状態に感じてくるものがありますので、そうした部分を高めていく事が、表現者として身につけておいて役に立つものであると思われます。そうしたことを体験初参加の方にお伝えいたしました。

 この土曜日の殺陣クラスでは、今日皆さんにもお分かりいただけたと思いますが、動きの流れでおこなう際や、相手が付いて自分のタイミングでおこなえなかったりした場合でも形が崩れないようにおこなうには、さまざまな情報量に惑わされずに動けるかが大事になってきます。情報量が少ない単一的な動きでは短時間で身に付きやすいものです。しかしそれが脳のどの部分で記憶したかということも関わってくると思いますので、動きを覚えたら徐々に他の情報量を増やして、許容範囲を超えないように進めていくことが、身に付いたかどうかの判断として見極める事になっていきます。楽しく集中的におこなうということは、そうしたことのさじ加減に深く関係していると思われますので、眠くなってしまうというような人はこの四年間で見かけた事はありません。とにかく、休憩時間でも直ぐに自主的に動き出す人がほとんどですから、動きの魅力と、前に進めるための信頼関係、その人にあったラインで時間を無駄にしないという事が、こうした多くの方が参加する講習では指導者に問われる部分です。

 殺陣クラスの講習後はほとんどの方が自主的に稽古をおこなっておりました。同会場で次の講習をおこないますので、かなりの方が1時間近く自主稽古をされていたのではないでしょうか。こうした事は私にとっても嬉しい時間です。続く杖術クラスでは、いつもの常連メンバーが参加され、安定感ある空間の中で、基礎的な部分をジックリとおこないました。シンプルな動きを深く掘り下げる事で見えてくるものがありますし、それが次への動きとなるものですから、「動きの質」というものに目を向けて、これまでに覚えた動きのものでも、「動きの質」を変えれば新たなな気付き、心地良さを得られる感動的瞬間も味わうことが出来るかもしれません。動きの質とは、あらゆる動きに関係してきますので、そこに目が向くようになりますと、全ての動きがまた新しく感じられ興味が尽きないものとなるでしょう。自己を見つめ掘り下げ感覚を得るための集中をいかにおこなえるか。心の状態も関係してきますので、少しずつでもそうした稽古時における自分を作り上げて、本来の自分、澄みきった水のような状態で取り組める自分への信頼を稽古の積み重ねで高めていく事も大きな力になるかと思います。礼に始まり礼に終わるとは、特に一人稽古でもそうですが、そうした本来の自分の姿に切り替えていくことでもあり、そうした自分になれる場というものに対する礼なのかもしれません。週に一度でもそうした自己との向き合い方が出来る場に身を置く事で、感じ学ぶべきものは大きいように私は思います。

 今日の杖術クラスでは、やりたくてウズウズしていたお辞儀潰しを我慢いたしましたが、杖を相手に掴まれた際の対応法も皆さん楽しんで取り組まれておりました。次回の特別講習会では他のバージョンもお伝えしておりますので更に盛り上がると思います。期待を裏切らないものを継続しておこなうことは考えて見れば大変でありますが、何より私自身が自分の稽古で何かを期待して取り組んでおりますので、先に知ったものを、お伝えする方法に変換して整理しておこなっておりますので、私が私の稽古に飽きない限り、義務的なものにならない限り、そこの源泉は枯渇する事はないかと思われます。やはり、生徒達や体験参加に来られる方々の表情や反応などを思い出しますと、一人で稽古をしていることや、そのことについて考えて生きているということ、そうした生き方になるまでのこれまでの歩み方を振り返ったときに、経験したものしか伝えられないという事、経験したからこそ伝えられるという事、それ以外のことはやはり皆さんの望むものではないので、これからもそういう風に生きていきたいと思います。

 明日は深川スポーツセンター柔道場で開催いたします。来年はひさしぶりの生徒さんからもご連絡を頂いておりますので、懐かしい方との再会を私も心待ちにしております。それでは明日もみなさまお待ちしております。


2017年12月9日(土) 「杖術 特別講習会」
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2017-12-03(Sun)
 

お辞儀潰しに大進展

 11月最後の稽古は高田馬場にてW氏とおこなった。今日は人が少なく終始静かな武道場に私がいちばん大きな声でテンション高く話していたように思う。

 その理由は、静かな空間と来年の1月からの会場の調整問題がすんなりと終わった事が影響していた。何にせよ、足を引っ張ろうとする問題に直面してもより良い結果となる対応をおこなうことが身体を通じて学んだ事である。私や私とともに稽古をおこなう方は良いものを感じて参考にしていける時間の過ごし方でなければならない。

 さて、本日の稽古は昨日以上に得たものが大きかった。

 それは「お辞儀潰し」に大きな進展があったことにある。これにより私のドーパミンが久々に大量放出し、今日は少ない居合の学生達が気にするほどテンションが上がりっぱなしであった。

 このお辞儀潰しは杖を使っての潰し技であるが、今日はフト思いついた脚の使い方により信じられないほどの利きがあった。まず、これまでのように崩しが要らない事。杖の持ち幅や当てる位置に若干の変更があり、その拳一個分の差が全然違うものとなり、その影響により、崩しが必要でなくなり、さらにここが一番重要な沈む力の使い方がようやく身体に入ってきたのであった。これはさまざまに通じる事なので、試しに両手を組んで肘を曲げたお祈りのような形をしたW氏の肘の辺りに腕を入れ、斜めに崩さず真っ直ぐに下方向に崩す事が出来た。力の使い方の通し方というか、チョットした手順違いにより、何もしないよりはマシかも知れないが、それでも利かそうとしていたことが逆効果であったことを今更ながら気がつくのは恥ずかしい気もするが感激は大きい。

 その効果を実感しやすいのは杖を使ったお辞儀潰しにあるだろう。これまで伝えていた事と異なりシンプルにアッサリしたものなので、これだけ?という感じであるが腕への負担も少なく、W氏が瞬間的に膝を付いてしまう程の利きに私自身驚いた。当然、私も受けてみてW氏にその身体の使い方を伝えたところ私もガクッと腰が落ちてしまうほどの威力に驚いた。嬉しい事であるが、今までのつもりでおこなうと怪我をさせてしまう恐れがあるので慎重にならなければならない。これは今度の「杖術 特別講習会」でかなりの方が実感出来るのではないだろうか。正直、伝えたくない気持ちもあるが、参加した方が喜んでより一層稽古に励んでくれるのなら、この身体の使い方はお伝えするべきであろう。もう以前の潰し方をお伝えしていた事が恥ずかしくなる程なので今度の特別講習会では、定員まであと一名となってしまったが、最後にお伝えしたいと思う。

 それ以外には、本日動画で配信した身体に任せて動く杖の稽古を、混乱しない方法でお伝えする方法を考案した。これは、お辞儀潰しと合わせて来年1月8日の「関西 特別講習会」でもおこないたい。

 さらには杖を掴まれた場合の対応法も幾つかおこなった。甲野善紀先生のメールマガジンの撮影で松聲館に行った際の帰り際に先生からご教示頂いた方法があったのであるが、未熟な私にはなかなか難しくまた先生にお会いした際にはお伺いしたい。そのため本日おこなった対応法としては、相手の持ち方による円軌道と脚部の使い方や、また別の持たれ方をした際にたまたまそうなった「天秤崩し」や「天秤崩しからの十文字潰し」といった潰されるか離さざるを得ない状況となる稽古をおこなった。この稽古内容も次回の特別講習会でおこなう予定である。これは身体の使い方を練るための方法でもあり、相手の動きを知った上で勝ち負けに拘る稽古とすれば得られるものに近づけないので難しいところである。

 充実した稽古も終わり、一昨日下北沢のスズナリで千秋楽を終えた河口博昭さんにご挨拶し、寒空の中、見事な落ち葉の会場を後に電車に乗って武道具屋に行き杖と小太刀を購入した。

 明日はフォトグラファーの尾崎誠さんとスタジオ3ヶ所のロケハンである。楽しみと不安の混じる一日になりそうだ。

 最後に、本日稽古の合間に撮影した杖の稽古をリンクしておきます。
【動画】 2017年11月30日 杖術稽古


2017年12月9日(土) 「杖術 特別講習会」
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2017-12-01(Fri)
 
プロフィール

金山孝之


     金山 孝之
  Takayuki Kanayama


松聲館 剣術技法研究員

金山剣術稽古会主宰

Gold Castle
殺陣&剣術スクール主宰

高齢者のための剣術教室
クラーチ剣術教室講師


――――――――――――――

1975年生まれ
福岡県 北九州市出身
東京都 世田谷区在住

1999年
映画監督中田秀夫氏との出会いにより俳優デビュー。他分野では、マンダムのモデルや舞台のプロデュース公演などの活動をおこなってきた。

2006年
小林照子先生とのご縁から  『 からだ化粧 』のモデルを務める。

2009年
武術の道を志しそれまでの活動を一新し武術稽古と研究に励む。

2011年
武術研究家甲野善紀先生に師事し身体の使い方を研究しながら、『 抜刀術 』『 剣術 』『 杖術 』『 体術 』などの稽古と研究に取り組んでいる。また、先生の書籍、番組撮影、記録映像、その他演武等における打太刀や受けを務めている。

2013年
刀と身体操作の技術向上を目指し裾野を広げるべく
『 Gold Castle 殺陣&剣術スクール 』を立ち上げる。

2014年
甲野善紀先生より
『 松聲館 剣術技法研究員 』という名称を頂き、自身の経験を活かした指導法を各道場等でおこなっている。
 
高齢者向け住宅にて
『 高齢者のための剣術教室 』をおこなっている。

日信工業株式会社の製品『 SAMURAI BRAKE 』のプロモーション活動をおこなう。

2015年
『 金山剣術稽古会 』を立ち上げ、現代における武術稽古の必要性を、身体と心で学べる場として活動している。

2018年
『 関西特別講習会 』として人との繋がりを大事に遠方での講習会もおこなっている。

――――――――――――――
    
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