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実り多い十月最後の稽古

 台風一過の秋晴れとなったが、木枯らし一号による強風が吹き荒れた一日であった。日中は家の事などいろいろと雑務に追われた。

 17時から高田馬場でI君、後藤健太氏と稽古をおこない19時からはT氏が参加。今日は久しぶりに小太刀を使って稽古をおこなった。スポンジ素材の竹刀を打太刀に使い、幾つか体捌きの稽古をおこなった。久しぶりにおこなったが得たものは大きかった。左手の送り方が、身体全体の調和には欠かせないものであることが分かった。そして逆手で斬り上げる際の右手首、右肘の巻き込みは、右足の踵の操作に関連し、それは体幹部を速やかに移動させる手順となっている事に納得がいった。さらにはこの右腕が巻き返しながら立ち上がっていく事で、肩の動きをスムーズにしていることも確認できた。

 久しぶりにこういった足下が居着かないための稽古として、数年前に甲野先生から教えていただいた小太刀の稽古をおこなったが、太刀奪りに繋がる稽古であるため、その後の剣術稽古では身体の感覚が、というより性能がアップしたような感じが得られた。

 その次に私が稽古法として考えた、正眼に対する巻き落としからの斬り付けでは、支点が固定しない操作が大事であり、重さを乗せる感覚というのは、木刀よりも感覚的に得られるものである。これは時間にすればほんの一瞬の動きであるが、その操作における微細な修正が実感に大きな違いとなって伝わってくるため、小太刀稽古の価値というものをあらためて見直すこととなった。小太刀稽古で得られる感覚には精妙なものがあるため剣術稽古の向上にも繋がってくると確信している。実際に今日おこなった「峰渡」では操作の連動性にはさほど変化は見られないが、動きそのものの性能が上がったように感じられた。軽く片手で扱うものにより、その動きに即した脚足の使い方や、浮きを掛けて飛び込む速さと重さに後藤氏も驚かれていたが私も驚いた。右肘の負担を考慮して小太刀を取り入れたが実際、小太刀の方が負担が大きい…。だが、身体運用の性能アップには魅力的な稽古法なので、今後も小太刀における稽古法のバリエーションを考えておきたいと思う。

 I君も日に日に大きくなってきているが、あと一年もすれば追い抜かれそうな気がしている。背骨の曲がりが稽古を始めて随分良くなってきたそうである。筋力的な事もあったが、一年前のフラツキや不安定感はおそらくその影響があったのだろう。これは他の講習会における生徒の方にも言えるが、ふだんバッグなどを同じ側の肩に掛けて生活をしていると、身体に歪みが生じ運動において著しく身体が使えなくなってしまいます。ふだん姿勢を細かく観る機会が無い人にとってそうした歪みというものはなかなか気が付きにくいため、気づいた時にはかなり進行してしまっている事も考えられます。何事もバランスが大事であるというのは、判っているけどなかなか実践しにくいもの。人生にとってバランス感覚というのは深いものがありますので、目を養い感覚を養い事前察知能力を養い対応策を養いたいものである。

 19時にI君が帰られ、T氏が訪れそのまま後藤氏とともに再び脚鍛稽古からおこなっていく。移動式の「旋打」をおこない足運びなど意外に受け側のほうがやりにくい事が分かった。その場でおこなう旋打のほうがスピードが速く息が切れやすいため、「旋打千回」ならぬ、「旋打百回」をT氏におこなっていただいた。時間にして2分弱であった。1秒で二打打つ事が出来れば1分以内で終わる事が出来る。千回であれば10分以内となるが、受けと交代して一組で20分。まず私が最初に「旋打千回」をおこなってみて特別講習会でおこなえるかどうか検証してみたい。これでは右肘を休ませる暇が無い…というか私もどうかしている。

 後藤氏とI君との稽古では、息が合って私もニコニコしながら観ていて非常に楽しかった。2歳のお嬢様がいらっしゃる後藤氏の温かさを感じる瞬間でもあった。相手によって稽古を変えられるというのは柔軟性を養い、経験値に伴う予測力を高めるには必要でもある。I君にとっても私以外の相手と稽古をしていく機会も必要になるだろう。そろそろ木刀が折れそうになっているので、身体の成長に合わせて白樫の大刀でも問題なく振れるだろう。

 T氏も苦手な「お辞儀潰し」に一つ得るものがあったが、力の伝え方を少しずつ実感と共に変えていけるようになれば、自然と身体が選ぶ方法が変わってくると思う。身体全体を使うには特に背中を意識し、その背中を使える腕や足の形、姿勢というものが重要になってくる。動かす部分じゃないところ、まだまだ使えるところ、使っていないところ、意識するだけで変わるところ、そういったものがあるので、一つ一つ、私もそうであるが実感することで確信となり、次なる実感を求め工夫研究していく面白さを知る事になる。

 今日も実りある稽古であった。10月最後の稽古であったが、特に今日のような自由さと集中のバランスが自然におこなえる環境は、心理的に滞りが無く心地良く流れていけるのである。今日も稽古前に更衣室で剛柔流空手の師範の先生とお話をさせていただき、あらためて「ああ、私は毎週月曜日にこの方から学ばせていただいているんだ。」という認識を強く実感した。私はここで学ばせていただいている瞬間をこれからも忘れてはならないし、自らも実践出来るように自らを変えていく意識を持ち続けていたい。


2017年11月25日(土) 「剣術 特別講習会」
(お申し込み受付中)

金山剣術稽古会  

2017年11月 稽古日程

甲野善紀先生からの紹介文


2017-10-31(Tue)
 

「剣術 特別講習会」のお知らせ

 2017年11月25日(土) 戸越体育館 剣道場にて剣術の特別講習会をおこないます。

 今回初めておこなう剣術のみの講習会です。柄を寄せて持つ剣の操法、それにともなう脚部との連動性、そうしたものが調和を感じておこなえるように自身の身体と向き合い稽古いたします。
初心者から、経験者までその方に応じて進めて参ります。
 (貸し出し用の木刀は用意しています)


2017.11.25 剣術 特別講習会



【開催時間】
15時00分~17時00分
18時00分~懇親会(自由参加)


【会場】
戸越体育館 剣道場


【参加費】
3.000円


【お申し込み方法】
ホームページ、または「こくちーず」より下記の内容を明記してご連絡下さい。
①「氏名」 
②「年齢」 
③「性別」 
④「木刀の有無」 
⑤「懇親会の参加または不参加」

上記の内容を確認しましたら、こちらより折り返しご連絡させていただきます。


≪プロフィール≫
松聲館 剣術技法研究員
金山剣術稽古会 主宰
Gold Castle 殺陣&剣術スクール 主宰
高齢者住宅 クラーチ溝の口 剣術教室講師


2017-10-30(Mon)
 

先週に続く台風の日曜日

 先週に続き台風の日曜日となったが、今回は猛スピードで駆け抜けて行った。10月最後の講習はいつもの半分程の人数でおこなった。


 さて、本日のGold Castle 殺陣&剣術スクールの講習は約一ヶ月ぶりの立廻りをおこないましたが、これまでに基礎を集中しておこなった結果があまり出ませんでした。今後の進め方としましては、立廻りから基礎の弱点を見つけ、そうした部分の抜き出し稽古をおこなったほうが良さそうです。

 それともうひとつ、初心者用の簡単な立廻りを考案し、どうしても難しいという方にはこちらをおこなっていただいた方が宜しいかと思われます。殺陣は全員で一つのものを作りますので、それぞれに合わせられる内容がこうした稽古の場では必要になります。ですので、これからは状況を見ながら、立廻りに関しては二種類用意して、それぞれに合わせた展開を進めて行きたいと思います。

 剣術クラスでは昨日に続き、浮きの検証や体術などをおこないました。私なりにお伝えしたかったのは、剣の操作に基づく身体の使い方と素手でおこなう力の使い方(通し方)は通じるものがあり、そうしたことから剣の振り方に対する意識が変わってくればと思います。

 私もこの二日間でアザだらけになってしまいましたが、得られるものはありました。特に今日の講習が終わって夜に判った事があり、それに関する身体の感覚は今後の共通テーマとして私自身研究したいと思っております。

 今夜は台風一過のため星空が綺麗に見えます。明日以降はしばらく天気が良さそうです。ようやく秋を感じる日が訪れるかと思われます。このところ周囲では風邪が流行っておりますので私自身も気をつけておりますし、右腕の回復に努めなければと思います。来年は関西での講習会も予定しておりますので、諸々の準備を進めて行きたいと思います。新たな地で新たなる出会いを楽しみにしています。


金山剣術稽古会  

2017年10月 稽古日程

2017年11月 稽古日程

甲野善紀先生からの紹介文


2017-10-30(Mon)
 

今年の夏は短かったが、秋はどうなるのだろうか

 本日は戸越体育館にてGold Castle 殺陣&剣術スクールの講習をおこないました。土曜日の殺陣クラスは基礎的なことを重点的におこなっていきます。ですので、体験参加の方や、生徒になって間もない方や、長期休講されていた方にとってはお勧めのクラスです。日曜日の殺陣クラスは、今月は基礎編としておこなってきましたが、11月からは再び立廻りを主体とした抜き出し稽古をおこなっていきます。

 剣術クラス/杖術クラスに関しましては、土曜日は常連組で安定しておりますので、体験参加の受付はおこなっておりません。日曜日は、これまで通りおこなっていきますが、深川スポーツセンターでの開催の場合、殺陣クラスと剣術クラスまたは杖術クラスを各一コマずつと分けておこなっていきます。戸越体育館での開催の場合は、殺陣クラス&剣術(杖術)クラスとして併せて一コマを二部制でおこなっていきます。明日の戸越体育館での講習は、9時10分から11時10分まで殺陣クラス&剣術クラスをおこない続く12時00分から14時00分に同じく殺陣クラス&剣術クラスをおこないます。

 明日は久しぶりに「月末恒例立廻り講習」をおこないます。およそ一ヶ月ぶりにおこないますので、ゆっくりと芯と絡みABCDの動きを思い出しながら、これまでおこなって来た構え方、斬り方、払い方などを活かせるようにおこないたいと思います。

 明日も皆様と戸越体育館でお待ちしております。


金山剣術稽古会  

2017年10月 稽古日程

2017年11月 稽古日程

甲野善紀先生からの紹介文


2017-10-28(Sat)
 

特別な場を持つことへの憧れ

 今夜は酔っ払っている中での記事である。これは私の気持ちがストレートに出やすいため、気をつけながら記すつもりであるが。誤字脱字はあるかと思う。内容に関しては今の時点では何とも言えないが、今の気持ちは今しか記せないので、いつもの遅い時間であるが、この気持ちが覚めないうちに記しておきたい。

 今日は本厚木で井上欣也さんの私設道場のお祝いと共に、井上さんからのご依頼で祓い太刀を務めさせていただきました。

 私といたしましても、これから間違いなく成功して行かれる井上さんの大事な私設道場での初めの責務を全うすべく、真剣を持って気持ちを込めてその空間を斬り開いて新たな空気を呼び寄せるものとして、務めさせていただきました。

 井上さんのお人柄と技量、そして奥様も素晴らしく、こうした素晴らしいご夫婦、人は、色々な方と出会うべきであるし、出会えるほどにその魅力と人柄に、大きく進展して行かれるのだと想います。

 私も少なからずいろいろな方を見てきましたが、井上さんの技量とお人柄には、一生のお付き合いをさせて頂きたいと思っておりますので、そうした方とお知り合いになるというのは、色々な指導者を探す上で時間を省ける事は間違いないと思います。とくにヨガを通じての身体の事や接触技法に関する研究の深さは、私などでは足元にも及びません。私設道場を持たれ、これからはさらに深い世界に入って行かれるものと思います。これからの発展を楽しみにしております!

 その後、会場を移動して杖術や体術の稽古をおこなう。

 杖術では「旋打」「轟之型」をお伝えし体術では、さまざまに私のストックしてきたものを検証させていただいた。やはり井上さんは先の先を行かれており、そのことがようやく判るレベルになったのだと実感した。知れば知るほど、先に進んでいる人の取り組み方の進展具合に衝撃を受けるのである。

 稽古後は海老名に移動して、「紗らら」にて打ち上げ。18時にスタートして23時30分頃まで居てしまった。5時間半も語り合い飲んだということである。私も何度も何度も同じ事を語ったと思うが、その夢についてはいつか必ず実現したいと思っている。

 今夜は私にしては相当飲んでしまった。だが、忘れる事の無い一日であるし、私にとっての記念日でもある。人の出会いはすばらしい。直接的でも、間接的でも、人が生きていて何らかの出来事を通じて関わり合い影響を受け発信していく。

 思いもよらぬ事が訪れるから人生は面白い。その思いもよらぬ為には、自力と他力が関わって来るが、日々充実した生き方を選べる人生というのはこれ以上無い幸せではないだろうか。これからも、そうした私にとって掛け替えの無い人とともに、この東京で生きていく為に、バランスを養うための場を設ける事が、これからの重要な生き方の一つとなり、それが私にとっての夢にもなっている。


金山剣術稽古会  

2017年10月 稽古日程

2017年11月 稽古日程

甲野善紀先生からの紹介文


2017-10-28(Sat)
 

自分の役割をしっかり務めること

 今夜も深夜の2時を回った。まずは昨日の記事から書かなければならない。

 昨夜は甲野善紀先生のメールマガジンの動画撮影に伴う研究稽古のため松聲館に伺った。これまでもそうであるが昨日は特に奇想天外な展開となった。ヒモトレの効果は、身体の可能性を先に教えてくれるものである。昨夜はひとしきり身体の不思議さというものを考えさせられる時間を過ごした。これまでの紐と比べ昨日の紐は形状や重さが異なり、そのためか身体に掛けた際に変化を感じるものであった。これまでのゆるく掛けた感じでは特に身体の変化をジッとしている状態では感じにくいものであったが、今回の鎖型はあきらかに身体がその枠の中に精確に収まっている感じと重心が落ち浮かされにくい状態を体感した。さらに、残留効果もしばらく残るようである。私としては、翌日の稽古、つまり今日の稽古でその鎖型に巻かれた感じを感覚的に再現したところ、体術稽古でその差はハッキリと表れた。私にとっての気にしない事の第一歩かもしれないが、昨夜の感覚は大きなものであった。

 田島さんと小磯さんが帰られた後、甲野先生との剣術稽古で非常に学ぶべきものがあり、その感覚、感触の大事さに剣術と体術のつながりというものを感じずにはいられなかった。そしてそうした操法には身体の使い方に適合しないことをおこなっていては、その先にある精妙な術へと進んでいけないことも先生の技を受けてこれ以上無い説得力でもって教えて頂きました。あらためて、感動的な凄い動きというものを目の前で何度も見せて頂けることは、これ以上無い教えであり、本当にありがたい事であります。昨夜の稽古は私にとってまた一つ大きな指針を得ることが出来た。

 終電一本前の特急電車に間に合い、深夜の星空がなんとも綺麗で駅から自宅までしばらく空を見上げながら家路に着いた。

 そして本日は高田馬場でW氏と稽古をおこなった。さっそく昨夜の紐の感覚を試して体術稽古をおこなったり、剣術も同様に先生から教えていただいた技を稽古した。杖術では「旋打」を歩を進めながらおこなった。体術稽古では私の中でもこの数ヶ月間でいろいろ変化が起き始めている。左の質の違いは自分でも判らないが、右に関しては肩甲骨が使えるようになり、威力という面では左を凌いだ。同じようにやろうとしても左では肩甲骨が同じように動かない。昨夜の稽古でも学んだが、右と左の違いというのは本当に奇妙なほど不思議なものである。

 夜からは住吉でI氏と稽古、約一ヶ月ぶりとなったが身体の状態としては前に進んでいるように感じる。それを聞いたところ、常に意識の中でその事を考えながら仕事に当たっていると仰っていたのでなるほど、意識にあるだけでも全然違うものだなあ、と感じ入るものがあった。

 今日の稽古では身体の鍛練における弱点が見えてきたので、その辺りを集中的に育てる事が出来るような内容にしたい。床を滑るように移動する稽古では方法を変えてみたところ、突然見違えるような動きとなり驚いた。これは私自身の稽古にも取り入れているが、なんだか分からないけど出来るようになる動き方を探るのである。理由は後付けの方が、自らの動きというものを手に入れ易い。身体の計算力というものを引き出せるような目的、方法、時として追い込んでおこなってみたり、やり方はさまざまであるが、ひたすら難しい事を繰り返すよりも、やり方そのものを変えてみるとなぜだか突然出来るようになったという場合もある。しかし、それだけではまだまだ表面的なので、そうして手に入れた一つの動きと向き合うために、今度は頭で考えてジックリと理由と身体の状態とを把握していくことが大事である。

 とにかく、昨日と今日、たった二日間だけであるが中身の濃い充実した稽古であった。東京で生きていくために東京で生き易くしていかなければならない。それは、自身の活動そのものの結果が問われてくるが、このところ私自身に不思議な現象が起こっているので、何かしら意味があるように思えるし、何を思ったところでなるようにしかならないと思っている。私が知っている私ではない何かしらのものを感じているので、それに任せて感謝の心を忘れぬよう務めて行きたいと思う。


金山剣術稽古会  

2017年10月 稽古日程

2017年11月 稽古日程

甲野善紀先生からの紹介文


2017-10-27(Fri)
 

今の時代を生かされて

 秋晴れの清々しい朝、いつものように「高齢者のための剣術教室」に行って来ました。今日は先月転倒されたIさんが元気に参加され、私も嬉しかったため暫くの間傍で一緒におこないました。毎週定期的におこなう講習の良さにはそうしたアクシデントやさまざまなエピソードなどが、共通の話題として話せることにあります。そういう意味では人生経験豊富な先輩女史の方々はさすがに上手に乗り越えていかれますね。ワイワイと賑わっている中にも、人生経験による懐の深さにはさすがだなあと感じます。

 私もこの武術(剣術や杖術)を通じて、小学生から高齢者の方まで直に観て来れた事は大きな経験です。やはり高齢者の方が活き活きと生きていくには、「現状維持に努めて下さい。」では、意欲のある人にとってはマイナスです。結果として現状維持ならいいのですが、最初から現状維持に努めて下さいでは、希望の芽を摘んでしまいかねません。現にこの教室では、Oさんはかなりの情報量が脳内に蓄積されており、そうしたことから観た動きを覚える早さには驚かされますし、人の動きを観て気がつく部分も良く観える様になってきております。11月でOさんも四年となりますが、ここ近年では週に3~4日稽古されているので、現状維持どころか筋力、集中力、感覚、空間把握、そうしたものが成長されています。人が元気になるということは、データに基づいた結果が正しいか正しくないかということよりも「人を元気にさせる」という気持ちが第一でなければならないと思います。

 先月転倒したIさんも、病気と付き合いながら元気にニコニコと参加されております。出来る出来ない、身になる身にならない、そんな事よりも、意慾的に取り組んでいるその瞬間が何より一番なのです。生きているということはあきらめないということでもありますので、その意欲に火をつけ、可能性を導いてあげられる事が私にとってのここでの使命であるかと思います。

 Mさんからも毎回お話を伺いますが、昨年まで手術や薬の副作用などで寝たきりになりもう何にもやる気が起きなくなってしまったと仰っていましたが、今年の6月に入会して、ほぼ毎週参加され笑顔で楽しまれています。「今は、自分を褒めてあげたいと思えるようになりました。」と仰られた事は私といたしましても感動的な感想であり、これからの高齢者の方に対する可能性について考えさせられるものです。

 HさんKさんのコンビも毎回漫才のようなやりとりに笑わせられておりますが、Hさんはとにかく体力があり熱心。Wさんもそうですが、Gold Castleや特別講習会でも問題無くおこなえるでしょう。Kさんはその昔バレーボールの凄い選手だったようで、時代的には東洋の魔女ですから、相当練習がキツかったようです。いつも気を使ってくださり、この教室を愉快に心地良くさせてくれている存在です。

 これからもそうした意欲と可能性を大事に、熱心な人やその方々の取り組み方に応じて私も見守っていきたいと思います。


 夜からは住吉でI氏と稽古。

 今回もジックリと杖の打ち方や突き方を観察しながら修正をおこなった。杖に関しては後藤健太氏のブログhttp://www.ccore.co.jp/plus/に解りやすく説明されているのでそちらを読んで参考にしていただければと思う。(実際、私も参考になっている!)

 今日はかなりの時間杖の基礎的な操法に時間を費やした。こうした稽古は、私の一人稽古ではここまでジックリ観察しておこなわないので、手の内の意味など、それをおこなっている身体から教えてもらう事がしばしばある。だから、頭で考え過ぎるということは、今あるものの中で対処しようとしていることであり、身体の感覚、直感、(瞑想に近い状態でおこなう場合もあるが)そういったなかでの発見、気付きというのも、同じ脳からではあるが、感覚としては身体から脳に流れているような(皮膚感覚や重心の把握、動きの調和など)気分である。

 私も不思議な縁で稽古が全ての生活になっているが、同時にいろいろな方との出会いも訪れている。この稽古と出会いというのは切っても切り離せない繋がりがあるが、これからの出会いというのは少しずつこれまでに無いものになっていきそうな気もしている。(今現在もそうなってきているが…)「普遍性」という、後藤氏のブログからこの言葉を多用しているが、そうしたものがさまざまな出会いを生み出していくこととなっていくのであり、私の感覚からすれば今はそれが求められている。

 平和は何よりも大事なものであり、そうした中での娯楽は必然のものである。だが、少し離れた目線で観たときにテレビや混雑した街中での有様など、何をやっているんだという人間の愚かさを見せ付けられてしまう。私としても足りない頭で沢山勉強しなければならないし、そのための時間も捻出しなければならない。これからの時代は、自由に主張できる反面、色々な意味で差がついてくるように思える。


金山剣術稽古会  

2017年10月 稽古日程

2017年11月 稽古日程

甲野善紀先生からの紹介文


2017-10-25(Wed)
 

把握しているからこそ縛りを設けない

 台風が迫ってきている今夜は強風と大雨が断続的に続いている。これからまだ荒れてくるだろう。台風に選挙にボクシングと気になる事が多い一日であった。


 本日のGold Castle 殺陣&剣術スクールは深川スポーツセンターにて13時20分~14時50分(殺陣クラス) 15時10分~16時40分(杖術クラス) と二コマ続けて開催いたしました。なんとも中途半端な時間帯で覚えにくい事極まりないかと思われますが、全ての間を20分間隔とした結果この時間配分となりました。深川スポーツセンターでの開催は来年の3月一杯までは主要会場として利用いたしますので、生徒の皆様には交通機関の変更や武道具の購入など対応にご協力を頂いております。

 深川スポーツセンターと言えば雨の印象が強く、しかも大雨の印象が強く残っています。これまでのように日曜日は雨に降られにくいというジンクスも五年目に突入して変わりそうな気もしています。五年目となりますと、生徒の中でも技量に大きな差が出始めてきます。同時に礼儀についても、相手を思いやり集中して学べる空間が自分の為にもなってきますので、長い生徒さん達はその辺りが自然と身に付いてきていると感じております。私自身といたしましては教室運営の中で、「安定の中での変化」をいかにおこなえるかということが、これからの生徒達に対する私の課題です。この教室で一番大事なものは生徒のみなさんであり、私がこの教室で大事にしたい事は、それぞれの人生の中で週に一度は共有できる時間を持ち、それが月日の流れと共に発展的な心身の在り方として鮮度を持ち続け、活き活きと生きていける安心感とともに、刀や杖を通じてですが、人と人との向き合い方として真剣にその瞬間を生きていたいと思うのです。

 安定は停滞にも繋がりますし、変化ばかりでは落ち着くものが無く置いてきぼりになってしまいます。段位や肩書きも無く、とくになんの縛りも無い教室ですが、入るも自由辞めるも自由(退会連絡はこの四年間で十名程度ですが)とはいえ、一人ひとりの評価は私なりにしております。もちろんそれを伝える事も口外する事もありませんが、それはおそらくその方への対応として自然と表れていくことになるでしょう。そしてその評価は時として変わっていく事もありますので、己と向き合っていく事が動き方としてだけではなく心の状態がどう観られているかということでもありますので、鮮度を保つための心の在り方(浄化)が相手とのやりとりの中で素直になる事で気づかされます。ですから素直になれる場、素直になれる相手というのは大事なものなのです。世の中の事はかなりの部分が透けて見えてしまっていると思いますので、労力を使って自分を飾るよりも、もっと内側を変えられる弱さを認めた強さを手に入れる事が大事であるかと思います。弱さを知る、弱さを認める、そこから進んでこそ強さを手に入れられるように私は思います。

 ホームページの「こくっち!」にも掲載いたしましたが、生徒の永野さんが第二回としまえんモデル撮影会フォトコンテストで作品が前回より上位の「特選」となられたそうです。その写真を見せて頂きましたがすばらしかったです。宣材写真の撮影も承っていらっしゃるようですので、普段から一緒に稽古している方ならお願いしやすいし色々伝えやすいと思いますので、ご相談されると宜しいかと思います。

 講習では、初めておこなう時間割でしたが、会場準備、入れ替わり、退出まで、思っていた以上にスムーズに出来ました。入れ替わりといいましても、杖術クラスではほとんどの方が殺陣クラスからのダブル受講でしたので、今日一日おこなってみて私なりに安堵いたしました。

 この深川スポーツセンターは更衣室が各武道場内にありますのでその辺は非常に便利です。今日は大雨を警戒して京葉線の越中島駅から向かいましたが、地上から徒歩三分ですので(歩道橋を渡りますが)大して濡れる事もありませんでした。帰りは小雨になっておりましたので、更衣室から出てこられた皆さんと共に一緒に門前仲町駅まで歩いて東西線に乗って帰りました。

 さて、五年目を迎えたGold Castle 殺陣&剣術スクールですが、現在の名簿から二ヶ月以上お休みされている方を除いて男性、女性ともに生徒になって長い方の上位十名ずつをここに記したいと思います。


  ≪男性≫ 上から上位順

1.日曜日夜の常連メンバー、殺陣で皆を引っ張る存在の俳優 Y.Yさん

2.中学一年生から参加。現在高校一年生になって身体も心も成長した K.Fくん

3.深川スポーツセンターが体験参加一回目、写真で賞をとられたばかりの T.Nさん

4.気がつけば上位4番目、同じ福岡県ご出身の俳優 K.Tさん

5.覚えの良さ感の良さは三歳から始めた少林寺拳法の影響だろう。親子演武で関東大会三連覇。中学一年生テレビでも活躍中の R.Oくん

6.日本舞踊を学びながら登山歴は三十年。柔らかい印象とは異なるストイックさを兼ね備える良い稽古空間には欠かせない Y.Hさん

7.Mさんとともにご入会され、ミュージシャン仲間のWさんもご紹介してくださり、殺陣の稽古では好きな気持ちが身体から滲み出ております。好きこそものの上手なれ。上達されました! F.Uさん

8.Mさん、Uさんのご紹介で参加されたNY出身のミュージシャン。マッチョな体ですが優しい瞳は彼のお人柄を象徴しています。ステージでのジャンベを使った演奏には感動いたしました。 W.Hさん

9.木更津から車で参加のS.Nさん。先日行かれた「関ケ原合戦絵巻2017」では監督さんや殺陣師の方から褒められたそうです。

10.大分県出身。舞台をやりたくて忙しい合間にも講習に参加して下さる、若いこれからの役者の J.Cさん


  ≪女性≫ 上から上位順

1.みなさんご存知のご婦人Y.Oさん。毎年周年毎にお花を頂きありがとうございます。相当量のデータが蓄積されています。ときに驚かされることがありますので体だけは大事に絶妙な采配でご自身の御体に飴と鞭を使い分けて下さい。

2.土曜日の剣術/杖術クラスの常連Y.Iさん。昔の名簿に目を通しますと懐かしいメンバーの中にその名が混じっておりますので、二百回生の歴史というものを感じます。

3.戸越体育館柔道場での見学が印象的だったE.Wさん。気がつけば三番目になりました。上達しても偉ぶる事は全く無く、信頼できる生徒さんです。

4.最近あだ名を恐る恐る呼んで見たところ、懇親会で公認していただけたYッシーことM.Yさん。お人柄はお墨付きです。

5.フカフカの妹的存在であるY.Fさん。かなり鍛えられ逞しくなられました。初めの頃を思えばまるで別人です。ときに厳しい私によく着いて来てます。

6.フカフカのお姉さん的存在のH.Fさん。抜刀術などかなり上達されました。後方突きに関しては他を圧倒しております。ハイド氏が抜けてくるとさらなる上達が期待できます。

7.イラストレーターと言えばみなさんご存知のS.Yさん。鬼ごっこである種の才能を開花させました。また新たなるYさんのキャラクターが発揮される内容を考えなければならないところです。

8.ご祖父様が合気道を教えておられるH.Hさん。この教室ならではの生徒さんです。地道によく頑張っていらっしゃいます。

9.ミュージシャンのM.Hさん。雰囲気で凄い方とは思っておりましたが、最近あらためて凄い方という事を知りました。心の学びや生き方など、私も学ぶべきところが沢山あります。人の凄さは存在そのものということを学びました。

10.昨年上京してきたばかりのY.Kさん。ダンスで舞台などを経験し少しずつ東京での活動も忙しくなってきているようです。上京して間もない頃に参加され生徒となり、そういう意味では責任を感じております。


 参加年月の古い順に上位10名ずつ掲載させて頂きましたが、今までこうした発表は百回生、二百回生の記事ぐらいしかおこなっておりませんでしたので、年に何度かこのブログを通じて教室の皆さんだけに分かる紹介をしていきたいと思います。次回お知らせのときは受講回数上位10名ずつを掲載したいと思います。


金山剣術稽古会  

2017年10月 稽古日程

2017年11月 稽古日程

甲野善紀先生からの紹介文


2017-10-23(Mon)
 

四周年

 右肘の痛みが嘘のように軽くなった!

 というのは、今夜自宅で井上欣也さんとのコラボ講習会で学んだヨガを参考に身体の調整をおこなったところ突然右肘の痛みが「なんで?」というぐらい軽くなった。患部を触ってもシャワーを当てても痛かったのが強く指で押し当てても痛くない。開脚したまま体側部を伸ばすように腕を引っ張ったところ何か普段と違った硬さのようなものを感じ、そこをほぐすように呼吸と共に伸ばしながら肩周りに意識を集中しておこなったところ、何かズレていたものが戻ったような感覚がしている。ハッキリしたことは分からないが、ズレた状態ではいつまで経っても回復には時間が掛かるだろう。明日の朝どういう状態になっているか気になるが、またズレたような痛みにならないように気をつけたい。


 さて、本日は台風23号の影響で小雨の降りしきる一日でしたが、午前の部を文京総合体育館でおこない、夕方の部を戸越体育館でおこないました。そう言えば昨日10月20日はGold Castle 殺陣&剣術スクールが開講して丸四年となりました。四年前の10月20日は大雨の日曜日、戸越体育館にて夜間の部でした。知り合いを呼んで三名の体験参加者からスタートいたしました。当時は日曜日の夜の部一コマのみでした。四年間はあっという間でしたが、週四コマ開催、毎月の特別講習会、コラボ講習会、生徒さんが増えてくるに従いイベントなどのアイデアも計画し易くなりました。生徒さんもさまざまな方がいらっしゃり、中学生から高齢者の方まで幅広くお越しいただいております。テレビやCMに出演されている俳優さん達やイラストレーターの方、プロでご活躍されているミュージシャンの方、ダンサーの方、主婦の方、会社員の方、学生さん、役者修行中の方、お医者さん、さまざまな方が現在ご参加下さっております。

 こうしたさまざまな方がお越しいただくようになり、私のような流派の無い無名の個人としては、動きそのもので説得力を持たなくてはなりません。ですが、私の技術など未熟に未熟を重ねたものなので、単に技術だけでは人は着いて来てくれません。知識も然りまだまだ勉強不足ですので人に伝えられるものは限られております。ただ、何よりも重要な事にはいつしか自分としての考えが育ってきておりました。そのことを敢えて記すような無粋な事はいたしませんが、これからのこうした場というものは、おそらくこれまでのようにならないように感じております。それは、情報技術の発達が身体操作における普遍性を明らかにし、人が選ぶものの優先順位が変わってくることにあるからです。時代はいつも変わり続けていきます。人の心が選ぶものに対応していくには、最終的には心が読まれてしまうのです。これからは、多くの人に対して普遍性を持った生き方考え方の共感が求められるそんな指導者が必要になってくるでしょう。

 講習では、午前の部はGold Castle としては初めての文京総合体育館ということで、予想通り少ない参加人数となりました。今日は参加された方がみな役者さんということで、高校一年生のA君がオーディションで特技を披露しなければならないということで、カメラの前でおこなう抜刀術と納刀の一連の動きを皆さんにお伝えいたしました。これは殺陣的な動きであり、以前おこなっていた抜刀術ですが狭い室内でもそれなりに見栄えのするものなので一瞬の動きですが、身に付けておいて損は無いと思います。ですが、中途半端にやってしまうと逆効果になりかねませんので、どこまで取り組んだかが技術とはちがったところの表現に表れてしまいます。人が感動するのは、今の瞬間よりも、その背景に何がおこなわれていたかに感動するものだと思います。ですので、稽古というのは普段からおこなっていることが大事であり、そのためのイメージと準備が常にあるかが審査される立場の人には求められるでしょう。もう少し言えば、上に上がっていくには相当な心構えと全てに対する心配りが関係してきます。アルバイトでは適当でいい加減にやって、オーディションや現場の仕事では真剣にやろうと切り替えるなんてことは、人生経験の長い人から見ると同じに見えるものです。細かな反応、目線、仕草、言葉の波長、そうしたものが普段からなのかその場なのか一瞬で見抜かれてしまいます。私のところに来て下さる俳優さんを見てリスペクトするのは、やはり仕事をしている方はその辺りが段違いであると感じるからです。言葉だけでなく実践出来る方、実践するために軽い言葉を使わない方、そうした「意志」の強さが役者としての魅力に繋がるものであり、一緒に仕事がしたいと思われる信用度に繋がります。

 ここで話を軌道修正し、講習内容に戻ります。

 夕方は戸越体育館に移動して杖の講習をおこないました。先週の特別講習会でおこなった「旋打」をおこないました。軽い脳トレ的内容ですが、速くおこなえるようになると気持ちいいものですので、明日の講習でもおこないますが初めての方がどういう反応を示されるのか楽しみです。

 続く「上段扇抜き」からの「お辞儀潰し」では掴まれた杖の解き方に撥ね上げが肝心であり、お辞儀潰しでは力の掛け方に苦労された方が何人かいらっしゃいました。これには私としても何か伝える際に気がついていない部分があるように思えるので、そこを探しながら自らもより有効に動けるように考えて行きたいと思います。

 最後は久しぶりに「繋之型」をおこないました。これは力み癖のある人のために考案したもので、動きの繋ぎを考えて作った一連の動きです。頭で判っていても身体がその通り動いてくれないというのは、身につけ方が身体任せになっていた場合が多く、他の動きに対する順応性が欠如し、どうしても身体がそのパターンでしか動けない、つまりは動けない身体の使い方にしてしまっているということです。少し嫌な言い方をすれば、心と身体は密接に繋がっておりますので、順応性の無い身体の使い方は、自然と順応性の無い(融通の利かない)性格に育ってしまいます。何を選ぶかはその人次第ですが、やはり普遍性をもった身体と心であるほうが生きていく上で得るものは多いのではないでしょうか。

 さて、明日は深川スポーツセンターで13時20分~14時50分(殺陣クラス) 15時10分~16時40分(杖術クラス)をおこないます。会場の都合で、日曜日の開催がそれぞれ一コマずつとなってしまいますが、明日は大雨になりますが皆様お気をつけてお越し下さい。(京葉線の越中島駅からですと徒歩2分ですので、乗り換えにかなり歩くのが面倒ですが明日の場合、京葉線からの方がいいかもしれません。)


金山剣術稽古会  

2017年10月 稽古日程

2017年11月 稽古日程

甲野善紀先生からの紹介文


2017-10-22(Sun)
 

試練。

 昨日は午後から高田馬場にてW氏と後藤氏と稽古をおこなった。この時期床が滑りやすくなってくるため、より踏ん張らずに動くための足元の感覚が養われてくる。重心位置や浮きなど、そうした部分が滑らずに速やかに動けるかというお題に対し答えるべく稽古していかなければならない。

 9月5日に右肘を負傷し、安静に出来ない状態の中、昨日の抜刀術で再び悪化させてしまった。多少甘くみていた節があったのだろう。抜刀術に関してはしばらく控えるか、かなり限定的な稽古にせざるを得ない。連日稽古のため、患部を休ませる事が出来ない。これは私にとって一つの試練である。

 ある企画を12月に計画していたが、今の身体では延期せざるを得ない状況にある。かなり気落ちしているが、急いだところで良い物は出来ない。それまでに内容を含め、準備をじっくりと進めていこうと思う。

 私としては、この試練を乗り越えるべく、連日の稽古の中でいかに状態を回復させるか、何かを得ながらこの事態をプラスへと転換させたい。何かを得るための試練が訪れていると信じるしかない。


 明日は文京総合体育館と戸越体育館でGold Castle 殺陣&剣術スクールの講習をおこないます。おそらく明日の9時30分~11時00分に文京総合体育館でおこなう殺陣クラスは、Gold Castleとして利用する初めての会場ということもあり参加人数が少ないように予想しております。戸越体育館剣道場より11㎡広く鏡が壁一面にある綺麗な会場で殺陣の基礎を集中的におこないたい方にはお勧めです。会場へのアクセスは最寄り駅が本郷三丁目駅です。
文京総合体育館アクセス
大江戸線からは徒歩5分。丸の内線からは徒歩8分です。今のところ体験参加のお問い合わせもありませんので少人数での講習となる見込みです。

 貸し出しの武道具につきましては、深川スポーツセンターや文京総合体育館などでは私が運搬して行かなければなりませんので本数に限りがございます。ですので貸し出し用のものにつきましては体験参加者に優先しております。体験参加を終えて生徒になられる方には武道具を揃えて頂く様にお願いしておりますので宜しくお願い申し上げます。


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2017年10月 稽古日程

2017年11月 稽古日程

甲野善紀先生からの紹介文


2017-10-20(Fri)
 

未知なる道へと

 福岡のお菓子に「博多の女(ひと)」というのはあるが、都内に住んで13年が過ぎ「東京の人」という実感はほとんど無い。考えてみれば慌しく日々が過ぎていた。それは東京で生活しながら当時の夢に向かっていたからであり、それが当然という日々の価値観であったからだ。だが、そういう道筋の分からない日常というのは常に不安と隣り合わせでもある。時の流れは冷酷に感じることもあるが、そうしたものはその当時の未知なる物を知らぬ価値観であり、まだまだ重要なものを時の流れと共に知っていくことになる。何事も経験と向かっていく行動力が、これまで見えなかった道筋を照らしてくれているようにも思える。ひとそれぞれの道筋。東京で長く生活をしてきたが、これからの道筋はある意味、自分で道を整備して行かなければならない道とは言えない道を通らなければならないのかもしれない。

 秋雨のせいか、今夜フト感じることは、東京に住んでいるという実感をもてる日々の暮らしや人との出会い、そうしたものをこれからは築いていきたい。東京という街はさまざまに入れ替わりが激しい。そのため人と人との関係が希薄になりやすいものである。だからこそ腰を据えてその地に根を張りなにかを確立していかなければならない。今ある活動が数年後数十年後になっても輝く想い出となるように、稽古を通じてご縁のあった人がその日々を良かったと思えるような、そういう足跡を残していきたい。

 さて、本日は戸越体育館でW氏と稽古をおこなった。東京生活の中であまり満員電車に乗る事はなかったが、この隔週水曜日の稽古は剣術稽古の前に私の殺陣研究もおこなっているので、早朝の山手線通勤ラッシュに乗らなければならない。しかしながら、これを毎日続けている会社員の方は大変なストレスであろう。このような通勤の日々を毎日何年も送っていては精神的におかしくなっても不思議ではない。私自身、移動と食事と稽古は毎日の欠かせない手段なのでなるべく無理の無いようにしたい。

 殺陣の研究稽古では、細かい構えや形の修正をおこない、立廻りでは来年あたりにおこなう動きがほぼ出来上がった。今おこなっているABCDとの立廻りからの流れなので、先を急がずに課題を克服しながら進めていけるようにしたいと思う。全体的にレベルが上がってくれば非公開での動画を撮ってみてもいいかと思う。だが、今はまだそこまでのレベルでは無いので、動きを覚える事や速く動けることだけが上手いと勘違いさせないためにも、基礎的な部分をおこなってそれぞれに課題を見つけてもらいたいと思っている。

 杖術では、月曜日に考案した新しい技をW氏相手におこない、一応互いの動きはこれで決める事にした。お辞儀潰しでは、これに抵抗しようとした相手への対応を稽古したが、有効な方法を見つけるも今度はその方法も対応策が生まれ結局課題が残る事となった。ただし危険であるが故に試せない有効な方法もあるので、その方法以外での手段の模索が今後の課題。

 体術では、指の形により利きが大きく異なることが確認できた。I君I氏W氏相手にそれぞれ検証できたので次回井上さんと稽古をおこなった時にお伝えできればと思う。さらに今日は腕の使い方に得るものがあった。腕、肩、手首、それらの位置関係などから、昨日までより強力に利くようになったものがあるので、他の方でそれを試したいと思う。おかげで今日は左右の両肩が筋肉痛になってしまった。

 10月は私もそうであるが、周囲の方々も少し充電期間となっているようだ。それはその後の展開を身体が予知しているから、そのための準備を身体が整えようとしているのだろう。最近はそういうことがなぜだか解るようになってきた。考えるというよりは、感覚的に感じている。外に出ればまだまだ知らない世界は沢山ある。いま生きている世界は同じ日本、同じ東京内においても、ほんの一部しか見えていない。だからこそ生きていけるのかもしれないが、その一部が私にとってどのような世界であるのか、それはそれを想う人の心が多種多様な世界観を生み出しさまざまに世の中が蠢きそこから生じる問題や争いの中で何とか救いのある日常を求め蠢いているのであろう。出来ることなら、無駄を省いた効率とゆとりのあるの生き方のなかでバランスよく発展し続けていきたい。それには、日常の安定したサイクルの確立と同じ時間軸の中で生きている方との出会いを通じて、学びや指針を頂き、自由で難しく無い関係性の中で互いをリスペクト出来る、そうしたファミリーのような才能人が集う場を持つことも今後は重要になってくるような気がしている。

 東京に住んでいる事の意味とそのありがたみを感じられる、私も「東京の人」として遅蒔きながら仲間入りしたい。


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2017年10月 稽古日程

2017年11月 稽古日程

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2017-10-19(Thu)
 

スカイツリーの色は主として粋と雅と幟の三種類らしい

 今夜は星空が綺麗に見える。東京の河川が昔に比べて綺麗になったように、大気の浄化と灯りを消せば東京でどれほどの星空が見えるのだろうと思ってしまう。これだけ人が住み高層ビルが建設された今では、治安や安全上の理由から電気を消す事は出来ないだろう。もし20分間だけでも消灯出来たら実際どれほど見えるのだろうか…それでも排気ガスや煙で思ったほど見えないのかもしれない。

 今朝は「高齢者のための剣術教室」に行き、いつものように皆さん元気に取り組んでいただきました。私もいろいろと身体の事を考えて安全におこなえる内容を考えております。「反転打ちからの追い打ち突き」は出来る方が増えてきました。ペアを変えながらローテーションしていきますとかなりの運動効果があります。結構難しい事をやって頂いているのですが、これまでに少しずつ持ち替えや打ち込みに突きなどをおこなってきておりますので、知らない人が観るときっと驚かれるでしょう。

 最後は鞘付木刀を使って、切っ先が抜けるギリギリのところまで身体を開いて刀を抜く動きをおこないました。これは左右共におこないましたので、右腰に帯刀し不慣れな左手での抜刀間際までの運動をおこないました。これは、刀を抜くという体捌きを身体全体の運動として、柄に手を掛ける位置を柄頭寄りとし、後ろ足を開いて腰を開き肩甲骨を寄せながら鞘を引いていくことで、かなり身体に効いてくると思われます。とくに柄に掛ける手首の角度が、抜く際における背中の形状に大きな違いが生じます。

 今日はレストランで食事をいただき、ワイワイと賑やかに談笑いたしました。雨もほとんど上がり傘を差さなくても帰ることが出来ました。


 夜からは住吉でI氏と稽古。私の稽古会は少人数でおこなっているが、I君含めイニシャルIの方が三名となっている。今日も空いている武道場でI氏とともに細かな技術的な操作をジックリ稽古した。

 視覚に頼らない、眼を瞑って意識しにくい感覚を養う事も稽古の方法としては必要である。もちろん眼を瞑らなくても身体を観る癖が出来ていれば視野というのはそれほど見ていないものである。

 今日は「万乃型」にいろいろと変更点が見つかった。大きな変化ではないが、さまざまな箇所に及ぶ。11月の稽古から皆さんにお伝えしたい。

 今夜も2時を回ってしまったが、明日は午前中から移動となる。明日もいろいろと試したい事があるので中身のある稽古となるだろう。


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2017年10月 稽古日程

2017年11月 稽古日程

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2017-10-18(Wed)
 

寒い秋

 吐息が白くなるほどの寒さとなった今日は、高田馬場でI君と稽古をおこなった。今日は武道場が空いていたので少し寂しいような感じがしたが、数年前は月曜日といえばいつもこんな感じであった。ここ数年で居合いと殺陣の人口が増えてきた。

 稽古では、新たな杖の型稽古を試みた。これは演武用にイメージしていたもので実際におこなったのは今日が初めてである。お伝えするにはまだ私の中で整理出来ていないので、しばらくは私自身がこの稽古から何かを得ていきたいと思う。

 その後も幾つか新しい動きを試したが、まだ納得できるものとなっていない。杖術、剣術ともに新たな型稽古を考案したいと思っている。

 最後に体術をおこなった。I君も体術に興味を持ち始め、少しずつであるが変わり始めてきた。私としては手の形で利きが断然変わるものがあったので、今度別の人とおこなった際に試してみたいと思う。


 11月26日(日)19時00分~19時49分 BS1 NHKにて「東京オリパラ団」という番組にIくんの小学校が取材されたようです。I君も映っている可能性がありますので観てみたいと思います。


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2017年10月 稽古日程

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2017-10-16(Mon)
 

秋雨の戸越体育館

 珍しく一日明けてからの記事となってしまったが、昨日のGold Castle 殺陣&剣術スクールは戸越体育館にて午前の部と昼間の部を続けておこないました。

 昨日も朝から雨が降り続けており、8時45分に入り口が開場され、9時10分のスタートとなるため着替える時間を省くために、午前の部開催の場合は稽古着を来て自宅から行かなければなりません。いつもなら電車を乗り継ぎ歩いて会場まで行きますが、昨日は山手線の五反田で下車し、そこからタクシーに乗り換えて会場に向かいました。日本のように特に東京のように地下鉄が網の目を縫う様に走っているとタクシーという選択肢は最後になってくるのですが、2014年12月に日信工業さんのブレーキ製品のプロモーション活動として、インドネシアに演武と写真撮影のために5日間ほど行った経験がありますが、交通手段は車かバイクのみでタクシーが日常の足となり大変な混雑でした。


 さて、講習では午前の部昼間の部ともに、殺陣クラスでは基礎的な部分をおこない剣術クラスでは前回に続いて受け流し、そしてそこからの峰を返して相手を崩す稽古をいたしました。この峰を返して相手を崩す稽古では、腕の角度により背中を使えるかということが大事になってきます。力の方向、剣の接触部分と身体との繋がりを消さないための姿勢や脚部の連動、そうしたものを学ぶ事が目的です。

 昨日も新しく生徒になられた方やは初めて体験参加に来られた方が何人かいらっしゃいました。色々な方と出会っていく中で、この教室をより楽しく集中して真剣に取り組める空間にしていくことを私は忘れてはなりません。相手を思いやり、リスペクトする部分やときに空間を守るための発言もあるかもしれませんが、人が集まる場というのは、主宰者の影響が色濃く出るものですのでそのあたりはこれからも意識して間違えの無いようにおこないたいと思います。


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2017年10月 稽古日程

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2017-10-16(Mon)
 

旋打に沸いた杖術特別講習会

 秋らしい雨、肌寒い一日の中、今日は初めての文京総合体育館にて杖術特別講習会をおこないました。二時間講習のため、講習前後の時間配分が初めての会場ということで勝手がわからず、自宅から稽古着に着替えて行きました。予想通り開始時刻五分前まで更衣室が使えないということで会場準備など着替える時間が省けて助かりました。冬はコートがあるのでいいのですが、夏や肌寒い時期は羽織りのようなものがあると便利でしょうね…。さすがに稽古着で電車に乗るのは控えたい…と、思います。(と言っておきながら明日の朝も着て行きますが…)

 今日の講習会では、いつもの常連メンバーと、前回の抜刀術特別講習会で初参加されたAさん、今回初めて参加されたTさんに初めてお会いしたSさん、復帰されたTさんに昨日眼の手術を終えて見学と懇親会に参加されたNさん。お陰様で非常に盛り上がった講習会となりました。

 「左右の払い突き」や「左右の落とし突き」などでは、手足の連動をお伝えいたしました。力み過ぎてしまいますとこの連動が途切れやすくなってしまいますので、最適な加減を道具から感じることが重要です。

 「旋打」(せんだ)では、さらに手足の連動性が求められる内容となっており、これがピタリと嵌るとカンカンカンと樫と樫の打ち合う音が響き渡り、皆の打ち合う音がこの剣道場内でかなり響いておりました。少しの手順が動き全体の中で劇的に効果をもたらしますので、脳トレ的操作となりますが、「やめられない系」の内容ですので、今日まで講習会ではおこないませんでしたが、これからはGold Castle の講習でもおこないたいと思います。

 あっという間に二時間が経ち、これもまた初めてとなるアジアン料理のお店で懇親会をおこないました。前回の懇親会も盛り上がりましたが、今回はさらに盛り上がった懇親会となりYッシーことYさんとWさんのコンビが面白くて、昨日手術されたNさんは「笑い過ぎて頬が筋肉痛になりそうです。」と言ってましたし、復帰されたTさんも「一週間分ぐらい笑いました。」と言ってたほど盛り上がっていました。私もYッシーさんには涙が出るほど笑わせて頂きましたが、ヒヤヒヤしながらも公認が取れて良かったと思いました(笑)。

 私のテーブルでは、イラストレーターのYさんと、ダンサーのSさん、ご婦人Oさんがいらっしゃいましたが、私が昨日不思議な体験をした話をSさんに聞いていただき、その流れでこれまでの不思議な体験を次から次に聞いてもらい、隣で賑わっているなか、こちらのテーブルは不思議なお話で盛り上がっていました。

 二時間半の懇親会でしたが、たくさん動いてたくさん笑い、こうした一日をみなさんと過ごせる事が出来て幸せに思います。明日も、朝9時10分から戸越体育館で講習が始まります。明日も秋雨かと思いますが、賑わう講習となることを願います。

 本日はお越しいただいた皆様、誠にありがとうございました!


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2017年10月 稽古日程

2017年11月 稽古日程

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2017-10-15(Sun)
 

人の魅力生き様

 今週も木曜日が終わった。明日は武道具屋に行き、その後は企画の整理をおこない、より具体的な部分まで一応決めていこうと思う。明後日の杖術特別講習会の内容と、初めてである文京総合体育館での開催についての再確認もしなけらばならない。もちろん懇親会会場への再確認も。振込み手続きもあり、なんだかんだと不備無くおこなわなければならない。まあしかし、そうした事務的手続きや頭の整理があっての身体表現とも言えるので一人でやっていると全てが把握できるので全ての作業が苦ではない。

 本日は、高田馬場でW氏と後藤氏と稽古をおこなった。今日は初めに後藤氏に皮膚の接触から力感や肩甲骨の状態を感じてもらい、そうした接触圧が変わらなくとも、内部の変化が「質感」となって伝わる事をお伝えした。皮膚から感じる接触の質感であるが、接触しない質感と言えば、視覚から感じる捉えきれない質感となるのだろうか。あくまで想像であるが、視覚からなる経験という人間の優れた計算力を逆手に取った方法をいかに工夫しておこなえるか…

 杖術では、「十一之型」を最後までおこなった。今日は試しに膝行しながら少しおこなってみたが、合気道経験者には興味深いものとなるだろう。私としても新たな自分の稽古として本格的に「膝行十一之型」を考案しようと思う。

 剣術では鹿島神流にある「足払浮舟」を参考に、千鳥足を廃し浮きを掛けて両足を開いて腰を落とす形に変更した。足払いに対する受け方は他にもあると思うが、この足運びと剣に重さを乗せる重心操作は稽古として得られるものがある。

 抜刀術では、「懐月」と「稲妻抜き」をおこなった。あらためて懐月は鞘を引くのは僅かであるが、その最後の重要な手の内や腰の開きを自得するには向いている技といえる。稲妻抜きは、甲野先生の技をS師範から学び、私の中でかなり変更に変更を重ねた技であるが、初期の頃は、2010年に撮影された動画があったのであるが、私がその映像を人に貸してしまい結局あげてしまった形となった。あの当時はYOUTUBEにもアップされていたが、当時のS師範の厳しい袋竹刀での籠手打ちを外して籠手に斬り付ける稽古は、当時かなりおこなっていたが、籠手が真っ赤になるほど強く打たれたものである。収録の最後に趺踞からのタオル抜刀(タオルを離して地に落ちる前に刃で打ち飛ばすもの)もその場で初めておこない二回目で成功した。当時は、私が映画に出るというお話の元武術稽古をおこなっており、その都度映画監督の方が稽古場に来られテスト撮影をしていただいた。配信は出来ないが、今でもそうした幾つかの映像を持っているが、さすがに当時の動きは見せられるものではない。(もっとも今現在も恥ずかしい動きを晒してしまっているが…)

 稽古後、更衣室でいつもここでお会いする殺陣の先生とご挨拶し、今度下北沢のスズナリでご出演される舞台のチラシを頂いた。この方は以前から殺陣の指導風景などから、お人柄に惹かれるものを感じ、私の教室以外でお勧めするならこの方の教室だろうなと思っていた。今日初めてお名前を知ったのであるが、思っていた通りの、いや、思っていた以上の経歴の方で、それを感じさせない(逆に感じていたのだが)雰囲気に学ぶべきものを感じていた。日程が整えば舞台を観に行きたいと思う。

 役者というのは、やはりその人そのものの魅力がなければならない。演じている間だけ魅力があるのは間違いであり、普段の魅力が演じた際に伝わるものだと思う。人柄や生き方に感動して、演目よりもその人の芝居を観たいと思わせるような中身のある役者がいい。アルバイトで疲弊した日常ではなかなかそれは難しい。自分のためになるアルバイトや仕事を探すのは至難であるが、役者という仕事で成立させていくにはその至難を己の糧にしていかなければならない。

 私の知っているひとでも、見た目からは想像出来ない苦労といえるアルバイトを色々と経験されてきた方がいる。そして、それを苦労と思わずに話されているから驚かされる。そういう人はそうした普段の姿にこれまでの向き合い方が輝きとして備わるものなので応援したい気持ちになるのは自然である。

 夜からは場所を住吉に移して、先日の振り替え稽古としてI氏と稽古をおこなった。今日は合気道の団体が十数名いたので、珍しく混雑した中での稽古となった。

 脚鍛稽古、杖術、剣術、をおこないあっという間の二時間が過ぎた。帰りは途中から雨が降って来たが高下駄でダッシュして横断歩道を渡り駅に潜り込んだ。自宅最寄り駅に着くと雨はあがっており、難無く家路に着いた。

 退路を断つというのは、決心の要ることであるが、私としても週休二~三日、ボーナス年二回の生活を六年続けたが、それを捨ててそこから長いアルバイト生活を送りさまざまな地でさまざまな人と出会い、一瞬の輝きのための長い苦悩生活が長く長く続いた。遠回りをしたとは思っていない。それはやはりその時の苦悩や助けられた人からの思いが自分自身に大きな影響を与えそれが私という人間になっているからだ。そしてそうした経験は人を見ても見えてくるようになる。どんな状況になろうとも、己の糧となるようにすることで、後々の自分を助けてくれる事になる。そうしたことは、退路を断つことがまずはスタートだと思う。今私が舞台で観たいのは、演目自体というよりも、観たい役者の生き様に興味がある。私の場合そこを観たい。


2017年10月14日「杖術 特別講習会」
(残り二名となりました)

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2017年10月 稽古日程

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2017-10-13(Fri)
 

ヨドバシ街で打ち合わせ

 本日は新宿西口にてとある打ち合わせをおこなった。都内に住んで13年経つが新宿西口にあるヨドバシカメラの○○館の多さに驚いた!新宿なんて飽きるほど来ていたつもりであったが、未だ一歩も踏み入れていない場所を知った驚きと喜びがあった。

 東口や南口はそれなりに見て来たが、西口はあまり行く機会が無く、西口から南口への甲州街道に通じる道は「へぇ~こんなところがあったのか。」とヨドバシ街を待ち合わせの時間までウロウロとした。

 約一年ぶりにOさんと再会。(具体的になってきましたらお名前を表記させていただきます。)お忙しい方なので、仕事の合間を縫って一時間打ち合わせの時間を作ってくださいました。昨夜は企画書が出来上がり、それを元に打ち合わせをおこなったが、諸々変更箇所や課題が見え、やはり打ち合わせをやって良かったと思える濃密な一時間であった。

 準備が仕上がりに左右すると思われるので、私なりに足りない頭を使っていろいろと人に相談しながら計画を実行したい。

 Mさんが仰ってくださった言葉を胸に、後悔しないもの、納得できるものを目指して力を頂きながら前進したい。


2017年10月14日「杖術 特別講習会」
(残り一名となりました)

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2017年10月 稽古日程

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2017-10-11(Wed)
 

向かう先であり辿り着く場所

 甲野善紀先生の著書『剣の精神誌』の中に、老荘思想の根幹をなす考え方として「なにも思わず、なにも考えず、決められた場所や立場に拘束されず、なにかに従い、すがり、頼りにすることなくして、はじめて道を得、道に安んずることが出来る」という一文を忘れないように記録しているが、いつの世も、人は不安に駆られ人はどうあるべきかということを考えさせられながら生きている。当時の人々は現世には存在しないが、人類は途絶えることなく今に続いている。現世と太古、ひとは何が変わり何が変わらないのであろうか…いつの世にも歴史があり、現世もいずれ歴史になる。「今を生きる」とはどういう価値なのであろうか…


 さて、本日火曜日と言えば「高齢者のための剣術教室」に行ってきました。毎週お世話になっているこちらの会場へは、講習のために行っているのはもちろんですが、スタッフの方や、居住されている方々とお会いしご挨拶すること、以前参加されていた生徒さんと立ち話をすること等々、笑顔に包まれた空間で楽しくお話させていただくことが、私にとりましても癒しになりますし、ひとが生きていて日々その事への不安や切実な思いというのが、少しでも薄れていくような、忘れてしまうような、そんな思いを会話から僅かにでも感じますと、私も真剣にさせられ、頭で考えるよりも、身体が、心が、反応してその方に接するようになった気がいたします。こちらの会場で私が学ばせて頂いている事、経験させて頂いている事は、私も仕事という考えでおこなっておりませんので、もちろん報酬は頂いておりますが、先に記載した老荘思想の根幹をなす言葉のように、ありがたい環境であってもその環境や待遇にすがるつもりも無く、私は私の思うようにさせていただいております。そうした接し方につきましては、私は純粋に稽古を思っておこなっておりますので、自分の評価や、皆さんに気に入ってもらえるようにということを第一に考えておりません。

 三年前に有志で始めた剣術教室ですが、先日こちらの運営会社のホームページの教室紹介として掲載していただきました。カルチャークラブのような縛りも無く、自由にやらせていただけることは非常にありがたいと思っております。あらためて感謝の気持ちとともに、毎週火曜日は私にとっても、心を浄化させる一日として大事にしたいと思っております。


 一旦帰宅し、午後は半年に一度の歯医者の定期健診に行き夜からは住吉でI氏と稽古。

 …の予定であったが、なんと今日は休館日!

 I氏に連絡して会場近くで合流。昨日が祝日だったため休館日が一日ずれてしまったことに気がつかなかった…。

 せっかく時間を割いて来て頂いたI氏に申し訳なく、帰り道の小名木川沿いにある遊歩道で体術稽古をおこなった。二十分位おこなったであろうか、私にとっても、バッグを肘に掛けるより肩に掛けた方が楽であるという会話から得るものがあり、稽古に活かす事が出来た。そこからより発展出来そうな感じがしたので、私の中でその感触を寝かせておこうと思う。

 I氏とさまざまな話もでき、現在の私の客観的な実感から、次の器を満たせるものに移ろうかと思えるようになった。それはマトリョーシカのように、中に同じ人形が何体も入れ子構造によって入っているような感じというのだろうか、コップ状の器の中にそれが何個も入っており、一番中心に入っている小さいコップに少しずつ水が滴り落ち、満杯になってその次のコップに注がれていく。やがてそのコップも満杯になり、その次のコップに注がれていく。といったふうに、中身が満杯に満ちたことでようやく次の段階に移れるという意味合いである。

 大きな器を満たすには、そこに至る全てのコップが満たされていなければならない。コップを満たすには、一番初めのコップに入る水の一滴が、満たされ大きな繋がりとなってさらなる大きな器が用意されてくる。

 「なにも思わず、なにも考えず、決められた場所や立場に拘束されず、なにかに従い、すがり、頼りにすることなくして、はじめて道を得、道に安んずることが出来る」

 私にはコップの水一滴が溢れたときに、次なる道が見え、その一滴が得られる生き方こそ私にとっては向かうべき道であり、辿り着く場所であると思っている。


2017年10月14日「杖術 特別講習会」
(残り二名となりました)

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2017-10-11(Wed)
 

休養日

 今日は清々しい一日でなんとも気持ちよくリラックスして過ごすことが出来た。

 休養日など、この程度で甘いなと自分自身思っていたが、それなりに毎日講習や稽古に行っていると疲労は蓄積される。

 だが好きな事を自分で選んでやっているので、嫌な疲労ではない。そのため休養をしたいという思いになり辛い。

 だから、このところ思うことは、講習や稽古会の内容を良いものにするためには、心身ともにリラックスした状態で、何かを得ようという渇いた探究心が、お腹を空かせて食事にあたる感動と同じく、「動きたくて 感覚を探りたくて 気付きを得たくてしょうがない」と言える状態で望めるなら、よりよい稽古となることは想像に難くない。

 そういった意味では、これからの私にとって休養日の過ごし方が重要になってくる。

 何も考えないようにして、結果として良い閃きやアイデアが生まれる事も少なくない。

 リラックスした状態の中で、身体と向き合い優しく心地良い調整をしてあげることも大切。

 そうした時間が取れることは贅沢なことかもしれないが、結果として長く向上し続けていくためのは、選ぶべき選択だと思う。

 まだまだ我武者羅に行きたい。だからこそ調整し、この身を大事にする時間を確保したい。

 あたらしい世界に向けて!


 2017年10月14日「杖術 特別講習会」
(残り三名となりました)

金山剣術稽古会  

2017年10月 稽古日程

2017年11月 稽古日程

甲野善紀先生からの紹介文


2017-10-09(Mon)
 

運気とバランス

 世間では三連休ということに日曜日の講習が終わって気がついた。このところ面白いほど運気が悪い。まるで私を怒らせる何かがわざとそういう風に仕掛けているとしか思えないような身の回りの出来事に今週は疲弊した。とは言っても、私を怒らせて喜ぶ人がいては面白くないが、そういう類の怒りではないので、ここは身を任せて次なる運気に期待したい。

 東京もいいが、もっとゆっくりと他人に侵入されないパーソナルスペースで日々を送りたいという憧れはある。私の夢、それは少しずつ変わり続けているが、ゆとりの中で早く回していける効率と強さと環境の中で、大きく息を吸い込む事が自然と出来る空間に身を置いて生きていたい。細やかな裁量の経験から、今の居場所とは異なる空間(次元)のなかで景色を見てそこに住みたいと思う。

 おそらく私は疲れている。今週は心身ともに回復させなければならない。
 

 さて、本日は品川区総合体育館でGold Castle 殺陣&剣術スクールの講習をおこないました。昼間の部では柔道場ということもあり、殺陣クラスでは久しぶりに斬られて倒れる稽古をおこないました。そのなかで足の使い方が非常に大事である事をお伝えいたしました。その意味は今日受講された方は皆納得していただけたと思われます。斬られ方を引き出すものとして、斬る側が倒れる位置を指定するという方法でおこなったところ、それぞれにいい動きが生まれてきました。特に俳優ペアのSさんとTさんは、「さすが!」と言える動きを自らいろいろと試されていました。撮影現場や舞台などで倒れる芝居が付いた時は非常に使えるものです。さまざまに応用がききますのでまた柔道場でおこなう機会があるときはおこないたいと思います。

 夜間の部では、久しぶりに少な目の参加人数でしたが、それぞれに集中した内容で時間が過ぎるのが早かったように感じます。杖の経験が少ない方や初めての方もいらっしゃいましたので、ジックリおこなえたと思います。剣に興味を持って参加される方がほとんどだと思われますが、杖術を経験されますとほとんどの方が興味を持って取り組まれます。

 やはり殺陣というものが広く一般的には世間の目に留まりやすく、剣術や杖術といいますと、古武道大会などでおこなわれている演武のイメージが強いのではないでしょうか。当スクールの特徴のひとつに、殺陣に興味を持ち、次第に剣術や杖術をここで知り、殺陣よりも興味をもたれる方もいらっしゃいます。つまり、世間一般に剣術や杖術、または抜刀術というものが目に触れる機会が少なく、たまたま映画や舞台、アニメで知った情報からYOUTUBEで検索して情報を具体的に得ると言うことが一般的な流れでは無いでしょうか。

 そういう意味では、どのような情報が得られるかということが重要になってきます。誹謗中傷が相次いでは未来への発展はありません。実力のある人が自然と残っていく世界だと思われますので、実力を身につけることに精進する事が正当な手段であると思います、さらに人にはそれぞれの役割がありますので、その役割を真っ当に果たす事が生きていく上での使命かと思います。

 この世に生まれ、子供から大人になり、今ある姿に何を思うか…


 良いものを観よう!悪いものに目が行くのは、己の心に邪心が漂っているからかもしれない。自らの意思で心を浄化させるのはなかなか難しいが、それも修行の一つ。良いものに自然と目が向き、世の中の景色と関わってくるものに対する結界が張られることで、道はまたハッキリとしてくる。運気という自然の周期は変えようもないが、そうした中で学び得ていく事はこれからの状況判断に必要となるので、運気運命と向き合っていかなければならない。

 不思議なものであるが、そうしたことは何らかの因果に関係している。バランスと周期、それは必ず訪れるサイクルであると、二十代の頃から実感していたが、その先に起こるであろう事を想像すると、全ては納得の範囲内に収まる。ただ単に今がもどかしいだけなのかもしれないが、時間は止まってくれないのでそれは致し方ない。

 とにかく、私は前に突っ走って行かなければならない!


2017年10月14日「杖術 特別講習会」
(残り三名となりました)

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2017年10月 稽古日程

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2017-10-09(Mon)
 

いいものを観て行こう

 本日はGold Castle 殺陣&剣術スクールの講習を戸越体育館でおこないました。昼からの杖術クラスは剣道場と柔道場の両面を使っておこないましたので、今日の人数でもスペースを確保しておこなうことが出来ました。内容は半分しか出来ませんでしたが、それぞれの熱量を感じそのまま続けましたがそれで良かったと思います。体で覚えるのと体任せにおこなうのは違ってきますので、体で感覚を手に入れることと、ただ動きの流れをリズム的に覚えるのでは全く違います。大事なことは頭で考える事。脳と身体の回路の通りをよくしていくための稽古として、体で覚える=脳を使って感覚を養うことが重要です。広い意味で考えますと、技や型稽古だけでなく、考えておこなわなければならないことは全てに意味があり、いずれそこが重要な部分である事に気づかされます。気づいた時には遅かったということにならないことが、真剣にならなければならない緊張感が「なにを捉えているか」ということに現実を突きつけられます。

 次の講習までの間、人の居なくなった武道場で生徒のHさんと膝と股関節を緩める走り方を10分間ほどおこないました。膝と足の指との関係は張りと緩みから硬くなったり柔らかくなったりいたしますので、あらためて私といたしましても気付かされました。Hさんから山登りのお話を、武道場に戻って来られた生徒のIさんとともに伺いましたが、相当な経験の持ち主の方なのでHさんのお人柄から納得する部分もあり、僅かな時間でしたが楽しいひと時でした。

 今週はそのHさんとIさん、そして和歌を嗜まれるSさんがダブル受講されました。先月はそのIさんとSさんがこれまでの最多受講回数を塗り替える12回となりました。つまり人の三倍受講されたという事になり、その熱意とそれに応じた成長を嬉しく感じております。

 この教室をおこなって、映像や舞台で殺陣に興味を持って参加された方が多いのですが、刀の使い方や体捌きに憧れを持ってこられる方は当然ですが、斬られる事や、絡みとしての芝居に関して、熱量の差を感じる方も少なくありません。つまりは、殺陣と剣術の認識の違いがハッキリとしていない方が多いからであると思うのです。殺陣というのはお芝居のためのものですので、斬られる芝居も、斬り掛かるまでの間の芝居も、殺陣なのです。ですので、殺陣をやりたくて、入会したものの実際剣術の方がいいという方も多いのではないかと思います。

 個人で楽しむなら剣術を選んだ方がいいかもしれませんし、集団で一つの芝居を完成させることに喜びを見出すなら殺陣。個人プレーか団体プレーか、もちろん剣術でも自分のことだけを考えては稽古になりません。役者であるなら、現場で短い稽古期間に対応するなら、スキルを上げておく必要があります。そういう意味では役者でなく、別段発表の場を目指している訳でもなく、殺陣が好きでおこなっている方は貴重な方と言えるかもしれません。そうした方の熱意が団体作業でおこなう殺陣というものを作り上げていくのです。

 相手を想い斬られる芝居、斬り掛かる芝居、そうしたものに真剣に取り組む事は、何かを形作るための実践法として殺陣の形式を借りた学習であります。周りが見えているか、安全と危険のラインが解っているか、相手の技量に合わせて柔軟に対応出来るか、人間関係にも通じる事ですし、体一つで仕事をおこなっている人にとってはさらに高い部分を求め実践していかなくてはならないでしょう。


 来年1月の土曜日の講習日程は全て戸越体育館にて、12時30分~14時00分/15時30分~17時00分となりました。完璧な抽選結果に私自身驚きました。日曜日につきましては、おそらく深川スポーツセンターの割合が増えそうです。

 明日は、最後となる品川区総合体育館での講習となります。来年の3月末頃まで耐震工事に入りますので、しばらくの間ここでの開催はありません。来年の春頃には私自身おそらく色々と進んでいるかと思いますが、ご縁のある方と長く、よりよい空間を維持していけるようにしたいと思います。


2017年10月14日「杖術 特別講習会」
(お申し込み受付中)

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2017年10月 稽古日程

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2017-10-08(Sun)
 

冷え込んだ秋の夜

 先ほど終電一本前の電車で帰宅して1時30分を回ったところ。今日も充実した一日であった。

 まずは、少しずつ映像制作の企画を進めており、今回は私も演武映像というよりは作品としてこれまでに無いものを作りたいという考えから、徐々に形になり始めてきた。プロの方々のお力を借りて今出来るもの。そして後に残せるものとして大事に進めて行きたい。

 午後からは高田馬場でW氏、K氏、後藤氏とともに稽古をおこなった。昨日の体術稽古で左の効きをK氏に試したが、やはり両手で受けられるとさすがに厳しい。だが右よりも左の方が効きが良いことは確認できた。

 杖術では、「四方突き」を集中的におこない、その後「十一之型」をおこなった。秒数制限を設けると失敗しやすくなり、大体同じところがミスしやすくなる。そのため、なんらかの原因があるためその部分を稽古して修正していく事が必要となる。ゆっくりおこなう稽古と秒数制限を掛けておこなう稽古の両方で気付くものがある。

 剣術では、「受け流し」をおこなった。やはりこの受け流しは相手に降伏の機会を与えるべく相討ちの無い位置取りとなり寸止めにておこなうことで、なぜおこなうのか?という問いに納得が行く。刺せば手っ取り早いが降伏の機会を与えようとすると相討ちになりうるし、払うことも出来るが後の先とはならず、斬割のように割り行って突きつけてもいいが、やはりの受け流しは剣の操法などによる流儀も関係しているのだろう。

 昨日の稽古で初めておこなった、相手の首の後ろに峰を返して潰していく稽古が予想以上に稽古となった。これは体術に近い力の使い方でもあるが、後藤氏の柔らかさと力の方向の感覚には、受けていて気持ちが良かった。こうした稽古は一見痛そうに見えるが、上手な人がおこなえば受けていて気持ちいいものである。力がぶつからず通していくことが大事。かといって受け手が始めからそれに備えて重心を後ろに掛けていたら、こうした稽古は進展しない。もちろん、分かっていても技が効く事が一番であるが、それ以前の、力の使い方やその通り道を学ぶための稽古として、「効きを探るための稽古」が大事である。

 次に剣術で「峰渡り」をおこなった。これは私の突き返しからの進化版である。最後に後藤氏が左手MPで一気に270度回転させてみてはという提案に、そのための、最初の受けの際に柄を持つ左手の握りが、MP関節を返した状態であることが重要であるとわかった。そのことにより、左手MPの締めが峰を渡りながらかつ重さを掛ける事が出来る。このところ何故だかMP関節からの発見が多い。もしかすると、足のMPも歩法や浮きに何らかの効果をもたらすかもしれない。

 最後は抜刀術「飛燕」をおこなった。今日はこの一本だけ集中して取り組んだが、それぞれに進展があったように思う。


 稽古が終わって一旦帰宅し、夜からは甲野善紀先生のメールマガジンの動画撮影とそれにともなう稽古のため松聲館に行ってきました。ツイッターに、夢で武術の技に対する根幹的な気付きを得たと書かれていましたので、ドキドキしながら伺いました。

 20時から23時45分頃まで稽古と撮影でしたが、力が出せない不思議な感覚にただただ驚くばかりでした。私としましては田島さんに左の切り落としを受けて頂き、右との違いに実に的確な考察で納得いたしました。余計な癖の染み付いていない左に、右との質の違いがあるようです。

 今日の先生の技には、これに対応するには果たしてどうすればいいのかと悩んでしまうものでした。ですが、対応する手掛かりに気がつく事があれば、大きな進展となりそうです。最後に杖を掴まれた際の対応法を何度も教えて下さいました。私がおこなってきたものと全然違っており、研究したいと思います。それから演武撮影に関してのご了承も頂きましたので、杖術、剣術、抜刀術、それぞれ抜粋しておこないたいと思います。


2017年10月14日「杖術 特別講習会」
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2017-10-06(Fri)
 

きれいに見えた中秋の名月

 本日は戸越体育館でW氏と稽古をおこなった。右腕を休ませるため、殺陣の研究稽古はおこなわず、二十分間、膝と股関節を緩ませるジョギングをおこない、その後剣術稽古としての「受け流し」をおこなった。これまで受け流し自体は他流との稽古でおこなっていたが、私自身における稽古としては、その必要性を考えた時に気が乗らない部分がありこれまでほとんど剣術稽古としておこなっていなかった。だが、先日殺陣としての刀の魅せ方を掴む上で、この受け流しを伝えなくてはならないという事から、剣術クラスで受け流しをおこなった。

 私自身時間を掛けておこなっていく内に、受け流しの身体の作り方や刀の角度など、相手の剣が体のどこにも触れず流れ落ちていくことに、もっと追求してみようという思いが強くなった。そうしたことから本日W氏を相手に稽古をおこなったが、受ける寸前に後ろ足が前へと運ばれる事で、その後の斬り付けに間が開かなくなる事が分かった。さらには、そのまま峰を返して首に剣を当て潰す事も新たな稽古法としておこなうものとした。

 剣術に関してはこの二点のみをおこなったが、得られるものは大きかった。ただ一つ、受け流しにおける目的が、まだ私の中で明確になっていないので、そこをどう成立させて取り組んでいけるかが今後の課題である。

 体術については、先日から気になっていた左の効きがジックリと確認できた。

 どうしてなのか分からないが、右肘を痛めてから試しにおこなった左での切り落としに信じられない効きがあり、その事がずっと気になり今日ようやくジックリとおこなうことが出来た。結論から言えば切り落とし系に通じる身体の使い方は圧倒的に左の方が強い。未だに半信半疑であるが、何度も試したが右で真っ直ぐ落とせないものが左では真っ直ぐに落とせる。もちろん相手にもよるが、肘を曲げて浮きを掛けつつ力を腰で受けるような受けをされるとさすがにW氏でも真っ直ぐ下には落とせない。方向を変えて崩す事は出来ても、未熟な私には強引さが出てしまう。だが、左では驚くべき事に、浮きを掛けずに、何もせずただ刃筋というか、腕から感じるラインがあって、その角度に合わせて押し当てていけば、圧が掛かった相手は通常拮抗してくるのであるが、堪らずに真っ直ぐ下に潰されていく。今度は少し肩甲骨を移動させて腕の中に芯を入れた接触感覚としておこなった場合には、ゆっくりおこなっても、W氏はこれを受け止められなかった。いったいどうしてなのか自分でも分からないが、確かな事はこの系統の動きに関しては左の効きが右に比べて何かが全然違うということだ。浮きを掛けた方が拮抗してしまったのは、まだ左の使い方に身体が慣れていないのか、もしくは何もしていないつもりの働きに何か気づいていないものがあるのか判らないが、今度、井上さんや田島さんに受けて頂いてそのあたりをさらに考えてみたいと思う。

今夜も2時を過ぎてしまった。これから少し忙しくなるが、休養を忘れないように自己管理したい。


2017年10月14日「杖術 特別講習会」
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2017-10-05(Thu)
 

守ることを忘れてはならない

 昨夜は23時過ぎに就寝したが、今夜はすでに0時に近付いている。おそらく全て終えるのは2時位になるだろう。

 昨日は高田馬場で夕方からI君と稽古をおこなった。これまでにいろいろな内容をおこなってきたが、これからはその覚えた動きから何を感じとり動きを変えていけるかという段階に入らなければならない。そのためには、私が伝えることよりも本人が探っていく探究心が重要であり、そろそろ教えられた通りにおこなうということから外れていく段階かと思う。これは、一つの境目といえる段階に来ているが、そこを乗り越えていただきたいと思う。そうすればまだまだ広がる多くの世界に目が向き、これまでよりも稽古に対する面白さが増してくることになるだろう。

 後半は私の右腕の状態が芳しくなかったので、私が考案した刀礼をおこなった。下緒があることで、所作等手順が増えてくるが、小さいお子さんにこうした礼法をおこなわせることは、それ以外のことでも自然と感じとるものがあるのでやって良かったと感じた。刀に対する礼法ということで興味が湧くであろうしこれは私にとっても一つ得ることが出来た。

 八年後にはI君も成人となるので、その時は私は五十となる。一緒にお酒が飲める日を楽しみにしたいものだ。

 
 そして本日は「高齢者のための剣術教室」に行きました。

 今日は講習中にIさんがよろめいて転倒してしまい、大事には至りませんでしたが、私といたしましては目配りの甘さを痛感しております。今日の出来事は私の記憶の中にも鮮明に残り続けるでしょうし、忘れてはならない重大な危機といえるものです。私自身四年目に突入した教室でどこか慣れがあったのかもしれません。それは剣術という武術をおこなうものとしてあってはならない甘さであったと思います。ここでの講習は転倒のリスクは消していかなければなりません。

 最後は受け流しをおこない、その形を取って頂いたところに私が軽く打ち込んで行きました。ここ最近受け流しをおこなっておりますが、私個人の剣術稽古として、もう少しこの受け流しを研究してみたいという意欲にも駆られてきました。

 今日の講習でMさんが先日整体の先生から、「短期間でこれほど変わった人は初めてです。」と言われた程、心身ともに明るく健康的になられました。この事は今日の私を励ましてくれる最大の言葉でした。さらにMさんが、「このところ、自分を褒めてあげてるの。」と仰っているほど、全てを諦めかけたところから、今の状況になっていることにご本人としても信じられない思いがしているそうです。

 だからこそ、この教室からケガ人を出すような事があっては絶対になりません。今の生徒のみなさんは大切な思い出ある方々ですので、笑顔であって頂きたいのです。これからも、このクラーチ剣術教室の生徒を守っていける講師として精進いたします。


 帰宅後は、企画書作成のためパソコンにかじり付き、夜からは住吉でI氏と稽古をおこなった。

 今日は杖を使って自由に動くというものをI氏におこなっていただいたが、初めておこなっていただいたにも関わらず自由に発想豊かに動くことが出来ていたのでこれには私自身驚いた。おそらくこうした自由に自分で考えながら黙々とおこなう稽古がI氏には向いているのかもしれない。稽古は、一人でおこなうための方法を学ぶためのものでもあるので、そうしたものを感じとり持って帰ることは大事であるとあらためて思う。

 誰も居ない貸し切り状態の稽古であったが、最後の方で外国の方がこの広い剣道場に私とI氏の二人だけでおこなっている稽古をジッと座って見学し、礼をして帰って行かれたことがなぜだか印象に残った。

 今日も一日、さまざまな事を考えて過ごしたが、予想にしない出来事がその人の選択をどこかで待ち侘びているような実感がある。人と会う毎日は大変な勉強の場でもある。こうした日々が送れていることへの感謝は忘れてはならない。


2017年10月14日「杖術 特別講習会」
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2017-10-04(Wed)
 

心地良さとは体からの感謝の印

 十月に入り雲ひとつ無い爽やかな秋晴れの早朝、戸越銀座商店街を歩いて朝の講習に向かう。今朝は早く戸越駅に着いたため、いつもの三分の一程のスピードで空を眺めながら、遠くまで見渡せる商店街をゆったりと歩く。

 途中のコンビニでおにぎりを買い、文庫の森公園のベンチに腰掛け、綺麗に整備された芝生の上で寝転ぶ家族や、体操にジョギングをしている人の姿を見ながら今日の講習でおこなう内容を紙に書き出していた。

 戸越体育館は、私の場合家から一時間ほど掛かる場所であるが、目の前にある文庫の森公園はいつも綺麗に整備されており、休日はここにシートを張ってご飯を食べている家族やサークルも少なくない。いつも素通りするだけの公園であるが気に入っている場所である。体育館の横を数十メートル歩けば戸越公園があり、ここは文庫の森公園よりも大きく敷居が少し高くなる感じだ。体育館近くの交番にはOさんがいらっしゃり、先日の「抜刀術 特別講習会」の後にみなさんと共にこの交番前でOさんとお話をすることがあり、そうした地域との一体感を感じられることは、その土地への愛着にも繋がる。戸越体育館の受付のスタッフの方々や、清掃スタッフの方々との挨拶も親しみを感じられるものとなり、この土地というものの温かみを感じるのである。


 さて、そんな戸越体育館での本日の講習は、9時10分からの講習と12時00分からの講習と二部続けておこないました。昼間の部が混雑すると予想し午前の部をお勧めしておりましたが、今日は午前の部&昼間の部ともに同じ人数で偏った混雑も無くそれぞれ集中した空間でおこなうことが出来ました。

 昨日の体験参加の方に続いて今日お越しになられた方も、デスクワークで肩凝りや体のバランスが偏っている感じが見受けられました。共に女性の方ですが、生徒の方にも何人かいらっしゃいますが、やはり日々のお仕事で体の姿勢というものは偏りがちになります。またカバンを肩掛けにされている方も常に同じ側にカバンを掛ける事で歪みがハッキリしていましたので、その症状から専門家に観てもらう事をお勧めいたしました。
 
 そういう意味では、デスクワークにおける身体への犠牲というのは軽いものでは無いでしょう。自分で体操やストレッチをしようとしてもなかなか自分でその集中した時間を継続的に維持するには難しく、症状が悪化して危機感を感じたときにインターネットを通じて行動を起こすということになるのではないでしょうか。

 私はそういった身体の専門家ではありませんが、これまで受講された生徒さんの症状の変化や、どういう内容の稽古が有効であったかなどの経験データが頭の中にありますので、同じような方に出会った時には迷い無く、どういった症状でどういう動きが苦手で、どんな動きをおこなえば改善されるかが、部分的にではありますが判るようになりました。

 偏りを無くすこと、偏っていることに気が付くこと、これまで動かしていない部分を動かせるようにいつもの動きの癖を探り、偏りを整えるための動き方を実践すること。そうしたことを、自宅など個人でおこなおうとしても中々継続して集中的に出来ないものです。二時間、または一時間三十分でも、そういう場に行き心身ともに集中した環境で色々な情報を身体がキャッチし前に進むことを身体が望んでいるものと思われます。ですから心地良さというものは身体からの感謝の印なのかもしれませんね。いつもデスクワークで辛い目にあわせている身体に愛想を尽かされないためにももっと身体を労わってあげる時間を確保することが大切であると、私自身も身をもって感じております。

 今日の講習もお陰様でありがたい一日となりました。生きているならなるべく良い循環で人と巡り合って行きたいものです。そのためには、どういう人と出会い、どういうことに時間を費やしているかということがとても重要です。その先にあるものが果たして情熱に値するものなのか、人生の時間を振り返ったときに後悔の無いように、巡り合いを大事に、自らの選択、行動を考えて行く必要があります。そういう巡り合いの中で出会える人との人生はやはり、金銭には代えられない掛け替えの無い喜びとなり景色の見え方感じ方に幸せを感じることが多くなるように思います。言葉と言うのはニュアンスでもあり、そのニュアンスに相手の気持ちを感じさまざまな感情が湧き起こっていきます。もっと言えば魂と魂の出会いに感動があり、その感動をニュアンスとして伝え合っているのかもしれません。ならばこそ、その魂といえるものをその身に宿すための生き方が大事なように思えます。

 今夜は思わずこのような事に気がつきましたが、明日もまた一日が始まりますので、少しずつ何かを宿して行けるような日々を送りたいと思っております。本日もお越しいただいたみなさま、ありがとうございました!


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2017-10-02(Mon)
 

今夜は早めに就寝

 本日土曜日のGold Castleは、夕方の部と夜間の部を戸越体育館剣道場でおこないました。剣術クラスでは久しぶりに「受け流し」について細かい剣の位置、体の向きや角度というものを私自身検証しながらおこないました。

 今回受け流しをおこなった理由については、剣の角度とそれを作り出す手の内や肘の使い方というものを感覚的に掴んで頂きたいと言う狙いがあったからです。それは殺陣にも関連し、斜めの見せかた(魅せ方)を知るには実際に受け流しをおこなう必要があると前々から感じていたのです。

 今回おこなってみて、頭、肘、肩を斬られない剣の角度と姿勢が瞬時におこなえるかは、やはりこうした稽古で実際に経験することが重要です。綺麗な動きというのは別の言い方をすれば理に適った動きです。ですから、剣術稽古で理に適った動きを求め習得出来ればそれは殺陣も同様に綺麗に見せる動きへと変換が可能となります。

 後半は久しぶりに「三歩円断之型」をおこないました。これは袋竹刀でおこなったほうが稽古としては向いているのですが、今日の受け流し、その前におこなった正眼からの正面斬りの体の運用が入っておりますので、突如として予定を変更しておこないました。

 講習後はそのまま残って熱心に稽古をされている方々もいらっしゃいました。私はFさんの手当て療法で右肘をしばらく治療して頂きました。手の温度の変化をさまざまに感じ、私としましても不思議な体験となりました。この場をお借りしてあらためてお礼申し上げます。

 夜の殺陣クラスは少ない参加人数の中、今日の予定にあったように基礎稽古をジックリとおこないました。構え一つにしても全員一人ずつ点検しながら細かい部分を修正していきました。私自身肘の角度に得るものがありました。

 斬り手の残心、斬られ手の残心、そうしたものを互いに合わせて動くことをジックリおこないました。バランスを崩すような動きであっても決して実際にバランスを崩してしまってはなりません。そうした芝居の中での計算で崩していますので、崩れる前の一瞬の形というものは、相手を引き立たせる瞬間の重要な間となります。さらに言いますとそのタイミングが「ココ!」という僅かな瞬間となりますので、斬り手側、斬られ手側ともに、今後はそういったところを感じ合っていけるようにしたいと考えております。

 明日は9時10分から同じく戸越体育館でおこないます。八時間後には始まっていますが、昼間の部のほうが恐らく混雑するかと思われますので、スペース的に余裕をもっておこないたい方は午前の部をお勧めいたします。

 それでは明日もみなさまお待ちしております!


2017年10月14日「杖術 特別講習会」
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2017-10-01(Sun)
 
プロフィール

金山孝之


     金山 孝之
  Takayuki Kanayama


松聲館 剣術技法研究員

金山剣術稽古会主宰

Gold Castle
殺陣&剣術スクール主宰

高齢者のための剣術教室
クラーチ剣術教室講師


――――――――――――――

1975年生まれ
福岡県 北九州市出身
東京都 世田谷区在住

1999年
映画監督中田秀夫氏との出会いにより俳優デビュー。他分野では、マンダムのモデルや舞台のプロデュース公演などの活動をおこなってきた。

2006年
小林照子先生とのご縁から  『 からだ化粧 』のモデルを務める。

2009年
武術の道を志しそれまでの活動を一新し武術稽古と研究に励む。

2011年
武術研究家甲野善紀先生に師事し身体の使い方を研究しながら、『 抜刀術 』『 剣術 』『 杖術 』『 体術 』などの稽古と研究に取り組んでいる。また、先生の書籍、番組撮影、記録映像、その他演武等における打太刀や受けを務めている。

2013年
刀と身体操作の技術向上を目指し裾野を広げるべく
『 Gold Castle 殺陣&剣術スクール 』を立ち上げる。

2014年
甲野善紀先生より
『 松聲館 剣術技法研究員 』という名称を頂き、自身の経験を活かした指導法を各道場等でおこなっている。
 
高齢者向け住宅にて
『 高齢者のための剣術教室 』をおこなっている。

日信工業株式会社の製品『 SAMURAI BRAKE 』のプロモーション活動をおこなう。

2015年
『 金山剣術稽古会 』を立ち上げ、現代における武術稽古の必要性を、身体と心で学べる場として活動している。

2018年
『 関西特別講習会 』として人との繋がりを大事に遠方での講習会もおこなっている。

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