集中せざるを得ない状況が無意識を変えていく

 強風吹き荒れる本日は昨夜というか早朝の5時前に眠ったため、11時まで眠り、それから稽古に出かけるまで家の中でゆっくりと動き始める。

 Gold Castle の生徒である永野さんが「第1回としまえんモデル撮影会フォトコンテスト」で入選され、昨日の夕方の部終了後、いつも物静かで控えめな永野さんからその報告を伺ったので、ホームページの「こくっち!」という、皆さんが宣伝やお知らせに使っていただくためのページに掲載させていただきました。数ヶ月間ヨドバシカメラのカメラコーナーに貼られていると思いますので、近くに立ち寄られた方は足を運んで見て下さい。永野さんのお人柄を感じさせる優しい雰囲気の写真でした。

 さて、本日は高田馬場で夕方からI君と稽古をおこなった。もう使っていない模造刀を家の中で眠らせておくのも勿体無いので、I君にプレゼントした。もちろんそれは、これまでの頑張りと熱意を感じたからであることはいうまでもないが、こうした真剣に似た刀を手にしたことにより、道具を大事にすること、刀の置き場所まで気が回るようになること、さらなる成長と熱意を持って取り組んでいただきたいうということから差し上げた次第である。

 まだ筋力も付いていない身長143㎝のI君に二尺三寸の刀は長くそして重く感じられたと思われるが、足のサイズと手のサイズが大人とほとんど変わらないため、扱いに関しては大丈夫なようである。

 ただやはり、これまでの鞘付き木刀とは違い切っ先は本当に刺さるし、野菜ぐらいは切れるので、これまで何気無くおこなっていた抜刀と納刀も今日初めての模造刀では苦労していたようである。

 だが、この位の年齢のお子さんに集中力を養わせるには、常に怖さというものを頭の片隅に置いておきながら動きを身につける動作を養っていくことに、私は武術稽古として「常にその意識を保ち事に当たる訓練」が若いうちから学ぶこととして特に現代では意味のある事のように思えてならない。優しさであったり、危険察知能力であったり、物事の予測が、切実な精神状態だからこそ身に付くものであり、刀を持って稽古をするということについて、そういう心構えで取り組める方との稽古というものは、掛け替えのない貴重な時間と言える。

 今日はI君から「先生に問題を出します。」と言われ、何やら難しい事を聞かれるのかと身構えたものでしたが、I君のあだ名を教えてもらい、その由来はなぜでしょうか?ということであった(笑)。こうした会話が休憩の合間に出来るのは何とも微笑ましいものであり、だからこそ一回毎の稽古というのは掛け替えのない貴重な時間なのである。これは稽古中の道場内に響き渡る気合いと、大人でも難しい内容をおこなっているので、こうした会話をおこなうことを敢えて私は大事にしている。

 さて、明日は70代~80代の生徒さんと稽古をおこないます。三寒四温で体調も崩れやすいかと思いますが、明日も元気に楽しくおこないたいと思います。夜は住吉で稽古です。


 2017年2月25日(土) 「立廻り 特別講習会」
 (お申し込み受付中)
 
 「金山剣術稽古会」 
 (経験不問 御連絡お待ちしております)

 2017年2月 稽古日程

 2017年3月 稽古日程

 甲野善紀先生からの紹介文


2017-02-21(Tue)
 

一口に言えば、自在に操れる身体作りの剣術とそれらを活かす殺陣

 昨日今日と常連の方々がお休みであったにもかかわらず、そこそこの密度で講習をおこなえるようになったのは、やはり昨年暮れから今年に掛けてジワリジワリと新しい方が生徒になってきているということを感じます。これまでは、長期休講される方などのバランスで運営に関して変更する予定はしばらくないと考えておりましたが、4月からお問い合わせが増える可能性もあり、一コマ追加することにいたしました。

 4月以降は、これまでの剣術クラスとさらに一コマ会場を押さえて殺陣クラスの講習をおこなうことにいたします。4月1日(土)は会場の都合で剣術クラスのみとなりますが、今後は土曜日2コマ日曜日はこれまで通りの2コマの合わせて4コマでおこないます。祝日の無い月の土曜日は特別講習会が入った場合はお休みとなりますが、これまでに比べてより集中的に見ることが出来るかと思われます。

 今現在の教室の状況では、土曜日と日曜日の夜間の部が固定メンバーで比較的安定しております。日曜日の、夜間以外の時間帯は、やはり時間帯が変動していることもあり、固定メンバーの方はまだ少ない状況です。そのため体験参加のお申し込みを頂いた場合にこの時間帯をお勧めしております。今後は土曜日の殺陣クラスも固定メンバーが決まってくるかもしれませんし、そうしたなかでのバランスを見て行かなければならないと考えています。人数の割合といたしましては、このところしばらくは、土曜日、日曜日合計3コマとも月単位で見て行きますと均等に割れております。

 2/25(土曜日)に「立廻り 特別講習会」をおこないます。この講習会では毎月月末におこなっている立廻りを最初から最後まで通しで完成させるものとしておこないます。今日の講習でおこなった斬られ方も含め完成度を高めたものをおこなえるようにいたします。お申し込みにまだ余裕がありますので、周囲との差を一気に縮めたい方や、さらにレベルをあげていきたい方、または存分に立廻りをおこないたい方、次は5月開催となりますのでお申し込みお待ちしております。

 さて、今日の講習ではまず殺陣クラスで最初におこなった脚部鍛練稽古、蟹、雀、飛石、から昨日もおこなった走ってからの急停止をおこないました。夜間の部では剣道場の床が滑りやすいので危険と判断し、急停止を止め、後ろから押された場合の対応をおこないました。この稽古をおこなうことで、今後の雀などの稽古で、より重要性を認識した上で取り組めるものと思います。

 次に少し変更が加わった「万乃型」をおこないました。突きに関しては切っ先から引っ張られるように腕が伸び右足がドンと踏まずに摺り足で流れていくことで、滞りにくく突きが通りやすくなります。そして突きに入る前の形と突いた形、そして引く動作、いずれも肩の動きが重要になってきます。

 そして最後に今日のメインテーマである「斬られ方」をおこないました。斬られるとなりますと、気持ちが優先しすぎてしまい身体のコントロールに気が回りにくくなってしまいます。まずは、冷静に身体の手順、動線を掴み、その動きを自分のものにするまでおこない、それが出来てから徐々に感情を入れていくほうが、間違いが起こりにくく習得も早いでしょう。何を見せるか、そのための布石を逆算で入れていきながら、動きのリズムと正確な最後の位置というものを、「ウワー!」っと斬られながら遂行していかなければなりません。気持ちだけでドタドタしてしまってはなりません。

 自らの動きで怪我をしやすいのは、勢い良く膝を地面に打ちつけたり、激しく首を振って痛めたり、横に、或いは後ろに倒れた際に頭部を地面に打ちつけてしまったり、というようなことが起こり易いです。ですから、感情に任せた動きではなく、見せるための計算した動きと、怪我をしないための注意点を踏まえた上での動きというものがこうした稽古で身に付けておく必要があります。こういう稽古は、ジックリと取り組めるときでなければなかなか機会がありません。今回私も初めて「斬られ方」というものをおこない、非常に楽しかったのと、今日皆さんにも感じていただけたかと思われますが「難しい」ということです。そのため、ここに時間を割く必要があり今日の殺陣クラスでおこなう講習内容が予定の半分位しか出来ませんでした。この「斬られ方」の稽古は今後もタイミングを見ておこなって行きたいと思います。

 夕方の部では、中学三年生のK君が抜刀術「後方突き」での姿勢が良くなり、私も初めて見る姿勢の良さだったため、何度も褒めてしまいましたが、暫くはこの「後方突き」で姿勢の感覚を養い、そこから他の動きに繋げていく事が出来れば、大きな成長がまた見られるものと楽しみにしています。

 夜間の部では、前回も良くなっていたHさんの後方突きをあらためて確認し、今日は別の抜刀をおこなっていただきました。そして今日は、夕方の部、夜間の部と連続で4時間+延長25分+20分の4時間45分受講されたIさんも部分部分で良い動きが見えてくるようになりました。とくに最後の後方突きでは重心移動と左足の開きから右手の押さえによる突きが出来ていました。その他にも剣術クラスでおこなった「表交差からの斬り込み」では足の運びと剣の操作にピンと来た瞬間があり、毎回でなくとも動きの調和というものに身体が触れた喜びを感じられたようで、その嬉しそうな表情が印象的でした。

 また久しぶりに参加された女性のKさんに、体験3回目のKさん、いずれも楽しそうに取り組まれていました。男性ベテランメンバーのKさんも、またお仕事が落ち着いたらレベルアップして頂きたいと思いますので身体に鞭打って頑張っていただきたいと思います。

 そのほかの皆さんも着実に伸びてきております。夜間の部常連中学一年生のH君は、今振り返ると、お母様、お父様と体験参加に来られた時期が遥か昔のことのように、今では大人の皆さんに引けを取らない動きでかなり上達してきております。時には体験参加の方に角帯の結び方を教えてあげたり、そうした大人の中で彼自身も成長しています。今後が益々楽しみです。

 来週26日(日)の殺陣クラスは「月末恒例立廻り講習」です。午前の部が、9時10分~11時10分 品川区戸越体育館剣道場+柔道場でおこない、夜間の部は、18時30分~20時30分 品川区総合体育館 剣道場でおこないます。

 3月からは新しい立廻りのための動きを稽古して行きます。もう3月になるというのが信じられないほど早いですが、月日の経つのは良くも悪くも薄めてくれます。今の今を考えて、次に進んで行きたいと思います。今日も皆様、ありがとうございました!


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2017-02-20(Mon)
 

心構え

 本日の品川区戸越体育館でおこなったGold Castle 殺陣&剣術スクールの講習では、先週に続いて初参加の方が訪れ土曜日の講習も少しずつ新しい方が見られるようになってきました。最近生徒になられた土曜受講生のHさんは毎週参加されており、身体の変化が少しずつですが見られるようになって来ました。まだまだ時間は掛かるかと思われますが、おそらくご本人が一番動きの中での変化を感じ始めてきたのではないかと思います。

 講習では久しぶりに「福袋之型」という、私がこれまで学んできた技を一連の流れの中に盛り込んだもので、名称はさておき一つ一つの動きを考えながら丁寧に、土曜日の剣の講習でおこないます。

 今日は始めの脚部鍛練稽古の流れから、走った状態からの急停止を、膝抜きによりおこなう稽古をおこないました。これにより、以前井上欣也さんとの交流稽古でおこなった、後ろから突き飛ばされた場合の対処法としての脚部の使い方が、自ら走って急停止させる場合の身体の使い方と通じてますので、今日は男性のHさんを相手に何度かおこないました。これは忘れていなければ明日の講習でもおこないたいと思います。

 後半は、納刀稽古と抜刀術をおこないました。今回は構えに入る形からおこないました。これは私自身の稽古で感じた実感ですが、静の状態を意識し無駄な部分を省くようにおこなうことで、心の状態が沈下していき、瞑想の後に近い感覚となります。剣術稽古でも同様に、相手と向き合った状態で打太刀、仕太刀ともに静から動の狭間に意識を置くことで、心のざわめきが沈下していきます。そうなった時の状態はかなり集中した状態になっており、そこで互いに交わせる感覚というものが稽古では重要になってきます。稽古をおこなうということは、その時間に入る前から心構えとして心身の状態を作っておかなければなりません。そういうことの切り替わりが出来ている人は入り口から入ってきて一目で気がつくものですが、そうではない場合も気が付いてしまいます。長く続けていくには、余計なしがらみを作らずに、親しき仲にも礼儀を忘れず、自分の事よりも周囲を見ていくことが何事に於いても重要なことであるかと思われます。

 明日の講習は、15時00分~17時00分 品川区総合体育館 柔道場にて夕方の部を開催し、18時30分~20時30分には隣の剣道場にて夜間の部を開催いたします。明日は斬られ方をさまざまにおこないたいと思います。 それでは明日も皆様お待ちしております。


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2017-02-18(Sat)
 

2017.春一番

 今日一日は朝8時から玄関のドア修理があり、ドアの上に付いているアームの部分から油が漏れていたので一式交換するため業者さんに来ていただいて取換えをおこなった。

 そのほか粗大ゴミを三点出したり、しばらく切らしていた玄米を買ったり、クリーニングを出したり、道場稽古が無い日はそうした諸々の予定を合わせているのでそれなりに動いている。

 だがそれにしても風が強かった。こういう日はなるべく無用の外出は避けたいところである。今日は一日電車に乗ることも無く、近所で所用を済ませ、部屋で時間を使っていたが、こうした一日があると普段考えないような事がフッと頭をよぎるし、なぜだか不安感も訪れる。だけど、そこで自分自身の考えなどの軌道修正に気が付くこともあり、今の今というものに離されていないか自問自答してしまう。ゆとりある時間は大切だが、ときに不安感から迷い見失ってしまう何かがスッと心の中に入り込んでしまう。

 自分の身体、気になっている感覚の追求、稽古法に求める進展、そうしたことの予定調和にならない、その瞬間を逃さぬよう、やはりそこに今の今最大の関心事を持ち続けていかなければならない。

 明日は、15時30分~17時00分に品川区戸越体育館 剣道場にてGold Castle 殺陣&剣術スクールの講習をおこないます。明日も初参加の方が予定されていますので、私も楽しみにしております。このところ、剣術を希望される方のご連絡が続いております。土曜日のクラスを受講される方も増えてきておりますので、これからも殺陣クラス、剣術クラス共に、発展的な講習となるようにおこなって参ります。明日は気温が元に戻るそうですが、暖かい講習となりますよう皆様お待ちしております。


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2017-02-18(Sat)
 

エッセンス

 今日は高田馬場と住吉でのダブルヘッダーとなる稽古をおこなった。まず午後からの高田馬場では、稽古前に「万乃型」を少し変更したため、それをW氏に見せたあと共に最初から最後まで説明しながらおこなった。これまでとの変更点は、抜刀からの真っ向斬りが最初に加わったことと、正眼からの突きが加わったこと、そして斬り上げは足の差し換えでおこない、反転して刀を真っ直ぐに立てた状態で一間置いて八相に入りながらの胴斬りとなり、反転しながらの血振り納刀となる。あらゆる体捌きがここに入っているので、この万乃型を身に付けることで、今後の私がおこなう立廻りにおいて動きの理解力が格段に良くなるだろう。

 今日の稽古では抜刀術の「懐月」にこれまでと違う動きを求めることになってしまったので、現在いろいろと試行錯誤している段階である。手っ取り早いものというのはやはり成長を妨げるものであり、そうした事に気が付かなくなってしまわないように、誤った方向性に知らず知らすの内に行ってしまわないように気をつけなければならない。

 今年は抜刀術稽古に時間を割いていくので、その分杖術稽古を減らしているが、それが可能なW氏との稽古は非常に重要なものとなっている。一つの目安として、私がおこなっている袈裟斬りの稽古にどう感覚的に理解を示しているかが、稽古段階の状況としての判断基準となっている。

 そもそもこの袈裟斬りは、ただ右足前(逆は左足前)の中段八相から斜めに振り下ろすだけなので、動きとしては余計なものを削っていきながら細かい手順を働かせ、その操作技術の精度を高めることを目指しておこなっているが、これは私の中でもっとも重要としている剣術稽古と言えるかもしれない。ただそれだけに、この袈裟斬りは人に伝えづらいものがあり、段階を踏んでからでなければ出来ないものである。もっとも私自身これが良いのかどうか分からないが、ただどういう訳であるか、私の意思なのかどうか知らないが、武術稽古を始めたころから袈裟斬りだけは特別な拘りがあるから自分でも不思議である。今講習会などでおこなっている袈裟斬りはかつて学んだものであり、当時はこの剣先の軌道に寝ても覚めても頭を悩ませていたものである。こちらは内部感覚的なものよりも、操作技術を重んじたものであるため、比較的取り組みやすいものだと思われる。

 夜からは住吉に移動してI氏A氏と稽古をおこなった。お二人との稽古では殺陣の依頼を受けての稽古であるため、剣術というよりは殺陣の要素が濃い稽古をしている。もちろん私がおこなっているので、そのあたりの差はあまり感じにくいものであるが、改めて歩き方、走り方、下がり方、構え方、構えた状態での進み方、剣を縦に振ること、横に振ること、斜めに振ること、刀を納めること、その前の血振り、など、全身の調和が全ての動きに関わってくる。かつてある団体で武術と殺陣を融合したものをおこなっていた時期があったが、その時は剣術の型稽古の動きでは殺陣にならないことを感じていたので、今現在私が殺陣を教える立場となる流れを受けて、結果的にそうなっていく運命のようなものを感じながら、重要なことは型をそのまま当て嵌めることではなく、剣術をはじめ武術稽古で身に付いた「全身の調和という操作技術」が、殺陣というある状況設定に求められる動きに対し臨機応変に、さまざまに適応し魅せられることであると思っている。そのため、「剣術は実際に人を斬るためのもので、殺陣としては動きが速すぎて良く分かりにくいし、地味ですね。」という人もいるかもしれないが、それは剣術を剣術としておこなった場合の事であり、殺陣として見せるための理合いというべきか、拍子や間というものが、全体の形の中で見せ方を考えたときに、やはり、侍を演じるのであれば剣術を身に付けた上での立廻りというものが説得力のあるものであり、そうでなければ身に付かない動きがあることも事実である。ダンスやアクロバティックな動きを取り入れておこなうのもパフォーマンスとしては良いかもしれないが、多くの人に刀の扱い方や、いにしえの剣術家をのちの誰かが掘り起こしていくことに繋がるような、もっと使命感を持って芝居というものはお伝えしていかなければならないように感じる。もちろん堅苦しい動きとなってしまってはいけないが、どこかにそうしたエッセンスは保ち続けていたいものである。


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2017-02-17(Fri)
 

狭いからこそ喜べるもの

 山陰地方では記録的な大雪となっているが、都心部では2月に入って積もるほどの雪が降っていない。昨年11月に観測史上初となる積雪を記録したが、このまま暖かくなっていくのであろうか・・・・・・

 今日は新しくキャリーバッグを買い換えた。全く同じものであるが、何せ毎日引っ張って行ってるので十ヶ月で交代となった。旅行用でもなく、剣道用でもない武術稽古用のキャリーバッグや、杖と居合刀に木刀など、5~6本まとまった本数が入る武道具袋というものが意外にないものである。とくに、まとまった本数が入る武道具袋では、あと(2~3cm)あれば杖も入るのに・・・・・・というものも多く一度特注で作ってもらったことがあったのであるが、持ち手が上よりに付いているため、水平に持つことが出来ず、これでは本数を多く入れたときに重くてしょうがないため、使うことが出来なかった。需要がどれほどあるか分からないが、こうした武道具袋や、キャリーバッグなど、部品交換やカスタマイズ出来るものがあれば、私など喜んで購入するのに・・・・・・と思ってしまう。

 夕方になり高田馬場でI君と稽古。I君にバレンタインの話をされ、「それ、答えなきゃダメ・・・?」と言うもニコニコとしているI君を見ていると、答えざるを得なかった。子供の笑顔には癒されます(笑)。

 今日もさまざまに杖の稽古をおこない、今日初めておこなった「四天誕杖」では息を切らせながら取り組んでいた。「左右連続突き」もI君の方からやりたがっていたので続けておこなった。「十一之型」では足の差し換えを二箇所取り入れたので、その部分を集中的におこなった。これはまだI君以外誰もやっていないバージョンである。

 剣術では、「正面斬り」、「胴斬り」、「袈裟斬り」をおこない、今日はやるつもりではなかったが、I君の方から「今日は四段斬りはやらないんですか?」と聞かれたので、「よっしゃ、じゃあやろう!」ということで、前回三段斬り25回、四段斬り25回の合わせて50回おこなったのを、今日は四段斬り50回おこなった。まだいけそうな感じだったので、じゃああと10回やろう!と言って60回おこない、まだ行けそうな様子だったので、さらに10回の70回おこなった。さすがに表情に余裕がなくなってきたので、ここで終了とした。おそらく続けていたらまだ出来ただろう・・・・・・根性はあるようだ。
≪四段斬り≫https://www.youtube.com/watch?v=OJT_E554px0&feature=youtu.be

 このところ一学年先輩のR君が忙しいようでなかなか稽古に参加できないが、私もこのところはその頑張りをテレビで拝見している。毎週のように生放送など、小学校六年生の活躍に驚かされてしまうが、その他にも中学二年生のT君や中学一年生のT君の活躍も拝見している。その他にも、私の教室の生徒さんもCMで拝見したり、そういう意味ではいろいろな広がりが出てきていることを感じている。武術や芸能の情報は狭い世界でもあるので、そうしたところからも私にとって得られる情報は大変良き参考になるものが少なく無い。とにかく、これからも色々な面に於いて広がりが生まれ距離が縮まってくるだろう。今後も、私自身責任を持って取り組める稽古環境であるように、大胆にかつ繊細に前に進みたいものである。


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2017-02-14(Tue)
 

本音で思えること

 日曜日の深夜は毎回のことながら、家での行動がのんびりとしてしまう。今日一日最後の作業とも言える記事を書き始めるのだが、現在2時46分である。身体に悪いとは思いながらも、一晩寝てしまうともはや過去のことになってしまい書けなくなってしまうので、眠る前に私にとって重要な稽古記録は残しておかなければならない。

 さて、今日日曜日は、15時00分~21時30分まで品川区戸越体育館剣道場に篭っておりました。夕方の部に続いて夜間の部が同会場でおこなえますと、移動するための撤収作業も無く、そのまま会場に居続けることが出来ますので何ともありがたいことであります。

 今日は天気も清々しく、図書館に寄っていくため家を出る時間を普段より30分ほど早めに出ました。そして電車を乗り継いで戸越銀座商店街を時間調整のためゆっくりと歩いていたところ、後ろから声を掛けられ、「あの、すみません、テレビ東京の者ですがちょっとお時間ありますか?」ということで、10分ほど街頭インタビューを受けました。戸越銀座商店街はふだんからよくテレビの取材がおこなわれているので珍しい事でも無く、私も時間に余裕があったので、丁度いい時間潰しになると思い、色々な質問に答えました。この撮影が使われるかどうかは分かりませんが、(おそらく数秒程度だと思います)一応了承のサインと私の連絡先をお伝えしましたので、その時には連絡が入ることかと思われます。

 インタビューも終わり、突然のことに対して話すことの難しさにこれではいけないと思いながら、振り向いて歩き出したところ、結構な数の人がこちらを見ていたことに気がつき、今度は早足で会場へと向かいました。

 夕方の部では、新たに2名の方が正規受講生となられ、Kさんはさっそく武道具や帯の購入をされ体験参加に来られてから間を空けずに一気に生徒になられました。Hさんは武道経験や殺陣の経験があり、雰囲気からしてベテランの貫禄がありますが、お話されますと非常に柔らかい印象の方だなあと思いました。

 殺陣クラスでは両方の部を通じて「万乃型」が意外に時間の掛かるものだと感じました。ですが、今は全体的にまだ未経験の方ばかりですので、私自身この構えと素振りは、もっと良くなるように研究して行きますので、ジックリと腰を据えて取り組んでいただきたいと思っております。

 後半の斬り込みと廻り込みでは、足運びとタイミングそして斬り付ける動線などを説明いたしました。まだまだ難しいかと思われますが、タイミングが大事ですので、その調整は止まってを間を作るのではなく、大きな動きにすることで間が生まれます。そうしたタイミングの調整は、相手を見ておく習慣が出来ているかに関係してきます。ですから、ふだんの素振りや足運びでも、目で確認する事は、視野の中でおこなうべきことであり、焦点を合わせておこなってはなりません。常に、相手を想定してそこを見ることが大事です。このことは殺陣に限らず剣術、杖術、抜刀術におきましても同様です。

 不安というものは目に表れやすいですから、不安をなくすことが心理面からではなく、身体の外観的な部分からおこなっていくことで、気持ちの面でも変わっていくことがあります。それは夜間の部でもお伝えいたしましたが、やはり確認グセがついてしまうことで、頭が直ぐに下がってしまうと、気持ちの面でも自身が無く見えてしまうものなので、「常に自分の身長よりも高い相手を想定して動いてください、そうしますと身体の動きから気持ちの部分が変わってきますので。」とお伝えいたしました。そうしたことは、殺陣や剣術の時間だけでなく、日常に於いても無意識の習慣を変えていけるものとして取り組んでいただければと思います。身体と心理面は繋がっておりますので、身体から心理面を変えていけるアプローチは、こうした殺陣や剣術では非常に効果的であると考えています。

 今日はアメリカ人でプロのミュージシャンでもあるWさんが一つ大きな前進をいたしました。力みが抜けたことにより、姿勢や纏まりが非常に良くなりました。今日はペアを組んでいただいた相手のWさん(お二人ともWさんですが・・・)に上手く引っ張って頂いたのではないかと思っています。

 夜間の部では、ダブルヘッダーで受講されたTさんと、始まるまでの間少し今月末におこなう立廻りの最後の「斬り結び~払い~胴斬り~袈裟斬り」までをおこないました。今日から真っ白な道衣に袴姿で気合いも入っており、夜間の部でペアを組んだCさんへのアドバイスや相手がやりやすいようにリードしておこなう姿を視界の中で拝見しながら、やはり上達の早い方は、熱意もそうですが、相手に対しての思いやりが廻りまわって自分に返って来ているのだと思いました。これは私がお世話になっている武術の稽古仲間といいますか一緒に稽古をさせていただいている方々を見回してみても、上手な方ほど相手をよく見ていますし、見ようとされています。このことは人としても重要な部分でありますから、当然私はその方々を信頼し尊敬しております。

 今年に入りまして、このGold Castle 殺陣&剣術スクールとしての総合的な発展を感じております。おそらくそこには安定したものがあり、その安定したものがそれぞれの思いで訪れる方にとって、自分のピースを埋めるべく時間になっているのかもしれません。

 今後は私といたしましても、この安定した教室運営の中で、全体としての一体感のために、身体の使い方の向上という分かりやすくハッキリとした目的の中で情熱を持って取り組む次第であります。もちろん、その身体の使い方の向上から、さまざまに気付かれる事があります。先にも述べましたが相手を思いやることで見えてくるもの、身体が変わることで実感出来る心理面の変化、身体の弱点が改善されることで日常生活における何気無い喜びが重なっていきます。

 生徒さん同士での交流も盛んになっているようで、そうしたことを聞きますと、この教室を運営している者としましてはそういう場となっていることに嬉しさが込み上げてきます。やはり、自分でやりたいことをやるということは至難だと思いますが、本音で語れる生活、本音が感謝になる生活、ということは非常にありがたいことだと思っております。人が慕って来てくださる仕事をおこなっているからには、私自身足りないところは山ほど、宇宙ほどありますが、「真っ直ぐでいたい。」という一般社会では中々口に出しづらい言葉をいつまでもいい続けることができる生き方を私は貫き通して行きたいと思います。

 4時を過ぎてしまいましたが、一刻も早く寝たいという気持ちにはなりません。これからもみなさんと共に成長していける日々を、楽しく真剣に味わっていける、そんな大袈裟かもしれませんが命の使い方をしていきたいものです。

 今日もみなさま、ありがとうございました!


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2017-02-13(Mon)
 

日本人として何を学ぶか

 本日は戸越体育館でGold Castle 殺陣&剣術スクールの講習をおこないました。土曜日は剣術クラス限定での講習ですが、今週も新しい方が二人参加されました。土曜日夜間の部の開催は滅多にないのですが、夜間は借りている時間に余裕があるため、土曜日は1時間30分の講習時間ですが、夜間に関しては2時間の講習時間となっております。

 今回は、杖術の講習をおこないましたが、「左右の払い突き」「反転打ち引手追い打ち突き~後方受払い突き」をおこなっていただきました。体験参加の方には、「左右の持ち替え」「左右の打ちと突き」「単体技」を幾つかおこないました。

 生徒のみなさんは、手首と脚部の連動に苦労されていましたが、伝えていることは理解されたものと思います。各部分は大した動きではありませんが(至ってシンプル)、それらをあるタイミングで併せるとなると、楽器の演奏でも初めは難しいように、両手両足がそれぞれの役目を持って動かなければなりませんから、そうしたところの難しさを感じられたものと思われます。自在に動ける身体に向かうには、そうしたところの調和を感じ取れることが必要です。

 体験参加のみなさまも、最後まで集中して取り組まれていました。こうした杖の稽古では力みをとること、手の内を柔らかく扱うこと、両手足の連動感覚を養うこと、そうしたことが脳トレ的に求められますので、身体を自在にコントロールするための稽古法としても杖はとても優れた得物だと思います。

 2時間杖術稽古となると、特別講習会のような感じですが、さすがに時間があまりましたので、最後に生徒のみなさんには「横二十連円打」体験参加のみなさまには、「八連円打」をおこないました。

 2時間近く稽古をおこなった中での横二十は、みなさんの表情を能面化させてしまい、私としてもなんだか居たたまれない状況となってしまった。今回の様子をみて、この二十連円打はスペース的な問題からも縦二十までとしたい。よって、縦二十が終った方は次の技に移行したいと考えております。

 体験参加のみなさまは八連円打まで興味深く取り組んでいました。驚いたのは、初参加のお二人が2時間の講習が終って、30分延長で稽古を続けられていたことでした。初めてで2時間30分というのは非常に長く感じられ、脳内の疲労感も多いはずですが、それよりも楽しさや興味が勝っていたようです。次回の参加も楽しみに帰られました。

 生徒のみなさんも講習が20時30分に終わり、ほとんどの方が21時まで今日の復習をおこなっていました。このところ海外から日本に来て参加される方や、海外生活から帰国されて参加される方とのご縁も増えてきております。そういう意味では、インターネットのお陰で私の存在を知っていただけることはありがたいことであると感じております。また、そうした方々と共通していることは、ミネアポリスの加藤氏の時から感じていたことですが、不思議と初対面という気がしないのです。私としても、加藤氏と出会った頃は、昔からの知り合いのような不思議な感覚に驚いたものですが、これからも、そうした出会うべく方々が今現在どこかにいらっしゃることと思います。
 
 さて、明日は15時00分~17時00分夕方の部と、18時30分~20時30分夜間の部を戸越体育館剣道場でおこないます。明日も体験参加の方が数名いらっしゃいますので、新たな出会いを楽しみに、全体のレベルを上げていける講習にしたいと思っております。それでは明日もみなさま、よろしくお願いいたします!


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2017-02-12(Sun)
 

今後の稽古における大きな手掛かり

 先日ホームページに、2月11日(土曜日)の剣術クラスの講習は総合体育館と記していましたが、正しくは戸越体育館ですので訂正いたしました。申し訳ありませんでした。ご連絡を下さったIさんありがとうございます。


 さて、本日は予報通り雪の降る一日となり、さすがに移動時は寒かった。ここ数日は青空と日差しが心地良く感じていただけに、急な寒さと雪には身体が馴染めていない。

 そんな寒さの今日は高田馬場で午後からW氏と稽古をおこなった。昨日の戸越体育館の稽古でI氏、A氏との稽古から、私の中で言葉にしたことが、自分自身具体的な関心事となり、これまで意識していたことが身体的だけでなく心理面も含めたことにより、昨日のW氏とおこなった最後の抜刀術稽古辺りから私の中で非常に大きなものを知ってしまったような気がしたのであった。

 そして今日の高田馬場での稽古でW氏と木刀による「斬割」稽古をおこないながら、「静」というものを追求することが稽古にとって非常に大きなものとなることが分かった。昨日今日得られた今後の稽古方針というか、自分自身にとっての稽古の在り方として、やはり抜刀術を中心とした、身体の使い方、心理面の在り方が他の剣術や体術においても大きく関わってくる事になるだろう。

 夜からは場所を住吉に変えて、I氏、A氏と稽古をおこなった。あっという間の2時間であったが、真剣に望まれるお二人との稽古は、私も熱が入ってしまう。もっとジックリ進めたいところであるが、急いで詰める必要があるので、お二人とも大変であったかと思われるが、これからも時間を掛けて長く稽古が出来るご縁となることを期待したい。

 二尺七寸の居合刀での抜刀術は、私の場合リミッターが切れてしまうと故障に繋がる恐れがあり(これまでにさんざん故障してきたので・・・・・・)今は大事なことに気が付き稽古をしたくてしょうがないのであるが、先月かなり抜いたのでその影響がいろいろと出ている。そのため暫くは技を限定し制限して抜かなくてはならない。

 とにかく、剣術も抜刀術もこれまでとは違った観点に興味が湧きだしているので、稽古がしたくてしょうがないのであるが、そのために我慢して身体ををベストに持っていきたい。身体的な部分と、心理面における静の状態を今後は研究したいと思う。


 2017年2月25日(土) 「立廻り 特別講習会」
 (お申し込み受付中)
 
 「金山剣術稽古会」 
 (経験不問 御連絡お待ちしております)

 2017年2月 稽古日程

 2017年3月 稽古日程

 甲野善紀先生からの紹介文


2017-02-10(Fri)
 

新たなる出会い

 今日は品川区戸越体育館で、午前中はI氏、A氏と稽古をおこなった。この金山剣術稽古会では、武術稽古を通じて何を得ていけるかというところに向き合っていく時間でもある。それはもちろん技の技量が上がることだけではなく、生きているということを実感出来る、または生きていくための共通した学びが感じられるものでもあるので、そうした己の身体を題材とし、感じる心を養いながら、稽古に対し真摯に向き合うことが重要であることは、私がこれまで七年と十ヶ月の間に感じてきたことである。

 私の中で今年は「静と動の狭間」をいかに把握することが出来るかということに、気が付いたらかなり意識するようになった。「静」と「動」は間逆である。静から動に移り変わる瞬間、どこから静ではなくなるのか、どこから動になっていくのか、とくに「静」というのは難しいものであり、だからこそ突き詰める価値のあるものに思う。

 鯉口を切った瞬間には、斬るか斬られるかの二択となってしまうように、心理面における静と動の狭間も把握出来るようになりたい。そのためには、やはり静とはどのような状態であるのかを、私自身知る必要がある。

 昼から入れ替わりでW氏と稽古。体術稽古では、先日井上さんとおこなった稽古でテンションを掛ける作りと、繋がった瞬間に内側からの伝達に切り替えることで、力のとおりがスムーズになり、これが「追い越し禁止」ということなのかと、恥ずかしくも今更ながらに気が付くのであった。

 稽古後は、近くの交番で私の抜刀術特別講習会にも来て下さった警察官のOさんといつものように立ち話に盛り上がった。これは私にとって戸越体育館に来るときの一つの楽しみでもある。

 私にとって武術を通じてさまざまな方との出会いの輪が広がってきている。これからも、現代における武術稽古が真に活きているものとして実感しながら、人とのご縁を大事にしていきたいと思う。今日も充実した一日となり、誠にありがたいことだと感謝しなければならない。明日も、高田馬場と住吉で稽古の予定。寒くなるそうであるが、気持ちは充実しているので明日も素晴らしい一日となりますように!おやすみなさい。


 2017年2月25日(土) 「立廻り 特別講習会」
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2017-02-09(Thu)
 

ヒット曲を量産出来る源泉とルーツ

 今日も強風吹き荒れる一日であった。さすがに体感温度が低いので寒い一日だったが、日中の日差しは随分と明るくなったように感じる。今日も、帰宅してからは何かと事務作業やら何やらで、気がつけば時間が過ぎてしまっている。

 今日の「高齢者のための剣術教室」では、三週連続での全員参加となり、活気に満ちたいつもの講習となりました。いつものように別室で着替えて会場に向かうと、すでに整列して杖の二十連円打の稽古をSさんの指揮のもとおこなわれていた。「おおっ~!」と思いながら、やはり今みなさんこれに夢中になっているのだと思いながら、私が考案したこの二十連円打は、歌手で言うところのヒット曲となっています。

 まず今日の講習の中で、開始15分の間に、杖の体操「肩甲骨の開閉運動」、股関節を大きく曲げる「ラムダ」、「大の字」をおこない、「一本足左右の持ち替え」、「左右の打ち込み」、「左右の突き」、「車打ち」をおこないました。15分の間に70歳代~80歳代の方がこれだけの内容に着いて来られるようになったのには私としても嬉しい限りです。

 休憩後は待ってましたとばかりに、二十連円打を十九番までお伝えすることが出来きました。こちらの教室では、相手と打ち合わせておこなうのではなく、前進のみで進めていくほうが、楽しくおこなえますので、スムーズにそれぞれが楽しんで覚えることが出来ているものと思われます。

 後半は、得物を木刀に持ち替えて、斬り結びからの払いをおこないました。ここで私自身にとりましても、左手首、右手首、の使い方、または緩め方に得るものがありました。一般的な殺陣では見られない技術だと思いますが、Gold Castleの講習でもこの技術を活かして殺陣での払いをお伝えしたいと思います。

 後半おこなった木刀での払いも、思いのほか好評で、私も剣の方が大好きなSさんに喜んでいただけるように、剣の方も充実したものにしようと思案していますが、こうした剣術と殺陣の中間ぐらいのものは、ヒット曲になりやすいのかもしれません。私といたしましても、殺陣に関しましては、基本的に状況設定から、または、これを見せたいという部分から、身体の使い方を見栄えとキャラクターを優先して絞られた状況の中で剣術で得たものから身体に指令がきますので、そこから幾つかのパターンを選択しておこなっております。そうした意味では、剣術を学ぶということは、身体のなかにあるルールからさまざまなことに対応すべく状況が見えてくる源泉の発掘作業であると言えるかもしれません。これからもそうしたルーツからなる曲の考案が、桑田圭祐氏のように枯渇しないヒット曲の大量生産が出来るものとして、私も自分の身体から新たなものをどんどん生み出していきたいと思います。これはあくまで殺陣に関してですが・・・・・・

 さあ、2月25日(土)「立廻り 特別講習会」のお申し込みも、少しずつ来ております。お申し込み数によっては人数制限を掛けなければならないかもしれませんが、12名位まででしたら大丈夫かと思います。こうした講習会には役者さんの参加が極めて少ないため、私が役者の頃を思い返しますと、是非とも参加されたほうが身に付くものと思われます。2時間+延長分、立廻りをおこないますので、事前にお申し込みの状況からチーム編成とそれぞれへの進め方を把握して望みますので、得られるものは大きいかと思われます。一般の方にはあまり強要しませんが、俳優の方には演技としての見せ方も、内面だけではどうにも伝えられない部分がありますので、そうしたコツなども伝えていきます。現場のつもりで意識の高い方は参加してみてください。一般の方のご参加もお待ちしております。


 2017年2月25日(土) 「立廻り 特別講習会」
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2017-02-07(Tue)
 

感覚に目を向けていくこと

 本日は高田馬場でI君との稽古をおこなった。杖術では「左右連続突き」をおこない、膝の内抜きに時間を掛けて取り組んだ。

 I君にも床を蹴らないで動く足の使い方に得たところがあったようだ。とくに、この左右連続突きでは、杖の持ち替えと膝の内抜きのタイミングが難しく、ジックリ見守っていると、自らブツブツと考えて上手く調整が出来るようになった。こうしたところは、稽古を通じて身体が整ってくるようになったことの証である。

 今日は久しぶりに剣山をおこなったが、五剣山までおこなった際に、これはブルース・リーの映画「燃えよドラゴン」のワンシーンの中で「考えるな、感じろ。」という少年にアドリブで語ったという有名なセリフにあるように、バババババっと速く動きながらも身体の状態を把握するには、考えている時間は無く、また考えたところで身体は動いてくれない。人間の身体と脳には感覚という優れた計算と記憶から割り出されたある瞬間の感じがインプットされるので、五剣山のような動きでは感覚的に身体に任せるように動いた方が、得られるものに気がつくだろう。

 そうしたことからもI君に対し、「こうした感覚の習得には個人差がありますが、心の状態というものが気が付けるかどうかに関係してきますので、武術稽古を通じて心が磨かれていくというのは、単にそれを目的におこなうものではなく、身体が動けるように感覚に目を向けていくことで、自然と心の状態が結果として磨かれていくものだと思います。思いやりの心や礼儀というものは、言われておこなうのではなく、自分自身の心の状態の結果出来てくる事が重要なのです。」といういう意味合いの言葉をお伝えした。

 今日は少々難しい事をお話したが、そういう事が今後も少しずつ自然と伝えられるようになればと思う。同様に稽古内容に関しても、少々難しい注文を付けておこなうことが出来た。そうしたことからも、I君との稽古がかなりこれまでと比べて質が上がってきたのではないかと感じている。

 今日はこれまでよりも少し難しい部分を集中した状態でおこなったので、一つ雰囲気を変えるために少し殺陣的なお芝居をおこなった。初めてやったが、楽しんで取り組まれたようであった。最後は抜刀術をおこない、静から動へと移り変わる瞬間を大事にする事と再び静の状態に戻ることを共に稽古した。

 やはり、毎週定期的に稽古に参加されますと、確実に前に進んできます。これから身体の成長と共に心の成長も楽しみにしております!


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2017-02-07(Tue)
 

大笑いの鉄板講習

 雨に降られる覚悟をしていた本日日曜日の講習でしたが、午後家を出て自宅から五分程度の最寄り駅まで小雨が降っていた程度で、五反田に着くともう止んでおり、結局ほとんど降られることなく移動する事が出来ました。

 この五反田というのは昔から縁のある場所で、私が役者活動をしていた頃、IMAGICA現像所で何度か出演した作品の試写会に行ったことがあり、当時は、五反田といえばIMAGICAという印象が強く、現在のように毎週直ぐ近くにある体育館に通うようになるとはその当時夢にも思っていませんでした。

 その他にも、私の同級生が当時五反田に住んで経営コンサルタント会社の社長となっており、その友人のオフィスに訪れたり、セミナーに何度か参加したりして、本を数冊刊行している同級生に驚いたものでした。

 私がGATSBY のモデルをやっていた頃、誕生日に姉からステーキをご馳走になったのも五反田でした。お金の無い私に、何度か美味しいものをご馳走してくれました。そのお店が今もあるのか分かりませんがもう10年以上前のことなのでハッキリと場所を覚えていませんが、体育館から近い所だったと思います。

 そんな五反田での講習は予想通りの大人数で賑わいを見せました。昨日土曜日の五反田での講習と、本日夜間の部の戸越体育館での講習もそれなりに多かったので、この3コマの合計人数は2013年10月20日に開講してもっとも多い参加人数となりました。ですが、こうした流れは流動的ですので、このまま増え続けることはないと予想しております。

 今日はアメリカ出身のWさんと、フランスから日本に訪れているAさんとの会話に、この教室の広がりを感じる瞬間でもありました。WさんもAさんも共に日本の精神的なものに対する学びを求められていますので、私に出来ることは、身体の使い方の中で、心の問題というものが密接に関ってきますので、そうしたことを結果と共にお伝えしていくことで実感していただけるのではないかと思っております。とくに外国から日本に来られ、日本の武道、武術に対する思いの深さは普通の日本人の何倍も強いものがありますので、感じ取る、感じ取ろうとする意欲は非常に強いものを感じます。そしてそうした気持ちで接していただくことにより、私にとりましても、真剣に伝えようとする真摯な気持ちにさせられるものです。想いというものは良くも悪くも連鎖的に広がっていきます。だからこそ、一人一人の心の在り方というものが、その空間を良いものにするのか、そうではないものにしてしまうのか、そうした部分にも精神的な鍛練は必要になってきます。

 今日は古参メンバーのYさんが大学の卒業論文として一部タイトルを紹介すると「日本映画における殺陣の変遷」という題材で400字詰め原稿用紙135枚相当分のものをコピーして私に下さいました。私としましても、この教室の生徒さんが、ここで初めて殺陣を学んで、次第に殺陣に対する興味から、大学の卒業論文として本格的に研究されたことに、たいへんな喜びを感じております。頂いた論文は時間のある時にジックリと読ませて頂きたいと思います。

 今日の殺陣クラスでは夕方の部ではそれぞれのグループに分かれて別々の内容をおこなっていただきました。傍から見ていますと、こうしたカオスな状況はある程度の流れの中でなければそれぞれに割り振りできませんので、殺陣クラスの流れとして、段々と全体に浸透していくものと思っております。月末におこなう立廻り講習の中にある基礎的な部分、(今で言うと胴斬りや払い、絡みの走り方等)そうした部分を抜き取って集中的におこないながら、一つの流れとして形にしていきます。今おこなっている動きが中途半端なままに次の段階に移行しても、基本的におこなう基礎的な部分は同じです。ですので、前に進みながら着実に動ける身体になるように、約束事と身体の兼ね合いを稽古していきましょう。

 剣術クラスでは、「鬼ごっこ」と「剣を重ねての誘導と対応」をおこないました。このところ緊張感のある講習が続いたものですから、新しい参加者も増えたことで、久しぶりに笑いの鉄板稽古と言えるこの二つの内容をおこないました。私が鬼役になった時の、体験参加に来られたSさんの大ウケに受けていた表情が印象的でした。

 およそこのような剣術稽古をやっている教室はどこにもないかと思いますが、蟹、雀、飛石、鬼ごっこ・・・・・・こうした稽古で、抜群に使える人が次第に出始める日が訪れるのを楽しみにしております。

 夜間の部では、徒歩で総合体育館から戸越体育館へ移動し、久しぶりの古参メンバーのKさんも参加され、「太腿がパンパンになってます!」という悲鳴に近い声を聞きながら、脚部鍛練歩法稽古の後の「千鳥之型」をおこなっていただいた。皆さん集中していましたので、体験参加の方も「抜付之型」一番から十七番までよくついて来れました。

 夜間の部でも体験参加の方が多くいらっしゃり、昨日初めて参加されたYさんは、今日ダブルヘッダーで受講され三回の受講を一気に受けられました。このところ、一回受講で終る方の割合が少なくなってきており、古参メンバーの皆さんの雰囲気の良さであったり、この教室には先輩風吹かす生徒さんは皆無なので、次も安心して受講されているようです。

 私としましては、ある一定の人数に達しましたら、体験参加の申し込みを一時的にストップすることも考えております。もう一コマ殺陣クラス&剣術クラスの開催を増やすことはしばらく考えておりません。今日は講習後にお二人から私の個人稽古会へのご相談がありました。今後は、剣術や杖術に抜刀術など、より深めて稽古をされたい方には私がおこなっている個人稽古会への参加希望も承ります。この稽古会の場合、Gold Castleとの両立は私のアプローチが違うため難しいものがありますので、その辺をお考えになられた上でお申し込みいただければ、それなりの充実した稽古を共に送れるものと思われます。

 今日も新しい出会いがあったり、懐かしい人に会えたり、頂き物があったり、十分過ぎるほどの日曜日でした。また明日からも励んで参りたいと思います。ありがとうございました!


 2017年2月25日(土) 「立廻り 特別講習会」
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2017-02-06(Mon)
 

群青色に染まる日没の美しさよ

 立春を向かえ暦もあわただしい。このところ雲の少ない青空を見ることが珍しくない毎日であるが、今宵の日没頃の空の美しさには目を奪われた。青空も星空も一日中真っ白な曇り空も好きであるが、あまり観る機会の無い日没前後、または夜明け前後の、青色が徐々に闇となっていく、または闇が徐々に色づいていくそうした瞬間のコントラストは、これまでに観た回数が少ないだけに、なんとも切なくあの頃のギュッと胸が苦しくなるような若い頃の時間を思い出してしまう。

 雲の少ない今夜はブルーモーメントという現象により、美しい群青色した青空が一面に、金星と火星が見える程度で、他の星々はまだ見えないため、よりその瞬間の空が貴重に感じられた。都会にいてこのような綺麗な空が見られたことに足を止めて記憶に残そうと五反田のとある場所から眺めた。おそらくこの瞬間の記憶は、想い出に残るものとなるだろう。

 島根県と鳥取県の日本海側にある国道9号線から眺める海岸線の景色は本当に綺麗で、広島に住んでいた頃は山を越えてこの国道9号線を目指して当時所有していたオープンカーに乗って走ったものである。いつかまた機会があれば想い出の詰まったあの景色を見てみたいものである・・・・・・

 さて、本日は品川区総合体育館にて15時30分~17時10分位までGold Castle 殺陣&剣術スクールの講習をおこないました。今日は久しぶりにT君が参加され、R君もかなり久しぶりでしたが今日で三回目の体験参加となり、同年代ではH君が初めて土曜日の参加となったこともあり、先週に続いて今週の土曜日も賑わう講習となりました。

 久しぶりに正面斬り、胴斬り、袈裟斬りの一連をおこないましたが、とくに胴斬りでは、足の位置身体の向きが、どうしても相手から逸れてしまう方が多く、いわゆる殺陣っぽい抜き胴のようなイメージが動きに出てしまうようです。

 鍔競りからの対応では、袋竹刀ではなく木刀でおこなっているので、細心の注意を払いながらおこないましたが、体術に近い体捌きが関ってきますので、そのための入り口として雰囲気を掴んでいただく感じでおこなっております。ちょっとした隙間が出来てしまったり、方向が甘かったりすると上手く行きませんので、力ではなく位置取りと方向に気がついてきますとこの稽古の面白さが分かってくるかと思います。

 明日は、夕方の部が品川区総合体育館剣道場、夜間の部が戸越体育館剣道場となり、講習後に道衣姿のままでの移動となります。明日はあいにくの天気となりそうですが、両方の部ともにかなり盛り上がりを見せる予感がしております。

 最近は芸能関係の方が増えてきておりますが、私の感じるところ、技術の向上を求められているのと同時に、心の状態においてその時間、何を吸収できるかということに若い生徒でも非常に感じる事があります。そうしたことからも、相手に対して、周囲に対して、自然に対応出来ることを育てる時間でもあります。自分の事だけを考えていては前に進めないことが、稽古を重ねていく中で感じられてきます。そうしたときに、相手を見て、周囲を見て、今出来る最善の選択が導き出されます。そこが今の自分にとって与えられたテーマであり、そこからどう進んで行くことが出来るかに、その人の持っているモノが試されてきます。このことは口を酸っぱく言ってきているつもりですが、心理面における部分が根強く関ってきますので、この部分が柔軟に対応出来るようになってきますと、ある瞬間におけるマイナス面が冷静に見極められ自分の立ち位置をこれまでと違う方向に持っていけるかもしれません。このことについては私の憶測ですが、どうしてもそうなってしまう状態を改善するには、技術以前の問題であり、深く自分を掘り下げていかなければなりません。そしてそれが出来るのは指導者ではなく、自分自身のみです。今後は、ある程度長く稽古をされている方々にとりまして、技術の習得に深く関ってくる、自身の心理面を深く掘り下げて観ていくことが、それぞれの方に取りまして、ピンとくるものであったり、欠けていた重要なピースが埋まることに繋がるものと思われます。

 自分の領域で同じ時間を経験していると、初めてお会いする方でも数秒で大体の感じは掴めてきます。これは街中であったり、初めての環境だと違ってきますが、いつもの場所、いつもの流れ、いつもの雰囲気が、自然と身体に溶け込んでいますので、そこから感じるものというのはかなり敏感になっています。それが経験なのでしょうが・・・・・・

 ある方のお話に、芸能事務所のマネージャーさんは、常日頃人を見てきているので、街中でも容姿だけでなく雰囲気でその人が業界の人かどうか瞬時に分かるそうで、おそらくその人の心理面というか持っているもの、将来性なども見抜くのには時間が掛からないのでしょう。ですから、自分自身の中身を掘り下げて行く事は非常に重要であります。そしてそれを結果に出して判断するには、武術稽古というものはそういう時間でもありますので、感じる心を育んでいけるように取り組んでいただきたいものと思っております。

 思わぬ熱が入ってしまいましたが、明日も熱を入れて講習にあたりたいと思います。それから2月25日(土)15時00分~17時00分 品川区総合体育館剣道場にて「立廻り 特別講習会」の開催が迫ってきました。まだお申し込みが1名(!)ですので、四人一組でおこないますので、この日にジックリと取り組めるよう編成を考えて行いますので、参加を考えられていらっしゃる方は、お早めにご連絡下さい。

 それでは明日もみなさま、よろしくお願いいたします!


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2017-02-05(Sun)
 

練磨と秩序から見えてくる規矩なるは

剣術を通じて人生が変わった私であるが、今現在の日常というのはこれまでと比べてどう変わったのであるか、このところようやく実感が掴めて来たように思える。

 それは今日17時から高田馬場で井上 欣也さんとの交流稽古で思わぬ言葉が出てしまったが、「一番大事なものが一番伝えられないんです。それを伝えようとすると逆効果になってしまうので・・・・・・。つまり今伝えていることは、伝えたいけど伝えられない(理解しにくい)ものを、これから伝えられる段階に近づけていけるものとして伝えているのです。」

 そのようなことを思わず言葉にしてしまいましたが、それは私自身拘りのある動きの中で身の規矩(かね)を追求しているのかもしれません。それは人それぞれに異なるようにも思えますし、そうしたものは伝えるというよりも、伝わるように時間を掛けていかなければならないものだと思います。

 一番大事にしているものが伝えられないというのは、もどかしいものでもありますが、それはその人それぞれが自ら求め追求していかなければならないものなのかもしれません。井上さんとこの話になった瞬間にしばし時が止まったように感じられました。

 生き方における規矩とも言えるようなその人自身のもっている何か大事な部分が、秩序とともに練磨され、そうした一番大事である部分を認識し敏感に感じ取っていける人から得られるものは多いにあり、私の日常の中でも、稽古だけでなく突然そうした出会いに遭遇する事も少なくはない。同じ価値観の中で同じ時間軸を生きている人とは、いつかお会いする事があったとしたら、いままで良く知っていた人かのように、真剣に語り合うことが出来るだろう。出会いの素晴らしさというのは、出会っている間だけでなく、そうした想いが芽生えれば、今後規矩なる部分が崩れぬ限り、どこかで繋がっているものと思う。そうしたものは、常にお互いと安易に繋がっていないからこそ、想いは深まるのではないだろうか。

 これまでそうした生き方について色々な方とお話してきたが、私自身人に語れるものなど無い。しかし、そうした私でも話が伝わる方と遭遇する機会もどういう訳だか増えてきた。今日あらためてそうした事を考えたときに、稽古だけでなく、情熱を掛けて真剣に「生きていく」という不安と期待と葛藤に悩み輝き生きていくためには、武術稽古から導き出されるものは多いにあるように感じる。私にとっても、こうした今の今を真剣に考え学ばせていただく方との出会いというのは年齢を問わずこれからも大事にしたいと思っている。

 さて、久しぶりとなった井上さんとの稽古では、この間私なりに気がついた身体の使い方を体術稽古で確かめることが出来た。最近は中丹田に意識が向き始め、上丹田との兼ね合いを考えていたが、今日の井上さんからの言葉に非常に得るものがあり、私なりに感じる丹田というものは、それぞれの部位によって感じる働きが異なるように思う。もちろんその辺はこれから時間を掛けて慎重に探っていかなければならないが、井上さんとの稽古で得られるものはあらためて貴重でありがたいものである。

 杖術や剣術では、「四天誕杖」と「高速三段斬り」をおこなった。今後は名称をシンプルに高速を外して「三段斬り」としたい。私の中で今集中的に取り組んでいるのは、「四段斬り」であるが、今日も少し「五段斬り」をおこなった。私自身どういう脚足の使い方をしているのか何回やっても分からないが、おそらく肩と腰が連動してブルブルっと震えている感じは出ているので、途切れてはないものと思える。

 袈裟斬りに関しては、しばらく稽古場ではおこなっていないので、いつか時間を掛けて取り憑かれたようにおこないたい。これまでの間にいろいろと身の規矩を養うべく稽古をおこなってきたので、この袈裟斬りで一つ前に進んでおきたい。

 今日はここまでに二回記事が消えてしまった・・・・・・。

 書き直して今に至るが、さすがに精神的に堪える。

 兎に角、これからは日常的継続した意識の中で練磨と秩序が自分の中でどのように形になっていくのか。そこには先日の抜刀術稽古で気が付いた、一つの形を基準におこなうことで全体としての調和が取りやすくなることから、自分自身の心理面における一つに形というものをより明確に感じとっていかなければならないように思うのである。

 今日はそうしたことを考えさせられる一日でもあった。

 今日も井上さんには遠い所お越しいただき誠にありがとうございます。今年はなにか新しいことをやりたいですね。もう2月に入りましたが、今年一年宜しくお願いいたします。ありがとうございました!


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2017-02-04(Sat)
 

これからの抜刀術稽古の新たな展開へ

 本日は高田馬場で午後からW氏と稽古をおこなった。今年は抜刀術稽古に時間を費やしたいと考えているので、今日はその手始めとして、構えに入る一連の流れというものに色々と検討しながら得るものがあった。

 身体の各部分をそれぞれ得意なやり方で行わせながら、それらの調和を取り纏めるというのは非常に困難であり、だからこそ構えが決まらず、なかなか抜けないのである。

 だが今日解かったことは、直立の自然体から一連の流れを持って構えに入ることで、これまでにない感覚でピタリと揃うことが実感出来た。つまり、構えに入る以前の状態を全て同じにしておくことが重要であり、そこからの一連の流れの調和が全体としての把握として取り纏めやすいのだと思う。このことはこれまで全く発想になかったことであるが、先日の動画撮影が、これまでおぼろげに考えたことを具体的に気付かせてくれたように感じる。

 直立の自然体から、一連の流れによる構えとなることで速やかに静の状態になり、心理面の居着きが生じずに迷うことなく抜くこと、そしてその状態は二之太刀納刀まで繋がっており、直立の自然体へと返って行く。

 今日はW氏とともに一時間程抜刀術稽古をおこなったが、この構えというのは大変難しいものであり、これからの抜刀術稽古は今まで以上に身体を観て行かなければならない。だがこの稽古は、これからの私がおこなう抜刀術に対し、新たな何かを授けてくれるものになると思っている。


 2017年2月25日(土) 「立廻り 特別講習会」
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2017-02-03(Fri)
 

2017年3月 武術稽古日程              (剣術・抜刀術・杖術・体術)

『 金山剣術稽古会 』 に関する見学、または参加希望の方はこちらの
「お申し込み専用窓口」よりご連絡下さい。
(詳細につきましてはこちらをご参照下さい。)

『 Gold Castle 殺陣&剣術スクール 』 の詳細やお申し込みにつきましては
こちらをご参照下さい。 http://www.tate-ken.com



                            

  3月4日(土曜日)   『 Gold Castle 殺陣&剣術スクール 』
                12時30分~14時00分
                品川区総合体育館 剣道場    



  3月5日(日曜日)   『 Gold Castle 殺陣&剣術スクール 』
                12時00分~14時00分
                品川区総合体育館 柔道場
                15時00分~17時00分
                品川区総合体育館 柔道場

 

  3月6日(月曜日)   『 金山剣術稽古会 』
                17時00分~21時00分
                新宿スポーツセンター 第二武道場

 

  3月7日(火曜日)   『 クラーチ剣術教室 』
                10時00分~11時30分
                『 金山剣術稽古会 』
                19時00分~21時00分
                江東区スポーツ会館 剣道場



  3月8日(水曜日)   『 金山剣術稽古会 』
                12時00分~14時00分
                戸越体育館 柔道場



  3月9日(木曜日)   『 金山剣術稽古会 』
                14時00分~16時00分
                新宿スポーツセンター 第二武道場
                19時00分~21時00分
                江東区スポーツ会館 剣道場



  3月10日(金曜日)   『 金山剣術稽古会 』
                 17時00分~19時00分
                 新宿スポーツセンター 第二武道場
                


  3月11日(土曜日)   『 Gold Castle 殺陣&剣術スクール 』
                 12時30分~14時00分
                 品川区総合体育館 柔道場



  3月12日(日曜日)   『 Gold Castle 殺陣&剣術スクール 』
                 15時00分~17時00分
                 品川区総合体育館 柔道場
                 18時30分~20時30分
                 品川区総合体育館 柔道場



  3月13日(月曜日)   『 金山剣術稽古会 』
                 17時00分~21時00分
                 新宿スポーツセンター 第二武道場



  3月14日(火曜日)   『 クラーチ剣術教室 』
                 10時00分~11時30分

                 『 金山剣術稽古会 』
                 14時00分~16時00分
                 新宿スポーツセンター 第二武道場
                 19時00分~21時00分
                 江東区スポーツ会館 剣道場



  3月16日(木曜日)   『 金山剣術稽古会 』
                 14時00分~16時00分
                 新宿スポーツセンター 第二武道場
                 19時00分~21時00分
                 江東区スポーツ会館 剣道場

                 

  3月17日(金曜日)   『 金山剣術稽古会 』
                 17時00分~19時00分
                 新宿スポーツセンター 第二武道場


                
  3月18日(土曜日)   『 Gold Castle 殺陣&剣術スクール 』
                 12時30分~14時00分
                 品川区戸越体育館 剣道場  



  3月19日(日曜日)   『 Gold Castle 殺陣&剣術スクール 』
                 12時00分~14時00分
                 品川区総合体育館 柔道場
                 18時30分~20時30分
                 品川区総合体育館 剣道場



  3月20日(月曜日)   『 抜刀術 特別講習会 』
                 12時00分~14時00分
                 品川区総合体育館 剣道場
                 15時00分~懇親会




  3月21日(火曜日)   『 クラーチ剣術教室 』
                 10時00分~11時30分

                 『 金山剣術稽古会 』
                 14時00分~16時00分
                 新宿スポーツセンター 第二武道場
                 19時00分~21時00分
                 江東区スポーツ会館 剣道場



  3月22日(水曜日)   『 金山剣術稽古会 』
                 12時00分~14時00分
                 戸越体育館 柔道場



  3月23日(木曜日)   『 金山剣術稽古会 』
                 14時00分~16時00分
                 新宿スポーツセンター 第二武道場
                 19時00分~21時00分
                 江東区スポーツ会館 剣道場



  3月24日(金曜日)   『 金山剣術稽古会 』
                 17時00分~19時00分
                 新宿スポーツセンター 第二武道場



  3月25日(土曜日)   『 Gold Castle 殺陣&剣術スクール 』
                 12時30分~14時00分
                 品川区総合体育館 剣道場  



  3月26日(日曜日)   『 Gold Castle 殺陣&剣術スクール 』
                 15時00分~17時00分
                 品川区総合体育館 柔道場
                 18時30分~20時30分
                 品川区総合体育館 柔道場
 
              

  3月28日(火曜日)   『 クラーチ剣術教室 』
                 10時00分~11時30分

                 『 金山剣術稽古会 』
                 14時00分~16時00分
                 新宿スポーツセンター 第二武道場
                 19時00分~21時00分
                 江東区スポーツ会館 剣道場



  3月30日(木曜日)   『 金山剣術稽古会 』
                 14時00分~16時00分
                 新宿スポーツセンター 第二武道場
                 19時00分~21時00分
                 江東区スポーツ会館 剣道場



  3月31日(金曜日)   『 金山剣術稽古会 』
                 17時00分~19時00分
                 新宿スポーツセンター 第二武道場






※新宿スポーツセンターでの稽古時間は
(月曜日)の場合、17時00分~21時00分までの間で調整しておこないます。
(火曜日・木曜日)の場合、14時00分~16時00分となります。 
(金曜日)の場合、17時00分~19時00分となります。

※江東区スポーツ会館での稽古時間は
(火曜日・木曜日)19時00分~21時00分となります。

※品川区戸越体育館での稽古時間は
(隔週水曜日)12時00分~14時00分となります。

<新宿スポーツセンターでの稽古日程>
※第一火曜日と第四月曜日はお休みとなります。
①14時00分~16時00分 (火曜日・木曜日)
②17時00分~19時00分 (月曜日・金曜日)
③18時00分~20時00分 (月曜日)
④19時00分~21時00分 (月曜日)

いずれかの時間帯でお越し下さい。
完全予約制ですのでお早めにご連絡下さい。
初めての方はこちら「金山剣術稽古会について」をご参照の上
「お申し込み専用窓口」よりご連絡下さい。

※稽古場所の詳細や稽古内容、稽古時間のご相談、道具類その他のご質問等につきましてご不明な点がありましたら、ご連絡下さい。

※都合により日程が変更となる場合がありますので御了承下さい。


2017-02-01(Wed)
 

一対一でおこなう稽古の深さと得られるものの大きさ

 本日の「高齢者のための剣術教室」では、先週に続いての全員参加となり、皆さんとても元気で楽しくおこなっております。

 今日は杖の円打を十八番までおこないました。一緒におこなうと皆さん付いて来れますが、それぞれでやっていただくとまだまだ身体に入っていないようで、その辺りをみなさん段々と分かってきてますので、焦る事も無くおこなっているようです。

 このところ、覚え方という事に関して、やはり感覚に目を向けて行くことと、身体に興味を持っていただくこと、そこに気が付こうとすること、そうしたことをいろいろな稽古場所や講習会場で感じるようになりました。

 目で見て同じように動けても一人でおこなうとなると動けなくなってしまうのは、自分の身体や感覚に落とし込めていないためであり、そこに落とし込んでいくには、覚え方というものを学ぶ必要がありますが、年齢を問わずこの部分に関して変えられない方は多いように感じます。

 短期間である程度のところまで持って行く覚え方と、時間を掛けて覚え続けていく方法は異なっていると思われます。時間を掛けられるはずのものに短期間で上げて行く方法では、ある時期から停滞と怪我に苛まれてしまう恐れがあります。

 少し話が逸れてしまいましたが、身体と心と感覚は微妙で繊細な関連をもっているものであり、やはり感覚を育てることは、身体と心の成長にも繋がりますし、「感じる心」が養われてくるものです。

 私が活動の核としている、「金山剣術稽古会」ではそうした現代における武術稽古の必要性を、身体と心で学べる場としておこなっていますが、まだまだそこに至るまでは程遠い道程です。現在少人数でおこなっておりますが、かなり技量が上がった方もいますし、ここでおこなう方は稽古に望む姿勢が出来ているかを最重要視しています。そのため、かなり人数が制限されてきましたが、そうしたことが成長していくための空間として絶対条件であります。もっとも、私から声を掛けることも積極的に募集をすることも滅多にありませんので、年月を掛けて少しずつ、そうした志のある方やともに人生の貴重な時間として共有出来る方とのご縁を期待して待っているところです。そうした深い部分で発展的な稽古が出来る方との出会いを今年は望んでおります。

 夜からは住吉にてU氏との稽古。

 今日は鏡を見ながら雀の鍛練稽古をおこなったが、先日の「飛石1km」の成果が腿の引き上げの強さと上体の振動の少なさに見ることが出来た。

 この脚部鍛練歩法稽古は、気がつけば二年以上はやっているものと思われるが、身体が故障する事も無いし、時間も余りかからないし、私自身いつまで続けようかと思っているが、身体が「もうやらなくてもいいんじゃない?」というサインを出さないので、しばらくはまだまだ続けることになるだろう。

 U氏との稽古では、動きの自由度を増したことで、心理面の弱点を改善する手掛かりが見えてきたような気がした。自由におこなうことは寧ろ難しい事なのであるが、のびのびとU氏が動いていたのを見て、私自身指導方法として得たものがあった。

 今日の住吉も誰一人いない貸し切り状態であった。綺麗な剣道場に広さは品川区総合体育館剣道場よりも60㎡ほど広い。この広さを二人でおこなうのは、高田馬場を知っているだけに本当に贅沢である。毎週火曜日と木曜日の19時~21時の間で、ここを使えるので、ご縁のある方は毎週二時間共に稽古が出来る環境としては最高の場所である。

 武道場に向かう途中、小名木川に掛かるクローバー橋から後ろを振り向くと、左手に三日月と金星が接近しており、右手には今日は青色に光っていたスカイツリーが見え、道中の半分はこの川沿いを真っ直ぐ歩くのでほとんど苦にはならない。

 身体の状態が上がってきたら、今年は抜刀術稽古の割合を増やしていくつもりなので、先日の撮影から様々な点を見直しているのでこれまでにないほど継続的に集中して稽古したいと思う。

 二月に入り、今年の始まりの思いを薄めることなく、日々精進しさまざまな出来事に対し的確に物事を進めていきたい。


 2017年2月25日(土) 「立廻り 特別講習会」
 (お申し込み受付中)
 
 「金山剣術稽古会」 
 (経験不問 御連絡お待ちしております)

 2017年2月 稽古日程

 甲野善紀先生からの紹介文


2017-02-01(Wed)
 
プロフィール

金山孝之


       金山 孝之
   Takayuki Kanayama


松聲館 剣術技法研究員

金山剣術稽古会主宰

Gold Castle
殺陣&剣術スクール主宰

高齢者のための剣術教室
クラーチ剣術教室講師


――――――――――――――

1975年生まれ
福岡県 北九州市出身
東京都 世田谷区在住

1999年
映画監督中田秀夫氏との出会いにより俳優デビュー。他分野では、マンダムのモデルや舞台のプロデュース公演などの活動をおこなってきた。

2006年
小林照子先生とのご縁から『 からだ化粧 』のモデルを務める。

2009年
武術の道を志しそれまでの活動を一新し武術稽古と研究に励む。

2011年
武術研究家甲野善紀先生に師事し身体の使い方を研究しながら、『 抜刀術 』『 剣術 』『 杖術 』『 体術 』などの稽古と研究に取り組んでいる。また、先生の書籍、番組撮影、記録映像、その他演武等における打太刀や受けを務めている。

2013年
刀と身体操作の技術向上を目指し裾野を広げるべく
『Gold Castle 殺陣&剣術スクール』を立ち上げる。

2014年
甲野善紀先生より
『 松聲館 剣術技法研究員 』という名称を頂き、自身の経験を活かした指導法を各道場等でおこなっている。
 
高齢者向け住宅にて
『 高齢者のための剣術教室 』をおこなっている。

日信工業株式会社の製品「SAMURAI BRAKE」のプロモーション活動をおこなっている

2015年
『 GM happy コラボレーション 』と題し、ジャンルを問わず定期的にゲスト講師をお招きし、特別共同講習会を開催している

『 金山剣術稽古会 』を立ち上げ、現代における武術稽古の必要性を、身体と心で学べる場として活動している。

――――――――――――――
    
ご質問や、稽古参加希望の方はこちらの【 お問い合わせ 】よりご連絡下さい。

その他ジャンルを問わずお仕事のご依頼や『 剣技指導 』などのご依頼も受付けておりますのでこちらの【 お問い合わせ 】よりご連絡下さい。

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