2016年稽古納め&ブログ納め

 本日12月28日は2016年最後の稽古日程となり稽古納めとなった。戸越体育館で12時~14時過ぎまでW氏と杖術、体術、剣術、抜刀術をおこなう。

 杖術では「四天誕杖」、「下段に対する払い突き」をおこなった。四天誕杖では、組稽古だからこそ身に付けられる、間合いと打ち込みに対する手之内の必要な加減、瞬間的に時間が長く(例えば0.2、3秒が長く)感じられるような判断力を養うには攻め手と受け手のレベルを高めていく稽古が必要であり、そうした稽古には技術的な面だけでなく理を探求しようとする研究心を持った方向でおこなえると、稽古として身になるものが見えてくる。とかく畜生心になってしまうことだけは避けなければならない。そういう意味ではW氏との稽古は、剣術も杖術も体術も含めて研究するには非常に気づきが得られやすく大変感謝している。

 今日は体術稽古の中で「切り落し」の際に、腕を曲げて肘から手首までを90度位にして受けられた場合の対応法に、立てた腕を体ごと潰してしまおうということに気が付き、杖でおこなっている「お辞儀潰し」が内腕の意識によりかなり強力なものになったので、これをW氏に試したところ何度も転がっていただくことになった。

 次に、腕を立てない受けに対する切り落しでは、相手に瞬間的に浮きを掛けてもらい、そうなってくるとなかなか厳しくなるので、私としても、身体の姿勢にいろいろ考え試していくうちに、一気に下までエネルギーを通すことが出来た。その時は意外にも軽く実感の無いもので、W氏が緩めたように思えたので、何度か試したがいずれも同様であった。身体を薄くすることが、沈んでいく中では、垂直方向の力に対し引っ掛かり難いものであるということが解かった。

 剣術では、胴斬りにおいて重心移動の初動に抜刀術と同様の気付きがあり、そのことについていろいろと試してみた。まだ研究段階で何とも言えないが、重心側を動かすには重さが乗っかっているので、相手の起こり頭に対してイマイチ反応が遅れ気味になる場合が多く、不安感からフライングしやすくなってしまう。

 そのため、重心側に掛けた重さを瞬間的に反作用により動かしてあげることで、出だしが軽くなりその動きに重心を乗せてあげれば、速やかな動きになるような気がしたのである。もちろん床を蹴るような動きでもなく、見た目に分からない感覚的な部分が大きいが、厳しい打太刀との稽古の中ではその違いは感じとりやすい。これは来年に向けて取り組むべき稽古内容の一つとして大きな課題となった。

 次に「影抜き」をおこなった。抜き方の技術を求めて稽古しているが、今後は誘いというものについても、まだまだ深い部分がある筈なので、誘いの掛け方に、心的操作のような部分もあるかもしれないし、相手を誘うというのは単純な見た目だけのものでもないと思われるので、今後はその辺に目を向けて誘いの技術を高める方法を考えていきたい。

 「高速三段~四段斬り」では、三段と四段では、まるで難しさが変わってくるため、伝えても出来ると言うものではない。身体がある部分装置化して、考えない事が出来るようになってから考えられるものなので、段階を踏んでいくしかないだろう。

 抜刀術では、来年に繋がる大きな変化が訪れた。

 それは、甲野先生の「内腕」の発見から私自身構えが変わったのであるが、さらに今日は内腕の身体感覚により、鞘の持ち方に対する固定観念が無くなったのであった。そのことにより、これまで以上にその抜刀術の構えに対する誘いの状態から技に移行しやすくなり、構えそのものの雰囲気も独特なものになりそうなので、今後はそれがどこで一致するのかを探していかなければならない。これは久しぶりに大きな変化となりそうであるが、来年の稽古早々から楽しみになってきた。

 
 今年一年を振り返ると、私自身といたしましては、剣術稽古で「影抜き」に取り組むようになったこと。これは、私の中でも甲野先生との剣術稽古ではもっとも思い出深いものとなっていて、常にバージョンアップされている技なので、私もW氏の成長を待ってようやく存分に木刀でおこなうようになった。抜刀術では、細かくいろいろな部分で変化してきたように思う。今年の春頃からだったろうか、稲妻抜きでの構えの足が左右逆になったことも大きな変化であった。

 それと、井上欣也さんとの交流稽古会やコラボ講習会では大変多くの事を学ばせていただき、自宅でおこなっている身体調整法や、体術稽古などで感謝しきれないほどのものを頂きました。井上さんも活動が増え、段々と忙しくなってきたようですので、これからのご活躍が楽しみです。

 青木賢治さんとも立廻りの講習会では大変お世話になりました。剣術と殺陣、それぞれを学んでいらした方ですので、偏った見方ではなく、そうした見地から剣術に対する体捌きの魅力を訴えてきた戦友でもあります。今後も、剣術というものを広く伝えていける存在として、共に身体で表現できる同志として何かの時にはご相談させていただきたいと思っております。

 そして私が一番成長させて頂いたのは、Gold Castle 殺陣&剣術スクールやクラーチ剣術教室、金山剣術稽古会の生徒さん達です。生徒さんからのご縁というものは今後の私の人生にも関ってきますので、その団体を見れば主宰者の力量が分かります。伝えるということは言葉や文面だけではありませんし、真に伝えたいものは真に思っているものが垣間見えたときに伝わるのではないでしょうか。そうしたことからも来年はさらに精進し、今は未だ見えてこない自分自身のいろいろな意味での変化を楽しみに成長していきたいところです。

 今年も甲野先生の2017年に発売されるDVDの撮影に参加させていただきました。早いもので、2013年度版から5回目となりました。受けはいつもの井上さんに五十嵐さん、スタッフの方もほぼ同じメンバーですので、毎年一回「懐かしいなあ・・・」と思ったり、「早いなあ・・・」と感じたり、こういう空間を演出される甲野先生には大変お世話になっております。未熟ながらも、メールマガジンの撮影に参加させていただいたり、書籍類やDVDなどで受けをさせていただき、現場では稽古と違った学びとなりますし本当にありがたいことだと思っています。 

 2016年も素晴らしい出会いがありました。このご縁を来年も大切にしていきたいと思います。みなさま、ありがとうございました!


 2017年1月9日(月)成人の日 
 「抜刀術 特別講習会」

 (お申し込み受付中)

 2017年1月14日(土)
 「杖術 特別講習会」

 (お申し込み受付中)

 「金山剣術稽古会」 
 (会員希望者受付中)

 2017年1月 稽古日程


2016-12-29(Thu)
 

武術稽古という学問で研究し続けることの意義

 南風吹き荒れる本日は今年最後の「高齢者のための剣術教室」で講習をおこないました。最近は、会場に向かう最寄り駅からの道中や建物内で、いろいろな方からご挨拶されることが増えてきました。入会に至らなくとも、剣術教室は広まってきているのを感じられるようになりました。ですがまだまだ、ここでおこなう「剣術」というもののイメージが、激しいものや剣道をイメージされている方も少なくないと思われますので、そこが一つの障害となっているように思われます。

 もちろん、ここでおこなっている剣術といいますのは、「剣術や杖術をベースとした適度な運動」ですので、見た目の美しさや、頭を使いながら間違わずにおこなうといった、成功と失敗が分かり易いということも重要な部分です。

 この教室では誰一人残すことなく笑顔が絶えません。不安を想像し乗り越えるのは自分自身です。ですが歳を重ねていくと不安になることは誰しもが思うことでしょうし、私もこの二年と四ヶ月間でいろいろな方からお話を伺うことが出来ました。感覚的に自らを導いていける人は行動的になれますし不安を乗り越えて行く強さもお持ちです。ですが、不安な気持ちが強く自らを抑えて我慢して生きて行かれる方が多いことも事実です。

 もちろんそれは年齢に限ったことでは無いかもしれません。いろいろな要素が関りあってその人の第一歩を踏み出させていることでしょう。ですから、私がおこなっている高齢者の方を対象に、身体の自由が制限されている方でも楽しめる運動として、私に出来る「剣術、杖術、抜刀術」などを楽しく分かりやすく飽きないようにお伝えする事が、今私が毎週火曜日におこなっている教室の目的でもあります。

 ですが、やってみるのとやらないのとでは雲泥の差であり、それは私とともに剣術や杖術などの講習をおこなった方には感じていただけたものと思われますが、それは世間一般的な剣術や杖術の教えというものではなく、甲野善紀先生の松聲館で学んだ、「その瞬間にどうするかという、お題に対する回答を動きの中でどう観て回るか」という私なりの回答法であり、講師として未熟ながらも皆さんが熱中してしまうのはそういう理由だからだと思います。したがいまして、一般的な武術指導や剣術、杖術、抜刀術とは稽古法も稽古内容も含め一線を画する独特なものです。

 これからの時代、甲野善紀先生の伝え広げていかれた数々のものを多くの方々が活きた活動として普及してきております。私は、何かのご縁で剣術というものに出会ってからの衝撃は未だに時間が止まったままです。その新鮮なままの衝撃感を失わないように、自分が最も活きて(生きて)いけるのは、人から頂く想いや、信頼関係です。これからもそうしたことの何よりも大事で美しい気持ちを失わないように、武術稽古という学問の中で研究し続けていかなければならないと思っております。

 本日はクラーチ剣術教室と、夜からは住吉でU氏との稽古をおこないましたが、記事を書き始めたところで指先がもっと深い部分を叩き始めましたので、クラーチでは稽古納めとなりましたが、本日の結びはこのように記したいと思います。

 クラーチ剣術教室の皆様、2017年も元気で明るくワイワイ楽しくやって参りましょう。今年一年もいろいろとお世話になりました。世話人を務めて下さっているOさん、いつもお気遣いをありがとうございます。本年も無事に港に到着いたしました。来年は10日から新たな旅路へ出航です。安全に航海出来るようにまたいろいろとお世話になりますが宜しくお願いいたします。


 2017年1月9日(月)成人の日 
 「抜刀術 特別講習会」

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 2017年1月14日(土)
 「杖術 特別講習会」

 (お申し込み受付中)

 「金山剣術稽古会」 
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 2016年12月 稽古日程

 2017年1月 稽古日程


2016-12-28(Wed)
 

2016年 Gold Castle 殺陣&剣術スクール 稽古納め

 今日は14時30分から21時30分近くまで、約7時間品川区総合体育館剣道場に居ました。今年最後の講習が、会場移動も無く広い五反田の会場で続けておこなうことが出来て何よりでした。それと同時に今日で18日連続で講習会&稽古会という日程でしたので、明日はゆっくりと身体を労わってあげたいと思います。とは言いましても、武道具屋に行ったり所用が幾つか溜まっていますので取り掛かっていかなくてはなりません。

 今日は夕方の部夜間の部ともに見学される方が多く、夕方の部ではYさんのご親戚ご家族を呼んでいただき、姪っ子さんの体験参加の予定が、見学されていたお父様やお母様達まで参加され、和気藹々と楽しい講習に、思わず私も殺陣指導の中で殺陣師段平が頭をよぎりながらいつも以上に気持ちが入っていきました。

 偶然にも、夕方の部夜間の部ともに体験参加に来られたお子さん方は海外からということもあり、日本に居てはなかなか気が付かない武術や武術に関連した殺陣などから学ぶ礼節、思いやり、空間の和、そうした何気無い部分に感じ入るものがあるのかもしれません。

 夜間の部ではこれまでで最年少の8歳の男の子が参加されましたが、大人と同じ空間によく二時間体力的にも精神的にも続いたと思います。優しさと愛情と、その子を尊重するという事が、人を育てるということに於いて何より大切なことだと感じました。

 今日の講習では、先月に続き殺陣クラスでは立廻りを主体におこないました。夕方の部、夜間の部ともにかなりの方が成長されていると感じます。生徒数が増え、ある程度出来る方が育ってきましたら、チーム編成ももっとバランス良くおこなえますし、いずれ1対5のような立廻りも出来るようになってくるでしょう。

 年末を味わう日も一日一日と少なくなってきました。毎年感じることですが、12月の残り僅かという押し詰まった心境と、1月からの新たな門出の心境の違いは気温、景色はそう変わっていないはずなのですが、時の流れがまるで違うように感じられるのが私といたしましては不思議に感じるものです。
 
 私自身の講習会と稽古会は残すところ27日と28日の二回となりました。来年も安定した中で大きな発展を迎えられるように、皆さんとともに歩んで参りたいと思います。Gold Castle 殺陣&剣術スクールの生徒の皆さま、2016年もありがとうございました。そして2017年も宜しくお願いいたします。


 2017年1月9日(月)成人の日 
 「抜刀術 特別講習会」

 (お申し込み受付中)

 2017年1月14日(土)
 「杖術 特別講習会」

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 「金山剣術稽古会」 
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 2016年12月 稽古日程

 2017年1月 稽古日程


2016-12-26(Mon)
 

夢中になるべき学びごとはどこにある

 本日は戸越体育館にて今年の土曜日最後となるGold Castle 殺陣&剣術スクールの講習をおこないました。今日は珍しく白道着の方が4名いらっしゃり、いずれも女性メンバーでしたが、いつもは比較的黒系か紺色の稽古着の方が多いので、白道着が珍しく感じられるようになりました。

 そんな白道着メンバーのHさんが当スクールの招き猫に掛けるクリスマス用の飾りを持って来て下さったので、明日まで首に掛けておこうと思います。この招き猫は教室の特色を表す意味において重要な役目を果たしておりますので、荷物が重くても減らすわけには参りません。

 さて本日の講習では、昨日の特別講習会でおこなった「抜杖」をおこないました。身体の使い方左右の開きなど、まだまだ使っていない部分に気が付ける事がこの稽古の目的とするところです。

 次におこなった「車打ち」では、私自身杖と脚部がフワッと一体になった感じが微妙なタイミングにあることが解かり、今後はそこを詰めていきます。

 「合心之型」では、相手との間が大事になってきますので、相手を観て自分を調整する動作が求められます。そうした型稽古から、物事の解決に向けた分析力やコミュニケーション、それらが頭の中だけでなく、身体で示すことが実は難しく、そこにその人というものが見えてきます。生きていく中で、人との関り方というものは学歴よりも重要であるはずです。私が最近街中やいろいろな所で感じるようになったことは、年齢を問わず「我慢出来る人が少なくなった」ように思います。そうした人を見て、私自身も歳の取り方に気をつけなければならないと思わされてしまいます。

 型稽古などでは、そうした理合いから技の習得を目指すと同時に、技の習得のためには相手と関る対応力が切っても切り離せないところにあります。自分が伸びるためには相手が伸びなければなりませんし、そのためには相手を観て伸ばしてあげるための思いやりと、サジ加減が必要です。

 技術が向上するに従い、人に対する思いやりや、その場でのセンスというものはその技量に応じたものが身に付いていきます。そうした人が増えてくれば、その団体の稽古空間というものは温かいものであると思います。教育関係に置きまして私が言うのも何ですが、「夢中になるべき学びごと」がまず一つの核として必要であり、それはその人の人生にとって志というべきものを育むキッカケとなるような実用的に必要な学びです。そしてその学びを深めるために我慢を損だと思わない、その先と今を読み取る力を育てられる指導者とその空間、そうした中で思いやりと対応力を第一に学びの質を高めていければ、いじめのような発想にはなりにくいだろうし、空間がそれを抑制しているようにも思えるのです。

 ただその、「夢中になるべき学びごと」ということが、最大の課題でありましょう。そもそも夢中になれないものに、人生の時間を掛けたいなどと思いませんし、その対価というものがあるから何とか人生の時間を掛けて嫌な事を、ストレスのはけ口を探しながら、本音で生き辛い人生を歩んで行く事に、現代の人はかなり疲弊しているのではないかと思います。

 これからの時代がどのように変わっていくのかはその時になって見ないと分かりませんが、「生き方そのものを目指して生きていく生き方」というものが、情報が溢れ、さまざまな商売が成り立ち、何が正しいのかこれから益々分かりにくくなっていく時代に於いて、実は真剣に捉えておいたほうがいい事であると私は思っています。
 型稽古から話が大きく逸れてしまいましたが、突き詰めていくものというのは多くが人生と通じていくものです。ここで軌道修正して講習に戻ります。
 最後にほぼ全員で「横二十連円打」をおこないました。昨日は思わずアンメルツヨコヨコなど、懐かしいCMを思い出しながら、つい言葉に出してしまいましたが、しばらく2017年に入ってもこのヨコ20で苦悩される方が見受けられるでしょう。

 土曜日の固定メンバーも徐々にですが増えてくるような気配となっております。日曜日に関しましては、来年以降軌道に乗っていくものと予想しております。2017年のGold Castle 殺陣&剣術スクールといたしましては、開講して四年目となり、システムや講習内容など確立してきましたので、安定期に入ったのかなという実感がしております。同様に私個人の稽古会や特別講習会においても特に大きく変える予定はありません。来年はそういう意味で、システム作りや運営に負担が掛からなくなってきましたので、生徒達を大きく伸ばせる一年にしたいと考えております。

 明日はGold Castle 殺陣&剣術スクールとしては今年最後の稽古納めとなります。明日は何やら賑やかになりそうな予感がしておりますので、終わり良ければ全て良しではありませんが、感謝の気持ちをこめて今年最後の講習をおこないたいと思います。明日は、15時00分~17時00分/18時30分~20時30分 いずれも品川区総合体育館剣道場でおこないます。それでは明日も楽しみにお待ちしております。


 2017年1月9日(月)成人の日 
 「抜刀術 特別講習会」

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 2017年1月14日(土)
 「杖術 特別講習会」

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 2016年12月 稽古日程

 2017年1月 稽古日程


2016-12-25(Sun)
 

初めての杖術特別講習会を終えて

 まるで台風一過のような日中の天気にコートも必要なかったが、夕方からは風が冷たくなり、やはり12月も間もなく終るのだということを痛感する。

 今日は今年最後となる「特別講習会」を開催し、初めての「杖術 特別講習会」をおこないました。新幹線で神戸と名古屋から参加された方々もいらっしゃり、毎回参加される常連の方々とともに、二時間+三十分集中的におこなうことが出来ました。

 私の稽古会以外で二時間三十分杖のみの講習をおこなったことはありませんでしたので、まずは「抜杖」から始まり「四連打突」、「杖 十一之型」 、「横二十連円打」とそれぞれ今日一日で身体にかなりの情報が入ったものと思われます。

 「抜杖」では、正中線から左右に身体が割れるように開いていくことで、今まで使った事のない身体の可動域を知ることと、左右おこなうことで身体の偏りや詰まりに対する調整にもなりますので、今後の杖の講習会での最初におこないたいと思っております。

 「四連打突」は、昨日高田馬場でW氏を相手に考案したもので、今日の講習会で初めてお伝えいたしました。今日は12月23日天皇誕生日ということで、あまり語呂が良くなかった「四連打突」(よんれんだとつ)を今の今考えて「四天誕杖」(してんたんじょう)という名称にに改めます。

 この動きは、握りを変えずに打ち込みや突きなどを、首筋、喉、鳩尾あるいは金的、籠手に連続的に入れて行きます。この場合、攻撃をおこなう側よりも、受け手側のほうが難しいところが特徴的かもしれません。先手側を打杖(互いに杖なので打太刀ではなく打杖と呼んでいます。)後手から勝ちを得るほうが仕杖とするならば、この「四天誕杖」の場合、体捌きの方に重きを置いていますので、勝ちを得るための型とはしておりません。

 実際に強く払ったりしていく中で、杖の当て方や手之内を滑らせることの重要性に理解が進むものと思われます。籠手の打ち上げは、神道夢想流などのように上から指を掛けて持った方が肩が詰まりにくいのですが、私の場合握りを変える間もなくさまざまに連続しておこないますので、そうした中で検討した結果、下から指を掛ける持ち手に落ち着きました。

 後半は、「杖 十一之型」をおこない、かなりの方が最後まで出来るようになりました。この十一之型はさまざまな方法があり、全身を柔らかく、手之内から杖がスッポ抜けてしまうぐらいの感触で動く方法や、全てを同一で動く方法、または逆にその時感じた間の中で見た目には止まっていても滞らずに激しさと柔らかさを混在させた動き、あるいは全て膝行でおこなう方法などさまざまです。

 最後は、「十一連円打~横二十連円打」までそれぞれおこなっていただきました。

 今日は私自身気が付いたのは、左右ともに十五番では、「大横」が入る必要があることをこれまで見落としていました。例えば、左十五番の場合、横→前→大横→前となり、左十五番の場合、横→大横→後ろとなります。知らない人には何のこっちゃですが、横移動バージョンは、足運びの暗号を覚えておくとかなり楽になります。

 予定よりも三十分延長して終えましたが、終了の号令を掛け辛いほど、皆さん集中して取り組んでいただけたようでしたので良かったと思います。

 懇親会では、三時間気心の知れた方達との楽しいひと時でした。こうしたことは回を重ねるごとに、面白い話が増えてくるものだと思います。私の場合滅多にお酒を飲みませんので、飲み会的な懇親会というよりはお茶会的な懇親会と言えそうです。そのため会話の中身も、こういう場では批判悪口、噂事、重たい話は、人の嫌な一面を引き出してしまうのでいたしません。チョットしたことで大笑い出来る幸せ、この時間がそれぞれの日常の空いているピースの役割となれば、本来人見知りな私としても懇親会をおこなって良かったと思えます。

 これから一日毎に、2017年の到来を実感しはじめるかと思いますが、各講習会や稽古会で今年最後の稽古納めとなっていきます。振り返れば、あっという間でしたが色々な事があった一年でした。そして去年と比べて総合的に大きく前進したものと思います。歳を追う毎に大事なものが増えてきました。おそらく今後も大事なものが増えてくることでしょう。それにより、私といたしましても、まだまだ足りぬ優しさや愛情というものを注いでいけるように、経験し学習しお返ししていかなければなりません。そうした「今」をこれからも大事に、私の稽古会、講習会などに参加してくださる方々とのご縁から、成長させていただいております。

 今日の講習会にご参加下さった皆さま、遥々遠方から新幹線でお越し下さったIさんKさん、いつもの常連の皆さま、どうもありがとうございました。


 2017年1月9日(月)成人の日 
 「抜刀術 特別講習会」

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 2017年1月14日(土)
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 2016年12月 稽古日程

 2017年1月 稽古日程


2016-12-23(Fri)
 

あらためて浮きの効果を感じる

 今夜は台風のような荒れ模様となっている。幸いにして帰宅後であったため難を逃れることが出来た。新潟では140棟が焼けるという大火災がおこったようであるが、年末のこの時期まことにお気の毒としか言いようが無い。

 さて今日は14時から高田馬場でW氏と稽古をおこなった。その一時間前に一人抜刀術稽古に没頭する。「鷲眼一閃」という抜刀術の鞘の操作が大きく変わることになった。これは右手一本で抜き付ける抜刀なので、上体の纏まりが結果として鞘を戻す操作になった。抜刀術では、さまざまな要因が必要になってくるが、重心の置き方、使い方、というのは何に於いても最重要課題である。

 今日の稽古では、このところさまざまに検討している構えの時点で既に予測がたつという事が感じられるようになった。それは、瞬間的におこなわれる手続きのための回路を確認しているものと思われるが、構えにより、手続きの具合が予測できる感じになってきた。ハッキリとは伝えづらいが、抜くことそのものよりも、今は構えの方が重要になっている。

 W氏との稽古では、フト「三連打突」に「車打ち」を合わせる事が出来そうだったのでおこなってみたところ、互いに稽古になることが分かり、今後は「四連打突」としておこなうことにした。さっそく明日の「杖術 特別講習会」でおこなう予定である。

 次に、「剣 十一之型」をおこない、細かい部分を点検した。全てが細かく気が抜けないが、それだけに身に付くものがあるだろう。

 そして軽く立ったまま体術稽古をおこなったが、左手一本で切り落しを止めることが出来た。W氏も浮きが使えるので、これまで左腕だけではもう止められなくなっていたが、極々小さい浮きがその起こり頭に使えると嘘のように効くことが実感出来た。あえて腕の構造を弱くして、浮きの力を検証したが、それでも止まるからあらためて浮くということの重要性が身に染みた。これは昨日の松聲館で甲野先生の浮きによる腰の開放や柔道技を返す動きを拝見した中で取り組んだものであるが、今現在毎回おこなっている「影抜き」の稽古と、これからの体術稽古での受けと取りによる浮きの利かせ方を向上させる方法で取り組んでいきたいと思う。

 明日は、時間的には今日でありますが、品川区総合体育館剣道場で12時より「杖術 特別講習会」をおこないます。今回は遠方から訪れる方々がいらっしゃるようですので楽しみにしております。常連の方々も一気に進められるように楽しい空間でおこなっていきたいと思っています。


 2017年1月9日(月)成人の日 
 「抜刀術 特別講習会」

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 2016年12月 稽古日程

 2017年1月 稽古日程


2016-12-23(Fri)
 

濃密で大きな一日

 本日21日は、12時に表参道で髪を切り、そこから半蔵門線で三軒茶屋行き私が気に入っている玉川屋履物店で来年1月から履くための朴歯の高下駄を買いに行ってきた。茶沢通り沿いにあるお店で、店主の女将さんの人柄がすばらしく、訪れるたびに長話をしてしまう。話だけではなく、品物もシッカリしているので今年履き潰した朴歯は鼻緒がビクともしなかったのには驚いた、だいたい前つぼに通した鼻緒が切れ掛かってくるのであるが、それが無かったので女将さんに目の前ですげて頂いたのであるが、その一年足らずで履き潰した下駄を履いていったときには大変喜んでいただいた。今は、インターネットで安く下駄が手に入るので、良い品物を提供する職人さんが減ってきているそうである。良い物は手直しが掛からないので、結果として損は無いと思うのであるが・・・・・・

 夕方にはゆうパックが届いたり、遅れていた2017年1月の特別講習会を二件掲載し、夜になって甲野善紀先生のメールマガジンの動画撮影と研究稽古に向かった。今日は今年最後に伺う松聲館での稽古でしたが、得難い貴重な時間となりました。田島大義さんとも濃い研究稽古が出来ました。そうしたやりとりのひとときに、年月を感じるものがありました。

 甲野先生の最近の気づきである「内腕」が剣術において、これまで以上の剣が剣らしからぬ動きになり、松聲館に上がって入り口で早速先生と袋竹刀でその技を見せていただくことができ、驚きと共に今後の先生の内腕からの展開が剣術に於いても凄いことになりそうな予感がしております。私自身も、内腕による剣術と抜刀術で、その違いの実感から今までのやり方に戻れなくなってしまいました。

 今日あらためて感じましたことは、お芝居では自分の経験したことが演じていく中で活きてくるように、経験していないものを演じるというのは嘘っぽくなりやすいものです。よくありがちなイメージを空想のなかでリアルに転換してしまう罠に陥りやすいものです。武術稽古でも、自分が経験体感した範囲での予測の動きになってしまうことが無意識の中でおこなわれており、その範囲を超えていかなければ「術」とは言えないものであると思います。ですから、自分を追い込んだり条件を厳しくしたりしておこなう稽古は重要でありますし、そうした中で「フロー状態」が体感できれば、そこからの身体の状態は激変していくように思えます。

 「内腕」の意識は、身体がおこなう手順が変わってきますし、これまでに感じていたものが軽くなったり強力になりますので、予測の範囲が、これまでより上げられるようになるのではないかと思っています。そうなってきますと、内観的にも変わってくると思いますし、より面白い世界が開けてくるのではないでしょうか。

 今日は他にも「浮き」について得ることがありました。瞬間的に起こりも見えず浮きが掛けられるなら、かなりのことが変わってくるように思います。そのためには「浮き」について私自身もしかすると安易に考えていたように思うふしがあるので、条件を厳しく浮きで対処出来るような稽古法を考えて実践したいと思います。

 もう直ぐ午前4時ですが、全く寝る気にならないのは稽古で得たものがあまりに大きかったことと、その数時間前の出来事の残像が今でも傍にあるようで感動が覚めません。おそらく頭以上に身体の方が得たことの感動を知っており、それを実感するのはこれからの稽古でジワジワと訪れることに、先行して余韻に浸っているのかもしれません(笑)。

 師走が終わり、これからお日様が長くなっていきますが、一年は繰り返されるからこそ安心できるのかもしれません。人の身体もそうしたサイクルに合わせてどこか循環しているのでしょう。そうした中に於いて身体の使い方や身体のそものは前に前に進んで行きたいものです。


 2016年12月23日(金)天皇誕生日
 「杖術 特別講習会」

 (お申し込み受付中)

 2017年1月9日(月)成人の日 
 「抜刀術 特別講習会」

 (お申し込み受付中)

 2017年1月14日(土)
 「杖術 特別講習会」

 (お申し込み受付中)

 「金山剣術稽古会」 
 (会員希望者受付中)

 2016年12月 稽古日程

 2017年1月 稽古日程


2016-12-22(Thu)
 

「杖術 特別講習会」のお知らせ

 2017年1月14日(土)に品川区 総合体育館 剣道場にて杖術の特別講習会をおこないます。

 これまでに講習会などでおこなってきた型稽古を集中的にお伝えしたいと思います。その方に合わせた型稽古がありますので、初心者の方から経験者の方まで幅広く取り組めるものとなっております。

 また講習時間に余裕がありますので、その瞬間に気が付いたことなど、ライブ感覚でお伝えしたいと思っております。初めての方、他流の方、遠方からお越しの方、ご連絡お待ちしております。高齢者の方も歓迎いたします。
(貸し出し用の軽い杖は用意しています)


2017.1.14 杖術 特別講習会

【開催時間】
12時00分~14時00分 『杖術』
15時00分~懇親会 (自由参加)


【会場】
品川区 総合体育館 剣道場


【参加費】
3.000円


【お申し込み方法】
こちらのブログのお問い合わせフォーム、または「こくちーず」より下記の内容を明記してご連絡下さい。
①「氏名」 
②「年齢」 
③「性別」 
④「杖の有無」 
⑤「懇親会の参加または不参加」

上記の内容を確認しましたら、こちらより折り返しご連絡させていただきます。


≪プロフィール≫
松聲館 剣術技法研究員
金山剣術稽古会 主宰
Gold Castle 殺陣&剣術スクール 主宰
高齢者住宅 クラーチ溝の口 剣術教室講師


≪参考動画≫
2014年11月01日 杖術演武映像
2012年12月28日 杖術演武映像


2016-12-21(Wed)
 

「抜刀術 特別講習会」のお知らせ

 2017年1月9日(月)成人の日に品川区 総合体育館 剣道場にて抜刀術の特別講習会をおこないます。

 居合刀で抜刀術の稽古が集中的におこないたい方や、抜刀術独特の身体感を得るために、2時間抜刀術と納刀法をおこないます。(鞘付き木刀も可)

 この特別講習会では、現在私の稽古としている抜刀術や納刀法をお伝えして参ります。その中から参加者の方々に合った稽古法をお伝えしていきたいと思います。
(初心者の方でもおこなえるメニューがあります)


2017.1.9 抜刀術 特別講習会



【開催時間】
12時00分~14時00分 『抜刀術&納刀法』
15時00分~懇親会 (自由参加)


【会場】
品川区 総合体育館 剣道場


【参加費】
3.000円


【お申し込み方法】
こちらのブログのお問い合わせフォーム、または「こくちーず」より下記の内容を明記してご連絡下さい。
①「氏名」 
②「年齢」 
③「性別」 
④「居合刀の有無」(鞘付き木刀でも構いません) 
⑤「懇親会の参加または不参加」

上記の内容を確認しましたら、こちらより折り返しご連絡させていただきます。


≪プロフィール≫
松聲館 剣術技法研究員
金山剣術稽古会 主宰
Gold Castle 殺陣&剣術スクール 主宰
高齢者住宅 クラーチ溝の口 剣術教室講師


≪参考動画≫
抜刀術 其の壱
抜刀術 其の弐
抜刀術 其の参
イオンカルチャークラブ 抜刀術


2016-12-21(Wed)
 

横二十はブツブツとつぶやいてしまう

 本日火曜日は「高齢者のための剣術教室」のため、朝7時すぎに起きていつもの電車に乗って約1時間掛けて到着。昨夜は3時ごろまで起きていましたので、電車で寝てしまうかと思ってましたが、意外に本を読んでいても集中して遅読な私にしてはページが進みました。

 講習ではとくに新しいことをおこないませんでしたが、昨日のI君との稽古を参考に、歩きながら抜付~納刀までを二回ずつおこなうといった内容をおこないました。杖よりも剣が大好きなSさんの帰り際の笑顔が印象的でした。
 「できないわよ。」が口癖のIさんには、「嘘でもいいですから出来ると言って下さいよー。」という冗談交じりの会話に大きな笑いが起きました。ここでは私も楽しみながらいろいろと空気を掴んで進めています。


 午後からは場所を変えて高田馬場でW氏と稽古をおこなった。昨日に引き続き抜刀術で幾つか確認する事ができた。身体の状態というものが、全体として共通する感覚でおこなえるようになった。こういうことは感謝すべきことである。

 W氏との稽古では私もあまりおこなっていない「横 二十連円打」を少しおこない、方向と番号と横、前、後ろ、などブツブツと繰り返していると可笑しくなってしまい、例えば、左十五番は横横横前なのか、横前横前なのか、W氏との移動幅を見て、横前横前がピタリと合う事が分かり、そういう言葉が可笑しくて、少ない人数での武道場にそうした「復活の呪文のような」意味不明な言葉が響き渡っていた。

 剣術では、「剣 十一之型」をおこない、最後の十一番目に鹿島神流の祓い太刀を参考にして作った斬りを集中的に稽古した。次に「影抜き」の稽古では、左足の使い方と、左肘辺りの使い方に、高速三段斬りに通じる操作があることに気が付いた。

 今日の稽古も非常に得るところがあった。明日もいろいろと出回る一日となる。昨日が四時間ほどしか寝ていなかったので、今夜はリカバリーしたいところである。


 2016年12月23日(金)天皇誕生日
 「杖術特別講習会」

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 「金山剣術稽古会」 
 (会員希望者受付中)

 2016年12月 稽古日程

 2017年1月 稽古日程


2016-12-21(Wed)
 

同時に混在しているもの(表裏一体)

 12月に入って7日(水)以外は全て稽古に出かけている。貯菌をしながらの稽古三昧というのはなかなかにムズカシイ。

 だが、日々稽古の中で自分なりに進展を感じられるのはありがたいことであるし、だからこそ毎日稽古をおこなっても全く飽きることはなく、その日に何が起こるか予想出来ないから日々が刺激的であり、前に進むためのエネルギーとなっている。

 生きていくなかで、直接的にも間接的にも人の助けを借りながら生きている事は言うまでもない事であるが、だからと言って人の助けを当てにしてはいけない。全ての物事は微妙なバランスの中での巡り合わせだと思っているので、落ち着くところに落ち着くのであるならば、何処に落ち着くかということは自らが引き寄せていることでもあり、「日々の中における今の今がどうであるか」ということが全てではなかろうかと思うのである。

 優しさと厳しさは表裏一体。言い換えるなら、今その瞬間というのは永遠ではない。武術稽古も同様である。新しい有効な発見があっても、時が経てば不安、不満になってしまう。それを乗り越えるためのピースを一つ一つ探し当て、ある時に重要な一つのピースを見つけることが出来た時には大変な喜びであるが、その喜びも長くは続かない。

 結局のところは、何かを追い求め、それらを見つけ、また次に追い求めるといった果てしない道程を進んで行かなければならないということが、人生の中で与えられたテーマであり生きていく中での定めなのかもしれない。少なくとも私が求めた生き方は、生涯情熱を掛けて探究出来るものでありたいと願ったものである。
 

 さて本日は高田馬場で17時からI君と稽古をおこなった。I君とは年内最後の稽古ということで、半月ほど間が空いてしまうが、今日はI君が「剣 十一之型をやりたいです。」とリクエストがあったので、私もこの稽古をやり込みたいところでもあるので、途中までお伝えした。動きの流れを覚えることは出来ても、その中にある細かい部分に私は妥協しないので、いや考案者としてそうした細かいところが重要であるため、何度も何度も繰り返しながら、この型稽古は身に付けて行かなくてはならない。

 比較的武道場が空いていたので、道場内の横面の端から端まで速く歩きながら、抜刀術「巴抜き」から納刀まで、壁にぶつかる前に二回おこなうという稽古をおこなった。特に納刀の際に切っ先を鯉口に運ぶ際に、一瞬でも乱れが生じるともう成功できないので、こうした稽古法はとくにお子さんには夢中になりやすいものであるし、私自身今日始めて考案したのであったが、私が失敗するわけにはいかないのでスリリングで面白いものであった。

 剣術では「突返し」が、I君のなかで身体の纏まりを実感できる形になったので、その足運びと剣の動きの一致を覚えておくようにお話した。その後の稽古で思わず私の口から出た言葉に、「人は集中したり真剣なときには、自分の身体に何かしらの証が必要となり、そこにまだこれまでの体感した経験が少ないと、唇を内側に巻き込んだり、肩を上げたりしてしまうことがよくあります。自分の身体に頼れるもの、信頼出来るものが備わってくると、そうした証は段々と下に下がってきます。武術や武道でよく言われる丹田や肚というものにその証があるものと思われますが、さきほど私が覚えておくようにと言った、突返しでの最後の形、あれが身体全体が纏まった形ですので、そうしたところから自分の身体の引き出しをどんどん増やして、いつでも取り出せるように、或いは引き出しを増やせるように出来たその瞬間の身体の状態をしまって置く事です。」という内容をI君にお伝えしたのであるが、I君は真剣に難しいと思われる内容を聞き入っていたので、私としてもあのときにI君が何か感じ取ってくれていたなら嬉しい気もするが、私自身伝えていて得るところがあった。

 I君との稽古も終わり、お母様と共に丁重なご挨拶をいただき、昨日のH君のお母様の御手紙といい、私といたしましても2016年は本当にお子様や親御さんに恵まれた一年となりました。とくにお子様に関しましては、これからの成長に重要な人生の時間帯でありますので、本当に信じて預けられる指導者を探されるのは至難であるかもしれません。昨今の事件やニュースを見ておりましても心を痛めることは少なくありません。私自身も、短い期間ですが仕事柄いろいろな指導者を見ながら学ばせていただいております。ご縁と言えばそれまでですが、人生のなかでの重要な時間帯を、どういう生き方で指導しているかという指導者との巡り合わせに、輝いた瞳と忘れない笑顔をいつまでも絶やさない成長であることを願っています。


 20時からU氏が訪れるまでの1時間集中的に抜刀術稽古をおこなうことが出来た。今日も収穫があった。やはり甲野先生の「内腕」を意識した構えが鞘離れの速さをこれまでより上げてくれることはさまざまな抜きで実感出来た。とくに私が指導する事はあっても、私個人の稽古でほとんどおこなわなかった「抜付」では、これまでになく二尺七寸の居合刀が抜けたことには感動した。もちろん、重心の使い方を再度改めなおすことによって、浮きのタイミングが変わったことも要因には入っている。現時点での抜付は重心を動かさないほうが良さそうである。

 次に「稲妻抜き」に関して、もはや動画にあるものとは違ってきているが、今日は身体が勝手に斬り落としから、そのまま地面の反発により跳ね上がり二之太刀に入ることが出来た。これは今まで出来なかった動きだと思われるので、次回の稽古で改めて検討したい。

 全ての技を検討したが、その中で「隼抜き」は先日気が付いた腕と鞘の位置関係と、尾てい骨への重りを感じる重心位置、足の緊張過多による居着きなどを点検しながらおこなったところ、これまでにない抜きとなった。「隅返し」では、このところあまり感じが良くなかったのであるが、やはり重心移動と、その際の柄の位置というものが重要で、合致すると大きなエネルギーとなる。「懐月」では、これも先日気が付いた手順を少し入れ替えたことにより身体内部の滞りが消え抜きがスムーズになった。「巴抜き」も本来の速さでおこなったが、鞘と腕の位置を改めたところ、無理なく斬り上げから斬り下ろしまで速やかにおこなうことが出来た。技もこれまでのものと比べ大きく変わってきているし、抜き自体も変わってきているので、今後は刀礼も含めた抜刀術を全てワンカットで記録に収めようかと思っている。やろうと思えば直ぐに取り掛かれるが、何となくまだそれは随分先のことになるだろう。

 時間となりU氏が訪れ、今日も身体の詰まりを解す内容を中心に稽古をおこなった。腰を落とすための脚部の使い方は、杖でおこなう体操の「大の字」が形を知る上で改めて有効であることが分かった。少しずつであるが継続しておこなうことで身体の可動域や体幹部が養われてくるので、私の稽古会でもご縁のある方とは、技能に関らず人間性がしっかりしていれば共に稽古をしたいと思う。ここでおこなう武術稽古では、何かを生み出す空間でもあるので、余計な心情を持ち込まないことが何より大事である。だからといって、ひたすら真面目に集中しておこなっているかと言えばそうではない。その空気、その瞬間、その先の予感、そうしたものが真剣さと笑いとともに感じられるかが、重要なのである。表裏一体と言えば、真剣さと笑いというのも同様であろう。


 2016年12月23日(金)天皇誕生日
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2016-12-20(Tue)
 

それぞれの進展に感じ入る

 本日は品川区総合体育館で、Gold Castle 殺陣&剣術スクールの講習を、午前の部と夜間の部でおこないました。

 今日の殺陣クラスでは、これまでの講習の具合からテンポ良く進めて行く事ができるようになり、剣術クラスと合わせて充実した講習風景であったように思います。脚部鍛練稽古から横&縦の交差、掛かり稽古まで、午前の部夜間の部ともに皆さんの成長を感じる事が出来ましたし、おそらくそれぞれの方にとってもそれを感じる事が出来たのではないかと思います。

 全体的に動き方に対する身体の理解が進んでくると、これからの稽古は時間配分に余裕が出ますし、新しい方も流れに入りやすくなってきます。そういう意味では、全体としての成長を感じる一日でもありました。

(具体的な部分では)
・腰から上がブレずに走れるか
・水平に抜付、胴斬りが出来るか
・足運びが滞らず次への移動がスムーズにおこなえるか
・芯との間合い、絡み同士の間合いが掴めているか
・斬られる体捌きとハケる方向が間違いなくおこなえるか
・切っ先を後ろまで振りかぶらない決まりごとを100%忘れずにおこなえるか

 殺陣クラスに関してザッと簡単に挙げただけでもこのように間違えやすい部分が浮かんできます。この二ヶ月ほどで随分動きが変わってきた生徒さんも多く見られるようになってきました。最低限必要な技術が身についてくれば、お芝居のための間や、感情表現、役柄による動き方の特徴など、そうしたことが出来るようになってきます。

 講習の中で私自身も熱が入るのは、初めはどこが悪いのかさえ判らなかった生徒さんでも、徐々に自分の動きの中で間違えた原因に気が付くようになり、そこをどのように直していけるのかをアドバイスしながら、その違いを本人が実感した瞬間が、一つ前に進んだ証です。一つ一つの段階を経て成長に繋がっていきますので、今はそうした現象が全体を通じて見受けられるようになってきました。成長の為には壁というものは必要です。そこを乗り越えるための、手の掛け方、足の掛け方、昇る手順などを焦らずジックリと取り組んでいける人には次なる壁までの新鮮な道程が続いていくものと思っております。

 剣術クラスでは、正面斬りと相手を付けての胴斬りをおこないました。今日の講習初めにお伝えした、「腰を落とすための膝から足首までの姿勢を意識しておこないましょう。」というものでしたが、<腰を入れる>ためには、骨盤角度も関係してきますし、両足の膝頭の角度も関係してきます。そうしたその場その時の位置が保たれるように動いていくことが求められます。

 ヨロヨロと身体がブレてしまうのは、上体と下体を繋ぐ身体の働きが育っていないのと、腰が入れられない脚部の使い方に原因があるように思われます。現在おこなっている講習内容はそうした身体の働きを育てる脚部鍛練稽古と、技術的な使い方として働かせる、胴斬りなどの重心移動法です。

 今の流れで行きますと来年からの講習では、(今よりもかなり)動ける身体になってくる方がドンドン増えるような気がいたします。もちろん私の責任に掛かってきますので、技術の習得とともに、周囲を思いやる意識と行動を心掛けることが、こうした場では機会が多いものと思われますので、このGold Castle 殺陣&剣術スクールの生徒達には、大事にしていただきたいものと思っています。

 来週12月25日はGold Castle の稽古納めです。夕方の部、夜間の部と続けて品川区総合体育館剣道場でおこないます。盛り上がる講習となりますようご参加お待ちしております。


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2016-12-19(Mon)
 

華やかな土曜日の講習

 年の瀬も押し迫り、日々の稽古の中から時間を見つけて来年に向けての整理やら準備やらを始めなければならない。数年前から引越しをしたいと考えていたが、気が付けば今の家に住み続け歴代最長の14年目となる。私がこれまで住んで来た、実家を含めて福岡、広島、大阪、埼玉、そして東京と、思えば転々としてきたが引越しはエネルギーを使うものである。実家は小学校二年生の時に引っ越して高校卒業まで住んでいたので、おそらく長くて11年位だろう。これからも今のところに住み続けることはないと思うが、おそらくこれからも住まいというものには拘らずに生きていかなくてはならない。

 さて、本日のGold Castle 殺陣&剣術スクールの講習では、土曜日にしては珍しく体験参加の方が三名いらっしゃり、講習内容を分けておこないました。先週の講習で体験参加二回目のHさんは、「腕の筋肉痛が三日間治りませんでした。」と仰っていましたが、やはり大学を卒業して社会人になってから運動不足を心配している方も少なくありません。またデスクワークによる慢性的な猫背姿勢が、骨盤角度の後傾とともに腰を痛めるというケースも良くあるパターンです。そうしたガチガチに固まった身体を解していくには、継続的な運動と姿勢による矯正が必要になります。そういう意味では、楽しくおこなえるものでなければ長続きしませんし、安心できる仲間や話が出来る人が一人でもいると大きく違ってきます。

 そういう意味では、Gold Castle の生徒さん達には本当に助けられています。角帯の結び方が分からない体験参加の方には、スッと優しく教えてあげる生徒もいますので、私も安心して受付作業が出来ます。

 これまでの経験から参加者の動きを見ていて、ダンス経験や日舞経験など分かってくるようになってきました。ダンスでは体軸がシッカリした方が多く、日舞は股関節の開き方や腰の落ち方など、見ていてやはりそうかと思うことがあります。

 2017年からは、殺陣クラスで「万乃型」(よろずのかた)という、構えと剣の振りを統合したものをおこないますので、殺陣クラス、剣術クラス共に技術の向上と、笑い溢れる楽しい空間作りという、メリハリのある運営を目指して参ります。

 明日は、9時10分~11時10分 品川区総合体育館 柔道場での講習と、18時30分~20時30分 品川区総合体育館 剣道場で講習をおこないます。朝は、8時45分になりませんと会場の扉が開きませんので気をつけてお越し下さい。それでは明日もお待ちしております。


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2016-12-18(Sun)
 

一番の冷え込み

 今日は一番の冷え込みであった。私の鼻声も元に戻り、体調は上がってきているがまたぶり返さないように、貯菌を忘れずに(笑)2016年残りの日々を過ごしていきたい。

 そんな今日は高田馬場で17時からI君と稽古をおこなった。体育の授業で右足を捻挫したということで、今日は足に負担の掛かり難い内容に変更し、杖術、剣術ともに新しい内容を幾つかおこなった。

 昨年の春ごろに骨折で三ヶ月間松葉杖で生活をしていたという話を聞き、今年の春から稽古会に参加された時に感じた脚部の状態について、やはりそうかと腑に落ちるものがあった。私とマンツーマンで月に四回稽古をおこなうようになって七ヶ月が経過したが、かなりの動きを覚えてきた。もちろん身体が育っていないためまだ出来ないものもあるが、動きを覚えるという部分に於いては順調に進んできたと見ている。これからは、それらの動きに対して「質」というものを意識しておこなえるように私も伝えて行かなければならない。何より楽しみながらおこなうということが、特にお子さんにとっては大事であると思っているので、出来ることの喜び、出来ない事に対する原因究明の取り組み方など、出来る出来ないその両方で、ストレス無く今の自分と向き合いながら、その答えを導き出していくことが、自然と学びになっているように感じるし、純粋に今の自分というものを知ることが出来る。だからこそ、稽古を通じて成長した自分というものにも気が付けるのだろう。

 小学校五年生のI君とのマンツーマン稽古では、100%私を信頼して付いて来てくれていると思っているので、そうした瞳を受けてしまうと、その瞳の輝きが失われないように、実感できるものとして伝えられる指導に全力を注がなければならない。だからこそ、その実感できる瞬間が訪れたときの喜びというのは指導している私としても真に嬉しいものである。

 映画「君の名は。」が興行収入200億円を突破したと言われているが、観に行ったというI君に「どうでしたか?」と聞いたところ、「あれは、大人の映画ですね、子供には難しいです。」という大人の回答に思わず笑ってしまった。

 I君が帰った後に、20時からU氏が参加され、いつも仕事帰りに1時間と少ししか稽古時間の無いなか私も何とかU氏にとって効果のある稽古法はないものかと思案しているが、普段からデスクワークが長いU氏にとって身体を開いたり肩甲骨を動かしておこなう稽古が有効であると思い、これまでと内容を変え、短い時間のなかでも身体が調整されるものを最近はおこなっている。

 今日は数年ぶりに帯刀ならぬ帯杖で杖を抜く稽古を左右おこなってみたが、これは身体調整法としても普段使わない部位を働かせる効果があるので、講習会などでもおこなってみようと思う。

 忘年会シーズンであるが、どうやら今年は(も)忘年会の予定はなさそうである。というより私が企画していないだけである。12月23日は今年最後の「杖術 特別講習会」をおこないます。懇親会は15時からおこなわれますので、かるい忘年会のつもりでお越しいただければと思います!


 2016年12月23日(金)天皇誕生日
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2016-12-17(Sat)
 

意識と予測と身体の関係

 まず昨日の戸越体育館でおこなった稽古では、体術による目の前の相手の意識ということが、無意識の内に予測の範囲内での身体の働きになってしまっているように感じられ、このところ重要視している「意識による無意識の働き」が私なりにではあるがその違いを感じる事が出来た。

 そのことを意識し始めたのは、抜刀術に於いて「抜刀術は予測の技術」ということに気がつき、人間の持っている感覚や計算力が、瞬時に刀の重さや、手之内に納まる感触など、かなり細かい部分にまで記憶し、その情報から身体が無意識といってもいいほどの計算力の速さで滞りなくおこなわれているということに納得がいった。もちろんそうした予測による計算力の働きは、階段の昇り降りにおける衝撃吸収や、荷物を持つときの力加減において、身体のバランスが狂わないように無意識に計算されながら調整しているもので、あまりに何気無くおこなっているだけに意識しないものである。

 もっともそうした無意識による計算を、いちいち意識しながら計算して動くというのは余程ややこしく大変なものであろう。しかし、武術稽古などで、意識して計算することに思考がフル稼働してしまう場合も少なくない。もちろん何も意識しないでおこなうというのは、かなりの熟達者でなければ難しいと思われるが、その意識の仕方をどこに持っていくかということが、重要であると思う。

 今日の高田馬場での稽古では、W氏が訪れる前に突然降って来たかのようにGold Castle 殺陣&剣術スクールでおこなう、殺陣クラスでの今後重要となってくる稽古内容が浮かんできた。五つの構え、九つの斬り、それらを全て一つの型として統合したものである。

 これは、今後立廻りをおこなう上で基礎的な構えや斬り方が全て含まれているので、来年2017年1月から「万乃型」(よろずのかた)としてお伝えしたい。

 話を今日の稽古に戻そう。

 杖術では「車打ち」をおこなった。しかし、実戦的に繰り返しおこなうと肩に無理が掛かる為、自宅に帰って検討した結果、持ち手を変えておこなう車打ちにすることとした。

 剣術では久しぶりに「剣 十一之型」をおこなった。今回初めて最後までW氏にお伝えするところまで進んだが、私としてもまだまだ詰め切れていない段階なので、共に研究しながらこの稽古は進めていきたい。

 抜刀術では、人に伝えるものとしてあまりおこなわない「隼抜き」をおこなった。人に伝える際に、鞘を割ったり、切っ先で刺してしまったり、ちょっとした気持ちの在り方が私自身の経験から、直感的に今日は何をしようかと選択してしまう。

 そういう意味では今日はW氏に「隼抜き」をお伝えすることにした。私自身も得るものがあり、鞘を持つ腕、胸の空間、足の入力と居着きの具合、尾てい骨への重りを感じる重心感覚、そのあたりが、構えの際に次なる瞬間への予測として、実感に近い速さを確認出来た。抜いてみてやはりその通りであった。

 予測が身体を整えるのであれば、どういった予測を立てるのかを考えなければならない。だが、無意識の内におこなっていることを、意識的に無意識を変える事はかなり難しいだろう。私にとってそこに気が向き出した事は「ようやくか・・・」という気もするが、やはり稽古を通じて自分で実感していくということは大事であると思った。


 来週12月23日に「杖術 特別講習会」をおこないます。今回初めての杖術講習会となります。2時間集中しておこないますのでかなり進めることが出来るかと思います。初めての方でも大丈夫ですので(貸し出し用の杖があります)お申し込みお待ちしております。
 そして来年1月9日には、「抜刀術 特別講習会」をおこない1月14日には第二弾となる「杖術 特別講習会」をおこないます。1月の告知が、チラシ作成の都合により少し遅れますので簡単にでは御座いますがお知らせしておきます。


 2016年12月23日(金)天皇誕生日
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2016-12-16(Fri)
 

貯菌が無い

 今日の「高齢者のための剣術教室」では、新たに杖による「車打ち」をおこないました。これは肩甲骨、胸椎、股関節、足腰に対する運動としては効果があると思われるので、この教室では今後も継続的におこなう予定です。

 円打では十一番目までおこないました。やはり扇足になってきますと、前進・後退で混乱してきますので、また新たな刺激として皆さんには奮闘していただきたいと思います。

 先週に続いて最後は歩きながらの逆手抜刀~逆手廻し納刀をおこないました。これは直感的に初めておこなう逆手廻し納刀が出来るのではないかという雰囲気を感じたので、おこなっていただいたところほとんどの方が歩き終わる前に鞘に納めることが出来ました。

 これには、難しいと感じさせるやり方は、そんなに難しく無い物でも、出来なくなってしまう場合が経験上多くあり、今日のように、歩くことやクルッと廻ることに意識が費やされると、逆手廻し納刀がなんとなく出来ちゃうという、面白い現象でした。

 これは一つ今後の私の指導法として心に刻んでおく必要があります。ですが、こういった方法は段取り通りに出来るものではないので、その時の場の盛り上がりと、気持ちを察してそこにどうさり気なく織り交ぜていけるかという難しいものでありますが、私にとっての指導法として、経験と予測をどう活かしていけるか型に捉われずにおこないたいものです。


 夜からは住吉でU氏と稽古。

 今日は、U氏の肩甲骨周辺の詰まりを解すための稽古とし、私が加藤氏や井上さんから教わった方法や、その後自分なりに有効だと思える方法を共におこなった。特にデスクワークを主とするお仕事の方は、身体のバランスが偏りやすいので、肩甲骨、胸椎、腰椎がガチガチになりやすい。そのため、まずは背骨周辺の詰まりをとるような柔らかい動きからおこなうことがいいだろう。

 杖術では、今日クラーチ剣術教室でおこなった「車打ち」が身体全身の体操的効果があるので、U氏にはお勧めの動きとして時間を掛けてお伝えした。こうしたマンツーマンによる稽古で、住吉のような集中出来る環境では、その方に合った治療的稽古法になる場合も少なくない。そうしたことが今の稽古会の状況では可能なので、参加されている方に合った稽古法を、私も得られるものを求めながら探していきたい。 

 
 毎日どこかで稽古をしているので、私のドーパミンも最近使いきってしまったような感じもしますが、合わせて病原菌に対する抵抗力というか闘うための貯菌もなくなってしまったのではないかと思えるほど、一晩眠ってもなんら身体が元に戻ってくれません。

 休むこと、貯菌(免疫力を上げる)すること、そうした時間の確保をこれからは大事に、オンとオフのスイッチを使いこなせるようにしたいと思います。自分に言い聞かせます。

 休みを軽んずることなかれ。


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2016-12-14(Wed)
 

鈍ったり錆び付くのは身体だけではない

 2016年も残り僅かだが、厄年の本厄である今年も最後の最後に風邪が長引き、いまでは自分の体調が良く分からない諦めモードとなってしまった。熱もなく咳もほとんどなく食欲もあるのだが、息が切れるのでうっとおしい。

 だが稽古になると元気が湧いてくるから不思議である。

 今日はI君とお母様が見守るなか、2時間集中して杖術、剣術、抜刀術、体術などをおこなった。細かい部分の修正が出来るようになってきたので、元々の元気さにプラスされ動きの精度が段々向上してくるだろう。

 剣の振りや、構えに対する心身の状態は、体術稽古で感覚を養いやすいので今日は幾つかおこなってみた。やはり面白いのは、意識の持ち方を変える事で、自然と身体の使い方が無意識の内に変わってくるものであり、そうしたことをさまざまに探しながら研究し、互いに確認出来ることが体術稽古での面白さでもある。取りの身体の使い方に対応すべく受けの強さが、さらなる取りの工夫を導くものとなり、その積み重ねが出来る稽古相手の存在は掛け替えの無い物である。そういう意味では、田島さんや井上さんの存在はほんとうに有り難いとしかいいようがない。いつも教わってばかりです・・・・・・。

 I君との稽古では、今小学校5年生であるが、月に4回欠かさずに稽古をおこなっているので安定的に伸びてきている。元々しっかりしたお子さんなのでほとんど私が注意する事はないが、これからは私の稽古姿からどう彼にとって学びとなっていくのかということに私としても責任があるので、毎回の稽古に対する鮮度と気持ちを失わず、当たりまえの日々に感謝できる、そうした忘れてはならないものを頭の片隅に置いて向き合っていかなくてはならない。

 そういう意味では隣で稽古をされている剛柔流空手の館長さんには、そのお人柄に毎回私も心が洗われる思いがいたします。
門人の方々も、素晴らしい方の教えを受けておられるので、見ていて心地よさを感じながら稽古をすることが出来ます。私もそうした方に少しでも近づけるように生きて行かなければならないと思います。


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2016-12-13(Tue)
 

少しずつですが個々の成長を感じます

 本日は品川区総合体育館にて、Gold Castle 殺陣&剣術スクールの講習を昼間の部、夕方の部と続けておこないました。体験参加に来られた方は木刀や杖を持つのは初めてにもかかわらず、感覚の良い方でしたので「杖主転廻」もおこなっていただきました。ご本人も「楽しいです!」と仰っていましたので、私も熱を入れてお伝えいたしました。

 ダブルヘッダーで受講された方もお二人いましたので、私としましても有り難い気持ちとともに、少しでも身に付けて頂きたいという思いが強くなってしまいます。ですが、私の思いが強くなりすぎると、それが果たして良い指導となるのかと言えば、こればっかりはなかなか難しいところですが、我慢するところも必要に感じます。もちろんそれはすべての方を対象にして思うことです。

 「表裏転廻」も久しぶりにおこないましたが、浮きを掛けておこなう一つの稽古法ですが、床を蹴らずに引き上げて接地圧を弱くしたところで、回転と開閉を同時におこないます。

 「杖主転廻」では、杖の回転になるべく抵抗することなく身体が対応していく動作となります。

 殺陣クラスではいつものように、横、縦の交差から斬られるリアクションをおこない、次に掛かり稽古(胴斬り)をおこないました。この交差と掛かり稽古の胴斬りが、立廻りに活きてきますので、芯も絡みも決まりごとや、間合いなどそれぞれ掴んでいけるようにいたしましょう。ですが、この2ヶ月間で何人かの方は殺陣クラスでの動きに進展が見られるようになってきました。胴斬りでは水平に剣が振れる事。足運びが次への動きへと繋がる位置にあること。腰を落すには両足の膝頭が開き背中が丸くならないこと。まだまだ、相手を見て動く余裕の無い方が多いので、立廻りに必要な相手との呼吸というものを考えながら、対峙した瞬間の互いのコミュニケーションが重要になってきます。その辺が掴めるまでには(掴めている方もいらっしゃいますが)まだまだ殺陣というものの、形を成立させるというための逆算的思考となるべく、私の講習内容もこれからは検討が必要であると思っています。生徒の実力は指導者の責任です。脚部鍛練稽古で身体を作りながら、その身体の使い方を剣術クラスでお伝えし、感覚的に自在に動ける段階に導きながら、段取りに対応すべく立廻りというもので表現できるように、その辺りをバランス良く組み立て、あまり詰め込みすぎず、皆さんが楽しめるように私も研究していきたいと考えております。


 2016年12月23日(金)天皇誕生日
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2016-12-12(Mon)
 

飛行機の夢を見、五反田でトンビを見、帰りに金星を見る。空はいい

 五反田駅の上空で上昇気流に乗り旋回するトンビの姿を発見し、しばらく眺めていた。
 縄張りに入ってきたとカラスが集団でトンビを追い払うかのように接近するも、ゆうゆうと上空を舞っている姿は、江ノ島ではそういうものだと思うが、見慣れぬ都心の上空ではなんとも優雅に見えた。ぐうぜんとは思うがその時の雲の形が大きな翼を広げた鳥の姿に見えていたから、余計に見とれてしまった。

 そういえば昨夜見た夢の中で、山あいから突然ジャンボ機が超低空飛行で目の前を横切る形で現れてきたし、ふしぎな夢であったがときどきこうした訳の分からぬ夢をみることがある。

 さて、本日のGold Castle 殺陣&剣術スクールの講習では、戸越体育館柔道場ということもあり、申し訳なくも人数制限を設けておこないました。このところ定着してきた脚部鍛練稽古の「蟹の前歩き」、「雀足歩法」、「飛石渡り」では、今日初めて参加された方には驚かれたかもしれませんが、私なりに考案した程々でもピンポイントに働き掛けている物なので、これまでの生徒の変化を見ても効果は出ていることを感じております。なぜか動きがコミカルになってしまうのですが、笑いは緊張を緩めますので、遠慮なく笑ってください。

 杖術では「四方突き」をおこないました。手足の連動がスムーズにおこなえるようには細かい部分が大きな働きとなります。今月23日に開催する「杖術 特別講習会」でジックリとこの四方突きをおこないたいと思います。その他は二十連円打や十一之型などを考えております。

 講習に戻り、このところよくおこなっている「合心之型」をおこない、狭い空間でもそれぞれ集中して取り組んでいただきました。この型稽古もある段階になりましたら次に進めたいと考えております。

 柔道場ということで最後は体術をおこないました。体術といっても、Gold Castleの生徒の皆さんは、殺陣や剣術を習いたくて来られている方がほとんどですので、今おこなっている身体の使い方、または脚部鍛練稽古がどういうことに役に立つのかなど、身体の使い方や、備わってきたものを検証するためにおこなうものです。

 私も体術での皆さんの反応が読めなかったのですが、Wさんは終始笑いっぱなしで、ペアの妙(?)かもしれませんが、たまに、自身に備わってきたものを勝つとか負けるとかではなく、確認するためにおこなうと、より身体の使い方に興味が湧いてきますし、実感を得られると、筋力よりも身体の使い方や意識の問題が、出来るか出来ないかに関ってきますので、「えっ!えっ!えっ!」と自分に驚きます。私など未熟極まりないのですが、そうした体術の実感を初めて体感したときは(今思えば全然大したことではなかったのですが)次の朝起きて、もう出来なくなっていたらどうしようかと、当時アルバイトをしていた同僚に腕を出してもらい、何度も確かめて安心したのを覚えています。

 さて明日は、品川区総合体育館にて昼間の部12時~14時、夕方の部15時~17時をおこないます。

 明日は昼間&夕方のダブルヘッダーでの受講も時間的にはおすすめです。殺陣クラスでは進めたい部分までありますが、焦らずジックリとある程度の形が身についてきたと判断してから進めていきます。

 2016年も残り数える程になりましたが、まだまだそんな実感が湧いてきません。一日一日をおろそかにしないように明日も楽しみに向かいたいと思います。


 2016年12月23日(金)天皇誕生日
 「杖術特別講習会」

 (お申し込み受付中)

 「金山剣術稽古会」 
 (会員希望者受付中)

 2016年12月 稽古日程

 2017年1月 稽古日程


2016-12-10(Sat)
 

ささやかなるものに何を感じられるか

 昨日は、私の稽古会でご縁が出来た役者の本廣真吾氏が出演する舞台を観るために三越劇場に行ってきた。作品は劇団民藝の「SOETSU」―韓からくにの白き太陽―というもので、主演に篠田三郎氏が客演として出演されており、18時15分~21時00分位(合間に休憩が20分)までのボリューム感のある良質なお芝居であった。

 三越劇場は、三越デパートの六階にあり、他の劇場とはかなり勝手が違いそれはそれで楽しむことが出来た。お芝居では、膨大な台詞の量と、誠実な役柄がこれほど似合う方はいないと思われる篠田三郎氏の素晴らしさに感嘆の拍手が鳴り止まなかった。本廣真吾氏もあらためて声が特徴的でいいなあと思った。観客もおそらく昔からの常連の方が多いのだろう、笑いの間、拍手の間、そうしたものが、芝居の最後の演出ともいえるべく気持ちが良かった。

 こうして、自分と関る方が舞台に出られるのを観て喜べる現在の私が本当に武術に救われたのだなあと思う。人生を語るには何も成しえていないが、「自分にとっての何か」を見つけることが重大テーマであり、見つけたからには何をおいてもひた向きに、情熱を掛けて取り組めるものでなければならない。それが見つかり、生きていくだけのご飯が食べられればそれで十分である。そしてそれは、学校で教わることは出来ないし、自分が社会に出て体感する無情さの中で、災害や事故が起きても立ち直れる覚悟と、失われない信頼を育てていくことが生きていく中では何よりも現実的に必要な事であると思うのである。

 さて、本日の高田馬場での稽古では、W氏とともに真剣による袈裟斬りと高速三段斬りをおこなった。先日私が柄巻きをおこなったので、高速三段斬りのように激しく扱うと直ぐに柄糸が解けたり、菱紙が飛び出してくるかと思ったが、予想外に全く乱れがなかったことに逆に驚いてしまった。今度はもっと綺麗に巻きなおそうと思っていたが、これではしばらくこのままになりそうである。

 W氏にも真剣を持っていただき袈裟斬りや高速三段斬りなど、実際の感触や切り返しの刀身のバランスの変化などを体感していただいた。もちろん、この刀は非常に大事なものであり誰にでも持たせる訳にはいかないので、今日だけ特別にW氏とおこなったものである。

 今日は全体を通じて身体を作るための稽古となった。W氏の動きを観ても徐々に纏まり方が変わってきたのでこうした稽古をおこなうことで、今後動ける技が習得しやすいものと思われる。だが、私もそうであるが、実際に習得するにはもっともっと稽古での感覚を養い、自ら気が付ける状況でおこなわなかればならない。そのためには私も指導者として成長しなければならない。

 私にとって大事に考えていることは、全てに無駄はなく繋がっているものと言えるが、消えていかないものを大事にしたい。それは身体に身に付いたものであったり、人との間に生まれた想いであったり、年月とともに素晴らしく感じられる生き方のために、日々を生きていける。そんな生き方を探すには、たいへんな遠回りをしてきたが、その遠回りがあったから、ささやかなるものの価値に気が付ける。そうしたささやかなるものから何かを感じられるように、私もまだまだこれからも学び精進していかなければならない。


 2016年12月23日(金)天皇誕生日
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 2016年12月 稽古日程

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2016-12-08(Thu)
 

絶品のけんちん汁

 日中は暖かいと予想してコートを置いて家を出たが、なんのなんの北風が吹き荒れかなり肌寒い一日でした。そんな今日の「高齢者のための剣術教室」でも、Sさんから「先生、声がハスキーボイスですね。」と言われてしまい、思わず、「はい、今日は渋い声でおこないますので・・・・・・」とわざと低めに声を出してスタートしました。

 喉が荒れているはずなのに、今日はいつも以上に喋っていたような気がいたします。見かねたOさんが私に飴を持って来て、「先生、ここではいいですから飴なめながらおこなってください。」ということでしたので、お言葉に甘えてそうさせていただきました。

 今日は久しぶりに9名全員参加となり、ワイワイと盛り上がりながら進めることが出来ました。この前のひまわりの会で講習をおこなわせていただいた時もそうでしたが、皆さんで自然に教え合ったりしながら良い具合に進んでいました。やはり、ある程度知り合い同士の空間では、そうしたコミュニケーションが自然とおこなわれますので、私としましては、経験の浅い方に時間を掛けてジックリお伝えする事ができます。
 
 「私はここまでで大丈夫ですから、みなさんを見てあげてください。」とお気遣いされるKさんに、「大丈夫ですよ、みなさん教えあってますでしょ、あれが凄くいいんです。ですから心配なさらずに。」というふうに、私はニコニコと周囲を眺める時間が増えてきました。

 最後に今日は歩きながらターンして逆手による抜刀をしながら歩き終わるまでに納めるという稽古をおこないました。これは、みなさんのお話を聞いて、あまり腕に負担が掛からない木刀のメニューには、足運びを主体に腕に負担の少ない逆手抜刀を組み合わせておこなうという方法がいいだろうと思い、みなさんにやっていただきました。

 講習後はレストランで皆さんとお食事。今日はTさんが「けんちん汁」を作ってきて下さり、お鍋に入った具沢山のけんちん汁を皆さんで美味しくいただきました。これまでに何度もTさんのお料理を皆さんといただきましたが、今回はとくに大絶賛!美味しかったです。風邪が一気に吹き飛んでしまうようなお味でした。

 レストランでは8名でワイワイと話が盛り上がり、人の名前についてどうしても覚えにくい人や、すぐに覚えられる人の不思議さに、皆さんも同感となり、いろいろな人のお話が出てきて非常に面白かったです。私はなるべく人の名前をフルネームで覚えるように、文字を書くときは時間が無くてもフルネームで書くようにしています。まさか知らないだろうと思われて、知っていたら驚かれることに密かな楽しみを覚えています(笑)。

 話が変わりますが、2017年1月の金山剣術稽古会にに若干日程変更があります。

 2017年1月22日~2017年1月28日まで、新宿スポーツセンターが改修工事により休館となりますので、私のスケジュールで言いますと、1月23日(月)は元々第四月曜日で休館日のため変更はありませんが、24日(火)は14時~16時の稽古は中止です。26日(木)の14時~16時の稽古も中止となります。 27日(金)の17時~21時の稽古も中止となります。まだ予約連絡は頂いていませんが、その間の新宿スポーツセンターの稽古は外して頂きますようよろしくお願い申し上げます。なお、江東区スポーツセンターは従来どおり開催出来ますのでご連絡お待ちしております。単発参加も可能ですので、ご縁のある方との稽古を私も希望しております。


 2016年12月23日(金)天皇誕生日
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 2016年12月 稽古日程

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2016-12-06(Tue)
 

近い将来アメリカで再会することを楽しみに

 今日は朝から喉の調子が悪く、Mさんからメールで喉のケア&風邪対策の方法を教えていただき、ハチミツと玉葱と梅干を買いに行きました。ハチミツは喉が楽になり、おかげ様でかなり楽になりました!本当にありがとうございました。

 夕方から高田馬場でI君と稽古。身体のフラツキを直すために、綴れ脚をお伝えし目を瞑ってもらい、前後左右から押したところ、何もしていない状態と比べ押され方に違いがあることを体感していただいたので、木刀で正面斬りをおこなった際の姿勢の乱れが以前に比べてかなり無くなった。これは納刀でも同じように最後の姿勢に変化が見られたので、興味深い時間であった。

 夜からはI君と入れ替わりに加藤氏が参加され、明日帰国されるため今日が最後の稽古となった。杖術では「三段抜き」をおこない、私としても足の使い方に得るものがあった。「巻き上げからのお辞儀潰し」では裏技の「喉掛け」もお伝えした。剣術では、今回一緒に稽古がしたかった「胴斬り」をおこなった。加藤氏の一足一刀の間合いからの斬り込みに対する身体の状態に、今日納得出来る感触があった。それは、これまではある部分に意識をおいて手順で動いていたが、それでは厳しい打太刀には対応が間に合わなかったり、フライングしやすくなってしまうが、全身が炭酸飲料のようにシュワーっとなった状態で、全部が纏まったまま移動する事で居着きが消え、フライングもほぼ無くなった。剣が先に動き過ぎると足が止まるので、身体の移動と剣の走りがどの瞬間に交わるかがこれからの稽古で課題としたい。

 「影抜き」もかなり稽古したが、まだまだ私に伝えられる技術が少ないので、来年までには研究したものをお伝え出来る様にしたい。甲野先生にも見せられるものになるように稽古したい。

 「高速四段斬り」では私も最近まではこれを試してはいたが、気持ちのいいものではなかったので三段斬りまでしかおこなってこなかったが、最近ようやく気持ちのいい感触でおこなえるようになったので、身体の使い方を含め、新しいものを身体に馴染ませるように取り組んでいる。加藤氏も好きな系統の稽古内容であるが、ミネアポリスで研究していただけたらと思う。来年の今頃はどのような身体の使い方になっているか分からないが、早くも来年の再会を楽しみにしている。

 最後は抜刀術を全ておこない、傍でタオル抜刀をおこなっていた方が私が最近手順を変えて安定的に速やかに抜けるようになった「懐月」を見て驚いて帰って行かれたのが印象的であった。抜刀術は「予測の技術」なので、その瞬間を感じとる時間は、予測の中で事前に消化しておかなければならない。刀の重さ、力の入れ具合、重心の掛かり方、手と足の連携のタイミング、そうしたものが0.数秒の中で、微妙に調整しながらおこなわれているので、人間の計算力は凄いと思わされるが、そうした経験値による予測の統御が瞬間的におこなわれる動作に求められる。

 22時近くまで稽古をおこない、閉館時刻ギリギリの退館となったが、最後に加藤氏と懐かしいような雰囲気の稽古が出来て良かった。やはり高田馬場では、時間帯によってはブッツケ四時間ぐらいは出来るので、来年はそうした稽古をおこないたいと思う。

 毎年そうであるが、やはり昔からの友人のような加藤氏との最後の稽古後は寂しいものである。また来年私も成長して良い稽古が出来るように精進しなければならないと感じる。近い将来ミネアポリスに行って、加藤氏とアメリカを旅したいと思う。パスポートの期限は来年の9月までで切れてしまうが、また新たに取得して夏頃に伺いたいものである・・・・・・

 四十代はまだまだ色々なことに向かって進んでみたいものである。だが守るべき大事なものもこれからはさらに増えてくるので、私なりに出来る事を楽しみたい。

 2016年も私との稽古にご参加くださりありがとう御座いました。近い将来、そちらに伺う事を楽しみに私も日本で頑張りたいと思います。また一年後稽古いたしましょう。お元気で!


 2016年12月23日(金)天皇誕生日
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2016-12-06(Tue)
 

それぞれに進展を感じた日曜日

 積雪を記録した寒い11月から一転、12月に入って日中は少し暖かくなってきました。私も風邪をぶり返してしまい、喉の炎症がひどくならない様に、今日は声のトーンを抑えようと思っていましたが、講習が始まった途端に、いや、生徒のみなさんとお会いした瞬間にいつも通り声を出してしまうので、今夜から明日夕方まで極力声を出さないことにいたします。

 私の周囲でも風邪の方が多く、こうした仕事柄体調不良の連絡をいただくので、今は本当に流行っていることを感じます。それと思い、考えることは、関る人が多くなるということに対するエネルギーの出入りの大きさに日々成長させられているということです。慣れずに受け止め、立ち直っていくことの繰り返しが、行き先を見失わないための濁り無き瞳となって、次なる道標を探し求めて行けるように思うのです。

 今日はマスクを付けて電車に乗ったところ、割と混んでいましたので、ドア付近に立っていた女性がその場所を私に譲ってくれました。私は両手に荷物を持っていましたので、込み合う扉の正面辺りからドア付近を譲っていただいたことに、「ありがとうございます。」とお礼の言葉を掛けましたが、こんなことは初めての経験でしたので、私の体調がひどく悪そうに見えたのかもしれません。

 私のブログにリンクしてあるからだ化粧に、昔私が小林照子先生に描いていただいた写真が掲載されています。11月17日配信の「垂」と11月2日配信の「朽ちゆく」です。

 さて、本日の講習では昼間の部、夜間の部ともに生徒の中で成長が見られる一日でした。私の経験では、受講回数20回毎が一つの目安となり、その人にとっての成長を感じるところです。

 昼間の部では、Uさんが良くなってきました。特に後方突きからの逆手廻し納刀は手順を覚えるのが大変ですが最後までおこなうことが出来るようになりました。

 そして夜間の部では、俳優のTさんが大きな進展と言ってもいいほどの身体の使い方になってきました。夜間の部常連のTさんですが、気が付けば早いもので一年二ヶ月以上が経ちました。殺陣クラスの講習では、俳優Yさんのアドバイスもあり一気に階段を昇った感じが見受けられました。剣術クラスでも同様に胴斬りや抜刀術の後方突きに大きな成長が見られました。

 身体の使い方が前に進んでくると、一つの動きに関らず、さまざまな動きが良くなってくることを証明しています。今がいい時期になってますので、これからの指導が楽しみです。

 武道具の購入に関しましては、特に強制はしておりませんが、生徒の皆さまには、木刀セット、杖、武道具ケース、角帯、などは必要ですので、徐々にそろえて頂ければと思います。その他、道衣、袴、足袋などは、無くても稽古は出来ますが、必要に感じましたらご相談下さい。


 2016年12月23日(金)天皇誕生日
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2016-12-05(Mon)
 

滅多に無い土曜日夜間の部

 三日月の隣に輝く金星を見ながら今日は土曜日としては珍しい夜間の部の講習のため戸越体育館剣道場に向かいました。

 昨夜は夜に真剣の柄巻き作業をおこない、初めて取り組んだのでかなり時間が掛かってしまいましたが、これで久しぶりに真剣での稽古をさまざまにおこなおうと思っています。居合刀の柄糸を解き鮫皮を剥がして張り替えたのと、Oさんに頂いた目貫を入れることも出来ました。菱紙の挟み方がまだまだ雑ですが、次回巻く際には要領が分かったので、もう少し綺麗に仕上たいと思います。末端処理は奇跡的に綺麗になりました。

 今夜の稽古では、初めにいつもの脚部鍛練稽古をおこない、さいきん流行の「飛石」をおこないました。この飛石は僅かな時間で、筋肉痛になるほど効いてきます。しかもそれほど大変でなく、動きが面白いのでその気になればかなり鍛えられます。ただし、私でも筋肉痛になりましたのでやりすぎには注意が必要です。

 私の稽古会に参加されているU氏は、「体重は変わりませんが、スキニーパンツが履けるようになりました。(掲載許可了承済み)腰から下が引き上がりました。」など、体型の変化を感じられているそうです。U氏との稽古では激しい事は一切やっていませんが、テーマとして身体の可動域向上や、脚部の強化などを意識していますので、自然とそうした効果が出始めたのだと思います。このことは、私自身が昔から実感していたことですが、露骨に「スタイルが良くなります」というふうには書けませんので、講習等でそうした身体の使い方をおこなった際には説明することもあります。

 今日の講習では土曜日には珍しく体験参加の方がお越しになり、かなり骨盤が後傾しており、どうやら中学で三年間卓球をおこなっていた時の前傾姿勢が原因となり、背中を曲げ骨盤が後傾した構えの結果、姿勢が変わってしまったのではないかと推察いたします。

 こうしたことは日常生活や、その他の活動に関して動けなくなってしまうこともありますので、卓球における動きやすくなるための構え、姿勢というのはまだまだ研究しなければならないように感じます。そのことに関しては私の武術稽古における大事な友人の井上欣也さんが卓球での体の使い方をご指導されているので、こんど機会がある時にその辺の身体の使い方を聞いて見たいと思います。

 講習では久しぶりに「高速三段斬り」をおこないました。身体の使い方と身体を作るための稽古法としておこなうものですが、どうしても腕が邪魔をして、上手くいかなくなってしまうものです。もう少し時期を見てこの稽古はお伝えしようと思います。

 後半は抜刀術「津波返し」をおこないました。柄の角度に沿って身体を沈めていくと、スムーズに抜きやすくなります。刀の下に潜り込むようにおこなうと、上からの圧力にも支えやすくなります。

 最後は刀礼をおこないました。時間を掛けましたので、終了時刻を20分程過ぎてしまい、2時間20分の剣術講習となりました。夜間の部は会場利用時間に余裕があるため、時間に終われることはありませんが、帰宅してからの事務処理、翌日曜日に対するお問い合わせの返信連絡やホームページの更新など、バタバタしてしまうので、やはりなるべく避けたいところです。

 今日は私自身、剣の振りにおける手之内の握り方に気が付くところがありました。これまでにも自然とやっていることですが、手相が見えなくなるまで必要以上に握り締めてしまうと、身体が閉じてしまい肩も上がるため、拳の部分(MP関節)で握るようにすると、力も強く、身体が縛られるようにはならないので、据え物斬りは別として、さまざまな動きが求められる剣術において手之内の使い方は一通りではないということです。 

 明日は、昼間の部が品川区総合体育館剣道場、夜間の部は戸越体育館剣道場でおこないます。昼間の部の方が会場のスペース的に余裕がありますのでオススメしております。

 それでは明日もみなさま、会場間違えのないようにお越し下さい。お待ちしております!


 2016年12月23日(金)天皇誕生日
 「杖術特別講習会」

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 2016年12月 稽古日程

 2017年1月 稽古日程


2016-12-04(Sun)
 

2017年1月 武術稽古日程              (剣術・抜刀術・杖術・体術)

『 金山剣術稽古会 』 に関する見学、または参加希望の方はこちらの
「お申し込み専用窓口」よりご連絡下さい。
(詳細につきましてはこちらをご参照下さい。)

『 Gold Castle 殺陣&剣術スクール 』 の詳細やお申し込みにつきましては
こちらをご参照下さい。 http://www.tate-ken.com



                            

  1月5日(木曜日)   『 金山剣術稽古会 』
                14時00分~16時00分
                新宿スポーツセンター 第二武道場
                19時00分~21時00分
                江東区スポーツ会館 剣道場
                 


  1月6日(金曜日)   『 金山剣術稽古会 』
                17時00分~21時00分
                新宿スポーツセンター 第二武道場
  
            

  1月7日(土曜日)   『 Gold Castle 殺陣&剣術スクール 』
                15時30分~17時00分
                品川区総合体育館 剣道場    



  1月8日(日曜日)   『 Gold Castle 殺陣&剣術スクール 』
                15時00分~17時00分
                品川区総合体育館 剣道場
                18時30分~20時30分
                品川区総合体育館 剣道場
 


  1月9日(月曜日)   『 抜刀術 特別講習会 』
                12時00分~14時00分
                品川区総合体育館 剣道場
                15時00分~懇親会




  1月10日(火曜日)   『 クラーチ剣術教室 』
                 10時00分~11時30分
                   


  1月11日(水曜日)   『 金山剣術稽古会 』
                 12時00分~14時00分
                 戸越体育館 柔道場



  1月12日(木曜日)   『 金山剣術稽古会 』
                 14時00分~16時00分
                 新宿スポーツセンター 第二武道場
                 19時00分~21時00分
                 江東区スポーツ会館 剣道場



  1月13日(金曜日)   『 金山剣術稽古会 』
                 17時00分~21時00分
                 新宿スポーツセンター 第二武道場
                


  1月14日(土曜日)   『 杖術 特別講習会 』
                 12時00分~14時00分
                 品川区総合体育館 剣道場
                 15時00分~懇親会




  1月15日(日曜日)   『 Gold Castle 殺陣&剣術スクール 』
                 15時00分~17時00分
                 品川区戸越体育館 剣道場
                 18時30分~20時30分
                 品川区総合体育館 剣道場



  1月16日(月曜日)   『 金山剣術稽古会 』
                 17時00分~21時00分
                 新宿スポーツセンター 第二武道場



  1月17日(火曜日)   『 クラーチ剣術教室 』
                 10時00分~11時30分

                 『 金山剣術稽古会 』
                 14時00分~16時00分
                 新宿スポーツセンター 第二武道場
                 19時00分~21時00分
                 江東区スポーツ会館 剣道場



  1月19日(木曜日)   『 金山剣術稽古会 』
                 14時00分~16時00分
                 新宿スポーツセンター 第二武道場
                 19時00分~21時00分
                 江東区スポーツ会館 剣道場

                 

  1月20日(金曜日)   『 金山剣術稽古会 』
                 17時00分~21時00分
                 新宿スポーツセンター 第二武道場


                
  1月21日(土曜日)   『 Gold Castle 殺陣&剣術スクール 』
                 12時30分~14時00分
                 品川区総合体育館 剣道場  



  1月22日(日曜日)   『 Gold Castle 殺陣&剣術スクール 』
                 15時00分~17時00分
                 品川区総合体育館 剣道場
                 18時30分~20時30分
                 品川区総合体育館 剣道場



  1月24日(火曜日)   『 クラーチ剣術教室 』
                 10時00分~11時30分

                 『 金山剣術稽古会 』
                 19時00分~21時00分
                 江東区スポーツ会館 剣道場



  1月25日(水曜日)   『 金山剣術稽古会 』
                 12時00分~14時00分
                 戸越体育館 柔道場



  1月26日(木曜日)   『 金山剣術稽古会 』
                 19時00分~21時00分
                 江東区スポーツ会館 剣道場



  1月28日(土曜日)   『 Gold Castle 殺陣&剣術スクール 』
                 15時30分~17時00分
                 品川区総合体育館 剣道場  



  1月29日(日曜日)   『 Gold Castle 殺陣&剣術スクール 』
                 12時00分~14時00分
                 戸越体育館 柔道場
                 18時30分~20時30分
                 品川区総合体育館 剣道場
 
              

  1月30日(月曜日)   『 金山剣術稽古会 』
                 17時00分~21時00分
                 新宿スポーツセンター 第二武道場



  1月31日(火曜日)   『 クラーチ剣術教室 』
                 10時00分~11時30分

                 『 金山剣術稽古会 』
                 14時00分~16時00分
                 新宿スポーツセンター 第二武道場
                 19時00分~21時00分
                 江東区スポーツ会館 剣道場






※新宿スポーツセンターでの稽古時間は
(月曜日・金曜日)の場合、17時00分~21時00分までの間でおこないます。
(火曜日・木曜日)の場合、14時00分~16時00分となります。 

※江東区スポーツ会館での稽古時間は
(火曜日・木曜日)19時00分~21時00分となります。

<新宿スポーツセンターでの稽古日程>
①14時00分~16時00分 (火曜日・木曜日)
②17時00分~19時00分 (月曜日・金曜日)
③18時00分~20時00分 (月曜日・金曜日)
④19時00分~21時00分 (月曜日・金曜日)

いずれかの時間帯でお越し下さい。
完全予約制ですのでお早めにご連絡下さい。
初めての方はこちら「金山剣術稽古会について」をご参照の上
「お申し込み専用窓口」よりご連絡下さい。

※稽古場所の詳細や稽古内容、稽古時間のご相談、道具類その他のご質問等につきましてご不明な点がありましたら、ご連絡下さい。

※都合により日程が変更となる場合がありますので御了承下さい。


2016-12-02(Fri)
 

盛り上がった臨時講習

 今日から師走に入り、いよいよ2016年も残すところ一ヶ月を切ってしまいましたが、まだまだ今年を振り返りたくはありません。今年を終え来年を迎えるにあたり、スッキリと気持ちを切り替えられるように残りの一ヶ月を大事にしたいと思います。

 本日は、昨年の吟剣詩舞の全国大会で剣技をお伝えしたGold Castleの生徒でもあるKさんが主催される「ひまわりの会」という高齢者団体のサークルへ、臨時講師として西大井にある教室に伺い13時30分~15時過ぎまで講習をおこなってきました。

 今日の天気は雨か曇りになるだろうと思っていましたが、ポカポカ陽気で13時に西大井の駅でKさんと待ち合わせの間に、今日の講習イメージがいろいろと湧いてきました。余談になりますが、首の後ろを温めるとアイデアなど浮かびやすいと聞いたことがあり、私の場合入浴中に突然思い浮かぶことがあるのは、なにか関係しているのかもしれません。

 Kさんとサークルの方お二人とともに近くの会場へ移動し、館長さんやスタッフの方、サークルの皆さんへご挨拶し、程好い緊張感のなか、Kさんとかるく進行の打合せをおこない、私の紹介と共に講習をおこなわせていただきました。

 Kさんを含め16名の参加者全員が女性であり、私が毎週火曜日におこなっている「高齢者のための剣術教室」でも、男性がいないため、これからの男性高齢者の活動の場というものが、大きなテーマとなるような気がいたします。

 講習では、「重心」について身体を前後左右へと揺らめかせながら、重心というものを意識していただくように始めました。歩く際に頭が下がってしまうと、つまづいた場合に転倒しやすくなってしまいます。頭の重さは約5kgと言われていますから、筋力の衰えと共に、下に落ちていきます。背中が曲がると腰への負担も掛かりますし、骨盤が後傾するため、前重心が取り辛くなり、筋力の落ちた足に負担が掛かってきます。重心で身体を動かすには、骨盤角度が関係し、骨盤角度には胸椎の操作が関ってきます。このことは、名古屋にある「えにし治療院」の院長、中村考宏先生が東京でおこなわれている講習会に参加して学んだことです。

 高齢者の方にとって「歩く」ということは、歩き方を意識するだけでも十分な稽古になります。転倒をしないことが一番ですが、身体の姿勢、重心を味方につけることが出来ると、歩くにしても、立ったり座ったりするにも、人を起こすにも、まだまだ楽になります。

 そうした自分の身体が少しでも楽になることに興味をもっていただければ、運動するということに対し意欲が湧いてくるように思います。

 鍛えるということに関しましては、「大腰筋」について、椅子に座りながらでも出来る方法と、その違いを皆さんでペアになっておこなっていただきました。大腰筋に関しましては私の経験から、脚部の使い方として、床を蹴らずに引き上げることで養われていくように思います。講習の最後におこなった「扇足」では、股関節の内旋と外旋、足を開いた際のバランス、重心移動における同速度の意識が腿の引き上げ(大腰筋)に関連してきます。

 休憩を挟んで、後半は持っていった軽い杖を使って、左右の持ち替えをおこないました。私の想像以上に皆さん集中して取り組まれ、あらためて杖という道具の持つ可能性に一つの確信のようなものを感じました。

 あっという間に時間となり、最後はKさんの希望により皆さんの前で何本か抜刀術をおこないました。鞘の扱い方や、重たいものを重たく感じないための手の使い方など、おそらく初めて生で見たと思われる抜刀術で少しでも喜んで頂けたなら、私も今回の臨時講習でお役に立つことが出来たのかなあと思います。

 講習後はKさん宅で懇親会でした。今日参加された5名の方と総勢7名での鍋パーティーです。アットホームというのはまさにこういう事を言うのだと思ってしまう、優しい時間でした。こうして考えますと、この2、3年間、人様のお宅に上がった記憶がありません。ですから本当に新鮮な気分と、どこか懐かしいような雰囲気が、アットホームに包まれ、人がそれぞれ生きているということについて、感じ入るものがありました。

 まだまだたくさんの事を記そうと思っていましたが、今夜はここまでにいたします。お声掛け下さったKさんのお陰でまた新しい経験が出来ました。高齢者の方との講習で気持ちが入るのは、「今の今を必要とされている」からであり、私もその瞬間にどうしなければならないのかを試される場であり、ごまかしたり、嘘を言うことは、今の今を必要とされている方には通用いたしません。そのため、武術的要素が強い説明の場合、キョトンとされてしまうこともありますが、騙すような事は絶対に出来ません。今日は初めてお会いする方ばかりの中で、私の説明も判りにくい部分があったかもしれませんが、楽しく盛り上がった講習になったと思います。今回の講習を依頼してくださったKさん、懇親会では美味しいお鍋をご馳走になりました。人のご縁というのは突然であり不思議なものですね。ですが、必ず引き合うものがありますので、これからもそうした方とのご縁が広がっていけるように私といたしましても、より一層気持ちを込めた活動にしたいと思います。本日は学びとなる経験が出来ました。ありがとうございます。


 2016年12月23日(金)天皇誕生日
 「杖術特別講習会」

 (お申し込み受付中)

 「金山剣術稽古会」 
 (会員希望者受付中)

 2016年12月 稽古日程


2016-12-02(Fri)
 
プロフィール

金山孝之


     金山 孝之
  Takayuki Kanayama


松聲館 剣術技法研究員

金山剣術稽古会主宰

Gold Castle
殺陣&剣術スクール主宰

高齢者のための剣術教室
クラーチ剣術教室講師


――――――――――――――

1975年生まれ
福岡県 北九州市出身
東京都 世田谷区在住

1999年
映画監督中田秀夫氏との出会いにより俳優デビュー。他分野では、マンダムのモデルや舞台のプロデュース公演などの活動をおこなってきた。

2006年
小林照子先生とのご縁から  『 からだ化粧 』のモデルを務める。

2009年
武術の道を志しそれまでの活動を一新し武術稽古と研究に励む。

2011年
武術研究家甲野善紀先生に師事し身体の使い方を研究しながら、『 抜刀術 』『 剣術 』『 杖術 』『 体術 』などの稽古と研究に取り組んでいる。また、先生の書籍、番組撮影、記録映像、その他演武等における打太刀や受けを務めている。

2013年
刀と身体操作の技術向上を目指し裾野を広げるべく
『Gold Castle 殺陣&剣術スクール』を立ち上げる。

2014年
甲野善紀先生より
『 松聲館 剣術技法研究員 』という名称を頂き、自身の経験を活かした指導法を各道場等でおこなっている。
 
高齢者向け住宅にて
『 高齢者のための剣術教室 』をおこなっている。

日信工業株式会社の製品『 SAMURAI BRAKE 』のプロモーション活動をおこなっている

2015年
『 金山剣術稽古会 』を立ち上げ、現代における武術稽古の必要性を、身体と心で学べる場として活動している。

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