真夏の蜃気楼

 本日は戸越体育館にてgold castle 殺陣&剣術スクールの講習をおこなった。今回から、土曜日の講習と日曜日の講習を変えていくことにしたので、楽しみに参加された方もいらっしゃったと思われる。これまでにも、土曜日は体験参加の方がほとんど居ないため、常連メンバーの方を進ませて行ける空間として、現在の状況から自然とそのような運びとなった。そういう意味では、私の中で日曜日は、雰囲気を楽しみに参加される方も結構であるし、運動不足解消で参加される方も多いに結構である、お友達と一緒に参加されたり、周りに迷惑を掛け無い状況であれば楽しめる空間を第一に考えておこなっている。土曜日に関しては、これまでの雰囲気の中で、より武術としての空間を求め、自らの学びとしていける向上心のある方達とともに、身体の使い方を学び、技を実践して行ける空間にしたい。とはいえ、あくまでもgold castleの講習では、楽しさのある雰囲気が特色なので、そこを変えることは考えていない。さらなる武術としての空間を求められるなら、金山剣術稽古会でそうした部分をお伝えしたい。

 さて、今日の講習では、いわゆる剣術稽古をおこなった。正面斬り、胴斬り、袈裟斬り、全て素振りの後に打太刀をつけておこない、最後に20分ほど抜刀術をおこなったが、トータル1時間50分の講習があっという間であった。もちろん、参加された方全員、時間が足りない程に集中して取り組まれていた。ジキルとハイドのFさんと、売れっ子イラストレーターのYさんのコンビも新鮮であった。Iさんと初参加のTさんもいい感じで稽古されていた。まあ、そう書いて行くと全員良かったのであるが、これからはこうした相手を付けての稽古に対し、段階を踏んで徐々に内容のレベルを上げていこうと思っている。抜刀術や杖術以外に、剣術というものをジックリおこなえる環境になってきた。

 今日は、朝方Kさんからご連絡をいただき、居合刀を譲って下さるということで講習後に体育館で待ち合わせし、着替えたのちフロアーに向かうと、すでに人だかりが出来て三振りの刀を興味津々で見ていたので、私もKさんから一振りずつ拝見させていただいた。小柄や笄(こうがい)といった装飾品の付いたもの、鍔が無く後で調べたところおそらく上杉謙信、上杉景勝が佩刀した「姫鶴一文字」モデルではないかと思われる。そしてもう一振りはフロアーで手にした瞬間、土方歳三が佩刀した「和泉守兼定」モデルであると分かった。二尺六寸で、重量感があり身幅が厚く、私が現在使用している二尺七寸と比べても差ほど重量差を感じない。

 特に兼定モデルに関しては、居合刀の中でも高価であり、私も以前何件か武道具屋さんで手にとって見せていただいたことがあるが、こうして今手元にあることが不思議である。

 確かに、この刀をKさんが扱うには大変である。帰宅後直ぐに刀の手入れをおこない、部屋の中に刀が増えてきたが、なんとも落ち着く感じがする。

 戸越公園駅にある商店街(戸越銀座ではないです)に流れている選曲が秀逸であると、以前井上さんと歩いていたときに仰っていたが、先日は「冷たい夏」だったが、今日は「SAUDADE~真冬の蜃気楼~」であった。私も同感である。


 2016年8月11日(木) 山の日 
 第9回 GM happy コラボレーション 「杖術とヨガ」

 (お申し込み受付中)

 2016年8月20日(土)
 「抜刀術 特別講習会」

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 「金山剣術稽古会」 
 (会員希望者受付中)

 7月稽古日程

 8月稽古日程


2016-07-31(Sun)
 

これから夏本番

 本日は高田馬場にて夕方からI君と稽古をおこなった。夏休みということで私よりも早く到着していたので、いつもより早く始めた。今日は新たに「四方突き」をおこなった。マンツーマンでジックリと進めることができるので、この難しいとされる四方突きも直ぐに出来るようになるだろう。剣のほうでも新たに「抜付之型」を七番までおこなった。今後は、基礎的な内容とこうした型稽古を覚えて動きを点検し直していく稽古をおこないたい。

 稽古後、I君のお母様から「さいきんどういう訳か、バッティングセンターでこれまでになかったほど打てるようになったんです。」とのことで、I君は小学校一年生から野球をおこなっており、つい数日前にも東京ドームで試合をしたと聞いたので、私の見るところでは身体のフラつきが初めの頃と比べて格段に少なくなってきており、バランスの取り方や重心位置というものが自然とバットに持ち替えても、今までと比べて動きやすく、ブレにくくなってきているのかもしれない。非常に素直で、シッカリしているお子さんなので、丁寧に導いて行けばこれからも自然と良くなってくるだろう。

 I君が帰られた後、夜からはU氏との稽古をおこなった。これまで継続して稽古が出来ていなかったため、まだまだ身体が出来ていないのでジックリと動きの一つ一つを長い目で見て変えて行けるように見て行かなければならない。いろいろ不安もあるかと思われるが、ご婦人Oさんのお話をして、71歳で体重31㎏の方でも、片足立ち1秒出来なかったのが、10秒は出来るようになり、筋力の向上とともに、歩幅も大きくなり、それによって重心移動でのフラつきもこれまでに比べかなり少なくなってきたことからも、このことは周囲の人達に大変な希望を与えてくれている。Oさんは身体の可動域でも絶対的なハンデがありながら凄まじい熱意でそれをものともしない、言葉にもしない、取り組み方で今に至っている。なにより私が感じるのは、稽古における気持ちの在り方であろう。これは動ける人動けない人に関らず、見習うべきところであり、それがあっての結果である。

 稽古が終わり気が付けばここで5時間が経過していた。今日は朝から大したものを食べていなかったので、さすがに疲労感が強かったが、これも修行の内だと思えばなんてことはない。今日は青木さんからメールがあり、前回の立ち回りに参加された方からの声で、先日おこなった講習会「一乗寺下り松」の復習稽古会を来週の火曜日におこなわれるそうである。私は日程的に無理であるが、こうしてもう一度あの立ち回りをおこないたいと思っていただけるのは嬉しい思いである。青木さんもきっとあの4時間では少なく感じられていたと思うので、再び参加される方が納得していただけるようなものになればと思う。

 次回9月19日(月曜日)におこなう「剣術と立ち回り」の講習内容を、再び検討し直すかもしれないが、いずれにせよ前回のものに比べてジックリ取り組めるものにしたいと思っている。

 明日はgold castle 殺陣&剣術スクールの講習を15時30分から戸越体育館でおこないます。明日はジックリと正面斬り、袈裟斬り、胴斬り、などをおこない最後に抜刀術をおこないたいと思います。明日も暑くなりますが、ご参加お待ちしております。


 2016年8月11日(木) 山の日 
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 7月稽古日程

 8月稽古日程


2016-07-30(Sat)
 

指先の重要性

 今夜も相変わらず涼しい夜であるが、こんなに夏らしくない夜が続いたのは記憶に無い。こんな7月も滅多にないかもしれない。

 さて、本日の「高齢者のための剣術教室」では、指先を意識した杖術の操作で小指の重要性をお伝えしながら、トントントンパッパッパです。というふうに順に閉じた指を順に開くというもので、ここでおこなった講習がこの後の高田馬場での稽古で、私自身に指先の扱い方による杖との関係に無理が消えた感覚を得ることが出来た。それは後で記すとして、この指先を順に押さえるように扱う練習は、得物を持たずにおこなった場合に、指先の感覚が記憶しておりやる前と比べて明らかに動きが滑らかになる。そうした指先の連動の記憶は、力みが取り除かれやすく、操作に関して各指に任せることが出来るので、楽な感じと心地よさが残る。

 今日の講習では、いろいろやりたいことがありすぎるのであるがどうもピンとくるものが浮かんでこないので、皆さんの前で正直に、「さて・・・何をやりましょうか?内容を決めてそのとおりに行おうとするのは簡単ですが、そうしてしまうと義務的になりそうなので、その講習の瞬間に、ああ、これをやった方がいいだろう!というハッキリとしたものが見つかるのですが、今日は初めて何も浮かんできません(笑)。」「皆さん、足に対して不安はありますか?」というところから、前重心による歩行と正中線を意識して動くということが今日の重要なテーマとなった。

 高齢者の方は脚部の筋力も低下しており、日常の歩行や階段を昇ることも大変である。だからこそ、日常の歩き方で胸の姿勢を意識して重心をやや前にすることで、歩く速さが変わることを今日は何人かの方に実感していただけた。さらに、胸を意識する事で、背中が丸くなることも意識的に防げるので、さり気なく少し胸を使って重心を使えるようになればかなり有効である。さらに正中線、身体の真ん中の線を意識して歩くことにより、体重が掛かる軸足側に体軸が傾き過ぎてしまう様な歩き方だと、フラつき易く、その軸足が滑ったりつまずいたりした場合、即転倒の恐れがある。蟹の前歩きとまでは行かないが、普通に歩く際に於いて、軸足側に体軸が傾き過ぎないように意識して歩かれると、脚部の引き上げ要素が今まであまり使っていない筋力に関わってくるので、フラつきにくいカラダに変わっていくように思うのである。その証拠にgold castleにも参加されているOさんは、前進後退時のフラつきが以前と比べて別人のようになられた。「地を蹴らずに引き上げる」というのは、塵も積もれば相当カラダを変えてくれるように思う。

 午後からは高田馬場にてR君と稽古をおこなった。今日は先ほどの講習でおこなった指先の使い方を丁寧に指導しながら、私自身、杖に手が回される感じでおこなっていたものを、手が回される杖との抵抗が、指先の使い方により速い速度でも抵抗が少なくおこなうことが出来た。今後はあらてめて杖術において指先を意識して取り組んでみたい。

 次に、杖術での「お辞儀潰し」をおこなったが、身体の小さいR君でもなかなかいい所まで潰せるようになってきた。この、「お辞儀潰し」であるが、7月15日のブログではまだ呼び方が決まってなく、7月22日のブログで名称を掲載したのであるが、なんと、このブログに時々訪問なさって下さる、八光流柔術あんころ猫の手さんのブログに、7月1日の記事に、「お辞儀崩し」という技法が御紹介されており、全くの偶然で名前が似てしまったことに誤解の無いように、この場に掲載いたしました。八光流柔術は、以前Tさんからいろいろと伺っており、非常に興味深い技法と、分かり易い説明により私自身も、学ぶところは多いにあります。今回の名称は全くの偶然でしたが、図解入りのブログは分かり易く体術に興味のある方にはお勧めです。

 稽古に戻って、久しぶりに「抜付之型」をおこなったが、五番の右腕の使い方がこれまでと変わり、五番から七番までの袈裟斬りまでが同一ラインとなるように変更した。このことは今日おこなった指先の意識によるものである。最後に「千鳥之型」もおこなったが、これは巴抜きから振り向く際の左足の動きが刀の閃きと連動して大胆に動かせることが分かった。

 今日も充実した稽古となり、自宅でも私のテーマである袈裟斬りや身体の調整など試行錯誤しながら取り組んでいる。やはり、昔からもっともこだわっている袈裟斬りは、身体にとって規矩となるものを作っているように感じている。それにしても、こんなことをやっても無駄ではなかろうかとわかっていても、やらざるを得ないもどかしさが付き纏う。もっと良い方法を学んで活かさなければならないとは思うが、何かがそうさせないように拒んでいる。

 今週から、gold castle での講習内容を土曜日と日曜日それぞれ内容を変えておこなうことにいたしました。というのも、日曜日は体験参加の方が毎週のように訪れ、体験を終えて生徒になられたばかりの方も多く、そうした方々にお伝えする内容が人数の割合からして多くなりそうですので、これまでとは基本的に内容は大きく変わりませんが、1時間という限られた時間のなかで、楽しくお伝えできるものを考えておこなって参ります。

 土曜日の講習に関しましては、こちらは体験参加の方はほとんどおりませんので、剣術や杖術などの面白さに気付かれた方の常連組となってきました。もちろんこれからもどんどん新しい生徒さん達に参加していただきたいと思っております。土曜日は1時間30分の講習プラス延長20分位おこなっておりますので、ジックリと専門的な動きをお伝えしております。ほぼ全員同じ内容でスムーズに進めて行けますので、よりジックリと専門的に稽古されたい方や、土日の両方受講してみたい方、1年、2年を迎えた方々にとって、より伸びて行けるための空間にしたいと思っております。土日とも内容は異なりますが、剣の講習日、杖の講習日は同じですので、土日で剣と杖を分けておこなうことはありません。今後は、そういう具合にいたしますので、基本的に体験参加の方は日曜日でお願いする事になるかと思います。(剣術クラスのみ希望という方は別です。)

 それから、8月7日(日曜日)夕方の部15時00分~17時00分 品川区戸越体育館柔道場での講習は、会場のスペースの問題上、人数制限を設けることにいたしました。講習を円滑に進めていくために、まことに勝手ながら先着12名までとさせていただきますので、ホームページのお問い合わせよりご連絡下さい。なお、私の機器の都合上、連絡が付くのは当日7日の12時位までですので、それ以降のご連絡は、直ぐにはお返事できませんので御了承下さい。


 2016年8月11日(木) 山の日 
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 2016年8月20日(土)
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 7月稽古日程

 8月稽古日程


2016-07-27(Wed)
 

本日発売

 株式会社夜間飛行から、甲野善紀先生のDVD 『甲野善紀 技と術理 2016 飇拳との出会い』が本日発売となりました。2013年から毎年出ているシリーズですが、今回の主観映像の迫力は必見かと思います。私も先生の剣術や太刀奪りでの打太刀を務めさせていただいてますが、まさにこの映像の感じでいつも受けさせていただいてます。いつもの五十嵐さんに井上さん、そして今回の特典映像には田島さんが出演されてます。あらためてそうした方々と長く共に稽古をさせていただくことに感謝しております。稽古法について悩まれている方には、これからの大きなキッカケになるかもしれません。購入先はこちら『夜間飛行』http://kono.yakan-hiko.com/のこちらの窓口へ、アクセスしてみてください。


2016-07-25(Mon)
 

鎬面が削れ、ニスが落ち、そうした道具から伝わってくるもの

 本日も風が心地よく感じられ過ごしやすい一日であった。西日本では夏らしく暑い日が続いているようであるが、元々の夏らしさというのは一体どちらを差すのだろうか。

 本日は、15時から品川区総合体育館で、gold castle 殺陣&剣術スクールの講習をおこない、17時25分に武道場を出て、更衣室で着替え、17時40分位に体育館を出てそのまま歩いて戸越体育館まで移動するという、このところ多くなってきているパターンである。電話やメールなどをしながら歩いていたので、戸越体育館に到着したのは、開始時刻10分前の18時20分頃となった。

 最近は夕方の部から夜間の部へと続く講習が多くなってきているが、会場の予約と武道具の発注に関しては昔からOさんに任せているので、そのあたりの私の負担はかなり軽減している。このところの開催における状況は昼間の部、もしくは夕方の部の参加人数が多く、夜間の部は人数が少なくなっている。まあ、夜は戸越体育館の開催が多いため、会場の広さからして、夜は丁度いい人数となってきている。さらに、夜間の部の生徒さん達の多くがOさんの9月の舞台稽古などのため、通常の講習にはあまり顔を見せなくなってきているので、夜の講習に関しては空いている状況が続くと思われる。

 本日の講習を振り返ると、夕方の部では、昨日に続いて杖による潰し技「お辞儀潰し」をおこなった。今日は久しぶりに蛙の鍛練稽古が恋しいというSさんが参加され、マッチョな外国人のWさんとペアを組んでいただいた。お互いに力んでの潰し合いになっていたので、そこを私が技を受けたり掛けたりしながら説明し、段々とその力の方向や、崩し方、身体の位置関係など少し掴んでいただいたようであった。私としても、このgold castle の講習で、果たして皆さんがこうした潰し技というものに興味をもって取り組んでいただけるのか予想がつかなかったが、昨日に続いて今日の、夕方の部、夜間の部ともに皆さん楽しみながらおこなっていたのが印象に残った。興味深かったのは、こうした体術的要素のある潰し技でも、剣や杖の技が進んでいる方は、同様に潰し方も理解が早く、崩しから円に落すその流れがスムーズである。おそらく腰が関係していると思われるが、こうした講習もたまにおこなうのも、その人の現時点での身体の使い方や理解力を確認するのには良いかと思う。

 ご婦人Oさんとの杖の稽古では、まず稽古前に私が特注で作ったイスノキの杖(四尺一寸一分、径が22㎜だったかと思う)をOさんに譲ったのであるが、細く作ったものなので、曲がり防止のためにニスが塗られており(そこがもっとも気に入らないところであったが・・・)、滑りが今ひとつなのであるが、今日その杖を拝見したところ、色が良い感じの濃い色に変わりつつあり、さらに杖の両端側のニスが取れてきていたので、「Oさん、かなり使いこんできたなあ・・・」と嬉しく思う瞬間であった。(Oさんは木刀でも、抜付の稽古で切っ先辺りの鎬面が削れていた。)ニスが取れてくると、油を塗る必要があるので、まだ大丈夫かと思われるが、今よりも遥かに滑りが良くなり気持ちよく杖を扱えるので、頑張って使いこんでいただきたい。

 今日は久しぶりにOさんに「四方突き」をおこなっていただいたが、あらためてこの四方突きは、さまざまな事を目まぐるしくおこなっているので、なかなか大変であり、今はOさんにその大変な部分をお伝えすることが出来るようになってきた。つまり、例えばこれまで四方突きの全体的な動きとしておこなっていただく動作の手順が10個だとしたら、今おこなっていただいているものは20個位に細かく増えているので、その一つ一つの動きを細かく分けて同時におこなうことの難しさに今日は苦悩されていたが、この四方突きは、gold castle の生徒さん達でも、まだほとんどの方がそういうふうにおこなっていないので、止まらずに流れる四方突きの完成を目指して、ゆっくりと綺麗におこなえるように励んでいただければと思う。これでニスを落とす目標が出来ましたね(笑)。

 夜間の部では、「お辞儀潰し」でそれぞれのペアが力の方向や、杖の扱い方、身体の位置関係など、それぞれに話し合いながらおこなう場面が増えてきたので、「ああ、これはいい講習になっているなあ」と、私の出番が少なくなることが、皆さんにとっての成長につながってくるので、またそうした自発的な発想や互いのコミュニケーションというものが、「気が付く喜び」というものを知り得ることになり、特に若い中学生のペアの男の子達は目を輝かせながら取り組まれていたので、今日はこのお辞儀潰しを取り入れて良かったと感じた。特にこの技は、受けが絶対に負けまいとして、力による無理やりに潰すというようなやり方ではなく、相手の力の方向が通っていれば、それに対して自然と崩れていくように、互いにその動きの瞬間瞬間を感じとるようにおこなうことで、身体の使い方、足捌きなど身についてくる。そしてこうした、導かれたように崩されるのは、崩された側もなんだか心地よさがあり、それがこうした講習での楽しさにつながってくるのだと思う。力任せの勝ち負けにこだわる技の習得を無視したやり方では遺恨が残るだけであり、そうした稽古を続けて行く事で、心の在り方がどのようになっていくのかということについては敢えて記すまでもない。

 二十連円打に関しては、今日の夕方&夜間の部でも最後まで到達した方が増えてきた。再三言ってきているが、覚えてからがスタートなので、速さを求めて雑になるのは、先ほどの力任せに勝ち負けにこだわるものと同様であり、丁寧に相手を見ながら自身の動きを観ておこなうことが求められてくる。私も普段は全くと言っていいほどこの稽古はおこなっていないので、今後私よりも上手になってくれる人が現れてくれればいいかなと思う。

 今日は夜の部の常連生徒で、まだ生徒になって日が浅いHさんが、殺陣クラスでも剣術クラスでも、今までと比べるとかなり動きが良くなってきたのを感じた。特に足腰のフラつきが目立っていたのであるが、今日はそれによる悪影響も目に付かず、覚えも良かったので、身体が得物に慣れてきた、動きそのものに慣れてきたのではないかと思うのであった。これまでにも色々な方に起こり得てきたが、こうしたある時突然出来るようになったり、動きが激変してきたということが、「気が付いたらそうなっていた。」というふうになってくることもあるので、私としてはこうした誰でも気軽に参加出来る教室で、苦手意識の強い方が、ある時になぜか急に身体が動けるようになり、それが心の状態にまでプラスとなる働きを見せた時に、私としては大変大きな喜びとしてこうした活動の意義を実感するのである。

 これからも、さまざまに人と出会い、こうした武術を通じての活動を深めていくことになるだろう。「空間が求める和」というものを大事に、そこには厳しい実行も必要になってくるだろう。適材適所に、これからの私自身の眼を磨いていかなければならない。


 2016年8月11日(木) 山の日 
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 7月稽古日程

 8月稽古日程


2016-07-25(Mon)
 

戸越へGO

 関東では連日30℃を下回る過ごしやすい日が続いているが、梅雨明けして8月になるとさすがに猛暑となってくるだろう。ここまでは近年にしては過ごしやすい7月であると思う。

 今日は戸越体育館にてgold castle 殺陣&剣術スクールの講習をおこなった。杖術の講習をおこなったが、今回初めて潰し技をお伝えした。やはりこの相手がお辞儀をするように潰していく「お辞儀潰し」は身体の使い方が難しいようで、みなさん苦労されていた。始めの崩しの使い方が重要で、そこから円に崩していくのであるが、その時の腕と胴体部との位置関係や、足の使い方、腰の落とし方など、ゆっくりとした動作の中で、身につけていくようにおこなっていただいた。こういう初めての稽古では、身体の使い方にともなう感覚を養うことが重要であり、そのためには、受け側が相手の力の方向や、身体の詰まり具合など気が付いて指示してあげられるぐらいの感覚でおこなわれるとより稽古になるだろう。

 今日は時間があったので、その潰しに入る前段階の巻き上げからの一連の流れをジックリおこなった。この巻上げでは、足運びとともに杖を滑らせながら相手の後ろの首にスッと添えなければならない。その入り身がその後の潰しに大きく関ってくるが、こうした杖の捌きかたというのをこれまで講習ではおこなってこなかったので、みなさん興味を持って取り組んでいただいたと思う。

 ついでに、この杖による潰しが素手でもおこなえるので、相手がどうくるのか分からない状況であれば、この潰し方は有効であると思う。

 後半は二十連円打をおこなった。今日はHさんが初めて十九まで進むことが出来た。初めて土曜日に参加されたMさんは、この二十連円打に関しては一番進んでいるIさんに指導をお任せして、その後どこまで出来るようになったのか確認したところ、なんと十番目まで出来るようになっていた。今日は講習時間を20分延長して、合計1時間50分の杖術講習をおこなった。

 フカフカコンビも二十番目まで覚えることが出来た。こちらのお二人の雰囲気というのは、gold castle の雰囲気として周りの方も安心して参加しやすく、私としても良い空間となっていることに助けられている。今のままでいけば二人共自然に上達していけると思われるので、これからも楽しく取り組んでいただきたい。

 夜に関西のK氏から電話があり、二時間ほど話をしたが、途中電池が無くなり充電しながらの会話となったが、非常に得るところがあり、あらためて人とのご縁というものを感じ、そうした方とのお話は発展的な気付きとなり、それらはすでに身体や脳が知っていて引き出しの中に大切にしまっていたもので、それを無意識の内に引き出しを開けていたら、大事なものが出てきたというような感じで、たちまち二時間が過ぎていったが、エネルギーの使いどころというものが、今の時代人それぞれにあるが、エネルギーを使わされているのか、自らのために使えているのか、さまざまに考えることになった。人のエネルギーというのは、使いどころを間違えれば、犯罪や、人を貶めるようなことに周りが見えなくなってしまうかのように走ってしまう。だが、そうしたキッカケというものは、日々些細なことで暴発してしまいやすい。エネルギーは誰もが持っているものなので、その使いどころをどのように導いていけるかということが重大である。スポーツやオリンピックなど、純粋に競技を競い合うものとして、真っ当なエネルギーの使い方が出来ているのだろうか・・・・・・ドーピング問題にしても、もはや私はオリンピックに関して、以前のような目で見ることは出来ないだろう。そんなことはとうの昔からオリンピックの盛り上がりに疑問を投げかける方も少なくないが、今の時代、オリンピックの目的が損なわれた政治的な背景において、そこにエネルギーを使うのは疑問に思う。

 高齢者の方々との講習でよく耳にするのが、「考えないでやった方が上手くいくわよ!」という言葉で、これは、いろいろな手順の動作に於いて、頭で考えるとどこかで間違えが出やすくなったり、記憶が抜けてしまったり、どうにも上手く行かないのであるが、考えることを止め、身体に任せておこなうと、どういう訳だかスラスラと出来てしまう場合が多いということ。

 今夜のK氏との電話の中でその事が出てきたのであるが、もちろん考えないでおこなうといっても、脳は考えているのであるが、その脳の使う部分が違うのではないかと思えるのである。身体を動かしての記憶と、頭で考えての記憶では、その時の脳に整理された収納場所が違うので、身体で記憶したものというのを思考と切り離して考えるようにすると、思わぬ道の切り開き方が出来るように思えるのである。頭で考えるというのは、これまでに知っていることから探し出すという、いわば「その先に無いものからその先を求めようとするようなもの」で、そこから新しい何かを感覚的に感じ取ることは難しいのではないだろうか。頭でっかちな思考に邪魔されないように、身体から感じる脳の働きというものに目を向けて取り組むと、「その先のものを感じとり、新たな感覚として身体に記憶させること」が出来るのではないだろうか。

 私が思う武術稽古とは、こうした問題解決に向け訓練された脳の使い方による対処法を育てることにあるのではないかと思っている。

 エネルギーの使いどころを誤らないように、これからはますます、いいようにエネルギーを使わせられてしまう世の中の仕組みとなっていくであろう。私としては、直接お話していなくともいつかそのタイミングでお会いしたときに一気に展開が進むような方がいらっしゃると思うし、そのタイミングまで自身の活動に自問自答しながら、これからの時代というものにどう関っていくのかということを考えながら活動して行かなくては、うわべだけのもので終ってしまうだろう。

 今夜はそのようなことをジックリ考えさせていただくことができ、熱意が熱意を呼ぶであろうK氏には感謝したい。これからもこうした方々との出会いを切に願うとともに、私自身今のままではあまりにレベルが低すぎるので、私に出来ることをこれからは時間を惜しまず取り組んでいきたいと思う。そうした意味では、これからの活動においても徐々に腰を据えたものにしていく必要があるだろう。

 いつもの時間になってしまったが、明日も15時から品川区総合体育館で講習をおこない、18時30分からは戸越体育館で講習をおこなう。明日も夕方の部が体験参加の方で混み合いそうなので、都合の付く方は夜間の部をお勧めしたい。K氏のおかげで今夜は心地よく眠れそうである。


 2016年8月11日(木) 山の日 
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 7月稽古日程

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2016-07-24(Sun)
 

お辞儀潰し

 本日の高田馬場での稽古では、昨年の10月以来ひさしぶりにK先生とお会いする事ができご挨拶する事が出来た。この場所で7年以上、毎週稽古をおこなうようになって、私はあまり周囲を気にせず稽古に没頭してきたつもりであったが、午後の時間帯や夕方&夜間の時間帯、気が付けばいろいろな方とお知り合いになることが出来た。そのなかでもK先生は昔からお声を掛けてくださり、私が会を辞め一人となったとき、ここでの一人稽古が全てという時期を励ましてくださったことを忘れることはない。

 おかげ様で今では色々な方と連日稽古がおこなえるという、環境が激変した日々を過ごさせていただいているが、やはりあらためて、この場所の思い出というのは7年の間にさまざまなことがあったので、これからも積み重ねていきたいと思えるようになった。

 さて、本日は18時からR君が訪れ、杖術の「お辞儀潰し」をおこなったところ非常に興味深く取り組んでいただいた。これまでに2.3人ほどおこなっていただいたが、意外に難しいようである。明日の土曜日の講習でおこなう予定であるがどのうな反応となるのか予測がつかない。

 R君は先日17日に少林寺拳法の東京大会、親子演武で優勝を果たし、昨年に続いて二連覇を達成されました。最後の親子演武を優勝で飾ることが出来て、共に出場されたお父様の喜びもひとしおだったのではないでしょうか。私も、以前からお父様の演武に対するお気持ちを伺っておりましたので、本当に良かったと思っております。

 私にとりましても、ここでおこなっているR君や、I君のような小学生の稽古生とは、純粋な気持ちで稽古に取り組めるので、良い雰囲気の中で最後まで集中して稽古がおこなえます。こういうところについての年齢は関係無く、稽古に対する姿勢、態度、それらを含めた技術など、実力主義で私は観ています。稽古に対してどのような気持ちで取り組んでいるか、また、人間として成長するための発展的な意識があるのか、そうした環境でありたいと思っておりますので、この稽古会ではこれからもそうした方々との稽古を私は望んでおります。

 19時30分過ぎにU氏が訪れ、今日は高速三段斬りを集中的におこなった。といっても低速二段斬りからジックリとおこなっていったが、この稽古の目的は、腕を使いすぎないための剣の操作を身体全身でおこなうものとして、結果そのほうが、剣の斬り返し速度が速くなり体幹部の働きが強化される稽古でもある。剣道歴が長いU氏なので、なかなかそのあたりの癖を取り除くのに時間が掛かると思われるが、剣術に関してようやくジックリ取り組める環境が整ってきたようなので、これからが楽しみである。

 杖を使った体術系の身体操作は、これからももっと増やしたいと思う。その時の身の入り方や、エネルギーの使い方やその方向など、新たに身に付くものが沢山あると思われるので、これからは少しずつ育ってきている稽古会員とともに、そうした研究をおこなっていきたい。


 2016年8月11日(木) 山の日 
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 7月稽古日程

 8月稽古日程


2016-07-23(Sat)
 

環境を整える

 梅雨らしい雨の一日であったが、外を歩くときは小雨もしくは止んでいるので苦ではない。利根川系8ダムの合計貯水率も一時期の27%から55%前後まで回復してきた。だが梅雨の間にもう少し回復したいところである。

 連日予定通り稽古をおこなっているが、8月から私の事情により住吉での稽古会を休止にすることにした。もちろん全く使用しない訳ではないが、4月に新宿スポーツセンターの改修工事が終わり、こちらでの稽古が増えたため、江東区スポーツ会館での稽古開催の継続が困難になってきたのである。私個人としては住吉の会場は最高の環境であったが、有意義な稽古会の継続のためには致し方ないので、今後は新宿スポーツセンターを主軸に開催したいと思う。今後参加人数が増えるようなことがあれば、再び住吉での開催も考えるが、私の求める環境で稽古がしたい。単発での稽古依頼や、その他日程の都合で事情がある方などの場合は、江東区スポーツ会館での稽古も検討したい。

 今日の高田馬場での稽古では、久しぶりにTさんを拝見し少しお話をする事が出来た。最近武術雑誌の表紙に掲載されていた剣術指導者の方である。いつも心地良い風に吹かれたような印象を受ける方である。さて、稽古では胴斬りについて少しだけ進展があった。居着きに関してであるが、寄せ足に対する意識の置き方で、これまでより動きやすくなったのと、寄せの速さが上がり剣の走りが速くなったように思う。これまでは重心移動によるスライドの心地良さを味わうかのようにおこなっていたが、今日は味わう時間もなく寄せ足で強制的に剣を走らせているので、いままでの胴斬りがとても悠長に感じられるようになった。

 杖術では、相手の首に押し当てて崩しを入れたのち潰していく「お辞儀潰し」にW氏が苦戦しているが、これは体術に近い稽古と言えるだろう。これは今度の井上さんとの稽古でどのような反応になられるのか楽しみである。杖の先端を意識しながら、崩しを入れる際には、身体は腕と反対に瞬間的に入り、その崩しから腕と胴体との位置関係が変わることなく、背中の力で潰せるように足捌きをおこなう。これは丸く相手とぶつからないように崩す稽古法として身につきやすいものなので、素手でも応用出来るが相手がお辞儀のような格好になってしまうので、ユニークなネーミングとなってしまった。

 納刀では、甲野先生の納刀法を研究して私がおこなっている納刀を、まだ他に誰もおこなっていないが、W氏が唯一近づいて来ている。抜刀術に関しては、その人の持っているものも関係してくるが、焦らずに身体の進展とともに上達してくるものなので、さまざまな稽古とともに、その身体の状況を見てお伝えしていきたい。

 夜は住吉で稽古をおこなった。今日は30分ほど続けて稲妻抜きをおこなったが、私自身僅かながら気が付いた点もあった。最近は一人研究稽古の時間が取れなくなってきているが、今年のテーマである、自分の時間を確保し、昨年の自分を大きく超えるための時間としなければならないといった目標からは自分自身に対する甘さが目立つ。そのためにも、残りの半年は自分の時間を作り、研究稽古に時間を費やさなければならない。もちろん普段の稽古でも得るものが大いにあるが、一人でおこなうときの稽古というものは人前でおこなうときとは違うので、そのあたりの追い込んだ集中から見つかるものは重要である。

 とにかく、私にとって一番大事なことは武術稽古であり、そのための環境づくりが全てである。発展しない環境は直ぐに変える必要があり、そうした空間の余韻というものはなるべく早く切り替える必要がある。良くも悪くも今後の私にとっての目を育てる経験にはなっている。


 2016年8月11日(木) 山の日 
 第9回 GM happy コラボレーション 「杖術とヨガ」

 (お申し込み受付中)

 2016年8月20日(土)
 「抜刀術 特別講習会」

 (お申し込み受付中)

 「金山剣術稽古会」 
 (会員希望者受付中)

 7月稽古日程

 8月稽古日程


2016-07-22(Fri)
 

2016.8.20 「抜刀術 特別講習会」 のお知らせ

 2016年8月20日(土)品川区 総合体育館 柔道場にて抜刀術の特別講習会をおこないます。

 居合刀で抜刀術の稽古が集中的におこないたい方や、抜刀術独特の身体感を得るために、2時間抜刀術と納刀法をおこないます。(鞘付き木刀も可)

 この特別講習会では、現在私の稽古としている抜刀術や納刀法をお伝えして参ります。その中から参加者の方々に合った稽古法をお伝えしていきたいと思います。
(初心者の方でもおこなえるメニューがあります)


2016.8.20 抜刀術特別講習会




【開催時間】
12時00分~14時00分 『抜刀術&納刀法』
15時00分~懇親会 (自由参加)


【会場】
品川区 総合体育館 柔道場


【参加費】
3.000円


【お申し込み方法】
こちらのブログのお問い合わせフォーム、またはこくちーずより下記の内容を明記してご連絡下さい。
①「氏名」 
②「年齢」 
③「性別」 
④「刀の有無」(鞘付き木刀でも可) 
⑤「懇親会の参加または不参加」

※(スマートフォンからの場合は≪PCビュー≫に変換してからお願いいたします)
上記の内容を確認しましたら、こちらより折り返しご連絡させていただきます。


≪プロフィール≫
松聲館 剣術技法研究員
金山剣術稽古会 主宰
gold castle 殺陣&剣術スクール 剣術講師
高齢者住宅 クラーチ溝の口 剣術教室講師


≪参考動画≫
抜刀術 その壱
抜刀術 その弐
抜刀術 その参
イオンカルチャークラブ 抜刀術


2016-07-21(Thu)
 

第8回 GM happy コラボレーション 4時間ありがとうございました! 

 本日は、この2ヶ月間頭を悩ましていたGM happy コラボレーション「剣術と立ち回り」が無事に着地点を見つけ終えることが出来ました。御参加いただいた皆様ありがとうございました。4時間のなかで、無理を覚悟のうえ全員武蔵をおこなっていただくという無謀ともいえる私のわがままを聞いてくださった青木さんにはかなりご負担をお掛けしましたが、何とか予想以上の形で終えることが出来ました。

 ご参加いただいた皆様には、本当によく4時間付いて来て下さったと思います。私としましては、皆さんに主人公を演じていただきたい、存分に立ち回りをやってみたい、そういう場を何とか提供できないものかと、今回は配役を決めるのではなく、全員主人公をやって沢山斬りましょうという題目で、青木さんに脚本と立ち回りを作っていただきました。ただし、この場合主人公を交代しながらおこなうので、4時間といえど主人公を練習する時間は限られてしまいます。そうした中で、本当によく皆さんやってくださいました!

 今回私たちは時間との戦いでしたが、撮影までの落としどころとして、後半の武蔵の二刀による立ち回りまで進めることが出来ませんでした。今回、おこなってみて皆さんが共通して苦手なところは、足運びに関連した体捌きや剣の操作でした。つまり逆を言えば、足運びが身に付けば、体捌きや剣の操作の習得は早くなりますので、これからのそれぞれの稽古の中で、そうした部分の習得能力を高めていけるよう意識する事が大切でしょう。

 そして今回予想外に感じたことは、好きなことは次第にいい方向に向かって行くということでした。もちろんその舵を切るのは必要ですが、初めはあまり全体として上手くいかなくとも、一巡目から二巡目に入ると、ずいぶん変わり、それからは皆が自然と良くなっていく方に助け合いながら、進んでいっていることを感じました。

 安心感と緊張感と意欲が持続していると、まだまだ上手くなりますしもっともっと楽しくなってくるでしょう。そうした立ち回りの場所というものが、普段の稽古だけではなかなか得られにくいですし、悪い意味で慣れてしまっているのかもしれません。

 今回一から作った青木さんとの立ち回りでしたが、初めておこなう皆さんにとっては大変苦労されていました。4時間の中で覚えてタイミングを合わせるというのはなかなか大変なことですが、おそらくこうした経験で得られるものを感じられたのではないでしょうか。出来たことに限らず、出来なかったことに、今の自分に必要な課題が見えてきます。自分を観る、相手を観る、周囲を観る、これらを同時に行い続けることで誰が見ても違和感を感じないものになってきます。見えていないもの、気付いていないものというのは第三者からよく見えてしまいます。特に、動きながら気が入ったりするとこうした同時に観る観察力というものが著しく低下してきますので、普段の稽古で、隙の無い観察力を身につけることが重要になってきます。

 9月19日(月)敬老の日に、今日と同じ場所(※隣の剣道場となります)と時間(12時30分~17時00分 品川区総合体育館剣道場)で、再びこの題材をベースに立ち回りをおこないたいと思っています。次回は最後の二刀まで完結させることができるように、今日の講習で得た問題点を点検し、次の講習に活かしていきたいと考えています。

 今回は青木さんもかなりこの日のために時間を割いて下さり、とても感謝しております。2ヶ月前から考えていた企画がようやく今日無事に終えることが出来ました。次は9月18日におこないますので、次回は私といたしましても勝手が良く分かりましたので、もっとももっと良いものとなるように、そして全員が楽しめるように進めていきたいと思っております。青木さんありがとうございました!そして次回も皆様よろしくお願いいたします!


 2016年8月11日(木) 山の日 
 第9回 GM happy コラボレーション 「杖術とヨガ」

 (お申し込み受付中)

 「金山剣術稽古会」 
 (会員希望者受付中)

 7月稽古日程

 8月稽古日程


2016-07-19(Tue)
 

懐かしい袈裟斬りにかつての気持ちを思う

 本日は湿度が高く汗ばむ一日であった。gold castle 殺陣&剣術スクールの講習では、15時から21時近くまで戸越体育館で続けて講習をおこなうことが出来た。

 今回は袈裟斬りをジックリお伝えする内容とし、かつて私がおこなっていた袈裟斬りを足運びから剣の軌道に関してかなりお伝えする事が出来たように思う。私としてもこの袈裟斬りをジックリおこなったのは4年振り位かも知れない。今の袈裟斬りはこちらの講習会向きではなく、私の稽古会でもなかなかお伝えするには難しいところである。

 夕方の部、夜間の部ともに、講習を終えてもこの袈裟斬りを自主的におこなう方が何人もいて、夕方の部に関しては、18時近くまでおこなっていた方々もいて、私も熱くお伝えしていた。動きの一つ一つに意味があり、それらが全てにつながっていることを身体が探り始めると、こうした剣術の袈裟斬りは夢中になるものである。

 ご婦人Oさんは昨日の土曜日から、日曜、月用、火曜、と私の講習会全てに参加されるので、今日は無理をしないように見学にいらしたが、数多くの私の動きを見てカメラに収めてこられたと思うが、今日の袈裟斬りは全く初めて見たものになったかと思う。

 それは、この袈裟斬りはソ之字立ち(両足の爪先を30度~45度位外側に開いた立ち方)による、半身の身体の使い方であり、その際の足の運用法は、ナンバの身体の使い方が原則となっており、そのためこの身体の使い方の場合、柄を持つ両手は離して持つこととなる。現在の私が取り組んでいる袈裟斬りとはどこもかしこも違うものであるが、久しぶりにおこなってみると、やはり運用法としては気持ちよさがあり、かつての私もそうであったが、今日のように皆さんが夢中になって取り組んでいた姿は、この講習内容をおこなうと決めた時点で想像していた通りとなった。

 だが、このソ之字立ちによる、前重心のための骨盤角度を前傾した状態では、腰に疲労感があるので、昔の稽古でよく腰が重く感じられていた最大の要因でもある、この身体運用法は今日の感じからしても、お伝えはするが、自身の稽古として再び採用はしないだろう。

 夕方の部では夜間の部の倍近い参加人数で所狭しとおこなったが、五反田の総合体育館がやはり広さ的には安心である。とはいえ、会場の抽選予約に関しては私がおこなっていないので、今後も戸越が多くなるケースとなるであろう。土曜日の剣術クラスの講習は、だいたいいつもの方々が来て下さり、楽しい雰囲気でおこなっているので、まだまだ人数にも余裕があるので、ジックリと身体の使い方を学びたい方にはオススメである。

 さあ、今夜はこの辺にして、明日は12時30分~17時00分まで品川区総合体育館柔道場にて、第8回 GM happyコラボレーション「剣術と立ち回り」を開催いたします。こちらも、昨日3名の駆け込み参加連絡がありましたので、丁度いい人数でおこなえることになりました。講習状況によっては時間の関係上全員が武蔵をおこなうことが困難になるかもしれませんが、皆さんが集中して取り組んでくだされば、カラミをやりながら同時に武蔵を覚え、武蔵を覚えながら同時にカラミを覚えるぐらいのつもりでおこなっていただきたいと思います。私としましても、久しぶりの立ち回り講習会で、青木さんも本日時間を取って研究されているようですので、講師二人はかなり情熱的におこなうものとなるでしょう。

 明日は立ち回り三昧、動きっぱなしでいい汗をかきそうですが、私はそのあたりのアクセルとブレーキを掛ける役目だと思ってますので、明日は皆様楽しみに御参加お待ちしております。


 2016年8月11日(木) 山の日 
 第9回 GM happy コラボレーション 「杖術とヨガ」

 (お申し込み受付中)

 「金山剣術稽古会」 
 (会員希望者受付中)

 7月稽古日程

 8月稽古日程


2016-07-18(Mon)
 

濃密にかつ盛り上がった抜刀術特別講習会

 本日の「抜刀術特別講習会」にご参加いただきました皆様ありがとうございました。おかげ様で良い空間の中で2時間集中した講習会となりました。

 今回は三連休の初日ということもあり、7月に入っても申し込み連絡が少なかったのですが、蓋を開けてみると、第1回目開催と並ぶ最多人数での講習となりました。初めてお会いする方も4名いらっしゃり、今後のご縁につながりそうな予感もしております。

 千葉の流山から参加された方は、以前埼玉の大宮にある有名な先生のもとで稽古をされていた経験もあり、さすがにその辺の居合いをされている方とは佇まいから違っており、何とも気持ちのいい存在感を感じながら講習をおこなうことが出来ました。

 終了後、「流山で講習をやっていただけませんか。」という思いがけない言葉に、私も都心部以外での空間で講習をおこないたいという思いがあるので、近いうちには実現したいと考えております。

 講習では、女性陣が多く中でもYさんやIさんのお声掛けや、2014年1月にご縁が出来たTさん(S先生と言ったほうが分かり易いかもしれませんが)のお勧めもあっての盛り上がりとなりました。これまでにも私としてはK・Eの方々にはお世話になっており、お会い出来ていないS先生や、何度かお会いした方々とは、これからも互いによい距離感のなかでお付き合いさせていただきたいと思っております。あらためて、この場でお礼申し上げます。

 少々話が脱線しますが、出会いや別れというのは、その先になってみないと分からないもので(当たり前のことですが)もうお会いする事はないのか・・・と思ってもまたご縁が深まる方や、いつもお会いしていた方とのご縁が突然切れてしまうこともあったり、つながりというものは安易でないなぁ・・・と感じる事がしばしばあります。人とお会いするときに、その方との関係性において大きくその価値観が変わってきます。だからこそ、多くの方とのご縁がつながることに対する感動と喜びが感じられる関係性であるための環境が生きていく中で重要な事ではないでしょうか。

 「思いやりのつながり」というものが、私利私欲から離れたところで感じられると、そこに大きな感動と喜びとエネルギーに満たされる思いがいたします。これまでにおこなってきたさまざまな講習会や稽古会などで、そうした思いやりのつながりというものが自然に湧き起こって広がってきているようにも感じております。

 今後は、そうした空間が空間を育て、よりよい学びの場となるように、自分に出来る範囲の中で取り組んでいきたいと思っております。本日は私にとりましても学びとなる講習会でした。皆様には重ねて御礼申し上げたいと思います。


 2016年7月18日(月)海の日
 第8回 GM happy コラボレーション 「剣術と立ち回り」
 
 (お申し込み受付中)

 2016年8月11日(木) 山の日 
 第9回 GM happy コラボレーション 「杖術とヨガ」

 (お申し込み受付中)

 「金山剣術稽古会」 
 (会員希望者受付中)

 7月稽古日程

 8月稽古日程


2016-07-17(Sun)
 

心地よい武道場での濃密な稽古

 今日も運よく雨に当たらずに稽古に向かうことが出来た。涼しく気持ちがいいが夏にしては少々寂しい気もしている。そんな夏の稽古環境としては最適な本日は、井上 欣也さんとの交流稽古を高田馬場の武道場にておこなった。

 まずは、足裏の内側のエッジを使う感覚が、身体の纏まりにも関連していることを井上さんに体術を試みて確認する事が出来た。その中で、どうも足裏の内側と足首の角度をふだんおこなっている感覚で正座の状態でおこなっても、その感覚が肚を整えるような働きがあることを、井上さんからのご指摘で分かった。その影響であろうか最近はこの足の使い方をおこなうようになって、腹圧というものを意識するようになり、ただ膨らませるということではなく、肩の力みが抜けるような腹圧の使い方と重心を下方向に落すことにより、移動における纏まりをつくる感じを、無意識の中で感じていたように思う。

 今後はこれにこだわることなく、さらに発展していけるための身体の運用法を模索していかなければならない。次に杖術では、今日は井上さんにお伝えする内容が盛り沢山ストックしてあったので、かなり杖に時間を割いたように感じる。手首の捲きこみからの連動技や、相手の首を押さえ潰す技など、井上さんもかなり興味深く取り組まれたようで良かった。剣術では、胴斬りによる足の使い方と、居着きを無くすための身体の運用法を井上さんから「ああ、なるほど!」と思うヒントをいただき色々とトライしてみた。

 私が突然思ったのは、静から動に移る瞬間には、その静の状態というのは完全なる静ではなく、動に向かうためのアシストを何処かでしているのではないかということ。それが不安定の使い方なのか、細やかな振動的な各部の連動なのか、真下に沈む感覚を、カーブを描いて角が出ないように横方向に転換するのか、その沈みから横方向への転換については、井上さんからのヒントで気がついたが、この胴斬りについては、安易な身体操作で終えるのではなく、甲野善紀先生がおこなわれている「太刀奪り」のように、さまざまに試行錯誤しながら、動きを追求していく稽古として今後おこなっていきたい。

 体術では、井上さんからストーンバランシングのお話を伺い、私なりに感じたことは、完全なる力の通る道筋がピンポイントに精確に決まればその物体の質量エネルギーを無駄なく使えるのではないかということ。つまり、体幹部と腕と相手との接触点が、ストーンバランシングのように、無駄なくつながるということ。それ以外にも同時に地面からつながる脚部との関連も同様に質量を逃がさない立ち方、動き方というものがあるように思える。

 そうした、井上さんからの「接触面を優しくする」ということが、相手の身体を通っていれば優しく維持できるが、通らなくなると、接触面にぶつかりが生じ、力んだ圧力が掛かってしまう。幾つか教えていただいた稽古法は、非常に精度と感覚が磨かれるものであり、それは互いにとっておこなえるものなので、今後の研究稽古に使わせていただきたいと思う。

 今回も井上さんとのお話が長くなったが、稽古始め当初から感じていた、井上さんの言葉の表現が以前と変わり始めてきており、それが非常に的を得てかつその言葉しかないようなピンポイントな表現となっていらしたので、そうした井上さんの進展を拝見し、私としても大いに学ばせていただける時間となっている。稽古指導についていつも考えていらっしゃるので、私にとっても大変参考になるものばかりである。企業でないからこそ伝わるものや、対応の早さや自由さ、それらは指導者が指導者としてふさわしき人物であれば、そうした環境であるからこそ、無駄のないハッキリとした心地よさと、純粋な思いでいられる強さ、決まったことだけでなく、臨機応変に内容を変えることが出来るのは、予定調和にない対応力を問われるものであり、そこに対して即座に対応出来るということは、ふだんの研究量が豊富にあるからであり、そこに、その人物の取り組み方の誠意が見て取れるのである。

 体裁に捉われずにいられるのは、そうした圧倒的な取り組みの姿勢と経験値が、その人物のトライ&エラーによる前向きな思考として、見る目が養われるからなのかもしれない。つまりごまかしたところで、すべてはお見通しなので、どういう取り組み方で問題を解決していけるかということが、心と身体に密接なつながりを持って示してくれる。

 井上さんが帰られた後、U氏が訪れ稽古をおこなった。今日は杖のみの稽古となったが、これから覚えることが沢山あるので大変かと思われるが付いて来ていただきたい。

 井上さんと恒例となった月に一度の、身体と心のつながりを稽古で確認できる方というのは、他にいないと言っても良いほど、貴重な稽古となっております。神奈川での講習会も一度おこなってみたいですね。今日も遠い所ありがとうございました!8月11日のハピコラVol.9では宜しくお願いいたします。サザン会タイミングが合えばよろしくお願いいたします。本日は遠い所ありがとうございました。

 明日の、抜刀術特別講習会はおかげ様で賑わいそうなお申し込み数となりました。明日は15時から17時まで品川区総合体育館剣道場でおこないます。皆様、宜しくお願いいたします。


2016-07-16(Sat)
 

杖による潰し技稽古への展開

 本日は高田馬場にて14時からW氏と稽古をおこなった。今日も暑さの中での稽古であったが、先日購入した水筒が大変役に立った。大人になって初めて水筒を買ったので、これからの暑さの厳しい環境では保冷力のある水筒で稽古の能率が上がりそうである。

 午後から、カミナリと共に激しい夕立が降り始めたが、幸いにして移動する際は雨が上がってくれたので、夜の住吉でも猛烈な雨が降り始めたが、帰りには涼しく雨は止んでいた。

 杖術で、起こりを抑えるには、胸を使うことでアソビが取れるように感じた。静から動への動き出しに、スーット入っていくための身体の使い方というのはまだまだ探さなければならない箇所がある。

 夜の住吉では、寄せ足によるスライド法に、前脚の付け根を引き上げることがその後の重心移動につながってくるので、寄せのタイミングなど、まだまだ研究しなければならない。これは、毎回稽古始めはなかなか上手くいかないが次第に馴染んでくるので、やはり感覚を育て自分のものにするための稽古としなければならない。

 そして今日は、杖による潰し技を稽古に取り入れた。これは現在配信している私の動画の最後におこなっているものに近いが、相手の首の後ろから杖を当てて潰す技であり、これは力のぶつからないようにおこなうことで、相手の重心を崩し潰しやすくするというもの。体術としての要素が大きいが、その力の掛かり方の違いがやり方によって明らかに違うので、次回のgold castle の講習でおこなってみようと思う。今日の稽古でH氏におこなっていただいたが、最初はビクともしなかった潰しが、ポイントをお伝えしたところ、崩れるようになったので、この時のH氏のテンションの高さから、これはgold castle の生徒さん達も喜ぶだろうと思った。もちろんその場合は、激しくおこなわずに、マッサージのような柔らかさでゆっくり崩すことを目的としておこなうので、慣れていない方でも安心しておこなえるだろう。

 ちなみにこの動画の場合は、相手が首にくるということを知っているので、タイミングを間違えば上手く崩せない。相手が杖を片手で掴みに来るタイミングに合わせて杖を操作する事が重要である。今日おこなった動きは、打太刀をつけて捲き上げの流れから、襟首から潰すようにおこなったが、この流れは今後の私の稽古会のメニューとして取り入れようと思う。そして気がついたことは、この襟首から杖を押し当てて潰すのではなく、相手の正面喉元に水平に杖を差し当てて、そのまま潰せば相手は受け身も取りづらく、後頭部を地面に打ちつける可能性もあり、この場合相手を制圧する方法にしては危険度が高いので、稽古としては採用出来ない部分がある。

 ここでも稽古中に大雨が降り始めたが、運良く帰りの道中は止んでくれた、途中の川沿いでシラサギが体長15㎝ほどの魚をくちばしに加えていたので、それをどのようにして口の中に入れるのかを、立ち止まってジックリと観察した。人に懐いているシラサギであるが、この時ばかりは、横目で邪魔そうにこちらを睨みながら、少し離れていきペロリと頭から一気に飲み込んだ。

 今週土曜日の「抜刀術特別講習会」のお申し込みもいつもと同じぐらいの人数となってきました。今回初めてお会いする方が4名ほどいらっしゃいますので、当日楽しみにしております。お申し込みは明日金曜日までですので、まだ申し込んでいない方や申し込んだつもりでいらっしゃる方はご確認下さい。7/18(月)の「剣術と立ち回り」は現在2グループほどでおこなえそうですが、まだお申し込みには余裕がありますのでご連絡お待ちしております。


 2016年7月16日(土)
 「抜刀術 特別講習会」

 (お申し込み受付中)

 2016年7月18日(月)海の日
 第8回 GM happy コラボレーション 「剣術と立ち回り」
 
 (お申し込み受付中)

 2016年8月11日(木) 山の日 
 第9回 GM happy コラボレーション 「杖術とヨガ」

 (お申し込み受付中)

 「金山剣術稽古会」 
 (会員希望者受付中)

 7月稽古日程

 8月稽古日程


2016-07-15(Fri)
 

流れゆく雲のように

 さあ、今夜も24時を過ぎてしまったが、昨日の稽古記事から記していきたい。7月ももうすぐで半分に近づいているが、私の中ではまだ夏という気分がしていない。夜が涼しいからなのか、街行く人の格好に和服が少ないからなのか、夏は暑いが嫌いではないので、もう少し夏気分を味わえる過ごし方をしたい。やはり蝉が鳴き始めてからだろうか・・・・・・

 昨日は高田馬場にて、I君と稽古をおこなった。先に一人稽古をおこなっていたところ、いつもお会いする剛柔流空手の師範の方から、「お早いですね!」とお声を掛けていただき、私よりも遥かにご年配のお方で、その稽古風景も近くで拝見しているので、気が引き締まる思いとともに、体の中に爽やかな風が吹き抜けていくような気分となるのである。

 I君との稽古では、次に合うときには良くなってきているので、素直な心と身体の記憶力が、稽古の始まりにはとてもスムーズかつ前に進める状態で入れるのである。あらためて、心の状態というものとの密接な関係を知ったのである。

 子供というのは本当に大変な毎日を過ごしていると思う。もちろん大人に守られているのであるが、私もいろいろな仕事を経験してきたが、どう考えても子供の方が大変であると思う。逃げ道の無い環境で、素直な心でぶつかっていくのは大変なことである。もちろん子供ゆえに間違ったことや叱られる事も多々あるだろう。大人よりもシッカリした心を持つ子供は、そのまま周りに流されないように、自分の居場所を見つけ、目標に向かって活き活きと生きて欲しい。

 「自己顕示欲ばかりで、中身が伴っていない者は、罪の意識もなく虚構を繰り返すが、やっている事というのは全て工夫の無い盗作である。自己顕示欲が抑えられればそのような愚かな言動を慎むことが出来るのであろうが、大人になればなるほど、肥大した自己顕示欲に酔いしれ、子供にも劣る道徳心となってしまうようである。」

 私が運営しているgold castle 殺陣&剣術スクールも、殺陣で検索すると1ページ目の上位に表示されるが、さいきんどうも、果たしてそれでいいのかと考えてしまう。

 このホームページのシステムや文章など、私が作り上げてきたが、2015年にこのホームページ運営会社からグッドコピー賞をいただき、ロゴマークと表彰状をいただいた。だが、このホームページに瓜二つなものも現れてきたので、私としてもそういう違和感のあるものが、検索上位にあることに対して、いいのであろうかという思いがしている・・・・・・。

 今日は、午前中に「高齢者のための剣術教室」で講習をおこない、新しく杖の連続円打を九から十一までおこなった。今日の様子をみて、今後この連続円打は私の思う空間には近づけない気がするので、また新たな講習内容を考える必要があると感じた。やはり、ここではもっと身体にとってダイレクトに感じやすいものが必要であり、動きの美しさや面白さというのは、全体が笑い合える場としてはいささか難しいので、指先、姿勢、重心、心地よさ、それらをワイワイとおこなえるものとして提供すること。これは難度の高いお題であるが、やはり皆さんの笑顔が見たいので、これはまた悩むところである。

 夜からは、住吉にてH氏と稽古をおこなった。今日は今までで一番話したのではないかと思うほど、稽古中に会話が弾んだ。15分前にはH氏が準備できていたので、早めに始めようかと思っていたが、私の口が色々と話し始め、気が付いたら開始時刻5分を過ぎてしまっていた。だが、その場合の内容というのは、私にとっての稽古には必要なものだと感じているので、こうしたやりとりの流れというのは、稽古をおこなっていく上で大きく関連してくる。

 そういう意味では今日のH氏は修正力がこれまでに比べ上がっていたように思う。最近私がよく口にしている心理面の把握と、気が入り過ぎないように、余白を残しておくこと。そうした余裕を残しておくことで、咄嗟の対応にも気がつきやすいし、自らの状況を分析しながら同時進行でおこなうことで、今までに無い実感を得られることに近づいていけるのではないだろうか。同じ実感を追い求めても、それは何も考えずただ闇雲に身体で覚えようとしているのでは非常に効率が悪い。自らの状況、身体の感覚、周囲の状況、さまざまなものとの折り合いを心の中でつけるように考えながら身体で覚えるというのは、身体各部へと新しい回路をつなげるものでもあり、トライ&エラーの中で身につけたものは、体の動きだけではなく、心の状況にまで変化が表れてくる。

 現代における武術稽古の意味において、そうした自分自身への深い問いかけから、どういう回答を導き出せるかということにあり、身体と心理面というのは確実につながっており、技という動きの中で、その両面を育てていくものである。稽古というものはそういう結果となるようにおこないたいものであるし、勝ち負けや段位というものが、そうした純粋な人間の感覚の妨げになりやすいものであると思わざるを得ない。

 抜刀術特別講習会とハピコラVol.8もおかげ様で賑わいそうになってきました。7/16(土)の懇親会は、7/18と連続で参加される方もいらっしゃるので、かなり少ない状況です。少人数だと、ふだん出来ないような会話も口が滑って話してしまうかもしれません(笑)。

 この三連休にこうしたイベントや講習がおこなえることを有り難く思います。剣術と立ち回りでは、私と青木さんの二人三脚でドンドン進めて参りますので、今まであまり教えてもらわなかった方には驚きの連続かもしれませんが、具体的な動きをそれぞれに見本を見せながら二人でお伝えしていきますので、かなり情熱的な空間にしたいと思っております。

 最後に、本日8月11日(木)山の日におこなうハピコラVol.9「杖術とヨガ」を掲載いたしました。どうやら、井上さんの講習を待ちわびている方が数名いらっしゃるようで、そりゃあ、若くてカッコよくて教え方も丁寧で、その説得力を身体で表現できる技術を持ち、それなのに謙虚で、常に自身の身体と向き合いながら日々を考えて生きておられる方ですので、待ちわびている方がいない訳が無い!今の内に井上さんを巻き込んで、gold up ヨガ&武術教室を立ち上げるか(笑)!なんてことも井上さんの了承も無く勝手に妄想しています。ああ、前にも書いたかも知れませんが、私にはそちらのほうの気はありませんのであしからず。

 今日は、五年前、六年前の私の記録映像をDVDで久しぶりに見てみたが、あまりの酷さに正直ショックを受けてしまった。よく、こんな指導者など出来たものであると思える一年目二年目の映像であった。もう見ることはないと思うが、おそらく今の自分というものもかなり恥ずかしいのであると思うと、益々精進して稽古を積んでいかなければならないと心底思わされた。

 こうして稽古が続けられ少なからず前に進めていけるのは、五年前から毎月参加させていただいている、甲野善紀先生のメールマガジンの動画撮影にともなう稽古であったり、そこでいつも一緒になる田島さんであったり、同じく井上さんともここでお会いする事からご縁が生まれ、数年前から毎月一回交流稽古を行わせていただいている。その他にも、ミネアポリスから毎年情熱的に参加される加藤氏であったり、最近ご縁が生まれ月に何度か1時間ほど長電話が恒例になった関西のK氏とも、これからさらに深まっていくであろう。青木さんとも今後ますますお力を貸していただきながら、互いに思いを馳せる剣術としての立ち回りといものを、古き良き時代の時代劇のチャンバラの迫力に戻せるためのささやかな活動として、参加された方々へ実感していただきたいと思う。今回は参加者のレベルを想定し、剣術と言ってもさほど難しい事は無く作ったので(ほとんど青木さんに作っていただいたが)4時間楽しめるものになるだろう。

 これからも、ご縁のある方と知り合えることを楽しみにしているし、そうなった時に私がどういうことを考え行動するのかということについても興味がある。ただ、やはり今関っている会員や生徒さん達は掛け替えのない方々なので、これからも付いて来て頂ければと思う。

 短く終える予定であったが、思いの他長くなってしまったので、今夜はこの辺で終わりにしたい。流れゆく雲のように、止まることはなく、状況はゆったりと変化していくものである。どのような状況になろうとも、その状況を好転させ、今後の活動に活かせるものとして、武術稽古に精進したい。


 2016年7月16日(土)
 「抜刀術 特別講習会」

 (お申し込み受付中)

 2016年7月18日(月)海の日
 第8回 GM happy コラボレーション 「剣術と立ち回り」
 
 (お申し込み受付中)

 2016年8月11日(木) 山の日 
 第9回 GM happy コラボレーション 「杖術とヨガ」

 (お申し込み受付中)

 「金山剣術稽古会」 
 (会員希望者受付中)

 7月稽古日程

 8月稽古日程


2016-07-13(Wed)
 

第9回 GM happy コラボレーション

 2016年8月11日(木)山の日に特別講習会を開催いたします!

 この企画は私、金山孝之がこれまで出会ってきた人の中で、人柄も含め才能のある方とともに講習会をおこなうことで、この企画に参加された方が楽しく有意義に幸せなひとときを体験できることを目指したものであります。そして私自身、この人とともに講習がしてみたいと、互いのセッションからその空間に何が生まれるのか非常に楽しみにしていることから、タイトルをGM happy コラボレーションといたしました。

 第9回目の講習は、5回目となるヨガとのコラボレーション企画です。
ヨガのルーツから、呼吸法や動作について分かりやすくおこなってまいります。
杖術では、初めての方でも楽しんでおこなえる身体の使い方を説明していきます。
(数に限りがございますが杖を用意してあります。)

 ゲスト講師は、甲野善紀先生の講習会やDVDの撮影などでご縁がありお世話になっている井上欣也さんをお迎えして開催いたします。


2016.8.11 第9回 GM happy コラボレーション




 【開催日】
 2016年8月11日(木)山の日


 【開催場所】 
 品川区 総合体育館 柔道場 (JR山手線 都営浅草線 五反田駅より徒歩10分)
 

 【時間】
 18時30分~19時30分 『杖術』/金山 孝之

 19時30分~20時30分 『呼吸と動作のヨガ』/井上 欣也


 【持ち物】
 運動着をご用意下さい。杖術の講習では靴下か足袋を履いておこないますのでいずれかお持ちの方は持ってきて下さい。
 杖をお持ちでない方は、貸し出し用の杖がございますので、お申し込みの際に貸し出し希望と書いてください。
 柔道場ですのでヨガマットは入りません。


 【参加費】
 3.000円 


 【お申し込み方法】
 こちらのブログのお問い合わせフォームまたはこちらの「こくちーず」より下記の内容を明記して送信下さい。
※(スマートフォンからの場合は≪PCビュー≫に変換してからお願いいたします)
 ①「氏名」
 ②「年齢」
 ③「性別」
 ④「杖の有無」 

 その他ご不明な点がございましたら御連絡下さい。上記の内容を確認しましたら、こちらより折り返し御連絡させていただきます。


 【井上欣也さんのプロフィール】
 松聲館 技法研究員
  2007年より松聲館の甲野善紀先生の講習会に参加。講習会のアシスタント等も務める。
 以後、武術、武術を基盤とした身体操作と並行し、指圧、ヨガなど東洋の身体観、思想に学び、研究を行う。

 2009年より卓球の方向けに、身体の使い方や動き、ストレッチ等の指導を始める。
 現在、伊勢原市、海老名市にて身体の使い方を考える講習会を開催中。

 さまざまなご縁があってヨガも人に伝えさせて頂いています。身体が硬い、女性がおこなうイメージ等の理由でやらないのはもったいないと思います。ヨガは身体の変化や自分の裡を観ていくものです。身体が硬い人は、柔らかい人に比べて自身の変化を感じやすいです。身体の硬い人や男性の方も是非ご参加下さい。

 (活動履歴)
 DVD
 「甲野善紀 技と術理2013、2014、2015、2016」に受けとして出演。

 ゲスト講師
 剣術家/金山孝之氏企画・主催
 「GM happyコラボレーション 第1回、第2回、第6回、第7回」ゲスト講師として参加。
  剣術または杖術とヨガのコラボレーション企画。ヨガ指導。


 (現在の主な活動)
 伊勢原身体操法講習会
 毎月水曜日 月1回
 ※こちらは卓球とセットのご案内となります。

 卓球スクール夢想塾さん主催
 卓球スクール夢想塾
 毎月金曜日 月1回

 海老名身体操法&ヨガ講習会
 毎月土曜日or日曜日 月1回

 (資格)
 医王会指圧センター上級コース修了
 龍村式呼吸法&健康YOGAインストラクター養成コース修了


 こちらのブログのお問い合わせ以外にでも、私や井上さんに直接お申し込みいただいても大丈夫です。初めてお会いになる方、久しぶりにお会いになる方、いつもお会い出来ている方、ぜひお気軽に参加してみてください。お待ちしております!


2016-07-12(Tue)
 

これからは、互いに相手を考えてあげる稽古意識を身につけること

 本日は夕方から品川区総合体育館で講習をおこない、夜は徒歩で移動して戸越体育館で講習をおこなった。今年は真夏用の新しい作務衣を購入たいところである。

 夕方の部夜間の部ともに、三人一組になっての組杖稽古と、杖主転廻をおこなう組とに分けて進めていった。やはりまだまだ速さに頭がいってしまう方がいるので、全体の把握と、相手との調和を考えながらおこなうこと、そして強く打たないで下さい、といってもつい打ってしまう方は、そうしている自分の心理面に目を向け、捉われや、その時の状況にどこまで意識が保たれているかということを考えることが重要である。

 ご婦人Oさんとの稽古では、久しぶりに十一連続動作之型をおこなったが、間が空いてしまった分、今までと違ったOさん用の新しい動きが見つかった。横払いの手首の意識や、重心を考えることなど、これまでと違った感覚で取り組めるようになったのであれば、その間の稽古で前に進んで来ている証拠である。

 夜間の部は夕方に比べ少な目の参加人数であったが、なんとか組杖稽古も最後までおこなえることが出来た。土曜日は30分以上講習時間が長いため、二十連円打までジックリおこなうことが出来たが、今日は夕方、夜間ともに時間が足りずに出来なかった。この組杖稽古はある程度出来るようになるまでおこなう予定である。

 来週は、土曜日に抜刀術特別講習会をおこなうので、gold castleの講習は日曜日のみとなってしまう。だが、よく考えてみれば、三連休の土曜日、日曜日、月曜日と、イベントや講習が続いており、その全てに参加される方も何名かいらっしゃるようである。そのためにも懇親会では、感謝の思いを込めて今まで以上に楽しい時間となるようにしたいものである。

 来週17日(日曜日)のgold castle 殺陣&剣術スクールの講習では、このところ拝見するに、二年目、三年目を迎えた生徒さんでも袈裟斬りがちょっと見てられないので、今まで教えていなかった私にも責任があるが、次回の講習では「袈裟斬りを身に付ける」というテーマで、1時間ジックリと袈裟斬りを指導していきたいと思う。私がお伝えする袈裟斬りは、その昔、鹿島神流を参考に稽古した螺旋の斬りを皆さんにお伝えしたい。袈裟斬りに関しては私がもっともこだわりを持って取り組んでいるものでもあり、それ故に人に伝えにくいものとなってしまったが、今回お伝えするものは、この教室の皆さんに覚えておいていただいて損はしない、私が時間を掛けて稽古したものをお伝えする。とにかく、他の現場や仕事関係で袈裟斬りをおこなったときに、この袈裟斬りであれば恥をかく事はないかと思うので、私の責任において袈裟斬りをまともに皆が出来るようにお伝えすることが急務であると感じた。

 抜刀術特別講習会&ハピコラが近づいて来ました。ハピコラに関しましては、ある程度人数が揃ってきたところで、当日をイメージしたチーム編成を考えますので、お早めにご連絡をいただきますよう宜しくお願いいたします。


 2016年7月16日(土)
 「抜刀術 特別講習会」

 (お申し込み受付中)

 2016年7月18日(月)海の日
 第8回 GM happy コラボレーション 「剣術と立ち回り」
 
 (お申し込み受付中)

 「金山剣術稽古会」 
 (会員希望者受付中)

 7月稽古日程

 8月稽古日程


2016-07-11(Mon)
 

身体と心のつながり

 今日は午前中に貴重な時間を過ごすことができ、また生涯記憶に残るであろう雨の日の思い出が増えた。それにしても、午前中はこんなに雨が降るとは予想していなかったので、朝は少々準備に慌てた。この件に関しては、また日を改めて記載できればと思う。

 午後からは戸越体育館にてgold castle 殺陣&剣術スクールの講習をおこなった。今日は雨の影響で土曜日としては若干少なめの参加人数であったが、近くの交番勤務のOさんがチラッと見学に来られた。最近は高田馬場でも、60歳代位の剣士の方からお声を掛けていただくようになり、私としても滅多にない事であるが、とても気分が晴れやかになる方とは、言葉少なくとも、それだけで十分なコミュニケーションがある。

 今日の講習では、三人一組となっての組杖稽古をおこなった。この稽古では全体を把握する観察力と、相手のミス、自分のミスに対してどう対処するかという予測力が問われる。技が出来るようになるということは同時に、危険回避能力も高まるということである。速さと力を出せるには、その中で回避できるための予測力と途切れない流れの調和が求められる。間合いが近いと、距離をコントロールし、相手が近いと、自らが前に出る距離を調整する。良くないのは、自分は速く出来るんだぞと、勝手に動いてしまうこと。それでは相手も伸びないし、自身の対応力も育たず、目が養われていないことをさらけ出すようなものである。

 そういった中で今日はIさんが組杖稽古や、二十連円打で大きく前に進んだように見えた。力みが抜け、全体の動きに統一感があり、自身の動きを把握して調整しながらおこなっているいように見えた。自然にさりげなく調整し対応していける動き、そしてそのために、身体が止まる時間を無くし、速さの偏りのバランスを、全体の視野の中で探りながら、落ち着いて精度を上げて取り組んでいただくと、動きがさらに良くなってくるだろう。

 こうした稽古ではある時ポン!っと出来てしまうことがある。私自身昔を振り返ると、今の状態にどのような段階があったのだろうかと考えるが、やはりその毎回の稽古で、何もないまま終えるということがないように、常に何かを発見したい!何か気付きたい!という思いがあり、動きを覚えることから、精度を上げることから、感覚を身につけることから、自分で試すことから、何も無く終るということの不安は、一度でもあってはならないというつもりで取り組んでいる。そして、こういうことは、割り合い予定調和にならないもので、その日始まってから、自分の身体と心に向き合ってから気付かされることが多い。自分がどうであるかということについて、客観的に把握していかなければ、人から見られる意識では、そういう動きにしか見えないものである。

 心の状態と身体の働きにはつながりがあり、私自身そのことについて今日の午前中に教わることにもなり、そうしたことを同時に見つめていかなければ武術稽古は前に進まないし、技との関連について切っても切り離せないものである。だからこそ、私が思う教育や指導法というものは、武術稽古を通じての意識のあり方そのものが動きに出てしまうものなので、そうした身体の使い方から心に通じた学びの場としておこなうものとしている。

 さて、明日は15時から品川区総合体育館剣道場で講習をおこない、その後場所を移動して18時30分から戸越体育館で講習をおこなう。明日は今日のようにスムーズにおこなえるか分からないが、二年目、三年目を迎えた生徒さん達には、より先に進めるための講習でなければならないと感じている。

 明日も皆様よろしくお願いいたします。


 2016年7月16日(土)
 「抜刀術 特別講習会」

 (お申し込み受付中)

 2016年7月18日(月)海の日
 第8回 GM happy コラボレーション 「剣術と立ち回り」
 
 (お申し込み受付中)

 「金山剣術稽古会」 
 (会員希望者受付中)

 7月稽古日程

 8月稽古日程


2016-07-10(Sun)
 

それぞれに集中した稽古会

 昨日に比べてずいぶん過ごしやすい今日一日であった。今日は16時30分~21時30分まで高田馬場で稽古をおこなった。今日はI君R君にU氏とそれぞれに時間が重なりながらの講習となったが、私の稽古会も次第にこのような展開となってきた。今日は見学に来られた方もいらしたが、初めてI君とR君で打太刀と仕太刀をおこなっての胴斬りをおこなったが、予想通り、互いに引き出されるものがあり、見る見るうちに形が良くなってきた。少人数制でおこなう私の稽古会の数少ない中の数少ない小学生のお二人にはこれからも驚くような進展を見せていただきたい。

 小学生の二人に、右半身と左半身の説明をしながら、私なりに伝え方の面白さを実感した。例えば右から左に流れる平胴斬りの場合、左半身が動いているときは、右半身は動かない。この場合右で水平に斬るので、まだ剣は水平に寝かせた状態にあり、なんの力みも右半身には起こしてはならない。続いて、右足の寄せによる両足のスライドが始まったと同時に、右手があまり動くことなく、右半身とともに剣と体が一体になって流れていく。この動きは半身で考えたほうが理解しやすいかもしれない。

 I君との稽古では、四つまでしか教えていなかった連続円打が、いきなり十一まで覚えることが出来たのには驚いた。こうした集中稽古では、時として物凄い集中力が発揮され、一ヶ月、二ヶ月分の講習会で身に付くことが、一日で身に付いてしまうことも少なくない。もちろんそれには、本人が純粋な心で取り組む姿勢が重要であり、そうした興味からなる自然に出来ている学習というものがいつの間にかその人間に染み込んでいくものであると私は思っている。R君も思いやりのあるお子さんなので、今後二人の時間を大事に、互いに礼をもって稽古に取り組むことが、技の習得と共に、大切なものをここで学べるように、私は向き合っていきたい。

 Uさんもお仕事で忙しい中、なんとか時間を作って参加してくださっているので、私としてもUさんにこれからいろいろなものをお伝えしていきたいと思う。これからがスタートである。

 7/16(土)抜刀術特別講習会と7/18(月)第8回 GM happy コラボレーション「剣術と立ち回り」のお申し込みが、両イベントとも定員にまだまだ余裕がありますので、お申し込みを迷われている方、特にハピコラは準備に準備を重ねて打ち合わせをしておりますので、難しいのでは・・・?とご心配の方は、そこを考えて出来るように作っておりますのでご安心下さい。

 経験の少ない役者さんにとりましては、スキルアップにつながりますし、立ち回りが好きな方には、存分に楽しめる内容となってます。二時間でのご参加でも承ります。その際はお問い合わせ下さい。


 2016年7月16日(土)
 「抜刀術 特別講習会」

 (お申し込み受付中)

 2016年7月18日(月)海の日
 第8回 GM happy コラボレーション 「剣術と立ち回り」
 
 (お申し込み受付中)

 「金山剣術稽古会」 
 (会員希望者受付中)

 7月稽古日程

 8月稽古日程


2016-07-09(Sat)
 

暑くて涼しい七夕の一日

 今日は七夕であるが、日中は今年一番の暑さであった。14時からおこなった新宿スポーツセンターでの稽古は、昔から空調が止まっているので、この時期はかなりの暑さである。開始30分で500mlのスポーツドリンクが空になり、冷房の効いた武道場の外で休憩という通常では考えられないサウナのような環境である。そのせいか今日はこの武道場がガラガラで我々以外では3名ほどしかいなかった。

 だが、こうした夏に暑く冬に寒い環境はここでしか味わえないので、このような意識が薄れるような(無理をした場合)環境での稽古というのは毎年経験しておきたい。私の場合、サウナに20分位居ても大丈夫なので、それを何度か繰り返したりしていたので、暑いのには割り合い耐えられるほうだと思う。なにしろ、高校時代のボクシングでの減量経験があまりにも過酷だったので。

 15時以降は、武道場に風が入ってくるようになりマシになった。W氏も昨年も経験されたと思うが、今年一番の暑さには大変であったと思うが、よく付いて来ている。16時以降は嘘のように外は涼しくなった。

 一昨日気が付いた「太白での移動法」が今日の稽古ではもう感動が消えており、なんだったのだろうと、あれほど興奮したものが夢でも見ていたかのように、新鮮さが消えていた。だが、昨日おこなった戸越体育館での稽古で、この太白で立つ感覚が体術においても、これまでと違った身体の纏まりと強さがさまざまに検証できたので、これは寄せ足効果以外に効果があったので驚いた。

 夜は住吉での稽古。この時期汗で濡れた道着に再び袖を通さなければならないが、動いてしまえば直ぐに同化するので慣れてきた。ここでも寄せ足の新鮮さはかなり落ちていたが、唯一裸足でおこなっている会場なので、特に足の使い方を集中的におこなう場所としては最適である。

 H氏に打太刀をお願いし胴斬りを何度もおこなった。先の先をとる感覚を意識しながらの稽古であるが、まれに同時になったり、私が先になったり(フライングもあるが)することもあった。今では、重心移動による太白寄せや居着かないための感覚を掴む稽古として、この胴斬り稽古は欠かせないものとなった。

 抜刀術ではさまざまにおこなったが、特に抜刀術に関しては、細かいことを言わないほうがその他の稽古にも活きてくるのであまり教えないことにした。私の場合、教えすぎるきらいがあるので、それは自ら気付くという芽を潰し、学び方を誤らせることにつながりかねない。

 帰りは涼しくて心地よい風を浴びながら、珍しく消灯したスカイツリーを眺めながら、ここ数年星空の見える七夕の夜を見た記憶がないが、今夜も東京は生憎の曇り空であった。学校行事でしかこうした七夕のイベントの記憶はないが、子供たちには楽しんでいただきたい。


 2016年7月16日(土)
 「抜刀術 特別講習会」

 (お申し込み受付中)

 2016年7月18日(月)海の日
 第8回 GM happy コラボレーション 「剣術と立ち回り」
 
 (お申し込み受付中)

 「金山剣術稽古会」 
 (会員希望者受付中)

 7月稽古日程

 8月稽古日程


2016-07-08(Fri)
 

2016年7月5日「太白」の気付き

 まず「高齢者のための剣術教室」では、講習開始の挨拶時にフト目に入ったIさんの雰囲気がいつもと違うように感じられ、ジックリ観察したところどうやら姿勢が良くなり身長が大きくなったような印象を受けた。それ以外にも、姿勢から伝わる雰囲気がいつもと違う感じがするので、思わず「Iさん、今日は凄くいい感じで出来ると思いますよ!」とお声を掛け、じっさい病気のため歩幅があまり大きく取れなかったり、いろいろと制限がある中で「三進三退」も左右ともにおこなうことが出来た。休憩時にお話を伺うと、先日のダーツサークルで点数がトップであったらしく、いつもは的の手前でポトリと落ちるのに・・・と仰られていたが、以前は背中が少し丸く、頭上で水平に持った杖を頭の後ろに下ろすことが出来なかったが、今では頭に引っ掛からずに下げられている。また大之字というポーズも、以前に比べて背中の角度を倒すことが出来てきた。そういうことからも、肩甲骨の可動域の向上にともなう胸椎の湾曲が、骨盤角度にも影響を及ぼし、真っ直ぐ立った際の姿勢の違いがあきらかな雰囲気の違いとなって見えたのだと思う。そしてダーツを飛ばす際にも、射角を上げることが出来るようになり、放った放物線が上手く的を捉える事が出来たのではないかと推察できる。

 Iさんは今年八十三歳であり、この教室に参加されて一年二ヶ月となる。こうして実際に身体が改善されるケースがあるので、年齢に関係なく、身体が動けるうちは諦めずに出来るところから始めると、得られるものは大きいかと思う。

 講習前のOさんの自主稽古でお話したが、あらためて重心というのは、その動きが出来るか出来ないかに関わっており、重心の使い方というものをコントロール出来るようになれば、一つ見えてくるものが変わってくるだろう。例えばまだ使いきっていない重心移動もあるし、動き始めと終わりでの重心コントロールも重要である。これは自分の体重を使うものなので、筋力の少ない方であればなおさら重心コントロールに意識を持たれると、今まで思いもしなかったような動きが出来るようになるかもしれない。

 そういう意味では私がおこなっている胴斬りはまさに重心移動を徹底して検証していくには最適な稽古メニューであると思っている。この胴斬りが夢中になる要因の一つには、重心移動による後ろ足のスライドに身体が感じる心地よさがあるからだと思う。上手くタイミングが合えば、自分が思っている以上に剣が走り、腕で振る力の大部分を脚部の移動エネルギーが補填してくれているので、動きの鋭さの割に実感は軽く、その感じが何とも気持ち良いのである。

 それに関して今日の夜に大きな進展があったが、それはもうしばらく後に記したい。講習後レストランにて皆さんとランチを頂いた。やはり2年近く一緒に講習をおこなってきたメンバーと食事をするのは楽しいものである。今日もTさんが胡瓜のお漬物を作って来て下さったが、ニンニクと豆板醤が効いておりなかなか美味しかった。Oさんも食事を一人前完食出来るようになったし、少しずつであるが、代謝の面も含めて上がってきていると思う。だが、私がこのような事を書いているので無理な時は減らしていただきたい。私が後片付けいたしますので(笑)。クラーチ剣術教室は来月で二年を迎えるが、こうして毎回楽しい講習が継続出来ているのは皆さんのおかげであり、こんな若輩講師を可愛がってくださり本当に感謝しております。これからもご縁のある方とはずっと稽古が出来れば私にとりましても大きな経験と学びとなります。三年目の目標は待望の男性参加者の到来でしょうか。皆様にとりましても新しい刺激となる三年目になればと思います。

 さて、夜からは住吉でH氏と稽古をおこなった。今日はなんと言っても足の裏の使い方に大きな発見があった。寄せ足によるスライド法であるが、後ろ足の足首の角度というものが、結果としての蹴り足にならないためには意識しなくても身に付いていなければならないものであるが、今日は足の裏、親指側の縁の部分のエッジを使うことをこれまでよりも意識的におこなうことで、寄せ足の感じがこれまでにない一体感となり、かつその足の裏の外側が床に接地していないため、居つきにくく、スライドにも有効であり、その感じを鏡で確認したところ、何とも不思議な足の動きになっていることに気が付く。それで納得したのは、寄せ足によるスライドが出来るのは、この指の動きも含めた足の裏の変形ともいえるような操作が自然に備わっているからであることに、足袋を脱いだ状態の足を鏡で見て初めて気が付いたのである。不思議なもので、いつしかこのスライド法を使う際に、摩擦の違いを検証しようと足の変形をさせないようにおこなおうと思っても、どうしても足が勝手に変形してしまう。稽古中は足のネガティブキャンバーと言っていたが、足の経穴にある太白(たいはく)という部分を床面につけるようにおこなうので、この足の使い方は「太白をつけるように使う」と説明したい。ちなみにこの「太白」は古代中国における金星という意味でもある。

 だがこの太白を使うと、これまで長年使っていた足の裏とは接地部位が違うので、両足共に皮が摩擦で火傷のうように痛むのである。これは角質層の厚みを形成するのと、この運用による身体の弊害が出ないかを、これから時間を掛けて検証したい。だが、杖術、剣術、抜刀術、全てに関わってくる運用法であり、今日の感じからもかなり有効であることを検証できたので、これからの稽古の楽しみが増えたのは事実である。

 寄せ足の重心移動にともなうスライド法の検証材料は胴斬りであり、さっそくこの太白を試したところ、これまでの膝頭を開いてのスライドとは違った、ひと間早いタイミングで剣が走るので、私は興奮気味にこの太白によるスライドを何度も検証し、これまでの胴斬りから次に進んだ新しい胴斬りとして私はこれに取り組もうと思う。だが、この太白によるスライド法は、誰でも出来る脚部の使い方ではないと思われるので、難しさで例えると、補助輪付きの自転車と無しの自転車の違いか、もしくはブレーキの無いピストバイクとの違いぐらいの差はあるかもしれない。だが太白寄せの速さによる実感と、その動きの形にはやはり「これだ!」と思えてしまう。

 抜刀術でも幾つか試したが、かなりの種類に使えそうである。使いこなせるようになれば、抜刀術もさらに前に進むことが出来るだろう。明日も稽古なのでさっそく違う環境の床面でも使えるのか検証したい。


 2016年7月16日(土)
 「抜刀術 特別講習会」

 (お申し込み受付中)

 2016年7月18日(月)海の日
 第8回 GM happy コラボレーション 「剣術と立ち回り」
 
 (お申し込み受付中)

 「金山剣術稽古会」 
 (会員希望者受付中)

 7月稽古日程

 8月稽古日程


2016-07-06(Wed)
 

笑いと集中の打ち合わせ稽古

 今日は7/18(月)海の日に開催する、第8回 GM happy コラボレーション「剣術と立ち回り」に備えて三回目となる青木賢治さんとの打ち合わせ稽古を戸越体育館剣道場でおこなった。

 これまでに二回おこなった新宿スポーツセンターとは比べ物にならないほど、全体が見える濃密な時間となった。新たなものを作り出すのにはかなりのエネルギーと、ある種の余裕が必要であり、今日は時に笑いが止まらなくなるほどの大笑いをしながらあっという間の2時間30分の打ち合わせ稽古であった。

 今回は、一から動きを作り出したものであり、参加者に合わせて無理の無い動きを取り入れながらも、私も青木さんも元来が表現者であるため、見せかたという部分に於いては、かなり欲張ったものに仕上げた。私も青木さんも、身体感で判断し、そのためのバリエーションや応用については、互いのセッションで極めてスムーズに決まるので、人に伝えるにあたっても、決め細やかに、ドンドン動けるように指示できることを確信している。そのことは、私の講習に参加されている方々には想像がつくかと思う。

 頭の中が共有出来る人と共に、こうしたものを生み出す作業というのは非常に楽しいものである。もちろん、参加者の最終的な動きの習得を意識しておこなっているので不安感は拭いきれないが、早く見たいというのは今日の打ち合わせ稽古が終っての素直な感想である。

 魅せ方のセンス、武術としての身体の使い方、リズム感、構成力、それらを通じてのセッションというのは、青木さんとの出会いや、その後の私の出来事など、さまざまな展開に巻き込んでしまった形で数年間が過ぎていたが、こうしてまたともにシステマの稽古で顔面を殴りあった思い出の戸越体育館の武道場でおこなえたことはなんとも感慨深い。それにしてもあの時は、お互いに酷い顔になりましたね・・・・・・(笑)

 今日のテーマは、位置関係とカラミの動きなど、そして宿題としていた二刀での最後の斬り方。うーむ・・・なるほど。と唸ってしまう青木さんの最後の動きの作り方に感動してしまった。エピローグでも、互いに武蔵の心境を考察しながらも、以外にこの部分が今回一番悩んだところではなかっただろうか。

 今までの倍である4時間の講習会であるが、全員が武蔵をやっていただくことになるので、時間の足りないあっという間の4時間になるだろう。体捌きや身体の使い方は、初心者でもおこないやすいように対処していくが、動きが多いのでそれらを覚えたり、カラミとのタイミングの練習や、それらを順に回しておこない、本番も一人一回ずつおこなうので、時間は本当にあっという間だろう。

 ただ、私も青木さんも、非常にスピーディーな展開で伝えていけるので、立ち回りに対するフラストレーションが溜まっている方々には、存分におこなうことが出来るだろう。ケガの注意点と共に、濃密な4時間を皆さんと楽しく過ごしたいと思う。普段の講習でおこなえないような動きや気持ちよさがありますので、嗅覚の鋭い方のご参加お待ちしております。


 2016年7月16日(土)
 「抜刀術 特別講習会」

 (お申し込み受付中)

 2016年7月18日(月)海の日
 第8回 GM happy コラボレーション 「剣術と立ち回り」
 
 (お申し込み受付中)

 「金山剣術稽古会」 
 (会員希望者受付中)

 7月稽古日程

 8月稽古日程


2016-07-05(Tue)
 

DVD 『甲野善紀 技と術理 2016 飇拳との出会い』

 2016年7月25日に甲野善紀先生のDVDが発売されます。
 
 2013年の第一弾から続けて私も受けとして参加させていただいております。すでに予約受付中ということですので、予約購入等希望される方は、『夜間飛行』http://kono.yakan-hiko.com/のこちらの窓口へ、アクセスしてみてください。


2016-07-04(Mon)
 

同一空間内でそれぞれを伸ばせるためには

 7月の第一週目が終わり、ホッと一息がつける日曜日の深夜である。日々稽古や講習なのであるが、日曜日の深夜が一番リラックスできる。そんな今日は今年に入ってもっとも暑さの厳しい、湿度の高い一日であった。夜になってもいつもの日中よりも暑く、今日の講習に参加された皆様は道中大変であっただろう。

 昨日のNHK Eテレで放映された甲野善紀先生と片桐はいりさんの対談番組で、「見当違いの努力」について甲野先生の今年1月に発刊された著書「できない理由は、その頑張りと努力にあった」にも記されているが、この「努力」ということについて思考が盲目になってしまわぬように考えていかなければ、むしろやらない方がいいと言える誤った(見当違いな)頑張りや努力になってしまい、そのことについては私もいろいろ書きたいことはあるが、書けない事情もあるのでその辺りは、心中辛い思いをしている。

 さて、本日の講習では昼間の部、夜間の部ともにほぼ同じ参加人数であった。両方とも体験参加の方が多く来られ先週に続き賑わった講習であった。私としてはこのgold castle 殺陣&剣術スクールの運営方針として、基本的にこの教室の活動時には、この教室の今の今を考え、その現状に対してどのように講習を進めるか、見直していくか、おかしな雰囲気となる会話になっていないか、取り残される人が居ないか、 そうした訪れた方々に対する気持ちに「慣れ」や「怠慢」がないだろうか、など日々反省し、修正していかなければ、失った信頼を取り戻すのは至難であろう。今でも思うのは、この教室の盛況はホームページのおかげであり、特別何かをしている訳ではないので、たまたまなだけである。

 昼間の部では、ご婦人Oさんに進展が見られた。胴斬りについては、私も心を鬼にして厳しく見てきたが、最後に相手を付けた状態でおこなうことにより、引き斬りによる剣の軌道と、それにともなう後ろ足のスライドが可能となった。一人でおこなうとどうしても、剣が前に行き過ぎてしまい、その結果腰が引けて上手くいかなかったのであるが、今日は、私の胴に剣を当ててはいけないという心情から、引き斬りに持って行くしかなく、そうしたことで腰が抜けず、足の移動が連動しておこなえたように思う。

 今後の自主稽古では、今日おこなったように、割り合い近い間合いで相手を付けておこなうことで(胴に当てないように)今日のような身体の使い方となっていくように思う。

 後方突きに関しては、鞘引きによる重心移動と左足の開きのタイミングが掴めたようである。その手順がスムーズにいった際の、滑らかさに「!」となった瞬間を互いに感じる事が出来たのは良かった。

 Oさんもこの2年8ヶ月間の稽古と、約2年間、週2~3回のペースで剣術稽古をされているので、筋力もついており、今まで出来なかった足の開きや、重心移動についても、これまでと違う動きが少しずつ出来るようになった喜びを実感されているように思う。このところ、毎回の講習で汗をかくようになり、これまでにも多少はかかれていたと思うが、髪の毛を湿らせるほどの汗は私の記憶に無い。暑さというのもあるかもしれないが、冷房の効いた空間でおこなっているのでさほど差はないだろう。そして食事の量も増えたのを感じているので、体重は変わらないと仰っているが、代謝は上がってきている。私はどうも付いて来て下さる人達には厳しくなってしまうことがしばしばあるので、あきらめずに付いて来ていただきたいと思っている。

 やはりこうした一回一回の真剣な取り組みは、私の望む空間であり、その瞬間の発見や、何か持ち帰ることが出来た喜びというのは、指導させていただく立場として嬉しい瞬間である。もう少し継続したのち、また新たな内容に入っていきたい。今度はもう少し苦しまない内容のものにしたいところであるが、その時に何が見つかるのか今はまだ分からない。最近はI姐さんという良き稽古相手もいらっしゃるので、さらに良くなっていくものと確信している。無理だけはしないでいただきたい。

 今日は「起こり」をテーマに、自分の身体の動き出しについて観察する内容とした。起こりを出さないための身体各部の意識というのは、今回のテーマ以外に於いても、視覚に頼らずに身体を観察する目を育てるものとして取り組んでおかなくてはならないものでもあった。見当違いの努力にならないためにも、視覚以外でも身体の各部分を把握し、その動きを客観的に判断できるところにまで目で見ない目を育てていかなければ、センスという名の感覚も育たない。

 そういう意味では、今日の昼間の部でWさんの起こりを消した剣の振りには私は何度も外すことが出来なくて、見事に打たれてしまった。脇構えからも上段からも外すことが出来なかった。さらなる今後の進展に期待したい!

 夜間の部では、先週から新たに参加された中学1年生の生徒さんがお父様が見守る中参加され、こうした大人だらけの環境で一人混じっておこなうのは緊張するかもしれないが、自信を付けていくことで、いろいろなこれからの広がりが生まれてくるので、このお子さんとの時間というのは私にとっても重要に考えている。そういう意味では中学3年生のK君も2年前の7月から参加されており、あの当時を思えば、体も大きくなったがずいぶん精神的にも成長したように感じる。受験勉強など、これからもいろいろと大変な時期を迎えると思われるが、この教室ではいつもと変わらず安心できる場所として存在できるように、私としてもそういう方々の思いを胸にこれからも精進して運営していきたい。

 これから2年目を迎える生徒達が増えてくるだろう。そうした方々にとって、前に進めるための講習を提供して行かなくてはならない。体験参加の方が途切れない中で、それぞれに前に進めるための同一空間内でおこなえる講習というものは工夫次第で、このgold castleの運営でおこなえるし、そうしなければ不誠実である。講師も成長し、そのための結果を、付いて来てくれている方々に感謝の気持ちとしてお返し出来るようなものを提供する努力を、(ここでは敢えて努力と言おう)することが、私の思う教室運営の自然な姿であると思う。私としても今後の講習内容の展開に見直しをしなければならないように感じる。


 2016年7月16日(土)
 「抜刀術 特別講習会」

 (お申し込み受付中)

 2016年7月18日(月)海の日
 第8回 GM happy コラボレーション 「剣術と立ち回り」
 
 (お申し込み受付中)

 「金山剣術稽古会」 
 (会員希望者受付中)

 7月稽古日程

 8月稽古日程


2016-07-04(Mon)
 

今を疎かにしてはいつかは来ない

 先ほどNHKのEテレで甲野善紀先生と片桐はいりさんの対談番組SWITCインタビュー達人達を見ることができた。地上波でジックリといつもの甲野先生を拝見したのは初めてである。再放送は7月7日深夜0時からなので、見逃した方、またはもう一度見たい方は、自分自身にも当て嵌まる内容もあるので、是非視聴されることをお勧めいたします。

 明日のgold castleの講習も体験参加の方が、昼の部、夜の部ともに多く賑わいそうである。今日おこなった土曜日の剣術クラスの講習では、体験参加の方がいないため、全体的にスムーズに講習を進めることが出来た。今週のテーマは「起こり」である。それをテーマに今回は時間を掛けてジックリと取り組んでいただいた。ただ、予想外に床を叩く方が多く、明日の講習も心配である。

 中でも、私が相手を務め、横に出した木刀を狙って、相手が剣を水平に寝かせた上段から打ち込むのを抜かれずに打てるかという内容で、「いいですか、大地を打ってはいけませんよ!」と釘を刺して、ニコニコと「はーい。」という返答に安心し、起こりを捉え剣を抜いたところ、ドカーン!と見事に大地に打ち込んでいたので、その裏腹な結果にしばらく笑いが止まらなかった。大した傷は付かなかったが、まだまだ腕に力を入れて振ってしまうと、起こりも出やすく制御も難しい。

 後半は抜刀術に時間を掛け、特に起こりが出やすい「鷲眼一閃」を集中的におこなった。明日もこの抜刀をおこなう予定であるが、体験参加の方が多いので進行も内容も臨機応変になる可能性が高い。そういう意味ではこの土曜日はジックリと生徒達で取り組むことが出来る環境になりつつある。

 今日は体験参加に何度か来られた方より、舞台のお仕事のため長期お休みをいただく旨のメールをいただいたが、こちらの気が引き締まる思いのする、実に丁寧で礼儀正しい文面を拝見するに、なかなか出来ることではないこの方に対する印象は心に残った。

 当たり前のことが自然と出来ることは非常に難しいが、人に対する評価というのはこうした立場となってみて実によく判るものである。とくに競争の激しい芸能の世界では間違いなくそうした部分が重要であり、またそれが出来る人は感じ方や、考え方の感性も鋭く、厳しさから本質を掴み取り、自分の糧にしていくことの出来る方であると思う。

 これは昔から考えていたことであるが、ここはいい加減にして、ここは別人のように真面目にやろうとしても、そう簡単に人間は考え方が変わらず、どこに行っても同じ事をやってしまう可能性が高い。今が出来ていなければ、いつか出来ることは無い。その今がいつかなのだから・・・・・・。

 これまでに様々な方々と延べ数千回連絡のやり取りをしてきているが、私にとってもいい勉強となっている。そうした中で、ある程度の予測はたつようになってきた。人の印象というのは最後が大事である。その最後の思いがその後の長い年月に於いてその人に対する印象として記憶に植え付けられる。

 役者も武術も殺陣も東京であれば非常に狭い世界である。ましてやネット社会。だからこそ、今を大事にしていかなければいつかは来ない。

 明日は昼が12時から品川区総合体育館剣道場、夜が18時30分から戸越体育館剣道場での講習となります。お間違えのないようにお越し下さい。


 2016年7月16日(土)
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2016-07-03(Sun)
 

抜刀術の可能性

 連日稽古の日々であるが、たまに休みがある程度で、ほぼ毎日稽古の状況に感謝している。ただ、以前のように無茶な稽古が出来なくなったので、身体の調子を見ながら動くようにしている。昨日は月刊「Lightning」の発売日で、107頁に私のコメントが僅かながら掲載された。剣術士という言葉は聞きなれないが、時代劇映画では数少ない抜刀術が作品の良し悪しを決定付けた黒澤明監督の「椿三十郎」をお勧めした。取材では沢山お話したが、掲載文は少々ニュアンスが違うものとなっているので、少しここに記したい。

 この椿三十郎の最後のシーンが成功したのは、あの近い間合いからおこなったことにある。仲代達矢氏の抜刀も訓練してなければ出来ないものであり、その起こり頭を捉え左手で刀を抜き右手甲側で峰に添えているという、特殊な抜き方をおこなっている。(弧刀影裡流居合術)やはり、生身の人間がその動きを映像加工無しで、おこなったことにこの作品の価値があるように思う。想定外に血が吹き出たと以前なにかのインタビューで拝見した仲代達矢氏の血しぶきも、こうした瞬間的に決まる技においては演出のバランスとしてアリだと思う。

 こうした近接間合いで、軽い竹光を用いた片手用のチャンバラではなく、両氏共に刀を扱う技術で振るっているところが、こうした西部劇の早打ちガンマンのような対決法に、世界的にも珍しい抜刀術という日本のアクションとしての可能性を見るのである。

 今日のYahoo!ニュースではハリウッド資本で「子連れ狼」をリメイクするらしいが、多くは日本人キャストという記事になっていたが、かつての若山富三郎氏のような剣技を魅せられる役者は、無名であっても実力者を使った方が絶対に成功するだろう。

 殺陣である以前に、剣技が身についているかどうかが、お芝居を付け殺陣となった時に重要になってくる。純粋に良いものを作るには、誰かが文句の付けようのないものを作るしかない。そうなってくれば、きっとそれらを模倣したものが溢れてくるに違いないが、今よりはいい流れになっていくであろう。

 さて、今日の稽古では、I君とR君が初めて共に稽古をおこなった。1歳差であるが、体格も髪型も似ている。こうした若い方との稽古は、ひじょうに心がスッキリするものである。これから、礼儀や思いやりなど自然と学びながら、輝いた瞳で何かを感じ育って頂ければ私も嬉しい限りである。

 明日7/2(土)は22時からNHKのEテレで甲野善紀先生と女優の片桐はいりさんとの対談番組が放映される予定である。演劇と武術とのつながりについてもお話をされているそうなので、私も楽しみに明日は観たいと思う。

 明日は戸越体育館で、15時30分~17時00分まで剣術クラスの講習をおこないます。明日のテーマは「起こり」です。7/3(日)も先週に続き体験参加の方が両時間帯ともに多めです。土曜日は比較的体験参加の方が少ない(今のところ体験予約はありません)ので、進行がスムーズに行けるかと思います。

 それでは明日も皆様よろしくお願いいたします!


 2016年7月16日(土)
 「抜刀術 特別講習会」

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 2016年7月18日(月)海の日
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2016-07-02(Sat)
 
プロフィール

金山孝之


     金山 孝之
  Takayuki Kanayama


松聲館 剣術技法研究員

金山剣術稽古会主宰

Gold Castle
殺陣&剣術スクール主宰

高齢者のための剣術教室
クラーチ剣術教室講師


――――――――――――――

1975年生まれ
福岡県 北九州市出身
東京都 世田谷区在住

1999年
映画監督中田秀夫氏との出会いにより俳優デビュー。他分野では、マンダムのモデルや舞台のプロデュース公演などの活動をおこなってきた。

2006年
小林照子先生とのご縁から  『 からだ化粧 』のモデルを務める。

2009年
武術の道を志しそれまでの活動を一新し武術稽古と研究に励む。

2011年
武術研究家甲野善紀先生に師事し身体の使い方を研究しながら、『 抜刀術 』『 剣術 』『 杖術 』『 体術 』などの稽古と研究に取り組んでいる。また、先生の書籍、番組撮影、記録映像、その他演武等における打太刀や受けを務めている。

2013年
刀と身体操作の技術向上を目指し裾野を広げるべく
『 Gold Castle 殺陣&剣術スクール 』を立ち上げる。

2014年
甲野善紀先生より
『 松聲館 剣術技法研究員 』という名称を頂き、自身の経験を活かした指導法を各道場等でおこなっている。
 
高齢者向け住宅にて
『 高齢者のための剣術教室 』をおこなっている。

日信工業株式会社の製品『 SAMURAI BRAKE 』のプロモーション活動をおこなっている

2015年
『 金山剣術稽古会 』を立ち上げ、現代における武術稽古の必要性を、身体と心で学べる場として活動している。

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