2016年8月 武術稽古日程              (剣術・抜刀術・杖術・体術)

『 金山剣術稽古会 』 に関する見学、または参加希望の方はこちらのブログにある
【 お問い合わせ 】よりご連絡下さい。
詳細につきましてはこちらをご参照下さい。
http://kanayamatakayuki.blog.fc2.com/blog-entry-609.html
※(スマートフォンからの場合は≪PCビュー≫に変換してからお願いいたします)
またはこちらのジモティーのサイトからでもお申し込み可能です。
http://jmty.jp/tokyo/les-oth/article-1e256


『 gold castle 殺陣&剣術スクール 』 の詳細やお申し込みにつきましてはこちらをご参照下さい。
http://www.tate-ken.com/



                            

  8月4日 木曜日   『 金山剣術稽古会 』
                14時00分~16時00分
                新宿スポーツセンター 第二武道場



  8月5日 金曜日   『 金山剣術稽古会 』
                17時00分~21時00分
                新宿スポーツセンター 第二武道場
              


  8月6日 土曜日   『 gold castle 殺陣&剣術スクール 』
                12時30分~14時00分
                戸越体育館 剣道場              



  8月7日 日曜日   『 gold castle 殺陣&剣術スクール 』
                15時00分~17時00分
                品川区戸越体育館 柔道場
              
                18時30分~20時30分
                戸越体育館 剣道場
              


  8月8日 月曜日   『 金山剣術稽古会 』
                17時00分~21時00分
                新宿スポーツセンター 第二武道場



  8月9日 火曜日   『 クラーチ剣術教室 』              
                10時00分~11時30分
             
                『 金山剣術稽古会 』
                14時00分~16時00分
                新宿スポーツセンター 第二武道場



  8月10日 水曜日   『 金山剣術稽古会 』
                 12時00分~14時00分
                 戸越体育館 柔道場



  8月11日 木曜日   『 第9回 GM happy コラボレーション 』
                 「杖術とヨガ」

                 18時30分~20時30分                
                 品川区総合体育館 柔道場




  8月12日 金曜日   『 金山剣術稽古会 』
                 17時00分~21時00分
                 新宿スポーツセンター 第二武道場
  
            

  8月13日 土曜日   『 gold castle 殺陣&剣術スクール 』
                 12時30分~14時00分
                 戸越体育館 剣道場    



  8月14日 日曜日   『 gold castle 殺陣&剣術スクール 』
                 15時00分~17時00分
                 総合体育館 剣道場
              
                 18時30分~20時30分
                 戸越体育館 剣道場
 


  8月15日 月曜日   『 金山剣術稽古会 』
                 17時00分~21時00分
                 新宿スポーツセンター 第二武道場



  8月16日 火曜日   『 クラーチ剣術教室 』              
                 10時00分~11時30分
             
                 『 金山剣術稽古会 』
                 14時00分~16時00分
                 新宿スポーツセンター 第二武道場

 

  8月18日 木曜日   『 金山剣術稽古会 』
                 14時00分~16時00分
                 新宿スポーツセンター 第二武道場
       


  8月19日 金曜日   『 金山剣術稽古会 』
                 17時00分~21時00分
                 新宿スポーツセンター 第二武道場
                


  8月20日 土曜日   『 抜刀術特別講習会 』
                 12時00分~14時00分
                 品川区総合体育館 柔道場
                 15時00分~懇親会




  8月21日 日曜日   『 gold castle 殺陣&剣術スクール 』
                 9時10分~11時10分
                 品川区総合体育館 柔道場
              
                 18時30分~20時30分
                 戸越体育館 剣道場
                


  8月23日 火曜日   『 クラーチ剣術教室 』              
                 10時00分~11時30分
             
                 『 金山剣術稽古会 』
                 14時00分~16時00分
                 新宿スポーツセンター 第二武道場
                


  8月24日 水曜日   『 金山剣術稽古会 』
                 12時00分~14時00分
                 戸越体育館 柔道場



  8月25日 木曜日   『 金山剣術稽古会 』
                 14時00分~16時00分
                 新宿スポーツセンター 第二武道場
             
                 

  8月26日 金曜日   『 金山剣術稽古会 』
                 17時00分~21時00分
                 新宿スポーツセンター 第二武道場
                


  8月27日 土曜日   『 gold castle 殺陣&剣術スクール 』
                 9時30分~11時00分
                 スクエア荏原 アリーナ2



  8月28日 日曜日   『 gold castle 殺陣&剣術スクール 』
                 15時00分~17時00分
                 品川区総合体育館 柔道場
              
                 18時30分~20時30分
                 戸越体育館 剣道場



  8月29日 月曜日   『 金山剣術稽古会 』
                 17時00分~21時00分
                 新宿スポーツセンター 第二武道場



  8月30日 火曜日   『 クラーチ剣術教室 』              
                 10時00分~11時30分
             
                 『 金山剣術稽古会 』
                 14時00分~16時00分
                 新宿スポーツセンター 第二武道場
                





※新宿スポーツセンターでの稽古時間は
(月曜日・金曜日)の場合、17時00分~21時00分までの間でおこないます。
(火曜日・木曜日)の場合、14時00分~16時00分となります。 


<新宿スポーツセンターでの稽古日程>
①14時00分~16時00分 (火曜日・木曜日)
②17時00分~19時00分 (月曜日・金曜日)
③18時00分~20時00分 (月曜日・金曜日)
④19時00分~21時00分 (月曜日・金曜日)

いずれかの時間帯でお越し下さい。
完全予約制ですのでお早めにご連絡下さい。
初めての方はこちら『 金山剣術稽古会について 』をご参照のうえ【 お問い合わせ 】よりご連絡下さい。

※稽古場所の詳細や稽古内容、稽古時間のご相談、道具類その他のご質問等につきましてはメールまたは【 お問い合わせ 】よりお受けいたします。

※都合により日程が変更となる場合がありますので御了承下さい。


2016-06-29(Wed)
 

心理面について掘り下げることの必要性

 肌寒い朝となった火曜日であるが、雨も大したことなく移動しやすい日であった。まずはクラーチ剣術教室から火曜日は始まる。
 
 今日は新たに杖の三進五退を状況に合わせて三進三退でおこなった。これは歩幅を大きくとることで気が付いたらかなりの運動になっていた系の内容である。さらに、杖先を相手の喉元に付け背筋を伸ばして三歩歩幅を大きく摺り足で下がることも、普段まずおこなわない動きであり、姿勢の偏り、動作の偏りなどのバランスをとるにはいいかもしれない。背中を曲げると後ろに下がる歩幅が小さくなってしまうので、背中の姿勢を意識するには、この後退法を安全な足運びでおこなうと突然の不安定に対する対応の一つの経験値となるかもしれない。

 最後は胴斬りで終了時刻を少々オーバーしてしまったが、この胴斬りも相手の胴の高さを斬るため、腰を落としておこなっていただいているので、脚部への鍛錬ともなっている。何人かの方が、重心を先に移動して、残った足を滑らせながら剣を水平に振ることが出来ている。この胴斬りは腕で振るのではなく、重心移動にともなうスライドに剣がくっついていくように引き斬りに流れていくように斬っていき、脚で斬るといってもいいほどその役割は脚部に掛かっている。腕は骨格構造のための形を整えるように操作している。簡単な打太刀を付けるとみなさんかなり夢中になられており、少しずつであるが、それぞれの成長とともに私のやりたいことが色々と出来るようになってきている。このペースでいけば、ワイワイ楽しみながらも、皆それなりに難しい事をやれているという面白い空間になるだろう。なんと言ってもほとんどの方が70代80代で始められたのだから・・・・・・

 講習後はレストランで恒例の楽しいランチタイム。剣術教室のメンバーで注文すると、自動的に皆さん大盛りになるようになってしまった。それは、皆さんから私にお裾分けとなるように、なんともお恥ずかしいがこちらも恒例となってしまった・・・・・・

 大きなテーブルで皆さんとワイワイお話しながら食事をするのも、ごく自然になってきた。この空間では一緒になってワイワイお話が出来ることに、もうすぐ丸2年になるのだとしみじみと感じるものがあった。メンバーの入れ替わりが少ないからこそ、一人一人の変化に気が付きやすいし、何より緊張感と居心地の良さがいいバランスで保たれているように思う。みなさんが元気でいられることが、私が頂いている元気でもあり、これからも出来るだけ長くこの教室が続くことを願いたい。

 夜からは、住吉にてH氏とR君と稽古をおこなった。今日の収穫は、これまでマンツーマンでジックリおこなってきた内容を、それぞれ二人でやってもらい、その様子を周囲から見ることでこれまでと違う稽古の進め方が出来たことにある。

 おそらく今日おこなったお二人も、その辺りのこれまでとの違いに気が付いたと思う。少人数でありながらマンツーマンに限りなく近い集中した稽古というのは、これまでの個人指導がなければ実現しない感覚であろう。今後の稽古空間の様子が垣間見えた瞬間であったが、こうした集中型の稽古であるためには、私の場合同一空間内において最大4人までと決めている。

 今日の午後にフト言葉に浮かんできたことは「感覚を養うというのは、つまり自らの心理面を掘り下げて考えることにあり、その深さに応じて動きを理解し、人を理解し得るような気がしてならない。」という言葉が突然頭に浮かんできたが、心理面を掘り下げるということは、ある意味自分を否定する場合もあり、そこに目が向けられるかということが、連鎖的な進展につながることも少なくはない。イエスかノーかだけではなく、時として逆転する場合もあったり、同じイエスあるいはノーの中でも細分化され、それぞれが逆転したり、または曖昧であったり、その時その状況で毎回微細に変わるものである。それを猛烈な計算能力で導き出したものが感覚なのかもしれないし、だとするなら、その計算以前の心理面の微細な状況把握が重要であり、状況は変わりゆくなかで、同じパターンであり続けることは在り得ない。

 感覚と心理面というのは切っても切れない間柄である。こうした今この瞬間にキーボードを打ちながら自分がどうしてこのような文面を書いているのか不思議でしょうがないが、無の思考に何やら指示されるような自分自身にドキドキしながら、自動的に言葉が頭の中に指令を出してきているので、それにしたがっておこなっているような感じである。だが、こういうことになぜだか疑いの余地がないのは、感覚的に武術稽古に非常に近いものがあり、そうした身体に預けた思考との切り離しのようなものが、上手く言葉に出来ないが実感として感じられることが少なくないのである。

 心理面と感覚と実感が今後私の中でどのように導きだせるのか、技術的な事以外に興味をもつことになるのは、私としては極めて稀な体験である。だがこれは間違いなく、今訪れるべき出来事であり、これからの何か展開に結びついていくのかもしれない。


 2016年7月16日(土)
 「抜刀術 特別講習会」

 (お申し込み受付中)

 2016年7月18日(月)海の日
 第8回 GM happy コラボレーション 「剣術と立ち回り」
 
 (お申し込み受付中)

 「金山剣術稽古会」 
 (会員希望者受付中)

 6月稽古日程

 7月稽古日程


2016-06-29(Wed)
 

まねきすぎねこ

 6月のgold castle 殺陣&剣術スクールの全講習日程が今日で終了した。6月は体験参加の方が全部で20名となった。今後正規受講生となられる方も増え、この教室がまた新たに活気づいてくるだろう。今でも十分活気づいているので、さらにとなってくると、私もパワーをこれまで以上に使うことになるため、容量をあげなくてはならない。

 現在の生き方を選んで本当に良かったと思えることは、稽古や講習が私にとって一番であるため、誰にも媚びる必要がなく(もちろん媚びることが出来なかったから今の生活になっているのであるが・・・)これからも、誰が現れようとも、私は私のままに、ブレることなく人の大事なところを分け隔てなく見ていくだろう。

 さて、本日の講習ではご連絡を頂いていた通り、夕方の部は体験参加の方が多く、およそ半々に近い状況で分けておこなった。ご夫婦で参加された方や、片道2時間半掛けてお母様と共に参加された女の子や、宮本武蔵の小説の影響や、以前殺陣を経験された方、運動不足解消の方、などなど色々な思いを持って参加された方々と講習をおこなった。正規受講生の皆さんには、それぞれにペアを組んでいただき(最近は、このペアを考えるのが楽しみである・・・笑)誘いをテーマにした技を幾つかおこなった。

 印象に残ったのは、男性陣NさんとYさんであり、お二人とも今年の4/10に初参加された二人であるが、(それぞれに時間帯は違ったが)二人共すでに道衣に袴姿が似合っている。技に対する興味がヒシヒシと伝わってきて、K君も一緒に組んでいただいたが、同じ組にして良かった。Nさんは動きはいいのでこれからもドンドン吸収していくだろう。初心の気持ちを忘れなければこれからが楽しみである。Yさんは見た目に似合わず(良い意味で!)武術に対して目を輝かせて取り組まれている。

 参加された方々で、この教室でおこなっている剣術について(杖術、抜刀術も含め)さらなる興味をもっていただくなら、私が師事している甲野善紀先生や、その先生の著書やDVDなどを見ていただけると、目から鱗が落ちることを体感するだろう。武術にも色々な方がいらっしゃるが、まだ世の中で知らないこと驚くべきことというのは、こうしたご縁で目にする事が出来るのであろう。

 フカフカの妹分Fさんが、今日も非常に良い気持ちの強さで相手に対して取り組まれていた。始めの頃を思い出せば、私も少々キツイ言い方をした事もあったように思うが、粘り強く取り組まれているその努力をずっと感じていたので、こうして明らかなる変化が、心理面や身体において表れると、何度も何度も褒めてしまう。これからもさらなる上を目指して励んでいただきたい!

 13歳のTさんも、柔らかい雰囲気でいつも楽しそうにおこなっている。これからの成長が楽しみである。何気に古株となってきたK君も、ずいぶん会話の受け答えは大人らしくなってきた。身体の使い方に於いて自分を観察する眼を養うための稽古法を私としても考えなければと感じている。

 仲良しペアのWさんとKさんは、なかなか二人共良い動きなので、これからもお互いに高いレベルで動けるように励んでいただきたい。

 ご婦人Oさんには、皆さんが後半おこなった誘いからの右脇下への突きをおこなったが、Oさんの身体でなかなかのところまで出来ていた。やはり誘いの出し方に次へ急ごうとする気持ちが出てなかなか誘いになりづらい。稽古全般の目的を、「速い事が正解」ではなく、「一つ一つの意味を理解する」ことに変えていくことがこれからのステップアップには必要に感じる。そのためには、心理面の働きが大きく関わってくるので、その辺をどう変えていけるか・・・楽しみにしたい。

 そういう意味からも今日の誘いをテーマにした講習であったが、技を速くおこなうことや、勢いを付けて迫力を出すことでもなく、あくまでも誘いをいかに掛けることが出来るかということにフォーカスしておこなう必要がある。だから、上手く抜けずに相手に打たれても、それはギリギリまで誘いを掛ける必要があるためお互いにそのギリギリを探していかなければならない。

 何度も書いてきたが、こういう組稽古では、台本のセリフを知っているのに、相手が話した事を、今初めて聞いたかのようなタイミングとリアクションで応えなければ成立しないのと同じように、相手がどう打ち込んでくるのか、または突いてくるのか分からない心境で対応しなければならない。こうした稽古は立ち回りなどでの高度なリアクションの技術習得にも通じているだろう。

 17時30分に総合体育館の武道場を出て、歩いて戸越体育館まで移動。18時過ぎに到着し、すぐさま受付の準備と対応に追われる。夜間の部も初参加の方も何人かいらっしゃり、2回目、3回目の体験参加の方を合わせると結構な人数なので、別グループに分けておこなった。

 初参加とは思えない雰囲気で講習後に忍者のTさんに忍者走りを披露してもらったので、お返しに、蟹と雀と蛙をお伝えした。このKSKに(カニ、スズメ、カエルの頭文字です)興味を持っていただける人は稀人なので、次回の受講で対決したい(笑)。

 夜間の部では13歳の男の子がお母様が見守る中受講された。このところ、10代の参加者が一気に増えているので、私としても怒鳴らない厳しさというものを、身体を通じて本人が自ら変わっていけるように、向き合っていこうと思う。

 夜間の部でも私の密やかな楽しみでもあるペアを組んでおこなった。今日のテーマは誘いであるため、この誘いという言葉になかなか面白いベテランペアが周囲を盛り上げて下さった。IさんYさんペアは、動きはいい方であるがどちらも気が入りすぎる傾向があるので、そこがコントロール出来るには現時点ではまだまだ時間が掛かりそうである。それは精度とリスクをどの位で予測出来るかということでもあり、精度に比例してリスクを上げていかなければならず、技術よりも先に直ししておいた方がいい心理面の癖である。それは私自身「やるならやってやるよ。」という気持ちが多分に強かったので、それが稽古に於いて先に行けないことを身を持って知っているからである。かなり出来るお二人だからこそ、さらなる上に行って頂くためには、その辺が今後のテーマであろう。

 Kさん、Tさんペアは体格も近く、新鮮な気分でおこなえたのではないかと思う。後半は私も興に乗ってしまいお二人を笑わせてしまったが、なかなかに名コンビだったSさんHさんペアが、お互いにふんわりした雰囲気の中、私のチャチャが入りながらも真面目な指導をおこなった。(ホントに?)正規受講生になって間もないHさんであるがご尊祖父様が合気道の指導をされており、その影響もあって講習に参加されている。今後は身体の土台をしっかりしていくことをテーマに、動きというものに慣れていくことから始めていきたい。

 体験参加の役者の御三方も、真剣に取り組まれていた。私自身、武術に出会った頃は、肩書きは俳優であったため、まさか今このような人生になっているとは思いもしなかったが、当時は役者という生き方以外に保険を掛け無い生き方をしてきたので、自分が辞めるということになったら、おそらく生きている自信がなかったが、役者に求めていたもの以上のものが私の場合、この武術の世界にあったので、今こうしてかつての私が可哀想に思えるほど今の生き方には納得している。

 猫ブームと言われているが、今年になって私も猫に心が惹かれてしまう。鎌倉で購入したまねきねこの影響か、おかげさまで教室に訪れる体験参加者は途切れない。昨日の土曜日の講習も今まで一番の盛況であったので、1時間30分の剣術クラスの講習を1時間55分までおこない、退出時間ギリギリまでおこなった。土曜日だけの参加者も何人かいらっしゃるので、今後も魅力ある講習をお伝え出来るように励んでいきたいと思う。


 2016年7月16日(土)
 「抜刀術 特別講習会」

 (お申し込み受付中)

 2016年7月18日(月)海の日
 第8回 GM happy コラボレーション 「剣術と立ち回り」
 
 (お申し込み受付中)

 「金山剣術稽古会」 
 (会員希望者受付中)

 6月稽古日程

 7月稽古日程


2016-06-27(Mon)
 

五人目の百回生は笑顔配達人

 6月はホームページからのお問い合わせ数が過去最高となっている。明日の夕方の部については定員とさせていただき、夜間の部へずらしていただいた方々もいる。現在週3コマでおこなっているので、あまり増えてくるようであれば講習に支障をきたす恐れもあるので、体験参加を一時制限することも考えなくてはならない。ありがたい悩みとはこういうことであろう。(まねきねこの影響か・・・)

 さて、本日は笑顔配達人のHさんが100回目の受講数となりました。教育関係のお仕事で日々忙しいなか、この教室に足を運んで下さりありがとうございます。

 Hさんは組紐や歌も勉強されており、行動力のある方だと思っております。剣術クラスにおきましてはgold castle の生徒の中でも勘の良いほうで、覚えの早さには驚かされることも度々あります。

 場の雰囲気を良くし、嫌味なく人にツッコミを入れられる才能は、空間の作り方をしっている教育者としてのHさん特有の高い技術であると思います。子ども好きで蛙嫌いなSさんや、アクション派のHさんなどを実に面白く、その方のユーモアを引き出してくれています。

 教育関係で日々多くの人と接しているHさんとはいわば同業者でもあり、指導法ということについて、プロの目で見られているという認識をもって私などは恥ずかしくないように取り組まなければなりません。人を伸ばすためのやる気をどのようにして引き出して上げられるか。緩んだ空間では厳しく、緊張した空間では緩やかに、常にアンテナを張りながら舵を切っていかなければなりません。どんなときも毎回、講習を振り返り、次につなげるための修正点にも気がつかなければなりません。

 指導するものは人間としても見られているものですから、そうした者がやるべきことは、伝えるべきものについての研究と妥協なき稽古への探究心から得られた学びを、身体を通じ説得力のあるものとして見せていけることが、私が現在教えを受けてきた中で、真摯に相手に伝えるべきものとして、「指導」と言えるものであると私の立場からはそのように考えております。
 
 人に習ったものをそのまま伝えているだけでは、その真意は伝わりにくいし、誤って伝えてしまうことには責任が問われます。 人にものを伝えていくということは、その人にとってのものの考え方、身体の使い方というものに、少なからず影響を及ぼします。そうした時に果たして大きな過ちを犯していないだろうかということを常に頭に入れておきながら、自らの稽古で「伝えられるべきもの」として検証していかなければなりません。

 根本的に、「愛情があるか?」ということが指導者には求められるのではないでしょうか。そうした根本的なものがあれば、そこからおこなうべき行動や判断というものは具体的になってきます。ですが、この愛情というのは、技術ではなく、その人のこれまでの人生の送り方でもあり、それだけに、なかなか変わることの出来ないものでもあります。

 Hさんを見る限り、そうした愛情豊かな指導法をおこなわれていることは想像に難くありません。これからの人生、私の活動していく周囲の方々にこうした愛情溢れる指導が出来る人と出会っていきたいものと考えております。


 2016年7月16日(土)
 「抜刀術 特別講習会」

 (お申し込み受付中)

 2016年7月18日(月)海の日
 第8回 GM happy コラボレーション 「剣術と立ち回り」
 
 (お申し込み受付中)

 「金山剣術稽古会」 
 (会員希望者受付中)

 6月稽古日程

 7月稽古日程


2016-06-26(Sun)
 

いいね!の連発

 本日は高田馬場にて、青木賢治さんと7月18日におこなう立ち回りの打ち合わせ稽古。前回は、私の体調が悪くあまり身体に入ってこなかったが、今回は体調を整えて向かったので、集中して最後まで具体的なイメージとして動きを身体にインプットさせることが出来た。

 開始早々、青木さんからのさまざまなアイデアに「いいね!」が止まらず、興奮気味にそのイメージと、参加された方が動いている姿が想像できた。前半、中盤、後半とそれぞれ3つに分けておこなったが、動きとしては難しくない。むしろそのタイミングと表現に稽古時間を費やすことになるような気がしている。シンが躍動的に動くので、足運びとタイミングが合えばかなり気持ちのいいものになるだろう。今回は難しい剣術の体捌きを入れるというよりは、リズムと躍動感に重点を置き、動の動きに大して、中身は静であること。そうした武蔵の葛藤をどのように表現していくのかという部分については、それぞれの考えで正解を求めずにおこなっていけたらと思う。

 今のところ全部で10人を斬る事になっているが、剣術から得た身体の使い方は、自由度は無限にある。青木さんが仰っていた、「合鍵を持っているようなもの」という言葉が、動きのテーマに対する回答を直ぐに導き出せるものとして深く納得がいった。

 剣術の身体感を、武術としておこなえば、それは起こりを消し、術としての体捌きを実践すべく稽古をしていくものであるが、武術ではなく、エンターテインメントであるならどうするか、そしてそれが、短い期間の内に初心者の方でもある程度の形になるものを提供するにはどうすればいいのかという「お題」であれば、そうした魅せ方にともなう身体の使い方という錠に合った鍵を、探す手間も無く合鍵で開けることが出来るのである。角度の計算、距離感の計算、体捌きの計算、テンポの計算、表現と間の計算、躍動感の計算、それらが、身体から内面に教えてくれるように、違和感であったり説得力であったり、私も、gold castle 殺陣&剣術スクールを立ち上げる以前から、ある武術団体の中心メンバーとして、何度もそうした武術としての体捌きを殺陣に転用するための稽古を重ねてきた。そのプロの映画監督による記録映像は幾つか持っているが、当時はまだ、武術としての身体感が育っていなかったため、型稽古などの体捌きをどのようにして、立ち回りに取り込むかという方法であったが、現在の身体感であれば、「こうしたい!・・・じゃあどう動く?」というお題が出たときに、「じゃあこうしましょうか?もっとこうしましょうか?」というように、さまざまに廻り方や歩の進め方や姿かたちというものが、どういうわけだか、身体が教えてくれるようになった。それは、何かの基本とかではなく、剣術などふだんの武術稽古から、さまざまな条件に対し結果を出さなければならないという私自身の学びとなる環境が、「想定外が稽古になる」というように、いろいろな錠に対し、一本でなんでも開けられる万能合鍵を手に入れるための剣術稽古なのである。

 今回の立ち回りは、4時間おこないますが、時間の都合等で、2時間までの参加もお受けいたします。その際進み具合によっては、最後の本番では代役に変わってもらうかもしれません。最初の2時間だけ、最後の2時間だけでも、こちらで調整いたしますので大丈夫です。2時間の場合は受講料は3.000円となります。また、見学のみの方は2.000円です。当日までには、参加者の名簿から、5人1組のチーム編成をし、当日会場で速やかに稽古に入れるようにいたします。そのため、全員の名前は私が把握しておく必要がありますので、ご連絡をいただければ幸いです。

 春花園での打ち合わせを入れると今回で3回目となった。次回7月4日が最終打ち合わせ稽古となり、それまでの課題も明確になっているので、最後は集中した環境で、7月18日に向けて準備を整えたい。

 それにしても、舞台や発表会ではない講習会のために、4回も打ちお合わせをおこなうというのは、4時間の中でどこまで参加された皆さんが出来るようになるかを考えているからであり、そうした手間ともいえる、時間とお金を掛けて付き合ってくださる青木さんには深く感謝したい。

 打ち合わせ後はファミレスで22時30分までいろいろなお話をした。今日はライターとして仕事をされている青木さんに、私が読んで「これは青木さんでないと理解できない」と思われた九鬼周造著「いきの構造」を月刊秘伝と併せてお貸しした。月刊秘伝では、お互い知っている方ばかり登場されているので、楽しく読ませていただき、こういう場合は共通の方と一緒に読むと、酒のつまみにはもってこいだと(飲んでませんが・・・)、さまざまな情報交換となった。

 システマの話から、青木さんが誰も居ない夜道で電柱に向かって片っ端からストライクを入れながら歩いて帰っている、というお話に仰天して、この記事に書くことの許可を頂き記載したが、力みが抜けるとエネルギーが身体全体に伝わり、大きく響く音の割に拳は痛くないそうである。エネルギーの流れというのは、これまでの思い込みにより、表面的な部分でしか解からなかったのかもしれない。不思議と思えるような事が不思議では無くごく自然なことという風に、身体の使い方で実証出来るようになれば、これからの道は大きく変化していくものであろう。

 月日が経てば、人はかなり進展しているものだと思う。あの当時の記憶を懐かしくも、掛け替えのない愛すべき時間であっただだろう。これからの時間もきっと、皆とともに前に進んで行くものであろう。関っている色々な方や、この記事に目を通される方との出会いや、これからの発展のために、自分に出来ること、大事な人を大切にしていくこと、今の時代、生活に妥協し、ITという大きな掌の上で踊らされながら、情報の平均化と個人情報の露出に、なんのために生きているのかという考えを失わされ、紙幣という名の数字に人間が狂わされ、戻れないところを遥かに過ぎていってしまっている。

 ものを見る目を養い、どう考え、どう実行していけるのか、そこに気が付き「人間の感覚」という部分に於いて、人と人とが学び合い、生き方としてどのように実践していけるのか。そのことは私自身にとっての大きなテーマでもあり、これからの出会いにおいて、高めあえる人との中で生きていきたい。そういう環境に身を置ける事が今後の目標の一つでもある。

 その日、その瞬間というのは、常に掛け替えの無い物であり、そう感じられる生き方をしたいものである。


 2016年7月16日(土)
 「抜刀術 特別講習会」

 (お申し込み受付中)

 2016年7月18日(月)海の日
 第8回 GM happy コラボレーション 「剣術と立ち回り」
 
 (お申し込み受付中)

 「金山剣術稽古会」 
 (会員希望者受付中)

 6月稽古日程

 7月稽古日程


2016-06-25(Sat)
 

凄さに結びつく凄み

 日々周囲ではいろいろな事が起きているのだなあと、武術でご縁のある方のブログを覗いて思う深夜の1時30分。7時には起きなければならず、急いで昨日の分も含めて記事を記す。

 まずは、本日「月刊ライトニング」から先日の取材でお話した記事が送られてきた。といっても、極短い文面なのであまり宣伝するのも恥ずかしいが、本日校了ということで、稽古から帰宅して23時過ぎに訂正依頼箇所をメールで送信。短い文なので私が全部書いたほうがてっとり早い感じもするが、私の言葉ということで記事になることの怖さを知った。

 まずは昨日の稽古から。

 戸越体育館でW氏との集中稽古。ここで杖の操法に新たな指の捲きと反しによる稽古と共に、打ちから転じて突きに入る技など、これまであまり思いつかなかった動きが生まれてきた。W氏とずっと続けている股関節の体操も、以前私がモデルとして中村考宏先生の著書に参加させていただいたロングセラーとなっている「骨盤おこしで身体が目覚める」をお貸しして、今後より理解を深めていただければと思う。その中村先生から先日メールを頂き、励みとなるお言葉をいただいた。

 抜刀術の稽古では、私が集中的にお伝えしている納刀法(特に名前は無いが、甲野善紀先生の昔の納刀法を参考に、「木の葉を隠すなら森へ」という感覚でおこなっているもの)をおこなっているが、この難しい納刀法を身に付けて頂きたいと思う。

 戸越体育館での稽古を終え、夜は甲野善紀先生のメールマガジンの動画撮影とそれらにともなう稽古に参加するため松聲館を訪れる。すでにKさんが先生と稽古をおこなわれており、程無くして田島さんも訪れる。昨夜は剣術において衝撃的な体験をしたが、今後の武術において探求すべく発力に関する重要な部分を垣間見ることが出来た!

 こうした不思議な現象を目の前で実証される甲野先生はやはり凄いとしか言えないが、ただ「凄い」で終らせずに、目の前で実証出来ることに、どれほどの研究心と稽古を重ねてこられたのかと・・・想像もつかない世界であるが、その凄みは先生から感じ取る事は出来る。この日の稽古記録の詳細は夜間飛行からのメールマガジン風の先、風の跡~ある武術研究者の日々の気づきで詳細に記されております。

 今月発売の月刊秘伝に田島さんが5ぺージにわたって特集されており、その中で8月13日に名古屋で開催されるイベントについても紹介されていますので、ここにリンクを貼らせていただきます。「空気投げ研究稽古会」

 さて、本日は高田馬場でW氏と稽古をおこない、湿度の高い日中は汗が尋常じゃないほど流れ落ちた。「斬割」についてW氏とともに私も少し進展があった。袈裟斬りに関してもかなり進んできたうように感じる。すんなりと動きが身につくのは、性格もあるが癖の付きやすい習い事をしてこなかったことが大きい。癖のある動きには癖のある考え方も共存しやすいので、割り切らなければどうにもならない。

 回を重ねるごとに少しでも前に進んで行けるのは、やはり心の在り方に大きな影響があるのだろう。子供の覚えが早いのはそういう邪魔するものが少ないからだと言えるし、大人でも生き方により早い人はいる。ものわかりのセンスなのかもしれない。

 夜は天気が晴れ、湿度も収まり清々しい気分で住吉に向かった。今日は残念ながらU氏が参加出来なくなってしまったが、ジックリと稽古ペースを掴んで、確実に前に進める安定的な環境づくりというものが、おそらく別の何かにも関連していくのではないかと私は思っている。

 胴斬りでは、このところ時間を掛けて集中的に私自身稽古をおこなっているが、やはりこの斜め横方向にスライドしながら水平に剣を身体の移動と共に振っていくのは、剣と身体が一体となった感覚がなんとも気持ちよく、地を滑るようにして両足が流れていることにも身体が喜ぶ気持ちよさがある。

 微妙な操作が、動きから得られる体感として、大きく変わってくる。少しずつであるが、その実感を得られるための一つ一つのピースが埋まってきてはいる。抜刀術「懐月」では、甲野先生の最近の術理にある「吸われる」感覚が、この抜刀術では初動において動きやすくなったように思う。

 浮きよりも早く、腰の移動が重要であるように思う。そして踏ん張らないということも、あらたな身体の移動にともなう力の伝達になるのだろう。人間の身体は脳も含めて不思議であり面白いものである。


 2016年7月16日(土)
 「抜刀術 特別講習会」

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 6月稽古日程

 7月稽古日程


2016-06-24(Fri)
 

2016年夏至

 それにしても、僅か2日間の事がそれ以前を遥か昔の出来事に感じさせるから、稽古というのはその前後に大きな変化を脳に与えるのだろう。そういう本日21日は夏至ということで、これから徐々に日が短くなると思うと憂鬱になる。利根川系8ダムの貯水率も依然として38%台である。
利根川上流8ダム諸量・各種観測データ

 さて、まずは月曜日の稽古から。

 17時からI君、19時からR君、それぞれ2時間集中的に稽古をおこなった。回を増すごとに集中力の持続と、小さくなってきた身体のブレ、さらには武術稽古という環境に慣れてきたせいか、自然と気合いが掛かるようになってきた。 いずれも小学生の会員であるが、取り組む気持ちの入り方には、そのうち大人を脅かす存在になってくるだろう。こういう気持ちの入った若いメンバーの存在は、本人だけでなく周囲に対しても良い影響を与えるものである。その会の空間のみならず、個人解放などで共有している他団体も意識させるほどの雰囲気というものが自然と滲み出るような稽古は、空間全体に一体感を感じるものがある。

 私に大した能力は無いのであるが、いろいろな方と稽古が出来るようになったことにより、その稽古空間に対応した手法が、その場により全く異なる方法でおこなえることが経験を重ねて可能となった。そしてそうした、「この人、掴み難いなあ・・・」と思われるような、多重人格的な空間に即した稽古をおこなうことで、角度を変えたことにより気が付くことも少なくない。また、そうした稽古環境により私自身自動的に変わってしまうので、まるでいろいろな人がやってくれているような感じもしてしまう。「よくもまあ、そんな言葉が口から出るなあ。」と思ってしまうが、そうした私を知らない人から見れば想像もつかないだろうし、よく知っている人から見れば、そうした部分を期待されている空気を察知してしまうこともある。だが、基本的に人見知りなので、本来の私は喋ることが苦手である。だが、何か使命感や役割を与えられた時に、そうした人見知りの反動がここぞとばかりに作動し、その役割を果たすために、私でない私がいろいろ手伝ってくれているような感じである。そうした感覚は、役者時代からあり、当時は与えられたセリフをどのように伝えるかということに頭を使っていたが、現在は、与えられた時間をどのように自分の言葉で伝えることが出来るかということに使命感を感じている。

 このことは、武術稽古を始めた頃からずっと思い続けていたことで、役者時代の下積みというのは技術や才能とはまた違ったところでの苦労が求められ、そうした時間というのは自分を捨てなければ付き合っていけるものではなかった。人に取り入ったり、自分を主張する作戦など、私のもっとも嫌いなもので、そうした環境にいなければならない自分に嫌気が差しその世界から離れていったのであるが、武術と出会い、これまでと関る人が間逆に感じられ、なんと心が落ち着き気持ちの良いものであろうか。この思いは今も変わっていないし、それは武術全般とは決して言えないだろうし、私はとても運が良かったのだと思う。

 だからこそ、当時お世話になっていた方に「自分の言葉を聞いてもらうためには、聞いてもらえるだけのものを身につけなければならないんです。だから僕は、絶対に身につけます!」ということを、2009年の夏、まだ武術を始めて3~4ヶ月位の頃に、最初で最後の合宿となった相模原の山中にある廃校を改築した施設で、夜中に食堂で話した記憶がハッキリと残っている。

 今夜も話が逸れそうなので、ここで一回軌道修正をして・・・・・・

 I君が帰った後、R君との稽古で杖の操作に於いて手首ではなく、指で捲きと反しをおこなうことに気が付いた。これは手首だと、場合によっては肩に詰まりが出たり、強く相手の得物を払えない場合など、この指による捲きと反しが強力な威力となり、腕を大きく使う必要がないため体幹の働きを伝えられることも検証できた。私自身、最近どうして杖の一人稽古に熱が入らなかったのかということが、この瞬間腑に落ちたのである。

 毎回の脚部鍛錬稽古も、塵も積もれば何とやらで、おかげ様で本当に私自身鍛錬となっている。稽古が飽きないのは、毎回何か発見があるのと、私自身のその場ごとの人格が違うこともあるだろう。(人格と言っても、全く別人という訳ではなく、求められるものに対する部分と、私がそうであると考えている部分の配分を、空間によって変えている。)

 そして本日火曜日の稽古では、まず「高齢者のための剣術教室」で、久しぶりに反転しながらの打ちと突きをおこなった。考えていたのは、その反転動作の途中で、私が「打ち」、あるいは「突き」と言った際に、動きの途中で切り替えられるかをおこないたかったが、もう少し時間が掛かりそうである。これにもう一種類の「突き」を入れた3種類を全て反転動作の中でおこなったことは無いが、かなり脳トレにもなるのでまた次回これを進めていきたい。

 最後におこなった、相手を付けての重心移動によるスライドとともにおこなう胴斬りに皆さん盛り上がっていたようである。これは動きに興味を惹かれる要素があり、かなり腰を落としておこなうので相当な運動量と筋力に効いていると思われる。明日皆さん筋肉痛になっていなければいいのであるが・・・・・・まあしかし、筋肉痛があることは喜ばしいことである。

 ご婦人Oさんの身体も進展されてきている。食事量がこれまでに比べて増えたこと。発汗量が増えたこと。ジャンプができるようになったこと。筋力が上がっているための、食事量と発汗量の増加ではないかと推察する。やはり、こうした高齢者の方が始めて2年以上経っても益々のめり込むこの剣術、杖術、抜刀術、という道具を使う日本の武術には、これからの時代に必要不可欠であることを疑わない。

 先週から袴を履かれたIさんは、胴斬りが綺麗で足の入り方がとても上手であった。これは日舞をおこなわれていた経験が活きており、日舞の動きを詳しくは知らないが、膝頭の開きによる腰の落とし方、そのための足の裏の使い方。扇子を使うことで身に付いた手首の使い方と、そのための指との関連。おそらく私も少し携わった経験のある剣舞というものが日舞と共にあることからも、体の使い方というのは、合ってしかるべきである。身体の使い方というものを考えるなら、そうした動きの特性にあったものをおこなわなければ、とんでもない間違いであることに気が付かずどうして結果が出ないのか違うことを試みて悪循環に陥りかねない。そしてややこしいのが、それを分かっておきながらも、もうすでに変えられない状況に自分で持ち込んでしまったら、あとはもう、それを習う側のセンスに委ねるしかない。

 再び軌道修正しよう。

 運良く外を歩く時は大雨に降られなかったが、夜は住吉でH氏との稽古。稽古前のコインロッカーで、ある事で空手団体の子供に問いかけるように注意したが、今後どういう風に変わっていくのか私自身も注意の仕方を考えたい。ただ頭ごなしに脅すようなカミナリを落すことは私にも出来るが、そうしたことで言うことを聞かせても、それは言い成りにさせただけの事で、本人の変化ではないため効果的ではない。この子達についての対応もこれからの私の課題である。

 夜の稽古では、昨日気がついた指でおこなう捲きと反しを使いながら、その効果を確認した。合わせて足の運用法も、これまでおこなっていたやりかたではなく、いつもの杖や剣術での基本的な私がおこなっている共通した運用法でおこなったほうがいいことが分かった。杖術や剣術、さまざまな動きがあるが、全て共通した脚足の運用法が今のところ確立しつつある。今後も、変わっていくだろうが、寄せ足によるスライド法は、この1ヶ月位で気が付いたことであるが、全ての運用をそれに変えておこなっている。

 時間を掛けて詳しく検討した「蛙の真っ向」は、かなり進展したように思う。顔の角度段階的な足の上げ方、その際の首の修正、着地にともなう股関節のたたみ方のタイミングなど、細かく部分的におこなうことで、空中での時間が以前よりも長く感じられ、やはり、動作というものはその部分部分に、役割があり、そこが明確に円滑におこなわれることで、脳がその時々での負荷を事前に予測しやすくなり、操作感覚も上がってくるのではないだろうか。初めておこなった時は、そのようなことが分からず、「これは相当な負担が掛かるから5回までにしないと故障するかもしれない。」と思ったが今では頻繁に合計10回~30回位は、誰かとおこなっている。

 最後におこなった抜刀術稽古を見ていて私自身感じるものがあった。それは、先日の抜刀術特別講習会でも言ってきたが、顔に出す、言葉に出すというのは甘えである。今日は、表情に出ることを無理に我慢するのではなく、そもそものそうした心境になる心を見つめ変えていかなくてはならないということ。そうしたことで感じられる身体各部に対する集中、失敗をしても動じない心境になっていなければ、抜刀術をおこなう以前の準備不足と言っても過言ではない。

 やり方は、各流派、各団体、人それぞれにあるだろう。私が伝えていることが正しいとは思っていないが、私が意識しておこなっていることを伝えるならば、そういうことである。

 抜刀から納刀までを終えて、「ああ、あそこで自然にああいう動きが出たな。」とか、「ヒヤリとしたが、瞬間的に何気無く防ぐことが出来た。」など、そうしたことが時間差で感じられるような、途中で投げ出さないようにおこなうことが、こうした一連の動作から感覚を手に入れるには必要不可欠である。どうだと言わんばかりにただ速く抜くことだけを求めても、それはスポーツやゲーム感覚に近いものであり、そうした心情はよく見えてしまうものである。

 月曜日と火曜日、たった2日の稽古で、多くの情報が頭の中を占領している。だが明日は今日までのことも失ってしまう程の稽古があるので、今夜の記録は記しておかなければならなかった。

 自身の身体にも気を配りながら、また明日も大きな一日であることを願う。


 2016年7月16日(土)
 「抜刀術 特別講習会」

 (お申し込み受付中)

 2016年7月18日(月)海の日
 第8回 GM happy コラボレーション 「剣術と立ち回り」
 
 (お申し込み受付中)

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 6月稽古日程

 7月稽古日程


2016-06-22(Wed)
 

2016.7.16 「抜刀術 特別講習会」 のお知らせ

 2016年7月16日(土)品川区 総合体育館 剣道場にて抜刀術の特別講習会をおこないます。

 居合刀で抜刀術の稽古が集中的におこないたい方や、抜刀術独特の身体感を得るために、2時間抜刀術と納刀法をおこないます。(鞘付き木刀も可)

 この特別講習会では、現在私の稽古としている抜刀術や納刀法をお伝えして参ります。その中から参加者の方々に合った稽古法をお伝えしていきたいと思います。
(初心者の方でもおこなえるメニューがあります)


2016.7.16 抜刀術特別講習会



【開催時間】
15時00分~17時00分 『抜刀術&納刀法』
18時00分~懇親会


【会場】
品川区 総合体育館 剣道場


【参加費】
3.000円


【お申し込み方法】
こちらのブログのお問い合わせフォーム、またはこちらのお問い合わせ窓口より下記の内容を明記してご連絡下さい。
①「氏名」 
②「年齢」 
③「性別」 
④「刀の有無」(鞘付き木刀でも可) 
⑤「懇親会の参加または不参加」

※(スマートフォンからの場合は≪PCビュー≫に変換してからお願いいたします)
上記の内容を確認しましたら、こちらより折り返しご連絡させていただきます。


≪プロフィール≫
松聲館 剣術技法研究員
金山剣術稽古会 主宰
gold castle 殺陣&剣術スクール 剣術講師
高齢者住宅 クラーチ溝の口 剣術教室講師


≪参考動画≫
抜刀術 その壱
抜刀術 その弐
抜刀術 その参
イオンカルチャークラブ 抜刀術


2016-06-20(Mon)
 

その「場」に対する予測力と判断力

 昨夜は2時近くに就寝したがなかなか寝付けず、何度も目が覚め深い眠りにつくことが出来ず6時過ぎには起床した。それでも、抜刀術の講習会の余韻が残っており、気力は充実しているので9時10分からスクエア荏原でおこなう講習に間に合うべく準備は整い、時間を調整して家を出たつもりが、目黒駅に着いたところですでに8時30分。うかつにも時間調整を間違えてしまい、武蔵小山駅に到着したのが8時40分近くとなり、8時45分に手続きを済ませ急いで会場作りをしなければならないギリギリの状況で、これはタクシーだな・・・・・・と改札を出たところで、生徒のIさんと遭遇。「タクシーに乗りますので一緒に行きましょう!」とお誘いし、3分程前に到着する事が出来た。

 今日のスクエア荏原のアリーナという名の体育館では、冷房が効いてないので皆さん汗だくとなっていた。この会場では時間までに着替えて鍵を返さなければいけないので、他の会場よりも早めに講習を終えなければならず、私の持ち時間は50分程度であった。そのため、本日の午前の部の講習内容は、蟹、雀、蛙、鬼ごっこ、という果たしてこれが剣術稽古になっているのかと思われがちな名称と、その講習風景であったと思う。だがこうした稽古の中で自然に重要な事に気が付いたり身になっていくことを想定しておこなっているので、もっともらしいことばかり述べて大した成果が出ないような、自分の立場を守るための指導法に陥ることがないように、敢えてこの内容にどのような成果が得られるのかを自身で考えていただくようにおこなっている。

 そういう意味では、講習の始まりというものに対しても、各自が習うということに対する自覚をどのように持っているか、自らどのように行動するかを見ながら開始とすることにした。言われておこなうことよりも言われなくてもおこなえることが、同じ行動であってもまるで変わってくる。私が以前驚いたのは、Oさんのお父様が私の講習会に初めて参加された折に、ご挨拶のあと、地下の剣道場に入ってみると、すでに受付のテーブルがセットされていたのであった。まだほんの数回しか受付の状況を見ていない筈であるのにもかかわらず、このような行動が自然とスムーズにおこなわれていたことに、私は当時のブログでこの方の力量に驚かされたと記したのであった。速やかに講習を始めることが出来るのは、参加される皆さんのためであり、また礼に始まり礼に終る、始めの準備段階として、すでに心の状態が出来ていると言えるだろう。ただ形式だけの礼で済ませるのか、本当にその一瞬を大事に捉えることが出来るのか、そういうところの積み重ねが人生において大きな違いとなってくるだろう。さまざまな「場」においてその辺りを見極めておこなうことが、こうした講習だけでなく、社会環境や組織の中では、周りが見えているのか、自分だけしか見えていないのか、という部分で評価が変わってくる。もちろん、気に入られようと見え透いた行動というものは逆効果なので、その辺りの対応というのを、その場を感じ、全体が良かれと思っておこなえるための、常識と経験と眼を持つことが同時に学ぶべきことであるように思う。

 午前の部では、会場の広さと、体験参加の方が多いことから、いつもの脚部鍛錬稽古からおこない、足運びを前後左右に間合いを測りつつおこない、最後に、それらの動きを組み合わせて向かい合った相手を誘導しながら、前後左右の位置関係が乱れぬように、周囲のペアグループを鬼が追いかけていくという内容をおこなった。この講習の目的は、周囲を観察するクセを身につけるということ。どうしても、始めの内の優先順位は①自分、②目の前の相手、③周囲の状況となってしまいやすく、これでは動きが成立しにくいため、まずは周囲を一番に観ながら、そのために目の前の相手を観て、そこに合わせるために自分を観るという方法でもある。間合い、空間の把握、足運びや姿勢、全体ペアを通じての連動性、そうしたものが制限のある動きの中で、鬼ごっこというユーモラスな状況設定の元、時間を掛けておこなった。

 夜の部の戸越体育館では一転して、午前の部と同じ参加人数であったため、かなり人口密度の濃い空間と、半数近くが役者さんや、これから役者を目指される方々だったので、講習内容を少し変更し、「三歩円断」の円断から振り向いて袈裟斬り、血振り、納刀までを、殺陣の味付けをしておこなった。その講習に私自身熱が入ってしまい、いろいろな発見が自らの動きの中で気付くところとなった。

 それは、「一瞬の間」というものが、動きの中で人の目に止まる部分であり、そこに生じる「間」に伝えるべきやり取りが、殺陣であるなら芝居としてアンサンブルにならなくては互いに一人芝居をしているだけになってしまう。その「間」には、技術的に見せるには剣の理合いがなくてはならず、どうしてそのような動きになるのかということを成立させるためには、全ては終わりから始まりまで逆算して成り立っていかなくてはならない。セリフがなくても動きで芝居を見せるというには、こうした命のやり取りにおこなわれる理合いを通した技術の習得が必要不可欠であり、例えるなら、セリフの言い回しや滑舌、感情表現というものは、剣の振り方、姿勢の作り方のようなもので、剣の理合いを通しての技術というものは、演じる役の役作りにともなう表現法であり、アドリブや監督の要求が変わっても、その役が自分のものになっていれば、小手先の技術ではなく、その役の気持ちになって表現することが説得力のある芝居ということと同じである。

 殺陣というものは、お芝居であり、お芝居であるなら動きでもって説得力のあるものをお伝えしなければならない。再現ドラマか、ドキュメント映像か、劇場映画か、それらのクオリティーはそれをお伝えする人のセンスと言えるだろう。

 技術と、身体がある程度身についてくれば、さまざまな対応に直ぐに間に合うが、技術と身体が身に付かないまま時間が過ぎてしまうと、普通のことが難しく、簡単なことが普通に思えるような悪循環になってしまう。習うということは、言われるまで行動しないのではなく、言われる前に、その「場」の状況で少しでも前に進めるための予測と実行にある。

 お芝居ということを前提に技術を発揮出来る内容が求められ、その技術というのはそのお芝居の見せ方によってさまざまに適応できるものでなければならない。私が俳優時代に戻ったなら、まずそうした技術に基づいた表現法をさまざまにおこないながら、剣を学ぶのと同時に演者としての感覚を磨いていく時間にしたい。

 今夜は書こうとしていた内容からかなり外れてしまったが、私自身それなりの高い意識で仕事をおこなっている役者さんにお会いし刺激を受けたところがあったのだろう。

 表現の仕方は習得した技術にある。そしてその表現は小手先のものでなく、剣の理合いからなる間を感じ、そこに一手一手の瞬間に感じる感情と、動作に、その役の特徴が表れており、そこから一瞬たりとも離れてはならない。もう一人の自分を持ち、それぞれの技術が求められる。それは、台本を知っているから相手のセリフが分かっているにもかかわらず、今その言葉を聞いたように言葉を返さなければ成立しないのと同様に、次に相手がその押さえた剣を抜いて真っ向に斬ってくることが分かっているが、相手が剣を抜くまでは勝手に次の動作に移っては、その動作そのものに違和感が生じる。身体の使い方という技術に意識が向きながらも、もう一方では、相手がどう来るのか一瞬「ハッ」とするような瞬間が必要であり、全てを知っている自分と、その先どうなるのか知らない自分を混在させておこなければならない。そこが出来ている動きと出来ていない動きでは、物凄く大きな違いがあるだろう。

 こういう演技に関することを書き出すと私の場合、剣術と同様に相当に書く事が増えてくるので、この辺で止めておきたい。今日少し、役者さん対象におこなった殺陣の味付けをした剣術稽古であったが、こういう動きの元は剣術稽古にあることを感じていただければそれで幸いである。7/18(月)海の日と9/19(月)敬老の日に、各4時間、青木賢治さんとともにジックリとこうした演出を付けながら楽しく立ち回りをおこないたいと思う。今回は9月につながるための完成度を求めたいので、あまり複雑にせず、そのぶん表現という部分について考えていきたいと思っている。


 2016年7月18日
 第8回 GM happy コラボレーション 「剣術と立ち回り」
 
 (お申し込み受付中)

 「金山剣術稽古会」 
 (会員希望者受付中)

 6月稽古日程

 7月稽古日程


2016-06-20(Mon)
 

それぞれに集中した抜刀術特別講習会

 本日は最高気温が32℃となった都心部であったが、湿度が低いせいかさほど不快ではなかった。日が落ちてからは風が心地よく、またひとつ何かが進んだような感じがしている。

 さて、本日の「抜刀術特別講習会」では、抜刀から納刀までの一連について、それぞれが失敗に対しどういうふうに対応していくかを考えながらおこなっていくように進めた。

 失敗して、顔に出したり声に出したりするのは始めの内まで。いつまでもそれをおこなうのは、レクレーションのような環境では大いに結構であるが、この場では「甘え」となってしまう。そういう自分自身の姿とそれに対する対応というものをどのように考えおこなっていくのかということが今回のテーマでもあり、そのためには、予定調和以外の状況に対応する稽古とも言えるだろう。失敗しないための稽古でもあり、失敗したあとの対処を学ぶのも稽古である。

 この抜刀術限定の講習会も常連メンバーの方が増えてきており、それぞれ他の講習会とは切り替えて取り組んでいただいているので、2時間最後まで誰一人として集中が切れた参加者はいなかった。

 この単発の講習会は、遠方から参加される方も何人かいらっしゃるので、今回は関西に引っ越されたK氏とお会いする事が出来た。都合により懇親会に参加出来ないK氏が、私が武道場を出る最後の最後までその時間を惜しむように残っておられたことが印象に残る。懇親会に向かう道中前を歩くK氏とN氏の男性二人が、私の中では何とも似ているように感じられ、それは見た目ではなく、(背格好は似ているが)共に稽古をしていて感じる部分が似ているなあとフト思ったのである。

 ご婦人Oさんも2時間20分の抜刀術と納刀稽古を最後まで皆と共におこなわれた。食事量も少し増えてきたので、体力が少しずつ上がってきていると思う。今後は大きなケガや痛みが出ないように無理をせずに、少しずつ前に進んで行かれると、さらに変化が見られると思うし、それを皆と共に楽しみにしている。

 話を講習に戻して、やはりフカフカコンビの妹分のFさんが全体的に良くなってきている。これは技術的な部分もそうであるが、全体的に良くなるということは、身体の使い方が変わってきたということであり、さらに言えば、身体の使い方が変わってきたということは、身体の構造、可動域や体幹の働きが自然と動きの中で使えるようになってきたからであると推察できる。

 内に秘めた闘志が徐々に出始めたのは、姉貴分であるFさんのお陰であろう。その姉貴分のFさんも、今日は後方突きをおこなわなかったが、最後におこなった「趺踞からの抜刀」の最後の一本は、後方突きを思わせる出来栄えであった。回りに対する気使いのある方なので、今後も何かと助けていただくことになるかと思う。

 今回は居合刀を新しく購入された男性陣が三名いらっしゃり、二名の方がその刀を持って参加された。今後もこの抜刀術特別講習会をおこなうことで、剣術稽古の中でも最高峰と位置する抜刀術の稽古に、新たな世界感を見出す方が増えてくることが、これからの人生に於いて意味するものに気が付くのかもしれない。

 毎月開催する抜刀術特別講習会では、ひやかしでなければ初心者の方も参加出来ます。空間が整う方の存在というのは技量とは関係なく(そういう方は大抵関係しているが)ありがたいものである。

 懇親会では、皆さんもこの雰囲気に慣れたせいもあって、自由にリラックスして楽しんでいただけた。今回は私も席を移動する事なく、講習会の雰囲気とは間逆な周囲と自分との関係性を楽しみながら成り行きに任せて時を過ごしている。

 帰り際にイオンカルチャークラブからのご縁であるHさんから丁寧なお礼の言葉をいただき、そのたどたどしさが心に響いた。今日は初めての道衣姿とあって、16歳の頃にお母様と一緒に参加されたことを思い出すと、剣術というのは、いかに幅広いものであるかと感じ入るのであった。

 帰宅後さっそくパソコンのメールに7月18日(月)海の日におこなう「第8回 GM happy コラボレーション」『剣術と立ち回り』のお申し込みがKさんより入っていた。Kさんは今年の函館五稜郭祭「土方歳三コンテスト」に参加されており、今回の青木さんとの企画を楽しみにされていたようである。そして、同じく同イベントに今年も参加されたS女史も数名で参加される予定である。こうして、いろいろなところで剣術や殺陣をおこなっている方々が共に参加出来る企画というのも、このハピコラならではであろう。殺陣の世界も狭いところなので、いろいろな情報はネットワークとして今後に活きてくる。団体の垣根を越えて気軽に交流が持てるキッカケの場というのも、狭い世界だからこそ何が真っ当であるかを知るには必要であろう。

 お申し込みをいただいたKさんから、私の稽古会について「金山塾」と書かれてあったので、思わず「なるほど!」と思ってしまったが、勉強嫌いだった私が「塾」を語ると、これはもう当時を知っている人から見れば詐欺師と思われそうなので、その辺りについての会話は、次回Kさんいお会いしたときにお話したいと思う。

 さあ、明日も朝から講習会がおこなわれる。具体的に書くとゾッとするが、あと8時間後には始まっている・・・・・・。明日は蟹に、雀に、蛙に、鬼ごっこ(午前の部限定)・・・・・・小学校低学年の体育の授業ではありません(笑)。それでは明日も皆様よろしくお願いいたします!
 

 2016年7月18日
 第8回 GM happy コラボレーション 「剣術と立ち回り」
 
 (お申し込み受付中)

 「金山剣術稽古会」 
 (会員希望者受付中)

 6月稽古日程

 7月稽古日程


2016-06-19(Sun)
 

踵を上げることの戒め

 本日は、日中夏を感じる暑さだった。昨日は雨であったが、まだ利根川水系8ダムの合計貯水率は38%である。雨は嫌であるが、この際降ってくれたほうがいい。

 まず昨日木曜日の稽古では、高田馬場でW氏との稽古。滑る床で足袋を履くとかなり足の使い方が繊細になり稽古になる。意図的に床を蹴らなくとも、結果として蹴ってしまうのは踵が上がってしまうことにあり、踵を上げないための足の使い方が技術的には重要な部分である。踵を上げてしまうか、そのまま前方へ運ばせるか、その違いの時間差は身体感覚としては割り合い大きなものとなる。

 W氏との稽古も一年が経ち、内容も雰囲気もかなり私が求めるものに近づいてきた。甘えの無い、武術の厳しさを感じながらも、息の詰まらない状況でハイペースで稽古を重ねている。性格と習得の早さというのは実に関連性があると思われる。今後も、厳しい瞬間があるかもしれないが共に精進していきたいところである。

 夜は住吉にてH氏との稽古。この住吉は現在H氏が主に参加となっているので、毎回マンツーマンでおこない帰りの電車も同じである。この場所は、以前は静かで集中しやすい最高の環境であったが、今は少々集中力を養うにはいい環境となってきた・・・・・・。だがスペース的にはかなり広く、程好く滑る床の状況や落ち着いた色の電灯は最高である。音が響くので打ち合った際など気持ちが良い。帰りは、スカイツリーを眺めながら川沿いを歩くので、駅まで徒歩12分の道程も長くは感じられない。最寄り駅は住吉駅で、都営新宿線、または半蔵門線となる。混雑した夜間の高田馬場でおこなうよりは、一度この武道場を体験すると、この会場に心を奪われるだろう。

 H氏とともに「蛙の真っ向」を10回×3セットおこなった。5回までと言っていたが、身体が慣れたせいか平気になってきた。お陰で大粒の汗が床を点々と濡らした。これは身体にとってかなり効いて来る感じがあるが、あまり人には勧められない。講習会でも今後はやらないかもしれない。

 住吉でも「寄せ足によるスライド法」をジックリ検証したが、やはり後ろ足の踵が上がることで寄せのタイミングが遅れ、重心移動にともなう内転筋の働きが、前足に効いていかない。この脚足の移動法は、大腰筋の働きもあるが、重心配分の操作技術と、床を蹴らない技術がいろいろと絡み合っていることが分かった。当初は誰でも直ぐに出来るものと思ってお伝えしたが、まだ誰もこの移動法が出来ないということは、やはりそれなりに色々な要素が絡み合っているのだと考えざるを得ない。そう考えれば、こうした移動法を数年前に取り憑かれたように自宅のカーペットの上でおこない、足の裏を軽く火傷したが、やはりイメージ通りには行かなかったものであった。アメンボをおこなうと、大人でも子供でもこの寄せの運用が使えるので、やはりある程度考え方により使えるものであると思っている。

 そして本日は、高田馬場でR君とU氏と稽古をおこなった。R君との稽古では、大人も顔負けの気合いでおこなっているので、いつか一緒におこなった時に自身の甘さにショックを受けないように、そういうシチュエーションでの厳しさというものを認識してマンツーマンでの稽古に取り組まれたほうがいいだろう。

 U氏との稽古では、身体を解すための稽古からおこない、今日は杖術のみを集中しておこなった。小学校時代にかなり剣道をやっていた方なので、時折そのクセは出るが、集中して稽古をおこなえばご本人も体感したことが無い段階まで進めることが出来るように感じている。やはり、稽古を定期的におこなうことが、知らないものを知る見る体感するには必須である。

 こうして日々色々な所で色々な方と稽古が出来ることで、私自身も大変な稽古量となってきた。おそらく現時点が今までで最も稽古をしている生活であると思う。もうこうなってくると、以前のように記録をメモすることも手間となり、常に頭の中で記録し更新して、それらの出来事をこのブログに残すぐらいである。私一人だけであればここまで毎日何時間も稽古は続かないと思う。一人でも私との稽古を希望される方がいれば、そのモチベーションはかなり高いものである。それは責任もあるし、相手とのご縁を大きなものとして捉えざるを得ないからであり、私にとっては、もう変わりようの無い生き方なので、これから関る方とは、長短関係なくご縁として受け止めていかなくてはならない。

 さて、明日は15時00分から品川区総合体育館剣道場で「抜刀術特別講習会」をおこないます。今回もこれまでと同じぐらいの賑わいになりそうです。18時00分からいつものデニーズで懇親会をおこないます。今回は長居し過ぎない様に時間に気を付けたいと思っております。

 それでは明日も皆様宜しくお願いいたします!


 2016年6月18日
 「抜刀術 特別講習会」
 

 2016年7月18日
 第8回 GM happy コラボレーション 「剣術と立ち回り」
 
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 「金山剣術稽古会」 
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 6月稽古日程

 7月稽古日程


2016-06-18(Sat)
 

三本目の二尺七寸

 本日の「高齢者のための剣術教室」では、このところ私にしては珍しく新しい内容をあまり取り入れず、継続した動作を少しずつ増やすようにおこなっている。十連円打がそうであるが、そろそろ次のメニューにした方がよさそうな気もするので、もうしばらく様子を見ながらおこないたい。最後に納刀を三種類おこなったが、これまでにいろいろな内容をおこなってきたので、皆さんそれほど苦労することなく出来るようになってきたので、これには嬉しさを覚えた。

 講習が終わり、居合刀を買いに私がこのところずっとお世話になっている武道具屋さんにて、以前のものと同様の二尺七寸の居合刀を購入することが出来た。このぐらいの長さになると、在庫が無い場合もあるので運が良かったと言えるだろう。まあ、4日前に折れたので、運が良かったかどうかは分からないが・・・・・・

 さっそく夜、住吉にて一人稽古の際に一通り抜いて見たが何の問題も無い。若干納刀の際の鞘の感覚が以前のものとは違うような気がして心地良い。

 振り返ってみると、今日でダブルヘッダーも含め13日連続どこかで稽古をしていたことになるが、蟹、雀、蛙をかなりおこなっている。昔は膝行を稽古開始時にフラフラになるまでおこなっていたが、今はそれに変わってこの方法に変わった。蛙の真っ向も、今日は以前に比べ身体へのダメージを感じなくなってきたので、少しずつ私の稽古で増やしていきたい。

 6月18日(土)の抜刀術特別講習会に新しい刀が間に合ったので、自分自身のレベルアップも含め、これまで同様密度の濃い講習会にしたい。

 6月30日発売の(株)枻(えい)出版社より発行「月刊 ライトニング」に先日取材を受けた記事が掲載される予定です。コンビニや書店に置かれますのでチェックして見て下さい。


 2016年6月18日
 「抜刀術 特別講習会」
 
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 7月稽古日程


2016-06-15(Wed)
 

瞳にうつる心模様

 6/11から渡良瀬川で取水制限が発表されていたが、今日の雨でこの時期としては過去最低貯水率となっている利根川上流8ダムの貯水率がどれほど上昇するか気になるところではある。雨というのはうっとうしいものであるが、生命にとって欠かせない水を空から貰っていると思えば、ありがたく思える。

 そんな月曜日の高田馬場での稽古では、I君と共に2時間集中しておこなうことが出来た。小学校五年生の男の子であるが、今は一人で電車を乗り換えて来ている。私がその当時を思い返せば、田舎であったせいもあるが、一人電車に乗って、しかも乗り換えて、武道場で大人と二人で2時間マンツーマンで稽古をすることは、内気な私には出来なかったかもしれない。

 一回の稽古毎に変化を感じられるので、あらためて子供の成長力というのは凄まじいと思う。集中力の持続力を見極めながら、時に、どこまで維持できるか離れたところからジッと見ていることも、これからの成長にとって必要である。

 子供というのは大人が思っている以上にシッカリしているし、そういう場を与えられた時に、大人も驚くような自発的な面が見えてくることもある。目が活き活きと澄んでいる子供は、意欲と好奇心に満ち溢れ、そうした輝きを失わせないような導きを大人がしていかなければならない。

 子供自身、大人を信頼し、頼って付いて来てくれているものと思う。そういう思いを感じると、私自身裏切ることの無い対応をすることに学ばせてもらえることがあり、ごまかさず、共に考え、共に進展を確認し合い、稽古を終える。そうした、心を育てるための人間関係であったり、揺ぎ無い空間というものは、日々の生活の中で大きな支えになるものである。憧れというものは、いつしか忘れてしまいやすいが、動きに憧れ、人に憧れ、環境に憧れ、そうした身近なことから何かを純粋に学べるものがあるように思える。

 今日は最後の方でI君に「目」についてお話したが、これからの人生をどういう「目」でいられるかということが、日々の生き方の中で表れてしまうものなので、私は目を見れば何を考えているか大体分かりますから、「良い目」でいられるように稽古していきましょう。とお伝えした。

 子供の目は輝いていていいものである。その輝きをいつまでも保ち続けていられるような生き方を選べるように、自分を磨き情熱を掛けられるものに出会えることが、そのために日々の心のあり方が、その人間にとっての道を灯してくれる瞬間があるように私は思える。

 私の元に訪れるお子さん達は、私より大人に感じる瞬間がある。そうしたときに私は、自発的な面やその瞳を見て心が綺麗に洗われる思いがするのである。私のところに大事なお子さんをお預けいただくご両親のお考えや、ご理解というのも、そのお子さんにとって恵まれた環境であると言えるだろう。受け持ったお子さんの心をどのように育てていけるか、一回一回が私にとっての真剣勝負でもある。

 さて、明日は人生の大先輩でもある、刀女子達との稽古である。Iさんの袴デビューが楽しみだ。午後は刀を見に電話をしておいた武道具屋へ直行する。


 抜刀術特別講習会が今週の18日土曜日に品川区総合体育館剣道場で、15時~17時でおこないます。まだお申し込みは受付しておりますので、ご連絡下さい。初心者でもおこなえるメニューがあります。懇親会はデニーズで18時からおこないます。


 2016年6月18日
 「抜刀術 特別講習会」
 
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2016-06-14(Tue)
 

猫に招かれて

 今週も日曜日が終わり、ほっと一息ついたところである。現在25時30分。雨が降り出している。今日は講習後に雨に降られるかと覚悟していたが、家に帰るまでほんのパラパラ降り始めた程度ですんだ。

 今日は昼間の部、夜間の部ともに体験参加の方々が多く、賑わいを見せた。とはいうものの、事前にご連絡を受けているので、なるべく同じ時間帯に体験参加の方が被らないようにお知らせしているが、6月に入ってもこの勢いは止まりそうにない。

 「もしかして招き猫の効果じゃないですか?」と何人かの方に言われたが、私としてもなんだか本当にそのような気がしてきた。この招き猫は、2016年2月20日土曜日から受付に置く様になったが、私としてはこの教室を良い空間にしてくださっている皆さんへの感謝の気持ちとして、この招き猫を入り口に向けて置くようになったのである。そうした意味では、ホームページにある「こっくっち!」というページ欄も、このgold castle 殺陣&剣術スクールという検索上位にある閲覧数の多さから、生徒さんの中で舞台やイベントなどの告知に関して、こちらのホームページを使っていただこうと考えたのである。もちろん内々のアットホームな内容のものも大歓迎ですし、何か皆さんが楽しめるようなお知らせ窓口となればと思う。できれば講師の宣伝ばかりでなく、わきまえた上で生徒さん達に上手く活用していただければ幸いである。

 さて今日の講習では、脚部鍛練稽古、「蟹の前歩き」「雀足歩法」「蛙の真っ向」などをおこなった。これは短時間で汗がかなりでるほどの内容である。私自身、歩の進め方に変化があり、間合いを詰める際の両足のスライド法にこれらの稽古が活きてきている。

 このところしばらく剣術講習はこの内容でおこなってきたので、また次回6/19(日)も剣術講習をおこなうので、体験参加の方も楽しめる稽古を考えたい。スクエア荏原は広い会場なので、以前おこなったゲーム方式の足運びと間合いの稽古を再びおこなうのもいいかもしれない。

 受講について、何人かの方からご質問をいただいていますので、ここであらためてお伝えいたしますと、現在 gold castle 殺陣&剣術スクールでは、週に土曜日の剣術クラス1コマと日曜日の殺陣&剣術クラス2コマを合わせた3コマでおこなっております。

 どの曜日時間帯でも参加出来ますのでご都合に合わせてお越し下さい。体験参加は3回まで無料です。4回目の受講で自動的に正規受講生となります。入会金や、手続き等はありません。4回目の受講が月の始めからでしたら月謝は4.000円。第二週目からでしたら3.000円.三週目は2.000円、4週目は1.000円となります。日曜日が5週ある月は、第1週目でも4.000円です。それ以降は同じです。

 月に一回しか参加出来ない方は事前にお知らせいただいた場合のみ月謝は半額の2.000円とさせていただきます。返金は対応しかねます。2回以上の受講で月謝は4.000円です。(1回1.000円という訳ではありません)

 追加受講される場合、例えば日曜が4週の月で、受講回数の合計が5回となった場合、その回毎に1.000円を追加受講料としてお支払い下さい。日曜日が5週ある月では、5回まで月謝は4.000円です。

 このような、運営をおこなっておりますが、さらに専門的に習いたい方には、gold castle 殺陣&剣術スクールの運営とは別に個人で講習会等をおこなっております。あくまでgold castle 殺陣&剣術スクールとしての運営は、土曜日の剣術クラスの1コマと日曜日の殺陣&剣術クラスの2コマの合わせて3コマとなっておりますので、それ以外の講習会につきましては、その主催者の責任でおこなっておりますので、料金や開催日程など、gold castle 殺陣&剣術スクールとは分けてお考え下さい。また、写真掲載など、後からでも構いませんので、何か疑問に思ったり、変更して欲しいことがありましたら気軽にご連絡下さい。


 2016年6月18日
 「抜刀術 特別講習会」
 
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2016-06-13(Mon)
 

月刊誌の取材を受けて

 本日のgold castle 殺陣&剣術スクールの講習は、品川区総合体育館剣道場でおこなった。土曜日は剣術クラスのみの講習となり、1時間30分+15分位となっており、日曜日に比べると時間的にジックリおこなうことが出来る。

 「蟹の前歩き」」雀足歩法」はまだいいが、「蛙の真っ向」は今後続けて行こうかどうか考え中である。身体への効果は、大腿部の引き上げによる大腰筋の発達、床面スレスレまで平行に斬り下ろし、ピタリと止める事ことによる体幹の使い方、音をさせずに斬り下ろすことによる、剣の振り方を自然と腿の引き上げを発力とした操法など、同時に鍛錬でき、かつ沢山数をおこなえないので効率的にもいい。

 今日は正面斬りからの受け流しというのを追加でおこなった。これは肘や頭、肩などが打たれやすい位置に出るので打たれない位置に剣を付けることが大事である。

 胴斬りでは、重心移動による両足のスライド法が重要になってくるが、上手く使いこなせるようになってくると、スケートボードに乗っているような感覚で移動出来る。そのためには意図的に床を蹴ってしまっては絶対に出来ない。床を蹴らずに踏ん張らないための脚足の使い方を身につけるには、この胴斬りは実に効果的である。

 後半おこなった「三歩円断」では今日のペアでは、それぞれ段々と動きが良くなってきた。まず遠間から斬り結ぶ際の身体の乱れが出ない事と斬り結んだ剣が正中線でピタリと止めているかということ。

 剣が互いに大きく弾かれたり、滑って鍔元まで流れていかないこと。失敗したら、原因を探り、次に修正していく。修正が上手くいかない時は、質問すると効率がいい。自分で考えたのち質問すると、質問のレベルも上がってくる。そういうやりとりも稽古の中では重要である。

 最後は抜刀術をおこなった。今日は約1年4ヶ月振りに二尺四寸五分の居合刀を抜いたが、感覚が二尺七寸であるため、この感覚を身体が記憶する前に新たなる次の刀を手にしたい。折れた場所が前回のところと全く同じということは、やはりこれまでの抜刀術による金属疲労が溜まっていたのであろう。そうでなければ落としただけで折れるというのはちょっと考えられにくい。
 
 そういう意味では武道具屋さんにとって私は、1年~2年の間に居合刀を潰してしまうので、お得意様となるだろう。これも、技の進展のためと思えば安い投資である。来週6月18日(土)の抜刀術特別講習会までには新しい刀を手に入れたいが、こればかりはフィットするものでなくてはならないので、待つこともあるだろう。

 講習が終わり、五反田駅近くのお店で、出版社のMさんとカメラマンのKさんとお会いし、あるテーマの中で、私が専門家としてインタビューを受けることとなった。始めは、何をお話しようかと考えていたが、口を開けば堰を切ったかのように、言葉が止まらず、こんなにも言葉に出てしまうのかと自分で驚きながら、普段思っていることをありのままにお話させていただいた。インタビューの進行が滑らかであれば、こんなにも話というのは出来るものなのかと、インタビュアーのMさんにはあらためてお礼申し上げます。

 どれ位の記事になるのか分からないが、テーマ以外のことを沢山喋ったし、Mさんも興味深々となってきたので、私も唾を飛ばしては拭いてを繰り返しながらお話した。

 最後に外で写真撮影をおこない、なんとも気持ちのいい時間を過ごさせていただいた。この本は全国のコンビニや書店で6月30日に発売されます。詳細はまた改めてこちらでお伝えさせていただきます。 


 2016年6月18日
 「抜刀術 特別講習会」
 
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 2016年7月18日
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 7月稽古日程


2016-06-11(Sat)
 

身代わりの二尺七寸

 すでに深夜1時30分であるが、今日も盛り沢山な一日であった。まず、井上欣也さんとの月に一度の交流稽古をおこない、その中で私が最近取り憑かれたようにおこなっている、寄せ足による脚部の移動法である。これは改めて名前をつけてもいいかもしれない。それは、これまでやろうとしてもなかなか出来なかったし、今おこなってみて皆さん直ぐに出来ると思ってお伝えしているが、結構難しいようである。通常の一足の間合いからさらに一足分間が詰まる、この脚足の移動法は蟹、雀、蛙の鍛練稽古や、胴斬りによる両足のスライド法などの蓄積が、滑りやすい高田馬場の床で自然とそのようになった。この歩法の目的は、スライドさせることよりも、踏ん張らないこと、脚部の力を余計に使おうとしない事、そのことにより剣の振りが柔らかく心地よいものとなった。おそらく感覚的には脚部の働きを自然につかっているのだろうが、そのようになっている状態でさらに意図的におこなおうとするのは、知らない状態で意図的におこなおうとするものと、知っている状態で意図的におこなおうとするものでは働きが変わってくることに、井上さんとのお話の中で気が付いた。

 滑りの悪いアスファルトでも昨夜住吉の帰り道で試したが、感覚的には問題なく、踏ん張るようなことにはならなかった。この操法では、より床を蹴らないことが求められ、これからさらに一段階上への脚部の使い方の習得になってくるだろう。

 井上さんとの稽古では、今日は組杖稽古や組太刀稽古を多めにおこなった。杖では新たに、相手が喉元に突いてきたものを、右斜め前に歩を出しながら払い、すかさず後ろ足をスライドさせ、スライドの完了と共に突き終わる形となる。

 次に、右足前の杖合わせから、互いに持ち替えて左足前の下段打ちとなり、そこを受けとめたのち、払って突き入れる動作であるが、この払いというのが重要であり、そこに武術としての厳しさを感じるものが無くてはならないように、目の覚めるような払いが必要であり、さすがに井上さんとおこなうと、何度おこなっても杖が左手から離れてしまうほど強力なものであった。

 組太刀では、「三歩円断」をおこなった。斬り返して直ぐに中心をとり、歩を出せるか、そこに相手に悟られぬ誘いが掛けられるか、最後に打太刀が潰された状態から円に斬り込んでくるのを断つための仕太刀の胴斬りが稽古になる。慌てて剣が先に出てしまうと、腰が残り歩が進まない。急がば回れである。

 体術稽古では、受けの際の脚部の微振動が浮き上がりにくい感じがあったのと、それぞれの動きの手順というものを井上さんから教えていただいた。何気無い動きの通りのよさ。そこに意図的な何かが介入してしまうと、どうにも不自然なものとなり、詰まりが生じてしまう。

 そして今日は最近新しくなった袈裟斬りを見ていただいた。これはどうやるのか言葉で説明するのが困難であり、目立たせない動きが、これまで振ることに重さや、動きの大きさを感じていた位置からでも、むしろこれまでよりも軽く、そして振りやすくなった。どういう働きなのかよく分からないが、剣に最後まで付き合わないということと、手の初動をなるべく動かさないように心掛け、あとが特に分からないが、自然と肩が抜けるように振っている。肩が抜けるという表現は適切ではないが、脱臼のような痛々しい感じではなく、フッと気持ちのいい楽になった感じである。

 今日はこの袈裟斬りを井上さんが興味を持ってくださり、稽古が終っても黙々と続けられていた。私としても、このように感覚を共有してくださる方との稽古は、大きな得難い瞬間である。

今日も遠くから参加して下さりありがとうございました。またコラボレーションの方も計画しておりますので宜しくお願いいたします。

 そして、夜からはR君が参加し、しばらくしてU氏が充電期間をおいての参加となった。今日から道衣姿となり、これから稽古に励んでいただきたいと思う。

 R君との稽古では、私の袈裟斬りを見て、不思議な感覚に気がついており、それを見て集中して取り組んでいる姿に驚いてしまった。純粋な心のままに、これからも謙虚であり貪欲でもあり、武術の気構えを大事に、励んでいただきたい。

 U氏とは半年振りぐらいだろうか、これから少しずつ身体を解凍して、身体だけでなくさまざまな面に於いてプラスとなっていけるような、稽古としたい。

 さて、明日は品川区総合体育館剣道場で12時30分~14時00分までgold castle 殺陣&剣術スクールの講習をおこなう。講習後は、ちょっとした展開があり、私個人に、ある取材の連絡が入り、出版社の方とお会いすることになった。

 何かの税金を先に払わされたのか、稽古の帰りに新宿駅の階段で足を滑らせ尻餅を付いた際に居合刀が鍔元から折れてしまった。この二尺七寸の居合刀は2015年2月に購入したものであったが、どうやら私の身代わりとなって役目を果たしてくれた。その前の居合刀も二尺七寸であったがこれは8ヶ月で同じく鍔元から折れてしまったが、この場合、抜刀術「一之祓い」で、上に抜いた刀を手元に返したところ手に柄だけしか残ってなく、その切り返しのエネルギーに合金が持ちこたえられなかったためである。それからというもの居合刀では「一之祓い」を封印した。

 抜刀術特別講習会も迫っているが、明日の講習会も含めて、二尺四寸五分の居合刀でおこなわなければならない。この刀に身体が慣れる前に新しい刀を手にしたいが、この2年で二尺七寸の居合刀を二本も買ってしまったので、買えない事はないが、もう少しいろいろと考えたい。私の場合、居合刀を酷使するので寿命は1年~2年と考えていたせいか、気落ちしていないのが不思議なものである。


 2016年6月18日
 「抜刀術 特別講習会」
 
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 2016年7月18日
 第8回 GM happy コラボレーション 「剣術と立ち回り」
 
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 「金山剣術稽古会」 
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 6月稽古日程

 7月稽古日程


2016-06-11(Sat)
 

2016年7月 武術稽古日程              (剣術・抜刀術・杖術・体術)

『 金山剣術稽古会 』 に関する見学、または参加希望の方はこちらのブログにある
【 お問い合わせ 】よりご連絡下さい。
詳細につきましてはこちらをご参照下さい。
http://kanayamatakayuki.blog.fc2.com/blog-entry-609.html
※(スマートフォンからの場合は≪PCビュー≫に変換してからお願いいたします)


『 gold castle 殺陣&剣術スクール 』 の詳細やお申し込みにつきましてはこちらをご参照下さい。
http://www.tate-ken.com/



                            

  7月1日 金曜日   『 金山剣術稽古会 』
                17時00分~21時00分
                新宿スポーツセンター 第二武道場




  7月2日 土曜日   『 gold castle 殺陣&剣術スクール 』
                15時30分~17時00分
                戸越体育館 剣道場              




  7月3日 日曜日   『 gold castle 殺陣&剣術スクール 』
                12時00分~14時00分
                品川区総合体育館 剣道場
              
                18時30分~20時30分
                戸越体育館 剣道場
                            



  7月4日 月曜日   『 第8回 GM happy コラボレーション打ち合わせ 』
                19時00分~21時00分
                戸越体育館 剣道場




  7月5日 火曜日   『 クラーチ剣術教室 』
                10時00分~11時30分
                
                『 金山剣術稽古会 』
                19時00分~21時00分
                江東区スポーツ会館 剣道場




  7月6日 水曜日   『 金山剣術稽古会 』
                12時00分~14時00分
                戸越体育館 柔道場




  7月7日 木曜日   『 金山剣術稽古会 』
                14時00分~16時00分
                新宿スポーツセンター 第二武道場

                19時00分~21時00分
                江東区スポーツ会館 剣道場




  7月8日 金曜日   『 金山剣術稽古会 』
                17時00分~21時00分
                新宿スポーツセンター 第二武道場
              



  7月9日 土曜日   『 gold castle 殺陣&剣術スクール 』
                15時30分~17時00分
                戸越体育館 剣道場              




  7月10日 日曜日   『 gold castle 殺陣&剣術スクール 』
                 15時00分~17時00分
                 品川区総合体育館 剣道場
              
                 18時30分~20時30分
                 戸越体育館 剣道場
              



  7月11日 月曜日   『 金山剣術稽古会 』
                 17時00分~21時00分
                 新宿スポーツセンター 第二武道場




  7月12日 火曜日   『 クラーチ剣術教室 』              
                 10時00分~11時30分
             
                 『 金山剣術稽古会 』
                 14時00分~16時00分
                 新宿スポーツセンター 第二武道場

                 19時00分~21時00分
                 江東区スポーツ会館 剣道場




  7月14日 木曜日   『 金山剣術稽古会 』
                 14時00分~17時00分
                 新宿スポーツセンター 第二武道場
             
                 19時00分~21時00分
                 江東区スポーツ会館 剣道場




  7月15日 金曜日   『 交流研究稽古会 』
                 17時00分~19時00分
                 新宿スポーツセンター 第二武道場

                 『 金山剣術稽古会 』
                 19時00分~21時00分
                 新宿スポーツセンター 第二武道場
  
            


  7月16日 土曜日   『 抜刀術特別講習会 』
                 15時00分~17時00分
                 品川区総合体育館 剣道場
                 18時00分~懇親会





  7月17日 日曜日   『 gold castle 殺陣&剣術スクール 』
                 15時00分~17時00分
                 戸越体育館 剣道場
              
                 18時30分~20時30分
                 戸越体育館 剣道場

 


  7月18日 月曜日   『 第8回 GM happy コラボレーション 』
                 「剣術と立ち回り」

                 12時30分~14時30分/前半の部
                 14時30分~15時00分/休憩
                 15時00分~17時00分/後半の部
                 品川区総合体育館 柔道場
                 18時00分~懇親会





  7月19日 火曜日   『 クラーチ剣術教室 』              
                 10時00分~11時30分
             
                 『 金山剣術稽古会 』
                 14時00分~16時00分
                 新宿スポーツセンター 第二武道場

                 19時00分~21時00分
                 江東区スポーツ会館 剣道場

 


  7月20日 水曜日   『 金山剣術稽古会 』
                 12時00分~14時00分
                 戸越体育館 柔道場




  7月21日 木曜日   『 金山剣術稽古会 』
                 14時00分~16時00分
                 新宿スポーツセンター 第二武道場
             
                 19時00分~21時00分
                 江東区スポーツ会館 剣道場




  7月22日 金曜日   『 金山剣術稽古会 』
                 17時00分~21時00分
                 新宿スポーツセンター 第二武道場
                



  7月23日 土曜日   『 gold castle 殺陣&剣術スクール 』
                 15時30分~17時00分
                 戸越体育館 剣道場




  7月24日 日曜日   『 gold castle 殺陣&剣術スクール 』
                 15時00分~17時00分
                 品川区総合体育館 剣道場
              
                 18時30分~20時30分
                 戸越体育館 剣道場




  7月26日 火曜日   『 クラーチ剣術教室 』              
                 10時00分~11時30分
             
                 『 金山剣術稽古会 』
                 14時00分~16時00分
                 新宿スポーツセンター 第二武道場

                 19時00分~21時00分
                 江東区スポーツ会館 剣道場




  7月28日 木曜日   『 金山剣術稽古会 』
                 14時00分~16時00分
                 新宿スポーツセンター 第二武道場
             
                 19時00分~21時00分
                 江東区スポーツ会館 剣道場




  7月29日 金曜日   『 金山剣術稽古会 』
                 17時00分~21時00分
                 新宿スポーツセンター 第二武道場
                



  7月30日 土曜日   『 gold castle 殺陣&剣術スクール 』
                 15時30分~17時00分
                 戸越体育館 剣道場




  7月31日 日曜日   『 gold castle 殺陣&剣術スクール 』
                 15時00分~17時00分
                 品川区総合体育館 剣道場
              
                 18時30分~20時30分
                 戸越体育館 剣道場







※新宿スポーツセンターでの稽古時間は
(月曜日・金曜日)の場合、17時00分~21時00分までの間でおこないます。
(火曜日・木曜日)の場合、14時00分~16時00分となります。 

※江東区スポーツ会館での稽古時間は
19時00分~21時00分となります。

<新宿スポーツセンターでの稽古日程>
①14時00分~16時00分 (火曜日・木曜日)
②17時00分~19時00分 (月曜日・金曜日)
③18時00分~20時00分 (月曜日・金曜日)
④19時00分~21時00分 (月曜日・金曜日)

いずれかの時間帯でお越し下さい。
完全予約制ですのでお早めにご連絡下さい。
初めての方はこちら『 金山剣術稽古会について 』をご参照のうえ【 お問い合わせ 】よりご連絡下さい。

※稽古場所の詳細や稽古内容、稽古時間のご相談、道具類その他のご質問等につきましてはメールまたは【 お問い合わせ 】よりお受けいたします。

※都合により日程が変更となる場合がありますので御了承下さい。


2016-06-10(Fri)
 

剣術としての体術を求めて

 本日は戸越体育館でW氏と稽古をおこなった。戸越では柔道場を使用しているので、普段あまりおこなっていない体術をメインとしておこなうことが多い。今回、W氏に、胸椎と骨盤角度の関連をお伝えし、胸椎による重心操作というものを実感していただいた。どこまで実感していただけたか分からないが、骨盤角度は、腰だけを反るようにして動かしてしまうと、腰を痛めてしまうので注意が必要である。かなり昔であるが、武術稽古を始めて間もない頃、腰を反る構えであったため、抜刀術による急激な腰の動きで痛めてしまい、夜も寝られないほどの痛みを生じたことがあった。当時は、腰を反り、半身から半身へと急激な体捌きをおこなっていたため、腰に違和感がくることは少なく無かった。元々、腰は弱くないほうであるが、ソ之字立ちをやめ、腰の反りを無くしたところ、稽古による腰のダルさというものはここ数年間味わっていない。私の場合、パソコンの前での座り作業の方が腰に悪いようである。

 杖を使っての打ち込みと突きでは、そろそろこれまでの基礎的な動きからの展開を広げていってもいいだろう。W氏の場合は、反応と寄せ足が良いので、こうした組杖稽古では私としても良い稽古になる。

 今日は体術に関してかなり時間を掛けておこなった。「正面の斬り」では私自身接触している腕と腕の圧が高まらないようにフワリと崩せることが出来るようになった。微妙にこうしようと思っていることがどこか身体の働きとして作動してくれると、身体への信頼から力みというのは、取り除き易くなってくる。立ち技では、シチュエーション的な対応法を幾つかおこなった。私レベルではまだまだ術理として甘いが、剣術としての体術というものに向かっていかなければならないし、一点接触による崩しという極めて難しいところは、やはり目指さなければならない。抜刀術による、瞬間的な身体各部の働きと、杖術による自由でありながらあらゆる動きにも対応出来る身体の調和、それらを人間相手にどのように対応来るかということも、稽古の中では取り入れていく必要がある。自分の身体がその位置にその状態で入れるか、相手の動きに対し臨機応変に淀みなく先を取れるか、さまざまな術理が無意識レベルで働けるには、どのような稽古法がいいのか。考えることはたくさんあるが、少なくとも2年前、1年前と比べれば、前に進んでいるだろう。これから年月を掛けて、ご縁のある方とともに、こうした稽古会での技の質を高めていきたい。

 先日、私がポルトガルに行った時のことに興味を持たれた方がいらっしゃったので、スマートフォンではページ横にあるカテゴリが表示されていないかもしれないので、ここにリンクを貼っておきます。併せてインドネシアでの記事も掲載しております。

 「武術稽古の旅」
 最初の記事は画面一番下にスクロールして下さい。


 2016年6月18日
 「抜刀術 特別講習会」
 
 (お申し込み受付中)

 2016年7月18日
 第8回 GM happy コラボレーション 「剣術と立ち回り」
 
 (お申し込み受付中)

 「金山剣術稽古会」 
 (会員希望者受付中)

 6月稽古日程


2016-06-08(Wed)
 

「何か」を知るために

 昨日火曜日の「高齢者のための剣術教室」では、杖の十連円打までをおこなった。しばらくは十一連円打までにして、皆さんがどこまで出来るようになるかを見ていきたい。

 後半は斬り結びからの斬り返しを歩を進めながらおこなった。これは十連円打のお陰で、皆さん覚えがよく脳休めの稽古メニューとしてたまにおこなおうと思う。

 最後は抜付之型十七番をおこなった。この稽古では、それぞれが苦手な番号を稽古出来るのでこれからも継続しておこないたい。

 お昼は、レストランで8名の刀女子達とランチタイム。この日はいろいろと女子トークが盛り上がっていたが、やはり多勢に無勢、会話がいつもと違ってきます(笑)。行き付けのマッサージの先生から肩回りの動きが良くなったと言われた生徒さんが、これまで内緒にしていたそうであるが、「剣術やってます!」と先生に言ったところ、先生から「それは良いですね!」とお勧めになられたそうである。最近はそうした生徒さん達の喜びの声を聞くことが何よりの楽しみである。

 高齢者の方こそ、こうした身体の使い方を覚えながら、心地よく感じられる感覚の中で、相手と教え合いながら、前に進んで行ける喜びを知っていただくことは、さまざまにある武道武術の中でも、こうした稽古体系の柔軟さというものは、甲野善紀先生とお会いしなければ間違いなく出来なかったことである。

 このクラーチ剣術教室の素晴らしいところは、生徒さん全員にやる気があり、「何かのために」といった、実績や肩書きのために時間を割いているのではなく、今その瞬間を全力でおこないたいということが全員から伝わってくるので、ワイワイと楽しみながらも、真剣にその場の舵を切り続けることが出来るのは皆さんの熱意によるものである。本当にこれからもケガや大病をせずに、活き活きとこの教室をみなさんと一緒に盛り上げていきたい。

 夜からは、一ヶ月半振りに松聲館に行き、甲野善紀先生のメールマガジンの撮影と稽古をおこなった。その時の内容については、メールマガジン風の先、風の跡~ある武術研究者の日々の気づきに動画付きで毎月2回配信されております。

 昨夜の松聲館では、いつもの田島大義さんと共に、体術や剣術をおこないながら、人間の運命と武術の技について深く伺う事ができ、私にとって非常に得がたいひと時であった。今の私があるのは、確実に、こうした空間を身体で感じさせていただいていることに相違なく、私の場合あまりいろいろな方との交流が無いが、毎月お会いする空気投げ研究家であり、松聲館技法研究員の田島さんや個人的に大変お世話になっている松聲館技法研究員の井上欣也さん、以前は私も忍者道場に何度か伺ったことがある武蔵一族の忍者、習志野青龍窟さんとは年に一度のDVD撮影でお会いしているが、ちょっと知らないうちに、テレビやラジオに出演されている。宴会芸でもあるIさんの十八番「一人武術家討論会」は何度聞いても涙が出るほど笑ってしまう。来月は田島さんが月刊秘伝7月号に登場されるそうで、これはもう買うのが楽しみである。

 武術稽古には、孤独に感じられることもあるし、上手くいかないことに打ちのめされそうな自己嫌悪に陥ることもある。だが、そういう自分とどういう風に向きあい、次なる未来のために、その瞬間が与えられているのだとしたら、その瞬間をいかに受け止め「何か」をつかむことに、生きていることそのものと言える、理屈ではない実感がそこに存在しうるのではないだろうか。

 これからの人生は想像もつかないが、武術稽古を通じて「何か」というものに、これらの人生の時間の大半を費やしていくことに間違いはないだろう。


 2016年6月18日
 「抜刀術 特別講習会」
 
 (お申し込み受付中)

 2016年7月18日
 第8回 GM happy コラボレーション 「剣術と立ち回り」
 
 (お申し込み受付中)

 「金山剣術稽古会」 
 (会員希望者受付中)

 6月稽古日程


2016-06-08(Wed)
 

子供から教わること

 本日は、高田馬場にてI君と稽古をおこなった。昨日のgold castleの若い生徒さん達もそうであったが、健康的に日に焼けている姿が子供らしくていいなあと感じる。I君との稽古ではまず身体の特性を見ながら進めてきているが、今日は一つ大きく歩を進める通称アメンボが得意であることが分かった。話が逸れるが、アメンボの名前の由来は、飴のような甘い香りを放つことから付けられたそうであるが、私としては池に浮かぶたくさんのアメンボを見ていると、まるでポツポツと雨が降り始めたように見えることから、名付けられたものだと思い込んでいた。

 そのアメンボを高田馬場の剣道場でおこなったが、I君は三歩で7.68m先の壁を触ることが出来た。この距離は大人でも大変であるが、いろいろと身体のバランスや筋力などを見ながらおこなってきたなかで、このバランス感覚と自然と出来ている足の使い方にはなかなかに盛り上がった。

 最長記録からスタート位置まで、I君の杖と私の杖を縦につなげて、一本約128㎝なので、「128㎝+128㎝は?」じゃあ、「256㎝×2は?」じゃあ、「512+256は?」というふうに算数をおこない、768㎝であることが分かった。床面を助走無しで滑りながら三歩で768㎝先の壁を触るには、滑っている間の重心バランスが足裏の摩擦係数を変動させるので、体重が軽い子供とはいえ、小さな身体で楽しんで取り組んでいただいた。その流れで杖を用いての「三進五退」をおこなった。これも漢字を覚えておくように書き方を教えた。

 この「三進五退」は読んで字のごとく(私の付ける名前には動きそのものの漢字が多いが・・・)三歩進んで二歩下がる♪という歌があったが、三歩進んで五歩下がる動きである。身体のバランスが乱れず、地を滑るように打ち込むことが出来るための身体の使い方の習得を楽しくおこなうには効果的な稽古法であるだろう。

 今日はI君の集中と気合いが、傍で御指導されていた伝統空手の師範の方に褒められ、少年と大人二人によるマンツーマンでの集中した稽古というのは、その難しさを知っている方には目に留まり易いものであるのかもしれない。今日はI君のお陰でかなりの方だと思われる伝統空手の師範の方とご挨拶を交わすことが出来た。

 木刀による剣術稽古では、さまざまに今出来る稽古内容を探ってきたが、斬り結び、斬り返しによる歩の移動が良さそうである。子供というのは、出来ることに対する反応と、出来ない事に対する際の反応にあきらかな違いがあり、それは無理やり押し付けても悪い結果にしかならないのは分かっているので、その中で出来ることに対しその方法をお伝えし伸ばしていくことが、のちに自ら難しい事にチャレンジしようとそこに至るまでの経緯として問題解決に対し嫌悪感を記憶させてはならないのである。

 注意というものはやろうと思えば幾らでも出来るが、間違い探しクイズではないので、その子の集中力と、興味と自信と、その稽古終わりの印象を脳が記憶し、次への意欲へと駆り立てることから、「稽古の終り方」というものも大事である。

 今日は最後に、抜刀術「後方突き」での注意点でどこを直したかというポイントと、それにつながる「逆手納刀」でも同様にどこの動きをどのように変えたかということを、自分で語らせちゃんと答える事が出来ていた。このことは私としてもその瞬間に気が付いたことであり、小さなお子さんとの稽古として一つ勉強になった。

 子供は子供らしいのが一番であるが、稽古の時間は大人扱いしているので、本人の自主性でおこなうようにしている。嫌なものを無理やりおこなっても意味が無いし、私のところで稽古に参加される方には、自主性に委ねれば問題にはならない。子供への指導法として非常に可哀想な反面教師ならぬ反面親子がここではない夜間の個人解放の稽古場で見ることが出来る。思いやりのある子供に育てるには、憎しみを与えても、その憎しみを伝達するだけであり、なぜ愛する我が子に対し憎しみになるのかということを、自身の問題として親は重大な過失をおこない続けていることに気が付かなければならない。同じ血を分けた子供とはいえ、一人の人間なのだから。


 2016年6月18日
 「抜刀術 特別講習会」
 
 (お申し込み受付中)

 2016年7月18日
 第8回 GM happy コラボレーション 「剣術と立ち回り」
 
 (お申し込み受付中)

 「金山剣術稽古会」 
 (会員希望者受付中)

 6月稽古日程


2016-06-07(Tue)
 

次回は誘いをテーマに

 本日のgold castle 殺陣&剣術スクールの講習は戸越体育館で夕方の部と夜間の部を続けておこなった。15時00分から21時30分まで剣道場で講習をおこなったことになる。夕方の部が終わり夜間の部が始まるまで残って杖の二十連円打の練習をおこなう方も増えてきた。私は合間に食事を済ませ、その間の時間少し見ることが出来た。この二十連円打は私の剣術稽古会ではおこなっていないが、クラーチ剣術教室やこのgold castleでは非常に人気がある講習内容の一つである。

 夕方の部では二十番目まで到達されてきた方がかなり増えてきた。これについての影の功労者はHさんであろう。居残り稽古までつけて下さり(教えたがりとはまるで違う相手にとっての思いやりとして)そうした熱が、今日参加された方の居残り練習にも伝染し、そうした活き活きと純粋に身体を動かすことに興味を持って取り組まれている姿はいいものである。今後はそうした次なるHさんのような方が現れることを期待したい。

 ご婦人Oさんとの稽古では、久しぶりに四方突きをおこなっていただいた。以前から力みが呼吸に関係している感じを受けていたので、動きのつながりのことも含め、今日は四回突くまでの間に、二呼吸吐きながらおこなっていただき、最終的には一呼吸でおこなっていただくようにした。一度ずつに止まってしまう動きを変えるには、一呼吸でおこなうと変わってくる場合がある。さらに大きく息を吐くことが体力面や、内臓になんらかの好影響を及ぼすのではないかという考えもあってのことであるが、無理のない範囲でおこなうことが大切である。

 講習では扇足に時間を掛けておこなった。この扇足は足の開き方から私が言葉で伝えるのに便利なため名付けたものであるが、かなり使用頻度が高い身体動作の一つである。股関節の外旋と内旋を使うものなので、可動域の向上と、足裏をフラットなままおこなうため、床面との接地圧を、膝や股関節で微妙に調整する感覚を身につける稽古でもある。加えて左右への重心配分を掴む稽古でもある。

 夜間の部では、夕方の部に比べ二十連円打を最後までおこなえる方が少なく、それぞれ同じ進み具合の方とペアになっていただいた。私自身、この動きを考えたものの自分で稽古をほとんどしていないので、ある段階でこの動きに対する質的な部分を見直す日がくるかもしれない。 合間にFコンビとHさんから誘いについてご質問があったが、次回の杖術講習ではこの「誘い」についていくつかおこなってみたいと思う。

 最近はフカフカコンビの成長が著しい。悩みながらも動きを習得した喜びというのは自分次第でもあり、そうした良き稽古パートナーに巡りあう事も重要である。

 今後もさまざまに状況は変化を見せてくるだろう。人生の時間をどのように使えるか、盲目な若さから見通しの利く年代へと、それぞれに人生は流れて行くが、そうした察知能力を身につけ対応していけることも武術稽古から学ぶことの一つであると思っている。


 2016年6月18日
 「抜刀術 特別講習会」
 
 (お申し込み受付中)

 2016年7月18日
 第8回 GM happy コラボレーション 「剣術と立ち回り」
 
 (お申し込み受付中)

 「金山剣術稽古会」 
 (会員希望者受付中)

 6月稽古日程


2016-06-06(Mon)
 

脳の交通渋滞

 昨日金曜日は朝から思考力が低下し、考え事をしようとするとそれを遮るようなモヤモヤした疲労感に襲われ、今日土曜日も朝から調子が悪かったが、夜になりようやく落ち着いた感じになった。身体的な疲労感より頭の方が何か寝ている間に上手く整理出来ていない様で、次の日に持ち越したまま、脳の回路が交通渋滞を起こしているような感じである。なので、時間が過ぎるのを待つまで、久しぶりに音楽を聴きながら今夜はリラックスして過ごしたい。

 まずは、一昨日木曜日の稽古から記したい。この日に、袈裟斬りに変化があった。それは最近よく言葉にしている「木の葉を隠すなら森の中」から足の使い方が変わり、それに伴い構えが若干変わり、そのことでこれまで重さと時間が掛かっていたと感じるそこからの振り方が、逆に軽く感じられるようになった。今後はこうした、目立つ部分を全体の中で抑えていけるような身体の使い方にしたいと思っている。

 寄せ足が両足に働くことで、歩の移動距離が伸びる。これを前重心からおこない、最終的な重心位置というものを今後は把握していきたい。重心位置と歩の移動は微妙な割合の中で変化しているので、そこを踏ん張らないことを前提に、得物の操法をどのように取り扱っていけるのか、また新しい稽古目標が生まれた。

 高田馬場と住吉のダブルヘダーは、それぞれに集中した稽古ができ、そのための稽古相手の存在も重要である。新たな気付きを得られたりすることに気を許した稽古相手の存在は重要であり、そうした日々を送れている事に感謝している。

 昨日金曜日は高田馬場でI君との稽古をおこなった。今回で3回目の稽古となったが、小学校5年生のお子さんが大人とマンツーマンで2時間稽古をおこなうというのはかなり大変なものである。私自身、武術稽古を始めた当初は、2時間最後まで頭に入れることは困難であった。

 こうした武術武道経験の無い若い方との稽古では、共通したものを見出すまでに時間が掛かる気がするが、子供というのは結構考えているものなので、自主性を大事に向き合っていきたいと思う。

 夜からは青木さんが来られ、混雑した金曜日夜の武道場で、7月18日におこなう立ち回りの動きをお互いに出し合ってみた。そのなかで、いろいろと取り入れるものや全体の構成の感じが見えてきたが、どうにもこの日は私の頭の調子が悪く、思考力が失われ2時間の打ち合わせのあと、ファミレスで23時まで打ち合わせというか、雑談に付き合っていただくことになってしまった。

 次回は私も万全な状態で打ち合わせをおこないたい。それにしても、青木さんの動きを拝見すると、躍動感と武術としての身体の使い方が自然と立ち回りに出ていて、やはり動きそのものに説得力がある。もう一つ書かせていただくと、2015年の函館五稜郭祭主催「第28回土方歳三コンテスト」演技部門で優勝した青木さんは、純粋に土方歳三という人物についての想いをあの場で表現されており、個人的な野心のためでなく、ここで記すのは憚られるかもしれないが、親孝行のためでもあり、いろいろな状況を以前から知っていたので、優勝されたときの経緯を聴いて目頭が熱くなる思いがしたのであった。昔からの武術稽古仲間でもあり、激しい稽古を重ねた数少ない友人の一人でもあるので、立ち回りのコラボレーション企画を私の方から青木さんにお願いしたのである。

 高田馬場でもたくさん殺陣をおこなっている団体がいて、自然と各グループの稽古というものが目に入ってしまう。さまざまなグループや団体とご縁があれば交流して、「説得力のある技術を表現していけるための発展」に全体的な流れとして交流が持てれば、また日々の出会いが広がってくることになるだろう。

 そして本日は、戸越体育館でgold castle 殺陣&剣術スクールの講習をおこなった。この「gold castle 殺陣&剣術スクール」という名称も、新宿にあるスカラ座(2015年8月に閉店。今はツノハズとして店主が変わり営業)で私から提案したことを記憶している。カタカナ表記はパチンコか夜の街を連想しそうなので、あえて英語とし、他の団体との差別化を図り、初心者の方でも参加しやすいように全体的な文字から伝わる印象を柔らかくした。

 当初は、横文字名称に気恥ずかしい思いがしたが、こうして定着してくると不思議なもので、文字の見え方も変わってくるし、自然と言葉に出てくるようになるから面白いものである。そうした影響から、さらに気恥ずかしい「GM happy コラボレーション」という限定講習会を開催しているが、これに関しては初めから略称をイメージして付けたもので、「ハピコラ」で徐々に定着している気がする。

 「金山剣術稽古会」や「抜刀術特別講習会」に関しては、色分けしている稽古空間であり、そうした空間の名称はそのように意識している。今後「杖術特別講習会」を開催することになるとしたら、おそらくそうした内容と空間での講習になるだろう。

 話が逸れてしまったが、今日の講習では、扇足でさまざまに方向転換をおこなった。ご婦人Oさんの扇の移動範囲が大きくなっていたことに驚いた。今日おこなった相手を前後に二人つけての組杖稽古でもOさんは間違うことなくおこなうことが出来た。これには参加者の皆さんも驚かれたと思う。リウマチを抱えながら、33㎏の体重で真剣に付いて来ているOさんも出会ったときは69歳だったと思うが、今は71歳となり当時と比べ活き活きと若くなられた。これに関しては稽古だけでなく、「姐さん」と慕う生徒さん達のお陰でもある。

 これからも相手を思いやり自らを高めていける空間を作っていけるように、私自身精進していかなければならないと思う。そのためには、一回毎の講習や稽古というものに全力で向き合っていきたいし、そうで在り続けられる時間の使い方をこれからは作っていかなければと感じている。

 今日の講習始めに思わず口を衝いて出てしまった「体調が悪くても、道場に来て稽古着を着てしまうと、いつもそうである自分に自然とスイッチが切り替わり、嘘のように何でもなくなることがあります。それはこれまでの稽古に対する取り組み方の積み重ねですから、いつもそうである自分であるための稽古時間を大事にして下さい。」という風なことを全くそのようなことを言う積もりもなかったが、言葉が先に出てしまった。

 私自身稽古に関して大事に感じていることは、「嫌な記憶をこの場に宿したくない」ということである。自分をごまかさず、甘えずに、そうした雑念が具体的な実績として記憶されてしまうと、これからの長きに渡り悪影響を及ぼすからである。そうしたことは、自然と人の縁にもつながってくるものなので、十分注意が必要である。

 さて、脳の渋滞も流れが元通りになってきたようであるが、明日になって見ないと分からない。明日はどんな出来事があるだろうか、戸越体育館剣道場にて、夕方の部と夜間の部で皆さんをお待ちしています。


 2016年6月18日
 「抜刀術 特別講習会」
 
 (お申し込み受付中)

 2016年7月18日
 第8回 GM happy コラボレーション 「剣術と立ち回り」
 
 (お申し込み受付中)

 「金山剣術稽古会」 
 (会員希望者受付中)

 6月稽古日程


2016-06-05(Sun)
 

第8回 GM happy コラボレーション

 2016年7月18日(月)海の日に特別講習会を開催いたします!

 この企画は私、金山孝之がこれまで出会ってきた人の中で、人柄も含め才能のある方とともに講習会をおこなうことで、この企画に参加された方が楽しく有意義に幸せなひとときを体験できることを目指したものであります。そして私自身、この人とともに講習がしてみたいと、互いのセッションからその空間に何が生まれるのか非常に楽しみにしていることから、タイトルをGM happy コラボレーションといたしました。

 第8回目の GM happy コラボレーションは今回で3回目となる「剣術と立ち回り」です。お馴染みのゲスト講師は、2015年5月、函館五稜郭祭「土方歳三コンテスト」演技部門優勝の青木賢治さんをお招きし、これまでの倍の4時間講習でおこないます。今回は動きに集中していただくためにセリフを少なくし、カラミを増やした1対複数の立ち回りをおこないます。主人公である宮本武蔵を全員におこなっていただく予定ですが、さらにカラミ役を一人、または二人分おこなっていただきます。大変な方には、武蔵のみ、武蔵も大変だと思われる方は、カラミ役を一人、もしくは二人分おこなっていただいても構いません。分かりやすく言いますと、参加者の希望と講師の判断により、配役を1人~3人分おこなっていただきます。そして今回は青木さんに書いていただいた台本をここに掲載いたします。

 
【講習内容台本】 (イメージとしてセリフは書いてあります)


『死闘、一乗寺下り松』

京都。八大神社前。
一人の剣客が目を閉じ、黙して座っている。
淡雪降る、静かな夜である。

武蔵「・・・」

剣客は、ふと合掌して祈ろうとした自分に気付き、首を横に振る。
剣客は傍らの剣を手に、ゆっくりと立ち上がる。
そのまま歩き出し、夜の闇へと消える。

ナレーション
「京、吉岡道場と宮本武蔵の争いは熾烈を極めていた。当主の伝七郎、清十郎を立て続けに武蔵に斬られた吉岡一門は、武蔵と果たし合いにて雌雄を決することを約束させる。
決戦の舞台は、京都、一乗寺。昨夜の淡雪が残る、静かな夜明けであった・・・」

まだ若き当主・吉岡又七郎と世話役の源佐衛門が本陣にいる。
又七郎はどこか落ち着かない様子。

又七郎「・・・卑怯ではないのか」
源佐衛門「その話は十分に致しました。先に無法をいたしたのは武蔵にございます」
又七郎「何人集まったのだ?」
源佐衛門「命を捨てる覚悟の者は何人もおります。さしあたり、十人ほど。後からまた来ます。しかし、底冷えしますな」
又七郎「焼き石を持ってきたよ」

又七郎が懐に手を入れて焼き石を探す。背後に武蔵が立っている。

又七郎「・・・」

又七郎が武蔵の存在を感じ、振り向きざまに抜刀しようとしたところを、一瞬で間合いを詰めた武蔵に斬られる。

源佐衛門「若っ!!」

源佐衛門が武蔵に斬りかかる。武蔵は又七郎を源佐衛門に突き飛ばす。
源佐衛門が思わず又七郎を受け止めたところを突き殺す。

源佐衛門「(瀕死の状態で)武蔵だー!!」

吉岡の門下たちが集まってくる。

門人「若!」
門人「おのれぇ!」

斬れ、斬れ、と口々に叫びながら門人たちが斬りかかる。

武蔵は多数を相手に立ちまわり、相手の脇差を奪いながら、いつしか二刀を手にして戦う。
死闘の末に、武蔵は全員を斬り伏せる。

門人「・・・武蔵・・・!」

斬られてもなお、戦う意志を残しながら最後の門人が息絶える。

静寂。
荒れた息を整え、自ら築いた屍を見渡す武蔵。
いつしか武蔵は目を閉じ、祈るように両の手を合わせている。





2016.7.18 第8回 GM happy コラボレーション



 【開催日】
 2016年7月18日(月)海の日


 【開催場所】
 品川区 総合体育館 柔道場
 (JR五反田駅、JR大崎駅、都営浅草線五反田駅、東急池上線五反田駅)
 いずれも徒歩10分ぐらいです。
 

 【時間】
 12時30分~14時30分 『前半の部』

 14時30分~15時00分 『休憩』

 15時00分~17時00分 『後半の部』 

 18時00分~ 『懇親会』 (自由参加)


 【参加費】
 4.000円 
 (懇親会でのお食事代は別途それぞれにお任せいたします)


 【お申し込み方法】
 こちらのブログのお問い合わせフォーム、またはこちらの「こくちーず」より下記の内容を明記して送信下さい。(※お問い合わせフォームからの場合、スマートフォンはPCビューに変更する必要がありますのでご注意下さい)

 ①「氏名」
 ②「年齢」
 ③「性別」
 ④「懇親会の参加または不参加」 
 ⑤「木刀または竹光の有無」



 【青木賢治さんのプロフィール】
2008年より中国武術「韓氏意拳」「剣体研究会」や松聲館の武術に出会い、研鑽を重ねる。
舞台俳優としての活動の傍ら、「虚飾集団廻天百眼」などの劇団の殺陣振り付けを担当。
2015年5月、函館五稜郭祭「土方歳三コンテスト」演技部門優勝。

東洋の技芸に幅広く興味を持ち、ペルシャ音楽演奏者、インド占星術士としての活動も行う。
2009年よりペルシャ古典楽器演奏家サーシャーバリー・ハミド氏に師事。ペルシャ太鼓トンバク、葦の笛ネイを学ぶ。

インド占星術はジィーティッシュ・アーチャリアの清水俊介師、ディーパック・ビサリア師に就いて学び、現在ではプロの鑑定士として活動中。

 (活動履歴)
2008年より「虚飾集団廻天百眼」本公演『鬼姫』『死ぬ機械』他、シェイクスピア演劇、小劇団などで殺陣振付を担当
2011年 池袋のイラン料理店「ペルシャン・ダルビッシュ」にてhamid師と演奏活動を始める。
2014年 日本ジョーティッシュ協会インド占星術コース修了。
2014年6月 イランイスラム共和国大使館主催ノウルーズ祭のイベントで演奏を行う。
2015年5月 函館五稜郭祭主催「第28回土方歳三コンテスト」演技部門優勝。
2015年7月 三越日本橋本店のペルシャ絨毯展にて演奏を行う。


 こちらのブログ以外にでも、私や青木さんに直接お申し込みいただいても大丈夫です。初めてお会いになる方、久しぶりにお会いになる方、いつもお会い出来ている方、ぜひお気軽に参加してみてください。お待ちしております!


2016-06-02(Thu)
 

「見ているだけ」という理想形

 本日の「高齢者のための剣術教室」では、着替えに時間が掛かってしまい開始時刻丁度に入室したところ、すでに皆さん杖を手に取り、八~十連円打を確かめるようにおこなっていた。「おお、これはすばらしい!」と、しばらく開始するのを待ち、皆さんの様子を眺めていたのであった。ワイワイと賑わいながら、ああでもない、こうでもない、と言いながら開始まで待ちきれずに始めている姿に思わず見とれてしまった。

 世話人Oさんから「号令お願いします。」とその様子にOさんも苦笑気味に私に声を掛けてくださり、賑わっている様子に水を差すようであったが、「それではみなさん!申し訳ないですが、始めさせていただきます。」と皆さんから笑いが起こり、「体はすっかり温まっているとは思いますが、すみません・・・準備体操から始めさせていただきます。」と、さらに笑いが起こり、いつもの状態があるからこそ、こうしたチョットした言葉や反応に笑いが起きてしまい、それがまた楽しいのである。

 今日は普段あまりおこなわない突きを歩を進めながら同時に後ろ半身を開きながらおこなったが、かなりの方が得物に慣れてきており、その脚部の移動と突きの動作に大きな違和感も無く、私自身驚いてしまった。

 休憩を挟んで、皆さんお待ちかねの「十連円打」をおこなった。今日はいつもとペアメンバーを変え、これまでに組んでいない方々でおこなっていただいたが、これが大変良い結果となった。

 まず、相手が変わることで緊張感が変わり、もう一度動きを見つめ直す新鮮さが生まれたこと。次に、各ペアごと自由に教えあい、互いに新鮮さの中で楽しんでおこなわれたこと。さらには、そのペアが自由にいろいろな方とのペアに変わり、それぞれに教えあい、誰一人としてジッとしている方が居なかった事。

 そうなってくると、私はもうニヤニヤしながら見ているだけの状態であり、間合いにだけ目を光らせていたが「こうして、なにもやる必要がないのが理想なのではないだろうか・・・・・・」とその瞬間を味わっていた。

 信頼関係のもと、空間が安定し、伝えるべき事が伝われば、あとは「見ているだけ」というのが、一つの稽古の理想形かもしれない。最初から最後まで喋り倒すのは、「伝わっていない」ということ・・・かもしれないし、伝わるためのものが何か欠けているのかもしれない。もちろん、伝えるべきことは沢山あるが、それを言うよりも、本人が率先して気が付くようにおこなうサポート役に回れるか、そういう空間が出来ているか・・・ということになると、私自身まだまだ色々な場所で反省点が見つかる。だが、これも全ての空間に当て嵌まるかと言えば決してそうではない気もするので、その場の状況に応じて、空間を活かすために対応していかなければと思う。

 講習の最後に、久しぶりに懐かしい抜刀術をおこなった。横に斬る抜付はおこなっているが、下から上に斬り上げる抜刀はこのところおこなっていなかった。今後この下から上に斬り上げる抜刀術を、現在の私の感覚でどういう風になっていくのか焦らずに研究して見たいと思う。

 休憩の合間にNさんとお話したが、なかなか覚えきれずに悩んでいらっしゃるようであったが、少しずつは確実に前に進んできている。おそらく、これまで視覚にたよっておこなってきたことを、今後は徐々に自分の手の位置、足の位置、杖の位置、などを見なくても確認出来るようになってくると、Nさんが仰っていたように、上手くいったことも、失敗したことも、よく分からないという実感のない動作では無くなって来るだろう。やはり、視覚に頼ることの弊害というのは、こうした「動きの実感をつかみ難い」ものであり、自分で自分の身体がどうなっているのかを感じ出す実感が芽生えてくれば、まず、失敗の原因がハッキリとなり、それを自分で修正していけることに喜びが生まれるものだと思う。Nさんにお伝えしたが、「今は、そうした段階に入りかけているところですから、心配しなくても段々と気が付いてくるようになりますよ。」と、これまでに見てきた高齢者の方々の経験からそのようにお伝えしたのである。そのNさんが私に嬉しそうにポツリと仰っていただいたのが、先日の健康診断で、骨密度の数値が上がったらしく、「食べるものは気をつけているけども、ここで体を動かすようになって良くなったんじゃないかしら。」とその笑顔が強く印象に残った。

 この教室では、上手くなることよりも、楽しく頭と身体を使うことが本来の目的であり、その楽しさのために技術の習得がある。だが、楽しめない内容であれば、技術の習得より、何をお伝えするかということに工夫が求められる。そしてそうした皆さんがああだわよ、こうだわよ、と言いながらワイワイ自発的におこなっていることが私にとってはこの教室の理想である。

 講習後はお昼をレストランでご馳走になり、もう書くのも恥ずかしいが(書かなければいいのだが・・・)4人の方が大盛りで注文され、それぞれの方が取り皿に、「ハイ先生どうぞ。」と、沢山のご飯の量となってしまい、これを完食することが恒例となってしまった。二十代の若者ならまだしも四十代の私がこのようにしていただくのはかなり恥ずかしいが、これも愛情と受け取って残さないことに務めている。

 今日の話題は、なんといってもパワフルなSさんの怪奇現象(?)話であった。元気一杯のSさんが意外に怖がり屋さんであることに、その場が楽しく笑いに溢れた。そのほか、7月に87歳になられるDさんから膏薬(こうやく)という言葉が出て、今で言う湿布にあたるものと知り、そのほか、ヘルメットのことを当時は鉄兜と言っていたり、私はそれは冗談かとしばらく思っていたのだが、どうやら本当にそう呼んでいたらしい。横文字が禁止された時代の言葉には、今聞くと面白いものがまだまだあるのだと思った。

 今夜NHKの番組でバーチャルリアリティ(VR)がこれから世界中で12兆円の市場となると言っていたが、その魅力的な世界感の裏に想像できる今後の新たな社会問題を想像し怖さを覚えた。ロボット技術の発展や、自動運転の自動車、空を飛び交うドローン、これからの技術が便利さと引き換えに、人間の対応力を大きく欠如させるものとならないようにと願いたいのであるが、何かを得るには何かを失うのが世の常であり、そういう時代を生きていかなければならないということである。ターミネーターやマトリックスのような出来事が映画の世界だけであって欲しいとリアルな怖さとして感じている。これからの10年で世の中は相当変わるだろう。

 後味が悪くなってしまったので、話題を変えて・・・・・・

 二十連円打の一番から二十番までの名称をプリントに印刷いたしました。併せて、gold castle 殺陣&剣術スクールの剣術クラスの講習内容を若干内容を改定いたしましたので、欲しい方はお渡し致します。

 今夜は火星が再接近ということであるが、曇り空であったためまだ見ていない。普段から火星は見ているが、今日に限って見れていない。これから外に出て見よう。


 2016年6月18日 抜刀術 特別講習会 【お申し込み受付中】

 金山剣術稽古会 【会員希望者受付中】

 6月稽古日程


2016-06-01(Wed)
 
プロフィール

金山孝之


     金山 孝之
  Takayuki Kanayama


松聲館 剣術技法研究員

金山剣術稽古会主宰

Gold Castle
殺陣&剣術スクール主宰

高齢者のための剣術教室
クラーチ剣術教室講師


――――――――――――――

1975年生まれ
福岡県 北九州市出身
東京都 世田谷区在住

1999年
映画監督中田秀夫氏との出会いにより俳優デビュー。他分野では、マンダムのモデルや舞台のプロデュース公演などの活動をおこなってきた。

2006年
小林照子先生とのご縁から  『 からだ化粧 』のモデルを務める。

2009年
武術の道を志しそれまでの活動を一新し武術稽古と研究に励む。

2011年
武術研究家甲野善紀先生に師事し身体の使い方を研究しながら、『 抜刀術 』『 剣術 』『 杖術 』『 体術 』などの稽古と研究に取り組んでいる。また、先生の書籍、番組撮影、記録映像、その他演武等における打太刀や受けを務めている。

2013年
刀と身体操作の技術向上を目指し裾野を広げるべく
『 Gold Castle 殺陣&剣術スクール 』を立ち上げる。

2014年
甲野善紀先生より
『 松聲館 剣術技法研究員 』という名称を頂き、自身の経験を活かした指導法を各道場等でおこなっている。
 
高齢者向け住宅にて
『 高齢者のための剣術教室 』をおこなっている。

日信工業株式会社の製品『 SAMURAI BRAKE 』のプロモーション活動をおこなっている

2015年
『 金山剣術稽古会 』を立ち上げ、現代における武術稽古の必要性を、身体と心で学べる場として活動している。

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ご質問や、稽古参加希望の方はこちらの【 お問い合わせ 】よりご連絡下さい。

その他ジャンルを問わずお仕事のご依頼や『 剣技指導 』などのご依頼も受付けておりますのでこちらの【 お問い合わせ 】よりご連絡下さい。

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