時間の有効活用

 今日はgold castle 殺陣&剣術スクールの5月最後の講習が終った。ゴールデンウィークから始まった5月はあっという間だった。2016年になって5ヶ月間が経とうとしているが、私の環境を振り返ってみると、gold castle 殺陣&剣術スクールとしては2年目、3年目を迎えた生徒さん達のレベルアップを確認出来た。だが、私としては2年目、3年目を迎える方々の動きや意識を拝見するに、我々講師の実力不足を感じている。このことは積極的に反省しなければならない。

 技術、集中、周囲に対する配慮、同じ過ちを繰り返さない意識、まだまだ疎かな点は多い。気付くこと、気付くべきこと、敷居は低くとも、意識は高く持ちたいものである。もちろん、ピリピリした空間は逆効果であるが、笑いの中にも甘えのない行動が次なる笑いへとつながっていくだろう。生徒数は今年の4月と5月に一気に増えた感じがあるが、全体数としてはここ1年ほど大きな変化は無い。コマ数により大体の人数というものは自然と決まってくるので、よりよい空間を提供し、ご縁のある方とともに進んで行きたいと思う。

 クラーチ剣術教室では、生徒さん達も皆元気に順調にそれぞれのペースで進んでいる。ご婦人Oさんが指導のサポートを務めてくださるようになった。ここでの講習は私にとっての癒しの場でもあり、皆さんから逆にパワーを頂いている。これからの超高齢社会に向けて私が思うことは、やはり人生経験を積んだ方の言葉や、人間関係についてのアドバイスや対応法、そして安心感のあるユーモア満載のお喋りというのは、住み良い暮らしに欠かせないものであるように思う。そういう方を敬い若い方が共に活動して生きていける世の中になれば、礼儀や思いやり、そして知恵や対応策というものを学び、互いにプラスになっていけると思うのであるが、やはり生きていくということは、いつ何時なにが起こるか分からないものなので、他人任せには出来ないものであろう。

 金山剣術稽古会では、新しく小学生の会員が増え、私としても時間を掛けて指導者としての立場に責任を持ち、真剣に向き合って行きたいと思う。大人の会員もこの稽古会の雰囲気に馴染んできたように思う。6月からまた新しく参加される方がいらっしゃるので、今後も少人数制でおこない、基本的に毎週参加される方とともに武術稽古というものをともに考えながら進んで行きたいと思っている。

 GM happy コラボレーションでは、井上さんや青木さん尾崎さんとこれまでおこなってきたが、私の予想以上の成果を挙げる事が出来たと思う。現在まで7回開催しており、今後はどういうコラボレーションが実現出来るか分からないが、私としては開催して良かったと思える方には何度もお願いしたいと思っている。

 抜刀術特別講習会では、先日で5回目を迎えたが、私としては技術を全て伝えることをここでおこなっているが、それは、簡単には出来ないものであるから、技術を伝えざるを得ないものであり、盗まれる、とか私より上手くなられては困る、とかそういった考えは全くない。そもそも、こうした技の元には甲野善紀先生の技があり、未熟な私であるが、自分が学び武術に救われた思いをお返しするには、自分と同じようにこうした技術を習得しこれからの人生に役立てていっていただける事が、私が受けた恩に対するお返しであると思い続けている。昨日のブログで陰と陽のエネルギー源に付いて記したが、人生の道を明るく照らして行ける陽でありたいと私は願う。

 今後は、杖術特別講習会の開催を思案しているところであるが、開催希望者の声によって検討したいと思う。抜刀術特別講習会も、居合刀持参者が増えてきているので、真剣に近い居合刀を使うということは、剣術としての身体の使い方を学ぶ第一歩でもあり、刀もどきを扱う操法が、誰が決めたか「そういうものである」という事にここ数十年の間になってしまっているようであるが、形を学ぶことよりも、その道具を使っての身体操作を学んだほうが、あらゆる動作に対応でき、自分で自分の身体を考える当たりまえに必要なことが出来るようになってくる。

 全体的な流れとしては、それぞれにおいて安定的な空間作りが出来てきている。今後はそれらをどう学びの場として高めていくことが出来るのか、そうした部分を一人稽古や、井上さんとの交流稽古、そして甲野先生にお会いした際に感じ取っていかなければならない。

 さて、本日の(と言ってもすでに夜明けが近いが・・・・・・)講習では、品川区総合体育館剣道場で夕方の部と夜間の部を続けておこなった。まず、夕方の部では、一年三ヶ月振りにSさんがお越しになられ、元々身体をあまり動かせないこともあり、長期休講されていたのであったが、また来月から参加されることとなり、今日は見学に来られたのであった。その間何度かメールでのやり取りがあったが、こうしてまた訪れていただくことは何とも嬉しい気持ちである。

 私から提案させていただいたが、皆さんと同じように身体を動かせない方は、殺陣クラスの時間帯に私がご婦人Oさんに指導しているように、その時間に出来るメニューをおこなう方が、そういうハンデのある方にとっては有意義な稽古時間になるものと思う。

 講習では、「蛙の真っ向」をおこなったが、僅かな回数でも汗が滴り落ちてくる。腿の引き上げが2回入ることにより大腰筋を働かせ、床面ギリギリまで深く斬り下ろすことで体幹も働き、股関節も深く屈曲させるので、可動域を上げる働きもあるかと思われる。

 夕方の部では進行上、組太刀稽古まで行けなかったが、その分納刀法を全てジックリとおこなった。覚えたところからどう変化していけるかが、自分で自分を観て気が付かなくてはならないところであり、どのような動きに於いても、もう出来ているというものは実のところ存在しない。だが、いつまでも同じ稽古をしていては、意欲が失われ成長しないので、意欲とともに自分を観ていける稽古をおこなうことが習う側、伝える側にとっても重要であり、そのことは自身の動き、あるいは生徒の動きに表れているものであり、それが言葉で取り繕ってもごまかせない結果と言えよう。

 夜間の部では、組太刀稽古まで進めることが出来た。この組太刀の名称を考え中であるが、あらためて記載したい。この組太刀では、最後に仕太刀が胴斬りをおこなうが、ほとんどの方が「抜き胴」になってしまっていた。まあ胴を斬るのは殺陣ではもっとも多い斬り方であるため、身体が自然と抜けたくなるのだろう。私としてはこの重心移動によるスライドしながらの胴斬りが、脚部の移動にあらたな変化をもたらし始めた。

 それは今日の夕方の部の殺陣クラスの時間帯に、下駄と雪駄で剣道場の床面を歩いている講習をおこなっていたので、私としては時間の有効活用のために袈裟斬りの稽古をおこなったが、そこで「木の葉を隠すなら森へ」の感覚が歩の進め方と剣の発するタイミングにこれまでに感じなかったタイミングを見つけ、歩を進めながら剣を振るというのはあまり興味が持てない稽古法であったが、今日のタイミングでは、歩を進めることで振ることが紛れるような感じを受けた。あまり長い時間稽古していないが、次回の稽古でこのあたりを研究していきたい。

 見ていて動きが良くなってきている方は、動きだけでない部分にも良い変化が感じられる。感覚を意識する事で、気付きやすい心理面にもなってくる。逆に鈍感というのは、感覚について言っている事が理解しにくいものが多い。鈍感であるということは、感覚ではなく錯覚であることなのかもしれない。とにかくどういう道を選ぶかは、自分自身であり、誰にも決められないものである。

 小鳥が鳴き始めたかと思えば激しい雨が降り始めた。気が付けば4時を過ぎている。今日はゆっくり出来る日なので、いろいろ溜まった用件を一つ一つやっていかなければならない。さて、今日に備えてこれから眠るとしよう。


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2016-05-30(Mon)
 

集中した講習会~時を忘れた懇親会

  本日の抜刀術特別講習会は参加人数も多く盛況となりました。ご参加いただいた皆様ありがとうございました。

 さて、今回で五回目となる抜刀術特別講習会であるが、諸々の事情で参加出来なくなった方が何人かいらしたにも関らず、所狭しと多くの方が参加され、2時間集中した講習であった。今日初めにお伝えしたように、「集中」ということについて、静かに、落ち着いた心境で、自身の身体を見つめながら、静から動へと動き出す瞬間に意識をおいて、身体的にも心理的にも居着いてしまうところにどう気付き、どう対応しようと考えるのかをテーマにそれぞれに取り組んでいただいた。

 空間の集中が高まると、発する声のトーンは落ちていく。これは私自身感じたことであったが、集中が高まると、より静かに、力みが抜け、自身の感覚をクリアにしていくための状態に身体が導いていくように思われる。自ら集中を手に入れるというよりは、その状態作りをし、身体に任せるほうが感覚的には得られやすいのかもしれない。

 今日の内容は、これまでと同様に納刀法からおこない、ある程度出来る方と、ほとんど初めての方に分けて別メニューでおこなった。

(今回おこなった抜刀術)
1.巴抜き
2.後方突き
3.津波返し/抜付
4.鷲眼一閃
5.隼抜き/天神抜き
6.逆手前方抜き
7.月風
8.趺踞からの抜刀

 今回は、やや蹴り足の呪縛から解かれつつあるHさんの寄せ足が良くなっていた。蹴らない事で、静から動への流れと、身体がまとまったまま移動出来ていることが、瞬間的に視野におさまっただけで違いが分かるものとなった。ここからさらに脱蹴り足となるべく実感を求め稽古に励んでいただきたい。

 先週の杖術で成長を感じたFさんが抜刀術においても大きく進展されていた。毎月追加受講で熱心に稽古されていらっしゃるので、この5月というのは大きな成長を実感出来た時期でもある。今後が益々楽しみである。

 男性陣も、何人か動きの良い方が参加されており、私としても伝えた技が客観的にどう見えるのか興味深いところでもある。今回初めて参加された古武道連盟の役員を務めておられたOさんの存在も、今日の講習会の雰囲気をより良いものにしていただくことになった。自宅に帰り、身体を動かしている際にフト、陰と陽にそれぞれのエネルギー源と、それらに惹き合う磁力のようなものがあることを確信的に感じた。

 簡単に言えば、陰のモチベーションと陽のモチベーションがあり、何かを集中的に継続しておこなっていくには理由が必要であり、その空間の集合体が陰のものであるのか陽のものであるのか、そうした色合いは引き寄せる縁にも関係してくるものと思われる。

 2時間+15分の講習を終え、15時からデニーズで懇親会をおこなった。今日は、この懇親会の着座位置が絶妙で、こうして普段顔を合わせない方や初めてお会いする方に意外な共通点があったり、ふだん話せない事も聞けたり、本当に時が経つのを忘れてしまっていた。「じゃあそろそろ帰りますか。」と、初めて時計を見ると18時44分であった・・・・・・。3時間40分も経っていたことに驚き、これまで2時間位で大体お開きになっていたのが、今回どうしてこんなに時間が経ってしまっていたのか、今でも信じられない思いである。

 これからも、憎しみや競争意識ではなく、人を思い、それぞれの気持ちのつながりを、自身の稽古に対する励みとし、純粋に日々の稽古に没頭出来る心理状態で在り続け、そういう方々とのご縁を大事に日々を過ごして行きたいと思う。

 今日は私にとりましても、学ぶことのある有意義な時間となりました。


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2016-05-29(Sun)
 

日々さまざまに考えさせられる

 今週もすでに木曜日が終ってしまった。間もなく6月に突入する、その前に抜刀術特別講習会がある。今回は比較的初心者の参加が多い。そのため、メニューを分けておこなう必要がある。

 さて本日の稽古の前に昨日の戸越体育館での稽古では、交番勤務のOさんが見学に来られ、良い空間を頂くことが出来た。私が今もっとも感心のある、「落ち葉を隠すなら森へ」の身体感覚が、昨日のW氏との稽古で体術にも効果があることが分かった。剣術にも同様にその感覚はあり、メインとするものを作ってはいけないという心理が実感を持てた事で、これまでおこなっている全ての動作において大きな感覚の変化となった。もしかすると未熟ながらも「質」という部分に心理面からなる身体の変化が多少なりとも起きているのかもしれない。来月の井上さんとの稽古でその辺りをさらに検証してみたい。

 本日の稽古では、先週に比べ人数の多かった高田馬場でW氏と稽古をおこなった。腰を落すこと。それは膝だけでなく太腿の付け根にある鼠径部(そけいぶ)を曲げることで姿勢を真っ直ぐに保つことができる。だが、これまでの生活習慣により、この鼠径部の屈曲が難しい場合がある。動きに支障をきたす(技が出来ない、形にならない)要因としてこの部分の働きが関っていることは少なくない。そのため、股関節の可動域を高める運動をしたり、胸椎との関連から骨格改造に時間を掛けて取り組む必要性を感じている方もいるかもしれない。私の場合、高下駄がこの膝と鼠径部の働きを普段の歩行において稽古になるため、特に二本歯の高下駄はお勧めだと思う。一本歯ではバランス感覚は養われるが、前歯と後歯の接地に意識を使うほうが足首、膝、鼠径部といった、重要な部位の操作が自然と身に付きやすいように感じる。実用性からたまに一本歯を履くよりは、高下駄でなくとも、日常的に二本歯の下駄をカランコロンと響かせず静かに綺麗に履けるようにおこなった方が稽古になるように思う。もちろん一本歯も稽古になるので、併せて履かれても良いかと思う。

 夜は住吉でH氏と稽古をおこなった。今日は30分間集中的に寄せ足の移動法をおこなった。滑りやすい床で敢えて足袋を履いてもらい、さらに滑りやすい条件となったところで、いかに床を蹴らずに移動させることが出来るかという、足裏の感度を高める稽古法でもある。話は逸れるが、先日火曜日の「高齢者のための剣術教室」のお昼ご飯の時に、転倒しないために安定した立ち方を身につけることも必要ですが、不安定になることを自ら作り出し、それに対応する身体の使い方を訓練しておいた方が、いざ転倒しそうになった場合に、咄嗟に身体が反応出来るかという部分において必要なことではないでしょうか?と、それは武術をおこなって、咄嗟の出来事に身体がどう反応出来るかということが問われているのと同様に、高齢者の方がもっとも不安に感じていることは、転倒だと思われるので、安全面に配慮しながらも、不安定な重心操作に慣れておくことが、私がこれまで見てきた中で、頭で忘れていても、動いてしまえば身体は覚えている方がほとんどなので、こうした身体で覚える脳の使い方を、楽しく継続的におこなえることが、これからは重要であるように感じたのである。重心が動くと不安定になりやすい。歩くこと、電車に揺られること、めまい、立ちくらみ、さまざまな要因からバランスを求められる。だが、バランスというのは、ある程度予測がついた際に保たれるもので、想定外の重心のブレには、身体がどうしていいのかわからず、手を付いた、膝を付いた、後頭部を打った、そういう骨折や後遺症といった大怪我につながることも少なくない。高齢者の方に受け身を練習してもらうのも、逆に危険であり、私の見る限り現実的ではない。やはり、不安定な要素を自ら作り出し、それに対する対応法を、安全面に配慮しながら、夢中になれる動きの中で身体で覚えるようにおこなっていただくことが、現実的な対応策として有効ではないかと思うのである。こうした面からも、剣術稽古というものは、杖術も含めこれからもずっと時代に求められる活法としての武術稽古として、その役割の大きさに気が付いていかなければならない。

 話を戻して、寄せ足稽古の中で、私自身もしかするとこれからの歩法において浮きの掛け方を見直すことになるかもしれない。それは、寄せ足により、重心移動が伸びることに気が付いたこと。これまでは垂直方向の力のために使っていた浮きを、移動法のために使うことに、身体が切り替わっていたので、日を改めてこの歩法による、杖術や剣術というものをジックリ検証してみたい。この重心移動の伸びは、すっかり私の稽古に定着してきた胴斬りの足運びが、垂直方向にはない浮きの掛け方による移動法であり、両足が同時にスライドしなければならない脚足の使い方が、他の動きにも出てきたように思う。だが、先ほども記したが、新しい動きには、日を改めて検証しなければ客観的な判断が出来ないので、次の稽古への楽しみとしておきたい。こういうことが続けて起こるので、稽古というものは何年経っても夢中になれるのであろう。こうして身になる稽古になっているのも、私に付いて来て下さっている方々のおかげである。「現代における武術稽古の必要性を、身体と心で学べる場」としておこなっている稽古会であるが、少しずつ、そうした環境に近づいて来ている。まだまだ力不足ではあるが、少しずつ着実に、この稽古会を育て大事にしているものを守っていきたいと思う。


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2016-05-27(Fri)
 

動きの質と身体の相性

 本日のクラーチ剣術教室では、十連円打をおこなった。この十連円打までの流れでは五と六と九が身に入りにくい方が多いようである。だがこの連続円打は私がおこなっている講習の中では特に興味をもたれる方が多い。それはおそらく、お昼をご馳走になった際にDさんが仰っていた、動きのつながりに、その時の身体の動かせる部分が決まっており、その範囲の中でさまざまに展開していくから興味を持たれる方が多いのではないかと思っている。私は意識的に美しい動きというものを考えておこなった事は無いが、そもそも自身の稽古において鏡の前で長く稽古をする事はほとんどない。それは、視覚で見えるところには一部分でしかなく、一部分の動きでは動けていないからである。そのことについてはあまり説明するほどでもないので、動きのつながりをこの連続円打では意識しておこなうことが覚えた方にとっては次なるテーマとなってくる。

 後半は久しぶりに抜付之型十七番をおこなった。ここで私自身気が付いた事は、一番から十七番までカウントする際に、速く動いては止まる動作の繰り返しよりも、ゆったり滞らずに動いた方が圧倒的にカウント数のテンポが早くなるということである。つまりは、ところどころに居着きが生じると、遅くなり全体的に捉えやすく把握されやすいのだと思う。それがゆったりとした動きでも滞りなくおこなわれると細かく定めたその位置によるカウントがバババババっと早くなる。こうした動きの決まりというものを精妙に作られたものが型と言えるものだろうし、そう考えると、人間の自然に身についた計算力を狂わせる働きが術とするなら、そのための身体運用法というものは極めて興味深いものであり、そうした世界の住人が世の中にはたくさんいるだろうし、私自身どこまで見ることが出来るのだろうか、と、思考だけが先に行き過ぎてはどうにもならないので、そうした遥か彼方の目標に向けて、一つ一つの気付きを頼りに歩を進めていくしかない。

 夜からは住吉にてR君との稽古をおこなった。そこで先週生まれた「蛙の真っ向」をおこなった。私自身先週H氏との稽古でおこなった蛙の真っ向よりは身体が慣れたせいかフワリとおこなうことが出来た。そう、この蛙の真っ向ではフワリとおこなうことが重要である。だが、このカエルはかなり身体に堪えるかもしれないので、講習では五回までにしなければならないだろう。

 動きの質と身体の相性というものがあることを私自身の経験から、松聲館の剣術以外身体がまったく興味を示さず、同時進行とはいえ成長する事が出来なかった過去があった。海外の武術を幾つか個人指導に近い形で学んだことがあったが、どうにも興味が持てなく、興味が持てないから身につかなかった、そのため今ではほとんど覚えていない。

 逆に、いろいろなものに興味を持ち、そこで共通したものを身に付けられる方というのは才能のある方だと思う。だが、かじった程度で、それらを語る人には動きを見せてもらう必要がある。その人にとって相性のいい、または夢中になれる動きというものに出会えることがこれからの人生の稽古時間を無駄なく使うためには重要なことだろう。もう少し言えば、身体の使い方の理解が進んでくれば、言葉の説明よりも、身体がどう感じるかという事が最大の回答であり、そこに気が付くようになることが、モノを見る目、モノを聞く耳、本心を感じる心、そうした器官の能力を高め、今後のより良い出会いに導かれていくものだと私は思う。

 住吉の帰り道は飽きの来ない心地良さがある。小名木川に掛かるクローバー橋からスカイツリーを眺め、その人通りの少ない川沿いを朴歯の乾いた足音で揺ぎ無い稽古後の充実感を味わいながら、夜風を浴び、急ぐ気にならないこの道をゆったりした気分で歩くのが好きである。車道に出てしまえば駅までは5分程度である。私にとって自宅から乗り換えのないこの会場は現在の心境としてはホームグラウンドと言えるだろう。

 今週28日土曜日に、抜刀術特別講習会をおこないます。時間は12時00分~14時00分です。15時からいつものように懇親会をおこないます。前日27日までお申し込みを受け付けておりますのでご連絡お待ちしております。


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2016-05-25(Wed)
 

信頼

 本日のgold castle 殺陣&剣術スクールは、夕方の部を品川区総合体育館でおこない、夜間の部を戸越体育館でおこなった。夕方の部を15時00分~17時00分までおこない、17時30分に退出し、徒歩30分掛けて戸越体育館まで移動すると、18時過ぎに到着となる。18時を過ぎると生徒達が次々に訪れるので受付をおこない、18時30分には殺陣クラスが開始する。まあ、私は剣術クラスなので、最悪19時30分までに間に合えば良いのであるが、受付というものは私にとっては重要であり、迎え入れる最初の対面というのは一人一人意識しているものである。招き猫を置きだしたのも、そうした感謝の気持ちと、それぞれの人生がここでしばらく同じ時間を共有するということに、大袈裟と思われるかもしれないが、こうしてスクールを運営したものとしては、人と人が顔を合わせる場所を提供していることに責任を感じるものである。午前中以外の「おはようございます」を私がおこなわないのも、この教室を業務的なものにしたくはないからであり、そうした中で閉ざしたものを開いていけるためのまずは身体でのコミュニケーションというものを、私が見守っている空間の中では皆さんに安心しておこなっていただけるように、いろいろと試行錯誤しておこなっている次第である。

 先週100回目の受講となられたIさんに今日101回目のプロポーズならぬ、お手紙と「仲良しだるま」という、すでに定番となってしまったキャンディーをプレゼントさせていただいた。次のだるま候補はgold castleのツッコミ名人Hさんなので、その日を楽しみにしたいところである。

 現在ぶっちぎりの受講回数であるアクション派(死語)のHさんであるが、やはり受講回数の多さは伊達ではなく私が毎回皆さんの前で動きを見せるときの相手役を大抵Hさんにお願いするのは、その動きがある程度出来るということよりも、私自身大きな信頼を寄せているからである。それはどういうことかというと、自分の頭を打ったり足を打ったりする事は多々あるが、相手に対する危険を回避する意識が誰よりも高いからである。それはプロとしての現場でさまざまな経験をされてきたことが、そういう可能性にはならないための意識づくりとして身についたものだと思う。だからこそ、Hさんは、初心者の方の手ほどきをされても安心して任せられる。自分自身には厳しく、相手には優しいという対応法は、私個人としては人を信頼する基準の一つでもある。

 今日はそのHさんとともにダブルヘッダー受講されたFさんの成長を感じる事が出来た。Fさんの場合、動き自体の技術云々ではないので、今日は組杖稽古での打杖を見た際に、相手に対し、臆する様子が消えておりそれが動きの中で非常に相手との息が合い、ペアを組んだYさんとともに互いを引き出せる稽古になっていた。Fさんの毎回の悔しまれる感想を聞いていたので、今日の変化は私自身自分のことのように嬉しく思えた。

 信頼というのは、次への対応でもあり、こうしたことの積み重ねが出来る環境づくりというものも重要になってくる。環境作りというものは難しいものである。状況というものはいつの間にか変わっていくものでもある。それはまるで雲の流れのように留まることは無い。だからこそ、信頼というものが大事である。時というものは、いろいろな物を運んでくる。そうした流れゆく環境の中に於いて、どのような道を辿っていくのかは誰も分からないが、程好いバランスで均衡が保たれていくのが人というものなのであろう。


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2016-05-23(Mon)
 

今週も盛り上がった土曜日のgold castle 殺陣&剣術スクール

 今日の戸越体育館でのgold castle 殺陣&剣術スクールの講習は、杖の単体技から「水車」、「開き打ち」、「廻し打ち」、「廻し突き」、となり、次の組杖稽古では「後方受け払い突き」をおこなった。この受け払い突きでは、本来は木刀による打太刀に対し杖を持って仕杖(しじょう)となり技を用いるのであるが、この講習では、互いに杖を用い、打太刀が打杖(うちじょう)と言うべきかとなり、仕杖と組杖稽古をおこなう形をとっている。

 この杖という得物は、神道夢想流杖術などで「突かば槍 払えば薙刀 持たば太刀 杖はかくにも 外れざりけり」と伝えられているように、一本の丸木であるが、実にさまざまな使い方が出来るものである。

 こうした組杖稽古では、自分の身体を把握し、相手を把握し、周囲を把握することがこれからの稽古では求められてくる。そこには間合いが大きく関り、そうした間合いをコントロールするために、「相手を観る」ことが大事になってくる。そして相手を観ながら自身を観ることが求めれてくるので、自然と自分だけの問題ではない状況になり、そうした追い込まれた状況が前に進むためには必要になってくることもある。自分だけのタイミングや拘りではなかなか進めないこともあるので、「相手を観る」ことが先に進むためには欠かせない重要課題と言えよう。

 だがこのところ、こうした組稽古をおこなうようになり、少しずつ生徒達の動きに変化が見られるようになってきた。打太刀や打杖をおこなう者が、相手の技量に合わせ、引き出していけるようにおこなうことがこうした稽古では求められるものであり、そうしたやり取りのなかで、何かに気付き発展していくことが、私の思う「身体のコミュニケーション」でもある。

 夕べは関西のK氏と電話で1時間近くお話したが、コミュニケーションというのは、単純な会話の送受信だけではなく、生のライブのように、そこに居なければ感じられない最適な言葉から感じるインスピレーションにより、新鮮な何かを得ていけることを併せ持って認識すると、時間の使い道というものにこれから気付かされることもあるように思う。

 身体の使い方も同じであり、自分を観て相手も観るさらには周囲も観る。そこから感じられる情報というのは多くのものがあり、そうしたなかで、何を感じ、どう動いていくのか、そうしたことがその場の空間からどのように相手に、または周囲に伝わっていくのか、難しいと思われるが、観ることで見えてくるものがあるので、そうした稽古を互いに気付き合いながら出来るようになれば、このスクールのレベルも一段階上がってくるだろう。

 後半は「二十連円打」をおこなった。何度も記してきたが、元々は八連円打として上上下下上上下下というふうに、右左右左右左右左、とまるで何かのパスワードのように、おこなっていたのであったが、八連円打目以降の動きとしては、つながりの中で新たな動きを展開させたものであるため、方向に関しての法則はここでは当て嵌まらない。

 この二十連円打で難しいとされるのは、まず最初は六番目の「円転左面打ち」かと思われる。これは右肘を伸ばしたまま右手で杖を円に回転させ、杖の端が身体を越えたところで上から順手で持ち、右手を端まで(拳一個分残す)滑らせながら、円軌道を継続させ、左手を滑らせながら円の軌道のままに横面へ打ち込むというもの。

 その次に難しいと思われるものは、十五番目の「廻り巴」であろう。その前に、九番目の「廻し打ち」では、一旦杖先を手前に引き込むことを忘れなければフリーズしにくいだろう。十三番目の「背面通し左脚打ち」では、左足をゆっくり前に進ませることと、左手、右手とそれぞれ逆手に持つことに技術的な習得が求められる。最後に左脚(相手側からすれば右脚)を打つ際に、左手を滑らせながら打たなければ威力が出ないので、右手で逆手に持った瞬間に、左手を一旦下まで滑らせる一手間が大事である。

 「廻り巴」に戻って、おそらくこれが前進後退含めてもっともややこしいようである。前進の際は右足の扇を閉じ、後退の際は左足の扇を開く事。そして前進後退ともに、杖を立てた際には両足で回る事。その際に、踵を上げて背伸びをするようにして回らないこと。膝を曲げ、腰を落とした状態で回ること。こうした同側の手足が捩れないように動く和の動きにおいて、膝を伸ばしたり踵を上げて(頭を上げずに踵を上げる動きもあるが)体を開いたり、回転する動きは、手っ取り早いが、質を考えた動きに入っていくためには、腰との連動、縦の重心、横への重心を考えた際には、見た目にも別物に見えてしまうので気をつけたほうがいいだろう。

 意外に、皆さんが苦労されているのが、十八番目「上手二扇」と十九番目「下手一扇」である。この名前の通り、杖を持つ手が、右手の上であり、足は扇足が二回入るのが上手二扇、続いて杖を持つ右手の下を持ち、扇足が一回入るのが下手一扇であり、意外にすんなり出来てしまうのが、最後の二十番目となる「二連水車」である。

 明日の講習では、単体技、組杖稽古、二十連円打という流れになるかと思う。明日は1時間しか無いので、あまり盛り込みすぎずになるべくジックリ見ていけるようにおこないたい。明日は、夕方に総合体育館、夜が戸越体育館となるので、時間の都合が付く方は、会場が広い総合体育館のほうがやりやすいかと思われるのでお勧めです。

 それでは明日もお待ちしております。会場間違えの無いように今一度チェックしておいて下さい。


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2016-05-22(Sun)
 

蛙ふたたび

 今日は高田馬場と住吉での稽古であった。まず、高田馬場では、珍しくガラガラの武道場であったので、端から端までを使い、杖術や剣術の稽古をおこなった。今日は気配ということに関して、昼間のW氏と夜のH氏との稽古で自分を騙すようにおこなうことで相手の反応があきらかに遅れることが分かった。杖術の突きでは、起こりが捉えられやすいが、こうした相手を付けての稽古では、より引き出されるものがある。七割のちからでおこない、残りの三割に、不足している部分を補うための工夫をおこなうこと。威力にこだわると、それは別物の稽古となってしまうので、起こりを消し、威力を求めながらも、変化に対応出来る身体の使い方を探りながら稽古していかなければならない。

 先週は私の体調不良により稽古に穴を開けてしまったが、やはりその期間が一度空いてしまったことによる動きと感覚の違和感というのを、今日は見ていて感じることがあった。そういう意味に於いて、毎週ここでの集中した稽古を重ねることは、少なからず前に進んでいるという事である。

 私自身、抜刀術に関しては、抜刀術特別講習会を毎月開催するようになって、稽古時間は昔に比べかなり減少してきたが、進展は続いていると思う。身体の使い方が、肉体的にも技術的にも、抜刀術以外の稽古でも共通しているものがあり、そうした稽古で気が付いたことを、抜刀術稽古を始めた瞬間に、自分に教えられるようにいろいろ気が付いてくる部分がある。

 夜に住吉でH氏にお話したが、剣術稽古が体術稽古とつながっていなければならず、そのための身体の使い方と稽古体系でなければならないと感じていることから、数年前に刀の持ち方や構え方が変わったことに大きく影響している。それは、私が師事している甲野善紀先生の講習会に行っていた頃、両手を寄せて剣を持つということを目の当たりにし、自分もそうしようとはその当時は思わず、これまでS師範から学んでいたソ之字立ちによる両手を離し、後ろ足を伸ばして構える形から変える気にはならなかったのであった。だが、S師範が去り、私も会から離れ一人研究稽古に明け暮れる日々のなかで、剣術と体術に共通点が見出せなかったこれまでの構えや刀の持ち方を、甲野先生のように大きく変えてみたところ、さまざまに気が付くところがあり、居着かない脚部の法、浮きを使う発力法、両手を寄せることで体幹部の働きが剣にダイレクトに伝わり、そのための身体の使い方の工夫というものが稽古をしていくなかで、「これは剣術稽古だけでなく、体術稽古に直結している」とまさに感じられるものであった。ただし本格的に体術を身につけるには、精妙な身体の感覚を総動員して、術理と技法を研究していかなければならない。

 夜の稽古で突如「蛙の真っ向」という動きが生まれた。これは脚部や体幹に効く内容であるが、あまり沢山出来ないものでもある。だが、動きとしてはとくに子供は夢中になりそうなものなので、さっそく来週のgold castle 殺陣&剣術スクールでおこなってみたいと思う。


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 5月稽古日程

 6月稽古日程


2016-05-20(Fri)
 

2016.6.18 「抜刀術 特別講習会」 のお知らせ

 2016年6月18日(土)品川区 総合体育館 剣道場にて抜刀術の特別講習会をおこないます。

 居合刀で抜刀術の稽古が集中的におこないたい方や、抜刀術独特の身体感を得るために、2時間抜刀術と納刀法をおこないます。(鞘付き木刀も可)

 この特別講習会では、現在私の稽古としている抜刀術や納刀法をお伝えして参ります。その中から参加者の方々に合った稽古法をお伝えしていきたいと思います。
(初心者の方でもおこなえるメニューがあります)


2016.6.18 抜刀術特別講習会



【開催時間】
15時00分~17時00分 『抜刀術&納刀法』
18時00分~懇親会


【会場】
品川区 総合体育館 剣道場


【参加費】
3.000円


【お申し込み方法】
こちらのブログのお問い合わせフォーム、またはこちらのお問い合わせ窓口より下記の内容を明記してご連絡下さい。
①「氏名」 
②「年齢」 
③「性別」 
④「刀の有無」(鞘付き木刀でも可) 
⑤「懇親会の参加または不参加」

※(スマートフォンからの場合は≪PCビュー≫に変換してからお願いいたします)
上記の内容を確認しましたら、こちらより折り返しご連絡させていただきます。


≪プロフィール≫
松聲館 剣術技法研究員
金山剣術稽古会 主宰
gold castle 殺陣&剣術スクール 剣術講師
高齢者住宅 クラーチ溝の口 剣術教室講師


≪参考動画≫
抜刀術 その壱
抜刀術 その弐
抜刀術 その参
イオンカルチャークラブ 抜刀術


2016-05-18(Wed)
 

稽古中は年齢が消える

 本日は気持ちの良い快晴であった。このところデータが消えるミスが続いて起こり、大したダメージではないが、3000件の保存メールを消してしまったのは、少々残念であった。今日は3ヶ月先までの開催日程スケジュールを消してしまい、直ぐにデータ入力出来たが、普段何気無い操作のなかに、一つ間違えると取り返しが付かない可能性があることを思い知る。

 さて、昨日は「高齢者のための剣術教室」で、久しぶりに単体技を幾つかおこなったが、皆さん身体が覚えているようでスムーズに進むことが出来た。そのため体操から単体技まで短い時間の内にテンポよくおこなえるようになってきたことに、皆さんの成長を感じている。

 全員で「八連円打」をおこない、一緒にゆっくりと行えば全員出来るようになった。進んでいる方には九の廻し打ちまでおこなっていただいた。

 今回始めて正面斬りをおこなったが、やはりこういった精妙な動作には空気がシンと静まり返ってしまうので、この教室向きではないと感じた。私も、次から次に新しいことをおこなってしまうので(その意識はないのであるが、その場の流れで新しいものをおこなってしまう・・・)皆さんも付いて来るのが大変かと思う。

 だが、皆さん楽しみながら、中には非常に熱心な方も増えてきた。やはり動きの連動というか、身体が感じる気持ちよさ、あるいは身体のもつルールのなかでおこなう動きの可能性に、どこか夢中になるものがあるのではないかと思うのである。

 そういう意味ではご婦人Oさんの熱心さは他の追従を許さない。十一連続動作之型や杖主転廻に二十連円打や無構えからの正面斬りなど、他にもいろいろ出来るようになってきているが、身体の進展の実感が連鎖的に循環していけることで、試合や、肩書きなど無くても、動きそのものが成長する実感を自分で得られることが、熱心に取り組み夢中になるには無くてはならないものである。おそらくクラーチ剣術教室の高齢者の皆さんも、そのことを身体で感じられているのではないだろうか。講習開始前に自主的に熱心におこなっている様子には、やはりこうした動きそのものを楽しむ稽古体系の重要性を痛感する。

 最後におこなった正面斬りは、やはり難しすぎたなぁと思い、最後の20分位を抜付之型①~⑰番にしようと考えて休憩を挟んだが、正面斬りの質問が止まらず、結局最後まで正面斬りの稽古をおこなった。

 夜からは、住吉にてR君と稽古をおこなった。R君との稽古に於いてもかなりスムーズにおこなうことが出来るようになってきたので、細かい部分を見ながら進めるところは進めていきたい。

 納刀稽古では、この稽古会と抜刀術特別講習会でしかおこなっていない納刀をおこなっている。納刀稽古は苦手意識が付きやすく、あまり難しい納刀稽古をおこなうと、逆効果になることもあるのだが、小学校6年生のR君は集中して何度も確認しては繰り返している。その間違いを正すことを相手に委ねているのではなく、自分自身で何とかしようと考えながらおこなっているので、こういう部分については、大人も真似して見習ったほうがいいだろう。

 あっという間に時間が経ってしまったが、「集中する」ということについて、まだまだ自分自身分かっていない部分もあるかと思うので、いろいろな方と稽古していく中で、そうした部分を学んでいきたい。


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2016-05-18(Wed)
 

楽しむことの質を考える

 本日は、高田馬場でI君と稽古をおこなった。今日で2回目となるが、武道具一式を揃え真剣な表情と時折見せる笑顔のなか二時間集中して稽古をおこなった。

 私自身これまでにさまざまな足運びを考えてきたが、I君にとってのメニューを考える必要性を感じ、これまでの応用になるのか、はたまた全く新しい動きが見つかるのか私自身興味深いところだ。

 集中するということは、意識的な部分だけでなく、身体にとっても変化があり、その集中して起こった身体の変化から新しい発見があることも少なくない。集中といっても、いろいろな集中があり、一見して分かり難い集中法もあるように思う。それは、思い出せない事を、必死になって思い出そうとすればするほど、それ以上記憶が近づいて来ないことがあったり、諦めて全然違うことを考えていたときに、フト先ほどの事が思い出せたり、そういった、意識的にとは違った部分における集中法が稽古の中で、上手く脳とやりとり出来るような稽古としたいものである。

 言わんとしていることが上手く伝えられないが、意識的にそうしたいと思って、そこにソレがない場合、そこから取り出そうとしても難しい。無意識という潜在的な意識の操作が脳で働いてくれていることが重要で、もう一人の自分、もしくは脳のどこかにゴーストライターのような存在が居て、ある時に「こんなんでましたけど~」という声高にではないが、とつぜん教えられることはある。

 知らない人にはさっぱり・・・・・・で申し訳ないが、身体と心と脳というバランスを稽古の中でどう上手く引き出しあっていけるかということでもある。

 感覚というのは、さまざまな体内でおこなわれるそれらやりとりのなかで、現時点で折り合いのつく落としどころであるのかもしれない。それ故に、感覚というのは変わっていくものであるし、変わっていかなければならないものと認識しておくべきであろう。

 稽古指導をしていても、どこか身体が、あるいは心と脳が、そうしたなにかしら思いの深いものを愚直に探してくれているのかもしれない。だからこそ言えることは、「楽しむこと」、「好きであること」、それが、大いなる身体にとっての働きとなり、人間の持っている機能をプラスに働かせることにつながっていくものだと私は思う。

 怒鳴ったり、苦しい稽古を強制的にさせても、短期間では伸ばすことが出来たとしても、長い目で見て発展することは難しいし、むしろその苦しみや怒りの矛先が誤った形でどこかに向かっていくことも考えられる。「楽しむ」ということは、簡単でもあり難しくもある。その段階に応じた楽しみ方を見つけ、成長するための楽しみ方でなくては鮮度が落ちてしまい、楽しむことが、文字のイメージから楽をすることに捉えられがちになるだろうし、苦しい状況をいかに楽しく解決していくかということが、身体、心、脳、それぞれで解決策を探りながら、何かを生み出していくことが稽古であると思う。

 いろいろな方と稽古を重ねていくことは私にとっても大きな学びとなっており、それはその瞬間に感じることもあれば、こうして時間が経ってから思い浮かぶこともある。そうした経験を身体を通じて上手く循環させていけることが、現代の武術稽古を通じての自然であるようにも思うし、必要なことであるようにも思う。

 明日は、クラーチ剣術教室である。こちらでも大変学ぶことがあり、そして逆に私が皆さんから元気を貰ってしまうほどの空間である。私にとっても重要な時間なので、明日はどのような講習になるのか楽しみにして今夜はこの辺で終わりにしたい。


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2016-05-17(Tue)
 

四人目の百回生

 2013年10月20日にgold castle 殺陣&剣術スクールを開講して2年と7ヶ月近くが経ちましたが、今日は2013年11月3日から参加されている最古参メンバーのIさんが百回目の受講となりました。全体としては4人目ですが、男性では最初の百回生です!

 私の同郷の方のご紹介でIさんを紹介していただき、開講してから3回目というまだまだ参加人数も3名ぐらいの時期を知っている数少ない生徒さんの一人であり、木刀などを提供してくださったり、陰ながら教室を支えてくださっています。

 当時を振り返ると、2名3名という中で講習を進めていた時期でもあり、さすがに0名はありませんでしたが、一度Iさんとマンツーマン講習ということもありました。あの当時と比べると、今では土曜日と日曜日に2回、週3回の講習で賑わうようになりました。私個人としましては、あの当時決めた、誰一人として置いていくことなく一人一人を見ていこうと、参加人数が増えてきた今でも、講師としてのレベルアップを意識しながら、その方にあった進め方でおこなえるようにしなければならないと、クラス分けをせず、人をランク付けする事なく、同じ空間の中で、その方々が参加しやすいように、どの日にも参加できて一緒におこなえるものとして、2年7ヶ月おこなってまいりました。

 その結果今の教室の賑わいにつながってきていると思いますし、人と人とのつながりの縁が円となってきているように感じています。これからも環境が変わっていくかと思いますが、やはり開講間もない頃の少ない人数で試行錯誤しながらおこなっていた時期の事は忘れることはないでしょう。ちなみに第1回目10月20日の講習は土砂降りの中、戸越体育館剣道場で3名の体験参加の方を迎えておこないました。

 本日Iさんに、100回生の感謝の気持ちとして、ささやかなプレゼントをご用意しておりましたがお渡しし損ねてしまいましたので、次回例のモノをお渡ししたいと思います!


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2016-05-16(Mon)
 

密度濃く集中した土曜日の講習

 さて本日のgold castle 殺陣&剣術スクールの講習は、品川区総合体育館柔道場で剣術による組太刀稽古をメインにおこなった。本日は、以前GM happy コラボレーションでお世話になった青木賢治さんが見学に来られ、久しぶりに見ていただいた講習内容と、生徒さん達の成長に驚かれていた様子であった。

 本日の講習は延長時間も含めて1時間50分おこなったが、皆さん集中しておこなわれていたので、あっという間の講習であった。予定していた抜刀術が出来なかったが、それでも今日おこなった左右からの正面斬りや左右からの胴斬りなど、今日参加された約半数の方が初めてであったため、ジックリと進めていった。

 明日の講習では持ち時間が1時間程しかないので、今日のように二つに分け鏡を使っての説明などジックリとお伝えする事は難しいが、明日は最後に抜刀術をおこなうので、それに向けて時間配分を見ながら、盛り込み過ぎないように気をつけていきたいと思う。

 今日は総合体育館では初めて古武道連盟の役員を務めておられたOさんとお会いするタイミングがあり、そのOさんが見つめる中、笑い溢れるいつもの講習に私もとても気持ちよくその空間を感じながらおこなうことが出来た。

 講習後、青木さんとデニーズで7月18日海の日におこなう第8回 GM happy コラボレーション「剣術と立ち回り」の打ち合わせをおこなったが、毎回そうであるが、青木さんとは剣術を通じて激しい稽古をおこなった間柄なので、自然と現在の稽古内容や気付き、それらに関する日々の感じ方など、さまざまに話が飛び交い、なかなか本題に入っていかない。日々の武術の話から立ち回りについての打ち合わせに突然入り、また武術の話になったり、そうした入り混じった会話が続き、しだいに今回の主人公についての会話からグーッとのめり込む様に、身振り手振りを交えながら想定よりもかなりイメージと動きのつながりが具体的になった。こうなってくると私の場合、もう興奮状態のリミッターが切れてしまい、気が付けば3時間デニーズで身振り手振りを交えながら、青木さんと共に全体の構成のイメージが付いてきた。だがまだまだいろいろと問題は山積しているので、その辺をクリアして理想と現実を想定しながら、どこに落としどころを持って行くか準備していかなければならない。

 さて、明日も賑わう講習となりそうである。夕方の部と夜間の部を続けて戸越体育館剣道場でおこなうので、時間を有効に使える一日になりそうだ。相手を見て自分を知るという意識を持ち、組稽古が進展していけるように私としては伝えて行きたいと思う。

 明日も皆様よろしくお願いいたします。


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2016-05-15(Sun)
 

即興術

 前回のブログにも記したが、火曜日の夜中に喉の痛みを感じ、翌日水曜日の夜から左の扁桃腺に激痛が走りほとんど眠ることが出来なかった。激痛のため唾液が喉を通らず、夜中に何度もトイレに向かった。

 そのため昨日木曜日は声を出すこともままならず、左耳にも痛みが広がり、このままではまずいので病院へ行った。早朝に会員の方へ連絡し予定していた高田馬場と住吉での稽古をお休みさせていただいたが、休むということは私にとっても非常に辛いものがあり、これまでの自分自身を否定したくなるような気分になってくる。ここであらためて昨日お休みのためご迷惑をお掛けした会員の方へお詫び申し上げます。

 そして今日金曜日は、すっかり喉の調子が良くなり元気も出てきたので、精神的に回復するにはもってこいの井上 欣也さんとの交流研究稽古を高田馬場でおこなった。井上さんとの稽古では、そこでみっちり鍛えるというよりは、互いに取り入れるものを求め合うように、この一ヶ月間の発見や、そこから発展した何かを得るための空間であり、このやりとりの受け渡しには一口には言えない輝きがあるように思える。

 井上さんとのご縁による稽古の充実感は私にとって非常に得難いものであり、人柄や情熱は井上さんのブログを見ていただくとここに記すまでもない。これからも益々、井上さんとの交流が、周囲の方々へ良い影響となって広がっていくことを期待し、入り口まではそんなつもりじゃなかったけど、入ってみたらいろいろと分かり易く学ぶことができ、気がついたらかなりの事が身についていた。というような方々が今後増えてくるような気がしている。

 そんな井上さんとの稽古では、まず初動における力みの無い力の発し方について、いろいろと教えていただくことが出来た。魚をイメージされた動きからの崩しでは、「ここでしかお伝え出来ませんが・・・」というようなことまで教えてくださり、私にとって、やはり全ての瞬間には意味があるのだと目から鱗が落ちる思いで考えさせられたのである。

 腕を回転させる使い方を井上さんで検証してみたが、初めからその形では脆くとも、相手の力を受けて回転させその形へとなれば力のぶつかりはかなり減少出来るように思う。片手刀法による斬り潰しから、力がぶつからない方法を腕でおこなってみたが、まだまだ単純な動きなので、今後これがどのように活かされてくるのか一つの材料としておきたい。

 初動、肚、浮き、回転、他にも色々あるが、「居着く」ということが、滞りを生み出し、詰まりとなり力みにつながることが改めて分かった。腕力による力勝負ではない、こうした精妙な力の通し方を身につけるには、手掛かりを一つ一つ自分で体感していかなければならないが、ここ近年は井上さんのお陰でそうしたことが面白く感じるようになってきた。遥か遠い甲野善紀先生の足跡を追い求めながら、こうして足跡を見逃さないようにどの足であるかということを調べて行かなくてはならない。

 井上さんにお伝えした納刀稽古では、さいきん私自身この稽古の面白さに気がついた、「木の葉を隠すなら森へ」を意識した納刀法が、井上さんにも興味を持って頂けたようであった。この納刀は、昔の映像で拝見した甲野先生の納刀法を参考にさせていただいたもので、鯉口から切っ先を迎えにいくように、同時に左右の足に浮きを掛けておこなうというもので、以前からこの納刀法は稽古していたが、最近はこの両手両足の動きにおいてそれぞれが主張しすぎないようにして、目に付かない動きを研究しているところである。

 剣術では、鹿島神流にある基本太刀を参考に「斬割」と「割突」を私なりに創作したものをお伝えした。とくに「割突」では、前足から移動し、後ろ足を寄せると再び前足が移動するという面白い現象に気がついたが、こうした組太刀稽古では、重心移動や刀法について一気に引き出されてくるものがあるので、非常に魅力的な稽古であると思う。だからこそ、こうした稽古をともに行える相手が居るというのは非常にありがたいと思う。

 最後に井上さんに、前回のコラボ企画でおこなった「二十連円打」をお伝えした。特にこの一つ一つの円打について名前は無かったが、お伝えするときに不便であるので、ここで名称を決めておきたい。

≪方向は全て仕杖側から見て≫
1.右面打ち (みぎめんうち)
2.左面打ち (ひだりめんうち)
3.右脚打ち (みぎあしうち)
4.左脚打ち (ひだりあしうち)
5.引き手右面打ち (ひきてみぎめんうち)
6.円転左面打ち (えんてんひだりめんうち)
7.引き手右脚打ち (ひきてみぎあしうち)
8.左脚打ち (ひだりあしうち)
9.廻し打ち (まわしうち)
10.巴 (ともえ)
11.開き打ち (ひらきうち)
12.左誘い右脚打ち (ひだりさそいみぎあしうち)
13.背面通し左脚打ち (はいめんとおしひだりあしうち)
14.後方突き~反転左面打ち (こうほうづき~はんてんひだりめんうち)
15.廻り巴 (まわりともえ)
16.巴追い打ち (ともえおいうち)
17.追い打ち連打 (おいうちれんだ)
18.上手二扇 (かみてにせん)
19.下手一扇 (しもていっせん)
20.二連水車 (にれんすいしゃ)

このように名前を付けましたが、この記事を書きながらパッと付けたので名前が変わるかもしれませんが御了承下さい。


 井上さんが帰られ、夜からはR君と稽古をおこなう。今日は私自身半年振りに「アメンボ」をおこなうことにした。蟹と雀の鍛錬系に比べこのアメンボは、三歩でどこまで進めるかというものであり、見た目には・・・やはり滑稽な稽古である(笑)

 だが、この三歩でどこまで進めるかという歩の運ばせ方には、目的がシンプルであるがゆえに自然に引き出されるものがある。それは、精妙な前後の重心配分であったり、それにともなう後ろ脚の寄せ具合であったり、正中線の意識にともなう左右への重心配分も意識しなければならない。だが、意識して全てをコントロールするというのは極めて難しく楽しくないものである。そのため、三歩でどこまで距離を伸ばせるかということで、自然と身体が重心コントロールを学習し、足裏の接地感覚が、こうした滑りやすい状況では蹴ることを拒み、寄せることを選ぶことが、頭ではなく身体で真に選ぶようになることが大事である。

 杖術においては「打ち方」「突き方」ともに、一つの形態としてスムーズにおこなうことが出来てきた。「十一連続動作之型」は本日最後まで伝えることが出来た。今後はこの型稽古から動きの流れ、目に付かないための工夫というものを、どこまで自分で考えていけるか、この型稽古に関してはあまり口に出さず自分で考える時間を意識していただこうと思う。

 剣術では、「正面斬り」、「斬割」、「割突」、「胴斬り」をおこなった。このスライドしながらの胴斬りは、このところさまざまなところでおこなっているが、やはり難しいようである。急がば回れ、剣が後からスライドしてくる足と共に引き斬りに重心移動のエネルギーにて斬り込んでいくことが大事である。

 R君にも木の葉を隠す納刀法をおこなっていただいた。この歳でこういう納刀法を身に付けたら、ある意味私は責任を感じることになるのかもしれない。

 最後は抜刀術をおこない、あっという間の二時間を迎えた。今日も混雑した金曜日の高田馬場での夜の稽古であったが、集中しておこなうことが出来た。ものを見る目、捉える心、純粋に取り組みその成否を分析する雑念の無い思考、輝かしい時を過ごすためには、一朝一夕ではなかなか身につかないその場の在り方について、私自身もR君との稽古は身が引き締まる思いである。

 すっかり体調がよくなってきた現在、時計は間もなく午前4時に迫ろうとしている。稽古のちからというのはやはり、これまで継続してきた生活に組み込まれているので調子が上がってくる。「即興というのは、これまで積み重ねてきた修練の上に成り立つ。」という言葉を、4月16日(土)に春花園 BONSAI美術館でゲストとして参加されていた、墨彩画家 西松凌波先生がさりげなく仰られたお言葉であったが、今日の井上さんとのお話の中で、この言葉が思い出され私としてもあらためて、形はあって無いものであり、形ではなく、その瞬間に生まれた呼吸のようなものが、身体を通じてその場を活き活きと生かしていくものであるように思うのである。

 だからこそ、修練が大事であり、そこにその人の即興力=対応力が発揮され、そういう即興力が高い方は、いつまでも修練を欠かしていないのだと思う。修練が即興に結びつく稽古法が実践的であるし、これからの時代、さまざまな方に活き活きとした稽古を提供していくには、即興術とでもいうべきか、その場で生み出す空間演出を、これまでに修練した稽古のなかでその方に合ったピンポイントな対応が出来るような、目と心と気付きを養っていかなければならないように思う。

 もう昨日となってしまったが、井上さんとの稽古では多くの学びとなることが多い。これからも精進して、まだまだ恥ずかしい心情を押し通してこういう記事を書いているが、いろいろな方からの刺激を受けて歳相応には成長しなければならない。

 若い井上さんに刺激をもらいながら、遥か彼方を目指して歩んで行きたいと思います。今回も交流研究稽古ありがとうございました。また次回も宜しくお願いいたします!


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2016-05-14(Sat)
 

体調が思わしくない日に向き合う意識

 昨夜から扁桃腺に違和感があり、現在唾を飲み込むたびに激痛をともなう状況である。これまでに2、3回経験したことがあるのでこの痛みには慣れているが、やはり疲労の回復が必須である。だが、これも受け止めて自分で選んだ生活を味わっていかなければならない。

 まず、昨夜のクラーチ剣術教室では、杖の「八連円打」をおこなった。火曜日が五週あったため二週間振りの講習であったが、身体が記憶している方が多く時間配分が押してしまうほど熱の入った講習であった。

 最後は「後方突き~逆手納刀」をおこない、この動作で背中の姿勢と、脚部の強化になる形が、この一連の動きに含まれているので、時間配分をみてこうした内容もおこなっていきたい。

 講習後は表参道で用事を済ませ、そこでいろいろ感ずることもあったが、「仕事を楽しめるか」ということは、目的に向かって長期的に空間を維持し発展させていくには重要なことであるが、長期的に楽しむことというのは誰しもがおこなうには難しいものである。時代劇の面白さの中に含まれる主人公の二つの顔には(例外もあるが)その目的を遂行するために、そうでなければその場に溶け込めない人物を演じているから面白い。つまり、そうでなければその場に溶け込めない人間になれるかということが一つの空間の中において重要だと思う。

 夜からは住吉にてH氏と稽古をおこなった。胴斬りによる脚部の移動に関してさまざまにおこなったが、居着かずに動けるための身体感覚というものを私もこうして相手とジックリ稽古が出来る環境において学んでいかなければならない。

 夜からは本降りと言われていたが、ほとんど傘を差す必要がなく最近は上手く大雨から逃れている。

 さて本日は、戸越体育でW氏と稽古をおこない、剣を回転させることの応用が体術においても有効であった。今後はこうした相手の力を受けて回転させることをどのように使えるか検討したい。

 股関節の可動にともなう姿勢が動きの中で重要になってくるものもあるので、W氏には蟹と雀ではなくゆっくりと垂直に沈みこむ方法でおこなうことにした。

 鹿島神流の木刀による稽古は非常に気持ちの良いものである。しかし、ほとんどの方が最初は指の関節に痛みを生じてしまうので、そこを乗り越えて付いて来ていただければと思う。

 喉の飲み込む際の激しい痛みや同時におこった他の部位の違和感に気分が落ち込むが、こういうときにどうあるかが問われるものなので、向き合っていこうと思う。

 明日は高田馬場&住吉で稽古。回転させることの意識が他の稽古でどう役に立つか、またなにか新たな発見があるかもしれないし、稽古会員とともに前に進める一日としたい。


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2016-05-12(Thu)
 

新たな若き稽古会員

 本日は私のところで稽古をされていた俳優M氏のご紹介で、小学校5年生のI君が稽古に参加された。小学校1年生の頃から野球を続けているので習うことについての集中力もあり、お母様の見守るなか2時間マンツーマンで稽古をおこなった。

 もし私が小学校5年生の時に、こういった武術をマンツーマンで教える大人がいたら、どういった風に感じただろうか・・・・・・あるいは、週に一度そこに習いに行くことに対してどういう心境で向かうのだろうかと考えながらジックリと状況を見ながら対応していったが、私は人一倍人見知りであったため、信頼出来る大人かどうかということに対し敏感に感じ取っていたように思う。なぜなら、子供の頃は、大人が本当に自分を愛してくれているのか、はたまた、その役目を全うするための責任だけでおこなっているのか、そういった、誰かがいるときといないときの対応に差が出ることに対し、逃げ場の無い子供というのは大人のズルさというものに裏切られたような思いから傷ついてしまうのである。そういった幼い時に心に受けたものは大人になっても忘れないものである。だからこそ、子供に接する大人の対応というのは、真剣に向き合っていかなければならない。

 今日の稽古では、I君の様子を見ながら、杖や鞘付き木刀を使い、いろいろと今出来るものを探しながら、子供にとって集中出来るものをどのタイミングでおこなうか注意しながらおこなっていった。初めての稽古でマンツーマンで2時間というのは大変であったかと思われるが、よく付いて来れたと思う。お母様からも「あっという間の2時間でした!」と仰っていただき、I君の背中を見て、「背中が伸びてるわよ!」と仰っていただいたことも印象に残った。

 私の場合稽古内容は、高齢者でも、経験者でも、子供でも、やることにほとんど変わりは無く、ただそこでその人が出来る段階に合わせておこなっているので、今日I君におこなった内容は、初めてとは言え決して優しくは無い物もあった。素直なお子さんは覚えも早いので、覚えることによって、覚え方、人の話の聞き方、集中の仕方、そういったものを自然と身につけて行けるように私はおこなっていかなければならない。大人では苦労する事でも、子供では素直に理解しようと思考が働くので習得が早いのだろう。

 これで小学校6年生のR君に続き、5年生のI君が毎週私の稽古会に参加されることとなった。毎週二人の若い稽古会員とほぼマンツーマンで向き合うことが出来る環境になったことは、数年前にこのブログに記したが、将来的には子供達に剣術を伝えたいという私の願いが少しずつ叶えられてきている。

 子供というのは大人を見て育つものであり、そういう意味から言えばその目は非常に人間をよく捉えている。礼儀に関して言えば、私としては細かい所作的なことよりも、人に迷惑を掛け無いこと、相手を思いやること、そのぐらいで、細かい注意点というものは、稽古の中で身体を通じて表れてくるものなので、そこで身に付けていくことが、身体の使い方のみならず、問題を解決させる手段を学ぶさまざまなテーマに対し、その取り組み方から学んでいくことが私がおこなっている稽古会では重要視しているところでもある。

 さあ、明日は二週間振りに「高齢者のための剣術教室」をおこなう。明日は講習後直ぐに表参道に行かなくてはならず、夜は住吉と、忙しい一日になりそうである。雨が引き続き降り続けているかもしれないが、明日もまたどういう一日になるのか楽しみである。


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2016-05-10(Tue)
 

寝てしまえば、あとは脳まかせ。

 「先生、今夜はブログを書かずに寝て下さい!」と戸越体育館の帰りに東急大井町線の電車内でHさんに言われてしまい、一瞬聞かなかったフリをしたが、「月曜日は夕方まで予定を入れないようにしているから大丈夫ですよ。」とお答えし、IさんとKさんから「いつも何時間ぐらい寝てるんですか?」と聞かれてしまったので、「6時間か7時間は寝てますよ。」とお答えした。私の場合、5時間~7時間が丁度良く、4時間以下だと、1日だと大丈夫であるが、2日続くとさすがに稽古後に響く。8時間以上だと逆に身体が重くなるし、やはり6~7時間ぐらいが今は丁度いいのかもしれない。だが、やはり就寝時間が遅いと、睡眠時間に関係なく身体が重くなってしまうので、小鳥が鳴き始めるまで起きていると言うのはよくないのだろう。ただ、パソコンの前で作業しているので、深夜のメールに即返信すると驚かれてしまうようである。

 私が寝る間を惜しんで記事を書くのは、山手線でH氏にお話したように詳しいことは分からないが、寝てしまうと脳がいろいろな出来事などを整理してしまうので、そういった時間を無駄にしないように、次に向けての指針というか、方向性や、その日に得たものというのを、一旦文章に記すという作業の中で掘り起こして解決することが、「気がついたらそうなっていた。」という自身の遠くに置いてはいけない未来に向かっての目標には必要と感じているからである。

 さて、本日の講習は昼間の部を品川区総合体育館でおこない、1時間の講習で少々盛り込み過ぎた感もあり、そういった状況からなる影響というものを改めて今日は感じる事が出来た。こういった講習も舞台と同じ生ものなので、次に活かせるための判断というものは欠かしてはならないだろう。面白いのは、空間が決まればある程度自動的に進展していけるということ。またその逆に、空間が決まらない場合は、出来ていたものが出来なかったり、そういう状態が集団でおこってしまうということである。もちろんそれらは空間を司る私に責任がある。

 まあ、いろいろと時間が経てばそれなりに出来事は起こりうるが、真っ当に、その時間にすべきこと、伝えるべきことに私欲が無く、純粋に身体が使えることを考え、それにお答えしていくことが、この空間を司るもののおこなうべきことであろう。

 昼間の部の講習ではちょっとした稽古法の気付きがあった。それは高齢者の方にお勧めの内容で、椅子に浅く腰掛けた状態からやや前側に重心をとり、両足を垂直に引き上げても、直ぐに落ちてしまう位置とし、杖の端を両手を寄せて握り、頭上に上げた状態から、自然落下させ、水平でピタリとバウンドせずに、吹き矢を飛ばすように息を吐きながら両足を引き上げて止めるというもの。ちょっと、急いで書いているので説明が分かり辛いが、同時にさまざまなところを負担無く稽古する方法としては有効であるように思う。その際に、水平な高さで杖を止めることが出来る位置に台か椅子の上にクッションか何か柔らかいものを置いて、それにギリギリで止められるように行えば、より身体から引き出されるものがあるだろう。慣れてくれば、先端を少し重たくする工夫をしておこなえば、単純な負荷を掛けた運動よりも、感覚が養われ、剣術においても活きてくると思われる。

 この吹き矢を飛ばす感じ(実際に飛ばしたことは無いのでイメージではあるが)というのが、肚に掛かる内圧が肩に上がってきそうになるのを、フッと強く抜くことで、肩への力みが減少するように感じられた。そのことから、気合いなどで声を出す場合は、肩に掛かる圧力を逃がしてあげる感覚でおこなうと、声が上ずることも無くなり、横隔膜が上がらない呼吸というものに、もしかしたら関係しているのかもしれない。これはやはり、今日おこなった、長いものを寸前でピタリと止める動作と、その際に両足を引き上げる動作に合わせて息を発したから気が付いたように思う。

 講習では今日から「後方受け払い突き」をおこなった。これはこれまでおこなった「後ろ廻し打ち~引き手追い打ち突き」につながるものとしておこなっており、しばらくは継続しておこなう。

 夜間の部は戸越体育館でおこない、いつものように賑わいをみせた。昼間の部で盛り込み過ぎた内容を減らし、それぞれに前に進めることが出来たと思う。やはり空間の作り方に気がつくことがあった。生徒が集中してのめりこむように取り組んでいただけるのは、やはり講師が実演して見せることが大事であり、その動きの成果を見せることが一番の説得力になるからである。

 次回は土曜日に品川区総合体育館柔道場で15時30分~17時00分プラス15分位で講習をおこないます。新しく居合刀を購入された方もいますので、最後に抜刀術を幾つかおこないます。

 5月28日(土)12時00分~14時00分 品川区総合体育館柔道場で「抜刀術特別講習会」をおこないます。二時間集中的に抜刀術や納刀法をおこないますので、ご参加お待ちしております。


 2016年5月28日 抜刀術 特別講習会 【お申し込み受付中】

 金山剣術稽古会 【会員希望者受付中】

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2016-05-09(Mon)
 

二十連円打の習得に向けて

 本日はgold castle 殺陣&剣術スクールの講習を戸越体育館でおこなった。今日は久しぶりに参加された方々もいらっしゃり、杖の「十五連円打」には苦労しながらも楽しまれていたようであった。今日から杖の体操を無くし、単体技で身体全体の暖機運転をおこなうようにした。

 次に杖の打ち込みや突きに対する相手を付けての組稽古をおこなった。ここまで、かなり時間を掛けて打ち込みや突きといった稽古をおこなってきたので、そろそろこうした組稽古というのを通常稽古として取り入れて行く事にしている。これから入ってくる生徒達には様子を見ながらこうした組稽古をおこないたい。

 これまでにこうした稽古をおこなっていなかったので、これからは互いの役割というものを理解していくことが重要になってくる。例えば、受け側では間合いと正中線を変えないようにおこない、打ち込んで来る側の軌道というものを身に付けさせるためには、子供に打たせるような格好にしてはならない。また、受け側の身を守るための構えとしても、杖の位置関係というものが重要になってくる。つまり、攻撃側の精度と技術を高めるには受け側のコントロールが重要になってくる。野球で例えるなら、キャッチャーがホームベースの隅ギリギリのところで構え、ピッチャーの決め球をそこに投げさせるように(アウトローいっぱいにとか)導いてあげるように、杖の打ち込みが相手の急所に入っていくように導いて上げなければならない。怖さのために、外側に外した所ばかり打たせていては、正中線で向き合った状態から打ち込む軌道が誤った記憶として身体が覚えこんでしまう。また、受け側としても、自分の身をがら空きにして横に杖を差し出すのは、やはり武術稽古として成り立っていない。互いにとっての稽古とはどういうものかを、ある段階まで進んできた人は考える必要があるだろう。

 後半は、「一五連円打」から「二十連円打」までをおこなった。今はまだ皆さんおぼつかない状態でおこなっているが、稽古を重ねていくうちに、速やかに小気味良くおこなえるようになるだろう。今日の最後に見せていただいた、HさんとIさんの円打は、互いに真ん中で同速度でおこなうことを意識されており、良かったのではないかと思う。今日最後にお伝えしたが、相手と真ん中で打ち合った際の反動というものを次なる動きに互いに行えるようになれば、もっと揃った動きになってくるだろう。この円打は技量の高いほうが、如何に相手に合わせて真ん中で同タイミングで合わせていけるかというところでもある。全員に言えることは、全般的にもっと腰を落としておこなうことと、回転系の動作において身体が伸びてしまう動作は目に付いてしまうので、武術としての身体の使い方でおこなうなら、爪先立ちで回ることは不安定であり、腰が死んでしまう。今日は1時間45分程おこなうことが出来たが、明日は1時間しかないので、円打に時間を割いておこなおうと考えている。
 
 明日は12時00分~14時00分に品川区総合体育館剣道場でおこないます。夜は18時30分~20時30分に戸越体育館剣道場でおこないます。会場と時間帯を間違えないようにお越し下さい。それから、スポーツ保険の加入希望の方がいましたら私のほうへご連絡下さい。それでは明日も宜しくお願いいたします。


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2016-05-07(Sat)
 

賑わったこどもの日の金山剣術稽古会

 昨日の日記では、写真を50枚も掲載してしまった。普段あまり掲載しないが、イベントなどで私の手が空いているときには気が付いたら相当数撮っていることがある。昨日のヨガの講習でも、本当は私もジックリやりたいのであったが、つい取材魂が・・・というのは冗談であるが、この瞬間は押さえたいと思って、運動会のお父さんみたいと言われながらも(笑)皆さんの合間を縫って撮影した。しかし、このデジカメが相当使いづらく、シャッターを切ってから時間が掛かりすぎるため手ブレしやすいのと、撮り終えてから次に撮れる状態になるまで時間が掛かりすぎるので、かなり失敗も多い。まあ壊れるまではこれで上手くやるしかない。

 さて、5月5日こどもの日の今日は、高田馬場で小学校5年生の男の子とお母さんが見学に来られ、W氏H氏K氏と稽古をおこなった。私としてもこの剣術稽古会では、一時期、空間の緩みを感じ、ああこれだったら曜日によっては大人数で楽しいようにやった方がいいかもしれない。という嘆きに襲われたが、最近は、この稽古会の空間が非常に良くなってきたので、やはり少人数制での集中指導でおこないたい。現在の状況であれば、2名と3名ではあまり変わらないが、1名と2名ではまるで違うので、なるべく被らないように、マンツーマンでおこなえるように調整し(稽古生もそれを望んでいると思われるので)出来るだけ今の内に伸ばせるところまで伸ばしておきたいと思う。

 その昔、演技レッスンで「口立て法」というのをつかこうへい氏の弟子の方が講師を務めるワークショップでおこなったことがあった。台本が無く、演出家の言葉を全て記憶し続けなければならず、それが急に交代させられ、どの役になるかも分からないので、全ての台詞を覚えなければならず、もちろん動きもあり、進んで行くうちに台詞がドンドン変わっていき、その稽古場の緊張感というのは今でも記憶に残っている。だが、この「口立て法」というのは、今にして思うと、その現場での違和感と可能性を見極め、その役者を引き出すための、超新鮮な生の演技というのを引き出すには、これも記憶しているが、皆の演技がドンドン良くなっていって、そのあまりのテンションと進み具合の速さから。「自分には回ってこないでくれ!」とどこかで思っていたように感じる。こういう演出法では、他人の芝居を他人事で見ているわけには到底いかないので、常に自分がやることを想定して何度も何度も人の演技に合わせ自分の芝居をイメージしなければ、急に振られた際に付いて行けず、ハイ交代。となってしまう。

 何が言いたいかというと、武術稽古も同じ事で、他の人へ指導していることは、それぞれが意識しなければならず、相手を見て観察し、自分の番になった時には、その先から入って行かなければならない。つまりは、自分の動き以外のところで、自分の動きを変えていける観察眼を育て、そうしたことの積み重ねが、稽古していなくとも脳内稽古で動きを変えられることにつながり、先へ進むということにつながっていく。私もまだ武術稽古を始めて7年しか経っていないが、それまでにボクシングを5年、役者活動を、修行も含めると22歳から最後に映画に出演したのが2010年だったので、35歳までであり、それなりに厳しい環境で生きてきた。
 
 生きていくなかで、楽しさであったり、喜びであったり、成長する実感であったり、そういうものを得ていくにはやはり厳しさというのは表裏一体のものとして考えていかなければならない。だが、その厳しさというものを履き違えると、そこには楽しさも、喜びも、成長も(筋力的な成長はあっても、心を育てるものとしての成長に関しては豊かにはなりにくいであろう)逆効果になってしまうものである。

 このことは、私が月に30コマ以上講習会や稽古会をおこなっている中で感じてきたことであり、武道武術をおこなう者として誰しも礼儀というものを習うのであれば、礼儀というものは人を敬い相手に失礼の無いように迷惑を掛けないという事が大前提としてあるものであり、そうであるならば、他の団体の講習の妨げになるような大声を出したり、女性がいるのに裸でうろついたり、自分達の場所を確保するために、道場内の四隅にペットボトルやスマートフォンを置いたり、時間厳守であるならば、講習の都合で押すことはあっても、ハナから押すことを前提とした時間配分でおこなっていること(例えば、11時30分に退出しなければならないのに、11時30分まで開催している団体など)そのように、動きの質まで形骸化したものが、礼儀についても形骸化してしまっては、一体何を身に付けに来ているのか、そのことすらも気がついていないというのはかなり感覚が鈍いのではないだろうか。もちろん私も、そういう瞬間に立ち会って注意すべき所は注意しているが、注意する事もバカバカしくなってくることもある。

 私自身、どこかで周囲の人にそういう思いをさせることの無いように、私がおこなう剣術稽古会については恥ずかしくない対応をしていきたいと思う。

 ゴールデンウィークも今日で終わりの方もいればまだ日曜日まで続いている方もいるだろう。私としては連日講習会や稽古会で、ある意味ゴールデンな一週間であった。インターネットの発達により世界が狭くなったが、これだけ発達した大きな理由は、一人で居る時の人間心理というものにこういった、facebookやtwitterやLINE、最近ではInstagramというものがどれもその人の存在を示すものとして全世界の人から多くの支持を得ているのだろう。今後もそうした新たなシステムがインターネットの中でビッグビジネスとして数年単位で変わっていくのであろう。

 多くの人間心理の中に、情報発信をしたいという欲求があるのかもしれない。もちろんそうではない方も多いと思うが、その昔ブログというものが芸能人だけのものだと思っていた時代からすれば僅か十数年で、大きく様変わりしたように思う。今後はそうした情報発信ツールをどのように自身の生活向上に結び付けていけるか、天才の掌の上で踊らされないように、そことは距離感をもって私は関って行きたいと思う。

 インターネットと違い、武術稽古を通じて人とつながっていけることの面白さは、自身の身体と心理面という回線が、感覚という流れに乗って体内を駆け巡り、そうしたことが、同じ体内におけるネット回線を敷いている方と出会った時に、上手くアクセスでき、感覚的コミュニケーションが、身体を通じた稽古の中で濃い情報交換として、互いを刺激し合い分かち合うことが出来るのである。

 だからこそ、一人稽古をおこなっていても、それは後に貴重な情報資料として体内に宿しているのであり、「一人でいても、一人じゃない」ということなのである。そういう方とお会いすれば、まるでこれまでずっと一緒に稽古をしてきたような不思議な感覚に陥ることがこれまでに何度かあった。7年前には、自分がこういう事を誰が見ているやらも分からぬこのブログで記すようになるとは思いもしなかったことであるが、やはり、私自身一人になってしまった過去の経験と、その時間をどう過ごしたかという経験、そして今毎日のように、誰かと稽古が出来ているという環境の変化。それを与えてくださったのは、いろいろな方のサポートのおかげでもあるが、やはり自身一人で乗り越えた真剣な稽古の日々の積み重ねであると思う。もちろん、今現在もそういう時間は作るようにしている。

 今夜は(も?)語りすぎてしまい、明日になって後悔するかもしれないが、私の稽古会に参加された若い方の情熱とエネルギーが、何か今を生きるということについて、歴史やそれぞれの時代というものを考えたときに、言いたいことは言わなければならないと感じたからであり、私は私に出来る範囲の小ささにこれまでの人生の時間の使い方に悔いることはあるが、それでも振り返り嘆くことより、前を向いて新たに学んでいくことに時間を使いたいと思う。

 明日は7時起床なのでこの辺で終わりにしたい。日々、事は進んでいる。


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2016-05-06(Fri)
 

大盛況にて第7回 GM happy コラボレーション終了しました!

 さて、興奮冷めやらぬハピコラVol.7を終えての現在深夜2時を回ったところである。3日前まで天候に不安があったが快晴のもと無事に開催することが出来た。今回は、4回目のコラボレーションとなる井上欣也さんをお招きして今年の1月に続き「杖術とヨガ」をおこなった。

 今回は、開催時刻が18時30分~20時30分ということで、まず会場の利用時間にこれまでより1時間の余裕があったため、始まりと終わりに猶予をもって望むことが出来た。(実際には、退館時刻残り10分までおこない慌てて退出したが・・・笑)遅いため懇親会は計画しなかったが、その分講習を充実しようと、予定時間プラス流れを見て押していこうと考えていた。

 そういった講習としてはおこない易い条件の中で、まず杖術の講習をおこなった。始めに幾つかの体操をおこなった後、今日のテーマである「十五連円打」+五連円打の「二十連円打」をおこなった。全く初めての方がお二人だったので、その方には「八連円打」までをペアで覚えていただくことが出来た。

 十六、十七は「杖主転廻」の中に入っている動作なので直ぐに覚えられると思われるが、十八、十九に関しては、私の想定では直ぐに出来ると思っていたのであるが、どうやら身体に記憶している巴の動きが邪魔をするようで、皆さん苦労されていた。二十はこの一連の動作の終り方としては、それなりに複雑になっているので、一人でも多く一から二十までおこなえる日が来るのを楽しみにしている。

 20分位押して井上さんにバトンタッチ。今回は「寝ヨガ」をテーマに考えてくださっていて、全て座った姿勢や仰向けになったりうつ伏せになった姿勢でいろいろな事をおこなった。今回、ご婦人Oさんも椅子を使わずに、畳の上で皆さんと一緒にヨガをおこなっていただいた。Oさんとペアを組ませていただいたが、足の筋力が想像以上にあることに驚いた。腰の位置など気が付かれることもあったし、おそらくOさん自身が、ここまで出来た事に驚かれていたのではないかと思う。おそらくそれは、これまで約二年半剣術をおこなったことによる身体の変化を、こうした状況で確認することが出来なかったからではないだろうか。それとともに、今回の井上さんの寝ヨガというリラックスした状況が、心理面に於いてもプラスに働いていたと思われるし、井上さんがOさんにもヨガを楽しんでいただけるように考えられた内容が、Oさんの感覚に響いたものがあったのではないだろうか。

 講習後のOさんが立ち上がろうと、椅子に手を掛けた瞬間の「!」という反応を見て、「どこか変わりましたか?」と聞いたところ、「立ち上がりやすくなりました!」と驚いたご様子で、なにかOさんの中にあった氷の塊が溶け始めたように、退館時刻10分前に終わり、心配して体育館の出口で待っていたところ、小走りで来られたのでこれには私も驚いてしまった。そしていつもは皆と歩いても一番最後の集団になっていたのだが、今夜は駅まで10分~15分の道程を、私とともに先頭で歩かれ、その足どりの軽さと気持ちの高揚感に、本当に井上さんと講習会が出来て良かったと感じ入ったのであった。

 これからの時代は、高齢者の方を介護する方に目が向きがちであるが、私としては高齢者自身が諦めずに身体に目を向け、不安で凍ってしまった心を溶かしてあげられることの出来る指導者の存在が必要であると思う。そしてその指導者は、これからの人であることが重要であり、自身で研究しそれを本職として志を高く持ち、思いやりの心に満ちた方でなければならない。そういう意味では、今回も素晴らしい講習で私を助けて下さった井上さんには、大いなる期待を感じるしこれだけの実力を持たれている方だと、需要が増えるのは時間の問題だろう。それまで、こうして共に講習会ができることは非常にありがたいことであるし、思い出に残るものとして、その時間を大事に感じていたい。

 今回で4回目のコラボとなりましたが、「毎月でもヨガとのコラボレーションをやって欲しい!」という声もいただける程の、楽しさと気持ちよさが参加者の方々には感じていただけているのだと思う。ゴールデンウィークの合間に参加してくださった皆様には楽しんでいただけたのではないだろうか。このGM happy コラボレーションは、参加された方誰一人ガッカリさせる事無く、皆楽しめることを目指したものであり、我々講師側にとっても幸せに感じられる内容を目指した、ハードルの高いものである。そういう意味では今回もクリア出来たと思う。いろいろな方の思いが上手く循環し、その結果、身体的にも心理的にも、安心感のなかで上手く何かを捉えていけるのではないだろうか。さて、今夜は私以外に何人の方がグッスリ眠ることが出来たのだろうか・・・・・・?今度お会いしたらその辺りを聞いてみたい。

 今回お力を貸して下さった井上さん、ご参加いただいた皆様、本当にありがとうございました。今後も参加される方に楽しんでもらえる内容を提供できるように、企画して参ります。井上さん、また次回も宜しくお願いいたします!

 最後に、本日撮りました写真を掲載いたします。


2016.5.4 第7回 GM happy コラボレーション①


2016.5.4 第7回 GM happy コラボレーション②


2016.5.4 第7回 GM happy コラボレーション③


2016.5.4 第7回 GM happy コラボレーション④


2016.5.4 第7回 GM happy コラボレーション⑤


2016.5.4 第7回 GM happy コラボレーション⑥


2016.5.4 第7回 GM happy コラボレーション⑦


2016.5.4 第7回 GM happy コラボレーション⑧


2016.5.4 第7回 GM happy コラボレーション⑨


2016.5.4 第7回 GM happy コラボレーション⑩


2016.5.4 第7回 GM happy コラボレーション⑪


2016.5.4 第7回 GM happy コラボレーション⑫


2016.5.4 第7回 GM happy コラボレーション⑬


2016.5.4 第7回 GM happy コラボレーション⑭


2016.5.4 第7回 GM happy コラボレーション⑮


2016.5.4 第7回 GM happy コラボレーション⑯


2016.5.4 第7回 GM happy コラボレーション⑰


2016.5.4 第7回 GM happy コラボレーション⑱


2016.5.4 第7回 GM happy コラボレーション⑲


2016.5.4 第7回 GM happy コラボレーション⑳


2016.5.4 第7回 GM happy コラボレーション21


2016.5.4 第7回 GM happy コラボレーション22


2016.5.4 第7回 GM happy コラボレーション23


2016.5.4 第7回 GM happy コラボレーション24


2016.5.4 第7回 GM happy コラボレーション25


2016.5.4 第7回 GM happy コラボレーション26


2016.5.4 第7回 GM happy コラボレーション27


2016.5.4 第7回 GM happy コラボレーション28


2016.5.4 第7回 GM happy コラボレーション29


2016.5.4 第7回 GM happy コラボレーション30


2016.5.4 第7回 GM happy コラボレーション31


2016.5.4 第7回 GM happy コラボレーション32


2016.5.4 第7回 GM happy コラボレーション33


2016.5.4 第7回 GM happy コラボレーション35


2016.5.4 第7回 GM happy コラボレーション36


2016.5.4 第7回 GM happy コラボレーション37


2016.5.4 第7回 GM happy コラボレーション38


2016.5.4 第7回 GM happy コラボレーション39


2016.5.4 第7回 GM happy コラボレーション40


2016.5.4 第7回 GM happy コラボレーション41


2016.5.4 第7回 GM happy コラボレーション42


2016.5.4 第7回 GM happy コラボレーション43


2016.5.4 第7回 GM happy コラボレーション44


2016.5.4 第7回 GM happy コラボレーション45


2016.5.4 第7回 GM happy コラボレーション46


2016.5.4 第7回 GM happy コラボレーション47


2016.5.4 第7回 GM happy コラボレーション48


2016.5.4 第7回 GM happy コラボレーション49


2016.5.4 第7回 GM happy コラボレーション50



2016-05-05(Thu)
 

2016年6月 武術稽古日程              (剣術・抜刀術・杖術・体術)

『 金山剣術稽古会 』 に関する見学、または参加希望の方はこちらのブログにある
【 お問い合わせ 】よりご連絡下さい。
詳細につきましてはこちらをご参照下さい。
http://kanayamatakayuki.blog.fc2.com/blog-entry-609.html
※(スマートフォンからの場合は≪PCビュー≫に変換してからお願いいたします)


『 gold castle 殺陣&剣術スクール 』 の詳細やお申し込みにつきましてはこちらをご参照下さい。
http://www.tate-ken.com/



                            

  6月2日 木曜日   『 金山剣術稽古会 』
                14時00分~16時00分
                新宿スポーツセンター 第二武道場

                19時00分~21時00分
                江東区スポーツ会館 剣道場




  6月3日 金曜日   『 金山剣術稽古会 』
                17時00分~19時00分
                新宿スポーツセンター 第二武道場




  6月4日 土曜日   『 gold castle 殺陣&剣術スクール 』
                12時30分~14時00分
                戸越体育館 剣道場              




  6月5日 日曜日   『 gold castle 殺陣&剣術スクール 』
                15時00分~17時00分
                品川区総合体育館 剣道場
              
                18時30分~20時30分
                戸越体育館 剣道場
                            



  6月6日 月曜日   『 金山剣術稽古会 』
                17時00分~21時00分
                新宿スポーツセンター 第二武道場




  6月7日 火曜日   『 クラーチ剣術教室 』
                10時00分~11時30分
                
                『 金山剣術稽古会 』
                19時00分~21時00分
                江東区スポーツ会館 剣道場




  6月8日 水曜日   『 金山剣術稽古会 』
                12時00分~14時00分
                戸越体育館 柔道場




  6月9日 木曜日   『 金山剣術稽古会 』
                14時00分~16時00分
                新宿スポーツセンター 第二武道場

                19時00分~21時00分
                江東区スポーツ会館 剣道場




  6月10日 金曜日   『 金山剣術稽古会 』
                 17時00分~21時00分
                 新宿スポーツセンター 第二武道場
              



  6月11日 土曜日   『 gold castle 殺陣&剣術スクール 』
                 12時30分~14時00分
                 品川区総合体育館 剣道場              




  6月12日 日曜日   『 gold castle 殺陣&剣術スクール 』
                 12時00分~14時00分
                 品川区総合体育館 剣道場
              
                 18時30分~20時30分
                 戸越体育館 剣道場
              



  6月13日 月曜日   『 金山剣術稽古会 』
                 17時00分~21時00分
                 新宿スポーツセンター 第二武道場




  6月14日 火曜日   『 クラーチ剣術教室 』              
                 10時00分~11時30分
             
                 『 金山剣術稽古会 』
                 14時00分~16時00分
                 新宿スポーツセンター 第二武道場

                 19時00分~21時00分
                 江東区スポーツ会館 剣道場




  6月16日 木曜日   『 金山剣術稽古会 』
                 14時00分~17時00分
                 新宿スポーツセンター 第二武道場
             
                 19時00分~21時00分
                 江東区スポーツ会館 剣道場




  6月17日 金曜日   『 金山剣術稽古会 』
                 17時00分~21時00分
                 新宿スポーツセンター 第二武道場
  
            


  6月18日 土曜日   『 抜刀術特別講習会 』
                 15時00分~17時00分
                 品川区総合体育館 剣道場
                 18時00分~懇親会





  6月19日 日曜日   『 gold castle 殺陣&剣術スクール 』
                 9時10分~11時10分
                 スクエア荏原 アリーナ2
              
                 18時30分~20時30分
                 戸越体育館 剣道場

 


  6月20日 月曜日   『 金山剣術稽古会 』
                 17時00分~21時00分
                 新宿スポーツセンター 第二武道場




  6月21日 火曜日   『 クラーチ剣術教室 』              
                 10時00分~11時30分
             
                 『 金山剣術稽古会 』
                 14時00分~16時00分
                 新宿スポーツセンター 第二武道場

                 19時00分~21時00分
                 江東区スポーツ会館 剣道場

 


  6月22日 水曜日   『 金山剣術稽古会 』
                 12時00分~14時00分
                 戸越体育館 柔道場




  6月23日 木曜日   『 金山剣術稽古会 』
                 14時00分~16時00分
                 新宿スポーツセンター 第二武道場
             
                 19時00分~21時00分
                 江東区スポーツ会館 剣道場




  6月24日 金曜日   『 金山剣術稽古会 』
                 17時00分~21時00分
                 新宿スポーツセンター 第二武道場
                



  6月25日 土曜日   『 gold castle 殺陣&剣術スクール 』
                 15時30分~17時00分
                 戸越体育館 剣道場




  6月26日 日曜日   『 gold castle 殺陣&剣術スクール 』
                 15時00分~17時00分
                 品川区総合体育館 剣道場
              
                 18時30分~20時30分
                 戸越体育館 剣道場




  6月28日 火曜日   『 クラーチ剣術教室 』              
                 10時00分~11時30分
             
                 『 金山剣術稽古会 』
                 14時00分~16時00分
                 新宿スポーツセンター 第二武道場

                 19時00分~21時00分
                 江東区スポーツ会館 剣道場




  6月30日 木曜日   『 金山剣術稽古会 』
                 14時00分~16時00分
                 新宿スポーツセンター 第二武道場
             
                 19時00分~21時00分
                 江東区スポーツ会館 剣道場







※新宿スポーツセンターでの稽古時間は
(月曜日・金曜日)の場合、17時00分~21時00分までの間でおこないます。
(火曜日・木曜日)の場合、14時00分~16時00分となります。 

※江東区スポーツ会館での稽古時間は
19時00分~21時00分となります。

<新宿スポーツセンターでの稽古日程>
①14時00分~16時00分 (火曜日・木曜日)
②17時00分~19時00分 (月曜日・金曜日)
③18時00分~20時00分 (月曜日・金曜日)
④19時00分~21時00分 (月曜日・金曜日)

いずれかの時間帯でお越し下さい。
完全予約制ですのでお早めにご連絡下さい。
初めての方はこちら『 金山剣術稽古会について 』をご参照のうえ【 お問い合わせ 】よりご連絡下さい。

※稽古場所の詳細や稽古内容、稽古時間のご相談、道具類その他のご質問等につきましてはメールまたは【 お問い合わせ 】よりお受けいたします。

※都合により日程が変更となる場合がありますので御了承下さい。


2016-05-03(Tue)
 

目に付かない動きの意識

 ゴールデンウィークも四日目を迎え、連日講習会や稽古会をおこなっている。明後日は今年1月以来となる井上さんとのコラボレーション企画「杖術とヨガ」を開催する。天候が思わしくないが、井上さん曰く「天候が荒れて(人生の)税金が払われて良い講習会になりそうですね!」というお言葉に、思わず唸ってしまった。いつものメンバーとあって楽しみにされているそうなので、今回参加の常連組のみなさんも安心して楽しんでいただけるのではないかと思う。天候が悪いので、他の予定が中止になりそうな方は、まだ明日一杯間に合いますので、お申し込みお待ちしております!

 さて、本日は4月に関西に引っ越されたK氏がこの連休に帰省されたので、高田馬場で稽古をおこなった。その前に、約30分ほど昨日日曜日に思わず抜いた逆手による新たな抜刀を二尺七寸の居合刀で試してみた。

 なるほど、鞘付き木刀のように簡単には行かないが、初動と終着点の関連性や、刀の軌道についてまだまだ工夫の余地があるのと、動いてみて気持ちが良い(これが重要である)と身体が感じるので、身体がこの抜刀に慣れるまで時間を要す感じがあるが、逆手での抜刀操作技術を高めるには、なかなか種類の少ない逆手による抜刀だけに、この新たな逆手による抜刀術は今後私の稽古メニューとして取り入れることにした。毎回そうであるが、瞬間的におこなわれる抜刀術の新たな技というのは、精神的に疲労するものである。

 状況としては、相手が正眼、または上段からの真っ向斬りに対する対応法として、右斜め前に歩幅を延べ、そこからさらに剣の回転とともにさらに歩が延びて行くというもの。気が付いたら遠間から、切っ先が胸元に差し込まれるものであり、この移動距離を纏めておこなうにはまだまだ違和感が多いが、少しずつ恐怖心と動きのリミッターを外していきながら、形にしたいと思う。この抜刀術は風に吹かれるように相手を突き刺していくのでその名称を「月風」(つきかぜ)とした。

 K氏との稽古では、杖術1時間、剣術50分、抜刀と納刀に30分位だったかと思うが、剣術では胴斬りに時間を掛けておこなった。この胴斬りはK氏も以前から熱心に取り組んでいるので、一手間の大事からなる、スライドと引き斬りのタイミングをいかに使いこなせるかが重要になってくる。こういう相手が斬り込んでくるその懐に飛び込み刃を当てるというのは、分かっているけど誘われてしまうものであり、身体がフワリと動きにくいものである。だからこそ、この懐入しながらの斬り込みは稽古のし甲斐がある。

 型稽古では、やはりこういうものは時間を掛けてジックリ身につけて行かなければならないものであり、それには、相手との間や、自身の居着きの排除、剣捌きの精度などあるが、私の経験から相手の身体が自分の身体のように感じられるようにならなければこういう稽古は成り立たないように思う。まだまだ生まれたての型稽古なので、これからジックリとモノにしていきたい。

 納刀稽古に時間を掛けたが、私としても気が付くところは幾つかあった。説明しているとき、またはその言葉を繰り返しているときというのは、私自身が学んでいる瞬間でもあり、これまでの動作を言葉で整理している作業にもう一人の自分が立ち会っている瞬間である。

 「木を隠すなら森へ隠せ」または「木の葉を隠すなら森の中」など似たような言葉を耳にするが、マジシャンが何かを隠す時には、違う部分に注目を浴びせるように、分かり難い動きに翻弄されたりするが、この「目に付く」ということが、動作の中に於いてポイントになってくる。つまり、どこかが止まって(滞って)いたり、速く動いてしまったり、力んで動いてしまうと、それらは「目に付いた」動きとなってしまい、どういうふうに動かしているのかが捉えやすくなってしまうのである。

 私が今日K氏と納刀稽古に時間を割いたのは、この納刀時に、足に浮きを掛け、左右の脚部の動きに連動して鞘と切っ先が左右に動くことで、切っ先が鯉口に入るまでの一連の流れが容易には掴み難いものとなっているのである。このことは、身体の調和ということからおこなってきていたが、今日初めて、「そうか!目に付かない動きを養うための納刀稽古として左右の手足がよく解かり難いが連動して一つの動きとなっているのか!」ということがハッキリと判ったのであった。

 こういう理解が進むと、身体各部それぞれの動きに、目に付く部分をチェックする審判団が現れ、動きの目的が明確になり、よりスムーズに事がおこなえるようになってきた。自分自身でなんだか気持ちがいいなあと感じる瞬間は、おそらくこのあたりの調和が上手く整っているからかもしれない。似て非なるものというのは、木を森に隠す動きなのか、木をオフィスビルの中に隠そうとしているかの違いがあるように、目に付く部分を排除するためには、森を作り出さなければならない。

 人間の視覚や優れた計算処理機能を錯覚させるための動きというのは、一つにはこうした事も考えられるのではないだろうか。こうしてまた今日も一日気が付くことがあると、昨日の記事にも記したが、一日の中には計り知れない重要な時間がある。そしてそれらは突如としてやってくるので、稽古の在り方というのは本当に重要であると思う。

 今後はこの「目に付く」ということを意識し、全てに対する動きを点検していきたい。やはり人間の身体・動作というのは不思議であり面白いものである。


 2016年5月4日 第7回 GM happy コラボレーション
 「杖術とヨガ」
 【お申し込み受付中】 

 2016年5月28日 抜刀術 特別講習会 【お申し込み受付中】

 金山剣術稽古会 【会員希望者受付中】

 5月稽古日程


2016-05-03(Tue)
 

2016.5.28 「抜刀術 特別講習会」 のお知らせ

 2016年5月28日(土)品川区 総合体育館 柔道場にて抜刀術の特別講習会をおこないます。

 居合刀で抜刀術の稽古が集中的におこないたい方や、抜刀術独特の身体感を得るために、2時間抜刀術と納刀法をおこないます。(鞘付き木刀も可)

 この特別講習会では、現在私の稽古としている抜刀術や納刀法をお伝えして参ります。その中から参加者の方々に合った稽古法をお伝えしていきたいと思います。
(初心者の方でもおこなえるメニューがあります。)


2016.5.28 抜刀術特別講習会



【開催時間】
12時00分~14時00分 『抜刀術&納刀法』
15時00分~懇親会


【会場】
品川区 総合体育館 柔道場


【参加費】
3.000円


【お申し込み方法】
こちらのブログのお問い合わせフォーム、またはこちらのお問い合わせ窓口より下記の内容を明記してご連絡下さい。
①「氏名」 
②「年齢」 
③「性別」 
④「刀の有無」(鞘付き木刀でも可) 
⑤「懇親会の参加または不参加」

※(スマートフォンからの場合は≪PCビュー≫に変換してからお願いいたします)
上記の内容を確認しましたら、こちらより折り返しご連絡させていただきます。


≪プロフィール≫
松聲館 剣術技法研究員
金山剣術稽古会 主宰
gold castle 殺陣&剣術スクール 剣術講師
高齢者住宅 クラーチ溝の口 剣術教室講師


≪参考動画≫
抜刀術 その壱
抜刀術 その弐
抜刀術 その参
イオンカルチャークラブ 抜刀術


2016-05-02(Mon)
 

組太刀稽古から学ぶものを考える

 本日は戸越体育館で、夕方の部~夜間の部まで15時00分~21時30分まで会場に居た。途中、前にある「文庫の森」という公園で、クロワッサンを3個食べたが、夜間の部が終って一人武道場を出るときには、お腹がグーグーと鳴り出し、完全にエネルギーを使いきってしまい帰る足取りは非常に重たかった。講習中はまったくそのような感じが無いので本当に毎回不思議に思う。

 さて、本日の講習を振り返って、まずはご婦人Oさんとの稽古で、久しぶりに「後方突き」をおこなっていただいた。これは一昨日の抜刀術特別講習会で少し拝見したところ、以前に比べて動きが変わってしまっていたので、あらためてジックリと見る必要があると感じた。その中で、先日Oさんが「最近首が少し痛むのよ・・・」とおっしゃっていたので、姿勢に着目したところ、前傾が目立つようになっており、胸が凹み首が下に落ち、背中が丸く張っていたので、「ああ、これでは姿勢を良くする為の稽古が逆に姿勢が悪くなってますよ。」と私もキツイ事を言うなあと思いながら、Oさんはもともと姿勢が非常に良いので、これを崩す姿勢の構えであったり動作であるのは、まず改める必要があると感じた。手っ取り早くやることよりも、やりにくさの中で、工夫して出来るように時間を掛けることのほうが、その掛けた時間が身体にとって良い影響となっているので、今日お伝えした、チェック項目を忘れずに自主稽古に励んでいただければと思う。

 そして昨日のスクエア荏原でもおこなった、「正眼からの正面斬り」をおこなった。これはまさにOさんにとって、ここ最近の姿勢の乱れを改善するリハビリ的稽古法となるので、左右の肩甲骨の間に窪みが出来た状態を失うことなくこの動作をおこなっていただきたい。後方突きや抜付よりも、今はしばらく身体の骨格メンテナンスのために、無構からの正面斬りと正眼からの正面斬りをゆっくり丁寧におこなっていただければ、背中全体に対し悪い影響は出にくいだろう。視線が下がることは、首が下がり、胸が窪み、骨盤が後傾し、首、背中、腰に悪い影響が出やすいので、このことはOさん以外にも何人か思い当たる方がいらっしゃるので、視線というものを安易に考えず、姿勢に大きく関係してくるものなので、目に見えないものを観るように心掛けていただきたい。

 続いて講習では、同様に無構と正眼からの正面斬りをおこなったが、やはり昨日もそうであったが皆さん苦労されていた。これはいわゆるお箸の使い方に近いものがあり、扱い方を知っていても、今までやったことがない方には大変苦労されるものである。だが、筋力や、特殊な難しい技術を用いている訳ではないので、慣れてしまえば気持ちよくおこなうことが出来る。

 昨日の講習でも感じたが、意外に稽古として重要であったのが、組稽古にある斬り結んだ状態から、互いの中心にテンションを同圧に保持したまま前後に移動するというものである。これには、手首、腕、肩までのラインが相手から受ける圧に対しなるべく真っ直ぐに貰うことが重要であり、剣の方に意識が誘われてしまうと、手首、腕、肩のラインが一本にならず、受ける圧に対して耐える事が困難になってくる。また、腕だけで圧を掛けようとしたり受け止めようとすると、これもまた困難になってくる。今日周りを見て、結構腕が疲れたり、手が痛くなった方が多いのはそういうことが原因であると思われる。

 だが、こうした組稽古を重ねていくと相手を感じ、自分の動きを調整する能力が備わってくる。また、自分の動きを見せ付けて相手に勝とうとする事も、組稽古が成立しなければ無意味なことなので、組稽古を成立させるためには、互いが互いを観て、その中で「剣の理合い」というものから、技に入るまでの間があり、その僅か0.何秒かの間に相手とのやり取りがおこなわれているのである。言葉にすると難しいが、実際に相手になっておこなうと、よく観なければいけないことが段々と解かり始めたのではないかと感じている。こういう稽古をおこなうことで、一人稽古に入っても、見えない相手を観ておこなうことが、自分の動きを引き出すには重要なことなのである。

 この組稽古は剣術の日に毎回おこなっていくので、その注意点をここに記しておきたい。

 まず、遠間からの斬り結びでは、互いに丁度良い箇所で斬り結べるように、間合いを掴む事が重要になってくる。そしてその際に、この一足で飛び込みながら斬り結ぶには、後ろ足が寄るときに斬り下ろせるタイミングであることが重要であり、同時に前足と後ろ足の重心配分も大事になってくる。床が滑り難い箇所では重心配分がやや後ろよりになってくる。

 次に、斬り結んだ後の斬り返しでは、足の差し換えをおこない、この際に床を蹴って飛ばないように注意する事。後ろ足を先に前方へと送り、足が揃う前に前足を下げるとやりやすいだろう。その際の両手は、差し換えに合わせて、最初に斬り結んだ両腕を頭の上まで上げていきながら両手の握りを緩め、全ての指は柄に掛からないようにフワリと親指の付け根辺りに乗せるようにおこなう。そのまま肘関節を柔らかく使って剣先を時計回りに、切っ先を下げずに旋回させ、左上から右下方向へと斬り下げていく。この時に急ぐがために、斬り下げにならず受け止めるような形で剣を出してはならない。

 そして次に、二合斬り結んだ状態から前方へ、剣から腕につながるテンションを緩めることなく右腿の付け根を引き上げる形で一歩目を速やかに送る。この時に難しいのは、二合目の斬り結びから間を長く空けずに一歩目を出すのであるが、その一瞬の僅かな間が虚となっているので、相手を後ろへ崩すには、間が間とも言えないような、仕太刀自身が入りにくい間というのは当然受け手である打太刀側にとっても対応し辛いものである。

 そのまま一歩、二歩と、相手の中心に向かってテンションの圧力を保持したまま進み、その状態が次の三歩目に対する誘いであり、後ろに簡単に行かせない相手との圧が緩まない内に、三歩目の右足腿の付け根を引き上げて、同時に右手首を回転させ、鎬でもって、切っ先と鍔が水平状態で身体を垂直に落すようにして沈みに入る。

 その仕太刀に落とされた剣のエネルギーを貰って、打太刀は体の左側に切っ先を回転させ、正面斬りで仕太刀に斬りかかっていく。仕太刀は、その正面斬りに入る打太刀の起こり頭を捉えて、仕太刀から見て打太刀の懐やや左寄りに、先ほどの鎬で相手の剣を潰した状態から、左足、右足の順に、重心移動を用いたスライド法で打太刀の胴へ刀の物打ちよりも中央より、刀身部の真ん中辺りをスライドに合わせた引き斬りでピタリと止める。

 土曜日のスクエア荏原での二時間半の講習ではここまでおこなったが、この組太刀稽古としてはここまでが一連の流れである。一つ一つの動作を丁寧に、虚と間を理解しながら、互いの動きを観察し、徐々に、心理面や、周囲の状況まで観えてくるようになれば、自分自身の動きもよく観えてくるようになるだろう。自分を観るにはまず周りを観る事である。

 今日は思いがけぬ大きな発見があった。それは、夕方の部が終って夜間の部に入るまでの間に、Nさんから抜刀術「逆手前方抜き」に対しての質問を受け、それに答えていく中で、「一手間の大事」というのは私が最近良く言葉にしているが、その手間を無くすにはこの逆手前方抜きの場合、私の身体が刺すことを選んだので、「ああなるほど、この場合刺したほうがいいですね。これは、もしかしたら新しい抜刀術となるかもしれません。」と私もやや興奮気味となり、その意外な逆手からの抜刀術の展開に、身体からの審判を仰いで、今日は居合刀を持って来ていなかったので、明日、高田馬場で試してみたい。今日は鞘付き木刀であったが、Nさんが、「そんなに離れたところから届くんですか!」と驚いていたように、逆手で抜いた剣が、回転しながら、左手のガイドと右手の回転からの押し込み、それに合わせた、逆手前方抜きで練られた足運びの応用で、かなり遠間からでも、相手の胸に突き入れることが出来る。こういうことがあるから、抜刀術特別講習会をおこなうことの重要性を感じるし、Nさんのような関東で五位に入る少林寺拳法の使い手の方からの質問にも受け止めることで、こうした新しい展開につながることが出来た。その抜刀が生まれた瞬間のNさんの若い人が感激した笑顔というのは、たまらないものである。

 今夜はまだ終らない。

 就職のため関西に引っ越され、ゴールデンウィークでこちらに帰省されたK氏から0時前に電話があり、K氏もNさんと同様に二十代の若い方で、自分の考えを持っていまの時代をどう生きるかを真剣に考えている。武術の話から、生き方について、話が尽きることなく気がついたら一時間ちょっと話をしてしまった。まだまだ話は尽きなかったが、明日の高田馬場での稽古に来られることになったので、続きは明日お話したいと思う。

 それにしても、毎日毎日、よくいろいろなことを考え、いろいろとやっているなあと思ってしまうが、こうして日々文章に残す作業をしていると、一日というのは、やはり計り知れない重要な時間がそこに含まれているのだと思わざるを得ない。そしてそういうことのほとんどが予定調和に無いものであり、その大まかな流れの中から、何かが生まれ、展開し、次への道標として人生の指標となってゆく。どうしてこのような人生になったのか不思議に思うが、若いときから望んでいた生き方というものに近づいていることには間違いない。当初はそれを俳優の道に求めたが、私にとってそれは武術の世界にあった。今の生き方を、今後どのように具体的なものとして展開していけるかを私自身考えながら、己の分をわきまえた上で行動していきたいと思う。


 2016年5月4日 第7回 GM happy コラボレーション
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 5月稽古日程

2016-05-02(Mon)
 

GW 二日目は剣術三昧

 本日はスクエア荏原で、gold castle 殺陣&剣術スクールの講習をおこなった。土曜日は剣術クラスのみの開催のため、夜間開催ということで会場の利用時間に余裕があるので、18時30分~20時30分までの予定を、21時00分までおこなった。この会場は、武道場ではなく、いわゆる体育館内での講習のため、半面を借りて利用している。そのため残りの半分はバスケットボールなどの団体が練習をしているため、音も大きく集中しにくいかと思ったが、今日は敢えて広い会場ではあったが、皆を集めて狭い範囲でおこなうようにした。

 今日の内容は「THE・剣術」と言っていいほど、これまでになく剣術を集中的におこなった。そのためか、今日参加された方全員が二時間半の講習を長いとは感じなかったのではないだろうか。何度か休憩を挟んだが、ほとんどの方が水分を補給した後、自主的に稽古を始め出し、私としても隣でおこなっているバスケットボールの団体が一度も気になることなく、集中して講習を進めることが出来た。

 まずは、剣の日恒例の、蟹と雀と蛙をおこない、隣の団体が興味深く笑顔でこちらに注目していたが、Hさんも負けじと笑顔蟹で取り組んでおられ、やはりこのメニューは稽古始めに持って来いだなぁと感じるのであった。この三種の脚部鍛錬法は、見た目に滑稽なので、私の稽古会などでもしばしば他団体からニヤニヤと見られてしまうが、その後の動きがまるで別の内容となっていくので、その辺りの反応の変化をを私自身楽しんでいる部分がある。

 一昨日、高田馬場と住吉で胴斬りをかなりおこなったので、今日は右内転筋あたりが重心移動にともなうスライドを繰り返しおこなったため筋肉痛になってしまったが、ほぼ毎日稽古しているのに筋肉痛になるのは、やはり相当やっていたのだと思う。

 鹿島神流にある「無構」を参考に、歩幅を狭めつま先を外に開かない無構から「正面斬り」をおこない、続いて正眼からの「正面斬り」をおこなった。いずれも両腕の上げ方や切っ先の通り道、円の軌道など、非常に細やかな操作が求められてくる。以前誰かが、「剣術は形など関係なく、勝つためのものです。」と説明されていて直ぐに訂正したが、いうまでもなく、身体の構造、可動域、重心配分、心理面がもたらす居着き、などさまざまな要素がその技であったり型の中に入っているので、そのなかのほんの一部を今日の剣術稽古で皆さんは体験されたのではないだろうか。ここまででもかなりの時間を費やしたが、手之内や肘の使い方、それに対する剣の軌道というものに、興味を持って取り組んでいただいたように思う。

 次に「胴斬り」をおこない、重心移動によるスライド法を身に付けることがこの稽古では必須であり、その移動先は、相手から遠ざかっていくのではなく、相手の懐へ迫っていくものである。道歌にある『振り下ろす太刀の下こそ地獄なり 踏み込んでみよ極楽もあり』という同じ意味合いで言葉が多少違ったものも多いが、こうした先人が残された教えというのは手がかりとして重要なものである。

 この胴斬りでは、相手に向かって滑るように迫っていきながら同時に、後ろ脚の膝頭が開きながら移動する事で、腰も落ちて刃筋が胴に合わせ易くなる。また、腰が落ちることで、肩から切っ先までの高さが水平になり、斬る際の刃に掛かる圧に対する構造的強さが保たれる。相手に実際に剣を振り上げて貰うと、そこに飛び込むのは思っていた以上に身を屈める必要があり、その動きが違和感無く、あらためて私自身にとっても「ああ、これはやはり稽古するに値する身体の使い方であるなぁ」と思った。

 そして最後の一時間は組稽古をおこない、前回おこなった内容を胴斬りまでおこなった。この組稽古は、胴斬りの後も考えていたのであったが、私自身胴斬りが相手の懐に飛び込むことの重要性を感じるので、この組稽古の型はこの胴斬りまでの流れとし、当然、覚えてからが始まりであるので、一つ一つの動きの精度と間について、相手を観て対応するということを身に付けられるように取り組んでいただきたいと思う。


 2016年5月4日 第7回 GM happy コラボレーション
 「杖術とヨガ」
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 5月稽古日程

2016-05-01(Sun)
 
プロフィール

金山孝之


     金山 孝之
  Takayuki Kanayama


松聲館 剣術技法研究員

金山剣術稽古会主宰

Gold Castle
殺陣&剣術スクール主宰

高齢者のための剣術教室
クラーチ剣術教室講師


――――――――――――――

1975年生まれ
福岡県 北九州市出身
東京都 世田谷区在住

1999年
映画監督中田秀夫氏との出会いにより俳優デビュー。他分野では、マンダムのモデルや舞台のプロデュース公演などの活動をおこなってきた。

2006年
小林照子先生とのご縁から  『 からだ化粧 』のモデルを務める。

2009年
武術の道を志しそれまでの活動を一新し武術稽古と研究に励む。

2011年
武術研究家甲野善紀先生に師事し身体の使い方を研究しながら、『 抜刀術 』『 剣術 』『 杖術 』『 体術 』などの稽古と研究に取り組んでいる。また、先生の書籍、番組撮影、記録映像、その他演武等における打太刀や受けを務めている。

2013年
刀と身体操作の技術向上を目指し裾野を広げるべく
『 Gold Castle 殺陣&剣術スクール 』を立ち上げる。

2014年
甲野善紀先生より
『 松聲館 剣術技法研究員 』という名称を頂き、自身の経験を活かした指導法を各道場等でおこなっている。
 
高齢者向け住宅にて
『 高齢者のための剣術教室 』をおこなっている。

日信工業株式会社の製品『 SAMURAI BRAKE 』のプロモーション活動をおこなっている

2015年
『 金山剣術稽古会 』を立ち上げ、現代における武術稽古の必要性を、身体と心で学べる場として活動している。

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その他ジャンルを問わずお仕事のご依頼や『 剣技指導 』などのご依頼も受付けておりますのでこちらの【 お問い合わせ 】よりご連絡下さい。

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