4月稽古日程確定

 金山剣術稽古会の皆様、お待たせして申し訳ありませんでした。新宿スポーツセンターの日程がわかりましたのでお知らせいたします。
4月稽古日程確定版

 これまで(仮)で掲載していた内容とほとんんど変わりはございません。4月1日が使用不可になったことと、4月8日17時00分~19時00分が交流稽古会のためそれ以降の時間帯のみと変更させていただきました。

 
 そのほか現段階で確定しているイベントです。

4月29日(金曜日)昭和の日15時00分~17時00分 『抜刀術特別講習会』 18時00分~懇親会

5月4日(水)みどりの日18時30分~20時30分 『杖術とヨガ』

5月28日(土)12時00分~14時00分 『抜刀術特別講習会』 15時00分~懇親会


完全予約制ですので、日程がお決まり次第お早めにご連絡ください。


2016-03-31(Thu)
 

短くても長く感じられる不思議さ

 桜が満開に向かって咲き始めている。日々出歩いているので、満開になった桜をどこかで見続けることが楽しみである。今夜も遅くなってから記事を書く事になってしまった。本当に日々いろいろと盛り沢山である。

 まず昨日のクラーチ剣術教室では、新たに杖と木刀を使って打太刀と仕太刀に分かれての稽古を試みてみた。これまで、相手と軽く打ち合わせるような内容をおこなってきたが、武術的な関係性をもった動きというのはこの教室でもあまりおこなってこなかったので、どのような反応がおこるのか楽しみであった。というのも、これまで私がおこなっている講習や稽古会では、基礎的な動きや型稽古が多く、そろそろそれらの動きをより武術的な内容としてお伝えしていく必要性を感じ始めたことから、今後はさまざまなところでこういった組杖あるいは組太刀をおこなっていく予定である。

 相手をつけての細かく決まった動作の利点は、怪我をする可能性が高いので、攻撃をおこなう稽古で怪我をしないようにおこなうということは、精度が求められ、そこに対する意識と厳しさというものが必然とされるため、心理面の変化というものが動きに表れ、こういう稽古でなければ得ることが出来ないものもある。

 確認癖から脱出するには、こうした相手に対する攻防は自然と相手に向かい易い。そして気持ちのあり方というものを肌で感じることも必要であり、客観的に自己を見つめながら、同時に相手に臆する事の無い心身の働きを稽古して行かなくてはならない。

 相手がある組杖、組太刀稽古というのは、自分のペースでは成り立たない。怪我の可能性が高い客観的視野と予測と制御が身についていない場合や、自分の動きだけで始める、あるいは勝手に止めてしまう、ということもこの場合通用しない。

 久しぶりに、こういう稽古を色々な場所で続けておこなってみたが、なるほど必要な要素が詰まっていることをあらためて感じたのであった。袋竹刀の稽古もいいが、こうした木刀や杖を使っての稽古は、ある程度の緊張感があるので有効な稽古であることは間違いない。

 だが、中には気が入りすぎて当ててしまうタイプの方もいるだろう。精度を高め修練しその技術を持ってギリギリに行えるものであるが、気持ちだけでやってしまい技量を上げる時間を掛けずにおこなうのは危ないので、そういう場合は残念ながら内容を変更しおこなっていただかなくてはならない。

 さて、クラーチ剣術教室では、皆さんにとって刺激となる内容であったのではないかと思う。この教室の開講間もない頃から考えると、考えられない状況となってきたが、やはり毎週おこなっている講習の積み重ねが今につながっている。最高齢86歳のDさんが「1年8ヶ月やってきたおかげで、手の動かし方と足の動かし方が分かるようになってきたわ。」と仰られ、「みんな覚えるのが早くなったわよ!こんなこと初めは出来なかったもの。」と私としても嬉しいお言葉を頂き、皆さんが楽しんで続けられていることで、気が付いたらそんなことが出来るようになった、というような身体の記憶と脳の記憶の新たな実感を得ていただければ、これから益々面白くなり、身体を使うこと頭で考えることに興味が湧いてくるのではないかと思っている。記憶力に関して自信を落されている方は少なくないので、身体を動かして得られる身体の記憶力というのは、私がこれまで見てきた経験から、皆さんある程度すぐに動けるようになるので私の推測であるが、興味からなる身体運動の記憶力というのは、経験値を上げていく事で全身の回路が整理されればまだまだ向上していけるのではないかと思うのである。

 夜は住吉でR君との稽古をおこなった。ここで私は反省する事があった。それは、心からそう感じていても安易に褒める事は、その子を伸ばすということに対しマイナスになっているのではないかと感じたからである。その子を伸ばすのは表面的な言葉ではなく、本人がどう感じるか、どう変わっていくかということなのではないかと思う。その事に発言の直後に気が付き、帰りの道すがらしばしその事が頭から離れず、改めなければならないと私自身に説教した。未熟である自分が恥ずかしい。

 昨夜は一昨日の睡眠時間が少なかったので記事を書かずに就寝した。

 そして本日、戸越体育館でW氏とK氏と稽古をおこなった。K氏は明日から関西方面に引っ越されるので、週二回のペースで参加されていた稽古も今日で一先ず最後となってしまうのが非常に寂しく思う。K氏も話されていたが一年位稽古をやってきたような感じがする。おそらくそれは、ミネアポリスの加藤氏もそうであるが、稽古に対する思想というか信ずるものにどこか共通している部分があるからではないかと推測している。そういう方との会話というのは、全ての面において通りがよく、まるで幼いころ長い年月を共に過ごしてきたかのような感覚がある。おそらく、こうして日々寝る間を惜しんで記事を記しているが、加藤氏やK氏のような方がこの記事を読んでくれているかも知れない。そういうこれからの出会いのために、私は深夜に今日一日の全てを出し切ろうとパソコンの前に向かっているのだろう。

 今日は戸越体育館に向かう途中、自宅最寄り駅ホームでフト、重心と関係なく、脚部の使い方で重心を引っ張ることは出来ないものかと思い浮かんだ。それは、昨日の住吉で一人研究稽古をおこなっていた時に、さんざんイスノキの太い木刀を振っていたときに、どうも違和感だらけでどうにもならず、掌ももうパンパンになっていたが、腰の角度に気が付き、そこで「!」という感じがあったので、昨日はそこまでにしておいた。

 そして今日、昨日の感じがどうして今までおこなえなかったかということに、重心の存在があり、もしかすると思い込みが重心と腰の角度の関係に大きな発展をもたらすような微かな期待がある。これは9ヶ月間おこなっている蟹と雀が、脚部の使い方にある感覚と働きをもたらせているものかもしれないが、この検証は明日の住吉の稽古でおこないたいと思う。

 次に今日の稽古で進展があったのは、「高速三段斬り」がこれまでよりも楽に速くなったこと。これは脚部の使い方の手順を少し変えただけのことであるが、これもある意味思い込みが原因していた。

 杖では「後ろ廻し打ち引き手追い打ち突き」と「後方受け払い突き」をおこなった。これは私にとっても木刀での打太刀が稽古になるものであり、脚足の運び剣の振り方、間合いの調整、そして相手の動きに対する微妙な調整とそれに関る精度というものが、非常に稽古になる。その場の空間をどう支配出来るかということもこうした稽古では学べるものであるが、それは私自身の課題でもある。

 最後は「趺踞からの抜刀」をおこなった。これは甲野善紀先生の技を参考に研究を進めてきたものであるが、6年ほど前に趺踞の姿勢から手に持ったタオルを上に放らずそのまま落下させ、床面スレスレで斬ったというか当てたことがあった。これは収録されたものがあるが、残念ながら現在私の手元には無い。(稽古にはならないのでそれ以後は全くそのようなことはおこなっていない。)

 今後は、この趺踞(ふきょ)からの抜刀以外にも、座りの姿勢からおこなう抜刀術を考案したいと思うが、厳しい条件設定の元、身体の使い方を練りながらかつ興味をそそる動きというものはそう簡単には見つからないだろう。

 明日は7時起きであるが、結局こんな時間まで起きてしまった。明日、いやすでに今日はK氏が関西方面に出発する日である。戸越体育館の更衣室で初めてご挨拶頂いた日から、今日の戸越公園駅の踏み切りでお別れした日まであっという間であったが、こんなに短期間で思いが深まるのも縁というものだろう。こちらに戻られた際にはまた稽古が出来ればと楽しみにしたい。関西に行って、これからのご活躍を祈っております。ありがとうございました!


 2016年4月29日 抜刀術特別講習会 【お申し込み受付中】

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 3月稽古日程
 4月稽古日程

2016-03-31(Thu)
 

貴重な戸越の交流稽古

 本日は毎月一回恒例の、松聲館技法研究員井上欣也さんとの交流稽古を戸越体育館柔道場でおこなった。私としては、毎回遠方からお越しいただいているので申し訳ない気持ちであるが、毎回お互いに新鮮な思いで顔を合わせ、武道場で「じゃあ、始めましょうか。」という流れから、この一ヶ月間の思いの丈を打ち明けるかのように、アレを聞こう、コレを試そう、この動きはどう感じてもらえるだろうか?そういった止まらない流れから、私もいろいろと学ばせていただき、後半はヨガを通じて身体を見つめることの大切さに気付かされ、最後は30分ぐらいかなり深いお話が出来た。こういったお話は、身体感もそうであるが、互いに学び高めあうことが、非常に繊細な感覚の中でやりとりしているようでもあり、今日は「思想」ということについて考えさせられるキッカケにもなった。こうして一気に振り返ってしまうとあまりに勿体無いので、ジックリ振り返ってみたい。

 もしかすると本日で最後となるかもしれない戸越体育館での交流稽古の今日、昨年11月からこちらの会場に場を移して交流稽古をおこなってきた。最初の頃は剣道場でおこなっていたが、どうも二人でおこなうには広すぎて集中しづらい感じが残ったので、柔道場でおこなうようになり、それからは毎回非常に濃密な稽古空間となった。

 今日はまず、私が胸椎がストレートになってしまいその影響で首を寝違えてしまったことを代償に気付いた、肩の収納、首の収納が、首を楽にさせるだけでなく、体術においても構造的な強さがあることを検証できた。そしてその収納感覚が杖術や抜刀術に活かせる事を実感し、今日は杖の打ち込みと突きを井上さんにご紹介させていただいた。特に突きに関しては井上さんの目が丸くなるほど、実感していただいたようで、そうした身体が使える人の動きを客観的に見ることが出来るのも、研究結果を確認し納得出来るのでありがたいことである。私も今日説明しながら気が付いたのであるが、肩の動きと手首の動きが別々になることが重要であるということ。これは私自身、肩の三角筋が疲れてしまうことから、いろいろと研究しながら今の動きになったのであるが、言葉にするとなんとあっ気ないものであると感じてしまうが、そこに気付くまでのプロセスというのは重要であると思う。そういう意味では、ヨガの教えというのは基本的に自分で身体を見つめ、自分で感じ探求していくものであることから、稽古というのはある導きにより、それをその人の中で解釈し、自身の身体を探求していくという、安易な成功を求めないプロセスが大事なのではないかと思うのである。

 指導者には色々な人がいるが、指導者によっては下手にさせられてしまう場合や、目先の勝ち負けにこだわり、長い目で見た本質的な勝ちを得られない人間形成となってしまう場合もあるだろう。それは指導者以上のものを伝えることが出来ないからであり、「指標を導く者」として疑わしいと思われる人は少なくないように思う。

 そういった意味で私としては身体についての思想が芽生え育ち始めている井上さんは、まだまだお若いし、身体に関しての研究や、そこから得られたさまざまな気付きというものが、人生感について考えさせられるものであり、こういった生き方にまで通じる身体感を、柔らかく、優しく、解かりやすく伝えて下さる方は、指導者として少ない存在ではないかと思うのである。

 現在の日本で生きていくための強さとは、戦う一時的な強さよりも、人から信頼され、関っていく人を守っていけることが、本当の意味での強さになっていくのだと私は思う。もちろんそのためには死に対する覚悟も武術をおこなうものとして心のどこかに納めていなければならない。もちろんそのことは私自身の問題であり、人には全く求めていない。

 少し話が逸れてしまったが、身体の姿勢による体術におけるこれまでとの違いは検証する事が出来た。今後も肩と首、さらには腰椎についても微妙な位置というのを探し求めていきたい。あらためて体術稽古の重要性はこういうところにあるのだと気付かされる。

 井上さんからは、接触面の柔らかさと、体重を支える感覚の重要性を丁寧に教えていただいた。柔らかさや力みから生じる相手との身体反応というのは、面白いもので対人関係にもそのまま当て嵌まるものである。柔らかい接触面では相手が反応しようとする何重にも張り巡らされた感覚の層の上層部に進入し、もうすでに内部に入り込んできてしまっている接触面に対する反応というのはどうしても遅れをとってしまうものであり、逆に力んだ状態で固めてくる場合には、その感覚の層の上層部に感知され、最深部に到達する前に捕獲されてしまうのである。

 身体感を通じて「信じる」ということは、信仰に近いものがあるのかもしれない。そしてその「信じる」ということが、身体の動きの仕組みを引き出してくれるものとなり、または気付きを得られるキッカケとなるものになるのではないだろうか。このことは今日井上さんと長くお話させていただいた時に気が付いたことであるが、「思想」「信仰」というものが身体感において、何かを導き出すために重要な役割を担っているように感じざるを得ない。そしてそれらの考え方や価値感というものが、それぞれの「流儀」となり、身体感の核となるものに位置付けられていくのではないだろうか。

 杖術では、木刀で斬り込む打太刀に対する動きを幾つかおこなった。今日は携帯電話を家に忘れて出かけてしまったので、山手線の中で、フト今日おこなう動きの名前を付けようと、ボールペンとチラシの裏面に忘れないように書き留めた。今日おこなった動きは、昨日一昨日の教室でおこなった、「開き打ちからの展開」をあらため「開き打ち引き手追い打ち突き」とした。そして次におこなったのは、土曜日におこなったワンシチュエーションシリーズから、表現の部分を外し、打太刀を付け武術稽古に主体を置き整理した「後ろ廻し打ち引き手追い打ち突き」をおこない、その次に「突きからの後方受け払い突き」をおこなった。こういう稽古は、打太刀にとっても稽古になるものでなくてはならず、特に間合いと足運びは稽古して行かなくてはならない。

 今後はこういった杖術稽古で、打太刀をつけたさまざまな状況からの対応を考え実践していきたいと思う。そういう流れの元となった土曜日に3回しかおこなわなかったワンシチュエーションシリーズであるが、やった甲斐があったと思う。gold castle の講習では今後、剣術、杖術ともに構成の面で私なりに納得のいくものが出来た。身体を育てるために続けていくもの、新鮮なものをおこなう楽しみ、そしてその動きに対する目標を持って取り組めるもの、大まかにその構成で今後は安定的におこないたい。成長する実感と、新たな動きをおこなう面白さ、以前と比べて身体が動くようになることの喜び、そういうひとつのパッケージがそこに存在する事で、その当日だけでなく、次を待ち望むそれまでの間の楽しみとなるものでなければならないだろう。

 出会った頃から感じていたが、井上さんは武術における武というものに何かを求めている気配が強く、今日おこなった打太刀を付けての組杖では感じられるものもあったように思う。これからも私自身、剣においても杖においてもこうした組太刀稽古や組杖稽古を増やしていきたい。

 後半は井上さんからヨガについていろいろと教えて頂き、特に「指ヨガ」では涙が出そうなほど気持ちが良くなり、疲れが溜まっていることを痛感した。また井上さんに胸骨を緩ませるマッサージをおこなっていただき、まるで身体の中を風が吹いていったような響きがあり、大袈裟に捉えられてしまうかもしれないが、そのぐらいザワザワと身体内部が反応し呼吸が楽になった。

 身体と向き合うことをしなくなってしまうと、身体を忘れ人間を忘れ、身体感、人間感(人間観)に狂いが生じだすのではないだろうか・・・・・・幸せを感じられるのは、身体あってのものである。身体と向きあい、感じる心を育てるということは、幸せを感じる感覚も育ってくるということであり、幸せを感じられるということは、周囲の人に対し良い影響を及ぼすことになると思うのである。トルストイの言葉に「人間の一番恐ろしい罪は、鈍感なところである。」という言葉があるが、立場によっては鈍感であることで罪を作り続けることになるだろう。

 そういう意味では、私自身武術、正式には松聲館の武術と出会うことで人生の転機にもなり、武術に救われたという思いは今こうして関わっている人や、自分自身の生き方について強く感じている。老若男女問わずこれからの時代に必要なものは、自身の身体と向き合えるための良き指導者のいるところで、感覚を養い、そこで得られた身体感が心理面にも作用し、それがその人にとっての生き方にプラスに働いていけるそういった数少ない教えを受け取った指導者に出会えることが私個人としての価値観にとってみれば幸せなことであると思う。

 今日は、井上さんと稽古をおこなったことで、さまざまに考えることが出来ました。実際に人と合い稽古をおこなうということは、僅かな時間であっても濃密な情報が行き交っております。現在の交流は大事な大事な財産です。ここに収まらない密度の濃い時間でありました。井上さんの身体感の情報量とこれまでの経験はこれから大きく発展していけるものであると確信しております。数少ない指導者のお一人として、これからも交流させていただければと思います。次回は久しぶりの高田馬場ですね。また宜しくお願いいたします。ありがとうございました!


2016-03-29(Tue)
 

三年で見つけられるか・・・

 gold castle 殺陣&剣術スクールの3月全講習が終わった。3月は仕事の関係でお休みになられる方が多かったが、また4月から復帰される方にお会い出来るのを楽しみにしている。そういった間にも、少しずつ新しい生徒が増えてきている。より技術の向上を目指したい方や武術の動きに興味のある方、そういう方々が何人か集中的に私の稽古会に参加されておりますので、これからの人生に剣術(杖術、抜刀術も含め)から何かご縁を感じた方は、これまでの住吉、戸越、に加え4月から高田馬場の会場でも稽古をおこないますので、夜間の時間帯も増えますのでご連絡いただければと思います。

 今日は、午前中から体を動かし、夕方の講習が終わり、急ぎ足で五反田から戸越まで30分歩き夜の講習をおこなったので、現在疲労感と共に猛烈な睡魔に襲われている。こういう夜は全くキーボードが打てず、睡眠の誘惑に負けそうである。

 今日おこなった剣山の稽古は、皆ある程度出来るようになってきたので、この稽古はあまり長く続ける必要はないかと感じた。扇足に関しては、自分の姿勢を把握する訓練として、しばらく続ける必要があるだろう。

 このgold castleでは、剣術クラスと言っても、本当の意味での剣術はほとんどおこなっていない。私が主催する剣術稽古会でも、現在はまだ多くの重要な稽古をおこなっていない。そこに関しては、私の身体の中で眠らせているところであるが、いつか存分に稽古をおこなえる日が来ることを待ち望んでいる。

 今現在、私の稽古会に参加している方々のなかに、数年後かなりのところまでいける気配のある方が見受けられる。こういうご縁はその先になってみなければ分からないが、慣れてきた時にどういう態度で吸収できるかが大きな分岐点になるだろう。特に杖術、剣術、抜刀術に関しては、まだこれまでに私が見たことの無い段階にまで来た方を見ることが、これから数年内に私がおこなわなければならない重要な役割のように感じている。そういう人材が現れれば、稽古会の内容も格段にレベルが上がり、かなり深い会話になっていくだろう。「三年習うより三年師を探せ。」というが、逆に「三年指導するより三年弟子を探せ。」ということも言えるのかもしれない。

 今夜はもう思考が限界にきている。この辺で終わりにしたい。


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2016-03-28(Mon)
 

伝えられるために育てなくてはならないもの

 本日のgold castle 殺陣&剣術スクールでは、体操と脚部を使う操作系&鍛錬系の稽古をおこない杖の単体技まで早いペースでおこなっていった。まあ、考えてみれば試験や昇級昇段審査もない剣術教室なので、なにも急いでおこなう必要も無く、覚えることに対して急がせることも無く、その方々が楽しんでおこなう空間を作らなければならないのであるが、本日の講習ではその点私としては、この教室では本人の望むところにお任せしているので、今日の講習はマッチしていなかったと私自身反省点が残った。

 そういう意味では、あらためてこのgold castleの特色というものを考える良い機会にもなり、身体を動かすことを通じて、出来る出来ないに関係なく、その方々の心理面を大事にして進めていかなければならない。つまり心理面まで強化させて強引に推し進めることは、この教室の空間には適合していないということ。出来ない事に関して恥ずかしい気持ちもあるだろう、注目されることに逃げ出したい気持ちもあるだろう、そこを変えてまで押し進めた暁には何があるというのだろうか・・・・・・?

 もちろん、それぞれの空間によってその回答は大きく異なるが、私自身講師として得るものがある一日となった。そういった意味でワンシチュエーションシリーズは終了いたします。

 楽しく、新鮮さを失わないように、求める人に合わせた技術の伝授、そういった中で指揮をとって行くのは至難であるが、常に需要と供給に敏感でなくてはならず、商売と言う訳ではなく、その方々の多くがどういうものを楽しめるかということに、私も未熟ながらトライしていかなくてはならない。

 今日は夜にとある喫茶店で良い稽古が出来た。椅子に座ったまま出来る体術系の稽古を、ほぼ満員の店内でさまざまに検討することが出来た。「伝える」ということをこれからは撒き散らさずに、信頼関係の度合いで、私自身決めていきたい。


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2016-03-26(Sat)
 

鍛錬系、操作系、感覚系、という稽古体系

 本日は戸越体育館でW氏とK氏と稽古をおこなった。その前の研究稽古では、肩と首の位置による姿勢の変化とそれによる身体の使い方が、杖術、剣術、抜刀術、全て微妙に変わる事となった。これは体術稽古からその重要性に気が付き、今後はこの身体の使い方をベースに全てを組み上げて行きたいと思う。

 昨年11月から12月に掛けて、ミネアポリスから稽古に来て下さった加藤氏の影響で、この肩甲骨の動きに私も目が向き出したのであるが、そのとき加藤氏が「こういうふうに肩を入れると、大きい外国人が思いっきり切り結んできても平気なんですよ。」と話されていたのを思い出し、今回私が実感を得ることが出来た、肩と首の位置というのはどうやら肩甲骨の可動の訓練と関連がありそうな気がしている。なぜなら、このぐらいのことは以前から試していたと思われるので、実感を得られるようになったのは、微妙に肩甲骨の可動に伴う、肩の位置が変わってきたからではないかと思う。先週、首と胸椎がストレートになっていると診断されたが、お陰でいろいろ考える機会が増え今回の発見に結びついたので怪我の功名であった。

 だがこれは別に大げさなことではなく、その位のことは多くの人は当たり前に知っていることなので、あまり熱を入れて書くのも恥ずかしい。この身体の使い方は、姿勢を正し、得物を使うその操作が体術稽古にも通じるものがあるので、現在はまだまだ身体に馴染んでいないが、これからジックリといろいろ探りながら身につけていきたいと思う。

 研究稽古の合間に、連日の稽古による疲労から、背中をほぐしリラックス効果のある運動を突然思いつき、一人でいろいろとおこなってみた。広い場所でしか出来ない動きであり高齢者の方の反応を見てみたいところである。私が気持ち良いと感じる動きなので、人によってはそうではないかもしれない。ただこれは、リラックス効果が高いので稽古の終わりにおこなった方がいいだろう。

 W氏とK氏との稽古では、畳二畳を五剣山で移動した。名付けて「二畳五剣山」。まあ本当に良くいろいろ思いつくなあと、自分自身思ってしまうが、毎日稽古していたら飽きたくないので、自然とそうなってくるものである。おそらく常に何か活かせないか?ということを考えているのからなのかもしれない。この稽古では腿の引き上げを技術的に装置化させて、続けざまに前方へ移動していく稽古である。蟹、雀、蛙が鍛錬系の稽古なら、この剣山や高速三段斬りなどは操作系の稽古である。そうして考えるならば、袈裟斬りや、抜刀術、体術などは感覚系の稽古体系と言えるだろう。今後もし、稽古内容を整理する必要があるならば、体術、杖術、剣術、抜刀術、という具合に分けず、鍛錬系、操作系、感覚系、に分類しその中で有効な稽古内容をそれぞれの得物や体術の中から、作り上げていった方が形にとらわれず、稽古法を進展させていけるためには良いように思う。

 昨日に続き、今日も蟹のあとに、歩幅を広げた雀足をおこなった。これは腿の引き上げを、上方向だけでなく前方向にも使いつつ、頭が上に上がらないようにすることで、後ろ足の寄せ足を練っていく稽古になる。これは上方向への引き上げに比べ頭が上がりやすくなるので、非常に難しいが疲労感はやや軽減される。頭が大きく上がらずに、ストライドを広げて行ければ動きの質が変わる一つの手掛かりとなるだろう。この場合名称は「大雀」としよう。

 そしてこちらも昨日と同様に跳ばない蛙をおこない、急激に落下しながら180度回転し低い位置まで腰を落としこむこの動作は、特に腰の使い方が重要であり、上体と下体の使い方をどのようにまとめるかという問題に対し、腰がその答えを導いてくれるように思う。当然腿の引き上げによる膝の抜きも重要であるが、これまでと違って、床を蹴って跳び上がって音をさせないように落下する動きとは別物である。ジブリ映画、紅の豚のセリフに「飛ばねえ豚はただの豚だ」という有名なセリフがあるが、この跳ばない蛙に関しては、「跳ばねえ蛙は落ち蛙だ」ということで、「落蛙」と命名いたしました。

 袋竹刀の購入がまだ先になりそうであるが、やはり組太刀稽古に関しては、基本的な操法が身についていないと進められないので、今現在は袋竹刀は必要と感じていない。私としてはやはり、身体の芯を練るために、太い木刀による打ち込みを検討している。

 明日は15時30分から戸越体育館剣道場にてgold castle 殺陣&剣術スクールの講習をおこないます。明日は杖術の稽古です。「開き打ちからの展開」では相手を付けますので、互いの間合いと杖の操作が求められます。最後はOS(ワンシチュエーション)「J-A2」をおこないますので(J=杖、A=そのシチュエーションの種類、数字=そのシチュエーションの回数)いつものように最後は一人一回ずつおこなっていきます。技術の積み重ねを表現とするこの取り組みは、私にとりましても興味深いものであり、言葉で説得するよりも私自身動きで見せることが重要であると感じているので、憧れの動きを手に入れる一つのキッカケとして楽しみながらおこなっていただければと思います。明日もまだ寒いようですので、防寒対策をしてお越し下さい。


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2016-03-26(Sat)
 

2016.4.29 「抜刀術 特別講習会」 のお知らせ

 2016年4月29日(金)昭和の日に、品川区 総合体育館 剣道場にて抜刀術の特別講習会をおこないます。

 居合刀で抜刀術の稽古が集中的におこないたい方や、抜刀術独特の身体感を得るために、2時間抜刀術と納刀法をおこないます。(鞘付き木刀も可)

 この特別講習会では、現在私の稽古としている抜刀術や納刀法をお伝えして参ります。その中から参加者の方々に合った稽古法をお伝えしていきたいと思います。
(初心者の方でもおこなえるメニューがあります。)


2016.4.29 抜刀術 特別講習会



【開催時間】
15時00分~17時00分 『抜刀術&納刀法』
18時00分~懇親会


【会場】
品川区 総合体育館 剣道場


【参加費】
3.000円


【お申し込み方法】
こちらのブログのお問い合わせフォーム、またはこちらの窓口http://kokucheese.com/event/index/387208/より下記の内容を明記してご連絡下さい。
①「氏名」 
②「年齢」 
③「性別」 
④「刀の有無」(鞘付き木刀でも可) 
⑤「懇親会の参加または不参加」

※(スマートフォンからの場合は≪PCビュー≫に変換してからお願いいたします)
上記の内容を確認しましたら、こちらより折り返しご連絡させていただきます。


≪プロフィール≫
松聲館 剣術技法研究員
金山剣術稽古会 主宰
gold castle 殺陣&剣術スクール 剣術講師
高齢者住宅 クラーチ溝の口 剣術教室講師


≪参考動画≫
抜刀術 その壱
抜刀術 その弐
抜刀術 その参
イオンカルチャークラブ 抜刀術


2016-03-25(Fri)
 

姿勢のきづき

 現在、17日連続稽古の途中であるが、日々新鮮な気持ちでおこなえているので全く飽きることがない。昨夜は甲野善紀先生のメールマガジンの撮影&稽古のため松聲館に伺う。TさんKさんにもお会いし熱の入った稽古となった。(詳細は夜間飛行から出ているメールマガジンに詳しく掲載されています。http://yakan-hiko.com/kono.html

 今日はその昨日の稽古で私自身気がついた肩の位置をさっそくいろいろと試そうと住吉の武道場に向かっているときに、電車の中で、肩の位置、それとともに首の位置も少し収納する場所があるような気がして、おこなってみたところ、胸椎と頚椎が楽になり、お風呂に浸かった瞬間の声が出そうな感じというと大げさかもしれないが、それに近いぐらいのジワーッとくる気持ち良さが身体のなかを流れた。歩いている最中も同様に気持ちが良かったので、自分でも知らぬうちにバランスが偏っていたことに気が付かされたのであった。そして、その位置が体術や剣術、抜刀術において有効であることも検証できた。特に抜刀術では、久しぶりに全体につながる大きな気付きとなった。それと合わせて鞘の操作法も進展することが出来た。

 来週は井上欣也さんと交流稽古をおこなうので、その際にこの肩の位置と首の位置について、いろいろと聞いてみて確認したいと思う。なんというか、やはり真っ直ぐであることは身体にとって自然な状態なのかもしれない。

 今日の住吉での稽古はH氏とI氏の2名が参加され、突き雀からの展開で腿を前方向に引き上げることで、寄せ足を育てることになるだろう。さらに、蛙では新たに、「跳ばない蛙」をおこない(跳ばなければすでに蛙ではないのであるが・・・)これは簡単かと思っていたが、意外にお二人とも苦戦され、上体と下体のつながりと、そのための操作感覚を腰と腿の引き上げによる浮きで、ヨレずに回転して沈めるかという動きであるが、これは蛙ニューバージョンとして採用したい。

 剣山は四剣山までおこない、次に杖を用いての脚部の差し換えによる突きをおこなった。杖と木刀を使っての稽古では、上下に斬り込まれた対応として、ひとつの動きをおこなった。最後は抜刀術で「鷲眼一閃」をおこない、ここで肩の位置を収納しておこなったところ、切っ先が軽く走ることが分かった。これにより、他の抜刀術においてもどのような影響が出てくるのか非常に楽しみである。それとともに、肩の位置が納まっていると、肘や手首に対する負担も軽減されるような感じがする。ともあれ、これまでおこなってきた姿勢が大きく変わることになるかもしれないので、さまざまに検証しながら変わっていきたいと思う。短い文章で終えるが、非常に得るものがあった。


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2016-03-25(Fri)
 

稽古空間の違いによる状況対応

 身体の調子がかなり戻ってきた。ほぼ一週間掛かってしまったが、一週間前よりも良い状態に持っていきたい。そして、引き続き昨年の自分を超えるべく自分のための時間を使いたい。

 さて、本日の高齢者のための剣術教室では、久しぶりに「杖主転廻」をおこなった。二ヶ月振りぐらいにおこなったので皆さん覚えているか興味があったが、身体がすぐに思い出したようにほとんどの方が出来るようになった。もうこの動きは皆さん物足りなくなってしまったかもしれないので、また新しい動きをお伝えしたいと思う。

 「抜付之型」では、1番から17番まで一つ一つの動きを番号で決めたことにより、お風呂場で「○番はなんだったかしら?」と言った会話になっているようである。また、手書きで記憶を頼りに1番から17番まで一つずつ動きを書いてこられた方もいらした。

 私の場合、動きの名前や手順など書き記したものを一切お渡ししていないので、頭で記憶するか、紙に書いて記録するかということになっている。だが、おそらくそのほうがその人のためには良いと思うので、作るのは簡単であるがこのままでいきたい。

 全体的にみなさん前に進んできているので、私としても非常に嬉しい気持ちである。講習後にフトご婦人Oさんの身長がに伸びたように感じた。さらに背中の形が以前より良くなってきており、左右の肩甲骨の間に窪みがあり、肩の位置、胸椎の角度が良い具合に収まってきたのかもしれない。昨日の抜刀術特別講習会で、2時間20分立ちっ放しで講習をおこなえたことからも、Oさんの気付かぬ所で身体は変わってきているような気がしている。これからも無理をせずに、身体と相談し、その時の状態に合わせた内容で取り組んでいただきたいと思う。おそらくその辺りの調整法も上手く行っているように感じている。今後が益々楽しみである。

 夜からは住吉でおこなう私の稽古会でK氏とR君と稽古をおこなった。今日は珍しく他の参加者が多く、金曜日の夜の高田馬場を思い出すようなやりにくさであったが、こういう状況をプラスに変えるには、こういう状況でも普段通りに集中出来るかということを自身に課し、周囲との間合いの中で心理面における対応を身に付けたいところである。空間を支配できるような稽古法、稽古内容となればそういう環境もまた楽しめるのかもしれないが、まだまだ私のレベルでは黙して覚らせるには月日が浅い。

 身体との対応、空間との対応、相手との対応、いろいなものが同時に絡み合っている中で時間が進み物事が進行していくというのは、生ものであり私はそのことに今現在面白さを感じている。予定調和にはならない、凄くやりにくい状況でも、うるさい状況でも、見ていて痛々しい状況でも、その中で自分に出来ること、そのなかから何かを感じ見つけることが稽古なのであろう。

 5月4日(水)みどりの日に、品川区総合体育館柔道場にて18時30分~20時30分の時間帯で、おなじみの井上欣也さんと第7回 GM happy コラボレーション『杖術とヨガ』を予定しております。今回は時間の関係で懇親会は設定しておりません。詳細はあらためて告知させていただきます。


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2016-03-23(Wed)
 

脳を使わない意識で使える脳がある(推測)

 本日は抜刀術特別講習会を品川区総合体育館で開催した。3月の講習会というのは時期的になかなか都合が付きにくい方が多く、今回で3回目となる抜刀術特別講習会参加人数は7名と、これまでにもっとも少ない中で集中的におこなうことが出来た。第1回目に続き愛知県から日帰りでお越しになられる方もいらっしゃり、前回よりはお伝えする時間が長く取れたように思う。

 交通費や移動時間の事を考えると、私が企画した講習会にそれだけの思いを込めて参加していただけることに、ありがたいという思いと、来て良かったと思っていただけるための時間を提供しなければならないという緊張感が、私にとっての大きな経験となり、常連の皆様への思いもそうであるが、その場所で顔を合わせるということの不思議な感動の記憶というものが、こうして今この瞬間に思い返すと、掛け替えのないものであることにあらためて気づかされる。何気無い日常も偶然の一部であるので、当たりまえのような今の日々が、実は当たりまえでない紙一重のところにあることも、気持ちの何処かで知っておかなければならないと思うのである。続いて欲しくても全ては永久には続かないのだから・・・・・・

 そう思うとやはり、「ありがたいなぁ・・・・・・」と思わずにはいられない。

 品川区総合体育館での講習後はいつもデニーズでの懇親会となっている。そしてデニーズとなれば、どうして定着したのか、私がいっぱい食べさせられる場所でもある。もしかすると、戸越で開催した場合のインド料理「ドゥルガ」のバイキングよりも、デニーズのほうがいっぱい食べている(食べさせられている?)のかもしれない(笑)。

 そのため、今日は朝ごはんを軽めにうどん1玉とし、講習でエネルギーが切れる心配よりも、懇親会で残さず食べることのほうに重きを置いたのである。今回は以前のように、回りからご飯が集められることはなかったが、それでもご婦人Oさんから沢山いただき、今回初めて参加されたHさんが取り皿に盛られたご飯とおかずを見て、「それ、何なんですか?」というもっともなツッコミを入れていただき、同じく20代半ばのKさんの前で、こういう場合はふつう、いちばん歳の若い者が沢山食べさせられるのであるが、41歳の中年の私がモリモリ食べている(食べさせられている?)様は、私としても気恥ずかしいところであった。

 講習会の雰囲気と、懇親会の雰囲気のギャップを私としても楽しんでいるが、 いろいろな人が集まりそこからまた何かが広がっていくことを思うと、企画し実行して良かったと思う。安定的に継続することで新たに生まれてくるものもあるだろう。

 今回は懇親会から書いてしまったが、今日の講習では納刀を三種類おこない、抜刀術を六種類おこなった。私なりに得るものがあったのは、「潜龍出池」という抜刀のハナレから切っ先が自然に落ちるまでの間に手首を巻き込むということが、刀を軽くし操作性を高めるものであることが分かった。おそらく感覚的にそのようにおこなっていたのだと思うが、説明している中で、そのことが意識的に分かった。

 次に「懐月」という抜刀術では、脚部の使い方のみを集中的におこなった際に、左膝の使い方が同じく説明していく中で僅かな方向性の意識に気が付いた。あらためてこの抜刀術の脚部の使い方は特徴的であると思う。

 「滝壺」という抜刀術は、まだ動画には出ていないが(「竜巻」からの変化形である)前回の講習会では、見学に来られていた女性の方が驚き、今回はHさんが目を丸くして見ていたのが印象的であった。これは急がば回れ系の技なので、あらためて抜刀術の奥深さというか面白さというものを感じてしまう。

 時間が経つのが早く感じられ、2時間20分の講習となってしまったが、ご婦人Oさんも腰が本調子でないなか最後まで立ったままでおこなわれ、合間に3分程度の休憩を2回しか挟んでいなかったので、私としてはそこに落ち度があったように思う。だが、参加者のWさんは、あと2時間やっても大丈夫ですよ。と仰られ、実際には難しいかもしれないが2時間20分、抜刀術と納刀のみの稽古で全員最後まで、もちろん私も含め、集中が途切れず時間が足りないと思い続ける講習が出来たことは良かったと思う。

 抜刀術というのは、鞘に入った不利な条件から勝ちを得るための技とするためその「術」を追い求めて、身体の使い方、心理状態、脳と身体の微妙で精妙な感覚、さまざまな要素が一瞬の間におこなわなければならず、その一瞬の世界に、人間の身体の不思議さを知り興味となって理解とは違うところで身体が得ているものを感じる。

 大事なことは、頭で分かっていなくても、身体がその感じをしっていることであり、そこは別々にしておいた方がいいこともある。(結局は頭をつかっているのであるが、頭を使っている場所がおそらく違うのであろう。)それと、全てを理解しようとせずに、よく分からないがなぜだか出来てしまうというものも、理由は後付けで構わないと思う。それが、その場合の頭の使う場所ということになっているのかもしれない。つまり、頭で考えるというのはもっといろいろな方法があり、意識して考える導き方と意識しないで考える導き方があるのではないだろうか。だがこれは私の推測なのでそれが正しいとは言えないが、行き詰った場合には身体任せ、脳任せにして、客観的な傍観者になることも一つの方法である。

 次回の「抜刀術特別講習会」は4月29日(金)昭和の日に開催いたします。詳細は近日中に掲載いたします。今回ご参加いただいた皆様ありがとうございました。おかげさまで濃密な一日となり個人的にも良い記念日となりました。この偶然の積み重ねがまだまだ続きますよう、また明日を生きていきたいと思います。そしてお気遣い下さった方々にもあらためてお礼申し上げます。


2016-03-22(Tue)
 

次の一年に向けて

 本日も日曜日が終わりホッと出来る深夜の1時を迎えたところである。すでに21日となっており、気持ちも新たに本日の抜刀術特別講習会をおこないたい。

 まずは昨日というか今日の講習では、1年9ヶ月振りに参加された方もいて、こうして間が空いても再び参加していただけるのはありがたいことである。役者さんや、お仕事の関係、または家の事情などで、長期欠席されている方もいらっしゃると思われるので、また再び気軽に参加していただければと思う。体調を崩して一年程参加されていない方も、時々ご連絡を頂くので全くお気になさらず元気になられてからまたお越しいただければ幸いである。

 上手くなりたい、楽しみたい、礼儀を身に付けたい、それらはその本人の意思によるものであり、チャレンジする気持ち、失敗を恥ずかしいと思わない気持ち、失敗するための場所であり時間であり、そこから前に進むものなので、ごまかさない、かくさない、ということが中身を育てるには重要であり、それは我々指導者にも言える事である。中身を育てるには中身がなければならず、その魂と魂が、互いのチャレンジするという意志の中で、ごまかさず、かくさずに丸裸になるつもりで向き合うことで、人は何かを感じとり、そこから得ていくように思うのである。

 先週のブログ「もっと質問を!」の影響により、今日の講習では幾つか質問をいただくことが出来た。これは講習後に、今日自分にとって何を得られたかと考えたときに、質問に対する回答やそのために気が付いたことなどが特に心に残るものなので、私にとっては大きな学びとなるものである。

 私もチャレンジし、ごまかさず、かくさずに、講習に魂を込めて取り組んでいるので、否は素直に認め、改善点には早急に対応し、純粋にその疑問に対し取り組むつもりである。このことについては、プライドや肩書きというものがまとわり付いてくると、それを守るために「見栄」と「虚栄心」を育てる方向になってしまう恐れがあるので、結果として技術の低迷を招くものとなるであろう。そのことについては、揺ぎ無い確信を持っている。

 人生を生きていくには、他人の支えがなければ何事も長くは続かないし発展は出来ない。人から支えてもらうためには、その人のために何が出来るか、決して損をさせてしまうようなことのないように細心の注意を払って慎重に行動をしなければならない。「見栄」や「虚栄心」というものは、実力を育てられなかった者が陥るコンプレックスによるものだろう。ワイドショーでは詐称疑惑などで盛り上がっているが、人生の時間を有意義に使うには、実力を育てる、中身を育てるためのチャレンジ、そこから心が育ち、人に対する向き合い方が分かり、他人から力をいただくことにつながっていくように思う。

 武道、武術から学ぶ「礼儀」というのは、単なる所作ではなく、また武道場内だけのものでもなく、人としての実力を高め、人から力を貸していただき、そのなかからさまざまな対応が、瞬時に順序良く効率の中で正確におこなわれることが求められるのではないだろうか。それはまさに、身体の使い方と共通している部分であり、身体を育てるということは、心を育て、人間力を育て、人生を生きていく中で重要なものを学ぶことにつながっており、それはテクニックなどという見え透いたものではなく、古の先人達が積んできた思いの欠片の欠片だけでも命をつなぎ続けてきた現代を生きるものとして、恥ずかしくない生き方をしたいと思うのである。

 だが、言いたいことを書いてきたが、これは自分自身に対するもう一人の自分からの指導でもあり、もちろんそれだけではない事は当然であるが、厳しい道を選んだのなら、逃げてはいられない。

 武術稽古から学ぶこと、それを今後は私のところに参加される方々にどのようにお伝えしていけるのか、私自身の大きなテーマでもあるが、ご縁があった武術に対する感謝の思いは並々ならぬものがあり、それをどのようにお返ししていけるのか、私自身も沢山学んで行かなければならない。

 さて、本日21日は品川区総合体育館剣道場で、12時00分~14時00分の時間帯に『抜刀術特別講習会』をおこないます。居合刀を購入される方も段々増えてきておりますし、今回も遠方からお越しになられる方もいらっしゃいます。私自身の成長のためにも出し惜しみなく、あすの二時間を過ごしていきたいと思います。10時間後にはもう始まっておりますが、怪我の無いように気を引き締めて集中して参ります。それでは明日、宜しくお願いいたします。


 2016年3月21日 抜刀術特別講習会 

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2016-03-21(Mon)
 

OSは技術の積み重ねを形にするための稽古

 本日の五反田での講習は生憎の雨となってしまったが、講習後には雨が上がり晴れとなった。卒業式の時期でもあり、当スクールの生徒さん達も卒業する側または見送る側として思い出に残る時間をすごされていることだろう。会社員の方々は年度末の忙しさに追われ大変な時期でもある。

 今日の講習では少ない参加人数ということもあり、抜刀術や納刀法に時間を掛けておこなうことが出来た。面白いなあと感じたのは、それぞれの技や動き方により、全く別人のように見違える動きとなる方がいらっしゃること。得意なものから伸ばしていくことは、興味と情熱の連鎖が他の動きに対しても良い影響を生み出すことにつながってくる。Fさんの後方突きは、柄頭が前に出ることなく、非常にスムーズに離れの処理も自然におこなわれており何度見ても良かった。復帰されたYさんは、巴抜きの刀の軌道が良かった。手の内をもっと緩ませるとさらに良くなるだろう。刃筋やその軌道というのは、意外に本人では気が付き難いものなのか斬るべき所を斬れていない方々が多い。

 私が納刀の中で気を付けて頂いている中の一つに、鯉口を握っている左手の使い方が納刀時には目に付きやすいものなので、刀の峰を親指と人差指で摘んで切っ先を鯉口内へ導くようなやり方は一切おこなわないようにしている。それは、刀に指の脂を付けたくないということと、指先がピクピクと意思とは無関係に独立した生き物のように動いている様が見ていて見苦しく感じられること、これは一旦クセがついてしまうと無意識にやってしまうものなので、初めから指で刀身を摘むという行為を禁じている。これは、他の団体や指導者によっては指で摘む事を教えている場合もあるだろう。

 そして指で摘む事により、一つの重要な技術がおろそかになってしまう。それは右手手の内による柄の押さえである。抜刀、納刀を見よう見真似で指導する方もいるが、研究を重ね自身の身を持って納得してもらえるものを証明する必要があるだろう。

 最近は、講習後に自分自身のテーマを持って稽古を続ける方が増えてきた。身体の使い方、そしてその動きに対する感覚の追求と、可能性に対する興味が面白さとなって余韻に残るものとなっているように感じている。稽古というのは楽しくなければならないし、(苦しいことも楽しさの内という場合もあるので、その苦しみとは楽しみに変わる瞬間が訪れるものであることが大前提としてあるから楽しめるものである。)楽しいというのは自分の成長を実感できるものであり、それが毎回の講習で導いてあげられる内容と指導法でなければならない。そういう身体に対する興味と純粋にその動きに取り組む熱意というものは美しいものであり、その気持ちが空間を良いものとし、新たな参加者も自然とそのような気持ちの入り方となってくる。素材の味を活かした雑味のない講習というのは、指導者の力量が丸裸になるもので日々の研究を怠らないように継続して実践していかなければならない。余計なものを取り入れ、素材の不味さを誤魔化すため雑味豊かなものにならざるを得ないのは悲しいことである。

 本日のOS(ワンシチュエーション)は、動き出しの難しさ、歩き方の難しさ、刀を構えるまでの難しさ、斬りこむことの難しさを皆さんに体験していただけたと思う。今日は序盤の動きであるが、今日の感じから、これらの動きはしばらく続けていく必要があると感じたので、3回位でこの動きを完結させようかと考えていたが、全ての動きは技術の積み重ねであることを認識し会得していただくためには少し続けてみたい。

 手の動き、足の動き、胴体の動き、それぞれは大したことをおこなっていないのであるが、それらをどのタイミングで操縦していくかという、全身の統御がいわゆる武術としての身体操作にもとめられるものであり、おそらくこういう動きに興味があったという方は少なくない筈である。これまでに稽古をおこなった体捌きや歩き方などが「使えなくては意味が無い」ので、そういう自身の今の段階を知るうえでも、このOSは今後もどのように発展していくか未知数であるが、私としては動きの質を意識しながら、それぞれの個性を楽しめる30分間にしたいと思っている。

 明日は、品川区総合体育館で昼間の部と夜間の部の講習をおこなう。四十歳最後の一日であるが、私の中で特別の思いがある抜刀術を中心に講習を進めていきたい。


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2016-03-20(Sun)
 

一人稽古から導かれるもの

 久しぶりの記事となってしまったが、ふだん継続していることを中断してしまったり間が大きく空いてしまうと、これまで行っていたことに対する考え方や気持ちに変化が見られることがある。私の場合、武術稽古における感覚がどのようになっているかが一番の心配事でもあり新たな発見につながる期待でもある。そして、何気無く継続していたことが身体各部にとって非常に重要であることにも気が付いた。だが、継続においてはそのやり方によって、プラスとなるものもあればマイナスとなるものもある。

 そこで今回、私がおこなった「やりすぎ」による身体の不調を記したい。昨年暮れにミネアポリスから毎年参加される加藤氏との稽古後に、肩甲骨の可動域を向上させるための運動法を教えて頂き、その動作に良く似た井上欣也さんとのコラボレーション企画で猫のポーズや、その他肩甲骨を可動させる動きを教えて頂いたことで、今年はずっと肩甲骨の可動に伴う運動をおこなってきたが、それからしばらくして、胸椎を主体として連動させた「全身波」を取り入れ、私なりの体術稽古で有効であることが実感でき、つい身体がキツイ状態でも深夜におこなうことが多かった。

 それに合わせるかのように首の調子が悪くなり、先日首を寝違えてしまったために、私がここ以外に行く気にならない整骨院に今年初めて行くことになった。かれこれ10年近くになるが、これまでに身体の大ピンチを何度も救っていただいた「神の手」と言っても大げさではない施術を施して下さる院長先生である。現在はどうやらお一人でおこなわれていらっしゃるようであるが、日曜日と祝日以外は毎日施術されている。昨年知ったことであるが、これだけ忙しい方であるにも関わらず、「裏の顔」と言っては失礼に当たるが、ある武術団体の総師範であったから驚きと共に「やっぱりそうか・・・。」と納得したのである。

 昨日はその院長先生に見ていただいたが、首がストレートネックになっていることとさらに胸椎もストレートになっていると言われ、おそらく、寝違えるべくして寝違えたのではないかと思う。肩甲骨の可動域は確かに向上してきたが、その代償に胸椎のストレート化から首、肩に故障が連鎖した。

 毎回やりすぎを注意されてしまうが、裏を返せば何かあってもこの院長先生がいるから多少の無理は出来るという計算になっているのかもしれない。今日は午前中に施術していただき、首のストレートは治まり、右肩の上がりも治まり、首、背中のゆがみも改善された。だが、まだ痛みの連鎖が続いているのでしばらくは消えるまで時間が掛かるだろう。

 胸椎は故障しにくいと以前この記事に書いたことがあるが、訂正しなければならない。胸椎から連動し肋骨に影響が出ると内蔵に関ってくるため注意が必要である。だが胸椎がストレートになることは普通の生活ではまず考えられないだろう。

 今日一つホッと出来た事は、右手首の痛みが場合によって消えたことである。ふだん何気無く抜いている抜刀術でも、細かい部分の働きがつながりあって出来ているのであり、そこに一つ僅かな痛みが入ってくると出来なくなるものもある。それゆえに抜刀術というのは非常に繊細なものであり、それを高め向上させていくには、身体に敏感になり故障させない配慮が必要になる。当然身体の使い方という事が問われてくるが、手首というのは剣術をおこなうものにとっては生命線でもある。怪我から学ぶ危険予知は、鍛えることと、休ませること、その境目が難しいところであるが、そこのバランスが向上していくための稽古にとっては重要な部分であると思う。

 とはいえ本日も4時間、抑えながらであったが戸越体育館で稽古をおこなった。しばらくしてW氏とK氏も来られ、大腰筋と腸骨筋を練る稽古から始まり、杖の打ち込みをジックリとおこなった。その中で、射角を上げ上側の手を縦に滑らせるように放つ打ち込みは、下側の手の動きに気付く部分があった。これはW氏の質問からあらためて確認したことであったが、今後時間を掛けて下側の手の動きを確認したい。

 K氏には杖の「十一連続動作之型」を覚えていただいた。この稽古は覚えたところからがスタートであるので、足運びや重心移動が滞ることなく、連動していけるように動きのつなぎを大事におこなえるようになると、力みが抜け精度が上がり、他の動きに関してもプラスの影響となろう。

 私の稽古では、覚えたところでようやくこれから始まるので、自分自身がその中で発掘していかなければならない。つまり、自身で会得し感覚を養い次につなげていける循環した稽古にならなけらばならず、進展することが大前提であり、そうした純粋に身体に対する興味と可能性に向き合うことが、いつの間にか人間的成長につながってくるものであると感じている。だからこそ、稽古空間というのは重要であり、私がそういう考えなので自然とそういう方が集まりそういう人が残っていくように思う。

 武術稽古仲間であり、コラボレーション企画で私を助けて下さっている井上欣也さんが「松聲館技法研究員」となられ、今後のご活躍が楽しみとなってきた!数年後今を振り返った時に、こうして純粋な気持ちで武術稽古の時間を共有できる時間はなんと掛け替えの無い物であったかと思うに違いないと感じている。今日K氏にも同じような内容をお話したが、一人で稽古をしていても、自分の身体を通じて進展していくことは自分だけに留まらず、これから出会う人や、久しぶりにお会いする人との間接的なコミュニケーションを練っていることでもあり、一人であって一人でないことを感じられる稽古にしていかなくてはならない。

 3月21日(月)春分の日振替休日におこなう『抜刀術特別講習会』も迫ってきた。今回3月ということで仕事や学校が忙しく参加者が少ない状況である。これまで全ての企画で10名を切ったことは無いが、致し方ない。参加される方にとってはその分ジックリお伝え出来るので、2時間抜刀術と納刀法を私なりにこれまでの稽古で気が付いたものをお伝えしたい。

 4月29日(金)昭和の日にも『抜刀術特別講習会』を開催予定ですが、次回からは参加費を3.000円とさせていただきます。

 明日はあいにくの雨となりそうですが、12時30分より品川区総合体育館柔道場でgold castle 殺陣&剣術スクールの講習をおこないます。明日は剣の講習ですが、抜刀術を中心におこないたいと思います。そして、残り30分でおこなうワンシチュエーションシリーズもありますので、その方に合わせて進めて行きたいと思います。表現が苦手な方は、動きの型を覚えていただければそれで結構です。明日は序盤の動きだけをおこないますのでお楽しみに!


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2016-03-19(Sat)
 

もっと質問を

 本日も日曜日が終わり一息つける時間帯となった。今日は初めてとなる夕方の部が総合体育館、夜間の部は戸越体育館という、次の講習まで1時間しかない中での会場移動となった。徒歩で30分の移動となるため、大雨とならない限りは今後徒歩移動となるだろう。仮に電車で移動したとしても、同じぐらいの時間なので、電車遅延等の心配が無い徒歩移動が安心だ。だが、高下駄で急な昇り道が1~2回潜んでいるこの区間は、けっこうな鍛練になる。今年の元旦から履いている高下駄も、昨年は1年で履き潰したが、今年は秋ぐらいには履き潰すかもしれない。

 今日の講習では夕方の部、夜間の部ともに同じぐらいの参加人数となり、どちらも多く賑わった。今後は1年、2年を迎える生徒達が増えてくるだろう。その人にとっての目指すところというのは人それぞれにあるだろう。私はつい皆を引き上げていこうとエネルギーを使ってしまうが、逆にそれが自ら学ぶ気持ちに水を差してしまっているようにも感じている。もちろん習うことに慣れていない方は、質問するタイミングや、質問の内容になかなか言葉が出にくい部分もあるかと思われるが、安心して質問していただきたい。それが私にとっての学びにもなるので。

 さて、講習を簡潔に振り返って、まず夕方の部ではご婦人Oさんの脳の体力がついてきたように思う。稽古内容の会話が、これまでとまた一段階上がったところでの会話となってきた。以前、視覚に頼らないことをお伝えしたあたりから、動きが大きく変わってきたように思う。自分で気が付き自分で修正する力が備わってきた。視覚に頼ると感覚が育ち難いだろう。

 剣山と扇足では、皆さん集中して取り組んでいただいた。今後これに追加して表裏転廻もおこなおうかと思う。夜間の部では、夕方の部と同様に十一連続動作之型をおこなったが、あまりこの教室ではこの十一連続動作之型は向いていないように感じるので(スペース的な問題もあるが)今後は他の動作で使える身体になるように持って行きたい。

 今夜は私の脳がもう限界に来ている。中途半端であるがこの辺で終わるとしよう。


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2016-03-14(Mon)
 

2016年4月 武術稽古日程              (剣術・抜刀術・杖術・体術)

『 金山剣術稽古会 』 に関する見学、または参加希望の方はこちらのブログにある
【 お問い合わせ 】よりご連絡下さい。
詳細につきましてはこちらをご参照下さい。
http://kanayamatakayuki.blog.fc2.com/blog-entry-609.html
※(スマートフォンからの場合は≪PCビュー≫に変換してからお願いいたします)


『 gold castle 殺陣&剣術スクール 』 の詳細やお申し込みにつきましてはこちらをご参照下さい。
http://www.tate-ken.com/



                            

  4月2日 土曜日   『 gold castle 殺陣&剣術スクール 』
                15時30分~17時00分
                品川区 戸越体育館 剣道場
               



  4月3日 日曜日   『 gold castle 殺陣&剣術スクール 』
                15時00分~17時00分
                品川区 総合体育館 柔道場
              
                18時30分~20時30分
                品川区 戸越体育館 剣道場
              



  4月4日 月曜日   『 金山剣術稽古会 』
                17時00分~21時00分
                新宿スポーツセンター 第二武道場




  4月5日 火曜日   『 クラーチ剣術教室 』              
                10時00分~11時30分
             
                『 金山剣術稽古会 』
                19時00分~21時00分
                江東区 スポーツ会館 剣道場




  4月6日 水曜日   『 金山剣術稽古会 』
                12時00分~14時00分
                品川区 戸越体育館 柔道場




  4月7日 木曜日   『 金山剣術稽古会 』
                14時00分~16時00分
                新宿スポーツセンター 第二武道場

                19時00分~21時00分
                江東区 スポーツ会館 剣道場




  4月8日 金曜日   『 交流稽古会 』
                17時00分~19時00分
                新宿スポーツセンター 第二武道場

                『 金山剣術稽古会 』
                19時00分~21時00分
                新宿スポーツセンター 第二武道場




  4月9日 土曜日   『 gold castle 殺陣&剣術スクール 』
                15時30分~17時00分
                品川区 戸越体育館 剣道場              




  4月10日 日曜日   『 gold castle 殺陣&剣術スクール 』
                 12時30分~14時30分
                 川崎市 石川記念武道館 剣道場
              
                 18時30分~20時30分
                 品川区 戸越体育館 剣道場
                            



  4月11日 月曜日   『 金山剣術稽古会 』
                 17時00分~21時00分
                 新宿スポーツセンター 第二武道場




  4月12日 火曜日   『 クラーチ剣術教室 』
                 10時00分~11時30分

                 『 金山剣術稽古会 』
                 14時00分~16時00分
                 新宿スポーツセンター 第二武道場

                 19時00分~21時00分
                 江東区 スポーツ会館 剣道場




  4月14日 木曜日   『 金山剣術稽古会 』
                 14時00分~16時00分
                 新宿スポーツセンター 第二武道場

                 19時00分~21時00分
                 江東区 スポーツ会館 剣道場




  4月15日 金曜日   『 金山剣術稽古会 』
                 17時00分~21時00分
                 新宿スポーツセンター 第二武道場
              



  4月17日 日曜日   『 gold castle 殺陣&剣術スクール 』
                 9時10分~11時10分
                 品川区 総合体育館 柔道場
              
                 18時30分~20時30分
                 品川区 戸越体育館 剣道場
              



  4月18日 月曜日   『 金山剣術稽古会 』
                 17時00分~21時00分
                 新宿スポーツセンター 第二武道場




  4月19日 火曜日   『 クラーチ剣術教室 』              
                 10時00分~11時30分
             
                 『 金山剣術稽古会 』
                 14時00分~16時00分
                 新宿スポーツセンター 第二武道場

                 19時00分~21時00分
                 江東区 スポーツ会館 剣道場




  4月20日 水曜日   『 金山剣術稽古会 』
                 12時00分~14時00分
                 品川区 戸越体育館 柔道場




  4月21日 木曜日   『 金山剣術稽古会 』
                 14時00分~17時00分
                 新宿スポーツセンター 第二武道場
             
                 19時00分~21時00分
                 江東区 スポーツ会館 剣道場




  4月22日 金曜日   『 金山剣術稽古会 』
                 17時00分~21時00分
                 新宿スポーツセンター 第二武道場
  
            


  4月23日 土曜日   『 gold castle 殺陣&剣術スクール 』
                 15時30分~17時00分
                 品川区 総合体育館 剣道場




  4月24日 日曜日   『 gold castle 殺陣&剣術スクール 』
                 15時00分~17時00分
                 品川区 総合体育館 剣道場
              
                 18時30分~20時30分
                 品川区 総合体育館 剣道場

 


  4月26日 火曜日   『 クラーチ剣術教室 』              
                 10時00分~11時30分
             
                 『 金山剣術稽古会 』
                 14時00分~16時00分
                 新宿スポーツセンター 第二武道場

                 19時00分~21時00分
                 江東区 スポーツ会館 剣道場

 


  4月28日 木曜日   『 金山剣術稽古会 』
                 14時00分~16時00分
                 新宿スポーツセンター 第二武道場
             
                 19時00分~21時00分
                 江東区 スポーツ会館 剣道場




  4月29日 金曜日   『 抜刀術特別講習会 』
                 15時00分~17時00分
                 品川区 総合体育館 剣道場
                 18時00分~懇親会





  4月30日 土曜日   『 gold castle 殺陣&剣術スクール 』
                 18時30分~20時30分
                 スクエア荏原 アリーナ半面1
              






※新宿スポーツセンターでの稽古時間は
(月曜日・金曜日)の場合、17時00分~21時00分までの間でおこないます。
(火曜日・木曜日)の場合、14時00分~16時00分となります。 

※江東区スポーツ会館での稽古時間は
19時00分~21時00分となります。

<新宿スポーツセンターでの稽古日程>(仮)
①14時00分~16時00分 (火曜日・木曜日)
②17時00分~19時00分 (月曜日・金曜日)
③18時00分~20時00分 (月曜日・金曜日)
④19時00分~21時00分 (月曜日・金曜日)

いずれかの時間帯でお越し下さい。
完全予約制ですのでお早めにご連絡下さい。
初めての方はこちら『 金山剣術稽古会について 』をご参照のうえ【 お問い合わせ 】よりご連絡下さい。

※稽古場所の詳細や稽古内容、稽古時間のご相談、道具類その他のご質問等につきましてはメールまたは【 お問い合わせ 】よりお受けいたします。

※都合により日程が変更となる場合がありますので御了承下さい。


2016-03-13(Sun)
 

「ワンシチュエーションシリーズ」スタート

 どうも戸越体育館柔道場の日は参加人数が多くなってしまうジンクスがあるようだ。有り難い悩みであるが、一人でもさびしい顔を見つけてしまうと、その顔がしばらく頭から離れず辛いものである。まあ、そんなことは滅多にないが、今日の講習では初めての参加者が4名来られ、興味深く熱心に取り組まれていた。なかでもグループのリーダー的存在のIさんは講習後も、今日生徒の皆さんにおこなっていただいたワンシチュエーションシリーズ「J-A1」を食らい付くように質問しながら身につけようとおこなわれていた。

 今日はそのワンシチュエーションシリーズについて説明したい。これは、動きの質を考えながらある状況において、表現しながら技を用いるというものである。これだけではまだ説明不足なのでさらに詳しく記していくと、まず動きの質ということが全体の動作の中で重要視されており、例えば歩き方一つであっても、膝をのばさない、フラフラ体軸を傾けない、大きな足音をたてない、などこれまでおこなってきた稽古内容を活かしたものでなければ意味が無い。さらに方向転換の際には、踵で回らない(体軸が傾きやすく不安定である)膝と股関節を微妙に働かせて、足裏の接地圧を人間の持っている計算力で自動的に配分をコントロールして、ベタ足のまま方向転換をおこなう。想像していただくと分かると思うが、履物を履いた状態や、畳の上で身を転じる際に踵で回ることは考えられないだろう。(その目的、競技などによって足裏の使い方は異なるものである)

 さらに質の話を続けたい。重心という事が動きのつながりには大きく関っており、私の考える表現には、この重心をいかに無駄なく次の動作のために技術的にコントロールするかということにあり、お芝居に気をとられ、重心など無視した品の悪そうな動きは、よく陥りやすいところである。

 そうした動きの中で表現を加えていくのであるが、私の考えている表現というのは、安っぽい芝居で現実にはそんな動作はしないであろう小芝居などではなく、ここでおこなう表現というのは、極めて繊細に最小の動作でおこなう必要がある。それは身体の質というものを同時におこなう必要があるので、そうなってくると、そこに重ねていく表現というのは自然と余計な動きにはなりにくいものとなる。逆に言えば、質を意識した動作の中で生まれてくる表現もあるということである。

 これまでおこなってきた講習内容の応用を、相手を想定し、見ている人にとって状況が分かる質から外れない中での身体操作が求められる。おそらくこういう取り組みをやっている人は少ないであろう。だが私が身体で示していく必要性を感じてきたことから、今後は剣と杖それぞれのシリーズを、何度か同じ内容をおこなったのち新しく次の内容に移るものとしたい。今日は杖術で初めておこなう内容の第1回目ということで、「J-A1」と記したが再来週の杖では同じ内容をおこなうため、「J-A2」とする。来週は剣をおこなうので「K-A1」となる。今後講習内容のお知らせでお伝えしていくので、土曜日に参加される方は予習してくることをお勧めしたい。もちろん途中から参加されても、その方にあった内容に変更可能ですので大丈夫です。毎週土曜日に発表する機会があることで、自主稽古や自主イメージというものが頭の片隅に残りやすくなり、結果として成長の速度を上げてくれることにつながるだろう。

 表現をするということは受け身の姿勢ではむずかしいものである。今後は、楽しくもそういう状況を経験していくことで積極性を育てながら、緊張感と比例した笑いというものが溢れてくると想像している。

 私としても、動きと表現に質を意識した動作の中で組み立てて行き続けるということは、新たな展開に進んで行くことにもなり、なにかしらの発見や、見えてくるもの、または生徒さん達に気付いていただけるものがあるかもしれない。今日気が付いた事は、一気に通しておこなわず、何回かに分け、全ての動きは意味があるので、その一つ一つの動作を精確におこなっていただく必要があること。そして、ある部分にだけその方の感ずる動きを表現出来るところを作り、それぞれの個性とアイデアを見てみたい。

 このワンシチュエーションシリーズは、毎週土曜日のラスト30分でおこなっていきますので、講習時間の関係で日曜日にはおこないません。今までは動きを覚えるため撮影を自由に許可しておりましたが、これに関しましては安易な真似事にならないために、自分の動きを表現するために、撮影はNGとさせていただきます。

 今日の講習で、自分自身に対し「くやしいっ!」という思いをされた方もいるだろう。この「悔しい」ということについては、私自身いろいろな捉え方があり、よくオリンピックや国際大会で、負けた選手が揃って「悔しいです!」というのを聞くが、私はどうにも違和感を覚えてしまう。それについてはあまり記さないが、悔しいと思えるのは大事なことでもあるが、悔しんでいる場合ではないのも事実である。

 笑いと笑顔の中に、緊張感が保たれていることが重要であり、その緊張感というのは身体で表現出来るかという、その試される空間である。緊張感というのは規律でもあり、そこに安心感と全体を取りまとめた絶妙なバランスがさまざまに動いていくことが、この教室の面白さでもあるように感じている。講習は生き物でもある。鮮度が失われてしまったものは生きていない。今日は久しぶりに笑顔配達人のHさんがいらしたが、教育をお仕事にされている方なので、その辺の生き物の運ばせ方には実に上手いと感じさせられてしまう。

 今後も、生徒さん達の個性を発掘し、空間のバランスを見事に演出してくださる方々の力を借りながら、よりよい空間で講習を進めていきたい。

 3月21日(月)におこなう「抜刀術特別講習会」のお申し込みが現在かなり少ない状況です。滅多にない抜刀術と納刀法の稽古を出し惜しみ無くお伝えいたしますので、ご興味のある方、他流派の方でも大丈夫です。単発の講習会ですのでお気軽にご参加下さい。詳細は下記リンクをご参照下さい。


 2016年3月21日 抜刀術特別講習会 【お申し込み受付中】

 金山剣術稽古会 【会員希望者受付中】
 3月稽古日程

2016-03-12(Sat)
 

5年後の今

 東日本大震災で亡くなられた方々へご冥福をお祈りします。


 あの日から5年が過ぎましたが、私はあの時と変わらず武術稽古を続けることが出来ています。その時に自分に出来ることは武術稽古しかありませんでした。当時は少しずつですが人にも指導をおこなっていましたので、元気に活き活きと過ごせるために気持ちを込めて稽古に励まなければいけないと感じていました。おかげ様で現在は多くの方に出会うことができ、子供から高齢者まで真剣に向き合って稽古が出来ています。自分に出来ることはたかが知れていますので、これからも武術稽古を通じてあの日強く感じた気持ちを忘れずに生きていきたいと思います。
 
 本日は私が10分遅刻してしまったので、15時10分から戸越体育館でW氏とK氏と稽古をおこないました。思うところありまして、着替えたのち戸越体育館の近くの神社に行き、その時刻に一分間だけ時間を使おうと考えていたのですが神職の方に呼び止められ玉串奉奠に参加いたしました。帰り際に神職の方から何度もお礼を言われ、いろいろな方の想いというのを強く感じました。

 今日もこうして変わらずに武道場で武術稽古が出来ていることに感謝し、あらためて武術稽古から得られたものを還元していけるような、そのための日々の時間の使い方でありたいと思っています。


2016-03-11(Fri)
 

身体感覚についての黄金比はあるのか

 本日の住吉での稽古では、杖の打ち込みに胸椎が使えるようになった。「斬り」に対しても研究を続けていきたい。H氏との稽古では、稽古中にフト「黄金比」の会話となり、人が見た目に収まりの良い美しさを感じやすいバランスということとは、という疑問になり、そもそも美しさとはバランスの良さなのか、ということから果たしてバランスというのは一体なんなのだろうか・・・・・・?という疑問にぶつかってしまった。

 模倣したものがオリジナルに敵わないのは、バランスにおいて完璧に模倣出来てない、あるいはワザと違いを当て嵌めているからなのかも知れず、バランスというのはその人のセンスでもあり、経験からなる落ち着くところということなのだろうか・・・・・・

 バランスと言えば、言葉の通りバランスなのであるが、その言葉から安易に想像するものではなく、何か人間に共通する様々な要素からの計算式が、それぞれの人に存在する比率の中で決まっているのではないかと、どういう訳だか想像してしまった。

 深いところでのバランスを考えることで、身体の使い方や武術の技に何か見えて来ないかと思うが、果たしてそのようなものを感じる事が出来るかどうかは分からない。ただ、バランスというのは空間において、思考において、身体において、相手において、などなど他にもさまざまな事が関っており、一々考えるわけには行かないが、何かその黄金比ではないが、自分の中でシックリするものがさまざまに感じられたら、大きな展開になるのになあとフト考えたのである。

 杖の稽古では、新しく木刀による上下の斬りこみからの返し技をおこなった。この相手から見て左から足元に斬り込んで来る剣を止めつつ、一瞬抜いて払うこの動作は、これまでにおこなったことがないもので、脚部の動きとともに新鮮であり興味深いものであった。今後はこうしたように、対木刀に対応するための型稽古をいくつかおこなっていくかもしれない。この場合、相手がどのように来るかということから動きが見つかってくるので、私自身どのような動きが見つかるのか興味深いところである。

 私の稽古には、細かくやり方や手順、握り方から足運びなどの決まりを文章で作成したものはない。それはその稽古毎に考え、微妙なところあるいは大きなところで変化を繰り返さなければ成長しないからであり、時間と労力を掛けて細かい動作などを作成してしまえば、変更する事に躊躇が起こりそうだからである。もちろん相当な量の細やかなデータは今でもメモに取り蓄積しているが、それを読み返すことはほとんどなく、数年前には全てをまとめて整理しようと考えていたが、数年経ったいま作成しかけたものを見ると、こんなもの作っても意味がないと痛感したのであった。もちろん、その時々の記録は必要であるが、今に活かすための決まりごとを作ってしまうのは、気付きの源泉を枯渇させてしまう恐れがある。

 司馬遼太郎著「坂の上の雲」第八巻にある「あとがき三」の中に、陸軍大学校に教科書が無いため、思考統一のための教科書を作れという命令に対し、教頭であった井口省吾という人が職を賭して言った言葉に「教科書というものは、人間が作るもので、ところがいったんこれが採用されれば一つの権威になり、そのあとの代々の教官はこれに準拠してそれを踏襲するだけになります。いま教科書がないために教官たちは頭脳のかぎりをつくして教えているわけであります。すなわち教官の能力如何が学生に影響するために、勢い教官は懸命に研究せねばならぬということになり、このため学生も大いに啓発されてゆくというかたちをとっております。まして戦術の分野にあっては教科書は不要であります。どころか、そのために弊害も多いと思います。しかしそれでもなおこれを作れとおっしゃるのでしたら、私は教頭をやめさせていただくほかありません。」
(引用おわり)
 
 このことは、当時の陸軍大学で教えている戦術に限らず、現代においてもさまざまな分野で同じことが言えるのではないだろうか。もちろん学校教育で教科書を否定している訳ではないが、今に活かすもの、進んで行く研究と状況の中で対応していくには、教科書では遅れてしまい役に立たない場合もあることは事実であろう。

 身体を信じ、感覚を探り、バランスを考える。まだまだたくさんのことがあるが、脳をどのように使っていくか、身体というのは大変興味深く面白いものである。そこを忘れないような稽古体系であることをこれからも大事にしたい。


 2016年3月21日 抜刀術特別講習会 【お申し込み受付中】

 金山剣術稽古会 【会員希望者受付中】
 3月稽古日程

2016-03-11(Fri)
 

第十回 北村社中展

 昨年12月23日におこなったGM happy コラボレーションSpecial 「刀と写真」で大変お世話になった、北村千賀子さんが主催される「北村社中展」がBONSAI美術館 春花園で開催されます。

 展示作品には、私の稽古会や講習会でお世話になった橘田正美さんや、gold castle 殺陣&剣術スクールの生徒である細谷愛莉さんの作品が出展されます。


 (以下御案内状より)

 細川流盆石
 『第十回 北村社中展』

 卒業・入学の季節が今年もやってまいりました
 細川流盆石北村社中展もおかげ様で 今年で第10回を迎えることができました
 この10年たくさんの方にBONSAI美術館「春花園」へ お越しいただき心からお礼申し上げます
 今回は「日本の歳時記 儀式盆 秘盆図」をご披露させていただきます
 また手書き更紗作家馬場澄子作品 極細糸ジャガードニット作家南香織作品 組紐橘田正美作品 盆石道具羽・箒作品もご紹介させていただきます
 ところで この10回をもって一区切りとし 社中展としては最後とさせていただきます
 東京都内のこのようにすばらしい会場に御縁をいただきましたこと皆様にひとときの安らぎを得ていただきましたことに 重ねてお礼申し上げます
 来年からは 気持ちを新たに「梅花の会」として日本の伝統文化のいくつかとコラボの上 皆様に紹介させていただくつもりです
 今後ともよろしくお願い申し上げます


 【特別参加】  「墨彩画家 西松凌波 デモンストレーション」 
           4月16日(土)12時00分~

 【催し】  「お煎茶点前」 
       4月16日(土)①11時00分~ ②13時00分~

 【日時】  2016年4月16日(土) 10:00~17:00
           4月17日(日) 10:00~16:00

 【会場】  BONSAI美術館 「春花園」 
      http://www.kunio-kobayashi.com/syunkaen.html
     〒132-0001 東京都江戸川区新堀1-29-16
     TEL 03-3670-8622

【交通】  ・都営新宿線瑞江駅下車3番乗場/京成バス76番小岩駅行

      ・JR総武線小岩駅下車5番乗場/京成バス76番江戸川スポーツランドまたは葛西行 京葉口下車 徒歩3分



 普段あまり見る機会の無い作品ですので、この機会に足を運ばれることをお勧めいたします。昨年伺いましたが、非常に素晴らしい盆石を拝見することが出来ました。私は4月16日(土)に伺いたいと思います。


2016-03-09(Wed)
 

真剣でいられる自分の時間を手に入れるために

 本日はコートもいらない暖かさで気持ちのいい一日であった。午前10時から始まる「高齢者のための剣術教室」では、今日はさすがに皆さんを疲れさせてしまったのではないかと感じた。だが、皆さん誰一人としてリタイアすることなく最後まで着いて来て下さった。身体もそうであるが、脳の体力もついてきたのかもしれない。

 杖術では、打ち込みからそのまま突きに入りさらに回転して突きに入る動作をおこなった。皆さん大変苦労されていたが、それでも全く出来ない方はいなかった。動きのつながりの面白さ、形の美しさといいうものを感じていただけるので、足運びが三回続く動作でそれなりの運動量もあり、休憩のタイミングを計りながらおこなっていいただいた。

 剣術では、左右の胴斬りをおこない、重心を乗せて移動し、残した前足をスライドして寄せながら膝頭を開き、腰を落して姿勢を真っ直ぐにしながら剣を水平に胴の高さで持って振っていく。これは動きの気持ちよさ、特に先に重心を移動させ、残った前足をスライドさせながら剣とともに振りぬいていく気持ちよさがある。身体が纏まる感覚、腰が安定する感覚、それらを実感出来るようにおこなえるとより、身体に対する良い運動となってくるだろう。

 これもさすがに皆さんには疲れたのではないだろうかと思いながらもさらに休憩後は、脳トレとなる「抜付之型」を1番~17番まで一つ一つを順番におこなった。この型稽古は、これから時間を掛けて皆さんに身につけていただきたいと考えているので、ジックリ焦らずに取り組んでいただけたらと思う。

 休憩の合間に、パワフルなSさんから「いつもこの教室が終わった後、身体が凄く気持ちいいのよ!」と仰っていただき、こういうふうに休憩時間に皆さんそれぞれと身体の調子や雑談を交わすことが恒例となり、これはこれで大事にしている。

 今日は暖かかったせいもあり、いつもより疲れさせてしまったかもしれないので、次回はもう少しメニューのバランスをみて進めて行こうと思う。それにしてもこのクラーチ剣術教室のみなさんは体力があるなあと思う。

 午後からは、そのまま表参道に向かい二ヶ月振りに髪を切った。このところずっと、稽古から稽古の合間に行くことが多く、キャリーバッグと武道具袋を持って入るので、もっとゆとりをもって行きたいと思うのであるが、優先順位を考えるとこのような状況となってしまう。もうかれこれ五年か六年お世話になっている担当のスタイリストであり副店長であるSさんとは、沈黙を埋める世間話など必要の無い信頼関係になっているが、今日の会話で、「一日のやるべきことが全部終わって、後は寝るだけとなったときの、追い立てられていない自分だけの時間というのは大事だよね。」という会話で、「そう、30分でいいから仕事から帰って家事が終わってホッと息のつける自分の時間が欲しいです。」と話され、30分すら自分の時間が無いとは、相当ハードな日常を生きているのだと伝わって来た。その中で共感していただいたのが、「さいきんは、電車の乗換えで何を優先するかと言えば、時間や値段ではなく、座れるかどうか、というところで決めています。」と言ったところ、「それ、すっごく分かります!」と仰られ、とにかく、休めるときに少しでも休む必要があり、僅かな仮眠でもずいぶん違ってくるので、仮眠料金分として考えれば乗り換え運賃が高くつこうとも、そのぐらいは優先順位に影響は無い。特に私の場合キャリーバッグに武道具などがあるため、混雑した電車はなるべく避けたい。

 さて、一旦帰宅したのち準備をして、夜からおこなう住吉での稽古に出かけた。今日はR君と昨日に続きK氏が来られ、珍しく薙刀の団体と同じ空間で稽古をおこなった。11歳の男の子の体力と筋力がどれほどのものか、私としては経験が浅いのでその辺りを見ながら引き上げていけるところを探っていきたい。こういう瞳の澄んだ少年との稽古は、私としても心が浄化されてくる感じがある。このご縁を大事に責任を持って未来を担う少年に向き合っていきたい。

 帰りはK氏と武術の話から生き方などについて、電車の時間があっという間に過ぎてしまうほど話し込んでしまった。たしか前回は話に熱が入り、K氏が降りる駅を一駅越えてしまった。こういう方と出会い、稽古を通じ、会話を通じ、あらためて現代における武術稽古の意味というものを考えさせられてしまう。それは稽古に対する取り組み方が、その方の人格や生き方とリンクしているものがあり、それは何かを探していく過程に於いて感覚という共通した経験からなる教えのようなアドバイスが身体を通じ、なにかの考えに対し直感的に、または断定的に感じられるものであり、そのための経験を武術稽古という環境の中で発掘し循環していける生き方が、私としてはまっとうであり、成長していけるものであると思う。

 真剣に生きていく。何に対して真剣になるのか。真剣になれるものを見つけられることが生きて行く上でもっとも重要なことではないだろうか。真剣でいられる自分の時間を手に入れるために・・・・・・


 2016年3月21日 抜刀術特別講習会 【お申し込み受付中】

 金山剣術稽古会 【会員希望者受付中】
 3月稽古日程

2016-03-09(Wed)
 

それぞれの進展が見られる少人数集中稽古会

 日々武術稽古をおこないながら、人としてどうであるかということは常に考えているものである。私自身そうであるが、組織に属していないものが人様からお金を頂くには信頼が何より重要であり、習い事という互いの関係性はあるが、人としての力量や、ものを見て聞いて感じる能力が私などより遥かに優れている方も多い。そうした中で、モノを伝えていく、運営していく、ということは己の実力が丸裸にされているものであり、組織に属していない人間は、そうした中で自由に実力を発揮出来る利点がある。だが、自由であるからこそ、そこは慎重に己の力量を見極めたうえで行動して行かなくてはならない。まだ少々の問題であれば済むのであるが、人を欺くような行為により信頼を失墜しないように、中身と実力の無い状態を誤魔化すためにそのような人生の時間を使わぬよう、情熱と共に、活きた瞳で、人に言っている事を自分自身の胸に問い、学びというものを忘れぬよう生きていかなければならない。

 気を取り直して、本日の稽古では戸越体育館でW氏とK氏との稽古をおこなった。今日は13時から私の研究稽古をおこなっていたところ、K氏が予定時刻より1時間20分位早く来られたのでそのまま稽古指導に入った。四方突きに時間を掛け、そのあと十一連続動作之型を全て覚えていただいた。K氏は4月から仕事のため関西方面へ行かれるので、せめて一人稽古出来るものとして、この十一連続動作之型をお伝えした。

 W氏には杖術と抜刀術を集中的におこなっていただいた。抜刀術に関しては二尺四寸五分の居合刀でかなり期待が出来る動きを見せている。このまま集中的におこなえば、他の癖が全く無いので私としてもどのような動きが出来るようになるのか楽しみにしている。

 私の稽古としては、杖の打ち込みの際に重心エネルギーによる方向と、上側の手を滑らせる下方向が、上手く混ざり飛ばす感覚が出てきた。突きに関しては、本構えからの突きが、前方に移動しながら後ろ足を開き背中の力を使う感じが移動しながらも速やかにおこなうことが出来た。

 剣術では、つなげる部分と緩める柔らかい部分をどのように混ぜて、それを振りのエネルギーとしそこに至るまでの伝達ロスを無くすかということを考えながらおこなっているが、気持ちよくフッと振れたときは速度が遅くなり、速く振れた時は違和感で気持ちよくない。うーん、気が付かなければならないことがどこにあるのか・・・その時を楽しみにしている。

 さて、明日は朝に「高齢者のための剣術教室」に行き、終了後直ぐに表参道に行き、帰宅してゆっくりする間もなく住吉で稽古会という予定。明日は暖かくなるそうなので、コートを置いて行こう。そして刀女子の皆さんに朝から元気をいただいて、活き活きとした一日を過ごせるように生きて行こう!


 2016年3月21日 抜刀術特別講習会 【お申し込み受付中】

 金山剣術稽古会 【会員希望者受付中】
 3月稽古日程

2016-03-08(Tue)
 

生徒を伸ばすために必要なもの

 本日も長い日曜日が終わった。体を使っているが、それよりも頭の方が忙しく活動しているので、こうして家に帰り全てのやるべきことが終わった後は、何とも言えないリラックスした状態でいられる。もうほとんどの方は明日からまた一週間が始まるのでとっくに寝てしまっているかと思われるが、こうして一週間を振り返ると、私としては常に全力で講習や稽古をおこなっているつもりでいるが、生徒さん達には助けられているなあと思う。何気無いいつものやりとりがそうではなくなってしまったときの喪失感というのは私にしてみればかなりのショックとなるだろう。もちろん、いつかは離れるときが来るかもしれないし、それは一年後か一ヶ月後か一週間後であるかもしれない。それはいつか必ず訪れるものなので、やはり一回毎の講習や稽古では、その状況で出来る内容を臨機応変に選び抜き、一人一人に気持ちを込める事が出来るかということにある。その一人一人に対する思いというのは、私の場合頭で考えてそうしているというより、私の性格がそうせずにはいられない性分であるのかもしれない。教育というのを考えるのは難しいが、やはり愛情を知っている人物が、人に対し自然と愛情を注げられるものでなければならない。そこに間や思案というものはなく、前提として愛情があれば、態度や言葉というものは流れるように出てくるものである。

 今日の講習は2014年4月20日以来となるスクエア荏原で昼間の部を開催した。前回の記憶から、こちらの会場は料金はそれなりに掛かり設備自体は良かったと思っていたのであるが、今日訪れてみて「ああ、これはしまったなあ・・・・・・」という、これまで様々な会場で講習をおこなってきたが、もっともお役所的厳しさのある会場であった。まあ、そういう立場の言い分は、その立場になればそういうふうにならざるを得ないのであろうが、私には絶対に絶えられない職場である。人を受け入れ気持ちよく運動やスポーツといった健康で、社会に対する活力を得るための気分転換やコミュニケーションを図り、そういうプラス思考の輪を生み出せる空間作りでなければならないし、本来そういう目的のために存在する施設であろう。そういう意味では私にとっては非常に残念に感じるものがあった。

 講習では、体育館の半面いうことで広すぎるのも逆に集中力を欠くものであると感じ、講習の難しさを痛感した。となりでバスケットボールがおこなわれていたことも災いしたと思う。

 だが、広い会場であるため、ご婦人Oさんとの稽古は普段よりも広く使うことが出来た。今日は正面斬り、袈裟斬り、胴斬りをそれぞれ寸止めでおこない、身体の纏まりなど細かくチェックした。私も遠慮なくOさんに注意するので、他の人から見れば、もう十分じゃない?と思われそうであるが、Oさんの自分に対する厳しさとその目標を知っているので、私としては出来てもらうように指導していくことが、相手と真剣に向き合う稽古であると思うのである。

 最後は久しぶりにBOSS太刀(笑)をおこなったが、以前に比べ吸収力は早くなっている。今日のこの稽古が、夜の講習でのヒントにもなったし、その夜の講習の感触から今後のアイデアが浮かんできたのである。

 走りながらの巴抜き&納刀は、皆さん苦労されていた。だが、昨日も参加されていたHさんはさすがに皆さんよりも距離を縮めておこなっていただいても、成功する事が出来た。これは昨日もそうであったが、皆さん予想以上に夢中になる内容であった。

 夜の講習では、少なかった昼間に比べて倍の参加人数となった。そうなってくると、予定していた講習内容が消えてしまうので、「さあ困った」と考えているうちに、講習中に今日の昼間の部でOさんとおこなったBOSS太刀の袈裟斬り~血振り~納刀までの一連の動きをおこなっていただいた。私のこれまでの納刀稽古は、いわゆる身体の体捌きを練るための内容であり、こうした殺陣的な魅せ方をしていなかったので、受講生の反応は良かったように思う。身体の使い方を把握してそこから組み立てることが出来れば、動きというのはさまざまに作ることができ、例えるならギターのコードのように、それらをどう組み合わせて楽譜に載せるかということで、曲間の間やサビの部分、余韻の残し方など、コードという名の身体の使い方が分かっていれば、その時にどうすれば無駄がなくかつ美しいメロディーラインにのせることが出来るかというアイデアは沢山あるだろう。つまり、コードを知らない演奏は曲として成り立っておらず、また曲を生み出すにも法則がないのでさまざまなものを生み出すことは難しいであろう。コードという名の身体の使い方が把握出来ていれば、その作りたい楽曲にそって、どのように身体をつなぎ魅せていくかということに自然と身体が選び始め、さまざまなコードの中から、その動きに合ったものが生まれてくるだろう。つまりは、身体の使い方を学ぶことで、自分が表現したい動作を身体操作でもって伝えることができ、そこを知っていないと、大雑把な分かり易い誰でも考えられるような動作か盗作物しか出来ないだろう。

 そういった意味で、今後時間の長い土曜日の講習で「ワンシチュエーションシリーズ」ものの、身体操作による感情表現というものを実験的におこなって見たいと思う。これはこれまでの引き出しから面白いものが生まれそうな予感がしている。ただし、これにあまり時間は掛けたくないので、受けがよくとも、剣術は剣術で身体感覚を磨いていく内容でなければならない。ただ、一年、二年を迎える生徒さん達への実力を発揮出来る場所として、また役者さんの表現力を伸ばしていける場所として、私なりに考え楽しくも技術を試せる時間の提供は現状このスクールには必要に感じている。

 夜明けが近づいてきてしまったが、こういう気持ちで取り組んでいけるのは、いろいろとエネルギーを与えてくださる生徒さん達のお陰である。その気持ちをお返しするためにも、私自身が稽古を積み研究し、それを出し惜しみすることなく、無い物をあるように見せることなく、鮮度を失わないように、誠実な対応をし、皆さんと良い循環ができるように笑顔で会える日々を重ねていきたいと思う。


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 3月稽古日程

2016-03-07(Mon)
 

密度の濃い土曜日の講習

 本日は品川区総合体育館にてgold castle 殺陣&剣術スクールの講習をおこなった。日曜日のスクエア荏原をお勧めしたせいか本日は珍しく参加人数が少なかった。皆さん蟹と雀と蛙に我慢の限界か・・・・・・というのは冗談であるが、この脚部鍛練稽古は効果を実感されている方がいらっしゃるので、無理はさせないがほどほどに続けていきたい。杖の講習日は剣山と扇足を取り入れるので、程好く足腰が使われ期間が空いての筋肉痛にならないようにバランスを考えてメニューを組んでいきたい。

 カエルをぶら下げてきたHさんが今日は睡眠不足のようであったが、今日はたくさん走っていただいた。というより、今日のメニューでは、全員武道場の端から端まで何度も走っておこなう内容をおこなった。それは、走らされているのではなく、講習が終わって2名の生徒さんが帰られた後も、退室時間の残り5分まで残りの皆さんは端から端まで走っていた。私も撤収作業をしながら、アドバイスをおこない、「これ、皆さんただ走ってくださいと言ったらこんなに往復出来ないと思いますが、刀を抜いて納めるという動きに夢中になっているうちに、かなり走ってますよ!」とお伝えしたら、Fさんが「ハッ!」とした顔をされ、明日筋肉痛になるかもしれないという心配をされたが、そのFさんが、「さいきん筋肉痛にならなくなったんですよ!」とおっしゃり、やはり蟹と雀と蛙の鍛練稽古が徐々に身に付いてきているのだと思った。ただ、間が空いてしまうと筋肉痛になってしまうらしいので、剣山と扇足で程好く維持させていこうと思う。

 今日から体験受講が終了し生徒となられたHさんは、日本舞踊の経験があるので体の開きかた、重心の移し方、身体の把握と修正が思わず今日の講習で「素晴らしいです!」を連発してしまったが、こういう方の動きを見て参考にされるのも良いかと思う。

 土曜日の講習は1時間30分であるが、ほとんどの方が終わってからプラス25分位稽古されていた。こうして最後の最後まで熱心に興味を持って取り組んでいただけることは、私としてはありがたい限りである。ほとんどの方は少しずつでも確実に成長は見られるので、これからも皆さんの熱意を下げないように、私もそれ以上の熱意をもって取り組んでいきたい。

 生徒のHさんが、「先生、先週の杖の講習でこの後何をおこなわれましたか?」とノートを取り出してメモをとられ、私も日々稽古に講習をおこなっているため、数分間思い出せなかった。だが、これも、脳内稽古になるなと感じたので、そのメモの合間にある空欄が何であったのかをしばらく考え込んだ。答えは、剣山と扇足であったが、こういうふうにメモを取って質問されることは、以前の自分を思い返してしまう。いろいろな講習会や稽古会に行っていた頃は、常にノートをもって取り組んでいた。今ではこうしてノートを持って質問されることに対し答えることが、私自身かなりの勉強になっている。フィルターを通して責任感のある言葉を選び伝えていくことで、思いもしない言葉が出てくることも多い。

 私にとってやはり重要なことは、「鮮度」である。これまでもそうでありこれからもそうであろう。活き活きとしていけることは大事なことである。時の流れに巻き込まれないように、鮮度を落さずに新しいものを吸収し提供していける日々を送りたい。


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 3月稽古日程

2016-03-05(Sat)
 

大事にしたいもの

 時の流れというのは、あらゆる事が変わりゆく。これまでも、そしてこれからも・・・・・・

 多くのものを求めず、本当に大事なものを見つけ、そこに我が人生の時間を掛けていく。

 違和感を信じ、そこの境界線は決して混ざらぬものであるということを早期に決定し、それに対する処置を施す。

 空のように、海のように、山のように、季節のように、目に見える変化と目に見えない変化の感動と、怖さと、期待など、常に時間の存在がある限り一定ではない。そういう時の流れの中で心を動かされさまざまなものがさまざまに変化していく。つまり生き物の全ては変化し続けている。

 良くも悪くもない。なぜなら生きているということは、変化していくことだから・・・・・・

 さて、本日は戸越体育館でH氏とK氏と稽古をおこなった。今日は二時間一人研究稽古をおこなったが、隣の使われていない真っ暗な剣道場でおこなったり、柔道場でおこなったり、久しぶりに何かに取り憑かれた感じで集中的におこなうことが出来た。今日の収穫は、H氏とK氏とともに杖の突きをおこなっていた際に、今日の一人稽古で得られた感覚が、言葉で説明しているときに具体的な操作として確認することが出来たことにある。なんで、こんなことにずっと悩んでいたのかと自分に呆れてしまうが、やはり一人で憑依的におこなう集中稽古は何か得られるものがある。

 杖の打ち込みに対しても、力まずに上腕に張りを出さぬように、肩が詰まらないように、この意識で随分杖が扱い易くなった。やはり得物の稽古は得物で身につけなければ気が付かないものがある。

 イスノキの木刀による袈裟斬りを小一時間程おこなったが、この稽古は私の中で感覚と操作のバロメーター的役割があり、非常に重要な稽古としている。今日チラッと感じたことは、中身は強く外見は優しくおこなうことで、振り始めの感覚に伝達ロスが少なくなり、嫌な感じがしない心地良さがある。だが、振りの強さが衰えてしまうのでその辺りが問題である。初動時における「水掻きの原理」がエネルギーの伝達ロスを減らし、新たな身体の感覚を導いてくれるのではないかと思うのである。

 身体が使えるようになる喜び、自身で見つけられる感覚の世界、そういったものを探せる稽古空間を作り出せるように、これからもその動きのある時間の中で取り組んでいきたい。

 明日土曜日は、12時30分~14時00分に品川区総合体育館柔道場でgold castle 殺陣&剣術スクールの講習をおこないます。広めの会場ですので、それに応じた内容でおこないます。さらに日曜日は、12時00分~14時00分に、スクエア荏原という会場で、2度目の講習をおこないます。こちらは五反田の総合体育館よりも広い会場ですし、設備が綺麗で素晴らしいです。滅多に開催しない場所ですので、日曜日はお昼の部をお勧めいたします。アクセスの詳細は、土曜日の講習が終わり次第更新いたします。

 それでは明日土曜日の講習を、品川区総合体育館柔道場でお待ちしております。


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 3月稽古日程

2016-03-05(Sat)
 

動ける身体、動ける環境

 本日2016年3月3日は、私にとって一つ記念となる日となった。これまでgold castle 殺陣&剣術スクールでは小学生のお子さんを数名見てきているが、今日から私の稽古会に11歳の男の子が参加されることとなった。ご両親の思いも強く伝わってくるので、私としても一人の大人としてシッカリと向き合っていきたいと思う。

 10代から80代までさまざまな年代の方と稽古をおこなっているが、それぞれに共通することは「身体の使い方に対する興味」であると思う。そしてその動きが「自分もやってみたい!」と思えるようなものであることも重要であり、そのためにはやはり、動きの質という部分に着目していく必要がある。そして、その質を意識しておこなうことにより、経過した年数が自分にとってどのような変化をもたらしているのかハッキリとその違いは表れてくるだろう。だが、この「質」に関しては、これまで信じておこなってきたものや、身体に染み付いてしまったものなどが大きな障害となる場合もあり、なかなか辿りつけない場合も多い。

 そうしたこれまでの癖や考え方による「信じるもの」という部分において、ご縁がつながったりつながらなかったりすることはこれまでに何度か経験した。信じるものによりその人の世界感は具体的になり、その具体的なことから何かを得る、または実感するのだろう。人が信じられないようなものを信じられるのは、その人にとってその世界が具体的に感じられ、また得られるものや実感できることがあるのだろう。だが、そのレベルにおける具体的な感覚というのは、人間の身体の不思議さ、面白さ、複雑さなどさまざまに解った上で操れることに気が付いた選ばれし人物なのかもしれない。その選ばれしという部分には、生まれながらにしてというより、信じることに対する繊細さと理解力と創造力、集中力や好奇心、優しくも荒々しく、謙虚であるが我を通せるか、そういったいろいろな要素の「その場の対応力」が自然と備わっている人のことなのかもしれない。

 本日は住吉でH氏とR君との稽古をおこなった。稽古開始直後にもお伝えしたが、この稽古会では準備運動や準備体操というのは無い。(他の講習では、可動域向上のための体操を取り入れている)なぜなら、稽古そのものが準備運動的効果のあるものなので、怪我をするような身体に害のある動きは私のところでは無いかと思う。かといってゆっくり優しくおこなっている稽古ばかりしている訳ではない。筋力を意識して、筋疲労とともにやった感、達成感を持って取り組んでもいない。全身の調和とともに身体の一部分に負担が掛からない動きを考えながら、技というのを研究している。身体というのは、姿勢や、ちょっとした上体と下体のタイミングのズレや部分的な繰り返しの動作で、簡単に腰や膝に手首など痛めることもある。

 怪我を繰り返すというのは、やはり身体の使い方に問題があるだろう。怪我をするということは身体に負担のある動きということでもあり、負担の掛かかっている動きよりは、無理のない動きのほうが見ていても美しいだろう。無理のない動きというのは、動かしていないところを動かしてあげることでもあり、身体の部分的な負担を減らしてあげることでもある。

 そういった意味では、最近私がおこなっている「蟹の前歩き」「雀足歩法」「蛙」「倒れ雀」「剣山」「扇足」「クロール」などは、全て脚部を主体とした鍛練稽古であるが、身体を練る稽古と操作技術を上げる稽古が同時におこなえるものとなっている。私の稽古は、基本的に私が成長したいための自身の研究稽古の過程で気が付いたものや、甲野先生との稽古でヒントを得て、自分なりに近づける手段として研究してきたものであり、その私の中で鮮度の高いものをお伝えしながら私も稽古をしている。調べてみると、蟹と雀は、2015年の6月頃からおこなっている。これは短時間でのピンポイント鍛練稽古になっており、床を蹴る動作ではないので、アキレス腱を切ったり、肉離れをおこしたりということも起こり難い。蹴る動作には怪我のリスクも高まってくるだろう。つまり、筋肉を育てればパワーは得られるが、諸刃の剣でもあるということだ。筋肉の役目、骨格とその構造のバランスを知り、より有効な身体の使い方に気が付いていける稽古体系でなければならない。

 本日は朝から身体を動かし続け、さすがに住吉の稽古が終わったときには芯まで疲れが届いた。あっけなく体重が2kg落ちてしまった。だが、今年は昨年の自分を超えるという目標を立てているので、ペースを落さずに少しずつ少しずつ全体を上げていきたい。

 組織の環境づくりというのは、そもそもの仕組みが浮き彫りにされるものなので、環境が整っていない中で何をおこなっても解決にはならず、延々と同じ事を繰り返し「諦め」もしくは「辞めてしまう」ということになってしまう。ブラック企業じゃない企業を探すほうが難しくなってきている今の時代、それは売り上げを上げ続けなければならない世の中の仕組みがとっくに限界線を越えているからではないだろうか。

 人はかなりの部分が環境で形成されてくる。自分がどういう環境に身を置き生きていくのか、社会と企業と組織のあり方には、どこも同じような問題が山積しているだろう。そしてそれらは、難しいテスト問題が出来ても解決出来ない問題である。そういう問題をどう解いていけるか、労力をどこに向けていかなければならないのか、今の時代は身動きがしやすいほうが生きていきやすいようにも思えてくる。これは私の個人的な感想であるが・・・・・・


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2016-03-04(Fri)
 

興味をもち楽しめることの重要性

 早いもので3月に突入してしまった。いろいろとイベントなどの調整もそろそろ考えなくてはならないが、私自身疲弊している部分もあるので、無理はしないようにしようと思っている。今夜は久しぶりに北斗七星を見ることが出来た。北極星を探そうと思ったが、建物に邪魔されてしまった。

 さて、火曜日と言えば「高齢者のための剣術教室」である。今日の講習では久しぶりに杖の「巴」を集中的におこなった。動き始めと終わりを揃える脚部の使い方を興味のある方にはお伝えしたが、これは難しいし脚部や大腰筋の筋力を使うので、楽しみながら気が付いたらかなり足腰を鍛えていたというような稽古になればと思う。何より、興味を持って取り組んでいただくということがもっとも重要である。

 そして次に、最近重要な稽古だと気が付いた「扇足」をおこなった。これは股関節の外旋と屈曲運動を同時におこなっているもので腸骨筋など骨盤周りの筋肉を鍛える効果があるように思われる。足元のフラつきなど、この扇足のメニューは私としては今後どのような効果が聞こえてくるか楽しみでもある。私自身、このところ連日これをおこなっているので、2日ほど前は嬉しい事に股関節周りに少し張りがあった。蟹、雀、蛙、と合わせて扇足をおこなうと、さらに練られてくるものと思われる。gold castleでは、杖の講習日に、この扇足メニューを組み合わせようと思う。

 最後は「抜付之型」をおこなった。これは一つずつ順番に動きが決まっているので、皆さんにとっても覚えやすく、抜刀から納刀まで長い歩数を要するが、全て覚えることが出来た時の喜びを見ることが私の楽しみである。これに関しては、長く続けて確実なものとしたい。

 この「クラーチ剣術教室」では、生徒さんから度々、「頭を使いながら運動するのが凄くいいわ!」というお声を頂くが、そのことに関しては私自身、皆さんが出来るまで同じ事を繰り返しおこなおうとしていないこともプラスに働いていると思っている。目的は皆さんの上達よりも、興味を持ち続けて身体を動かすことが出来るかということであり、慣れた運動で上手く出来るようになったものを延々と繰り返すことは無く、新しい動きが出来るように考えながら、身体と感覚の記憶の成長に応じて動きのレベルを上げていくので、毎回頭を使わざるを得ない内容となっている。そして、同じ動作を飽きるほど続けなくとも、他の動作で身体と感覚の記憶を成長させることが出来れば、久しぶりに以前の動作をおこなった時に、なんだか分からないけど出来るようになったというような出来事が起こってくる。最近ではご婦人Oさんがそういう状態になってきた。

 認知症予防に関しても、運動していればいいという事ではなく、手先を動かしていれば大丈夫ということでもなく、そこに、新鮮さと程好い緊張感と、自身で新しく考え続けることが重要になってくる。頭と身体を使っていても、慣れからくるマンネリだったり、その動作が上達すればするほど楽になり、その同じ運動をノルマ的に回数などで納得しておこなう習慣になってしまうとあまり効果が無いように私は思う。

 以前NHKで放送していたが、記者の仕事をしていた男性(年齢は忘れたがご年配の方である)が認知症予備軍と診断されリハビリに通う内容のものであったが、インタビューをしたり記事を書いたりする現役の記者の方でもそのような事が起こるので、安易に頭を使っているからとか、身体を動かしているから大丈夫という訳でもないだろう。頭と身体を使いながら、そこに刺激と緊張感と笑いとコミュニケーションがあればかなり効果があるのではないだろうか。

 夜からは住吉でK氏と稽古をおこなった。合気道で黒帯のK氏は今月は8回稽古を希望されており、その熱心さと自分にとっての何かを追い求める気持ちに私も良い集中の中で稽古をおこなうことが出来た。そしてこういう状況というのは、閃きやすいものでもあり、唐突に何気なくおこなったことが後で、「ああ、身体は先に感づいていたんだなあ・・・」と思わされることもしばしばある。

 今日は蟹、雀、蛙、浮きを掛けての浪之下や切り落としなどをおこなった。次に扇足をおこない、左右の足に自動調整される重心バランスに興味が湧き、数ヶ月ぶりに杖を使っての「クロール」をおこなった。久しぶりにおこなったクロールが随分やりやすくなっていたので私自身驚いた。やはり、連日の蟹、雀、蛙による、大腰筋の働きが動きやすい身体に育ててくれている。

 袈裟斬りに関しては、K氏に細かくお伝えする事で私自身あらためて学ぶこともあり、半身による体捌きでは刀は引き斬りが自然であるが、示現流のように前進しながら斬っていく場合は押し斬りのほうが理に適っているのではないかと感じた。もちろんそのことは随分前から気が付いており、そのためにソ之字立ち時代に半身を開いておこなっていた引き斬りの軌道から、向かえ身に近い状態に変わり、足はやや内側につま先が向き両足が前方に移動しながら斬っていく場合、やはり押し斬りが身体に合ってくる。

 そして押し斬りでは、斬り下げても手首の角度が変わりにくい為、腕に伝わる浮きの力が遮断されること無く、体幹で剣を操作しやすい。最近はこの押し斬りを腕よりもさらに胸椎でおこなえるように研究しているが、繊細な操作感覚が求められ、ジックリと時間を掛けて有効であればモノにしたいと思っている。

 納刀では私自身「峰返し納刀」において、より楽に無駄な動きを省いて安定的に再現性をもっておこなえるようになってきた。本当に僅かなちょっとしたところの気付きである。

 帰りの道中ではK氏といろいろとお話をしたが、まだ20代の若いK氏とこうして武術稽古のことや、これからの生き方に関する事など、まだお会いして3回目であるが、このような会話ができることは嬉しく思う。興味を持ち続けられることに出会い、楽しめるための工夫をし、そこから結果を出せるための方法を自分で見つけ出し、それらを上手く生き方とともに循環させていけるように、学びが趣味になり仕事になり生き方になり人生へと昇華していければ、いろいろなことがプラスになるものと私は思っている。苦しみと感動は表裏一体であり、そのクルッと裏返る瞬間というのは武術稽古には多分にあり、おそらく人生においてもそのように受け止めることが出来ればかなり救われる部分もあるだろう。

 日々いろいろなことがゆっくりと進んでいるが、これからもその場に応じて出会っている方とともにその時間を生きていきたいと思う。さあ、明日ももうすでに始まっている。今夜の睡眠時間は4時間半位だ。それを削っても重要なことは継続したいし、エネルギーは保っていたい。それではおやすみなさい。


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2016-03-02(Wed)
 
プロフィール

金山孝之


     金山 孝之
  Takayuki Kanayama


松聲館 剣術技法研究員

金山剣術稽古会主宰

Gold Castle
殺陣&剣術スクール主宰

高齢者のための剣術教室
クラーチ剣術教室講師


――――――――――――――

1975年生まれ
福岡県 北九州市出身
東京都 世田谷区在住

1999年
映画監督中田秀夫氏との出会いにより俳優デビュー。他分野では、マンダムのモデルや舞台のプロデュース公演などの活動をおこなってきた。

2006年
小林照子先生とのご縁から  『 からだ化粧 』のモデルを務める。

2009年
武術の道を志しそれまでの活動を一新し武術稽古と研究に励む。

2011年
武術研究家甲野善紀先生に師事し身体の使い方を研究しながら、『 抜刀術 』『 剣術 』『 杖術 』『 体術 』などの稽古と研究に取り組んでいる。また、先生の書籍、番組撮影、記録映像、その他演武等における打太刀や受けを務めている。

2013年
刀と身体操作の技術向上を目指し裾野を広げるべく
『Gold Castle 殺陣&剣術スクール』を立ち上げる。

2014年
甲野善紀先生より
『 松聲館 剣術技法研究員 』という名称を頂き、自身の経験を活かした指導法を各道場等でおこなっている。
 
高齢者向け住宅にて
『 高齢者のための剣術教室 』をおこなっている。

日信工業株式会社の製品『 SAMURAI BRAKE 』のプロモーション活動をおこなっている

2015年
『 金山剣術稽古会 』を立ち上げ、現代における武術稽古の必要性を、身体と心で学べる場として活動している。

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