私自身を掘り下げて知ったこと

 桜が満開の美しさの中、本日の「高齢者のための剣術教室」ではいつもと比べゆったりしたペースでおこなった。講習の始めにどういう訳だか、私の口が話し始めたので言葉を考えながら話ししていたところ、85歳のDさんが先日の体力測定で、半年前に比べ、椅子に立ち上がって座る動作が、30秒間に18回だったのが20回と増え、片足立ちに関しては1分15秒から1分30秒になり、「ヨガや体操などもおこなってますが、このような効果が出たのは剣術を始めてからです!」と仰られ、私としても、もっとも嬉しいお言葉であった。そのため開始して間もないのだが暫くお話に集中することとした。

 御婦人Oさんや最高齢のDさんに変化が見られたように、O夫妻の奥様も「1秒と片足で立っていられなかったのが、少し立てるようになりました!」と喜ばれていたので、徐々に教室での効果が表れ始めていることを実感したのである。私は幾つかの場所で稽古や講習をおこなっているが、このクラーチ剣術教室では、僅かな変化がご本人にとって大きな喜びとなり、それは普段の生活においての安心感に繋がるのではないかと思うのである。不安と言うのは何よりも嫌なものであり、それを取り除くための実感ある内容が求められ、そこについて私はこれまで学んできたものや今現在学んでいるものをどのようにお伝えしていけばいいのかを考え時に反省し、笑いの講習の後にも本当に些細なことが気になったりして申し訳ない気持ちになってしまい、次はこうしようと自分に修正を命ずることが多い。

 昨日今日と、稽古や講習の中で繫がっていたものが、今日の高田馬場での講習でハッキリと言葉として判ったのであった。これは今日の午後にそのことに明確に気が付くための流れであったのだと確信した。

 その高田馬場での個人稽古では、ソメイヨシノが綺麗に満開となっている中、いつものようにM氏との集中した稽古をおこなった。連日私との袋竹刀による激しい打ち合いのため、右手を少し傷めてしまったようであるが、症状を聞いて私も経験した内容であったので稽古内容を変更しておこなえば大丈夫だろう。もともと痩せているM氏であるが体重が1㎏落ちて困っていますと仰られ、そうは言っても稽古のペースを落とせないので、シッカリ食べていただきたいと思う。

 今日は高田馬場でも途中で10分位稽古の合間に話をし、私の口から出た言葉にM氏と私で考えていたのであるが、お陰でハッキリしたことが言葉で理解できたので、得るものがあったとM氏にお礼を言いたい。

 私が大事にしているものが、むかし言葉にしていた時に、何人かの方に笑われながらそんなものは大人になって通用しないよ。子供だなあ・・・という目で見られ、それ以来その言葉が恥ずかしくなって考えないようにしていたのだが、私が惹かれるものや、嫌いなものの判断がかなりその部分によるところが強いことに今日あらためて気が付かされたのであった。

 それは、現在私が選んだ生き方が活き活きとしていられるのはその部分が前面に出せるからであり、これまでの仕事などではそんなものを第一に考えてみたところで話にならなかったであろう。大災害がおこった直後の真っ当な心理状態は、同じ生死を考え人を大切にすることとして、平穏無事な状況では上手く行かなくなるのか・・・・・・

 孟子の唱えた性善説やそれについて荀子が反論した性悪説について、私はどちらとも言えないが人間をヒトという動物で捉えると、脳内の遺伝子の構造に関わってくる部分もあるだろうが、やはり教育ということがヒトが人間らしく生きていくには大切であると思う。ただその教育は、学校だけのものではなく、現代における社会の常識や、インターネットからの情報、社内での暗黙のルールなども、教育として教えにより育まれているのか疑問であるが目先に捉われない教育こそが教育であると思う。今夜放映されていたNHKの番組では、パキスタンの女性差別の現状が放映されていたが、非常にショッキングなものであった。名誉殺人なるものが、家族による殺人を正当化しているのである。中東諸国で年間5.000人、パキスタン国内だけでは年間900人の女性が差別により理不尽に殺害されている。

 世界も日本もさまざまな状況下で生きている人がいて、それを思うと私自身の発する言葉や文字の全てが恥ずかしく思えてしまう。ただ、そんな私でも役に立ってる方がいるのであれば、私は大事に思っていることをこれからもより意識し、その日常の暮らし方に繫がる稽古空間を学びの場として、これからも何かを得られるように頑張っていこうと思う。


 金山孝之4月全稽古日程
 SAMURAI BRAKE
2015-03-31(Tue)
 

ひさしぶりの生徒さん達!

 3月最後のgold castle 殺陣&剣術スクールの講習では、夕方の部と夜間の部ともに先週と全く同じ参加人数であった。最近はしばらく夜間の部が少ない参加人数となっているので、広い空間でジックリとおこない方は夜間の部をお勧めしたい。先週に引き続き、夜間の部の方が夕方の部に比べ半数以下の参加人数であった。

 まず夕方の部では、何と言っても四ヶ月振りに参加された生徒さんが入らしたので、懐かしさとともにその間の怪我などのお話を伺い、また元気に取り組まれていた姿が印象的であった。四ヶ月空いていても身体は覚えているようであった。

 それにしても、この賑やかな空間はこれまでの縁の積み重ねで一人ひとりの出会いから始まっているので、ありがたさとともに生徒の皆さんに感謝したいと思う。おそらくこのような空間は今の環境でなくては作れなかっただろうし、継続出来ないものであろう。これからも切磋琢磨しながら、一人ひとりを大切に講習に励みたいと思う。

 御婦人との集中稽古では、足元が少し弱くなっていたので、杖を使って手足の調和を意識した稽古をおこなった。次に十一連続動作の型稽古をおこない各部分をチェックする。視線が下がらないことと、構えを大きくとること。次に鞘付き木刀を使っての、抜付けから三角納刀までをおこなった。鞘引きについて、そこをどのようにおこなえるかが今後の課題である。今後の稽古方針として、杖と剣を、皆さんと同じように交互におこなおうと思っている。一度の講習で、身体に染み込ませるには、あまりいろいろやらない方がいいだろうと判断した。今後は少ないテーマの中でジックリと取り組むことにしたいと思う。したがって次回は杖はおこなわず、鞘付き木刀を使って今回少しおこなった、抜付けからの三角納刀の稽古をおこないたいと思う。それと合わせて斬り割りもおこなえればと思う。

 夜の講習では、なんとここでも三ヶ月振りの生徒さんがご挨拶に訪れ、日曜日が落ち着くまではしばらく参加出来ないようであるが、本業の活動が一番なので今が大事な時と判断した時は本業に励んでいただきたい。だが遠い所からにも関わらずこうして挨拶に来ていただくのは誠にありがたいことである。

 夜の部では、ダブルヘッダーのHさんも元気に参加された。剣術クラスにおいてのHさんの課題は、重心位置のコントロールと、動き始めに床を蹴らない足捌きを意識しておこなっていただければと思う。体重の使い方と、膝の使い方が重要になってくる。

 日曜夜の皆勤賞生徒でもある10歳のY君は今年に入ってからほぼ休まずに毎週参加されている。Y君は大人達の多い環境で生活する事が多いので、10歳といっても私よりもシッカリしているのではと感じることもある。いや、おそらく私よりシッカリしている。子供らしさと大人らしさを合わせ持つ役者さんである。子供たちはそれぞれの個性がハッキリしていて、話していて楽しいものである。個性を見て、その子がどのように伸びていけるのか、このことは子供と接していると自然とそういう気持ちになってくるもので本当に不思議である。子供と向き合うことで、ごまかさない生き方を考え大人振ることもなく子供と同じ目線で会話をしていくことが今の私の楽しみである。

 久しぶりに参加された方の元気そうな姿を見て、今日は朝から深夜1時まで豆乳に発酵した乳酸菌を加えたヨーグルトを食べただけであったが、まったく体力が衰えなかった。あまりこういうことを書いてしまうといろいろな方から心配されてしまうのであるが、別に食べるものに困っているわけではなく、食べる時間の無さに困っているからしょうがない。途中でおにぎりを買ってというのもめんどくさいので、その時の体の状態に合わせて調節すればいいかと私自身は思っている。

 3月の40コマの稽古指導も残すところ後3コマとなった。読んでない本が溜まっていく一方で、もう少し自分の時間を確保出来る生活パターンの確保が今後の課題でもある。時間は戻ってこない。ならば今から頑張ろう!


2015-03-30(Mon)
 

イオンカルチャークラブでのマンツーマン指導

 ようやく一日の締めの作業に入る。現在午前2時43分。嫌な数字である。まだ26時43分の方が精神的に楽に感じるような気がする。それにしてもよく体が持つなあと思うのだが、慣れるとどうということもない。稽古や講習に関してはストレスがほとんど無いので、疲れるどころか今現在でも出来ることなら寝たくない程である。ただ、そうなってくると、身体の方が風邪を引かせようとか、咳を長引かせようとか、いたずらをしてくるのでその時は多少セーブしておこなっている。昨年の12月の頭から3月上旬に掛けて続いた咳もようやく喉の状態が元に戻ったように感じる。あまりに長かったので元の状態を忘れかけているが、咳の発生する波が無くなり、ようやくようやく通り過ぎた。その間熱もなく、症状からするともしかして百日咳だったのかもしれない。

 今夜は急いで書かなくては夜が明けてしまうので一気に記したい。

 まず昼におこなった戸越体育館での講習では、久しぶりの方も参加され、やはりこの3月は会社勤めの方は年度末の忙しさから土日といえども大変なようである。その他の生徒さんも何名かお仕事の都合などで長期間お休みされている。長い期間休まれていても、私共の教室は全く行きづらくなるというような感じはないので、舞台が続いて長い間お休みされている役者さんや、家庭の事情でしばらく参加出来なかった方、半年でも一年でも間が空いていても気にする必要は皆無なので、元気にされているかそれだけは気になっている。

 今日の講習は足の差し換え、抜刀術、一連の型動作をおこなった。足の差し換えは杖の講習でもおこなっているので、ブレない体捌きを身につけるためにもこれは効果的な稽古である。

 抜刀術では、「竜の落とし子」をおこなったが、抜いてから上段に構えるまでの軌道がこの抜刀術における肝である。逆手回し納刀は8歳のK君を除いて全員出来るようになってきたので、2ヶ月振りに参加されたSさんがその様子をみて驚かれていた。8歳のK君も今日は抜刀術が出来るので楽しみにしていたようだが、抜刀術は全て難しいので現時点では雰囲気だけでも楽しんでいただければいいのではないかと思う。ただし脇差の模造刀なのでその扱いには私も常に目を向けていた。だが、こういう幼い年齢から模造刀を扱うことも危険を学ぶ意味において注意力やその他の想像力において今後学びとなるのではないかと思う。私の場合、武術稽古を始めて間もない頃は、何度も切っ先で腕や手首や腰を差し、木刀での顔面への打撲や、六尺棒での顔面打撲による流血で5針縫ったことも、よい経験となって今に活きている。もちろんこれは怪我を勧めている訳ではなく、怪我を防げない(考えていなかった)ことが、予測できない未熟さゆえの事象であったので、現在のように多くの人を見ていく中ではよく感じるようになったと思う。

 剣による一連の型動作は、残念ながら忘れている方がほとんどであったのでジックリとおこなった。だが、剣も杖も私の中でこの教室における講習の進め方が具体的になってきたと思う。剣も杖も目指すは型の完成度であるが、他にもそれぞれの技を集中的におこなったり、相手をつけての精度を要求するものであったり、そういうバランスが自然とこれまでの積み重ねの中で作られてきたと思う。子供に関してのテーマは「姿勢と集中力の持続」である。厳しさと楽しさをバランスよく取り入れドンドン成長していく子供に対し1時間の講習というのは極めて大切な時間となってくる。

 夜は西葛西に移動しイオンカルチャークラブでの剣術教室をおこなった。今日はお休みの方が数名いたため受講生一人とのマンツーマン講習となった。イオンでの講習はもともと人数が少ないので、さすがにこれまで全員休みという事態にはなっていないが、このまま消滅してしまわないように蝋燭の炎が消えかかっている状況に近いが、私の情熱はガンガンに燃え盛っているので、その強力な火種に引火するべく新たな出会いとともに燃え盛る熱い空間にしたいと思っている。





 日信工業さんの製品「SAMURAI BRAKE」が紹介されているfacebookの「いいね!」の総数が10日前の3月19日の時点で5.635件でしたが、現在10.223件と飛躍的に上がり続けています。先日2015年のMotoGPシーズンが開幕し、カタールGPがおこなわれたそうです。今後もオートバイレースの最高峰であるMotoGPに搭載された日本のメーカーである日信工業さんのSAMURAI BRAKEも世界で戦っていきます。これまで日信工業さんとお仕事で何度か御一緒させて頂きましたが、皆さん本当に真面目な技術者という雰囲気が滲み出ており、ユーモアさの中に熱いものを持っている素晴らしい方々です。SAMURAI BRAKE搭載のマシンが優勝することを楽しみに今後も注目して行きたいと思います。SAMURAI BRAKEのfacebookはこちらです。https://www.facebook.com/SAMURAIBRAKE?sk=timeline


 イオンカルチャークラブでは、随時体験参加を募集しています。体験参加費は税込み1.080円です。武道具や帯は貸し出しいたしますので、運動着を準備していただければ結構です。詳しくはこちらのイオンカルチャークラブのほうへご連絡ください。https://www.aeonculture.jp/products/detail.php?product_id=3746


2015-03-29(Sun)
 

歯が抜ける

 本日は高田馬場にてM氏とK氏との個人指導をおこなった。まず、17時からM氏との稽古では、杖を使った歩法においてずいぶん纏まりが出てきたように思う。今後は膝が伸びないことがテーマとなってくる。そして「前重心の使い方」今日は少し膝の内抜きをおこなったが、どうしても反射的に転ばないように足が先に出てしまい体を安定させようとしてしまうので、私もそうであったが、そこをどのようにして切り替えていけるか稽古で掴んでいくしかない。「水車の扇開」では私が後ろで杖を持ち、それを打っていただくことで、重心の移動がシッカリと乗るようになり踵が浮かずに杖と足の動きが繋がってきた。

 今日初めての「下三方突き」では、初めてにしては動作に繋がりが見られるので、これを一呼吸でおこなえるようになれば体幹部の強化に繋がると思う。M氏は体の線は細いが、ある程度芯が使える時があるので、組太刀稽古で目覚めた動作感覚が、杖にしても剣にしても活かされてくると私にとっても良い稽古になるので、どのようにして芯を育て発揮させることが出来るか今後の楽しみでもある。

 今日は杖の「回し打ち」に打太刀をつけておこなった。やはり樫の木が打ち合うのは気持ちがいいものである。かつて、鹿島神流の木刀(反りの無い太くて鍔の大きなもの)で、S師範と激しく斬り結んだり斬り割ったり、どちらかの手が衝撃で痺れるのであるが、あまりに激しいと木刀から焦げた臭いがしこれまでに何本もあの木刀を折ってきた。危険な稽古であったが芯を練るには良い稽古であった。

 やはり素振りだけでなく、相手との間合いの中で危険な要素がある中で、精度という緊張感を伴いながら乱れぬ姿勢でおこなえることが大事である。

 最後におこなった袋竹刀による、無構えからの斬割りは剣の軌道がずいぶんスムーズになり、切っ先が体に迫りながら速やかに縦回転の軌道に入ることで、コンパクトにおこなえるようになった。今日はこの軌道が掴めただけでも大きな前進である。

 19時からはK氏が参加されM氏と入れ替わって個人稽古をおこなった。K氏を見ていると本当に稽古が好きで好きでしょうがないという感じで、まだ稽古を始めて間もない方は、こういうK氏のような方とともに稽古をすれば、稽古は楽しむものであるという大事なことに気づくのではないかと思うのである。だが、この高田馬場の空気感は、個人稽古という状況のためか、それぞれ自身の身体について考えながら、難しさを楽しんでいるように見て取れる。

 今日はK氏の新しい居合刀を見せていただき、その刀が手元に届くまでどのような刀なのか私も楽しみにしていた。ああなるほど都内の武道具屋さんにはなかなか置いてないような種類のものであった。私もまた欲しくなってくるが、また次に壊れた時に考えるとしよう。

 それにしても高田馬場で稽古をしていると世界は狭いなあと思ってしまう。実際狭いと思うが、この高田馬場の武道場には武術雑誌に出ている人もよく見かけるし、さまざまな武術が一纏めに同じ空間でおこなわれ賑わっている環境は、私はあまり他のそういった合同でおこなえる会場を知らないが、ある意味他には少ない貴重な場所だと思う。

 抜刀術稽古もしばらく集中的におこなっていなかったので、新しい居合刀を存分に抜いていただきたいと思う。組太刀は「面太刀付」(ずいぶん形が変わってしまったが)をずいぶん長く取り組んでいるが、私もこれは大いに稽古になっているので、もうしばらくこの形を集中的に取り組んでいこうと思う。

 3月もあともう少しで終わってしまうが、4月になれば人の動きもいろいろと変わり、gold castleの方も忙しくなってくるように予想している。相変わらず毎週体験参加の連絡はいただいているので、安定的な会場の確保と、日曜日以外の参加人数のバランスを取ること、技術が上がってきた方を引き続き上げていけるための稽古体系の確立。剣術クラスにおいては、その段階に達した人には「動きの質」というものを変えていけるようにこれまでは控えていた細かい部分を伝えていきたいと思う。

 さあ、そろそろ寝なければ、明日も長い一日である。今夜は帰宅途中に高下駄の歯が一本抜け落ち、二本歯と一本歯の状態で、抜け落ちた歯を片手に持って帰った。どうりで足音がいつもと違うなと思った。ボンドで接着したので、念のため明日は古い方の高下駄で出かけようと思う。


2015-03-28(Sat)
 

甲野善紀先生の新刊「今までにない職業をつくる」発売

 本日3月27日に甲野善紀先生の新刊が発売されたそうです。


 詳しくはこちらをどうぞ。
http://mishimasha.com/books/imamadeninai.html


 この本はまさに今の甲野先生の御言葉そのものだと思います。多くの方に読んでいただきたい本です。


2015-03-28(Sat)
 

食事と感覚と思考

 この二週間の内インド料理屋に三回も行ってしまった。そして同じく二週間の間にインド料理とは関係なくアルコールを三回飲んでしまった。昨年の12月にインドネシアに行った際には、毎晩BINTANGビールを飲んでいたが、普段アルコールは一切摂らないため、本当に飲めない体になってしまった。飲んでも一杯が限度でそれ以上になると眠たくなってしまう。毎晩飲めば次第に慣れてくるのであろうが、翌日も感覚が鈍ってしまうのでなるべく飲まないようにしていたら本当に飲めなくなってしまった。食事についても甘いものが割りと好きな方であったが、以前からアレっ?と気になっていたが、最近は甘過ぎるものに違和感を感じ、何か味覚に対する身体の感覚が変わり始めてきたのがハッキリしてきたように思う。食事は面倒なのでなるべく時間の掛からないものとなってくるが、そうなってくると簡単なものが一番美味しいと感じるようになってくる。とは言っても、私の場合雑食なので何でも食べるが、感覚がスッキリしなくなる食べ物にはなるべく手を出さないようになってくると思う。

 さて今日の「高齢者のための剣術教室」では新しい方が見学に来られ、いつものようにそのまま体験していただいたが、最後まで楽しんで興味を持たれたご様子であった。やはり「剣術」というと、激しいイメージや危険なイメージが先立ち始めは不安に感じられた方も多くいらしたが、こちらの教室では笑いが絶えず、時に私は笑い泣きしてしまうほど皆さんに笑わされてしまうのである。もちろん笑っているだけでは講習にならないので、真剣に全員の身体と状態を観察しながら進めているが、現在多くの方が、抜刀術の後方突きから逆手納刀までをゆっくりとおこなえるようになってきた。この高齢者施設で七十歳代~八十歳代の方々が特別剣術に興味があった訳でも無い方が多い中、このように集中しておこなえるようになったのは、力に頼らず、指先の使い方や身体の開き方など、両手両足の使い方が上手くいった時の喜びが、その一つの動作の中に集約されており、動作が出来ることと、身体を上手く使えたことが喜びとなり、これまでの身体に対する不安から少しずつ解消される元気が沸き起こってくるのではないかと感じている。そうして、意欲と自信が少しずつ積み重なり難しいと思っていたようなことが出来るようになり、好奇心とともに運動と思考が一時間半の講習の中で展開されていくのである。前にも書いたが、やはり運動と頭を使うものは、やらされ感の無い熱中出来るものでなければ続かないし、やっていて気持ちがいいと感じるものが身体と心のためにも良いので、大笑いしながらも成長出来るこの環境は私の想像以上に良い空間として確立してきた。

 このクラーチ剣術教室が開講するにあたってのいきさつは、私が以前絵画教室のモデルでこちらに訪れた際に、御婦人Oさんが昔から時代劇や剣豪小説などで剣術に興味があり、品川区の方で当時開講して間もない頃のgold castle殺陣&剣術スクールのチラシをお渡ししたことからご縁が生まれ、2013年11月から毎週参加されるようになったのである。それから半年以上が経ち、御婦人Oさんも初めの内は椅子に座りながらの稽古であったのが、次第に足運びを付けながらの袈裟斬りを、私が打太刀となって、その木刀を斬り割っていくところまで出来るようになってきたのである。少しずつ筋力も付き、今までしゃがめなかった位置までしゃがめるようにもなり、一年後には健康診断で身長が1.5㎝伸びたこともあり、その姿勢の変化と表情の変化から、クラーチの中で噂となり、皆さんの声が上がって支配人に掛け合って下さり、2014年8月5日に「クラーチ剣術教室」が開講したのである。当初は五名の参加人数であったが、徐々に人数が増え始め、現在は十名から見学の方も含めると十二名位になりそうである。これからの少子高齢化社会において、高齢者自身もなるべく介護を受けないように自己防衛していかなくてはならず、現在国民総人口の四人に一人は六十五歳以上となっており、これから益々その割合は高くなってくるだろう。認知症に関する問題も、現在約400万人と言われている認知症の患者数であるが(予備軍はさらに400万人)十年後の2025年には700万人になるという試算が出ている。こうなってくると、その問題に間接的に関わってくる人が増え今後の大きな社会問題としてそれらに関わる事件等様々にニュースになると思われる。IT関連の進化に反し、人間そのものの能力がドンドン低下してしまいかねない世の中のバランスは一体どうなっていくのだろうか・・・・・・?今の時代の便利さ、電車内でほとんどの人間がスマートフォンを片手に画面を見ている異様な光景は日本だけではないだろうし、何か今の異様さはこれから先の文明の発展に対する人間力の低下という捩れを知りながらも誰かを儲けさせるために全うな考えに対し見て見ぬフリをし、ひたすらに現実から逃れるためにスマホの画面に引き込まれているように感じてしまうのは、単なる想像のし過ぎであればそれに越したことは無いのであるが・・・・・・捩れに対する手立てはロボットになっていくのであろうか・・・・・・

 幸福の価値観は人それぞれにあると思われるが、もっと自由に生き方を選択出来る教育環境であってもいいと思うし、実際に教員の方から教育に対する疑問の声を耳にすることもある。挫折しても、自分の心に卑しさがなければ何度でも立ち上がれる、そんな社会になれば、もっと思い切ったことを出来る人が現れてくるのではないだろうか。

 学校、仕事、スポーツ、武道、どこに行っても成績が付き纏う現状に疲れてしまわないだろうか・・・・・・そもそも成績とはどのぐらい立派な人達が決めたものなのか?そして人が決めた成績が絶対なのであろうか?人の判断に身を委ね、自分はこういう判断をされているからこういう人間であるというのは果たして自分の意志で生きているのだろうか?そういうことを考えさせる余地の無い環境は誰かの都合のいい存在として、己を消しスマートフォンの中に現実逃避させることで世の中のお金という数字計算のために生きていかなくてはならないのだろう。

 少々私自身が思う将来の不安から文面が過激になりつつあるので、この辺で話を戻したい。

 午後からは高田馬場にてM氏との個人稽古をおこなった。私の人生が剣術と出会って変わったように、M氏の稽古を見ていて、これからどのようになっていくのか、一回毎の稽古が私にしても真剣になってくる。

 今日から抜刀術「抜付」と「三角納刀」をおこなった。抜付では、現在私は稽古していないが「後方突き」の体捌きを速くおこなうためのものとして切っ先を走らせず途中で止める抜付をおこなっている。そしてその状態からの納刀は、自然な流れにもっていくものとして私が考案した「三角納刀」をおこなうこととした。この抜刀から納刀までの一連の流れは今日見つかったものであるが、これは後方突きが出来るようになった方の次の抜刀術の稽古法としては流れとして間違いではないと思う。

 最後におこなった袋竹刀による袈裟からの斬割りと無構えからの潰しと無構えからの斬割りをおこなった。無構えからの潰しでは、M氏に何度も姿勢について伝えていたが、私自身何か間違っているような気もし始めた中、私の口から出たハムストリングの感覚にM氏は気付く部分があったらしく、途端に姿勢に力強さが表れ良くなった。無構えからの斬割りは、昔鹿島神流の木刀で、S師範とともによくおこなっていたものであり、非常に荒々しく行っていたのを思い出す。だが、あの当時の稽古は今に生きる貴重な経験であり、示現流の立木打ちも含め私の中にある狂気を確認出来る稽古でもあった。現在はそのような気持ちは表に出さないようにしているが、常に奥底にはその部分がある。

 四十歳となり、今まで躊躇していたことも少しずつ出していこうと思っている。私自身これまで甘ったれた生活を送ってきたのでまだまだ勉強しなければならない部分が沢山あるが、自分の心に偽り無く純粋に物事を捉え判断していける状況はなかなか難しいものかもしれないが、人にものを伝える立場の人間として、そこのところは厳しく自分を見て行かなければならない。とにかく日々、よくもまあこれほど頭の中をいろいろと思考が駆け巡ると思うが、私自身の頭が悪いから大変に感じるのだろう。世の中には凄い人がいっぱいいて、私がこのブログで好き勝手に書いてる幼稚な文章が恥ずかしくてたまらないが、それでも情報を発信していくことが、現在の活動を通じて私が考えていることでもあるので、恥を忍んで書き続けていかなければならない。

 人生はやはり人との出会いが大きく己に対し良くも悪くも影響を与えるものであり、そこから得られるエネルギーは凄まじいものがある。これからもなるべく良い出会いが続くように、人に対し力を注いでいきたいと思う。


2015-03-25(Wed)
 

2015年4月 武術稽古日程              (剣術・抜刀術・杖術・体術)

※高田馬場での(研究稽古&個人指導)に関する稽古見学、または参加希望の方はこちらの【お問い合わせ】よりご連絡下さい。

※gold castle 殺陣&剣術スクールの詳細や申し込みにつきましてはホームページをご確認下さい。
http://www.tate-ken.com

※イオンカルチャークラブ剣術教室の詳細や申し込みにつきましては、こちらをご確認下さい。 03-5679-6091(受付時間 9:00~20:00)
http://www.aeonculture.jp/products/detail.php?product_id=3746
http://jmty.jp/tokyo/les-spo/article-mc9d





4月2日 (木曜日) 14時00分~16時00分 高田馬場 『研究稽古&個人指導』
             

4月3日 (金曜日) 17時00分~ 高田馬場 『研究稽古&個人指導』 


4月4日 (土曜日) 9時30分~11時00分 品川区 戸越体育館
               『gold castle 殺陣&剣術スクール』
            18時30分~19時30分 イオン葛西店
               『イオンカルチャークラブ剣術教室』  


4月5日 (日曜日) 15時30分~17時30分 品川区 総合体育館
            18時30分~20時30分 品川区 総合体育館
               『gold castle 殺陣&剣術スクール』


4月6日 (月曜日) 17時00分~ 高田馬場 『研究稽古&個人指導』


4月7日 (火曜日) 10時00分~11時30分 『クラーチ剣術教室』


4月9日 (木曜日) 14時00分~16時00分 高田馬場 『研究稽古&個人指導』


4月10日 (金曜日) 17時00分~ 高田馬場 『研究稽古&個人指導』 


4月11日 (土曜日) 9時30分~11時00分 品川区 戸越体育館
               『gold castle 殺陣&剣術スクール』
            18時30分~19時30分 イオン葛西店
               『イオンカルチャークラブ剣術教室』  


4月12日 (日曜日) 15時30分~17時30分 品川区 戸越体育館
            18時30分~20時30分 品川区 戸越体育館
               『gold castle 殺陣&剣術スクール』


4月13日 (月曜日) 17時00分~ 高田馬場 『研究稽古&個人指導』


4月14日 (火曜日) 10時00分~11時30分 『クラーチ剣術教室』
             14時00分~16時00分 高田馬場 『研究稽古&個人指導』


4月16日 (木曜日) 14時00分~16時00分 高田馬場 『研究稽古&個人指導』


4月17日 (金曜日) 17時00分~ 高田馬場 『研究稽古&個人指導』 


4月18日 (土曜日) 12時30分~14時00分 品川区 総合体育館
               『gold castle 殺陣&剣術スクール』
            18時30分~19時30分 イオン葛西店
               『イオンカルチャークラブ剣術教室』 


4月19日 (日曜日) 15時30分~17時30分 品川区 戸越体育館
             18時30分~20時30分 品川区 戸越体育館
               『gold castle 殺陣&剣術スクール』


4月20日 (月曜日) 17時00分~ 高田馬場 『研究稽古&個人指導』


4月21日 (火曜日) 10時00分~11時30分 『クラーチ剣術教室』
             14時00分~16時00分 高田馬場 『研究稽古&個人指導』


4月23日 (木曜日) 14時00分~16時00分 高田馬場 『研究稽古&個人指導』


4月24日 (金曜日) 17時00分~ 高田馬場 『研究稽古&個人指導』 


4月25日 (土曜日) 9時30分~11時00分 品川区 戸越体育館
               『gold castle 殺陣&剣術スクール』
             18時30分~19時30分 イオン葛西店
               『イオンカルチャークラブ剣術教室』 


4月26日 (日曜日) 9時10分~11時10分 品川区 総合体育館
             18時30分~20時30分 品川区 戸越体育館
               『gold castle 殺陣&剣術スクール』


4月28日 (火曜日) 10時00分~11時30分 『クラーチ剣術教室』
             14時00分~16時00分 高田馬場 『研究稽古&個人指導』


4月30日 (木曜日) 14時00分~16時00分 高田馬場 『研究稽古&個人指導』





※高田馬場での稽古時間は
(月曜日・金曜日)の場合、17時00分~21時00分までの間で調整いたします。
(火曜日・木曜日)の場合、14時00分~16時00分までの間で調整いたします。 

①14時00分~16時00分 (火曜日・木曜日)
②17時00分~19時00分 (月曜日・金曜日)
③18時00分~20時00分 (月曜日・金曜日)
④19時00分~21時00分 (月曜日・金曜日)

いずれかの参加しやすい時間帯でお越し下さい。
前日までには希望日時をメールまたは【お問い合わせ】よりお知らせ下さい。

※高田馬場での稽古参加費は1回2,000円です。(別途入館料400円かかります)

※稽古場所の詳細や稽古内容、稽古時間のご相談、道具類その他のご質問等につきましてはメールまたは【お問い合わせフォーム】よりお受けいたします。

※高田馬場での「個人指導」及び「少数集中稽古」は金山孝之個人の稽古活動に基づいたものであり、会を設けておこなっているものではありません。

※都合により日程が変更となる場合がありますので御了承下さい。


2015-03-24(Tue)
 

社会常識を逸脱しない嗅覚

 本日のgold castle 殺陣&剣術スクールでは、昼の部と夜の部それぞれに初めての方が参加された。このところ、ホームページからのお問い合わせも続いているが、生徒さんの紹介で知人の方や上司の方など口コミ参加も増えてきている。これは私としても嬉しい現象である。

 本日も昨日に続いて杖の講習をおこなった。昼の部では予想に反し久しぶりの混み具合であったが、体操から脳トレ稽古に入り、足の差し換え、型稽古という流れでおこなった。型稽古に関しては、参加人数の比較的少ない土曜日の方が空間的スペースもあり、時間も30分長いのでジックリとおこなえるかと思う。

 そういう意味では高田馬場での個人指導というのは2時間ジックリと杖術、剣術、抜刀術などをおこなっているので、人によっては特別で贅沢に感じられる空間なのかもしれない。ここでの稽古は私にとっても重要な稽古になっているので、ここでは縁のある方とともに前に進んで行ければと思っている。

 杖の型稽古はそれぞれがそれなりに進んできた。剣術クラスの場合、剣の講習と杖の講習を交互におこなっているので、合間に休んでしまうとまた次の講習までの期間が空いてしまうことがある。そのため覚えるのが大変な部分もあるかもしれないが、考え方によっては剣と杖を同時に身につけることが出来るので、一人で稽古する場合において飽きずに興味を持って取り組むことが出来るのではないかと思う。

 武術においても、殺陣においてもいろいろな団体があって、いろいろなレベルがある。それを見極めるのはある程度その世界を知る必要があるが、そこに関しては私からどうこう言うよりも、そこに関わる方との縁というしか言えない。

 今日は昼の部が終わって、夜の部に必要なものを家に忘れて来たので、五反田から急いで家に取りに帰り夜の講習へと向かった。高下駄で急いで往復するのは大変だが稽古になる。

 夜の部では、今日もダブルヘッダーで参加のアクション派のHさんが元気に剣を振っていた。講習前に、今公開されている映画仮面ライダー3号の話になり、私が仮面ライダーの話に食いついたことにHさんいわく意外に思われていたようで、私自身そんなにヒーローものが好きなわけではないが、昔仕事で仮面ライダーの俳優さんと舞台などおこなったりいろいろと付き合いの中で良くして頂いた事があったので、まあ今は絶対にその世界とは合わないだろうなあと思いながら当時のことを懐かしく思った。

 3月から4月にかけて人の動きが慌しくなり、学校や職場、当スクールにおいても入れ替わりの時期と予想している。新しく参加された方、体験参加が終わって間もない方、雰囲気に慣れ皆と共に楽しんでおこなっている方、1年以上参加されている古参メンバーの方、それぞれの方々を見ていていると、時間の流れを感じるとともにありがたいことだとしみじみ感じます。人間忘れやすい生き物なので、大事なものが見えなくなってしまわないように、やはり初心を忘れずに、このスクールに参加された方々に対し、誠意を持って、どうすれば愉しく技術が身に付けられるかということを、ずっと考え続けていかなければならないと思う。

 個人事業主といっても、発想の自由さの中に社会の常識は勉強しておかなくてはならない。


2015-03-23(Mon)
 

3月は少ない gold castle 殺陣&剣術スクール

 本日の品川区戸越体育館でのgold castle 殺陣&剣術スクールの講習では、さまざまにおこなうことが出来た。それらの身体の使い方は共通している部分があるので、動作の理解が実感できればいろいろな動きに対して対応できてくるだろう。

 杖の体操シリーズでは、「肩甲骨の開閉運動」「クロール歩き」「ラムダのポーズ」「大の字」をおこない、それぞれ肩甲骨と股関節を使うものなので、硬さをとりながら可動域と身体の使い方を身につける方法としては有効であると思う。

 次に、反転しながらの持ち替えによる打ちと突きをおこなう。杖を握らずに持ち替えることが出来るようになれば、手足の位置関係が分かってくればさまざまに変化が可能となってくる。どのような足の動きにも杖の構えが最適な動作で対応出来るようになってくる。そこに向かうためにはまず、第一段階として反転しての持ち替えによる打ちと突きをおこなうことが一つのキッカケとなってくる。またこの稽古は高齢者の方にもお勧めであり、指先の感覚と反転する動作による足腰への負担の少ない鍛練と打ちの場合と突きの場合を使い分けなければならない脳のトレーニングにもなっており、これは左右の持ち替えの次段階の稽古法として定着させようかと思っている。

 その次は、杖術の「影踏み」をその場で足の差し換えによりおこなっていただいた。先週の講習では剣の斬り結びによる足の差し換えをおこなったが、この足の差し替えを今後はテーマに進めていきたいと考えている。

 最後に全員杖の「十一連続動作の型」をおこなった。まず、Yさんが最後まで型を覚えてきたので、今後はこの型をスムーズにおこなえるように、より身体に染みこませて流れるようにおこなうことを目指していただくといいかと思う。もう一人のYさんは苦手だった四方突きをクリアーしたので、(まだまだ甘いところはあるが)最後まで覚えられるように励んでいただきたい。Iさんはいつもニコニコと首をかしげながら頑張っているが、今日は最後まで覚えて出来たので大きな前進であった。次からは途中で止まらずにおこなえるように励んでいただきたい。Kさんは前回初めてこの型稽古に入ったので、今日は六手目までをおこなった。巴からの追い打ちに苦労されていたが出来るようになってきた。次回は四方突きに入りたいと思う。男性のNさんは最後まで安定的に出来るようになったが、私からもう少し要求するなら、一つ一つの動作の意味を考えながらその状況を想定し動作を繋げていただきたい。この十一連続動作の型は、死角の敵に対する油断なき動作の連続でもある。どのように動けば相手は躊躇するのか、目付け等重要になってくるので考えながら励んでいただきたい。最後に別流派の師範でもあるKさんは、さすがに動作に繋がりがあり、簡単にやっているように見える。それゆえ滞りに敏感になり、裏車からの居着きが本人の中でシックリこない感じであった。これは杖を取りに行く左手の工夫と、同時に取りに行く間の重心が右足にゆっくりと掛かっているのである。それらがキャッチしたときにピタリと揃うようにもっていければ右手で回している間の停滞感は消えてくると思われる。

 土曜日の剣術クラスの講習は1時間30分と日曜日の同クラスより30分間長いため、今日のような少数であれば稽古内容の種類を増やし、ひとつひとつに時間を掛けられる。「十一連続動作の型」の次には「繋ぎの型」があるが、繋ぎの型に入れば、十一の型は卒業ということではなく、繋ぎの型で身につけた動きを十一の型でおこなっていただくので、この二つの型は、その方の状況に合わせて進めていきたいと考えている。目指すところは、無駄の無い全身が調和を取って滞ることなく動けるところまで行ければと思う。スピードと力はそれほど求めないので、丁寧に美しく出来ることを目指してそれぞれの方に励んでいただきたい。

 夜からは西葛西に移動しイオンカルチャークラブでの剣術教室をおこなった。こちらの教室は、場所が郊外ということもあってか毎回極僅かな人数での講習となっている。他の教室では所狭しと参加人数が膨れているのだが、こちらはひっそりと集中的に稽古をおこなっている。ジックリと技術を集中的に身に付けたい方は、非常に自由な環境でやらせていただいているので、一度体験参加に来ていただければと思う。本日は剣の講習をおこない左右からの袈裟斬りにおける足運びを重点的におこなった。間合いを広くとることで、元の間合いに戻した際に、身体の使い方の計算力が上がっている事があるので、きょうの稽古ではそういった手法を取り入れた。大腿部の内側の筋肉を緊張させて足運びをおこなう。身体の芯を使った剣の振りにするには重要な部分であり、この身体の使い方であればO脚の方は少し改善される可能性があるように思う。納刀では四種類をそれぞれ丁寧におこない、途中を区切ることなく、段階を繋いで綺麗に収めることをおこなった。そして本日時間を掛けたのは、抜刀術「竜の落とし子」をゆっくりと綺麗な形で最後の「逆手回し納刀」まで姿勢に気をつけておこなうというもの。講習後は毎回おこなっている、部屋の外にあるテーブルで本日の稽古内容等の説明をお話し質問にお答えしている。こちらの教室では講師にかなりの部分まで任せてもらっているので、講習後の生徒さんへのフォローも私なりに考えておこなっている。講習自体は1時間となっているが、私としてはもう少し時間の面にしてもフォローしたいと考えている。とにかく場所柄、参加人数が少なく毎回個人稽古に近い状況なので、今後の展開も含め何とかしなければと思っている。

 明日は五反田にある品川区総合体育館で昼と夜に講習をおこなう。3月は全体的に受講者数が少ないので恐らく明日も昼夜ともに少ないような気がしている。新しい方も何名か参加される予定なので、明日も大きな一日となるように励みたい。今夜も遅くなってしまった・・・3時30分を過ぎたところである。パソコンを閉じればすぐに溶けるように眠りにつけるだろう。


2015-03-22(Sun)
 

新しい年代に

 慌しく晩御飯を食べ終えた時間が25時20分・・・・・・だいたいいつも夜食である。

気がつけば生まれてから40年が経ってしまった。成人を二回迎えた訳である。そろそろちゃんとした大人の自覚を持たなければと思うが、まだまだ子供だと思うことは多々ある。40代は幅広い方とのお付き合いをしていきたいと思っている。話が出来る人が増え、話の中身が勉強になる、この40代というものを大切に生きていきたいと思う。

 さて今日の高田馬場での個人稽古では、17時からM氏が来られ杖術に抜刀術と剣術をおこなった。今日は抜刀術の後方突きに進展が見られた。重心移動の使い方がポイントとなってくる。剣術では、最後に無構えからの潰しが、腕の使い方が分かってきたことで、手元の位置が良くなり重さが出てきた。この稽古は今後、組太刀稽古における潰し技などに応用するものなので、しっかり身体を練って使いこなせるように稽古したい。毎回成長が確認できるので、この調子で励んでいただきたい。

 19時からはK氏との個人稽古となる。今日は会話の中で、身体の開きの動作において身体の硬さや柔らかさは別問題ではないだろうかということで、思わず熱く語ってしまった。憶測であるが、動作によってはむしろ緩んでない筋のほうが動かせる場合があるのではないかと思った。このことについては今後検証していきたいと思う。

 今日も場所が狭かったが、いくつか新しい内容のものをおこなった。K氏の場合は神道夢想流杖道の師範でもあるので、参考になる身体の使い方や練られる稽古法をお伝えすると自主稽古されているので覚えが早い。剣術では抜き技をおこなった。これは昔おっこなっていたもので、今では全くやっていない組太刀稽古の中からの抜き技であるが、甲野先生の影抜きや霞抜きとなると、現状身体の使い方の困難さから誰にも伝えられないので、昔鹿島神流の組太刀稽古でおこなっていた腕を使っての抜き技からおこなっていくことにした。

 組太刀稽古では、初動の速さ、脚部の移動、身体の纏まり、それらを統御したものでなければやる気がしないので、稽古用に精度を高めるための組太刀を考えなければと思う。予定調和な打ち合いだけは避けなければならない。

 21時に稽古を終え、そのあと道場の外でK氏と22時まで打ち合わせをおこなう。高田馬場の道場に22時まで居たのは初めてであるが、武道具についての話は楽しいものである。組紐の種類の多さと古来から伝わるものの美しさに、最近は年齢のせいかますます和の物に惹かれてしまう。

 明日は「春分の日」。これから徐々に昼が長くなってくる。もうじき桜も咲き、街並みは色鮮やかになってくるだろう。間もなく26時30分となる。明日は12時30分から戸越体育館で杖の講習をおこない夜はイオン西葛西店で剣術の講習をおこなう。明日も良い一日となることを願ってそろそろ寝るとしよう。


2015-03-21(Sat)
 

私設稽古場の心地よさ

 春を感じる生暖かい風が心地よく、今日は錦糸町からバスで10分位の所にある日本舞踊の看板に歴史を感じる私設稽古会場で吟剣詩舞の剣技指導をおこなった。

 以前からこういった私設稽古場で稽古がしたいと思っていただけに、あらためてそのために作り上げられた空間はいいものだなぁと思うのであった。これは区の私設とは別次元のもので、家の中のような安心感と、稽古に集中出来る配置と、心の不安を取り除いてくれる思い出の品々など(勝手な私の空想かもしれないが)こうした稽古場内にある物の全てに歴史(過去)を感じ、その世界だけにスッと入れてしまう独特な空間のオーラを感じた。

 人の出会いは突然に、縁が繋がり必然性へと変わり、あたらしい世界を知ることで、人間を知り、人のおもしろさや深さに気づかされ、大きな学びとしてこころに刻まれてゆく。

 私も間もなく四十代に突入するが、会話が出来る方の年齢幅が以前とは比べ物にならないほど広くなり、会話の内容も昔と比べて前に進むための話が多く身になるものとなっている。

 四十代はそんな方々との学びを通じ、私自身の環境をさらに変えていけるように、自分にとってそうでありたい環境に身をおけるように、身近な出来事を大切に精進し励んでいきたいと思う。

 今日は二回目となった吟剣詩舞の剣技指導であったが、私自身不思議と二回目とは思えないほどの慣れを感じていた。視覚の慣れ、聴覚の慣れ、言葉の慣れ、対応の慣れ、間合いの慣れ、それは互いの思いにどこか通じ合っている部分があったからなのかもしれない。

 日々のニュースで、国内でも海外でも暗いニュースが飛び交っているが、世の中には人のために素晴らしい活動をしている方もいらっしゃるので、そういった方から受け取れる学びのある言葉を、出会いを通じて得られることは非常にありがたいと思う。

 今日一日も中身の濃い有意義な一日であった。





 最近はいろいろなところで当ブログについて感想を言われることが多くなり、どれぐらいの方が見ているのか分かりませんが、よく訪問してくださっている方もいてありがたいことだと思っております。実名で不特定多数の方に私の心情を晒していくことは誤字脱字も含め誠にお恥ずかしいことではありますが、ある意味情報を発信することの重要性を感じておりますので、その使い方によってはマイナス面もございますが、良くも悪くも己を明らかにしてしまいますので、他人様にご迷惑の掛からないように気をつけながら、今後とも活動報告を継続しておこなって参りたいと思っております。

 日信工業さんの製品『SAMURAI BRAKE』のface book の反応が急激に上がり始めています。先週まで3.842件だった「いいね!」が現在5.635件となっています。4月以降また新たな展開があるかもしれませんので、私の成長と共に良い仕事が出来るように日々の稽古に取り組んでいきたいと思います。

 SAMURAI BRAKEのface bookはこちらから閲覧できます。
https://www.facebook.com/SAMURAIBRAKE?sk=timeline


2015-03-19(Thu)
 

稽古に対する心意気

 今日は長い長い一日であった。午前中の講習が3日ほど前のような感じがしている。昨日の事も先週のように感じており、やはりこのブログに書き記していないとその一日を心に残すことが難しくなる。

 昨日は書きそびれてしまったが、高田馬場で井上さんと研究稽古を終えた後、19時からUさんが稽古に参加され個人稽古ををおこなった。遠い所から来られている井上さんにそのまま帰っていただいたのは申し訳ない気持ちであったが、昨日お話した外での稽古もいつかやってみたいと思う。 環境のいい屋外で杖の稽古をしたり、袋竹刀での組太刀稽古など、新たな気付きを得られるかもしれない。これからの時期はきっと気持ちがいいだろう。

 昨日のUさんとの稽古では、剣道のタイミングの癖が取れかけてきたように感じた。たまに動作が戻ることもあるが、これからの稽古で新しい感覚を身につけていきながら、身体が選択する動作を切り替えていけるようにおこなっていきたいと思う。高田馬場での稽古は2時間位となっているが、Uさんが「筋肉痛にならないから不思議なんですよ!」と話され、ジックリと2時間おこなっているが、やはり身体の使い方を考えて稽古をおこなうことは継続しておこなえるためにも大事であり、身体を傷めない稽古法が望ましいと思える。だが、そう書いている私自身はこれまでかなりいろいろな所を傷めてきた。傷めて得るものもあるが、なるべくなら傷めないほうがいい。だが、傷めなければ気付かないことや、そこまで追い込まなければ気付きにくいこともある。そういう経験から傷めないための身体の使い方を学ぶこともある。

 さて、本日の「高齢者のための剣術教室」では、昨日のUさんとの稽古で取り入れたターンしながらの杖の持ち替えを、「打ち」と「突き」それぞれおこなっていただいた。今日は様子を見てターンしながらの打ちと突きの持ち替えをそれぞれおこなったが、昨日のUさんとの稽古ではこれを私の合図で切り替えながらおこなっていただいたので、クラーチの教室でも皆さんの様子を見ておこなっていきたいと思う。

 さらに今日は新しく、抜付けから切っ先が旋回し左からの袈裟斬りまでをおこなっていただいた。始めは皆さん見た目の難しさから反応が今ひとつであったが、抜付けからの右手首と右手手の内の使い方に興味を持っていただき、集中的にその部分をおこなっていただいた。この流れの動作は皆さんの成長度が測れるものなので、この一連の動作が出来ると私自身も感動してしまうだろう。だが私はこれまでの皆さんの取り組み方からすれば、「出来る」と思っているので、この技術が身につけば新たな剣術の愉しさを知ることになるのではないかと思うのである。

 場所を変えて、午後からは高田馬場にてM氏との個人稽古をおこなった。今日見つかった課題は、動きの中で軸足から重心を移動させるための脚部の使い方である。自動的におこなわれている身体の計算力が働いている部分でもあるので、本体がどのタイミングで移動するかによって膝や踵に影響が出てくると思われる。

 袋竹刀による打ち込みの稽古では、腰を落として竹刀を潰す身体の使い方の場合、胸が入らないと腰が落ち過ぎてしまうので、杖の体操でも胸を前方へ出す際にもう少し意識しておこなうといいかと思う。大腿部の付け根を深く屈曲させることがカギである。

 この2日間でパターンの違う稽古を4回おこなったので、頭の中が目まぐるしさに驚いている。考えてみると、私の場合同じパターンの稽古というのはないだろう。その状況そのタイミングで今必要と思えたことをおこなうようにしているので、私自身の状態や稽古をおこなう方の状態によってさまざまに変わってくる。決して気分で適当にやっているのではなく、その刻一刻と流れゆく時間の経過とともに、その鮮度を落とさないうちに料理する必要のあるものはその機を逃さないように心掛けている。

 今日はM氏との会話の中で、『武術とは』という問題について私自身自分の中で整理がついたように思う。だがそれは現時点での私の認識であり未熟な者が考えた発想である。M氏からの質問も私にとっては大きな発見や学びとなっているので、こういった真剣な取り組み方をされている方との時間と言うのは貴重なものである。もちろんM氏に限らず、真剣に稽古に取り組んでおられる方との時間は掛け替えの無い物である。稽古に対して、人に対して、常にそういう心意気であり続けられるよう、日々の生活を送っていきたいと思う。


2015-03-18(Wed)
 

胸椎の運動

 本日は高田馬場にて井上欣也さんと研究稽古をおこなった。先月DVDの撮影時にお会いしたばかりなのであるが、ずいぶん久しぶりのように感じた。今回の稽古にあたって、現在おこなっている杖を使った体操を井上さんはどのように感じられるのか興味があった。今回おこなったのは、肩甲骨の開閉運動と左右に傾けておこなうラムダのポーズとクロール歩きである。

 まず肩甲骨の開閉運動では、胸椎を主として動かすものでありそれにより肩甲骨が開いたり閉じたりするのもので、この運動は当初高齢者の方に向け、肩甲骨周りの筋力と可動域を向上させるためのものとして考えたのであるが、最近は胸椎の運動が頚椎や腰椎と連動し、背骨全体に対しての無理のない運動になっていることに気が付いた。頚椎や腰椎は傷めやすいが、胸椎を動かして傷めたという話を私は聞いたことがないので(痛める事もあるとは思うが)、この胸椎の使い方が、骨格の運動のみならず、武術の動作においても重要なものであるように思うのである。それは骨盤角度とも繋がっており、股関節の使い方にも関わってくる。重心の使い方や姿勢の作り方、さらには間合いも大きく変わってくる。

 以前、井上さんからお借りした龍村修著「生き方としてのヨガ」を読んで、身体のバランスを取り戻すには逆の動作をおこなうことについて、当たりまえのようだが出来ていない事であると実感し、呼吸についてもそうであり姿勢についてもそうであるように、最近はバランスを考えるようになった。

 今日の稽古では、杖などを使った体操で私が井上さんにお伝えしたものを、井上さんの身体感覚の中でさらに新たな気づきが得られ、この研究稽古の醍醐味を味わいながら理解が深まっていくのであった。

 今回の稽古の中で、武術稽古を始めて間もない頃の心境について語ることがあり、その当時は先生に褒められることを目指して取り組んでおり、自分で良いか悪いかの判断よりも、褒められることが成長だと感じていたことであった。それでは自身にとっての理解にならず、自分で研究したり自分で納得できる稽古にはならない。このことを、井上さんとの会話の中で、そう言えば当時はそのように考えていたことを思い出させてもらったのである。そこから脱却したのは、袈裟斬りについて自発的に動作を研究し出来るための手掛かりを探ることであった。そしてそのことを当時の師範に質問したところ、正解では無かったが惜しい部分であったため、正解不正解に関わらず、自分で考えることについてあまり褒めることの少ない師範から褒められたことを今でもよく覚えている。

 井上さんからは、イメージというか自身の体内感覚が変わることで動きの質が変わるというようなものを教えていただいた。私にはまだまだ出来ない難しさがあるが、私も最近は動きの途中で自分の身体の状況を忘れないように杖などの得物を扱うにはどうすればいいのかを考えておこなっている。そう考えると気安く動けなくなってしまい、今おこなおうとしているものが果たして意味があるものなのかハッキリしていないが、身体がそういった感覚を求めているような気がしているのである。

 次回井上さんと稽古出来る際には、少しでも質の変わったものがお伝えできればと思うが、稽古にはなかなか近道はなく地道に継続しておこなっていくしかない。本日も遠い所お越し下さりありがとうございました!



 井上さんは海老名や伊勢原の方で講習会をおこなっておりますので、興味をもたれた方やそちら方面にお住まいの方は是非受講されることをお勧めいたします。詳しい情報はこちら井上さんのブログへ訪問してみてください。
http://karatabi.seesaa.net/


2015-03-17(Tue)
 

笑いの講習

 今回は時間が無いので急いで記事を書きます。


 おととい西葛西での講習帰りに本場インド料理の店で(西葛西はインド人が多いのです)マトンカレーとナンを食べ、その辛さからなのか夜に寝付けず、短い睡眠の繰り返しであった。昨夜は事務処理が終わった時点で、意識朦朧となり2時に就寝。

今日は、会場の予約と生徒さん達のスポーツ安全保険の加入処理を済ませ、ついでに書類物のコピーに整理などをおこない、これから杖を購入し、午後からの高田馬場の稽古に向かう。

 さて、昨日のgold castle 殺陣&剣術スクールの講習では、このところ3月ということもあってか、仕事の追い込みなどでお休みされている方も多く、日曜日の講習は少な目の参加人数となっている。とはいうものの体験参加の方は毎週訪れているので、4月以降どのような状況になるのかまだ読めないでいる。

 昼の部では、程良い人数での講習となった。御婦人Oさんへの指導において一つ進展があった。自分のタイミングで剣を振るのと合図を出されて剣を振るのとでは、構えの状態が変わり、それが剣の振りや振り終えた後の状態にも表れているということである。身体の状態作りという面においてOさん自身目が開かれる部分があったのではないかと思う。怪我の功名という言葉があるが、新しい稽古内容から今までの動作に気付きが得られるようになっていければ情熱の炎は燃え続けていられる。

 会場を変え夜の部は戸越体育館の柔道場と剣道場を使った両面での講習である。帰宅後パソコンのメールを見てTさんが会場を間違われていたことがわかり、「朝から身体を動かし続けていたので燃料を使い果たしました(笑)」という文面から、その時の状況が目に浮かび、それ以外の文面からも、笑ってはいけないのだが思わず吹き出してしまった。とにかく、御婦人Oさんもそうであるが、Tさんを筆頭に女性陣の元気さは凄い!技術の習得に対しても男性陣を凌いでいる方々は多いのである。これは私自身この教室をおこなってみて一番驚いている部分でもある。

 そのなかでも昨日はアクション派のHさんが場の主役であった。私自身Hさんをどこまで引き出せるのだろうかという興味もあるが、とにかく楽しんでおこなえることが一番で、そこから見つかってくるものもあるので、Hさんがぶつかっている「壁」というものを、乗り越えるというか、そのキャラクターでぶち壊して進んでいただきたい。

 昨夜は私自身もクラーチの講習かと思うほど笑ってしまった。両面を使った広い会場に、昼の部のおよそ半分という少ない参加人数のため、この空間を寂しいものにしたくないことから少々羽目を外した感があったが私としては思い出に残る楽しい講習であった。

 現在13時30分になろうとしている。簡単な食事を摂りながら急いで準備をしよう!


2015-03-16(Mon)
 

ラムダのポーズ

 本日は12時30分から品川区戸越体育館でおこなうgold castle 殺陣&剣術スクールの講習に向かう途中、家を出て最寄り駅のホームで電車を待っている際に今日忘れてはならない忘れ物に気が付き、急いで駅員さんに改札を通してもらい自宅へと引き返し、15分後に再びホームへと戻ってきたのであった。高下駄で思うように急げないなか日中の日差しにより汗だくになりながらマフラーを外し、車内で汗を拭った。

 このままでは、開始時刻10分ぐらい前に到着しそうなので、着替えと会場作りであっという間に開始時刻になり受付などの対応に不備が生じる恐れがあるため、JR山手線の五反田駅で下車しそのままタクシーに飛び乗り戸越体育館まで向かったのである。

 タクシーのおかげで12時ジャストに会場に到着し、20分は短縮できたのでホッと一安心する。一階のロビーにはすでに中学一年生のK君が来ていたので、「感心だなぁ!」と思っていたところ、30分時間を間違えていたらしく、そういうところを正直に話すところが子どもらしくて微笑ましい。これからのK君の成長を色々な角度から見ていくのは私としては楽しみでもある。大人たちと混じってコミュニケーションを取りながらいろいろと考えて成長していただきたい。

 今日は、ご婦人Oさんが見学のために参加され、「見ていると思わず力が入ってしまいます。」と仰られていたように、熱心さは本当に素晴らしいと感じてしまう。今日の剣術の講習は初めに全員で納刀からおこない、これまで五回に分けて行っていたものを、三回、二回、一回でおこなうようにし、その際の身体の繋ぎ方が雑にならないように取り組むことをテーマにおこなった。今日多くの方に見受けられたのは、鯉口を包んでいる左手の親指と人差指が、ピクッと切っ先を鞘の中に入れようとしている動きである。これはお箸の使い方に例えるなら、お行儀が悪い作法と言えるだろう。このことには私のこれまでの教え方に問題があり、初めのころは大変だろうからということで鯉口を包んでいる左手の親指と人差指で、刀の峰を摘んでおこなうように指導していたことが原因である。

 刀の峰を摘むことで刀の重さは軽減し、鯉口まで切っ先を安定的に運びやすくはなるが、右手で柄に押さえを掛ける手の内の技術が身に付かなくなってしまうこと。これは抜刀の際にも重要な使い方なので、右手手の内で柄に押さえを掛ける事により刀身の重さを軽減し、かつ切っ先が安定し鯉口まで運ばせることが可能となる。左手は鞘を握り、その形のまま身体全体の姿勢に無理がないように鞘の位置を切っ先に合わせコントロールすることに集中させる。左手の指で峰を摘む癖を覚えたことにより、切っ先が鯉口に入る寸前までガイドしようと、無意識の内にピクッと親指や人差指が動き出してしまうのである。この動作の違いというものは、映像で左手をアップにして撮影していただくと一目瞭然となるが、非常に不恰好で心の状態が反映されたものと映るため、今まで教えたことを改め、今後は左手の指で刀の峰を摘む方法は状況にもよるがあるが基本的にはやめることにした。

 型稽古であるが、重たい木刀を使われているYさんは家でも練習されていることが今日の稽古を見ても明らかであった。それぞれの動き始めの力の入れ方をもう少し滑らかにすると、次に繋がりやすくなるだろう。また、Iさんは「肩コリが軽くなったんですよ!」と喜ばれていたので、今日の稽古を見ても、以前に比べ姿勢がずいぶん良くなってきたと思う。後ろ足の踵が上がって前傾気味にならないことと、顔が下がらないこと。腰に負担が掛からないようにするための一つの方法として、胸を入れること。下を向くと胸が下がり背中が曲がって腰に負担が掛かり易くなってしまうので、納刀などの姿勢で今までとは逆の動作と言える姿勢を意識する事でバランスが取れてくるのではないかと思っている。

 次に全員で「足の差し換え」をおこなった。この動作は、膝を抜くことが結果として求められるので、あまり難しく考えずにチャレンジしていただきたい。失敗しても損する事は何もありませんから。

 そして新しい型稽古を先週に続いておこなった。これはさまざまな技術が求められるので、時間を掛けておこなうつもりである。ただ、そればかりおこなっても集中力が切れてしまうこともあるので、抜刀や素振りなども取り入れながら、バランスを考えて組み立てていこうと思っている。

 夜からはイオン葛西店で剣術教室をおこなった。今日は女性ばかりの参加者であったが、その中でも毎回参加されている方はその人にとっての成長が確実に進んでいるので、一つの生活のリズムのなかに剣術が意識されているだけでも、身体の記憶が違ってくるし、意欲集中力が成長に応じて増しているようにも感じる。私もこの教室では、何か一つでも伝えきれるものがあればと思い、苦心しながらおこなうようにしている。

 今日はなんと言っても、「ラムダのポーズ」という名称が私の口から出てきたことに驚いている。以前からおこなっている杖の体操で、体を横に倒し指先から足先まで一直線になる姿勢であるが、適当な名前がなかったので、ギリシャ文字のラムダの大文字Λをどうして私は知っていたのか知らないが、言葉に出てきたことに驚いた。人間の脳は実は見た光景を全て正確に覚えているらしいが、脳の中には忘れるという機能もあるので、普通は思い出せないのである。だが、思い出せなくても記憶の深い部分には貯蔵されているものもあると思うので、フトした時に蘇ってくることもあるだろう。そういう観点からも、人に直に会い学ぶことの影響は、これからの人生の歩みにおいて計り知れないものがあると思う。


2015-03-15(Sun)
 

人口密度の高い高田馬場の武道場

 最近は高田馬場の武道場が曜日に関係なく午後は混んできた。どこか新たな稽古場所が見つかればいいのだが、都内で利用できる区の施設はほとんど調べたので、町道場か神社か少数でおこなえる環境の武道場が見つかればいいのだが・・・・・・だが、高田馬場の武道場も愛着があるので今の状況であればまだまだ活用できる。とにかく稽古環境は重要である。

 今日は17時からM氏との個人稽古をおこなった。正確には私のミスで10分遅れて17時10分から開始となった。もし早めに来られていたら20分近く待たせてしまったかもしれない。あらためてお詫びいたします。

 いつもこの時間は空いているのだが、大学生の団体が沢山いたのであまり歩法の稽古が出来なかったが、今日は膝の抜き方などをジックリと説明し、今までやったことがないと思われる動作をおこなっていただいた。この稽古は少しずつ進めていくので、今すぐに出来なくても構わない。袋竹刀による袈裟斬りや、無構えから腰を沈めて竹刀を潰す身体の使い方など、膝が抜けるようになればまだまだ動きは変わってくるだろう。今日おこなった「無構えからの潰し」は稽古終了後にM氏が「とっても気持ちよかったです!」と話されていたのが印象的であった。パッと見てどこがどう変わったのか分からないのだが、見た目の雰囲気がたくましくなってきた。袋竹刀の打ち込みがかなり激しくなったことと、身体の纏まりが以前に比べると別人になったことなどから、身体はかなり変わっていると思われる。まだまだこのままのペースで伸びていけるだろう。

 入れ替わって、19時からはK氏との個人稽古をおこなう。夜になりさらに場所が狭くなってきたので、歩法の稽古を取りやめ杖の型稽古を集中的におこなった。とくに「十一連続動作の型」や「繋ぎの型」は終わらせることが目的ではなく、その一つひとつの動作をどのように気付いて挙げられるかがポイントになってくる。19時過ぎになり、gold castle 殺陣&剣術スクールからHさんがこの日初めての参加となった。場内の人数と周囲の声の大きさに戸惑っていたようであるが、身体能力の高いHさんに、普段あちらでおこなっていない内容の稽古をおこない、今日はいきなり組太刀もおこなったので大変であったと思う。軽く頭や肩などに竹刀を打ち込んだのでどのように感じられたかわからないが、基本的に私の場合、袋竹刀は遠慮なく打ち込むための道具だと認識している。

 今日は足の差し換えを使った切り結びをおこなった。頭がブレずに正確におこなう稽古にするといいだろう。組太刀稽古となると、基本的な剣の振り方が身に付いていないと何も始まらないので、袈裟斬りや正面斬りで手の内の使い方を知ることが大事である。

 今日は久しぶりに高田馬場で三人の個人稽古または少数集中稽古をおこなった。現在ほぼ全ての曜日で個人稽古が入ってきたが、まだまだ人数に余裕があるので、ご縁のある方とはここで共に稽古をしたいと思う。

 明日は12時30分から戸越体育館で剣術の講習をおこない、夜はイオン葛西店で剣術教室をおこなう。明日は新たな剣術の型をおこなうので、進んできた方は取り組んでいただきたいと思う。

 間もなく深夜の2時になろうとしている。今日も約5時間人口密度の高い中で稽古をおこなった。明日はどのような環境でどのような稽古になるだろうか。いい発見があることを願って今夜はもう眠りにつこう。


2015-03-14(Sat)
 

第九回 北村社中展

 高田馬場で稽古をしているK氏ことKさんの作品も展示される展覧会のお知らせです。

(以下御案内より)

 細川流盆石
『第九回 北村社中展』

 東海道景勝地には いにしえより先人たちの心に残る作品がたくさんあります 広重の東海道五十三次はあまりにも有名ですが 谷文晁も二十景を残しております
 今回 そのうちの八景を盆石に創作して発表する運びとなりました
 また 併せて 書・書軸と組紐・帯〆 新たに 貝絵アート・貝合わせの展示紹介をさせていただきます
 日本の伝統文化の幾つかを一堂にご覧いただき 心に豊かさを感じていただけますよう御案内申し上げます


【会期】 2015年4月18日(土) 10:00~17:00
          4月19日(日) 10:00~16:00

【会場】 BONSAI美術館 「春花園」 
      http://www.kunio-kobayashi.com/syunkaen.html
     〒132-0001 東京都江戸川区新堀1-29-16
     TEL 03-3670-8622

【交通】 ・都営新宿線瑞江駅下車3番乗場/京成バス76番小岩駅行

      ・JR総武線小岩駅下車5番乗場/京成バス76番江戸川スポーツランドまたは葛西行 京葉口下車 徒歩3分

      (タクシー利用は瑞江駅から900円程度)



 このような伝統文化を直に目にする機会はあまりないかと思います。私も時間があれば是非訪れて見たいと思います。


2015-03-12(Thu)
 

偶然の出会い

 本日は天気予報が外れ午後からは雨模様となる。夕方には高田馬場駅のホームで一瞬雪がちらついた。気温もグンと下がり冷え込んできた。そんな一日に反して今日も熱い一日となった。

 まずは「高齢者のための剣術教室」で、膝を痛めている御婦人Oさんの稽古メニューとして、椅子に座ったまま杖を頭上から振り下ろし、水平の位置でピタリと止める稽古法をお伝えし、これを見ていた皆さんが非常に興味深そうにされていたので、正座の状態から同様に頭上に上げた杖の末端部を両手を寄せて握り、そのまま杖を自然落下させ床面スレスレでピタリと止めるようにおこうことをお伝えした。そうすると、皆さん何か感じるものがあったのか、休憩時間にお伝えしたものが、皆休憩を忘れて夢中になって取り組んでおられるので、そのまま暫くおこなうことにし改めてこの稽古法の内に向かっての感覚を養成する気持ちのよさに、私自身これを取り憑かれたようにおこないたいと、道場へ六尺棒一本だけ持って行き近いうちに狂いの稽古を実行しようと考えている。御婦人Oさんのお陰で懐かしい稽古法を思い出したので、これは本当に身体を纏める感覚が養成されかつ体感部の強化と浮きを練られるので、たまたまであるとは言え今後の私の稽古にとって重要なものなので偶然という名の必然に感謝したい。

 今日は皆さんに「後方突きからの逆手納刀」をおこなっていただいた。最後に一人ずつおこなっていただいたのであるが、皆で一斉におこなうのと、皆の前で一人でおこなうのとでは勝手が違い、出来ていたものが出来なくなってくる。これはいかに人間の心理状態が、稽古の出来不出来に影響しているかということであり、逆に言えば、心の状態、身体の状態が把握出来ていればその動作というものはかなりのレベルにもっていけるのではないかと思うのである。だからこそ、私自身最近は内なる部分を意識して稽古に取り組んでいる。
 
 そして一人ずつ見せていただく稽古には、失敗や成功が次なる成長に繋がるモチベーションになることもある。もちろん晒し者にならないようにその方に応じて注意しているが、今日はなんと言っても最後におこなったSさんの動作に皆さんから拍手がおこったのである。こういう自然発生的に共有した感動というのは、空間を司る者として言葉にならない思いである。Sさんの地道な成果には以前から気付いており、目立たないほど静かにおこなわれているが、動作の理解と精度に関してはかなりいい線であることはその都度ご本人にお伝えしていた。

 私もこの教室で皆さんから信頼を得て、講習がスムーズに楽しく出来ていることが何よりありがたく、それぞれの方が成長していることが本当に嬉しいのである。毎週顔を合わせ、どのぐらい理解が進み、どのぐらい動けるようになったか、毎週お会いしているからこそ、微妙なニュアンスや身体の僅かな変化に気がつき、前に進んでいることが互いに喜び合う一番の要因であると思う。私が思うに、やはり人間は前に進めることが元気の源であり、生きる喜びに繋がっているように思う。停滞したり、後退していくことはストレスの要因となり、その解決策が分かっているのにそれがおこなえないのはもっとも身体に悪いように思う。それは人それぞれさまざまに思う部分であるが、武術稽古で学ぶことの最たる部分は、上手くいかないことに対する問題を突き詰め、解決するための工夫をおこない、その工程の連鎖により質を上げていくことにある。正しいか正しくないかは、出来たか出来ないかという至って分かり易いものであり、自分を誤魔化したり嘘を突き通そうとする心が無ければ、そういった武術稽古から学んだ前に進むための問題点の探し方と、その解決策に向けての効率のいい取り組み方法が、思考法の一つとして備わってくるものだと思う。武術団体にもいろいろあるが、私の実感としてはやはり甲野善紀先生の存在と松聲館の稽古空間から学ばせていただいている部分が私の考え方として最近は少し具体的になってきたように思う。机の上での勉強と取り繕う対処法を身に付け大学に入り卒業した暁にはどういう生き方が待ち受けているのか、それに対し精神が耐えられるのか、何年もかけてきた苦労を捨てるには勇気がいるだろうし、その捨てた状態から立ち上がる術を机の上以外の場所で勉強出来ていたか・・・・・・取り繕いの技術、前に進めない要因を受け入れる諦めに耐えうる人格づくり、前に進むための意欲を削ぎ落とされない人生を見つけ歩んでいくのは大変である。どんな事でもいいからその人にとって前に進める状況の中で循環し生きていけることが、私個人の価値観としては健康であると思えるのである。もちろん志を持って学問に励み大学を経て活躍している方も多いので、私の偏見で勉強が悪いと言っているのではなく、前に進めない状況に陥った挙げ句に心を壊す人が増えないように注意していかなければならないと思うのである。

 武術稽古に話を戻して、午後からは高田馬場にてM氏との稽古をおこなった。今回も成長を感じる稽古であった。具体的には、脚部が安定してきたこと、足運びの際の歩幅、重心の位置、収束の一致、踵も動作によってはほぼ上がる事も無く、一つのシステムとして身に付いた感がある。前重心に課題が残るが、今の調子でおこなえば自然と備わってくるだろう。難しい足運びを根を上げずにおこなっているので、その部分が大きな成長を生んだように思う。懐疑心を持ち合わせず、集中のブレのなさにこれまでの成長があったのだろう。だが私の場合、褒めることはあってもその逆のことはあまり書かないので、まだまだ身に付けなければならないことがあり、そこに向けて発進良好と言えるが、必ず壁は訪れる。その時にどうやって前に進めるか。責任を持って導いていきたいと思う。

 稽古終了後、更衣室にて今日の私の稽古を見ておられた殺陣指導者の方に声を掛けられ、恐らくかなり高齢の方だと思われるが、非常に丁寧な対応でお声掛け下さり、私も遠めにこちらの殺陣のグループには良い雰囲気を感じており、この高田馬場では殺陣のグループが数え切れないほど沢山いるけども、こういった雰囲気でおこなっているグループは稀である。指導者の質は生徒に伝わり、生徒を見れば指導者の力量が分かるものである。そういう意味では、こちらで良くお会いするK師範の会についても、お会いする生徒さんは皆私が恐縮してしまうほど心からの礼儀の気持ちが伝わってくるのである。こういったことは言葉で教えなくとも、師範の姿を見て自然に学ぶものであると思う。そういう方が一つの空間に居られれば、それだけで心が落ち着き気持ちが集中出来るものである。

 今日の更衣室では流派を尋ねられたのであるが、「私はどこの流派でもありません。」とお話した時に、珍しく反応が変わらなかったので、私もこの方に対し好意的になり、「甲野善紀先生の松聲館の剣術を研究しております。」とお答えしたのである。どこを見ていただいたのか分からないが、今日のM氏との稽古から非常に関心を持ってもらえたようである。「普段何をなされているのですか?」というご質問に対し、「いろいろな所で剣術を教えています。」とお答えし、その方と相性が合ったのか、いろいろと具体的な経歴とこれからの時代に対する思いのような事まで、現代の殺陣と映画黄金期の殺陣との違いの理由などについて僅かな時間であるが、私としても普段思っていることでもあるから、意気投合しそうな雰囲気となった。最後にその方が深々と頭を下げて名前を申し上げられた時に、偶然にも私と同じ名前であったことに今日の出会いにただならぬ御縁を感じたのであった。上下関係の厳しい時代の殺陣の世界を知っている方が、このような若輩者の私に対し、自ら名を語り頭を下げられることに、この方のおこなわれてきた世界が本物であることに疑いが無いと思ったのである。私としても、今後剣術を通じ殺陣の方々と交流をもつ機会も増えてくるかもしれない。それは、時代劇の復活に対し、有名な俳優の方も真剣に考えなければいけないテーマとして取り組もうとなされているように、互いに牽制しあうのではなく、どうして時代劇がつまらなくなったのか?どうして昔の時代劇は面白かったのか?勝新太郎や若山富三郎に三船敏郎は何をどれぐらい学んでいたのか?その環境は現在どこにあるのか?そこでどれぐらいの技術が身に付くのか?是非指導者は本気でそのことを考えて志ある活動を願いたい。


2015-03-11(Wed)
 

得物に意識を捉われないこと

 シトシト雨が降るなか、今日は17時20分から高田馬場にて研究稽古をおこなった。久しぶりのまとまった時間の稽古となり、5~6名しか居ない武道場内の、いつもの場所で杖術の稽古からおこなう。まず、今日の動きの中で杖を意識しない身体の感覚を求めるために、身体に対する意識を途切れさせないように注意しておこなった。杖に意識が偏ると、動きの中で身体のことを忘れがちになり、つい小手先の器用さに走りがちになってしまう恐れがある。小手先にならないようにとは昔から気を付けていた事であるが、今後は両腕の位置、状況により自然と弛みと張りを持たせた手の内、腰を重点に重心を感じながら、浮いた脚足をどのように扱うかが一つのテーマとなる。この稽古では、ほぼ目を伏せた状態となり、身体と意識のそれぞれを感じとるようにおこなうことが現在の稽古として必要であると感じている。

 次に、抜刀術をおこなう。「一之祓い」ではブレーキにならない右足の送り方と、腕を大きく使うことで切っ先が描く放物線を短くする事にある。今日はその腕の位置が、新しい居合刀の柄の長さが以前の同じ二尺七寸の刀より五分長いため、微妙に感覚が変わるのであるが、ほぼ慣れてきたと思う。この「一之祓い」で刀が鍔元から折れたため、この技をおこなうには居合刀の耐久性に対し不安があるが、以前スタジオで撮影したハイスピードカメラの映像では「稲妻抜き」の切り返しの際に切っ先が波打っていたので、どの技に限らず長くは持たないことを覚悟しておいた方がいいだろう。居合刀の場合は余り長寸になると切り返しに耐えられないことも考慮しておかなくてはならない。前回の二尺七寸の居合刀の寿命は8ヶ月ぐらいであった。

 「稲妻抜き」では、昔に比べ居付きが少なくなったと思う。昔は軸足を置いていたので、どうしても動き始めが居つきやすかったのであるが、一年にはならないと思うがそれぐらい前から、両足にそれぞれ役目を持たせることで、実際にはそのように動いているとは思えないが、居着きが格段に無くなった。

 「潜龍出池」では、ハナレからの手の内の意識により、刀が軽く感じられるようになった。これもソ之字立ちの頃と比べると似て非なる別物となった。柄の送りに合わせた膝の内抜きが初動における重要な一連である。

 「懐月」では、自然と軽い腹圧がかかり、この腹が落ちる感覚が手前にドンと重心移動させる際に必要になってくる。とにかくこの抜刀に関しては、左腰の長い鞘を見る限りどうやって出来ているのかハッキリと分からない。

 「逆手前方抜き」では、抜刀の角度と足運びが関連していたことに気が付くことが出来た。長い刀をほとんど鞘引きせずに、前方へ進みながら逆手で抜くのは難しいものである。未だに抜く前にとくに緊張する技はこの「逆手前方抜き」と「懐月」と「隼抜き」である。

 「隼抜き」では、一連の抜刀術のなかでも比較的新しい方なので、抜く前にはもっとも緊張のはしる抜刀である。後方からの真っ向斬りに対し、振り向きながら身体を沈め、刀身の下に潜り込むように刀を頭上へと斬り上げていく。私の演武映像の中で今のところ唯一イオンカルチャークラブでの演武映像に収録されている抜刀術である。

 「鷲眼一閃」では、鞘の角度と手首の角度が重要で、刀の抵抗をいかに無くして発剣するかが重要である。そして、いろいろと試したが、やはりその場の差し換えよりも前方へ移動したほうが、抜刀のエネルギーは強力である。ただこの際の脚足の使い方は非常にデリケートで、軸足を残してはならない。それぞれが発剣に合致すれば、刀が軽く感じられゾクッとするような感触を覚える。これは神社での演武映像にもあるが、イオンカルチャークラブでおこなった時のほうが完成度は高い。

 抜刀術を切り上げ、個人指導まで残り30分となったところで剣術稽古に入る。私の一人稽古における剣術稽古は、いたってシンプルな袈裟斬りである。これは3年ほど前から私の稽古の中でもっともこだわっているものであり、大きく変化したものでもある。得物は同じ天然のイスノキである。シンプルであるゆえに、身体の状態の把握や些細な情報に積み重ねたものから新しいものを引き出し練っては変え練っては変えの繰り返しである。今日おこなった杖の稽古はこのイスノキを使っての袈裟斬りの状態に近いのかもしれない。振りたくてもなかなか振り出せない身体の状態にああでもないこうでもないと考えさせられるのである。今後も全てに通じるものとしてこの袈裟斬りの稽古を昇華させるべく取り組んでいきたいと思っている。最後にこの木刀で身体をいじめ抜く稽古をおこないこの日の研究稽古を終える。

 19時20分よりUさんが来られたので個人指導をおこなう。この時間になると最近の月曜日は金曜日に匹敵するほどの混みようとなってくる。個人解放日に団体の組織が訪れると一気に満員となってしまう。gold castleの講習をここでおこなえば大クレームとなるだろう。最近は、柔道場、剣道場の棲み分けが無きに等しい状況となっており、とにかくいろいろと夜は音が大きい。

 今日が二回目となるUさんとの稽古であるが、Uさんの身体の癖が分かったので、その部分について今後はジックリと修正していければと思う。今日は私自身少し難しい注文であったかもしれないが、ここでは身体を動かして楽しくやりましょうという方式ではないので、これからの進展に期待したいところである。

 2月28日の日経新聞の夕刊に、殺陣関連の教室について3団体が取り上げられていた。東京の2団体と大阪の1団体であったが、東京の2団体に関してはgold castle 殺陣&剣術スクール内で関係している人もいるので、こういう世界は狭いものであるとつくづく思うのである。当スクールもいずれ取材を受けることもあるかも知れないが、特に現状宣伝しなくても、毎週体験参加の方が訪れている現状である。大きくなるにつれて、現在のままでは対応できなくなる可能性も考慮し今後主催者としてどのような状況作りをしておかなければならないか、見通しを正確に、ブレのないよう、これまでの生徒達を大切に、今後も伸ばしていきたいと考えている。


2015-03-10(Tue)
 

剣術への思い

 本日の講習は、昼の剣術クラスを二時間、それぞれ杖の講習と剣の講習とに分けて進めて行った。剣術クラスのみなので参加人数を心配したが以外にも夜の部とほぼ同数の参加者であった。とにかく剣術という言葉の知名度は殺陣に比べると100分の1ぐらいの感触であるため、殺陣という言葉の拡がりと認知度にエンターテインメントの影響力の凄まじさを痛感する。逆に言えば殺陣以外の情報があまりにも一般的には知らされていないとも言える。それは完全に棲み分けられている世界であることが大きな要因であろう。私の場合、子どもから高齢者、学生に主婦、役者さんに会社員の方など、道衣に袴の方もいればジャージにTシャツの方もいて、皆さんに対してとにかく技術を伝え楽しんでいただく方法をとっている。ある程度の敷居を設け稽古着を統一し段階毎に年月を掛けて伝えていく方法もあるだろう。私に出来ることは、実際に剣術や杖術に触れその魅力を知る人達が出てきている事実から、まずは如何にその出会いの場を設けることが出来るかであり、そこに対し剣術のみで参加者を募るには今の世の流れからは難しい。前の記事に記した吟剣詩舞のように、剣術の名を聞いても一般の方にはまだまだ認知度が低く、剣道とどう違うのか分からない方も少なくない。

 この状況を少しでも変えていくには、敷居を下げ技術を分かりやすく伝え、皆が楽しめる状況にしていかなければならない。だからと言って真剣さが無い稽古は、敷居が低い分だけ脆く破綻しやすいことも考えられる。だからこそ、一人ひとりに対し、直接身体を通じてのコミュニケーションをはかることが重要であり、それが私のカラーになりつつある。大それた考えなどは持たないが、せめて現在のささやかなる活動の中から一つの兆しが見えることを期待したい。

 どうして剣術にこだわるのかと言えば、このブログで記すには余りにも時間が足りないため、安易に応えられない。ただ古の先人達が残した欠片は、お芝居の世界のものではなく、現在に繋がる現実の時間経過の出来事であり、同じ世の中で起きていたことである。私のおこなっているものは剣術というには余りにもレベルの低いものかもしれないが、気持ちの上でも現代における剣術稽古の重要性について考えながら、説得力を持てるように全てを向上させなければという思いとは裏腹に未熟さを痛感している。

 どういう景色に見えるのか、何が分かりどう行動していくのか、さらなるステージを求め一日を精進して過ごせる自分でありたい。今日も終わってしまった。さあ明日だ!


 
2015-03-09(Mon)
 

興味の重要さ「あっち納刀」

 今日土曜日はいつものように、gold castle 殺陣&剣術スクールとイオンカルチャークラブ剣術教室のダブルヘッダーである。3月は今までで最も忙しい月である。かつて一人稽古に没頭していた頃に願っていた状況が今訪れている。今月の稽古日数は24日。そのうち、公開していない稽古日程が1~2日予定している。コマ数で言えば(2時間を1コマとして※水曜日の4時間稽古は1コマとする。)合計40コマであり、まだまだ移動時間や、講習の合間に時間が空いているので効率のいいスケジュールとは言えない。だが、こういうものは1コマを大切に積み重ねていくものなので、毎回自分にとっても相手にとってもベストを尽くせる気持ちを緩めたことはない。いつしか「普通」であってはマズイという考え方になってきているので、「普通」というものが、どこか自分の思いにブレーキを掛けたり、視野が狭くなり安定を求めそういう身体の使い方に固まってしまうことになってはいけないと何気ないところでフッと頭をよぎるのである。

 気持ちを使い果たすかのように日々どこかで稽古に取り組んでいると、昨日一昨日の出来事からかなり通り過ぎてしまっていることを痛感してしまう。今の心境も明日の今頃にはスッカリ通り過ぎて行ってしまっているだろう。明日の出来事も、明後日の稽古の後には同じように感じるのだろう・・・・・・それを思うと、「今」というのは本当に儚いものだと思う。かみ締められるのは、先の出来事に対し考え、その当日の瞬間までであろう。成功も失敗も期待も不安も満足も後悔も、「今」を過ぎれば次の「今」が待っている。つまり常に今を問われており、過去の自分が現在に通用しないことも、またその逆もある。

 明日の稽古はどうであろうか?身体の使い方はどう感じられるだろうか?普通に惑わされず、何かを得られる一日でありたい。

 さて、今日の稽古であるが、まずは昼におこなった戸越体育館での講習では、杖を丁寧におこなうことをテーマに、打ち方や突き方、単体技などを確認した。技に入る前の構えとその名称を覚えることが大事であり、本当の意味での理解に繋がるためには、ただその瞬間の動作が出来るだけではなく、構えにはどのようなものがあり、そこからどう繋がっていくのかということがそろそろ必要に感じる。私共の講習には級や段などが存在しないので、覚えるかどうかは本人にお任せしているところではある。だが、ある段階から伸び悩んでいる方は、そういった構えやそれからの動作における関連性やその応用について知ることが、次への伸びしろを上げる重要な要素でもある。

 今日は古参メンバーでもあるTさんが初めて土曜日の講習に参加された。杖の「繋ぎの型」をおこなっていただいているが、この動作はTさんにとっては身に付けていただきたい動作の種類である。メリハリに洋的な美意識があれば、一定の調和のとれた動作には和的な美意識からなる美しさがある。メリハリのある動作は予測が出来るので激しさが求められるが、一定の調和が取れた動作には予測させないために見えない部分での計算と柔らかさが求めらる。

 動きやすい動作で動きやすく動くより、動きにくい動作で動きやすく動かなければその動きが出来ない場合がある。最後に帳尻を合わせる速い動作というのは途中が死んでおり勿体無いものである。この「繋ぎの型」を通じてゆっくりとした動作の中に、カラダ中の神経を集中させ滞ることなく動き続けることが出来るようになってくると、力みが抜け変化に対するカラダの使い方が自分の中で分かってくるようになると思っている。

 私が稽古や講習を通じて何がしたいのかと考えると、段位も無く発表会もない現状で、クラス分けもなく子供から高齢者まで同じクラスで一斉におこなっていることには、ここで敢えて述べることはしないが大きな意味があり、開講してから現在まで一度たりとも不穏な空間になったことはなく、その要因を作らないことが大切である。その環境がシールドを張り、大所帯となっても皆が安心して自身の稽古に集中出来る空間にしなければ、あらゆるものが育っていかないと思っている。

 もちろんその舵を切っていくのは並大抵ではないが、色々な方の助けを借りながら、皆が相手を思いやる気持ちの中で成長していくことが、稽古場以外での生き方として重要になってくる。

 今日は8歳のK君も初めてこの土曜日の講習に参加され、子供用に製作した杖や木刀が本人にしてみればとても嬉しかったのだろう。今日は杖の十一連続動作を大人と一緒におこない、K君の特別扱いされたくない思いというのは感じているので、さすがに苦労していたがそのまま「大丈夫?やれる?」と聞いたところ「うん!」と頷いたので、8歳の男の子に十一連続動作の型は無理だと思いながらもK君のやる気と集中力を見ておきたかった。他の参加者のみなさんも同様に、十一の型や繋ぎの型など苦労されており、Yさんは四方突き後の右手の使い方と、巴に行きかけて裏車に入る際の動作がテーマであった。Iさんは繋ぎの型に入り、これからもっと自信をつけて取り組んでいただければと思う。ムードメーカーのHさんは、毎週ほぼ土日の参加とあってかなり先のほうへと進んでいる。この繋ぎの型には動きの粗を探し修正していく要素が盛り込まれているので、覚えたところからがこの稽古のスタートでもある。古参メンバーのTさんは、もっとも腰が安定している方なので、柔らかく粘りのある動作に気をつけて新たな感覚を見つけていただければと思う。男性のOさんは、力みが見られるので、特に手の内を柔らかくそして重心が大きくブレないように意識しておこなっていただくといいだろう。久しぶりの参加であったHさんは、元々センスがいいので集中して取り組めば短期間でかなり伸びると思われる。最高齢のKさんは、今後は柔らかさを身につけながら、手足の連動を身につけられると、剣舞においても余裕がでてくるのではないかと思われる。Kさんに対しては、手足をそれぞれ意識した稽古内容が効果的かもしれない。体験で初参加の方も、今日は杖を滑らせて扱うことの心地よさを感じられ爽快感をもって終えられたように思う。とにかく、稽古というのは余計な雑念が入る余地のない状況で、次の稽古までが待ち遠しく感じられる稽古までの日々をどう感じられるかが重要な稽古になっており、予定調和(マンネリ)の無い興味と身体に対する発見を求め、新たな感覚の出会いに遭遇する事が大切なことであると思う。

 8歳のK君の様子を見たところ、驚くべきことに二手目までが出来るようになっていた。実はこの二手目の「回し打ち」が難しいのであるが、私が他の方々を見ている間にK君は自分で身に付けたようである。そのまま三手目まで今日はおこなうことができたので、見ていたお母様も喜ばれていた。8歳の子どもが一人で大人に混じって稽古をするのは、おそらく想像以上に大変なことだと思うが、K君にとって確たる目的があってのことだと思われる。これからも成長を見て行きながら私もK君から学びたいと思っている。

 思いのほか長文になってきているが、現在深夜2時30分を過ぎてしまった。今日も残念である・・・・・・しかし、今日はイオンカルチャークラブでも生徒の方々に成長がハッキリと見られたので、このことに関して詳細は記さないが、特別に嬉しかった出来事である。時間を掛けてジックリと見てきた中で、前回と今回の稽古で今後における大きな期待が見て取れた。場の空間に対する慣れと、興味に対する集中力の増加、それらが今までとは違う反応となって表れたので、本当に少ない人数での講習ではあるが、今まで以上に熱が入った講習になってしまった。

 講習終了後にいつものように、教室の外にあるフロアーのテーブルにて、Hさんの稽古の感想を読み、先週の宿題を見て、私からは今日おこなった内容についてのメモと、課題点を記し、来週までの宿題を与えるのが毎回の恒例である。そのなかで、今日は「逆手回し納刀」について、手の内の操作に迷われていたので、どうすれば分かりやすく伝わるかと思案していたところ、「!」とヒラメキ、「チョット」と呼びとめ「あっち行こうか」と親指で差す動作がもっとも間違え難くスムーズに理解できる言葉の暗号であり、これは今後人に伝えるときに大幅な時間短縮になると感じたのであった。

 ともかく明日も12時00分から講習があり、その後も18時30分から講習がある。3時になってしまったが、そろそろ気絶しそうなので寝るとしよう。


2015-03-08(Sun)
 

強さと優しさと大きさを知る

 気が付けば今夜も1時半を回っている。どうして安定的に遅くなってしまうのか困ってしまう。明日は12時30分から戸越体育館の剣道場で杖術の講習をおこなう予定である。型、型、型、と進めてきたが、明日は足運びと連動した打ち込みや突き、久しぶりに全員で単体技をおこなったのち、それぞれのテーマの型にすすめたい。技の名前を覚えているかも確認したいところである。

 今日は、高田馬場にて17時よりM氏との個人稽古をおこなった。日に日に上達してきているので、完全に最初の頃とは別人である。足運びが全般的に形となってきた。膝の状態、歩幅の状態、足首の角度、体がその状態を覚えたようである。腕の状態は、まだ手首の使い方が弱い。小指を内側に巻き込むようにして手の甲が反らないように気をつけること。最終的に纏まる部分が一致すれば、思いもしないエネルギーが発せられるのでこの調子で停滞することなく励んでいただきたい。

 今日は袋竹刀で新たに潰しの稽古をおこなった。腰の落ちと同時に鍔元を落とし切っ先はやや上がり、そのまま胸を入れた状態で潰していく。この胸を入れるということが重要であることが、今日の稽古でハッキリと確認出来た。胸を入れることで、手の内が身体に近づき、重みが掛かるのと、そこからの突きに対する間合いが全く異なってくるのである。この稽古は以前はよくおこなっていたものであるが、胸を入れることでこれほど間合いが変わることには気付いていなかった。今日の大きな収穫である。今日は始めて集中的におこなったのでM氏も苦労されていたが、少しずつ良くなっていったので次回はどのように伝えていこうかと思案しているところである。

 次に19時よりK氏が来られ、M氏と入れ替わって個人稽古をおこなう。テンポ良く杖の稽古を進め、ここではあまりやっていなかった「十一連続動作の型」の稽古を集中的におこなう。そして今日は袋竹刀でさまざまな稽古をおこなった。その中でも、足の差し換えを目的におこなった連続の切り替えしは、剣の軌道はやりたくないものであるが、足運びの稽古と心肺機能の向上に効果があることが実感出来た。これは、gold castle の講習でも生徒のみなさんに身に付けていただきたい足運びなので、今後取り入れていこうと思う。

 計4時間強の稽古を終え、更衣室で昔からこの武道場でお会いしているK師範とご挨拶し、私の大先輩である方にも関わらず非常に優しくお話して下さり、毎回恐縮してしまい、今日などは下着一枚ということも忘れて、柄の握り方や構えの際の足の位置など、K師範も最近柄を寄せて扱うこともあると伺い、私としてはその研究心に対しつい熱くなってしまったように思う。私も全て柄を寄せているわけではないが、これでなければという気持ちを持たずに、稽古の中であらためて柄の握りからなる操作法についてもっともっと研究し何かを得たいと思っている。今日の更衣室でのお話は、私の中でも新たな発見に向けて取り組む必要を感じた。足の差し換えも含め、それに合致するための柄の握り方など、まだまだ幅広くやらなければならない稽古が沢山ある。道場に居て、なるべく人が少ない方が集中出来るのであるが、決してそうではないこともある。K師範のような方の作り出す空間は、離れていらしても稽古場の雰囲気が変わり、私にとっては非常に集中出来る精神状態となっている。本当に信頼出来る方は、何年経っても変わらずに心を込めて下さいます。私が一人、高田馬場で稽古する以外に何もなかった頃、傍にいらしてお声を掛けて下さったことはいつまでも忘れることはありません。今はお陰様で人のご縁から忙しくなってきましたが、この先どうなるかまだまだ分かりません。どんな状況になっても変わらずに稽古に取り組めるか、変わらずに人と接することができるか、少しでもK師範のような大きな心を持てるようにこれからも精進して参ります。


2015-03-07(Sat)
 

吟剣詩舞の剣技指導

 昨夜は疲労回復のため早めに寝たので今日の日記で纏めて記したい。まず、昨日の「高齢者のための剣術教室」では、杖でおこなう巴を今までの振り向いておこなう形から、前方へ進みながらおこなう形へと変更した。これにより脚部のトレーニング効果も期待できる。巴が得意であったトモエちゃんことSさんも、身体が振り向いておこなう動作で覚えてしまっているため苦労されていた。最年長85歳のDさんも少々苦労されていたようである。ご婦人Oさんは左膝の調子が悪いので椅子に座りながらこれをおこなった。

 私の経験から、ケガなどで動かし辛い部分が発生したときは、ここぞとばかりに普段おこなわない部分を集中的に取り組んできた。例えば腕が使えないときは、ひたすらに膝の内抜きによる重心移動を前後左右におこない、これだけで二時間近くは集中しておこなえる。翌日大腿部の付け根が軽い筋肉痛になったが・・・・・・また、足を痛めたときは、杖による手の内の稽古や不自由だから思い浮かぶ新たな操法など、その限定された状況だからこそ見つかるものもある。

 今回のご婦人の場合の稽古法としてお勧めなのは、椅子に座った状態で、少し爪先を上げ膝に負担が掛からない程度に大腿部を少し上げるような感覚で下っ腹に力が掛かるようにし、その状態から巴をおこない身体が横に傾かない稽古を積まれると、普段おこなっていた状況より効果的な事もある。また、その状況で杖などを両手を寄せて握り、上から自然落下させピタリと水平で止める練習も効果的である。最初の内は出来る出来ないにこだわらず、そういう感覚を知ることから入っていったほうが解決策に気付きやすい。ヒントを言うなら止める瞬間に大腿部を上げるようにすると腹に力が入り止め易くなる。

 講習後は久しぶりにこちらのレストランでお昼をご馳走になった。今日は高田馬場の武道場が団体の貸し切りのため使用できないので、ゆっくりとレストランで時間を過ごす事が出来た。ここでいろいろとお話をし、あらためて剣術や杖術に抜刀術などを高齢者の方にも楽しく伝えていけるかという、この活動の重要性と必要性を感じるのであった。

 家に帰り、髪を切りに表参道に向かう。今回はサイドを9㎜で刈り上げていたバリカンの設定をを6㎜にしてもらった。何もバリカンで短髪にするなら近くの床屋でもいいのだと思うが、10年ほど前からモデルの仕事でお世話になっていたお店なので、金髪、銀髪、ロング、パーマなどさまざまな髪型をここで経験してきたが、行き着いた先は現在のバリカン6㎜床屋風である。とても理美容雑誌の表紙に2回、一般紙に多数、そのうち裏表紙に1回出ていたとは自分でも思えない現在の風貌である。

 そして今日は、埼玉県鴻巣市にある吹上に行き「吟剣詩舞」(剣舞)の演目の中における刀の操作について、私自身初めての経験となる指導をさせていただいた。全国大会のコンクールに出られる方であり、この吹上で剣舞の御指導もされている方であり、この道10年~20年の方々に対し、私如き剣術を始めて六年弱の若輩者が見知らぬ世界へと無謀にも首を突っ込んだものだと思うのであったが、75歳の御婦人Kさんからの心のこもった御依頼に力を尽くそうと思ったのであった。

 まず、一人一流と言われる剣舞の世界に、外見からして若輩者の私が何を言っても不安に思われてしまうので、挨拶代わりに刀を差してあとは自動的にいつものように進めていった。次第に少々不安が取れたようなので、正式に挨拶をして稽古に突入した。

 吟剣詩舞(http://www.ginken.or.jp/)とは、詩に合わせ扇子や刀を使い日本舞踊のしなやかさと剣術の技術からなる美しさとが融合されたものであり、詩吟の音色とともに当時の日本人の感性に染み入るものであったと思われる。私がこの剣舞の指導に当たって興味を持ったのは、居合刀(模擬刀)を使用していることにある。昨今の流行による軽い刀での操作法に本来の技術が失われかけている懸念も感じているが、剣舞では居合刀を使用しているため剣術の技術がさまざまな部分で活きてくるので、次第にお二人の反応も変わり興味津々となってきたことに私もこの依頼を受けて良かったと思うのであった。

 さいきん高田馬場以外の講習でおこなっている剣術稽古の内容に、抜刀してから一連の斬りをおこない納刀までを調和を保ちつつ動きが途切れないようにおこなうことを暫く続けていたのも、剣舞に繋がっているように思う。日本舞踊や剣といった日本の和のものに興味のある女性は、これまでの経験からも多いように思う。指導者の高齢化が進み、また剣舞をおこなう人も少なく、剣舞という言葉が知れ渡っていない現状に、日本吟剣詩舞振興会初代会長笹川良一氏は兼ねてより、「もともと吟剣詩舞は高い価値をもつ立派な伝統芸道だ。しかし、どんな立派な芸道でも大勢の人がこれは素晴らしいと感じるような魅力がなければ発展しない。そこで、まず今日の現代人の感覚に合うような魅力ある芸道に育てあげることだ。」と仰っている。今日の現代人の感覚に合う様な魅力ある芸道に育て上げるという部分について、時代と感性の変化に対応した技術の発展が求められるように思う。伝統であるならば、現代の流行を取り入れるのではなく、革命的な先祖返りが求められるのではないだろうか。それは、より本質を見据えたものであり、現代の情報を駆使し達人と言える方々から学べるものや、その手段を手掛かりとして研究していくことが、後世に伝えるための技術の伝承となっていくのではないかと思うのである。

 今日は間を埋めるべく剣技の部分を考え、全体的な構成が完成したようなので、次回18日の稽古ではより細やかな部分について考え私自身も勉強させていただきたいと思っている。


2015-03-05(Thu)
 

高田馬場ダブルヘッダー

 gold castle 殺陣剣術スクールの講習で、剣術クラスでは剣の回と杖の回を交互におこなっている。杖の講習内容では、「十一連続動作の型」から「繋ぎの型」に移行した生徒も少しずつ増えてきた。この十一連続動作の型は敵を想定し、常に死角に対する意識をもっての動作をおこなう必要がある。多人数に囲まれた状況下を意識して動作をおこなうとまた違った動きに変わってくるだろう。

 繋ぎの型では敵を想定して作ったものではないので、身体の動作の連続性における力みを排除するための動作である。そのため常に動きが続いており、ゆっくりと同じ速度で調和を保ち動いていくことが重要である。

 こうした型稽古の中で、上手くいかない部分やもっと磨きたい部分の動作を集中的にそれぞれがテーマを持って取り組んでいただきたいと思う。ドンドン質問してもらってその動きの意味や身体の使い方など、私にとっても思わぬ発見となることもあるので遠慮なく聞いていただきたい。

 剣の講習内容では、年齢や受講目的、得物の種類、その方の進展具合などによってさまざまに分類している。その中で最近は抜刀から一連の動作を取り入れ納刀まで全体の調和を保つ動作をおこなっており、それぞれに進展が見られるようになって来た。中でも巴に斬り上げて斬り下ろす際の手の内の使い方は、何度も詳細に伝えてきた。切っ先が旋回して、その旋回の邪魔をせず斬り下ろしに繋がってきた生徒も見受けられるようになった。中には抜群の吸収力のある生徒も出始めたので、そろそろ剣術としての身体の使い方を多く取り入れた新たな型を伝えていこうと思う。

 その事を考えていると異常な集中モードとなってしまい、高田馬場へ向かう途中新宿から山手線で僅か二駅の間であるが通り過ぎて目白で我に返ったのであった。六年近く高田馬場に通っているが乗り越したのは今回が初めてである。まあおかげでちょっと長めの型が生まれるキッカケとなったが、かつて取り組んでいた懐かしい動作も入っており、今はもうおこなっていない動作ばかりであるが身体を作っていく上で必要なものを詰め合わせた福袋のような型稽古となっている。

 さて、今日の高田馬場での個人指導は17時からM氏とおこない、今日の稽古の中で手首の角度が肘の張り出しに影響している癖が見つかり、杖の「回し打ち」や「裏車」などで顕著に見受けられた。だが、週に二回の稽古で非常に熱心に取り組まれているので毎回確実に進展されている。こうした真剣な姿勢で稽古に取り組まれると私にとっても実りのあるものとなっているので毎回の稽古が楽しみである。

 19時となりM氏と入れ替わるようにgold castleからUさんが初参加され、それまで剣道場が非常に少ない利用者のため静かで集中しやすかったのであるが、柔道場が一杯だったのか空手の団体が十数名傍に来られたので、状況が一変してしまった。だが、剣道をされていた方なので音量には気にされていないようであった。当初は剣道の振り方の癖が中々直らなかった為、家で素振りすることを禁止した結果、前回の講習辺りから強固であった癖が取れ始めてきた。

 初めての参加だったので色々と慣れない部分があったかもしれないが、稽古を進めていく内に全体的に少しずつ良くなってきた。身体の姿勢を修正しながら、どこをどのように動かせば動きやすくなるのか、全体の調和がとれた時の美しさというのは、美味しいものを食べた時と同じように、誰が見ても細かい理由は分からないが綺麗(美味しい)だと感じるものである。味のバランスと姿勢(身体の使い方)のバランスは似ているように思う。コショウ(力み)が多すぎれば全体が台無しになってしまうし、その料理に合わない調味料(静と動の使い方)を入れても美味しくはならない。素材を理解し最適な分量でバランスを取り最適なタイミングで口に入れる(手足の連動と得物との一致)。沢山の素材(骨格構造)を知り、沢山の調味料(身体)の使い方が分かってくれば自然と料理は美味しく(動作は美しく)なってくる。

 Uさんとの稽古もあっという間に二時間が経ち、色々と話すこともあり密度の濃い稽古であった。私の知っている限り、女性で剣術や抜刀術に杖術などの使い手を直に知らないので、現在高田馬場では不思議と女性の方の参加が多いが、皆熱心で真剣なので、その中から抜群な方が誕生するのではないかという期待もしている。

 それにしても、毎日新たな出来事が起きそれについて考え生きていることに一日の重みを感じてしまう。凄く嬉しい出来事でも通り過ぎてしまえば気持ちは元通りになってしまう。人間は贅沢な生き物だと思うが反省が出来る生き物でもあるので、今ある現状をありがたく思いその中で変化し変わっていきたいと思う。


2015-03-03(Tue)
 

自分を毎日を更新するために

 久しぶりに雨に降られた日曜日のgold castle 殺陣&剣術スクールであったが、運の良いことに激しい豪雨には当たらなく、会場入りし夜の部の生徒さん達を迎え入れると皆同様に豪雨に当たられたようである。昨年の日曜日の講習に関しては、私の場合傘を差す程の雨に当たったのは片手で足りる回数程しかなく、今年になってからはすでに二回傘を差している。日曜日は雨に当たらぬジンクスが今年は崩れてしまうかもしれず残念な気もするが、雨に負けずに突き進んで行きたい。

 今日の講習では、昼の部と夜の部の参加人数はほぼ同じぐらいであった。今日は昼と夜それぞれに初めて参加される方がいて、今日も目まぐるしい中での指導となった。全員の名前を覚え、それぞれの目的にあった稽古内容を考え、それらを僅か1時間という短い時間の中で進行と変更を決断しその日の成果を実感できるところまで持って行くのは至難であるが、1秒も無駄には出来ないその空間の持ち時間の中で、さまざまな事を同時に考え無駄を省き次に繋がる結果を求める作業は、武術稽古のそれと同じである。

 剣術クラスにおいては現在の場合、ある程度受講回数が進んだ方には、殺陣クラスと混同しないように考えたメニューで、抜刀から一連の斬りに繋がる動作をおこない、納刀までを手と足が揃いながら連動しながら、無駄な動作を無くし身体の姿勢や重心を考えながらコントロール出来るようにおこなっている。最近はその中でも進んできた方が出てきたのでさらなる動作を考える必要があるだろう。

 居合刀を持って来られる参加者も増えてきたので、抜刀術を集中的に指導する時間も設けている。高田馬場のようにジックリとマンツーマンで見ることが出来ないので、ピンポイントで問題箇所を指摘し次に移行している。子どもの参加者も毎週来られるようになったので、とくに小学生の生徒には、姿勢を正しフラフラしないこと、歩き方走り方回り方を稽古し、相手に合わせて切っ先を集中して刀をゆっくりと動かすことをおこなっている。ここで大切なことは、自分のことばかり考えずに、相手に合わせるための動作が出来るかということ。そして相手に迷惑にならないように努力する姿勢が芽生えてくれば一歩前進と言えるだろう。互いに上手くいくために協力し合うことが大事であり、こういった内容のものはジックリと取り組んでいかなければならず、これから先の人生で人間関係を構築していく中でも大事な部分である。カッコ良さそうなもの、雰囲気だけで楽しめると思えるものは、この教室ではなく公園などで遊びとしておこなうことを勧めたい。

 高齢者の方との稽古では、最近ではご婦人Oさんの他にKさんも参加され、高齢者の方には特に分かりやすく技術的なことを伝え効果が実感できるようにおこなっている。簡単に出来る技術というのはなかなか無いのであるが、伝え方によっては、難しく感じたり短期間で出来るようになったり、思い込みというものをどのようにコントロールしてあげられるかという部分に掛かってくる。とにかく、年齢に関係なく必要以上に難しく考えて出来るはずのものが出来ないようになってしまっている方が多く見受けられる。これは、コトバのマジックもあれば、固定観念からなる動きのマジックもある。もう敢えて記さないが、そのコトバに疑問を持ち答えとなる身体の動きに通じているのか、結果に結びついているのかということが一番の判断基準であろう。身体とは正直なもので、そういう身体の理解度は自分自身が最も良く分かっており、変化が見られない状態というのはどこかに問題があるべきと考えた方がいいだろう。

 初めて参加される方や二回目三回目の方には、とにかく分かりやすく技術からなる効果を実感できるように取り組んでいる。この教室では皆さん自らが探し求めて辿りついた場所でもあるので、それぞれにいろいろな思いがあると思われるが、少なくとも皆技術を求め成長したいという意欲を感じるので、そのための指摘をピンポイントで伝えることで、学ぶ側の意欲と伝える側の意欲が通じ合うのではないかと思っている。

 生徒から学ぶこともたくさんあり、良い所以外からも学ぶべき部分はあり、また成長した人の変化から学ぶべきこともある。短い時間の中で多くを吸収し成長していくには、多くの情報を取り入れる感性と視野が必要になってくる。自分の身体を感じるだけでなく、声から感ずるヒント、他の人を見て自分に置き換え直していく。大半は皆にも言える事なので、私には関係ないと思ってしまうと、吸収する要領が余りにも少ししか無いので勿体無い。

 私自身においても、あまりに色々な面においてレベルが低いので、一週間の中で成長していなければならないと常に追い詰められている感じがある。その中でも最も心に残ってしまうのは、まああんまり何でも書いてしまうのもどうかと思うが、ほんの一瞬垣間見る表情が私の中で消えずに残っていて、その部分を解決するにはどうすればいいのか否応ナシに考えさせられてしまう。私のこういった性分はおそらく子どもの頃からのものであると思う。

 身体を通じてのコミュニケーション。これからの時代において仁義が軽んじられる人間関係の構築が、便利な情報ツールの進化と引き換えにおこなわれていくだろう。それはもうすでに数年前から始まっていることではあるが、現在65歳以上の高齢者が人口の4人に1人という時代になり、10年後には認知症を患う人が700万人となる見込みであると言われている。その現実をどのように受け止め行動していくかということになると、やはり身体を動かすことが一番であり、それが熱中できるものであり結果として頭と身体を使っているものが理想ではないかと思う。

 今年も気が付けば3月に入り、少しずつであるが状況の変化も訪れている。現在関わっている全ての方に感謝し、私のこれまでの人生でもっとも充実している日々を送らせていただいている。毎日が更新であり、その積み重ねが一週間であり、一ヶ月一年であり、武術と出会いずっと前に進み続けることが出来ている。本当に色々な方にお世話になり、今出会っている方々を知らない生きかたをしてきていたのなら、それはあまりにも寂しい・・・・・・。

 日々更新していくためにも、後悔の無いように、矛盾を理解し、身を預けられる環境を構築し、楽しむことが自分のため相手のためとなり、それが結果として努力と言われるものであれば、前に前にと進んで行けるだろう。人の協力なくして何事も進めないので、人を大切に感謝の気持ちを持ってこれからも歩んで行きたい。


2015-03-02(Mon)
 

三月到来

 二月も早いものでもう終わってしまった。これから徐々に春らしい陽気に包まれ、梅が咲き桜が咲き景色の色合いも華やかになるにつれ、人の心も明るく行動的に変わっていく時期でもある。二月はgold castle 殺陣&剣術スクールのお問い合わせ数がかなり多かったように思う。このスクールは一体どこまで大きくなっていくのかと思ってしまうが、破格の料金で良い会場を提供し続けているので収益としてはまだまだ大変であるが、人の縁を生み出す環境としては大きく育ってきたように思える。

 何度も私は稽古場の環境作りについてブログなどに記してきたが、今までのさまざまな環境や今現在おこなっているいろんな場所でのそれぞれの環境による違いなどを考えると、重要なことは「ある部分において互いの思いが一致しているか」ということにある。

 さまざまな場所でさまざまな人と稽古をするようになり、いろいろなことが分かってくる。私も前に進んで行かなければならないので、よりよい環境で質を上げていけるために、これからは変化していきたいと思っている。

 さて、今日の講習は先週と同じく戸越体育館の柔道場で、9時30分から11時00分までそれぞれに合わせた内容でおこなった。朝からにも関わらず先週に近い参加人数となり、目まぐるしく注意点を挙げながら次から次へと見て回った。

 来週の水曜日は私にとって初めての経験となる「剣舞」での刀の扱い方を指導しに埼玉まで行くこととなった。こういった突然の出会いから、バタバタと物事が急展開していく時には不思議と障害となるものが無い場合が多い。こういうときは「縁」というものを強く感じてしまう。

 今夜のイオンカルチャークラブでの講習は杖をおこなったが、今後はある程度的を絞って身につけていただけるものをおこなおうと決めた。私自身いろいろと忙しくなってきており、こちらでの講習もいつまで続けられるのか分からないので、伝えられるものを残しておきたいと考えている。

 明日は品川区総合体育館で昼と夜に講習をおこなう。明日は雨の予報なので雨養生して備えたい。今夜も2時となってしまったのでそろそろ寝るとしよう。


2015-03-01(Sun)
 
プロフィール

金山孝之


     金山 孝之
  Takayuki Kanayama


松聲館 剣術技法研究員

金山剣術稽古会主宰

Gold Castle
殺陣&剣術スクール主宰

高齢者のための剣術教室
クラーチ剣術教室講師


――――――――――――――

1975年生まれ
福岡県 北九州市出身
東京都 世田谷区在住

1999年
映画監督中田秀夫氏との出会いにより俳優デビュー。他分野では、マンダムのモデルや舞台のプロデュース公演などの活動をおこなってきた。

2006年
小林照子先生とのご縁から  『 からだ化粧 』のモデルを務める。

2009年
武術の道を志しそれまでの活動を一新し武術稽古と研究に励む。

2011年
武術研究家甲野善紀先生に師事し身体の使い方を研究しながら、『 抜刀術 』『 剣術 』『 杖術 』『 体術 』などの稽古と研究に取り組んでいる。また、先生の書籍、番組撮影、記録映像、その他演武等における打太刀や受けを務めている。

2013年
刀と身体操作の技術向上を目指し裾野を広げるべく
『 Gold Castle 殺陣&剣術スクール 』を立ち上げる。

2014年
甲野善紀先生より
『 松聲館 剣術技法研究員 』という名称を頂き、自身の経験を活かした指導法を各道場等でおこなっている。
 
高齢者向け住宅にて
『 高齢者のための剣術教室 』をおこなっている。

日信工業株式会社の製品『 SAMURAI BRAKE 』のプロモーション活動をおこなっている

2015年
『 金山剣術稽古会 』を立ち上げ、現代における武術稽古の必要性を、身体と心で学べる場として活動している。

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