スチール撮影

 本日は5時30分に起床し、長野県上田市でおこなうスチール撮影に向かうため、午前7時に表参道で待ち合わせ。昨夜は夜遅くまで稽古で出掛けていたため、就寝したのが1時過ぎであった。だが状況としては非常に贅沢な時間の続きである。

 高速で3時間かけて上田の街に到着。車で長野に行ったのは初めてである。関越道から見える日本アルプスは、天候の良さもあり程好く紅葉していて実に綺麗であった。

 さまざまな場所でスチール撮影をおこなったが、武術稽古であったりモデルであったり、さまざまな今までの経験が仕事としてこの日の現場に必要とされていることを感じ、私も現場が好きなので現場の空気感や求められる結果など、遠慮なく仕事として集中出来るこの瞬間は何よりも私らしくいられるように思う。

 そして、この撮影のクライアントである某企業の方々には本当に気持ち良く撮影させていただき、一体感を感じる現場であった。これからもお世話になるのでいい仕事が出来るように励みたいと思う。

 とりあえず今日は無事に全ての写真を撮り終えることが出来た。今後何度か続きを撮ることになると思う。そして次は12月のインドネシアでおこなわれるイベントである。暑いということなので、いろいろと早めに準備をしなければならない。

 武術稽古以外でもこういった経験は、今後の私を形成していく上で必要な経験値となっていくであろう。今日一日お世話になった皆様、ありがとうございました。


2014-10-31(Fri)
 

2014年11月 武術稽古日程              (剣術・抜刀術・杖術・槍術・薙刀術・体術)

※高田馬場での(研究稽古&個人指導)に関する稽古見学、または参加希望の方はこちらの【お問い合わせフォーム】よりご連絡下さい。

※gold castle 殺陣&剣術スクールの詳細や申し込みにつきましてはホームページをご確認下さい。
http://www.tate-ken.com

※イオンカルチャークラブ剣術教室の詳細や申し込みにつきましては、こちらをご確認下さい。 03-5679-6091(受付時間 9:00~20:00)
http://www.aeonculture.jp/products/detail.php?product_id=3746





11月1日 (土曜日) 9時30分~11時00分 品川区 戸越体育館
               『gold castle 殺陣&剣術スクール』
            17時00分~17時10分 イオンカルチャー文化祭にて演武
            18時30分~19時30分 イオン葛西店
               『イオンカルチャークラブ剣術教室』 


11月2日 (日曜日) 12時00分~14時00分 品川区 総合体育館
            18時30分~20時30分 江東区 深川スポーツセンター
               『gold castle 殺陣&剣術スクール』


11月3日 (月曜日) 17時00分~ 高田馬場 『研究稽古&個人指導』


11月4日 (火曜日) 10時00分~11時30分 『クラーチ剣術教室』
            

11月7日 (金曜日) 17時00分~ 高田馬場 『研究稽古&個人指導』 


11月8日 (土曜日) 12時30分~14時00分 品川区 総合体育館
               『gold castle 殺陣&剣術スクール』
              18時30分~19時30分 イオン葛西店
               『イオンカルチャークラブ剣術教室』  


11月9日 (日曜日) 12時00分~14時00分 品川区 戸越体育館 
                18時30分~20時30分 品川区 総合体育館
               『gold castle 殺陣&剣術スクール』


11月10日 (月曜日) 17時00分~ 高田馬場 『研究稽古&個人指導』


11月11日 (火曜日) 10時00分~11時30分 『クラーチ剣術教室』
             14時00分~16時00分 高田馬場 『研究稽古&個人指導』


11月14日 (金曜日) 17時00分~ 高田馬場 『研究稽古&個人指導』 


11月15日 (土曜日) 12時30分~14時00分 品川区 戸越体育館
               『gold castle 殺陣&剣術スクール』  
             18時30分~19時30分 イオン葛西店
               『イオンカルチャークラブ剣術教室』 


11月16日 (日曜日) 9時30分~11時00分 品川区 戸越体育館
             15時30分~17時30分 品川区 戸越体育館
             18時30分~20時30分 品川区 戸越体育館
               『gold castle 殺陣&剣術スクール』
             

11月17日 (月曜日) 17時00分~ 高田馬場 『研究稽古&個人指導』


11月18日 (火曜日) 10時00分~11時30分 『クラーチ剣術教室』
             14時00分~16時00分 高田馬場 『研究稽古&個人指導』


11月21日 (金曜日) 17時00分~ 高田馬場 『研究稽古&個人指導』 


11月22日 (土曜日) 12時30分~14時00分 品川区 総合体育館
               『gold castle 殺陣&剣術スクール』
             18時30分~19時30分 イオン葛西店
               『イオンカルチャークラブ剣術教室』 


11月23日 (日曜日) 15時30分~17時30分 品川区 戸越体育館
             18時30分~20時30分 品川区 戸越体育館
               『gold castle 殺陣&剣術スクール』


11月24日 (月曜日) 17時00分~ 高田馬場 『研究稽古&個人指導』


11月25日 (火曜日) 10時00分~11時30分 『クラーチ剣術教室』
                   

11月28日 (金曜日) 17時00分~ 高田馬場 『研究稽古&個人指導』 
            

11月29日 (土曜日) 18時30分~19時30分 イオン葛西店
               『イオンカルチャークラブ剣術教室』 


11月30日 (日曜日) 12時00分~14時00分 品川区 総合体育館
             18時30分~20時30分 品川区 総合体育館
               『gold castle 殺陣&剣術スクール』





※11月24日の第四月曜日は施設が空いておりますので稽古いたします。

※高田馬場での稽古時間は
(月曜日・金曜日)の場合、17時00分~21時00分までの間で調整いたします。
(火曜日)の場合、14時00分~16時00分までの間で調整いたします。 

①14時00分~16時00分 (火曜日)
②17時00分~19時00分 (月曜日・金曜日)
③18時00分~20時00分 (月曜日・金曜日)
④19時00分~21時00分 (月曜日・金曜日)

いずれかの参加しやすい時間帯でお越し下さい。
前日までには希望日時をメールまたは【お問い合わせフォーム】よりお知らせ下さい。

※高田馬場での稽古参加費は1回2,000円です。(別途入館料400円かかります)

※稽古場所の詳細や稽古内容、稽古時間のご相談、道具類その他のご質問等につきましてはメールまたは【お問い合わせフォーム】よりお受けいたします。

※都合により日程が変更となる場合がありますので御了承下さい。


2014-10-28(Tue)
 

驚きのある今日の剣術教室

 今日の「高齢者のための剣術教室」では、前回に続いて指先の使い方を指導し、今回で丸三ヶ月となったこの教室も、皆さん杖の操作にだんだん慣れてきており、「巴」に関しては全員前後に繰り返しての手順は覚えられるようになった。前後への巴は全身を使っての連続動作であり、こういった動作は覚えて出来ることへの喜びがあり、手順を覚えて身につける連続動作への熱意は他の教室でも感じていたことから、夢中になれるものをいかに導き分かり易く伝えることが出来るかが重要になってくる。

 興味深かったことは、当初は皆さん杖で充分という雰囲気であったが、まだ杖の講習が終わっていないにも関わらず、休憩後にさっそく鞘付き木刀を手にしたり、講習開始前から木刀を帯刀していたり、この変化には驚いた。そして興味が湧いてくると杖とくらべてテンションの低かった木刀での稽古に皆さん熱が入り始め、私がおこなっている動作は、全身を使っての鞘引きからなる動作を切っ先が鯉口から出ないところで止め、逆の動作で元に戻るようにおこなっているので、手と足の連動が身に付きやすく、慣れてくると最後まで抜きたくなるのが人間の性というもので、以前は皆さん抜刀への関心は薄かったのであるが、身体の使い方が大きく関わっている事の関心から、皆さんそろって抜刀し始めたのには再び驚いたのであった。私もこの段階でこのような雰囲気になるのかと、予想外の早さに「こちらのスタッフの方が、皆さんが揃って抜刀している風景を見てしまったら、それは驚くでしょうねぇ・・・」と話したところ、最高齢のDさんが「あそこにカメラがあるわよ!」と仰り、今までの大笑いの講習風景が筒抜けになっていたことに、しまった!・・・と自分でも可笑しくなったのである。

 それにしても、休憩を何度か挟みながらであるが、一時間半の講習に最後まで熱心に取り組まれている皆さんの元気さには驚いている。武道具袋を自作されたり、居合い帯や武道具にオリジナルの工夫を凝らしたり、他の教室でもそうであるが、特に女性はそういった面でセンスがいい。毎回私もこちらの教室で楽しませてもらっているので、皆さんとともにこの教室の空間を大事に育て、さらに独自で有効な稽古法にたどり着けるように今後も工夫しながらおこなっていきたい。


2014-10-28(Tue)
 

穏やかに体を休めながら

今日は高田馬場にある武道場が休館日ということもあり、さまざまな他の用事をおこないながら身体を休めている。実は、いろいろと関節部への痛みが出ていたのだが、その原因が大腿部の収縮による慢性的な緊張状態がもたらしたものであることが分かり、休まなければ前に進めないため慣れない一日を過ごす。

 このタイミングとばかりに道衣と足袋を洗い、私の場合稽古着関係は全て手洗いであるため、面倒くさいが乾いたときの形が綺麗になったときのささやかな喜びは、こういった時間があるときにしか味わえない。色ムラや形崩れを防ぐため脱水をしないので乾くのに時間が掛かるのが難点であるが、水分を含んだ重さから自然と形が整ってくる。洗剤は入れる場合と入れない場合があり、ただザブンとぬるま湯に浸けてしばらくして終わりなので、まあ男がおこなう洗濯はこんなものであろう。藍染めの藍自体に抗菌作用もあるので色も好きであるが、慣れてくるとこの藍の匂いも好きになってくる。

 夜になってから、昔買ったスティービーワンダーのThe Defintive Collection をかなり久しぶりに聴きながら、片減りした高下駄の朴歯補修をおこなった。厚み4㎜の革を適当な長さにカットし、ボンドG17を朴歯と革の互いに浸け半渇きになったところで接着。何度もおこなってきた補修なので手際も慣れ、音楽に心を落ち着かせながらゆったりとこの日二回目の日記を書いている。私の来月の稽古日程もそろそろ配信しなければいけないことに気がついたが・・・近いうちに配信いたします。

 こうして懐かしい音楽を聴くといろいろと思い浮かぶこともある。この曲に関してはクラプトンもよくかかっていたが当時私が大阪の北新地でバーテンのアルバイトをしていた当時を思い出す。あの頃は数百メートル離れたショットバーを二件掛け持ちでやりながら、夕方から朝まで働き、北新地という場所でいろいろな人生勉強をしたのを懐かしく思う。もう少し話せば、当時6年間務めた広島の大手鉄鋼会社を辞め、役者の勉強のために広島から通っていた大阪の某芸能スクールに集中的に通うために、東京に出るまでの間の1年8ヶ月を過ごしたのであった。役者としての人生勉強としてバーテンをやろうと、人生初のアルバイトを選んだのであった。

 今思えば、大阪での1年8ヶ月は毎日が濃いものであり、5年位は過ごしたような実感がある。おそらくそれは、大阪で当時お世話になっていた方との縁があり、上京してからも頻繁に大阪に行っていたからであると思う。関東に来て10数年が経ち、そろそろ他の土地での生活に憧れを抱き始めてしまう。私の性格から言えば西の方があっているかもしれないし、いざ住んでみるとさらに東の土地もいいかもしれない。12月には2009年のポルトガル以来となるインドネシアへの渡航もある。海外で住むことは考えられないが、私の人生はどうなるのかさっぱりわからない人生なので、無きにしも非ずである。

 そういえば先日親しい方から、あるサイトに私が載っていたということを教えてもらい、るろうに剣心にちなんで、何名かの居合いの師範の方と一緒に私が出ていた。
http://saku-raku.com/rurouni-kenshin-battojutsu

 黒田鉄山師範や、よくお会いしている金子師範は凄いと思うが、私などが一緒にされてしまうと何とも恥ずかしい思いがするのである。動画を配信しているのは、今後の成長過程を記録しておくためのものなので今見ると非常に恥ずかしいものであるが、これが私なので隠さずにこれからも大きな進展が積み重なれば新たな動画撮影の機会とともにおこないたいと思う。


2014-10-27(Mon)
 

自分の身体を知るために

 昨日は10月最後のgold castle 殺陣&剣術スクールの講習であった。この10月はあっという間に第四週目を迎えた。第一週目におこなった江東区深川スポーツセンターで両面を使っての講習がまだ私の記憶に新しく、10月に一度も参加する事が出来なかった生徒達ともそんなに会っていない気がしないのである。

 昨日の品川区総合体育館での、昼の部と夜の部では、若干夜の方が参加者の人数が少なく、生徒からも今日は少ないですねぇ、という声が聞こえた。おそらく、水曜日と土曜日に分散した影響で、日曜日に休みを取りやすくなったことが影響していると思う。殺陣クラス、剣術クラスのみの開催曜日もあるが、生徒の皆さんにとって曜日を選択出来るのは、スケジュール調整しやすくなるだろうし、人数が分散された分、より集中的に指導にあたることが出来る。そのため、先日土曜日おこなわれた戸越体育館での朝の部では、非常に愉しく集中的に難しい動きを取り入れ、その雰囲気により皆がついて来れたと思う。どのような動きでも考えておこなえば全て難しく、考えていなければ出来たと思い込みやすい。つまり全ては基本でもあり、基本=簡単・・・では無い。

 土曜日は隣の武道場でおこなわれていた剣道の方々の気合い声と太鼓の音に、普段であれば非常にやりにくく感じるのであるが、朝という時間帯のためか、また初めて聞くその音に興味津々だった生徒の影響か、まったくこちらの講習に影響が無く、私のテンションも上がり時にそれとは関係なく笑いが止まらなくなってしまう場面もあり、その影響は昨日日曜日の昼の部でおこなわれた最初の剣術クラスでも後を引いていた。

 気が付いてみるとおそらく私は笑い上戸なのかもしれない。最近そのような私の中にある何かが顔を出そうと、私を変なテンションへと導こうとしている。昔から、人を笑わせようと思って言った言葉に自分が一番笑ってしまうことはよくあり、どうにも自滅してしまうのである・・・・・・

 ヨガにも笑いは身体にとって良い呼吸法(息を吐き続けるため呼吸が深くなることから)と言われ、大笑いとなると下丹田にもかなり効いてくるのではないだろうか。バランスの重要性はIさんからお借りしている龍村修著「生き方としてのヨガ」にも分かり易く書かれており、その場の求めるものにもよるだろうが、私は緊張と緩和のバランスを質の向上のための偏りの無い風通しの良い空間として、今後もおこなっていきたいと思う。
 
 身体においてのバランスも偏ってしまうと、身体に偏重をきたしてしまう。身を持って痛感しているが、収縮させる動作と伸ばす動作はどちらもバランスが大事で、収縮させる身体の使い方ばかりを繰り返せば、筋肉が引っ張られ、関節部の痛みに繋がる。また伸ばす動作は、私自身あまりおこなっていないが、伸ばし過ぎは以前私が学んでいたMATAWARI JAPAN代表の中村考宏先生によると、縁治療院院長でもある中村先生に言わせると、「筋肉を伸ばして何がいいの?無闇に伸ばしたところで伸びきったゴムのようになってしまい力が出ない」とよく仰っていた。

 その競技や必要とされる動きにより伸ばさなくてはならない身体の使い方もあるであろうが、古の武術において、身体を伸ばすことやストレッチについて秘伝的なものが無いのはなぜであろうか?甲野善紀先生とスポーツトレーナである松村卓氏の共著「筋肉よりも骨を使え!」にもプロの専門家による誤った身体のトレーニング法が分かり易く書かれてあり、武術家である甲野先生の言葉や、現役時代100Mで10秒02のタイムを残し当時は相当なウェイトトレーニングをされていた松村卓氏がその間違えに気付き、「骨ストレッチ」という独自のメソッドを築いて現在活躍されている。
 
 もちろんストレッチの全てが悪いのではなく、目的がちゃんと理解されその動作にバランス良く使えることが出来るかということを分かっていなければならない。私自身、収縮系の動作に集中している部分が多いので、その部分について、逆の動作である伸ばしをおこなう必要もあると感じている。とにかく、身体の使い方というのはさまざまにあるようであるが、その情報発信に関わってくるものから本質を見抜かなければならないのは世の中全てに言える事で、商売や利権、そういったものも踏まえ、何が本当なのか見抜いていくには何も知らない人にとっては難しいだろう。そういう私自身も知らないことだらけなので、そういった時には、自身の身体が発するサインに耳を傾け、それに従える感覚と心でありたいと思う。


2014-10-27(Mon)
 

前に進めるために

 今日は朝の9時30分からの講習であった。場所は品川区戸越体育館柔道場。明日も講習があるため、さすがに朝は厳しいかと思っていたが、熱心な方々の参加に見舞われジックリと集中した講習となった。一時間半の講習であったが参加者の方があっという間でしたというほど、いいペースで集中的におこなえたようである。特に今日は杖の繋ぎをメインとした連続動作をおこない、生徒の皆さんはなんとか最後まで出来るようになった。他にも杖の単体技など、指先の使い方などおこないながらこの新しい連続動作が初日でここまで出来たのには、やはり少数での集中した稽古であったからだと思う。イオンカルチャークラブでは大体いつもこのぐらいの人数なので、毎回少数での集中した稽古がおこなえている。おそらくこのカルチャークラブでは、ジックリと基礎技術を積み上げながら、身体の感覚を磨いていくようになっていくだろう。来週11月1日(土曜日)は17時~から10分間、このカルチャークラブにあるミニステージで演武をおこなうことになった。前々日には、長野で撮影をおこない、翌日の予備日が空いていれば、Iさんと研究稽古、そのあとにK氏とS氏との集中稽古の予定である。次の1日演武の日には、朝からgold castle の講習をおこない、夕方にイオン葛西店へ向かう予定である。演武用の練習は全くおこなってないしやる予定も無いが、杖と抜刀をいつものようにおこなう予定である。まあ、力を入れてやる感じでもないので、見ている人と話をする位のつもりでやれればと思う。

 それにしても、毎日のようにどこかで稽古があると、マンネリ化しないのである。ふつう同じようにやっているとパターン化してきて、こちらが細かく指示しなくても稽古をする人が覚えた動きをおこなうのであろう。だが、それでは指導者がいる意味が無く、緊張感のある自主練習と大して変わらなくなり、それに気付いた段階で興味が無くなり動作の質を考える思考ではなく、作業としての動作の思考になってしまい。そうした場合に注意しなければならないのが、覚え方である。

 リズムで繰り返して覚える方法は、応用性が無く、月日が経ってもその動作から変わらなくなってしまう恐れがあり、つまりいつまで経っても覚えたての動作を繰り返してしまっているということである。先ほど記した、作業としての思考ではなく動きの質を考える思考にならなければ、時間が勿体無い。これはそれほど難しく考えることではなく、自分の身体とコミュニケーションをとるようにし、無愛想に動かしてあげるだけでなく、無理のあるところや楽に感じるところなど、探りながら身体を喜ばせてあげられるような気持ちでおこなうと少しは感じられるかもしれない。この思考の持ち方は、武術稽古だけに留まらず、人に対して、社会に対して、組織に対して、今までよりも有益なものになっていくように私は思う。自分の身体を知るようになれば、相手の身体も同じぐらい見えてくる。自分の心が見えるようになれば、相手の心も同じぐらい見えてくる。先日個人指導をおこなっているA氏からの質問で、現代において(刀を使った)武術稽古をおこなう理由はなんですか?と質問されたその答えの一つにもなっている。これは武術稽古でなくとも、ヨガであったり、行であったり、さまざまに突き詰めている人にとっての共通するテーマではないだろうか?人によりその修練が異なるが、私の場合それが剣術であったのかもしれない。

 連日の稽古のおかげでマンネリ化しないというところから脱線してしまったが、それはつまり研究稽古だからである。トライ&エラーしながら、こうであるといったいわゆる常識というものの、常識に疑問を持ち、もしくは今まで自分が信頼していた動きに疑問を持ち、そこからまた身体の実感を通して有効な動きに気が付いたときに、次の稽古がまた新しくなり、そうした流れの中で、常に進化していかなければ成長はないであろう。そしてまた、こうした新しい稽古に入ることで新鮮さが失われず、意欲と共に僅かでも前に進めていることの喜びがある。

 こうした連日の稽古における新たな発見は、稽古相手による部分も大いにあり、自分の身体の観察やコミュニケーション、相手の身体の観察やコミュニケーションの中から発想が生まれてくるのである。その自由さの中から身体との整合性を図り、技とともに、人間としても前に進めるようになれば、連日おこなっている武術稽古は非常に貴重な人生の時間であると思うのである。

 自分の未熟さを棚に上げ言いたいことを言って実に恥ずかしい思いであるが、人生いつ何時何が起こるか分からないものである。人生の時間をどのように使うのか人それぞれであるが、私の場合、杖や抜刀を含めた剣術稽古の中にさまざまな意味があると感じているので、これからも後悔の無いように日々を生きていきたい。


2014-10-26(Sun)
 

スヌケの杖

 明日が早いので今夜は直ぐに寝ようとしていたが、今日は新しい杖が手に入ったので少しだけ記しておきたい。スヌケの杖であるが、スヌケの説明は昨日の日記に書いたので省くが、実際に手にしてみると白樫よりもかなり重さがあり、径も八分のはずであるがやや太めである。だが、振ってみると芯のある感じが私が求めていた感覚であり、まず最も気になっていた部分だけに安心した。重さで言えば昨日K氏に触らせていただいたユーカリの木で作った杖にかなり似ており、色はユーカリの杖よりも濃い茶褐色である。木目の薄いイスノキの古木でニス無し仕上のため、手触りの感触の良さはこれに勝るものは無いのではないかと思えてしまうほど魅力的である。赤樫(イチイ樫)、白樫、イス、スヌケ、気が付けば(気が付いていたが・・・)現在四種類の杖を持つことになってしまった。とにかく、白樫の杖が軽く感じられる程スヌケの杖は重量感があるので、杖だと思って今までのように動いていると体を壊す可能性もある。二尺七寸の居合刀を初めて稽古に使った時のように、身体が馴染んでいないのを、今日の杖の稽古でも感じた。今後は少しずつ、長くなった居合い刀とともに、重くなった杖を使って、身体を練りながら技術を修練していきたいと思う。

 今日は久しぶりにS氏との個人稽古をおこなった。S氏とは六尺棒を使っての槍術稽古をおこなっているが、今日は私の六尺棒が折れてしまい、途中で槍術稽古を切り上げた。白樫の六尺棒であったが、もう一本持っているのであまり芯の入った槍合わせは止めて、次回からは操作技術と体幹部を練る内容に集中しようと思う。しかし、あまりにもあっ気なく折れてしまったので、何かの身代わりになってくれたのかもしれないと思って、今まで共に動いてくれた六尺棒に感謝して、次の使い道を考えよう。

 S氏が訪れる前におこなった研究稽古では、抜刀術「巴抜き」を昨日に続いておこなった。やはり難しくイメージしていたものにはまだまだ遠いが、今日わかったことは、右手首を大きく動かすことが大きな過ちであったということである。一番大事だと思っていたことが、むしろ裏目に出ていたということに気が付いた。これは非常に難しいが、右手首を大きく動かすとどうしてもそこが支点となり、その右手首から上の部分が大きく旋回しなければならず、右手首への負担はもちろんのこと、抜刀術というにはあまりにも動作が大き過ぎることを感じていた。そのため、右手首を極力動かさないようにし、手の内の返しとともに、右肘と右肩の使い方に工夫が必要であることも分かった。このイメージしている巴抜きがなんとか形になれば、他の抜刀術とは少し違った身体の使い方になり、もしかするとこの巴抜きから、他の今までおこなっていた抜刀術になんらかの変化が起きるかもしれない。とにかく、まだその抜刀術の身体操法が整っていないうちは、あまり抜かないほうが身体のためにはいいだろう。

 続いて「鷲眼一閃」という抜刀術では、昨日の時点で脚足の使い方の手順を逆にすることで、初動の一体感と最後の纏まりが向上したのであったが、今日はさらに脚足のタイミングと手の内のタイミングを調整したところ、腰で抜ける感覚でおこなえた。つまり刀が軽くなり、自身の感覚より切っ先が先に行っている感じである。上体と下体の繋がりは、ほんのちょっとしたタイミングで、上手くいったりいかなかったりしてしまう。技というのはそういった繊細な部分にあるのだろう。それが、見える時期と見えないj時期があり、ジグソーパズルのように一つひとつの気付きから、ある日突然形となって見えてくるものなのだろう。

 明日は、gold castle 殺陣&剣術スクールの講習が品川区戸越体育館B1柔道場でおこなわれる。おこなわれるといっても、私がおこなうのであるが、明日は土曜日なので剣術クラスのみの開催となる。時間は一時間半あるのでジックリと行えるだろう。ただ、明日は初めての午前の部9時30分~11時00分の時間帯なので、参加人数はかなり限られてくるだろう。ありがたくも参加のご連絡をいただいているので、明日は杖術を集中的におこないたいと思う。


2014-10-25(Sat)
 

抜刀の気づきと杖の新しい動作

 急に寒くなりまだ衣替えなどしていなかったが、昨日は慌てて衣替えをおこなった。とはいっても今まで着ていた服の大部分が着る機会を失ってしまったので必要がなくなってきたことに気が付いた。今後はよりシンプリにこの辺については整理していきたいと思う。

 昨夜はWBC世界バンタム級タイトルマッチがおこなわれていたが、7度目の防衛を果たした山中慎介選手の左ストレートの威力には以前から関心があった。日本人選手の中で滅多に見ることの出来ないストレートの威力に、いわゆるコークスクリューブローであるが、何かもっと違うものがあるように思う。とにかく劣勢であっても左一発でもっていける「神の左」と言われるその名称も大袈裟ではないと思ってしまう。今後も注目しているボクサーである。

 今日は高田馬場にてK氏との個人稽古をおこなった。この午後から夕方にかけての時間帯は人が少なく、特に今日はいつも以上に少なく、始めの内はこの広い道場に私とK氏のみであった。そんななか、以前特注したイスノキの杖の話をK氏にしていたので、今日はさまざまな杖をK氏が持って来ており、その一本一本を触らせていただいた。中でも、ユーカリの木で作られて杖は、白樫よりも重さがあり、一見スヌケのように見えた濃い茶褐色に気に入ってしまった。実は・・・ 一昨日スヌケの杖を注文してしまったので、昨日発送されたとの連絡が入り、今日か明日かと落ち着かない状態である。先日イスノキの特注サイズの杖を手に入れたのであるが、軽さと扱いやすさを体感したら、重たいものが欲しくなってしまい使い込んだ白樫の杖もいいが、スヌケ(イスノキの樹齢200年以上経った古木が風化して残った芯材をスヌケという)を知ってしまうとこれはもう居ても経っても居られなくなってしまったのである。

 まあ、それは後日に記すとして、今日の稽古は先日ハッとその有効さを感じた「指先の繋ぎ方」による手の内の操作である。力みを抜き、起こりを消し、新たな身体の使い方に導かれる一つの手立てとして、この指先の繋ぎ方は重要であると感じている。杖においては、より柔らかくなめらかにおこなえるようになり、動作の移り変わりとして変化に対応しやすい。また、剣術においても、なんというか、楽器を演奏しているような持ち手の雰囲気となり、ドレミファソラシドという風に剣を振っていくので、これはこれでユニークな稽古法であると思う。これは、ゆっくりと一つひとつを確認しながらおこなうことで、指先の緩みからなる肩への流れが穏やかなものとなり、身体の調整法としても効果があるように思う。起こりが減少し、操作性も上がり、身体に対しての負担も軽くなるので、この操法は今後精度を上げながら身に付けたい。

 今日は抜刀術に思いがけない変化があった。まずは、「鷲眼一閃」という抜刀であるが、私の抜刀術には後の先となるものが多く、場合によっては先の先も必要であるため、この鷲眼一閃という抜刀ではどういう風に抜かねばならないか思案していた。先月辺りから袈裟に振る際の脚足の使い方を今までと逆におこなうことで、より腕で剣を振らず起こりも減少させることに繋がったので、その感覚を抜刀術で試したのである。今日はまだ数本しか抜かなかったが、実感としては初動からの一体感と静止後の纏まりが、今までよりも向上したので今後この抜刀において精妙な脚足との連動を掴むために稽古を重ねたい。

 もう一つは、「巴抜き」という抜刀である。この抜刀は2013年8月13日に神社の境内で演武映像を撮影する演目に収めようとした抜刀術であったが、8月2日にその話が出た後、稽古中に右手首に激痛が走ってしまい、撮影は無理かと思っていたが、このようなチャンスはなかなか無いため、しばらく手首が壊れても撮影だけはおこなおうと臨んだのであった。その右手首を痛めたのが巴抜きであり、手首を巻き込む動作を集中的に繰り返しおこなっている最中に痛めたのである。結局、撮影では、巴抜きはどうしても激痛が走るのでを止め、「一之祓い」に変更した。それから一年以上、この「巴抜き」は右手首に負担が掛かるため集中的にはやらなかったのである。やらなくなると興味も薄れ次第にもうやることもない抜刀になるのかと思っていたが、今日K氏との抜刀術稽古の中で、フト身体がコレをやり始めた。久しぶりにおこなうと違和感だらけであり、他の抜刀術の技に対し遅れを取り過ぎているのか、何も感じるものが無く、刀の軌道は稽古として修練するべきものであると思うが、身体の使い方がイマイチ好きになれず、「やらない方がいい」という判断に再び戻ろうかと思っていたが、刀を浮かせることが出来たら・・・という考えが一瞬頭をよぎり、離れのエネルギーが強ければ強いほど、刀を閃かせるための右腕使い方が難しかったのであるが、離れを弱めてしまえばそもそもの抜刀術としての速さが消えてしまう。だが、刀を浮かせてしまえばそのための初動からなる離れのエネルギーを使い腕を落とし支点を中心寄りにとり、その間に手首の巻き込みをおこなうことにより、右手首への負担は驚く程軽減し、見ていたK氏が「違うものになりました」と言っていたほど動作と速さが変わったようである。私の実感としては、やった感が少なくなり、まだ違和感があるが以前のものと比べて身体への負担が激減したので、今後この「巴抜き」を復活し、またひとつ独特な動きからなるこの斬り上げと斬り下げの動作を突き詰めていきたい。

 今までは主に十本の抜刀術の型をおこなっていたが、最近では、「津波返し」「鯰起こし」「巴抜き」が再び集中しておこなう抜刀稽古として復活してきた。この三本は私が以前学んだものであり名称もそのままである。しかし身体の使い方は当時とは随分変わってきている。

 新しい杖の型が生まれそうにある。現在講習などでおこなっている十一の型は昔S師範から伝えられたものであるが、先日10月20日にA氏と稽古した際に、力みをとるために技の繋ぎを主とした動作がスッと生まれ、今日のK氏との稽古の際に「これは新しい型になりそうですね」とK氏に言ったことから、繋ぎを主とした型は、以前の技を主とした十一の型と違いA氏もK氏も動作を覚えるのに非常に苦労されていたが、この辺りは考えたものの強みであり、私にとって動きやすく気持ちのいい動きなのである。現在まだ五手しか決まっていないが、あと半分ぐらいは身体と杖が一つの目的のために別々に動き続けるという動作を繋げていきたい。これは力みをとり、ゆっくりとした動きの中でも一瞬の油断も出来ない繋がりがあるので、身体の癖を取り除くには有効である型となっていくのではないかと思っている。


2014-10-23(Thu)
 

オファーを受ける

 2013年の9月に広告代理店の方からこちらのブログへ連絡が入り、あるメーカーの商品のイメージモデルとしてお話をいただいた。何でも私の抜刀術の動画を見て、動きと体格を確認した上で社内で話し合い私の元へ連絡が届いたという経緯である。その撮影は、今年の7月に那須に行っておこなわれた。真田幸村と同じ甲冑を身に纏い幾つかの構えを撮影した。甲冑を着ているため顔は分からないが、初めて甲冑を着たのは良い経験であった。この仕事は海外に向けてのものであったので、どのような姿になっているのかまだ確認していないが、次回に繋がることは予想していた。

 そして先日、再び依頼の連絡を受け日程を確認調整し、昨日スケジュールが決定した。まず一つ目の依頼は10月30日(木)に長野県上田市で撮影をおこなうことになった。天候次第では31日(金)になるかもしれない。

 二つ目の依頼は、12月3日~12月8日の間(本番は2日間)インドネシアでおこなわれるイベントに呼ばれることとなった。おそらく甲冑を着ての動きが求められると思うが、どのような展開になるのか全く不明である。当然その間に、日本でおこなっている講習や個人稽古など間を空けることになってしまうためご迷惑をお掛けする事になるが、私のこういった活動は、私だけではなく皆さんにとっても良い影響になるのではないかと思っているのでこの仕事は快く引き受けた次第である。
 
 前にも書いたが、突然の出来事というのは必ずやってくるものなので、その時にどう対応出来るかが重要であり、そのための日常を普段から整理しておかなくてはならない。こうした突然の出来事というのは私の場合幾つかあり、中田秀夫監督との出会いからの展開も有り得ない体験であった。また、小林照子先生との出会いもなぜだか私がスッとそこに引き寄せられたかのように貴重な経験をさせていただいた。映画、テレビ関係、舞台、モデルとして表紙になったり、その仕事のほとんどはオーディションではなく、直接その方から頂いた仕事である場合がほとんどであった。甲野善紀先生との出会いは、初めてお目にかかったのは、2010年9月14日に居合い刀を持って松聲館を訪れたことから始まる。先生の真剣をお借りし抜刀したのを今でもハッキリと覚えている。

 四十歳を前にして思うことは、私はまだ何もしていないという思いである。この思いは死ぬまで思い続けるのかもしれないし、どこかで変わるのかもしれない。だが、おそらくこの思いは私個人の達成感ではなく、周りの人に対する何らかの出来事なのではないかと思う。毎年予想もしていなかった思いも寄らぬ展開となっているため、来年はどういう展開になっているのか分からないが、一番大事な武術稽古をおこないながら何か新しい世界が開けてくればと思う。


2014-10-22(Wed)
 

指先の繋がり

 本日は「高齢者のための剣術教室」の中で、新たな目的をもった内容でおこなった。今回メインにおこなったそれは『指先の繋ぎ方』である。昨日高田馬場でおこなったA氏との稽古の中で、力みを抜くには、力みにくい動作を体験することが必要であると感じ、以前一人稽古でおこなっていた指先の繋ぎからなる得物の動き出しについて、今日は高齢者の方であるからこそ、この内容のテーマは重要であると、密かな熱い思いを隠し会場へ向かったのであった。

 この稽古は私自身も伝えていく中で、ああ、これはいい!と自身の稽古にもなるメニューであり、何と言うか終わった後の、指に残る感覚がずっと離れず、手がその動作を繰り返したがるのである。得物を握り締めてはこの動作は出来ず、丁度いい力の緩ませ方を身体に記憶させるには、私にとっても小指で反応出来る得物の持ち方というものに、現在は興味が沸き起こっているのである。

 握り締めることの問題点は指先が使えないことからなる力みである。得物との接触部である、指先をいかに身体との繋ぎとして柔らかく使えるかによって、より得物と身体が溶け込めるような一体感が生まれてくるのではないだろうか。このことは、手を寄せて柄を握り、体幹部で剣を振る現在の動作から私自身見落としている部分があるのではないかと感じた。身体に近いところで道具を扱うには、より指先の操作が重要になってくると思う。今後はこの指先の繋ぎからなる初動とそれにより僅かでも力みの抜けた状態からなる動作に注目しながら稽古したいと思う。

 次に取り組んだことは、鞘付き木刀による抜刀と納刀稽古であるが、発想の転換で、何も抜刀と納刀を別々に分けておこなうことをしなくとも、ここではより有効な身体の使い方があることに気が付いた。それは、左の鞘引きと右の抜きを、上下方向、左右方向、前後方向におこない、切っ先を鞘に残した状態で止め、逆動作により元の形に戻るというものである。
つまりいろいろな方向に対し身体を開閉運動していくのである。そのことにより、一つの体操のような運動としているので、確認ミスが減少し、身体を動かすリズムが途切れることなくおこなえるため、この教室では今後こういった方法でおこなっていきたい。

 稽古終了後に、Oさんから「先生、教え方がまた変わりましたね」と仰られ、考えてみると、今までは自分のおこなってきた稽古から有効なものを、皆さんに伝えていっていたが、現在さまざまな方を稽古で見る機会が増え、その方にとってどういう稽古が有効だろうかと考えたときに、今までよりもまるで自分の身体の事のようにこういう稽古にしようと思えてくるようになったのではないだろうか。

 今日は、参加されたいつもの皆さんの爽やかな表情が印象的であった。私がよく言っている、この道具を上手く使えるようにするにはどうすればいいのかと夢中になっているうちに、気が付いたら相当な運動量をおこなっていたということに今日は皆さんなっていたのではないだろうか。今日の稽古は私自身にとっても大きな意味があったので、あらためてこの場を提供して下さったスタッフの方、そしてそのために動いて下さった参加者の方々、さらにいつもお気遣い下さっている世話人のOさんにお礼申し上げます。


2014-10-21(Tue)
 

答えは指導者ではなく自分の身体から探すこと

 本日は高田馬場にて久しぶりにA氏との個人稽古をおこなった。このところずっと、撮影などで稽古に参加出来なかったというA氏であったが、私の予想通りに沢山の質問を受けジックリといろいろな内容について話をした。A氏は私より年下で、殺陣や居合いを学んできており、縁あって今年の7月より個人稽古をおこなうようになった。話の内容は大半が武術の話というよりは、生き方であったり、現在取り組んでいることについての疑問を相談され、私の経験してきたことや今現在重要に思っていることなどを私なりに伝えているのである。中でも漠然とであるが、今の時代において刀を扱う稽古をおこなうのはどうしてですか?という質問に、私も当時は稽古に夢中になっていながらもその答えが見つからなかったから、A氏の現在の疑問も良く分かるのである。

 数年前からその問題に対して、とくに組織を離れ一人になって稽古を重ねるようになって実感したことは、考え方の変化である。それは自分の身体についていろいろ考えながら、発掘作業のように手掛かりを求め自問自答していくうちに、失敗する事や、上手くいくこと、それらを繰り返し繰り返しおこなうことで、ある感覚が養われ、そういった感覚は武術稽古以外においても活きてくるものであり、人に対して、社会に対して今までとは少しずつ変わってくるのであった。おそらくそれは、試行錯誤自分で考えながらおこなう身体を通じての実感が、そこに至るまでの経緯からそれまで固執していた考え方というものをを改めさせてくれているように思うのである

 すなわち私にとっての武術稽古は、単に身体の技術を高めるだけでなく、試験に受かるため、段位をとるため、何か繋がりが持てるため、といったこととは無縁であり、大人になった現在における「自分の意思で求める学び」であるのだと思っている。考え方の変化が身体への変化になったり、身体からの変化が考え方の変化になったりすることもある。つまり重要なことは、動作の質を追い求めることと同時に、それに気付けるものの考え方、そこには例えば、水面の下にあるものを見つけたくても、その水面が濁っていれば下にあるものは何も見えてこない。そのために、何かを見つける、手に入れるためにはまずその水面が透明でなければならず、澄んだ心でなければ技やその先にある何かは本当の意味で見つけられないのではないかと思う。結果としてそういった心に近づけた時に、ものの見方考え方の変わりに気づくのではないかと思うのである。

 武道、武術の団体は沢山あるが、やはりそういった考えの中で追い求める探求心と、情熱が失われない環境が重要ではないだろうか。どうしてこういうことが最近私の口から出てくるのか不思議であるが、武術稽古を通じてそこから学んだ何かが、色々と私の中に溜まってきているのかもしれない。謙虚である姿勢も重要であるがどういうわけだか最近は、こんな未熟者の私が直接人と向かってそのような話をする場面が増えている。考えて熟考してから言葉にしているのではなく、なぜこんなことを喋り始めたのか自分でもわからないが喋りきってしまう自分に驚いている。これから私自身何がどうなっていくのか予想出来ないが、身体が感じている何かに対し心を任せて私自身も学ばせてもらいたいと思う。

 今日の稽古では、所々かなり話が長くなってしまったが、杖について面白い発見があった。それは身体の使い方に癖があるA氏の、その癖の出しようが無い動作がどういう訳だか思い浮かび、杖の軌道をを主体に考えた動作の連続が、こういう発想からでないと今まで思い浮かびもしなかった動作のつなぎとなり、その動きは、力んだり速くやろうとすれば上手くできない物であり。途中で身体を止めるような箇所も無いため力むことも難しく、この動作は今後さらに検討しながら、動作が分断されやすい人にとっては、有効な稽古法となるように思う。

 武術稽古をおこなう機会が増え、いろいろな人を見ることができるようになり常に感じていることは、自分の考えを育て、それを実践し自分の身体を通じて、少しずつ理解度を高めていくことが必要であるということ。自分で気付いた(理解した)動作が有効であれば、その身体に対する興味はどんどん深まってくるだろう。そしてそういったことを伝えてくれる指導者が少ないのも事実であり、よくない思考パターンに導かれてしまわないように気が付かなければならない。


2014-10-21(Tue)
 

gold castle 殺陣&剣術スクール 一周年

 さて、現在午前3時30分を回ったところである。自家製の神棚に添えた赤い情熱の色をした花の下で今日一日の締めくくりの日記に取り掛かる。今日は何と言ってもgold castle 殺陣&剣術スクールが開講して一年となる日であった。2013年10月20日に開講して、この日記を記している今で丁度丸一年となった。

 あの日は、大雨のなか戸越体育館に向かいgold castleとして初めてとなる講習をおこなった。人に宣伝してもらうことも無く、手作り作業で知恵を出し、毎週ごとに打ち合わせて計画を実行し、そのフットワークの軽さとレスポンスの良さに、全てが問題なくスムーズに進められてきたと思う。このことは、今日の打ち合わせでも話をしたのだが、一年経ってみて、スクールの形をイメージはしていたものの、その想定外の早さに毎月驚かされている。そしてこの現状には、私の能力以上のものが何か働いているように感じ、そういった流れというものに感性が察知し、我を通すことなく身体を通じての感覚というものであろうか、私の言葉で言えば繊細さと大胆さが上手く噛み合ったように思う。とにかくこのスクールを立ち上げる以前から、今まで何度か書いてきたがこういった状況になることには確信があった。

 人に対する信頼はさまざまにあるが、私としてはどういうことを話しているかではなく、どういうことをおこなっているかということであり「言うは易く行うは難し」というように、実際に行動に移すことはその人のいろいろな部分がそこに感じられるからである。

 私自身としては、このスクールで指導する以前にも何人か指導をおこなってきた。その中には習っていた合気道を辞めてこちらに集中して取り組んで来られた方や、東大生のメンバーもいたり、そのほか会社員の方も内に秘めた思いを何とか克服しようと一生懸命に取り組んで来られたり、その中でも思い出深いのは、アイルランドからの参加者で、当時YOUTUBEで配信していた私の抜刀術の動画を見て(今はもうその映像は配信されていないが、当時一年十ヶ月間位配信されていて再生回数が50000回を超えコメントが35件に達していた)当時私がいた武術稽古会に連絡が入り、空港から直接高田馬場にある武道場に来られ、指導したのを覚えている。かなり体の大きな方であったが、日本での海外出張の機会に参加され、非常に喜ばれたのを記憶している。まだS師範がいたころには、ブラジルから二名空手の黒帯の生徒が剣術を学びに訪れ、稽古が休みの日に、S師範に頼まれそのブラジル人の生徒二名を伴って私が一人で、片言のポルトガル語や英語で秋葉原を観光し、講道館に行って稽古を見学し蕎麦を食べS師範の家がある最寄駅まで送っていったのを覚えている。とにかくブラジルから来た二人は陽気でいろんな意味で大変だったのを思い出す。だが、講道館の中に入ると別人のように熱心な求道者としての顔を持っていたのがとても印象的であった。

 私は運動神経は優れている方ではなく、むしろ覚えが遅いほうでジックリ取り組まなければ置いていかれるタイプであるため、学生の頃のように期間が限られている中では遅れをとることも少なく無かった。身体も小さく力も強い方では無かった。だが、どういう訳だか小学校の町内のソフトボールチームで主将を任され、また高校のボクシング部でも同級生にヘビー級のインターハイチャンピオンがいたが、どういう訳だか主将を任された。別にリーダーシップがある訳でもなく、自分からやりますといったことも無いのだが、ただ今でも同様に思うことは、私自身人よりも覚えが遅いため、時間を掛けジックリ取り組むことが今でも必要であり、そのため私と同様に苦手なものに対する不安をもっている人の気持ちは良く分かるつもりである。それと幼い頃から人見知りであったため、人知れず傷ついてきたことやトラウマなど、そういった部分について敏感であることや、ここ近年では人生の岐路に立たされると言えば大袈裟かもしれないが、当時はそういった心境で今までおこなってきた環境を全て失う経験を何度か経験し、そういった挫折を感じる前に立て直す強さというものには自分でも驚くほどのエネルギーがあったのだと気づかされた。振り返ってみれば、そういったものの全ては、今日講習終了後に第一回目から参加されているHさんに話した際にフト口から出た言葉であるが、年齢を一つずつ重ねていく度にやれるべきことは狭まって来るが、それは自分自身が無意識の中で選んでしまっていることであり、年数を重ねていく中でそのことが具体的に気付けるのではないだろうか?ということが声に出てしまった。つまり、やれることが限られてくるというより、自分自身が無意識の中でそういう方向を選んでいるのではないかということである。

 真剣に話を聞くまだ26歳の青年に対し、感じたままの言葉が出てしまったが、役者である彼の今の気持ちというのは痛い程分かるつもりであるし、第一回目から参加された彼がこうして一年経っても元気に参加され、こうした御縁もやはり嬉しいものである。偉そうなことを口走ってしまったかもしれないがさらに口から出た言葉に、生きていくには先の予測は分からないし、こうすれば上手くいくとかいう方法は誰にも分からない。ただ、突然の出来事というものは必ずやってくるので、その時にどういう対応が出来るか、また、そういった突然の出来事の可能性を高めるには、そういうことを考えて目と鼻を利かせるのもまた良くないので、とにかくやれることを一生懸命頑張ることが、どこかで回りまわって自分に帰ってくるものだと私は思うし、そう実感している。こういうことをHさんに語ってしまったが、これは私自身が感じていることを述べただけで、ただ一人の人間のコメントに過ぎない。ただ、縁のある人には恥ずかしいような思いでも、経験したことは伝えていきたいと思う。

 開講してから今年の六月半ばまで、ひと月における講習回数は4回~5回であった。先ほどホームページにて十一月の講習日程を更新したが、そのひと月における講習回数が19回と4倍以上になった。来年の今頃はどうなっているのか想像もつかないが、「仲良しだるま」が何個必要になってくるのか来年の楽しみとしておこう。
※(「仲良しだるま」は今日参加された皆さんにお渡ししたささやかなプレゼントです)

 八月から、私の稽古スケジュールが週に六日という状況になり、全く嫌な事は欠片も無いのであるが、10月の中旬になってきたところで、身体からいろいろなサインが出されるようになり、今までと違った日常の動作に変えて行かなければならないことに今さらながら気が付いたのである。つまり、今までは週に2日~3日程度の稽古であれば、日常の動作でも鍛錬に繋がる動作を試みていたのであるが、現在の日程でこれをおこなうと流石に身体が「休みも必要なんだよ。」とサインを出し始めてきている。そのため、今後のテーマは、日常動作における省エネ、「身体におけるエコ」である。力まずに、予測を働かせ、操作を緩やかにエコモードとパワーモードを使い分け、緊張を取り除く習慣を身につけること。急なアクセル操作とブレーキ操作が最も燃費を悪くするように、身体においても今後は稽古でパフォーマンスが保たれていられるようにガス欠に成らない様に、日常動作において優しいアクセルとブレーキ操作のように、身体を動かしていけたらと思う。おそらくそういった動作は、武術稽古においても何らかの進展に繋がってくるものであると思う。

 gold castle における次に向けてのテーマは、受講回数が20回を超えた生徒さんの動きの質を変えるための内容にシフトしていかなければならないと感じている。もちろん受講回数は目安なので、それぞれの動きに合わせておこなっていくが、より出来る方を引き上げていける方向で進めていかなければならない。私の講師としての指導力がまだまだ不足している部分があるため、申し訳ないと思うところではあるが、私も皆さんとともに成長しながら、数十人を限られた時間の中で、ピンポイントでそれぞれに伝えていけるように、精進していかなければならない。

 そして最後に、今日一周年を迎えるにあたりお祝いの花束をプレゼントして下さったご婦人Oさん、本当にありがとうございました。初めのころは椅子に座ったまま、杖を持ち替えるような稽古であったが、今では道衣に袴姿で、40分~50分間みっちりと抜刀や納刀の稽古、または杖の稽古、歩き方など、見違えるような動きに変わってきた。Oさんの体の変化に、周りの高齢者の方が興味を持たれ、今では毎週火曜日にそちらの稽古場に私が行き高齢者の方とともに剣術や杖術の稽古をおこなっている。ご婦人Oさんを始め、笑い溢れる環境で楽しく取り組んでおられる皆さんの様子を見る度に、この教室はもっと広く知っていただきもっといろいろな方に杖というものを使って楽しみながら身体を元気に心も明るく取り組んでいただけたらと思っている。これは間違いなく同様の場所であれば、ある程度の人数であれば受け入れられると思う。イオンカルチャークラブと同様に、知っている人が余りにも少なすぎるため、なかなか外に広がっていかないのだと思う。だが、今は広がることを考えるよりも、今いる人をどのようにして変えていけるか。武術を通じての身体と心のコミュニケーションが必要な時代であるからこそ、ひとり一人に対する稽古指導が重要になってくる。4人に1人が65歳以上となる現在、誤ったトレーニングにより怪我や故障に怯えて身体を動かさなくなってくる方も少なくなく、先日はテレビでやっていた四股トレーニングをやって、腰を痛めた女性の方もいらした。四股はいきなりおこなうと足や腰を痛める可能性があるので、高齢者の方でおこなうのであれば、始めの内は何かに掴まって徐々に慣らしていったほうがいいだろう。だが私は、ふだん運動している人は別としてあまりお勧めはしたくない。故障しないでおこなえる運動には杖が最適である。棒を両手で持つことにより、左右の動作を怠ることが出来なくなり、頭を使いながら手順を踏んでいくことで、指先と思考と、感覚と、運動が同時におこなえるので、短時間に効果的におこなえるという意味においても杖は高齢者の方にお勧めである。

 日記の内容に纏まりがなくなってきてしまったが、今回はgold castle 殺陣&剣術スクールが開講して一周年ということで、二年目に向けて、これまでと同様に怪我や事故の無いように、そしていろいろな方が愉しく技術を身に付けながら、この空間での時間をまた、それぞれの時間へと繋げていけるような、それぞれの人にとって身になっていくものであるように、今後とも精進していきたいと思う。一年間を振り返り、現在参加されている方、ほんの僅かであるが辞められた方、お仕事などで長期休講されている方、また体験だけでも参加された方、皆さん、本当にありがとうございました。ご縁のある方とは今後も引き続き宜しくお願いいたします。


2014-10-20(Mon)
 

重心を考える

 本日は12時30分~14時00分まで品川区戸越体育館で剣術クラスの講習をおこなった。今回、今私の中でブームとなっている真っ直ぐに立つための歩き方をおこない、次に剣術におけるいろいろな構えをおこない、その構えからなる斬りをおこなった。構えというのは面白いもので、人それぞれさまざまに癖があり、身体の姿勢、重心位置、上体と下体の繋がり、など意識しなければならないものが多く、暫くはこの各種構えをおこなっていきたい。これは家でも姿勢に注意しておこなえるものなので、壁や天井を傷つける事無くおこなえるので、立ち姿の意味もあるこの構えはこれから重要な稽古内容として取り入れていきたい。

 次に抜刀術の「後方突き」をおこなう。久しぶりにおこなう生徒さんもいて、やはり身体の使い方がまだ出来ていない部分が目立つので、こうしたジックリ取り組める土曜日の講習は、基礎的な内容をあらためて丁寧におこないたい。

 歩きながらの、抜刀と納刀では手と足の連動がなかなか上手くいきづらく、特に抜いた直後の納刀の位置に身体を持って行く動作に皆苦労されていた。これにはちょっとした意識の問題が絡んでくるので、そこをどう理解していけるか、手元に頼らず身体をどう動かしてあげるかという部分が大事になってくる。

 「抜付け」では、重心位置が前方にあるか後方にあるかによって、左半身の開きによる身体の位置が変わってくる。人間は、重心のある方に身体(本体)が乗っかっているので、身体(本体)がブレるということは、左右の足に重心が行ったり来たりしている場合もあり、そういった意味からも足が前後にある場合、左右にある場合と、二本の足に掛かる重心を考えて動作をおこなうことが姿勢には大事になってくる。

 前重心だと歩きやすいのは、重心が掛かっているのが常に前側にある足となるため、身体(本体)がその一歩で前方へ運ばれていくのであるが、重心が前に掛かっていない場合、前足を一歩出しても、まだ身体(本体)は大半が後ろ足に残っており、後ろ足の運びとともに身体(本体)を前へと押し出すように歩いているのであり、その押し出しに使っているのは、踵を上げるという動作である。これまでは重心を前方へ傾けると、骨盤角度が立ち、前へ進みやすくなるという認識であったが、今日の戸越体育館の講習を追え、イオンカルチャークラブの講習のために、西葛西駅を降りたところでハッと思い浮かんできたのであった。現在講習でよくおこなっている、真っ直ぐ立つための歩き方では、前重心にせず歩くのであるが、後ろ足の踵を上げて本体を前方へ押し出す代わりに、踵を上げずに膝を抜くことで、前足に掛かる体重の落下が本体の引き寄せとなっているのではないかと思う。この歩き方は、杖の下段抜きに通じるものがあり、より分かりやすく取り組めるので、僅かな距離を歩いただけで、大変な運動量を感じるのである。

 夜におこなったイオンカルチャークラブでの講習も同様にこの膝を抜いての歩き方をおこなった。何気無い動作に見えるが、日常生活では普段おこなわない足の入れ替わり方なので、これまで沢山の方にやっていただいたが、なかなか上手く出来ている方はまだ少ない。どうしても、踵を上げてピョンと跳ね気味になったり、足が着地するのと同時にもう片方の足を上げたりと、なかなか身体は言うことを聞いてくれないものである。だが、今日は驚くべき進展のあった方がいらっしゃった。おそらく最初におこなったこの歩き方の稽古も感覚として取り入れられたのであろう、逆手の抜刀で私が何度も何度も「いいですよ!」と言わずには入られない体の纏まりと何度と無く再現される安定感に、一つ殻を破った感じが見て取れたのであった。そのMさんは60代半ばであり、今日の進展を見て一般の方でも年齢に関係なく突然伸びることがあるのだと、私自身非常に驚いたのであった。

 その昔剣道をされていたMさんは、先週から道衣に袴姿で参加されるようになり、さすがに良く似合っており他の参加者の方も袴の購入を考えられている方が出始めている。いろいろなところで、武道具の購入や道衣の購入をされている方が増えてきている。これは、現在おこなっている稽古に、その方にとって実感として得られるものや、続けられるという意識の表われが、自分の道具や稽古着を揃えることに繋がっているのだろう。全て合わせれば決して安いものではないが、これまで多くの方が購入されてきている。その人にとって、武術の出会いが今後の人生にどう影響を与えていくものになっていくのか分からないが、私が考えていることは、狭い世界にならない様に、知らない人に知ってもらえるための環境づくりをおこない、その中から、想像も出来ないような武術との縁を持った人が現れれば、また次に繋がっていけるだろうし、とにかく、私が学んできたもの、これからも学び続けていかなければならないものは、私のような未熟な者が言うのも恥ずかしいが、このような素晴らしいものをなるべく多くの方に伝えていかなければならないと思うのである。私自身役者として武術に出会ったのであるが、気がついたら大きく人生の進路変更を自分で下していたのである。

 今後も、どのような活動に展開していくか分からないが、私がそうであったように、武術に縁の無かった方に接していただけるような環境づくりと、その中で自然と自発的に身に付く礼儀とともに、ネット回線では絶対に得られない感覚という情報量の多い互いに前に進んでいけるためのコミュニケーションをこれからも図っていきたいと思う。


2014-10-19(Sun)
 

元の鞘(杖)に納まる

 先週の土曜日におこなったgold castle 殺陣&剣術スクールの剣術クラスの講習で、初めて参加された女性のUさんから「2時間のお稽古で身体が全然違っていてびっくりしました。特に、普段使わない足の筋肉に凄く効いていてかなり筋肉痛はありましたが鍛えられているようで感動しました。」という御言葉をいただき、その後にも、「筋肉痛を嬉しいと思ったのは初めてでした。」というありがたい御感想をいただき、1時間30分の講習であったが、御本人の剣に対する集中力が、普段あまり意識していないところをよく使っていたのだと思う。こうしたことからも、剣術クラスでは、木刀や杖などを使い重心を考えながら身体の姿勢を整え、可動域を使えるために指先から繋がる、肘、肩の使い方、それらを同時におこなう調和の取り方など、さまざまに集中的におこなっているため、僅か2時間足らずでも密度の濃い内容からなる身体への効き目があったのだろう。

 こういった方々との御縁が生まれ、感動していただけるほどの時間を共有できたことに、私のようなまだまだ未熟者には勿体無いようなことであるが、私自身不器用であるがために、不器用なりに気持ちを込めておこなうことを常に意識しており、私なりに出来ることをいつも模索しながら、反省とともに次週へと繋げている。明日の土曜日は先週と同じく戸越体育館にて、12時30分~14時00分まで剣術クラスの講習をおこなう。明日は刀を使ってのさまざまな構えや、抜刀と納刀を動きをつけておこなう予定である。明日もおそらくは少なめかもしれないが、集中的に細やかな指導をしていきたい。会場と時間の間違えが無いように気をつけてお越しいただけたらと思う。

 さて、今日も高田馬場での研究稽古&個人指導をおこなった。K氏との集中稽古でいきなり発見があった!今日は昨日と違い、新しいイスの杖では無く、使い続けている白樫の杖を使っての稽古であった。そしてそのせいか、白樫の杖が浮気しかけた私の心が戻ってきたのを喜んでいるのか、手の内に貼りつく様に回転し、左右の持ち替え時に今までに無い、一体感が生まれ、今まで遠心力で貼り付かせていたのが、今日は手の内で回転し駆け上がってくるような操作となり、K氏に「ほら、杖が喜んでいるからこんな動きになってきた!」というような、よくもまあ私も口からそんなことを言ったもんだと今にして思うが、杖が喜んでクルクルと纏わり付いてくるのは置いといて、何か変化を起こしたときに、フトしたことで新たな発見に繋がる事はあるものなので、白樫の杖には悪いが、やはりイスの杖を購入したのは良かったと思う。思考で気付けない身体の感覚で掴み取るような何かを求め、またイスの杖を使うこともあるだろう。おそらく手の内の馴染みがこのイスの杖の場合寸法も変えてあるため、新たな発見に繋がりやすいのかもしれない。昨日はこの杖で45分間ブッ通しで動いていたため、今日はさすがに疲れを残してしまったが、こういった疲れは仕事の疲れとは違い、ストレスの無い疲労や筋肉痛はむしろ気持ちがいいものである。冒頭にも書いたUさんのように、身体が変わるサインでもあるのでそういった疲労や筋肉痛は受け入れる準備が出来ているのである。

 杖の話でK氏と談笑しながら、私がもう次の杖の購入に気が向きかけているのを察知しニコニコと笑いながら話を聞いていただいた。そう何本も購入していては、杖の置き場に困り、寝かせて保管しないと曲がりやすくなってしまうため、あまり増やしてしまうとミニ筏(いかだ)が作れてしまう・・・・・・

 とまあ冗談はさておき、神道夢想流杖道の目録を持たれているK氏と杖の話をすると尽きることが無いので、私もいろいろと引き出されることが多くありがたいと思う。

 今日の稽古では、いつもと変えて技を繋ぎその中で重心移動を膝の内抜きによりおこなうという技術的な部分に特化しておこなった。そのため大変な部分はあったと思うが、流れを身に付け操る感覚が生まれてくれば面白さが体感出来ると思う。その先には、杖の動きに邪魔にならないように身体が動いてあげるような滞りを消した力の出し入れの見えにくい動きを求めていきたいところである。

 剣術では、袈裟斬りでの脚足の使い方が以前と逆になり、この使い方もかなり慣れてきた。K氏はまだ身体が跳ねている感じがあり、私の声とともに剣を振るという動作を見て、上体と下体の繋がりを練っていかなければならず、これは技術的な問題ではなく、身体の問題であるため、より体幹で剣を操作する稽古をおこなった。極力腕を使わずに、小さく剣を三回斬り返す動作を足の差し替えとともに素早くおこなうことで、下体の変化と上体の変化の繋ぎを作る感覚を養い、内部から練っていくことが現時点では重要である。したがって、K氏にはこの稽古を手始めに身体を練っていける内容の稽古をおこないたいと思う。

 今日は残念ながらS氏が体調不良のため、高田馬場まで来られたのであったが無念のお休みとなってしまった。ほとんど皆さんそうであるが、仕事もあり家庭もあり子育てもあり、そんな中平日の夜に都合を合わせて参加されるのは大変であると思われる。しばらく参加できていない方も他にいらっしゃるので、タイミングを合わせてまた参加いただければと思う。来月はいつもの月曜と金曜の稽古と、木曜日の午後を変更し、火曜日の午後におこなう予定としている。したがって来月の高田馬場での稽古曜日は、月曜日と金曜日が17時00分~21時00分までの時間帯と火曜日が14時00分~16時00分となる予定である。
 
 またこのブログを見てこの高田馬場での稽古に興味がある方は一度このブログのお【問い合わせフォーム】より御連絡いただければと思う。稽古日程が合う方で、武道、武術に関心のある方、経験が無くても思いがしっかりしていれば、一からお伝えして参ります。


2014-10-18(Sat)
 

何気無く出来る身体へ

 本日は13時から高田馬場にて久しぶりに一人研究稽古に没頭した。まず、先日手元に届いた特注の杖の感触を確かめた。手触りの方は、汗をかいていく内にやはりニスが気になるが、それでも扱いやすい。だが、面がツルツルしているとこうして汗をかいた時に手に貼り付くようになってしまう。これは意外な盲点であった。そして樫の木材に慣れていたせいか、使っているうちにあの木目が恋しくなってくる・・・・・・。確かに特注の杖は何の文句も無いのだが、やはり刀でも身体の使い方の探求のために長くしたので、杖において扱いやすいサイズに微調整してしまうと、全体的な速度や収まりはいいが、なんだか虚しさを覚えてしまう。 お陰でいろいろと杖についてまた新たな好みが浮かんできたので、いずれまた制作していただいた職人さんに武道具をお願いしたいと思う。

 久しぶりに集中しての稽古であった。このPCに数年前から保存している公開していない稽古録も約二ヶ月振りとなった。二時間の稽古であったが、腰周りがヤワになっていた。二尺七寸の刀はそれなりに身体に厳しい。

 まず杖からおこなった。最近感じていた重心について、重心が掛かっている方の足に身体が引っ張られるということから、杖と足の連動、そしてその足に掛かる重心を意識することで、もう一方の軸足がそのための働きに使いやすいことが分かった。今までは軸足をどう使えばいいのか漠然と思っていたが、重心コントロールのための調整であり、それは左右が目まぐるしく入れ替わるため、どちらがどちらということも無い様に、考える間もなくおこなわれなければならない。それは難しいことであるが、重心が掛かっている方と杖を合致させることで以前に比べ動きやすくなってきた。

 抜刀術稽古では、今日は「懐月」という抜刀に時間を掛けておこなった。この抜刀は現在配信されている動画「抜刀術 その弐」の一番初めに収められてある。この動画では、構えの時点ではソ之字立ちでは無いが、左足が門を開き、その道を右足が通って前方に出ているが、今日の稽古では現在おこなっている左足の抜きからなる、右大腿部の寄せの使い方と、以前の門を開いて道を通る方法と比べて見て、間合いが詰まるのは以前の方が距離が伸びるが、瞬間的な速さと纏まりの実感は、やはり現在の抜き方の方に分がある。だがなかなか抜けないという難しさがあり今後どう克服していくか考えていかなければならない。とにかくこの「懐月」という抜刀は、手の力よりも脚部の使い方が大半を占めており、手の方に力が入ってしまうとたちまち刀は身体から離れ切っ先は遠くなってしまう。最も早く切っ先を相手に向けるためには、最も後方へ腕を身体から離していかなければならないという、難しいが身体の使い方を練るには重要な抜刀の一つでもある。

 今後は、無駄を省き精度を高めながら新たな感覚を求め、何気無く出来る身体を目指して精進していきたい。それにはやはり、今を含めた日々の時間の過ごし方の積み重ねであろう。そういうところからも今後は無駄を省き、より武術について深く入っていける心身でありたいと願う。


2014-10-16(Thu)
 

新たな開拓に向けて

 先日からほったらかしにしてあった鞘の鯉口の調整をおこなった。前回は5㎜ほど鎺(ハバキ)が見える位置で止まるようにしておいたが、今回は10㎜程残しておくことにした。一週間以上この刀を抜いていないので、感覚的な心配は無いが、身体が感覚を求めている。だが、この数日間、講習や稽古指導はおこなっていたが、私個人としての研究稽古は少しずつに抑えていた。刀のこともあったが、連続した稽古スケジュールによる疲労を抜くことが必要であったからだ。全く安静にしていたわけではないが、昨日、今日でかなり養生出来たのではないかと思う。11月1日にはイオン葛西店でちょっとした演武をやることになったので、昨日届いた特注の杖と、鯉口の弛みを直した刀でおこないたいと思う。

 昨日今日と、武術稽古以外の内容になっているが武術関連の内容に変わりは無く、それ以外の活動をしていないので自然と内容は限定的なものとなってしまう。だが、それを変える出来事がもしかすると年末に起こりうるかもしれない・・・・・・

 とは言っても武術関連のものであるが、今日の夕方にとある連絡が入り、以前にもお仕事をおこなった所からであったが、年内に一つ二つ仕事を引き受ける事になるかも知れない。だが、こういったことは得てして延期したり消滅したりすることも考えられるのでなんとも言えないが、もし今日の話の内容になれば、土曜日と日曜日を含めた数日間スケジュールを押さえなければならなくなってしまう。そうなってしまうと、現在私がおこなっている、高田馬場での個人稽古や、高齢者のための剣術教室、イオンカルチャークラブ剣術教室、gold castle 殺陣&剣術スクールなどの講習に影響が出てしまう。もちろんそのためのスケジュールは早めに出していただき、それぞれの関係先に連絡し対処出来るように考えている。その際には皆さんにご迷惑をお掛けすることになるかも知れないので御了承いただけたらと思う。

 だが、今後こういった正式に依頼されるお仕事は現時点での私にとって必要であり、エンターテインメントの世界を経験してきたことなども何処かで繋がっているのだろう。そういった活動を今後おこなうことにより、現在私に関わってきている方々にも夢と可能性を見せられる様に、良い仕事の出会いを求め新たに開拓していきたいと思う。


2014-10-15(Wed)
 

スペシャル杖

 待ちに待った特注の杖が本日手元に届いた。7月7日に注文して3ヶ月と1週間、気が付けば結構時間が経っていた。さっそく手触りと持った感触と振った質感を確認。これが一番興味があり楽しみであった。

 まずこの杖は、一般的な樫の木で作られた杖では無く、示現流の稽古などで使われる硬いイス(ユスともいう)の木を使用している。イスの木で作られた小太刀も持っているが、木目が薄くツルッとした感じで大きさも樫の木の小太刀より若干細めに作られている。そして今回オーダーした杖も同様に、イスの木自体の重さと私の体格を考慮し、一般的な杖のサイズ(長さ/四尺二寸一分/径/八分)より長さで約一寸短くし、径は外周で3㎜程短くした。重量は、正確な測定器具が無いので数値は分からないが、赤樫の杖よりも若干軽いことは確かである。そのほかには、仕上げは、ニス有りかニス無しか迷ったが、イスの木は曲がりやすいという話を受けたので、2~3年は油を塗らなくてもよく耐久性を考えニス仕上げにした。今思えば樫の杖に油を塗ることの楽しみを知ったので、ニス無し仕上げにすれば良かったと思うが、このイスの木の滑り具合は店主の言った通り最高であるので、滑りに関してはなんの問題も無い。数年間使い込みニスが落ちた時の感触も楽しみである。それまでの耐久性も気になるが、来年の梅雨を乗り越え一年後どのような状態になっているか興味深いところである。
 
 手触りは先ほど述べた通りであるが、持った際の感触は、想像していたより硬そうな感触ではない。直径は目で見比べてもほとんど変わりはないが、外周で約3㎜短いので持つと気持ち細い感じは分かる。長さは測ったところ約32㎜短いので、実際に振ってみた感じとしてはもう10㎜長くても良かったかもしれない。まだ部屋でしか触れていないが、取り回しの扱い易さは今までの杖とは比べ物にならないと思う。唯一気になる点があるとすれば、木目が薄く綺麗過ぎて、木目の雰囲気が味わえないのが少し寂しい気もする。

 刀のサイズに好みがあるように杖のサイズにも好みがあってもいいと思う。外国の方は長めに作られている方もいるようで、これから私も自身の変化とともに、杖のサイズもまた変わっていくかもしれない。こうしたことは、個人で活動しているから考えられることであり、さまざまに稽古を重ねた上で自分にとっての杖が思い浮かんできたのであった。おそらくこれでもいつか満足しなくなるだろうから、その時に思い浮かんだサイズなり材質で、また新しい杖を手に入れたいと思う。それにしても、家の中に武道具が増えていくいっぽうであり、貸し出し用の木刀や杖などを入れると大変な数になってしまう。2年以内には引越しをしたいと考えているので、そのときには現在第一条件としている家からのアクセスを犠牲にしても、現在は行動パターンが決まってきたので、部屋の広さを優先して選びたいと思う。果たして2年後にはどうなっているのか・・・2年前を考えると今後も全く想像出来ない展開になっていることは確かだろう・・・・・・


2014-10-14(Tue)
 

二日連続のダブルヘッダー

 本日もようやく一段落し最後の締めくくりとなるブログの記載を残すのみとなった。時刻は2時30分。そう言えば昨日も同じような時間帯の過ごし方をしているような気がする。余りにも一日の密度が濃いため、本当に昨日講習をおこなったのか記憶が古くなっている。感覚としては一週間前のように思う。昨日もダブルヘッダー、今日もダブルヘッダーの講習であったが、やりたいことをやっているので全く苦にならないのはありがたい。だが、そうは言っても身体にさまざまなダメージが蓄積されてきているのは感じているので、やはり意識的に疲労回復をおこなわなければならないだろう。明日は、私の確認ミスのため、高田馬場の武道場が使えないため、明日の交流研究稽古は延期となった。Iさんには度重なる延期で申し訳ないが、またお会いした際には、いろいろお話したいと思う。明後日14日は台風19号の影響で午前中におこなわれる講習が危ぶまれている。まあ、とにかく今の内に出来ることをやっておきたいので、先ほど道衣と袴を洗った。明日は、疲労回復に努めつつ、数日前から修理途中である二尺七寸の居合刀の鯉口の弛み防止のため接着した木材のヤスリ掛け作業をおこなう予定である。その間、講習などで居合刀を持って行かずに、鞘付き木刀でおこなっていた。以前使っていた二尺四寸五分の居合刀もあるのだが、現在の感覚を変えたくないので一切使っていない。

 さて、今日の講習では昼の部と夜の部を品川区総合体育館でおこなった。このところ昼と夜、もしくは夕方と夜の参加人数の割合がほぼ半々となってきており、今回もほぼ同数に近い参加人数であった。水曜日と土曜日の講習を考えると、今後もう少し分散出来るようになればと思う。

 今日は久しぶりに参加された方が何人かいたので、心配していただけに顔を見るとつい嬉しくなってしまう。こうして指導する立場として、または運営していく立場として気付いたことは、こんなに沢山人がいる中で、一人一人全員気に掛けているということであり、それはこの環境になってみて初めて気が付いたことである。それには、大城先生と二人で手作りで作り上げたこの環境を、一番最初の連絡から、名前を知り、体験参加となって来たいただき、体験終了して生徒となり、少しづつ成長し皆とともに仲間となって輪が広がっていっている。自分の武道具を購入したり、道衣や袴を購入したり、武道具入れを自分で作ったり工夫してみたり、それぞれの個性が見えて非常に面白く感じている。もちろん、そうではない方も同じように見ているし、その人にとってこの時間をどのように過ごしているか。なんというか、その人その人の姿が印象に残り、縁あって同じ時間を共有しているということが、このような感じ方になるのかと・・・我ながら驚いている。

 今日の剣術クラスでは、昨日と同じように杖の講習をおこなった。最近は新しい動作や対面稽古をおこなっていたが、今日は、あらためて基礎的な動作を、より武術の動作として近づいていけるように取り組んでいただいた。つまり、何かをおこなっているときに、身体が動きの目的のために別々に動けるかということである。昨日のイオンで講習後に、フト口から出た「楽に動けるためには楽をしてはいけない」という、稽古をしている動きの中で説明されると分かり易いのであるが、こうして言葉や文章にしてしまうと、何を言ってるのか分かり辛いと思う。シンプルで簡単だと思われる動作の中に、ある法則性や僅かな違いから見えてくる変化と対応が潜んでいる場合もあるように思う。

 最近は武道具の購入者や道衣や袴などの購入者が増えてきており、お陰さまで武道具が足りなくなる心配がかなり少なくなってきた。武道具については、必要なものなので購入をお勧めしているが、道衣や袴については個人的には無理のないように焦って購入しないように、その方に合わせたタイミングで購入されてみてはと思う。武道具については、無いとおこなうことが出来ないが、道衣や袴は無くとも運動着があれば講習はおこなえるので、無理の無い範囲で考えていただきたい。

 また新たな一週間がスタートするが、今週はどんな出会いや展開があるのだろうか・・・まずは明日、というより今日一日を私なりに生きていこう。もうすぐおはようございますの時間になるが、こんにちはの時間まで寝よう。


2014-10-13(Mon)
 

体一つで生み出されるもの

 気が付けば深夜の1時30分である。帰宅したのが21時過ぎであるのにどうしてこんなに時間が掛かってしまうのか毎回不思議に思ってしまうが、どこかでこの時間に調整している自分がいるのではないかと思えてくる。それは、朝起きて今日こそはゆっくりと準備して家を出るぞと毎回思っているのにどういう訳か、毎回同じ時間に家を出るはめになってしまうのと似ている。しかし、このタイムスケジュールにはしょうがないと思っている。なんせ今夜は晩御飯もめんどくさくて摂っていない。とにかく身体をほったらかしにしておくことの不安は、この仕事を続けていく上で疎かに出来ないので、時間帯に関係なく、身体が求めていることはして上げなければならない。だが、8月から日々どこかで稽古をしている状況となってしまったため、非常にありがたいことであるが、まだこのペースに身体が慣れていない部分もある。まずは、この状況に身体が慣れ、なおかついつでも動ける身体であるように、故障を未然に防げる感覚をもっと磨かなければならない。それとともに、日常の姿勢や無理が続いた後での身体が求めている動作に気付き、酷使した身体をないがしろにしない優しさを持っておこないたいものである。

 さて、今日は初めてとなる土曜日剣術クラスの講習をおこなった。予想以上に初参加の方が来られ、全体数の半数以上が初参加の方であった。そのため、普段の半分しか持って行けない貸し出し用の武道具や帯も足りなくなってしまい、道衣姿が凛々しいNさんに鞘付き木刀をお借りし、さらには非常に気の利く方であり、場の雰囲気を良くして下さっているHさんに帯をお借りし、無事に滞ることなく講習を進めることが出来た。初参加の方々が帯を締める際には、他の生徒の方全員協力してそれぞれの方をサポートして上げていたのには私としても助けられ、また初めて参加された方も気持ちが和んだのではないかと思う。あらためてここで皆さんにお礼申し上げます。

 講習では予定を変更し、生徒の皆さんには杖の稽古をおこない、体験の皆さんには鞘付き木刀を使っての、礼法や納刀などを集中的におこなった。まず、杖の方では今までおこなってきた技の細かい部分を集中的におこない、最後は相手をつけて間合いを意識しながら正確な位置に向かって打ち合うといった稽古をおこなった。今日は予想外の体験参加者の多さにしばらく見られない時間帯もあったが、皆さん協力し合いながらそれぞれに考えおこなっていることに、成長が見られ喜ばしいことであった。こういった自発的な工夫や疑問がドンドン湧いてくるようになると、理解が進み身体の不思議さや動作の面白さというものに、疑問→工夫→成果→疑問といい循環となっていくのではないだろうか。

 体験参加の方も、今日は沢山の内容をお伝えしたので、大変で合ったかもしれないが、皆さん熱心に楽しく取り組んでおられたのが印象的であった。特に最後にお伝えした逆手の回し納刀は、通常初めての方にはおこなわないが、適度な人数と、講習時間が30分長いということでジックリと一人一人何度も見て回ることが出来た。僅かな時間で初めての方にこの納刀を覚えていただくのは大変であるとは重々承知しているのだが、見た目の格好良さに、皆さん夢中になって取り組んでいただいた。大部分の方が出来るようになったので、やはりこの土曜日の通常より30分長い剣術クラスでは、参加者の方の苦手な部分や、もっと良くなるための秘訣をジックリここで解消してあげることで、自信をつけて楽しく取り組むことに繋がればと思う。今日はいつも自信なさそうな雰囲気のHさんが、シッカリと出来ていたので、これからもコツを掴みながら取り組んでいけるような、手掛かりを伝えられるように私自身も見ていきたいと思う。

 2時を回ってしまった。少々焦りながらではあるが、次のイオンカルチャークラブの記事を記したい。11月1日~11月3日におこなわれる第一回文化祭に参加するため私は、11月1日の17時00分~17時30分までの間の10分間、特設ミニステージで演武をおこなうことになった。当初は楽器演奏者とのコラボレーションでの参加であればと考えていたが、日頃お世話になっているイオンカルチャークラブなので、和楽器演奏のCDの曲とともにここで二回目となる演武をおこなう予定である。

 本日は杖の講習をおこない、みなさんそれぞれ杖の扱いに慣れてきた部分が見えてきたので、今日は飛ばし気味に今まで伝えてきたものを色々とおこなっていただいた。特にこの場所は、本当に少人数なのでほぼマンツーマンに近い状況でおこなっている。そのため、道具に慣れ始めてきた皆さんのこれからの進展はおそらく目を見張るものになってくると予想している。少ない人数でもこうして講座を持たせていただけるイオンカルチャークラブには本当にありがたいと思っている。おそらくあまり宣伝していないので知らない方が多いのだと思われるが。それはそれで私は今参加されている方に集中して伝えていこうと思う。ここでは、教室の外のフロアーに会員専用のテーブルと椅子があるので、講座終了後にもお話が出来る環境である。そのため毎回私はここで参加者の方でいつもノートに書いて感想を書かれる方がいらっしゃるので、ジックリと向き合って今日おこなったことと、それに関する脱線話に30分位費やしてしまっている。

 とにかく、体一つでさまざまなところで武術を通じて人とコミュニケーションが図れる仕事というのは、何か役者の仕事に通じるものがある気もするが、既に私は役者では無い。私がなぜこのような活動をおこない、なぜこのようなことがおこなえているのか、全く持って不思議であるが、なぜだかそういう風になってしまっている。無理もしていないし、苦しみ続けている訳でもない。なんと説明していいのか分からないが、武術に関して言えば何か自分の中にハッキリとした答えがあり、それを誰かに教えられながら、それを私がやっているような感覚である。いろいろな方の助けがあり、今いる人いない人も含め多くの方に助けられていることは常に実感し感謝している。これからも、私が私の中にある誰かに教えてもらいながら、日々精進し、多くの方と出会い良い繋がりをもって生きていけたらと思う。


2014-10-12(Sun)
 

お人好し

 以前ある方に、私の事を人に紹介する時に、○○一のお人好しと、○○に私が住んでいる地名を入れて紹介されていたらしいのである。私としてはお人好しかどうか分からないが、それと同じぐらい微妙なところで相手を感じとっていて、それに対する私の潔癖症とも言えるほどの細かい分析が後から時間が経つほどに冷静に判断が下されるのである。もちろんその現場にいる瞬間も、思考とは全く違う対応をとっている。人の本音とは、慣れた時やついうっかりした時に出やすいもので、そういったことから、私は変化に気付きながらもいつも通りに対応しているつもりである。つまり私はお人好しではなく、受け入れながらも、そういった状態で相手を見ているのだということが分かった。

 これからも、私の対応は大きく変わらないと思うが、今までもそうでありこれからもそうであるが、絶対にとらないであろうと思われている対応をとらざるを得ないことも起こりうるかも知れない。「繊細で大胆であれ」とは、以前私がお世話になった演出家の方の言葉であったが、私の今までの人生を振り返ればそれを実践してきているようにも思う。

 何が言いたいのかというと、私は武術稽古において特に空間を大事に考えており、それは私自身のこれからの武術に対する姿勢に狂いが出てはいけないからであり、極めて重要な部分である。現在さまざまなところで武術稽古や指導などをおこなわせていただいているが、その環境に応じて必要なものはあるが、基本的に私の中にある核の部分は、猛烈に厳しいものがあり、それは一人稽古の中にしか表に出さないが、にこやかな雰囲気の中でも常にそういった部分で見ている目がある。これは、狂いが生じその環境で軌道修正が出来なくなった場合には、私は環境を変えなければならなくなるからであり、そういったことに対し躊躇しない性格であるため、私は今後も着飾った格好や雰囲気は好きではないので作らないが、それに対する空間が維持できなければ、行動力のある対応で処理していきたい。

 本日は、台風18号の影響で延期したK氏との個人稽古であった。今日も高田馬場では夜から人が所狭しと埋め尽くされ、周囲に気を使ってしまう、そんな中最近は制定居合いの稽古者が多い。このような環境の中で大きく刀を振るには危険が伴ってくる。以前にも大きな声で注意されている若い方がいた。フト視線を遠くに飛ばすと、剣術のK師範が刀を置き体術稽古をされていた。周囲のことを踏まえその状況で出来る稽古に取り組まれていたことに、私も見習わなければとK師範に対してはいつも思うのである。

 来週の月曜日は先日ご連絡をいただいたIさんとの研究稽古が予定されているのだが、ここに来てまた台風が上陸する可能性が高まってきた。今の私の心情にIさんとの稽古は打って付けなのであるが、とにかく自然の猛威に対し逆らうことは止めた方がいい。

 明日は、gold castle 殺陣&剣術スクールの土曜日開催となり剣術クラスのみの講習となる。初参加の方の連絡を幾つかいただいているので、少ないとは思われるが貸し出し武道具の数も日曜日の半分となるので、明日は杖の予定であるが、一応鞘付き木刀も持って行く予定である。

 12時30分~14時00分まで品川区戸越体育館B1剣道場でおこない、その後18時30分~19時30分に西葛西に行きイオンカルチャークラブ剣術教室をおこなう。

 少しずつではあるが、何かの変化に気付き始めた・・・というより、もしかすると私が変わり始めたのかもしれない。だが、変わる必要のある部分は変わらなければ、状況の変化に対応出来ないだろうし、先に行けないのも事実である。すべては必要性に応じて自然とそうなっていくのであろう。それらに翻弄され、時間の経過と共に落ち着くところに落ち着いていくのが人生であり、承知した上で受け入れていくしかない。ああ、お人好しになれるものならなってみたい。


2014-10-11(Sat)
 

納刀は脳闘

 今日は「高齢者のための剣術教室」のため、全員にお渡しする鞘付き木刀を袋に入れ会場に向かった。こちらの教室は今年の八月からお世話になっているが、最近はすれ違う方や、スタッフの方の顔も覚えてきたせいか到着するとホッとするような自身の気持ちの変化に気がついた。

 さっそく皆さんに木刀セットをお渡しし皆さんに選んでいただいた。赤樫や白樫をそれぞれの好みに合わせて購入したのだが、重さはほとんど関係なく、一番重たかったのがその中の一本の赤樫の木刀で、他の赤樫の木刀と比べても持った感じですぐに分かるほどであり、白樫の木刀に比べ50gほど重かったようである。とにかく、帯の長さ、木刀の重さにしても、ワイワイとなかなかスムーズに纏まらないのであるが、この教室ではスムーズに纏めようとすることがそもそもの間違いであるということに気が付いた。これは、稽古内容においてもそうであり、先に先に技術を身に付け、身体を強くすることよりも、今の問題に時間を掛けて向き合うことのほうが大事であるということが分かった。先のことより今をどう考えるか・・・よりその場で生まれるライブ的な講習スタイルが求められる。

 今日は、最近どの教室でも取り入れている真っ直ぐ立つための歩き方をおこなった。高齢者の方にどのような反応があるのか興味があったが、先日のご婦人Oさんの反応も良かったように、皆さんいろいろと質問されながら積極的に取り組んでいただけたので、今後も脚部の強化と全身運動とバランス感覚向上効果のあるこの歩法をおこないたい。この運動は、膝を抜くように使うのであるが、スクワットのような深い屈曲運動にならないので、膝や大腿部への負担は少なくむしろ僅かな動作で、全身が沈むように重心を落とす運動であるため、身体に対する負担は少なく、短時間での運動効果もあり、杖を使っての肩甲骨の開閉運動と合わせても、短い時間で済むので(朝、夜、5分~10分位で十分)テレビを見ながらでも継続的におこなうことが出来ると思う。

 杖の講習では、皆さんこの二ヶ月間でずいぶん杖に慣れてきたように思う。そのため以前に比べてスムーズに行くようになったのだが、さっそく今日お渡しした鞘付き木刀を使って、刀の抜き方と納め方をおこなった。抜く動作は私が考えた動作で、まず自然体から、右足を一歩踏み出し同時に鞘を前方へ送り、右手を柄に掛ける。次に鞘引きしたのち、肩甲骨を寄せるように身体を開きながら身体に沿うように縦に刀を抜き、ゆっくりとそのまま自分の体の真ん中を通って喉元辺りで切っ先を止め正眼に構える動作をおこなっていただいた。身体に沿うように刀を抜くには、右手の柄への指の掛け方が重要になってくる。納刀にしても、抜刀にしても、この柄を握った右手の抜き方(私はクルパスと呼んでいる)が重要であり、この部分は楽しい空気が一気に冷めてしまうほど感覚的に慣れていないと上手く行き辛いのである。この壁を越えてしまえば、楽しい世界が待っているのであるが、そこに行くには頑張って越えて行くしかない。考えてみると、この右足を引いた三角納刀は、左手で峰を摘む必要がないため(角度的に刀身が安定しやすいため)初めからクルパス系の難しい右手手之内の動作を求めている。

 抜刀は思っていたよりも皆さん良くなってきたのだが、やはり納刀は難しそうである。そりゃそうであるが、この納刀を丁寧におこなうことが指先や、肩甲骨、大腿部を中心とした全身運動であり、身体にとってもっとも効果的なのであるが、上手くいかない時はこれほど楽しくないものはないと言えるほど、感覚を手に入れるまでは脳との闘い(納刀ならぬ脳闘)なのである。

 だが、興味がないことを押し付けても効果が無いどころか逆効果になる場合もあるので、次回は体幹をテーマに素振りをおこなってみたいと思う。

 いろんな場所で講習をおこなっていく中で、こういった動作はこういう方に向いているとか、これは、武術的に有効でありながらも、一般の方にも伝え方を変えながら身体にとって有効な使い方となるような指導法が見つかってきている。今後もそういった有効な講習内容を取捨選択しながら、短い時間内でも実感を持ってもらえるような内容のものを伝えて行けることが出来ればと思う。


2014-10-08(Wed)
 

gold castle 殺陣&剣術スクール 講習風景

 昨夜は帰宅後深夜に木刀と真剣を振ったせいか、いつもは直ぐに寝入ってしまうのだがなかなか寝付けず、合わせて3時間位しか眠れていない。だが、先日の剣の振りに対する脚足の使い方は揺るぎ無い物と確認出来たので安心した。一夜明けて時刻は11時を回ったところであるが、現在台風18号がもっとも近づいている最中である。今日の高田馬場での個人稽古は用心のため中止した。昨日は大雨の中、初めて購入したポンチョが活躍した。今後は雨専用の防水機能のあるキャリーバッグや武道具ケースの代わりになるようなものが見つかれば、準備もスムーズにおこなわれるので時間があるときに探してみたいと思う。

 それにしてもこれほど台風情報を気にしたことは初めてである。昨日は幸いにも台風前夜の講習であったため、中止にならずに開催することが出来た。だが、豪雨のため欠席を余儀なくされた方もおり、想定していたよりも少ない参加人数であった。剣道場と柔道場の両面を使ったので、皆それぞれ普段よりスペースが広く使えたのではないかと思う。

 再来週10月19日の講習も同様に、会場の都合で18時30分~20時30分の時間帯のみの開催となってしまい、場所は品川区 戸越体育館 剣道場+柔道場の両面の使用となる。昨日の深川スポーツセンターの両面と比べると狭くはなるが、現状であれば対応出来ると判断している。この日は、昨年10月20日に開講して一年となるので、ささやかな記念品を皆さんにお渡ししたいと考えている。

 さて、昨日の講習であるが、なんとも贅沢な会場の広さに参加された皆さんも楽しんでいただけたのではないかと思う。中でも初めて参加された方には印象が強く残ったのではないだろうか。私としては広い会場内を所狭しと動き回り、こういった経験もなかなか新鮮であった。この会場は更衣室が武道場内にそれぞれあるため、普段見慣れない参加者の方の私服姿を目にすることとなり、新鮮な印象を覚える。私自身は厚手のポンチョのため、このポンチョが暑いので中に適当なシャツと使い古しの作務衣のズボンだったためなるべく人に会いたくはなかったのだが、早めに来られたTさんを始め何名かの方に遭遇してしまった・・・。

 バタバタと受付を済ませたのち、少し遅れてご婦人との集中稽古をおこなう。昨夜は、広い会場でしばらく皆が柔道場でおこなっている間、剣道場を独占しておこなえたので多少緊張が見られたが、いつも狭い空間で周囲に申し訳なさそうにおこなっているので、昨日の稽古では広く使えることが出来て良かったと思う。先日イオンカルチャークラブでおこなった、真っ直ぐ立つための歩き方をおこなっていただいたところ、片足立ちに不安があるご婦人にとっては「これはいいです!」と仰っていただき、脚部を強化する稽古として有効な実感が得られたようである。

 昨日は多少の緊張もあってやり辛そうなところも見受けられたが、鞘付き木刀を使った一連の動作の稽古ではいい意味での動作に対する慣れが見えてきたので、少しづつ身体が動作を記憶し始めてきていることを感じた。私もたまにビシッと言うこともあるが、それは互いの信頼関係が成り立っているからであり、私も常に自問自答しながら前に進んでいけるためのコミュニケーションを意識している。ご婦人の稽古に取り組まれる姿勢は非常にナチュラルであり、その習得するための心の在り方は、以前の習い事などで身に付いたものであると感じている。それが進展に繋がり、自身の身体に関する視野を深めることに繋がっておられるので、今後とも長く頑張っていただきたいと思う。

 剣術クラスでは「調和」をテーマにおこなった。まずは全員で、木刀での切り結びをおこない、互いに正確な位置で寸止めに剣を止める動作をおこなっていただいた。強く振った木刀をピタリと正確な位置で止めるには、身体の使い方を考える必要があり、また、その方法がよく分からない方でも、互いにピタリと止めるという目的があるため、そこに向かって身体が探し出していくものとなる。ある程度身体に対する感覚が芽生え始めた方には、手足を含めた全体の調和を持って操作出来るが、まだ感覚の記憶を呼び起こすほどの経験が無い方には、こういった条件でおこなうことにより、結果から身体の使い方に気付くという方法がいい場合もある。今回はそういった手法でおこなったが、中には殺陣クラスとの剣の扱いと違うため混乱された方も居られたようであるが、ある程度殺陣クラスでの操作技術が身に付いた方は、剣術クラスでの剣の操作方法も身につけて頂くことにより、よりその状況に応じた無理の無い刀の操作に対応出来ると思われる。どちらの目も持てることにより、今まで気が付かなかった動作の修正に気が付き質が上がってくるだろう。そのため、混乱を起こさせないように、その動作の目的から有効な身体の使い方を取り入れていくことで、やり易いかやり難いか、出来るか出来ないかという判断を身体が理解して、脳が実感できるような方法を今後も取り入れていきたいと思う。




 今回はせっかくの広い会場でしたので沢山の写真を撮らせていただきました。役者さんが多い中で皆様のご協力をいただけたことに感謝しております。そして、今回台風による雨の影響や都合により参加出来なかった皆様にはまた次回チャンスがありました時に写真を撮らせて頂きたいと思っております。

2014.10.5 講習風景①
 殺陣クラスの開始風景から。 両面使えたので全員を収める事が出来ました。


2014.10.5 講習風景②
 手前のお二人は左から古参メンバーのIさんとTさん。 何度も手合わせをしているのでかなり息が合ってきました。 頼もしいお二人です。


2014.10.5 講習風景④
 今日初めて道衣と袴を身に纏われたYさん。 白い道衣がよく似合っております。


2014.10.5 講習風景⑤
 剣術クラスで初めておこなう講習メニューに戸惑っている様子でしたが徐々に良くなってきました。 いろいろな方と剣を合わせるのもいい経験になります。


2014.10.5 講習風景⑥
 こちらは初参加のお二人。 楽しくおこなって頂きました。 終了後に早速武道具を注文されました!


2014.10.5 講習風景⑦
 本日二回目の参加となるM兄弟。 左は12歳のJ君と右は15歳のR君。 なかなかシッカリしたご兄弟です。


2014.10.5 講習風景⑧
 秘蔵っ子のT君。 まだ十代とは思えない落ち着きと抜群の習得能力には今後が楽しみです。


2014.10.5 講習風景⑨
 この日参加者された皆さんとの集合写真。 この日は台風前夜ということや、両面を使っての講習ということもあり、お陰様で記憶に残る一日となりました。





 このように昨日は特別に写真を沢山撮ったが、開講して一年になる節目ということや、会場が最初で最後かもしれない広さを使用するという条件であったため、幾つか収めさせていただいた。撮影時は気が付かなかったがピントが合っていないものも多く残念ながら掲載出来なかった写真も少なくない。だが、本筋は参加者の稽古に目を張っていかなければならないので、今後は出来るだけ講習中の写真撮影は控えたい。それにしても、袴姿の生徒さんが回を追うごとに増え、その方の意気込みを感じ嬉しく思う。これから私共のスクールがどのような発展を遂げていくのか想定不可能な現在のペースであるが、絶対に怪我人が出ないように、皆が楽しく空間を共有出来るように、私自身、欲に駆られずこれからも進んで行きたいと思う。


2014-10-06(Mon)
 

肩こり解消の効果

 台風18号がどうやら6日辺りに迫ってきそうである。6日は高田馬場での稽古があるため微妙な状況であるが、明日の夜になればハッキリするであろう。安心したのは明日は江東区深川スポーツセンターの剣道場と柔道場を使っての講習を予定しているため、これがキャンセルとならなくて良かった。明日は開講からおよそ1年となり、ひとつの節目となる講習になるだろう。ただ明日は雨の予報となっているので、これまでたった三回しか雨に降られなかったのだが、明日は雨対策を万全にして行こうと思う。

 今日は、イオンカルチャークラブでの剣術教室の講習をおこなった。今日は「袈裟斬り」をテーマにおこなった。まず、その前におこなった歩き方の稽古の中で、身体を纏める効果を実感しやすい歩き方が浮かんできたので皆さんに実践していただいた。この歩き方は、歩くための歩き方というよりは、歩きながら身体を纏め中心に向かって安定させる方法であり、この身体の使い方は、剣術にも重要であるため、シンプルな歩き方の動作から脚足の使い方からなる軸の纏まりを身につけていただければと思う。

 袈裟斬りであるが、剣の振り始めと振り終わりで身体がブレないことが大切であり、先ほどの真っ直ぐ立つための歩き方の感覚でおこなうことが重要である。いろいろな場所で時々見かけるのが、手首を下方向に曲げ過ぎてしまったり、または最後まで握り締め過ぎてしまったために、肘が外側に張り、肩が前に伸び上がってくるようになってしまう方が見受けられる。これには剣の軌道の問題もあり、振り下ろした際の剣の角度が立ち過ぎてしまっていると、先ほどの状況になりやすい。そのためには、斬るべき箇所を斬る事。切っ先がどのラインを通っているのか。袈裟の軌道とはどのあたりなのかを考えながらおこなうことが必要になってくる。こういった稽古では、つい身体の事に気をとられがちになってしまうが、相手を斬るという大前提を忘れてはならないということ。そのための視線、軌道、初めと終わりの意識も起こりと纏まりという意味において重要になってくる。

 この袈裟斬りは、ほぼ向かえ身で身体を左右に開かず、腕は高く上げずに構えた状態からスッと下ろすだけである。そのため、その場でおこなうとあまりに全体が見た目に動かないので、いわゆる古流武術で目にする袈裟斬りとは全く違うものであるが、この袈裟斬りの真骨頂は脚足との連動にあり、その場でおこなうには分かり辛いが、前方へ移動しながらの斬りとなると、足を開き後ろ足をその場に居着かせた斬りとは異なり、後ろ足の寄せとともに体幹を通し剣の振りの強さを出しているこの袈裟斬りは移動に使われる前足との役割分担が決まっており、連続した動きにおいても、身体が真っ直ぐで居着かずに動けることは重要である。

 こちらの教室は今年の8月に開講したばかりであるが、少数でおこなっているため参加者の方の動きの変化に今日は少々驚かされた。講座終了後に、女性のUさんから長年悩まされていた肩こりが無くなりましたと報告され、あらためて御礼の言葉を述べられたことに、私としては非常に嬉しい思いとともに、これからも多くの方に道具を使って私なりに実践した経験から学んだことを、身体の姿勢を通じて気付かせてあげる事で、身体に掛かる負荷を軽減し、Uさんのように短期間で効果が出て不安や負担が解消されるような、そのような動作を講習の中で伝えていきたい。





 このイオンカルチャークラブでは、毎回の講座の中で体験講座を同時におこなっております。体験講座の参加料金は1.080円となっておりますので、一度体験されることをお勧めいたします。初心者の方で、気軽に集中的におこなうことが出来る環境ですので興味のある方は、こちらhttp://www.aeonculture.jp/products/detail.php?product_id=3746イオンカルチャークラブのサイトよりご連絡下さい。お電話の場合はこちらから承ります。03-5679-6091(受付時間9:00~20:00)


2014-10-05(Sun)
 

考えるということ

 数日前まで続いていた体のいろんな部位の痛みなどが消えかけ、まるで憑いていたものが取れたかのような爽快感である。だが、先日髪を切りに行った際に、頭のマッサージをされながら「よく考え事をされてますか?」と突然聞かれ、「何故ですか?」と聞き返したところ、どうやら考え事をよくしている人は髪の生え際が硬くなっているらしいのである。そう言われてみれば、この一年間はさまざまに考えていたような気がしている。だがその考えの全ては武術を通じてのものなので、考える思考の中でもより深く、身体を動かしながらそこで得られた答えを新たな思考回路として日常にフィードバックさせることを意識していたように思う。

 武道武術を問わず、今おこなっている動作について自身の考えを持つことが大切であり、もちろん初めは覚えるだけで精一杯なことも多いと思う。しかし、何度も繰り返し月日が流れ自身の身体に対する思考がどういった反応を示しているのか、身体に耳を傾け疑問に思い、それに対して行動していくことは必要であり、例えば指導者に対しその質問をした際に、その身体の使い方について有効な解答を身体で示してもらえることが最も納得出来る答えであり、それが示されない人の場合はその人の考えというのは何処にあるのか疑問に思う。また、習っている側も、言われたことをただこなすという100%受け身な姿勢では、自身の思考回路を働かせることが鈍ってくるため、他の分野でもその鈍さが仇となる恐れが出てくる。

 思考回路というのは、身体を通じて整えていくことが重要であるのではないかと思う。支離滅裂であったり常識がなかったり、自分本位であったり・・・・・・ 逆に言えば、身体を整えることが出来てくれば、自然とそれに伴い思考回路も整ってくるのではないだろうか? 人間の身体というのはなかなか思うようにいかず、整えるためには脳がそこに向かって思案を巡らしさまざまな状況を考え答えを導き出すためのトライ&エラーを繰り返し、その中でいろいろなものが見えてくるのではないだろうか。

 身体を使わなくなった時代で、その使い方も非効率的なものが多く、とても思考に反映される動作とは言い難い現代の私達にとって、今後益々便利なものが増えてくる世の中で、多くの方にとって身体を使うことから得られる学びをどのようにして習得していけばいいのであろうか・・・・・・。

 さて本題に入って、今日は高田馬場での集中稽古であった。まずK氏との稽古では、久しぶりに木刀を使っての袈裟斬りの稽古をおこなった。この一時間前におこなっていた私個人の研究稽古で、袈裟斬りについて悩んでいた部分があり、私も馬鹿正直にその悩みをK氏に話し稽古を進めていたのであるが、そこから数分のうちにこの悩みが一気に解消されたのである。

 その悩みは、袈裟斬りにおける構えの際の足の位置である。とにかく袈裟斬りに関しては私の一人稽古における感覚のバロメーターでもあるので重要視している。一ヶ月前に左足を前にして構え、そのままおこなっていたが、今日は右足前との、ドンと膝を抜いた時の発剣感覚に、迷いが出てしまい使い方は違えど一ヶ月前の構えに戻すことをためらっていた。だが、K氏との稽古の中で、初動における足の使い方に気が付き、その際の感覚に「見つけた!」という喜びが沸き起こり、今日のK氏S氏への袈裟斬り稽古はこの動作でおこなっていただいた。こうなってくるとドーパミンが大量放出され、この構えからなる斬りは、腕を使うことが以前に比べほとんど無く、速さはその脚足の使い方をすれば速くならざるを得ないものとなり、身体に対する負担も今までおこなってきた袈裟斬りの中でも一番軽く、さらには、間合いを広げた際の脚足の使い方もその感覚を使えばおこないやすく、この一足で間合いを詰めて斬り結ぶ、あるいは相手の斬りを潰すようにおこなうことが新たな身体動作を手に入れるために必要であると感じ、オリジナルの組太刀が生まれたのであった。

 今日も高田馬場は混んでおり、抜刀術稽古では、その狭さから久しぶりに逆手で抜刀する「鯰起こし」をK氏に伝えた。逆手の抜刀は初めての方には色々と大変な部分があるのだが、K氏は何の問題も無く続けて抜いていたので驚いた。さらに驚いたのは、次の「逆手前方抜き」であり、この抜刀は私のオリジナルであるが、速さ以外は問題の無い動作であり、非常に驚いたのであった。このまま行けば初めて私がおこなっている抜刀の全てを伝えられる可能性が見えてきた。

 S氏には杖の稽古を集中的に取り組んでいただき、硬さが見られるが最近は進展がみられる。このまま継続していけばまだまだ良くなっていけるだろう。とにかくK氏にしてもS氏にしても仕事の調整をして、平日に稽古に取り組んでいるので、私としてもその気持ちに引っ張られありがたくも稽古が前に進んでいる。

 台風18号の動向が心配であるが、5日はまだ西日本辺りであるため、日曜日の深川スポーツセンターでの講習は大丈夫そうである。だが、翌日6日には関東にも迫って来ていると思うので、次回6日の高田馬場での稽古が心配である。 

 日一日と秋が深まる中、身体の方もいろんなことを考え、気がつけば考え方にも変化が表れ今後一体どのようになっていくのか分からない。ただやはり、今後も考え続けていくのだろう。


2014-10-04(Sat)
 

少しずつ変化が見られた「高齢者のための剣術教室」

 爽やかな秋晴れの中、今日は「高齢者のための剣術教室」のためいつもの講習会場へと向かった。片道1時間弱であるが、今日は次回10月5日に深川スポーツセンターでおこなう講習内容について思案を巡らしていたためあっという間に到着してしまった。10月5日の講習は、剣道場と柔道場の仕切りを外しておこなうためかつてない広さでの講習となり、その広さをどう利用しようかといろいろ考えたのであるが、あまり変わったことはしないほうがいいということに考えが落ち着いた。私の中では、いろいろとやってみたいことはあるのだが、全体のバランスと殺陣との混乱を考えると、現状の講習内容の完成度を高めることが重要であるだろう。とはいっても、これまでにもいろいろとやってきたように思う。そこで、土曜日の剣術クラスは1時間30分あるので、いつもより長い残りの30分で実験的に殺陣と演武の中間的な動作を取り入れてみようかと考えたのである。

 例えば、抜刀で抜付けに斬り、小走りに数歩走ったのち八相に構え、ジリジリとその際に必要な歩法で間合いを測り、右左と素早く差し替えながら斬り結んだのち、霞に構え楔留めにて、体を沈め相手の上腕を斬り上げ、そのままゆっくりと追い込んで螺旋軌道からの袈裟斬りでとどめを差す。その後簡単に血振りを交え、スタスタと歩きながら刀を納める。

 一つの例であるが、私は殺陣師ではないので斬られる芝居や斬ったように見せる動作は専門外である。この一連の動作を全て無駄の無い体捌きでおこなえるかということが大切であり、私にとっても興味深いイメージが浮かんでいる。土曜日は基本的には日曜日と同じ内容でおこなうつもりであるが、せっかくなのでプラスアルファ土曜日限定メニューを考えても面白そうである。

 気がついたら話がそれてしまっていたが、今日の講習では杖と抜刀をおこなった。杖はいつものように、さまざまに肩甲骨を動かすメニューとし、最後におこなった抜刀でも同様に鞘を引いて、最後の一寸ぐらいを肩甲骨の寄せを使うと姿勢が前につんのめること無く抜ける。杖と同様に、抜刀も納刀もこの肩甲骨の開閉を非常によく使うため特に高齢者の方にとっては必要である動作であると思う。

 今日は参加者全員が居合い帯と鞘付き木刀を注文され、いよいよこの教室も本格的になっていきそうである。参加者の皆さんも、初めは御自身の身体について不安がっておられたが、今ではそのような発言を耳にする事はかなり少なくなってきた。おそらく身体の変化とその可能性に何かが変わり始めてきているのではないかと思う。とにかく、不安を少しずつ取り除いていけるような身体の変化と、その実感からなる喜びと楽しさで、これからも大いに笑い溢れる教室でありたいと思う。


2014-10-01(Wed)
 
プロフィール

金山孝之


       金山 孝之
   Takayuki Kanayama


松聲館 剣術技法研究員

金山剣術稽古会主宰

Gold Castle
殺陣&剣術スクール主宰

高齢者のための剣術教室
クラーチ剣術教室講師


――――――――――――――

1975年生まれ
福岡県 北九州市出身
東京都 世田谷区在住

1999年
映画監督中田秀夫氏との出会いにより俳優デビュー。他分野では、マンダムのモデルや舞台のプロデュース公演などの活動をおこなってきた。

2006年
小林照子先生とのご縁から『 からだ化粧 』のモデルを務める。

2009年
武術の道を志しそれまでの活動を一新し武術稽古と研究に励む。

2011年
武術研究家甲野善紀先生に師事し身体の使い方を研究しながら、『 抜刀術 』『 剣術 』『 杖術 』『 体術 』などの稽古と研究に取り組んでいる。また、先生の書籍、番組撮影、記録映像、その他演武等における打太刀や受けを務めている。

2013年
刀と身体操作の技術向上を目指し裾野を広げるべく
『Gold Castle 殺陣&剣術スクール』を立ち上げる。

2014年
甲野善紀先生より
『 松聲館 剣術技法研究員 』という名称を頂き、自身の経験を活かした指導法を各道場等でおこなっている。
 
高齢者向け住宅にて
『 高齢者のための剣術教室 』をおこなっている。

日信工業株式会社の製品「SAMURAI BRAKE」のプロモーション活動をおこなっている

2015年
『 GM happy コラボレーション 』と題し、ジャンルを問わず定期的にゲスト講師をお招きし、特別共同講習会を開催している

『 金山剣術稽古会 』を立ち上げ、現代における武術稽古の必要性を、身体と心で学べる場として活動している。

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