高田馬場での個人指導

 本日は高田馬場にて17時よりN氏を迎えての個人稽古であった。始めに膝頭の使い方による、重心移動を集中的におこなった。まず、前足が先に出ることで後から後ろ足と胴体を移動させるのか、前足側の膝頭を出すことで胴体とともに移動し、後から後ろ足を回収するのか、足の先から動き始めるのか、胴体から先に動き始めるのか、一見似ているようでも大きく異なってくる。この膝頭を出す際に、大腿部の付け根を伸ばすようになっては、上体と下体の繋がりが抜けてしまう。そのためには爪先の意識が重要であり、大腿部の付け根を円に引き上げる感覚でおこなうと、スーっと床を噛まずに移動出来る。これが前後左右、円の動きにも応用できれば、蹴らない動きであるため、体軸がブレず体力の消耗が少ないのである。そのため、杖の操法において、手首の巻き込みや返しが肩の動きを前後させず、体軸がブレにくいため、脚足の動きと合わせて、さまざまに打ち込んだり突いたりしながら動き続けても、蹴ったり、腕力に任せた打ち込みや突きに比べると、劇的に疲労度は少ないのである。剣道経験者であるN氏は、どうしても、踵が上がり、爪先側から着地し床を噛むクセがある。打ち込みにしても、やはり剣道のように、最後に絞り込むようにおこなうクセがあり、これらは、杖の単発技では出やすいが、二手三手四手と、連続的におこなう技で、滞りなく動き続ける稽古により改善されてくるだろう。

 剣道のクセが悪いばかりでもなく、打ち込みの早さや初動の動き出しが、やってない人と比べると起こりは大きいが速さはある。そのため、今日は抜刀術「一之祓い」を集中的におこない、初めてにしてはいいところまでいったと思う。やはり個人稽古で集中的にやっているいと、成長の速度はかなり早くなり、それを感じられることで、集中力は高まり良いサイクルで循環しているように思う。

 N氏への個人指導を終えて、一人研究稽古に入る。そこで昨日購入した二尺七寸の居合刀で抜刀や納刀を稽古した。刀身が今まで使っていたものよりも約7.5㎝長くなったため、今まで出来ていた抜刀術の中で出来なくなる恐れのあるものもあるかもしれないと考えていた。特に「懐月」や「逆手前方抜き」は難しいだろうと予想していた。だが、現在稽古に取り組んでいる十種類の型は全く問題なく抜けた。あまりのあっけなさに「拍子抜け」という抜刀術を考えようかと思ったほどである。ただ、納刀の際には今までよりかなり腕を伸ばさなければならず、抜刀のあっけなさに比べこちらはやや、大変さを感じる。しかし、抜刀がどうして抜けているのかは自分でもよくわからない。

 思っていた以上に、刀に身体が馴染んできて、以前の刀を持つと、もう感覚が変わってしまっており、不思議なもので視覚的にも細く小さく見える。今後、大きな刀による稽古で、普段何気なくおこなっていたことや感じていたことの感覚や見え方が変わってくることを期待して稽古に励みたいと思う。


2014-05-31(Sat)
 

居合刀購入

 2012年10月27日に新しく二尺四寸五分の居合刀を購入して一年七ヶ月が経ち、もっと身体の使い方を研究したいという思いから本日5月29日に二尺七寸の居合刀を購入した。刀の購入に関しては、いろいろ調べたり、見て触ったりしたが、やはり以前購入したお店に縁を感じるので、無骨ではあるが確かな居合刀を購入した。とにかくこの二日間、刀の事ばかりを考え、心ここにあらずな日々を過ごしていた。

 今まで使っていた刀と、バランス等のクセが変わらないため、非常に扱いやすいと感じる。ただ、刀身部だけでも長さが約7.5㎝長くなったため、今までのようにはいかないだろう。しかし、私としては抜刀術稽古における、「なにか」を求めたいと思っており、そのためにはまず、新たな身体感覚とそれにともなう操作を身体に覚えさせなければならない。刃肉が付いているため、その強さからヘタをすれば鞘を割ってしまう可能性もある。

 武術稽古を始めて間もない頃は、二尺三寸くらいの定寸のものを使っていたが、始めて居合刀を購入される方は、なるべく安い二尺三寸~二尺四寸くらいがいいと思われる。安いもので二万円前後だと思う。最初は、鞘を割ったり、刀身を曲げたりしやすいので、精神面と経済面にダメージがないように安くて無理の無い長さのものをお勧めしたい。※(ただし、一万円以下の観賞用などの模擬刀はすぐに壊れ危険ですのでお止め下さい)



 6月に入りgold castle 殺陣&剣術スクールへの参加人数がさらに増えてくる見込みとなっております。6月22日から講習が二部制となり、昼と夜、もしくは夕方と夜という時間帯を設けることになりました。現在は日曜の夜の部のみですので、参加人数が多くなってきた場合、一人一人の生徒さんに教えられる時間が限られてきます。そのため、次回6月1日、その次の6月8日、さらに次の6月15日まで、手狭な空間での講習となりますが、みなさんには頑張ってついてきていただきたいと思います。私どもも全力で講習内容と、指導法で対応して参りますので宜しくお願いいたします。


2014-05-30(Fri)
 

「個人指導」または「少数集中指導」について

 武術との出会いは今から五年前の2009年4月26日からになるが、数字にしてしまうとなんともあっけなく感じてしまう。武術歴の浅さは私自身、未熟であるが故に隠すことなく記しているが、武術を始めてからの一年一年は本当に予想もしていなかった環境の変化が毎年続き、一年前の現在と今の状況も全く想像すらしていなかった。 それは武術稽古における人の縁に尽きるものであり、私にとっての人生のスピードが予測不可能に早まってきているのは『武術』との出会いからであり、もっとも武術稽古に時間を費やしてきた。もし、武術と出会わなかったら今頃どこで何をしていただろうと、この日記を書きながら思案してみるが、「武術」というものに対し、これまでの私自身が生きてきた、生活環境における感じ方、悩み、不安、苛立ち、さまざまに自分の至らぬ性格を思い返したときに、武術と出会い稽古を始めていく中で、理由はよく分からないがピタリと自分の中で合致するものがあった。この気持ちは五年前から感じていたものであり、現在も全く変わっていない。だから武術に救われたという気持ちを強く感じている。そのため、武術と出会わなかったら、という無駄な思案をするより、ここに至るまでの人生の流れや葛藤をエネルギーとして、私の中にある何かが強く燃え出したのである。

 生活環境に苦悩していた、私のこれまでの感じ方が武術と出会うことで、苦悩どころかピタリと合致した感じ方が、この五年間の中で、もがき苦しんでいた狭い空間から解き放たれたような感覚で、もちろん新たに悩むことも沢山あるが、その悩みの質は五年前のものとは全く違うものである。人それぞれに武術に対する取り組み方はあると思うが、その前にまず、スポーツや、現代武道と比べ、武術というものに出会う機会が少ないと思う。私は、自分自身武術と出会うキッカケになった、殺陣の存在が、現代における多くの方に対する武術との縁を導いていくものであると考えている。これは、強制するものではなく、私がそうであったように、キッカケがあれば縁のある方には人生を変えるほどのものであると思っている。

 その方が武術というものに何か見出すものを感じ、理由は分からないがのめり込み、驚くほどの進展がある場合、武術との運命的な出会いかもしれないし、これまでの人生がそのようになる流れとなっていたのかもしれない。その場合、自然と出会いが続き、それとともに自身でも驚くほどの成長に繋がるように私は思う。

 武術の中でも、私は剣術、杖術、抜刀術、槍術、薙刀術、体術、以前は定期的に手裏剣の稽古もおこなってきた。小太刀も時々おこなっているが、もっともこだわりがあるのは抜刀術である。現在私のところに個人稽古として参加されている方は、私の稽古風景を窓の外から見て後日連絡を下さった方や、インターネットで抜刀術の動画を見て連絡を下さった方などである。昨年末には、同じくインターネットで私を知り、仕事先のアメリカから帰省のため日本に帰国された際に二週続けて稽古された方もいた。これもやはり「武術」というものを通じての縁である。

 今後も、武術稽古に縁を感じた方から、連絡をいただくこともあるかと思う。私が高田馬場でおこなっている個人指導や、少数集中稽古は、私と共に技を高め合えるように共に精進していけることを目指している。武術に触れ、よりもっと集中的に稽古をしたい方や、何か目的のある方、他の武道、武術をやってみたが違和感を感じた方、そのような流れから私とのご縁に繋がる方との稽古を楽しみにしている。



 個人指導または、少数集中指導をご希望の方は、こちらのブログにある【お問い合わせ】よりお願いいたします。なお、稽古は道着でおこないます。こちらでは基本的に武道具の貸し出しはいたしておりません。日程は毎週月曜日と金曜日の17:00~19:00、18:00~20:00、19:00~21:00 木曜日は13:00~15:00、14:00~16:00 いずれかの時間帯でおこないます。ご都合の宜しい日時を前日までにはご連絡下さい。


2014-05-29(Thu)
 

表面的には判らない思いの深さ

 今日は、久しぶりに自分の時間をゆっくりと使うことができた。そのなかで人と合って話をしたりしたが、感じたことは表面的には判らないその人の思いのようなものに触れることで、私自身まだまだ人を見ることが出来ていないと感じさせられるのであった。また、とあるお店でも気持ちの込められた対応と、フトした会話のなかで突然涙を流され、人が生きている中でやはり表面的には判らない思いの深さというものを感じる一日であった。その後しばらく、その時の表情が頭から離れず、人というのは直接会わなければ判らないものや、噂というものは全くアテにならないということが良く判ったのである。

 些細なことでも、自分の足で確かめ、自分の思考で判断する事が、情報が安易に手に入る時代だからこそ必要であると思う。表面的なものや、噂に惑わされず、その場の環境に合わせながらも見るべきものを見ていける目を養っていかなければならないと、それは言葉や文章に置き換えて安易に当てはめようとすると薄れてしまうように、未熟な私が答えを探そうとしたところで浅いものにしかならない。だから、印象を強く受けた出来事は、心に受け止め、大事に時間を掛けて私の中に残しておきたいと思う。今日はそんな印象的な休日であった。


2014-05-27(Tue)
 

武術稽古における自分らしさ

 本日のgold castle 殺陣&剣術スクールでは初めて夕方からの開催となった。会場の都合で、いつもの夜の時間帯が取れず、そのため夜の都合で以前から日程を組まれていた方には、誠に申し訳なく思う。今後は安定的な日程でおこなえるために、江東区で3箇所会場を抑えるための団体登録を取得することができた。これでおそらく夜の開催が危ぶまれることはないだろう。また、昼と夜の開催については、夜に比べ、安定的に会場を抑えることが難しいので、昼の場合もあれば、夕方の場合もあり、もしかすると夜だけの開催となることも考えられる。したがって、今まで通り、夜の開催をベースに考えていただき、その月の予定で決まった、昼もしくは、夕方の開催を、ご都合に合わせて選択していただけたらと思う。今のところ、7月20日までは、日曜日に2回ずつ開催する事が決定している。現在は20名弱の方が参加されており、広く感じた品川区総合体育館が手狭に感じられてきたので、同日2回の開催で上手く人数調整が出来れば、もっと集中的に指導がおこなえるので、それまで皆さんには頑張っていただきたい。

 今日は新たに2名の女性が体験講習に参加され、殺陣クラス、剣術クラスともに、楽しんでいかれたのではないかと思う。この道具を使うということが、初心者の方でも、出来たか出来ていないかが分かりやすく、姿勢の乱れや重心の位置など、普段の生活でなかなか意識しない事を、この殺陣クラス、剣術クラスで、確かめることが出来たのではないかと思う。最初は誰でも、自分の身体をいったいどうすればいいのか分からないものだが、失敗していく中で、直すべき部分を見つけ、その原因を探り、短時間の内に変わっていく。これが、筋力や運動神経に頼らなくても、頭と感覚で理解する事なので、 どのような方にでも、その方のペースで楽しく身につけることができるのではないだろうか。

 今日は私の研究稽古相手でもあり、武術稽古仲間でもあるAさんが体験参加され、このスクールの環境に興味を持っていただいての参加でもあった。Aさんには、Kさん親子をご紹介していただき、その8歳の男の子の成長を見ることが出来る喜びを与えていただいたAさんには大変感謝している。Aさんは主に中国武術による身体作りをされており、その知識と感覚には、私も学ぶべきところが多く、稽古を通じて情報交換させていただいている。私と同じでAさんも剣術に対し思い入れが深い。そのため、剣術稽古では現段階ではもっともギリギリの部分でおこなえる相手でもある。現在は繊細な手の感覚を活かすため、整体のお仕事をされており、武術稽古において非常に活きて来るものであると思う。今度都合が合えばさまざまな感覚について、体術についていろいろ検討してみたいと思う。

 今日は15名の参加者を3グループに分けておこなった。私がおこなっている稽古指導は基本的には個人稽古の延長線上であり、一人一人を見ながら修正点や注意点を説明している。全員で同じことを回数やらせたり、二人一組になって楽しくおこなえる稽古法を適度に与えるというような、安易な稽古空間にしてしまうのは、その方々にとって、真剣に学び得ようとする姿勢に対し、裏切ることになると私は思っている。そのため、全員を見て回るのには時間が掛かってしまうが、逆に言えば、付きっきりも、自分で考える思考を退化させてしまう恐れがあるので、過保護にならず、その辺のバランスが大切であると思っている。

 今日は3グループの中で、抜刀術「一之祓い」をおこなっていただいた。鞘付き木刀ということもあるが、非常に身体の使い方が良かったと思う。今まで抜刀術の指導をしてきて、「これは何年かかるかなぁ・・・」という難しさを感じていたが、今日の感触では、鞘の取り扱い方、左半身の使い方、重心位置の感覚、手之内の使い方、刀身の支点の把握、大まかにこれらを理解していただければ、抜刀術における進展が期待出来そうである。

 今日のご婦人との稽古では、一番最初におこなっていた、杖の左右の持ち替えをおこなっていただいたところ、見違えるような、杖の安定感と、顔をはじめ姿勢のブレが消えていること。会話しながら平気でおこなえている自然な姿に、これまでの稽古で身に付いた身体の安定感と、手先の感覚の進展が、杖の操作に如実に表れていたのである。そのため、互いの手と手を重ねての、足運びの稽古をおこなった。この稽古は姿勢を乱さずに、摺り足で相手の変化を手先の感覚で感じ対応するもので、自分の予測が通じないところに、咄嗟の変化に対応出来るための身体作りが求められるのである。

 前回の戸越体育館での稽古もそうであったが、自身の身体に対する自問自答というコミュニケーションを、相手の身体に直接触れ、自身の身体と相手の身体を常に感じ続ける情報量の濃いコミュニケーションを、僅かな時間の中で脳が感じ、武術稽古という集中的な意識の中で、身体というフィルターを通して、脳から心に感じ得るものが見えてくるのではないかと思う。これは感覚的な表現なので、分からない方が多いと思うが、「頭」と「身体」と「心」が、武術という技の難問を問い続けていく中で、それぞれが磨かれ、人間としての成長に繋がるのだと思う。

 一番自分らしいと思えるのは、一人で居るときではないだろうか。優しい人、ひょうきんな人、頼もしい人、寡黙な人、いろんな人が居るが、その判断は人がしていることであって、本来の自分ではないと心では思っている人も多いだろう。それは、その環境に適応した自分を作ることが、もっとも自分にとっても相手にとっても円滑に進むことであり、その環境の時間が長ければ長いほど、その人は、その環境に適応するための人間に成りきらなければならず、そのストレスや反動は、満員電車の風景を見ても明らかなように、およそ同じ人物とは思えないと思われる人達がそこには居る。

 武術の一人稽古というものは、そういった意味では、本来の自分に戻って取り組める貴重な時間でもある。自分を見失い、ストレスや反動で、本来の自分ではない行動を起こしかねない環境が多い世の中で、一人で頭と身体と心を磨き続けることは、本来の自分に立ち戻って、環境に潰されない自分というものを、別の角度から作り上げていくのだと思う。

 そういった意味では、どんな時代でも武術稽古は必要であり、歴史から止まることなく繋がっている現代において、古の先人達が残していった僅かなものでも、それを拾い受けて「日本の武術」というものを通じ、自分らしさというものを見つけて行きたいのである。

 話の方向が思わぬ所へそれてしまったが、今日の参加者は皆それぞれに前に進んで来ている。8歳の男の子も、大きな前進であった。子供の吸収力の早さは分かっていたつもりであったが、目の当たりにすると本当に驚いてしまう。大人達の中に一人で居ることの学びは大きいものがある。目を見て真剣に大人とやりとりをすることは、きっとプラスになることだと思うし、私にとっても得がたい経験である。

 次回は6月1日 18時30分~20時30分 品川区 総合体育館B2剣道場でおこないます。剣術クラスでは、「杖術」をおこないます。武道具の購入や、スポーツ保険の加入、その他ご質問やご相談などお受けいたしておりますのでいつでもご連絡ください。 


2014-05-26(Mon)
 

2014年6月 武術稽古日程              (剣術・抜刀術・杖術・槍術・薙刀術・体術)

※高田馬場での(研究稽古&個人指導)に関する稽古見学、または参加希望の方はこちらの【 お問い合わせフォーム 】よりご連絡下さい。

※gold castle 殺陣&剣術スクールの詳細や申し込みにつきましては、こちらのホームページをご確認下さい。http://www.tate-ken.com

※イオンカルチャークラブ剣術教室の詳細や申し込みにつきましては、こちらをご確認下さい。http://www.aeonculture.jp/products/detail.php?product_id=3746





6月1日 (日曜日) 18時30分~20時30分 品川区 総合体育館
               (gold castle 殺陣&剣術スクール)


6月2日 (月曜日) 17時00分~ 高田馬場 (研究稽古&個人指導)


6月5日 (木曜日) 13時00分~16時00分 高田馬場 (研究稽古&個人指導)


6月6日 (金曜日) 17時00分~ 高田馬場 (研究稽古&個人指導) 


6月8日 (日曜日) 18時30分~20時30分 品川区 総合体育館
               (gold castle 殺陣&剣術スクール)


6月9日 (月曜日) 17時00分~ 高田馬場 (研究稽古&個人指導)


6月12日 (木曜日) 13時00分~16時00分 高田馬場 (研究稽古&個人指導)


6月13日 (金曜日) 17時00分~ 高田馬場 (研究稽古&個人指導)

                          
6月15日 (日曜日) 18時30分~20時30分 品川区 戸越体育館
               (gold castle 殺陣&剣術スクール)


6月16日 (月曜日) 17時00分~ 高田馬場 (研究稽古&個人指導)


6月19日 (木曜日) 13時00分~16時00分 高田馬場 (研究稽古&個人指導)


6月20日 (金曜日) 17時00分~ 高田馬場 (研究稽古&個人指導)


6月22日 (日曜日) 12時00分~14時00分 品川区 戸越体育館 
                (gold castle 殺陣&剣術スクール)
             18時30分~20時30分 品川区 総合体育館
               (gold castle 殺陣&剣術スクール)


6月26日 (木曜日) 13時00分~16時00分 高田馬場 (研究稽古&個人指導)


6月27日 (金曜日) 17時00分~ 高田馬場 (研究稽古&個人指導)


6月28日 (土曜日) 18時30分~19時30分 イオン葛西店
               (剣術教室 1日体験会開催予定)

    
6月29日 (日曜日) 12時00分~14時00分 品川区 戸越体育館
               (gold castle 殺陣&剣術スクール)
             18時30分~20時30分 品川区 総合体育館
               (gold castle 殺陣&剣術スクール)


6月30日 (月曜日) 17時00分~ 高田馬場 (研究稽古&個人指導)
        




※高田馬場での稽古時間は
(月曜日・金曜日)の場合、17時00分~21時00分までの間
(木曜日)の場合、13時00分~16時00分までの間で調整いたします。
①13:00~15:00 (木曜日) 
②14:00~16:00 (木曜日)
③17:00~19:00 (月曜日・金曜日)
④18:00~20:00 (月曜日・金曜日)
⑤19:00~21:00 (月曜日・金曜日)
いずれかの参加しやすい時間帯でお越し下さい。
前日までには希望日時をメールまたは【お問い合わせフォーム】よりお知らせ下さい。

※高田馬場での稽古参加費は1回2,000円です。

※ 6月28日 (土曜日) 18時30分~19時30分 イオン葛西店にて、剣術教室の1日体験会を予定しています。
参加費用は、1.080円です。武道具の貸し出しもおこなっております。お問い合わせはこちらhttp://www.aeonculture.jp/products/detail.php?product_id=3746より承っております。

※稽古場所の詳細や稽古内容、稽古時間のご相談、道具類その他のご質問等につきましてはメールまたは【お問い合わせフォーム】よりお受けいたします。

※都合により日程が変更となる場合がありますので御了承下さい。


2014-05-24(Sat)
 

高田馬場~少人数集中稽古

 昨日は高田馬場での個人指導をおこなった。まず、18時過ぎにS氏が予定より早めに来られたため、準備運動がてら軽く体術の確認をおこなう。そこで感じたことは、こちらが何もしなければ相手にとっても何もなすすべがなく、何か仕掛けてくるのを、全力で止めるためにその瞬間を待っているもので、そうでなければ受け側は、一人で勝手に激しく動いて空回りしていなければならず、さすがにそれでは意味が無いため、その瞬間を待ち続けているのである。そしてこちらが技を掛けますよという気配を出したその瞬間に、待ってましたとばかりに受け側は、準備していた対応のノウハウをもって望むというものであり、そこに技が掛かるか、止められてしまうかという、ひとつの駆け引きがある。考えてみれば受けは塵も積もれば数多く経験してきたように思う。その止められない受けの経験の積み重ねから、体術に関しては私自身非常に慎重になっているものであり、ある程度些細なことが出来ても、初めて経験する方は驚いて頂けるが、私としては、感動も無く、剣術稽古のような高揚感も無く、模索に入る段階でも無く、ただ、剣における身体の使い方と私なりに学んだ経験のなかでおこなっているだけである。だが、やはり稽古が楽しく進展を望む方法は、学んだ知識は非常に貴重な大切なものであるが、自分の中から出てくる感覚と、イメージでなければ、本当の意味で自分のものにはならないと思うので、僅かであったが、昨日の体術稽古での、相手の全力で待っているが、今は何もなすすべが無い状況をどのように、利用して崩していけるか、ということに接触面と、起こりと、脚足から伝わる体幹部のエネルギーと、相手の重心などを、測ることの面白さを感じることが出来た。

 つまり、未熟さゆえに技が決まるか決まらないかを念頭に置くと、一気に興味がなくなってしまいそこから派生していくさまざまな展開への進展に繋がらず、技が決まらなくても、その理由を分析し、それに対して現在出来ることを、ジックリとおこなう稽古が大切であり、またそれに集中できる稽古相手との出会いも重要である。今年に入って、私との個人稽古を希望される方が現在まで2名の方とご縁があり、互いに武術に対し真剣に向き合う貴重な時間でもある。ここでは、楽しくやるという意味合いが表面的でなくもっと深い部分になり、私が望んでいた緊張感のともなう質の高い稽古でなければならないと思っている。

 18時30分から槍術稽古に入り、S氏とともに全八手のうちの、七手目と八手目をおこなった。この中で、昔おこなっていた槍術稽古では、技が決まるように、打太刀の動きが決まっていたのであるが、今の稽古では、やり難いがそれが打太刀の自然な反応である場合、それに対応出来るように、仕太刀が動きを研究しておこなっている。出来なくとも、身体に経験があれば、それに対応した動きが生まれてくる。これはまさしく先に述べた体術稽古にも当てはまるだろう。したがって私も、縁あってこの稽古環境を頂けたため、体術稽古に関する経験値を、失敗から積み重ねていこうと思う。そのためには私にとっての打破しなければならない状況設定が必要であろう。

 19時30分からは、先週に続きN氏が参加。抜刀術の修行を希望されていたが、杖の稽古にものめり込んでいるようで、まずは、握り締めない、身体がブレないための、手之内や脚足の使い方をおこなっていただく。S氏には抜刀と納刀の稽古を、N氏には杖の稽古をおこなっていただき、個人稽古ではなく、少人数集中稽古となってしまったが、互いに打太刀や仕太刀をおこない、私がその両方を見るというメリットもある。

 あっという間に時間が過ぎ、21時45分に稽古を切り上げた。私は4時間、S氏は私が「まだやりたかったら続けていただいて良いですよ」と言ったので、最後まで3時間半の稽古となり、頬のこけたなかなかイイ顔になっていた。それにしてもN氏もそうであるが、一呼吸おきましょうかと言っても水分を補給する程度で休まない。まあそれだけ、私も優しい稽古に慣れてしまっているせいかもしれないが、キツければ身になるものでもないので、その辺りは、その時の判断に身を委ねたい。

 技を身につけるというのは、私自身もそうであるが、身近なチョットしたところに重要なヒントが隠されており、その部分をどうやって見つけていくかということが、なかなか上手くいかないことへの不満や、マンネリにならないための、今の自分に出来ることであるのだと思う。情熱の炎が燃え続けていられるためにも、自身と向き合い工夫し、日常生活に少しでも応用出来る部分を見つけ取捨選択し、無駄を省いた効率の良いサイクルの質を高めていければ、その炎を中心に、良い連鎖が続いていくのではないだろうか。 それは、私自身の今後の体術稽古における経験の活かし方へのヒントでもあり、また、生きていく中でのこれまでの武術稽古からなる経験の活かし方でもある。


2014-05-20(Tue)
 

舞台観劇~ gold castle 殺陣&剣術スクール

 以前、出張殺陣&剣術指導をおこなった『演劇集団しんふる』さんの集団による初めての舞台公演を観に行ってきた。私自身、昔初めて人前でお金を頂いてお芝居をした公演を思い出した。私の場合初めての演技の経験は運良く、映画のワンシーンであったが、その後、大阪にある俳優養成所で知り合った仲間四人で初めての舞台を経験した。確かお客さんは20人位だったと思う。

 その時の私の舞台と比べて、今日の舞台は面白くて、皆さんの一生懸命さが情熱とともにフレッシュに伝わってくるのであった。私は劇団に所属したことはないが、いろんな劇団のプロデュース公演などに出演させていただいたこともあり、いろんな役者さんを見てきたつもりである。さまざまなタイプの人がいる世界ではあるが、それは役者に限らずどんな世界でも同様に、人が集まればいろんな人が集まるように、慣れれば慣れるほど失うものもあるだろう。今日の舞台を観て、私自身、武術における気持ちの持ち方、また、人に伝える思いなど、失っているものがないか点検させられたのであった。

 舞台の幕が下り、出張指導で集中的に手を付けた、役者さんが真っ先に客席の最後列に座っている私たちの所へ来て挨拶をされ、嬉しい気持ちとともに、僅か一瞬のシーンのために、しかも刀を持っているという設定で、現実には何も持たずに刀を振るという芝居上の設定のために、実際の刀の扱い方を身に付けておかなければならないという意識の高さを感じ、私共を調べ依頼を受けたので、仕事を請け負ったのである。僅か2時間の指導であったが、狭い舞台上と、芝居上の「間」の問題などから、私共が付けた手とは変わっていた部分があったが、鞘を前に出してからの鞘引きや、撃たれた際の、膝を抜いての沈み込みなど、移動の際の歩数も含めて、抑えるべき部分は抑えてあった。

 舞台の料金設定や、公演時間など色々と大変な部分があったと思うが、非常に好感がもてるものである。いろんなタイプの劇団があるが、純粋に良いものを見せるために稽古し、その稽古時間の量はお客さんに対する誠意でもあり、高い完成度を求め、そこに向かってもがき苦しみ、追い込んだ中から生まれたものを、出していく。こうやって書いていて思うが、全く私がおこなっている武術稽古そのものである。

 そんな武術稽古として、夜からgold castle 殺陣&剣術スクールの講習であるが、それまで2時間ほど時間が空いていたので、近くのマクドナルドで時間を潰した。さまざまに考え事をする時間となったが、人生観や、社会に対する自身の立場、そして自分で選んだ生き方、それが矛盾しないでいることが、現在の活動に対する道標であり、ブレない指針となり、いずれ迎えるであろう死というものに対する覚悟ではないだろうか。これは皆、どこかで自覚せざるを得ない現実問題として迫ってくることであるが、それを何時気づき、常に現れている光と影の儚さのなかで、覚悟が必要になってくる。

 さて、久しぶりとなる戸越体育館での講習は、予想を下回る12名の参加であった。以前であれば必死に力んで指導していたが、このところ15名を超える参加人数のなかでおこなっていたため、なんともやりやすく感じていた自分に驚いたのであった。今日は流れの中で少し生徒さん達を遊ばせる時間をつくり、今日で30回目の講習であったが、かつてないほどの盛り上がりであった。今日の剣術クラスは、武道具を一切使わない、股関節の可動域を使えるようにするための体操や、膝の抜きを誰でも体験出来るようになるちょっとした遊び、そして自身と相手の身体を繋ぐ力の通り道を探る稽古など、かなり武術的要素の強い講習であったと思う。

 これは、開講して間もない頃よく書いていたことだが、このスクールの空間というのを大切にしたいと常々考えており、これは生徒さん達とともに作り上げていくものであると思っている。この気持ちはgold castle開講前からもっとも重要視していた部分である。いろいろな社会の出来事や、自身の働く職場、周囲の人間関係、生きていくなかで、関わらざるを得ないものに対するストレスや不満は、誰かが甘い汁を吸っている限り、その犠牲は大なり小なり払わせられる仕組みとなっているのだが、自分が自分が、という思いを変えていくことで、多くの関わる人達が、幸せな気持ちでまわっていくのではないだろうか。書いていて気が付いたが、そういう環境を強く求めることに、私はそういう場所を自分でつくろうとしているのだと思う。難しいことも言わず、大きな思想なども持ちこまず、身体を通じて、純粋に自身の身体と相手とのコミュニケーションをはかり、そういったものの中から、礼儀というものが自然に出てくるものだと思っている。

 ご婦人との集中稽古では、今日は剣術クラスでも道具を使わずにおこなうものであったため、ご婦人も皆とともに参加され、開講してからもっとも参加されているご婦人は、いつもは剣術クラスの時間は見学されており、そのため、殺陣クラスの時間に、リハビリの一環として剣術の集中稽古をおこなっている。

 そのためかなり身体も動くようになり、まだ骨盤角度による重心操作に悩んでいるが、そういった身体の問題点を考える感覚が芽生えていることが素晴らしい進展である。直ぐに動きが良くなっていくのは元々の姿勢の良さとセンスだと思うが、いつもおこなっている動きのなかに、まだまだ気づいて直さなければならない部分があり、それは料理に例えて言うなら、調理器具と材料は分かってきているのだが、目的は美味しい料理を作り上げなければならず、段取りもある程度出来てきているが、それらの、丁度よいタイミングがまだまだ出来てなく、美味しい食材が美味しく調理できる、タイミングを見つけていかなければならない、その合間にまだまだ気がついてない、細かい隠し味もあり、今後は星三つを目指して細かい部分に興味が向いてくるといいだろう。

 8歳の男の子も良く頑張ってついて来ている。大人たちに混ざって一緒におこなうのは大変だと思うが、こういった環境を子どもに与える親御さんの理解は素晴らしいと思う。実際に、大人たちと同様に甘えることなく励んでいる。私も小さな子どもに武術を指導するというのが、将来の目標でもあり、かなり先になるとは思うがそういった環境を整えたいと思っている。今は、技術を強制的に身につけさせるよりも、大人達と混じり、その空間の中で自然に学び得られる気持ちの方が大事であると思う。そのため、隣に付き添っているお父さんが、シッカリ身につけていただき、家でジックリと教えていただければ、両方が伸びて、かつそれだけではない良い影響もあると思う。

 最近はだんだんと記事が長くなってしまっている。長く書こうという気持ちは無く、さっさと寝てしまわなければ明日、と言うより今日が心配である。現在、小鳥達が目覚め鳴き声が賑やかになってきた。時刻は4時30分になろうとしている。カーテンを少しあけるとほのかに明るくなってきている。どうしてこんなに時間が経つのが早いのか信じられないが、さすがに今日も長時間稽古が予定されており、その前に幾つか所用をこなさなければならないので、こうしてダラダラと書くのも止めて布団に飛び込まなければならない。



 近日中ホームページに、gold castle 殺陣&剣術スクールのホームページに6月の講習日程を記載いたします。6月は後半から昼の部も新たに追加いたしますので、夜の時間に参加出来ない方は、お昼からでも参加出来ます。また、参加人数も増えて来ましたので、昼と夜に分散することで、一人一人に丁寧に指導する時間も掛けられます。また、昼と夜の、両方を参加される方も歓迎いたします。その際には、月の合計講習回数が、4回を超えた場合、1回ごとに月謝プラス1.000円とさせていただきます。

 今週5月24日(土) 18時30分~19時30分 イオン葛西店で私がおこなう剣術教室の体験会をおこないます。参加費用は、1.080円(税込)です。武道具の貸し出しもおこなっておりますので、興味のある方はイオンカルチャークラブこちらへご連絡ください。体験会の場合はお電話での連絡の方が分かり易いかと思います。電話番号は03-5679-6091(受付時間9:00~20:00)です。電話番号のお間違えの無いようにお願いいたします。


2014-05-19(Mon)
 

ポルトガル武術稽古珍道中⑦                               2009.12.4~2009.12.14(全十一回)

第七回

 2009年4月26日に武術稽古(一般的に古武術と言われるもの)を始めてから、現在このブログを記している時点で5年と20日が過ぎたが、それまでにいろいろな出会いと、経験をさせていただいた。もちろんこれからも多くの人と出会い、いろいろなものを経験し糧となるように日々を生きていかなければならない。

 2009年のとある日、高田馬場の武道場で当時武術を学んでいたS師範が現れるなり突然、「金山君、ポルトガルに一緒に行かないか?」との誘いがあり、私も直ぐに「はい、行きます。」と答え、直ぐにチケットを予約したりして、即決でポルトガルに武術稽古へ行く事となったのである。S師範はポルトガルなどに数年間滞在し、武術指導をされていたこともあり、語学の問題も含め、私はただ着いて行くだけ(本を買って勉強しながらでしたが)というありがたい旅行となった。 

 2009年12月4日~2009年12月14日の10日間、武術稽古を始めて8ヶ月足らずの私が無謀にも、ポルトガルでの稽古生、つまりは先輩達との稽古や、スタジオ撮影等をおこなうために向かったのである。

 今回、そのポルトガル滞在時に毎晩ノートに書いていた日記を久しぶりに目にすることとなり、懐かしさとともに、現在の私の環境の変化と心境から、客観的に読めるものであったため、武術を始めて日が浅い私がどのように感じていたかを、当時の稽古内容とともにこのブログに記していきたいと思う。今回はその第七回目であるが、別の記事などを書きながら、合間をみて全十一回を記していく予定である。私自身どのようなことを書いていたのか忘れてしまっているので、今回ノートを見ながら多少の修正を入れつつ原文に近いものを記したいと思う。

 ※(カテゴリにある武術稽古の旅から前回までの記載を一括して見られます。)





【2009年12月10日】

 ポルトガル7日目

 深夜のハイウェイをひたすらに、カルロスの運転するクルマの後部座席に乗ってスペインへ向かっている。

 途中何度もサービスエリアで休憩をとりながら、片道約600㎞の長距離ドライブである。真っ暗で直線の続く道を平均時速120㎞/hで走行しているが、追い越し車線から追い抜いてゆくクルマが多いのには驚く。コチラはみんな飛ばします。

 満天の星空の下、真っ暗なハイウェイを運転しているカルロス、助手席にS師範、後部座席に私が乗っており、たまに聞こえるポルトガル語のカーナビの女性の声が、外国に来ていることを感じさせる。とにかく星空が綺麗である。東京都内の1000倍は綺麗ではないだろうか。私の実家の北九州の門司も綺麗だが、それ以上である。後部座席から見上げる星空に何度も流れ星を見ることができた。人が優しく、食べ物も美味しく、星空はプラネタリウムのように美しく、いや迫力はプラネタリウム以上だろう。人口もほどほどに、人々が毎日出会う中で、毎度毎度、身内や友人知人に対し、その日の出会いと別れを大事にしていたように感じた。それが自然にあたりまえのようにおこなわれていて、背格好もあまり変わらないこの国で、気候も大差なく、サンタレンの田舎町に居ると、どこか日本の田舎に来ているように錯覚してしまう。東京で生活している私にとって、知らず知らずのうちに見るべきもののピントがズレてしまったのではないかと考えさせられた。

 ポルトガルを抜けスペイン(エスパーニャ)に入る。ここで時差が1時間早くなる。そしていよいよGPSを頼りにしてきたマドリード郊外にあるCINTURON NEGROの社長の事務所&スタジオに到着。時刻は9:00頃、ポルトガルに比べスペインは大きい。見渡すかぎりの地平線と綺麗な空は、さすがに外国に来ていることを感じさせられてしまう。

 9時間のドライブにはさすがに疲れたが、私にとって初めての演武撮影である。丘の上の高級住宅街にある事務所内で、社長のアレフレッド氏を待ちながらスタジオを確認し準備に入る。

 そしていよいよ撮影に入る。S師範と私で裏太刀10手と相心組太刀5手、S師範とカルロスで実戦組太刀9手、カルロスと私で合戦組太刀10手を撮影した。終了後、写真撮影のためアレフレッド氏自らシャッターを切る。いろいろ写真を撮った中で、私は真剣を抜かせてもらえることが出来た。先日カルロスの部屋で触らせてもらったのが初めてであったのだが、帯刀して抜刀するのは今日が初めてであった。カメラの前で「巴抜き」「抜付け」※(現、懐月)「鯰起こし」「」祓い太刀をおこなった。刀の重さは、普段使っているものとほとんど変わらないので違和感なく出来た。

 全ての撮影が終了し、近くにあるレストランへとアレフレッド氏に招待していただく。そこで出てきたもの凄く大きなステーキに驚く。失礼の無いようになんとか完食出来た。S師範はあまり語らないが、海外、特にヨーロッパでは昔から雑誌やDVDなど特集を出しており、その道ではチョットした有名人でもある。(今にして思えば海外、ヨーロッパ圏やブラジルなどでそれぞれにお弟子さん達がいて、アメリカの超有名アーティストからもオファーがあったり、僅か二年と四ヶ月の期間であったが、週2~3日ほぼマンツーマンで稽古が出来たのは、大きな財産であり、そのS師範の剣術は松聲館初期の技法でもある。現在私は、甲野善紀先生より松聲館剣術技法研究員と名乗ることを了承されており、最新の松聲館の剣術にも触れることが出来ている。このS師範より頂いた、松聲館初期の剣術、抜刀術、杖術、や鹿島神流の基本太刀、組太刀など、現在の私もS師範に学んでいた頃と比べて大きく変わってしまったが、ベースとなる技法をいただいたことはとてもありがたいことであり、剣術というものに関して私は不思議な流れというか縁を感じている。)

 帰りの時間もあるため、早々にアレフレッド氏と握手を交わしてクルマに乗り込んだ。さあ、これからまた600㎞、9時間のドライブである。撮影も無事に終わり緊張が抜けたのか、帰りの車中はドット疲れが出てしまい、カルロスには申し訳ないがまぶたが持ち上がらなくなってしまった。そんな中、突然視界が見えなくなり辺り一面真っ白な霧に覆われてしまった。そんな中でもカルロスはハイウェイをブッ飛ばしている。その恐怖に眠気もブッ飛び、カルロスを信用するより仕方がない。途中何度かサービスエリアを探しながら、23:00頃に無事にポルトガルのサンタレンに帰り着いたのである。なにより、往復1200㎞を一人で運転し続けたカルロスの体力と人柄に強く敬服したのである。

 
 ≪次回2009年12月11日につづく≫
 




スペインに向けてハイウェイで給油中のカルロス
  スペインに向けてハイウェイで給油中のカルロス


スペインの夜明け①
        スペインの夜明け①


スペインの夜明け②
        スペインの夜明け②


スペインの夜明け③
        スペインの夜明け③


CINTURON NEGROの事務所から見えるスペインの朝
     事務所から見えるスペインの朝


CINTURON NEGROの撮影スタジオ
    CINTURON NEGROの撮影スタジオ


アレフレッド氏からご馳走になった巨大ステーキ
  アレフレッド氏からご馳走になった巨大ステーキ


車窓から見るマドリードの景色
     車窓から見るマドリードの景色


突然の濃霧①
          突然の濃霧①


突然の濃霧②
          突然の濃霧②





 前回のポルトガル珍道中⑥から一ヶ月も更新期間が経ってしまった。このままだと、全11回終える頃には秋になっているかも知れない。武術稽古や武術指導が以前に比べ忙しくなってきたのはいいことであるが、もう少し自分の時間を使えるようにバランスをシフトしていかなければならないと思っている。今回のスペインでの撮影は、忘れられない出来事の一つとなったが、当時の日記に書き記していない思い出などもたくさんあり、また、掲載していない写真もたくさんある。こうして日記に書いていると、果たしてどこが珍道中なのかと思ってしまうが、そこはS師範のキャラクターや、その行動によるところが大きく、この後にも記すが、線路を渡ってホームを駆け上がり電車に乗ったり、車内で本物のピストルをオモチャと勘違いして持たせてもらったり、毎日がいろいろで良き思い出となっている。今の私に、海外でこのように過ごすことは到底出来ないし、あらためて凄いパワーのある方だったと思うのである。


2014-05-17(Sat)
 

気分上々な一日

 今日は諸々の予定をこなし有意義に過ごすことが出来た。そう感じられたのは、一つ一つの用件で気分が晴れることが多かったからである。まずは、一ヶ月ほど前から調子の悪い首の鈍痛を診てもらいに、古くからお世話になっている整骨院に行って来た。ここの先生の手の感覚と技術の凄さには全幅の信頼を寄せている。とにかく触れた瞬間に、躊躇なくピンポイントで指を押し当てていく。昔、無茶な抜刀を繰り返し腰を痛めた時は、先生いわく、「重症ですよ。」と言われた際の治療は、ジワジワと指で骨を調整していく治療の激痛に現実逃避したくなるような、だが受け入れなければならない激痛に絶え、眠れなかった腰の痛みが、2~3回の治療で消えたのには驚いた記憶がある。その時は完治まで一ヶ月間掛かったが、歩くことも大変であったため、もう身体を動かすことは出来ないかもしれないと思ったりもしたのであった。

 今回、首の治療の際に、昨年の10月8日に左大胸筋肉離れを起こし、先月近所の整形外科に行き、診てもらった際に、「ああ、大胸筋断裂ですね。自然に元には戻りませんが、手術して繋げることは出来ます。期間が経ってますから、突っ張ったり違和感が出るかもしれませんね。紹介状書きましょうか?」というその整形外科の先生の言葉に、「いえ、大丈夫です。」と私は断った。考えてみれば、同じこの病院で肉離れを起こして間もない頃に診てもらったときには「手術はしないですよ。とにかく安静にするしかありません。」と当たりまえのように言われたのであったが、よくよく考えてみれば、実にいいかげんな診察であったかということだろう。しかし、大胸筋断裂と言った先生の診察もなんだか微妙な感じであったため、私自身受け入れてない部分もある反面、「まあ、剣術をおこなうにあたり全く問題ないので身体にメスを入れるよりはこのままの方がいいだろう。」と受け入れた部分もあった。

 そんな事があって久しぶりの整骨院で、まあ、ダメもとで聞いてみようと、未だ元に戻っていない左大胸筋についても尋ねてみたところ、「どういう風にしたら痛みが出るの?」と聞かれ「まあ、痛くはないのですがこうすれば突っ張る感じがして」というと、直ぐに先生が「ああ、肩甲骨がズレたんだ。」となんの躊躇もなく断定し、私の予想としては「ああ、それは元には戻らないねえ。」と冷たくあしらわれることを覚悟していただけに、やはり、少しずつではあるが回復してきている気がしていたのは確かであったと期待が持てたのである。治療後もう一度「ある程度のところまで良くなりますか?」と聞いてみたところ「ほおっておいたから、元に戻るまで時間はかかるよ。まあ少しは断裂してると思うけど。」という答えに、ああ、元に戻るのか・・・・・・という希望が見えたのである。しかし、現在でも剣術、杖術、抜刀術、槍術に関しては全く問題がないので(だから重症ではなかったのか)このままでもいいと思っている。・・・・・・それにしても、紹介状を書いてもらって手術していたらどれだけ後悔しただろうか・・・・・・病院はあまり行きたくないが特にその病院へは二度と行く事はないだろう。

 次にNTTドコモへ行き、今話題となっているカケホーダイについて聞きに行って来た。私の場合13年間ドコモを使用しているため、ファミリー割引などで基本料金が半額となっているが、このカケホーダイでは、さらに安く私のこれまでの使用状況を予測すると、カケホーダイに切り替えた場合、月々の料金が3.000円と数百円程度で済むことになり、何度も確認したがそのようである。私の場合僅かなメールと、通話が主なので、パケホーダイに入る必要もなく、これは通話のみの携帯電話ユーザーにはかなりオススメではないかと思う。

 気分が上がったところで、夕方に髪を切るための予約電話を入れ、それまでに東急ハンズへ行き、朴歯の高下駄の修理をおこなうための道具を探しに行って来た。私の場合、右足側が外側にかなり片減りするので、左右逆に履いてもバランスがとれないところまで来てしまっていた。まず捜し求めていたのは、朴歯に貼り付ける革であった。近所の金物屋に行ったところ、昼間に真っ暗な店内で、筋肉質な体の大きい店主が「ウチには革なんか置いてないねえ。靴屋さんに行ったら?」という全く相手にされない状況で、それでも家から10分は歩いて来たので、自分の目で店内を見て回ったが、どうにも無いのと、真っ暗な誰もいない店の中央で筋肉質の店主のなぜだか分からないが、早く帰ってくれと言わんばかりの雰囲気が、「このお店はどうやって成り立っているのだろうか・・・?」と私は思いながら店を後にした。
 
 そんなこともあって夕方前にハンズへと行ったのだが、まずは木材&石工用の棒ヤスリ(粒度#40)、次に接着剤(ボンドG17)そして捜し求めていた厚手のシッカリとした革が見つかった!おそらくこの革は雪駄などの底にも踵の部分に使用されているものもあると思う。気分上々に表参道へ行き、古くから通っている店で髪を切ってもらい、サッパリしたところでさっそく家に帰って、下駄の補修に取り掛かかる。

 
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  特に前側の歯が片減りがひどく、そのため木がめくれた様になってしまう。まずこの部分を粗めの棒ヤスリでゴリゴリと削ったのである。手でムシろうとしてもなかなか取れないが、棒ヤスリを使えば訳も無く簡単に取り除くことが出来た。

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 棒ヤスリで仕上げたのち、紙ヤスリの粗目で整え、最後に細かい目で仕上げた。木材にヤスリをかけるのは何とも心が落ち着き心地良いものである。

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 写真で見ると片減りによる傾きが一目瞭然。電車内で立つのに、稽古にはなるが逆に癖がつき姿勢を崩しそうである。

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 補修後、これも一目瞭然である。 試し履きするもガタつきがなく気分上々!

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 思っていたより簡単に補修が出来たので、今後は定期的にやろう。しかし、モノを直すと愛着が沸くと言うが、自分の手を煩わせたモノは、気もちが入るというか見え方が変わってくるような感じがする。このまま重りを乗せて24時間置いておくが、耐久性がどの程度なのか少々心配でもある。

 今日一日は、ふだんと違う時間の過ごし方ができ多いに気分転換になった。なんにせよ外に出て刺激を受けるということは、良くも悪くも予想外の展開になることで、生きていることの楽しさや苦しさを実感し、前に進み続けていけるのであろう。とにかく、どんな状況になろうとも、なんとかして進まなくてはならない。どう納得し、どう楽しめるか。時間はいろんな環境を運んでくる。さあ、明日だ!


2014-05-16(Fri)
 

高田馬場 五時間稽古

 本日は、17時より新しく私の元へ来られたN氏との個人稽古をおこなった。先日このブログのお問い合わせより申し込みを受け、今日の初稽古となった。なんでも、抜刀術で検索していたところに私の動画が目に留まり、以前から持ち続けていた武術への関心と、介護など今後に繋がる身体の使い方を学びたいとして参加いただいた。介護に関しては、古武術介護の岡田慎一郎さんが有名であり、私など素人であるが剣術における身体の使い方を自身で理解できるようになると、介護への応用も早いものと思われる。

 しかし、この半年間での私の環境は変わり始めている。昨年の神社での演武動画の撮影後、スクールを立ち上げ、半年を過ぎて体験参加者を含めると現時点で20名を超えている状況である。その他、昨年秋に動画を見て広告代理店の方から、このブログのお問い合わせに連絡が入り、ある企業の商品モデルとしてお話をいただいたりもした。また、動画の影響でスクールに来られた方や、今日のように個人稽古に来られる方との縁も生まれた。その他には、イオンカルチャークラブで剣術教室をおこなうことになり、3月にはミニステージで演武をおこなった。先月は、ある劇団の方から殺陣の依頼があり、初めての出張指導もおこなった。6月5日には甲野善紀先生のDVDが発売されその中で受けを務めさせていただく経験もした。とにかく、突然連絡が入る日々が続いている。これは私の今までの人生の歩み方からすれば、日々駆け足のような毎日である。だが、今までの分を取り返すかのように、眠る暇を削ってでも、私の人生を私なりに生きていこうと思う。まだまだ走り足りない。

 N氏との個人稽古では、杖術、抜刀術、剣術などおこなった。特に抜刀術に関しては思いが強いように感じるため、もっとも指導する上で難しいこの抜刀術を、どのように伝えることが出来るか、まずは、杖や剣から手之内や身体の使い方を身体で覚えることが重要である。

 今日はこの個人稽古の45分前あたりから、自身の研究稽古をおこなっていた。その中で、杖の打ちに対して発見があった。大まかに言えば、杖の操法は、滑らせる手と、回転させる手の連携プレーであり、杖は押し出すように扱うよりも、ピストルの弾丸のように、常にどちらかに回転しながら突くなり、打つなりをしたほうが、滑らせる側の手にとっても、摩擦抵抗が減少し、かつ回転が軌道を捉え、速く正確な操作となる。これは、僅かな研究稽古時間であったが大きな収穫であった。

 19時からはS氏との個人稽古になり、今日はS氏購入の六尺棒と六尺棒袋をお渡しし、早速槍術稽古に入る。今日は鹿島神流の槍術の型にある「締手落」と「破勝」「入身落」をおこなった。まず、今日の槍術稽古で重要なことに気づいたのであるが、槍における巻き落としと、巻き払いは、基本的な長物の扱いとして木刀で例えるなら左右の袈裟斬りのように、基本であり重要なものである。

 槍の稽古にはまず相手に有利に立つために、位置取りが最重要テーマである。その位置取りのために、型稽古があり、基本となる、巻き落としや巻き払いを身につけなければならない。この位置取りにおいて巻き落としの場合、相手の槍が、互いの正中線に来る前に、相手にとって右側の領域に侵入し、巻き落とさなければ上手くいかない場合が多い。これは、角度的な問題もあり、槍と槍が、カスってしまうのである。したがって、相手の槍が正中線上に達してしまった場合、これを巻き落とそうとすればカスるため、そのまま横へと打ち払うと有効である。しかし、同様に相手の右側の領域に侵入してこれを横に打ち払おうとすると、これもまたカスるのである。そのため、状況に応じて上から下へ円に巻き落とすのか、横へと打ち払うのか対応は変わってくるが、稽古の目的としては、相手の起こりを捉え、有利な位置関係へと、自分の槍を侵入させ、これを巻き落とすのである。そういった意味では「締手落」(しめておとし)は良い稽古になるのである。今日は「入身落」(いりみおとし)の際に、S氏の右肘辺りに痛みが生じてきたため、ここで槍術稽古は終了し、抜刀術稽古に入ったが、この「入身落」は構えの位置関係から有利であり、上手く起こりを捉えれば、これは強烈な威力のある打ち込みになるであろう。その昔S師範と、この「入身落」で樫の六尺棒が折れてしまったことを思い出す。21時過ぎまで個人稽古をおこない、本日は合計5時間の稽古となってしまった。しかし、あっという間に感じるのは不思議である。

 今後六尺棒2本と、杖や木刀、居合い刀、などセットで運搬するのが大変であるが、今日は六尺棒をキャーリーカートに入れ、そのはみ出た部分をとっての部分に古い下げ緒で結び付け、大きなカブトムシのようになった。そのカブトムシの角の部分を引っ張って移動すれば、極めて楽であり、どうして今までやらなかったのかと後悔している。

 現在深夜の2時を過ぎたところである。今日は夏用の作務衣を注文した。夏に向けてもう一つ夏用の袴を用意しておこうかどうか考えているところだが、もう少し様子をみよう。しかし、毎日暑かったり肌寒く感じたりハッキリしない天気である。さあ今夜はもう寝よう!


2014-05-13(Tue)
 

最多人数更新 gold castle 殺陣&剣術スクール

 本日日曜日はgold castle 殺陣&剣術スクールの講習である。今日の参加人数の予想は18名前後であると予想していた通り丁度18名の参加人数となった。

 沢山の生徒さん達が続けられるのは、殺陣の場合、直ぐに斬ったり斬られたりするのではなく、どの現場に行っても、足運びや斬り方から動きの魅せ方を計算し、無駄な動きを廃し、迫力と運動神経に頼るのではなく、明確に動きの意味を学びそのための技術を習得することが身体の使い方として殺陣をおこなうにおいて重要であり、やはりその技術を習得するにはこういった時間をかけておこなう場所が必要である。逆に言えば、時間がない現場や撮影であるがために、技術指導に時間が掛けられず、直ぐに斬ったり斬られたりという動きに入るのかもしれない。この動きの差は稽古を積むほどにあきらかな差がでるものだと思う。

 剣術クラスにおいては、まず私自身が剣術に対しのめり込んでおり、日々成長を願い精進していく中での、鮮度の高い想いを皆さんにも共有して頂くことを念頭におこなっている。まだまだ未熟な私であるが、指導者自身が現役で、言葉だけでなく動きの中で伝えることがもっとも説得力があり、また吸収も早いのである。

 今日の剣術クラスの講習では、3つのグループに分けて、打太刀をつけての杖の稽古をおこなう組と、杖の基本技をおこなう組、そして体験講習の女性3名には納刀稽古をおこなっていただいた。この3つのグループを見回りながら指導していくのは、私としても脳トレになりいい稽古になっている。それにしても皆の覚えの早さには驚かされる。4月から急激に参加人数が増え始め、一人一人に掛ける時間が削られてしまうため、逆に皆、聞き逃してはならない、見逃してはならないという、集中力の高まりが好結果を生んでいるのではないだろうか。また、一人一人にジックリ指導をおこなうと、まだ経験の少ない方は受け身になり過ぎてしまい、自身で考える思考になかなかなりにくいのではないかと思う。しかし、ある程度経験しなければ、自分なりの身体に対する感覚も掴み難いものなので、今は身体に覚えさせることで精一杯だろう。今日の打太刀をつけての杖の「巻き落とし突き」や「巻き払い突き」をおこなったメンバーは講習回数が多いということもあり、自分で動きを考える余裕も出てきたのではないだろうか。早く、この段階まで他の参加者の方々もステップアップしていただきたいと思う。剣術クラスでは、全体のバランスと、現時点での身体の使い方などを見ながら、テーマと新たな技術伝達をおこなってきているが、まだまだ沢山のことがあり、私自身研究稽古に没頭しているので、その伝える内容は増えていくのだが、現時点ではそうなかなか一気に飛躍して指導出来ない部分がある。おそらくこのままパートを分けて、それぞれの進展具合に合わせて引き上げていく手法となるだろう。したがって、皆の技術が上がればそれに応じて講習内容が決まってくる。いつまでも停滞させるような内容であってはならない。

 今日のご婦人の集中稽古では、まず杖の打ち込みを180度、それぞれ手足を合わせて転回しながらおこなうというもの。最近は、体重33㎏のご婦人に強く打ち込むことをおこなっていただき、力でなく姿勢と肩が上がらない手之内の操作で、驚くような強さでの打ち込みが多々あり、姿勢や手之内の操作が上手くいかない時は、分かり易いほど弱い打ちになってしまう。このことからも、筋力に頼らなくとも、姿勢や身体の構造を意識し、自身の身体をコントロールする感覚が養えれば、驚くような強い打ち込みが可能であることが確認出来た。次回は樫の木刀で前回おこなった、私の真っ向斬りを大袈裟から切り割って突き入れる稽古をおこないたい。今日はその他、渋滞で遅れて来られたHさんも、殺陣クラスの時間が残り僅かしかなかったため、ご婦人との集中稽古に加わり、一緒に「横納刀」の稽古をおこなった。

 ご婦人は身体の可動域に制限があるため、当初順手での納刀稽古はおこなわなかったのであるが、これまでの、抜刀稽古や、逆手での納刀の稽古により、肩甲骨周りが以前に比べ動くようになり、今日この順手での「横納刀」に挑戦していただいたのである。私のおこなう納刀稽古は、刀の位置に制限をかけているので、ただ鞘に入れるというものではなく、その刀の位置どおりに扱うためには身体を工夫して動かさなければならず、この工夫が抜刀術の体捌きにもなっているのである。まだまだ甘い部分があるが、ご婦人自身諦めていたこの「横納刀」が出来るようになった!

 この喜びは、何よりもご婦人が一番嬉しかったのではないだろうか。私も、ご婦人の年齢と身体の可動域の制限を考えると、毎回この日記での筆熱が高まってしまうのである。このように、杖や鞘付き木刀などでの抜刀や納刀稽古は、十分にリハビリとして効果があることが判った。私としても、どこかでご要望があれば杖と鞘付きの木刀を持って、「剣術リハビリ教室」としておこないたいものである。

 講習後に、間近に迫った舞台での殺陣の動き方など残って質問される方や、オーディションで見せるための抜刀や納刀の見せ方など、短時間であるが仕事に繋がる具体的なアドバイスなどもおこなったりしている。




 【お知らせ】

 6月22日から日曜日の夜の部に加えて、昼の部も開講いたします。会場により昼の時間が空いてなかった場合は、夕方の時間になる場合もあります。目安の時間は、昼が12時30分~14時30分、夕方が15時30分~17時30分、夜は今までと同じ18時30分~20時30分です。日曜日に2回開催いたします。品川区をメインに考えておりますが、抑えられなかった場合は他の区になる場合もあります。今後も参加人数が増えてくると予想しておりますので、講習の質を落とさないためにも、人数を分散しておこないたいと思います。受講はご都合のよろしい方を選んでいただいて構いません。また、両方受講されても結構です。その場合、月の合計講習回数が4回を超えた場合、1回ごとに御月謝+1.000円とさせていただきます。


2014-05-12(Mon)
 

槍術稽古で芯を練る~巴抜きの進展

 最近はブログを書く時間がなかなか取れず、溜まった疲労を回復させることを優先させ、1時ぐらいに就寝している。だから書ける時にまとめて書かなければ、どんどん次の書かなければならない事が押し寄せてくる。こういう場合ツイッターなどは便利なのかもしれないが、私の場合、常にツイートのことに日々の意識を捉われてしまいかねるので、それが悪いことだと思ってないが、私の場合、器用に扱いかねる気がするので、情報発信源は、このブログと、gold castle 殺陣&剣術スクールのホームページのみである。

 このところの高田馬場における研究稽古は『槍術』が大きな割合を占めてきた。今年の1月からほぼ毎週個人稽古に参加されているS氏とともに先々週より槍術稽古に入った。私が武術稽古を始めて間もない頃、当時のS師範とともに、正月三が日にかけて、S師範の家やその近くの河原で、槍術や薙刀術の集中検討稽古をおこなった忘れぬ記憶が残っている。当時は樫の六尺棒が何度か折れたほど激しい稽古であった。その頃は太い鹿島神流の木刀も何本か折れてしまっていた。

 先日は、S氏とともに槍術の型稽古をおこなった。鹿島神流にある「虚突」「虚突突返」「追込」までをおこなう。一手目の槍合わせにおいて、チョンと合わせるのは次の手への準備になってしまい、本来の技のための誘いや、なんならそのまま突き潰すぐらいのつもりでなければならない。したがって徐々に私の槍合わせは甘く無くなってきた。

 この槍の型稽古は、現在の私の身体の使い方と感覚でどのように以前と変わるのか楽しみでもある。ひとつ進展があったのは、巻き落としや巻き払いの場合、相手の穂先に合わせてしまうと円が大きくなり、一見穂先を打った方がテコの原理から有効に思えたのであるが、動作が大きくなり相手の突きに対し時間が掛かってしまう。さらには、払うこちらの槍が(実際は六尺棒であるが)ヌルっとなめてしまい易くなり、いかんともしがたい。

 そのためには、相手打太刀の槍の真ん中までとはいかないが、穂先よりも奥の辺りに合わせることで、円を小さく速く的確に打ち払うことが可能となる。とにかくこの槍術稽古は、身体が出来るのはもちろん、脚捌き、手之内の連携、相手との間合い、激しい打ち合わせにより芯を練ること、などなど、今後のS氏もそうであるが、私自身の変化も楽しみである。帰りの道中で、S氏がガチンと打ち合った際の左手の痛みが無くなるにはどうすれば良いのか質問されたが、私にとってそれはずいぶん忘れていた感覚であった。武術稽古を始めた当時は、S師範の激しい打ち込みに、手の指の関節が痺れて痛かったのを思い出す。鹿島神流の基本太刀にある、「位太刀」など相手の真っ向を位で斬り割っていくのは、鹿島神流の太い木刀が、その瞬間グニャンと柔らかい感触になり、焦げた匂いがしたものであった。また、当時はムチャなこともしており、S師範と思いっきり互いに袈裟に木刀と木刀をブチ当て、互いの身体の芯を練る稽古をしていた。そのころ私は、示現流も合わせて学んでいたため、「立木打ち」という、ものの5分で左手の小指の付け根辺りの皮が大きく剥げるような激しい打ち込み稽古をおこなっていたせいか、S師範と打ち合っても痺れることはほとんど無くなっていた。S師範が去った後、私が当時の稽古生達と同様の打ち込みをおこなうと、皆手が痺れ苦痛の表情になっていたのを、先日の槍術稽古の帰り道で、S氏との話で思い出したのであった。

 鹿島神流の太い真っ直ぐな木刀で基本太刀も魅力的な稽古であったが、現在はこの槍術稽古で基本太刀と同様に、技術とともに身体の芯を練る稽古にしたいと思っている。

 槍術稽古をおこなうようになったため、いつもの杖術や、抜刀術、剣術稽古に、身体が飢えてきているのを感じる。そのため今日の研究稽古では、その3種をのめり込むようにおこなった。なかでも、抜刀術の『巴抜き』に大きな進展があった。これは長年の思い込みが大きな障害となっていたことが大きな理由である。それは、この巴抜きでは、初動における、斬り上げのエネルギーを活かしたまま刀を翻し、切り下ろしに繋がるのであるが、どうもシックリこないため、右手首の故障もあったため、この抜刀をあまり稽古することは無かった。だが、右手首の回復とともに、久しぶりに以前のようにおこなってみたところ、なんでこんなに大きく刀を振り上げていたのだろうという違和感に襲われ、そこがもっとも重要な部分だという思い込みが、実は問題の親玉だったのである。

 それに気づいたのは、重い木刀での無拍子を意識した小袈裟斬りと大袈裟斬りの稽古を、剣術稽古の単純にして最も重要な部分と位置づけて稽古してきたので、この抜刀術の「巴抜き」において、斬りの軌道の違和感に気がついたのだと思う。斬り上げの軌道を小さくし、右から左へと、柄を持ち替える際の高さが、以前は頭上であったが、今日の感覚では顎下辺りが最適であった。それにともない、腕が身体からあまり離れないため、体幹部の働きが使え、振りは小さくともエネルギーは大きい。そして一番シックリしたのは、ソ之字立ちで足幅も現在の倍はあった構えを廃したことで、上体と下体とのバランスが崩れていたのであるが、今日の腕を小さく「右で斬り上げ、左だけで斬り下ろす」ことが、右手を外して最後は左手一本でスコンと斬り下ろすことが詰まり無く抜けた感覚の大きな要因であった。この新しい「巴抜き」の操法であれば、右手の手首を故障する事も無いだろう。故障は辛いが、故障するにはなんらかの無理な有効でない身体の使い方になってしまっていると思われるので、思い込みを外し、考えをあらためステップアップしていきたいものである。


2014-05-10(Sat)
 

DVD 『甲野善紀 技と術理 2014 内観からの展開』

 2014年6月5日に甲野善紀先生のDVDが発売されます。
 
 昨年に続いて私も受けとして参加しております。武術をおこなうものとして、大変貴重な経験をさせていただきました。すでに予約受付中ということですので、予約購入等希望される方は、『夜間飛行』http://kono.yakan-hiko.com/のこちらの窓口へ、アクセスしてみてください。



2014-05-10(Sat)
 

ゴールデンウィークのgold castle

 ゴールデンウィーク真っ只中である、本日のgold castle 殺陣&剣術スクールでは、新たに女性2名の方が体験講習に来られ、5月に入っても順調に問い合わせは続いている状況である。このまま行くと、人数が多すぎてそれぞれの方への指導時間が足りなくなってしまう恐れがあるため、来月中旬から夜の部以外の時間帯を設けて、昼の部、もしくは夕方の部を新設する予定である。

 本日の剣術クラスの講習は、3つのグループに分ける予定であったが、ゴールデンウィークの影響で参加人数が12名であったため、2つのグループに分け、抜刀術の組と、納刀稽古の組に分け、それぞれの段階に応じた指導をおこなった。

 まず、抜刀術の組では、打太刀が上段に構えた状態から、一歩前に出ながらの真っ向斬りをおこない、仕太刀は、その起こりを捉え「右隅抜き」や「左隅抜き」をおこなった。きょうから初めて互いに打太刀と仕太刀に分かれておこなっていただいたのであるが、この抜刀術稽古では殺陣とは違い、掛け声も無く、刀を振り上げて下ろすことも無く、初めから振り上げた状態から、一歩だけ前に踏み出して真っ向に斬り下ろすのである。殺陣の講習を受けた方にはとまどう部分があると思うが、これが抜刀術稽古の稽古になるものとしての基本的な状況設定である。

 もちろん初めから、起こりの小さい打太刀の打ち込みを捌くのは無理である。したがって、間合いを取りながら一歩だけ踏み込んで刀を振り下ろす、その間合いと、動き出しを相手の力量によって打太刀がどのように、引き出してあげられるかということが大事であり、そのため仕太刀は、安定的にドッシリと構える訳にはいかず、居付かずに自分の中で動き出すまでのコントロールをどのようにつけるかということが、一つのテーマとなり、そのためには、構えの段階でさまざまなことを考えなければならない。鞘の出し方、柄に掛ける手の角度、足裏の接地感とその不安定さの意識、膝と股関節のアソビを取り除く調整、それに関わる重心位置の確認、次に動く動作のための身体全体の動きの役割のイメージ、大まかにそれらの調整をしながら、相手打太刀の、起こりを捉える感覚を養わなければならない。これは、私の場合、見てしまうと見えにくくなってしまうので、あまり見ないように視野におさめておくことが、一点を見すぎたために生じる居付きとなってしまうことが多いため注意が必要である。

 もちろん、これら全てのことをやっていただくのは大変であるため、段階的に間合いや起こりを少しずつ条件を厳しくし、自分の粗を出し、それに対しどう対処することができるか。そこが打太刀と仕太刀が互いに微妙なところでコミュニケーションをはかり、互いを察して技を引き上げていくのであり、これは打太刀にとっても、非常に重要な稽古になるのである。ただ、このスクールでは安全に配慮しているため、間合いは絶対に互いに触れることの無い距離を残しおこなっている。

 納刀稽古組の方には、「横納刀」「縦納刀」「逆手納刀」「逆手回し納刀」をそれぞれおこなっていただいた。初めて参加された方にはまず、帯刀の位置、鯉口の握り方などから入り、アレコレ言う前に、まずは身体を動かしていただき、その中で、改善しやすい部分を修正しながら進んでいく手法をとっている。体験講習期間を終えられた3名の生徒さんには「逆手回し納刀」に取り組んでいただき、あっという間に皆出来るようになったのには驚いた。さらに良くなるためには、姿勢を低く保ち、刀の重さに身体が引っ張られて動けるような感覚が身に付いてくると、より調和の取れた動きになるであろう。この納刀稽古は、私の場合、刀の位置において柄を前に出した際に、刀身を真っ直ぐにしなければならないという条件をつけているため、身体のさまざまな部分が容易にならなくなり、全ての協力をもっておこなわなければならないという身体への意識を体感していただくものであり、この体捌きは抜刀術において同様のものであり、ゆっくりと修正しながら、身体を動かしていくものとして「納刀」というものは、剣術稽古において、重要な位置にあるものと私は思っている。

 ご婦人との集中稽古では、最近は人数が増えてきたため、付きっきりという訳にはいかなくなってしまったが、ご婦人も、一人で判断出来る感覚が身に付き始めて来ているので、最近はある程度なぜ上手くいかないのかということを、気づいていただけるための稽古にしようとも考えている。私が教えて、それをその通りおこなうことも、最初は難しい部分が多いと思うが、ある程度理解が進むようになると、なぜ上手くいかないのかが、自分の中で答えを見つけるかのように上手くいくようになると、今までの答えを教えてもらう理解と違い、自分で解いた答えというのは、本当の意味で理解したということであり、最初はなかなか上手くいかないが、自分の考えたことと、身体の操作反応が上手くいった喜びというのは非常に興奮する喜びでもあり、これは私が学んでいる松聲館の剣術技法の考え方として、己の身体を通じて常に進展していける発想を持ち続けることが、さらなる高みと可能性を純粋に求め続けることで、身体を通じ心も前を見据えたものの考え方に変わるのではないだろうか。このことは自分自身武術稽古を通じて感じてきたことでもあり、現代における武術稽古の意味の一つとしても重要なものであると思っている。

 稽古というのは、自分だけの役割をこなせばいいというのでは、相手が見えず失敗する事も多々あり、相手をシッカリ見据えることで、微妙な部分に気づけるようになり、それは己の身体に対する感じ方も同様であり、その自分の事だけではない繊細なアンテナを張り巡らせることが、武術稽古以外においても、仕事や人間関係等、さまざまな部分において、相手を見て感じることが、自分の動きを高め、本来の問題をクリアにしていけるのではないだろうか。とは言うものの私自身、武術と日常というものをどこまで整合させることが出来るかと常に反省の日々である。打太刀と仕太刀のように、それぞれが目的のために繋がり、能力を引き出せる互いのための自身の技量コントロールが、あらゆる状況下での第一の問題点に目が向き、私欲に捉われず互いの技量を発揮出来ることに喜びが湧けば、世の中の無駄が多いに省かれ効率の良い環境に少しは成るのではないかと思うのである。


2014-05-05(Mon)
 

イオンカルチャークラブ剣術教室体験会Vol.2

 2014年5月24日、土曜日の18時30分~19時30分の間で『剣術教室体験会』を、イオンカルチャークラブ葛西店でおこないます。参加費用は1.080円です。数に限りが御座いますが、武道具や帯の貸し出しもおこなっていますので、運動着をお持ちいただければ大丈夫です。

 体の姿勢や、健康にお悩みの方
 
 運動不足で体力に自身のない方
 
 何か新しく始めようと思われている方

 全く経験が無くても大丈夫です。イオンカルチャークラブの環境を活かしてのびのびと愉しく道具を使って体を動かしていくことを目指しています。リハビリ効果もありますのでお気軽にご連絡ください。

【ご質問やお問い合わせはこちらです】
http://www.aeonculture.jp/products/detail.php?product_id=3746

【体験会お申し込みはこちらからも受け付けております】
03-5679-6091(受付時間9:00~20:00)


2014-05-02(Fri)
 
プロフィール

金山孝之


     金山 孝之
  Takayuki Kanayama


松聲館 剣術技法研究員

金山剣術稽古会主宰

Gold Castle
殺陣&剣術スクール主宰

高齢者のための剣術教室
クラーチ剣術教室講師


――――――――――――――

1975年生まれ
福岡県 北九州市出身
東京都 世田谷区在住

1999年
映画監督中田秀夫氏との出会いにより俳優デビュー。他分野では、マンダムのモデルや舞台のプロデュース公演などの活動をおこなってきた。

2006年
小林照子先生とのご縁から  『 からだ化粧 』のモデルを務める。

2009年
武術の道を志しそれまでの活動を一新し武術稽古と研究に励む。

2011年
武術研究家甲野善紀先生に師事し身体の使い方を研究しながら、『 抜刀術 』『 剣術 』『 杖術 』『 体術 』などの稽古と研究に取り組んでいる。また、先生の書籍、番組撮影、記録映像、その他演武等における打太刀や受けを務めている。

2013年
刀と身体操作の技術向上を目指し裾野を広げるべく
『Gold Castle 殺陣&剣術スクール』を立ち上げる。

2014年
甲野善紀先生より
『 松聲館 剣術技法研究員 』という名称を頂き、自身の経験を活かした指導法を各道場等でおこなっている。
 
高齢者向け住宅にて
『 高齢者のための剣術教室 』をおこなっている。

日信工業株式会社の製品『 SAMURAI BRAKE 』のプロモーション活動をおこなっている

2015年
『 金山剣術稽古会 』を立ち上げ、現代における武術稽古の必要性を、身体と心で学べる場として活動している。

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