一本と二本の遭遇

 それにしても一日を振り返るといろんな出来事があるものだ。現在、深夜の2時近くになり、ようやく全てが終わり解放された心地良い気分である。明日は夕方の稽古まで予定を入れない事にしているので、これから明け方までの僅かな時間が、自分にとってのゆっくりとした流れの時間であり、一週間のうちでもっとも好きな時間でもある。

 今日は、近所のご夫婦と話をする機会があり、私の両親と同じぐらいの年齢のご夫婦であるが、会話のなかで、さいきんとある銭湯に行った際に、一本歯の高下駄を履いた袴姿の人物と銭湯で遭遇し、私も仕事着として、作務衣に二本歯の高下駄を履いているので、その私を引き合いにその一本歯の方と話をされたそうである。どうやら新陰流を使う人物であるらしい。なんでも稽古で帰りが遅くなってしまい、その銭湯に立ち寄ったという。一本歯を履き、遅い時間に銭湯で汗を流すというには、相当な稽古を積んでいるのだろう。私も一本歯は持っているが、最近はずっと二本歯を履いており、一本歯を履いていたのは、とある施設図書館で深夜一人稽古として水天宮まで、最終電車に近い時間に乗って行き、始発電車に近い時間に帰る際には、自宅から施設図書館までの往復は道着姿に一本歯であった。抜刀稽古を集中的におこなった時は、居合い刀一本のみ持ち、深夜の施設図書館で、この場所に居るしかない状況であるため、ふだんと違った集中力が深夜という時間帯とともに高まってきたのを覚えている。この時の抜刀稽古で感じたことは、身体各部の細かい働きを一切考えず、ただ、この位置にこういう形で終わっているというイメージがあるだけで、勝手に身体が動くということを体感した。その時の身体の正確さと速さは、新鮮な感覚であり、身体各部をどう動かさなければならないかということにとらわれ過ぎてしまうと、よくないのだと言う事に気づいた。だが、瞬間的におこなわれる抜刀術で、自分の身体がどのようになっているのか把握出来ていないというのは怖いものである。現在でも、「隅返し」などは、自分の意識よりも速くおこなわれているため、抜刀術のなかでも恐怖感が拭い去れない。

 そのほかにも、手裏剣術の一人稽古のために、同じく最終電車から始発電車までの間に、この施設図書館で棒手裏剣(八角型)を一間から四間の間合いで、計3.300打剣おこなった。深夜の静まり返った図書館内で、打剣の際に、手之内から離れる際の棒手裏剣のシュッという音が、1/4回転で的に刺さるために、この音が二間以上の間合いでおこなうときに参考になった。現在は私の環境も変わりこのような稽古が出来なくなってしまったが、一本歯もたまには履かなければと思う。

 夜からはgold castle 殺陣&剣術スクールの講習に向かうため、大雨と強風の吹き荒れるなか、先日買い揃えた雨具類が役に経つと準備を済ませいざ出発!・・・・・・と、部屋から空を見上げると青空が出ている!今さっきまで雨が降りしきっていたのに、雨対策を準備万端におこなっただけに逆に腹立たしくなるとともに、この日曜日は昨年の10月20日に開講して依頼、2回しか雨に降られていない。さすがに今日はダメかなと思っていただけに、ちょっと笑えてしまった。さらに、講習中外では雷が鳴り雨が降っていたようだが、講習が終わり、外に出てみると雨雲は無く、ピタリと止んでいるのである。天気の気まぐれであるが、どうやらgold castleとは相性がいいようだ。

 今日の講習であるが、殺陣クラスでは、相手をつけての基本稽古がおこなわれており、斬ったり斬られたりする楽しさをみなさん味わっているように感じる。具体的な技術を身につけながらおこなうと楽しさは深くなり、美しい殺陣の動きを楽しみながらみなさんそれぞれ身につけていただけたらと思う。

 ご婦人との抜刀&納刀稽古であるが、これは私の経験からであるが、やはり同じ稽古の繰り返しによる弊害が出始めてきた。つまり、慣れによる、感覚の鈍重化が現れ出している。せっかく覚え始めたことを変えていくのは、残念な部分もあるかも知れないが、身体があきらめを覚え始めるとよくないのである。これは、感覚の新鮮さが必要であり、別の角度から身体の取り扱い方をおこなったほうがいいだろう。

 剣術クラスでは、前回に続いて親子でご参加いただいた。今日子供用に脇差の模擬刀を買ってこられたようであるが、今回は杖術の稽古であったため、残念ながら使うことが出来なかった。しかし、最初から8歳の子どもに模擬刀を扱わせるのは、模擬刀といえども切っ先は十分に刺さるので、まずは、短い木刀で様子をみてからおこないたい。しかし今の時代、危ないからカッターですら触らせない、過保護な大人が多いなかで、このように小さなお子さんに剣術を学ばせたいというご両親の気持ちは、私としても大変嬉しく思う。私が子どものころ(小学校二年生)は、よく包丁を使っていたし、祖父とともに、裏山で鎌を使って草刈などをして、たまに手を切ったりしたものである。しかし、やはり自分が怪我をすることで、始めて心から気が付くこともあり、その怪我を通じていろいろなことを考えられるようになるのではないだろうか。もちろん、怪我することを勧めている訳ではないが、痛みと、予防策を考えることは、武術稽古にも繋がってくると思う。しかし、相手に怪我をさせることは絶対にあってはならない。怪我をした側は数日で痛みは治るだろうが、怪我をさせてしまった側の心の痛みは消えないであろう。そのようなことが無いためにも、それそれが稽古空間を考え、視野を広げることが、さまざまな面において身になるものだと思う。恐怖心は必要であり、恐怖心の克服が技術の習得になるように思う。

 講習後、電車に乗って山手線を降りた際に、目の前に一本歯の高下駄で羽織に袴姿の人物が目に止まった。まるで、時代小説のように、話に出た特徴のある人物が、いま目の前に現れたのである。階段を降りる際にその人物を自然と追い抜き、(一本歯での下り階段は大変である)次の改札まで歩いている際に、後ろからの足音が、一本歯にしては速いのである。まぁ、この人ごみの多い夜の新宿駅の構内で、この確立は何パーセントであろうか・・・次の改札を抜ける際に一旦道具を下ろし、パスモをかざし、通過した時には、今度は私がその人物の真後ろを歩いている。全く意識していないのだが自然とそのような位置関係となり下り階段を下りてゆく。、周囲の人々は確実に同じ仲間だと見ていただろう。私の後ろの若い女性達が、「一個の人と二個の人」と話していたのが耳に入る。偶然にも次の電車のホームも同じであり、各駅と急行で左右に分かれたのだが、互いに特別意識していたわけでもなく、私としては今日の夕方に近所のご夫婦から伺った新陰流の人物ではないかと確信していた。もしかすると、相手もご夫婦との会話の中で私の事を引き合いにどこまで話されたか分からないが、案外特徴から推察していたかもしれない。というふうに、会話も無く互いに通り過ぎただけであったが、今日の天気といい、話に出た人物が新宿駅の人混みのなか目の前に現れたことといい、不思議な一日であった。

 帰宅後、ちょっと気になっていた剣の振り方について検討してみた。左を主として振る際の、左右の感覚がどうも違和感があり、あまり気持ちよくなかったのである。振りの速さはあるものの、感覚として宙ぶらりんの状態に迷いが抜けなかったのであった。だが、自分の中でそうか!と思えることに気がつき、重い木刀が、今までで一番軽く振れたのであった。左を活かすための、右の使いかた。例えるなら、左は表舞台の役者であり、右は左の仕事を陰で支える裏方の役目だと思えば、剣を構えた際の感覚は自分なりに腑に落ちたのであった。だが、右と左の関係性は、まだまだその感覚に時間が掛かるため、なかなか剣が振れない。だが、夢中になれる感覚の追求稽古のひとつであるため、今後の稽古が楽しみである。


2014-03-31(Mon)
 

絵画教室で抜刀

 今日は、前回3月15日におこなった絵画教室の続きで、道着姿に刀を右手に持った状態でモデルをおこなった。道着も袴も正藍染の深い色なので、木炭のみで描くにはたいへん苦労されているようだ。私も絵画モデルはお陰様で今回で四回目となったが、私は今まで、ギャツビーのモデルを2年半おこなったり、美容室や理容室関係の雑誌の表紙を2度務めたことや、「からだ化粧」で小林照子先生に描いていただき作品撮りをおこなったことがある。スチール撮影のモデルと絵画モデルの大きな違いは、ポージングの時間である。スチール撮影の場合、沢山シャッターをきっていく中で、カメラマンとの呼吸でその瞬間を選んでいくのであるが、絵画モデルの場合は、長短はあるが、ポージングの時間が長い。そのため、時間に耐えられるポーズが限定されしまうのである。

 機材を使わず、人間の体のみで作品を生み出す作業は、舞台でのお芝居に近いと思う。編集も無く、一発本番でモノを生み出す作業は、緊張感と真剣さが、あらゆる葛藤の中で刺激され形になってゆく。私は、こういった心の葛藤を表現し形にすることに昔からなぜだか惹かれてしまう。理由は分からないが、納得できない不自由な逃げ場の無い子ども時代に、それを受け入れ心身を疲弊させ続け、ある犠牲と共に人生を歩むことを選択できなかった不器用な反抗心とそういう納得できないことに対する潔癖症とも言える、頑固な性分は、おそらく私に限らず、世間の仕組みのために当てはめられたシステムに対する疑問と不満が、逃げ場の無い子ども時代に心の中に蓄積し、大人になることへの不安と、これからの生き方の決断を迫られるのである。

 39年間を振り返ってみると、けっこういろいろな事を経験してきたと思う。その中で、素晴らしい出会いもあれば、その逆といえる出会いもあった。だが、それらの経験は今に繋がっているし、人を見る判断として無駄にはなっていないと思う。昨日は、携帯電話の操作ミスで、昨年の8月以降のデータが全て消えてしまった。私としては、電話帳はそれほど気にならない程度ですんだが、さまざまに記録してあったメモが消えたことはショックが大きかった。だが、それらは、私自身の心の安心のためのものであり、体と心に記憶されていれば、これから新たに作り出していけばいい。過去に縛られずこれから生み出していくものを、いろいろな方々の力を借りながら実現したい。

 話が逸れてしまったが、言いたいことは、心の葛藤から、人生の選択という決断を迫られ、道を歩んだのなら、自分が選べる生き方をしなければ意味が無いと思うことだ。私が選ぶ最重要条件は、信頼出来る人間である。これは、私がこれまでに経験してきた人生から反面教師として心に刻み込まれたものである。

 話が逸れっぱなしであるが、逸れたまま書き進むのもいいかもしれないと思うが、ここはやはり、今日の出来事で書き記さなければならないことがある。

 私のブログにリンクさせていただいている、この絵画教室で何度もモデルとしてお誘い下さり、いろいろと縁を繋いで下さった、画家であり絵画教室の先生でもある増田佳子さんが、ご主人とともに5月から長野へ引っ越されるということであり、非常に寂しい思いがするのだが、映画監督で作家でもあるご主人とともに自然豊かな長野の地で、お二人力を合わせて良い作品が生まれることを楽しみにしたい。私も、いつまで東京に居るか分からない、他県に移り住むか、外国に行くかもしれない、重要なことは、東京に住むことではなく、安定を求めることでもなく、自分の情熱を捧げられる生き方の出来る環境を自分で選ぶことができるかだ。増田さんご夫妻を心から応援したいと思う。


絵画教室
絵画教室の終了後、アトリエにて幾つか抜刀をおこないました。
そして、前回増田先生に描いていただいた作品を、今日は記念にいただきました。
ありがたく部屋に飾らせていただきます。


2014-03-29(Sat)
 

動画配信 第五弾 『杖術 個人演武 』

 2013年8月13日に収録した杖術の演武映像を配信しました。

 このシリーズで第五弾となる今回は『杖術 個人演武』です。
https://www.youtube.com/watch?v=Rx_J91J5JFw&feature=youtu.be


2014-03-29(Sat)
 

ポルトガル武術稽古珍道中⑤                               2009.12.4~2009.12.14(全十一回)

第五回

 2009年4月26日に武術稽古(一般的に古武術と言われるもの)を始めてから、現在このブログを記している時点で5年足らずであるが、それまでにいろいろな出会いと、経験をさせていただいた。もちろんこれからも多くの人と出会い、いろいろなものを経験し糧となるように日々を生きていかなければならない。

 2009年のとある日、高田馬場の武道場で当時武術を学んでいたS師範が現れるなり突然、「金山君、ポルトガルに一緒に行かないか?」との誘いがあり、私も直ぐに「はい、行きます。」と答え、直ぐにチケットを予約したりして、即決でポルトガルに武術稽古へ行く事となったのである。S師範はポルトガルなどに数年間滞在し、武術指導をされていたこともあり、語学の問題も含め、私はただ着いて行くだけ(本を買って勉強しながらでしたが)というありがたい旅行となった。 

 2009年12月4日~2009年12月14日の10日間、武術稽古を始めて8ヶ月足らずの私が無謀にも、ポルトガルでの稽古生、つまりは先輩達との稽古や、スタジオ撮影等をおこなうために向かったのである。

 今回、そのポルトガル滞在時に毎晩ノートに書いていた日記を久しぶりに目にすることとなり、懐かしさとともに、現在の私の環境の変化と心境から、客観的に読めるものであったため、武術を始めて日が浅い私がどのように感じていたかを、当時の稽古内容とともにこのブログに記していきたいと思う。今回はその第五回目であるが、別の記事などを書きながら、合間をみて全十一回を記していく予定である。私自身どのようなことを書いていたのか忘れてしまっているので、今回ノートを見ながら多少の修正を入れつつ原文に近いものを記したいと思う。

 ※(カテゴリにある武術稽古の旅から前回までの記載を一括して見られます。)





【2009年12月8日】

ポルトガル5日目

 『今日はポルトガルの祝日である聖母懐胎祭の日である。

 朝8時45分にカルロスが車で迎えに来てくれて、S師範と軽くキッチンで朝食をいただき、カルロスがふだん教えている道場へと稽古に向かう。稽古前にカフェに集合し皆でコーヒーを飲む。こちらではみんな本当によくコーヒーを飲むのである。コーヒーといっても日本とは違い、俗に言うエスプレッソのように、小さなカップに一気に飲み干してしまえる程度の分量であり、それに対し砂糖をたくさん入れかき混ぜて飲むというスタイルである。(一杯当時の1ユーロ135円ぐらいだったかと思うが、日本円で40円ぐらいだった記憶がある。味は苦さと甘さが主張しているが、これがなかなか美味しかった。日本では、あの僅かな分量に対しあたりまえのように付いている大きな砂糖の袋は見たことが無い。両端をつまむと真ん中がパカっと割れ、そのまま砂糖を注ぐスタイルにも慣れてきた。)

 さて9時を回ったところで、今日の稽古メンバーであるカルロス、フェルナンド、パティシエ(←職業がパティシエだったため、そのあだ名が定着し、結局本名が分からず・・・)ヒゲの大学の先生(←パティシエ同様本名が分からず・・・)そしてS師範と私の6人で、カルロスに組太刀三十四手×十本をおこない、技を覚えてもらうための集中稽古である。短い日数で言葉も分からない中での三十四手を覚えるのは大変であるが、さすがに、まだ組太刀をやって、四日目であるが、かなり吸収してきているのには驚いた。

 毎回、稽古の合間の休憩時間に沸かしたお茶(今日は紅茶であったが)を皆で飲み、菓子を食べながら輪になって談笑するのはいいなと思った。

 稽古の最後に、ポルトガルに来て初めての抜刀稽古をおこない、「右隅抜き」と「左隅抜き」をおこない、最後に一回「巴抜き」で締めこの日の稽古を終える。

 昼になり、カルロスの空手の弟子であるミゲルの家に行き、ミゲルのお父さんにオーブンで焼いた魚料理をご馳走していただく。網で豪快にサーモンや白身魚を焼いて、新居が出来るまでミゲル邸にソフィアとともに住んでいるカルロスの部屋でいただいた。
 食事はいつも、朝、昼、夜とすべてカルロスの婚約者であるソフィアやカルロスのお母様に食べさせていただき、毎回お腹がパンパンになるまでたくさん作っていただき、感謝してもしきれないほどありがたい気持ちである。もっともっといろいろと上手くなって、たくさんの人々と知り合えて稽古出来たらいいなと思うのである。

 ほんとうに皆さん、優しくて素敵な人達であり、人間的にもいろいろ吸収したいと思う日々を経験している。明日は、いよいよ撮影のためスペインに出発だ。』

 ≪次回2009年12月9日につづく≫







サンタレン道場にて剣術朝稽古
休憩中の風景、左からパティシエ、フェルナンド、
ヒゲの大学の先生、S師範、カルロス


移動中は主にこのスタイル
   カルロスの運転する慣れ親しんだ車内


ミゲル邸にて
ミゲル邸にて愛犬ポッカとオーブンで魚を焼くミゲルのお父さん


サンタレンで空手と剣術を指導しているカルロス
カルロスの部屋は、日本の武道武術を学ぶ書籍など、
一目でその思いの深さが感じ取れる部屋であった


カルロスから空手を学んでいるミゲル
  カルロスに空手を教わっているミゲル





 ポルトガル武術稽古珍道中を記して約半分となった。当初は、もっと早いペースで日記からこちらのブログへと書き移していけると思っていたが、個人の武術研究稽古や、個人稽古指導、スクールでの指導や、カルチャークラブについての動きなど、そのほかにも、武術稽古のみならず人間的成長のためには欠かせない重要な稽古や、細かい手配や整理など、買ってある本がなかなか読めない日々を過ごしている。私の場合、眠って翌日脳が取捨選択してしまう前に、その日のうちに書き記さなければ出てこないものがあるため、睡眠時間を削ってでもなるべく、その日の出来事をその日のうちに書き記すこととしている。

 しかし、思い返してみればたくさん写真を撮っていたものである。これでも選んで掲載しているので、この日記と合わせまるで取材をしてきたかのように感じる。(それにしては幼い文章であるが・・・笑)これは、私の個人的な記録として留めておくつもりであったが、やはり私も武術稽古を通じて人の出会いがあり縁が繋がり、これからもより、広がっていくためにも、人に迷惑のかからない範囲で私の経験した出来事は、不快な思いをしないものであれば公開したいと思っている。

 写真に登場しているS師範も、海外では昔から雑誌やDVDなどに登場しており、今回ポルトガルでおこなった撮影では、EU圏に発行されている雑誌の表紙となった。私もたいへんお世話になったが、過去においても、おそらく現在においてもS師範の数々のエピソードは、漫画の世界と思えるようなスケールの大きさがあり、そのスケールの大きさから、名前を記すことをためらってしまうため、失礼ながらもイニシャルで表記せざるを得ない無礼を申し訳なく思う。

 カルロスとは、帰国してから何度か電話やメールのやりとりをしたことがあるが、いつかまた剣術稽古ができたらと願いは叶うものと信じたい。私より1つか3つ年下だったと思うが、ポルトガル滞在ではほんとうに良くしていただいた。陽気で優しく、リーダーシップがあり、ヤンチャなところも含めナイスガイであった。

 海外との交流は、こうした武道や武術によって、深く通じ合うものがある。日本人や日本の環境を客観的に見ていけるためにも、こうした海外の方との交流は重要である。現在の私の稽古環境では、男性女性、小さな子どもから、シニアの方まで、さまざまな出会いが生まれ、貴重な場として吸収させていただいている。以前私の動画を見て、アイルランドから日本へ出張で来た際に、空港から直接道場に来られた方もいた。これからもどのような縁があって、武術稽古を通じ人生を過ごしていくのか想像もつかないが、武術稽古をおこなう己の心に濁ったものがなければ、これからの出会いも素晴らしいものであると確信している。出会いは突然発生し行動は突然起こる。みな同じ時を過ごしている今、いづれ訪れる出会いは、明日か明後日か、一ヵ月後か一年後か、分からないから感動があり、分からないから頑張れるのだろう。


2014-03-28(Fri)
 

2014年4月 武術稽古日程              (剣術・抜刀術・杖術・体術)

※高田馬場での(研究稽古&個人指導)に関する稽古見学、または参加希望の方はこちらの【 お問い合わせフォーム 】よりご連絡下さい。

※gold castle 殺陣&剣術スクールの詳細や申し込みにつきましては、こちらのホームページをご確認下さい。http://www.tate-ken.com

※イオンカルチャークラブ剣術教室の詳細や申し込みにつきましては、こちらをご確認下さい。http://www.aeonculture.jp/products/detail.php?product_id=3746





4月5日 (土曜日) 18時30分~19時30分 イオン葛西店
              (イオンカルチャークラブ剣術教室)


4月6日 (日曜日) 18時30分~20時30分 品川区総合体育館
              (gold castle 殺陣&剣術スクール)


4月7日 (月曜日) 17時00分~ 高田馬場 (研究稽古&個人指導)


4月11日 (金曜日) 17時00分~ 高田馬場 (研究稽古&個人指導)

 
4月12日 (土曜日) 18時30分~19時30分 イオン葛西店
               (イオンカルチャークラブ剣術教室)                       
      

4月13日 (日曜日) 18時30分~20時30分 品川区総合体育館
               (gold castle 殺陣&剣術スクール)


4月14日 (月曜日) 17時00分~ 高田馬場 (研究稽古&個人指導)


4月18日 (金曜日) 17時00分~ 高田馬場 (研究稽古&個人指導)


4月19日 (土曜日) 18時30分~19時30分 イオン葛西店
               (イオンカルチャークラブ剣術教室)


4月20日 (日曜日) 18時30分~20時30分 スクエア荏原 
                (gold castle 殺陣&剣術スクール)


4月21日 (月曜日) 17時00分~ 高田馬場 (研究稽古&個人指導)                   
            

4月25日 (金曜日) 17時00分~ 高田馬場 (研究稽古&個人指導)


4月26日 (土曜日) 18時30分~19時30分 イオン葛西店
               (イオンカルチャークラブ剣術教室)

    
4月27日 (日曜日) 18時30分~20時30分 品川区総合体育館
               (gold castle 殺陣&剣術スクール)
          




※高田馬場での稽古時間は、17時00分~21時00分の間で調整いたします。
①17:00~19:00 ②18:00~20:00 ③19:00~21:00 いずれかの参加しやすい時間帯でお越し下さい。
前日までには希望日時をメールまたは【お問い合わせフォーム】よりお知らせ下さい。

※高田馬場での稽古参加費は1回2,000円です。
※gold castle 殺陣&剣術スクールにつきましては月謝4,000円(3回まで無料)となっております。
※イオンカルチャークラブ剣術教室では月謝8.640円と別途運営維持費216円/月となっております。武道具類を全く持ってなく、これから始める方のために全てをお任せで揃える場合(杖、木刀、プラスチッック鞘、プラスチック鍔、鍔止めゴム、菖蒲柄武道具袋、居合い帯)初回教材費として10.000円が掛かります。

※稽古場所の詳細や稽古内容、稽古時間のご相談、道具類その他のご質問等につきましてはメールまたは【お問い合わせフォーム】よりお受けいたします。

※都合により日程が変更となる場合がありますので御了承下さい。


2014-03-26(Wed)
 

イオンステージ演武& gold castle 講習

 本日はドーパミンの連続放出により、終始私でない私であったような気もするが、その私も私であるわけであるため、結局のところ私なのである。どうやら、深夜の1時前の現在もまだその余韻は残っているようだ。

 イオン葛西店さんからお話いただいていた、ステージでの演武を本日二回、それぞれ15分間ずつおこなった。
紹介を受けご挨拶とともに、100人位の方の前で、杖術や抜刀術の演武をおこなった。演武が始まる前に、控え室で待機し、本日打太刀をお願いした武道経験者の知人と雑談したり、ステージの袖で待機している間のなんとも言えない懐かしさと高揚感は、今日の演武をおこなうにあたって、予期していなかった感情の変化であった。お客さんがいて、ステージがあって、やるべき内容がある。その空間と生き物である状況をどのように感じ動かしていくか、体がソレを懐かしがっていたことに驚いた。

 とにかく15分間私でない私がよくしゃべったなと思う。勝手にしゃべりだし、自分で「オイ何をしゃべりだしたんだ!」と思いながら、そのしゃべりだした内容の収拾をつけていくという、私が二人いるような感覚であった。だが、これは、ふだんの武術稽古や、gold castle 殺陣&剣術スクール での思いが、どのような場所でも悩むことなく、身体が言葉を発してしまうのだろう。

 第一部での演武は、杖術による身体の姿勢を整える効果や、筋力に頼らない指先や手首の使い方、足も含めた全身で身体をゆっくり動かしておこなうことを、実演を交えながらおこなった。これには会場のお客さんの反応は良かった。続いて、抜刀術をおこない、現在YOUTUBEに配信されているような演武をおこなった。これには、何がどうなっているのか分からないという空気が漂い始め、これは今後の武術の伝え方という点において大いに参考になった。1時間30分の間をおいて、第二部での演武は、同じく杖術をおこない、よりどのような方にでも、身体にとって健康面など非常に効果的であることを、会場のお客さんにどのように伝えることが出来るか、私なりに必死だったように思う。続いて、居合い刀を使っての演武をおこない、控え室で協力いただいた知人と、少々殺陣的なことをやりましょうか?と相談し、斬り終えたあとの納刀の重要性というものをステージで表現できると確信し、ステージ上で、絡み役の知人を斬ったのち、さまざまなバリエーションの納刀を、ダメなやり方なども交えながらおこなった。これには、お客さんの反応もよく拍手をいただいた。

 マイクで喋ったり実演したり、せわしなく動いていた演武であった。だが、今回の経験は私にとって非常に大きなものとなり、身体と脳にインプットされた。

 今回の音響設備まで整った会場で、和楽器による音楽をかけてくださり、司会進行などもろもろ助けていただいたイオンカルチャークラブ葛西店の有川さんには、この場をかりて厚くお礼申し上げます。


2014.3.23 演武 イオン西葛西店にて


2014.3.23 演武(杖)イオン西葛西店にて


 続いて夜からはgold castle 殺陣&剣術スクールの講習をおこなった。今日は、私の剣術仲間でもあるAさんからのご紹介で、Kさん親子が4名参加され、ご主人と8歳の息子さんが剣術クラスを受講された。私にとって子供に剣術を指導することは願ってもないことであるが、まずは、この一時間のうちどれだけ集中できるか、という部分から感じとれるものがあればと思う。子供にとっての一時間は相当長いものであると思う。その中の瞬間でもいいから、真剣になれるものが沸き起こってくれば大きな進展であろう。技術を学ぶことよりも、現時点で重要なことがあり、これは私自身にとっても大変勉強になる課題であるが、ひとつひとつの段階を踏んでいけるように、ひとりの生徒として成長していけることを、私も目標にしたい。

 今回の講習内容は、イオンでの演武でも感じた「納刀」の重要性を踏まえ、自分の身体をいかにコントロールし、縛りのある条件のなか、刀を鞘の中に納めていくかということについてジックリと取り組んでいただいた。

 女性のTさんが受講生のなかで最も納刀の形が綺麗であり、力に頼らず、身体の状況を把握する感覚が優れている要因もあるだろう。もう少し力感が減ってくれば、より一連の流れが活きてくるだろう。これは多くの方にも当てはまることであるが、安心してしまうと、さっさと次に進みたいという意識が表れてしまうことである。その通過してしまいがちな部分をもう少し大事におこなうことが重要である。しかし、出来るようになった部分を楽しくかみしめるように実感することも、意欲の炎を消してしまわないためには大事なので、あまり細かく次から次へと指摘するのは結果として進展の妨げになるだろう。

 次にご婦人の集中指導であるが、今日は納刀について、身体を左に巻き込んでしまう癖がみられたため、右半身が左に引っ張られないことを説明する。これは、左半身の開きによる切っ先が鯉口に入るための身体の使い方の意識からだと思われるが、その部分に意識が集中し、右半身が左に引っ張られるようになり、そのため重心が後ろになり、肩が閉じるようになり、切っ先を鯉口に落とすことが困難な状況に陥ったものと思われる。あらためて、前足側である、右半身に重心を残し、肩が閉じないように、鞘引きをおこない、残り僅かの切っ先の部分を左腰の開き(右半身がくっついてこないように)でおこなうこと。その際に、逆手に持っている柄の親指は柄の上部に乗せ柄頭に向けて伸ばしておくことで、肩が内側に入ってくるのを防いでいる。そして、今後のテーマは、鯉口に切っ先を入れる際に、右腕が上に上がっていかないこと。これは出来ていた時期もあったため、腕が上がらないためにどこを注意すべきか、納刀を成功させることよりも、まずは、この部分を大切にしてみた方がスランプ改善の手掛かりになるだろう。そして、これは私にもいえることだが、やはりその日の調子というのはあって、上手くいく時といかない時があり、上手くいく時はいいのだが、いかない場合は、その日は止めておくことが大事である。だが、何らかの確かな要因があって、出来不出来があるというのは、あらためて、武術稽古の透明感というか、自分と向き合うことについてごまかすことの出来ない稽古法というのは、大切にしなければならないものであると心に留めた。


2014-03-24(Mon)
 

3/29 イオンカルチャークラブ体験講座

 3月29日土曜日の18時30分~19時30分の間、イオンカルチャークラブ葛西店にて剣術教室体験講座をおこないます。4月5日から始まる本講座(月謝8.640円)に向けて、単発での体験講座です。受講料は1.080円となっております。初心者向けに、技術を学びながら体の姿勢を整えたり、ゆっくり全身運動をおこなうことで、肩こりや、冷え性など、肩甲骨や股関節など日常であまり動かさない部分を、道具を使いながら楽しく動かすことによって健康な体へと導いていきます。

 数に限りがございますが、道具も貸し出ししておりますので、動きやすい服装であれば大丈夫ですので、お気軽にご参加ください。詳細はこちらの地図よりご確認ください。

 お申し込みはこちら(←青字をクリック)より承っております。

 ご連絡お待ちしております。


2014-03-22(Sat)
 

感覚と勘

 一昨日の月曜日は、高田馬場で16時45分から17時40分まで、杖術と抜刀術の研究稽古であった。現在のテーマは、重心移動の根本的な見直しと、その使い方を身体に染みこませることにある。これは杖でも抜刀でも、もちろん剣術でも同様で、実感として得るものはあるが、まだまだ考えながら確かめながらであるため、なんとももどかしいものである。

 蹴らずに重心を移動させるには、胴体を傾かせるのだが、そのキッカケは、二転三転変化している。つまり身体の纏まり、構造的な位置がズレる(抜ける)ようでは、蹴る重心移動と、纏まりという部分においては変わらない気がする。それは、下丹田というか、大腿部の付け根辺りが重要で、現在は膝の意識よりも、股関節の意識の方が感覚としては重要視している。だが、股関節というと、人によって感覚的なイメージがちがう為、私自身あくまでも自分の感覚から股関節と思っている。

 抜刀術稽古においては、まだ武術稽古を始めたばかりの頃は、イメージで瞬間的な速さを求めていたが、現在は、あるイメージはあるものの、身体各部への信頼が得られるようになってきたため、その各部分をどのような状態にし、どのように動かすかを、精密におこなおうとしている。結果として速さを求めているのだが、直接的な速さを出そうとして筋力に頼るイメージ的な抜刀は無くなってきたように思う。そのため、今日は調子が悪いとか、出来たことが出来なくなったというようなことはほとんどない。もちろん私なりのレベルのことであるため、次元の違う世界にまだまだ辿りつけずにいることへのもどかしさは常に感じている。

 17時40分からは、Oさんと23日にイオン葛西店でおこなう演武について、打太刀をやってもらいながら動きの確認と、時間配分の確認をおこなった。まぁ、とにかく慣れない事なので、どのようになるのか私自身楽しみながらやってみたいと思う。

 19時から21時までは、S氏への稽古指導である。杖の扱いが少し硬くなってきているので、もう少し柔らかくおこなうこと。終着点を決めてエネルギーを使うと、力みやすく、固まりやすくなってしまう。体の姿勢を意識し、余分な力を使わないことで感覚に目が向き始めるだろう。

 抜刀術では、大きな進展があった。やはり、始めに右腕の力を使わずに抜刀する感覚を身に付けさせることは重要であるということが再確認出来た。

 この抜刀に関しては、人によっては稽古が嫌になるような、地味な感覚の追求があり、そのなかなか出来ない部分に対して、どれほど取り組むことが出来るかという点が進展に向かって大きく作用していると私は思う。出来ない事に対して恥じることもなく、前に進むための手掛かりを見つけようとする目を失わず諦めず、逆に解りやすいもの、直ぐに身につけることが可能なものにしか興味を示さない場合は伸び悩むであろう。運動神経や、器用さというよりも、捉え方という、技にたいして、身体にたいして、教えにたいして、どのように読み取ることが出来るかに差がでてくるのではないだろうか。運動神経に関わらず、年齢に関わらず、その人の生き方から身に付いた、読み取る勘がとくに武術稽古には活きてくるように思う。武道(武術)を通じて、精神を磨き、集中力を高め、礼儀を学ぶというのは、果たして形骸化したものとなっていないだろうか。稽古前稽古後ではどうであるか。そういった時間での意識というものも、武道(武術)稽古には大きく影響し、読み取る勘に作用してくるものだと思う。 

 話が稽古指導からそれてしまったが、一昨日の抜刀稽古でS氏に進展があったということである。やはり個人稽古となると、想像していた以上に進展が早い。私も武術稽古を始めた頃は、S師範からほぼマンツーマンでの指導を週に3日は受けていたので、8ヶ月でポルトガルへ武術稽古と稽古指導、EU圏で発刊される武術雑誌とDVDの撮影をおこなうことが出来たのである。

 私が最近考えた杖の『八連円打』をS氏とおこない、かなりの速いスピードでも対応出来るようになってきた。やはりこの八連円打は、相手をつけておこなった方が圧倒的に身に付きやすいようである。有効な身体の使い方を引き出せる組杖稽古も今後取り入れてもいいだろう。

 本日は、袴の下に履く道着を買いに行ってきた。この一年間の間に、道着(上)3枚、袴3枚、そして今回、道着(下)1枚と必要に応じて増えてきた。そのかわり、洋服というものを全く買わなくなってしまった。道着については、一段落しているので、やはり、何度も書くが袋竹刀と六尺棒をそれぞれ二本ずつ、そして新たな居合い刀が欲しい。最近は毎日そのことを考えていると待ち遠しくなってしまう。


2014-03-19(Wed)
 

穏やかな日々に隠された厳しさという表裏一体の現実

 昨日は、gold castle 殺陣&剣術スクールの講習を戸越体育館でおこなった。いつもは、その日の内にブログに記すのだが、昨日は深夜の1時を過ぎてしまっていたので、初めて翌日に記すこととなった。しかし、すでに0時をまわってしまっている・・・・・・

 昨日の講習では、初めて参加された方が2名来られ、生徒さんのご紹介であったり、ホームページを見て来られたり、少しずつではあるが、人数も増えてきている。体験講習も3回まで無料なので、1回では分からない部分もあるかもしれないので、2回3回と気楽に足を運んでいただきたい。

 女性の生徒さんが2人、自前の武道具袋を作ってきていて、そのデザインのセンスの良さと、武道具に適したサイズと、持ち運びやすさを考えた紐や肩掛けなど、完全に売り物として成り立つレベルの高さに驚いてしまった。 武道具屋で売っている武道具袋も、もっと種類と使い勝手を考えて、いろいろ増やして欲しいところではあるのだが・・・・・・

 私個人としては、現在使っている武道具ケースは丈夫で、木刀や杖など合わせて10数本入るのだが、杖がギリギリなので、あと2㎝長ければ問題は無いのだが、そのため、講習用のラジアタマツの杖は通常の杖より1㎝短めに加工している。それと、ぜいたくを言えば、あともう少し本数が入るように大きめで、デザイン性ももう少し考えてバリエーションを増やして欲しい。黒の無地しかないのはどうかと思う。需要の問題かもしれないが、その点、釣具用のケースは防水加工もされており、長さも杖が余裕をもって納まり、丈夫に出来ていて、釣具用というイメージさえ気にしなければ、もっともオススメな武道具ケースである。値段も比較的リーズナブルである。

 個人稽古でも普段持ち運ぶ武道具は、新刀(藤原豊行)、居合い刀、杖、木刀、小太刀、ユス(イス)の木の木刀などである。さらに稽古指導や、対人稽古となると、模擬刀と杖と木刀が追加され、近々購入予定の袋竹刀2本も加わることになる。これに長物稽古として、六尺棒(約180㎝)2本が加わると、持ち運びもそうだが、稽古時間的にもすべてを持って行くのは大変であろう。六尺棒を購入した際には、槍&薙刀稽古の日として、私が以前作ってまとめてある鹿島神流の槍術や薙刀術、そして甲野先生の槍や薙刀の操法を、あらためて検討しながら長物稽古に明け暮れる日を待ち望んでいるところでもある。

 昨夜の剣術クラスでは、杖の「八連円打」をおこなった。予想通り、皆の反応は「エーっ・・・・・・」という感じであったが、私としても、そんなに突っ走ってむずかしいことをさせるつもりもない。かといって、いつまでも単調な稽古をオートマチックに繰り返すのも、ためにならない。少しずつ出来ていく喜びの連鎖が、武術としての身体の使い方に考えがシフトしていき、動きの質が変わり始めてくるのである。自分のモノにしていくには、どんな世界でも受身で待っていては、年月ばかりが過ぎていき、楽ではあるがいいように使われるだけである。これは私の人生経験からであるが、自分の個性や、活かせるモノを、皆と同じではなく、自分以外に代わりがいない存在にならなければ必要とされないのである。年月を過ぎたときに、待ち続けているのか、それとも芯のあるものを作り上げているのか、穏やかな日々のなかにも、積み重ねると厳しく突き返される現実が潜んでいる。

 1日過ぎるとなかなか講習内容について書き出せずどんどん話がそれていってしまうようだ。昨夜の杖の「八連円打」は、杖を円に使うことで、杖の遠心力でもって手之内の左右の持ち替えが握らずにスムーズにおこなえ、かつ次の打ち込みへの軌道上に乗っているため、そのまま打ち込めるのである。この「八連円打」は、杖の基本的な操法が詰まっているため、(手首の巻き込み、杖を滑らせて扱うこと、左右同じ手と足が連動して動くこと、左右の持ち替えなど)この稽古をおこなうことで飛躍的に杖の扱いは向上するだろう。そして昨日判明したことは、この「八連円打」は相手をつけて2人一組でおこなうと、覚えも早く、杖の軌道もつかめてくることが分かった。その効果は、全員出来たことに証明された。この稽古は「杖の型」稽古とともに、今後相手をつけておこないたい。だが、講習用の杖は、打ち合いには向いていないので、出来れば白樫の杖を購入していただき存分に打ち合える稽古にしたいところではある。

 殺陣クラスがおこなわれている間の、マンツーマンによるご婦人への剣術稽古では、杖の打ち込みから、回収と同時に90度体を向き変え、同時に左右の手を持ち替え、打ち下ろすという稽古をおこなった。次に、90度+90度の180度の向き変わりを、杖の持ち替えとともに、左右それぞれおこなった。これは、以前であれば難しい稽古であったと思われるが、ご婦人の熱心さに合わせ、段階を踏んでおこなってきているので、打ち下ろしから、回収し体を90度向き変え、さらに90度左右の手を持ち替えながら、足を寄せ向き変わり、同じ手と同じ足が出ながら打ち下ろすのである。手のこと、足のこと、今やること、次にやること、などなど、身体が記憶していないと、非常に大変であると思う。しかし、ご婦人はこのところをよくご理解されており、むずかしくてなかなか上手くいかないが、脳が疲れるほど、身体各部を意識し動かすことが重要であると取り組まれている。覚えが早いのは元来の器用さ(三味線をされていた)もあるが、出来ないことに対する勘のよさもあると思われる。

 次に抜刀と納刀であるが、以前は刀が思うように抜けなかったのであるが、現在はピッと抜けるようになってきた。しかし、鯉口から最後切っ先が離れる瞬間にまだ引っ掛かりがある。切っ先が鯉口で引っ掛かる場合は、左半身の開きが甘い場合が多い。足から開いて、膝、腰へと連動して、身体が開いていくことが重要である。この時に、手元を見てしまうと、胸が奥に入り、骨盤が後傾し、重心が後ろ足に掛かってしまうため、左半身の開きが難しくなってしまう。このように目線から、姿勢が崩れ、重心が傾き、刀が抜けないことにも繋がってくるので、上手くいった場合と、上手くいかなかった場合というのは、極めて些細なことが要因としてあることも少なくない。

 抜刀後の袈裟斬りでは、刀の位置関係と、筋力で振ろうとしたことにより、刃筋が通らなかったのだが、修正されよくなった。納刀に関しては、鞘を持つ左手の角度が開いてしまうため、切っ先と鞘の角度が合わせづらくなってしまっている。左手の手首の使い方で、もう少し良くなってくるだろう。もっとも良くなっていたのは、鞘から鍔元へ迎えに行く際に、後ろ足が段階的にではなく、鞘の動きと連動して、スーっと移動できたことである。前足に重心を残せたことで、後ろ足が動きやすくなったからであるが、ご婦人の体でこの進展は私としても嬉しかった。

 講習終了後に、月謝を持ってくるために会社から50分かけて来られたIさんには頭が下がる思いであった。そのため、まだ退館には時間があったので、20分ほど杖の稽古をおこなった。4月から仕事の都合で来られるかどうかということであるが、非常に残念がっておられたので、遅くなっても、講習が終わったあとの20分~30分くらいは時間的にも余裕があるので、見ることは出来るだろう。これからも、他のみなさんにおいてもスケジュールの変動などで来られない場合も出てくるかもしれませんので、その場合はご相談していただければと思います。

 来週は品川区総合体育館でおこないます。スポーツ安全保険についてもご相談に乗りますし、また武道具購入につきましても、直接ご相談いただいた方が分かりやすいかと思います。また、そのほか稽古着など諸々ご相談承ります。


2014-03-18(Tue)
 

ポルトガル武術稽古珍道中④                               2009.12.4~2009.12.14(全十一回)

第四回

 2009年4月26日に武術稽古(一般的に古武術と言われるもの)を始めてから、現在このブログを記している時点で4年と11ヶ月足らずであるが、それまでにいろいろな出会いと、経験をさせていただいた。もちろんこれからも多くの人と出会い、いろいろなものを経験し糧となるように日々を生きていかなければならない。

 2009年のとある日、高田馬場の武道場で当時武術を学んでいたS師範が現れるなり突然、「金山君、ポルトガルに一緒に行かないか?」との誘いがあり、私も直ぐに「はい、行きます。」と答え、直ぐにチケットを予約したりして、即決でポルトガルに武術稽古へ行く事となったのである。S師範はポルトガルなどに数年間滞在し、武術指導をされていたこともあり、語学の問題も含め、私はただ着いて行くだけ(本を買って勉強しながらでしたが)というありがたい旅行となった。 

 2009年12月4日~2009年12月14日の10日間、武術稽古を始めて8ヶ月足らずの私が無謀にも、ポルトガルでの稽古生、つまりは先輩達との稽古や、スタジオ撮影等をおこなうために向かったのである。

 今回、そのポルトガル滞在時に毎晩ノートに書いていた日記を久しぶりに目にすることとなり、懐かしさとともに、現在の私の環境の変化と心境から、客観的に読めるものであったため、武術を始めて日が浅い私がどのように感じていたかを、当時の稽古内容とともにこのブログに記していきたいと思う。今回はその第四回目であるが、別の記事などを書きながら、合間をみて全十一回を記していく予定である。私自身どのようなことを書いていたのか忘れてしまっているので、今回ノートを見ながら多少の修正を入れつつ原文に近いものを記したいと思う。

 ※(カテゴリにある武術稽古の旅から前回までの記載を一括して見られます。)





【2009年12月7日】

ポルトガル4日目

『ポルトガル滞在4日目となり、言葉の不自由ささえなければ、遠い外国に来ているという感じがしなくなり、どこか懐かしいような感覚になっている自分に少々驚いている。しかしそれは、S師範が通訳してくださっているおかげで、スムーズに溶け込めているということなので、語学の大切さが身に染みたのである。

 ようやく快晴の一日となり、まるで3月のような暖かさである。日本とちがって、太陽が照りつけるとかなり日差しが強く、サングラスがないとまぶしいのである。そんななか、平日の今日は朝9時頃S師範と二人で歩いて、カルロスの実家から急な坂道を下って、徒歩20分ほどのところにあるカフェでコーヒーを飲み、次いでもう一杯おかわりしたのち、カフェの目の前にある広場にて中国拳法、形意拳の稽古をおこなう。

 先日、ジョージからいただいた和道流空手の白いTシャツ姿で汗をかきながら、綺麗な広場での稽古はとても気持ちのいいものであった。さすがに、人の目に入りやすい場所なので地元の人々が見ていたり、S師範の知り合いが多く、会うたびに何度も目の前のカフェでコーヒーをごちそうになったり、(かれこれ4回は入っただろう)顔の広さに驚くばかりであった。稽古のほうは、劈拳・鑚拳・崩拳・炮拳・横拳の5種類をおこない、とくに難しかった崩拳(ポン拳)の転換後の動作を集中的に練習した。知恵熱が出そうになったところで終了となったが、身になる稽古となった。(ちなみに私はこのS師範から週に一回マンツーマンで東高円寺にある蚕糸の森公園で週二回の剣術稽古と別に形意拳を学んでいた時期があった。しかし、この場合、形意拳を深く学ぶというより、剣術のための身体を練る稽古としておこなっていた。そのため、なかなかキツイ稽古であり、ある時S師範が5㎏の鉄アレイを買ってきて、両手に合わせて10㎏の鉄アレイを持っての崩拳の稽古をおこなったり、靴は1ヶ月を持たず、それはかなりハードな稽古であった。)

 いったん家に戻り休息したのち、18時30分すぎに近くの稽古場でカルロスが教えている和道流空手の稽古を見学。多くがこども達だが、カルロスはとても熱心に指導していて、見ていてとても刺激になった。

 空手の稽古が終わり、こども達が帰ったあと残った大人組の5人で、鹿島神流の組太刀稽古「裏太刀」10本をおこなった。初めて組太刀をおこなう人の動きを見ると、やはり剣術というのは難しいものなんだとあらためて感じる。形意拳もそうであるが、頭で考えて体がついてくるまでの回路が、まだまだ行き届いていないので、覚えることにほとんど脳を使ってしまうのだが、その回路がすみずみまで太く行き渡るようになれば、技の効果や動きの対応にももっと感じたり、変化して進化していけるのだろうと思う。

 剣術稽古が終了し、カルロスが住んでいる家に行き、カルロスの彼女ソフィアの手料理をS師範とともにご馳走になった。ほんとうに、みんな楽しく礼儀正しく、ますます日本に帰るのが嫌になるくらいに素敵な仲間達である。武術のすごさは、こういった人間関係が生まれる部分にもあるのだなと思う。技のちから、礼儀のちから、そして生まれる輪のちから。大きな輪ができることを願う。』

 ≪次回2009年12月8日につづく≫







サンタレンの風景①
 カルロスの実家近くから見るサンタレンの風景①


サンタレンの風景②
 カルロスの実家近くから見るサンタレンの風景②


形意拳の稽古
         形意拳の稽古風景


カルロスの空手教室①
         カルロスの空手教室①


カルロスの空手教室②
         カルロスの空手教室②


カルロスの空手教室③
         カルロスの空手教室③


カルロスとソフィア
          カルロスとソフィア


2014-03-16(Sun)
 

快晴の絵画教室

 今日は私にとって四回目となる、絵画教室でのモデルを務めさせていただいた。初回以外はすべて道着に刀というもっとも慣れ親しんだ格好でやらせていただいている。

 昨年の10月以来となる教室であるが、四回目ということもあり、一回につき二度通うので私としても随分慣れてきた感がある。今日は、雲ひとつ見えない快晴の土曜日ということもあり、電車の車窓から見える景色もいつもとちがってまぶしく見えた。

 前回は鞘に刀を納める最後のハバキの部分を残している状態のポーズで15分×5回おこなったが、今回は、右手に刀を下げた状態で切っ先は内側に向け、左手は鯉口をかるく握っている状態。(親指と人差指はまだ開いたままである)つまり、これから、刀身の峰を返して、瞬時に鯉口に切っ先を飛び込ませる前段階の姿勢である。そのため、刀を持っている右手の中指は、浮かせた状態となっている。左手は、詰まりが生じないように、親指と人差指は切っ先が飛び込んでくる瞬間まで緩めている。膝は少し曲げ、つま先をかるく上向きにし、脚部の内側にかるく締めていくようにすると、真っ直ぐ立ち続けることもそれほど苦にならない。ただし、それほど楽でもない。右手に持つ刀の角度が内側に向き、ある程度切っ先が上がっているため、右前腕にかるく痺れが出てしまった。なによりいちばん大変なのは、視線である。姿勢の鮮度が落ち始めると、目線も定まらなくなり、身体のピタっと調和が取れた瞬間の視界とはまるでちがってくる。そうなってくると、少しカラダ全体を動かして、ふたたびカラダの調和と視線を定め集中するようにしている。

 脚足を、つま先から、膝、大腿部と、アソビをとるようにおこなって姿勢を保っていると、たまに突然カクンと股関節からカラダが折れてくるのが分かる。姿勢を戻し、綴れ脚の微振動を、モデルとして揺れてはいけないので、(微振動が目立つと、周囲のみなさんが優しい方ばかりなので、たいへん気を使わせてしまう。しかし、微振動をおこなうとさすがに疲労度は上がってくる。しかしこういった条件は稽古になる。)見た目に揺れないながらも、感覚としては振動している極々小さい綴れ脚をおこなっていた。道着の襟の部分と首の辺りに、僅かな振動を感じとることができた。

 15分間を5回、休憩をはさみながらおこなうこの作業は、15分間動かないように(動かないために)動くという、身体内部とのコミュニケーションでもあり、ひとりではなかなかジックリおこなうことは出来ないだろう。次回は29日に、絵の仕上げとなる同ポーズをおこなう。きっとそのころには、チラホラと桜が咲きはじめているだろう。

 おととい、ネットショッピングで6品注文したのが、本日すべて届いた。よく知っている商品であるなら、時間と料金を削減できるこの方が効率がいい。まぁ、今の世の中では当たりまえのことなのだろうが・・・・・・

 今日は袋竹刀のサイズについて問い合わせをしたので、近々購入すると思う。なんだか、買い物が増えてきているが、その他にも、先細の六尺棒二本と、現在の二尺四寸五分より長い居合い刀の購入も考えている。私個人以外では、gold castle 殺陣&剣術スクールイオンカルチャークラブでの武道具の購入があり、それに関しては当初から決めている武道具屋さんと信頼関係を気づき、良いお付き合いをしていきたいと思う。


2014-03-15(Sat)
 

納刀の変化

 昨日は、ネットショッピングで、買い物リストに上げていたものを一気に6品注文した。その中でいつも履いている足袋は、お世話になっていたお店が閉店してしまったため、インターネットで同じものを探して注文した。サイズなども同じものなので問題ない。そのほか、道着関係も今までは千葉県の松戸まで3回ほど通っていたが、今回はネットで注文した。のこりは雨具類を3品ほど注文した。

 本日は高田馬場での研究稽古であった。3/23(日)にイオン葛西店でおこなわれる演武についての検討がメインの稽古であった。15分という時間をどのように使うか、杖や抜刀をおこないながら、なにをどのようにおこなうか、ザックリとではあるがイメージは決まった。

 抜刀術の稽古に時間を費やしたが、今日は「納刀」について私なりの考え方がハッキリした。

 納刀も、抜刀術と同じ考え方としておこなわなければならないのではないかという疑問が浮かび、その考えから、動作における迷いが消え、身体の使い方と納刀の動作の整理が私の中で腑に落ちたのであった。

 身体のアソビをとり、脚足は上下に働き、切っ先は瞬時に鯉口に飛び込み、鞘は必要以上に迎えに行かず、迎えに行った左手の指が鍔にかかったまま、持ち替えることなくハバキを納める。柄頭を持って押さえることも無い。つまり、いかに身体の構造を整え、咄嗟の対応にも適応できるかという納め方なければならない。素早い納刀というのは、あまり好んでいなかったが、抜刀術と同じ働きを意識した納刀に向かっていくと、自然と速い納刀にならざるを得ない。そのため、納刀における身体の動きが、削ぎ落とされてドンドン小さくなっていくだろう。だが、この納刀はある程度の感覚が身に付いていないと、全く稽古にならないので、私が指導する際には、左右の手をおろそかにしない連動性のある納刀をゆっくり丁寧におこなっていただいたほうが、感覚が身に付きやすいと思われる。

 明日は、第四回目となる絵画モデルのため、道着と刀を持って行く。私にとっては、ジックリと身体との会話が出来る稽古でもある。極めてむずかしい、内観的感覚というものを探ってみるにはいい機会でもある。


2014-03-15(Sat)
 

情熱の源泉

 今の家に住んで今年で10年目となる。数年前からベランダの前にある木が成長してジャマに思っていたが、今日ベランダにオレンジ色した果実が木から落ちていたので、食べてみたところハッサクであった。数年前から手に取れるところにこの果実が実っていたが、まったく気にする事なく過ごしていた。どうやら3月には食べられることが分かったので、なんだか得をした気分である。

 今日は高田馬場での個人稽古指導である。一週間に一度の稽古であるが、毎回少しずつ良くなってきている。前方へ進む際の姿勢と脚足の使い方が、この数回の稽古で私の意識しているものに近づいてきている。だが、打ち込みはまずまずであるが、突きになるとまだまだである。基本的には打ち込みも突きも前方への重心移動にともなう脚足の使い方は同じである。

 今日は少し、手之内における感覚を身につける手段として、杖の軌道を掴んでもらうために、八つの打ち分けをおこなった。これは、杖の操法を身につける手段としては、有効な稽古法であると思った。指導向けに他の教室でもこの方法を取り入れようと思う。これは一人でも出来るし、相手と打ち合わせておこなうことも出来る。ただ、白樫か赤樫の杖でなければ、打ち合うことができないため、安くて軽いラジアタマツの丸棒ではムリである。

 剣術では、対正眼 表交差からの潰しをおこなった。相手の剣を潰すことにとらわれすぎてしまうと、足が地を噛んで止まってしまう。ややつま先を上げ、綴れ脚で居着かない状態で、前方へかわさずに入ってゆくのである。この足が地を噛まずにスーっと流れていくには、先週の金曜日にA氏と交流稽古をおこなった際に実感した、キッカケから動き出しの間、余計なことをすると、足が止まってしまい、その差は体一つ分は違うのである。これは何度も試みて検証したが、重心移動で、体が流れている際には、その動きに脚部は身を任せたほうがいいということである。そして、移動距離も変わってくるが、この感覚はフワリとしたなんともいえない気持ちよさがあるのである。例えば胴を斬るように、足を踏ん張っていち、に、と動くより、キッカケをつくり重心移動の慣性をジャマしないようにスーっと流れていくと安全圏まで体ごと斬りながら移動できる。地を流れるように動くためには、さまざまな身体の使い方や重心の使い方、それらにともなう姿勢など、まだまだ有効な使い方があると思う。

 さいきんよく思うようになったことは、重心は、左右の脚部や、腰椎、胸椎、頚椎の湾曲により実に細かく右足と左足に移り変わっているということである。その細かい重心の移り変わりを把握しコントロール出来るようになると、ふつう出来ないような動きが可能となるであろう。そのためには真ん中に重心をコントロール出来る身体の使い方に、まだまだ気がついていない部分がありそうに思う。

 あらためて、納刀は身体を練るには最適な稽古法である。なかでも「縦納刀」が効果的であり、向かえ身で足を左右揃えた状態から、刀を、左の肩口へ立て、完全に真っ直ぐに前方へと柄頭を下げながら、左足を直線的に下げながら開き、右前足と一直線上になるように左半身を開いてゆく。この「身体を割る」使い方が、抜刀術には重要なのである。この、刀を最初から最後まで完全に真っ直ぐに操作するという条件が、身体の使い方を導き出してくれるのである。

 人生においても、志しや信念が、自分のなかにある条件を整え、成長するための壁を生み出し、その明確な問題にたいして、学んでいかなければならないように思う。芯がしっかり決まるか。そこに情熱という源泉を発掘できるかどうかがその人により決まってくるのではないだろうか。枯渇しない情熱をもち続け、惑わされない心で歩み続けたいものである。


2014-03-11(Tue)
 

ウの母音の法則

 毎週日曜日の夜はgold castle 殺陣&剣術スクールの講習をおこなっているが、今日は品川区総合体育館に到着するまで空が青かった。陽が長くなってきているのを感じるとともに春の訪れをそろそろ実感しはじめるころだろう。まだまだ寒い日が続くが、空気の匂いで季節の変化を感じる瞬間が好きである。

 「おはようございます!」という挨拶は、朝におこなう挨拶であるが、仕事の始めに使われる場合が定着しており、夜に働く人は、職場に着くと「おはようございます!」から始まるところが多いだろう。しかし、どうして「おはようございます」なのだろう?

 私も、かつては俳優やモデルの仕事をやっていたので、オーディションにいったりマネージャーと制作会社を回ったり、現場に入ったりする際には、「おはようございます!」と「おつかれさまでした!」は基本的なルールであった。これは、日本語の語呂や音の響きから収まりがいいのかもしれないと思うのである。たしかに、「こんにちは!」「こんばんは!」では、フランクな感じがするし、営業マンみたいな感じもする。だが、私としては、業務的な挨拶よりも、朝、昼、夜、と共に時間を過ごすのなら、それぞれに応じた挨拶が共感が持てやすい。まぁ、私の個人的な違和感であるので、その人の思いがあれば何でもいい。なので、「おはようございます!」「こんばんは!」という妙なやりとりが、これはこれで面白い。ウの母音で終わると締りがいいのかも知れない。「おはようございます!」「おつかれさまです!」「チワッス!」「押忍!」「ウイッス!」「失礼します!」「ありがとうございます!」などである。

 今日は女性の方が体験講習に参加され、皆といっしょに、殺陣や剣術の講習をおこなった。女性の参加者が増えてきていることからも、殺陣に興味のある女性が多いということだろう。しかしながら、興味はあってもなかなか一人では参加しづらいだろう。敷居の高い殺陣教室や、完全にチームとして活動している団体など、飛び込むのに覚悟を決めなければならないような団体が多いのではないだろうか。

 しかし、私どもは、しばりもなく、終わった後に飲みに行くというようなことも一切無く、その人の自主性にまかせ、時間を有意義に使っていただきたいと考えている。したがって、皆同じ扱いであることはいうまでもなく、礼儀というものは強制して身につけさせるものではなく、大人であれば自分で感じ心がどうあるのかということが重要であると思う。

 剣術クラスの講習では、納刀と抜刀術をジックリとおこなった。今後は、剣の日と杖の日と交互に講習をジックリと進めていきたいと思う。私がおこなっている納刀稽古は、身体を練るための納刀稽古であり、身体の働いていない部分を見つけ可動域を広げる身体の使い方をおこなっている。これはすなわち、納刀稽古であると同時に、抜刀の体さばき稽古になっているのである。刀を鞘に納めるという行為から、生徒さんたちそれぞれのウィークポイントを修正していく。一つの決まりごとがあることで、自由さの中に洗練されたものが形成されてくるのである。これは、何をおこなうにしても、一つの明確な決まりごとが徹底されることで、技術と段取りが向上していくのである。

 第一回目から参加されている役者のHさんは、股関節の可動域を使った稽古が、必要であると感じている。そのためには、納刀での、切っ先を鯉口に入れた際の前重心の姿勢を身に付けることをテーマにするといいだろう。

 第三回目から参加の役者のIさんは、全体的にはソツなくおこなえているが、出来ているぶん楽をしてしまって、目指すべき目標への到達には、乗り越えるための壁を作らなくてはならない。いちど形を崩してみるのもいいかもしれない。

 剣の指導者でもある女性のTさんは、一番熱心に取り組んでおり、毎回翌日には背中が筋肉痛になるという。以前、私どものスクールへ来られる前に、右肘を痛めたそうであるが、現在は腕だけで振らないように、肩甲骨や腰の開きなどを使うように指導している。そのため、今まで使っていなかった背中の筋肉が働き始めてきているのだろう。あとは、力み過ぎる部分があるので、速さと、力強さを、筋力だけでなく、身体の各部分をどのように同時に動かすかということで、それらを上回る身体の使い方が出来るのである。センスは抜群にあるので、あとは考え方の問題だろう。どこかで実感したときに、新たな世界が見えてくるはずである。ゆっくりと同じスピードで、一瞬たりとも止まらない動きの稽古からヒントが見つかるかもしれない。

 体験稽古に参加されたKさんは、殺陣を少し経験されたことがあるということで、納刀稽古もスムーズにおこなえた。だが、剣術としての鞘の扱いに慣れていないため、どうしても右手のみの抜きと納めになってしまう。そういった意味でも、数多くある殺陣教室のなかで、鞘の操作をどこまで重要なものとして修練させている教室があるだろうか。役者さんなら、間の使い方という意味においても、「鞘の送り」と「鞘から迎えにいく」動作は、技術的に身につけておく必要は大いにあるだろう。それは、武術としても必要な操作であるから。

 ご婦人の集中稽古は、今日は杖に時間を費やした。左右の本構えの持ち替えを、足と連動して方向を変えながらおこなった。杖を使って、手足を連動させながらおこなう稽古は、身体に適度な緊張感を持続させ、単純な回数運動ではなく、ひとつひとつを、確認しながら、頭だけで考えるのではなく、身体全体の感覚の記憶から、手足が学び繋がってくるのである。よく、指先を使っていれば脳に良いなどと言われることがあるが、私が思うには、適度な緊張があり、手足の感覚が、常に探るように脳を刺激し、慣れきった単純作業にならないように、新たな動きを、成長とともに発展させていくことが身体にとっていいのではないだろうか。今日は、ご婦人の妹さんに作っていただいたという武道具入れを拝見しその素晴らしさに驚いてしまった。これは、武道具屋さんに売っているものよりも遥かにいい。杖に、木刀二本、居合い帯に武道具入れと、十分にそろってきた。私も自分の稽古道具がいろいろ欲しいと思っている時なので、それらを手に入れたときのことを考えると、ワクワクしてくるのである。





 次回は戸越体育館でおこないます。興味のある方はホームページのお問い合わせからご連絡ください。シニアの方、会社員の方、OLさん、学生さん、俳優さん、タレントさん、どのような方でも参加出来ます。最初の3回は無料でおこなっておりますので、お気軽にご参加ください。見学だけでも結構です。


2014-03-10(Mon)
 

交流稽古

 私は就寝前に携帯電話の電源を切っている。就寝中に起こされないためであるが、とは言っても、ここ最近は2時や3時まで起きている日が続いていた。さすがに日中の活動に影響が出始めたので昨夜は0時には就寝した。朝6時過ぎに起床し、携帯を確認するとメールが入っており、昨年8月16日に稽古をおこなって以来のA氏からの交流稽古依頼であった。A氏は私と同様、剣術に特別な思いがあり、フトした瞬間に「あぁ、剣の方だなぁ」と感じ入ってしまう。A氏は、韓氏意拳を学んでおり、なかでも剣体研究会の剣術に深く傾倒している。

 今回は剣術と体術の希望であったため、未熟な私であるが、木刀での表交差からの潰しと裏交差からの潰しをおこない、次に影抜をおこない、A氏の体の移動に目を見張るものがあった。そのほかにも高速三段斬りを、互いに合わせておこなったが、難なく三回切り結ぶことが出来た。以前、共に示現流の「燕飛の型」を修練した仲間として間のつかみ方など分かり合う部分があった。

 体術では、手首を掴まれた状態から、先端から巻き込むように相手の腕を取り、そのまま肩口へと滑らせながら重さを乗せ、手前側の手が相手の手首を内旋方向へ高く上げながらおこなうこと。さすがに簡単にはやらせてもらえなかったが、手前側の手首の使い方が甘いことに気づき改善出来た。この身体の使い方から応用すれば、自分なりの感覚が連動した動きの展開が見えてくるように思う。

 そのほかは、座りでの「正面の斬り」をおこなった。そんなに私はこの手の稽古を積んでいないのだが、力の方向や、体幹部から肩にかけてのアソビなど、感じ取ることが出来た。私の場合「術」というレベルには程遠いが、剣術を通じて、圧倒的に少ない体術稽古の感覚が自然と見えてきだしているのはここ最近実感している。この「正面の斬り」では切り結んでいない方の手を刀印にすることで、受けにしても、取りにしても、ハッキリとした違いが確認出来た。この刀印の手から得られる体内感覚を、手の形に関係なく身につけることが出来ないだろうかと思うのである。

 後半は、抜刀術と杖術をおこない、互いの進展を確認しあうことが出来た。最後に、杖対木刀や、木刀対木刀にて、自由な攻防をおこなった。杖対木刀は、杖が実に有利で、次回から配信する演武映像にも収録している。木刀対木刀は、今日初めておこなった。これはA氏が剣術を積んでいるからおこなうことが出来た。私自身予想していたより、今までおこなってきた剣の操法は、このような自由攻防でかなり有効であることを実感した。

 今年になって、武術稽古の質も上がってきたように思う。それにともない、高田の馬場での個人稽古指導や、交流稽古など、他にも機会が増えそうである。2013年の今頃の予測を上回る速さで2014年は展開してきている。しかし、もっともっと早く進まなければならないと常に追い詰められている思いがあるので、現在の時間の使い方を徐々に変えていく必要がある。いろいろと予定が溜まってきたので、今日は日記を2つ続けて記載した。

 小雪の舞う午後であったが、この分だと桜の開花も遅いかもしれない。これからどのような方と出会っていくのか想像もつかないが、当日の差し迫った時間でなければいつでも稽古希望はお受けしたいと思う。来年の今頃は果たしてどのようになっているのだろうか・・・・・・


2014-03-08(Sat)
 

『抜刀術その参』についての解説

 2013年8月13日に神社の境内で許可をいただいて撮影した、演武映像第四弾となる『抜刀術その参』を2014年3月1日に配信した。今回その中に収録されている、抜刀術三本を解説したい。なお、本来四本の収録予定であったが、映像を確認した際に刃筋と間合いが正確でなかったため一本カットした。したがって今回の三本の抜刀術を入れて全部で九本の抜刀術演武映像となる。


 一本目 『天神抜き』

 これは以前、甲野善紀先生に見せていただいた抜刀術で、右斜め後方から袈裟に斬り込まれるのを、鞘を天神に返し、右前足と左後ろ足の前後を瞬時に入れ替えながら、右斜め後方という難しい角度に適応している。なお、実際には相手の斬り込みに対し、相手の剣を跳ね上げるように抜刀し、返す刀で首を斬るのであるが、演武では、寸止めに止め、刀の峰を返して相手の剣を落としながら首に斬り込んでいる。


 二本目 『鷲眼一閃』
 
 この抜刀は、昨年甲野先生が左足が前に出ながら抜刀する、あまり勧める気にはならない抜刀と仰っていたのが印象的な抜刀を、私なりに抜付けの軌道でおこなえるように工夫した抜刀術である。特徴は、一般的な鞘を引いて体を開く抜付けと比べ間合いを詰めることが出来ること、重心移動にともなう体幹のエネルギーが使えること。現在は、収録から7ヶ月近く経ち、左足を前方へ移動しながら抜刀する前に、右前足に極々僅かに膝の内抜きを、使うことで刀の重さが消えるような切っ先の走りを実感している。この脚足の操法は、他にも「一之祓い」や「懐月」でも効果的であった。

 名前の由来は、以前私が学んでいたS師範の家でイヌワシを河原へ連れて行く際に、そのイヌワシが私に対してどうも敵意があるようで、目が合うと瞬時に頭を低くし一気に戦闘モードとなるのである。その姿が私の記憶に強く残っていたため、この抜刀後の姿勢から名前が浮かんできたのである。


 三本目 『「趺踞からの抜刀』

 趺踞(フキョ)とは居合いの始祖といわれる林崎甚助の系譜でおこなわれている抜刀術である。三尺三寸の長刀を用いて脇差や小太刀などの短い得物を用いる相手に対し、どのように抜けるかということをかつての先人達は修練されていた。私の場合二尺四寸五分の刀であるが、抜刀そのものは甲野先生の抜刀から学んだ。身体を練るためにはお勧めの抜刀であるが、間違った方法でおこなわないように気をつけること。この抜刀では瞬時に相手の首を刎ねるため、鞘で当身を入れ斬り込む動作を省略している。


 以上で抜刀術演武映像の配信をすべて終えた。現在もそうであるが、これらの抜刀術を進化させながら、感覚から身に付いた身体の使い方を、抜刀術に反映させるだろう。抜刀術の数にこだわらず、前後左右、突きや斬り込みに対しどのように対処できるかということを私なりに追求していきたいと思う。

 次回から「杖術演武映像」を配信する予定である。送られた映像を約7ヶ月ぶりに見て、カメラを三台使っての映像に(正面、横、手持ち)私も選ぶのに時間がかかっているところである。


2014-03-07(Fri)
 

確定申告で人生の税金を祓う

 本日も深夜の1時過ぎに晩御飯となってしまった。アッサリした簡単なものなので、特に問題は無い。そもそも今日のほころびは、昼に行った確定申告で、3時間も時間が掛かったことにある。これは、完全に係りの方のミスで、そのミスが頻発し、夕方の稽古前にやるべき予定が夜中にずれ込んでしまった。まぁしかし、こんな場所でまさに人生の税金を払わされたという思いが、私の怒りを食い止めていた。

 帰宅し、近日中に送らなければならない、剣術教室のカリキュラムを思案し、3ヶ月×4週の計12回の内容を書き終えると、高田馬場での個人指導の時間が迫って来たので慌てて出発する。

 いつもは、私の研究稽古のあとに、個人指導に移るのだが、今日は指導のみの武道場入りであった。しかし、開始前20分の間にS氏と体術における検証を十分におこなうことが出来た。

 2週間振りの個人指導であったが、近所の公園などで稽古をしているというS氏はなかなかに覚えが早い。それだけでなく、小まめにメモを取り、忘れないように言われたことが頭にインプットされるための努力を家でもおこなっている。現時点でおこなえる稽古法としては、大きな問題も無くドンドン進展してゆくだろう。

 今日は『水鳥の足』を重点的におこなった。これはかつて甲野善紀先生が付けられた有名な技であるが、左右の足に支点を置かず、同時進行でジャンプせずに、左右の足を動かす脚足の使い方である。この稽古に入るためには、まず軽く膝を抜くキッカケを身に付けなければならないため、片足の膝を抜く『下段抜き』をおこない出来るようになったら、両足の膝を抜く稽古をおこない、出来るようになったのち、水鳥の足に移ると感覚的に理解しやすいと思う。

 木刀を使っての『高速三段斬り』は昨日戸越でおこなった講習でも取り入れたが、前後に素早く足を移しながらの三段斬りは、初心者に対して剣と足が連動するためには、歩を前後に進めた方が具合がよく、間違った方法にはなりにくい。しかし、名前の通り高速でおこなうには、歩を進めて左右の支点に重心を移り変えさせながらおこなうよりも、水鳥の足にて、空中で手足の連動をおこなった方が、重心のブレが無く、身体が抜けてくるような感覚がある。

 稽古の合間に、10分以上いろいろと武術稽古以外の話をしたが、何やら私が話をしたというより、誰かに喋らせられたような、何でこんな話をしているのか自分自身でも不思議な感覚であった。常日頃潜在的に感じていることなので、それらが、整理されながらポツリポツリと言葉になるのは、武術稽古の影響によるもので、極めて感覚的に物事をとらえ、問題点の根本に目が向くようになり、人体の構造と社会や組織の構造とが、同レベルで感じられるような気がするのである。つまりそれは、構造に問題があると、技が出来ないのと同じように、構造にそもそもの問題があるから、人間関係や、さまざまな小さな争いが起こるのであろう。だからこそ、構造の大元である、組織のトップやそれらを形成している幹部らの責任は重い。金銭が絡むと、本音と建前という矛盾が発生し、もっともであるはずの問題点が、すりかえられ、金銭を生み出すために、もっともらしいが誰も納得しない事柄を植えつけるのである。少々筆が過激になりかけてきたが、言いたいことは武術稽古で感覚的に身に付いた感性は、その他の環境でも自然と活かされ、見えなかったものが見えやすくなり、身近に起こる少々のことは余り長期的には気にならなくなってきたのである。

 帰宅し、家を出る前に書き上げたカリキュラムを全て書き直し、今夜も遅い就寝となった。だが、このカリキュラムのパターンは毎週日曜日におこなっている、剣術クラスでの講習方法にも取り入れようと思う。毎晩就寝時間が遅くなるが、それなりに得られるものがあるので、背に腹はかえられない。


2014-03-04(Tue)
 

雨の戸越

 生憎の雨となったgold castle 殺陣&剣術スクールの講習を終え、今深夜の1時30分になろうとしているところである。今日は生徒さんから「いつも雨が降ってる気がするんですけど・・・」と言われてしまったが、実は傘を差さなければならないほどの雨が降ったのは、スクールを立ち上げて第一回目の10月20日以来なのである。つまり、都内日曜日の午後の天気は、しばらく大きな雨が降っていなかったのである。

 雨は、荷物の運搬が多い主宰側としてはなるべく降って欲しくないと願っていて、願いが通じていたのかこれまで19回の講習の内雨は2回であった。そのためか、今日は講習において微妙に天気の影響を感じた。それは感覚的なものであるが、天気の影響が少なからず関係していると直感的に感じたのである。

 講習を重ね、本日で19回目となったが、今日の講習を見るにつき、ここで一旦進みを止め、皆の身体に染みこませるように今までやってきた基本的なことを、ゆっくり整理してゆく必要性を感じた。これは、私がおこなっている個人指導の「稽古方法」と、スクールでおこなう「講習方法」との違いなのだと、以前から感じていた稽古と講習という言葉のニュアンスの違いと、指導方法の違いである。今日はどちらかと言えば稽古色が強く出すぎてしまったように思う。

 それにしても、人間の身体はなかなか上手く動いてくれないものである。今まで出来ていたものが、足運びを少し変えたことで、今まで出来ていた手之内の扱いから、腕の使い方までの回路がマヒしてしまったかのように、出来なくなってしまう。左右持ち替えても然り。まずは、あらためて、右手の時は右足、左手の時は左足という大原則を、身体で覚えてもらえることが重要である。



(お知らせ)
 2014年4月1日から2015年3月31日まで一年間スポーツ安全保険の加入希望者について募集しています。高校生以上~65歳未満では年間1.850円で代表者が取りまとめて管理出来るシステムです。講習中のケガのみならず、往復の移動時におけるケガも保険対象に入っています。詳細は、次回講習時にプリントを持って参ります。


2014-03-03(Mon)
 

イオンカルチャークラブ 剣術教室開講

 2014年4月5日から毎週土曜日の18時30分~19時30分の間、イオンカルチャークラブ葛西店にて剣術教室を始めます。

【チラシはこちらです】 2014年春 講座案内

【詳細はこちらです】 イオンカルチャークラブ 『 剣術教室 』

 4月からの講座開講に先立って体験講座が3月29日(土)に同時間帯でおこなわれます。さらに3月23日(日)にはイベントステージにて、演武をおこなう予定です。タイムスケジュールは、前半が12時30分から15分間、そして後半は14時30分から15分間です。パフォーマンス的要素は無く、講習会的に進めていこうかと思ってますのでどのような場の空気になるのか想像もつきませんが、舞台という意味ではいろいろと経験してきましたので、私なりにどうするのか自分自身興味があります。

 「松聲館剣術技法研究員」という名称を甲野先生からいただき、先生から学んだもの、感じたものを、私なりにご縁のある方へ伝えていける講座へと、互いに成長出来る空間になれば幸いです。

 ご縁のある方との出会いを楽しみにしております。


2014-03-02(Sun)
 

動画配信 第四弾 『抜刀術 その参』

本日2014年3月1日に動画を配信しました。
『 金山孝之 抜刀術 その参 ~battojutsu vol.3 takayuki kanayama~ 』 


【収録内容】

抜刀術(七) 『天神抜き』 Tenjin nuki

抜刀術(八) 『鷲眼一閃』 Shuugan issen

抜刀術(九) 『趺踞からの抜刀』 Fukyo karano batto





2013年8月13日に撮影した演武映像です。抜刀術は野菜斬りとその壱~その参までの抜刀術九本で、撮影分は全てとなりました。次回は杖の演武を配信予定です。


2014-03-01(Sat)
 
プロフィール

金山孝之


       金山 孝之
   Takayuki Kanayama


松聲館 剣術技法研究員

金山剣術稽古会主宰

Gold Castle
殺陣&剣術スクール主宰

高齢者のための剣術教室
クラーチ剣術教室講師


――――――――――――――

1975年生まれ
福岡県 北九州市出身
東京都 世田谷区在住

1999年
映画監督中田秀夫氏との出会いにより俳優デビュー。他分野では、マンダムのモデルや舞台のプロデュース公演などの活動をおこなってきた。

2006年
小林照子先生とのご縁から『 からだ化粧 』のモデルを務める。

2009年
武術の道を志しそれまでの活動を一新し武術稽古と研究に励む。

2011年
武術研究家甲野善紀先生に師事し身体の使い方を研究しながら、『 抜刀術 』『 剣術 』『 杖術 』『 体術 』などの稽古と研究に取り組んでいる。また、先生の書籍、番組撮影、記録映像、その他演武等における打太刀や受けを務めている。

2013年
刀と身体操作の技術向上を目指し裾野を広げるべく
『Gold Castle 殺陣&剣術スクール』を立ち上げる。

2014年
甲野善紀先生より
『 松聲館 剣術技法研究員 』という名称を頂き、自身の経験を活かした指導法を各道場等でおこなっている。
 
高齢者向け住宅にて
『 高齢者のための剣術教室 』をおこなっている。

日信工業株式会社の製品「SAMURAI BRAKE」のプロモーション活動をおこなっている

2015年
『 GM happy コラボレーション 』と題し、ジャンルを問わず定期的にゲスト講師をお招きし、特別共同講習会を開催している

『 金山剣術稽古会 』を立ち上げ、現代における武術稽古の必要性を、身体と心で学べる場として活動している。

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ご質問や、稽古参加希望の方はこちらの【 お問い合わせ 】よりご連絡下さい。

その他ジャンルを問わずお仕事のご依頼や『 剣技指導 』などのご依頼も受付けておりますのでこちらの【 お問い合わせ 】よりご連絡下さい。

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