2014年1月 武術稽古日程              (剣術・抜刀術・杖術・体術)

※高田馬場での(研究稽古&個人指導)に関する稽古見学、または参加希望の方はこちらの【お問い合わせ】よりご連絡下さい。

※(gold castle 殺陣&剣術スクール)の詳細につきましては、ホームページをご確認下さい。http://www.tate-ken.com





1月5日 (日曜日) 18時30分~20時30分 品川区総合体育館
              (gold castle 殺陣&剣術スクール)


1月6日 (月曜日) 10時00分~12時00分 高田馬場 (研究稽古&個人指導)                                


1月10日 (金曜日) 17時00分~ 高田馬場 (研究稽古&個人指導)


1月日12 (日曜日) 18時30分~20時30分 品川区総合体育館
              (gold castle 殺陣&剣術スクール)
 

1月13日 (月曜日) 17時00分~ 高田馬場 (研究稽古&個人指導)                                


1月17日 (金曜日) 17時00分~ 高田馬場 (研究稽古&個人指導)


1月19日 (日曜日) 18時30分~20時30分 戸越体育館 
                (gold castle 殺陣&剣術スクール)


1月20日 (月曜日) 17時00分~ 高田馬場 (研究稽古&個人指導)                   
            

1月24日 (金曜日) 17時00分~ 高田馬場 (研究稽古&個人指導)


1月26日 (日曜日) 18時30分~20時30分 戸越体育館
               (gold castle 殺陣&剣術スクール)

    
1月31日 (金曜日) 17時00分~ 高田馬場 (研究稽古&個人指導)                      

          



※高田馬場での稽古時間は、17時00分~21時00分の間で調整いたします。
①17:00~19:00 ②18:00~20:00 ③19:00~21:00 いずれかの参加しやすい時間帯でお越し下さい。
前日までには希望日時をメールまたは、お問い合わせフォームよりお知らせ下さい。
※(1月6日につきましては10時00分~12時00分でおこないます)

※高田馬場での稽古参加費は1回2,000円です。gold castle 殺陣&剣術スクールにつきましては月謝4,000円(3回まで無料)となっております。

※稽古場所の詳細や稽古内容、稽古時間のご相談、道具類その他のご質問等につきましてはメールまたは【お問い合わせ】よりお受けいたします。

※都合により日程が変更となる場合がありますので御了承下さい。


2013-12-31(Tue)
 

『 inspire 触発 からだ化粧 』

 2013年12月20日、自由国民社発行『 inspire 触発 からだ化粧 』という私が以前モデルの一人を務めた写真集が新たに、麻子女史の詩とともにA5サイズの持ち運びやすいサイズとなって発売されました。

 本の詳細はこちらhttp://www.jiyu.co.jp/shumiseikatsu/detail.php?eid=01966&series_id=s01よりご確認下さい。

 私がモデルを務めた作品名『寂蓮』は64頁~67頁に掲載されています。この作品は2006年に製作されたものでありますが、小林照子先生が30年以上に渡り製作された作品群の中から選んでいただけたことに光栄な思いがいたします。

 『からだ化粧』に対する私の個人的な感想としましては、「人間がもっている身体の美しさを気づかせてくれる、体に化粧という魔法をかけることで、人間の生命をさまざまな形で表現している。それらは、写真に収められることで作品に生命が宿り、圧倒的な存在感を放つのである。」私自身このように感じており、非常に東洋的な美しさが詰まった作品です。



 月日の経つのは早いもので、先生に作品を描いていただいてから7年が過ぎた。現在の私は、武術稽古により、背中の肉の付き方が変わったため、機会があればまた描いていただきたいと思う。そのときは日本刀を用いて、なにか芸術作品が出来たらと思いが浮かぶ。


2013-12-29(Sun)
 

高田馬場 稽古納め

 本日は、高田馬場にて今年最後の研究稽古をおこなった。昨年の稽古納めは2012年12月28日に動画撮影をおこなった。その動画は現在も残してあるが、一年経ってみて、身体のいろんな箇所の使い方が細かく変わってきたと実感している。いろんなことの積み重ねがあっての一年だったが、抜刀術や杖術に剣術、当時考えていた稽古法と、現在求めている稽古法は、ずいぶん変わった。そして、環境も少しずつ変わり始めた。来年2014年は、どのように展開していくのか、また忙しく動き出すかもしれない。

 今年の8月2日に三角線維軟骨複合体損傷という、右手首に負傷を負い、抜刀術の稽古にかなり影響が出てしまった。これは、以前から手荒な稽古をしていたのと、8月13日に演武映像を撮影するために、抜刀術の稽古に集中していたことが原因でもある。そのなかでも抜刀術の「巴抜き」という技の初動の確認を延々と繰り返していた際に、右手首が壊れてしまったのである。(ふつうに抜刀していればこのようなことにはならなかっただろう。)今だから言えるが、シャワーを当てても痛みが生じるほどヒドイものであった。じっさいに演武が出来るかどうか前日までまったく判らなかった。(痛みでほぼ安静にしていたため)当日になり、奇跡的になんとか動かせそうであったので、内心「助かった」と思ったのである。だが、「巴抜き」は不可能であったため、代わりに「一之祓い」をおこなった。

 10月8日には、体術稽古の際に左大胸筋肉離れとなり、右手、左手ともに満足に使えなかった。だが、そんな状態でも、稽古をすると新たな発見が見つかるのである。より、体の構造を意識し、筋力に余計な負荷をかけていないかなど確認することが出来た。僅かな腕の位置の違いで、剣を振った際の身体に返って来る反応が違うのである。反応が大きければ、今までは実感として体が強くなるものだと勘違いしていたが、僅かな腕の位置や、最近発見した僅かな腰の位置により、剣を振っても、身体に返って来る反応が少なく、木刀や真剣が軽く感じられるのである。木刀や真剣を持った際に、切っ先から柄頭まで、身体に取り込むような感覚をもつことで、起こりを漏らさない最適な加減で振れるのではないかと思うのである。

 杖術においては、脚足の使い方が重要であり、杖の動きと足が自然と連動する感覚を覚える事が出来た。私が使用している一般的なサイズの杖を武器として見た場合、全長約128㎝で径が24㎜のただの樫の棒である。そのため、道具の長所を最大限活かすには、目にも止まらぬ速さで起こり無く連動し続ける事が、この武道具の操法として追究していかなければならない部分であると思う。手之内は自然と慣れてくるが、意識しなければならないのは、やはり脚足が留まってはいけないということである。

 まだまだ一年をふり返って書きたいことは沢山あるが、私の研究稽古記録は塵も積もって結構なボリュームとなって保存されている。まぁ、記憶に残っているためほとんど、振り返って読むことなどは無いが、前に進み続けていくことが大事である。一年後はどのような状況になっているのか想像もつかないが、私自身さまざまに成長しながら、そのタイミングで出会った人達との縁を大切に繋げていけたらと思う。


2013-12-27(Fri)
 

2013年 gold castle 稽古納め

 2013年10月20日に開講したgold castle 殺陣&剣術スクールの今年の稽古納めを品川区総合体育館でおこなった。

 開講してからの二ヶ月間はあっという間であった。打ち合わせしたものを形にし、また次に進めていく。そういった準備と実行が、障害無く上手く運べたことは、いろいろな状況がこのために用意されていたかと思える程、難なく開けた感じがする。それには、直接的にも間接的にもいろいろな方のサポートに助けられているからであり、常にそのことについては感謝の気持ちで一杯である。前回取材に来られた地域の情報案内を広告されている方にも「他には無い活動内容と、参加者にとって実感できる中身のあるものであること」などが数多ある活動団体の中で、わざわざ足を運んでいただいた要因でもあった。

 どのような方でも、参加出来て、その方に応じた技術を上げていく。そしてその過程が愉しく時間があっという間に過ぎてしまう。それは、どのような方にでも見えてくる、直すべき箇所を探し導いていくことで、良くも悪くも自分で気づいていけることが大切なのである。これは、私のいろんな経験から、感じとり、心に刻んだ強い思いが影響しているのかも知れない。

 相手を感じ自分を感じる。または自分を見つめ相手を見る。その空間がどのように生きているのか、私はとくに重要であると思っている。そういった意味でもまだ二ヶ月余りのスクールであるが、よい雰囲気が育っているのを感じる。

 今日は殺陣クラスの参加者の動きを見ていたが、丁寧に基本から進めて来た結果の一部を参加者の動きから見ることが出来た。 一つ一つの技術習得の積み重ねが、美しい殺陣として身に付いていくだろう。そして、その一つ一つの技術の習得が殺陣本来の面白さではないだろうか。その積み重ねの応用で、斬ったり斬られたり、さまざまに動きが作られるのだろう。もちろん斬ったりするのは気持ちがいいだろうが、そこにフィギュアスケートでは無いけれど、一つ一つの技がノーミスでおこなえたら、見ている人も本人も、本当の意味で最高の気分を実感できるのではないだろうか。

 剣術クラスでは、杖での「左右からの巻き落とし突き」を初めておこなった。今日やってみて、この左右の手足の使い方は、身体中を連動させるため、やり方によっては、初心者への新たな身体感覚を呼び覚ますための効率的な稽古法として非常に可能性を感じたのである。


 来年は1月5日、18時30分~20時30分、品川区総合体育館にて稽古初めとなります。一週間間が空きますが、2014年はいろいろと楽しみな一年であります。来年も宜しくお願いいたします!ありがとうございました!


2013-12-23(Mon)
 

ありがたい悩み

 昨日からgold castle 殺陣&剣術スクールで使用する武道具をなるべく安く手に入れる方法について、いろいろ試行錯誤していた。

 これは以前スクールを立ち上げる前に、インターネットで調べた武道具店に電車で二時間以上かけて直接交渉にいったのである。まだ私もこれから始めるという段階であったため、大した成果は得られなかったが、それでも店舗の代表者とお話が出来たことが大切であった。

 ホームページに記載した武道具の料金は、私の個人的な感想からもかなり安いのではないかと思う。武道具の購入について記載した理由は、まず、私共スクールでは、殺陣や剣術をまったく知らない方でも参加出来る環境であるため、武道具に関してはよく判らない方が多いのではないかと感じたからである。そのため、最低限必要な武道具類を私共で対応出来る料金設定でおこなうものとしたのである。

 10.000円以上の購入であれば、配送料650円が無料になるため、一気にまとめて発注があればいいのだが、個別で発注してしまうと恥ずかしい話であるが赤字である。しかし、それは「ありがたい悩み」であり、自分の武道具を手に入れることが、気持ちの上でも変わってくるものであり、武道場以外での意識の違いから技の習得も早くなるだろう。さらには、最近スクールへの参加希望の連絡が幾つか入って来ているため、貸し出し用の武道具が足りなくなるのでは、という不安もある。もちろん、無理に購入していただくつもりは全く無いので、その時にはその時の対応を考えて稽古の質を下げないようにおこなうのである。だが、これは本当に「ありがたい悩み」であり、今まで考えなかったことを考えるようになるのは心地よい思いがするのである。


 購入の連絡が入った際には、今後の分も幾つかまとめて購入を検討しておりますので、個別でも遠慮なくご連絡下さい。その他ご質問も承ります。


2013-12-21(Sat)
 

gold castle 殺陣&剣術スクールでの御感想

 私共gold castle 殺陣&剣術スクールでは、どのような方でも愉しみながら、道具を通じて筋力に頼らない身体の使い方を身に付けていくことを目指しています。現在までいろいろな方が御参加下さいました。役者の方、看護師の方、画家の方、タレント/女優の方、さまざまな方が参加しております。その中でも、今回リハビリも兼ねて御参加頂いている前期高齢者のご婦人から、大変励みになる御言葉を頂きました。

 御了承頂きましたのでここに頂いた御言葉を掲載させていただきたいと思います。





金山先生



一昨日はありがとうございました。また、ブログに詳しく書いて下さってありがとう
ございます。満月とか新月という呼び方は面白いですね。これぞ古武術という感じが
します。男性の方に動画を撮ったら良いとアドバイスを頂きましたが、この手があり
ました。お休みの間に動画の撮り方を覚えて先生にあまりご迷惑をおかけしないよう
に致します。



私の姿勢についてですが、何と言っても初回の杖の稽古が良かったと思います。杖を
水平に持って腕を大きく広げる動作は背中が丸いとやりにくいですから自然に胸を張
るようになり、胸を張ると骨盤も自然に立つように感じます。翌日感じた体の変化は
正に感動ものでした。少し遅れて習い始めた“体のゆがみをなおす”という体操も良
い姿勢の維持に役立っているだろうと思います。せっかく姿勢が良いとおっしゃって
頂いたのですから崩さないよう気をつけます。



これで6回お稽古して頂きました。今もし感想を一言と言われましたら「楽しい」と
答えます。当然ハードルは少しずつ高くなっていくでしょうから大変だとは思います
が、迫りくる老いを迎え撃つべく頑張りたいと思っております。毎回丁寧にご指導頂
き、本当に有難く感謝申し上げます。



今年最後のお稽古は残念ながらお休み致しますが、来年5日には元気で参加したいと思います。先生方もどうぞお元気で良い年をお迎え下さい。



○○○○ (お名前の記載につきましては差し控えさせて頂きます)





 誠にありがたい御言葉に感謝いたします。私としましても、稽古指導を通じて学ぶことが沢山あります。これからも、いろいろな方とのご縁を通じ、よりよい空間づくりが出来るように精進して参ります。
 この場をお借りして、講習にご参加下さった全ての方にお礼を申し上げます。


2013-12-17(Tue)
 

杖術の変化

 本日は杖術で思わぬ発見があった。前回の稽古で、剣による左右の袈裟斬りの際に背中の使い方に発見があり、木刀や居合い刀が軽く扱えるようになったことから、本日は杖で検証してみたのである。

 この体の姿勢は、体幹の纏まりを散らさないようにおこなうため、果たしてさまざまな動きの連続である杖に適合するかどうか疑問に感じていたのである。

 杖の稽古をおこなってみて、最初に感じた印象は、この体の姿勢は剣術には向いているが、杖においては可動域が制限されるため、連続した動きに体が詰まり筋肉が疲労してくるのである。今までのように少し腰を反り気味にしておこなうと、嘘のように、肩の可動がスムーズになりいつまでも動ける感じになるのである。「やはり、剣術の姿勢、杖術の姿勢と分けて研究していかなければならないのか・・・・・・」と一旦落ち着いたのである。

 しかし、半歩足が前に出ているとはいえ、ほぼ向かえ身に近い杖術の構えから、膝を抜いて体幹の纏まりと自身の体重をエネルギーに用いる操法としては腑に落ちないものがあった。

 そこで、どうにか姿勢を以前の形に戻さないまま肩の筋肉に負担の掛からない操法はないものだろうかと、今一度考えたところ、そもそもの構えについて疑問が湧いてきたのであった。

 下段の構え(無構え)の場合、手元側の手首は手のひらが上を向いている。これを、思い切って下げてみた。ここから満月による巻き込みで以前と同じ突きが出せるであろうか・・・・・・

 手の高さを下げて構えたことで、脇が少し開き、肩が自然と落ち、実感ある上腕二頭筋の収縮が消え、何ともいえない落ち着きが出たのである。この雰囲気は、形は違うが剣術での鹿島神流にある「位」(くらい)の構えをとった際の感じに近い。初めてとった構えであるが、調和が取れている感じがするのである。以前は顔の高さにあった手元側の手の位置が、鳩尾の高さまで落ち、脇も開き気味になり、剣術に近い感覚となった。この構えからの突きは、以前に比べ、動きが小さくなり、トントンと綴れ足との相性も良い。この突きは、杖道で見られるような突きとは全く違うものであり、これからも、剣術同様に、手の動きを小さくしていく方向になるかもしれない。

 槍や薙刀では、そのようにはならないと思うが、杖では剣術から得た身体の使い方で独自の発展をしていく可能性があるように感じる。今日の収穫は、槍や薙刀の操法にとらわれない、杖の操法を改め検討し直すキッカケが見つかったことだ。


2013-12-16(Mon)
 

冬晴れの講習日

 本日はいつもと違って12時30分からのgold castle 殺陣&剣術スクールの講習であった。いつもは18時30分からおこなっているため、今日は冬晴れの爽やかな空気を浴びて講習会場に向かった。やはり日曜日の昼時は、沢山の人が出歩いており、電車の中でも平日と違い皆楽しそうな雰囲気である。たまには、こういった雰囲気を味わいながら移動するのもいいものである。

 さて、今日は講習前に私共の活動に興味を持っていただいた、地域の情報案内など広告されている方が、当スクールの見学に来られ、ご挨拶とともに取材を受けることとなった。 10月20日に立ち上げた殺陣&剣術スクールであるが、ホームページを通じいろいろな方から御連絡を頂いている。殺陣も剣術も、指導者に技術と自信があれば敷居を上げる必要はない。どのような方でも変化を実感し、愉しみながら集中して取り組み、さまざまに良い影響となる空間作りを大切にしたいと思うのである。そのため、その方に合った技術指導を惜しむ事無く伝えていきながら同時に私自身も学びの場としている。

 今日は若い役者の方に進展が見られた。後ろ重心になってしまう癖があり、股関節の固さから下体を沈める動きに苦労しているのである。これは彼に限らず、私が今まで見てきた稽古生でもよく目にしてきた特徴でもある。その変化が見られたのは、納刀の稽古の際に鯉口に切っ先が入ったところで、柄を前方へ出しながら左足を下げていく動きの中で、私が挙げた注意点二つを修正したことにより、姿勢があきらかに良くなったのである。まず一点目は左足を下げる際に重心ごと後方へ下げてしまわない事。二点目は下げる左足は、床から離す事無く、摺り足でおこなうこと。この二点を注意していただいたことで、しばらくの内に姿勢がハッキリと変わってきた。そして何よりそのことを本人が実感出来たことが収穫である。前回の女性の画家の方においても、納刀の稽古で後半から姿勢がガラっと変わってきたことを考えると、この納刀稽古は、重心位置の修正と、姿勢を整える作用があることが言えるであろう。 

 第二回目から毎回参加されている役者の方も、全体的に覚えが早い方であるが、まだまだ粗い部分が見えるので、より精度を上げた細かい部分での技術習得に取り組んでいただきたいと思う。

 そして、このブログを読んで復習しているというご婦人の方のために、本日の内容をざっとおさらいしますと、本日は「下段(無構え)からの突き」をおこなった。それまでおこなっていた「本構えからの打ち」では、上にある手前側の手首が内側に巻いてある状態(満月に使う)から外側に開きながら(新月に使う)杖を打ち込んでいくのに対し、「無構えからの突き」では、上にある手前側の手が外側に開いた状態(新月)から内側に巻き込み(満月)ながらお臍の前まで持ってくることで、下にある前方の手は、ただガイドとなり、杖を下から煽る事無く、自然に最短距離で相手の喉元へと突ける。これは、相手の急所を突く意味合いでもあるが、先端部をやや上げることで、肘が下がり、肩が落ち、真っ直ぐに立つことで体幹部の纏まりが身体全体の調和を通じて得られることに繋がっているのである。この手首の満月と新月の使い方は、鹿島神流系の稽古を通じ、また甲野先生の稽古からも学んだものであるが、重要な効果として、肩が上がらないことと、筋肉が収縮し余計な疲労が蓄積されないこと、姿勢を真っ直ぐに保てること、武術的には、気配が出にくいため、軽くて変化の効く杖の特性を活かしやすいのである。ご婦人への課題として、本構えからの打ちを二回、そのまま下段へ下げ無構えからの突きを二回、そのまま杖先を上に回収し、再び本構えからの打ちと続けていただく。満月に使う手と滑らせる手、新月に使う手と滑らせる手、技と技を繋げる杖の動かし方など、脳が休まる間もなく考えていかなければならないので大変であると思う。しかしこれは、ご婦人に限らず、全く初めての方には難しい事である。今日の木刀での左右の袈裟斬りにしても、前回よりも身体が纏まっていたため、次回は納刀に挑戦していただくことにした。毎回違うことをやっていただき大変かもしれないが、手先の器用さが元々ある方なので、いろいろな稽古をおこないながら、その時必要な稽古法を選択し、進展出来ることを実感していただきたい。



 今年の講習は次回の22日で稽古納めとなります。年明けは1月5日からおこないます。どのような方でも、どのようなタイミングでも、参加していただいて大丈夫です。お気軽にホームページからのお問い合わせや、こちらのブログからでも御連絡をお待ちしております。
ホームページはこちらからhttp://www.tate-ken.com/


2013-12-16(Mon)
 

先入観が進展を妨げる

 今日の研究稽古では、背中と大腿部との関係性から姿勢が決まる重要な感覚を知る事ができた。

 これは、今年の5月から柄の握り方について、アソビをとり肩が引っ張られないように手之内が決まったことで、現在おこなっている私の剣の振り方のベースが生まれたのである。そこからいかに体幹を使えるかということに試行錯誤していったのであるが、その過程において、僧帽筋が張り過ぎてしまったり、やはりどこか筋肉に負担が掛かってしまっていた。

 10月8日に体術稽古にて左大胸筋肉離れとなり、そのおかげで筋肉に負担のかからない腕の位置が決まった。脇を少し開く事で肩がより下がることが分かった。このことにより、重い木刀や真剣を振っても僧帽筋が張ることは無くなった。そしてこの位置は今日体感した「背中で斬る感覚」に結びついた。

 それは、抜刀術稽古の際に、さまざまな抜刀をおこなっていた時、私は最後に大袈裟(※左から右下へ斬り下ろすのが大袈裟、右から左下へ斬り下ろすのは小袈裟)に斬り下ろして納刀する形をとっているが、その大袈裟に斬り下ろした際に、今までにない刀の軽さを感じ、アレっ?と思い、繰り返し振ってみたが再現出来なかった。今までにも、抜刀の後の二之太刀で大袈裟に斬り下ろした際に感じることはあったが、再現出来なかったためそのままになっていたのだが、なぜかと言うと、関心事は抜刀の瞬間の身体の使い方などであり、そのあとの二之太刀はほとんど気にしていなかったからである。実は、その気にしていなかったことが、今日、そうか!無意識でおこなっているため、余計な先入観で姿勢を作らずにおこなったことが、何気ない二之太刀でのアレっ?と感じる要因となったのだ。

 その姿勢とは、私にとっては他言したくない重要な発見であるが、自分の成長のためには記さねばならない。今までは腹(丹田)を意識する余り身体の表面ばかりに意識が集中していた。そのため、剣の振り終わりには、微妙ではあるが背中が抜けていたのである。それは、前重心の意識でも同じであり、前脚の大腿部の付け根の屈曲を意識し過ぎる余り、体軸が前傾し、同様に背中が抜けていた。試しに背中を丸め気味に使うと、それなりの体幹部の働きは得られるが、大腿部の付け根の屈曲が抜けてしまうため下体の働きが弱まってしまう。エネルギーを垂直に使うには、大腿部の付け根をやや屈曲させ、かつ背中が抜けない真っ直ぐな位置が、実感として収縮させてない上腕を伝って剣に通るのである。この背中が使えている感覚というのは今日初めての感覚であり、その実感は再現性も含め剣の振りで確認出来た。この感覚を今後どのように進展させ、他の稽古にも活かせるかが今後のテーマの一つでもある。

 このようなことから、さまざまなことにおいて先入観というのは、大きな障害ともいえるだろう。しかし、信用している部分を改め見直すことは、なかなか気がつきにくいものでもある。あらゆる状況を、良くも悪くも無く、その状況から見えるものこそ、次に進めるための何かが隠されているのではないだろうか。


2013-12-14(Sat)
 

流れの速さで感じるもの

 今日はgold castle 殺陣&剣術スクールの講習をおこなった。早いもので今年の講習はあと二回となってしまった。10月20日に開講し、まだ二ヶ月足らずであるが、受講生は増えてきている。手作りで進めてきたこのスクールであるが、私が思っていた以上に出会いが繋がってきている。私としても情熱をもって取り組んでいるので、日々スクールを良いものにしたいと考え取り組んでいる。

 今日は、女性の方が多い講習であったが、剣術クラスでは初めての方にいきなり「納刀」をやっていただいた。杖についても初めてであり、指先や、手首の使い方など、技術的な部分を重点的におこなおうと考えていたのだが、まず、体が真っ直ぐであることが何より重要であり、日常の歩き方や姿勢などの影響で、後ろ重心になりやすい方が多く、まず、この部分から直していかなければならないと感じたのである。この「真っ直ぐに立つ」ということが簡単なようで実際に動きの中で、どれほど難しいかということを今日参加された方は実感されたのではないだろうか。後ろ重心になり易い要因として、まず骨盤角度が考えられる。普通に真っ直ぐ立っているつもりでも、骨盤が「後傾」してると、上体を伸ばした際に頭の位置が後ろになり、後ろ重心となってしまう。この「骨盤後傾」は武術稽古の中で改善されてくるが、大腿部の付け根に手のひらの小指側を付けた状態でスクワットのように沈んだ際に、腿とお腹でこの手を挟む事が出来ない場合、かなり骨盤が後傾していると考えられる。

 日常的に後ろ重心である身体の構造を変えるには、前重心で骨盤を立てる必要があり、その動作を武術の動きの中で整えていくことで、少しずつ股関節の可動がスムーズとなり、真っ直ぐ立った際の骨盤の角度も起きてくる。これは、日常的に言えば、しゃがんだ姿勢や、物を拾う動作で腰に掛かる負担が減り、低い姿勢で仕事をおこなう方には重要な部分である。また、骨盤が立つことででん部が引き上げられ、太ももの表側にある大腿四頭筋と、裏側にある筋肉ハムストリングスの、バランスが変わり私の体の実感としては、ハムストリングスが発達し、でん部が引き上げられ、表側の大腿四等筋が細くなり、太ももが細くなったように感じる。解りにくい方には、後ろ重心でスクワットのようにしゃがむのと、前傾し前重心で、顔を下げずに背中を丸めないようにしゃがんでいただくと、太ももに掛かる疲労の違いを実感できると思う。つまり、そういった日常的な姿勢からなる筋肉の付き方のバランスが姿勢を作るのである。そこで、前重心の際に気を付ける事は、顔を下げない、背中を丸めない、この二つだけでも意識していただくと、大腿部に使われる筋肉バランスは変わってくるだろう。

 この難しい「真っ直ぐに立つ」ということであるが、リハビリも兼ねて参加されているご婦人は出来ているのである。これは、武術稽古を進めていく中で重要な部分であり、進展の早さにも影響してくる。そんななか、本日はご婦人に木刀による左右の袈裟斬りをおこなっていただいた。

 これは実はご婦人の身体を通じて、私の稽古の検証にもなっている。身体の筋肉に負担を掛けず、真っ直ぐな姿勢からなる体幹の働きを、落ちた肩、適度に閉じた肘、親指と人差指を緩めた握りで構えた剣の軌道に沿って切っ先を落としていく。その際に、肩が引っ張られて上体が折れてしまわないことが大切である。これは、膝を抜いて自身の体重を乗せた際に、真っ直ぐでなければ体幹の威力が出ないため、剣の振りに体が引っ張られないための構造を整えておかなければならないからである。今日はご婦人を見ていて、上体が前に折れず、切っ先がピタリと止まることが出来るようになった。毎回ではないが、試しに私が杖を持って腰の高さに水平に出し、これを寸止めで振っていただくようにおこなった。すると、5㎝、3㎝、ときには杖を打ったりすることもあったが、1㎝でピタリと止まった時には、私自身驚いたというより感動してしまった!!

 身体構造への信頼と、真っ直ぐに立つことの重要性をあらためて認識したのであった。武術稽古を通じて、筋肉の付き方のバランスを整え、それと共に構造が変わり、姿勢の変化と共に動きが変わる。不器用だから出来ないのではなく、身体の構造がまだ整っていないため、身体的に動かせないのである。だが、その方にあった動きを見つけ導いていくことで、少しずつではあるが確実にカラダは変わってくる。

 講習に参加される方々の動きの癖や、直す箇所の方法など、どのような稽古方法で進めていくかいくつかチェックしているが、そうしたことが頭に浮かんでくる状況になってきたのだと感慨深い気持ちとともに、参加されている方々との縁を感じながら、まだスクールを立ち上げる前のさまざまな準備段階の事を思い出し、あらためていろんな方に感謝したいと純粋に感じたのであった。


 これからもgold castle 殺陣&剣術スクールとして、どのような方にでも愉しんでいただき、技術を伝えることができるスクールを目指しております。これからもよりよい空間となっていけるように私自身精進していきたいと思っております。今後とも宜しくお願いいたします。


2013-12-09(Mon)
 

稽古から生まれるもの

 昨日の個人稽古を終えて、本日その加藤氏より私には過分な御言葉を頂いた。誠に心に染み入る内容であったため、加藤氏への承諾を得てここに掲載したい。加藤氏同様に、武術稽古などについて何か探している方へのキッカケとなれば幸いである。現代のインターネットを通じたコミュニケーションはこれからも益々発展していくだろう。その恩恵は私も受けているが、武術という精神の健全な状況から生み出される技という感覚を求めて、対峙し接触する情報量は、人間の持っている機能を最大限引き出しているのではないかと思える。そういった状況下でのコミュニケーションは、(コミュニケーションという言葉が当てはまるかどうか分からないが)全く質の違うものであり、手軽で便利なコミュニケーションツールが発達していく現代社会において、何処かで人間の身体が失われつつある実感を求めているものではないかと私個人として感じている。その実感とは人によってさまざまであると思うが、先にも述べた武術稽古という状況下から感じる実感が、繊細であり内面に届くものであるように思う。



(以下、加藤氏から頂いたメールを掲載させて頂きます)



金山先生、

昨日の稽古ありがとうございました。
3時間以上だったとは思えないほどあっという間でした。
あまりの情報量の多さに脳の方が体より疲労した感じになり昨夜は睡眠というより気絶ぎみに寝ましたが、
先生が教えてくださった沢山の技やまたその課題のおかげで向こうでの稽古が楽しみです。

「こんな事まで教えてもらっていいのですか」っというものから、
「こんなに沢山の事を一瞬で一斉にやっているのか」というものや、
「感覚」という言葉では表すのが難しいことを分かりやすい言葉を使っての的確な助言、
実演と検証などを駆使した教えかたは分かりやすく驚きの連続でした。

私の様な者では上手く言えませんが金山先生には大変感謝しております。
「いくら忙しくなっても今日の様な時間は大切にして行きたい」と別れ際におっしゃっておられましたね。
武術への情熱と追求心や周りの人との接し方など、
私にとって先生みたいな方に出会えた事が大変幸運に思えます。
米国のような所に長く住んでいると昔の自分はどうだったかっというのを忘れがちになってしまいます。
先生の心の持ち様や人への接し方など、まず人として大変大事なことを再確認させて頂きました。
心からお礼を申し上げます。

加藤○○(失礼ながらブログでは苗字だけの掲載とさせて頂きます)

お言葉に甘えて質問等が出た際はまたメールをさせていただきます。
また次回の帰国の際にはぜひ稽古をお願いします。

(掲載終わり)




 私にとって大変励みとなるメールである。二日間で七時間の稽古であったが、加藤氏が感じていたように私自身も、何年か前から稽古をおこなっていたような感じがしていた。縁といえばあっけないが、こういった不思議な出会いがあるから人生は前に進めるのかもしれない。あらためて加藤氏にはお礼を申し上げたい。


2013-12-08(Sun)
 

個人稽古

 本日は二週続けてアメリカから帰国された加藤氏との個人稽古であった。帰国して限られた日程の中で私との個人稽古を希望されたため、私としても熱の入る稽古となり、今回も三時間を超える稽古となった。

 やはり加藤氏の熱意は素晴らしく、ほとんど休憩無しの稽古であったが(休憩を入れても直ぐに私が何かやり始めてしまうため結局続いてしまう・・・)集中力が途切れること無く、ドンドン進んでいく。前回の稽古後、加藤氏が白樫の杖を購入されたため、杖術の稽古を一時間半ほどおこなった。

 私がおこなっている杖術は、体の開きをほとんど使わないため、向かえ身に近い身体の使い方に変わってきた。これは、剣術がそう変わったことで、杖術や抜刀術にも自然と変化が生じるようになったためである。

 今回の加藤氏へのテーマは『膝の抜き』である。今日おこなった杖の「打ち」と「突き」は私が現在おこなっている操法で、膝抜きの連続である。一度の突きや打ちで膝を二回細かくトントンと抜いている。これは、向かえ身でのエネルギーの使い方であり、甲野先生の「綴れ足」からのヒントでもある。

 「巴」では、脚が前へと身体全体と調和をとりながら動き続けることが重要で、大腿部の付け根を屈曲させることがいろんな場面で重要であるため、この「巴」では、後ろ脚が前へ出る途中の両足が揃った位置が、もっとも疎かにしてはならない練るための重要点である。

 そして、膝を抜いて両足を動かす際の注意点は、そのまま同時に最短距離で動かそうとすると、ゆっくり動かす事が出来ず、瞬間的に勢いをつけざるを得ない。そうなってくると、上体との連携にバラツキが生じ身体が纏まらなくなってしまう。そうならないようにするためには、やはり身体の中心に脚足を集めなければならず、その際に脚を寄せたことによる身体の伸び上がりを防ぐため、大腿部の付け根を屈曲させておかなければならない。これには股関節の可動域もかかわってくる。寄せた脚を滞ることなく所定の箇所へ開いてゆく。つまり足裏を完全に地面から離れることなく、滑らせることで速度調節が出来るのである。

 抜刀術では、前回生まれた「滝壺」からおこない「懐月」「津波返し」「隅返し」「鷲眼一閃」とおこなった。加藤氏とは、出会って今日で二回目の稽古とは思えない不思議な感覚である。やはり、剣術を専門に修練されている方とは話が早く、もっと稽古機会があれば抜刀術は伸びるだろう。

 剣術では、前回同様「無構え」からの潰し技や、抜き技を幾つかおこなった。身体を前へ進めるための、重要な部分が、大腿部の付け根、膝、踵、それらが繋がり、現状では、「おそらくこうではないだろうか」という構えの際の脚足の置き方が整ってきた。

 質問されることで、身体感覚と脳が整理され言葉となり、操法が整ってくる。これは普段の研究稽古があってこそであるが、蓄積されたものが相手を通じて表に出てくることがある。今回の個人稽古に参加された加藤氏に感謝したい。次回帰国された時には、私も大きく進展していたいものである。


2013-12-07(Sat)
 

拘りがブレーキをかける

 本日は抜刀術を中心に研究稽古をおこなった。先日気が付いた前足の爪先の方向により移動がスムーズになったことの検証や、以前の抜刀の型での拘りを見つめ直すことで、二つの抜刀の型に進展があった。

 『懐月』という極めて近い間合いからの抜刀に際し、体の正面という姿勢に拘り過ぎていたことから、右肩の詰まりによる原因が、切っ先の精度の不安定に影響していたことが解った。状況設定から、この抜刀では、前方への移動距離よりも、超接近でおこなう必要性があるため、瞬間的に横に抜いたものを前方へ向けなければならない。拘りを消すことで、この抜刀はまだまだ進展していくだろう。

 次に『竜巻』という抜刀であるが、この抜刀も初動の抜き方がこの抜刀の原型の動きの感覚にとらわれていたため、手と脚がバラバラになっていた。エネルギーとエネルギーがぶつかり、右手首に負担がかかるような抜き方であった。そこで、検討し直した結果、抜く際の柄の方向が体を180度回転した際には極めて重要であり、最短で手之内に収まる方向でなければならない。そして、回転したエネルギーを真っ向に深く斬り下ろすには、体幹が纏まっていなければならず、そのため大きく浮きを掛けて地面スレスレまで斬り下げる動きとなった。速さ威力ともに向上し、尚且つ右手首に全く負担が掛からない動きに変わった。抜刀の形も大きく変わってしまったため、もはや刀が舞い上がって落ちていく竜巻ではなく、真っ直ぐに地面スレスレまで斬り込んでいくため『滝壺』と変名した。これは体幹を練るのには効果的な抜刀である。

 納刀においても、『峰返し納刀』の場合、より無駄な動きを省き体に近い位置で何気なく鯉口に飛び込んで来るように研究している。全体の調和を感じる稽古としても効果的である。

 今日感じたことは、操法が変わることで、今まで良しと思われていた動きの拘りが、逆に進展を妨げるブレーキとなる場合があるということ。違和感を感じる場合はなんらかのこういった思い込みや誤った拘りが意識の中に刷り込まれているのかもしれない。マンネリやパターン化してしまうことで滞るロスはあらゆる事に当てはまるように思う。今日は久しぶりの抜刀術集中研究稽古であったが、非常に得るものがあった。


2013-12-03(Tue)
 

師走に入って

 師走に入り今年も残すところ一月を切った。振り返るにはまだ早いが2013年は私にとって大きな年であった。過去の経験にもあったが、運命というか、何かの流れに身を任せたときというのは、それまで考えられなかったことが、自然にドンドン進んでいく。そうなったときは何も遮るものがなく、一気に進んでいく。今年の一月、二月頃というのは自身の感覚では、もう三年ぐらい前のような記憶である。

 武術稽古にしても今年の春ごろと現在では操法が大きく変わった。抜刀術では脚足の使い方が大きく変わり、ソ之字立ちを止めた。動きの中で爪先が開くことはあるが、構えの状態から爪先が開く事はほとんど無くなった。その結果、「バラバラに動かす身体を最終的に纏める」というそれまでの感覚から、「纏まっているものを纏まったまま扱う」意識に変わった。歩幅も狭まり、体の開きは必要最小限とし、大きく動けるために全体を小さく纏まり(丹田の感覚というものかも知れないが)を感じながら調和をとること。その結果、抜刀術全般が以前よりも速く、起こりも減少し、それらの動きが以前に比べ扱い易くなった。次に杖術では、圧倒的に個人の稽古時間が増えたことで、杖と身体の感覚が格段に向上した。手之内と脚足が良い関係性となり、常に調和をとり続けながら自由に動きを導いてくれる感覚となった。抜刀術と同様にソ之字を止めたことで、それまでおこなっていた、体の開きで杖を大きく伸ばして突いたり打ったりしていたものを、開きでなく、自身の体重を微妙に掛けながら、上体は開かず、傾かず、真っ直ぐなままおこなう操法となった。この扱い方により、起こりを減らし、重さを増し、次々に連動した技が出るようになった。(2012.12.28に収録した動画ではまだその操法では無い。)

 脚足の操法が大きく変わったことで、上体も影響を受け始めた。より筋力に負担の掛からない操法を意識するようになり、その感覚を養成するために、主に真剣や、重い木刀の振り方でその感覚を研究している。

 このように今年一年で大きく変わったのであるが、それは自分自身に対しての変化であって、武術をおこなうものとしての実力が上がったとは到底感じられないものである。それは自分自身が常に痛感しているものであり、色んな意味で広げていかなければならないものがある。

 さて、本日のgold castle 殺陣&剣術スクールであるが、殺陣クラスでおこなっているさまざまな歩法を見ていると、稽古されている参加者の成長が見られた。やはり週一回ではあるが、継続することで身についてくるものである。月謝4.000円で始めの3回は無料であるのは、「こうした継続した稽古による技術習得を早く実感していただきたい」ということからでもあり、そこには私の歩んできた思いも少なからず入っている。

 そして、杖の稽古に励んでおられるご婦人との講習では、手先の器用さから、あるパターン化した動きとなり、力みが見られ出したことから、足を使って90度体の向きを変えながら同時に杖を左右に持ち替える動きをおこなっていただく。この時にも感じたことは、爪先の向きというのは、身体(とくに上体)を動かす際に重要であるということ。杖により、手足の関係性から発見したことであるが、左右どちらかに素早く向き変わる際に、例えば左に向き変わる場合、ふつうは左足が開いて、右足をポンと平行な位置に運んでくるが、この動きでは左足が開いてる時には、右足は待たざるを得ない。(いち、に、で向き変わる。)それに比べ、右足を先に左足の前へと回り込ませることで左へ開いたと同時に左足も開く。(いち、で向き変われる。)似ているようで違うのは、左足を支点にクルッと回ることが思い浮かぶが、足に掛かる重心が違うため似て非なる動作である。これは、ご夫人が杖を扱いながら同時に、真っ直ぐに立てる姿勢を身につけていただきたいことから、気がついたことである。

 そんななか、今日は女性の見学者が参られた。これからもいろんな方々とのご縁が生まれることになるだろう。殺陣と剣術を通じて、ひとつの空間で広い意味での武術を私も学ばなければならない。深夜も2時をまわったが、まずは明日、朝起きてからどのように感じ、行動していけるか。武術稽古で感じたものを実践していかなければならない。


2013-12-02(Mon)
 
プロフィール

金山孝之


       金山 孝之
   Takayuki Kanayama


松聲館 剣術技法研究員

金山剣術稽古会主宰

Gold Castle
殺陣&剣術スクール主宰

高齢者のための剣術教室
クラーチ剣術教室講師


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1975年生まれ
福岡県 北九州市出身
東京都 世田谷区在住

1999年
映画監督中田秀夫氏との出会いにより俳優デビュー。他分野では、マンダムのモデルや舞台のプロデュース公演などの活動をおこなってきた。

2006年
小林照子先生とのご縁から『 からだ化粧 』のモデルを務める。

2009年
武術の道を志しそれまでの活動を一新し武術稽古と研究に励む。

2011年
武術研究家甲野善紀先生に師事し身体の使い方を研究しながら、『 抜刀術 』『 剣術 』『 杖術 』『 体術 』などの稽古と研究に取り組んでいる。また、先生の書籍、番組撮影、記録映像、その他演武等における打太刀や受けを務めている。

2013年
刀と身体操作の技術向上を目指し裾野を広げるべく
『Gold Castle 殺陣&剣術スクール』を立ち上げる。

2014年
甲野善紀先生より
『 松聲館 剣術技法研究員 』という名称を頂き、自身の経験を活かした指導法を各道場等でおこなっている。
 
高齢者向け住宅にて
『 高齢者のための剣術教室 』をおこなっている。

日信工業株式会社の製品「SAMURAI BRAKE」のプロモーション活動をおこなっている

2015年
『 GM happy コラボレーション 』と題し、ジャンルを問わず定期的にゲスト講師をお招きし、特別共同講習会を開催している

『 金山剣術稽古会 』を立ち上げ、現代における武術稽古の必要性を、身体と心で学べる場として活動している。

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