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お詫び

 月刊秘伝9月号に掲載していただいた私の記事に、示現流と、鹿島神流を修めたと書いてありましたが、私の言葉足らずなコメントが記者の方やライターさんに誤解を生じさせてしまい、各流派の方々へご迷惑お掛けしました事を深くお詫び申し上げます。

 この記事では、各種得物による稽古法の特徴を、私がこれまでに当時の(上記流派とは無関係の)師範から研究稽古として各流派を参考に学んだものをお伝えした次第であります。

 私としましては、技のこと身体のこと、当時の師範と共に研究稽古から学んだものをどのようにお伝えするかという思いで熱が入っておりましたが、あらためて日が経ってみて、これは大変なことであるという事に気が付きました。

 もちろん私の経歴にはそうした流派の事は掲載しておりませんし、稽古会や講習会でも現在独立して七年ほどになりますが、各流派の技を私がお伝えするというようなことはあってはならないことですのでおこなっておりません。

 今回の件は完全に私の不手際でありますので、同じようなことが無いように、今後はご迷惑をお掛けしないように精進し務めて参りたいと思います。


2019-10-07(Mon)
 

土曜日はひさしぶりに品川区総合体育館で開催いたします

 本日は告知事項などデスクワークに時間を費やした。

 来月は、通常の講習の他に『杖整体操』『抜刀術 特別講習会』『関西特別講習会』などがあり、新たなご縁が生まれる可能性も高い。講習や稽古会というのは不思議なもので、ホームグラウンドから離れれば離れるほど場の熱量が高い。それは武術を始めて間もない頃、ポルトガルに十日間行った際に強く感じるものだった。

 関西に講習会で向うのも今回で五回目になる。今回は10/21(月)と10/22(火/祝)の二日間。
 21日は平日のため18時00分~20時00分の予定。会場が昨年もおこなった集居夙川館(つどいしゅくがわかん)という洋館内の和室。人数的には8名位までとなりそうであるが、不思議な場の雰囲気を感じる所であった。

 翌22日は、即位礼正殿の儀の日に当たり祝日となっている。この日はベイコム総合体育館柔道場のため、定員の心配は無いものと思われる。初日は体術と杖整体操、二日目は杖術と杖整体操を予定。特に初日の洋館内和室での稽古は密な空間のため、お早めにお申し込みをいただけることをお勧めいたします。

 お申し込みは、世話人を務めて下さる川原田喬生氏の窓口を通じてお願いいたします。
 https://hegelian21.wixsite.com/kanayama-kansai


 そして9/7土曜日のGold Castleは、ひさしぶりに品川区総合体育館での開催となります。このところずっと戸越体育館で開催しておりましたので、お間違えにならないように気をつけて頂きたいと思います。頭では解っていても、ついいつもの電車に乗ったり、いつもの駅で降りてしまうものですので、このブログを見て「ハッ!」っと気づかれることを願います。

 それでは、15時30分より品川区総合体育館柔道場でお待ちしております。


 金山孝之 指導・監修 DVD
『古武術は速い~“型の手続き”を追求した剣・杖の実践的な体使い~』

(2019年5月20日より発売中)

2019年09月28日(土) 『杖術 特別講習会』(お申し込み受付中)

2019年10月14日(月/体育の日)『杖整体操』(お申し込み受付中)

2019年10月19日(土)『抜刀術 特別講習会』(お申し込み受付中)

2019年10月21日(月)&22日(火)『関西特別講習会』(お申し込み受付中)

金山剣術稽古会ホームページ(お問い合わせ受付中)

2019年09月 武術稽古日程

2019年10月 武術稽古日程

甲野善紀先生からの紹介文


2019-09-07(Sat)
 

本日はゆるりと(追記あり)

(追記)
午後から現在21時においてホームページへのアクセスが出来なくなっております。
私にご連絡の方は、こちらのブログのお問い合わせか私のメールアドレスよりご連絡ください。
こちらのブログが見られた場合に限られますがよろしくお願い申し上げます。ご不便お掛けして申し訳ございません。 
(追記おわり)
※22時30分に復旧いたしました。


 お盆を過ぎ暑さも和らぐ。昨年にくらべれば過ごしやすい夏であった。

 昨日は高田馬場で渡部氏とA氏と稽古。同じ会場に殺陣無銘刀師範の河口博昭さんともお会いできました。こうして時の流れと共に剣術家や、殺陣師、パフォーマーの方々と親しくさせていただけるのはありがたいものです。ジャンルは違えど、人として「いいなぁ」と感じる方はこれからも親しみを込めてご縁を大事にしたいです。

 今日は事務作業を終え、ようやく本が読める時間が取れそうです。

 先日、身体の調整法としておこなった動きが、思わずやりすぎたのか、はたまた利きが強かったのか、肩回りと背中に張りと若干の筋肉痛が生じてます。昨日の稽古ではこれが剣の操作感覚に悪影響を及ぼしていたので、まあ、初めての動きで身体が戸惑っているのかもしれませんが、検証結果はまだこの先にあると思いますので、今よりも悪くなるのかそれとも一段階上がっていけるのか、そのあたりを身体に訊きながら、私自身新たな身体の獲得につながるかどうか興味のあるところです。

 
 明日は15時から品川区総合体育館剣道場にて、『剣術 特別講習会』をおこないます。

 大刀の木刀を使っての剣術と小太刀を一時間ずつおこなう予定です。小太刀の特徴は間合いと両手の使い所にあるかと思われます。その片手の変化に剣術と体術を併せ持つ働きがあるものと思われます。

 まだお申し込み人数にも若干余裕がございますのでご連絡お待ちしております。

 また、5/20に発売いたしましたDVD『古武術は速い』のなかに、基礎鍛練稽古や、杖術、剣術、小太刀、抜刀術とそれぞれの基礎稽古法や技の一部分をご紹介しておりますので、こうした講習会と併せてご覧になりますと説明の理解が高まるものと思われます。DVDでは何度も繰り返して説明を確認することが出来ますので、ご興味のある方はAmazonからですと定価よりも安くお買い求めできますのでお勧めいたします。(下記のリンク先がAmazonのサイトになっております)


 金山孝之 指導・監修 DVD
『古武術は速い~“型の手続き”を追求した剣・杖の実践的な体使い~』

(2019年5月20日より発売中)

2019年8月24日(土)『剣術 特別講習会』(お申し込み受付中)

金山剣術稽古会ホームページ(お問い合わせ受付中)

2019年8月 武術稽古日程

2019年9月 武術稽古日程

甲野善紀先生からの紹介文


2019-08-23(Fri)
 

苦しまされずに生きる道

 自宅から最寄り駅まで五分ほどであるが、自宅から徒歩三十秒ぐらいのところにつがいのキジバトを最近見かけるようになった。道路にトコトコと仲良く歩いて出てくるが、人に慣れているのか飛んで逃げることも無く私のほうが驚かせないように逸れて歩く。トバトと違い集団で無くつがいで過ごしているのは見ていて和むものだ。「デーデー、ポッポー」「デーデー、ポッポー」

 昨日は、高田馬場にて渡部氏と稽古。
 その前に四十分ほど一人稽古をおこなった際にフト「斬割り返し」という動きが生まれた。つまり、打太刀が先行して正面斬りをおこなうのであるが、それに対する仕太刀の斬割りを抜き相手の籠手に物打ちを付けるというもの。
 打太刀が誘いとなり、型としては打太刀仕太刀が入れ替わる事になる。実際に誘いからの抜きにともなう実感と、交代してもらい私が抜かれた際の感触から技として成立していると判断。しかしながら、もう一つ考えていた相手と斬り結んでからの対応は素振りでおこなうのと、実際に打ち付けて行うのとでは感触が変わってしまい技としては成り立たなかった。長く続ければそれなりに器用には出来るだろうが、技でないものを技にしようとしても無理がある。あらためて稽古相手が居るという事のありがたさを痛感。

 続いて袋竹刀による稽古。
 やはり袋竹刀による稽古は体術的要素が濃い。中心をズラして崩しながら竹刀のもっとも良い箇所に位置取り、かつ構造を整えぶつからずに崩す。むかしはかなり力技でおこなっていたが、表面的な見た目の崩し方では本来の稽古になっていないため、一連の流れの中で、何をどうしていくのか、そこに対して常に探し求めている。むかしは気付く余地のなかった、これまでの稽古における実感がそれを教えてくれている。だが、袋竹刀の稽古はしばらく離れていたためそうは言っても荒い(粗い)稽古になってしまう。私も渡部氏も籠手はアザだらけとなってしまったが、こうした稽古で上手く行っても上手くいかなくても得られるものはあるのだ。例え今は感じなくても、いずれそのことに気が付く瞬間が訪れる。そうした厳しさを全く経験しないで武術の道を進むのと、アザを作り涙を流してでも得られた苦悩の時間というのは、これからの自身の向き合い方と後輩への向き合い方などに生きてくる。優しさを感じる稽古は背景に厳しさがあってのもの。究極は出来るか出来ないかが問われてしまうが、出来ないままでは優しさを味わえない。袋竹刀による稽古はより情報伝達の密度が濃いものであり、木刀とは明らかに異なるものを身に宿す稽古法であり、この繊細さは袋竹刀でなければ得られないであろう。あらためて袋竹刀による稽古の重要性を感じた。

 
 私もこれまでに、鹿島神流の組太刀「裏太刀」「実戦組太刀」「合戦組太刀」「相心組太刀」そのほか槍術や薙刀術など当時の師範と共に研究しながらおこなったり、ポルトガルでそれらの型稽古をおこない、スペインのマドリードにあるスタジオで、S師範とポルトガル人のカルロスと私の三名で武術雑誌の撮影とDVDの収録をおこなった。当時私は武術を初めてまだ八ヶ月だったので怖いもの知らずというか、しかし何の違和感も感じずに情熱の中で過ごした10日間だった。

 それと同時に示現流を学んでいた時期もあった。「燕飛之型」を学び、イスノキの原木をそのまま木刀にしたようなもので、相手の籠手や胴を寸止めではなく打つのである。もちろん加減はしているが、全力で振ったものを当てるように止めるのであるから、その一打一打は真剣そのもので、その当時相手をして下さっていたのはWEB動画「かざあな。」三部作でお世話になった青木賢治さんであった。彼も役者活動を背景に武術の道に入られ、剣術では剣体研究会にずっと参加されており、現在は武蔵円明流を学ばれており本業はライターである。これまでにも殺陣と剣術とのコラボ企画や、システマでは素手で殴り合って互いに顔をパンパンに腫らしたりと所々で御縁を感じる間柄である。

 示現流といえば「立木打ち」が有名であるが、これは私以外に学ぶ者はいなかった。
 まず、「立木打ち」に関してはさまざまな弊害がある。一つには、丸太を固定できる設備がない、または常設できる場所がない、自然組み立て式となるが、イスノキで全力で打ち付けるものに対して固定でき、しかも持ち運びが可能なものは容易に見つからないのであった。

 そのため、河原であったり、公園の端の方であったり、訳の分からない人の入ってこなさそうな場所であったり、流浪の稽古人となってしまうのだが、 示現流には激しい打ち込みだけでなく猿叫と呼ばれる発声がある。これは私の場合、そのようにするつもりは無くても、声が枯れ、次第に通り良く抜けるために自然と猿叫になっていったように記憶している。それを人通りがある河原などでおこなっていたのであるが、恥ずかしさはものの数分で消えてしまい、疲労と手に伝わる衝撃の痛みに精神が試される。道場とは違い足場も悪く平地ではない。そうした石ころや凸凹した地面の上で地下足袋を履いておこなうのは大変稽古になった。二~三年前一本歯の高下駄を履いて高尾山を登ったが、何一つやって良かったという実感は感じられなかった。しかし、河原での地下足袋で二.五歩の足運びで三間ほど先にある立木を打ちつけていた。木刀の長さ分距離は縮まるが、それでも二歩と半歩ではなかなか届かない。足場の悪い地面でも片足を滑らせながら最後は両足を同時に滑らせながら同時に打ち込んで行かなければならず、実はこの脚足の使い方が、非常に重要であるのだ。両足が滑りながらも木刀を振り、それに身体が持っていかれる事無く留まるには、自然と浮き身が掛かる。全身が整っていなければとても一声で十打は打てない。後半は元の位置に戻って、次に打ち込むまで置き蜻蛉の形で呼吸を整えるのであるが、「整えついでに一発打って来い!」というのがいかにも薩摩の気風であり、私もそれにならって、疲れている自分に気合いを入れるためにもその怒りを一発にぶつけたものであった。

 それと同時期に甲野善紀先生の講習会等にも足を運ぶようになり「松聲館」の技法をこの目で知ることになった。
 これまで学んできたものと根本的に違うことを痛感し、初めの頃は講習会が終ってしばらく呆然と頭の中の整理が付かず、ショックと感動が入り混じった状態でそのような状態が冷めずに家路に着き数日間を過ごした記憶があります。(先生に直接お会いしたのは遡る事一年程前でしたが、その時は私が胡瓜を斬っただけでしたので映像でしか先生の技は拝見しておりませんでした。)

 今思えば、稽古法そのものが違っていたのです。人は最初に学んだものを基準に物事を考えてしまいがちですが、そうした信仰があっては絶対に超えられないものがあるという現実にショックを受けたのかもしれません。そうした現実を受け止めることが先ずは第一歩であり、そこから全てを組み立てなおしていかなくてはなりません。これまで学んだ時間を無駄にしたくないと現実逃避をしてしまっては生き方そのものに関わってきます。どのような時間の過ごし方であれ、無駄にはなっていないと思いますので、考え方をどうするかによって、今までの事もこれからの事も認めて前に進めるものだと私は思います。

 8/16に発売される月刊秘伝9月号に、先に述べた事柄が「各流の木刀それぞれの効用」(8月号のお知らせより引用)として特集ページを組んで下さっております。流派に所属していない私がどのようにこれまで剣術をおこなってきたのかその一面が数ページに渡って掲載される予定です。「一人稽古は一人に非ず。」とはこれまで幾度と無く発言してきましたが、一人であれ二人であれ、重要なことは内容です。そこにこれからのご縁が繋がってきますので、今の今おこなっている稽古内容を大切に、何のために現代において武術稽古をおこなうのかということを、今の時代に求められているものとして置き換えて考え実践されると、素晴らしい稽古と人材に出会えることと思います。

 
 話は変わりますが、鹿島神宮は武の神様であることは周知の如くですが、じつは雷の神様でもあるということを先日教えていただきました。雷の後には雨が降り、その雨が畑を実らせ生命を育むのだと。何かを始める際には鹿島神宮を訪れると良いと伺いました。私は武術を始めた年に鹿島神宮に行きましたが、学んでいた剣術が鹿島神流だったこともあり思い入れの深い神社であります。あれから十年、先日動画配信をおこなった「かざあな。抜刀術編」では、後半に遠雷が轟き豪雨が降り注ぎ、そこに祝詞が入る効果音をMariさんが作って下さったのも必然性のある偶然だったと思います。雷と豪雨のイメージがどうしても拭いきれなくて、無理を言ってお願いしたのですが、そこにMariさんのアイデアで素晴らしい祝詞を重ねてくださり、さまざまなタイミングや音量バランスなどプロのMariさんやUちゃんそしてTakaさんに仕上げていただくことが出来たのは感謝でしかありません。

 冒頭で記事にしたハトも、この動画にはSEとして挿入して下さっております。平和の象徴でもある鳩、鳩以外にも猫や犬などさまざまな動物たちは生きるために一生懸命です。人間も一生懸命になるのは何のためなのか・・・動物達を見てフト立ち止まって考えてみるのも良いのかもしれません。躓いている感が拭えませんが、令和からは変わっていきたいものです。


 金山孝之 指導・監修 DVD
『古武術は速い~“型の手続き”を追求した剣・杖の実践的な体使い~』

(2019年5月20日より発売中)

2019年8月12日(月/祝日)『杖整体操』(お申し込み受付中)

2019年8月24日(土)『剣術 特別講習会』(お申し込み受付中)

金山剣術稽古会ホームページ(お問い合わせ受付中)

2019年7月 武術稽古日程

2019年8月 武術稽古日程

甲野善紀先生からの紹介文


2019-07-26(Fri)
 

こんな時代を生き抜くために

 数年前に電車内のスマホを眺める光景が世の中のスタンダードになると書いた記憶があるが、もはや違和感を感じる事も無くなるほど当たり前になってしまった。自分の閲覧情報から関連する内容が自動的に目に留まるようになれば、依存症にならざるを得ないのも頷ける。今は歩きスマホも普通になってきたし、階段でもスマホを覗きながらゆっくりと降りている人も多い。この流れからすると、益々歩きスマホが増え、もはや「歩きスマホはやめましょう。」から「歩きスマホは迷惑にならないように気をつけましょう。」に変わるのではないだろうか。そうした世の中の光景は、人間がモルモットのように支配されてしまっているように思える。そうした哀れな世の姿にだけはスタンダードにならないことを祈る。

 私の携帯は3G型であるが(先日の懇親会で教えていただきました。)とにかくネット回線を携帯したくないので、そろそろ今の携帯もバッテリーが危ないため、いちど携帯ショップに行って見ようかとも考えている。

 おそらく私の場合は特殊なのかもしれないが(いやいやそんな事は無いはず)、自分の発想と行動で生き抜いて行かなければならないため、情報を強制的に与えられる事に強く危機感を覚えるのである。歳をとって機器が使えなくなることに不安は全く無く、むしろ使えないようになりたい。しかしパソコンは仕事柄向き合わなくてはならないので別段困ることは無い。時間の使い方が重要になってくる世の中といえるだろう。


 そんな時間の使い方であるが、今日一日は家の掃除関係や特別講習会の告知、お問い合わせの返信など、有意義に時間が使えた。昨夜は居合刀二振分の鯉口の緩みを補修した。夕方走りに出かけ身体の状態を整える。先月痛めた脹脛を徐々に慣らしている段階。常に動ける身体を向上させたいという思いは失わせてはならない。淡々としたことに感謝したい。

 ここ最近は、Gold Castleに若い世代のお申し込みが増えている。当然ご本人からではなく、親御様からのご連絡を頂いているのであるが、こうした教室の情報というのはなかなかインターネットだけでは分かりにくいものがあるので、こうした流れはありがたいことである。もしかすると猫の絵が招き猫となっているのかもしれないが、少しずつ少しずつおこなってきていることの結果が信頼となり、さらに何かを繋いでくれる良い循環がこの教室には流れている。

 先日はR君のお父様から近況報告をいただき、私としても本当に教室を開講して良かったと心から思える瞬間でありました。さらに本日はI君のお母様から久しぶりにご連絡を頂きました。これは先月、先々月と某出版社のYさんと打ち合わせをした際に、「今の世の中は数字に捉われすぎていますので、そうした表面的なものへの対応にばかり目が向いてしまっています。数字に表れないものへの意識や目先の対応に捉われないことが長い眼で見たときに重要になってくるのではないでしょうか。」というようなお話をいたしましたが、今の時代を生きている我々は完全にインターネットに支配されてしまっています。その支配からどう生き抜いていくのかが陰に隠れた重要な現代のテーマであります。

 社会に出るまでは、守られた環境で数字に立ち向かって行きます。社会に出て、数字以外のものにどう対応していくのか、そのことは同時に経験させておくことが重要です。これまで築き上げて来たものを捨てる事ができるのか、それとも築き上げてきたものを崩さずに耐え凌いでいくのか。何れにいたしましても心が強くなければ難しい局面に押し潰されてしまいかねません。

 生きることの価値観。お金?長生き?幸せな家庭?仕事?人間の欲は煽りに乗じていつの世も争いが絶えません。人として生まれ、人としてどうあるのか、地球に住む生き物の一員として人間という種はどう生きた方が良いのかを考えるには人間は大きくなり過ぎてしまったのかもしれません。

 武術稽古を通じて学ぶものは非常に大きいものと思われます。しかしその武術の体系がどういった精神の下おこなわれているかで、逆効果といえるものもあるでしょう。金銭や名誉、そうしたものとは無縁でなければ人の精神は養われません。勉強とは、求められた数字を達成するだけでなく、精神性というものも併せ持ってなければなりませんし、気合いや根性といった偏りの精神ではなく、総合的な判断力を持ち、誰が見ても良い心の配分力を持った人に育てる必要があります。つまりはすべてに対して気が配れる観察力洞察力をもち、それを瞬時に実行できる技量の持ち主ということです。

 自分さえ良ければ良い。自分達の組織だけよければ良い。そうした思考の育ち方では、いずれ苦しい状況に陥るものと思われます。見極め力は、純粋であるという心の純度も関係してきますし、大人になってからの経験もあります。心の純度が落ちてしまえば、求める体系はその状態に見合った精神の下へ向かい易くなるでしょう。ですから、自らと向き合える稽古が必要であり、そのなかで気が付けるもの、工夫して実感出来ることが生き方としての体系にも通じてきます。そうして純度を上げながら、出会いの中で体系を整え、そうした環境で「生きることの価値観」について再び考えてみてもいいかと思います。

 明日は、戸越体育館で講習をおこない、夜からは浜松町にある「カラバッシュ」というお店で催されるセネガルのトップアーティスト達のライブを観に行く予定です。


 金山孝之 指導・監修 DVD
『古武術は速い~“型の手続き”を追求した剣・杖の実践的な体使い~』

(2019年5月20日より発売中)

2019年8月12日(月/祝日)『杖整体操』(お申し込み受付中)

2019年8月24日(土)『剣術 特別講習会』(お申し込み受付中)

金山剣術稽古会ホームページ(お問い合わせ受付中)

2019年7月 武術稽古日程

2019年8月 武術稽古日程

甲野善紀先生からの紹介文


2019-07-19(Fri)
 
プロフィール

金山孝之


     金山 孝之
  Takayuki Kanayama


1975年生まれ
福岡県北九州市出身
東京都世田谷区在住

松聲館技法研究員

金山剣術稽古会主宰

Gold Castle
殺陣&剣術スクール主宰

高齢者のための剣術教室
クラーチ剣術教室講師


1999年
映画監督中田秀夫氏との出会いにより映画に出演。そのほかマンダムのモデルや舞台のプロデュース公演などをおこなう

2006年
小林照子先生とのご縁から
「からだ化粧」のモデルを務める

2009年
武術の道を志しそれまでの活動を一新し武術稽古と研究に励む

2011年
武術研究家甲野善紀先生に師事し「抜刀術」「剣術」「杖術」「体術」などの稽古と研究に取り組んでいる。また、先生の書籍、番組撮影、記録映像、その他演武等における打太刀や受けを務めている

2013年
刀と身体操作の技術向上を目指し裾野を広げるべく「Gold Castle 殺陣&剣術スクール」を発足

2014年
甲野善紀先生より
「松聲館技法研究員」を拝命
自身の経験を活かした指導法を各道場等でおこなっている
 
シニア住宅にて
「高齢者のための剣術教室」をおこなっている

日信工業株式会社の製品
「SAMURAI BRAKE」のプロモーション活動に携わる

2015年
「金山剣術稽古会」を発足
現代における武術稽古の必要性を身体と心で学べる場として活動している

2018年
「関西特別講習会」として定期的に関西地域での講習会を開催

2019年
BABジャパンよりDVD『古武術は速い』刊行

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