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新しい風と共に

 今日金曜日は、人生で最も多く語った一日だったと思います。

 自分でも本当に不思議です。自分に語れることがあるのかと今でも疑問に思うのですが、こう話そうと思う前に断定的に解ることがあり、そうしたことを話しているのですが、その状態と言うのは話の内容だけではなく何かしら感化的なものが、私を語らしめる状況とさせているように感じます。

 
 さて、本日は外苑前にあるギャラリー「DAZZLE」で開催されたグループ展を観に行きました。
 Gold Castleの生徒である山本祥子さんの作品『おいらん若君 徳川竜之進3 伏魔』の原画をご出展されておりましたので、楽しみに観て参りました。

 『装画の仕事』というグループ展は、いろいろなアーティストの作品が展示されておりどれも個性的なものばかりでした。その中でも黒色の額に入った山本さんの作品は、背景にある金色が映え、さらにその金色の中にある薄桃色をした着物が立体的に見えるというやはり原画の迫力は一際違うものであると感じ入りました。

 凄く偉そうで申し訳ないのですが、山本さんの画力がこのところメキメキと進化されているように感じます。そうした技術、技法が山本祥子さんという人の絵の個性として、これから益々突き進んで行かれるように感じました。本当にお人柄も含め素晴らしい才能の方です。

 今日はギャラリー最終日となりましたが、会場に山本さんと同じくGold Castleの生徒でありWEB動画『かざあな。』の音楽を担当してくださっているMariさんもいらっしゃり、積もる話もあることから銀杏並木の近くにある「とらや」にて歓談。

 クリエイティブなお仕事を本職とされている方々との会話が盛り上がらないはずは無く、二時間近く話し込んでしまったような気がいたします。私としてもこれまで言えなかった事を全てお話することも出来ましたし、そこから新しい展開についてのお話も生まれました。Mariさんは、主宰者でありプレイヤーであり制作などなど一人で何役もこなすスーパーウーマンです。お忙しくて休講中ですが、「生徒でいさせてください!」といつも仰って下さいます。それは私にとって嬉しい言葉であり力になっております。

 帰りは、外苑前から渋谷まで三人で歩いてぶらり旅。

 途中で呉服店に立ち寄り、着物や羽織を身に付けたりと思わぬ展開に。帯だけで身に纏う感覚はとても良いものだとあらためて実感。数年後には作務衣から着物に変わりそうな予感がいたしました。

 渋谷駅で山本さんとMariさんとお別れ。生徒であり、クリエイティブなお仕事の仲間同士でもあるお二人と貴重な時間を過ごさせていただくことができました。今後ともよろしくお願い申し上げます!

 ギャラリー内で、次回作『おいらん若君 徳川竜之進』シリーズの剣を持つ手元についてお伝えしているところをMariさんが撮ってくださいましたので掲載させていただきます。

2019.04.12 外苑前 DAZZLE

2019.04.12 外苑前 DAZZLE②

 2017年12月に初めて訪れたこのギャラリーDAZZLEで編集者のYさんと出会うことになりましたし、その出会いの瞬間においらんシリーズとのご縁が誕生いたしました。この時の掛け合いは今でもハッキリと覚えております。


 続いて、渋谷駅から山手線に乗り新宿へ移動。夜8時から青木賢治さんと待ち合わせをして久しぶりにご飯を食べました。

 青木さんも『かざあな。』シリーズでは打太刀を務めてくださり大変お世話になりました。今回Mariさんと同じく、撮影をおこなった昨年の2月26日以来にお会いすることが出来ました。

 4月の金曜日はどのお店も新人歓迎会のために大変賑わっており、二時間の限定でしたが青木さんと一年分の積もりに積もったお話をするには相当なハイペースで話さなければ無理であると、ピッチを上げて話し込みました。大いに盛り上がりましたが、やはり二時間では語り尽くせないものがあり、ライターのお仕事をされているだけに話がドンドン引き出されてきます。

 青木さんとは武術稽古を通じてご縁が生まれましたが、何年経っても変わらぬ関係で互いに前に進んで入られることに嬉しさが込み上げて来ます。青木さんも剣術を学ばれておりますが、今の時代に剣を学ぶ本当の目的についてお話いたしました。武術を何のためにおこなうのか、そこの根幹が間違っていると結果は自ずと見えてきます。私がこのようなことを申し上げるのは百年早いのは百も承知ですが、そこが盲目になってしまわぬように剣を通じて環境を整えていかなければなりません。

 年月や時期というのは、風と同じように前から吹くのか後ろから吹くのか、逆境、後押し、それは自分でどうにかなるものではありません。ただ、どのような風が吹こうが信用という帆を下ろさない事です。このことは絶対です。

 そうした会話が共に出来る間柄ですので、青木さんの存在は私にとって自らの足跡を確認し、今の道程を再確認することが出来ます。これからも長く剣術を通じてさまざまに生きていくお話が出来ればと思っております。あらためてご縁に感謝いたします。

2019.04.12 新宿にて青木さんと

 
 帰宅後は、関西で世話人を務めて下さっている川原田喬生氏から電話をいただく。

 すみません、今日は30分位しか時間がありません…と言ったが、けっきょく50分程さまざまに語ってしまった。私もどうしてこんなに話すのか自分でも不思議であるが、求められることに対してお応えしなければならないという前提があるので、そういう雰囲気の中では堰を切ったかのように言葉がほとばしる。今日はずっとそんな調子だったのでそんな自分が不思議であった。おそらくそうしたことは今日に限らずこれからも訪れるだろう。求められれば言葉が奔る。そんなこれからの自分というのも、四十代半ばに差し掛かった私にとって何かしら意味するものがあるのだろう。

 東京で生きていく意味を模索したあの頃… 今はたくさんの方々が支えて下さっている。そうした中で、新しい出会いが新しい風を生み、その風を吸い込み体内を循環していく中で、苦悩が笑いに変わり、新しい発展へとつながって行ける。そうしたことに感謝できる、そのことをいつまでも忘れずにいたい。


2019年4月29日(月/昭和の日) 「杖整体操」のお知らせ(お申し込み受付中)

2019年4月30日(火) 5月1日(水) 「関西特別講習会」(お申し込み受付中)

金山剣術稽古会ホームページ

2019年4月 武術稽古日程

2019年5月 武術稽古日程

甲野善紀先生からの紹介文


2019-04-13(Sat)
 

『十二番目の天使』 観劇

 本日は日比谷シアタークリエにて、Gold Castleの生徒である大西統眞君が出演される舞台『十二番目の天使』を観に行きました。

 Gold Castleの生徒達やクラーチ剣術教室でお世話になったHさんも一緒に観劇されました。舞台を観るのは昨年の神奈川芸術劇場KAATにご出演された佐藤誠さんの舞台を観て以来です。
 
 今日の舞台では、後半満員の館内からすすり泣く声が響き渡り、私も何度も手で流れ落ちるものを拭いました。特にティモシー役の統眞君が車椅子に乗って登場するシーンでは、その人物の(統眞君という)キャラクターが分かっているからこそ感動になり涙になるのだと思います。

 私といたしましては、生徒の芝居を生徒と共に観に行けるというこんな嬉しいことはありません。今回は統眞君のお母様である大西様のお陰でこのような素晴らしい舞台を皆様と共に観に行けるキッカケが生まれました。終演後は長い列に並んでいる出待ちのファンの方に注目されながら楽屋口から生徒の皆さんと共にご挨拶に伺わせていただくことが出来ました。こうした機会は滅多に無いものですので、生徒のみなさまもどうしたらいいのかよく分からない状況でしたが、私も一観客の余韻に包まれておりましたので不思議な気分でした。このような貴重な機会を与えて下さいました大西様、そして素晴らしいお芝居を見せて下さった統眞君。お忙しい中このような時間を作っていただき誠にありがとうございました!東京公演の千秋楽、そして4月29日までの全国ツアーの大千秋楽まで無事に成功を収めます事を願っております。

 最後に終演後の楽屋口で一緒に写真を撮っていただけましたので掲載させていただきます。

2019.0329 日比谷シアタークリエ 『十二番目の天使』大西統眞君と


2019.0329 日比谷シアタークリエ 『十二番目の天使』大西統眞君と生徒の皆様

 生徒のみなさまも、本日は共に観劇下さりありがとうございました!
 みなさまとの「頑張りと笑顔」そんな日々の展開をこれからも楽しみにしております。
 難しくないお話ですので、日々の忙しさから解き放たれるように、ジックリと優しさを噛み締められるお話です。本日はトークショーもあり色々な裏話が笑いと拍手に溢れ素晴らしいひとときでした。まだ東京公演は4/4(木)までおこなわれておりますのでご都合のよろしい方は是非行かれてみてください。


2019年4月06日(土) 「抜刀術 特別講習会」(お申し込み受付中)

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2019年3月 武術稽古日程

2019年4月 武術稽古日程

甲野善紀先生からの紹介文


2019-03-29(Fri)
 

打ち上げ&打ち合わせ~取材

 昨日は、お昼から双葉社のYさんとイラストレーターの山本祥子さんとともに、神楽坂で「おいらん若君 徳川竜之進―伏魔」第三巻刊行の打ち上げと次巻の打ち合わせに参加させていただきました。

 今回は著者の鳴神響一先生にお会いできず残念でしたが、あらためてその場に武術をおこなっている私が居るということの不思議さと、自らの言葉になる分野があることの不思議さのなかで共感性を感じることが出来ました。

 打ち合わせでは人間の心理面における深い部分に舵が切られていきました。私として感じることは、表裏一体といいますか、陰と陽といいますか、その両面を見ていくことで本質が分かるものがあるのだと思います。

 現代はSNSを通じ、文章や映像を目にする機会が増えております。そうしたSNSでは表側にある内容や表現に意識が奪われ易く、その裏にあるものに気がつくにはその人物をよく知らなければなりません。ですが、合った事の無い人同士が多いSNSでは、そうした表に見える言葉や表現によって判断するツールとなっておりますので、自然とその裏にある心理状態や事情というものに気が向かなくなってしまう思考習慣へと成りかねません。

 これは私が指導者の立場として、人と接する際にその辺りの重要性を把握しておりますので、経験値の中から表と裏の中で判断していかなければなりません。その辺りの見抜ける眼を養うことも、自分自身と向かい合う武術稽古によって、自らの身心や感覚の中で気がつけるところまで相手に対しても同様の部分が気がつけるようになるのです。これは技や体捌きの見え方と同じことです。見えていないところが肝心でありますから見抜けるための自己を検体とした心と身体の裏と向き合うことです。

 文章のプロである双葉社のYさんとのお話は、その後深く掘り下げて考える、いや…考えずには要られない衝動に駆られます。

 こうした日常の「感じるインプットと対応するアウトプット」というのは、私がおこなっている武術稽古の身体を通じた学びとなっております。そうした中で今を生きる、生き抜いている方とのご縁が何かを生み出し、広がりを続けて行くのではないでしょうか。

 もっと楽に、楽しく生きていくには、表の部分にだけ捉われてはいけません。人間だれだって弱い部分もあり、僻みや妬みもあります。そうした部分が誰にだって裏にはあることを踏まえて世の中の表と向き合っていけば、傷つくことも少しは和らいで行くのではないでしょうか。

 昨夜は帰宅してしばらくそのような事を考えておりました。すばらしい時間を過ごさせていただき誠にありがとうございました。


 そして時間を惜しむようにして解散し、神保町へ移動。受けを務めて下さる渡部氏と合流し「神田すずらん館」へ。

 19時から21時まで、BABジャパンから5月14日に刊行される「月刊秘伝」という本の取材を受けさせていただきました。

2019.03.18 BABジャパン取材

2019.03.18 BABジャパン取材②

 すずらん館館長の後藤健太氏の御協力もあって、私としても慣れた雰囲気の空間で自然にお話させていただくことが出来ました。照明やその他諸々環境を整えていただきありがとうございました。

 撮影中、小太刀の動きについて得るものがありました。それは杖術「玉簾」の足捌きが小太刀にも通じることが解り、調和速度が格段に向上いたしました。この玉簾の体捌きには、同側の張りがアソビを減少させ、速さと力が備わることが解っております。半身の体捌きによる力の伝達に通じるものがあると思いますが、この場合姿勢や形に捉われず、速さと力の実感を得られるための使い方とした足捌きをおこなっております。

 二時間の取材はあっという間に終了となり、近くのネパールカレーのお店で後藤氏と渡部氏と夜ご飯。私としてはあっという間に感じましたが、待っている時間が長いお二方には長く感じられたものと思います。重ねて御礼申し上げます。

 帰宅してからは、脳が興奮していたのか3時まで寝付けず、7時に起床するはずが6時には目が冴えてしまい、結局3時間しか寝られませんでした。今日はクラーチ剣術教室の講習が午前からあり、みなさんニコニコと取り組んで下さいました。今日一番の盛り上がりは「四天誕杖」でした。何年経っても、楽しく熱中して取り組んで下さいますので本当に嬉しい限りです。昨日の取材でもお話いたしましたが、単に身体を動かすことや認知症予防のためだけに指導するのではなく、どうすれば今の今、この時間を楽しく不安を忘れ刺激のある時間になるであろうか…。そこに私は表には見えない無い部分を大切にしなければならないと、これからの時代においても表だけの言葉や効果だけでは実体を伴うのは難しいでしょう。表も裏もバランス良く振舞うことが人間関係にとって自然なような気がいたします。

 そこに本来の強さが隠されているのかもしれませんね。


2019年4月06日(土) 「抜刀術 特別講習会」(お申し込み受付中)

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2019年3月 武術稽古日程

2019年4月 武術稽古日程

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2019-03-19(Tue)
 

新時代に向けて

 明日の「杖術 特別講習会」は、おかげさまで定員とさせて頂く事になりました。懇親会もお店の座席ギリギリの人数になりましたので、かなりの賑わいを予想しております。

 昨年10月に配信したWEB動画「かざあな。杖術編」により、興味を持っていただける方は増えてきているように思われます。今年2月には「剣術編」を配信し、春には「抜刀術編」も配信予定です。5月にはBABジャパンから昨年11月に撮影したDVDが発売予定となっており、それに先駆けて「月刊秘伝」という武術雑誌に特集が組まれる予定です。現在その取材についての日程調整をおこなっております。

 1月14日におこなった「立廻り特別講習会」の一般公開用の映像も同時期配信となりそうですので、今年の春、つまりは新しい元号を迎えるにあたってさまざまなコンテンツが公開されていきます。

 そのほかにも別件で企画されているものがあり、これは私にとってとても大きなものとなりそうですので、新たな時代を迎える中で自然の流れに沿いながら、これまでとは異なる景色の道程に入って行くことになるかと思われます。


 告知のお知らせです。

 関西特別講習会で世話人を務めて下さっている川原田喬生氏からの紹介で、講習会にもお越し下さいました有田亜希子さん(声楽家・ボイストレーナー)が3月30、31日「声の地図を作るin横浜」と表したワークショップを開催されます。

(以下引用させていただきます)
既に声に親しい人も、声を敬遠したい人も。ご自身の声を知ってください。
①ざっくり知る会、②より細かく沼に踏み込む会、③個人レッスン、の3本です。
講師:
有田亜希子 (声楽家・ボイストレーナー)
相愛大学音楽学部声楽専攻卒業。在学中よりバロック音楽を中心に学び、卒業後は16世紀のマドリガルやリュートソングを中心に各地で演奏活動を行う。練心庵のほか、海運堂(神戸市)でもボイストレーニング教室を開講している。合気道初段。
(詳細はこちらのサイトに記されております)
甲南発声研究所



 かく言う私もアフレコの経験があり、自分の映像に声を合わせたり、怪人の声を自ら研究した声で吹き替えしたり、このときは録音部屋の外から主演の方が防音ガラス越しに喜んで親指でグッド!とサインしてくれたのを覚えております。ちなみに作品名は秘密です。観ても声だけの出演ですので(笑)。

 それでは、明日もみなさま15時から品川区総合体育館剣道場でお待ちしております!


2019年3月09日(土)「杖術 特別講習会」のお知らせ定員となりました)

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2019年3月 武術稽古日程

2019年4月 武術稽古日程

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2019-03-08(Fri)
 

人が集うことでクリエイティブなものが生まれる

 今夜はNHK総合で22時25分~「歴史ヒストリア」を観ました。ドラマ部門で安藤百福役を演じられた佐藤誠さんを観たかったからです。佐藤さんのお人柄をあらためて安藤百福役という形で感じとることが出来ました。

 役者さんの魅力とは、技術的にフリを演じる事よりも、その人柄がそのまま役を演じたらどうなるのか?というところに役者としての魅力を感じ、人としての生き方がそこに表れるのだと思います。益々のご活躍と発展を心より楽しみにしております。

 昨夜遅くに1月14日におこなった「立廻り特別講習会」の映像をGold Castleのホームページで視聴出来るようにいたしました。こちらの映像に関しましては、生徒限定での視聴となりますのでYoutubeを限定公開とし、さらにホームページからは新しく変更したパスワードを入力しなければ視聴出来ないようになっております。

 撮影時の様子からここまで仕上がるとは参加された皆さんは驚かれたかと思います。私も素人なりに、映像のイメージをNさんにお伝えし、事前に会場を借りてテスト撮影をおこないました。そのテスト撮影が全体の雰囲気としてカット割を少なくし動線を明確にし、出来ることと出来ないことを確認し、本番当日スムーズに進行することが出来ました。

 最初の打ち合わせは新宿の喫茶店でNさんと待ち合わせし、私もNさんも互いの携帯電話の連絡先を知らず(笑)、知っているであろう人に何人か連絡したという事も今では懐かしく感じます。

 喫茶店では、ノートパソコンにて、以前固定カメラで撮影した映像を細かく、引きの映像、寄り、切り返し、などさまざまにイメージしたカットを口頭でお伝えしたものをNさんに記録していただき、私が紙に進行資料として纏めましたがテスト撮影では細かく区切っていたカットを試すも、「Nさん、これやっぱり全部繋げましょう!」となり、考えていたアイデアを捨ていろいろ勉強となりました。

 これは人それぞれであると思いますが、一番は動きの美しさとテンポを構成で纏めること。二番目はカメラからバレたり被ったりしないための動きを加え手直しを図ること。三番目は撮影時の背景に余計なものが映り込まないようにすること。四番目は動きの中でベストアングルを探ること。(これは経験がものをいいます)

 こうしたことを踏まえながら極力小手先の演出を入れずにカット割を少なくすること。そういたしますと、自然と撮り続ける事が出来る場面と、一旦別カットから撮らなければならない場面が明確になってきます。撮影の専門家にすれば極々当たり前過ぎると思いますが、なるべくイメージしたものを形にするためには、動きを考えそれを伝え全体をイメージし映像に残すことが私にとっては大きな経験となりました。カット割が増えますとどうしてもそちらの意図に気持ちが持っていかれますので、その意図を感じさせるよりもなるべくワンカットでおこなうことをこれからも考えております。そのためには、なるべくカットを割らずに動きの構成を考えるアイデアと、それを実現させられる体捌きと剣術に通じる剣技が求められます。少なくとも今回の映像は参加された方々や視聴された方から絶賛いただいております。

 映像では、ノーマルのものから、少し暗めにしたもの、劣化したフィルムのイメージでエフェクトをかけたものなど数種類Nさんが加工したデータを送って下さり、それらを見比べてベストなものを選択いたしました。ノーマルのものや少し暗くした映像ではどうしても剣道場の雰囲気が強く感じられ、木刀と刀音SEの違和感などからあまり目がチカチカしないものを選びました。

 SEでは、NさんがほとんどのSEを探してくださり、空振りする音は少し変更していただきました。絡みが倒れる音も私が探したものを入れて頂いたのですが、これはマッチせずに自然音が良いと判断いたしました。SE挿入のタイミングの難しさは大変だったのではないかと思われますが、映像から妥協のなさが伺えます。

 音楽は私が三味線に限定し数十曲の中から映像に重ねて聴きました。やはりフリー音源の中からですと探し出すのは難しく、似たような曲は多いのですが、こればっかりは映像と重ねて観なければ判りません。そうした中で無料ではありませんでしたが、曲調と映像のマッチしたものが一曲だけありましたので3分ちょっとの曲をNさんにお願いしてダウンロードしていただきました。

 映像は一人1分30秒ほどでしたので当初は音楽をフェードアウトで終える予定でしたが、Nさんが幾つかのバージョンを映像データで送って下さり、途中をカットして曲の終わりを挿入するという私が想定していなかったアイデアを発揮して下さいました。曲の終わりも映像にマッチしておりますので、この音源は今後も使用したいと考えております。

 参加された方にお送りしたデータは、その方が芯を演じられたものだけですので、映像は1分30秒程だと思います。途中で音楽が半分ほどカットされていることに気がつかないのではないかと思える仕上がりです。各人に送らせていただいた1分30秒位のデータでは、三番目に演じられたMさんの最後の袈裟斬りが偶然にも音楽の終わりと重なっており「これはいい!」と私も安易に考えてしまい、「音楽の終わりを(三味線のテンテンテンの最後のテン)最後の袈裟斬りにドンピシャで合わせていただきたい。」とNさんにお願いし、「難しいと思われます…」と一旦仰られたものの3パターン作っていただき、その映像を確認したところ「ああ、これではやらない方がいいですね。」ということで終わりのタイミングより繋ぎのタイミングを優先していただきました。これもおそらく繋げる箇所を探すのにご苦労があったと思われます。(ほんとうに、加工をしていない曲に感じますから)

 そのほか細かい点では、字幕の表記方法と始めの三味線の入りと芯の寄りへのカット割のタイミング、納刀後のフェードアウトまでの時間など、当初は納刀時の鞘に刀が納まった瞬間にスローモーションをかけて余韻を演出しようと考えておりましたが、完成間際頃にノーマルに戻していただきました。

 ホームページに掲載した全員分11分39秒のロングバージョンでは、時間的に調整出来る可能性がありそうでしたので、最後のWさんが演じた袈裟斬りと音楽の終わりを合わせていただくことが出来ました。これも大変であったと思いますが御見事でした!

 最後に音源を加工した際のオンライン上での使用についてあらためて運営会社に問い合わせ了承をいただくことが出来ましたので、参加された皆様に個別にお送りいたしました各個人用のデータ(ホームページのロングバージョンは視聴のみとなります)はオンライン上で配信可能となります。今後も時期を見ながら、生徒の皆様が成果を確かめ作品として楽しめる映像を作成したいと思っております。


2019年3月09日(土)「杖術 特別講習会」のお知らせ(お申し込み受付中)

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2019-03-07(Thu)
 
プロフィール

金山孝之


     金山 孝之
  Takayuki Kanayama


1975年生まれ
福岡県北九州市出身
東京都世田谷区在住

松聲館技法研究員

金山剣術稽古会主宰

Gold Castle
殺陣&剣術スクール主宰

高齢者のための剣術教室
クラーチ剣術教室講師

神田すずらん館特任講師


1999年
映画監督中田秀夫氏との出会いにより映画に出演。そのほかマンダムのモデルや舞台のプロデュース公演などをおこなう

2006年
小林照子先生とのご縁から
「からだ化粧」のモデルを務める

2009年
武術の道を志しそれまでの活動を一新し武術稽古と研究に励む

2011年
武術研究家甲野善紀先生に師事し「抜刀術」「剣術」「杖術」「体術」などの稽古と研究に取り組んでいる。また、先生の書籍、番組撮影、記録映像、その他演武等における打太刀や受けを務めている

2013年
刀と身体操作の技術向上を目指し裾野を広げるべく「Gold Castle 殺陣&剣術スクール」を発足

2014年
甲野善紀先生より
「松聲館技法研究員」を拝命
自身の経験を活かした指導法を各道場等でおこなっている
 
シニア住宅にて
「高齢者のための剣術教室」をおこなっている

日信工業株式会社の製品
「SAMURAI BRAKE」のプロモーション活動に携わる

2015年
「金山剣術稽古会」を発足
現代における武術稽古の必要性を身体と心で学べる場として活動している

2018年
「関西特別講習会」として定期的に関西地域での講習会を開催

2019年
「神田すずらん館」特任講師となる

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