ありがたい日々

 本日の「高齢者のための剣術教室」では、このところ内容が杖、剣ともに一つの形を連続して覚えていくといった内容であり、今は皆さんそれを覚えて上手に出来ることを目指して取り組んでおりますので、私としては講習内容を考えることがかなり軽減され、これまでのように、開始時刻ギリギリまで何をおこなうのか悩むこともなくなってきました。それは、興味を持って取り組んでいただくことが第一ですので、そうした中で身体をいかに動かしていけるかということが、私としましても妥協したくないものであり、その都度思い悩むのでしたが、今は杖と剣、それぞれに集中して取り組めるものがありますので、皆さんが飽きるまで、今おこなっている形がどこまで身に着いていくのかということが楽しみであります。

 そこで今日は、それ以外の講習内容として、「お辞儀潰し」の応用で、相手の首の後ろ側に杖を当て、相手を誘導するように歩かせていくという、力の伝達を腕の位置、杖の使い方、そうしたことを感じていただきながら、予想以上に盛り上がった内容となりました。

 帰宅後パソコンのメールをチェックしたところ、思わぬサプライズプレゼントがあり、そのプレゼントを4月になりましたら、ホームページに掲載したいと思います。OさんYさんありがとうございました。

 今日で四十二歳となりましたが、いろいろな方々のお陰で幸せな日々を過ごさせて頂いています。これからの人生は、経験のしたことが無い環境に身を置いていくことになるでしょう。私の力量の中で地に足を付けた活動を継続して参ります。新たな自分探しのために、最近気が付いた「人生の間を変えて」過ごしていきたいと思います。

 今後とも皆様よろしくお願い申し上げます。


 「金山剣術稽古会」 
 (経験不問 御連絡お待ちしております)

 2017年3月 稽古日程

 2017年4月 稽古日程

 甲野善紀先生からの紹介文


2017-03-21(Tue)
 

消去できない履歴だからこそ

 本日の「高齢者のための剣術教室」の中で、杖の持ち手は、基本的には左右の持ち替えそのものであり、掌が左右表裏交互になっているだけというシンプルなものであることが分かりました。そうしたことから、あらためて左右の持ち替えにおける手の内の感覚を養う稽古が、それ以外での違和感を感じるためには外せない内容であると感じました。

 今日は珍しく今年87歳のDさんが風邪のためお休みされましたが、そのほか皆さん元気に講習をおこないました。今日も二十連円打と万乃型をおこない、少しずつですが進んできております。私としましても、こうした稽古内容というものが、初めから私の中に準備されていたものではなく、自身の研究稽古の積み重ねの中で自然と生まれてきたものであります。これからもそうしたメインとなる講習内容が生まれてくるかと思いますが、現時点ではそれらを無意識の内に脳内にストックしておきながら、今おこなっている内容をより良いものとして取り組めるように思いを込めておこなっております。

 今日の講習では、思わず「目で見ながら一緒に動くことは出来ても、一人でそれが出来るかと言えば、まだ身体に染み込んでいませんので、なかなか上手くは行きません。おでんの具と同じように、番号によって染み込み易いものと染み込み難いものがあります。また、これまでの人生経験で色々なことが染み込んでおりますから、なかなか染み込まなくてもそれはそれでいいのですよ(笑)。」というふうにお伝えしました。その人にとって染み込み易いもの染み込み難いものがありますので、その部分を自分のペースで取り組んでいただければよろしいかと思います。

 万乃型では、(抜刀からの真っ向斬り、正眼、下がりながらの下段構え、正面斬り、正眼、右片手突き~引いて正眼、上段真っ向斬り、八相~右袈裟、左袈裟)まで進めることが出来ました。Gold Castleでおこなっている殺陣としての体捌きとは少し異なる身体の使い方ですが、ガラス越しに隣のトレーニングルームで運動されていた方が、しばしこちらの講習をジッと注目されていたように、おそらく気が付いたら出来ていたという、他の人からすれば驚くようなことを実は今みなさんおこなっているということに、私は密かな喜びを感じております。年齢を重ねても、不安があっても、やはり継続して参加されている方には確実にそれが身体の動きで証明されております。

 上手く行かないことが当たり前です。大事なことは、自分であきらめずに、私や、一緒におこなっている皆さんの言葉を信じて下されば、あるときに喜びが訪れます。その瞬間は、長年味わっていなかったことかもしれませんので、直ぐには受け入れ難いものかもしれませんが、自分の身体の事ですので、信じないわけにはいきません。もう一度言いますと、「自分であきらめないこと」が、何よりも大切なことであると思います。無理な場合は私も正直に言いますので、「気持ちを強く持てるキッカケ」としても、一週間に一度こうしたハリのある時間というものは必要ではないでしょうか。

 それにしましても、身体を動かすこと、その方法をあれこれ考えること、人同士助け合いながら楽しくおこなえること、競わずとも成長していけることや、同時に見えてくるものが見つかり、そうしたことが対応力に表れてきます。そのためには、昨日も書きましたが「自分の気持ちがどうであるか」という問いにたいして、向き合っていかなくてはなりません。私自身といたしましては、そうしたことが、稽古や講習会の日々の生活の中で実感している部分であり、今まで以上に、稽古と日常において同じように考えていけるところを目指さなくてはなりません。自由な時だからこそ、試されている部分であり、大きなふり幅の中でも芯が一方向に向いているか、そこに生き方が履歴として残っていきます。

 これからはそうした生き方の履歴を、生まれ変わったつもりで、折り返しの人生歩まなければと感じているところです。


 2017年3月20日(月)春分の日 「抜刀術 特別講習会」
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 2017年3月 稽古日程

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2017-03-15(Wed)
 

やさしさは強さの秘訣

 本日の「高齢者のための剣術教室」では、このところ杖の二十連円打、剣では万乃型を毎回おこなっています。2014年8月5日に開講して二年七ヶ月が経ちましたが、これまでの講習内容はその時に必要と感じたものをなるべく楽しい内容でお伝えしておりました。ここでは参加者も安定しておりますので、そろそろ何か形となるものを皆さんにお伝えしようと思い、この二つの型稽古をメインにおこなっております。

 毎週継続して講習をおこなっておりますので、徐々にみなさんの身体の感覚というものが芽生え始め、そうしたことが確認出来たことで、難しいながらも楽しんで取り組むことが出来るようになっております。全く出来ないものは、何が悪いのかも分からないと楽しくありません。出来ないとしても、その原因が分かってくれば、その部分が出来るように自分で取り組むことが出来ます。そうして出来るようになった楽しさというのが次々に続いていく内容のものであれば、みなさんに取りましても毎週飽きること無く継続しておこなえるものです。

 休憩の合間に気がついた、足を扇に使う稽古を丁寧におこなえば重心配分のコントロールや体軸の安定など、足裏と扇を意識する事で練られるものと思われます。そこでいつか小太刀を使ってそうした脚部を含めた全身の体捌きのための稽古法として、一連の型を考案してみたいという欲求が沸いてきました。おそらくそれはまだ先のことになるかと思いますが、私も随分と小太刀の稽古はしていないので、身体が求めたときに、内転筋、腸骨筋に働きかけ、重心コントロールの精妙化を図れるように組み立てていきたいと思います。

 恒例となっている講習後の食事会では、いつものように皆さんとワイワイ話が盛り上がり、こうした日々を二年七ヶ月毎週過ごしてきたことが信じられないほど、今の私という人間に、私自身驚いております。なんでもないような事が可笑しく笑えてしまうということは、実に幸せであると思います。毎週火曜日は、こうして幸せなひと時に包まれながら優しさを吸収させていただいております。

 外はまだ肌寒い風が吹いていましたが、梅も咲き誇る三月なので昼時の日差しが心地良く、食事会後皆さんに表まで見送っていただき、挨拶をしてお別れをいたしました。20メートルほど歩いたところで左の小道に入ろうとフト振り返ってみると、遠くで見送っていただいた皆さんが手を振ってくださったのが、しばらく忘れない光景として記憶に残ることになりそうです。

 こうしたありがたい日々を生きている以上、私のこれからの生き方において昇華したものを還元できるように努めなければならないと肝に命じます。


 2017年3月20日(月)春分の日 「抜刀術 特別講習会」
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 2017年3月 稽古日程

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2017-03-08(Wed)
 

惹かれるもの

 気がついていたが今日で二月が終る。早い早いと心の準備はしていたもののやっぱり早い・・・・・・

 新年を迎えてすでに59日が経ってしまったが、それなりの出来事はあるはずだ!抜刀術の稽古では構えにおける入り方についてとりくむようになったこと。中丹田の意識に気がついたこと。万乃型に進展があったこと。新たな生徒や稽古生との出会い、土曜日の開催を一コマ増やす準備が整ったこと。就寝は素肌寝となったこと。などなど・・・・・・他にもいろいろあった。

 積雪の無かった二月というのは東京に住んで記憶に無いような気がする。私としては例年に比べて過ごしやすく暖冬であったと思う。

 さて、本日の「高齢者のための剣術教室」では、杖では「二十連円打」をおこない、剣では「万乃型」をおこなった。こうして考えてみると、私のおこなっているものは、これまで学んできたことがベースとなっているが、全て身体の使い方という観点から稽古の型を作っていることになっている。そのため、本にも載っていないし、他で教わることも出来ない。これは甲野善紀先生の術理というものが私の考案すものの源泉になっているからである。とくに私の場合それが剣術、杖術、抜刀術など、得物を使った武術に於いて感じ取りやすいように思える。

 例えていうならシンガーソングライターに近いのかもしれない。自分で動き(曲)を考え、自分でそれ(歌)を見せて、それで人に評価してもらうということ。そして、そういう曲というのは、普段から考えようとしている訳ではなく、稽古の中で自然に聞こえてくるのである。また電車に乗っているときに、フト頭の中に浮かび上がってくることもあり、それを武道場で確かめて形にすることもある。

 それらの曲は会場によって、参加される方の聴きたいものが異なるので、ポップスがいいのか、歌謡曲がいいのか、それらを私自身も道化師のようにそれが自然体となって毎週おこなっている。

 曲が悪かったり、歌が下手だったりすると、個人で活動している者としてはたちまちに廃業に追い込まれてしまうだろう。そのため、自身の鍛練と稽古は欠かさないし、それが私にとっても一番やりたいことである。やはり、好きなことが仕事になれば、商売というのは結果で、好きな事を突き詰めることが誰にとっても何よりなことだと思うのである。もう少し言えば、金銭が掛かってしまうようなリスクを背負ってしまうと、商売のための結果を求める悪循環に陥る可能性も考えられる。そうならないためにも、自分の力量を知った上で、自分の心身を見失わないように生きていくことが自分の為にも、そして慕って来て下さる方にとっても一番良いことであると思っている。

 結局のところは実力の世界なので、実力を付けるしか生きていく道が無い。言葉や文章だけでは長く続かない。そういう意味では厳しい道を進んでいるが、広い意味での「強さ」というものに私は惹かれるものがあるのだと思う。

 強さとは人間らしさかもしれないし、人間らしさとは弱さでもある。


 2017年3月20日(月)春分の日 「抜刀術 特別講習会」
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 2017年2月 稽古日程

 2017年3月 稽古日程

 甲野善紀先生からの紹介文


2017-02-28(Tue)
 

表現者としての共通点

 連日の強風となる一日であったが、同じ強風でも昨日は南風、今日は北風、と寒さに2月であることを思い知らされる。とはいうものの、今年の冬は暖冬であったと言えるだろう。

 本日の「高齢者のための剣術教室」では、杖の「二十連円打」を最後までおこなうことが出来ました。前進のみですが、今後は全体としてスムーズに行けるようになればと思います。準備運動に軽く二十連円打をおこなえる位になると凄いでしょうね・・・・・・

 そして後半は得物を木刀に持ち替えての講習となりますが、これまでにいろいろとおこなってみて、今日は「万乃型」がいいだろうという直感を信じて、ここでおこなってみたところ、予想通りみなさん集中的に取り組んでいました。特に今日は昨日のI君と同じ名前のIさんが講習が終って、食事の席でもしきりに手順を確認するほど熱が入っており、これは、おそらく二十連円打に匹敵するかそれ以上に流行る型稽古となるような気がいたします。というのも、動きの手順の中に気持ちよさがあり、私が検討を重ねて追加した「突き」での切っ先に引っ張られるように右足が出て行くことで身体の滞りが消え突きに対する身体の通りが良いため心地良さがあるのです。同様に、引いて戻る動作でも肘から先に引っ掛かりを外すように引くことで、引き足との調和が取りやすくなり、続く正眼への構えに連動していけます。

 夜の住吉の稽古と合わせて気がつきました事は、この「万乃型」(よろずのかた)というさまざまな構えと斬り方を一連の流れとして取り入れたものでありますが、全ての動きに適切な速度と適切な間があり、合間に何度か入る正眼の構えで心身ともに「静」の状態をつくること、ですのでこの場合の正眼は「静眼」と記したほうがいいのかもしれません。

 この型稽古は細やかな間の作り方と、動きの連動、全体の中での拍子の取り方などが、今後はさらに見えてくるようになるかと思われます。この型稽古では、剣術から生まれたものですので、手首の返しをおこなわなければ剣術稽古としても身になるものです。

 夜からは住吉でI氏と稽古をおこなった。ここでは万乃型の短縮バージョンを即興的に作り、それともう一つ抜付けからの納刀を、同様に作りお伝えした。ここで改めて身体がここでこの位の間が欲しい、ここは一気に繋げてここで一間、ここはゆっくりとおこなうこと、等々迷いの無い判断が自分の中から生まれてくる。おそらくそれは私のこれまでの芝居の経験が、そのシチュエーションにおけるセリフの間であったりテンポであったり強調する言葉であったり、そうしたこれまでの訓練が表現に対し違和感の無い物とするために動きの中で教えてくれているのかもしれない。

 夜の稽古は2時間が瞬く間に過ぎてしまい、あっという間であったが、2時間前と2時間後では私自身としても得られたものに、時を忘れるほどのものがあったということに納得がいく。表現をする訓練をおこなっていたことは、間やテンポを考える上で本当に良かったと思う。表現者という意味では、俳優も武術も感覚的に近いものがあるので、私としてもまだまだ浅い部分が多いが、無駄な時間は無かったと思えることが実感出来た。今は違和感だらけの状態であるが、それを払拭するための稽古イメージがおぼろげに浮かんでいるので、早くその状態に入っていきたいところである。

 さあ、明日もいろいろと稽古が予定されてますので、今夜はここで眠りにつきたいと思います。
 2/25(土)立廻り特別講習会は15時~17時でおこないます。今回は懇親会の参加人数が非常に少ないので、かなり濃密な感じになりそうです。まだお申し込みは募集しておりますので、迷っていらっしゃる方は是非ご連絡下さい。


 2017年2月25日(土) 「立廻り 特別講習会」
 (お申し込み受付中)
 
 2017年3月20日(月)春分の日 「抜刀術 特別講習会」
 (お申し込み受付中)

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 2017年2月 稽古日程

 2017年3月 稽古日程

 甲野善紀先生からの紹介文


2017-02-22(Wed)
 
プロフィール

金山孝之


     金山 孝之
  Takayuki Kanayama


松聲館 剣術技法研究員

金山剣術稽古会主宰

Gold Castle
殺陣&剣術スクール主宰

高齢者のための剣術教室
クラーチ剣術教室講師


――――――――――――――

1975年生まれ
福岡県 北九州市出身
東京都 世田谷区在住

1999年
映画監督中田秀夫氏との出会いにより俳優デビュー。他分野では、マンダムのモデルや舞台のプロデュース公演などの活動をおこなってきた。

2006年
小林照子先生とのご縁から  『 からだ化粧 』のモデルを務める。

2009年
武術の道を志しそれまでの活動を一新し武術稽古と研究に励む。

2011年
武術研究家甲野善紀先生に師事し身体の使い方を研究しながら、『 抜刀術 』『 剣術 』『 杖術 』『 体術 』などの稽古と研究に取り組んでいる。また、先生の書籍、番組撮影、記録映像、その他演武等における打太刀や受けを務めている。

2013年
刀と身体操作の技術向上を目指し裾野を広げるべく
『Gold Castle 殺陣&剣術スクール』を立ち上げる。

2014年
甲野善紀先生より
『 松聲館 剣術技法研究員 』という名称を頂き、自身の経験を活かした指導法を各道場等でおこなっている。
 
高齢者向け住宅にて
『 高齢者のための剣術教室 』をおこなっている。

日信工業株式会社の製品『 SAMURAI BRAKE 』のプロモーション活動をおこなっている

2015年
『 金山剣術稽古会 』を立ち上げ、現代における武術稽古の必要性を、身体と心で学べる場として活動している。

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