厄年が躍年となっている

 七月が暑かっただけに八月はどうなることやらと思っていたが、東京では四十年振りとなる十五日間連続で雨を記録している。レジャー関係では大打撃を受けているかもしれないが、このところ暑さが落ち着いているので日中の移動に関しては助かっている。

 本日の「高齢者のための剣術教室」では、相変わらず皆さん元気でなんだか私が励まされているような気になってきます。とくに自主稽古をされている方が増えてきており、三十分早めに来られている方や、講習の無い別の曜日に会場を借りて稽古をされているようです。私は一切そうした事をやるようになどとは言っておりませんが、みなさん自主的に声を掛け合って取り組まれているようです。

 講習では二十連円打の下がりをおこないました。扇足が絡んできますと「進行方向に対して遠い方の足を動かす」という法則がありますので、前進、後退、どちらともにそこを覚えておけば思考的負担が軽減されますので、後は扇の動かし方だけを考え上半身との兼ね合いに集中できます。

 生徒になられて二ヶ月近くになるMさんが十五番目まで進められるようになりました。私も毎週こちらに来ておりますので、この二年~三年を見ておりますと、以前と比べて姿勢が良くなった方や身体の芯がシッカリしてきた方、新しい動きによる吸収力の早さが見られる方など、着実に進展が見られるようになりました。

 最後の抜刀、正眼、逆手納刀を素早くおこなった際の動きではお伝えした私が驚いてしまうものでした。やはり、杖の講習時間を長めにおこなっておりますので、身体を扱う脳の回路といいますか、そうしたものの流れがスムーズになってきているものと思われます。昨年、品川区の方でおこなわれている体操の会で十五名の高齢者の方を対象に講習をおこなわせて頂いた時に、やはりクラーチ剣術教室の生徒の成長は凄いものであると実感したのでした。

 講習後家路に着き、八光流柔術豊和会さんのブログ「あんころ猫の手」で紹介されていた本「皮膚は「心」を持っていた!」が注文した翌日の今日届いた!お勧めされていたので期待して夜の住吉に向かう電車内で読み始めたが、一頁目から目を引く内容で、本の頁数は二百に満たないが、密度の濃い内容と文面が引き込まれやすく読みやすい。色々と腑に落ちる部分もあるので購入して良かった。

 夜は久しぶりに住吉での稽古。今日からオーストラリア在住のI氏と稽古を定期的におこなうことになった。目標のある方で、いろいろな教室などを見てこられてから私のところへご連絡をいただいたので、私としても責任を持って応えていきたいと思っている。今日の稽古では、まず身体の回路を整えることから始めたほうがいいと感じた。加藤氏から頂いた著書の中に「心的イメージ」という言葉があったが、そうしたこれから始まる稽古の中で新たな動き方を心的イメージにより身体の調和を導き出し、そうした動きを少しずつ記憶し、更新していけるように進めたい。

 今年に入って「金山剣術稽古会」の定期参加メンバーも新たに四名増えた。この稽古会は入会制ではなく参加制とも言えるものであり、翌月の稽古は私との連絡によって決まるものであり、基本的にはマンツーマン型の信頼関係の上で成り立っている。したがって長く続けるにつれ馴れ合いになってしまうようなことは無い。

 これから先の私自身の展開がどうなっていくのか考えることもあるが、地道にコツコツとが自分には向いていると思うので、自分の力量以上のことに首を突っ込まないように、いま出会っている人を大事に一日を送っていきたい。のんびり出来ることは色々な意味で幸せなことだと思う。これからはもう少しそうした自分も育てていきたいところである。


金山剣術稽古会  

2017年8月 稽古日程

2017年9月 稽古日程

甲野善紀先生からの紹介文


2017-08-16(Wed)
 

四年目を迎えた「高齢者のための剣術教室」

 台風5号の影響も無く、本日は四年目を迎えた「高齢者のための剣術教室」で講習をおこないました。本日は先月靭帯を痛めたSさんが元気に杖もなく歩いてこられ、「また来月からよろしくお願いします!」とご挨拶され、そのお姿を見て安心いたしました。

 今月は火曜日が五週あるため、先週お休みさせていただきましたが、一週間間が空くとやはり自主稽古をされているとはいえその辺りのズレを感じます。やはり週に一度のリズムでおこなうことは何気なくやっていることやれていることに、無意識での感覚の記憶が残っているのだと思います。

 私自身もそうですが、何かを継続しておこなうということは、そうした無意識レベルでの情報処理が意識したときに滞りにくく言葉や行動に反映されるものと思われます。ですので何気ない無意識に近い状態で発している言葉や行動についての点検・見直しは気がつきにくく、また直しにくくなってしまうものですので、常に新鮮さを忘れずに、より良くして行けることを怠らないことが大事であると思っております。

 八十代の生徒さんも今現在四名いらっしゃいますが、皆さんただ運動しているというよりは、出来ない動きに対して「悔しい」という気持ちが感じられますので、私も遠慮することなくお伝えすることが出来ております。その辺りのお互いのコミュニケーションといいますか、やりとりが刺激になり「あきらめる」という身心の為にもマイナスな方向に行かないように、少しずつ自信を付けていただきたいと思うのです。私はお伝えしていてその人にとって出来る部分を観ておこなっておりますから、「まずは動いて見る」ということが大事です。

 夢中になれるもの、身体を適度に動かせるもの、刺激のあるもの、仲間とワイワイ楽しめるもの、真剣になって集中できるもの、継続していくことでこれらは大きな力となるでしょう。四年目を迎えた教室ですが、これからも皆さん元気で明るく笑い溢れる教室で安心感と新鮮さを保ちつつ励んで参りたいと思います。

 いつも私のほうが元気をいただいているような気がいたしますが、皆様のお陰で楽しい時間を過ごさせていただいてます。次の五年目に向けてまた一週一週進んで行きましょう!これからも宜しくお願いいたします!


2017年8月12日(土)「立廻り 特別講習会」
(お申し込み受付中)
第一部 残り受付人数六名
第二部 残り受付人数六名

金山剣術稽古会  

2017年8月 稽古日程

2017年9月 稽古日程

甲野善紀先生からの紹介文


2017-08-08(Tue)
 

夏休みの社会勉強に

 本日の「高齢者のための剣術教室」は、現地の最寄り駅でI君親子と待ち合わせをして、改札でお母様と別れ二人で会場に向かいました。

 今年の春休みにお母様と共に初めて訪れ、その日のレストランでの食事の時に「また来たいです!」と楽しそうに言っていましたので、今回夏休みになって再び皆さんと再会となりました。お母様はお仕事の為お別れとなりましたが、前回と違い一人で考え行動することが彼にとっての社会勉強となりました。

 I君はニコニコと誰からも好感を持たれる優しい目をしておりますので、あっという間に色々な方から声を掛けられ、そうした方々にハキハキと答えておりました。こうした部分は彼にとってこれからも大事にしていって頂きたいと思います。

 講習では、療養中のためお休みされているお二人と体調不良と用事のためお休みされた方お二人の合わせて四名の方が休まれていましたが、その分スペースが空いていましたので、久しぶりに「抜付之型」をおこないました。杖の「二十連円打」では、I君が全て出来ますので、私は新しく入られた方やまだ最後まで進んでいない方を集中的に見て、I君には最後まで出来るようになった方々とペアになっておこなっていただいておりました。

 小学校六年生であるI君が活き活きと70代、80代の方々を相手に手ほどきをしている姿は心温まる風景でした。一年二ヶ月、ほぼ毎週マンツーマンで稽古してきましたが、子供の成長速度、吸収速度というものは大人の一年二ヶ月の何倍も密度が濃いものと思われます。その間にI君が私からどのようなものを吸収していったのか興味深いものですが、それ以前に、親御さんからちゃんとした育てられ方を受けていることは、この一年二ヶ月の間に感じておりました。

 素直な瞳と、優しさに真っ直ぐ考えが浮ぶ純粋さ、自分の考え方や彼なりの義を感じますので、こうした社会経験や広い世界を観ていくことは、彼にとっては大きな成長の出来る吸収力と行動力を持っているものと思われます。こうした多感な時期に大切なお子様を預からせていただくことは私にとりましても大きな学びになりますし、こうしたことはもっともっと先に出来ればと以前は夢に思っていたことでもあります。

 帰りの電車では食後ということもあって眠気が襲ってくるのですが、I君となぞなぞなどをやりながらあっという間に乗り換えの駅がやってきました。こうした他愛の無いやりとりも、年月が経てば美しいものに昇華されます。これからもI君の成長を見ながら稽古をおこなうことは、私にとって子供の育つ過程を見せて頂いておりますので大変勉強になっております。愛情と躾と責任を持たせた自由さのなかで、子供は大人を観て育っていくのでしょう。人に好かれるということは何より大切なことですので、心が健やかで間違ったことをちゃんと正してくれる素晴らしい親御さんに私は心から感謝しております。


 最後に本日記念に撮りました写真を掲載いたします。


2017.7.25 高齢者のための剣術教室①


2017.7.25 高齢者のための剣術教室②


2017.7.25 高齢者のための剣術教室③


2017.7.25 高齢者のための剣術教室④


2017.7.25 高齢者のための剣術教室⑤


2017.7.25 高齢者のための剣術教室⑥


2017.7.25 高齢者のための剣術教室⑦


2017.7.25 高齢者のための剣術教室⑧


2017.7.25 高齢者のための剣術教室⑨


2017年8月12日(土)「立廻り 特別講習会」
(お申し込み受付中)

金山剣術稽古会  

2017年7月 稽古日程

2017年8月 稽古日程

甲野善紀先生からの紹介文


2017-07-26(Wed)
 

明るさと笑顔が溢れ出る空間

 昨日は関東でも雨が不安定な降り方をしていたが、帰宅時に最寄り駅から傘を差し始め、なんとか豪雨なる前に帰宅することが出来た。遅読な私であるが、ジックリ本と向き合っていたので、23時頃、久しぶりに実家から雨を心配する電話があったがあまりピンとこなかった。

 そんな昨日は「高齢者のための剣術教室」に向かい、いつものように皆さん杖の二十連円打に意欲を燃やしていました。現在はこの二十連円打をメインに構成していますので、どこかでタイミングを見て内容を変更して行かなければなりませんが、まだまだ今の皆さんの意欲を見ておりますと、この稽古に関しましては私はサポート的指導となって、皆さんそれぞれの稽古にお任せしたいところでもあります。

 先週はSさんが杖をつかっておこなう体操の際に足元を滑らせ尻餅をつかれた際に左膝の靭帯を痛めてしまい、初めて怪我人を出してしまいました。そのため今後は、これまで以上にリスクを考えながら講習内容を考えていきたいと思います。

 講習後に食事をおこない、その後初めて屋上を見学させていただきました。素晴らしい開放感で周囲が見渡せる中で、どうやらここでも自主稽古をされている方がいらっしゃるようです。夏場は暑いのでくれぐれも熱中症には気をつけて無理はなさらないように願います。

 こうして有り難い日々の活動をさせていただいていることに感謝します。自らの心持ちがその後の人生の流れを定めてしまうものと思いますので、そうしたご縁の続く方々とこれからも楽しく集中した時間を過ごし、ものごとを捉えていく予測力と判断力、そして行動力を身につけていきたいものです。


2017年7月22日(土)「杖術 特別講習会」
(申し訳御座いませんが定員となりました)

2017年8月12日(土)「立廻り 特別講習会」
(お申し込み受付中)

金山剣術稽古会  

2017年7月 稽古日程

2017年8月 稽古日程

甲野善紀先生からの紹介文


2017-07-19(Wed)
 

身体と心のセッション

 まるで梅雨明けのような空色の続く都心部では夏本番の陽射しとなってきた。群青色と白い雲とのコントラストに、葉や花に降り注ぐ太陽の光、電車内では健康的に日焼けをした学生達が居眠りをしている。こうした風景の変化が、一年歳を重ねて行く毎に良いものに思えてくる。思い出というものは歳を重ねるごとに磨かれていくのであろうか・・・・・・

 さて、本日の「高齢者のための剣術教室」では、いつものように開始前からみなさんそれぞれ「二十連円打」の自主練習をおこなっており、私が更衣室で着替えて稽古場に入りますとワイワイと元気に自主練習の成果を私に見ていただく方々の質問などを受けて、開始時刻を待ちきれずにみなさんそれはもう素晴らしいものです。

 8月5日で丸三年となりますが、ここまでの状況になるとは想像以上でした。Gold Castle の生徒でもあるOさんの体の姿勢や気持ちも元気に活き活きとなられたことがキッカケでこの教室がスタートいたしましたが、今や、Oさんも羨むほどのみなさんの成果に私も毎週この教室に来るのが楽しみであります。

 このところは生徒さん以外でも、毎週ここでお会いする方々とご挨拶やお話をする機会も増え、こうした人の笑顔や世間話から通じる気持ちのやりとりなど、喜んでいただけることは私といたしましても元気を頂けるものであり、自らの活動に迷い無く精進出来る経験となっております。

 講習中に「いいなあ。」と思ったのは、自主練習をされていることから、自分達で考えて、上手くいかない場合にどこが原因なのかを互いに注意し合い、それらをそれぞれが考えながらコミュニケーションを取れている事です。初めての方が苦労するのは、全てを考えて覚えなくてはならないので、脳が疲労してしまうのです。ですので先に進んでいる皆さんと同じ事をやろうとしてはいけません。自分は出来ないと錯覚しせっかくの意欲が萎れてしまうからです。少しずつ段階を踏んでいくことで、頭で考えなくても身体が感覚を頼りに動いてくれるようになります。そうした感覚の記憶が増えてきますと、脳の疲労度が格段に減少いたしますので、徐々に動きを増やしていくことが出来るのです。ですので、まずは感覚の記憶が操作を補助してくれるまで徐々におこなっていくことが最善の方法であります。

 稽古が楽しいと思えるのは、感覚に目を向け、感覚を発掘していけるような取り組み方と、その感覚をどのように使いこなせるか、身体と心のセッションを試みることです。年齢を重ねますと、体力や筋力は間違いなく衰えてきますので、感覚に目を向けてそこを研ぎ澄ますことが重要であるかと思います。

 今夜も月が綺麗に出ていますので、ラピスラズリを月光浴させています。邪気を払うといわれるラピスラズリですが、確かに邪気は払われているようにも感じます。これからも、良いご縁とともに私自身成長させていただけるように日々を送っていきたいと思います。


2017年7月22日 「杖術 特別講習会」
(あと二名まで受付可能です)

金山剣術稽古会  

2017年7月 稽古日程

2017年8月 稽古日程

甲野善紀先生からの紹介文


2017-07-12(Wed)
 
プロフィール

金山孝之


     金山 孝之
  Takayuki Kanayama


松聲館 剣術技法研究員

金山剣術稽古会主宰

Gold Castle
殺陣&剣術スクール主宰

高齢者のための剣術教室
クラーチ剣術教室講師


――――――――――――――

1975年生まれ
福岡県 北九州市出身
東京都 世田谷区在住

1999年
映画監督中田秀夫氏との出会いにより俳優デビュー。他分野では、マンダムのモデルや舞台のプロデュース公演などの活動をおこなってきた。

2006年
小林照子先生とのご縁から  『 からだ化粧 』のモデルを務める。

2009年
武術の道を志しそれまでの活動を一新し武術稽古と研究に励む。

2011年
武術研究家甲野善紀先生に師事し身体の使い方を研究しながら、『 抜刀術 』『 剣術 』『 杖術 』『 体術 』などの稽古と研究に取り組んでいる。また、先生の書籍、番組撮影、記録映像、その他演武等における打太刀や受けを務めている。

2013年
刀と身体操作の技術向上を目指し裾野を広げるべく
『 Gold Castle 殺陣&剣術スクール 』を立ち上げる。

2014年
甲野善紀先生より
『 松聲館 剣術技法研究員 』という名称を頂き、自身の経験を活かした指導法を各道場等でおこなっている。
 
高齢者向け住宅にて
『 高齢者のための剣術教室 』をおこなっている。

日信工業株式会社の製品『 SAMURAI BRAKE 』のプロモーション活動をおこなっている

2015年
『 金山剣術稽古会 』を立ち上げ、現代における武術稽古の必要性を、身体と心で学べる場として活動している。

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