FC2ブログ

生き方という実践

 本日火曜日はいつもの「クラーチ剣術教室」の講習。

 神奈川県の川崎市にあるシニア住宅クラーチ溝の口で月に4回午前10時からおこなっております。

 この時期は寒いため自宅から稽古着を着たまま出掛ける場合もあります。コートを羽織ってしまえば和服のように見えますので着替えの手間も荷物のかさ張りも無く適度な汗ならとくに問題なく過ごせます。出来ることなら寝るとき以外ずっと稽古着で過ごしたい位ですが、外食やトイレの煩わしさを考えれば、短時間での外出に限られてしまいます。ですがやはり、紐で締めるだけの道衣に袴はいちばん落ち着くものです。

 本日の講習では、今日と来週で引越しのため最後になってしまうHさんに「三十連円打」の二十七番までを、早出一人稽古の時間帯にお伝えいたしました。もし忘れても気楽にGold Castleの土曜日クラスや毎月一回おこなっている特別講習会などにお越しいただければ、いつでも喜んでお伝えいたしますのでご縁は繋がっていたいと私は思っております。

 講習では、その三十連円打の二十七番までをおこないました。よくよく考えれば凄い事で、2~3年掛けて70歳代から80歳代の方がもうすぐ三十番まで到達しようとされているのですから、これをおこなったことのある方は驚かれると思います。

 それと今日は鍔止めのゴムを使って、相手の掌に乗せたゴムを素早く掴む動作をおこないました。やり方としては、まず、相手の掌上にあるゴムを素早く取る動きを練習いたします。これは、抜刀の際に素早く柄に手を掛ける手の使い方を参考におこなっているものですが、どうやらその指先からの動き出しの速さをお伝えするまでには至らず、皆さんそれぞれの取り方になってしまいました。

 まあ、それはそれで皆さん楽しみながら素早く取れる方法を考えておこなっておりました。次に掌上にゴムを乗せている人が「ハイ!」と声を発した瞬間に素早く取るようにおこない、これは予想通り笑いが溢れました。ここまでが準備段階で、最後に掌上にゴムを乗せている人が、「ホイ!」だの「ヘイ!」だの「オイ!」だの適当に似たような言葉を発して「ハイ!」の時だけ取って下さい。というふうに、瞬間的に判断し素早く動く脳と身体の連係となる運動をおこなっていただきました。

 これは盛り上がるだろうと思っていましたが、予想通り盛り上がったものの、意外に盛り上がりが長続きいたしませんでした。相手が掌を引くように勝負方式でおこなうともっと盛り上がる可能性もあるのですが、突き指や引っ掻き傷等のリスクを考えると、言葉による反応速度を縮める方式が最適であろうと思っていたのですが、聴覚の事などを考えますとまた別の内容を考えた方が良さそうです。

 最後は剣を持って「七斬之型」と「巴抜之型」をおこないました。これはクラーチ剣術教室用に考案したもので、その他にも幾つかこの教室専用の型稽古があります。今後も、軽い鍛練をおこないながら、動きを完成させる内容のものと、初めておこなう楽しい内容のものを組みあわせて皆さんが飽きずに長く続けられるものとしておこなって参ります。


 帰宅後、夜からは甲野善紀先生のところへ稽古に行きました。 

 このところ先生は色々な方と稽古をされ、展開が一気に進んでいるようです。私の場合ボクシングをやっていた事から先生の突きを受ける回数はいろいろな技のなかでももっとも多いように思います。ですので、その突きに対する先生の変化は微細に感じられます。

 貫通力といいますか、触れた瞬間に重心が動かされるまさに払えない状態はこれまでの中で今がいちばん強力ですし、それに反して動きが小さくしかも緩やかになってきております。先日古希を迎えられたばかりの先生ですが、技の利きの進展を体感いたしますと、とても信じられない思いがいたします。私自身も未熟ながら日々稽古を続け研究しておりますので少なからず前には進んでいる筈なのですが、甲野先生は余りにも遠い先の世界にいらっしゃいます。

 ですが、そのことが絶望的でなく嬉しく感じられるから不思議です。リアルに年齢に反して技が進まれている人が目の前に居るという現実に、歳を重ねることの素晴らしさが生き方に応じてあるのだという希望なのです。心と技と生き方と、それらが人生の中で普遍的価値観を生み出し、そこに共有した人々と共に新たな時代を生き抜いていく。その過程で築き上げたものは伝達の財産であり、そこに武の現代における大きな役目があるように感じられます。

 いつの時代もそうしたさまざまなものの中から本質を見抜くことは至難であると思います。それは自身の内にあるものも関係しているでしょうし運もあるでしょう。ですから、現代を生きているなかでそうしたことを忘れずに今の時代を生き抜きて行かなければならないと思っております。

 今夜の稽古も素晴らしい時間でした、ありがとうございます。


2019年2月16日(土)「杖整体操」のお知らせ(お申し込み受付中)

2019年3月09日(土)「杖術 特別講習会」のお知らせ(お申し込み受付中)

金山剣術稽古会ホームページ

2019年2月 武術稽古日程

2019年3月 武術稽古日程

甲野善紀先生からの紹介文


2019-02-13(Wed)
 

出会いが多い分、寂しい思いも増えてくる

 「先生ないしょ話…」

 「なんですか、告白は勘弁して下さいよ!」

 「笑」

 「ヒソヒソ…」
 
 「エー!どうして!!」


 クラーチ剣術教室で2017年4月4日に生徒になられたHさんが今月2月で転居されることになり、この教室のムードメーカーがあと二回の講習で最後になることを今日講習前にご本人から小声で聞いたのでした。

 いつも講習の一時間近く前から一人稽古をされており、周囲の皆さんにも懇切丁寧に教えて下さいましたので、私としましても「まさか!」という思いにしばらく言葉を失いました。

 クラーチ剣術教室を知らない方のために簡単にご説明させていただきますと、シニア住宅の施設内で入居されている高齢者の方々を対象に剣術教室として講習を毎週火曜日におこなっております。2014年8月5日に開講し今年で五年目を迎えます。

 生徒も70歳代から80歳代、半数が80歳代に突入しております。杖を使って肩甲骨の体操から股関節の屈曲運動、腿を引き上げる運動、杖術の打ち込みや突き、単体技、組み合わせ技、二十連円打、旋打、その他多数。剣術では、後方突きからの逆手納刀、巴抜之型、抜付之型、真っ向突き之型、七斬之型(別名 赤木の山)、鹿威し、その他多数をおこなっております。

 今年88歳になられる最高齢のKさんが病気療養のため先月で退会され、そのKさんと夫婦漫才ならぬ姉妹漫才を披露されていたHさんが今月で退会となり私もそうですが皆さんからも大変寂しそうな想いが伝わってきました。

 私の日々の活動も、出会いが多い分その逆も同じように多いものです。そのバランスの中で続けられて来ていると言っても良いでしょう。人はいつしか全員と別れてしまわなければなりません。その時までに一体どれだけの方と出会いご縁が続いて行くのかは予想出来ません。ですから今ご縁がある方との時間は大事にしたいと思います。

 2005年位だったと思いますが、当時アルバイトをしていた喫茶店のオーナーが病気となり、70代でお店のマスターもしながら、コーヒー豆の焙煎も全部一人でおこない、毎週テニスにも行くほど大変元気な方だったのですが、私が大阪で舞台の稽古をしていたある日、マスターから携帯に電話が掛かって、体調が異常であることを電話で伺い、かなり不安がっていましたので、東京に戻ってからお店のスタッフや常連のお客さん誰一人として病状のことを言わずに、オーナーの家の掃除と看病と言うほどでもありませんでしたが、話し相手として常に傍にいる状態が亡くなるまでの一年程続きました。ですので、そうした人の変化していく姿というのはよく知っているつもりです。

 ご縁というのは本当に不思議。知らなければ何とも思わないことが、知ってしまったことで笑いや悲しみとなってしまいます。環境がその人の印象を生み出すものでもありますので、良い環境を心掛け、そうした場で出会いを広げていきたいと思います。

 私もまだまだ強くならなければなりませんね。


2019年2月09日(土)「剣術 特別講習会」のお知らせ(お申し込み受付中)

2019年2月16日(土)「杖整体操」のお知らせ(お申し込み受付中)

金山剣術稽古会HP

2019年2月 稽古日程

甲野善紀先生からの紹介文


2019-02-06(Wed)
 

少しペースを落とす

 インフルエンザが猛威を振るっています。ニュースで色々と取上げられていますが、今日の「クラーチ剣術教室」でも二名の生徒がインフルエンザに感染したことが判りました。電車に乗ればかなりの方が咳をしております。特に関東は雨らしい雨もしばらく降っておりませんので、空気が乾燥し細菌が繁殖しやすい状況にあります。

 そうした影響もあり、今日の講習は私としてもあまり気持ち的に盛り上がることなく進んでいきました。杖の講習中に一つ「巴透かし廻し打ち」という動きが生まれ次回のGold Castleの講習でもお伝えしようと思います。

剣術では、「切り返し(平)」と逆手納刀をおこないました。これまでにも色々な内容をおこなってきましたが、皆さんの平均年齢も上がってきましたので、今後は少し身体的に楽な内容にシフトしながら、内容もあまり複雑でないものを飽きないようにお伝えしたいと思います。


2019年2月09日(土)「剣術 特別講習会」のお知らせ(お申し込み受付中)

2019年2月16日(土)「杖整体操」のお知らせ(お申し込み受付中)

金山剣術稽古会HP

2019年1月 稽古日程

2019年2月 稽古日程

甲野善紀先生からの紹介文


2019-01-23(Wed)
 

2019年 クラーチ剣術教室 新年会

 天気雨がパラついた本日は「クラーチ剣術教室」で講習をおこなってきました。

 一昨日から急に咳が出始め、昨年は二ヶ月近く咳が止まらなかったこともあり今回は出来る限り養生したいと思います。

 今年八十八歳になられるKさんが検査のためお休みされ、残りの九名が元気に参加されました。八十歳代が半数を占め、みなさんから「社長」と呼ばれて可愛がられているIさんが八十六歳となられていたことにあらためて驚きました。「今の人は、昔に比べて十歳若い。」なんてよく聞いたりしますが、十歳どころじゃなく十五歳位は若いような気がいたします。

 今日も安定して白熱した講習となりました。


 講習後はレストラン別室のラウンジで新年会。例年は車で移動して溝の口駅前にある中華料理のお店を予約していたのですが、今回は出来るだけみんなが参加しやすい新年会にしたいという考えもあり、その結果、講習に出られたみなさん全員参加となり賑やかなひと時となりました。

 美味しいご馳走を食べきれないほど、皆さんの分までいただき「もう帰るのが面倒くさいです。」と言ってしまうほどお腹一杯になりました。

 みなさんが元気で仲良く続けられていることがこの教室にとっては一番のことですので、毎週一回を疎かにせず、私も楽しく笑いながらいつまでも続けていければと思います。

 
 話は変わりますが昨日、品川区の団体登録の更新が無事に終了いたしました。ご協力いただいた皆様には心からお礼申し上げます。現在四月末までの会場は確保出来ております。四月からは戸越体育館も改修工事が終わり利用できるようになりますので、会場も確保しやすくなると思います。
 
 そうこうしているうちに、今度は江東区での団体登録更新が訪れますので、それに向けてのご協力をお願いしたいと考えている次第です。お陰様で安定開催が出来ているのも生徒のみなさまのご協力あってのことですので、一人で運営をおこなうのは大変な部分もありますが、自分がしっかりしておけば間違いが起きませんのでそのあたりのリスクは避けられます。最近のニュースも紅白以降ずっと繰り返されておりますが、やはり人は限られる部分があるのだと思います。そうした生存競争の闘いは日頃の日常にありますので、そのことに気がつき、その居場所へシフトしたことで私自身としましては人生観が大きく変わりました。早いか遅いか、何れにせよ芯を持って生きるということが自らを救うことに繋がっているのだと思います。


2019年2月09日(土)「剣術 特別講習会」のお知らせ(お申し込み受付中)

2019年2月16日(土)「杖整体操」のお知らせ(お申し込み受付中)

金山剣術稽古会HP

2019年1月 稽古日程

2019年2月 稽古日程

甲野善紀先生からの紹介文


2019-01-15(Tue)
 

機器に使われないために

 今日は記録的に続けて記事を書いている。まあ、これも仕事の内なのであるが、自分のことを自分でしているので仕事という実感は無い。それが良いのか悪いのか判らないが、それで生きて行けていると言う事は悪くは無いのであろう。「欲」は生きるエネルギーにもなるが、同時に苦しさを伴うものでもあり、そうしたものを上手く依存せずにコントロール出来る開き直りというか、バランス力は大事である。人生とは極論を言えば如何にバランス力を身につけることが出来るかではなかろうか。

 それはすなわち、センスの追求であり、センス=感覚の収得に繋がってくる。

 偏りは身体的にも人間関係にも変調をきたす。だが人間というのは偏りやすいものである。バランス力を備えるにはさまざまな実地経験が不可欠であろう。失敗は苦しいものであるが、バランス力を養う大きな要因である。笑い楽しみ泣き苦しむ。無気力に閉じ篭り活力に溢れ失敗し成功する。身体も故障して予防法を学ぶように、生き方も失敗して対処法を心得る。

 ひと昔前までは、ブログなどというものは芸能人のための専用ツールという認識であった。それが今では、世の中の大半が不特定多数に対して、情報を発信し問い掛けるお節介な時代となってしまった。ブログも個人の日記というものではなくなり、宣伝告知、広告収入のためのビジネスツールとなった。そんなブログも今や過去のツールとなってしまい、「つぶやき」という、近所の井戸端会議を世界中に発信するツイッターというものが現れ、時間を問わず人々はSNSに依存させられてしまうようになった。

 2チャンネルとツイッターの差があまり変わらなくなってしまったうような感覚を受けている。もっとも2チャンネルというものをあまり知らないが、感覚的には一緒のような気がしている。

 文章だけにとどまらず、Youtubeやインスタにより、写真や動画を世間の人が一昔前の価値観では在り得ないように、世間に発表する時代となった。

 それらはすべてツールの進化によるものであり、特別なものが特別でなくなったということなのだろう。

 余計なものに人々は時間と労力を取られる様になってしまい、芸能人ごっこやマスコミごっこのように、現時点でのツールをエネルギーの消費に費やしている。そう、「リアルなごっこ」を最新機器が持ち上げているのである。

 バランス力。必要なときに用いるが不必要なときには関わらない。人間には依存と言うバランスの邪魔者があり、それをなかなかやらせてくれない。ツールに従わされているということは電車でゲームに夢中になっている大人たちを見ても、時代の変化を感じずにはいられない。「あんた、いつまでゲームしているの!」大人は子供にこう言える存在だと思っていたが…私がスマホを持たないのは、私もそうなってしまう可能性があるからである。バランス力と依存症。ツールの進化に世間のごっこ化。魅力は麻薬。

 そんな私もいつしか日記という感覚が、不特定多数への情報発信ツールとして記事を書いてしまうようになった。

 だが、私の場合は個人事業主であり全てを一人で立ち回っているので、私の考えや言葉、情報というのを出来るだけ生の言葉で不器用にでも公開していくことは、私の考え一つでおこなっている活動に関わってくださる方々にとって不安材料を蓄積させないためにも欠かせないものであると思っている。

 クドイかもしれないが、便利なツールの代償がそうした人々の依存ゴッコ化となり、バランス力を低下させられ、老若男女関係なく攻撃的な世の中になっている。何でもそうであるが、「使う側となれ、使われる側となるな。」ということだ。


 さて、前置きがずいぶん長くなってしまいましたが、今日は今年最初の「クラーチ剣術教室」の講習でした。

 二週間ぶりとなる講習ですが、みなさんそれぞれにお正月を迎えられ元気に参加されました。八十歳代の生徒がほぼ半数と増えて来ましたが、これからも楽しんで続けられるような空間でありたいと思っております。来週は新年会ですので、記事はそのときに取っておきましょう。今日はこれぐらいで電源を落としたいと思います。いつものように白熱した講習でした。


2019年2月09日(土)「剣術 特別講習会」のお知らせ(お申し込み受付中)

2019年2月16日(土)「杖整体操」のお知らせ(お申し込み受付中)

金山剣術稽古会HP

2019年1月 稽古日程

2019年2月 稽古日程

甲野善紀先生からの紹介文


2019-01-09(Wed)
 
プロフィール

金山孝之


     金山 孝之
  Takayuki Kanayama


1975年生まれ
福岡県北九州市出身
東京都世田谷区在住

松聲館技法研究員

金山剣術稽古会主宰

Gold Castle
殺陣&剣術スクール主宰

高齢者のための剣術教室
クラーチ剣術教室講師

現代武術教室講師


1999年
映画監督中田秀夫氏との出会いにより映画に出演。そのほかマンダムのモデルや舞台のプロデュース公演などをおこなう

2006年
小林照子先生とのご縁から
「からだ化粧」のモデルを務める

2009年
武術の道を志しそれまでの活動を一新し武術稽古と研究に励む

2011年
武術研究家甲野善紀先生に師事し「抜刀術」「剣術」「杖術」「体術」などの稽古と研究に取り組んでいる。また、先生の書籍、番組撮影、記録映像、その他演武等における打太刀や受けを務めている

2013年
刀と身体操作の技術向上を目指し裾野を広げるべく「Gold Castle 殺陣&剣術スクール」を発足

2014年
甲野善紀先生より
「松聲館技法研究員」を拝命
自身の経験を活かした指導法を各道場等でおこなっている
 
シニア住宅にて
「高齢者のための剣術教室」をおこなっている

日信工業株式会社の製品
「SAMURAI BRAKE」のプロモーション活動に携わる

2015年
「金山剣術稽古会」を発足
現代における武術稽古の必要性を身体と心で学べる場として活動している

2018年
「関西特別講習会」として定期的に関西地域での講習会を開催

2019年
神田すずらん館にて「現代武術教室」講師を務める

お問い合わせ

名前:
メール:
件名:
本文:

管理画面
金山孝之のブログQRコード
QR