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嘘では無いように嘘を演じる

 今日はAmazonで購入した文庫本三冊が届いた。一年以上前からメモしていた本であるが実際手に取るとかなり薄い。しかし私の頭では難しいと思われるのでゆっくりと読み込んでいこうと思う。


 午後からは品川区総合体育館剣道場で講習をおこないました。
 殺陣クラスでは、三歩での間合いの取り方や、その際の足運びと剣の動きなどを稽古いたしました。斬り結ぶ剣の高さや安全におこなう意識の重要性、常にどのような動きでも危険察知能力を高められるようにおこなうことが大事になります。その結果、雰囲気を作って感情を込めて動いても、怪我をしない、またはさせないように安心と信頼の中で稽古が進んで行きます。

 今回は久し振りに「一対四瞬殺」を稽古いたしました。これは、三秒~四秒で四人を斬る動きです。そのため、芯の速さを一番に考えておりますので、絡みの四人は殆んど動く間もなく斬られてしまうことになります。しかしながらこの場合、広がった空間で四人を斬っても何もつまらないものにしかなりません。間合いというのは、同じ動きや構えでも緊迫感がまるで変わってきます。ですので、この立廻り「一対四瞬殺」では、間合いを約束事の第一条件としておこなう必要があります。芯の斬り方はもう少し近接距離用に工夫したものをお伝えいたしますが、安全におこないながら近間で動けるにはまだ稽古が必要です。

 あらためて今日最初におこなった「三歩拍合」による間合いと歩数の稽古は、斬り結びにおける寸止めあるいは衝撃緩和の手之内の使い方や、走り抜ける際の足運びなども含めて、立廻りの手とは違った部分での大事な稽古とも言えます。殺陣は虚構のリアルとも言われているものですから、如何に嘘をそれらしく見せることが出来るか、そこに絡み側のリアクションも含めて見栄えが大幅に変わってくるものが秘められているものと思われます。実際に強いのではなく、強そうな状態を演じる動き方。心情も虚構のリアルでなければなりません。基礎稽古で、こうした嘘を如何に上手くつけるか。これも殺陣を稽古していく中での面白さに繋がってくるものと思われます。

 剣術クラスでは、「正面斬り」「袈裟斬り」「胴斬り」をおこない、後半は「鹿威し」「抜刀鹿威し」をおこないました。今回は型稽古が無く基礎的な部分の精度を高める内容で実施いたしました。

 とくに最後におこなった「抜刀鹿威し」では、何度も続けたくなる系統の稽古ですが、これは刃筋だけでなく、足運びや中心の意識、間合いの感覚なども同時に養われますので、非常に効率的な稽古でもあります。ただ、木刀が芯を捉えた場合の衝撃が強いため直ぐに木刀が傷んでしまうという欠点がありますが、この稽古ではつい力んで姿勢が乱れてしまうのを直す目的もありますので、例え空振りしてしまっても、差し出された木刀に誘われずに乱れず振り下ろすことが出来ていれば、それはそれで稽古になっております。

 講習後は、八才のYちゃんが、掃除のため急いでモップを取りに行っておりましたが、若い生徒たちの自発的に掃除道具を取りに行こうとする姿は誰も強制しておりませんので、なかなか良いものです。自発的に掃除をするというのは、これも大事な学びですので、そこから思考と視野がさらに広がってくるようになればと思います。

 本日も賑わう講習となりました。お越しいただいた皆様、ありがとうございました。


 金山孝之 指導・監修 DVD
『古武術は速い~“型の手続き”を追求した剣・杖の実践的な体使い~』

(2019年5月20日より発売中)

2019年09月28日(土) 『杖術 特別講習会』(お申し込み受付中)

2019年10月14日(月/体育の日)『杖整体操』(お申し込み受付中)

2019年10月19日(土)『抜刀術 特別講習会』(お申し込み受付中)

2019年10月21日(月)&22日(火)『関西特別講習会』(お申し込み受付中)

金山剣術稽古会ホームページ(お問い合わせ受付中)

2019年09月 武術稽古日程

2019年10月 武術稽古日程

甲野善紀先生からの紹介文


2019-09-16(Mon)
 

旅立ち前、思い出の講習

 昨日13日は中秋の名月だったが、一日経って今夜は遅くなってから満月がとても綺麗だ。9月は2019年で一番小さい満月らしいが、月の美しさに大小は関係ない。先日までの暑かった日々が遠く昔のように思える鈴虫やコオロギの音、そうした凌ぎやすくホッと落ち着ける時期をいつの時代の人々も感じていたのだろう。しかし、千葉県の停電も未だ復旧に時間が掛かっているし、明日は夜から雨が降る。自然は曖昧でなくハッキリとそうした心情の変化を起こさせるものだ。


 さて本日のGold Castleでは、生徒のKさんが海外に引っ越されることとなり、明後日の夜には飛行機に乗って旅立つ前に本日最後の講習にお越しいただきました。

 生徒になってまだ三ヶ月ばかりでしたが、いつもニコニコと楽しそうに稽古をされており、普通は上手く行かないとストレスであったり、思い詰めたりしてしまうものでありますが、そうした状態を観たことがなく、どのような状態でも楽しめていることに、Kさんというお人柄と精神的な強さ耐久性というものを感じました。海外に行かれるのもこの二ヶ月の間で決断されたそうで、日本人が四十~五十人程しか居ない某国で、パイオニアとしてご活躍をお祈りしております。

 
 今日の講習では、基礎的な抜刀法と体捌きを含めた納刀法、それから歩きながらの抜刀納刀などをおこないました。

 参加人数も戸越体育館剣道場が手狭になるほどでしたが、その中で一番早く歩きながらの抜刀納刀を勝ち抜き形式でおこなったところ、なんと一番速かったのは小学六年生のK君でした。ジュニアサイズの鞘付木刀というハンデを考慮しても、まだ身体の小さいK君が予想外に一番となった事に私だけでなく生徒の皆様も驚かれたと思います。おそらく、講習日以外でも触っていなければ大人達よりも速くおこなうことはまず難しいでしょう。毎回の講習で着実に何かしらの進展が見受けられます。今後は、精神的な面においてどのような成長が見られるのか、動きと共にその辺りの関連が興味深いところです。

 さらに本日は、講習風景に興味を持ったのか、道場入り口付近に二歳~三歳ぐらいの男の子がジーっと眼を見開いて観ておりました。気になってしょうがないのか道場に入ったり出たりしながら、おそらく上の体育館でバスケットボールをやっている方のお子さんだと思いますが、あまりに真剣な眼差しで講習を眺めていたので、声を掛けようと、生徒達の合間を縫って入り口に近付いたところ、まるでお化けでも見たような反応で、走って出て行ってしまったので、私もおもわず「坊や!坊や!」と叫んでしまいました。なんでそんなことをしたのか私自身分かりませんが、眺めている表情が真剣でしたので声を掛けたい気持ちになったのですが、私が講習に戻ると、また直ぐに坊やが入り口から少し入ったところで眺めてましたので、微笑ましく思いながらも入り口近辺で抜刀を稽古されていたOさんやIさんは気が気でなかったかもしれません。和やかなGold Castleらしいひと時だったと後から思うのでした。

 講習後は、外国に旅立たれるKさんと写真を撮りました。予定は8月一杯まででしたが調整して下さり、旅立つ二日前までお越し下さいました。三ヶ月間という短い期間でしたが、もっと長く指導させていただいたような気がいたします。これからの人生、海外でのご活躍を楽しみに祈っております。ありがとうございました!

2019年09月14日 Gold Castle



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2019年09月 武術稽古日程

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2019-09-15(Sun)
 

台風15号間もなく上陸

 台風の影響が心配された本日夜からの講習でしたが、幸いなことに雨風ともに影響の無い状況で皆様御帰宅されたことと存じます。

 昨年の台風では自宅の屋根のトタンが全て剥がれ、夜中の0時台でしたが、その瞬間のバリバリバリという音は凄まじいものでした。剥がれた直後の一瞬の静けさというのも不気味に覚えております。今回は上陸後どのような被害に見舞われるか判りませんが、被害の少ないことを祈っております。


 今夜の講習は数人位かなと思っておりましたが、思っていたよりもお越し頂きましたので、殺陣クラスでは足運びを集中して五人一組の中で前後の移動、左右の移動、円の移動を稽古いたしました。重心の使い方、足捌き、刀を持つ右腕の使い方等々、気持ちの作り方とは別に、こうした技術的な身体の使い方も身に付けておく必要があります。

 体験参加の方もお二人お越しいただき、足運びや各種構え方などをおこなったのち、払いを稽古いたしました。

 杖術クラスでは、「合心之型」をおこないました。今日の参加者ではWさん以外全員「合心之型」は初めてでしたので、予定を変更してこの合心之型のみを稽古いたしました。


 今夜はこれから雨風が強くなるものと思いますが、予想外の出来事がおこるのが災害の恐ろしさでもありますので、河川の近くに住まわれている方や、山や崖の近くに住まわれている方は、大変不安かと思いますが、直ぐに非難出来る状態に備えておくことを願います。


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2019年09月 武術稽古日程

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2019-09-08(Sun)
 

日曜日は台風15号接近のためご無理の無いように願います

 明日日曜日は18時00分~20時00分品川区総合体育館剣道場で開催ですが、台風15号が接近しておりますので、雨風、電車等混乱も考えられます。一応私は会場に向かいますが、生徒の皆様、体験参加の皆様は、ご無理の無いように願います。

 
 本日土曜日の講習は、柔道場ということもあり、杖術と体術の二本立てでおこないました。

 まず杖術では、杖を掴まれての対応をおこない、DVD『古武術は速い』でも紹介している一番から四番までの流れをおこないました。型稽古ですが、型稽古は動きの精度や質を高めるためのものでもあり、相手の動きが判った上での先回りの対応は型稽古にはならず、その場その時の状況に合った動きが求められますが、どこまでおこなうかということになりますと実戦においては打撃も想定しておこなうべきですが、それでありますと、杖を掴ませない、もしくは相手の動きを感知して突いてしまうということになります。

 そうした実戦志向の稽古も必要には感じますが、生半可な気持ちで挑戦いたしますと行くところまで行ってしまいますので、やはり型稽古は大きく外れすぎない程度に動きの精度を高めていける抵抗が宜しいかと思われます。私もボクシングの経験から、実際のところはどうなのか?というリアルファイトへの関心が無い訳ではありません。常に相手の急所への確実性は念頭においておりますが、頭に思い浮かべたものと、実際に動いてそれが出来るかどうかの違いは、ボクシングで身を持って体験いたしました。相手がゆっくり動いたものもしくは動線が決まった素早い動きに対する攻撃というのは、実戦で使えるかどうかは別物です。

 しかしながら、実戦で稽古を積むというのは容易なことではありません。怪我のリスクや人間関係に影響を及ぼす可能性もあるでしょう。ですので、型稽古では、相手の動きをどこまで引き上げられるかということに眼を向け、そうした中での抵抗が互いに取って稽古となるでしょう。相手の動きを引き出せない、先を知っているから変更するような動きでは、動きの精度やレベルを上げていくことは難しいでしょう。さらにそうした稽古で育まれる心と身体の発想は邪なものであり、なぜそうしてしまうのか?という心理的なものを掘り下げ、俯瞰的視野で稽古の状況を観察すると宜しいのかもしれません。

 少し昔の事を思い出しましたが、以前金山剣術稽古会に参加されていた方で、他流の師範代などを務められていた方がおりましたが、先に述べたように、袋竹刀において打太刀と仕太刀に分かれ型稽古をおこなっていたのですが、他流の師範代という想いが強かったのか、自由攻防に近い状態となり、私も最初は型稽古通りに対応しておりましたが、打太刀が先読みした動きで、剣の軌道まで変えて来られては型通りの動きではどうにもならず、打ち込まれながら、「うーん…これでは稽古にならないなぁ。」と感じながら、「じゃあ、私も本気で行きますから怪我には気をつけて下さいね。」と一言お伝えし、型稽古から大幅に崩れた実戦に近いものとなり、これは寸止めで止めても効果ないだろうな…と思ったので、動きの中で手を巻き剣を抱え込むように突き入れたところ、相手の右目の中に袋竹刀の先端が入り、その瞬間のその右目の映像は今でも脳裏に残っておりますが、その瞬間相手は稽古を止め目を心配して気が気でない状態になっておりました。

 私としてはどこかを突くつもりでおこないましたが、こういう時というのは得てして眼に入ったりするものです。幸い眼球に問題はありませんでしたが、ムキになる相手との稽古というのは結果こういうことになってしまうものです。暫く経ってその方は私の元を去って行きましたが、そもそもが学びに来る半分、他流の師範代でもありますので試しに来る気持ちもあったのでしょう。私自身厳しい状況をなるべく避けたいのは、私自身の中にあるものを知っているからでもあり、生半可な対抗心では結局優しい状況で決着は付かないということです。

 そういう意味ではまだまだGold Castleは平和的空間です。武術の厳しさをどこかで捉えながら、稽古の楽しさを感じていただければ幸いです。

 今日はもう一つおこなった杖を掴まれた際の対応法に新たな動きが見つかりました。三ヶ月ぶりに復帰された役者のMさんに杖を掴んでいただき、今日は押し込んだり或いは引き込んだりする際の相手の崩れ方を稽古する予定でしたが、なんだかイマイチなものでしたので、もう一度Mさんに掴んでもらい、そこで引き込んだ際に思わず杖が立ち上がり、その際のMさんの手元の崩れ方を観察した瞬間に頭の中の手続きが完了し、一つの潰し技が誕生いたしました。

 これの面白いところは、杖を引き込む際に浮き身を掛け相手の方へ寄っていくというもの。浮きも威力の一つとして関わっていますが、相手に近付いていくというのも身体の働きとして威力に関係しております。これは別段新しい気付きではないのですが、そうして近付いた相手との間合いの中で、右手を持ち直しながら相手の手元に滑らせ、同時に左手を上方向に上げながら、右手を下に押し下げると、面白いことに相手が首を差し出してしまう形となるのです。これはいろいろな方とおこないましたが、皆一様に首を差し出す形となり、私も交代して受けましたがやはり首を差し出すような形になります。

 「ほーう、こうれは面白い!」という崩しの形が生まれ、あとは容易く左手で上げた杖をそのまま円に相手の首へ掛けて行けば、両手で持って確実に相手の頭を下向きに潰すことが出来ます。

 小学六年生のK君もFさん相手になかなかいい動きになっておりました。今はこうした稽古が楽しくてしょうがない様子に見て取れます。集中が切れずに最後までどうすれば上手く行くのかをこの歳で考えながら出来ているのは大したものです。身体も小さいですが、小さいからこそ、技が出来た時の喜びは大きいものでしょう。今学んでいる身体運用の手続きや、稽古における学び方というのは、今後の彼の生きかたの中で一つの指針となるかもしれません。最初に学んだものというのはこの先ずっと身体と心に宿っているものでもありますので、気合いや根性だけで追い込むような現代に求められる時代背景とは異なった教育方針は過去のものです。感覚を育て、脳を活性化させ状況判断力、生き抜く力を養いながら、先のビジョンが不透明な時代をどう生き抜いていくかが問われる時代でもあります。時代の流れにどう対応し自分なりの考えを持ち、実行実現していけるか、そうした問題に対する解決策が、身体を通じての稽古で養われるものです。

 続いて「十一之型」をおこないました。二日前に「膝行十一之型」の動画を以前のものと差し替えましたが、膝行しながらというのはほとんど稽古しておりませんが、なんとなく前回よりはスムーズに出来そうな気がしたので四回程撮って頂いた中の一つを配信いたしました。

 そういう影響もあってか、今日は講習開始十分程前から生徒達の多くがそれぞれに十一之型を稽古されておりました。この十一之型はホームページから閲覧できますので、動きの解らない所など確認していただければと思います。また、前回の日曜日に撮影いたしました立廻りの映像もホームページから観られますので、こちらはユーザー名とパスワードを入力して確認してみてください。ユーザー名とパスワードをまだ知らない方は、私の方にご連絡下さい。(Gold Castleの生徒限定で公開しております。以前はYOUTUBEに移動しないと観られませんでしたが、設定を変えましたのでそのままホームページ上からでも閲覧可能となりました)

 講習では、杖術の次に体術をおこないました。

 杖術が思いのほか、私の気付きなどもあり盛り上がってしまったので残り時間が少なくなってしまいましたが、今日おこなう予定だったものの中から一つに絞って、合気道にある合気上げのような状態から、相手を崩す内容をおこないました。これは、合気をかけるというものではなく(そのあたりは私は分かりませんが)手の力で上げられないものを背中の意識と手の関係性と方向性を持って相手を崩すことを目指したものです。これは殆んどの方が出来たように思われます。小学六年生のK君も小さい身体で色々な方と試しておりました。私も受けましたがシッカリ背中と手元の関係が作れておりました。お母様にも、偶然直ぐに出来る姿勢でご見学されておりましたので、受けと取りをおこなっていただき、少しですが体験していただくことが出来ました。

 あらためて、稽古の魅力とは「驚き」であり、その驚きのために夢中になって稽古に取り組むものだと思います。そのことは、私自身も大事にし続けて行かなければならないものであり、驚きが常に示される甲野先生のように、驚きは結果であり、驚かすことを目的に稽古をおこなうのではなく、もっと根底にあるものを求めて厳しい状況の中で手に入れようとしている間の一つの手掛かりの欠片が驚きを示すものとして身に備わるのだと思います。

 今日も怪我人や事故も起こらず、それぞれに得るものがあった稽古となりましたことを感謝いたします。明日は天候が不安な状況ですので、無理をせずに安全策をとっていただきたいと思っております。それでもという方はお待ちしております。


 金山孝之 指導・監修 DVD
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2019-09-08(Sun)
 

さまざまに撮影をおこなった深川での講習

 昨日のGold Castleの講習では、深川スポーツセンターということで殺陣クラス、剣術クラスともに各一時間半ずつ講習がおこなえることもあり、殺陣クラスでは立廻りを重点的におこないました。

2019.09.01 Gold Castle①

 立廻りに関しましては、剣術とは異なり一人ひとりの段取りが流れを作って行きますので、ある段階にまで進んでいませんとなりません。剣に慣れ、体捌きに慣れ、基本的な約束事が身につき、危険度が無いと判断したところで立廻りに入っていただきます。

2019.09.01 Gold Castle②

 難しいところは、五人でおこなうものであれば全てを交代しながらおこなっていただきますので、その一人ひとりの段取りを覚えていただくには集中しておこなわなければなりません。

2019.09.01 Gold Castle③

 これまで、動きの中で上手く行かない部分など動きやすいように変更してきました。私が自分の動きの中からで作っているものですので、たまに見栄えと出来る動きとの兼ね合いで悩むところでもあります。私といたしましては、いまおこなっている立廻りが生徒達にとって初めて観るであろう自身の立廻り姿として記録に残してあげたいと思っております。

2019.09.01 Gold Castle④

 この教室では、発表会やイベントなどは設けておりませんが、その分、固定メンバーに限定せず、全員の技量を観ながらなるべく同じように接していきたいと考えているからでもあります。

 しかし、剣術や杖術とは違い、立廻りは主観ではなく俯瞰で観てみたいものでもあります。剣術と殺陣の違いは、そうした主観と俯瞰の違いともいえます。

 昨日は生徒のNさんにご協力いただき、講習風景の写真撮影と集合写真を撮ることが出来ました。十代の生徒達も多く参加され、初顔合わせの生徒達もいらっしゃいました。最近お越しになられている生徒達ですと、中学二年生のR君や小学校三年生のYちゃん、土曜日が多い高校三年生のA君が都合により参加できませんでしたが、また別の機会にでも一緒に撮れればと思っております。

 親御様も二階の観覧席から立廻りの様子をご覧になられておりましたので、お子様達の楽しそうにまた真剣に取り組まれている様子を俯瞰的に見守ることができたことと存じます。

2019.09.01 Gold Castle⑤

 基礎稽古組も、「万乃型」や「払い」「払いからの真っ向斬り」など、間合い、姿勢、リアクション、そういったものをジックリとおこないました。また、立廻り組を傍で観ながら気持ちも高まる部分があったかもしれません。皆が通ってきた道ですので、焦らずに身に付けていただければと思っております。

2019.09.01 Gold Castle⑥

 今回、2グループ撮影させていただきましたが、第一回目は、どういうふうに観えているかを知ることが目的ですので、上手下手は関係なく、「カメラの眼」を意識してこれからの稽古に励んで頂きたいと思っております。私の中では、以前おこなった立廻りタイプⅠの経験で、生徒達がどこまで進められるかが解りました。これは指導者としては大きな経験でもあり、のちほど映像を限定公開でパスワードを設けて掲載いたしますが、今の映像は評価の対象にないものですので、「俯瞰的な眼を持つ」ことが今回の映像を撮った一番の目的でもあります。次の深川スポーツセンターでの講習は11/10(日)とかなり間が空いてしまいますが、再び撮影をおこないますので、そこを目標に生徒のみなさまには励んでいただきたいと思います。

 
 剣術クラスでは、斬るための剣の操法をお伝えするために「正面斬り」「斬割り」などを幾つかおこないました。剣の振り方によって身体の作られ方も変わってきます。そうした筋肉の働きは剣に関わらず体術にも関わってくるものと思っておりますので、そうした筋肉の動きの違いをG君に触ってもらいながら剣を振り、背中を使う動きと使われていない動きの違いを確認していただきました。

 後半は体術をおこない、柔道場でしたので座りでの形をいくつかお伝えいたしました。中学三年生で身長180㎝、体格もシッカリしたR君がいわゆる力技でなく崩されることに、幾度と無く声を上げて驚いておりました。私も動きの中で得るものがあり、止められない動きは始めの崩しの中で有効であり、それは強すぎても弱すぎても動きが悪く、その加減を掴み軌道を精確におこなえば崩せる原理の一つとして有効であることが解りました。しかしながら、私自身、甲野先生の技を受けておりますので、「この程度じゃなぁ…」という思いが常に頭の中にあり、体術に関しては感動的な気付きというのはまだまだ訪れる気配がなさそうです。ですが、数年前の私を思えば体術に関するさまざまな感覚は身に宿ってきておりますので、今後はそうした感覚の中から色々なものを掘り起こしていきたいと思っております。「蠢動」はその中でも大きな発見でした。

 ひさしぶりにおこなう体術は毎回盛り上がるものです。おそらく剣や杖の接触より、直に肌と肌が触れる感触の方が心に何らかの働きがあるのでしょう。そうした感触から力がどのように通ってくるのか、そうした肌からの情報は現実の情報であり、言葉よりも伝わる密度や説得力があります。より繊細な肌と肌、皮膚と皮膚との実感が人と人との本来のつながりを生み出しているのかもしれません。しかしそれは、触れ方、通し方によるもので、力みや力技では逆効果となる恐れがあるでしょう。身体と心、技と理解、相手に心地良く伝わる技というのが、人を知るには自らを知るということに繋がりますので、結果として世の中の僅かな部分でプラスに働いているものと思うのです。脳を育てる「脳育」という意味でも、勉強や学びそれ以前の機能そのものを育てる働きが、感覚を重要に観る武術稽古にはある筈です。
 
 
 九月に突入いたしましたが、今月も皆様よろしくお願いいたします。

2019.09.01 Gold Castle⑦


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2019-09-02(Mon)
 
プロフィール

金山孝之


     金山 孝之
  Takayuki Kanayama


1975年生まれ
福岡県北九州市出身
東京都世田谷区在住

松聲館技法研究員

金山剣術稽古会主宰

Gold Castle
殺陣&剣術スクール主宰

高齢者のための剣術教室
クラーチ剣術教室講師


1999年
映画監督中田秀夫氏との出会いにより映画に出演。そのほかマンダムのモデルや舞台のプロデュース公演などをおこなう

2006年
小林照子先生とのご縁から
「からだ化粧」のモデルを務める

2009年
武術の道を志しそれまでの活動を一新し武術稽古と研究に励む

2011年
武術研究家甲野善紀先生に師事し「抜刀術」「剣術」「杖術」「体術」などの稽古と研究に取り組んでいる。また、先生の書籍、番組撮影、記録映像、その他演武等における打太刀や受けを務めている

2013年
刀と身体操作の技術向上を目指し裾野を広げるべく「Gold Castle 殺陣&剣術スクール」を発足

2014年
甲野善紀先生より
「松聲館技法研究員」を拝命
自身の経験を活かした指導法を各道場等でおこなっている
 
シニア住宅にて
「高齢者のための剣術教室」をおこなっている

日信工業株式会社の製品
「SAMURAI BRAKE」のプロモーション活動に携わる

2015年
「金山剣術稽古会」を発足
現代における武術稽古の必要性を身体と心で学べる場として活動している

2018年
「関西特別講習会」として定期的に関西地域での講習会を開催

2019年
BABジャパンよりDVD『古武術は速い』刊行

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