技の追求と人間の追究

 このところ火星が明るい!夜空に赤く光っている星がそれである。今の時期ではもっとも明るい金星も見え、それが沈みやがて木星が頭上に輝く。ふだんはこの木星が明るさの主役であるが、この夏は主役の座を火星が奪おうとしている。それもそのはず、二年二ヶ月に一度火星は地球に再接近するそうだが、今年の7月31日が最も近づいているらしい。ふだんと比べてどうして明るいのか気になって調べてしまった。6月下旬~9月上旬までとのこと。ピークは7/31なのでまだまだ明るさが増しそうである。


 明日の「剣術 特別講習会」は、第一部、第二部ともにまだお申し込みを受け付けております。とくに懇親会では連日の猛暑にゆっくりと暑気払いして楽しく時間を使いたいと思います。明日は第二部からあの方も参加されます。お会いしたことのある方は楽しみにしていて下さい(内緒)!

 さて、本日のGold Castle 殺陣&剣術スクールでは、軽い熱中症になった生徒を安静にさせ、氷とポカリスエットなどで状態も落ち着きました。今日の講習では空調も寒くなり過ぎないほど効いておりましたし激しい動きはおこなっておりませんでしたが、それでも会場に来るまでの道中は大変厳しいものがあったと思いますし、体調面も重なったのかもしれません。この時期は、そうしたことも含め通常よりも休憩を刻む必要があると感じました。体力の無い方でも、殺陣や剣術杖術など楽しんでいただきたい、そしてそこから学んでいただきたいと思っております。そうした人への救いとなれるような教室でありたいと常に思っておりますし、そういう雰囲気を皆で作って行きたいと思っております。

 殺陣クラスでは二人一組となって、徐々に手数を増やして行きました。昨日舞台を観に行かれたKさんの動きが良くなってきているのを全体的な動きの中でも感じることが出来ました。ペアを組んだMさんも斬る方は少しずつ良くなってきております。斬られる方は、うーん…素直すぎるところが動きに出ておりますね(笑)。でも、今のままでも上達に向かって行っておりますので楽しみです。

 高校二年生のK君とドクターNさんのペアも兄弟のようで妙なマッチングに見入ってしまいました(笑)。K君も八月は修学旅行で海外に行かれるので、数年前のスイスへのホームステイをまだ私自身最近のように記憶しておりますが、今度の海外先でも高校二年生のまだまだ多感な時期に受ける影響は大きなものでしょう。K君の成長は私のみならず、生徒の大人たちも揃って見守っております。

 生徒になって間もないIさんも後半から調子が良くなってきました。おそらく、場の雰囲気や生徒同士知り合うようになってくれば、もっとリラックスできますので体力的にも付いてくるように感じております。Hさんは、ゆっくり休んでまた元気な笑顔を見せてください。それにしましても、連日の暑さの中みなさん良くお越しくださいました。ですが、高齢者の方々は元気ですね。私の講習が始まる前の剣道場では盆踊りの練習かと思いますが三十名前後の方々が練習されていましたし、体育館では大勢の参加者による卓球の試合が行われておりました。見渡しますと高齢者の方がほとんどでしたので、しっかり食べ、しっかり寝て、しっかり動く、やはりそこが重要なのかと思わされます。

 続く剣術クラスでは、昨日に続き体術をおこないました。今日は手の形や肩甲骨の位置による働きの違いをそれぞれ実感していただくようにおこないました。面白かったのは、男性陣の後ろ手を両手で掴み浮きで外すのを浮きで止めるというもの。いかに腕力だけでは出来ない力の働きがそうした浮きの状態にはあるかということの検証にもなりました。雀の鍛練は大事です。

 最後は抜刀術をおこない、肩甲骨の嵌め込みなどを抜刀の際にも活かすように構えやそこからの動線など初心者の方にも分かりやすいようにおこないました。とくに重量のある真剣や居合刀では、些細な身体の状態が抜きに大きく影響してきますので、そうしたところについて自分自身を観ていけるか肉体、心、動き、心技体とも言うのかもしれませんが、そうした言葉から入るのではなく、あらためて考えると、自らの肉体を観察し、心の状態をどのバランスで研ぎ澄ませるか、それぞれの役割をどのような手順でどのように別々に動いていくのか、そうしなかれば成立しない抜きがありますので、結果としてそういったことが心技体と言えるのかもしれません。

 今日はMariさんからご連絡をいただき、いつもと変わらずいろいろ気に掛けて下さりその心遣いに毎度励まされております。人間の意識していないチカラというのはまだまだ知られていない能力もあるように私は思うのですが、そうしたものはむしろ知られていないからこそ大事なのかもしれません。だから、生き方であったり、出会いであったり、ご縁であったり、生き抜く指針、生きる喜び、そこを忘れずに生を全うしなければならないと思うのです。競争というのは、今見えているものの中での争いです。価値あるものというのは、見えていないもの、評価とは無縁のものごとに向かって、何を求めていくか、そうした心が決まった中で人間の持っている無意識の計算力が何かを導き良縁を築き人間として生きていくということを実感できるのではないでしょうか。私自身こうした言葉が出てきたことに不思議な感がいたしますが、武術で学ぶことは人間の持っている本来の能力に気が付くための法であるなら、ここで学ぶことは人間を学ぶということになるのでしょう。人間を学ぶとはいったいどういうことなのでしょうか。武術稽古=人間を学ぶ場。であるなら、自分という存在を一個の人間という検体として切り離し、意識の統治下に置かないようにする必要があります。もちろんそういった稽古はなかなか安易に出来るものではありませんが、そこを求めて行かなくては人間を学ぶという難しいことは出来ないと思っております。

 さて、今夜はこの辺にして明日は三連休最後の日。海の日です。一日いちにち世界も日本も身の回りも動き続けております。どういった一日になるのか楽しみにしたいと思います。それでは十時間後から剣道場でお待ちしております。


2018年7月16日(月/海の日) 「剣術 特別講習会」
(お申し込み受付中)

金山剣術稽古会  

2018年7月 稽古日程

2018年8月 稽古日程

甲野善紀先生からの紹介文


2018-07-16(Mon)
 

講習続きの三連休

 今日から世間では三連休となるが、生憎の猛暑に見舞われこれだけ暑い日が続くのはいったい何年振りだろうか…今年の夏は覚悟しておきたい。そういえば一昨日の木曜日には高田馬場での稽古中に外から蝉の鳴き声が聞こえてきた。これを聞くと夏の到来を実感してしまう。関東では梅雨明けが平年より22日も早かっただけに、雨が続いた昨年とは対照的に長い夏となりそうだ。


 連休初日は戸越体育館でGold Castle 殺陣&剣術スクールの講習をおこないました。今日は国立劇場で生徒のMariさんが舞台に立たれるとのことで私も観に行きたかったのですが生徒で観に行かれた方がいらっしゃいました。当スクールには役者さんも多く、他にも日本舞踊を学んでいる方も何人か知っておりますので、そうした方々にはご連絡させていただきました。

 そうした影響もあってか今日の殺陣クラスの講習は少ない人数の中で出来ることをおこないました。とくに「万乃型」には時間を掛けて一人ひとり形をチェックして直しながら良くなっていきました。生徒で受講八回目のHさんは、一人でコツコツおこなうのが好きなタイプで、何度も何度も繰り返し取り組んでいる姿が印象に残りました。講習後も三十分以上鏡を一切使わずに自分と向き合って取り組む姿は今後の上達が楽しみになってきます。

 私は元が役者だったこともあり、やはり動きの中にお芝居の間というのを作ってしまうのですが、ここがなかなか難しいところで、殺陣はお芝居なのですが、お芝居と剣による動きというのがあって成り立つものですので、お芝居を抜きに殺陣をおこなうとなりますと、ひたすら素振りや足運び、機械的な払いや斬り付けというふうになってしまい殺陣にはなりません。最低限の雰囲気は必要になってきます。ですが、お芝居の苦手な方も多いと思いますので、セリフは一切付けておりません。キッカケや気合いの声はリズムや構成の面で必要ですので入れておりますが、プレッシャーになってしまっては楽しめませんので、苦手な方はそれでも付いていけるように私も指導して行かなければと思います。

 今月はミュージシャンでアメリカ人のWさんがほぼ毎週参加され、今日はWさんに「酔っ払いの演技をして絡むように刀の柄に手を掛けて下さい。」とお願いしたところ、「OK!朝まで飲んでたからバッチリです。」と笑顔でジョークを。なかなか見られない良い演技でしたのでもっと人数がいれば楽しめた内容だったのかなとも思っておりますが、この「柄押さえ手刀打ち」は役者さん向けの内容だったかなとも感じました。今日はそれを少し押し進めたところもありましたので、他の生徒には難しかったというか、動きのポイントが掴みづらかったのいではないかと後から気がつきました。

 続く剣術クラスでは、74歳のOさんが高温注意報による熱中症予防として今日明日お休みされ月曜日の特別講習会に参加されるご連絡をいただきました。このような暑さは無理をする必要がありませんので、そうした危険度に対する対応は大事なことだと思います。杖整体操でOさんなりの快さが実感出来るようになれば、同じような身体の方にとって私も勧め易くなりますので、無理なく気持ちいいかどうかを判定にこの休みの間、Oさんにとっての形というのを一つでも見つけて頂ければと思います。

 講習では久しぶりに体術をおこない、今日は正座でおこなう力の伝達手順や、中心のつかみ方、腿の付け根の意識などをいろいろな方法でおこないました。この感覚は剣を振った際に感じるエネルギーの余韻の受け取り方と同様にあります。速すぎても遅過ぎても合わず、そのタイミングの瞬間というのはいろいろありますが、どのように身体を考えるかによって意識しない部分での仕組みが切り替わっていっているのではないかと思うのです。無意識の計算力といいますか、そこに意識が余計な情報を介入させてしまうとせっかくの優秀な計算が台無しになり働きが悪くなってしまうと思っております。そうしたことを体術稽古の中で発見出来るかが重要になってきます。

 最後は抜刀術をおこないました。今年の2月26日に神社とスタジオで撮影した演武動画の配信に向けて現在編集をお願いしておりますが、やはり、一番難しいのはワンカットで全ての技をおこなうということ。2017年1月17日に撮影した動画がありますが、もう一年半近く前のものですので、そのなかで変わったものや、間であったり細かな動きであったり修正箇所は多々あります。編集の出来ないワンカットでの全ての抜刀納刀というのは、今後も自らの課題として取り組んで行きたいと考えております。

 昨夜は杖整体操の整理などに頭を使い、その後全く寝付けずに朝六時頃にようやく意識が落ち八時三十分に起床。二時間半の睡眠時間でしたが、思いのほか無事でした。

 明日も暑い一日となりそうですが、品川区総合体育館剣道場でお待ちしております。

 今夜はねるぞ!


2018年7月16日(月/海の日) 「剣術 特別講習会」
(お申し込み受付中)

金山剣術稽古会  

2018年7月 稽古日程

2018年8月 稽古日程

甲野善紀先生からの紹介文


2018-07-15(Sun)
 

盛り沢山となった本日の講習

 本日は品川区総合体育館剣道場にてGold Castle 殺陣&剣術スクールの講習をおこないました。

 ひさしぶりに体験参加の方がいないという状況でしたので、生徒をジックリ観ることが出来ました。

 まず、万乃型ではそれぞれが向かい合っておこなうことで目線が安定し、それが姿勢に繋がり雰囲気が出てくることも分かりました。互いに動きを合わせておこなう習慣も身につきますので今後も人数的に可能であればこのようにおこないたいと思います。

 次に「払い五斬」の進化系では、昨日も少しおこないましたが、払い、胴斬り、ターンしながら袈裟斬り、その余韻で形を見せる動きをおこないました。これは私自身これまでになかった殺陣の動きですので、今後の私流の動き方のキッカケ(大変革の予感)となりそうです。

 「余韻の体捌き」とでも申しましょうか、剣術や杖術で練られた身体感覚が、斬りから見せる(魅せる)動きへと転換していく様は、見ていても気持ちいいですし、やっていても気持ちのいいものです。昨日のWさんやTさんのテンションを思い出してもやはり、動きが導く面白さや楽しさがあったのではないかと思います。

 今日も同じく、みなさん盛り上がって取り組んで下さいました。私も今日はいつも以上にテンションが高くなってしまい、YさんHさんMさん組の動きがとても良かったので、さらに追加でいろいろと動きを付けたところ、それがホントに可笑しくて可笑しくて、ひさびさに涙を流して笑ってしまいました。それを他の組の生徒達と一緒に見ながら楽しんでおりましたので、あらためて「ああ、これがGold Castle の講習だよなぁ…」と思いながら、これまでに忘れていた日曜日の講習の感じを取り戻したような気がしました。もちろん、だらけてはいけませんので、その辺りのバランスを見ながら舵を切るのが私の仕事ですが、今は生徒がシッカリとそうした私の考えを理解し通り良くおこなえるものとしてそこへの意識が根付きつつありますので、このような講師が涙を流しながらしゃがみこんで笑うということが出来るようになりました。

 もう一つのグループでは、生徒になって間もないIさんも体調に合わせて自分のペースでおこなっていただければ大丈夫ですので、私も講習内容などでペースを考えてお伝えしたいと思います。(ご安心ください!)

 今日で五十回目となるHさんは、無理なく自分のペースで続けられているからこその継続力だと思われます。初めの頃を今でもハッキリ覚えておりますので、今日の立廻りでの動きや、杖も「四天誕杖」や「二十連円打」まで出来るようになりました。(Wさんにも感謝です)Hさんの御祖父様は今も合気道を教えられているそうですので、Hさんのこれまでの礼儀対応に関しまして納得いたしました。

 杖術クラスでは、単体技、四天誕杖、三十連円打、などをおこないました。生徒になって間もないIさんは八連円打まで出来るようになりました。これから少しずつ覚えて行けるようになれば、同時にいろいろなことが身についてくるのではないかと思われます。動画にも残してありますので、おそらく身体に入った動きというのは映像を見て見え方が変わってくるものと思われます。

 講習が二時間経ったところで、退出時刻までの残り三十分近く「杖整体操」をおこないました。この体操は、おそらく効果があるだろうというものではなく、今快く感じられるかが大事であり、そのために猜疑心や、やる前に否定的なことばかりを口にしてしまうと本人以外の、私にも、周囲で取り組んでいる人にも影響を及ぼします。※(万人に効果があるとは思っておりません。ただ、気持ちよくおこなうものですので、そこを自ら探していくことがこの体操の特徴です。)

 しかしながら、杖整体操ではかなりの方に快さが放たれる「快放状態」と表情がなっておりました。そうした顔になるのもこの体操の特徴と言えるかも知れません。この快放状態という言葉は私が作りましたが、ときにはこの状態になりにくい場合もあります。身体の状態によって快放駄々漏れのときもありますが、今日の私の身体の状態はそのような駄々漏れ状態でした。いたってシンプルなもので、難しいことを考えたり、呼吸を決めておこなうことも無く、ただ気持ち良いところを求めて自分で動いたり、相手に動かしてもらうだけですので、怪しさや怖さとは無縁の誰でも出来る体操にすぎません。

 現時点では、この体操の核となるものを見つけましたので、それを色々な方に実践して反応を見ている段階です。今後は講習会でおこなう場合に備え、誘導や集中の作り方、体操の効果的な順番、最後のリラックス法への導き、それらを考え私の活動に一つ大きな展開として、この杖整体操は需要が高まるような気がしております。おそらく、そうした新たな展開が開けば、これまでとは違う私の何かがその場に表れるような気もいたしております。

 八月に復帰予定の方々の連絡をいただいております。いずれも熱い猛者達ですので、夏本番となっている八月は今まで以上に熱い講習となりそうです。講習内容の引き出しも増え続けておりますので、復帰される方は楽しみにしていて下さい。本日は楽しい講習、そしてリラックスした杖整体操で終える事が出来ました。そして、7/16(月/海の日)におこなう「剣術 特別講習会」の開催も近付いて参りました。今回二部制でおこない、小太刀と大刀による剣術をおこないます。いずれも貸し出し用の武道具が御座いますので、得物の無い方でもまだ生徒になって間もない方でも大丈夫です。そして、こうした単発の講習会では初めてお会いする方との出会いも歓迎しております。他流の方も歓迎しておりますので、ご都合の宜しい方はご連絡下さいお待ちしております。


2018年7月16日(月/海の日) 「剣術 特別講習会」
(お申し込み受付中)

金山剣術稽古会  

2018年7月 稽古日程

2018年8月 稽古日程

甲野善紀先生からの紹介文


2018-07-09(Mon)
 

七夕の夜、それぞれの願い

 今夜は川原田喬生氏と電話。気が付いたら一時間半位喋っていたが、多岐に渡って色々なことをお話させてもらっている。これは不思議なもので、言葉が自然と溢れ出て来る。だから話をさせてもらっているという実感。

 労力に関しても、それに実益が付いているかそうでないかには、どこに照準を合わせ動いているかによる。それは、動くべきときに動き、動いてならないときには動かないこと。引き寄せるもの、離れるもの、そこに大きく関わって来る。

 さて、本日のGold Castle 殺陣&剣術スクールの講習は、深川スポーツセンターで殺陣クラスと杖術クラスをそれぞれおこないました。

 殺陣クラスでは、体験初参加のMさんも生徒のみなさんと一緒に受講されました。先週に続きミュージシャンのWさんも俳優のTさんとペアになって活き活きと斬ったり斬られておりました。悩みながら取り組まれている姿もよく拝見しておりましたので、今日のような内容は、バランスとしては良かったのかなと感じております。

 生徒のMさんと最近生徒になられたばかりのHさんも、胴斬りまでは随分良くなってきましたが、リアクションにはまだまだ課題が残りますので、もう少し感情で斬られるのではなく、身体操作としての技術で斬られる動きをお伝えしていこうと思っております。

 昨日の中華街でYさんが仰っていましたが、「Gold Castle に入って、俳優さんの凄さというのを魅せ付けられました!」というように、一般の方に混じって俳優さんも稽古をおこなっております。教室での稽古に関しては、一般の方も俳優の方も子供も大人も関係ありません。共通しているのは動きを身に付けることです。そうした動きの中に、俳優さんの技術が入ってくると、驚かれる方はいらっしゃいます。そうしたものを見て学ぶこともこの環境では出来ますので、互いに高め合っていけるような、そんな講習になればと思います。

 ですが、一般の方でも上手な方はいらっしゃいます。それは、長期お休みすることなく安定的に通われることで、その人のペースが保たれているからだと思われます。上達すればやれることも増えてきますし、人が揃えば映像に残す準備も出来ています。この教室では、イベントの出演や舞台での発表会というのは考えておりません。講習そのものを本番と捉え、そのなかで学ぶこと、実践出来ることを重要としております。ですので、何かの為に今を蔑ろにしてしまう空間にはしたくないと思っております。期限があったり、成果を求められたり、競争があったり、それは結果として評価されるものであればいいのですが、その過程が心の在り方として醜いものを導いてしまう恐れがあるのなら生き方としてどうであるのか問われる部分でもありますので、皆がそれぞれ自身のステージで活かし生かされるための場としてこの教室は在るべきものと考えております。ただし、成果を客観的に観る事も必要ですので、今年からビデオで撮影してそれを映像に残すという事をおこなっております。

 しかしながら、ビデオ撮影であっても、やはりそれぞれの心にはいろいろな思いが芽生えたかもしれません。上手い下手、そうしたものを残されるのは気持ちが良いものでは無いでしょう。稽古における現時点での確認のための映像でもありますが、もっと長いスパンで、不定期に機を見て撮影をおこなおうと考えております。

 続く杖術クラスでは、Mさんがダブル受講されNさんとともに基礎的な操作を幾つかおこないました。杖は身体を自在に扱うための稽古法としては優れていますので、最初の内は手足、右左、それぞれを意識しながらおこなっていると思われますが、そのうち身体が違和感と心地良さという判定基準が出来ることで教えてくれるようになります。調和や一致などであったり纏まりであったり、そういう感覚を養うことが大事です。

 そうしたことから、今日は「持ち替え鬼ごっこ」をおこないました。杖の持ち替えだけをおこないながら、その動きに手足を連動させ逆足にならないように、鬼側も逃げる側も自由に走らずにおこなうというものです。鬼がなかなか捕まえられない場合は、逃げる側が巴のみでおこなうように変更したり、これは見ていて逃げる側の必死さが可笑しくて堪らないのですが、頭で考えずに自在に動くには、一つの手段と考え取り入れております。

 講習の最後には「掴まれた際の対応法」をおこないました。これは、関西での講習会でもおこないましたし、先日の合気道無限塾東京での講習会でもおこないました。初めておこなったMさんも最後まで形を覚える事が出来ましたし、男性のNさんも手順を覚えるのに苦労されえていましたが、最後には良い動きとなりました。お二人の動きを見て教えておられたWさんとTさんの指導も良かったのではないでしょうか。

 帰宅して、生徒のMariさんからホームページにある「こくっち!」への投稿記事を確認し、直ぐに実行。その内容をこちらの記事にも掲載したいと思います。


GoldCasle殺陣&剣術クラスの皆さん、こんにちは!暑さの中熱く稽古しているご様子、金山先生のBLOGで拝見してま~す。

欠席続きですが同じ生徒の役者&ミュージシャンのMari TAMTAMからご招待の案内です。日本文化に興味ある方が多いと思い、告知させて頂きました。(^^)

日本舞踊に興味はあるけど、縁がないし、、、でもみてみたい、、、という方、日時:来週の土曜日7/14(土曜)am 11:30開演/場所:国立劇場小劇場/玉川流玉川錦之輔先生20周年記念公演「玉の会」を観に来ませんか?

「玉川流」は大きな流派ではないけれど、有名なところでは真田宏之さんが若い頃から名取だったりする流派で、玉川錦之輔先生も元々役者さん(千葉真一さん門下でバリバリアクション&ミュージカル系)で、真田宏之さんの弟弟子にあたります。♪そして演奏する地方(じかた)さんは、坂東玉三郎さんの公演や平成中村座LA公演に参加している一流の方々で、その演奏を聴くだけでも、めちゃくちゃ贅沢。日舞の豪華衣装や小道具、早替えなども間近に見られまーす。そして、Mariも出る(^^)

☆★☆というわけで!少ないけれど先着15名様、ご招待するのでご希望の方は「HEY!WAOドットコムお問い合わせ」宛

<Mari:玉の会招待券希望の件>と明記してメールでお知らせください。

1)お名前(フルネーム)と性別、2)住所、3)連絡先電話番号、4)どこでお会いしたか、またはどこでheywaoを知ったか、5)アバウトな年齢 を忘れずにご記入くださいね?必要事項の記入漏れがあるとご招待出来なくなるので、宜しくお願いいたします。☆締切は7/9火曜日いっぱいです。もちろん!チケットを購入してでも観たい方も大歓迎で~す。♡Mariは3曲目「蓬莱」を踊ります♡滅多にない機会なので、よかったらどうぞ~~

詳しい内容は下記をクリックしてBLOGでチェックしてください。


HEY!WAO!ブログ


 国立劇場に十五名ご招待して下さる機会は滅多に無い事ですので、和の文化に興味のある方や、日本舞踊を学ばれている方には大変お勧めです。このような情報をお知らせして下さりありがとうございます!

 さて、明日も15時から17時まで品川区総合体育館剣道場にて講習をおこないます。このところ日曜日を一コマにしておりますが、参加人数には余裕がありますので、ご参加お待ちしております。


2018年7月16日(月/海の日) 「剣術 特別講習会」
(お申し込み受付中)

金山剣術稽古会  

2018年7月 稽古日程

2018年8月 稽古日程

甲野善紀先生からの紹介文


2018-07-08(Sun)
 

楽観と悲観

 今日のGold Castle 殺陣&剣術スクールの講習では、体験参加を終えられ生徒となられたIさんとともに、生徒の皆さんと殺陣クラス、剣術クラスをおこないました。

 殺陣クラスでは、予定に入れてなかったシャッター、と廻り込みをおこない、それに応じて芯のリアクションも付けておこないました。今日は二ヶ月ぶりにミュージシャンのWさんも参加となり、早めに来られていましたので講習開始前に「杖整体操」を少しおこないました。Wさんは筋肉モリモリのアメリカ人で日本の文化や精神性を尊重されております。ですので、私自身もWさんと向き合いますと自然とそうした根幹の部分と言いますか、昨日の記事にも書きましたが「意思の把握」のように感動出来る事があります。

 私は連日稽古をどこかでおこなっておりますので、そうした自分自身の何か新たな展開というか、心理面における変化進展は私自身ほとんど感じられないのですが、周囲の方々とのご縁から感じるもの、そこから学び発する言葉の内容など、そうした部分では以前に比べ具体的になってきたように思えます。

 色々なことに時間を割いて学びに行きたいという思いもありますが、現実的に私に出来ることは、今そこにある問題を学びとし、そこから何を得て実践しなければならないかということを主題とし、自分で学びを見つけて行かなくてはならないものと考えております。御膳立てされた苦しさや問題を解決するのには心の準備が整っておりますが、想定外の日常の中での苦しさや問題を解決するのは自らの未熟さを時間と共に痛感させられてしまいます。

 ですが、ある種実践的な学びの場と捉えることにより感情の問題をコントロールすれば対応法は見えてくるかと思われます。一番の問題は感情の問題という点です。例えば、職場などで前日から「明日は深夜まで残業になるからよろしく頼むよ。」と言われるのと、定時になってさあ帰るぞ!と思った途端に「これ、明日までに終わらせないといけないんで悪いけど残ってくれる?」と言われ、結局どれ位まで残るのかも分からず深夜まで掛かってしまった場合。同じ残業時間でも、心の準備と把握が出来ているものと出来ていないものとでは雲泥の差があると思われるので、あくまでもこれは例えの一例でしたが、あらかじめ分かっていることであれば、感情的に対応を阻害されにくく、人生の中で嫌な気持ちになる合計時間を減らせることになるのではないかと思います。

 楽観と悲観

 人はいずれ誰しも皆と別れてしまいます。今あるその姿を二度と見ることは出来なくなるのです。ですが、私も含めてほとんどの人は、そういうことよりももっともっと手前の想定で対応しています。それが当たり前だから。

 最終的な想定をしてしまいますと悲観的に成らざるを得ません。時代が変われば今を生きている人は全て居なくなってしまいます。そういうことの繰り返しで人は生きていると思うと凄い事であると思いますが、皆それぞれに数日数年~数十年、場合によっては百と数十年この世を体験してきたということになります。まあ当たり前のことですが…

 自分達の番を生きていて、いずれ全てと別れるまでの間に一体どれだけの喜びや愛を知ることができるのだろうか。

 どうせ居なくなることが分かっていながらに、人と出会い何かを目指し努力する。楽観とは、そうした生きる喜びや愛の素晴らしさを得るための考え方ともいえるだろうし、それが次なる時代の番を生み出すことに繋がっている。

 悲観的な出来事の到来を知りながら、否、知っているからこそ楽観的に生きて行かなくてはならないのであろう。(あくまでも私個人の考えであるが)だが、悲観的事実を認め準備出来ているからこそ、突発的問題に対し対応出来るという凄味もある。両方をどういった捉え方で心に据え置くことが出来るか。厳しさと優しさは表裏一体であると何度かこの記事に書いたことがあるが、そうした楽観と悲観による心の準備備えが、人生の時間内における笑顔の合計時間にも関わってくるものと私は思っている。

 思いっきり内容が逸れてしまいましたので軌道修正します。

 殺陣の講習では、今後の新しい動き方のヒントとなるものが頭に浮かび上がりました。しばらく、日曜日の立廻りは同じ内容のものをおこなってきておりましたが、動画にある内容はもっと長いスパンで考え、生徒の成長に合わせてその時に再度収録したほうがいいかと思います。今後は、日曜日の立廻りは部分的におこなうことはあるかと思いますが、通しておこなう事を目的とせず、その分他の内容をもっと取り入れて、即興的な面白さを提供していけるようにプログラムを考えて参ります。もちろん、時期を見て動画撮影もおこなおうと思っておりますが、しばらくは「月末恒例立廻り講習」をおこなわず、通常の講習といたします。ですので、日曜日の殺陣クラスも生徒によってはこれまでのような内容もおこないますが、全体的に進めて行く方針といたしましては、土曜日のクラスのように、急がずジックリと基礎的な部分を楽しくおこなえるようにいたします。

 剣術クラスでは、正面斬りののち斬割を稽古いたしました。この斬割稽古では中心の意識であったり、間合い、剣の軌道、相手の起こりを捉える反応、切っ先が向けられる緊張感、そうしたものから同時に得られるものが多いため、この教室の剣術クラスでは何度も講習内容に取り入れております。

 後半は納刀法と抜刀術をおこないました。鞘引きの大事なところは、鞘の長短に関わらず最後の形です。身体そのものが移動しながら抜きますので重心というものが兎に角重要です。それにともなう手の内、身体全ての関節の感覚と操作。心の状態も抜けに関わってきます。こうした極めてシンプルな目的のために、宇宙の真相を見つけようとするほどの果てしなく遠い難しさと向き合いながら、ときに新しい星を発見したり、定説を覆す生命の発見があるかもしれないような可能性がそこにはあります。そうした自己との向き合いは、いつしか心の在り方にも影響を与えてきます。それは技の可能性を調査探究していきながら、生き方についても自然と調査探究されて行くものなのかもしれません。書いていながら気がつきましたが、おそらく私はそうした生きていく中での宇宙探査機のようなものが「身体という宇宙空間」と「心という時に巨大なブラックホールになりうる空間」に放たれ調査が開始され始めたのではないかと思います。それは私の意識とは存ぜぬところで勝手におこない、勝手にデータ収集されているような気分です。

 それにしても、教室を主宰している人間としては随分変わり者と思われるような記事を自由に書いてしまいどうかと思いますが、講習とのギャップを楽しまれている生徒さんもいらっしゃるかと思いますので、記事は記事として、私の想いを放出する場として活用しております。過去はもう存在せぬものとして、未来への悲観を知りながら、今この瞬間を大事に、笑い合えるように生きて行こうと思います。


2018年7月16日(月/海の日) 「剣術 特別講習会」
(お申し込み受付中)

金山剣術稽古会  

2018年7月 稽古日程

甲野善紀先生からの紹介文


2018-07-02(Mon)
 
プロフィール

金山孝之


     金山 孝之
  Takayuki Kanayama


松聲館 剣術技法研究員

金山剣術稽古会主宰

Gold Castle
殺陣&剣術スクール主宰

高齢者のための剣術教室
クラーチ剣術教室講師


――――――――――――――

1975年生まれ
福岡県 北九州市出身
東京都 世田谷区在住

1999年
映画監督中田秀夫氏との出会いにより俳優デビュー。他分野では、マンダムのモデルや舞台のプロデュース公演などの活動をおこなってきた。

2006年
小林照子先生とのご縁から  『 からだ化粧 』のモデルを務める。

2009年
武術の道を志しそれまでの活動を一新し武術稽古と研究に励む。

2011年
武術研究家甲野善紀先生に師事し身体の使い方を研究しながら、『 抜刀術 』『 剣術 』『 杖術 』『 体術 』などの稽古と研究に取り組んでいる。また、先生の書籍、番組撮影、記録映像、その他演武等における打太刀や受けを務めている。

2013年
刀と身体操作の技術向上を目指し裾野を広げるべく
『 Gold Castle 殺陣&剣術スクール 』を立ち上げる。

2014年
甲野善紀先生より
『 松聲館 剣術技法研究員 』という名称を頂き、自身の経験を活かした指導法を各道場等でおこなっている。
 
高齢者向け住宅にて
『 高齢者のための剣術教室 』をおこなっている。

日信工業株式会社の製品『 SAMURAI BRAKE 』のプロモーション活動をおこなう。

2015年
『 金山剣術稽古会 』を立ち上げ、現代における武術稽古の必要性を、身体と心で学べる場として活動している。

2018年
『 関西特別講習会 』として人との繋がりを大事に遠方での講習会もおこなっている。

――――――――――――――
    
ご質問や、稽古希望の方はこちらの【 お問い合わせ 】よりご連絡下さい。

その他ジャンルを問わずお仕事のご依頼や『 剣技指導 』などのご依頼も受付けておりますのでこちらの【 お問い合わせ 】よりご連絡下さい。

お問い合わせ

名前:
メール:
件名:
本文:

管理画面
金山孝之のブログQRコード
QR