集中せざるを得ない状況が無意識を変えていく

 強風吹き荒れる本日は昨夜というか早朝の5時前に眠ったため、11時まで眠り、それから稽古に出かけるまで家の中でゆっくりと動き始める。

 Gold Castle の生徒である永野さんが「第1回としまえんモデル撮影会フォトコンテスト」で入選され、昨日の夕方の部終了後、いつも物静かで控えめな永野さんからその報告を伺ったので、ホームページの「こくっち!」という、皆さんが宣伝やお知らせに使っていただくためのページに掲載させていただきました。数ヶ月間ヨドバシカメラのカメラコーナーに貼られていると思いますので、近くに立ち寄られた方は足を運んで見て下さい。永野さんのお人柄を感じさせる優しい雰囲気の写真でした。

 さて、本日は高田馬場で夕方からI君と稽古をおこなった。もう使っていない模造刀を家の中で眠らせておくのも勿体無いので、I君にプレゼントした。もちろんそれは、これまでの頑張りと熱意を感じたからであることはいうまでもないが、こうした真剣に似た刀を手にしたことにより、道具を大事にすること、刀の置き場所まで気が回るようになること、さらなる成長と熱意を持って取り組んでいただきたいうということから差し上げた次第である。

 まだ筋力も付いていない身長143㎝のI君に二尺三寸の刀は長くそして重く感じられたと思われるが、足のサイズと手のサイズが大人とほとんど変わらないため、扱いに関しては大丈夫なようである。

 ただやはり、これまでの鞘付き木刀とは違い切っ先は本当に刺さるし、野菜ぐらいは切れるので、これまで何気無くおこなっていた抜刀と納刀も今日初めての模造刀では苦労していたようである。

 だが、この位の年齢のお子さんに集中力を養わせるには、常に怖さというものを頭の片隅に置いておきながら動きを身につける動作を養っていくことに、私は武術稽古として「常にその意識を保ち事に当たる訓練」が若いうちから学ぶこととして特に現代では意味のある事のように思えてならない。優しさであったり、危険察知能力であったり、物事の予測が、切実な精神状態だからこそ身に付くものであり、刀を持って稽古をするということについて、そういう心構えで取り組める方との稽古というものは、掛け替えのない貴重な時間と言える。

 今日はI君から「先生に問題を出します。」と言われ、何やら難しい事を聞かれるのかと身構えたものでしたが、I君のあだ名を教えてもらい、その由来はなぜでしょうか?ということであった(笑)。こうした会話が休憩の合間に出来るのは何とも微笑ましいものであり、だからこそ一回毎の稽古というのは掛け替えのない貴重な時間なのである。これは稽古中の道場内に響き渡る気合いと、大人でも難しい内容をおこなっているので、こうした会話をおこなうことを敢えて私は大事にしている。

 さて、明日は70代~80代の生徒さんと稽古をおこないます。三寒四温で体調も崩れやすいかと思いますが、明日も元気に楽しくおこないたいと思います。夜は住吉で稽古です。


 2017年2月25日(土) 「立廻り 特別講習会」
 (お申し込み受付中)
 
 「金山剣術稽古会」 
 (経験不問 御連絡お待ちしております)

 2017年2月 稽古日程

 2017年3月 稽古日程

 甲野善紀先生からの紹介文


2017-02-21(Tue)
 

エッセンス

 今日は高田馬場と住吉でのダブルヘッダーとなる稽古をおこなった。まず午後からの高田馬場では、稽古前に「万乃型」を少し変更したため、それをW氏に見せたあと共に最初から最後まで説明しながらおこなった。これまでとの変更点は、抜刀からの真っ向斬りが最初に加わったことと、正眼からの突きが加わったこと、そして斬り上げは足の差し換えでおこない、反転して刀を真っ直ぐに立てた状態で一間置いて八相に入りながらの胴斬りとなり、反転しながらの血振り納刀となる。あらゆる体捌きがここに入っているので、この万乃型を身に付けることで、今後の私がおこなう立廻りにおいて動きの理解力が格段に良くなるだろう。

 今日の稽古では抜刀術の「懐月」にこれまでと違う動きを求めることになってしまったので、現在いろいろと試行錯誤している段階である。手っ取り早いものというのはやはり成長を妨げるものであり、そうした事に気が付かなくなってしまわないように、誤った方向性に知らず知らすの内に行ってしまわないように気をつけなければならない。

 今年は抜刀術稽古に時間を割いていくので、その分杖術稽古を減らしているが、それが可能なW氏との稽古は非常に重要なものとなっている。一つの目安として、私がおこなっている袈裟斬りの稽古にどう感覚的に理解を示しているかが、稽古段階の状況としての判断基準となっている。

 そもそもこの袈裟斬りは、ただ右足前(逆は左足前)の中段八相から斜めに振り下ろすだけなので、動きとしては余計なものを削っていきながら細かい手順を働かせ、その操作技術の精度を高めることを目指しておこなっているが、これは私の中でもっとも重要としている剣術稽古と言えるかもしれない。ただそれだけに、この袈裟斬りは人に伝えづらいものがあり、段階を踏んでからでなければ出来ないものである。もっとも私自身これが良いのかどうか分からないが、ただどういう訳であるか、私の意思なのかどうか知らないが、武術稽古を始めたころから袈裟斬りだけは特別な拘りがあるから自分でも不思議である。今講習会などでおこなっている袈裟斬りはかつて学んだものであり、当時はこの剣先の軌道に寝ても覚めても頭を悩ませていたものである。こちらは内部感覚的なものよりも、操作技術を重んじたものであるため、比較的取り組みやすいものだと思われる。

 夜からは住吉に移動してI氏A氏と稽古をおこなった。お二人との稽古では殺陣の依頼を受けての稽古であるため、剣術というよりは殺陣の要素が濃い稽古をしている。もちろん私がおこなっているので、そのあたりの差はあまり感じにくいものであるが、改めて歩き方、走り方、下がり方、構え方、構えた状態での進み方、剣を縦に振ること、横に振ること、斜めに振ること、刀を納めること、その前の血振り、など、全身の調和が全ての動きに関わってくる。かつてある団体で武術と殺陣を融合したものをおこなっていた時期があったが、その時は剣術の型稽古の動きでは殺陣にならないことを感じていたので、今現在私が殺陣を教える立場となる流れを受けて、結果的にそうなっていく運命のようなものを感じながら、重要なことは型をそのまま当て嵌めることではなく、剣術をはじめ武術稽古で身に付いた「全身の調和という操作技術」が、殺陣というある状況設定に求められる動きに対し臨機応変に、さまざまに適応し魅せられることであると思っている。そのため、「剣術は実際に人を斬るためのもので、殺陣としては動きが速すぎて良く分かりにくいし、地味ですね。」という人もいるかもしれないが、それは剣術を剣術としておこなった場合の事であり、殺陣として見せるための理合いというべきか、拍子や間というものが、全体の形の中で見せ方を考えたときに、やはり、侍を演じるのであれば剣術を身に付けた上での立廻りというものが説得力のあるものであり、そうでなければ身に付かない動きがあることも事実である。ダンスやアクロバティックな動きを取り入れておこなうのもパフォーマンスとしては良いかもしれないが、多くの人に刀の扱い方や、いにしえの剣術家をのちの誰かが掘り起こしていくことに繋がるような、もっと使命感を持って芝居というものはお伝えしていかなければならないように感じる。もちろん堅苦しい動きとなってしまってはいけないが、どこかにそうしたエッセンスは保ち続けていたいものである。


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2017-02-17(Fri)
 

狭いからこそ喜べるもの

 山陰地方では記録的な大雪となっているが、都心部では2月に入って積もるほどの雪が降っていない。昨年11月に観測史上初となる積雪を記録したが、このまま暖かくなっていくのであろうか・・・・・・

 今日は新しくキャリーバッグを買い換えた。全く同じものであるが、何せ毎日引っ張って行ってるので十ヶ月で交代となった。旅行用でもなく、剣道用でもない武術稽古用のキャリーバッグや、杖と居合刀に木刀など、5~6本まとまった本数が入る武道具袋というものが意外にないものである。とくに、まとまった本数が入る武道具袋では、あと(2~3cm)あれば杖も入るのに・・・・・・というものも多く一度特注で作ってもらったことがあったのであるが、持ち手が上よりに付いているため、水平に持つことが出来ず、これでは本数を多く入れたときに重くてしょうがないため、使うことが出来なかった。需要がどれほどあるか分からないが、こうした武道具袋や、キャリーバッグなど、部品交換やカスタマイズ出来るものがあれば、私など喜んで購入するのに・・・・・・と思ってしまう。

 夕方になり高田馬場でI君と稽古。I君にバレンタインの話をされ、「それ、答えなきゃダメ・・・?」と言うもニコニコとしているI君を見ていると、答えざるを得なかった。子供の笑顔には癒されます(笑)。

 今日もさまざまに杖の稽古をおこない、今日初めておこなった「四天誕杖」では息を切らせながら取り組んでいた。「左右連続突き」もI君の方からやりたがっていたので続けておこなった。「十一之型」では足の差し換えを二箇所取り入れたので、その部分を集中的におこなった。これはまだI君以外誰もやっていないバージョンである。

 剣術では、「正面斬り」、「胴斬り」、「袈裟斬り」をおこない、今日はやるつもりではなかったが、I君の方から「今日は四段斬りはやらないんですか?」と聞かれたので、「よっしゃ、じゃあやろう!」ということで、前回三段斬り25回、四段斬り25回の合わせて50回おこなったのを、今日は四段斬り50回おこなった。まだいけそうな感じだったので、じゃああと10回やろう!と言って60回おこない、まだ行けそうな様子だったので、さらに10回の70回おこなった。さすがに表情に余裕がなくなってきたので、ここで終了とした。おそらく続けていたらまだ出来ただろう・・・・・・根性はあるようだ。
≪四段斬り≫https://www.youtube.com/watch?v=OJT_E554px0&feature=youtu.be

 このところ一学年先輩のR君が忙しいようでなかなか稽古に参加できないが、私もこのところはその頑張りをテレビで拝見している。毎週のように生放送など、小学校六年生の活躍に驚かされてしまうが、その他にも中学二年生のT君や中学一年生のT君の活躍も拝見している。その他にも、私の教室の生徒さんもCMで拝見したり、そういう意味ではいろいろな広がりが出てきていることを感じている。武術や芸能の情報は狭い世界でもあるので、そうしたところからも私にとって得られる情報は大変良き参考になるものが少なく無い。とにかく、これからも色々な面に於いて広がりが生まれ距離が縮まってくるだろう。今後も、私自身責任を持って取り組める稽古環境であるように、大胆にかつ繊細に前に進みたいものである。


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2017-02-14(Tue)
 

今後の稽古における大きな手掛かり

 先日ホームページに、2月11日(土曜日)の剣術クラスの講習は総合体育館と記していましたが、正しくは戸越体育館ですので訂正いたしました。申し訳ありませんでした。ご連絡を下さったIさんありがとうございます。


 さて、本日は予報通り雪の降る一日となり、さすがに移動時は寒かった。ここ数日は青空と日差しが心地良く感じていただけに、急な寒さと雪には身体が馴染めていない。

 そんな寒さの今日は高田馬場で午後からW氏と稽古をおこなった。昨日の戸越体育館の稽古でI氏、A氏との稽古から、私の中で言葉にしたことが、自分自身具体的な関心事となり、これまで意識していたことが身体的だけでなく心理面も含めたことにより、昨日のW氏とおこなった最後の抜刀術稽古辺りから私の中で非常に大きなものを知ってしまったような気がしたのであった。

 そして今日の高田馬場での稽古でW氏と木刀による「斬割」稽古をおこないながら、「静」というものを追求することが稽古にとって非常に大きなものとなることが分かった。昨日今日得られた今後の稽古方針というか、自分自身にとっての稽古の在り方として、やはり抜刀術を中心とした、身体の使い方、心理面の在り方が他の剣術や体術においても大きく関わってくる事になるだろう。

 夜からは場所を住吉に変えて、I氏、A氏と稽古をおこなった。あっという間の2時間であったが、真剣に望まれるお二人との稽古は、私も熱が入ってしまう。もっとジックリ進めたいところであるが、急いで詰める必要があるので、お二人とも大変であったかと思われるが、これからも時間を掛けて長く稽古が出来るご縁となることを期待したい。

 二尺七寸の居合刀での抜刀術は、私の場合リミッターが切れてしまうと故障に繋がる恐れがあり(これまでにさんざん故障してきたので・・・・・・)今は大事なことに気が付き稽古をしたくてしょうがないのであるが、先月かなり抜いたのでその影響がいろいろと出ている。そのため暫くは技を限定し制限して抜かなくてはならない。

 とにかく、剣術も抜刀術もこれまでとは違った観点に興味が湧きだしているので、稽古がしたくてしょうがないのであるが、そのために我慢して身体ををベストに持っていきたい。身体的な部分と、心理面における静の状態を今後は研究したいと思う。


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2017-02-10(Fri)
 

新たなる出会い

 今日は品川区戸越体育館で、午前中はI氏、A氏と稽古をおこなった。この金山剣術稽古会では、武術稽古を通じて何を得ていけるかというところに向き合っていく時間でもある。それはもちろん技の技量が上がることだけではなく、生きているということを実感出来る、または生きていくための共通した学びが感じられるものでもあるので、そうした己の身体を題材とし、感じる心を養いながら、稽古に対し真摯に向き合うことが重要であることは、私がこれまで七年と十ヶ月の間に感じてきたことである。

 私の中で今年は「静と動の狭間」をいかに把握することが出来るかということに、気が付いたらかなり意識するようになった。「静」と「動」は間逆である。静から動に移り変わる瞬間、どこから静ではなくなるのか、どこから動になっていくのか、とくに「静」というのは難しいものであり、だからこそ突き詰める価値のあるものに思う。

 鯉口を切った瞬間には、斬るか斬られるかの二択となってしまうように、心理面における静と動の狭間も把握出来るようになりたい。そのためには、やはり静とはどのような状態であるのかを、私自身知る必要がある。

 昼から入れ替わりでW氏と稽古。体術稽古では、先日井上さんとおこなった稽古でテンションを掛ける作りと、繋がった瞬間に内側からの伝達に切り替えることで、力のとおりがスムーズになり、これが「追い越し禁止」ということなのかと、恥ずかしくも今更ながらに気が付くのであった。

 稽古後は、近くの交番で私の抜刀術特別講習会にも来て下さった警察官のOさんといつものように立ち話に盛り上がった。これは私にとって戸越体育館に来るときの一つの楽しみでもある。

 私にとって武術を通じてさまざまな方との出会いの輪が広がってきている。これからも、現代における武術稽古が真に活きているものとして実感しながら、人とのご縁を大事にしていきたいと思う。今日も充実した一日となり、誠にありがたいことだと感謝しなければならない。明日も、高田馬場と住吉で稽古の予定。寒くなるそうであるが、気持ちは充実しているので明日も素晴らしい一日となりますように!おやすみなさい。


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2017-02-09(Thu)
 
プロフィール

金山孝之


       金山 孝之
   Takayuki Kanayama


松聲館 剣術技法研究員

金山剣術稽古会主宰

Gold Castle
殺陣&剣術スクール主宰

高齢者のための剣術教室
クラーチ剣術教室講師


――――――――――――――

1975年生まれ
福岡県 北九州市出身
東京都 世田谷区在住

1999年
映画監督中田秀夫氏との出会いにより俳優デビュー。他分野では、マンダムのモデルや舞台のプロデュース公演などの活動をおこなってきた。

2006年
小林照子先生とのご縁から『 からだ化粧 』のモデルを務める。

2009年
武術の道を志しそれまでの活動を一新し武術稽古と研究に励む。

2011年
武術研究家甲野善紀先生に師事し身体の使い方を研究しながら、『 抜刀術 』『 剣術 』『 杖術 』『 体術 』などの稽古と研究に取り組んでいる。また、先生の書籍、番組撮影、記録映像、その他演武等における打太刀や受けを務めている。

2013年
刀と身体操作の技術向上を目指し裾野を広げるべく
『Gold Castle 殺陣&剣術スクール』を立ち上げる。

2014年
甲野善紀先生より
『 松聲館 剣術技法研究員 』という名称を頂き、自身の経験を活かした指導法を各道場等でおこなっている。
 
高齢者向け住宅にて
『 高齢者のための剣術教室 』をおこなっている。

日信工業株式会社の製品「SAMURAI BRAKE」のプロモーション活動をおこなっている

2015年
『 GM happy コラボレーション 』と題し、ジャンルを問わず定期的にゲスト講師をお招きし、特別共同講習会を開催している

『 金山剣術稽古会 』を立ち上げ、現代における武術稽古の必要性を、身体と心で学べる場として活動している。

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その他ジャンルを問わずお仕事のご依頼や『 剣技指導 』などのご依頼も受付けておりますのでこちらの【 お問い合わせ 】よりご連絡下さい。

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