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バランスの実権を握る感知力

 バランスとは大事なものである。相反するものであったり、総合的な配分であったり、バランスを理解することで、その状況に乱されることも少なくなるだろう。だが、二十代の頃は突っ走るものである。そのなかで困難を迎え大小さまざまな事態が心に刻まれてゆく。

 しかしながら、そうした突っ走った時期というのはその後の人生において財産となっており、困難を迎えた経験値がその後の安定航海の航路を手にする事にもなっている。それもまたバランスなのである。

 陰と陽のバランスからなる法則は、そのバランス感覚の中で「時期を感じ今を知ること」が大切である。絶対付随の相反する事にも気が付いていなければならない。そこが見えていなければ常に片方ばかりを求め、絶対的な法則であるバランスの裁定が下された時に、人は苦悩し自身を見失いがちになる。だから、バランスの裁定が下される前に、自らバランスの時期を悟り舵を切ることが何事かを進めて行く上で真理を得て行けるのではないだろうか。


 さて、本日の金山剣術稽古会では、品川区総合体育館剣道場で渡部氏と稽古をおこなった。隔週水曜日に利用していた戸越体育館が3月末まで耐震化工事のため利用できず、贅沢ではあるが広い品川区総合体育館の会場を二人で稽古している。

 とにかく、私にとっての一番の優先順位は自らの稽古であるため、少人数でおこなう平日の金山剣術稽古会は源泉の場として、多くの方と出会っていくための神聖なる時間なのである。

 稽古では会場の広さと4時に寝て8時に起きた身体の重さから、ひさしぶりに「ゆっくり走りをやってみよう。」と思い立ち、剣道場の白線ライン内側を床を蹴らずに腿を数センチ引き上げるように軽く楽に全身の力を緩め、振動で身体を整えるような感じで歩く速度の半分程のスピードで15分程走った。重心の僅かな傾きで進むため、足そのものは上に小さく引き上げるという感覚である。
傍から見れば、高齢者の方が歩く速度より遅くジョギングをしているような格好である。

 この「ゆっくり走り」は、2010年~2012年頃、当時よく講習会に参加させていただいていた名古屋の縁治療院院長、中村考宏先生が毎月東京で講習会を開かれ、そこでこのゆっくり走りを体験したのがキッカケである。中村先生は骨盤を起こす体操を考案され、私もそのお陰で股関節周りの可動域が向上し、動きの理解が深まることになった。ご著書にもモデルとして参加させていただいた事もあり、その当時の私にとりましては本当に感謝しかありません。

 ゆっくり走りの効果は、10分~15分続けて走った後初めて歩いたときに、その効果を脚が否応なく教えてくれる。膝と股関節が緩んだような感じになり、歩く感覚が何とも妙なのである。手、首、肩など全身を抜いておくことで、小さな振動に身体が心地良く解れる効果も感じる。だから、このゆっくり走りを参考に全身を調整する運動として、今週の2/16(土)におこなう「杖整体操」の初めにみなで10分ほどおこなう予定とした。

 稽古に戻って、先週の木曜日に考案した杖の新しい動き「風鳴」(かざなり)をおこなった。その中で足運びの歩数を減らし杖の操作と足運びの間に新たな感覚が芽生えた。

 次に月曜日におこなった神田すずらん館での稽古で生まれた「玉簾」(たますだれ)を稽古。構えた杖態からの玉簾と、杖を片手で床に突き立てた状態からの玉簾をそれぞれ稽古した。

 とくに片手持ちからの玉簾はすずらん館でおこなったものから少し変更を加え、相手が立てた杖を打ち払って突き入れてくる状況に応じたものとした。これにより殺陣的にタイミングを気にせずに、立てた杖を相手に払わせる誘いとしてこの形に理合いを持たせることが出来た。

 あらためてこうした動きが自動的に生まれ組み替わっていくことに感謝している。新しい動きをおこなうことは、決して以前の内容を疎かにしているのではなく、以前の動きからさらに精査出来る内容のものに身体が興味を示し、それをその日に与えてくれているような気がしてならない。

 だから、以前の内容を稽古してもおそらく、それは「今のものでは無い」のだから、そこに進展的脳の働きは見出せないだろう。稽古をおこなうのは、繰り返しおこない安心感をえるのではなく、前に進み続けるための身体の声に従順になり、そこで優秀な身体から出されたお題に素直に応じていくことが、「バランスの実権」を握っているのだと思う。そう、今出た言葉であるが、バランスの実権を握る感知力こそが、生きていく上で重要なものの一つに当て嵌まるだろう。

 後半は、昨夜甲野先生のところで受けた突きの威力を私なりにどのようにすべきか、渡部氏を相手に試してみた。軽く試すつもりであったが、四十分程突きばかりをおこなってしまった。それには、私自身威力が上がる手順が実感出来たからであった。これには興奮しっぱなしで時を忘れたが、受けていた渡部氏も驚いて貰えたので良かった。しかし、この突きの稽古を最近はほとんどやっていなかったのに、昨夜の甲野先生の突きを受けて、私自身も今までの腕に引っ張られるというのをアッサリ捨てることができた。身体と言うのは、頻繁に動きを研ぎ澄ますような稽古も必要なのかもしれないが、そうした同じ手続きを研ぎ澄ますより、組み換えの新たな手順とその手順の基となる何かを発見することの方が道を歩む歩幅は大きいだろう。

 最後は杖整体操をおこなった。

 私自身ひさしぶりにおこなったので、「ああ、こんなに気持ちいいのはひさしぶりだ…」と呻きながら、同じ姿勢で長く留まり続けました。最後の最後は、「寝返し(ゆりかごバージョン)」をおこなう。これは私自身受けたのは初めてであったが気持ちが良い。両手持ち上げに匹敵するもので、なにより操作をおこなう人の身体の負担がほとんど無い。両手持ち上げは二人で上げなければならないが、これは一人でも楽におこなえるので、ゆりかごバージョンにしたことで、何度も気持ちのいいところを再現できる。これも、2/16(土)におこなう杖整体操でおこなう予定。

 
 杖整体操のお申し込みはまだ受け付けておりますのでお気軽にご連絡ください。3月は会場の都合で杖整体操がありませんので、身体の新たな調整法に興味のある方は是非ご参加ください。

 それから3/9(土)におこなう「杖術 特別講習会」の懇親会会場が「キリンシティ 大崎店」となりました。品川区総合体育館から大崎駅に向かう途中にある橋を渡って左手ビルの一階にあります。徒歩五分も掛からないかもしれません。帰りはそのまま大崎駅に三分ほどで着きますし、目黒川沿いを十分程歩けば五反田駅にも着きます。料金は食事だけなら1.500円前後ですが、ビール専門店でもありますので、飲まれる方は1杯につき+500円前後とお考え下さい。雰囲気の良いお店と景観ですので、初となる懇親会での記念写真も考えておりますので多くのご参加を楽しみにお待ちしております。


2019年2月16日(土)「杖整体操」のお知らせ(お申し込み受付中)

2019年3月09日(土)「杖術 特別講習会」のお知らせ(お申し込み受付中)

金山剣術稽古会ホームページ

2019年2月 武術稽古日程

2019年3月 武術稽古日程

甲野善紀先生からの紹介文


2019-02-14(Thu)
 

自分の見据えた道をゆく

 火曜日辺りから咳がかなり治まり本日木曜日では数えるほどしか咳が出なくなりました。いろいろとご心配をお掛けいたしました。

 
 午後に三月の武術稽古日程を掲載しました。全ての会場にリンクを貼っておりますのでクリックしていただければ会場までのアクセスや情報を調べることが出来ます。

 五月のGold Castleの講習日程もほぼ決まりました。三月の戸越体育館の耐震化工事を終えてますので、品川区の会場抽選が確保しやすくなりました。一月一杯で品川区の団体登録の更新手続きも終了いたしましたので、少しは整理がついたものと思われます。

 さて、本日の金山剣術稽古会の稽古。

 今日は夜から江東区スポーツ会館剣道場にて渡部氏と稽古をおこなう。もはや、この会場は剣道の団体が常連となってきており、以前のように個人で居合い稽古に来られる方が一人を除いて全く見られなくなった。しかしながら、この会場も定期的に合気道の団体なども利用されるため、今の状態が長く続くとは思えないが暫くは音に気を取られないように集中を高めた稽古を心掛けたい。

 稽古では中丹田の意識をあらためて検討する。脚部を引き上げると抜けてしまうことが解った。続いて鍔止めのゴムを使っての手の内の反射反応をテスト。これが面白く脳に効果的であることから、来週のクラーチ剣術教室で高齢者のみなさんにおこなってみたいと思う。

 杖術では「今日は新しい内容を考えずに、これまでやってきたものの精度を高めるような稽古をしよう。」と自分に念を押して来たものの、裏切られるかのように新たな動きが生まれた。一人でおこなう動きであるが滑らかな実感とこれまでにない動きのつながりが私を心変わりさせ一通りの手順が労せず完成した。これは3/9(土)に予定してある「杖術 特別講習会」でお伝えしたいと思う。それまでに動きを点検しておきたい。

 剣術では明後日2/9(土)におこなう「剣術 特別講習会」でお伝えする「劉之型 月」「劉之型 霧」「陰陽之型」を確認した。これまでの型稽古の中で緊張感を伴うものでもあるので、講習では気をつけて全体を観ていなければならない。

 最後は抜刀術を稽古。やはり速さというのは全てを同時におこなうと宜しくない。ほんの僅かな手続きの時間差を使うことで「急がば回れ」という言葉にもあるようにスムーズに楽に動ける。

 これからの私は、文章にしない言葉を記していかなければならないが、いろいろなことが感覚的に感じられるということはありがたいものである。技に関する身体の追求と心のつながり、そこにどのような道が続いているのであろうか。私は私の道をしっかりと見据えてゆくだけだ。


2019年2月09日(土)「剣術 特別講習会」のお知らせ(お申し込み受付中)

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2019-02-08(Fri)
 

人は人によって活かされる

 本日は夜から江東区住吉にある江東区スポーツ会館にて今回で二回目となるI氏と稽古をおこなった。

 私はおそらく一年間通すと延べ人数2000人位は指導していると思うが、金山剣術稽古会に至ってはほぼ毎回マンツーマンでの稽古となっている。これは私が敢えて宣伝をせず求める人の情熱に任せているからであり、結果として探して来て下さった方との稽古はとても良い集中状態の中で私も引き込まれて行くように言葉が生まれる。

 このマンツーマン方式がいつまで続けられるか分らないが、やはりマンツーマンで稽古をおこなった方々との深い部分での繋がりを感じることはある。一昨年の7月にインターネットを通じて後藤健太氏が杖術特別講習会に参加され、その5日後に金山剣術稽古会に毎週欠かさず参加されるようになりました。立廻り特別講習会や剣術特別講習会、抜刀術特別講習会、そのすべてに参加され、昨年はクラーチ剣術教室にもゲストとして参加して下さいました。その後のBABジャパン制作のDVD撮影にも打太刀として参加して下さいました。そうしたさまざまな場所で後藤氏と交わした言葉は、言葉だけに非ず、その間(ま)から生ずる共有価値観のなかで真実を語り合ったような気がしている。

 私も後藤氏から色々なお話を伺ってきた。それを包み隠さずに話してくれる人柄を信用し力になりたいと思った。色々な経験は財産であり、それを財産にできるかどうかはその人の生き方に掛かっている。

 その後藤健太氏が館長を務める「神田すずらん館」のサイトがこちらです。
 https://suzurankan.jp/


 話を今日の稽古に戻そう。

 I氏とみっちり二往復ずつ脚鍛稽古をおこない、杖術と剣術の稽古をおこなった。前回は自由に動くことをテーマにおこなったが、今回は基礎的な動作の細かい部分をお伝えし、杖術、剣術ともに正面から、または背後から見守るような感じで声を掛けたりした。
 そのときなぜだか、私が武術稽古を始めて間もない頃のS師範の姿が目に浮び、私を見ていた姿や声の掛け方、そういったものがフト蘇り、「なるほどなぁ…」と感謝の気持ちが頭をよぎったのであった。

 稽古後は駅まで一緒に歩き私とI氏は18か19程年が離れているが、若さはいいなあとその存在そのものに活力があり、向かっていこうとするエネルギーのようなものを感じるのである。現代はやりたいことが出来る時代。考えて見れば幸せな時代であろう。そうした時代の中にあってやりたいことを遣らないのは勿体無い。私自身さんざん寄り道をして生きてきたと思っていたが、今はそれは寄り道ではなく、そこを通らなければ今に至らない道であったことに気が付いた。生き方という事を考えるようになって、「あの歳までにはこうなっていなければならない」とか「あの人に気に入られるようにどうすればいいのか」とか、考える必要もなく最終的な価値観に向かって今の今をどう大事に生きて行けるかを考えるようになった。

 そのことで余計な不安もなくなり、表面的で脆い幸福感より、日々の何気ないところに幸福感を求めることでいろいろな有り難いことや嬉しい事に気が付けるようになった。無意識の潜在意識の中にある優秀な編集者を意識下に浮上させるためには、情熱を持ち続けられる事と真摯に向き合い、普通ではない普通を自分の中に確立しそれを淡々と継続していくことにより得ていけるものがある。そこに閃きとセンスがあるのなら、迷うことなく突き進んだほうが良い。

 
 生徒のTさんが出演されていた、先日の大河ドラマ「いだてん」の再放送が今週の土曜日13時05分~13時50分NHK総合で放映されると思われます。役名は「北海道の佐々木」です。ゼッケン17番です。

 いろんな人が周りでは頑張っております!


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2019-02-06(Wed)
 

剣術における新たな稽古内容の発掘

 深夜0時をすぎ暦の上では2月となってしまった。寒さを凌ぐのもあと一ヶ月ばかり。今年は暖冬と言われているが積雪はあるのだろうか。

 咳が止まらない本日(前日)1月最後の日は夜から江東区スポーツ会館で渡部氏と稽古。体調が今ひとつであったが、袋竹刀で相手の籠手を自由に打つ実戦形式の稽古でそんな体調のことなど素っ飛んだ。

 今日は新しい剣術の稽古内容を研究する時間として、剣術稽古に時間を割いた。まずは、今度2/9におこなう「剣術 特別講習会」にてまだ発表していない「陰陽之太刀」と「陰陽之祓い」をおこなう予定であるが、今日の稽古で新たに「陰陽之型」というものが生まれた。斬り上げから袈裟斬りへ移行する特殊な手の内の回転が「陰陽」となっており剣においても居着く事の無い身体の連動性を養っておくことは必要であると感じている。

 渡部氏のお陰でこの「陰陽之型」は確認できた。次に、昨年12月あたりに生まれた「三段突き」への対応法として、切っ先を下げない剣の操法に気が付いたのであった。そうしたことから何か感じるものがあり、切っ先を下げない攻防の中でこれまで防ぎきれなかったものへ対応するためのを稽古法として「劉之構え」(りゅうの構え)なるものを考案した。劉という文字は「殺す」という物騒な意味でもあり、また「留まる」という意味も含まれてある。今日の私のモードはそのどちらにも当て嵌まっていたので「劉」という文字があのとき私がそうなったことと結びつき、先ほどあまり考えずに名前を決めたときにすっかり腑に落ちたのである。

 そして「劉之構え」から「劉之型 霧」と「劉之型 月」を考案した。

 整理すると、ここ最近生まれた剣術の新たな稽古内容として
◇「陰陽之太刀」
◇「陰陽之祓い」
◇「陰陽之型」
◇「劉之構え」
◇「劉之型 霧」
◇「劉之型 月」

以上が名前とともに落ち着いた。しかしながら、より術と言える感覚を養うための稽古法にしなければならないので、これをベースに動きを変更して行くことになるだろう。これまでの剣術と異なるのは、一刀で終わるものがほとんどであったが、今回は技そのものの有効性というよりは、身体各部の操作技術や反応速度を高めるための稽古法と言える。

 しかしながら陰と陽の連動した斬りや劉之構えによる攻防は実戦的なので、工夫を重ねていきながら、より実戦的な身体感覚として使えるための型稽古を考えて行かなければならないと思っている。

 今日は籠手下サポーターを付けていた渡部氏の腕にアザがつくほど袋竹刀で叩いてしまった。鬼となった私に精神的にも驚いたと思われるが、これを経験しておくことは武術稽古をおこなっていく上では大事である。考えて見れば高校時代などはグローブを付けているとはいえ、毎日殴り合いをしていたのだから、そういう厳しさに比べれば今は優しい日々だ。もちろん、そうした厳しさをこれからの稽古に求めることはないが、根底にある厳しさを忘れてしまっては絶対にならない。

 そういう遺恨が残るようなリスクのある稽古が出来る相手はなかなか居ないが、それを可能にしてくれた渡部氏には感謝したい。


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2019-02-01(Fri)
 

センスは生き抜くちからとなる

 本日は神保町にある「神田すずらん館」にて館長の後藤健太氏と稽古。

 杖の新しい技を二つおこない、その中で持ち替える事により攻防一体の手続きが整うことが説明付いた。

 攻防の最中に杖を持ち替えるのは一見手間が掛かりそうな感じがするが、いざおこなってみると、これをやらなければ瞬時に対応するのは不可能であることが実感出来る。

 こうした余裕の無い切迫した間の中で、持ち替える動作が実は有効であることが判ったのは、今後の新たな杖の操法に発展していくものと思われる。

 剣術では、三段突きに対する防ぎ方として切っ先を下げない剣の働かせ方に新しい稽古方法としての匂いを感じた。今後、これまでに無かった剣術稽古が私の中で「やらなければならない」ものとして私が私に急かされている感じだ。

 抜刀術では「巴抜き」の初動に爪先と頭を使うことで、先に一瞬重心を送り出すことが、その後の足の入れ替わりをこれまでだと、自ら操作する意識であったが、重心が僅かに動かされているので、脚の操作は自らおこなうというよりは、そうさせられてしまうという感覚に変わった。重心の使い方にはそうした、足が自然にそうなってしまう働きがあり、その時の身体感は心地良く軽いものであり疲労感は激減する。

 最後は後藤氏とひさしぶりに杖整体操をおこなった。公共の施設とは違い、すずらん館では静かで心底リラックス出来る。身体は無意識でも周囲の情報をキャッチしてしまうので、このような静かで落ち着く環境では贅沢なほど心地良い。小さな声でも会話が通るから、自然会話しながらの杖整体操となる。

 帰りたくなくなる環境のため、時間を三十分押して稽古を終えた。

 あらためて、人が生き延びていくのに重要なのは、知識と情報とセンスであると思う。そのいずれかが欠けても上手くは行かない。知識や情報は学び方としてのイメージが付き易いが、センスとなってくると単に学ぶだけではなく、バランス力にも掛かってくる。偏りはコミュニティが狭まってしまうので、センスを養い磨くことでコミュニティが広がっていくのであろう。センスというのは教わるものではないから力量が問われる。現代武術という身体感的内在心理を養う稽古において、感覚とセンスが心理面に働くまで育てば、少なからずセンスは向上していると言えるのかもしれない。

 その逆もある。センスの良い人との会話は内在心理に影響を与え、それが一人稽古における身体感に進展をもたらすのである。だから、そうした方との会話はまさに稽古として成り立っているだ。

 センスを養いセンスを磨く。全ての物事にそこが大事に問われるようになれば、学ぶことが手段となり生き抜くことが目的である世の中において、生き抜くために個性をバランス良く発揮させる必要なものが具体的になってくるのではないだろうか。

 後藤氏との稽古は毎回終わってみて得て感じたものに驚かされる。


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2019-01-29(Tue)
 
プロフィール

金山孝之


     金山 孝之
  Takayuki Kanayama


1975年生まれ
福岡県北九州市出身
東京都世田谷区在住

松聲館技法研究員

金山剣術稽古会主宰

Gold Castle
殺陣&剣術スクール主宰

高齢者のための剣術教室
クラーチ剣術教室講師

現代武術教室講師


1999年
映画監督中田秀夫氏との出会いにより映画に出演。そのほかマンダムのモデルや舞台のプロデュース公演などをおこなう

2006年
小林照子先生とのご縁から
「からだ化粧」のモデルを務める

2009年
武術の道を志しそれまでの活動を一新し武術稽古と研究に励む

2011年
武術研究家甲野善紀先生に師事し「抜刀術」「剣術」「杖術」「体術」などの稽古と研究に取り組んでいる。また、先生の書籍、番組撮影、記録映像、その他演武等における打太刀や受けを務めている

2013年
刀と身体操作の技術向上を目指し裾野を広げるべく「Gold Castle 殺陣&剣術スクール」を発足

2014年
甲野善紀先生より
「松聲館技法研究員」を拝命
自身の経験を活かした指導法を各道場等でおこなっている
 
シニア住宅にて
「高齢者のための剣術教室」をおこなっている

日信工業株式会社の製品
「SAMURAI BRAKE」のプロモーション活動に携わる

2015年
「金山剣術稽古会」を発足
現代における武術稽古の必要性を身体と心で学べる場として活動している

2018年
「関西特別講習会」として定期的に関西地域での講習会を開催

2019年
神田すずらん館にて「現代武術教室」講師を務める

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