表向きは虚であり裏側が実用とは身体のことなり

 昨日は午後から高田馬場でW氏と稽古をおこない、その中で抜刀術に若干の微調整があった。それは柄に手を掛けた場合と、掛けない場合、そして僅かに触れる程度の場合、それぞれ抜刀の技によっては異なってくるものであり、その辺りが昨日の稽古ではまだハッキリしなかった。ただ、柄に手を掛けると、右上腕部にあきらかな変化が表れるので、その辺りが初動にどう影響してくるか今後は見極めていきたい。

 昨日の剣術稽古では「止まらないように止まること」と思わず口走ってしまったが、まさに今思っていることを言葉に置き換えるとそういう言葉になるのかと自分で言っておきながら直ぐにメモにした。そのように意識すると雰囲気や間に誘われにくくなるのである。つまり止まっていないため(見た目には止まって見えるが)止まらなくて止まれるのである。なんだか、トンチのようになってきたが・・・・・・(笑)そうは言ってもまだたまに誘われてしまうので、その辺りの精度を稽古の中で掴んでいきたいところである。

 昨夜は帰宅後少し横になり、21時30分頃に起きて諸々の用事を済ませた後、0時から2時過ぎまでまるでリミッターが切れたのではと思うような、元気さと、なんだか若返ったような身体の状態と精神状態となり、部屋の中でひたすらに身体を動かして自身の身体を調整するような鍛練系の稽古をおこなっていた。

 2時過ぎに食事をし、この時間に食べる量ではないほどのものを食べ3時過ぎに眠りに付いた。身体に悪いと思われるが、昨夜はなぜだか身体と気持ちが若々しく感じられいてもたってもいられずに動いていた。

 そして本日は、クリーニングを受け取りに行ったり、夏用の袴の下に履くズボンの裾を落としたものを受け取りに行ったり、注文していた居合い帯を二本受け取りに行ったり、夕方までは受け取りに行ってばかりであった。

 17時から高田馬場でI君と稽古をおこなう。開始直後は武道場が空いていたので、端から端まで30メートルの距離を杖の「馬突き」と「四天誕杖」で往復した。この稽古は1時間ほどブッ通しでおこなってみたい気もするが、普通の稽古では無理なので、いつか合宿稽古のような機会が訪れたら、そうしたときに存分におこないたい。

 休憩中にI君が、先日学校で生徒それぞれが自分の持っている〔宝物〕を持って来るように先生から言われ、I君は以前私が差し上げた模造刀を持って行ったそうである。こうして自分の身の回りにあるものの中で一番の宝物として剣術稽古で使用している刀を持って行ったことは私としても嬉しいことであった。

 もし私が今身の回りにあるもので一番の宝物と言われれば、甲野先生からお借りしている真剣であろう。当然ではあるが刀剣登録証まで頂いており、年期のある刀なので、私自身で鮫皮を張り目貫を入れ柄糸を巻き直したので、さらに愛着が湧いている。

 今日もI君と二人充実した稽古が出来た。三月から四月に掛けて、春休みの間に四回分稽古を増やしたこともあり全体的に進展した。気持ちの面での成長も十分に感じている。このままの調子で武術稽古に向き合い彼自身にとっての大切なものを、この稽古の積み重ねから得られることを楽しみにしている。

 
 明日は、品川区総合体育館剣道場で、15時00分~17時00分 「杖術 特別講習会」をおこないます。丁度良い人数での講習となりそうです。明日はそれぞれおこなう内容を分けておこないますので、みなさまにとって集中的に楽しめる内容であると思います。

 18時00分からいつものように懇親会をおこないますので、お時間のある方お待ちしております。
 それでは明日も宜しくお願いいたします!


2017年4月22日 (土)
『 杖術 特別講習会 』

(受付は終了いたしました)

2017年5月5日 (金) こどもの日
『 立廻り特別講習会 』

(お申し込み受付中)

『 金山剣術稽古会 』 
(経験不問 御連絡お待ちしております)

2017年4月稽古日程

2017年5月稽古日程

甲野善紀先生からの紹介文


2017-04-22(Sat)
 

背中を育てる

 本日は戸越体育館柔道場にて、W氏とO氏と稽古をおこなった。杖術剣術ともに、〔背中を使うこと〕の大事さをあらためて確認した。私自身、背中についてはまだまだ使えていないので、一人稽古等で育てていきながら未だ見知らぬ感覚を養えるよう時間を無駄には出来ない。

 ハムストリングが以前に比べ落ち来ていることに気が付いた。これは身体の使い方が変わったことが関係しているのかもしれないが、今が普通で以前が発達していたと言えるかもしれない。だが、脚部についてはとくにハムストリングは身体を動かすのに重要な部位であると思われるので、一人稽古で使える腿に育てていきたい。

 今日の稽古で、相手と同化したつもりで静の状態をつくり、その静の状態に対する相手の気配の動きというか違和感に反応するということを試してみた。自らの状態に目を向ける事が相手の変化に気が付きやすいことに繋がるというのはあり得る事かもしれない。この起こり頭を捉える稽古はまだまだ研究していかなければならない。

 今記事を書いていて気がついたのは、静の状態というのは、静=停止しているという事ではなく、静=身体がもっとも動きやすくなっている状態。という事なのかもしれない。

 未だそれが分からないが、間違った反応をしないためにはどうすればいいのかということが一つの課題であるが、身体の状態を繊細に微細に繋ぎ、纏まっていて乱れないための操作というものが、静の状態で求められるように思う。そうした〔信頼できるもの〕が実感できれば、間違った反応は限りなく少なくなってくるだろう。操作―纏まり―重心位置 そこから動へと一瞬で移り変わるための工夫は積み上げていかなくてはならない。


2017年4月22日 (土)
『 杖術 特別講習会 』

(お申し込み受付中)

2017年5月5日 (金) こどもの日
『 立廻り特別講習会 』

(お申し込み受付中)

『 金山剣術稽古会 』 
(経験不問 御連絡お待ちしております)

2017年4月稽古日程

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2017-04-20(Thu)
 

子供の頃を忘れずにそして今を大切に

 夜も深まるにつれ地面を強く打ちつける雨音が室内に響いている。今日も日中は暖かく、なんとなく衣替えをおこなった。なんとなくというのは、一年を通じて大して着る物に変化が無いためであり、私の場合の衣替えの目的は、捨てるか残すかという選択である。

 昨日Amazonで注文した品が届いた。Amazonの早さには驚かされるが、配達に来たクロネコヤマトの方にはなんだか申し訳ない気持ちになってしまった。それにしても、こういう感じのものがないかなあ・・・と検索して、すぐに画像で見ることができ、注文すれば翌日手元に届くというのは余りに便利な時代だと思う。ただ、便利になった反面、それが当たり前になってしまうと、それまで気にも留めなかったことでも不便だと感じ、心の余裕が失われてしまわないかと、そうした流れにはなるべく入らぬように、自分の心が落ち着ける時間を生きていたいものである。

 さて、本日は高田馬場でI君との稽古をおこなった。今日はI君が早く来られていたので、30分早く始めて2時間半稽古をおこなった。杖の稽古では、これまでにおこなってきたさまざまな内容の型稽古などを、続けざまにおこなえるようになってきた。剣術や抜刀術でも焦らせることなくジックリとおこなっているので、これからの身体の成長とともに技術も格段に向上していくだろう。

 今日はI君の十一歳最後の日だったようで、明日18日というか、もう間もなく十二歳の誕生日を迎えるようだ。これからは一年一年、益々成長著しくなってくるだろう。持っている良いものを失わないように、笑顔の絶えない日々を送っていただきたいものである。私も、まだまだ成長しなければならない、三十年先を生きる先輩として。


2017年4月22日 (土)
『 杖術 特別講習会 』

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2017年5月5日 (金) こどもの日
『 立廻り特別講習会 』

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2017-04-17(Mon)
 

重心からさまざまに使えるものを発掘せよ

 今日は満開になった桜が綺麗な高田馬場にある武道場で、W氏とI君と稽古をおこなった。I君とは春休みの期間中に集中的に稽古をおこなったのでかなり進展が見られる。五月で一年となるが、やはりこの年頃の一年間の成長は大きいものである。

 今日の稽古でも、W氏とI君が対になっておこなうことを中心に稽古を進めた。こうして二人がおこなっているのを離れて見てみると、私にとっても新鮮であり得られるものがある。マンツーマンでは伝え辛いものでも間接的に伝える事が出来るので、気持ちの面で重要な部分というのはどうしても「自分で気付いて下さい」という訳にはいかず、こうした場合だからこそ多少キツく言う事も出来る。

 「四天誕杖」と「馬突き」はやはり難しい部類の内容であるが、特に「馬突き」は受け手側が大変である。私も考案したが、まだ身体の使い方などより良く扱えるための工夫をしなければならない。

 「下段扇抜き」では、扇に小さく抜く際の左腕の使い方に得るものがあった。これはまだまだやり込めばさらに技となる工夫が出来そうである。

 「上段扇抜き」では、仕杖側の下段に受ける際の足運びにおいて、重心の確保が次なる歩の進みへと影響してくる。今後は杖術において、次の動きにおける現在の重心位置は何処がいいのかを考えながら、これまでにおこなっていた事を点検しあらためたい。

 重心というなら抜刀術においても、慣性力を自ら作り出す事がテーマでもあり、そうなってくると構えというものが非常に重要なのである。これは私の感覚的な表現であるが、重心操作からキッカケとなる慣性力を初動エネルギーとし、そこに抜刀した刀の重さを軽減するための働きがあり、いかに全てが同調する事が出来るかということに、抜刀術の難しさと面白さがある。

 そうしたことからも、脚部の使い方や浮きの掛け方など、なかなかに手間が掛かる身体の準備段階を経て構えの状態から抜きに入るのである。そのため、脚部鍛錬稽古や、座りでの体術なども、浮き身を育てるには欠かせないものである。

 昨日今日と集中的に取り組んだ抜刀術「鷲眼一閃」では、とくに慣性力の抽出と切っ先の移動エネルギーに浮いた状態で重心移動が合わせていけるかという、一回毎に対する心身の負担が大きい抜刀術である。そういう意味では現在取り組んでいる十二本の抜刀術は全て心身の負担が大きい。そのなかでも負担の大きい技である。

 最後は抜刀術稽古で今日の稽古を終えたが、集中した空間の中での稽古であったと思う。重心と慣性力、そうしたものが整い出せる身体を求めて、今後も稽古に精進していきたい。


 2017年4月22日(土) 「杖術 特別講習会」
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 「金山剣術稽古会」 
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2017-04-07(Fri)
 

雷鳴轟く濃密な稽古

 本日は夕方から高田馬場にてI君と稽古をおこなった。稽古中外ではピカピカと雷が頻繁に鳴り響き、これまでの記憶に無い中での稽古となった。

 今日は始めに「馬突き」(まづき)をおこなった。これは相手を付けておこなうものであるが、一人でおこなう場合、馬が突き進んで行く様におこなうため、心肺機能を高める効果が期待できるほど呼吸が荒くなってくる。今月の杖術特別講習会でおこなう予定である。

 次に「四天誕杖」をおこない、間合いと狙いを正確におこなうように稽古した。これも相手を付けておこなうものであるが「馬突き」の後におこなうと多少こんがらがってくる。これも合わせて特別講習会でおこなう予定である。

 そして、先日考えた抜き技「下段扇抜き」をおこなった。今日は打ち合わせた後の杖を引き寄せた際にほとんど持っていない感覚で操作する事と、回転中の右手の滑りが大事である事が分かった。浮きを掛けた脚部の連動が練られる内容でもある。

 さらに「上段扇抜き」もおこなった。これはよくW氏と稽古していたものであるが、まだ名前が無かったので、杖でおこなう「扇抜き」の上段バージョンと下段バージョンとして今後もおこなっていく。今後はどういったバージョンが見つかるか分からないが、杖の先端部は扇を開いた軌跡を描くので、そこについては特別講習会でおこないたいが、時間が足りるかどうかが心配である。

 「合心之型」もおこなった。これはI君とはずいぶんやってきたので、さらに細かい箇所を詰めておこないたいところである。

 剣術では「三歩円断」をおこなった。やはりI君の興味深く取り組む反応を見て、中心を取る稽古はあらためて必要である事を感じた。最後までは行かなかったが、丁寧に潰しまで稽古した。

 次に昨日の講習会でもおこなった「千鳥足からの巻き太刀」をおこなった。今日は初めてだったので千鳥足による潰しまでを稽古した。今後は巻き太刀から鍔競り合いとなったところからの崩し技を展開していこうと思う。

 そして「万乃型」を剣術バージョンで斬り上げまでおこなった。殺陣バージョンとの違いは、真っ向斬りの際の切っ先を下まで下ろすか、斬り手のまま止めておくか、そして切っ先を下まで下ろした際の、身体関係の繋がりとして後ろ脚を開き腰を沈める動作も異なってくる。この場合剣術バージョンの方がこの型稽古は動きやすいだろう。

 最後は納刀稽古をおこなったのち、抜刀術「巴抜き」、「逆手前方抜き」、「鯰起し」をおこなった。

 こうして内容を簡潔に記しただけでも2時間の間にかなりの内容をおこなっている。だから時間があっという間に通り過ぎていってしまう。先週私とI君との稽古を見られた方にはどういった雰囲気でおこなっているか想像が付くかと思われるが、5月で1年となるI君の成長は、毎週月曜日に傍で伝統空手を教えられている師範の方から褒められる程上達している。先週初めて「高齢者のための剣術教室」に訪れたI君が、今日も「また夏休みに行きたいです!」と言っていたので、私も夏を楽しみに、稽古に励もうと思う。


 2017年4月22日(土) 「杖術 特別講習会」
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2017-04-04(Tue)
 
プロフィール

金山孝之


     金山 孝之
  Takayuki Kanayama


松聲館 剣術技法研究員

金山剣術稽古会主宰

Gold Castle
殺陣&剣術スクール主宰

高齢者のための剣術教室
クラーチ剣術教室講師


――――――――――――――

1975年生まれ
福岡県 北九州市出身
東京都 世田谷区在住

1999年
映画監督中田秀夫氏との出会いにより俳優デビュー。他分野では、マンダムのモデルや舞台のプロデュース公演などの活動をおこなってきた。

2006年
小林照子先生とのご縁から  『 からだ化粧 』のモデルを務める。

2009年
武術の道を志しそれまでの活動を一新し武術稽古と研究に励む。

2011年
武術研究家甲野善紀先生に師事し身体の使い方を研究しながら、『 抜刀術 』『 剣術 』『 杖術 』『 体術 』などの稽古と研究に取り組んでいる。また、先生の書籍、番組撮影、記録映像、その他演武等における打太刀や受けを務めている。

2013年
刀と身体操作の技術向上を目指し裾野を広げるべく
『 Gold Castle 殺陣&剣術スクール 』を立ち上げる。

2014年
甲野善紀先生より
『 松聲館 剣術技法研究員 』という名称を頂き、自身の経験を活かした指導法を各道場等でおこなっている。
 
高齢者向け住宅にて
『 高齢者のための剣術教室 』をおこなっている。

日信工業株式会社の製品『 SAMURAI BRAKE 』のプロモーション活動をおこなっている

2015年
『 金山剣術稽古会 』を立ち上げ、現代における武術稽古の必要性を、身体と心で学べる場として活動している。

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