FC2ブログ

『杖整体操』はその方に合わせた自由な姿勢でできます

 三連休最終日は品川区総合体育館柔道場にて『杖整体操』の講習会をおこないました。

 家を出かけようと表に出ると、ポストに先日注文した藍染のシャツとBABジャパンから月刊秘伝9月号がご恵贈されておりましたので、急遽引き返し、早速シャツと月刊秘伝9月号をバッグに入れて会場に向かいました。

 今月号では、ボディーワーカーの藤本靖さんのコーナーで忍者 青龍窟こと五十嵐剛さんがゲストとして登場されています。五十嵐さんとは甲野善紀先生のDVD撮影の中で井上欣也さんとともに、2013年から毎年ともに受けを務めさせていただいております。今年も8/16にDVDが発売となりますが、2013年から毎年同じメンバーで参加させて頂けるというのにも不思議なご縁を感じております。井上さんとは、以前は数年間にわたり毎月一回二人で交流稽古をおこなっておりましたし、五十嵐さんとは数年前に何度か田端にあった忍者道場で稽古をさせていただいたこともありました。お二人とも僕より十歳以上若いのですが、教えて貰うことばかりで温かさや優しさを感じ心から安心できる存在です。

 月刊秘伝に登場される方で、知っている方が多くなりましたし直接お会いしたことのある方も少なくありません。合気道の白川竜次師範は、以前Youtubeでたまたま演武を拝見し、こんなカリスマ性のある方がいたのかと驚きました。今月号でインタビュー記事が掲載されております。

 
 さて、今日の講習会に戻ります。

 始めは杖乗解しからスタート。今回はこれまでと違って私を中心に皆さんを円形状に配置しておこないました。周りの人の心地良さや雰囲気に感化されやすいように、私と皆さんという視線よりも、私を含めた皆さん同士が視界に入ったほうが良いだろうと思ったからであります。

 杖乗解しでは、講師としては不安な時間でもあります。それは、ただ横になっているだけで講習会として参加費を頂いてもいいのか…という思いが少なくとも脳裏によぎってしまったからです。しかし、これまでにいろいろな動き方を試しながら今のスタイルに落ち着きましたので、最も楽に気持ちよくなれる=副交感神経が優位になる という条件を始めに作ってから、そのあとの姿勢に入っていくことが重要であると思い至った訳であります。

 その後に続く幾つかの姿勢をおこないながら、身体を杖に委ねていくように身を乗せ預けていきます。そうして、杖整体操独特のものといえる二人一組、或いは三人一組になっておこなう「寝返し」や「両手持ち上げ」などをおこないました。これは、委ねる心理的信仰が整っていますと目がトロンとなり表情が弛んできます。私自身、日によって効きかたは異なります。

 最後のほうでは、自由にこれまでおこなった内容でやりたいものをそれぞれにやっていただく時間とし、その中で開脚をおこないたい方は私と一緒におこなうという風にいたしました。私自身、開脚についてはまだ解らない部分もあり、何かの姿勢で不都合がなければ別段開脚がさほど開かなくてもいいのではないだろうかと思っておりますが、不都合が生じている方も少なくありませんので、まさしく杖(つえ)として、開脚のサポートをしてくれております。

 今回は開脚の辛いFさんが参加されましたが、片足だけの開脚で痛みの無いようにおこないましたところ、左右ともに出来る形が見つかり、最後に両足を開いていただいたところ「さっきまで痛みがあったのに、無くなりました!ありがとうございます。」というさっきまでとは違う感想をいただき私も一つでも得られることが出来て良かったと安堵いたしました。

 身体の硬い方は、やはりどこかコンプレックスのようなものを感じていらっしゃると思いますので、どこかで「自分はどうせ硬いから駄目なんじゃないか…」と思われているかもしれません。それでも講習会に参加されるというのは、大きな一歩でもありますので、出来ることを見つけてあげてそれを実感出来るものとして初めての経験を体感していただくことに、この杖整体操の意義があるように感じます。

 私自身身体は硬いほうです。身体の柔軟性は生まれ持ってのものがありますので、そうした自分の中で必要なところまで解すことができればいいと思います。柔らかさに目が向きがちですが、硬さも必要な要素でありますので、一部分を切ってまで柔らかくするのとは違い、身体全体の詰まりを解し本来自分が兼ね備えている柔軟性の中で取り戻していければと考えております。

 杖整体操の講習は、不定期に数ヶ月おきに開催を検討しておりますが、今日おこなってみて効果が出てきている方や、次回を希望される初めて参加された方もいらっしゃいましたので、また日程を見つけて開催したいと思います。身体の硬い方、開脚の苦手な方でも諦めずに出来る方法が今日のFさんのお陰で見つかりました。Fさんがお越しにならなければ成果が検証出来ませんでしたので諦めずに取り組んで下さりありがとうございました。

 関西から戻ったその日に参加していただいた川原田氏も唯一の男性参加者として、私をサポートしていただきありがとうございました。杖があれば家でも出来ますが、効果的に感じられるのはやはりこうした畳の広い場所ですので、フローリングやカーペットの部屋ではなかなか難しいものと思われます。そして心身を導入させていく流れもありますので、リラックスした状態に持っていくことと、その後の予定が無い時間帯からおこなうことが理想です。稽古前や仕事前は無意識のうちに身体がそれを許さないと思いますので。

 また次回開催の時には、身体の硬い方やお知り合いの方などをお誘い合わせの上お越しいただければより心地良い空間が共有されるものと思われます。杖は貸し出し用の物が数本用意してありますので、このブログを通じて興味のある方は、しばらく先になると思いますが、第一歩を踏み出されることをお勧めいたします。

 本日も暑い中、そして連休中にも関わらずお越しいただきありがとうございました。


 金山孝之 指導・監修 DVD
『古武術は速い~“型の手続き”を追求した剣・杖の実践的な体使い~』

(2019年5月20日より発売中)

2019年8月24日(土)『剣術 特別講習会』(お申し込み受付中)

金山剣術稽古会ホームページ(お問い合わせ受付中)

2019年8月 武術稽古日程

2019年9月 武術稽古日程

甲野善紀先生からの紹介文


2019-08-13(Tue)
 

「剣術 特別講習会」のお知らせ

2019年8月24日(土) 品川区総合体育館 剣道場にて剣術特別講習会をおこないます。

前回同様、大刀剣術と小太刀をおこなう予定です。
初心者から、経験者までその方に応じて進めて参りますのでお申し込みお待ちしております。(貸し出し用の木刀・小太刀は用意しております。)


2019.02.09 剣術 特別講習会
(写真はBABジャパン制作によるDVD撮影の一コマ)


【開催時間】
15時00分~17時00分
18時00分~懇親会


【会場】
品川区総合体育館 剣道場


【参加費】
3.000円


【お申し込み方法】
ホームページ、または『こくちーず』より下記の内容を明記してご連絡下さい。
①「氏名」 
②「年齢」 
③「性別」 
④「木刀・小太刀の有無」 
⑤「懇親会の参加または不参加」

上記の内容を確認しましたら、こちらより折り返しご連絡させていただきます。


≪プロフィール≫
松聲館 剣術技法研究員
金山剣術稽古会 主宰
Gold Castle 殺陣&剣術スクール 主宰
高齢者住宅 クラーチ溝の口 剣術教室講師


2019-07-19(Fri)
 

精神性と体系

 三連休最終日となる本日は品川区総合体育館柔道場にて『抜刀術 特別講習会』を開催いたしました。

 この三日間は講習続きでしたが、一日~三日間時間を調整して来てくださった方々もいらっしゃった事と思われます。杖術や剣術に比べて抜刀術は疲れやすいものです。

 それは常に静止状態の中で自分の身体の各部分と折り合いを付けることが求められているからであり、自分の身体と常に対峙しているからであります。

 つまりそれは、鞘に納められた刀を通じて自己と向き合う時間と言えます。

 納刀も然り、鯉口に切っ先が飛び込むための集中は意識の大半が自然とそこに奪われるものですが、どっこいその飛び込んだ瞬間の身体の状態をつぶさに観察し、その状態感覚に至るまでの身体各部分に集中を分散させるのです。そしてそれが通常の納刀とは異なる身体各部の調和感覚を一瞬の間に整わせることにより自己と向き合う稽古につながります。

 今日は講習前に早めに到着したということもあり、少し肩甲骨を動かす体操をおこなったせいか、講習が始まり二尺七寸の居合刀を鞘から抜いた際にあまりの軽さに「刀を間違えたか…?」と、そんな筈があるわけも無いのに、どうしてなのかしばし無言でその答えを探そうと留まったのですが、ハッキリとした答えは見つからず講習を進めました。

 おそらくではありますが、肩甲骨を動かした際になんらかの位置に馴染んだことで、今日初めて手にした得物がいつもの感覚とまるで異なり、扱いやすい感覚にもなっていたことは事実です。こうした肩甲骨を動かす運動はいろいろとありますが、開閉、立甲、そうした運動の中で得られる感覚は筋トレとは異なる繊細さを失わない運動といえるでしょう。どういう運動で筋肉と同時に筋の働きや感覚を身に宿すかが重要であり、全く異なる運動でおこなった場合は、その動きの感覚を身体は覚えていますので、それとは全く異なる働きに適合するかは述べるまでも無いこことです。杖術稽古でも、右足前右手上の構えから動きを身に付けたのち、逆側の動きとして左足前左手上に転換いたしますと覚えた右側での感覚が左の動きを邪魔してしまうことがあります。

 手順一つでそうですから、筋肉を付けてしまうまでの一連の工程は、その筋肉を付けるための動き方動かせ方の稽古であるなら上達するでしょうが、抜刀術のような動きでは、筋トレをやったことで感覚が鋭くなった、総じて動きが速くなったということにはなりません。ですから筋肉をつけるのは良いことですが、どういう目的のために付けるかという事が怪我の防止、技術や精度の向上に大きく関係しているものと思われます。決して筋トレを否定している訳ではありませんので、武術とは別に筋力の少ない方は安全にトレーニングできるようにパーソナルトレーナーを付けてのトレーニングも良いでしょう。これからの時代は高齢化が益々加速して参りますので、さまざまな身体に関するビジネスが目や耳に入ってくるでしょう。そうした中で、何を信じ、何をおこなっていくのかは、それぞれの人たちにとっての見極めが肝心になります。然し、世の中で何かを探し当てるということは至難であります。

 「精神は体系を装う」これがあらゆる組織の取り組み方や実践に表れております。

 私はほぼ毎回記事の中でこの「精神」という言葉を使うようになりましたが、すべての根本はそこにありますので、世の中を見極め生き抜いて行くには、自らの精神性と他者の精神性を考えて行かなければなりません。

 言葉や文章のほとんどは体裁を保つためのものです。このブログもそうですが、SNSなど言葉や映像写真に溢れております。人は表面から見た情報に時間を掛ける事無く次から次へと求めていきます。そうした世の流れから何を感じ、すべての事柄にはお金を生み出しているシステムがあり、本当のことを見極めて行くには「精神性と体系」が整った環境に身を置かなければ難しいでしょう。

 お金や名誉を第一に考える精神性では自ずと体系はそこに形成されております。言葉や文章は体裁を整えるためのものであり、実際のところは精神性を見極めなければ掴みづらいものです。

 ですから人は、なかなか探したいものを見つけられないのでしょう。

 
 話が脱線してしまいましたが、脱線した内容のほうが熱が入ってしまうものです。抜刀術の講習では、一つ一つの技を解説しながらお伝えしておりますが、一人稽古では技だけでなく、構えに入る前から抜刀納刀が終わり元の位置に戻るまでを一つの型としておこないます。その間は意識と無意識の狭間の中で自らの身体と対峙し続けていくことです。

 何かを求めるには、求め方が大事であり、そうした求め方が何かを養っていくのではないでしょうか。学びは「精神性と体系」によって大きく異なるでしょう。生まれ持っての資質、教育を受けての考え方、大人になるに従い犠牲の中で培った考え方、そうしたそれぞれにとっての「精神性と体系」から根強い信仰となり、それがどういった立ち居振る舞いでみずからの生き方に反映しているのかが体系を問うものとして考えて行かなければならない事なのではないでしょうか。

 
 再び脱線してしまいましたが、講習会は最後まで皆様熱心に取り組んでおられました。常連の皆様は流石に動きが良くなっております。初参加のKさんも雰囲気のある方で熱心に取り組まれておりましたので、ご紹介いただいたIさんにはお礼申し上げます。

 講習後はいつものキリンシティへ。

 今回は連休最終日ということもあり、懇親会の参加人数がいつもの半分ほど。ですが色々とお話ができましたのでそれはそれで良かったと思います。講習会が終ったので明日は月曜日という気がしてならないのですが、明日は午前中から「クラーチ剣術教室」がありますので、今夜はこの辺にしておきます。

 本日もご参加いただきありがとうございました。


 金山孝之 指導・監修 DVD
『古武術は速い~“型の手続き”を追求した剣・杖の実践的な体使い~』

(2019年5月20日より発売中)

2019年8月12日(月/祝日)『杖整体操』(お申し込み受付中)

金山剣術稽古会ホームページ(お問い合わせ受付中)

2019年7月 武術稽古日程

2019年8月 武術稽古日程

甲野善紀先生からの紹介文


2019-07-16(Tue)
 

『杖整体操』 開催のお知らせ

2019年8月12日(月/祝) 『杖整体操』おこないます。 

この体操の目的とするところは、気持ちよさの中で身体が整っていく調整が成される所にあります。その気持ちよさには、杖という一本の丸棒が腕の重さによる負担や心的ストレスを和らげ、バランスの乱れた姿勢を整えやすく出来るところにあります。

この体操には、痛みを堪えて伸ばすことや頑張りは必要なく、ただ気持いいところを探しながらその位置を見つけた時に、温泉に浸かるような感覚で留まりリラックスするだけです。

元々は私の身体の調整法の為に考案したものですが、これまでにない身体の心地良さと痛みを堪えることなく気持ちよさのなかで身体の詰まりが取れ、疲労やそれに伴うストレスが抜けていく感じが得られたことから、講習会や稽古会等で色々な人を対象におこなってきたものです。それぞれの反応を受け、内容を整理しより効果的に身体の心地良さとリラックスが得られるための講習会を開催しようと至った訳であります。

ヨガの要素や、体操の要素、整体の要素も、この杖整体操には含まれておりますので、カラダの硬い方やカラダが凝っている方、精神的になかなかリラックスできない方、武道に関係なく会社員の方でも安心して簡単におこなえるものです。頑張らずに心地良さの中で身体が整う講習会ですのでご関心のある方は一度ご参加ください。
(動きやすい服装で大丈夫です。貸し出し用の杖はご用意してあります。)


2018.11.22 杖整体操

2018.11.03 杖整体操④


【開催日】
2019年8月12日(月曜日)


【開催時間】
15時30分~17時00分


【会場】
品川区総合体育館 柔道場


【参加費】
2.000円


【お申し込み方法】
Gold Castle 殺陣&剣術スクールのホームページ、または「こくちーず」より下記の内容を明記してご連絡下さい。
①「氏名」 
②「年齢」 
③「性別」 
④「杖の有無」 

上記の内容を確認しましたら、こちらより折り返しご連絡させていただきます。


≪プロフィール≫
松聲館 剣術技法研究員
金山剣術稽古会 主宰
Gold Castle 殺陣&剣術スクール 主宰
高齢者住宅 クラーチ溝の口 剣術教室講師


2019-07-12(Fri)
 

「抜刀術 特別講習会」のお知らせ

2019年7月15日(月/海の日) 品川区総合体育館 柔道場にて抜刀術の特別講習会をおこないます。

居合刀で抜刀術の稽古を集中的におこないたい方や、抜刀術独特の身体感を得るために、二時間抜刀術と納刀法をおこないます。(鞘付木刀も可)

この特別講習会では、現在私の稽古としている抜刀術や納刀法をお伝えして参ります。その中から参加者の方々に合った稽古法をお伝えしていきたいと思います。(初心者の方でもおこなえる内容があります)


2019.04.06 抜刀術 特別講習会
(写真はBABジャパン制作によるDVD撮影の一コマ)


【開催時間】
15時00分~17時00分 『抜刀術/納刀法』
18時00分~20時00分 『懇親会』

【会場】
品川区総合体育館 柔道場


【参加費】
講習会 3.000円


【お申し込み方法】
ホームページ、または『こくちーず』より下記の内容を明記してご連絡下さい。
①「氏名」 
②「年齢」 
③「性別」 
④「帯・居合刀の有無」(鞘付木刀でも構いません) 
上記の内容を確認しましたら、こちらより折り返しご連絡させていただきます。


≪プロフィール≫
松聲館 剣術技法研究員
金山剣術稽古会 主宰
Gold Castle 殺陣&剣術スクール 主宰
高齢者住宅 クラーチ溝の口 剣術教室講師


≪参考動画≫
2019年 金山孝之 抜刀術映像


2019-06-16(Sun)
 
プロフィール

金山孝之


     金山 孝之
  Takayuki Kanayama


1975年生まれ
福岡県北九州市出身
東京都世田谷区在住

松聲館技法研究員

金山剣術稽古会主宰

Gold Castle
殺陣&剣術スクール主宰

高齢者のための剣術教室
クラーチ剣術教室講師


1999年
映画監督中田秀夫氏との出会いにより映画に出演。そのほかマンダムのモデルや舞台のプロデュース公演などをおこなう

2006年
小林照子先生とのご縁から
「からだ化粧」のモデルを務める

2009年
武術の道を志しそれまでの活動を一新し武術稽古と研究に励む

2011年
武術研究家甲野善紀先生に師事し「抜刀術」「剣術」「杖術」「体術」などの稽古と研究に取り組んでいる。また、先生の書籍、番組撮影、記録映像、その他演武等における打太刀や受けを務めている

2013年
刀と身体操作の技術向上を目指し裾野を広げるべく「Gold Castle 殺陣&剣術スクール」を発足

2014年
甲野善紀先生より
「松聲館技法研究員」を拝命
自身の経験を活かした指導法を各道場等でおこなっている
 
シニア住宅にて
「高齢者のための剣術教室」をおこなっている

日信工業株式会社の製品
「SAMURAI BRAKE」のプロモーション活動に携わる

2015年
「金山剣術稽古会」を発足
現代における武術稽古の必要性を身体と心で学べる場として活動している

2018年
「関西特別講習会」として定期的に関西地域での講習会を開催

2019年
BABジャパンよりDVD『古武術は速い』刊行

お問い合わせ

名前:
メール:
件名:
本文:

管理画面
金山孝之のブログQRコード
QR
月別アーカイブ