研究稽古の貴重さにあらためて感じ入る

 2013年ごろから月に一度は井上欣也さんと研究稽古をおこなっていましたが、お互いに活動が忙しくなり始め約4ヶ月ぶりの稽古となりました。

 この4ヶ月間というのは互いに色々稽古を積み進展していると思いますが、稽古をしている時の雰囲気というのは以前となんら変わりなく、なんだかずっと連絡を取り合っていたかのような不思議な感覚でした。

 井上さんとの稽古といえば、会話も重要な稽古となっており、今回はとくに私が井上さんにいろいろと心の詰まりを取り除いていただくことになりました。準備もしていないのにフト言葉が漏れてしまうのは、こうした内容に関しては井上さんを置いて他に居ませんので、本当に有難い存在であると思っております。

 今日の研究稽古では、まず最近気が付いた杖を奪われそうになった場合の対応法をいくつかご紹介しました。次に剣術での「払い突き」や」突き返し」をおこない、寄せ足による「縮地」と言えるほどのものかどうかわかりませんが、両足がさらに伸びる歩法をおこないました。この寄せ足による歩の伸びは、これまでにいろいろな方にお伝えしてきましたが、なかなか重心側から動かして、寄せ足でさらに両足が動くことが出来る方が居らず、井上さんいわく「これは、どうなっているのかわからないですね・・・・・・」とおっしゃっていたように、私にも気づいていないことが動きの手続きの中にあるのかもしれません。

 井上さんは前脚側の股関節に実感を得られたようで、私といたしましても、いつも頂いてばかりなので良かったと思いました。

 私にとりましても、今日は井上さんから仙骨を重心として考えることに気づかされ、「もしかすると、重心というものと、倒れそうになっている状態というものを混同してはいけないのではないか・・・・・・?」ということを考え、このことは今日の研究稽古の中で非常に大きな出来事として、これまでにおこなっていた袈裟斬りや重心移動の際の姿勢の問題点に、一つの研究課題として今後おこなっていけるものとなりました。

 そして最後の平歩で体を押された際の状態も、仙骨の位置により肩に余裕が生まれ、足元の強さが全然違いました。これで前方への重心移動もおこなえることから、ひさしぶりに、ひさしぶりに、取り憑かれたようにこれに関する動きを検証したくなりました。

 今までこうした姿勢は何度も稽古で試してきてはいるのですが、どうして今日のような発見に至らなかったのかは、骨盤角度に対する私の勝手な思い込みがどこか邪魔をしていたからなのかもしれません。

 ですがこれは安易に骨盤角度の問題だけでもなく、股関節の可動域や、大腰筋などの働き、それに重心感覚も関係していると思われますので、今日お土産としてこの仙骨から動くという感覚をお伝えくださった井上さんにはたいへん感謝しております。

 その他の体術稽古では、井上さんの全身がそれぞれに「はらい」の感覚で動かれると、ゆったりとした動きでも、力がぶつからないので止める事が出来ませんでした。こうした感覚は今の私には全く見当たりませんが、こうした方とマンツーマンで稽古ができることの有難さを身に染みて実感いたしました。


 ながれゆく雲のように、ひともそれぞれの方向へと進んでいる。わたしはどこまで進めたのか・・・・・・風はどこへ進ませてくれたのだろうか・・・・・・目に見えない風は、ひとの想いを省みず、ただただ吹いている。心あれば風を感じ、波長をあわせてその場所まで運んでいってくれるのだろうか・・・・・・ただ時のみぞ知るばかりなり。


 稽古が終わり、タイ料理のお店で食事をしました。いろいろと近況などのお話もいたしましたが、お互いの共通点の話には大いに盛り上がりました(笑)。今年はぜひ、井上さんのホームグランドに伺いたいと思います。いつも遠いところお越し頂き申し訳ありません。今日も貴重なものを頂く事ができました。心身ともに詰まりが抜けたような気がいたします。また宜しくお願いいたします。ありがとうございました!


2017-06-10(Sat)
 

自分の感じたことを信じる

 今週もすでに金曜日、一日一日が流れ行く雲のように留まることなく、動き続けていることを実感する。それは心理的なことも含め、これからの環境をどう整えるかを感覚的に日々の中で感じ始めているからだと思う。なにげない時間の経過が、何気なくは無いその後の居場所となっている。大小さまざまな選択が日々の中で求められる。

 今週水曜日は、戸越体育館でW氏と稽古をおこない、稽古後は甲野善紀先生のメールマガジンの動画撮影とそれにともなう研究稽古の受けとして松聲館に向かう。ここで、今後の私の体術稽古としての大いなる研究課題を頂く事が出来た。

 翌日、木曜日は高田馬場でW氏と稽古。昨夜の体術稽古で学んだことを、W氏相手におこなうもこれが非常に難しい。

 だが難しいからこそ「体術」と言えるものであり、そのための取り組み方を私なりに考えてまずは一つ一つの動作の感触を身体に取り入れていかなければならない。私にしては珍しく体術稽古で「これは稽古内容に是非とも取り入れたい」というものなので、まだまだ取り掛かりの段階であるが、これは私がお伝えするレベルに無いものなので、まずは私の研究稽古としてそこに時間を費やしてくれる方と取り組んでいきたい。

 そして本日金曜日は、道場稽古が無い日なので、明日あさっての4コマ講習に備え睡眠不測を補う。午後からは、深川スポーツセンターに行き、区内登録手続きをを済ませる。これで安定開催に向けて一つ前進した。ちなみにこの深川スポーツセンターは、門前仲町駅から徒歩5分、会場も綺麗で更衣室や師範部屋も道場脇にあり申し分はない。ただ一つ、戸越体育館や総合体育館に比べ会場費が数倍も高いので、毎週のようにここで開催出来る団体はそれなりの体力が求められる。


 さて、明日土曜日は品川区総合体育館剣道場で、12時30分~14時00分(殺陣クラス)の講習と同会場で、15時30分~17時00分(剣術クラス)の講習をおこないます。明日の殺陣クラスでは初めての方が数名いらっしゃいますので、徐々にこの土曜日殺陣クラスも他の講習クラスと同様に賑わってくるものと思われます。ホームページにもお知らせいたしましたが、5月は残りの講習全て品川区総合体育館で開催いたします。今月まだ受講されていない方は、土曜日日曜日ともに、時間を空けずに続けて会場を予約しておりますので、ダブル受講可能な方はお勧めしております。もちろん毎週参加されている生徒の皆様も、追加受講可能な方は(5月は4回受講以降)1回に付き1.000円ですのでお待ちしております。

 流れ行く雲のように ゆっくりと留まることなく状況は変わり続けていくもの
 自分の感じたことを信じ 目の前の人を見て そこに答え(応え)を見出していかなければならない


2017年6月10日(土曜日)『 抜刀術 特別講習会 』 
お申し込み受付中

『 金山剣術稽古会 』 
経験不問 御連絡お待ちしております

2017年5月稽古日程

2017年6月 稽古日程

甲野善紀先生からの紹介文


2017-05-19(Fri)
 

大きな一日

 今日から5月が始まったが、私にはゴールデンウィークは関係なくいつものように稽古三昧の日々である。午後から雷とともに激しい雨が降ったが、夕方から高田馬場でおこなう稽古に向かう際には上がってくれたので、濡れずに到着する事が出来た。

 今日は関西からK氏が帰省に合わせて稽古に参加され、I君とともに稽古を開始した。5月になりI君と私とのマンツーマン稽古も一年を迎えたが、今日の稽古のように、I君が受けを務めたり、教えて上げることが出来るまでになった。

 そうした二人の状況を見ながら気がついた事は、「教えるということは、相手の全体を観察する眼を養うことになり、相手との間であったり呼吸を掴むことも養われてくるものだ。」ということが感じとれた。もっとも、教え好きの人にはあまり効果は無いかもしれないが、受け身の方や、視野を広げたい方には、指導させてあげることも重要であることに気がついた。

 このところ私自身、目の使い方に意識が向いているが、目が居着かないこと、一点を凝視しないこと、そうしたことは、身体の居着きにも繋がってくると思われるし、心の状態にも影響が出てしまい、自分を見つめる目が無いため自分の今の状態を把握し辛いものと思われる。目は心の影響が表れやすいので直ぐに変えることは難しいだろう。そのため、目を全体に使わざるを得ない状況で訓練していく事で、その時の心の状態を育て、そうした心理を相手と対峙した武術稽古の中で活かし稽古していくことで、結果として目付けが変わってくるのではないかと思うのである。

 人を見る、空間を見る、その先を予測する、過去に気づく、物の見方とは心理面の育成に大きく関係している。社会で生きていく上ではそうした目を養っておく必要があり、情報の中から一部分だけを見ずに、社会や人間全体を含めた部分から何かを感じることが大事である。

 K氏との稽古では、帰省=私との稽古でもあるので、誠にありがたい事であり、そうした稽古に掛ける真摯な気持ちが、私だけでなく、I君にとっても武術稽古を学ぶ上での良い人生の先輩として、今日の稽古は得るものがあっただろう。

 人と出会い、そしてそれぞれが出会っていくことは、私にしてみれば刺激的な瞬間でもある。人、空間、出会い、そうしたものを養うための眼をこれからも私自身養っていきたいと思う。

 19時に稽古が終わり、そこから甲野善紀先生のメールマガジンの動画撮影と研究稽古に向かうため、急いで会場を後にした。

 運良く電車を待たずに、直ぐに特急電車に乗れたので、いつもより40分位遅れての到着となった。2月22日以来の松聲館であったが、不思議といつもと変わらない感覚で先生にご挨拶をし、0時近くまで先生の技を受けさせていただきました。

 とにかく、今夜は笑ってしまうほどの先生の身体の強力さといいますか、不思議さに、田島さんとともにそれぞれが飛ばされてしまう不思議さに興奮いたしました。これはあらためて動画で見るのが楽しみです。

 剣術では、田島さんが帰られた後、さまざまに先生の打ち込みや変化、そこからの潰し等々、真剣なひと時でありましたが、前回2月22日に拝見した先生の技に感動し、その日から今日まで、今までと違った浮きに対する使い方を常に意識して感覚的に使えるものとして歩きながらでもおこなっておりました。そうしたことが、しばらく間が空いた今日の先生とのひと時で、実感することが少なからずありました。

 そして終電があるため玄関口で一度帰りかけた私を、先生がもう少しやりましょうかとお誘い下さり、10分ほど「払えない突き」の受けを務めましたが、最後の最後でこれまでにないほどの強力な突きとなり、この10分というのは身体の使い方を学ぶ上で大きなものでありました。あらたな研究課題を得られ、興奮冷めやらぬ思いで駅まで走って帰りました。

 今日は濃密な一日でした。そして今日という一日に感謝いたします。ありがとうございました!


2017年5月5日 (金) こどもの日
『 立廻り特別講習会 』

(お申し込み受付中)

『 金山剣術稽古会 』 
(経験不問 御連絡お待ちしております)

2017年5月稽古日程

甲野善紀先生からの紹介文


2017-05-02(Tue)
 

初めての経験

 昨日2月22日(水)は昼から戸越体育館にてW氏と稽古をおこなった。始めの脚部鍛練稽古で「飛石跳び蛙」(とびいしとびがえる)という前方にジャンプして、一番高いところで腿を引き上げ、着地の瞬間にもう一度腿を引き上げなるべく音をさせないように深く着地するというもの。これまでおこなってきた「飛石」と「跳び蛙」を合わせたものであるが、これがなかなかキツく、短い時間で心肺機能と脚部&体幹等に効いてくる。飛石に慣れてきたせいか、こうした稽古にあまり時間を費やしたくないので、なるべく短い時間で効果を得られるものとして、「浮き」を掛けるための身体作りとその操作感覚を養うものとして「飛石跳び蛙」をおこなった。

 昨日の体術稽古では、肩甲骨による背中の張りと、その張りがもたらす腕との関連性について、座り技や立ち技等で検証する事が出来た。そうしたことから確認出来たことは、背中の張りは腕と一体となった調和のなかで保ち、その操作の要であるのは肩甲骨の可動域であるということ。それに中丹田の意識からなる張りを合わせると身体が強くなることは確認出来た。昨日は最後に、「払えない突き」をその状態でおこなってみたところ、払われないというか、相手の払った手にくっついたままこちら側があまり崩されないという面白い現象が、私も受けてみて確認する事が出来た。これに関しては腰の使い方も関連していると思われるので、さらに研究したい。

 抜刀術では、約一ヶ月振りに「稲妻抜き」をおこなった。この稲妻抜きは随分形が変わってしまったので、もはや稲妻抜きと言えるものではないかもしれないが、右手の誘いと相手の右籠手に斬り付けるという条件は変わっていないので、元々の甲野先生の稲妻抜きとは随分違っているが、これからもこの稲妻抜きは最も思いのこもった技でもあるので進化していけるように取り組んでいきたい。

 その稲妻抜きでは、右手の誘いの位置をこれまでよりも上に上げることとし、相手の斬り込みに対し右手が下に抜けるべく、これまでよりも上げる事とした。これにはもう一つ理由があり、以前は相手の右籠手に切っ先が螺旋を描くように回転しながら寸止めで留める(角度にして45度前後であろうか)ものであったが、これを実際に斬り落すものとしての形とすべく、浮き身を掛けて落下しながら刃を落すものとして改めたのであった。

 その結果、右手が相手の刃の下を掻い潜る際に、低すぎてしまえば上から落下で斬り落す事が困難であり、そのため構えの足を前後逆にした時期もあったが、そうなると誘いの手の位置や角度に違和感が生じてくるため、2017年1月の動画を撮影する前に右足前に戻したのである。そうなってくると、やはり右手の誘い位置を上げなければ相手の刃の下を掻い潜って斬り落すことは困難であり、昨日の戸越体育館での稽古でテスト的に様々な高さでおこなってみた。

 あまり高すぎると、相手に対する誘いにならず、低すぎると斬り落としの掻い潜りが出来ず、その合間の下を通して斬り落せながらも、誘いとなるギリギリのラインというものが見えてくる。今後は自然体から構えに入る際にその位置に迷い無く持っていけるかが課題となるだろう。

 それと「懐月」という抜刀術の構えに少々変更があり、鞘を45度の正面閂差しにしていたものを、完全な平にすることとした。これはより押さえが掛かり易く指が抜けるリスクを軽減させるためのものとして変更したが、W氏の構えを見て、この構えのほうが正解であるという、見た目からの説得力にも感じるものがった。

 そして昨日の一大事は、夜から松聲館に行き、甲野善紀先生のメールマガジンの動画撮影後、23時過ぎに目の当りにした先生の動きである。

 私も先生の所へ毎月行くようになって気がつけば六年目となっているが、これまでに幾度と無く驚く動きを拝見してきたが、昨夜は忘れられない夜となった。私は電車の関係でいつも遅い時間まで先生のところに(粘って)居させてもらえているが、そうした23時過ぎの剣術稽古の際に「浮き」ということの凄さと奥深さというものが感動的にその剣を重ねた(柔らかい素材で遠慮無く本気で打ち込める材質のもの)瞬間の一コマが、これまでの人生や今に至るさまざまなことが一気に頭を駆け巡り、思わず目に涙が滲んでしまったが、こうした事は私の稽古人生で初めてのことであった。

 私は自分でも上手く説明できないのであるが、剣術に対する想いが強く、かといって他の流派の剣術には一切興味が無く、古の剣の達人に対して尊敬はしているが、この人という憧れは無い。一年程示現流を学んだ時期はあったが、私が日々おこなっている稽古は、松聲館の身体の使い方しか知らない剣術であり、そこから自分なりに工夫してこれまで稽古をおこなっている。そうした、自分で自得しなければ身にならないことを知っているので、先生に何かを具体的に教わるということは殆ど無く、見て感じて、剣を合わせてジックリと悩み考えるということでこれまでおこなっている。だから、先生がおこなわれる剣術での動きの変化にはこれまでとの違いや進化というものが、私自身稽古を追い求めているということは、先生の感覚や身体の使い方を結果として探っていることにも繋がっているので、昨夜の23時過ぎの衝撃的な動きが、剣を重ねた瞬間に先生と目が合いながら、初めて涙が滲むほど深く感動したのである。

 そうしたことがあってか、今日は起きてから非常に身体が重く、視力が落ちたような目の疲れと、武道場で袴を履く際に紐の結び方が分からなくなってしまったのである。これは病気になったかと焦ったが、何度考えても結び方が分からなくなり、鏡を見てなんとか思い出したのであった。何年も毎日やっていることが突然分からなくなったことに驚いたが、それほどエネルギーを使い切ってしまうほどの昨夜の出来事だった。

 昨夜に話が戻るが、甲野先生に「素肌寝」について質問をしたところ、ゆるめの寝巻きよりも特に下半身は素肌に近い状態の方が温かく寝られるということを伺い、昨夜は帰宅後に裸で布団に入ったところ、腰から足先に掛けて温かくなり、徐々に上半身も温かく、これまでにないほど足が温まったことに驚き、嘘のように気持ち良く寝ることが出来たのである。起床前にトイレに行き、上下一枚ずつ肌着を着て再び布団に入ったところ、さっきと全然違い、寒くなり足先も冷え、「なんなんだこれは!」とその違いに驚いたのである。

 これまでに、テレビなどで「裸で寝ています。」という人の声を聞いたことはあったが、当時は開放感が好きなちょっと変わった趣向の人なんだなあ・・・・・・と思っていたが、体が温まるということを伺い、寒ければ着ればいいだけのことなので迷わず昨夜は素肌で寝たところ、いつもと違って温かいのと肌触りがいいのとで驚いた。ものは試しに「素肌寝」をお勧めするが、女性では胸を張って「私は裸で寝ています!」とは言えないところが悩みどころでもある。別に完全な素肌状態で無くとも、薄く体全体を被うもので締め付けずに寝れば効果を体験出来ると甲野先生のツイッターにも書かれています。

 さて、本日は高田馬場でW氏と稽古をおこなった。今日は俳優でニューヨークに五年滞在されていたというK氏が見学に来られ、見学の合間に自ら武道具屋で購入した杖で稽古をおこなっていた。

 今日は早速昨日もおこなった「飛石跳び蛙」をおこない、剣術「真っ向水面之一振り」、「突き返し」、「胴斬り」、「三段斬り」、「影抜き」、「剣 十一之型」をおこなった。K氏も熱心にメモを取りながら見学されていたが、あらためてこうしたさまざまな稽古に、私の稽古相手として成長していただいたW氏には感謝している。

 後半は抜刀術稽古をおこない、昨日に続いて「懐月」、「稲妻抜き」をおこなった。私自身昨日は約一ヶ月振りの稲妻抜きであったが、今日は昨日に比べて少し滞りが消えたので、自然体から構え抜刀までの段階に違和感が少し薄れてきた。

 私自身、抜刀術稽古は、武術稽古の中で最も特別に感じているものであり、それだけに今現在取り組もうとしている十二の技の総合的な型としての完成度を目指して、その難しさと、心理面に関る問題の認識と身体の状態が、今までに比べてずっと具体的におこなえるようになったことが、大きな収穫となっている。この抜刀術における心理面を伝えるということは非常に難しいが、着いて来てくれる人には、時間を掛けて自得していけるように私も待たねばならない。もちろん私自身も未熟を痛感しているので、私の元に尋ねて来られる人を導いていけるためにも、私自身貪欲に得ていかなければならない。

 長文になってしまったが、今夜も素肌寝を実践し、よりその身体の状態を確認してみたい。それにしても、人生は思いも寄らぬことが起き、後で繋がりを認識し、今を生きている。これからも驚くようなことは沢山起きて来るだろう、少しでもいいから、新しい自分に出会えるように、そうした自分と出会える人との良縁が続くように、武術稽古という武術にとどまらない、自身の探究、人間の探究、想いの通じ合う同じ時間軸を生きている人との日々、そうしたものが大きな輪となり、これからの何かを生み出し感動を与えてくれることになるものと信じている。


 2017年2月25日(土) 「立廻り 特別講習会」
 (お申し込み受付中)
 
 2017年3月20日(月)春分の日 「抜刀術 特別講習会」
 (お申し込み受付中)

 「金山剣術稽古会」 
 (経験不問 御連絡お待ちしております)

 2017年2月 稽古日程

 2017年3月 稽古日程

 甲野善紀先生からの紹介文


2017-02-24(Fri)
 

練磨と秩序から見えてくる規矩なるは

剣術を通じて人生が変わった私であるが、今現在の日常というのはこれまでと比べてどう変わったのであるか、このところようやく実感が掴めて来たように思える。

 それは今日17時から高田馬場で井上 欣也さんとの交流稽古で思わぬ言葉が出てしまったが、「一番大事なものが一番伝えられないんです。それを伝えようとすると逆効果になってしまうので・・・・・・。つまり今伝えていることは、伝えたいけど伝えられない(理解しにくい)ものを、これから伝えられる段階に近づけていけるものとして伝えているのです。」

 そのようなことを思わず言葉にしてしまいましたが、それは私自身拘りのある動きの中で身の規矩(かね)を追求しているのかもしれません。それは人それぞれに異なるようにも思えますし、そうしたものは伝えるというよりも、伝わるように時間を掛けていかなければならないものだと思います。

 一番大事にしているものが伝えられないというのは、もどかしいものでもありますが、それはその人それぞれが自ら求め追求していかなければならないものなのかもしれません。井上さんとこの話になった瞬間にしばし時が止まったように感じられました。

 生き方における規矩とも言えるようなその人自身のもっている何か大事な部分が、秩序とともに練磨され、そうした一番大事である部分を認識し敏感に感じ取っていける人から得られるものは多いにあり、私の日常の中でも、稽古だけでなく突然そうした出会いに遭遇する事も少なくはない。同じ価値観の中で同じ時間軸を生きている人とは、いつかお会いする事があったとしたら、いままで良く知っていた人かのように、真剣に語り合うことが出来るだろう。出会いの素晴らしさというのは、出会っている間だけでなく、そうした想いが芽生えれば、今後規矩なる部分が崩れぬ限り、どこかで繋がっているものと思う。そうしたものは、常にお互いと安易に繋がっていないからこそ、想いは深まるのではないだろうか。

 これまでそうした生き方について色々な方とお話してきたが、私自身人に語れるものなど無い。しかし、そうした私でも話が伝わる方と遭遇する機会もどういう訳だか増えてきた。今日あらためてそうした事を考えたときに、稽古だけでなく、情熱を掛けて真剣に「生きていく」という不安と期待と葛藤に悩み輝き生きていくためには、武術稽古から導き出されるものは多いにあるように感じる。私にとっても、こうした今の今を真剣に考え学ばせていただく方との出会いというのは年齢を問わずこれからも大事にしたいと思っている。

 さて、久しぶりとなった井上さんとの稽古では、この間私なりに気がついた身体の使い方を体術稽古で確かめることが出来た。最近は中丹田に意識が向き始め、上丹田との兼ね合いを考えていたが、今日の井上さんからの言葉に非常に得るものがあり、私なりに感じる丹田というものは、それぞれの部位によって感じる働きが異なるように思う。もちろんその辺はこれから時間を掛けて慎重に探っていかなければならないが、井上さんとの稽古で得られるものはあらためて貴重でありがたいものである。

 杖術や剣術では、「四天誕杖」と「高速三段斬り」をおこなった。今後は名称をシンプルに高速を外して「三段斬り」としたい。私の中で今集中的に取り組んでいるのは、「四段斬り」であるが、今日も少し「五段斬り」をおこなった。私自身どういう脚足の使い方をしているのか何回やっても分からないが、おそらく肩と腰が連動してブルブルっと震えている感じは出ているので、途切れてはないものと思える。

 袈裟斬りに関しては、しばらく稽古場ではおこなっていないので、いつか時間を掛けて取り憑かれたようにおこないたい。これまでの間にいろいろと身の規矩を養うべく稽古をおこなってきたので、この袈裟斬りで一つ前に進んでおきたい。

 今日はここまでに二回記事が消えてしまった・・・・・・。

 書き直して今に至るが、さすがに精神的に堪える。

 兎に角、これからは日常的継続した意識の中で練磨と秩序が自分の中でどのように形になっていくのか。そこには先日の抜刀術稽古で気が付いた、一つの形を基準におこなうことで全体としての調和が取りやすくなることから、自分自身の心理面における一つに形というものをより明確に感じとっていかなければならないように思うのである。

 今日はそうしたことを考えさせられる一日でもあった。

 今日も井上さんには遠い所お越しいただき誠にありがとうございます。今年はなにか新しいことをやりたいですね。もう2月に入りましたが、今年一年宜しくお願いいたします。ありがとうございました!


 2017年2月25日(土) 「立廻り 特別講習会」
 (お申し込み受付中)
 
 「金山剣術稽古会」 
 (経験不問 御連絡お待ちしております)

 2017年2月 稽古日程

 2017年3月 稽古日程

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2017-02-04(Sat)
 
プロフィール

金山孝之


     金山 孝之
  Takayuki Kanayama


松聲館 剣術技法研究員

金山剣術稽古会主宰

Gold Castle
殺陣&剣術スクール主宰

高齢者のための剣術教室
クラーチ剣術教室講師


――――――――――――――

1975年生まれ
福岡県 北九州市出身
東京都 世田谷区在住

1999年
映画監督中田秀夫氏との出会いにより俳優デビュー。他分野では、マンダムのモデルや舞台のプロデュース公演などの活動をおこなってきた。

2006年
小林照子先生とのご縁から  『 からだ化粧 』のモデルを務める。

2009年
武術の道を志しそれまでの活動を一新し武術稽古と研究に励む。

2011年
武術研究家甲野善紀先生に師事し身体の使い方を研究しながら、『 抜刀術 』『 剣術 』『 杖術 』『 体術 』などの稽古と研究に取り組んでいる。また、先生の書籍、番組撮影、記録映像、その他演武等における打太刀や受けを務めている。

2013年
刀と身体操作の技術向上を目指し裾野を広げるべく
『 Gold Castle 殺陣&剣術スクール 』を立ち上げる。

2014年
甲野善紀先生より
『 松聲館 剣術技法研究員 』という名称を頂き、自身の経験を活かした指導法を各道場等でおこなっている。
 
高齢者向け住宅にて
『 高齢者のための剣術教室 』をおこなっている。

日信工業株式会社の製品『 SAMURAI BRAKE 』のプロモーション活動をおこなっている

2015年
『 金山剣術稽古会 』を立ち上げ、現代における武術稽古の必要性を、身体と心で学べる場として活動している。

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