今年も撮影に参加させていただきました

 昨日17日は株式会社夜間飛行から発売される甲野善紀先生のDVDの撮影のため松聲館に行って来ました。松聲館へはメールマガジンの動画撮影などでいつもは夜に伺っていますが、明るいうちに訪れるのはこのDVD撮影の時ぐらいですので不思議な感じがいたします。

 初めて参加した2013年の思い出が今でも記憶に残っております。照明の光が眩しく、逆光のように先生の姿がよく見えずなんとも言えない不思議な印象があったときの記憶が今でも忘れられません。初めて経験した生の収録現場に、今ではホッと出来る年月が経ちましたが当時は緊張しっぱなしで、すべての事を先生ありきで作られていることに、当時はまだ役者の匂いが残っていた私でしたので、驚きとともに、その決定権といいますかNGなど無くその精度と速さと威力そしてインタビューにおける言葉の全てに感動したものです。

 あれから5年が経ち、私も当時は一人で稽古をするか、月に一度か二度松聲館を訪れて甲野先生の技を受けることが、東京に住んでいることの目的となってしまっていたので、当時の事を思えば今の状況というのはありがたくてどうしようもないというような状況となりました。一人というのは、自分と向き合うしかありません。そのときに生まれ養い育んだ己というものは、私の心の奥底に重たく鎮座しております。今でもフトその当時の自分が本来の自分の姿なのではないかと思えてしまいます。所詮、私のような人間は一人を好み、疑い深く、自らの肉体に答えを求めるしか意思の疎通ができないのではないか。そういうときの私がたまに、今でも私の精神をジャックすることがあります。それが良いのか悪いのか分かりませんが、少なくとも私はふり幅の大きい多面性をもっていると思います。

 撮影現場では「受け」でいつもご一緒させて頂く、井上欣也さんと五十嵐剛さんとともに甲野善紀先生の新しい技やそれに繋がる流れをジックリと受けながらまた、拝見しながらという、撮影現場というものも含め大変勉強になっております。井上さんは今年から本厚木に「雲山稽古場」という道場を構えられましたし、五十嵐さんとはむかし田端に会った武蔵一族の忍者道場に何度か稽古に行かせて頂きました。今ではメディアに取り上げられる事も多くなられたようで、皆さん大きく前進されていることに、時間の経過というものを感じました。

 甲野先生も来年は古希を迎えられますが、受けておりますと、そんなことは微塵も考える事は無く、どうすれば先生の技に対応出来るか、崩されずにすむか、打たれずにすむか、どうすればそのようなことが出来るのか、そうしたことに身体のセンサーは使われてしまいますが、世間一般的同年代の方からすればとても信じられない出来事です。そのあたりの驚きはもうすでに私自身麻痺しておりますが、今がピークと毎年仰られる先生の動きは「変わり続けることによって進化している」ことを実証されております。それは自己否定を認めることができるということも重要でしょうし、どこまで向き合うことが出来るのか、それは私の想像に及ばないものだと思います。

 人生無駄な時間も沢山使いましたが、甲野先生と出会えた事で、今は時間を贅沢に使えるようになりました。学ぶという事に拒絶反応を持っていた人生でしたが、自分が生きていく中で、情熱を持ち続けることができるもの、学びが今に生きるもの、見える世界が広がると、まだまだ人生は捨てたものじゃないということが分かりました。これからも生きていく中で問題と沢山向き合って行かなければなりませんが、武術稽古という学びの場で、そうした困難をどう乗り越えていくのかこれからも実践していきたいと思います。


2018年1月20日(土) 「剣術 特別講習会」
(第一部は定員となりましたが、小太刀をお持ちの方は受け付けております)
(第二部は受け付けております)

金山剣術稽古会  

2018年1月 稽古日程

2018年2月 稽古予定

甲野善紀先生からの紹介文


2018-01-18(Thu)
 

井上さんと2017年最後の稽古

 本日は井上欣也さんの道場がある本厚木へ向かい、そこで合流して駅から近い井上さんの道場で夕方から稽古をおこなった。

 今日は体術のみの稽古ということで、井上さんの最近の気づきを紹介してくださり、私がこのところ意識している剣の操法とも通じる部分があり、そういう意味では今日の井上さんの腕というのは肉体というより、機能の優れた道具という感じを受けた。接触からの感覚、動きの手順という部分で井上さんから学ぶことは多い。

 私も「後は落ちるだけ」という発力の手順を井上さんに受けてもらって色々と確認することが出来た。そして、以前井上さんとの稽古で参考にさせてもらい私なりに考案した、相手と触れた状態を維持して目を閉じたまま動く稽古では、僅か数分で目を開けたときの景色が変わり、心理的にも変化が実感出来るので、これは瞑想に近いものがあるのではないかと感じていたが、今日井上さんにこれをおこなっていただいたところ、予想以上に驚いていただき「これは瞑想ですね。」という感想を頂く事が出来た。これは動きの中で集中が高まり、相手に合わせて動いていた筈が、次第に自分で動いている感覚に変わっていくから不思議である。相手とのタイムラグが無くなり、相手と同調した中で動いている感覚になっていく。そしてこれは、さほど難しくは無いのでほとんどの方でも互いに出来るものである。今後はこの稽古から、より具体的にどういう効果が得られるのかを研究したいところである。

 そして最後に井上さんから、以前おこなった左右の腕を使っての崩し方から、思いも寄らぬ重大な事に気が付き、これは今後の体術稽古において一つの大きなテーマとなりそうである。井上さんとの稽古では突如としてこうした気付きが湧き起こるから何年たってもこの時間は楽しみである。今年最後の井上さんとの稽古は、また次の稽古が楽しみとなる気付きを得て終わることが出来た。生きていて、何かをしていなければ人と出会うことは無い。当然であるが何をしているかによって出会う人は決まってくる。いろいろなリスクを無視してこれまで自分を通して生きてきたが、こうして振り返り今出会っている方々を思えば、リスクを考える前に、今やるべき事、そこに情熱が掛けられるものがあるのかどうかが私にとっての重要事項であり、そうしたことの結果、その先など知る由も無い状況に今現在の自分の居場所がある。自分を通して今の今を生きる。そうした人とこれからの時代は進化するツールを通じてより詳細に見ず知らずの仲間同士が知り合い深め合い、同じ価値観や時間軸というものが、「生きていくための価値あるもの」を生み出していくのであろう。

 そういったことを今日はお酒を酌み交わしながら、大人同士お猪口で美味しい日本酒を飲むのも良いものだと、今の苦悩、これまでの苦悩、そういったものは、これから出会うであろう人物と語り合うための肴であると、そのように思える自分に気づいた。

 道場を後にして、海老名の「紗らら」にて忘年会。井上さんは私より十歳ぐらいお若いのであるが、そうした年齢のことを考えた事はほとんど無く、私が親しくさせていただいている人は、私が才能やお人柄をリスペクトしている方々、つまり尊敬している方々である。尊敬できる方々が多いということは、人と会う喜びも多く、当然学ぶべき事も多い。ああ、これからの人生、そうした尊敬出来る方々とともに生きていくことが出来れば、一人で苦悩している出来事も、情熱的に突っ走っている出来事も、その経験がのちに人を繋げるものになるのだと判ったような気がした。「一人稽古は決して一人ではなく、多くの人と繋がるためのものである。」と以前書いたことがあったが、同様に、一人で自分を通し苦悩して生きていくことは、のちに多くの方と出会う生き方の一つとも言えるのかもしれない。なんのために自分を通すのかが大事であるが、苦悩とは、環境が整っていない状況でもあり、その環境が整った暁にはこれまで曲げなかった自らの考え方が、まるで嘘のようにその人間の本筋の生き方となって認められるのではないだろうか。

 今夜は海老名で、紗ららで、井上さんとふだん話さないようなこともお話し楽しいひとときを満喫した。あと数日すれば1月になってしまう。12月の今のこの感じは、1月になってしまうと自動的に失われてしまうので、もうしばらく、12月という年の瀬を味わいながら、2018年1月を迎えるという心の整理をつけておきたい。

 井上さんも2018年は道場立ち上げに伴いお忙しくなられると思いますので、益々こうした稽古やお酒を酌み交わす時間というのが貴重なものになりそうです。あらためまして、今年一年大変お世話になりありがとうございました!生きている、感動する、そうした時間軸を共有している喜びというのはこういう生き方を選んだ私にとっては掛け替えの無い存在です。2018年もどうぞよろしくお願い申し上げます!!


2018年1月8日(月) 成人の日 「関西杖術特別講習会」
(お申し込み受付中)

金山剣術稽古会  

2017年12月 稽古日程

2018年1月 稽古日程

甲野善紀先生からの紹介文


2017-12-23(Sat)
 

特別な場を持つことへの憧れ

 今夜は酔っ払っている中での記事である。これは私の気持ちがストレートに出やすいため、気をつけながら記すつもりであるが。誤字脱字はあるかと思う。内容に関しては今の時点では何とも言えないが、今の気持ちは今しか記せないので、いつもの遅い時間であるが、この気持ちが覚めないうちに記しておきたい。

 今日は本厚木で井上欣也さんの私設道場のお祝いと共に、井上さんからのご依頼で祓い太刀を務めさせていただきました。

 私といたしましても、これから間違いなく成功して行かれる井上さんの大事な私設道場での初めの責務を全うすべく、真剣を持って気持ちを込めてその空間を斬り開いて新たな空気を呼び寄せるものとして、務めさせていただきました。

 井上さんのお人柄と技量、そして奥様も素晴らしく、こうした素晴らしいご夫婦、人は、色々な方と出会うべきであるし、出会えるほどにその魅力と人柄に、大きく進展して行かれるのだと想います。

 私も少なからずいろいろな方を見てきましたが、井上さんの技量とお人柄には、一生のお付き合いをさせて頂きたいと思っておりますので、そうした方とお知り合いになるというのは、色々な指導者を探す上で時間を省ける事は間違いないと思います。とくにヨガを通じての身体の事や接触技法に関する研究の深さは、私などでは足元にも及びません。私設道場を持たれ、これからはさらに深い世界に入って行かれるものと思います。これからの発展を楽しみにしております!

 その後、会場を移動して杖術や体術の稽古をおこなう。

 杖術では「旋打」「轟之型」をお伝えし体術では、さまざまに私のストックしてきたものを検証させていただいた。やはり井上さんは先の先を行かれており、そのことがようやく判るレベルになったのだと実感した。知れば知るほど、先に進んでいる人の取り組み方の進展具合に衝撃を受けるのである。

 稽古後は海老名に移動して、「紗らら」にて打ち上げ。18時にスタートして23時30分頃まで居てしまった。5時間半も語り合い飲んだということである。私も何度も何度も同じ事を語ったと思うが、その夢についてはいつか必ず実現したいと思っている。

 今夜は私にしては相当飲んでしまった。だが、忘れる事の無い一日であるし、私にとっての記念日でもある。人の出会いはすばらしい。直接的でも、間接的でも、人が生きていて何らかの出来事を通じて関わり合い影響を受け発信していく。

 思いもよらぬ事が訪れるから人生は面白い。その思いもよらぬ為には、自力と他力が関わって来るが、日々充実した生き方を選べる人生というのはこれ以上無い幸せではないだろうか。これからも、そうした私にとって掛け替えの無い人とともに、この東京で生きていく為に、バランスを養うための場を設ける事が、これからの重要な生き方の一つとなり、それが私にとっての夢にもなっている。


金山剣術稽古会  

2017年10月 稽古日程

2017年11月 稽古日程

甲野善紀先生からの紹介文


2017-10-28(Sat)
 

初 海老名での稽古

 すっかり深夜の1時となってしまったが、本日は傘を差さなくても小雨が気持ち良く感じる快適な一日であった。

 新宿から小田急線快速急行に乗って海老名へ行き、そこで井上欣也さんと待ち合わせして徒歩五分ほどの綺麗な稽古会場へ移動。

 海老名駅周辺は大型商業施設ららぽーとが二年ほど前に出来たそうで、のどかな田んぼの風景もありながら買い物やレジャーに対応した街になっていた。もっとも海老名と言えば、海老名サービスエリアぐらいしか立ち寄ったことがないので、今回初めてその地を踏みしめることが出来た。

 稽古では、井上さんが二尺七寸の居合刀を手に入れられたということで、初めて居合刀による抜刀と納刀を稽古した。井上さんの場合、私がやっていることをお伝えして、あとは井上さんの感覚で動きを手に入れるといった方法がいいのではないかと思い、あまり細かい部分についてはおこなわず、こんな感じです。というふうにお伝えした。

 あっという間に時間が経過し、私としては体術を少し確かめたかったのであったが、やはり接触の大事さやエネルギーの伝え方など私自身稽古不足を感じた。先日ミネアポリスの加藤氏から「超一流になるのは才能か努力か?」という本を頂いたが、これに置き換えると、やはり得物の稽古に比べて圧倒的に体術関連の稽古は不足している。今ある時間の中でどのようにおこなっていくかをこれからは考えていきたい。

 稽古後は、近くの居酒屋さんで暑気払い。一件目は「紗らら」というお店で、私にとってはなんとも居心地の良いお店であった。店長さんともご挨拶出来たので、海老名に訪れたときにはまた行きたいお店である。二件目は少し歩いて「さざん」というお店へ。同じ系列の本店であるが、お店の雰囲気や音楽のボリュームからして「紗らら」に軍配が上がった(笑)。17時30分から始まりお店を移って21時過ぎまでいろんなお話をして、こういう会話は井上さん以外とは出来ないだろうなぁ…という喜びの中、想い出にのこる2017年の山の日を満喫いたしました。

 いろいろとお世話になりっぱなしの一日でしたが、海老名はアクセス的にも行きやすいですし、また是非伺いたいと思います。本日は稽古会場からお店の予約までお世話になりありがとうございました。これからも武術稽古や生きていく中でのお話など語り合っていけたらと思います。次も楽しみにしておりますので宜しくお願いいたします!


2017年8月12日(土)「立廻り 特別講習会」
(受付終了いたしました)

金山剣術稽古会  

2017年8月 稽古日程

2017年9月 稽古日程

甲野善紀先生からの紹介文


2017-08-12(Sat)
 

心の練磨

 本日は甲野善紀先生のメールマガジンの動画撮影とそれにともなう研究稽古のため松聲館に行って来ました。到着すると、陽紀さん御夫婦とお子さん達にお会いすることができ、私としましては良い思い出になるひとときでした。

 今日は田島さんがお休みのため、小磯さんと一緒に先生の受けを務めました。この時間といいますのは、全てが無駄にはならないものでして、今の私が在るのもこの場所があったからであると思います。今日の稽古で私の感想といたしましては、エネルギーの伝達法には驚くものがあり、そこには反射を封じる身体の手続きが関係し、それに関連して詰まりなき速さというものが一部の筋力を意識的に用いては不可能なものとして見て取ることが出来ました。さらにそこには、心理面の状態が身体の整え方など何らかの影響が実感出来るものとして在り、その状態における技というものはただただ驚くばかりです。

 心の練磨とは、やはり普段からの自己を客観的に掘り下げて考え、そこになんらかの回答を得なければならないようにも思います。そしてそうした日々の研鑽が武術という技の獲得に心身の状態をフォーカスしていけるのではないかと思うのです。

 私も日々いろいろありますが、前に進めるための出来事や可能性にピントを合わせ、そこに対して考え新鮮な回答を自分自身に出していける生き方が、結果として武術稽古に結びついていけるものと思いますし、そのなかからやはりレベルを上げていかなければなりません。それがこれまでの人生経験から学んだものでもあり、そこに気が付けるようになったのは、やはり素晴らしい方々との出会いがあったからです。そうした現実に感動をいただける方との出会いというのは大きな救いになりますし、共に生きて行く同世代の方々とも美しい時間を過ごした日々はやはり救いであります。

 これからもそうした方々との出会いを大切に、そして私自身も精進し、日々の中で進展していくことが私とご縁の繋がっている方々に対して微力ながらもお返ししていけるものと考えております。

 今はそうした日常を生きていけることが大変幸せであると思っております。本日も稽古、ありがとうございました。


2017-07-20(Thu)
 
プロフィール

金山孝之


     金山 孝之
  Takayuki Kanayama


松聲館 剣術技法研究員

金山剣術稽古会主宰

Gold Castle
殺陣&剣術スクール主宰

高齢者のための剣術教室
クラーチ剣術教室講師


――――――――――――――

1975年生まれ
福岡県 北九州市出身
東京都 世田谷区在住

1999年
映画監督中田秀夫氏との出会いにより俳優デビュー。他分野では、マンダムのモデルや舞台のプロデュース公演などの活動をおこなってきた。

2006年
小林照子先生とのご縁から  『 からだ化粧 』のモデルを務める。

2009年
武術の道を志しそれまでの活動を一新し武術稽古と研究に励む。

2011年
武術研究家甲野善紀先生に師事し身体の使い方を研究しながら、『 抜刀術 』『 剣術 』『 杖術 』『 体術 』などの稽古と研究に取り組んでいる。また、先生の書籍、番組撮影、記録映像、その他演武等における打太刀や受けを務めている。

2013年
刀と身体操作の技術向上を目指し裾野を広げるべく
『 Gold Castle 殺陣&剣術スクール 』を立ち上げる。

2014年
甲野善紀先生より
『 松聲館 剣術技法研究員 』という名称を頂き、自身の経験を活かした指導法を各道場等でおこなっている。
 
高齢者向け住宅にて
『 高齢者のための剣術教室 』をおこなっている。

日信工業株式会社の製品『 SAMURAI BRAKE 』のプロモーション活動をおこなっている

2015年
『 金山剣術稽古会 』を立ち上げ、現代における武術稽古の必要性を、身体と心で学べる場として活動している。

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