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魔の落ち込みに誘われない身体への興味

 本日の「クラーチ剣術教室」では、一週間前と状況が変わり、私も皆さんに移すようなことが合っては一大事であると、体温を測って家を出ました。35.8度でありましたが、会場に着いても受付で体温を測りましたが、おでこに照射し一瞬で体温が測れる器具には驚きました。ほぼ同じ体温でしたので問題なく入室いたしました。

 私自身が感染することは全く恐れていないのですが、とくに高齢者のみなさんへ移してしまうことは、絶対に避けなければなりませんので、その辺りには念を入れて気をつけております。それでもこうして講習が続けられるのもありがたいことです。私はオリンピックに対して関心をもっておりませんが、今回のウイルス事案は世の中が一体なにを大事に考えているのかを浮き彫りにさせる事案であると思われます。過去の東京オリンピックと現在の東京オリンピックの意味に大きな違いがあることは私が言うまでもないことですが、今回の件も含め、そしてオリンピックが終った後、なんだか良くわからないままに盛り上がりに便乗した先に何が待っているのか、そこに「それ見たことか」と微かな期待はあります。流行や盛り上がりには、必ず何かを置き去りに突っ走っていく気配があります。勿論そうした流行や盛り上がりによって得られるものや生まれるものもありますが、肝心なことはそこよりも、基盤であるものを疎かにしないということが何事においても肝心でありますので、そこに失敗する前に気が付けることが賢明なのです。

 
 本日の講習では、さいきんのパターンとして、開始前にすでに前回の内容を自主練習されておりますので、「じゃあ、それをやりましょうか」とその内容を行うようにしております。今週も杖では「轟之型」をおこない、それぞれにポイントなどをお伝えしながら進んで参りました。
 続いて、数週間ぶりに「三十連円打」をおこない、後半の二十五番から三十番までを集中的におこないました。

 剣の方では、「柄奪り反し斬り」と「赤城の山」をおこないました。柄奪りの方では、足運びとの連動をお伝えし、赤城では、刀の抜き方から、剣を上げる際の角度など細かく点検して参りました。

 今年は11月に文化祭に出ると発表いたしましたので、それに向けて皆さんも熱が入っているのを感じます。お二人の方が稽古着を揃えられ、四名の方が稽古着に着替えて参加されるようになりました。しかし、先々週にSさんが自宅のお部屋でベッドから落ちて鎖骨を骨折し、今日も最後に見学に来られましたが、痛みはないもののしばらく腕は使えない状況ですので、お休みとなってしまいました。時期的に今で良かったと前向きに考えれば、また復帰されましたときに文化祭に向けて励んでいただけるのを楽しみにしております。

 Mさんは、ずっと左肩が上がらない状態でしたが、今日最初におこなった杖の体操で「大の字」を行った時に、普通に両手を上げることが出来ておりましたので、思わず「Mさん、左腕は痛くないですか?」と訊いてみたところ、「ああ、もう気がついたら手が上がるようになっていました。」と仰られ、これまでは、片手で上げていたり、少し良くなったときは左手をかるく添えるようにしておこなっておりましたが、今日は完全に左右同じように杖を支えて上げられておりましたので、「おおっ!」っとお声掛けいたしました。

 身体の具合は、良いときもあれば悪いときもありますが、ハッキリ言えますことは、適度な運動が出来るのであれば続けたほうが良いという事です。どういう運動内容になるのかはその方々の出会いに関わってきますが、運動は目的でありますが、その目的は結果としての目的になるようにおこなうことです。

 分り易く言いますと、長く楽しく効果的に成果を出すには、運動をするという意識ではなく、何かが出来るようになる、何かを作る、どこかに行く、誰かに何かをしてあげる、というような自分の運動するという一番の目的以外の優先順位を一番に上げることです。

 そうすれば、「運動?そういえば運動だけど、そんな事考えずに身体の使い方や手順のことで頭が一杯よ!」といような感覚になればしめたものです。ですが、身体の調子がいい時は元気に色々な動きが出来ても、一旦病気や怪我などでお休みされてしまいますと、一気に気持ちが落ちて弱気になってしまうケースが考えられます。そういう「魔の落ち込み」が突然やってくるものですので、そこで関門を突破できるか、そこでリタイアしてしまうのかで、その後の健康寿命にも影響を及ぼしてしまいます。そうなりそうなときに支えとなるのは、実際にそれらを乗り越えた方々の経験からなる言葉です。今回Sさんが骨折の中では軽症とされる鎖骨の怪我でしたが、見学に来られるほど意欲は衰えておりませんので、復帰されたあとに、その経験を他の「魔の落ち込み」が訪れた方に、精神的な支えとなってくれるものと想像しております。

 
 昨日の『杖整体操』の影響で、私としては珍しく深夜0時前に就寝いたしました。今日参加された方お二人にお会いいたしましたが、お二人ともすぐに眠れたそうです。私の場合、普段の稽古時には身体のモードを切り替えなければなりませんので、杖整体操と逆のスイッチを入れる内容をもっと具体的に考案というか選定しておく必要があります。アソビを取るような、狩が始まるような感覚というか、それは連日の杖整体操により必要であると個人的に思い始めたところです。そしてそれが瞬時に切り替わるようになればいいのですが、杖整体操への信頼が確立した今、今後の課題として稽古に向き合いたいと思います。

 本日もみなさまありがとうございました! 


2020年3月20日(金/春分の日)『杖術 特別講習会』(お申し込み受付中)

金山孝之 指導・監修 DVD
『古武術は速い~“型の手続き”を追求した剣・杖の実践的な体使い~』


金山剣術稽古会

2020年2月 武術稽古日程

2020年3月 武術稽古日程

甲野善紀先生からの紹介文

2020-02-25(Tue)
 

三日連続の講習は杖整体操で締める

 連休最終日となった本日は品川区総合体育館柔道場で『杖整体操』の講習をおこないました。

 講習といいましても、簡単なものですので、どのように行えばいいのかを知っていただくだけで後はご自身で簡単に取り組めるものです。ただ相手に動かしてもらう内容につきましては一人では出来ませんので、講習で人にやっていただくと独特な気持ちよさが訪れます。しかし、誰でもその気持ちよさが訪れるかと言えば、そうとも言えませんので、身体を観ることに慣れている、もしくは何かの経験を当て嵌めずに、純粋に身を委ね探ることが出来るかにも掛かってきます。気持ちいい所が悪い所でもありますので、逆に言えばあまり気持ちよくなかった場合には、気持ちの良かったときに比べ状態は悪くないということでしょう。

 毎回参加いただいている常連の方は、完全に自分でやり方と留まり方を掴んでおられますので、終った後は立ち上がるのも直ぐにできない脱力の状態となっておりました。

 やはり広い空間と畳の上で部屋を暖かくしておこなうと気持ちのいいものです。私も帰りは下駄を左右間違えて履いていると思うほど、足裏に掛かる重心が整っておりました。歩く際にも急ぐ気にならず、ゆったりと五反田駅まで歩きました。

 次回は3/22(日)15時00分~16時30分 品川区総合体育館柔道場でおこないます。同会場で12時00分~14時00分まで講習をおこなっておりますので、続けて参加される方にはより気持ちよくなっていただけるものと思われます。杖整体操特有の気持ちよさをまだ実感されていない方には、ぜひ一度体験されることをお勧めいたします。本日もお越しいただいた皆様ありがとうございました。


2020年3月20日(金/春分の日)『杖術 特別講習会』(お申し込み受付中)

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2020年2月 武術稽古日程

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甲野善紀先生からの紹介文

2020-02-24(Mon)
 

楽しさと興味。 どう導いていけるか

 本日日曜日のGold Castle 殺陣&剣術スクールの講習では、体験参加者がお二人お越しになられました。昨年暮れ頃から正規受講生になられる方が続いており、長期休講される生徒とバランスを保つかのように維持しております。

 安定開催を続けるという事はおそらく大変な事だと思うのですが、ご縁に恵まれ当スクールに訪れて下さる方々のおかげで毎回講習内容を考え、どのようにすれば生徒達や体験参加の方が納得出来るか、それらのバランスをどのようにおこなうのか、緊張感を保ち考え続けられることが日常の一部として習慣となっております。

 講習会と稽古会の違いというのは、伝える側と伝えられる側との間にある無言の会話です。

 稽古会のように講習会をおこなったこともしばしばありますが、やはり反応が違ったものになってしまいます。講習会では、講習会の伝え方がありますので、それをどのように私自身一段階上げていけるかが、毎回の講習後に感じているテーマでもあります。

 今日の殺陣クラスでは新しい内容を多く取り入れました。
 最初というのは誰でも全てを覚えるところから入りますので、大変な部分もあったかと思いますが、今後も今日おこなった内容を選定しながら順次お伝えしたいと思います。

 簡単なセリフを付けた「一対四瞬殺」では、セリフが入ることでタイミングや、そのリアクションによる見せ方の意図が明確になってきますので、これをおこなったグループは楽しみながら取り組んでいただけました。

 杖術クラスでは、基礎的な打ち込みや突き、単体技などをおこないました。
 これが体に入ることにより技に用いることができますので、考えながらおこなうことを徐々に考えなくても出来るように、それでも常に何かしらを考え続けているのですが、シンプルな動きでは考えをドンドン進めて行けるように、考えが停滞しないようにおこなうことが重要です。私も少し口が厳しくなることもありますが、後半集中が落ちてきたときや、その稽古の目的を察知していない場合などは、少しピリッとしていただくことも御座います。

 それでも一番集中していただける事は楽しさのある稽古ですので、目的が分かり易く、見た目に興味をそそられる内容が、多くの人たちを対象におこなう講習では重要なファクターとなります。

 稽古会の場合、マンツーマンやそれに近い状況ですので、興味に対する眼の向きどころがより繊細な箇所に及ぶものと思われます。講習会のように人数が多い場合、「私だけが勝手に違うことを考えては…」というような、皆が一様におこなっていくことが習うという事であると解釈されてしまいがちなのかもしれません。もちろん自分勝手に全然違うことをやってしまっては私の講習会の場合上手く行かなくなってしまいますが、同じお題の中で自分なりの考えを持って動いてみたり質問されることは大いに歓迎しております。もしかすると私が提案したものよりも良いものが見つかることもあるかもしれませんので、そうした人が一人また一人と現れてくれることを楽しみにしております。

 本日も三連休の二日目、世間では外出を控える風潮にある中、お越しいただきありがとうございました。明日は15時30分から品川区総合体育館柔道場で「杖整体操」の講習会をおこないます。貸し出し用の杖も御座いますので現状当日参加でも大丈夫です。私も明日は自分の身体を労うつもりで声のトーンも下げユッタリと行わせていただきたいと思います。


2020年2月24日(月/振休)『杖整体操』(お申し込み受付中)

2020年3月20日(金/春分の日)『杖術 特別講習会』(お申し込み受付中)

金山孝之 指導・監修 DVD
『古武術は速い~“型の手続き”を追求した剣・杖の実践的な体使い~』


金山剣術稽古会

2020年2月 武術稽古日程

2020年3月 武術稽古日程

甲野善紀先生からの紹介文

2020-02-24(Mon)
 

本日はSさんが正規受講生となられました

 夕方からは荒天となった本日土曜日。強風を警戒してお休みされたOさんの言葉どおりとなりました。後期高齢者で体重30kg台前半のOさんにとりましてはご本人もおっしゃっておりましたが命取りとなりますので、このようなご判断は賢明であったと思われます。

 そして本日はそのOさんよりも先輩のSさんが正規受講生となられました。書道の先生でもありますので、学ばれることについての真摯さには私も見習うべきものがあります。ゆっくりと焦らずに、出来ることよりも(出来るようになりたいと思われるでしょうが…)考えながら、悔しさを持って取り組んでいただければと思います。

 ひさしぶりに「悔しさ」という言葉が出て来ましたが、前述のOさんも六年程前は出来ないことに悔しさを持ち続け、決して諦めずに粘り強く取り組んでいただきました。お身体のこともあり、休憩を挟みながら体調に合わせておこなっておりましたが、こうして考えて見ますと、今は、休憩も皆さんと同じタイミングでしか取ってなく、内容も全く同じことをやっておりますので、それが当たり前のようになってきておりますが、よくよく考えますと「大変なものである」と思います。運動を楽しむ程度という感じは一切無く、尤も私もそのように受け止めておりませんでしたので、その日に出来る内容で悔しくなるような(結果としてですが)塩梅の内容を即興的に考えてお伝えしておりました。本日生徒になられましたSさんも、当時のようにマンツーマンでおこなえる時間はありませんが、まずは最初に得物に慣れること、とにかく触れ続けることが大事ですので、諦めなければ必ず成果は訪れますので、私もその日の内容を考えて丁度良い塩梅で悔しくなれるように動きをお伝えしていこうと思います。

 今日の講習でも、そうした「悔しさ」はあったかもしれませんが、冷静に考えますと、皆さんと同じ時間動いて最後まで集中して取り組み続けておられますので、周囲に惑わされなければ自ずと結果はついてくるでしょう。Oさんも待望の同世代の方が生徒になられましたので私といたしましても良かったと思います。

 講習ではカンペル平面とフランクフルト平面について少しお伝えいたしました。まあ、お伝えしたという程のものでもないのですが、これは随分前に中村考宏先生(えにし治療院院長/スポーツ&股割り研究所所長)や中島章夫先生(動作術の会)の講習会などで耳にした記憶があったことから思い出したものですが、顎の角度というのは以前から気になっていた部分であり、私の場合は五年程集中的にボクシングをしておりましたので、顎を引くということが武術を始めた当初は体に染み付いておりました。

 現在はボクシング歴よりも武術歴の方が倍以上となり、顎を引くことや床を蹴るという染み付いていた癖は完全に消えてしまいましたが、それでも顎の角度についてはまだまだ改善の余地はあるなとずっと感じておりました。

 これにつきましては、ボクシングをやっていなくても、私が講習などで多くの人を見ておりますと、やはり顎を引きすぎる下を向き過ぎる癖というのは多く見受けられます。こうして書いてしまいますと、生徒の何人かは「ああ、私のことだ!」と思ってしまうかもしれませんが、一部の方だけではなくかなりの方が(私も含め)顎の角度についてはまだまだ何かに誘われてしまっていると考えます。

 心と目線、目線と顎の角度、顎の角度と姿勢、さまざまな関連があると思いますので、今一度動きの中で点検してみるとよろしいかと思います。とくに「三十連円打」など覚えてしまった動き(覚えているところまででも良い)の中で、視線や顎の角度、その他に余裕があれば重心移動を滞らせないこと、踵を上げないこと、など動き方の癖を改める稽古には最適な内容であります。

 以前にも書きましたが、覚えたところがゴールではなく、覚えたところからようやく稽古に入れます。講習中にも言いましたが、「得物の動きに興味を持つのではなく、それを操っている身体そのものの状態に興味を持ってください。」というふうにお伝えいたしました。目に見える表面的なものは、最初の段階であり、なるべく早くそれを脱し見えない部分の働きに関心を持てるようになることです。
 先日の木曜日の稽古でもお話いたしましたが、「見習うということの大事」には、見続けることで、その見たものが自分の身体を通してどのように働かせることが出来るかを模索し始めることに大きな意味があるのです。単に見たものを考えずに同じように動けても、それは身体の使い方に脳を通したものではなく、ショートカットして視覚情報から、安易に動こうとしてしまうことの弊害を避けるために見て習うということを大事にされているのだと思います。

 今日は二週続けて体験参加にお越しいただいた役者のKさんには、シンプルな単体技をお伝えしておりましたが、なかなか苦労されており、お伝えするのは簡単でしたが、「間違えている理由は分かっていますが、教えません。」と笑い混じりにお伝えし、あまり動きも見せないようにして考えていただきました。その後直ぐに出来るようになりましたが、最初に時間を掛けてでも自ら手繰り寄せた感覚というのは、動きが出来たかどうかよりもその時期は大事なものですので、出来ない時間を大切に見てあげられるかが講師としての私の仕事の一つとも言えるのかもしれません。

 カンペル平面とフランクフルト平面ですが、歯学の中で用いられる基準平面のことであり、カンペル平面とは顔を横から見た線だけで表しますと、鼻下点から耳珠点を結んだ線であり、フランクフルト平面とは眼窩下点から耳珠点を結んだ線ということになっております。歯学的見地ではなく姿勢という観点から考えますと、フランクフルト平面に比べカンペル平面のほうが、脊柱起立筋や僧帽筋の緊張が和らぎ、気道が広がり呼吸も楽になります。身体の抜けている状態を求めるなら、この顎の角度というのは意外にも心理的執着が邪魔をしている場合も考えられます。感覚的に鋭い方はおそらく自然に顎の角度も整ってくるものと思われます。
 しかし、実際にどの角度がいいのかはその状況により様々であると思いますので、自らの中で日常の基準値として緊張と呼吸が楽になる位置をあらためて探ってみるのもいいかもしれません。そうなりますと、私の場合カンペル平面とフランクフルト平面の中間位の角度が丁度良い位置になります。
 顎の角度一つとりましても意識して動くという事は難しいものですので、身体各部の最適化を図っていくには、これまで覚えた動きをテキストとし、動きの精度や調和感覚、重心位置などこれまでと違った観点で取り組んでみられることをお勧めいたします。

 本日も充実した講習となりました。明日も品川区総合体育館柔道場で12時よりお待ちしております!本日もありがとうございました。


2020年2月24日(月/振休)『杖整体操』(お申し込み受付中)

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甲野善紀先生からの紹介文

2020-02-23(Sun)
 

表裏は常に一体のもの

 天変地異や今回のコロナウイルスによる感染など、人々の命を脅かす出来事は誰にでも起こりうる可能性を持った出来事である。日常とのギャップが、それまで現実逃避していたかのような本来の現実の一部として人類が止められない形で姿を表すと、いつの時代でも人々は不安に騒がしくなるものである。

 何事も備えあれば憂いなしであるが、備えがなくなっても憂いなしでいたいものである。損得勘定だらけの世の中で、憂いなしで生きていくには、そのことを早いうちから見極めて欲を夢と履き違えた時間の浪費にしないためにも、何事にも気持ちの整理を付けられる状態でありたいものだ。

 
 さて、昨日の金山剣術稽古会の稽古では、脚部に負荷の掛かり過ぎる運動をおこなったことで、帰宅後かるく走った際にふくらはぎに嫌な張りが感じられた。数年前にも同様なことが関連していたので、私の数年に及ぶふくらはぎへの問題解決法として、昨日の衝撃が強すぎる運動を今後は見直さななければならない。それはつまり衝撃を吸収しない着地のことである。

 蟹や雀は問題ないが、蛙はやり過ぎると良くない。しかし衝撃を吸収し深く沈みこんでいるので、よほどのことが無い限り傷めるリスクは少ないだろう。問題は、足首を固定しフラットな足裏のまま繰り返しジャンプし、ドンドンと大きな音と共に繰り返し飛び跳ねることである。強烈な自重が身体に掛かり、骨が強くなる運動として欧州の方で似たような動きをおこなっっていたが、これを靴を履かずに高く跳んでやっているので、ふくらはぎへ過度の衝撃が掛かっていたと思われる。

 なぜこんなことをやっていたのかというと、鼠蹊部のバウンドを利用した重力の反発を全身で感じ、それを身体の感覚として感じるためである。それをやっていると、真っ直ぐに落下した際の重力の地に掛かる威力に、(その威力のためにやっているわけではないが)何度かこれを続けたくなる感じがあり、それを極々小さくするまで徐々に加減していく中で応用出来る部分もあるからである。やってみなければ分からないことや、無意識(小脳)に落とし込むことでいつしか出来るようになるものもあると思われるので、感じたものというのは導かれるままにやることが多い。

 剣術では、構えによる得手不得手なものがあり、例えば、相手が上段であれば脇構え、脇構えであれば八相、八相であれば正眼、正眼であれば下段、下段であれば八相というのが、昨日の稽古で感じ取れた。尤もそんなものではないことは百も承知であるが、上段の優位さについては昨日の段階では検討する時間がなかったが、これまでの稽古においても剣術では八相や下段からの攻防(打太刀は正眼もあるが)がほとんどであり、下手に戻って(今でも下手であるが)各構えにおける、有意性を確認したいと思った。ありがたいことに、平日の私の稽古会ではそれが出来る環境にある。出来たものを伝えようとつとめてきたが、出来るまでの過程を共におこなうことも大事である。それは自らを信じなければならないことでもあるが、残念な思いをさせずにその瞬間に訪れる何かを共有したい。

 明日は、戸越体育館剣道場で12時30分から杖術の講習をおこないます。三連休の初日となりますが、私は三日間連続での講習となります。この三日間、二日間、一日でも、訪れていただける皆様と共に良い講習にしたいと思います。


2020年2月24日(月/振休)『杖整体操』(お申し込み受付中)

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甲野善紀先生からの紹介文

2020-02-21(Fri)
 
プロフィール

金山孝之


     金山 孝之
  Takayuki Kanayama


1975年生まれ
福岡県北九州市出身
東京都世田谷区在住

松聲館技法研究員

金山剣術稽古会主宰

Gold Castle
殺陣&剣術スクール主宰

高齢者のための剣術教室
クラーチ剣術教室講師


1999年
映画監督中田秀夫氏との出会いにより映画に出演。そのほかマンダムのモデルや舞台のプロデュース公演などをおこなう

2006年
小林照子先生とのご縁から
「からだ化粧」のモデルを務める

2009年
武術の道を志しそれまでの活動を一新し武術稽古と研究に励む

2011年
武術研究家甲野善紀先生に師事し「抜刀術」「剣術」「杖術」「体術」などの稽古と研究に取り組んでいる。また、先生の書籍、番組撮影、記録映像、その他演武等における打太刀や受けを務めている

2013年
刀と身体操作の技術向上を目指し裾野を広げるべく「Gold Castle 殺陣&剣術スクール」を発足

2014年
甲野善紀先生より
「松聲館技法研究員」を拝命
自身の経験を活かした指導法を各道場等でおこなっている
 
シニア住宅にて
「高齢者のための剣術教室」をおこなっている

日信工業株式会社の製品
「SAMURAI BRAKE」のプロモーション活動に携わる

2015年
「金山剣術稽古会」を発足
現代における武術稽古の必要性を身体と心で学べる場として活動している

2018年
「関西特別講習会」として定期的に関西地域での講習会を開催

2019年
BABジャパンよりDVD『古武術は速い』刊行

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