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新たな剣術の操法

 雨となった火曜日の夜は江東区スポーツ会館にて、後藤健太氏とS氏と稽古をおこなった。

 今日はいつもの居合稽古をされているご年配の男性以外誰も居なかったので、静かな空間で贅沢におこなうことができた。脚部鍛練稽古をいつもより一往復ずつ多めにおこない、ひさしぶりに蛙も取り入れた。剣道場に暖房が入っており、ビジネスホテル並みに空気が乾燥し無駄に汗をかいてしまうので、飲み物を買いに行かれた後藤氏にお願いして受付の方に暖房を止めていただいた。

 杖術、剣術、抜刀術を一通りやった中で、今日は剣術に新しい剣の操法が加わった。そろそろ剣術も新しいものを考えなくてはならないと考えていたが、後藤氏との稽古で突如そういう動きが出始めたのであった。後藤氏との稽古や渡部氏との稽古では突如として生まれることが多い。これは、なんらかの考えがそのような流れに繋がっているのだと思えるが、意識下にない所で突如として浮上してくるから不思議と言えば不思議なのである。

 今日は下段からの斬り上げから返しの袈裟斬り、さらに正面斬りへと速やかに繋がる動きである。これは実戦的にも「睡蓮」という技に似ている。この連続の斬りを稽古して感じたことは、心地良さと同時に身体が鍛えられることである。私も色々と剣を振ったりしているが、この連続技では今まであまり使わなかった部位がパンパンに膨れ上がり、ちょっと不安になるほど「これは筋肉がつきそうだ。」と感じるものであった。筋肉が付く事に関しては、その付き方によってはマイナスになることもあり、そのことは武術を始めて間もない頃身を持って経験している。筋繊維を破壊した状態では手の内の精度が落ち、胸筋や肩回りがパンプアップした状態では、真っ直ぐに剣を振り下ろすのに詰まってしまい骨格が通したいルートを外さなければ通せない状態となった。これは現在でもそうであるが、速さには負担の無い身体の状態がベストであり、細やかな筋の働きや関節の反射反応速度などが超感覚的に組み合わされていかなければならない。

 そうしたことから、今日新たに考案した三連続の斬りが今後の私の身体にどのような影響を与えるのか興味深いところである。

 自宅に帰るとミネアポリスから帰国された加藤氏からメールが届いていた!2013年に初めて参加されそれから毎年年末にお越し頂ける様になった。昨年は8月だったため、今年はなんだか2~3年は間が空いていたような気がして不安な気分であった。当時は、Gold Castle を立ち上げて二ヶ月ほどであったが、私の稽古会はまだ存在してなく、私の研究稽古に参加して下さりマンツーマンで濃い稽古をしていた。その当時の記憶は今でも残っているが、とくに抜刀に関してミネアポリスでも稽古されているので、お会いして一緒に稽古をするのが楽しみである。加藤氏は肩甲骨の動きがブルース・リーかそれ以上の不思議な動きなので、それを拝見できるのも楽しみである。今回はお伝えすることが山ほど溜まっているので、滞在期間中に全てお伝えできるか分らないが、私の脳内麻薬が大量に放出されることは間違いないだろう。とても楽しみにしております!


2018年12月15日(土)「抜刀術 特別講習会」(お申し込み受付中)

2018年12月23日(日)「杖整体操」開催のお知らせ(お申し込み受付中)

2019年01月05日(土)「杖整体操」開催のお知らせ(お申し込み受付中)

金山剣術稽古会HP

2018年12月 稽古日程

2019年1月 稽古日程

甲野善紀先生からの紹介文


2018-12-12(Wed)
 

中丹田の意識で姿勢が激変

 今朝は冷え込み東京では3℃を切ったそうだ。昨夜はたしかに寒かった。

 本日の「クラーチ剣術教室」では、Iさんが珍しく二番乗りでお越しいただきお水を忘れて取りに戻られましたが、今日もニコニコお元気にマイペースで取り組んで下さいました。元気の源はこうした笑顔が自然と湧いて来るところにあるような気がいたします。人間誰しも若い頃は苦労が絶えないと思いますが、歳を重ねたのちには笑顔でいられる生き方を目指したいものです。

 今日は休憩中にNさんとのお話の中で、歩くときのバランスの悪さから「意識をどのように集中したらいいのか分らないんです。」と仰られましたので、私がこのところ注目している中丹田の意識をお伝えし、それがより実感出来るように杖を使って互いに端を持って、押す人と受ける人とで、「鳩尾がうつむいたり左右に転じたり、仰け反ったりしないように進んでください。」とお伝えしましたところ、急にNさんの姿勢が良くなったことに驚き、皆さんでこの杖を押して行く運動をおこないました。ゆっくりと押して行きますので受ける人に転倒の危険性も無く、受ける側も鳩尾のあたりに意識を向けることで力の通りを真っ直ぐに受けることができ、自ずと姿勢が良くなりました。

 この鳩尾、中丹田を意識することの効果には、身体の中心を使うことが養われ、身体全体が調和を持って乱れない動きに容易になることです。ブレずに歩くための細かい重心や脚部の使い方を説明するよりも、たった一つ中丹田(鳩尾あたり)が乱れないようにその形を維持したまま動いて下さい。とお伝えすることにより、全体的な姿勢や脚部の動かし方が良くなることが解りました。これは現在の私自身の稽古でも大事なところですが、こうした高齢者の方にとっても具体的な意識を実感するための稽古法として効果的であることが今日の講習の中で確認できました。

 ですので、今日の講習ではすべての動きの中で「鳩尾を意識してくださいね!」と何度も言いながらおこないました。これまでは、動きの調和として、手のこと足のことを一致させるためにおこなっておりましたが、今後はそれに加え、身体の中心といいますか、司令塔となる核の部分を意識することで全体が上手くまとまる、「動いて動かさない部位」としての意識をお伝えして行かなければならないと感じております。

 講習の最後には今朝の電車内で考えていた縦の鹿威しから続けて横の鹿威しに続く「連続鹿威し」をおこないました。クラーチバージョンでは初めは歩を付けずに上段から振り下ろしてから胴斬りに入りますが、本来は下段から歩を付けて真っ向に斬り込みそのまま胴斬りへと繋がっていきます。ちょっと難しい内容でしたが、ちょっと難しいくらいが面白いというお言葉も頂きましたので、今後も講習全体のバランスを見ながら、楽しく真剣に取り組めるものというお題に対応すべく講習内容を考えていきたいと思います。


2018年12月15日(土)「抜刀術 特別講習会」(お申し込み受付中)

2018年12月23日(日)「杖整体操」開催のお知らせ(お申し込み受付中)

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2018年12月 稽古日程

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甲野善紀先生からの紹介文


2018-12-12(Wed)
 

進展的空白期間

 さきほど、関西の講習会で世話人を務めて下さっている川原田喬生氏にメール文を書いていた際に「進展的空白期間」という言葉が出てきた。これは、技についてもある期間その稽古内容を離れることで進展することがあるのと同様に、人間同士の関係性も毎回定期的にパターン化した付き合い方をするよりも、ある一定の空白期間が、何かを深め必要とすべき事柄に通じやすいのではないかと思えたのである。もちろん稽古と同様にそこに至るまでの過程が大事なのであるのは言うまでもない。


 人はどうして、年月が流れると人との再会を喜び感動するのだろう。


 人間というのはおそらく、本質的に良いものを残して整理しようとする脳内の働きがあるのではないかと思う。それは何かを暗記する際にも、睡眠を挟む事で自然と整理しやすくなったり、身体の動きに関しても、間が空くことで新たな気付きが得られやすい。そのように以前から言い始めた、深層心理にある優秀な編集者が意識しないところで、人間が向上して生きていくために良いと思われるものを整理し意識下に浮上させているということが関係している。

 
 人とのご縁も、流れた年月も、そういった働きがおこなわれ、毎日一緒に暮らしている人でも、間が空けば相手への想いは多少なりとも変化が起きるだろうし、ふつうの人であれば相手への想いは良い印象ばかり思い描くのではないだろうか。少なくともそうでありたいしそうあるべきではなかろうか。

 
 しかしながら私にも会いたくない人や、何年経っても良い思いにはならない人も存在している。それは世の中の全てに陰と陽があるように、そうしたものは必ず起こりうるのである。その相手がたまたまそうした定めの関係性にあっただけで、許すことも許さないことも無く、陰と陽のどちらかに定められた私との関係性の中で今に繋がるべく必要だった存在なのである。


 これからもさまざまな出会いはあるだろうが、そうした必然性をもった巡り合わせに翻弄されながらも生きていかなければならない。「進展的空白期間」は、日々人と出会い疲れてしまった人にとってなんらかのヒントになるかもしれません。何もしないことは本当に何もしていないのではなく、より良い整理を脳内のエキスパート部門が秘密裏にやっていることなのです。そこに委ねる脳への信頼が、頑張り屋さんといえる方々への救いになるように私は感じます。


2018年12月15日(土)「抜刀術 特別講習会」(お申し込み受付中)

2018年12月23日(日)「杖整体操」開催のお知らせ(お申し込み受付中)

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2018年12月 稽古日程

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2018-12-11(Tue)
 

安定した白熱感

 2018年も残すところ三週間となったが、今年は六月に考案した「杖整体操」がこれから年齢を重ねて行く上で、鍛錬系の稽古が続けられるように身体の受け皿を整えるという意味でも、以前から求めていた身体のバランスを保てる調整法が見つけられたことは大きかった。この半年間私の身体を通じて試行錯誤しながら、さまざまな動きを試してきたが、全てが上手くいった訳でもない。

 仰向けになった人を起こす「両手持ち上げ」等の操作では、一人で持ち上げると腰への負担が掛かるため、この操作に関しては色々な形を検討したが、二人で操作するものとした。そして開脚のための骨盤角度の矯正にも関わると思われる、開脚から足裏へ杖を当てがい、背中を真っ直ぐにして引き伸ばす運動は、腰が詰まる可能性が高いため、今後は杖整体操から外すことにした。

 開脚は、身体の柔らかさを確認する一つのバロメーターであるが、私自身の身体を通じて開脚が広がることに、身体的負担のほうが多いような気もしている。これはなかなか難しいが、身体的負担を取り除くための杖整体操にあって、開脚角度を広げること、つまり負担無く広げられる効果を得るには身体的実感としてまだ負担を感じるものがある。

 開脚や骨盤角度の矯正が、腰の詰まりや股関節の可動域を狭めてしまうことになってはならない。これは今後の私の課題であるが、この杖整体操は負担無く身体の詰まりを解しリラックス効果を得られるものとして、そうでない運動を混ぜ合わせないように気を付けなければならない。

 正月を挟んで杖整体操の講習会をおこなうが、考案者として責任をもって身体の調整としての効果が得られるものをお伝えしたい。


 昨日日曜日のGold Castle 殺陣&剣術スクールでは、夕方から品川区総合体育館で開催いたしました。深川、五反田と主に開催会場が分かれておりますが、バランスよく参加人数が会場毎適度に棲み分けられていると感じます。

 四ヶ月振りに参加のNさんと体験三回目のOさんにはペアになってもらい殺陣の稽古をおこなっていただきました。払い方や、払いからの胴斬りなど、互いに動きを合わせながら切っ先の動きを意識するようにお伝えいたしました。思わずOさんのTシャツを見て注意する際に「なんでやねん!」と関西弁で発した言葉がその場の笑いを誘いましたが、クラーチ剣術教室のTママさんもこのプリントがしてあるTシャツを着ておりましたので、なんでやねんTシャツは流行っているのかなぁと思ったのでした。

 立廻りグループの皆さんは、それぞれペアになっていただき私の指示でなくこれまでにおこなった中でそれぞれやりたい場面をおこなっていただきました。このタイプⅠも、1/14の撮影に参加された方にとってはこの日が最後となりますので、今は存分に身体に染み込ませて取り組んでいただきたいと思います。その後はタイプⅡ、それと同時進行でタイプMをおこなう予定です。

 杖術クラスでは、抜き技やそれに入るための打ち込みと突きなど、歩を付けながらおこないました。後半は「逆足之型」をおこない、攻め手と受け手とそれぞれの動きを稽古しながら相手と合わせていただきました。杖の稽古は、手元に意識が向かいがちですが、実は足運びの稽古が主体となっておりますので、その足運びを通じて重心を把握し、左右の配分をコントロールする引き上げ操作(浮き身)などが練られるのです。身体を自在に操れるためには杖の稽古がお勧めと言っている理由はそこにあります。重心の把握は視覚ではなく内部を観察するための感じる眼です。視覚はそうした感じる眼の働きを遮断してしまうので、こうした稽古の目的には鏡の無いところでおこなうことです。それは表現者の方にとりましても練られるものがありますので、おそらく現在参加されている方々でそうしたことを感じながら取り組まれている方もいらっしゃることと存じます。

 Gold Castleのホームページに「生徒さんの声」という頁があり、そこに生徒のみなさんから感想を書いて頂いたものを掲載させて頂いております。私が、受講回数や最近の取り組み方を見てお願いしているのですが、お陰様で今回で22回目となりました。教室の宣伝はしていただかなくて結構ですので、素直な感想でお願いいたします。と皆さんにはお伝えしておりますが、毎回ありがたいお言葉を頂戴しております。今後もタイミングを見てみなさんにお願いしていこうと思っております。講習後に、Mさんと「生徒さんの声」に掲載させていただく写真を撮りましたのでこちらのブログにも掲載させていただきます。

2018.12.09 Gold Castle


2018年12月15日(土)「抜刀術 特別講習会」(お申し込み受付中)

2018年12月23日(日)「杖整体操」開催のお知らせ(お申し込み受付中)

2019年01月05日(土)「杖整体操」開催のお知らせ(お申し込み受付中)

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2018年12月 稽古日程

2019年1月 稽古日程

甲野善紀先生からの紹介文


2018-12-10(Mon)
 

「杖整体操」 開催のお知らせ

 2019年1月5日(土)に杖を使っての健康法を講習会でおこないます。 

 新年を迎え、気持ちも新たに身体を整えてスタートいたしましょう!

 この体操の目的とするところは、気持ちよさの中で身体が整っていく調整が成される所にあります。その気持ちよさには、杖という一本の丸棒が腕の重さによる負担や心的ストレスを和らげ、バランスの乱れた姿勢を整えやすく出来るところにあります。

 この体操には、痛みを堪えて伸ばすことや頑張りは必要なく、ただ気持いいところを探しながらその位置を見つけた時に、温泉に浸かるような感覚で留まりリラックスするだけです。

 元々は私の身体の調整法の為に考案したものですが、これまでにない身体の心地良さと痛みを堪えることなく気持ちよさのなかで身体の詰まりが取れ、疲労やそれに伴うストレスが抜けていく感じが得られたことから、講習会や稽古会等で色々な人を対象におこなってきたものです。それぞれの反応を受け、内容を整理しより効果的に身体の心地良さとリラックスが得られるための講習会を開催しようと至った訳であります。

 ヨガの要素や、体操の要素、整体の要素も、この杖整体操には含まれておりますので、カラダの硬い方やカラダが凝っている方、精神的になかなかリラックスできない方、武道に関係なく会社員の方でも安心して簡単におこなえるものです。頑張らずに心地良さの中で身体が整う講習会ですのでご関心のある方は一度ご参加ください。
(動きやすい服装で大丈夫です。貸し出し用の杖はご用意してあります。)


2018.11.22 杖整体操

2018.11.03 杖整体操④

2018.11.03 杖整体操⑯


【開催日】
2019年1月5日(土曜日)


【開催時間】
12時00分~13時30分


【会場】
品川区総合体育館 柔道場


【参加費】
2.000円


【お申し込み方法】
Gold Castle 殺陣&剣術スクールのホームページ、または「こくちーず」より下記の内容を明記してご連絡下さい。
①「氏名」 
②「年齢」 
③「性別」 
④「杖の有無」 

上記の内容を確認しましたら、こちらより折り返しご連絡させていただきます。


≪プロフィール≫
松聲館 剣術技法研究員
金山剣術稽古会 主宰
Gold Castle 殺陣&剣術スクール 主宰
高齢者住宅 クラーチ溝の口 剣術教室講師


2018-12-09(Sun)
 
プロフィール

金山孝之


     金山 孝之
  Takayuki Kanayama


松聲館 剣術技法研究員

金山剣術稽古会主宰

Gold Castle
殺陣&剣術スクール主宰

高齢者のための剣術教室
クラーチ剣術教室講師


――――――――――――――

1975年生まれ
福岡県 北九州市出身
東京都 世田谷区在住

1999年
映画監督中田秀夫氏との出会いにより俳優デビュー。他分野では、マンダムのモデルや舞台のプロデュース公演などの活動をおこなってきた。

2006年
小林照子先生とのご縁から  『 からだ化粧 』のモデルを務める。

2009年
武術の道を志しそれまでの活動を一新し武術稽古と研究に励む。

2011年
武術研究家甲野善紀先生に師事し身体の使い方を研究しながら、『 抜刀術 』『 剣術 』『 杖術 』『 体術 』などの稽古と研究に取り組んでいる。また、先生の書籍、番組撮影、記録映像、その他演武等における打太刀や受けを務めている。

2013年
刀と身体操作の技術向上を目指し裾野を広げるべく
『 Gold Castle 殺陣&剣術スクール 』を立ち上げる。

2014年
甲野善紀先生より
『 松聲館 剣術技法研究員 』という名称を頂き、自身の経験を活かした指導法を各道場等でおこなっている。
 
高齢者向け住宅にて
『 高齢者のための剣術教室 』をおこなっている。

日信工業株式会社の製品『 SAMURAI BRAKE 』のプロモーション活動をおこなう。

2015年
『 金山剣術稽古会 』を立ち上げ、現代における武術稽古の必要性を、身体と心で学べる場として活動している。

2018年
『 関西特別講習会 』として人との繋がりを大事に遠方での講習会もおこなっている。

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ご質問や、稽古希望の方はこちらの【 お問い合わせ 】よりご連絡下さい。

その他ジャンルを問わずお仕事のご依頼や『 剣技指導 』などのご依頼も受付けておりますのでこちらの【 お問い合わせ 】よりご連絡下さい。

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